スレイヤーズ新作はともかく、なのはの劇場版は円盤待ちかなこりゃ(涙)
NO SIDE
遂に結成された〈古代遺物管理部・機動六課〉。
スバルやノーヴェたち若手フォワード陣は初訓練で、チヴィットの〈なのなの〉を相手にした探索・確保ミッションに挑むことに。
SIDE:キャロ
『…3、2、1…は~い残念、もう1度最初からだよ♪これで4回目かな?』
「5回目ですよ、なのはさん…ちょっとみんな、集合?!」
ティアナさんの声にみんなが集まり作戦会議。
「はぁはぁ…なんなんっスカ、あの〈なのなの〉っ?!アクセルシューターは放つわラウンドシールドで防御するわ…まんま白い悪魔のコピーっスよ、あれ?!」
ウェンディさんは息を切らしながらまくし立てる。…白い悪魔って、某連邦軍のMSじゃないんだし…ねぇ?
「まだバインド使わないだけましだよウェンディ…だってなのはさんの飛び方の特徴まで再現してるからね。」
リナお姉ちゃんから聞いたんだけど、チヴィットはそれぞれのモデルになったプレイヤーの行動パターンや能力を再現してるらしいから。
「…でもどうします皆さん?なんとかガシェットは全滅させたから後はチヴィットだけですけど…?」
「…わたしに考えがあるわ。いい?ゴニョゴニョ…」
ティアナさんによると、今回の〈なのなの〉の動きにはある法則があるらしくて…
「…だから、スバルとノーヴェでチヴィットをこのT字路に追い込んで。それでウェンディとエリオはT字路の両側から挟み撃ちよ。」
「でもさティア姉…なのなの空飛べるんだしさ、上に逃げちゃうんじゃ…」
「…大丈夫、ビルの上にわたしとキャロがスタンバイしてるから。キャロ、こないだ話してたアレ…やってくれる?」
こないだ話したアレって…あっ、フリードの事ですか?
「そう。アレだったらチヴィットが空に逃げてきても撃墜できるからね。」
「はい、判りました!頑張ろうね、フリード!」
「キュイ♪」
わたしの呼び掛けに上機嫌で応えるフリード。…ふふっ、フリードも暴れたかったみたいだね。
「よし、作戦も決まったし、成功させて今度こそ訓練終わらせるわよ…いいわね、皆?!」
「はいっ!(×5)」
フォワード陣全員の声がハモり、各ポジションに散らばる。
『…どうやら準備はOKみたいだね…それじゃ頑張ってね、READY…GO!』
なのはさんの号令と同時にエリオ君とウェンディさんは指定の場所に回り込む。
わたしはデバイスに魔力を籠めると…
「行くよ、フリード!『…紅蓮の空に走る紅き閃光、我が翼となりて天に舞え。来よ、我が竜フリードリヒ!』」
フリードの能力を覚醒させる召喚呪文を詠唱する。ちなみにこれはまだ不完全版。リナお姉ちゃんから許してもらえるまで完全版はお預けなの。
『〈竜魂召喚/ドラゴンズ・フォール〉!』
詠唱が終わると同時にフリードは赤い光に包まれ、一瞬にして赤い鱗に包まれた大人の翼竜に姿を変える。…うん、うまくいったよ!
「…チビ竜の時は可愛らしいけど、成長すると厳ついわねフリードって。」
あはは…でも、フリードって産まれた時は白かったのに急に紅くなったんだったっけ。
それで長老さんが「その竜は災いを呼ぶ邪竜だ」って言い出して…今思うとそれが村を出ていったきっかけだったのかも。
でも産まれた時から一緒に暮らしてたフリードを殺すなんてわたしには出来なかったから…
「…なにしんみりしてんのよキャロ?」
はっ?!…いけないいけない、今は訓練中だから気合いいれなくちゃ!
(そうだぜキャロ。この俺の力、使いこなしてくれよ…)
?!
なんなんだろ、今頭の中に声がしたような…気のせいだよね?
『こちらスバル!目標を予定ポイントに追い込んだよ!』
「よしっ!ウェンディ、エリオ!」
『これで決めるっすよ!ライディング・スラッシュ!』
『行くよストラーダ!ソニックムーヴ!』
T字路に突き当たった〈なのなの〉は左右から来たウェンディとエリオを確認すると上空へと回避する。
「よっしゃあ、予想通り!…止めよキャロ、フリードっ!」
「はいっ、ティアナさん!…フリード、ブラストレイっ!!」
「アンギャ~!」
ボワッ!
わたしの命令でフリードは焔の弾を発射、上昇してきたなのなのに命中させた。
「……………?!」
焔に包まれた〈なのなの〉は髪の毛チリチリになって墜落、地上のスバルさんにキャッチされた。
よし、みっしょん・こんぷり~と…ぶぃっ!
『お見事。もう2~3回かかるかなって思ってたんだけと、なかなかのチームワークだったよ。』
『それじゃもう一度集合して。デバイスを回収して分析しちゃうから。』
「はいっ!(×6)」
ふ~っ、どうにか終わったよ…フリードもご苦労様。
「アギャ♪」
フリードは元の子竜に戻ってわたしの肩の上に。
「さ~て、宿舎に戻ってシャワー浴びるわよ。…ところでなのはさん以外の隊長陣は?」
「ん~と確か、はやてさんはフェイトさんやアリシアさんと一緒に管理局で会議中のはずだよ。」
「リナさんは?」
えっと、リナお姉ちゃんは…アメリアさんと外出してたはず…
『ごめん、そこにノーヴェとキャロ…あ、いたいた。』
「「リナさん/お姉ちゃん?!」」
目の前に現れたホログラフスクリーンに映っていたのは逢魔リナ三等空佐…わたし達〈チーム・ナイトメア〉の隊長さんでわたしの義理のお姉ちゃんでもある。
『悪いんだけどさ、シャワー浴び終わったら2人とも会議室に来てくんない?詳しいことはその時話すわ。』
「「わかりましたっ!!」」
返事を返すと画面が消える。
「わたし達だけってなんなんだろね、キャロ?」
「さぁ…?」
何かわからないけど、とんでもない事がありそうな気がするなぁ…ね、フリード?
「ワギャ?」
NO SIDE
それから数分後、六課の小会議室にはリナとアメリア、ノーヴェ、キャロの姿があった。
「「出向?!」」
「えぇ…明日からわたし達〈チーム・ナイトメア〉は、とある管理外世界で観測された異質な魔力反応を調査するため現地へ赴きます。」
「これは特務班であるあたし達の初仕事になるわ。ま、あたしやアメリアもいるし、現地には協力者もいるからそう危険にはならないと思うけど…気合い入れていくわよ、わかった?」
「はいっ!」
「精一杯がんばります!」
リナの言葉に敬礼で返すノーヴェとキャロ。
「…でも、管理外世界って何処なんですかリナさん?」
ノーヴェの質問にリナは思わず苦笑い。
「いい質問ね。今回の任務先は第97管理外世界・地球…海鳴市よ。」
「…リナお姉ちゃん、それって?!」
キャロは驚きの表情。
「そ。ちなみに現地の民間人も何人か協力してくれるわ。」
「民間人ってまさか…いや、いいです…」
「と・に・か・く!他の子達よりも一足早くなったけど、これがあたし達の初仕事。必ず成功させるわよ!」
「お~っ!(×3)」
…とまぁ、リナたちが盛り上がっていたその頃、海鳴では…
SIDE:???
バシュン!
夜更けの海鳴市の上空で次元が歪み、そこから現れたのは1人の少年だった。
年の頃はリナ達より少し下に見えるが白い髪の毛に黒のメッシュ、ライダースーツに身を包んだその姿は大人びて感じる。
顔に装着した眼鏡と辺りの暗さのせいで瞳の色はうかがい知れないが、ただ者ではないオーラを漂わせていた。
「ふぅ…ここで間違いないのかな、キリク?」
『あぁ…間違いなくホラーの反応を感じた。それもかなりの大物だ。』
「そう…でもここは何処なんだろう?何か懐かしいように感じるんだけど…」
少年は辺りを見渡しながら気配を探っているようだ。
『…おい、誰か来る…なんだこの凄まじい闘気は?!』
「そこにいるのは誰だい?」
背後から声をかけられ振り向くとそこにいたのは…
「…ユーノさん?!」『…バカな、ユンユンだとっ?』
「君たちは…?」
これが異世界の〈魔戒騎士〉秋月タカヤとの出逢い、そして異形の存在〈ホラー〉との闘いの幕開けだった。
リリカルすれいや~ず!×「魔法少女リリカルなのはvivid~守りし者」コラボ、始まります。
今回のコラボは本編の中なのでナンバリングはそのまま継続します。
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