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推薦作品:顔真っ赤なネイチャさんに「お、お馴染み1着ぅ……」と言わせるまで 原作:原作:ウマ娘プリティーダービー
「夢を追う」それは『自分の可能性を信じる』ということ 本作のふわツインテガール、ナイスネイチャは自分を信じることが出来ないでいるモブウマ娘。 ある日、お馴染み3着と擦れてしまった彼女は奇妙な迷子... (全文表示)
「夢を追う」それは『自分の可能性を信じる』ということ 本作のふわツインテガール、ナイスネイチャは自分を信じることが出来ないでいるモブウマ娘。 ある日、お馴染み3着と擦れてしまった彼女は奇妙な迷子と出会ってしまう… 達観のような諦観をしている彼女のもとに現れた謎の男、その出会いをきっかけにナイスネイチャは静かに、けれど確かに、もう一度『キラキラ』を得ようとする―― という王道スポ根物です。 「――でも!! でもさぁ!!」という彼女の悲痛な叫びは、聞いているだけで胸が痛くなる。。 右も左もわからない中で努力する辛さ、夢に向き合い挫折する苦しさ、それでも『夢』に向き合い足掻いていくネイチャの姿はとても魅力的です!! トレーナーさんとの掛け合いも必見です。 努力あり!笑いあり!ほんの少しラブコメ(?)あり!のナイスネイチャ小説の最高傑作。控えめに言っておススメです
推薦:鈴猫りょう 評価:☆ (参考になった:0/ならなかった:0)
推薦作品:引退ウマ娘のセカンドキャリア 原作:原作:ウマ娘プリティーダービー
第15話の感想欄で書いた内容をここに貼付する。どの感想に書かれたものだったかは失念してしまったが、作者はおおよそ自身の文章力に自信なさげなことを返信していた。 しかし私はこの作者の文章力は確か... (全文表示)
第15話の感想欄で書いた内容をここに貼付する。どの感想に書かれたものだったかは失念してしまったが、作者はおおよそ自身の文章力に自信なさげなことを返信していた。 しかし私はこの作者の文章力は確かなものがあると評価したい。 文章力とはあまりにも漠然としており定義もままならない抽象的なものであり、その構成要素も多岐に渡る。詩的表現に富む文章も、平易難解を問わず豊富な語彙で表現する文章その他特徴ある文章は全て文章力という曖昧模糊とした語句の中に閉じ込められる。 その中から作者の文章を言い表すならば、「端正な文章」ではなかろうか。著名な作家で連想されるのは2022年に直木賞を『黒牢城』で受賞した米澤穂信だ。無論、全く同じという意味ではない。彼の文章もまた「端正な文章」で評判なのだ。言語化するならば、文章に込められた情報や意図を正確に伝達する明瞭で無駄のない、目障りのない整った言葉の並べ方と選び方といったところだろうか。こうした特徴と要素は見た目や形が違えど共通するものがある。 けっきょくのところ、文章は読まれて理解されなければ意味がない。いかな文豪だろうが無差別な独りよがりは歓迎されない。思い返せば、年間で何十万部と売り上げる作家には形の違いこそあれど「わかりやすく伝える」文章を書くことは共通している。(中略) いずれにしても、その程度の差はあれど伝わりやすい文章を書くことは文章力を語る上で、極めて重要なファクターの一つであると思料する。 その点、この作者は先ほども述べたように「端正な文章」を書かれる。それはとても素晴らしいことなのだ。正直羨ましい。 筆者が感嘆で息を漏らしたのは文章だけに留まらない。内容についてもとても素晴らしいと賞賛する義務が我々には生じることだろう。それは例え口の乾かないイギリス人であったとしてもだ。 (中略) まず前提として、ここに訪れる人々はウマ娘の二次創作を嗜みに来ている。となれば必然、求めるのは(個々人の好みはあっても)作者のその作品やキャラクターに対する解釈だろう。この作者はどう物語やキャラクターをどう動かすのかということについて我々は飽くなき好奇心を等しく持っている。 この作品は二次創作としてその解釈の仕方は王道をゆく。実在の競走馬と架空たるキャラクターの情報収集とそれによる解釈は誰にとっても受け入れやすく、また納得しやすいものになっている。(中略)具体的なことは実際に読んで感得して欲しいが、少なくとも誰であれ悪く思うことはないだろう。 そしてテーマであるセカンドキャリアの方もキャラの個性によくあっている。こちらの方で特筆すべきはそのリアリティだ。 目次欄を見ればわかる通り、この作品は参考文献に基づいた執筆がされており、そのため話の内容は現実を生きる我々にとってもまるで他人事ではないような感覚を得る。つまりは当事者感が生まれ、それ故に物語への没入感を誘引されているのだ。これは現実への考察がなされない、もしくは重要視されないタイプの作品では得られない感覚であり、他の感想にもある通り重厚な内容となっている。気を楽にしたものが多い二次創作界隈の中では稀有な作品と言っていい。 全く不思議な感覚だ。我々はいっそファンタジーであるウマ娘の2次創作を読んでいたはずが、実際には彼女らを通して社会のコラムを読んでいた。もちろん、場末のネット小説に確かな信憑性があると断言することは考えを放棄していると言えるが、この納得感ではそうも思いたくなる。 このファンタジーとリアリティの融合は他の2次創作作品には滅多にない魅力だろう。
推薦:山葉 評価:☆ (参考になった:3/ならなかった:1)
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