今回は初訓練と六課の構成の解説、そして…?
ま、詳しくは本編でどぞ!
SIDE:スバル
…それぞれが運命の再会を果たした昇進試験からはや1ヶ月が過ぎた頃…
あたしとティア姉、ノーヴェ、そしてウェンディは所属していた災害救助隊から出向する形ではやてさん(本人の意向でそう呼ぶ事に)が新設する実験部隊「古代遺物管理部・機動六課」に配属される事に。
結団式も無事に終わり、あたし達は各部隊に振り分けられた。…ここでもう一度簡単に部隊の編成を整理しておこうかな?
まず主に事件の捜査を担当するチーム〈ライトニング〉は…
隊長…フェイト・テスタロッサ執務官(一等空尉待遇)/副隊長…八神ヴィータ三等空尉/隊員…ウェンディ・ナカジマ二等陸士、エリオ・モンディアル三等陸士
次にロストロギアの探索やそれを奪おうとする輩の討伐が目的のチーム〈スターズ〉。
隊長…高町なのは一等空尉/副隊長…八神シグナム二等空尉/隊員…スバル・ナカジマ二等陸士、ティアナ・ランスター二等陸士
そして、コードネーム〈異端者/イレギュラー〉と呼ばれる特殊事項を主に扱うチーム〈ナイトメア〉は…
隊長…逢魔リナ三等空佐/副隊長…八神アメリア二等空尉/隊員…ノーヴェ・ナカジマ二等陸士、逢魔キャロ三等陸士
この3チームがフォワード…所謂実働部隊。
それとは別にサポートチームとして…八神シャマル医務官を長とする医療班、ヘリコプター等であたし達フォワードを現場へ運ぶ輸送班などがある。
またデバイスやその他機械を開発・整備するのがチーム〈ブレインズ〉。
リーダーにフェイトさんのお母さんでもあるプレシア・テスタロッサさんを据えたこのチームは掛け値なしにチートな技能集団で、あたしの叔父さん、ジェイル・スカリエッティもその一員。…噂話ではあたしたちのデバイスを改造するため連日の徹夜だとか…ご苦労様です。
そしてこの超個性派集団を纏めるのが部隊長である八神はやて二等空佐、そしてチーム〈ロングアーチ〉。
指揮官に八神リインフォース・アインス三等空佐、副官に八神リインフォース・ツヴァイ空曹長。
更に補佐としてグリフィス・ロウラン准陸尉、ルーテシア・アルビーノ候補生(菅理局未所属の派遣待遇)がサポートに廻る。「…それにしてもよくこれだけの面子を揃えたものね、うちの部隊長殿は…上層部からクレーム出なかったのかしら?」
訓練場に向かいながらティア姉が話しかけてくる。
「ん~、はやてさん曰くクレームはなかった訳じゃないけど、部隊の後見人のレティ提督やリンディさんが全て抑えきったらしいよ?」
「マジ?…はやてさんの人脈、恐るべしだわ。」
うちのお父さんや聖王教会にもコネあるし…あ。
「あ、スバルさん、ティアナさん!」
「おはようッス!」
「今日から訓練開始だね!」
「皆さんよろしくお願いします!」
エリオ、ウェンディ、ノーヴェ、キャロも合流しあたし達は指示された訓練場へ。
「あ、みんなおはよ~!昨日はよく眠れたかな?」
そこにいたのはなのはさんとサポートスタッフのシャーリーさん。
「はいっ!(×6)」
「うん、いい返事だね。…いよいよ今日から訓練を開始します。まず最初にこれを返すね?」
シャーリーさんからみんなに渡されたのは昨日預けた自分達のデバイスだった。見たとこ変化はないみたいだけど…?
「えっと…デバイスに計測用のICチップ組み込んでるから少しだけ大切に扱ってね?」
「計測用のICチップ?」
計測っていったい何を計測するの?
「今日の訓練で実戦中の運動能力や魔力値を測定して今開発中のあなた達の新しいデバイスに反映させるんだ。」
「…って訳だから、今日の訓練は実戦形式。シャーリー?」
「は~い!スイッチ、ポチっとな♪」
シャーリーさんが端末のキーを叩くと何もなかった広い敷地に人工の建造物が…
「な、何よこれ…?!」
「凄いッス、カッコいいッス!」
「へへ~ん、どうだ!わたしとルーちゃんが共同開発した疑似訓練施設だよ!」
あっと言う間に街ができちゃったよ…でもここでどんな訓練を?
「今日はね…かくれんぼでもしよっか?…でておいで!」
なのはさんの呼び掛けにふよふよと空から降りてきたのは…2頭身のSD化したなのはさん。あれって確か…チヴィット?
「スバルたちはブレイブデュエルしてたから知ってるかな?この子はわたしのチヴィットの〈なのなの〉。この子が街の中の何処かに隠れるから、制限時間内に探しだして捕まえるのが今日の課題だよ。」
何だ…意外と簡単そうな…
「制限時間は30分、見つけられなかったらもう1回だよ。魔法も使ってOKだけど、なのなのも反撃するからね?」
なのはさんがそう言うとなのなのは手に持ったレイジングハート?を振り上げ魔法弾を放つ。
ドッカーン!
魔法弾によって壁に穴が開いた…ダメだ、楽じゃないよこれ…(汗)
「あと妨害用に小型のガシェットもばら蒔くから。あ、これは潰したぶんはリセットしないから安心してね。スタートは5分後、それまでに作戦考えててね。」
なのはさんに言われわたし達は作戦会議。
「…どうするティア姉?」
「とりあえずフロントアタッカーの3人は外部のガシェットを壊しつつターゲットを探索。ウェンディとキャロ、あたしで建物の内部を探索するわ。できれば1回でクリアしたいけど難しいと思うからガシェットは出来る限り壊して。」
ティア姉の作戦に全員が頷く。
「準備はできた?そろそろ時間だよ。」
あたし達は目を合わせると頷きあう。
「それじゃいくよ?…3、2、1…GO!」
なのはさんの号令であたし達は訓練施設に飛び込んでいく…待ってなよなのなの、必ず捕まえてやんだからね!
NO SIDE
若手フォワードの訓練が始まった頃、少し離れたところから眺めていたのはシグナム、ヴィータ、アメリアの副隊長トリオだった。
「なんだ?お前らは訓練に参加しないのか?」
「…うっせ~なぁ…まだまだひよっ子だかんな、あいつら。」
「わたし達はもう少し馴れてからですね。暫くはなのはさんにお任せです。」
「そうか…なんにしろ大切な若い力だ、大事に育てないとな。」
シグナムの言葉に頷くヴィータとアメリアは訓練施設の方に視線を向けた。
一方その頃…
SIDE:DARK
ミッドチルダとは薄紙一枚隔てた異空間…そこにいたのは2人の少年。
1人は年の頃10歳くらい、女の子と見間違うほどの美少年。だがその身体から放たれている禍々しい魔力は明らかに人有らざる者…〈冥王/ヘルマスター〉フィブリゾ。そして…
「ここは…あの世かい?」
「やぁ…お目覚めのようだね。残念ながらここはあの世でもましてや君の住んでいた〈地球〉とも違う平行世界だよ。」
もう1人は年の頃で言うとリナやなのはと同じくらいだろうか。短い黒髪の平凡な顔立ち。服装も学生服だが…フィブリゾとはまた違う得体の無さがあった。
「そうか…やっと勝てたと思ってたのになぁ…」
残念そうに呟く少年。その割には残念そうに見えない気はするが。
「…まぁ心配しなくていいよ。君の嫌いな〈主人公〉キャラがこの世界には一杯いるからね…思い切り暴れてくれると嬉しいかな?」
「ま、仕方ないか。…僕が悪い訳じゃ無いんだし…ところで君、名前は?」
「僕の名前はフィブリゾ。右腕として活躍、期待しているよ…ミソギ・クマガワ。」
…そう、彼の名前は球磨川 禊(くまがわ みそぎ)。平行世界の地球において猛威を振るった〈負完全/マイナス〉。
「まぁ僕たちが動けるようになるのはもう少し先だから。それまでに準備を整えるとしようか。…せいぜい頑張って僕らのエサになるがいいさ、逢魔リナ!」
いかがだったでしょうか?
次回は訓練の決着なんですが、その後にあるはずの初出撃はSS01と合体したオリジナル、そして以前予告していたコラボ回となります。
現在宮古島にて出張が続いており執筆が思うようにいきませんが頑張って進めますので応援よろしくお願いします!