マドレーヌノート〜マジノ女学院の所有戦車
・ルノーB1bis重戦車(全一輌)。
マジノ女学院戦車道の防衛戦術の中核を担う戦車であり、我が女学院の顔と言っても良い戦車だ。
ナチスドイツの西方電撃戦で実戦に投入され、当時のドイツ戦車の砲撃を幾度と受けても稼働し続ける重装甲に加えて、車体部の重砲と旋回砲塔の対戦車砲という二段構えの構成は、正に動く要塞と呼ぶに相応しい性能である。
第62回の全国大会までは決まって、フラッグ車に選ばれ続けてきた。そのためマジノ女学院の旧戦術ではB1bisを守り切るかどうか、という戦い方であり、敵フラッグ車を撃破することは端から考えにはない。
マジノ女学院の戦術革命は、まずB1bisの運用方法を変えることから始まるものと考える。
戦車長はガレット。常識的な思考と根性を持っている。まだ一年生だがB1bisの運用都合上、彼女が適任だと私は考える。
特にB1bisはその性質上、難しい運用を強制されることはない。
・ルノーFT-17軽戦車(全二輌)。
悪く云えば、数合わせの戦車。低速度、低火力、低装甲と三拍子が揃っている。
第二次世界大戦で主力となる戦車の雛形となった戦車ではあるが、戦車道においては時代遅れと言わざる得ない。利点があるとすれば、小さいこと、それに軽いことが上げられる。
正直なところ、偵察用と割り切って使う他の運用方法が見つからない。
・ルノーR35軽戦車(全六輌)。
マジノ女学院戦車道の主力戦車、FT-17の後継機。
最高速度は、およそ時速二◯キロメートル。これはFT-17と同じ速度であり、開発当初から機動戦としての運用を想定していなかったことが窺える。そもそも
戦車長はマドレーヌ。砲身をSA38に換装した車輌とフラッグ車にする予定。
・ソミュアS35騎兵戦車(全二輌)。
最高速度が時速四◯キロメートルとなるフランスが誇る快速戦車*2、この速度はなんと従来の主力戦車の倍以上だ*3。実際のところ、ソミュアS35をカタログスペックだけで語れば、同世代で最高の戦車の一角であると云えた。機動戦が行えないのは数が足りないことの他、四十年代に開発された戦車には火力と装甲で劣るという点だ。
正直なところ、問題なのは三十年代の戦車がマジノ女学院最高峰の戦車という事実な気がする。
戦車長はエクレールとフォンデュ。エクレールは相手の裏を掻こうと試みる気質を持っており、頭の回転も早い。遊撃する適性を持っていると考える。フォンデュの実力は平均的、エクレールとの相性が良さそうなので相方にするのが丁度良い気がする。他の生徒は機動戦をさせるには、少々防御戦術に慣れすぎている。
・ARL44重戦車(全一輌※レストア中)
終戦時にギリギリ設計だけは間に合ったとされる重戦車。
第二次世界大戦勃発以後に設計された車輌なだけあり、その性能は同じ重戦車のB1bisを容易に上回る。また最高速は時速三五.七五キロメートルとマジノ女学院の戦車にしては実に速い。
無事にレストアが成功した暁にはマジノ女学院にとって大きな戦力となるはずだ。
私的に設定資料をまとめているだけ、知識間違っているところがあったら教えてくれると嬉しいです。