予告していた「獅子の試練を乗り越えて」は、時期尚早ということでSts編で書かせて戴きますのでご了承を。
なお今回のお話は3話ぐらい跨ぐかもしれません。
NO SIDE
異世界に跳ばされたリナ達(現在展開中の荒潮提督さんの「マテリアルズ・ストラトス」コラボ編参照)も無事生還し、夏休み…はあっさり終わり、
リナ「作者、はしょりすぎっ?!」
…夏休みはまたゆくゆくに…ともあれ2学期を迎えたリナたちは…?
SIDE:リナ
「あ~、平和っていいわね…つくづくそう思うわ。」
秋の柔らかい日差しを受けながらあたしはしみじみつぶやく。
「ホントホント、…まさかリナが呪文ぶっぱなした反動で2人して異世界にとばされた挙げ句に、あんな奴と闘う羽目になるとは…ねぇ?!(ジト目)」
うっ…(汗)。
「あんたには悪い事したとは思ってるわよアメリア。…でもあんたも思いっきりぶん殴れて気持ち良かったんじゃないの?」
あたしの返しにアメリアは視線を逸らしつつ…
「…そりゃまぁ…爽快そのものだったけど…てへっ♪」
…てへペロで誤魔化そうとしたアメリアにあたしはスリッパ・ストラッシュをかます。
スパパーン!
「痛っ?!…何すんのよリナっ!」
「かわいこぶるからよ、この暴力全開巫女。」
「何ですってぇ~!」
「まぁまぁ、そんぐらいにしとき。わたしらに心配かけたんは2人共一緒やからな?」
「はい…」
「反省してまーす…」
はやてに諌められたあたしとアメリア。
「でも良かったよね、こっちの時間は1日も経ってなかったんだから。」
…そう、向こうの世界で色々あって、結構滞在してたから失踪扱いかな?…と思ってたんだけど帰ってみたら次の日の早朝だった。
まぁ門限破りってことになってこっぴどく寮母さんに怒られたんだけどね。
「…一夏さんやマテリアルズのみんな、元気にしてるかなぁ…?」
「確かあっちの世界にはこっちには無い兵器があると仰ってましたわよねリナお姉さま?」
「…ISは兵器じゃない、宇宙開発用のツール…パワードスーツよ。そこんとこ誤解しちゃダメよククリ?」
「す、すいません…」
まぁ謝る必要はないけどさ。
あたしたちだって束さんの話聞いてなきゃ兵器としてしか認識できないよね、ISって。…それぐらい進んだ技術だからなぁ。
「マテリアルズってわたしやフェイトちゃん、はやてちゃんがベースなんだよねぇ?」
「うん。でも見た目は全然違うし、性格なんて逆だから…」
大人しい…というより寡黙なシュテルにアホの子丸出しのレヴィ、傲慢キャラのディアーチェ…コピーというよりはっきり別人よね。
「そうなんだ…一度会ってみたかったなぁ…。」
…何となくだけど、また会える気がする。それも今度はこっちの世界で。
「…一夏とは再戦を約束してるからね。今度はそれぞれパートナー連れてのタッグマッチ、ユーノとコンビだったら負けないわよっ!」
「うっわ~、リナとユーノのタッグなんてどんな拷問だよ…その一夏って奴に同情するぜ、全く。」
ちっちっちっ、甘いわねヴィータ。
「一夏さんの必殺技…アブソリュート・ブレイカーっていうんですけど、リナのギガ・スレイブ・バースト・ブレイカーと相討ちだったんですよ?!」
「「「「「えっ…マジで…(すの)?」」」」」
マジよマジ。ほんとにあの時は一瞬何処かの川が見えたわ…
「リナちゃん、それって三途の…?!」
「…多分ね。まぁ向こう岸に故郷のねーちゃんが見えたからUターンしたんだけど。」
「噂には聞くけどどんだけ怖いんやリナちゃんのお姉ちゃんって…(汗)」
それは聞かないではやて…ま、まぁとりあえずその話はおいておきましょ。それより…
「いよいよだよね、学院祭…楽しみだなぁ!」
「翠屋の出店するって許可とったの、なのは?」
「うん!お母さんからも『頑張ってね。』ってメール来たよ。」
あたしたちのクラスは出張喫茶店・翠屋を出店する事になってる。
いまや翠屋は時空管理局の御用達としてミッドチルダでも大人気。そのパティシエの娘が直々に…という事でクラスの総意で決定したのだ。
「パティシエはなのはちゃん、リナちゃんがウェイトレスのリーダーで、わたしは料理とみんなのコスチュームのプロデュースや。絶対に売上1位を狙うで!」
やる気満々ね、はやて…って料理はともかく、何よそのコスチュームのプロデュースって…
「いやぁ~、うちのクラスはわたしらを含めて美少女ぞろいやからなぁ?ここは〈コスプレ喫茶・MIDORIYA〉でいこうかなって…あっ、桃子さんの承諾は得てるで?!」
…桃子さん何してんのっ?!…ふと横を見てみればなのはが…
「なの…なの…?!」
…駄目だ、ゲシュタルト崩壊寸前だ…。
「ちなみに衣装提供は逢魔堂さんやで♪」
「母さんもかいっ?!」
今度はあたしがヤバい…八神はやて、まさに恐るべき陰謀だわ…
「なんや、リナちゃんとなのはちゃんは反対なんか?」
「「当然(なの)っ!!」」
あたしとなのはの怒号が被る。
しかしはやてはニヤリと不敵な笑みを浮かべる。…なんかやな予感が…
「そうか残念やな~…せっかくユーノくんと良牙くんにもコスプレしてもらおう思てたんやけどなぁ~っ?」
ビクッ?!
…な…ユーノと良牙のコスプレ?!そ、それは…
「良牙くんのコスプレ…み、見てみたいの…」
なのはも視線が泳ぎ始めてる。
「良牙くんは格闘ゲームの主人公なんか似合いそうやなぁ…ス〇Ⅱのリ〇ウとか、な。」
「くうぅ~っ?!」
…あ、なのはが堕ちた。でもあたしはそんな程度じゃ…
「ユーノくんは某逆刃刀持ちの剣客さんやな。雰囲気似とるやろ?」
ブッ!
ば、抜〇斉ユーノっ?! あたしは鼻血を出しながら頭の中で妄想してしまう。…いかん、このままじゃ…
「そや、リナちゃんには和服着てもうてユーノくんの彼女のコスプレしてもらおか。お似合いや思うで?」
ブブ~ッ?!
はやてが放った止めの一撃であたしの心はノックアウト!
「し、仕方ないわね…その代わり絶対に1位をとるわよ?!」
「勿論や!ふっふっふっ、今年の学院祭はもろたで!」
ほくそ笑むはやて。
「…さすが〈最後の夜天の主〉ね…完敗だわ。」
「…いや、そんなところで感心するなよリナ…」
ヴィータに呆れ返られたけど事実だから仕方ない。
でも学祭は楽しくなりそうだわ。…トラブル起きなきゃいいけど。
「良牙くんのコスプレ…はうぅっ?!」
「なのは、帰ってきてぇ~っ!」
…あの2人は何やってんだか…
次回はいよいよ事件が起こるっ?!
次回「はいすくうる〈12〉 アカデミー・フェスタ(事件編)」
活動報告にて引き続きタイトルネタ募集、追加してMIDORI‐YAウェイトレスのコスプレを募集しています。詳しくは活動報告を。
次回も見てくんないと…
「コスプレさせんで?!」
(BYはやて)