アラガミ転生記〜ザイゴートからの成り上がり〜   作:トイレの紙が無い時の絶望を司る神

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遂にここまで来ましたね。
バーサーカーのお出ましですよ。


番外編
番外編1 リベンジ


俺は今、ある1人の人間を待っていた。

 

ここは愚者の空母。以前、ある人間にボコボコにされた場所だ。

 

来るだろうか?そう思っていると。

 

「おぉおぉ、偉く様変わりしたじゃないの。

待ってたぜ?カーリーさんよぉ。

毎日ここに通ってたかいがあったって物だよ。

......そういや最近『アテナ』って名前に変わったんだったな。」

 

その人間は歩いて来た。

 

そして唐突に俺の名前が変わっていることに驚いた。

 

俺の名前ってコロコロ変わるんだな!!

 

「じゃあ早速始めようか。

決着、付けに来たんだろ?」

 

肩にかけていた神機を構えて俺に向ける。

 

俺も槍を地面に打ち付け準備を整える。

 

「......それじゃぁ、行くぞぉ!!」

 

ドンッ!!と言う爆発音にも似た音がしたと同時にその人間。

 

俺の宿敵(?)無印主人公との戦闘が始まった。

 

「初めの一撃だぁ!!」

 

型も何も無し。ただただ力任せに振るった様な一撃。

 

だがそれだけで、今までのどんなゴッドイーターよりも速く、重く、鋭い一撃だった。

 

その一撃を槍で迎え撃つ。

 

バキィン!!槍と神機から発せられる衝撃波によって周りに風が吹く。

 

その重みで地面に凹みが出来る。

 

こ、これだけでこの威力かよ。

 

相も変わらず変態な威力だ。

 

「おらぁ!!」

 

その姿勢からもう1度同じような攻撃を軽々と繰り出す。

 

だがその威力は先程の何倍もあった。

 

地面に亀裂が生じ、衝撃波もケタ違いの威力になった。

 

俺は先に作っておいたオラクル細胞の槍を向かわせる。

 

「そんなチンケな物で俺を殺せると思ってんのか!!!」

 

全てを弾くが、それは予想通りだった。

 

10本の槍は地面に刺さり、新たに10本の槍を生む。

 

10本から100本にランクアップだ。

 

「うおっ!?これ増えんのかよ!!めんどくせぇな!!」

 

100本の槍を向かわせるも、次は叩きおられた。

 

しかしそれは逆効果。

 

折れて2本になった槍が地面に刺さりまた槍が生まれる。

 

100本から2000本にクラスチェンジだ。

 

「くそ!!キリが無ぇ!!

だったら避けるだけだぁ!!!」

 

2000本を向かわせるものの、次は全て避けてきた。

 

隙間なく槍を放っても、盾で一瞬防がれてすり抜けられる。

 

もはや人間の挙動では無い。

 

こいつはゴッドイーターじゃない。GOD EATERだ。

 

それを思い知らされた。

 

そこから何度も槍と神機を打ち合った。

 

攻撃の威力は馬鹿みたいに高く、スピードはコハレベル、反応速度は俺をも凌駕する。

 

なんだこの生き物は。これは人間の内に入れても良いのか!?

 

「隙ありだぁ!!」

 

コンマ1秒にも満たない隙を見つけられ、捕食形態で腕を噛まれる。

 

振り払うも、既にバースト化しており、バレットも生成された様だ。

 

「体が軽くなったぜ。

さぁ、ここから戦況を変えるぞ。」

 

ニタァっとゲスい笑みを浮かべる無印主人公。

 

俺は嫌な汗を掻いた。

 

そこからは先程とは違って酷い物だった。

 

更にスピードを上げた無印主人公に翻弄され、足とワンピースを結合崩壊した。

 

結合崩壊独特の侵食するような痛みが広がる。

 

だが俺もそろそろ慣れてきた。

 

「ハッハッハー!!どうだどうだ!?付いてこれねぇだグベラァ!!」

 

槍を振るって吹っ飛ばしてやった。

 

フゥ、スッキリするな。

 

「くっそ、痛てぇなおい!!何しやがんだ!!」

 

ロングブレードをスナイパーに変え、バレットを撃ってくる。

 

そのどれもが市販の物ではなくエディットで作られた物の様だった。

 

それらを全て避け、無印主人公に蹴りを食らわせる。

 

「グボァ!!」

 

そんな悲鳴を出しながら浮かび上がるも、空中で姿勢を整えて着地する。

 

「へっ!!前のやり返しだ!!おらよぉ!!」

 

何かを投げたかと思ったら、爆発する様な光と甲高い音が響いた。

 

こりゃ、スタングレードか!!やられた!!

 

目を潰されたと思ったら、胴体にめり込むような痛みを感じ、横に飛んだ。

 

「フゥ、やっとやり返せたぜ。」

 

スッキリした顔をする無印主人公にムカツキを感じてしまった。

 

盾を前に出して、光を出した。

 

「うぉ!?眩し!!」

 

目を瞑る無印主人公。

 

「チクショウ!!むかつく奴だ......!?」

 

この光の効果により、神機の機能が一時停止する。

 

要するにすげぇ固くてすげぇ重い鉄の塊になる。

 

「てめ、ちょ、ずりぃぞ!!神機の方を攻撃してきやがって!!」

 

俺は顔を背けて鼻で笑ってやった。

 

「ま、あんま変わらないんだけどな。」

 

と言いながら先程ほとんど変わらない速度で神機を振り回して来た。

 

やっぱこいつ化け物だ!!

 

体内のオラクル細胞も止まってるのに同じスピードで動けるってやっぱこいつ怪物だ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな調子で、2日ぐらい戦い続けた。

 

しかし一向に勝負はつかず、2人して地面に倒れた。

 

2人共、もう体が動かない様だ。

 

「お、おい.......。俺に、提案があるんだが。ゲッホゲホ」

 

その言葉を聞いて、俺は耳を向ける。

 

「こ、今度よ。俺の仲間、連れて、また来るからよ.......。

今回は、引き分けにしないか.....?」

 

俺は頷いた。

 

その後、俺の場所を教えて2人して立つのもやっとの状態で別れを告げた。

 

俺は槍を杖代わりに。無印主人公は神機を杖にして帰って行った。

 

その時、2人の考えは奇跡的に一致した。

 

 

 

((むかつく奴だ!!全く!!))




はい、真剣な様でそうじゃない様なバーサーカー戦でした。

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