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推薦作品:親子 原作:原作:ダークソウル
不死になり、ロードランへと旅立った大好きな父ジークマイヤー。その父に母が遺した最期の言葉を伝えるという使命を果たすためにロードランへと辿り着いた娘ジークリンデ。道中出会った親切な旅人の助けもあり、無... (全文表示)
不死になり、ロードランへと旅立った大好きな父ジークマイヤー。その父に母が遺した最期の言葉を伝えるという使命を果たすためにロードランへと辿り着いた娘ジークリンデ。道中出会った親切な旅人の助けもあり、無事父と再会し、使命を果たすことが叶った。しかし、それからしばらく後、彼女が灰の湖にて父と再会した時、既に在りし日の優しき父の姿はなく、絶望し正気を失った亡者となっていた。そして、彼女は勇敢な騎士であった父の娘として最後の使命を果たす……。 大らかな性格と英雄にふさわしい勇ましさの二つを持ち合わせた「ダークソウル」における人気キャラクターであるジークマイヤーと、その娘ジークリンデの最終イベントに至る過程を描いた4000字程度の短編作品である。 原作中では主人公がイベントに辿り着く頃には、灰の湖の篝火前で息絶え大の字になったジークマイヤーと、その傍に立ち尽くし悲しみに暮れるジークリンデの姿……という状態であるため、そこに至るまでの過程を想像して書いているのが本作品の特徴だ。実際に原作をプレイしている時はあのジークマイヤーが死んだ、という事実に唖然とさせられた者も多い印象に残るイベントであろう。 題名である「親子」が指す通り、父と娘の親子愛を描いた作品である。原作中ではジークマイヤーとジークリンデの関係についてはあまり深く語られることはないため、二人がどのような親子関係であったかを作者が本作品を通して想像しているのが面白いと感じた。 一方、「もし父が亡者となったのならば娘である自分が責任を持って何度でも殺す」そう固く決意したものの、自身と同じカタリナの鎧を着た父の姿を目にすればその覚悟も揺らぐ。しかし、正気を失った亡者となった父を放っておけば人を襲い傷つける……というジークリンデの葛藤が本文中の描写からも感じ取ることができた。 原作中で武器や防具などのテキスト等からでしか殆ど人物関係というものが語られることがないからこそ自由に物語を想像し、プレイヤー達が生み出していくことができるのだというフロム作品の魅力を教えてくれる作品であるといえる。
推薦:すいか 評価:★ (参考になった:44/ならなかった:7)
推薦作品:けもフレ異聞録 けもののきろく ~現代人の知識と近代兵器でジャパリパークを攻略してみた~ 原作:原作:けものフレンズ
まず、ストーリーがしっかりしていることは前提だから安心して欲しい。独自解釈を織り交ぜたオリジナルのけものフレンズ世界を楽しめる。描写も嫌というほど細かく、容易に情景が想像できること請け合い。それでい... (全文表示)
まず、ストーリーがしっかりしていることは前提だから安心して欲しい。独自解釈を織り交ぜたオリジナルのけものフレンズ世界を楽しめる。描写も嫌というほど細かく、容易に情景が想像できること請け合い。それでいて無駄な部分はなく、一番細かいのは戦闘描写である。何よりこの小説を代表する特徴は『啓蒙』『自動Wikipedia』とでもいうべき注釈にある。Wikiを調べただけでは書けないような細かい情報が載っており、明らかに本人の知識に裏付けられたものである。ちなみにリンク元も載っている。それを検索できるだけで前提知識があることは間違いないと言える。注釈なので読み飛ばしても構わないし、読み込んでもいい。当方のようなけものフレンズファン兼知識中毒者には非常に目の毒である。 毒だけに。▼読む際の注意事項など・主人公は賢いのだがあまりにも頭が硬い。非科学的なモノを信じきれないタイプである。まあ序盤だけなのだが。・独自解釈が多めみなさんの脳内ジャパリパークとは解釈違いがあるかもしれない。しかし、アニメ世界のだいぶ後の話のようなので辻褄が合わないわけではない。むしろフレンズの生活により密着した描写と言えるだろう。
推薦:ふるびうす 評価:☆ (参考になった:2/ならなかった:0)
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