魔法少女リリカルすれいや~ず!   作:タカヒロオー

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やっと大会編決着です!それでは本編、どうぞ!

番外編…その頃の客席

「…うちのユーリに欲情するとは…ある意味見る目があるとも言えるが…女子であるお前が何でだ、北〇和う〇らっ!」

「だ、だってそのつ〇ペタな胸にズッキューンでしたもので…」

「…まぁ我らの作者様の恩情で抱き石で正座5時間&我の説教で勘弁してやる…感謝するのだな。」

「びぇ~~~んっ?!」

(BY ディアーチェ&〇浦〇〇ず〇)


コラボ編5 大激闘!スマッシュすれいや~ず!(後編)

NO SIDE

 

とうとう始まったリナ・ユーノ組VS一夏・レヴィ組の最終決戦。

 

一夏たちは変則的な剣術を使うユーノとリナの効果的なサポートに戸惑うも序盤を五分で乗りきり戦いは後半戦へと…

 

SIDE:レヴィ

 

あ~びっくりしたぁ…ししょちょーが『ふんっ!』ってやったらバインドがきえちゃうんだもん…

 

「ねぇ一夏、あんなのありなの?」

 

「…別にルール違反してる訳じゃないしな。考えてみればアインハルトのバインドブレイクと同じようなもんだろ?」

 

…うん、納得した。でもどーやって攻めようか?

 

「…待てよ?ユーノさんが予想外にチートだから戸惑ったけど、高速の近接エキスパートと移動砲台の組み合わせって事だろ?それなら…」

…あ、なにょはとへいと!ということは…

 

「あぁ、俺はリナ、レヴィはユーノさんをマッチアップしつつ互いを援護する…出来るな?」

 

「うん、わかった!」

 

ししょちょーは強いけど一夏といっしょだったら怖くないっ!

 

「油断はするなよ?リナはもちろん、ユーノさんもどんなかくし球があるか判んないからな。」

 

「らじゃー!」

 

さぁ、第2ラウンド開始だよ!

 

SIDE:リナ

 

ふう…予想以上にしっかり連携してるわねあの子たち…もっと個人プレーに走るかと思ってたけど。

 

「うん、いいコンビだと思うよ…僕たちには負けるけどね。」

とーぜんでしょ!あたしたちに勝てると思っているんだったら大きな間違いよっ!

 

「でもどっちもカードは切ったからね…あとは総力戦だよ。」

 

「わかってるわよ…」

 

…多分一夏たちはあたしらを分断、1対1の形に持ち込もうとするはず。

 

ならばこっちはそれを逆手に…ユーノ!

 

「あぁ、わかった!」

 

あたしに一夏、ユーノにレヴィがあたるみたいだけど…思い通りにはさせない!

 

「それじゃかかってらっしゃい!…獣王牙操弾[ゼラス・ブリッド]!」

 

あたしは誘導弾を展開し2人を分散させる。

 

「…よし、予定通りいくぞレヴィ!」

「うん一夏っ!かくごだししょちょーっ!」

 

「…悪いけどぼくの相手は…君だよ一夏くんっ!」

 

そういってユーノは剣を持ってない左手を一夏の方にかざす。

 

「…錬鉄召喚、アルケミックチェーン!」

 

呪文と共に現れた強固な鎖がユーノと一夏の左手首を繋ぐ。

 

「な…なんでユーノさんがこの技を?…ってかこの形はまさか…?」

 

「そう、いわゆるチェーンデスマッチだね。ここからは1対1だ…君と僕のね。」

 

「いちかっ?!今助けに…?!」

 

そうはさせないわよ!

 

「風魔咆裂弾[ボム・ディ・ウイン]!」

「ひえっ…きゃあぁぁ~っ?!」

 

突如起こった暴風にレヴィは身体を取られ吹き飛ぶ。あの娘は確かにスピードでは誰にも負けないけど、弱点もある。軽すぎるのだ。

 

怪力なのと、機動の安定性は繋がらない。あたしは向こうの世界でそのことに気づいた。

 

さらに言うならレヴィは通常、戦闘時にISを纏っているからない時の安定感に欠ける。

 

修行が足りないとまでは言わないけど、IS使えない状況も想定してないと…ね。

 

「…く~、言い返せないぞ~なんかくやし~!…でもまだ負けたわけじゃないっ!リナリナ倒して一夏を助けにいくぞ~っ!」

 

さすがにすぐさま戻ってきたわね…ま、予想通りではあるんだけどね。

でもアンタ…あたしが近接戦闘苦手だと思っているんだったら見当違いよ?!…そりゃユーノやアインスみたいな人間辞めてる奴には叶わないけどさ…」

 

『人間辞めてるは酷いよ?!』

 

…あちゃ、聞こえてたか。ま、そういうわけで…いくよL様っ!

 

『…悪夢の王の一片よ 世界(そら)の戒め解き放たれし 凍れる黒き虚無の刃よ 我が力 我が身となりて 共に滅びの道を歩まん 神々の魂すらも打ち砕き…神滅斬[ラグナ・ブレード]!』

 

あたしは両の手に小太刀程度の長さの虚無の刃を発動させる。

 

「げ…そんなの反則じゃあ…」

 

おあいにくさま、禁止したのはブレイカーとユニゾンだけ、あんただってザンバー使ってるでしょ?!

「あ…そーいえば…」

 

それにこれは非殺傷設定だから、死ぬほど痛いかもしれないけど死ぬ事はないと思う…んだけどなぁ?

 

「さらっとぶっそーな事言うな~っ?!…でも当たらなきゃどうってこと無いよね!」

 

さ、それはどうかしら?とにかく勝負よレヴィ!

 

NO SIDE

 

こうしてリナvsレヴィ、ユーノvs一夏の2つの図式が出来上がり再び激戦が始まる。

 

ブレイバーを軽々振り回し襲いかかってくるレヴィに対し二刀流の神滅斬で牽制するリナ。

 

一方ユーノと一夏の方は…

 

SIDE:一夏

 

ちくしょう、またしてもリナたちにしてやられたぜ。…まさか組み合わせをスイッチするなんてな。

それにしても、なんでユーノさんがキャロちゃんの錬鉄召喚使えるんだ?

 

「アルザスのとある地方民族を調べてるとき面白そうだから覚えてみたんだけど…一夏も知ってるの?」

 

「知ってるもなにも…あ?!」

 

言いかけて俺はヤバいことに気づく。…もしこの世界にキャロちゃんがいるのならまだ5~6歳くらい、まだフェイトさんと出会ってない可能性も…迂闊には話せないな。

 

「…いえ、なんでも…」

 

「…なるほど解った。あまり深くは聞かないでおくよ。」

 

察してくれたのか…本当凄いなこっちのユーノさん?!

 

「それじゃこっちからいくぜ?セイバーハート、ブレイドモード!」

俺の声に答えるように得物が長刀へと姿を変える。

 

「なるほど、それが君の得手かい?」

 

「…鎌でも戦いますけど、ユーノさんの長剣とは相性が悪いですからね…。」

 

鎖で左手を封じられた今、両手持ちのサイズモードは使えない。けど、ユーノさんもチェーンの影響で得意の居合いが使えないはず。

 

「先手必勝!迅竜…一閃っ!」

 

俺が放ったのはシグナム師匠から教わった神速の打突攻撃。刃先から産み出された衝撃波がユーノさんに襲いかかる。

 

でもユーノさんは剣の峯で軽々と受け止めると…

 

「次はこちらの番だね…神鳴流奥義…斬岩剣!」

ユーノさんは剣に魔力を充填し振りかぶると飛び込んでくる。でもこれならカウンターで…

 

「いいのかい、そんなゆっくりしてて…ほらっ!」

 

…おわっ?!鎖が引っ張られて俺は体勢が崩れて…しまった?!

 

ユーノさんの剣戟はなんとか受け止められたけどさらに…

 

「続けていくよ…九頭竜閃!」

 

目にも止まらない連続の突きが襲いかかってくる。でも…さっきのといい、この技といい…

 

「これって漫画の技じゃないんですかユーノさんっ?!」

 

ネ〇まとか、る〇剣とか…知ってる俺も俺だけど。

 

「あぁ、そうだよ。オリジナルの技を習得していかないと義父さんに勝てないからね…。」

 

ユーノさんはそういって一旦距離をとり構える。

 

ユーノさんのお義父さん…って確かリナのお父さんで、凄腕の剣士なんだっけ。

 

「…とにかくチートな人でね。魔法なしだったらヴォルケン全員でもなぎ倒すし、アインスと生身で戦っちゃうし…」

 

「なんなんですかその怪獣は?!」

 

やだ怖いその人。

 

「でも僕は義父さんに勝たないとリナをお嫁さんに貰えないからね。頑張らないと。」

 

?!…さらっと発言してるけどそれって…

 

『こらっユーノ?!こっちが硬直してしまうようなことゆーなっ!』

 

リナから念話がとんできたけど…あきらかに動揺してるなあいつ…。でもそれじゃユーノさんは…

「あぁ、僕は将来リナと添い遂げる。それが僕の中に眠るガウリイさんとの約束であり、僕の思いそのものだから。…ちょっと話しすぎたかな?」

 

ユーノさんはそう言うと鎖を解除し両手で剣を構える。

 

「時間も無くなってきたみたいだし、最後の一振りといかないか?砲撃でも構わないよ。」

 

ユーノさんの挑戦…受けなきゃ男じゃないぜっ!

 

「わかりました…全力で挑ませてもらいますっ!」

 

俺は長刀を正眼に振りかぶり詠唱をはじめる。…王様、力を借りるぜ!

 

SIDE:リナ&レヴィ

 

『こらっユーノ?!こっちが硬直してしまうようなことゆーなっ!』さらっと天然発言を暴発させたユーノにあたしは念話をとばす。

 

ま、まぁ…あいつがあたしの事を思ってくれてるのは嬉しいんだけどさ。

 

「いいなぁリナリナ…ししょちょーがリナパパに勝ったらけっこんするの?!」

 

いつの間にか寄ってきたレヴィ…戦いの途中なのに?

 

「…まぁそうね。何年かかるか解んないけど。」

 

何せ相手はチートなうちの父さん、だからなぁ…。

 

「それよりあんたはどうなのよレヴィ、一夏と結婚するつもりなんじゃ…?」

 

あたしの問いに意外にも表情が曇るレヴィ。

 

「ボクもそう思ってたけど…考えてみたら言われたことないんだ、『結婚しよう』って。一夏、ボクと結婚する気ないのかなぁ?!…グズッ。」

そう話すレヴィの目には涙。そっか、この子も恋する乙女なんだなぁ…

 

「…最後の一振りといかないか?砲撃でも構わないよ。」

 

「わかりました…全力で挑ませてもらいますっ!」

 

そーこーしているうちに男同士で盛り上がってるのはいいんだけど…えっ、ユーノのやつまさか…〈アレ〉使う気なんじゃ…?横見るとレヴィも不安そうなんだけど…。

 

『L様…〈混沌の海〉…いける?!』

 

『…もう発動してるよ、周りにバレないように薄めにね。』

 

さすがL様抜け目がない。ここの中なら例えビッグバンが起きたって外の世界は大丈夫だ。

 

「えっ?これってこの前リナリナが言ってたL様のおな…」

『お腹じゃなくて胎内!全てが産まれた場所…〈混沌の海〉だよ。』

 

まぁその辺りはまた…それよりユーノと一夏よっ!…レヴィ、あいつが使おうとしてるのって…

 

「うん…一夏の使える広域近接攻撃の中で一番強力なやつ…」

 

「やっぱり?!ユーノはユーノであんなの…やっぱ竜破斬なんて教えるんじゃ…」

 

「えっ? どーしてししょちょーが竜破斬使えんのっ?!あれって適性が…」

 

「あんた忘れたの?こっちのユーノはガウリイの転生体だって事。…ガウリイ自身は魔法なんて使えないクラゲ頭だったけど、考えてみたら光の剣あそこまで使える時点で魔力はあったのよね…そこにユーノの天才的頭脳がプラスされたら…」

 

こうなるのは当たり前…か。

 

ま、結界は張ったから、あとはお互いの彼氏応援しない、レヴィ?

 

「さんせーっ!でも一夏は絶対負けないよ!」

 

「それはこっちのセリフだっての。ユーノ、負けるなぁ~っ!」

 

SIDE:ユーノ

 

はは、相変わらずだねリナは。

 

「すいません、ウチのレヴィも騒がしくて…」

 

気にすることないよ一夏。最高の応援だろ、あれは?

 

「はいっ、もちろんですっ!」

 

それじゃ僕も準備始めるかな?

 

『黄昏よりも昏きもの 血の流れより紅きもの 時の流れに埋もれし 偉大なる汝の名において 我闇に誓わん…』

僕の詠唱を聞いた一夏の表情が変わる。

 

まぁそうなるよね。一度でもリナのアレを見たら。

 

ただ彼の詠唱からもただならぬ魔力を感じるから今持てる最大の技で勝負する!

 

『我らが前に立ち塞がりし 全ての愚かなりしものに 我と汝が力持て 等しく滅びを与えんことを!…ゴルンノヴァ、頼むよっ!』

 

『承知した、我が主。』

 

次の瞬間、ゴルンノヴァが赭き光を纏い巨大な光剣に姿を変える。

 

これが僕の今持てる最大奥義…名付けて竜破斬・終の太刀(りゅうはざん・しまいの太刀)!

 

見れば一夏もチャージ終了みたい…うん、あっちもヤバい攻撃みたい。

「へへっ、いきますよユーノさんっ…エクスカリバーっ!」

 

先に動いたのは一夏。紫天の王・ディアーチェの呪文を放って更に…

 

「これは…歌?!」

 

一夏はセイバーハートを仕舞い、歌を奏でながら突っ込んでくる。

 

「まだ何かあるのか…でもっ!」

 

僕は僕の技を信じるっ!

「くらえっ!竜破斬・終の太刀!!」

 

降り下ろしたゴルンノヴァから放たれた赭き光が一夏の黒き砲撃を飲み込む。

 

どうだ、決まったか?…僕は辺りをサーチ、次に…えっ?!

 

爆煙の中から現れたのは、ぼろぼろになった一夏。さっきまでの姿とは違い両手に手甲…まさか格闘モード?

「へへっ、〈絶唱〉で強化してなかったらKOだったぜ…でもこれなら!」

 

『ディバィーン…バスターっ!』

 

再び起こる爆煙。この時誰もが一夏の勝利を確信しただろう。…ただ1人を除いて。

 

「…この天然クラゲ!負けたら承知しないわよっ!!」

 

涙声で叫ぶリナの声。

 

「リナ…でもこれで決まらないなら…」

 

「…残念だけど…もう一撃…『牙突・零式』!」

 

「がはっ?!」

 

僕は一夏のゼロ距離砲撃を咸卦法で防御、ギリギリながらもゼロ距離の牙突をボディに入れた。そして…僕は意識を失った。

 

NO SIDE

 

『り、両者ノックダウン~っ!こ、これは…』

 

地面に倒れこんだユーノと一夏にリナとレヴィが駆け寄り…2人ともバツマーク!

 

『な、なんと両者KO、引き分けでーすっ!』

 

アリシアが試合の終わりをコール。…こうして、後にstヒルデで伝説となった試合は終わりを告げた。

 

だか時同じ頃…異端者(イレギュラー)が新たな動きを見せ始める。

 

『くくくっ…精々楽しんでるがいいさ、一夏、リナ!お前らには最悪の苦しみを与えてやるからな…。』

 

闇の発動まで、もう僅か…。




はい、皆様の予想は当たりましたか?それとも…?

次回からいよいよ異端者が暗躍します。リナたちの運命はいかに?

しばらくはマテストと調整しながらになりますが 、書き進めてはいきますので応援やご指摘、評価などいただけたら幸いです!

ところで前書きに出た彼女、今の読者ご存知なのだろうか…(汗)

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