とあるオタク女の受難(魔法少女リリカルなのはVivid編)。   作:SUN'S

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このお話で最終回です。

読んでくれて、ありがとうございます。


第25話

Х月Р日

 

なぜかレヴェントンさんとベルリネッタさんの戦いの景品にされたが、二人とも全力でぶつかり合った末にレヴェントンさんが勝利を掴んだ。

 

ジルは少し残念そうにしながらリングの真ん中で笑い合っている二人に「仲直りできて良かったわね」と笑顔を浮かべている。

 

私に「これからお願いします、お姉さん」と言ってきたレヴェントンさんの可愛さに悶えながら抱き締め、今後とも宜しくねと伝える。

 

Х月℃日

 

私はマンションを解約してナカジマさんの自宅に住んでいる。ナカジマさんの告白には驚いたが、フーカさんも喜んでいるので受け入れた。

 

しかし、私は女の子が好きだったのか。

 

なんてことを考えながら彼女をノーヴェさんと呼ぶように心掛けつつ、フーカさんを迎えに来たベルリネッタさんの「お義母さま」発言に固まった。

 

ほんのちょっとフーカさんに依存してるように見えたけれど、あれは純粋な愛情の裏返しだった。なぜ、そう言えるのかと問われればノーヴェさんも同じことしてくるからとしか答えられない。

 

なんか不穏なカタログを読んでるし、手術がどうとか怖いこと言っているのだ。私は普通の恋愛と普通の愛情を持てれば平気だから怖いのはやめろ。

 

ちょっとずつ二人に侵略されるプライベートを守るためにプライドをかなぐり捨てるべきかと考えながらノーヴェさんのお父さんに挨拶しに行ったら、あのときの迷惑な学者だった。

 

ねえ、ちょっとやだ、なにその注射器!?

 

Х月&日

 

早朝、なんだか恐ろしい夢を見ていたような気がするのに思い出せない。とりあえず、フーカさんとノーヴェさんの朝食を作ろう。

 

それにしても私はフーカさんのお母さんなのか、それともお父さんなのだろうか。ノーヴェさんはお父さんっぽいけれど、あの人は立派な女性だ。

 

そうなると私がお父さんになるのか。

 

なんとも言えない気分ではあるけれど、それも悪くないように思えてきた。というよりも私の性格は男の人に近いから仕方ないのかな?

 

自分で言ったことなのに泣きたくなってきた。二人が仕事に行ったら一人で泣こう。うん、そうしよう。それが楽だと思える。

 

あとは野菜の盛り合わせを作って、ジルとベルリネッタさんが来るのを待つだけだ。ベルリネッタさんは通い妻っぽいのに、ジルはノーヴェさんを睨みに来ているようにしか見えない。

 

あれか、あれなのか?自分より先に結婚(仮)しているやつに苛ついているのかと思いながら起きてきたノーヴェさんに聞いたら溜め息を吐かれた。

 

ノーヴェさんの話を要約するとジルも私を狙っていたそうだ。やっぱり、あいつってソッチだったのかと納得しながら「まあ、渡さないけどね」と宣言され、こっちもそうなのかと驚いた。

 


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