アラガミ転生記〜ザイゴートからの成り上がり〜   作:トイレの紙が無い時の絶望を司る神

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タイトルの通りです。


第14話 イメチェン(不可抗力)

朝起きたら、2体が居なくなっていた。

 

どこ行ったのだろうか....?

 

うぅ......寂しい。寂しいよぉ。

 

あの2体が居ないせいか、何も食べる気が起きない。

 

そこら辺のコンクリートを黙々と食べる始末だ。

 

なんか、懐かしい味だな。

 

思えば、俺がアラガミになってはや1ヶ月......1ヶ月だぜ?

 

そんな日数生き残れたんだぞ?褒めてくれても良いと思う。

 

ザイゴートからの怒涛の進化。お陰で強くなれました。

 

そう思い出に浸っていると、2体が帰ってきた。

 

......シユウを咥えて。

 

狩りか。

 

自然と納得できちゃったよ。

 

それより......寂しかったよぉ.....。

 

思いっきり2体を撫で回した。

 

あぁ、幸せだ。

 

「グルルル♪」「キヒ、キヒヒヒ♪」

 

3体仲良くシユウを食べた。

 

そんな幸せな雰囲気の中。

 

俺の聴覚が反応し、黒テイルと黒ゴートも臨戦態勢に入る。

 

「ここだな。反応があるのは。」

 

「そうですね、気を引き締めましょう。」

 

「なんで俺まで.....。研究と資料が残ってるんだが?」

 

「良いじゃん良いじゃん!!久しぶりにこのパーティになったんだからさ!!」

 

聞き覚えのある声が3つ。

 

嫌な汗が吹き出す感じがする。

 

「これで()()()()()()()が居れば完璧元通りだな。」

 

誰だ?あの人って。

 

「まぁ、あのお2人は()()()()()で世界中飛び回ってますから。仕方ないですよ。」

 

とてつもなく不吉な言葉が聞こえたんだが。

 

「何してるんだろうなぁ、あいつと()()()()さんは....。」

 

うんそうだね、あのメンバーだよね!!

世界が殺しに来てるね!!

 

「っ!?コウタ!!これは!?」

 

こちらを見て驚くアリサ。

 

「ま、まさか....。」

 

顔を青ざめさせるコウタ。

 

「あぁ、間違いねぇ.....噂の『カーリー』だ。」

 

白衣の.....ソーマ。

 

無印第一部隊の方々だ。

 

「サリエルの討伐じゃなかったのかよ!?」

 

「こいつの厄介な部分の一つだ。

こいつはサリエルと全く同じ反応を出す!!」

 

いつの間にやらカーリーなんて大層な名前を付けられてたみたいだ。

 

俺の指示より早く2体が3人に襲いかかる。

 

「気をつけろ!!一撃でも食らえば終いだぞ!!」

 

「うわぁ!!先に言えよソーマ!!」

 

黒テイルの攻撃を間一髪で躱し続けるコウタ。

 

「これは、本当にザイゴートなんですか!?アサルトのバレットを避けるなんて!?」

 

アリサのバレットを避けながら近づく黒ゴート。

 

「どうやら帰してくれる気は無いみたいだな。」

 

俺の前に立つソーマさん。

 

いや、帰ってくれても良いです!!どうぞ帰って!?帰ってください!!

 

「せい!!!」

 

声と共にとんでもないスピードで大剣を振るう白衣。

 

いやいやいや、この武器でそのスピード出しちゃダメだから!!

 

ヒラヒラ躱しているが、実際はギリギリだ。

 

腕で大剣をキャッチする。

 

腕がビリビリ痺れるぜ。恐ろしいな。

 

「なっ!?くっそ!!ビクともしねぇ!!」

 

引き剥がそうとするも、俺も本気で掴んでるためか、離れない様だ。

 

ジュージューと煙をだす大剣。

 

得意の酸だ。だが強力な武器だからか、あまり溶けていない。

 

「野郎、酸まで使えるのかよ!!」

 

閃光弾を投げるソーマ。

 

それが目に入り、とっさに目を塞ぐ俺。

 

キィィィィイインという音と共に弾ける閃光。

 

黒テイルと黒ゴートはモロにくらい怯んだ。

 

ホッとして、手をどける。

 

目を開けると......目の前には誰も居なかった。

 

「こっちだぁぁぁ!!!」

 

後ろから大剣が迫る。

 

あの一瞬で後ろに回ったようだ。

 

これは、避けられない!!

 

頭にクリーンヒット。

 

見事頭の王冠が砕ける。

 

「キエァァァァァァァァァ!!!!!」(痛ッテェェェェェェェァァァァアア!!!!!)

 

やっぱこれ何度食らっても慣れないな。

 

酷い悲鳴が出ると、2体が反応した。

 

俺の目の前に立って、俺を庇うようにしてくれた。

 

しかし、横からアリサが2体を弾き飛ばす。

 

それを見て、視界が真っ暗になった。

 

さっきまであった頭の痛みはもう消え、俺は静かに浮かぶ。

 

瞬時に切りかかってきたソーマを、手で掴み壁に投げる。

 

もうキレた。ストーリー上殺しはしないが、肋の5、6本は折らせて貰うぞ。

 

俺の家族に、手を出したな?

 

俺は息を吸い込んで.....。

 

「キィァァァァァァァアア!!!!!!」(許さんぞお前らァァァァァアアアア!!!!!)

 

咆哮した。

 

「活性化です!!気をつけて!!」

 

うるさい、黙れ。

 

アリサを蹴り飛ばし、光弾で追い討ちする。一気に吹き飛ばされ、壁を突き抜けて隣の部屋まで吹き飛んだ。

 

「あ、アリサぁ!!」

 

次はお前だ。コウタ。

 

そう思ったが、まだ元気なソーマにガードされた。

 

「へっ!!効かねぇよ!!アリサぁ!!大丈夫かぁ!!」

 

一瞬仲間を気づかった隙を突いて、回し蹴りをかます。

 

「っ!?」

 

これもガードされる。

 

そしてもう一回蹴る。

 

後ろからバレットが飛んできているが、気にしない。

 

酸で緩くなったシールドは、それでヒビが入った。

 

「なっ!?」

 

間髪入れず二度蹴りする。

 

一撃目でシールドを砕き、二撃目で胴体を捉える!!

 

「グボァ!!」

 

そんな声を出しながら宙を舞う。

 

地面に落ちて、気絶する。

 

最後はコウタだ。

 

光弾で攻撃する。

 

しかし、コウタもコウタで上手く立ち回って俺の攻撃を避ける。

 

嵐のように当たるバレット。

 

だが気にするものか。

 

俺は光弾を幾つか空中に留まらせ、空中に浮遊させる。

 

そして、光弾から光線をだした。

 

焦って避けるコウタ。同時に攻撃が止み、避けるのに必死になる。

 

同時に準備を進ませる。

 

「ハァ、ハァ.....な、なんなんだよ!!前よりとんでもなく強いじゃんか!!!」

 

光線を止める。

 

「やっと止んだ.....!?」

 

デカイ光弾を作り、頭上に掲げる。

 

「ま、まさか!?待て待て待て!!!タイム!!タイム!!!」

 

そのデカイ光弾から、極太の光線を出した。

 

それに巻き込まれ、吹き飛ぶコウタ。

 

......我に帰った。

 

急いで3人の様子を見る。

 

.....死んでは無いようだ。

 

良かった。2体は結構ピンピンしていた。

 

はぁ.....まさか個別に登録されているとは思わなかった。

 

ふと、横の鏡の残骸を見てみる....。

 

そこには、長いロングの髪を携え、砕けた王冠の名残がティアラの様になり、目は額に移動して3つ、それも眠っている様な顔をしていた。

 

最早、サリエルとしての原型が服(?)だけになった。




もし、元のサリエルのままが良ければ戻します。
気に入ったのであれば、妄想しておいてください。
作者は絵が描けませんので、挿絵などは出せません。すいません。

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