憑依天龍が行く!   作:鳴神 ソラ

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ゆっくり霊夢「タイトル通りのだよ」

ゆっくり魔理沙「誰との再会は見れば分かるんだぜ」


12話:再会し~の綾波を手伝いに行く~の

「ふわ~、やっぱ慣れてる場所じゃないと早く起きるもんだな」

 

「そうですね~」

 

欠伸しながら釣り道具を持ってドッグへと歩く天龍に同じ様に吹雪も寝ぼけ眼で引きずられる。

 

ちなみにドッグへ向かう理由は釣りに行くつもりだからだ。

 

ドッグに着くとそこで北上と大井に暁以外の第六駆逐隊がいた。

 

ただ、第六駆逐隊の様子が落ち込んでいたので天龍は気になったので話しかける。

 

「おーい、どうしたんだ?」

 

「ん?此処の天龍…じゃないね」

 

話しかけた天龍に最初に気づいた北上が縛られた吹雪を見てそう言う。

 

「あ、気にしないでくれ。これは罰だから…んでホントにどうしたんだこいつら?」

 

「んー、ちょっちね…」

 

第六駆逐隊を見て聞く天龍に北上は宙を見渡した後に先ほどまで起こっていた事を説明する。

 

「いやお前等…遠征だって立派で有難い任務じゃないか。戦う者達を支える的な意味でも重要だぞ」

 

落ち込んでいる理由を聞いて天龍は呆れて言う。

 

確かに資材は自動的に送られて来るが量的に少しずつである。

 

その分遠征はたっぷりゲットできるのでやっていた天龍にとって遠征も大事な物だと考えている。

 

「怒り方はともかく、それで暁ちゃんは罰として綾波さんと長月ちゃんと菊月ちゃんを探しに行ったと?」

 

「そう言う事よ。大丈夫かしら」

 

吹雪の問いに大井は頷いた後に心配そうに呟く。

 

確かにもしも深海棲艦と出会ってしまったら戦う経験があるのか分からない暁には厳しいだろう。

 

自分達は戦った事はないが駆逐以上のに遭遇したら2人だけではやばいと天龍は思う。

 

「しょうがねえ…吹雪、俺達も綾波の手伝いに行くぞ」

 

「え!?行くんですか!?と言うか大丈夫なんですか!?私達だって出撃はしたけど戦ってないんですよ!?」

 

頭を掻いた後にそう言う天龍に吹雪は驚いてそう聞く。

 

「長月を探して貰ってる身として自分達にも出来る事をしたい。それに2人だけでもしも深海棲艦の大軍に襲われていたりなんて状況の方が危ないだろう」

 

「そうですけど…探す当てはあるんですか」

 

前回の後に探しているのを聞いていたのでそう言う天龍だが言われた事に唸る。

 

確かに綾波達が出撃したのは10分前だから速さ的に考えると遠くに行っちゃってるのは確実で今から追えるのかと言われたら厳しい。

 

どうしようかと考えていた時…

 

「あれ?あれはなんですか?」

 

すると海を見ていた電が何かに気付く。

 

それに他のメンバーも電が見てる方へと顔を向ける。

 

良く見ると何かがこっちに向かって来ていた。

 

その影は3つで1人は天龍が見た事ある島風でもう1体は…

 

「あ、あれって駆逐イ級じゃない!」

 

「ハラショー!?」

 

「なんで艦娘と並走してるの!?」

 

「おい、吹雪…」

 

「はい…」

 

まさかの深海棲艦に北上と大井に第六駆逐隊が驚く中で天龍は島風と駆逐イ級と並走してる最後の人物に唖然とする。

 

「ふははははははははは!!」

 

「2人共はっや~~~~い!」

 

「「刈牛羅指令!?」」

 

「ハラショー!?」

 

「何あの男の人!?」

 

艦娘や深海棲艦と並走してバタフライで泳いでいる刈牛羅に天龍と吹雪は叫び、刈牛羅を見て大井達は驚く。

 

「とう!!」

 

勢いよく飛び出して刈牛羅はドッグに着地すると天龍達へ向き直る。

 

「ぬぅん。信濃の着任以来だな」

 

「「あ、はい」」

 

「刈牛羅指令はっや~い」

 

そう言う刈牛羅に2人は唖然としたまま返事をすると島風が上がって来る。

 

ちなみに刈牛羅は提督服のままで本人曰く、泳ぐ事を邪魔しない妖精製の完全防水服だそうだ。

 

「だ、誰か分からないけど深海棲艦を連れて来るって非常識過ぎるわよ!」

 

「む?お前達はあいつの所の艦娘か?安心しろ。俺が来る事やこの深海棲艦もいる事はちゃんと此処の三笠提督には事前に伝えていて、こいつも艦娘に恩を持っている」

 

「恩?」

 

驚きから覚めた後に突っかかる雷に刈牛羅はそう言い、天龍は駆逐イ級を見る。

 

その後にあっとなる。

 

「まさかお前…あの時の駆逐イ級か!?」

 

そう聞く天龍に駆逐イ級は嬉しそうに頷く。

 

「どう言う事?」

 

「以前、流れ着いて大破していた駆逐イ級を助けた事があって」

 

「その駆逐イ級がそうだと?」

 

首かしげる北上に吹雪はそう答えて、大井は駆逐イ級を見て呟く。

 

「そうだ!お前のスピードなら追い付くな!」

 

「え!?こいつ信用できるの!?」

 

そう言って駆逐イ級を見る天龍に雷は驚いて聞く。

 

「ああ、こいつは出来ると思うんだ。速かったのは実際見ていたからな。追い付くには丁度良いだろ?」

 

「ふむ、何に追いつくかは知らんが天龍、妖精さんから伝言だ。左目で遠くを見る様にイメージしろとの事だ」

 

そう言う天龍に刈牛羅はそう言う。

 

言われた事に天龍は目をパチパチさせた後に大丈夫かなと思いつつ言われた通りにして眼帯を逸らして海を見る。

 

すると、見えない筈の遠くの光景が見えて来た。

 

「!?遠くのが見える!?」

 

「ええ!?」

 

「丁度お前達が此処に向かった時に判明したそうだ。丁度俺が向かうと言ったら教えておいてくれと頼まれた」

 

驚く天龍に吹雪も驚くと刈牛羅はそう言う。

 

「俺は信濃と三笠に会って伝えて置く。島風、天龍と吹雪の手伝いをしろ」

 

「りょ~かい」

 

「確かに人手は多い方が良いし助かるぜ!」

 

「お願いね島風ちゃん!」

 

そう指示する刈牛羅に島風は敬礼し、天龍と吹雪はそう言う。

 

燃料補給を済ませた後に艤装を纏った天龍と吹雪は駆逐イ級の背中に跨る。

 

「ようし!行くぜ!抜錨!!」

 

その言葉と共に駆逐イ級は吠えた後に進みだし、島風も並走する。

 

天龍の左目で2人を探しながら駆逐イ級は進む。

 

 

 

 

 

次回を待て




ゆっくり霊夢「と言う訳であとがきだよ~作者代行のゆっくり霊夢だよ~」

ゆっくり魔理沙「助手のゆっくり魔理沙だぜ☆」

ゆっくり霊夢「はい、と言う訳でやっちゃったぜな感じです」

ゆっくり魔理沙「駆逐イ級のはマジで考えていた事だからな;」

ゆっくり霊夢「目についても考えた時に思い付いたのです」

ゆっくり魔理沙「ちなみに見続けると頭が痛くなると言うデメリットもあるんだぜ」

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