魔法少女リリカルすれいや~ず!   作:タカヒロオー

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いよいよリナと一夏が激突します(レヴィとユーノもですが)。

それでは本編どうぞ!


コラボ編4 大激闘!スマッシュすれいや~ず!(前編)

NO SIDE

 

リナたちと一夏たちのバトルも1勝1敗の五分となり、最終戦であるリナ&ユーノVS一夏&レヴィの一戦を残すのみとなった。

 

(…凄かったよな最後の攻撃!)

 

(1試合目の高町さんも…あんな技見たことないぜ?!)

 

(ユーリちゃんハァハァ…げふっ?!)

 

「ええぃ、ユーリをそんな目でみるなこの塵芥がっ!」

 

「にゃはは…ディアーチェちゃんはユーリの事が大好きなんだね♪」

 

「ぐっ…ま、まぁ否定はせんが…」

 

「…それよりもうすぐ最後の試合が始まりますよ。」

 

「おぉそうであった。志し半ばで散ったアメリアたちの分まで…」

「「散ってない!」です!」

 

SIDE:リナ

 

…何やってんだかあいつらは…ま、おかげでリラックスはできたけどさ。

 

「さぁ皆さまお待たせしました、本日最後の大トリ・メインイベントっ!時空管理局のリーサルウェポン、逢魔リナと無限書庫の最強司書長・逢魔ユーノのラブラブカップルに挑むのは…」

 

あ、こらアリシア?!どさくさ紛れになに言ってんのよっ!…あながち間違ってないのが悔しい。

 

「…時空を越えてあらわれた最強チャレンジャー、織斑一夏&レヴィ・ザ・スラッシャー、こちらもラブラブカップルだぁ !…ちなみにレヴィはあたしの親戚だよ♪」

 

「…なるほど、あれがレヴィさんの彼氏ですか…確かに底知れぬ物を感じますね。」

 

そうでしょ?見かけは優しげだけど結構……ってのわっ、ゼロス?!あんたいつの間に?

 

「それはひ・み・つ、です…一夏さんの力を見させていただこうと思いましてね…セコンドにつかせて貰いますけど構いませんよね?」

 

…どーせ「嫌だ」って言ってもつくんでしょーが…でもお店の方はいいの?

 

「…おやご存知ないんですか?リナさんたちのお店のお菓子が爆発的に売れてる影響でほとんどの模擬店が開店休業ですよ?」

 

…はい?確か今日はアリサが「任せて♪」っていうからお願いしてきたんだけど…何があったのかしら?ま、繁盛してるなら無問題だけどね!

 

「…以上2組の最強カップルが織り成すバトルは興奮必至!試合開始の前にリナ、一夏、セットアップ頼むよっ!」

 

 

ハイハイ…それじゃいこっかユーノ?

 

「そうだね。多分激戦にはなると思うけど…勝ちにいくよ!」

 

…おっ?珍しくやる気満々ねユーノ。

 

「感じるんだよ、一夏くんから〈強者〉のオーラがね…正直、同世代だったら近接戦なら互角なのはフェイトぐらいだから…。」

 

な~る、納得。

 

「…ということらしいけど?」

 

あたしがそう言って振り向いた先には対戦相手である一夏とレヴィ。

 

「ユーノ司書長にそう言ってもらえるなんて光栄っす!…もちろん全力で相手させてもらいます!」

「リナリナもししょちょーもつよそーだけど、ボクと一夏のコンビが最強!だから負けないよ!」

 

どーやら2人ともやる気は十分みたいね。…それじゃ声を揃えていくわよ!

 

『ナイトメアハート・ルシフェリア…』

 

『ゴルンノヴァ・ガーディアン…』

 

『いくぜっ!セイバーハート…』

 

『バルニフィカス…』

 

『セ~ット・ア~ップ!(×4)』

 

それぞれの魔力光に包まれ、バリアジャケットを装着した4人。いよいよ戦いの幕があがる…

 

SIDE:一夏

 

セットアップを終えた俺とレヴィは会場上空でリナたちと向かい合う。

 

リナのバリアジャケットは前に何度かみてるけど、ユーノさん(司書長は長すぎ!)のバリアジャケットは…

 

「お~、カッコいいぞししょちょー!サムライみたい!」

 

レヴィの言う通り、ユーノさんのバリアジャケットは俺たちの知ってるそれは別物。

 

戦国武将が着るような陣羽織のような白の上着に 同じ白のハーフパンツ。

 

金色の長い髪は後ろで束ね、いつもかけてる眼鏡はかけていない。

 

そしてその右手にはシグナム師匠のレヴァンティンを細身にした感じの長剣…柄には蒼い宝玉がついてる。

 

「あれっ?ユーノさん眼鏡はかけなくて大丈夫なんですか?」

俺の質問にユーノさんは頷く。

 

「うん、実戦中に眼鏡は危ないからね。デバイスの方で調整してるんだ。」

 

なるほど、言われてみれば当然か。

 

「一夏…今日こそは決着つけるわよっ!」

 

「あぁ…いい試合にしようぜ!」

 

右手を差し出してきたリナと握手をかわし、お互い距離をとる。

 

『準備はOK?それじゃいっくよ~!リリカルファイト・レディ…GO!』

 

よーし、いくぜっ…て、え?

 

「ユーノさんがいないっ…!」

 

「…ここだよ。」

 

えっ…俺たちが気づいた時にはユーノさんが俺の目前に?!ヤバいっ!「一夏はボクが護る!どりゃあ~っ!」

 

間にレヴィが割り込んでバルニフィカスで受け止める。

 

「サンキュ、レヴィ!…それにしても…?」

 

なんなんだいまのスピードは?!下手すりゃISの瞬時加速を越えてるぞ?

 

「…逢魔抜剣術縮地法〈神脚/しんきゃく〉。初見で見えたのか、凄いね?」

 

「ううん、全然っ?…だけど一夏が狙われそうな気がしたから!」

 

本能的行動か…まぁレヴィのおかげであっちの初手は…

 

「おあいにくさま、次はあたしの番よ!」

 

しまった?!ユーノさんの先制攻撃はリナの為の時間稼ぎかっ?

瞬く間にリナの周囲を大量の魔力弾が展開していく。

「いくわよ…獣王牙操弾[ゼラス・ブリッド]スプレッドシフト!]

 

リナが放った誘導弾…でもなのはさんのアクセルと比べたら弾数も少ないし誘導性も低そうだな。

 

俺は魔力消費を避けるために回避しようとした…その時!

 

「油断大敵よ一夏…ブレイク!」

 

誘導弾が目の前で散弾、まさしく魔力弾の雨になって降り注いできた!

 

「なっ…プロテクション?!」

 

俺は咄嗟にシールドを張って防御する。くっ!魔力がジリジリ削られて…

 

「今よユーノ!」

 

「あぁ!天剣一刀…雲切!」

体勢を立て直す間もなくユーノさんの居合いが直撃、シールドを切り裂いて…ズガァァァン!!

 

「一夏ぁっ?!」

 

レヴィの声も虚しく俺は地面に叩きつけられる。

 

「…?! い、いってぇ~っ!」

 

咄嗟にヴィヴィオのセイクリッドで防いでダメージは軽減したけどな。

 

「…もう怒ったぞ~くらえ、光翼連ざ~んっ!」

 

すかさずレヴィが魔力刃を飛ばして牽制してくれた。…今度はこっちの番だ、いくぞレヴィ!

 

「うん!バルニフィカス、スプライトフォーム!」

 

レヴィは高速戦闘用のバリアジャケット・スプライトフォームに変身する。これならさっきのスピードにも対応できるぜ!

 

「さぁ、ここからは俺たちのターンだ…受けてみろ、クラウソラス!」

 

「電刃衝乱れうち…よけれるもんならよけてみろ~っ!」

 

俺とレヴィは速射性の高い攻撃でリナたちの動きを封じる。

 

「くっ…なかなかやるね一夏くんたちも。」

 

「それにしても器用ね、一夏…はやての呪文でしょ、今の?」

 

あぁ、俺の持ってる〈白夜の書〉は〈夜天の書〉の写本みたいなもんだからな…ここだけの話、なのはさんのスターライトブレイカーだってつかえるんだぜ?

 

「マジ?!なんちゅ~チートなのよそれっ?」

 

「…L様使ってるお前に言われたくねーよリナ。」

 

L様ってリナがもといた世界の創造主だったんだろ?この間もうちの世界でやりたい放題だったし…。

『でもあれでも稼働率50%だよ、一夏?あたしがフルパワーで暴走したら世界が破滅するからね。』

 

…やっぱりこいつら魔王だ。(汗)

 

「大丈夫だよ一夏心配無いって!どーせボクたちが勝つんだからさ!」

 

レヴィ…そうだな、そのつもりでやらなきゃな!

 

「続けていっくぞーっ! …バルニフィカス、モード・ブレイバーっ!」

 

レヴィはバルニフィカスを大剣に変型させると動きを止めたユーノさんに突っ込む。

 

「いっけ~!雷光輪!…」

 

「くっ?これは…ライトニングバインド?!」

 

捕縛を確認したレヴィはブレイバーを大きく振りかぶる。

「…からの…追の太刀・きょっこーっ!!」

 

レヴィが放った十文字の斬撃はユーノさんに直撃!…今度は俺の番だ、いくぜリナっ!

 

「…エクセリオンバスター・フォースバーストっ!」

 

「…なんの!魔竜烈火咆[ガーヴ・フレア]!」

 

俺とリナ、2人の放った砲撃魔法は空中で激突し大爆発!辺りが激しく揺れる…

 

「あちゃ、やり過ぎたか…」

 

「心配はいらないわよ、アンコールバウトの3試合はL様に結界張ってもらってるから。」

 

爆煙の晴れたその先にはリナが仁王立ち。やっぱりあれでも押しきれないか…でもユーノさんは…?

 

「一夏、あんたね…ユーノの事舐めてない?あれくらいの攻撃で…」

 

ドガッ!

 

「ふぎゃぁ~っ?!」

 

「レヴィ?!」

 

見るとユーノさんの蹴りでレヴィが吹き飛ばされていた。そんな…どうやってバインドを抜けたんだ?

 

「…狙いはよかったんだけどね…なのはやアインスのバインドと比べたら弱かったから咸卦法で拡散させたんだ。」

 

そんな方法が…って咸卦法って何?

 

「咸卦法っていうのは逢魔流に伝わる身体強化法でね…簡単に言うと魔力と気力を融合させるんだ。今回はその時にバインドの魔力を使ったと言うわけ。」

 

「簡単にいうけどユーノ、それあんたにしかできないオリジナルでしょ?あたしやなのはだって無理なんだから…。」

 

…本当にこの人ユーノさんか?実は双子の兄弟とかなんじゃ?

 

「いちちちっ…あ~、びっくりしたぁ?!でも効いてないし、まだまだいっくよ~!」

 

レヴィは大丈夫みたいだな。…よし勝負はこれからだ、絶対に勝ってやる!

 




この作品での咸卦法はネギま!の物とは似て非なるものです。どうかご了承ください。

次回は決着、そして物語が動く?

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