アラガミ転生記〜ザイゴートからの成り上がり〜   作:トイレの紙が無い時の絶望を司る神

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久しぶりの投稿です。
放置になってしまいすみませんでした!!!orz
インスピレーションを回復させるために読み専化してましたぁ!!!!


第22話 邂逅

しばらく飛んでいると、2体が目を覚ました。

 

「キュゥゥ....。」「グゥゥ....。」

 

申し訳無さそうに落ち込んでいるが、今回謝るのは俺の方だ。

 

俺が慢心したばかりにこんな事になったのだ。

 

2体に謝ると凄い勢いで『あなたは悪くない!!』とでも言うように否定しだす。

 

「キュゥゥ!?キュゥゥゥウ!!」「グゥ!!グルルル!!!」

 

.....なんだか最近何言ってるのか大体わかるようになって来た気がする。

 

『そんな!?あなたは悪くありません!!』『そうです!!俺達がもっと強ければ!!』

 

こんな所だと思う。多分。

 

口調もこうかわからないし。

 

しかし困った。ここで否定すれば落ち込むし、認めれば無茶をするだろう。

 

どうすればいいんだ......。

 

とりあえず、3体で一緒に強くなろう!!

 

ってことにした。

 

これしか思い浮かばなかったんだ。仕方ないだろう?

 

すると2体は嬉しそうにした。

 

.....本当になぜここまで好かれているのか謎だ。

 

そろそろかと思って前を向くと、島が見えた。

 

大きな島だ。それにめちゃくちゃ離れている。これは.....普通のアラガミじゃ到底たどり着けないわな。

 

シックザール.....だっけ?

 

あの人の計画もあながち嘘でもなかったのかも知れない。

 

 

 

 

 

 

到着した.......どうやら、先客が居たようだ。

 

真っ白な肌の少女がど真ん中に座り込んでいる。

 

日焼けしてないとかの意味じゃなく本当に白い肌だ。

 

こちらに気づいたのか、上を見る。

 

目が合った。

 

すると少女はおもむろに口を三日月の様に歪めた。

 

「イタダキマス!!」

 

その一言を口火にジャンプして来た。

 

一瞬で俺を通り越して、見下げて来る。

 

ビックリして唖然としてしまった俺に、何か刃物の様な物が当たる。

 

だがしかし、その刃は届かなかった。

 

「......?イタダキマス!!イタダキマス!!!」

 

同じように刃物を何度も打ち付けるが、飛び散るのは鮮血ではなく火花だけ。

 

我に戻ってよく見ると、その子の手にはかの月に飛んでそこを緑化した『特異点』。

 

あのシオちゃんと同じような神機が握られていた。

 

とりあえず問題無さそうなので島に着陸した。

 

その間も少女は俺を斬付ける。

 

......痛くも痒くも無いのだが。

 

2体も気にしていない様で、無視している。

 

次第に少女も俺を斬付けるのを止め、凄く落ち込んで島の端に行ってしまった。

 

......何だったんだろうか。

 

今日はもう疲れたので寝た。

 

 

 

 

 

翌日、少女が俺の上で寝ていた。

 

なんだ?寂しかったのか?

 

素直じゃないなぁもう。

 

今思えば寝ぼけていたのだろう。少女を抱き枕にするという変態行為を行ってしまった。

 

そのまま二度寝した。

 

 

 

 

 

目が覚めると、少女は俺に凄い抱きついていた。

 

.........マズイ。

 

直感的にそう思った。

 

まだロリっ子のカテゴリに入りそうな少女を抱き枕にしていたんだぞ?

 

立派な犯罪だ。敗訴不可避だ。

 

そう思考していると少女が目を覚ました。

 

「.......。」

 

「........。」

 

「「............。」」

 

「「「「...........。」」」」

 

いつの間にか2体も起きていた。

 

俺達2人をジーッと見てくる。

 

その妙な沈黙の中、少女が口を開いた。

 

「......オカー.......サン?」

 

......何と勘違いしたのだろうか。

 

気にしたらダメだと思って俺は起き上がった。

 

すると、少女も起き上がった。

 

前に進んでみた。少女は付いてきた。

止まってみた。少女は止まった。

走ってみた。少女は走った。

 

.....これはあれだろうか。

 

ヒヨコが最初に見た物を親と認識するみたいな.....。

 

なんだか凄く犯罪みたいな絵面になりそうだな。

 

「オカーサン!!!」

 

だから止めて!!お母さんは止めて!!

 

君と俺は他人、オケー?

 

それをジェスチャーで精一杯伝えたが.....。

 

「オカーサン!!」m9(・∀・)

 

指を指していた。他人を指で指しちゃだめでしょ!!

 

なんだか修行以前に不安になって来た。




はぁい、カオス!!!

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