魔法少女リリカルすれいや~ず!   作:タカヒロオー

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執筆が遅くなってすいません。
暫くは〈導入編〉って感じになると思います。


三、病室の 一幕そして 決意なの

SIDE:なのは

お父さんが大ケガをしてから、わたしは

ずっとひとりぼっちだった。そうだとおもいこんでた。でも、違ったんだ。わたしは1人じゃない。わたしには家族が、そしてそれを気付かせてくれた〈友だち〉、リナちゃんがいる。もうさびしくなんかない。待っててね、お父さん。すぐにいくよ!

 

なのは逹が病院にたどり着き、士郎の病室に入ると…

 

「お父さん!」

 

士郎は、ベッドの上に身体を起こし、桃子や神威逹と語らっていた。

 

 

SIDE:リナ

「お父さ~ん!よかった、目をさましたんだね!!」

 

なのはが、ベッドに座ってる頭に包帯を巻いた男性の胸に飛び込んで、顔を埋める。

「あぁ、なのは。心配かけてすまなかったな…もうお父さんは大丈…痛!」

「ほ、本当にだいじょうぶ?お父さん…」「こら、なのは。お父さん目をさましたばかりなんだから。」

 

ははっ、勢いよく飛び込みすぎて、桃子さんに注意されちゃった。でも、これが本来のなのはなんだろうけど。

 

「おっ、リナ、お前も来たのか。士郎、

紹介しとくわ。俺の娘のリナだ。ほら、

あいさつしとけ。」

「逢魔リナ、5歳です。よろしくお願いします。」

「ほぅ…高町士郎です。こちらこそよろしく。それにしても神威、お前の娘にしては礼儀正しい子だな。」

「お前のってだけ余計だよ、ったく…

ま、嫁さんの教育の賜物だよ。」

 

こう見えて、中身は大人ですので。でも、士郎さんの意識が戻って本当に良かったわ。でも、あれ…士郎さん、なのはをあやしつつもあたしをみてる?

 

 

SIDE:なのは

お父さんの手、やっぱり大きいな。なんだか安心するよ…やがて館内にアナウンスが流れ、面会時間が終わろうとしてる。

 

「それじゃ士郎さん、わたしはお店の準備があるから、一度戻るわね。美由紀、なのはもそろそろ帰るわよ。」

「はーい…」

 

あぁ、残念だなぁ。でも、お父さんも目をさましたし、いつでもお見舞いにこれるよね!

 

「そんじゃ、俺達もそろそろ帰るわ。まだ引っ越しの荷物もほどいてないしな…」

 

あ、リナちゃんたちも帰るみたい。そういえばリナちゃんたちの家ってどこなんだろう。近所だといいんだけどな~

 

「あ、神威!5分だけ時間をくれないか?2人きりで話したいことがあるんだ。」

「おぅ、それなら時雨、車の鍵渡しとくから先行っといてくれ。ほれ!」

 

神威おじさんが時雨さんに鍵を投げ渡す。そしてわたしたちはお父さんと神威おじさんを残して、病室を出ていった。

 

 

NO SIDE

 

2人きりになって静かになった病室。士郎が口を開く。

 

「神威、お前に聞きたい事がある。お前の娘のリナちゃん、あの子、一体何者なんだ!?」

「何者ってどういう意味だ!?人の娘を

化け物みたいに言うなよ…」

「それはすまない…だがお前もわかっているんだろう!?一流の退魔剣士である逢魔神威、お前なら!」

 

士郎の言葉に神威は大きく溜め息をつく。

「あぁ、わかってるさ、あいつの中にはとてつもないものが眠ってる…でも俺と時雨は信じてる。あいつは必ず乗り越えてくれると。」

「そうか…解っているならいいんだ。引き留めて悪かったな。」

「別にいいさ…あ、後これはあくまで俺の勘だけどな…」「ん?」

「お前んとこのなのはちゃんな、あの子も何か大きな力に目覚めそうだな。それこそリナに匹敵するぐらいのな。」

「な、なのはがか!?」

 

動揺する士郎に、神威は苦笑いしながら

言葉を続ける。

 

「ま、俺達の娘だ。2人いれば互いに乗り越えてくさ。じゃあ、また来るわ!」

 

士郎は出ていく神威の後ろ姿を見送り、ぼそっと呟く。

 

「やれやれ、5歳の子供に威圧されそうになるなんて…こりゃ、ボディーガード辞めて、翠屋のマスターでもするかな?」

 

人知れず稼業引退を決意した士郎だった…




はい、決意したのは士郎さんでした。
それにしても歴戦の剣士に引退を決意させる5歳児って…
そんじゃ、次回も見てくんないと…
あ「あばれちゃうの!!」なのはにとられた!?
(BYリナ&なのは)

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