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推薦作品:粗い魚竜の尾の下で見た夢 原作:モンスターハンター
モンスターハンター二次創作短編。MHXXにおける、とある伝説的G級クエストをベースとした読み切り作品になります。海辺に佇む、小さな村。平和と平穏を絵に描いたようなその村に、一人の男とその愛娘が暮らし... (全文表示)
モンスターハンター二次創作短編。MHXXにおける、とある伝説的G級クエストをベースとした読み切り作品になります。海辺に佇む、小さな村。平和と平穏を絵に描いたようなその村に、一人の男とその愛娘が暮らしていました。軽口をたたき合えるほど仲の良い父子でしたが、父親である男が仕事で村を離れた際、ハンターである娘メタリアは村に漂着したという一人の老人に出会います。「ガノトトスの尾に叩かれてここに来た」と告げる老人は、村に迫りつつある恐るべき危機をメタリアに告げるのですが……その出会いは必然か、運命か。未来と約束を屠られた老人と、臆病者と呼ばれ続けた女ハンター。二人の孤独にして苛烈なる闘いは、こうして幕を開けるのでした。もはや公式からもネタとして認められてしまった(?)『亜空間アタック』。「魚竜種ガノトトスのタックル」という一見シンプルな体当たり攻撃は、謎すぎる当たり判定に数多のハンターが沈められ、うなされてきました。今作はその亜空間アタックをキーとしてピックアップ。主人公メタリアさんと老人が邂逅するきっかけとして、ネタとしてではなく「不可解な異質な力」として、創作上極めて重要な役割を果たしています。悲哀と絶望を前面に押し出された件のクエストについて掘り下げただけでなく、これまでネタとしてしか語られてこなかった亜空間アタックを見事に二次創作作品に落とし込み、確かな説得力を与える技量、文章力。コミカルなシーンとシリアスなシーンが交錯し、テンポよく軽快に読み進んでいくうちに行きつく恐るべき危機の全容。その温度差、緩急差もまたこの作品の大きな魅力となっています。メタネタと世界観の掘り下げを同時進行させた作品ともいえるでしょう。私自身、そうした「ネタ」を二次創作内に活かそうと思ったこと・閃いたことは一度もなかったため、かなりの衝撃を受けた作品でした。▼読む際の注意事項など女性主人公、一人称視点になります。冒頭のコミカルで微笑ましい日常から後半は一転、人間の身では敵わないと思い知らされる恐るべき超大型モンスターとの対峙は、前半部とのギャップに驚かされるばかりでした。既出のように「メタネタ」がキーとして含まれますので、苦手な方は注意が必要かもしれません。しかし本命はやはりあのG級クエストそのもの。彼のクエストテキストに衝撃を受けたハンターさん方には、是非お目通し頂きたい作品です。
推薦:裏庭の爬虫類 評価:☆ (参考になった:3/ならなかった:0)
推薦作品:ジャイアントステップ 原作:Doki Doki Literature Club!
『ドキドキ文芸部! / Doki Doki Literature Club!』というゲームをご存知でしょうか?文芸部での活動を通し、四人の女の子と親密になっていく恋愛シミュレーションゲームです。... (全文表示)
『ドキドキ文芸部! / Doki Doki Literature Club!』というゲームをご存知でしょうか?文芸部での活動を通し、四人の女の子と親密になっていく恋愛シミュレーションゲームです。この作品では、ヒロインの一人であるモニカというキャラクターにスポットを当てています。モニカは文芸部の部長で主人公の部活動に対して様々なアドバイスをくれる、明るくて魅力的な人物です。この作品では、原作では見られなかったモニカとの公園デート、モニカとの服選び、モニカとのサイクリングと、モニカの魅力をこれでもかというほど味わえるシーンが盛りだくさんです。モニカと主人公の甘く切ない恋の日常、どうぞご堪能ください。ドキドキ文芸部はゲームだ。どこまでいこうが、どれだけそのキャラクターが好きだろうが、決して現実じゃあないんだ。ゲームにはいつか終わりが来なきゃいけない。どんなに悲しい結末でも終わらせないっていうのは、ゲームへの、ゲームのキャラクターへの冒涜だ。私はそう思う。▼読む際の注意事項など本編内に『ドキドキ文芸部! / Doki Doki Literature Club!』の重大なネタバレが含まれています。未プレイの方はご注意を。
推薦:ゴミ君 評価:★ (参考になった:27/ならなかった:2)
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