自分はこの作品を書きたいと思った。

何故ならこのキャラに転生する作品を見たことがないからだ。

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俺はそこそこハイスペックなキャラに転生しました。

 

 

…普通、転生ってさ、主人公やオリ主になるのが当たり前と思うじゃん?

 

その証拠に、ネットの二次小説でも主人公やオリ主になる作品が多いでしょ?

 

でもさ、それは違うんだよね。

 

えっ?なんでそんなことが言えるのかって?

 

HAHAHA、決まっているじゃないか。

 

それは…

 

「俺がNARUTOの世界に転生したにも関わらず全然知らないキャラクターになっちまったからだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

俺が誰に転生したのかヒントをあげよう。

 

目元を隠すサングラス。

 

口元をすっぽり服の中に入れている。

 

そして…蟲使い。

 

さあ、俺は誰でしょう?

 

正解は…

 

「油女シノだよこんちくしょーがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

油女(あぶらめ)シノーーーチャクラを吸い取る寄壊蟲(きかいちゅう)使い。

 

あとは…知らん。

 

「情報がッ!少なすぎッ!だろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

俺は地団駄を踏みながら叫び続ける。

 

「なんでよりによってこのキャラを選んだんだ!?せめて努力の人(リーさん)とか、ネジネジさんとか、いっそのこと…なのフェイコンビのどちらかでもよかったのに!なんで!このキャラなんだ!なんでなんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

こうしている間にも手首のところから指先を目指して黒い蟲が這っていく。いや、手首だけではない。足首にも黒い蟲が姿を現わす。

 

想像してみてくれ。

 

もしも、黒い蟲が自分の体をウジャウジャと覆っていたらどうする?

 

答えは簡単。

 

「あーもう!ウジャウジャと気持ち悪いな!」

 

俺は全身にまとわりついてくる黒い蟲を、手でパンパンと払っていく。終いには殺虫剤を…と思ったが、それは流石に自重しておいた。

 

だって、油女シノになってしまった俺の武器はこの蟲ってことになるだろうし。

 

「でも、この感覚に慣れるのは正直無理だ!何故なら乳首や股間の辺りもあの黒い蟲がいるのか滅茶苦茶ムズムズするからだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

「シノくん、今日も元気だね…」

 

汚れのない笑みを浮かべる黒髪ショートカットの少女。

 

「いや、やかましいだけだろ…」

 

「くぅん…」

 

呆れた顔でこちらを見つめてくるフードを被った少年と白い子犬。

 

二人+一匹の視線を感じるが、知ったこっちゃねえ!今、こっちはそれどころじゃねえんだよ!

 

あーもう!なんでこうなったんだ!?

 

神様(アンタ)、仕事テキトーすぎじゃね!?

 

 

 



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