アラガミ転生記〜ザイゴートからの成り上がり〜 作:トイレの紙が無い時の絶望を司る神
想像は付くでしょう?
4人のゴッドイーターとガルムの戦闘に乱入してしまった俺。
思考が綺麗に吹き飛んだ。
『レーダーに反応あり!!サリエル堕天種が乱入して来ました!!』
「了解!!俺とエミールはサリエル堕天種を、アリサとエリナはガルムを頼む!!」
「「「了解!!」」」
そして思考が戻った時には、目の前にハンマーが急接近していた。
思わず神機を腕で掴み、青年に酸をぶちまけてしまった。
「なっ!?グゥァァァァッァァア゙ア゙ア゙!!!」
「エミール!!これは.....酸!?サリエル堕天種とは色が違うと思ったら、こいつ酸を使うのか!?」
そう言いながら第一部隊隊長、藤木コウタは回復玉をエミールに使用する。
見ると、エミールの神機まで溶けていた。
「た、助かったよ、隊長......!?ぼ、僕の神機が!?」
これでは本来の力は発揮できないだろう。
やっちまったと頭を抱えた。
すると、横から熱い何かが頭にぶつかってしまった。
......これは、破片?
見ると、ガルムがアリサとエリナよりも俺を威嚇していた。
頭の一部が、砕けていた。
......キレタ、あいつは食う。
そう思うよりも速く、俺の体は動いていた。
手に持っていた神機を放り出し、突撃した。
ガルムに突進し、勢いに乗せて尖った足をガルムの顔面に突き刺す。
目のあたりに刺さり、ガルムが苦しそうに叫ぶ。
俺は、刺さったままの足を、そのまま振り上げた。
「ギエァァァァァ!!!」
顔の半分が溶けた様だ。しかし止めてやるものか。
後ろから何か話し声が聞こえるが気にしない。今はこいつを殺すことに本気を出そう。
そのまま体を捻り、顔を払うように回し蹴りを食らわせる。
光弾を発射し、足で蹴るようにして弾き出す。
光弾が連続で猛スピードでガルムにめり込み、身体が浮く。
ガラ空きの腹を酸を付けた拳で思いっきり突く。
皮膚を溶かして突き刺さった。
ガルムは絶命していた。
そのまま貪る様に食らいつく。
.....あれ?なんで俺あんな怒ってたんだ?
正気に戻ってみるとなんで怒ってたのかわからない。
俺ってこんなに短気じゃ無いはずだが。
しかし、考えると納得が行った。
部位破壊による活性化、こうとしか言えない。
あの時俺はガルムの攻撃の流れ弾で頭が砕けた。
それが原因だろう。
しかし、正気に戻ると問題がまだあるのを思い出した。
......後ろの第一部隊だ。
化物揃いの連中がまだ残っていた。
ぎこちなく後ろを向くと、臨戦態勢だった。
......やるしかないか?
そう思っていると、コウタが通信をしていた。
「ヒバリさん、さっきの話をもう1度お願いできます?」
『はい、わかりました。白い腕を生やしたサリエル種、近接攻撃を主に使う.....ブラッドからの報告と一致します。ザイゴートから進化したと思われるα個体が更に進化したのでは無いでしょうか。』
「確か、見つけたら撤退して報告することになってましたよね?」
『はい。』
「了解。皆、撤退だ!!」
「「「わかりました!!」」」
どうやら撤退した様だ。手でも振っておこう。
まいったな、流石に目を付けられたか。
それもそうか、身を守る為とはいえ数え切れないゴッドイーターを退けて来たんだ。殺してはないが。
しかし、部位破壊が起きると俺でも理性が吹き飛ぶんだな。
これからは気を付けよう。
そして、これから先を想像して嫌になった。
.....これから戦闘が増えそうだな。
「ハア…。」
ため息が出た。
フェンリルside
例の変異体が目撃された様だ。
報告よりも進化していて、ガルムを簡単に殺してしまった様だ。
そして、神機を溶かす程の酸を使っていて、信じられないが映像によると片手には神機を持っていた。
夢みたいな話だが、危険度が低いアラガミがこうも進化するとは....いやはや、オラクル細胞は本当に恐ろしいものだ。
更に、映像にはこちらに手を振る仕草が映っていた。偶然だろうが、シオちゃんの様に知能があるのだろうか。そうだとしたらこれほど恐ろしい相手は居ないだろう。
これ以上手が付けられなくなる前に早急に手を打たなければ。
はい、もう殴り書きなので酷い内容になってしまいました。
もっとダークな要素を入れろとの声もありました。が、やはり控えめには入れますがそんなメインにはしません。
主人公は元人間で、常識人です。同じ人間を殺すなどはほとんどできないでしょう。