デート・ア・ライブ 〜 零乃スペルカード 〜【リメイク中】 作:蹴翠 雛兎
果たして、一体…?
それでは、第十六話 少女との会合。どうぞ!
––––????side––––––––––––––––––––––––
––––赤く染まるビルの屋上にて、二人の少女がいた。
––––一人は長さの違うアシンメトリーのツインテールをし、赤と黒のドレスを着た黒髪の少女。
––––もう一人は二つの斧を浮かせ、まるで女騎士を思い浮かべるような服装を着た金髪の少女。
なにやら、少女が話しており、金髪の少女が何か一つ話すたびに笑顔で答える黒髪の少女。
しかし、そこには確実に警戒や恐怖に近い感情があり、笑顔を見せていたとしても、確実に冷や汗をかいているのがわかった。
とそこで、何かを思い出したかのように話し始める金髪の少女。
最初は興味なさそうだった黒髪の少女も話を聞く内に、それに食いついていた。
そして、それから五分くらいだろうか?
金髪の少女は話を終えるとなにやら、満足気に
––––果たして、この二人が話していた内容とは?
それを彼女––––ミデンが知ることとなるのは、まだ、ずっと先の話––––––––。
––––ミデンside––––––––––––––––––––––––
––––あれから半年が経った。
しかし、今まで旅をしてきた私にとっては、これといった特別な変化や出来事はなく。
強いて挙げるならば、身体が完全に人間の身体になってしまったことと、姿を偽ることができる姿騙しの宝石でバイトをしたり、雪乃ののって言う名前で漫画家兼アシスタントしてたりして、お金を貯めて宝石を買って、現在、5カラット以上のノーマル宝石が28…いや、今日でようやく36個くらい溜まったくらいだった。
「––––にしても、今晩の食費どうしよう…」
そう呟いて、私を住宅の路地を千鳥の如く、力なく、足をふらつかせながら歩く。
少しばかり、今日は宝石8個という大きく買い物をしてしまった。
その上、今、完全に人間の身体…しかも、齢11歳くらいの女の子の体になってしまってるため、このまま食わないと、体にエネルギーがこない所為でまずいことになる。
まずいことになる…のだが…。
「…本当にやばい…道端のご飯となりそうなものも、ご飯を買うお金も、そして、食用の宝石も尽きてしまったからなぁ……」
––––読んで字の如く、私の食料となりそうなものは、一切なかった。
うん、やばい…食物大量摂取しない限りやばい。
しかも、かれこれ3日飲まず食わず…。
「…うん、本当に…本当にやばい…これ、死ぬ……」
いや本当さっきから、お腹が空腹により悲鳴をあげてる。
なんか食わないと…。
あ…やば……い…立ち…くらみ…が……。
『––––!––––!!』
『––––っ!––––!』
あっ……桜の…髪の子と……赤髪の…女の子…が……声を……かけて…くれてる……けど……もう、だめ…………。
そして、私の意識はそこを最後にして、ハサミで切られたかの如く、静かにプツリと途切れたのだった––––。
今回、原作キャラ出ましたね!(名前が出てたとは言っていない)
次回、オリキャラ約一名登場!
そして…。
次回もお楽しみに!