魔法少女リリカルすれいや~ず!   作:タカヒロオー

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今回は初の前後編になります。それでは、どうぞ!
追伸:今回から設定を復活していきます。


十四、夜の街 2度目のバトル 雷光と(前編)

SIDE:なのは

この間の遭遇戦から1週間、色々な出来事があったの。

あの後、くおんをうちに連れて帰ったら

お父さんが、

 

「その狐は妖狐だね?どうしてなのはが連れているんだい?」って…

 

ふぇ?どうしてくおんが妖狐って判ったのお父さん?!

 

「尻尾が3本ある狐なんて普通居ないよ?それに妖力が感じられたから…」

 

はぁ…前々から思っていたけど、うちのお父さんは何者なの?!というよりお兄ちゃんもお姉ちゃんも能力的に人外だし、お母さんはその高町家の頂点にいるからね?!魔法が使えるわたしが普通に思えてしまうの…。

 

で、くおんの一件からわたしが魔法少女になった事が家族にばれてしまったの。

もっとも、皆普通に受け入れてくれたけどね。その上でお父さんからは、

 

「1度やり始めた事は最後までやり通しなさい。お父さんがいえるのはそれだけだよ。」

 

お母さんからは、

 

「決して無理しないで、必ず無事に帰ってきて。みんな、なのはの事信じてるから…。」

 

って言われたの。ちなみにリナちゃんの家も魔法の事がばれたみたい。で、ヌクヌクは無事飼ってもらえるらしいんだけど、

ユーノ君は神威さんの部屋に移されたみたい。何でだろ?

 

それからわたしとリナちゃんはさらなる特訓を始めたの。ジュエルシードの回収、それに新たに現れたフェイトちゃんとその使い魔さん…問題は山積みだから強くなるのに越したことはないの。

そういうことで今日はリナちゃんとヌクヌクの本契約の日!ヌクヌクの体調が戻ってから、ということで今日になりました。

 

ここは高町家の道場。ここにいるのはリナちゃんとヌクヌク、わたしとくおん、それにユーノ君。

 

「それじゃ、契約の儀式をはじめるよ。

まずヌクヌクは人型に変身してくれる?」

 

ユーノ君の言葉にヌクヌクが頷き目をつぶる。すると全身がリナちゃんの魔力光、暗めの蒼色に輝く。そして光が消えた後には見た目5歳ぐらいの可愛らしい女の子が!

赤い髪の毛はポニーテールというかちょんまげ?にくくられ、服装はリナちゃんの

バリアジャケットの色違いで翠の部分が

オレンジなの。なんかリナちゃんの妹みたい。

 

「よし、それじゃ誓いの言葉を…まずは

リナ、君から。」

 

リナちゃんは頷くと誓約の呪文を詠唱し始めたの。

 

「…汝 使い魔ヌクヌク 主・リナとの契約の元、以下の誓約を守るべし…」

「その身体に宿りし自由気儘な魂の望むまま、願わくば互いの命尽きるまで共に生きん…」

 

ユーノ君はリナちゃんの誓いに続けて、ヌクヌクを促す。

 

「ヌクヌク、続けて。」

「ん~、よくわかんないけど、あたしは

リナとずっと一緒!!」

 

「「使い魔ヌクヌク(主リナ)、今ここに契約を結ばん…!!」」

 

2人が手を繋ぎ、誓いの言葉を結ぶと全身が暗く蒼い魔力光に包まれ、契約が完了したの。見た目的にはあまり変わんないけど…。

 

「結構変わってるよ?一番違うのはヌクヌクがリナとある程度だけど似た呪文が使えるようになったことかな?」

「ま、勉強しだいだけどね、ヌクヌク?」「ヌクヌク、がんぱる~!!」

 

ははは、仲いいね2人とも…。あ、ちなみにわたしとくおんは、もう契約済み。

なんでも、出会ったときに結ばれてたらしいの。

 

「さて、それじゃ今日は塾もない事だし、ジュエルシード探しにいくわよ、ユーノ、ヌクヌク!!」

「うん、判ったよリナ。」「ヌクヌクもがんばる~!」

それじゃわたし達も手分けして探そう。

行くよ、くおん!!

 

 

SIDE:リナ

 

それからあたしとなのははジュエルシードを求めて海鳴の街を探索した。でも反応はあるんだけど発動してないから…

 

「う~ん、この辺りだと思うんだけどなぁ…」

 

やっぱり発動してないと感知魔法でも判別しずらいみたい。辺りも暗くなってきたみたいだし、どうするユーノ?

 

『僕はもう少し探してみるよ。リナ達は家に帰って。』

 

あ、そう?あんた1人で大丈夫?鴉とかに食べられないようにね?!

 

『…ありがと、心配してくれてるんだ。』「そ、そんなんじゃないわよ?!行くならさっさと行きなさい!」

『うん、それじゃまた後で。』

 

…行ったか。ユーノの奴、たまにドキッとする事いうのよね…あたしが意識し過ぎなんだろうけど。

 

『リナちゃん、ジュエルシード見つかった?』

『なのは?!…ううん、だめ。なのははどう?』

『こっちも見つからないの…。今日は帰ろうか?』

 

…どうやら向こうも駄目みたいね。仕方ない、今日のところは…

 

ヴォン!!!

 

…これってジュエルシードの反応?!でも今のって…

 

『リナ?!』

『ユーノ?!今のって…』

『誰かがジュエルシードを強制発動させたんだ!そんなことしたら何が起きるか解らないのに…』

『多分、あのフェイトって娘じゃないの?兎に角封印するわよ。』

『解った。辺りに広域結界をはったから

魔法使っても大丈夫だよ。』

 

OK!それじゃ行くわよ!!

 

「ゼルガディス・ソウル、セット・アップ!!」

 

あたしはバリアジャケットを身に纏うと、翔封界[レイ・ウイング]を使い現場に向かう。

 

現場に着くと交差点のど真ん中に発動したジュエルシードが!さっそく封印を…

 

「邪魔だぁー!」

 

おぁ、なんか突っ込んできた?!犬耳と尻尾を着けた、オレンジ色の髪の毛のお姉さん…あんた何者?

 

「あのお姉さん、ヌクヌクとおなじ。つかいまだよ。」

ヌクヌク!ということは…

 

「あんた、フェイトの使い魔ね!」

「そうだよ?そういえばあんたと面あわせるのは初めてだね?わたしの名前はアルフ。フェイトの邪魔は許さないよ!!」

 

「…へぇ、犬っころごときがあたしを止めようって?あたしをなめるんじゃないわよ!」

「…!!わたしは犬じゃない、狼だ~!!馬鹿にするなら容赦しないよ!」

 

わ~怒ってる怒ってる。でもこれは厄介ね。なんとかしないとフェイトにジュエルシードを…

 

『リナちゃん!!ジュエルシードとフェイトちゃんは、わたしとくおんに任せて!!リナちゃんはその犬耳お姉さんを…』

 

「だから犬じゃない、っていってるだろ!まったくどいつもこいつも…」

『OK、なのは!!この犬耳お姉さんはあたしに任せて、あんたはフェイトをやっちゃいなさい。…全力全壊でね!!」

『うん!!』

 

さ~て、というわけであんたはあたしが止めるわよ。覚悟はいい?

 

「いきなり火炎球[ファイア・ボール]!」

あたしの放った火炎球はギリギリのところでアルフに避けられた。

 

「へん!!そんな呪文効かないよ!!」

「そう?それじゃこれならどう!」

 

あたしが手をあげると避けられた火炎球がアルフの頭上へと移動する。

 

「…ブレイク!!」

 

あたしの掛け声で火炎球が弾けて、アルフの頭上から降り注いだ。

 

「うぉっ?!」

 

ふふっ、慌ててるわね。でもほとんどかわしちゃったか…さすが狼、動きは速いわね。なのは、こっちはあたしとヌクヌクに任せなさい!あんたはフェイトと思う存分ぶつかって!!

 

 

SIDE:なのは

 

…たった今、リナちゃんからエールをうけた気がしたの。

 

「何、突然?」

「なんでもないよ、くおん。なんとなくだから。」

 

そんなことをいいながらジュエルシードの反応に向かって翔んでいると…いた!!

 

「フェイトちゃん!!」

「!!」

 

フェイトちゃんも今来たみたい。どうやら間に合ったみたいだね。

 

この間着ていたスクール水着じゃなく、どちらかと言うと競泳用?でもあれだったらスピード型のフェイトちゃんにあってると思うの!

 

「あっ、なのは…だったよね。」

「うん!!フェイトちゃん、そのバリアジャケット似合ってるよ。絶対そっちの方がいいの!」

「あ、ありがとう…じゃなくて!!ジュエルシードは渡さないよ。」

「それはわたしも一緒なの!!この間は

引き分けだったけど、今日は負けない!」

さぁ、バトル開始だよ!




はい、後編でいよいよバトル開始です。
なのはとフェイトの戦いの行方は?
では次回、「十五、夜の街 2度目のバトル 雷光と(後編)」
それじゃ…「リリカル、マジカル、がんばるぞ~!」(BYアルフ)

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