僕と逆転とAクラス   作:金細工師

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今回から夏休みなんだが・・・
とりあえず、ネタ不足感は否めない・・・w

必死なネタ探しに迷走しっぱなしで、若干睡眠不足の今日この頃です。


4章 夏休み、いつやるか?今でしょ
青と白と愛使者(キューピッド)


どうも、みなさん

 

吉井明久です。

 

昨日学校が終わり、夏休みに入りました。

 

で、今は家にいるんだけど・・・

 

目の前にはある人がいる。

 

「アッキーさん・・・助けて・・・」

 

 

2年Aクラスの東地青龍君だ。

 

彼は、僕が優子と組んで優勝した召喚大会でグループ決勝の対戦相手だった子。

 

 

そんな彼が、僕に相談したいことがあるといって今日家を訪ねてきたんだ。

・・・何となく想像がつくけど。

 

「で、相談ってのは何なの?」

「あのですね・・・白虎の事なんです」

「あー・・・何となく考えてたけど、やっぱりそうか」

 

白虎、とは青龍とコンビを組んでいた女の子、西海白虎ちゃんの事。

 

彼女は青龍に密かに恋心を抱いているけど、青龍は全く気付いていない。

 

この鈍感め・・・・

 

 

えっ?お前が言うなだって?

もう鈍感は治ったぞ!おい!

 

「何か・・・白虎の事考えると、ムズムズしてくるんです・・・」

「ムズムズ・・・?」

「はい・・・何か、他の人は別にそんな事はないのに、白虎だけそういう症状みたいなのが出るんです」

「ふうん・・・」

 

そういう症状で見られる診断結果はほぼ1つしか、僕の頭には存在しない。

 

「それって・・・・・・恋・・・じゃね?」

「恋!?俺がですか!?」

「ああ」

 

そう、恋心だ。

好きな人の前になるとそういう変な感じになるのって多いんだよな・・・

 

「俺が・・・白虎に・・・恋・・・///」

「青龍・・・男を見せる時だぞ」

「・・・男を見せる・・・?」

「お前から、好きという気持ちを打ち明けろ」

「!?つまり、白虎に告れと!?」

「ああ、お前がやらないで誰がやるんだ?」

 

青龍から告白させれば、白虎ちゃんが落ちるのはほぼ当確だろう。

 

「・・・分かりました、アッキーさん」

「よく言った、僕もできる限り協力するよ!!」

「あの、明久さん」

「ん?何?」

「白虎を・・・呼んでもいいですか」

「・・・いいよ!どうせなら、ここで告っちゃえ!」

「!?アッキーさん・・・///」

 

青龍は大胆とでも言いたげな顔をしている。

これから告白するっていうのに、持つのかどうか・・・

 

青龍が携帯電話で白虎ちゃんを呼び出す。

どうやら、10分ぐらいかかるようなので、作戦会議を始めた。

 

「僕が2人きりになるタイミングを作るよ」

「その時に・・・ですか?」

「ああ。ま、このカメラで覗かせてもらうけどNE♪」

「そのカメラどこから借りてきたんですか・・・」

仲のいい商会の会長さんからありがたくお預かりしました・・・

 

 

 

「よし・・・こんな感じでいいな」

「はい、後は俺次第ですね」

「ああ、頑張れよ・・・」

「はい!!」

 

ピ~ンポーン♪

 

決意を固めた瞬間、ベルが鳴った。

 

「はーい、おっ・・・白虎ちゃん、よく来たね」

「お邪魔します!」

「白虎!迷わず来れたみたいだな!」

「迷わないわよ・・・」

「あっ!!」

「どうしたんすか、アッキーさん!?」

「せっかく来てもらったのに、お菓子切らしてた・・・」

勿論これは作戦!

買い物にいくフリで2人きりにしてやる!!

 

「お菓子買ってくるからちょっといなくなるけどごめんね・・・」

「あっ、大丈夫ですよ。あたし達は2人でいますから」

「サンキュ、じゃあ行ってくるよ」

「行ってらっしゃい、アッキーさん!」

「行ってらっしゃい!」

「ああ、行ってきます!」

 

そして、僕は外に待たされていた、奴と合流した。

 

「・・・・・・明久、上手くいったか」

「ああ、協力感謝するよムッツリーニ」

 

そう、ムッツリーニとともにこの様子を実況?するのだ。

 

 

「明久先輩も優しいのね、わざわざあたし達をもてなす為にお菓子を買いに行くなんて」

「そうだな、アッキーさんから学ぶ所も多いんだよ」

「ふふ・・・ちょっと憧れちゃうね」

「ああ」

 

「まだ、あんま仕掛けてないな」

「・・・・・・ああ」

 

「・・・(そろそろ仕掛けるか)」

「どうしたの?何か急に黙っちゃって」

「えっ!?あ、ああ・・・すまん、ちょっとお前の事・・・考えてさ・・・」

「!?青龍!?あたしの事考えてたって・・・」

「・・・その・・・さ、お前・・・よく見たら可愛いな・・・って思って・・・」

「ふぇっ!?青龍・・・///」

 

「攻めてる!青龍攻めてる!」

「・・・・・・!!これは・・・来たか」

 

青龍・・・行け!!!

僕達の夢を乗せてさあ行け!!

 

「それでさ・・・お前の事考えると・・・ムズムズするんだ・・・」

「へ・・・!?ムズムズ!?」

「で、今日それがなんなのか・・・アッキーさんに聞いたんだ」

「・・・」

「アッキーさん・・・こう答えたんだ・・・」

「・・・」

「恋・・・って」

「!!!」

 

「キタっ!!!」

「・・・・・・!!」

 

さあいけ!青龍!!後もう一息だ!!

 

「白虎・・・もしよかったらだけどさ・・・」

「・・・はい・・・」

「東西コンビじゃなくて・・・男女の関係・・・つまりは・・・」

「はい・・・・・・」

「俺と・・・付き合って下さい!!」

「お願いします・・・青龍・・・くん・・・」

「!?白虎・・・・」

「寂しかったよ・・・青龍くん・・・・」

「白虎!!」

ギュッ!!

 

「!?青龍くん!?」

「ごめんな、白虎・・・待たせちゃって・・・」

「バカっ!!ずっと待ってたんだから!!」

「ごめん・・・白虎・・・これで、許してくれ・・・」

チュッ・・・

 

「いったぁ!!!!」

「・・・・・・!!!!」

青龍が・・・捕まえて、青龍がキメターッ!!!

 

「!?青龍くん・・・」

「白虎・・・」

「「愛してる」」

 

「おめでとう・・・」

「・・・・・・カップル誕生・・・・」

 

 

この2人に幸せがずっと続くよう祈りたい。

青龍、白虎ちゃん・・・・

 

本当にお幸せに!!




作者のお気に入り、東西コンビの回でした。

はい、分かってますよ、カップル大杉なんてことはw

まあイメージとしては、
青龍→お調子者のムードメーカー、ただし、2年生時の明久と同レベルの鈍感
白虎→真面目なツッコミ役、ただし、そんな彼に恋するツンデレ女子

難しいですねw

まあ、今後もこの2人には出番ありますんで、期待しといてくださいな。

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