推薦作品:性全説 原作:オリジナル:現代/恋愛
人類が滅び、再編されていたーーーとある(オカしい)事情で再編を逃れた(オカしい)主人公は再編された世界のとある(オカしい)場所へと赴く。そこでは…と、あらすじとしてはここまでだろうか。短編... (全文表示)
人類が滅び、再編されていたーーーとある(オカしい)事情で再編を逃れた(オカしい)主人公は再編された世界のとある(オカしい)場所へと赴く。そこでは…と、あらすじとしてはここまでだろうか。短編のためあまり長く説明しては過剰なネタバレになりかねないので触りだけにしておくことにしよう。ここで一つ「怪文書」という言葉について説明(弁明)しておきたい。「怪文書」とは元々出所不明の悪評(ネガティブキャンペーン)のことを指す単語らしい。しかしこの推薦やこの小説の感想欄にある「怪文書」という単語はそのような意味でなく、単にこの小説が何と現したらよいのかわからない「怪」しい「文書(文章)」であることを端的に示すための単語である(と思う)私はこの小説を読んだ後数分間「私は何を読まされたのか」と混乱したものだった。しばらく経った今思い返してみると「何だったんだあれは」と再度混乱するのである。つまり何だかわからない。まさに怪文書としか現しようのない小説だったのである。そして今自分が何を書いているのかも怪しくなってきた。まだ混乱している。とにかく一つ言えることは、私はこの小説を読んで混乱すれど後悔はしていないということだ。素敵な怪文書をどうぞ皆様御照覧あれ。すごいものを読んだ勢いで初の推薦を投稿してしまったのでお見苦しい所も多々あったかと思うけどユルシテ▼読む際の注意事項など伏せ字にした方が良いのではないかと思われるような単語が中盤辺りからどこを見ても存在しているため苦手な方は要注意かと。
推薦:ロリ魂アパシー 評価:★ (参考になった:39/ならなかった:8)
推薦作品:星と少年 原作:原作:Infinite Dendrogram
この作品には、原作である<Infinite Dendrogram>に登場するキャラクターが、ほぼ出てこない。 しかし、原作の世界観や雰囲気が完璧に再現され、それゆえに「VRMMOでの異... (全文表示)
この作品には、原作である<Infinite Dendrogram>に登場するキャラクターが、ほぼ出てこない。 しかし、原作の世界観や雰囲気が完璧に再現され、それゆえに「VRMMOでの異能バトル」という原作の趣旨が完全に、もしかすると原作以上に再現されているかもしれない。 「原作と矛盾した設定を出さない」というレギュレーションに沿っているからこそ、非常に純度の高い異能バトルが完成されている。これは、原作がある二次創作にしか出せない魅力である。 オリジナル『エンブリオ』、オリジナル『職業』、オリジナル『特典武具』、オリジナル『UBM』。全て、原作で説明された法則に違和感なく馴染むものであり、チートなどでは決してない。作品の根幹に絡むアイテムである『劣級エンブリオ』ですら、原作に登場する法則で説明がつくものである。 三人称である故に、キャラクターの感情を一歩離れた視点で描写されている。キャラクターと読者との距離の取らせ方が良い意味で非常に狡猾で、それはキャラクター造形にも及んでいる。 主人公の一人、ブラーはMMO廃人で、リア充を見下すロクデナシである。ゲーム内でトップに成り上がりたいという想いのために、NPCを躊躇なく殺す。いやに生々しく、現実にいそうなキャラクター造形であるが、読者はキャラにも文章にも強い嫌悪感を抱くことなく物語に没入できる。それは、肯定も否定もしない三人称からの心理描写が非常に精緻で、「ああ、現実にいたらヤな奴だ」と、軽く思わせる程度にとどめてしまう。しかし、例えば悲劇に対する被害者の心情は、三人称でありつつもキャラクターと距離を若干詰め、「可哀想に」という印象を与えさせる。 また、前述したオリジナル設定も非常にオトコノコ心をそそる魅力的なものだ。中二病患者の妄想とは一線を画する緻密で、ゲームバランスを崩さず、かつロマンを理解する固有名詞と能力の内容をしている。 小説家になろうもしくは書籍でデンドロ本編を読み終わり、同じ雰囲気でもっと異能バトル要素を煮詰めたのが読みたい!と思った方は、是非最初にこの作品を読んでいただきたい。▼読む際の注意事項など 三人称であり、二章以降スポットライトが当たるキャラクターが移り変わるため、三人称群像劇を読みなれていない人は少し集中力を要するかもしれない。
推薦:砂漠谷 評価:☆ (参考になった:3/ならなかった:0)
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