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推薦作品:【完結】人形たちの霊魂戦争 原作:オリジナル:ファンタジー/戦記
この作品を他人に薦める時何と説明するか。その判断がいかに難しいか、読んだ人にはわかると思います。硬派なファンタジーでもあり、ロボット(と、敢えて書かせていただきます)大戦ものでもあり、深堀した戦争も... (全文表示)
この作品を他人に薦める時何と説明するか。その判断がいかに難しいか、読んだ人にはわかると思います。硬派なファンタジーでもあり、ロボット(と、敢えて書かせていただきます)大戦ものでもあり、深堀した戦争ものでもあり、ヒューマンドラマでもあり、哲学小説でもあり、恋愛を凌駕する究極の恋愛小説でもあり、ギリシャ神話でもある。おまけに萌え要素などもなきにしもあらず。しかし「説明できない」という悩みこそがこの小説のおすすめポイントなのだと、私は気づきました。どの部分が響いたかによって選り分けるジャンルがかわる小説。ストーリーの邪魔することなく、しかしひけらかさない文章力を以て描かれる世界は説得力に溢れ、どこにでも素直に入り込めるので、言い方は悪いですが読者をある意味孤独にします。だからこそ、読者の知識や経験や人間性によって読み取るものが違う。読書家なら読んでみて損はありません。良い意味で読者に委ねられる部分も多いので、読み手として目に自信のあるかたにこそ読んで語っていただきたいと思いました。たくさんの人の感想を読みたくなる小説です。私はバトルものとしてもかなり好きですが、一つ選ぶなら哲学的な部分を推します。ウーティスという人間の過去を知った上で繰り広げられる霊魂という概念と、その在り方について。そして何度も思議された先の答えと、もっと先にある未来について。ネタバレしそうなので詳しくは言えませんが、個人的にはカラマーゾフの兄弟と同じ棚におきたいなと思いました。ちょっと伏せすぎて何言ってるのかわかんないと思いますが、とにかくイチオシです。
推薦:みずたま有華 評価:☆ (参考になった:3/ならなかった:0)
推薦作品:ランボー / 怒りのメスガキわからせ 原作:原作:ランボー
ベトナム帰還兵のランボーは、かつての戦友に会うため家を訪ねるものの、その戦友は亡くなっていると伝えられた。どうするものかと一人とぼとぼ歩いていると、背後から「――――こらぁー! そこのザコちんぽぉ... (全文表示)
ベトナム帰還兵のランボーは、かつての戦友に会うため家を訪ねるものの、その戦友は亡くなっていると伝えられた。どうするものかと一人とぼとぼ歩いていると、背後から「――――こらぁー! そこのザコちんぽぉ! 止まれぇ~!」と耳を疑うかわいらしい少女の声に足を止められた。そしてメスガキしかいない”メスガキシティ”というぶっとんだ名前の町で保安官をやってる少女”メスガキ刑事”に任意同行という名の連行にランボーは導かれていく。おそろしいことにただの一発ネタで終わっておらず、原作の山籠もりなどを思わせる展開や、シリアスとギャグを行ったり来たりするという極めて高度で先の読めない描写を書き上げています。あるものは使うサバイバルの鉄則に従い、拾った幼女のパンツをバンダナ代わりに被って締めるランボーなのにキャラを殺さず、こんなタイトル(褒め言葉)の作品で活躍させて自由に動き回らせているなど、ハイレベルな描写力がないと書き上げられていないでしょう。そして終盤になって明かされるメスガキシティの驚愕の真実と悲しい背景、ヒロインでもあるメスガキ刑事の真実の名前に、泣いていいのか笑っていいのか全く分かりませんでした。露骨にスタローンの出演作品のネタが拾われており、それに留まらずコマンドーといった有名作品の小ネタも使われておるなど、作者の『エロスはせがわ』氏は相当映画が好きなのだろうと察せます。ランボーの原作での冷遇や境遇を見ると、このSSはランボー救済物に分類されるものであり、感想の答えでもキッチリ作者のはせがわ氏から、この作品の『裏テーマ』と明言されてます。すでに完結済みでリアルタイムで連載中読んでいました。ですが、完結を喜ぶ前に、よくもまあ、ほぼゼロからのスタートのストーリーで終わりまでたどり着けたものだと思ってしまうほど、とんでもない怪作です。▼読む際の注意事項などR-15というタグがついていますがR-17.9を突き抜けかねないくらいに、極めて特殊な作品です。
推薦:風凪五月 評価:★ (参考になった:12/ならなかった:1)
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