アラガミ転生記〜ザイゴートからの成り上がり〜   作:トイレの紙が無い時の絶望を司る神

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やっほ、作者だよ。
色々と暖かいコメントと楽しんでくれている証拠の評価がいっぱい来て心が暖かかくなっています。
本当に、ありがとうございます。

今回は唐突に戦闘が始まります。


第8話 乱戦

第一部隊と会って3日経った。

 

まず言わせて貰おう。

 

この3日、俺は何人のゴッドイーターを殺さずに退けたと思う?

 

軽く15は超えた。

 

完全に俺を潰しに来ている。

 

今も追われているため全力で逃げている。

 

「居たぞ!!」

 

ほら、また来た。

 

「おっしゃぁ!!手柄にしてやグベェ!!」

 

掴んで流れる様に前のお仲間にぶつけて気絶させる。

 

本当に人数が多い。ここ3日眠らずに戦闘だ。

 

何か時間を稼いでる気がする。

 

逃げようとしても人数が多いので、飛ぼうとしたらスナイパーを一気に発射され阻害される。

 

次は5人のゴッドイーターが襲いかかってくる。

 

俺はあの光の壁で5人を弾き飛ばしてまた逃げる。

 

そして、通信が俺の耳に入った。

 

『皆さん、撤退してください!!ブラッドが到着しました!!』

 

思わず壁を殴ってしまった。

 

壁にヒビが入る。

 

やはり、足止めと時間稼ぎだったか。

 

俺が殺さないのを良いことに、こうやって物量作戦に出たわけか。

 

完全に殺しに掛かってるな。

 

嘆いてる間に、見覚えのある4人が来る。

 

「よう、久しぶりだな?」

 

「前回の借りはキッチリ返して貰うよぉ!!」

 

「皆さん、アラガミは進化しています、注意してください。」

 

「良いか?シエルは支援と狙撃、俺達は近距離で抑えるんだ!!!」

 

「了解ぃ!!」「了解!!」「了解しました。」

 

普通のゴッドイーターとは比べ物にもならないスピードで襲いかかってくるバケモノ達。

 

俺はナナのハンマーは避けて、ギルバートのランスは素手で掴み、主人公のブレードは神機で防いだ。

 

シエルの狙撃が来る。

 

俺はギルバートを盾にしてバレットを防ぐ。

 

神機のバレットは同じゴッドイーターには効かないからな。

 

「痛ってぇ!!こいつ、やりやがったな!!」

 

抜け出したギルバートはもう1度ランスを向けてくる。

 

同時にナナのハンマーも襲ってくる。

 

主人公も、1度離れて銃に切り替える。

 

俺は神機を手放し、2人の神機に向き合う。

 

手に酸を生成し、溶かす。

 

「なっ!?」「嘘ぉ!?」

 

驚いて瞬時に離れる2人。

 

スカートの汚れを払うようにして、神機を拾う。

 

『ギルバートさん、ナナさん!!酸の付着で攻撃力が30%ダウンします!!』

 

そんな通信を耳に、俺は光弾を生成してノックの様に神機で撃つ。

 

流石に前回使っただけあって上手く避けているが、これならどうだ。

 

光弾を大小で1個ずつ作り、大きな光弾の影になる様に並行させて撃つ。

 

主人公の方に向かって放たれた光弾を、主人公は難なく防ぐ。

 

しかし、ブラインドの小さな光弾は食らった。

 

「なっ!?影になる様に撃ったのか!!」

 

驚くのも無理はない。俺もうろ覚えの漫画の知識を使っただけだ。

 

次は、リン粉を撒きながら突進する。

 

シエルのバレットを神機で防ぎながら、ナナに突撃した。

 

「痛ったぁ....!?」

 

俺が掛けたのは麻痺毒。

 

所謂スタン状態のナナを、酸を付けた足で思いっきり蹴り飛ばす。

 

「ウグゥ!!」

 

『ナナさん!!酸の付着により防御力20%ダウンします!!』

 

主人公が韋駄天を繰り出し、ギルバートがランスで突進して来る。

 

韋駄天は避けたが、ギルバートのランスが刺さってしまった。

 

「へっ!!やっと当たったかよ!!」

 

すぐさまコンボを繋ぎ攻めてくる。

 

連撃に次ぐ連撃。

 

徐々に身体に傷がつく。

 

なんとかやり過ごすと、シエルのバレットが胸を貫く。

 

そして、よろけた所を主人公の韋駄天が直撃する。

 

体制を何とか立て直し、主人公を回し蹴りを食らわせて、ギルバートにはキックを、シエルには光弾を放って距離を取る。

 

「隊長、こいつなんなんだよ!!」「さぁな、だが確かにこの強さは異常だ。」「まるで、知能を持ってるかのような動きです。」「うぅ.....身体が痛い。」

 

ナナが復活した。

 

状況は互角、ではなく少し不利だろうと思った。

 

とりあえず、光弾を放って弾幕を張る。

 

華麗に避けるブラッド。

 

ここでギルバートとナナの血の力が発動する。

 

マズイ、ナナから目が離せない。

 

恋愛的な意味ではない。存在感的な意味だ。

 

くそ!!誘引ってこんなに強いかよ!!

 

強引にナナ以外のメンバーにも視線を向け、攻撃を避けながら地雷の様に光弾を置く。

 

シエルから再びバレットが放たれる。

 

咄嗟に避けると、ギルバートが突撃してきていた。

 

神機で防ぐと、ヒビが入った。

 

これはもう使い物にならないだろう、よく持った物だ。

 

俺は神機をおもむろに口に入れる。

 

「これは、捕食か!!」

 

もう遅い!!

 

味わう暇もなく喰いきる。

 

傷が一瞬で塞がり、俺は結果無傷になった。

 

「そ、そんな.....。」「こんなのってありかよ。」

 

「2人とも、考えてみてください。もうこれでこのアラガミには回復手段が無くなりました。」

 

回復アイテムを使おうとしたシエルを瞬時に掴む。

 

何故か、スピードが上がっているようだ。

 

「なっ!?これは、さっきの捕食で身体能力が上がったのか!?」

 

俺はシエルを死なない程度に握りつぶす。

 

「っ!?ギィア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!」

 

シエルが凄い声を出す。

 

体から骨が折れる音が連発する。

 

そのまま地面に叩きつける。

 

そして、俺は指を三本立てて挑発した。

 

『あと、3人』

 

次の瞬間、上がった身体能力を活かしてギルバートに接近する。

 

「っ!?このぉ!!」

 

突いてきたランスを掴み、手形が残る程溶かす。

 

ランスを取り上げ、足で蹴り飛ばす。

 

神機を投げ捨て、ナナと主人公に向く。

 

ナナがハンマーに炎を吹かせながら突撃して来る。

 

弄ぶかのように、踊るように避ける。

 

そして、腕で首を掴む。

 

「っ!!!っ!!!」

 

苦しそうに顔を歪めるナナ。

 

さぁ、旅行にでも行こうか。

 

俺は全速力で前進し、ナナを地面に押し当て引きずりながらてながら壁に向かう。

 

そのまま、ボーリング球を投げるかの様に投げて、壁にぶつける。

 

残るは主人公のみ。

 

主人公は目に覚悟を宿しながら、全力でかかってきた。

 

隊長と言うだけあって、攻撃のキレが段違いだった。

 

しかし、ブレードはサリエル相手には不利だ。

 

わざと受けて、勢いを止める。

 

そのまま腕を掴み、空に打ち上げる。

 

「グゥッ!!」

 

そして、一点集中させて光弾をぶつける。

 

あとは、自然に落下した。

 

あぁ.....疲れた。

 

辺りは、俺の酸とリン粉でグチャグチャになっていた。

 

4人を集め、1箇所に置く。

 

また来られては面倒だ。

 

俺はシエル以外の腕の骨をへし折る。

 

これで当分の間、戦闘は無理だろう。

 

一応全員生きては居る。

 

シエルはもう俺が握りつぶしていたので既に腕は折れている。追い討ちは掛けなかった。

 

人としての罪悪感がメーターを振り切る。

 

少しの間、隅で縮こまってしまった。




もうここら辺で無双状態!!
これ以上どう強くするんだ!?

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