魔法少女リリカルすれいや~ず!   作:タカヒロオー

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前回のクイズの正解です。
正解は…TV版の第2期、スレイヤーズNEXTのOPテーマ、「Give a reason」でした。簡単だったかな?

いよいよ今回、対ナーガ戦に決着が着きます。果たしてリナとなのはの、そしてナーガの運命は?…多分予想されてる通りです(笑)


二十二、3人の 魔法少女が 揃い踏み

NO SIDE

 

ピンチのなのは達を救う為、颯爽と現れたフェイト。機械兵をサンダーレイジ一撃でなぎ倒すとなのは達の元へ…。

 

SIDE:フェイト

 

…うん、なんとか間に合った。なのは達は…あそこに!

 

「なのは、大丈夫?!」

 

わたしはなのは達に近づくと声をかけた。

「ありがとう、フェイトちゃん!おかげで皆無事なの!」

「うん、無事でよかった。さぁ、先を急ごう。」

 

そういったとたん、頭上に何かの影が…。上を向くとそこには巨大な海月(くらげ)がふわふわと浮いていた。

 

「な、なんでクラゲが空を?」

「わたしに聞かれてもわからないよ、アリサちゃん…。」

 

巨大クラゲが触手を伸ばして襲いかかってきた。私たちは四散してかわす。

 

「なのは、力を貸して。1人じゃ無理でも2人なら…。」

 

なのははわたしの言葉に一瞬きょとんとした表情をみせたけど、すぐに満面の笑みを浮かべた。

 

「フェイトちゃん?!…うん、…うん!」

 

わたしはバルディッシュをグレイブフォームに変形させると魔力のチャージを始める。

 

横ではなのはも魔力を収束させて砲撃準備完了!

 

「いい、なのは?『せ~の!!』でいくよ!!」

「こっちはいつでもOkなの!」

それじゃいくよ!

 

「「せ~の!!」」

「サンダースマッシャー!!」

「ディバインバスター!!」

 

わたしとなのはの砲撃魔法がクラゲに直撃するとクラゲは霧のように消え去った。

 

「やったね、フェイトちゃん!」

「うん。それじゃいくよ、母さんを取り戻すために、そして本当の自分を始めるために…。」

 

こうして私たちはリナやアルフ達に協力するために大広間へと向かう。

 

いくらリナが強くても、母さんは次元最強と言われている魔導師。その体を乗っ取ったナーガって言う人(デバイス?)も相当の実力に違いない。

 

「…大丈夫だよ、フェイトちゃん。リナちゃんは絶対負けないから。」

「なのは?!」

「そうね、リナが負けるシーンがおもいうかばないわ…。」

「と言うか、私たち全員に凹られてる光景しか思いうかばない…」

 

なのはの友達…アリサとすずか、だったっけ?!どうしてみんなリナが勝つって信じてるの?

 

「…あっ、そうか。フェイトは知らないんだ、リナの前世のこと…。」

 

ぜ、前世?リナは前世の記憶が有るって事?!

 

「うん。リナちゃんの前世の名前はリナ・インバース。この世界とは違う魔法世界で最凶と呼ばれた、天才魔導士…。そして、フェイトちゃんのお母さんにとりついてるナーガさんも、リナちゃんと同じ世界の

魔導士・白蛇[サーペント]のナーガ。自称リナちゃんのライバルって言ってるけど…。」

 

最凶?今最凶って言ったよね?!最強じゃないの?

 

「「「「最凶。」」」」

 

「…で、でも、ライバルが相手だったらやっぱり苦戦するんじゃ…」

「ライバルって言っても自称だし、苦戦はしても負けないよ。それに…」

 

なのはがここで意味深に話を区切り、再び話し出す。

 

「プレシアさん…フェイトちゃんのお母さんは世界を消滅させる事ができる?」

 

世界を消滅?!そんなの、人1人の力じゃ無理だ。それこそロストロギアの暴走でもしない限り…

 

「リナは出来るんだよ。自らの力が暴走したら…だけどね。彼女の身体の中には、

異世界の魔王・金色の魔王[ロードオブナイトメア]の魂が眠ってるからね。」

ユーノが言葉を繋ぐ。金色の魔王?それ、どこのおとぎ話?

 

「今は身体が幼いから能力を100%使えない。良いとこ60%ぐらいだろうけど、それでもこの場にいる誰よりも強いんだ

リナは。」

「だから大丈夫だよ、フェイトちゃん。

もちろん助けなきゃいけないけど、落ち着いて行動しないと足元をすくわれるよ?」「あっ…!」

 

そうだ。こんな時こそ慌てちゃいけないんだ。

 

「話が盛り上がってる間に着いたみたいだよ?用意はいい?」

「「「「「おう!!」」」」」」

 

ユーノのかけ声に答えると、わたしとなのはを先頭に、大広間に足を踏み入れる。そこに待っていたのは…!

 

NO SIDE

 

なのは達が大広間の扉を開けると、そこではリナとプレシア=ナーガが魔法戦争を

繰り広げていた。

 

「くらえ!魔竜烈火咆[ガーヴ・フレア]!」

「ほーほっほっほっほっほっ、覇王氷河烈[ダイナスト・ブレス]!!」

 

リナの炎熱とナーガの氷結、2つの呪文がぶつかって消滅、大量の水蒸気が発生して辺りの視界が悪くなる。

 

「リナちゃん、助けに来たよ!」

「なのは!!それにフェイトや皆も!!

…なのは、あたし、[あれ]使うからなのは達であいつの動きを止めて!3分でかたをつけるわ!」

「!! …わかったの!!」「3分でいいんだね?!」「それくらい楽勝よ!!」

「私たちに任せて!」

 

皆はそういって行動を始めた。フェイトとアリサがナーガに切り込み牽制、動きを

止めた瞬間なのはとすずかが仕掛ける。

 

「レストリストロック!」

「アイスバインド!」

 

なのはとすずかの拘束呪文がナーガの両手両足を拘束、ナーガは空中に磔になる。

 

「くっ、やるわね。でもこれくらいの拘束ぐらい…」

「まだまだ!チェーンバインド!」

「ケイジングサークル!今だリナ!」

 

拘束を解こうとしたナーガだったが、さらにユーノとアルフが倍掛け!ナーガはもはやぐるぐる巻きに…。

 

SIDE:リナ

 

…今の1分ぐらいだよね…相変わらず凄いわこの子たち。あたしが同じ歳の頃は何も出来なかったもんね~。

 

さて、仕上げといきますか?!

まずは…。

 

『四界の闇を統べる王 汝の欠片の縁に従い 汝ら全員の力持て 我にさらなる魔力を与えよ!…増幅[ブースト]!!』

 

あたしのリンカーコアが活性化し、魔力が溢れ出す。

 

「さ~てナーガ、覚悟しなさい!…プレシアさん、ちょっとだけ痛いけど我慢してね?」

「ひぃ?!」

 

あたしはそういうと呪文の詠唱を始める。

 

『黄昏よりも昏きもの 血の流れより赤きもの 時の流れに埋もれし 偉大なる汝の名において 我此処に闇に誓わん…。』

「ち、ちょっとリナ?!そんなの喰らわされたらプレシアだって無事じゃ済まないわよ?」

 

ん~?非殺傷設定だから大丈夫。…たぶん死ぬほど痛いけど♪

 

「この人でなし!鬼畜!」

 

…無視、無視。あたしは詠唱を続ける。

 

『…我らが前に立ち塞がりし 全ての愚かなりし者に 我と汝が力持て 等しく滅びを与えん事を!』

 

いくわよ!砕け散れ、白蛇の悪夢!!

『竜破斬[ドラグ・スレイブ]!!』

 

あたしの放った赤い直射砲はナーガ=プレシアさんを飲み込み、そのまま大広間の壁を崩壊させた。そしてそのあとには…

 

「………………」

 

ズタボロな姿で立ち尽くすプレシアさんの姿が…

 

「母さん、大丈夫?!」

 

それに気づいたフェイトがすぐさま駆け寄り、プレシアさんを介抱する。

 

「母さん、しっかりして?!」

「…フェイト?…ごめんなさいね、迷惑ばかりかけて…」

「…母さん!!よかった…。」

「フェイト、貴女はこんな私を[母さん]と呼んでくれるの?」

「もちろん!わたしの母さんはプレシア・テスタロッサ、1人しかいません!!」

「あぁ、フェイト…貴女こそ私の自慢の娘よ!」

「!!母さん、ありがとう…。それが私の一番聞きたかった言葉です。」

 

…どうやらフェイトとプレシアは仲直りできたみたいね。

 

皆は少し離れたところから2人の様子を見守ってる。涙ぐんでる子も…ってクロノ?あんたが涙ぐむなんて…どうしたの?

 

「…君は僕を何だと思ってるんだ?!

僕だって彼女と同じ親1人子1人だ。もしあれが母さんだと思ったら…涙ぐみもするさ。」

 

…納得。そうこうしている内に、フェイトに支えられてプレシアさんがやって来た。

 

「…皆ありがとう。貴女達のお陰で身体を取り戻す事ができたわ。特に…。」

プレシアさんはそういうと、あたしとなのはの方へ向き直る。

 

「なのはさん、あなたの言葉でフェイトは始めることができた。そうでしょ、フェイト?」

「うん、母さん。」

「フェイトが1歩先に進めたのは貴女の

お陰…。重ねてお礼を言わせて、ありがとうって。」

「ええと、なのははしたいようにしただけでぇ、なにも感謝されるようなことはぁ…ねぇ、皆?」

 

…相変わらずなのはは[デレる]と可愛い生物ね。名前が一人称になるのがまたいいのよ…。

 

「そして、リナさん、だったかしら…」

あれ?もしかしてプレシアさん、怒ってます…?やっぱり痛かった…ですか?

 

「…多分間違いなく一生涯の中で最悪の

痛みだったわ…。私じゃなかったらトラウマよ?!」

「すいませ~ん、やり過ぎたかも…。」

「…まぁ、あれぐらいの攻撃じゃないと、ナーガの呪縛は解けなかったかも…その意味では貴女にも感謝するわ、リナさん。」

そうだ!!すっかり忘れてた!!

 

「プレシアさん、ナーガが封印されていたデバイスは?!また悪さしない内に今度こそ抹殺しなきゃ!!」

「…私が首にかけていたペンダントがそうなんだけど…呪文のあまりの衝撃でぶっ飛んだみたいね…」

 

その時、大広間の向こうで激しい次元震が起きた。

 

「…!あそこにはアリシアが!!」

「…何ですって!!…行くわよ、みんな!」

 

やれやれ、まだ終わりじゃないみたいね…。

 




はい、予定通り凹られた自称ライバル(笑)
ただ、ここからあがくのがナーガ様なんです!

それでは次回、「二十三、託された 天使の微笑み 蘇る」

次回も見てくんないと…

「わたしの見せ場、必ずみてね~!」
「見ないとサンダーレイジよ!!」
「ママ…」

(BYア〇〇ア&プレシア)

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