魔法少女リリカルすれいや~ず!   作:タカヒロオー

81 / 115
この話の後半のモトネタわかる方、多分心友になれそうな気がします。(笑)




コラボ編1 開幕直前!超絶バトル

NO SIDE

 

最後まで行方の解らなかった一夏も遂に見つかりようやく揃った紫天一家。

 

リナの提案により一行は学院祭に参加する事に…

 

SIDE:一夏

 

突如起こった謎の次元震に巻き込まれ全員バラバラに跳ばされてしまった俺たち。

 

ところがまさかその先がついこの前俺たちの世界に迷い込んで一緒に戦った2人の少女・逢魔リナと八神アメリアの住む、別軸のミッドチルダだったとは…意外と狭いもんだな、世界って。それにしても…

 

「…どーしたの、一夏?まだ身体が痛い?」

 

考え事しながら歩いてた俺に話しかけてきたのはレヴィ。

「あ、あぁ悪い。そうじゃないんだ。…おんなじミッドチルダのはずなのに、こんなに違うなんて不思議だな…って思ってな。」

 

「…そうだな。チビひよこ(アリシア)は我らの世界には既に存在しておらぬし、クロハネ(アインス)も消える事なく子鴉の元におる。それに…?」

 

相槌をうった王様が視線を移した先には…

 

「…はい良牙くん♪ア~ン!」

 

「…なぁなのは、どうしてもしなきゃ駄目か?」

 

「ダ~メッ!…昨日デート出来なかったから今日は目一杯楽しむのっ!…ダメ?(上目遣い)」

 

「ぐっ?!…ひ、一口だけだぞっ?!」

 

「うんっ!あ~…」

…なのはさんってあんなだったか?!

 

「…いえ、師匠とは仲は良かったとは思いますがここまでは…」

 

「でもでもっ、とっても楽しそうですぅ~っ!」

 

そうだよな…フェイトさんといる時のなのはさんも幸せそうだけど、それとも違うような…

 

「まぁ…それは良かろう。それよりリナとの待ち合わせは確か…」

 

「こっちよ一夏!」

 

待ち合わせていたグラウンドに着くとそこには仮設の試合場、そしてリナとアメリア、ユーノさん、そして初めてみる男性の姿。

 

「遅かったじゃないの…逃げたかと思ったわよ?」

 

「まぁリナ落ち着いて…織斑一夏くんだね?僕は逢魔・S・ユーノ。リナとは義理の姉弟で恋人同士でもある…って、向こうの世界の僕とは…」

「はい、ユーノ司書長にはお世話になってます!…ところでそちらの方は?」

 

俺の問いかけに男性が応えてくれる。

 

「あぁ、自己紹介がまだだったか。…俺の名前はゼルガディス・グレイワーズ。リナたちとは前世からの付き合いで…その…」

 

挨拶の途中で何故か顔を赤らめ言葉を詰まらせるゼルガディスさん…何で?

 

「…も~っ、ゼルガディスさんったらてれちゃって♪実はゼルガディスさんとわたしは将来を約束した仲なんですっ!」

 

そう言ってアメリアはゼルガディスさんの腕をとり抱きつく。

 

「ば、馬鹿!やめろアメリア、恥ずかしいっ!」

 

「え~っ、いいじゃないですかぁ?」

 

「むぅ…ボクたちもアメりんに負けてられないね一夏…えいっ!」

 

おわっ、レヴィ飛び付くなっ?!まったく、妙なところで張り合うなよ…

 

「ははは…まぁ時間が迫ってるから歩きながら話そうか?」

 

ユーノさんに促されて俺たちは再び歩き始めた。

 

「…ところで我らに手伝ってほしい事があるというのは?」

 

「実は今日ここでインターミドルの大会をやるんですけど、わたしたちエキシビションの模擬戦頼まれたんですよ~。」

 

「それで初めはあたしとユーノ対アメリアとゼルでやるつもりだったんだけど…せっかくだから一夏とレヴィ、こないだの続きやんない?今度は2対2でさ。」

う~ん…確かにこの間は決着つかなかったしな…どうする、レヴィ?

 

「やろうよ一夏!ボクと一夏のペアならリナリナたちにだって負けないって!」

 

「そうだな…わかった、その挑戦、承けるぜ!」

 

「そうこなくっちゃ!でもあたしとユーノのコンビ、嘗めたら痛い目見るわよ?」

 

「一夏くんとレヴィちゃんの事はリナから聞いてるからね…お手柔らかに頼むよ?」

 

リナとユーノさんも気合い十分だな。…でも俺たちの世界のユーノさんってどちらかと言うと後方支援型だからなぁ…リナの呪文詠唱をサポートするのかな?

 

「それで俺とアメリアなんだが…」

ゼルガディスさんが話を続ける。…この人も相当できそうだな、雰囲気が伝わってくる。

 

「王様とユーリだったか?あんたらに相手して貰いたいんだが…駄目か?」

 

ゼルガディスさんの言葉に王様とユーリは顔を見合せ…

 

「…ほう、〈闇統べる王〉と〈紫天の盟主〉に戦いを挑むか…よかろう、アメリアとは一度戦ってみたかったからな。」

 

「わたしもがんばりますよ~っ!」

 

「あの…わたしは…?」

 

シュテルが寂しげに呟く。…紫天の一家であいつが一番の戦闘狂〈バトルマニア〉だからなぁ…

 

「…それじゃシュテルちゃんはわたしとしようか?」

そう言ってきたのは…なのはさん。

 

「…よろしいのですか?せっかくのデートの最中なのに…」

 

「デートはいつでも出来るけどシュテルちゃんがいるのは今だけでしょ?それなら答えは一つだよ…ね、良牙くん?」

 

「あぁ、そうだな。俺はいいから全力全開でいけよ、なのは!」

 

…どうやらシュテルの相手も決まったみたいだな。

 

それにしてもこの前の対戦は痛み分け…と言うかやり過ぎちまったからな…(汗)

 

「その辺は大丈夫よ。今回は普通の学生相手に見せるエキシビションだから集束砲撃とユニゾンは無し。あくまでも魔法を使った戦闘技術、そして…」

「…ペア2人のチームワーク勝負って訳か…上等だぜっ!」

 

「そんじゃあ決まりね!あたしたちは今やってる試合が終わったら乱入する演出になってるから…」

 

それなら順番はどうするんだ?やっぱクジとかで決めんのか?

 

「そうね…なのははデートの途中だから最初にしよっか?それで王様たちがその次。あたしたちと一夏たちは当然メインで…それでいいでしょ?」

 

まぁ順当だな。

 

「…へへっ、今度こそ決着つけてやるぜリナっ!」

 

「じょ~だんっ?!あたしとユーノが組んで負ける訳無いじゃない…ね、ユーノ♪」

 

「…はは…まぁベストを尽くすよ。」

「ぜったいにボクらが勝~つ!ねっ、一夏♪」

レヴィの言葉に頷いた俺はウォーミングアップを始めた。

 

NO SIDE

 

『それまでっ!勝者、…』

 

パチパチパチパチ…

 

 

試合が決まると同時にまばらな拍手がおきる。

 

会場を見渡すと観客席の半分以上は空席だった。

 

Stヒルデは教会系のどちらかといえばお嬢様学校。…が故に、こういった格闘技などは敬遠される傾向にあった。

 

(あ~ぁ、毎年ながらレベル低いよなぁ…)

 

(もう少し有名な選手とか呼べねぇのかよ!)

 

そんな愚痴をこのイベントの主催者であるストライクアーツ同好会の会長ヨーコ・グシケーンは苦い顔をして聞いていた。

(こんな低予算で有名な選手とか呼べる訳ないでしょうが!…それにしてもあのアメリアって子、大丈夫なんでしょうね…)

 

数日前に腕試しに訪れた1年生・八神アメリア…胸は大きいがどちらかといえば小柄なこの少女に部員はなすすべもなく倒された。

 

ヨーコはすぐさま勧誘したものの、断られてしまう。なんでも時空管理局の嘱託魔導師をしてる関係で忙しいらしい。

 

それでも頼み込むヨーコに根負けしたアメリアは学院祭のイベントに助っ人の形で友達と参加する…といってくれたのだ。

 

…しかしメインイベントが終わった今現在、彼女らの姿は無い。

 

(…もしかしてからかわれたっ?!でも彼女のあの瞳…嘘をついてるようには…)

「会長?もうすぐセレモニーが終わります、時間を稼ぐにも限界が…」

 

「…わかってるわよ、くっ?!」

 

ヨーコはマイクを奪い取り終了の挨拶を始めようとする。

 

「……本日はどうもありがとうございました。これにて全ての日程を終り…」

 

『ちょっと待ったぁっ?!』

 

まさにその時天を突き刺すような張りのある少女の声がヨーコの挨拶を止めた。

 

(な、なんなの今の声?…アメリアって子とは違う気がするんだけど。)

 

呆気に取られたヨーコは声のした方…入場ゲートを見つめる。そこから出て来たのは…

 

「…ちょっと待ちなさいよ!そっちが呼んどいて『今日は終わりました』?!…ふざけんじゃないわよ!」

ゲートから出てきた女の子…茶髪のポニーテールに小柄な身体、控えめな胸。…でもこの子、何処かで見たような…

 

(お、おいマジかよ?!あれってもしかして…)

 

(間違いない…あの人、この学校だったのか…」

 

廻りの観衆もざわめく中、彼女の罵声は続く。

 

「つーか、来いっていったのそっちでしょ?…助けてほしいって言ったのあんたらでしょーが?!」

 

彼女は喋り続けながらリングにあがりヨーコからマイクを奪い取る。

 

「…こちとら模擬店で忙しいところどーしてもっていうから来てやったのに終わっただぁ???…んなもん、終わったんだったらもっかい始めたらいいだけじゃない!」

よくみると彼女の後ろから数人の男女…八神アメリアの姿もある。

 

ヨーコはアメリアに近寄り話しかけた。

 

「ち、ちょっとアメリアさん?助っ人に来てくれたのは嬉しいんだけど…あ、あの人はいったい…?」

 

アメリアは苦笑いを見せつつ…

 

「わたしはどこか高いところから名乗りをあげたかったんですけどね。でも盛り上がってるみたいだし、リナに任せましょ?」

 

その名前を聞いた途端にヨーコの顔が青ざめていく。

 

「えっ…それってもしかしなくても、色々な意味で有名な〈あの〉…リナさん?」

 

「はい♪多分あってますよ、そのリナさんで。」

 

(…なんて人連れてきてくれたのよ~っ?!)

 

ヨーコが心底頭を抱えるなかでもリナは止まらない。

 

「ほらほら、もっと声だして盛り上げて!ほら拍手!」

 

廻りの観客を煽って会場のテンションをあげていく。

 

会場の席が1つ、また1つと埋まり始め…気がつけば超満員の立ち見状態に。

 

「なっ…どうして?」

 

「さっき情報をライヴ動画で配信したんですよ。リナだけじゃなくわたしやなのはさん、ユーノさんも出場するから見に来てねっ…てな感じで。」

 

「…それって〈エース・オブ・エース〉に〈無限書庫の司書長〉?…それにあんた八神って考えてみたら…〈夜天の騎士〉なんじゃ…?」

「…ハハハ…世間ではそう言われてるみたいですね。」

 

突如現れた有名人たちにヨーコはじめスタッフは戸惑いを隠せない。

 

「…さぁ、アンコール・バウト第1試合は〈エース・オブ・エース〉高町なのはと、〈星光の殲滅者〉シュテル・ザ・デストラクターの一騎討ちよ!」

 

第1試合から激戦必至、果たして戦いの行方は…

 

「ちょこっと待っててね♪」

 

ズコッ!




はい、バトルまでいきませんでした、僕が悪かったです、ごめんなさい!

次回はメインイベントの前まではいきたいですね。

こっちで書ききれない声優ネタは超番外編で書きたいと思うので…

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。