推薦作品:エイシンフラッシュの娘。 原作:原作:ウマ娘プリティーダービー
本作はダービーと天皇賞を制覇し両親紹介RTA記録を保持する名ウマ娘のエイシンフラッシュ、その娘であるオリジナルウマ娘のフラッシュアデリナの葛藤、焦燥、諦観、そして決断を描いたウマ娘プリティーダービーの... (全文表示)
本作はダービーと天皇賞を制覇し両親紹介RTA記録を保持する名ウマ娘のエイシンフラッシュ、その娘であるオリジナルウマ娘のフラッシュアデリナの葛藤、焦燥、諦観、そして決断を描いたウマ娘プリティーダービーの二次創作である。本作の特徴は、偉大なる母親の期待を受けながらも必ずしもトレセン学園への入学を希望していたわけでは無かった少女の揺れ動く心の繊細な描写にある。フラッシュアデリナは父親でもあるトレーナーの指導の下でレースに挑むも勝利を得られず追い詰められて諦観を抱き、同室の未勝利ウマ娘に心を救われて遂に勝利を手にするがそれによって彼女の夢と願いを打ち砕いてしまい、得る物は少なく失うものは多いレースに疑問を抱き遂に引退を考え始める。そしてレースに勝利と栄光、そして最高の伴侶を見出したエイシンフラッシュとトレーナーは、家族という最も親しい関係で有るが故にフラッシュアデリナに道を示すことは出来なかった。あー俺も「あの子がわからない。もう、あの子が怖いんです……」と咽び泣くフラッシュさんを優しく抱きしめて慰めてーなー。だったら他人に頼ればいい。かつてエイシンフラッシュがトレーナーを頼ったように。かくしてとある引退した未勝利ウマ娘との出会いによって自らレースに戻ることを決断したフラッシュアデリナは、それまでとは打って変わって勝利を重ね遂にG1レースへの切符を手にする。母、父、新しい未来を手に入れたかつての同室のウマ娘に見守られフラッシュアデリナは遂に大舞台に挑んで行く。思春期のフラッシュアデリナの戸惑いと迷い、何故か根拠もなく娘の実力に自信を持つ母エイシンフラッシュの苦悩と愛情、二人のウマ娘の間で父として夫として奮闘するトレーナー。丁寧に積み上げられた描写が3人の内面に説得力を与え、家族という普遍的な関係の悲喜こもごもを見事に描き出している。また登場する複数のオリジナルウマ娘達も、少ない描写で鮮烈な印象を与えられ書き割りやモブでは決して有り得ない。フラッシュアデリナは取り敢えずG1出走余裕のオリ主ではない。レースに未来を見出した一人前のウマ娘である。▼読む際の注意事項など一話が長い。平均約9000文字である。そこを乗り越えてほしいとは思うが途中でブラバされてもやむ無しという気持ちがあるのは事実。
推薦:唐牛健一郎 評価:☆ (参考になった:2/ならなかった:0)
推薦作品:リボン・オブ・ザ・デプス 原作:原作:DARK SOULS
「ダークソウル」の世界観を基にしながらも、完全オリジナル作品。地名・武器・魔法・NPC、ほぼ全てが作品独自の物となっています。オリジナルでありながらも原作の空気は色濃く、まるで喋らない主人公、「お約... (全文表示)
「ダークソウル」の世界観を基にしながらも、完全オリジナル作品。地名・武器・魔法・NPC、ほぼ全てが作品独自の物となっています。オリジナルでありながらも原作の空気は色濃く、まるで喋らない主人公、「お約束」のNPC達、エリアによってガラリと変わる雰囲気など、まるで新作をプレイしているかのような感覚を覚えます。描写は新エリアに到達→ザコ戦をこなしながら攻略→ボス戦、と原作の流れに忠実。エリアの構造も、図面でも引いたのかと思ってしまう程に緻密な作り。また、おそらくは作者さんのこだわりであろう、ショートカットを開通する描写が毎回あることにニヤリとしました。ザコ敵の名前は分からないのにボス敵の名前だけはすぐに分かるのも、「らしい」なと感じます。そしてアンゼリーク様は絶対に人気ボス。【俺はやった!】【刺突が有効だ】【芳しく香る粘液】▼読む際の注意事項などまずは未完であることが非常に残念な点。おそらくは終盤まで書かれているので、なおさら惜しい。また、ブラッドボーン要素もちらほら見かけられます。クロスというよりはオマージュのような扱いですが、未完であるため真相は不明のまま。あと個人的にはヒロイン枠、いわゆる「かぼたん」がいてほしかった…。
推薦:甲乙 評価:☆ (参考になった:2/ならなかった:0)
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