アラガミ転生記〜ザイゴートからの成り上がり〜   作:トイレの紙が無い時の絶望を司る神

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作者の独白ですが、ザイゴートってあるアラガミと共通点があり過ぎてると思うんですよ。
なので、今回はそれに触れてみたいと思います。
このための独自設定!!


第4話 脱皮

今日も今日とて訓練訓練!!

 

清々しいね、本当に。

 

最近はゴッドイーターも見なくなったし、何故かアラガミの死体なんかも多くなっている。

 

結構充実した日々を送っている。

 

そう思っていた。

 

「ここでの目撃情報が非常に多い。みんな、慎重に探すんだよ!」

 

「「「「了解!!」」」」

 

ゴッドイーターが四人来た。

 

ブラッドの連中が。

 

見つからないとは思うが今日はビルの中で大人しくしている。

 

.....メンバーの確認だ。

 

主人公である隊長、ナナ、ギルバート、シエルだ。

 

......シエル!?

 

ま、マズイ!!!非常にマズイ!!!

 

シエルの血の力は!!!

 

「隊長、あのビルの上に居る様です!!」

 

直覚、アラガミの場所や状態を知れる便利スキル。

 

「本当にシエルの血の力は便利だよね。」

 

「い、いえ.....お役に立っているなら.....。」

 

「いやいや、本当に助かってるよ、いつもありがとね?シエル。」

 

「.....君は本当に、卑怯だ」(ボソッ)

 

「......まーた始まったよ、隊長とシエルのイチャイチャが。」

 

「ホントホント、見てるこっちが恥ずかしくなっちゃうもんねー?」

 

......妬ましい。

 

今すぐ飛び降りてあの主人公(仮)に空気砲(毒)をぶつけたいが、叶うわけは無い。

 

ブラッド達がここまで来れるのかは知らないが、ビルなのだから登ることはできるだろう。

 

万事休す、今まで逃れられて来ただけに、少し調子に乗っていた様だ。

 

俺は所詮ザイゴート、まぁザイゴートの中で一番強いだろうけど。

 

逃げられるか?

 

難しいだろう。だが可能性は0ではない。

 

だがシエルはスナイパーを使う。

 

飛距離もバカみたいに広い。

 

ゲームで自らが使ってたからスナイパーの有用性はよく知っている。

 

だが、今からなら間に合うかもしれない。

 

いや、間に合う!!

 

そう信じて俺は飛んだ。

 

シエルのであろうバレットが飛んできた。

 

ギリギリ感知出来たから避けた。

 

そして、落下した。

 

()()()()()()()()()()()()()

 

少し考えれば、わかった筈だった。

 

そうだった.....俺は、ゲームでは.....スナイパーを.....使って......。

 

そして、地面に着くこと無く、ギルバートのランスで串刺しにされ、シエルのショートブレードを食らい、2人が離れたと思ったら、ナナのハンマーで今度こそ地面に叩きつけられた。

 

メキャ!!身体から鈍い音がした。

 

何かが潰れた様な音が。

 

パキパキン!!同時に何かが割れるような音も。

 

見ると、身体にヒビが入っていた。

 

「なんだよ、大したことねぇじゃねぇか。」

 

「だよねー、なんか拍子抜けって感じ。」

 

「俺達に回ってくる様な仕事じゃねぇっての。」

 

「まぁまぁ2人とも、こいつに何人のゴッドイーターが傷つけられたか知ってるでしょ?」

 

「死んでは無いらしいがな。」

 

「それじゃ、止めを刺してコア取って帰ろっ「隊長、このアラガミの止めは私に刺させてください。」.....なんで?」

 

「このアラガミがここまで進化したのも、元はと言えば私の責任です。ですから.....。」

 

「わかった、シエルは責任感が強いね。」

 

虫の息な俺とは真逆に陽気な空気を醸し出すブラッド。

 

無言でシエルが近づいてくる。

 

その顔は、とても冷たかった。

 

そして、シエルのショートブレードが振りかぶられる。

 

.....俺はここで死ぬのか?

 

一生懸命生きようとしたじゃないか。その結果がこれ?

 

幾らGOD EATERの世界とはいえ、少し哀れすぎやしないか?

 

誰も味方は居なくて、悲しんでくれる人も居なくて、そもそも知り合いが居なくて。

 

いや、シエルは知り合いに入るのかな?

 

まぁ、好きなキャラに止めを刺されるなら......

 

 

 

─んなわきゃ無いだろ、ふざけんな─

 

 

 

何がゴッドイーターだ、何がブラッドだ。

 

俺はまだ生きたいんだ。

 

こんな無様に、意味もなく死ねるか!!!

 

 

 

俺は生きる、絶対にだ!!

 

 

 

俺は、渾身の力を込めて空気砲をシエルに放った。

 

「なっ!?」

 

身体をくの字に曲げて、吹き飛ぶシエル。

 

そして、身体に入っていたヒビが大きくなる。

 

「シエル!?」

 

「こいつ、やりやがったな!!」

 

ギルバートのランスが刺さる。

 

俺の皮膚に刺さって、身体が砕ける手伝いをする。

 

ヒビが更に大きくなり、完全に穴が空いた。

 

その穴から、腕が出てきた。

 

人間の腕を真っ白にしたような腕が。

 

「な、なんだ!?」

 

そして、自分で殻を砕いて這い出てくる。

 

頭が出てきた。その頭はとても蒼く、顔は女性の様だった。

 

そして、殻に身体が入ったまま、浮き上がった。

 

そのまま力を入れて、一気に砕いた!!

 

「こ、これは.....脱皮?」

 

「隊長、なんか様子がおかしいよ!?」

 

出てきたのは、女王の様な印象を持てるアラガミだった。

 

蝶の羽を思わせるフリフリのドレスの様な蒼い身体に、目を瞑って眠った様な顔をしている女性の顔、頭には、大きな一つ目が付いた大きな王冠の様な物が付いている。

 

しかし腕だけは、真っ白で、人間の腕と同じような構造をしていた。

 

それがとてつもなく、異質だった。

 

「こ、こいつは....!?」

 

「ま、まさか!?」

 

そこには、ストーリーの中盤から出現する、蝶と人間が融合した様な姿のアラガミが浮かんでいた。

 

「キエァァァァァァ!!!!」

 

そして、喜びを感じさせるような産声を上げた。

 

『サリエル』

 

人類はこの女王を、そう呼んだ。




ザイゴートって、女性で、一つ目で、浮きますよね?
サリエルも、使っているのは一つ目だけで、女性で、浮かんでますよね?
作者は、「もしかしてザイゴートってサリエルの幼体か何かかで、背中の卵みたいなのはサリエルの卵かサナギなんじゃね?」と妄想してたんですよ。
「バカジャネーノ」と思う人も居るかも知れませんが、流石に共通点が多過ぎて....。
作者はそう信じています。
しかし、コメントでバレてるとは思いませんでした(汗)
流石にヒントを出しすぎたか。
もし、「速すぎね?」「もう少し期間置けよ」「もっとザイゴートで頑張って欲しかった」という人がいれば、挿入投稿を致しますので、遠慮せずにコメントください(露骨なコメ稼ぎ)

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