---遠山和葉---
あのホテルのエコノミールームにチェックイン…平次のおかんと一緒や。まだ、亜樹君に優しく抱かれている感覚が、彼の温もりと共に残っている。なんか、幸せやなぁ。
「一息吐いたら、コスモスの間へいかん?」
あぁ、亜樹君のお母さんの作品を展示しているんやったな。
「行きます」
そして、二人でコスモスの間へ…絢爛豪華って言葉に当てはまらない、ごく当たり前の風景画が並んでいる。質素であるが、どこか美しい。力強いのだけど、どこか朧気な…不思議な物ばかりや。
「これ、彼の作品やない?」
現物の1/10で再現した作品目録が、展示されていた。手抜きをせずに縮小していて、その技は細かく細部にまで至っている。スゴい…素人の私でもわかる。
「和葉ちゃん、見てみい」
平次のおかんが指差す先を見た。それは天井だった。そこには、花びらが舞う桜の枝があり、ピーカンな青空に白い雲が浮かんでいた。そこに、それらは自然にある感じだ。あれって、絵画だよね?
「うっ…こう言う仕掛けか…」
平次のおかんの視線を追うと、床には花びらが舞い降りた池があった。鯉が悠々と泳いでいる。いや、泳いでいる鯉が描かれていた。
「スゴい…」
「う~、初代はもういない…これって、2代目の作品やな」
平次のおかんが唸っている。それほど、リアルな別世界が広がっていた。
「スゴなぁ。娘がいたら、嫁がせたい気分や。あんなボンクラ息子はいらん!」
まぁ、平次と比べてはあかんと思う。レベルが違い過ぎる。
---鳥井亜樹---
成熟した女体を開脚状態で、天井から吊し上げた。目の前には、出産済みの湿地帯がひろがっている。隣には未成年の女体が開脚状態で、出産未経験の湿地帯が見えるように吊してある。さてと、検証だな。
まず、成熟した女体からだ。目の前に立つと、僕のモノが女体に口に収納された。そそり立つほどに、舌を抑え込んでいく。
「あぁぁぁあぁ~!」
発声練習のようだな。やはり、色は赤黒い。薄ピンクでは無いのか。隣の色と比べていく。次に、催淫剤の液体を目の前の穴に流し込んでいく。
「あぁぁぁぁぁ~」
発声練習と共に、踊り出した。V字に固定された脚は、太股の部分が震えている。なので、拘束を解いて、床に置いた。
「お願い…助けて…」
逆さにしていたので、顔面がヨダレ塗れの熟女。スマホで撮影しておく。資料として使いたいから。
「悶悶として…苦しい…」
僕に縋り、僕のモノを口に収め、舌で転がしてくれている。では、若い方にも、同じ液体を流し込んだ。抵抗力が無いのか、一瞬太股が震えてただけで、終わったようだ。
「その娘を好きにしていいから…お願い…」
モノを取り出して、自ら体内に取り込み、僕に抱きついてきた。乳首は大きめだ。子供を産むとこうなるんだろうな。毎日吸われて…興奮しているのに、乳首に立つ気配は無い。乳が出ないと立たないのか。メモに検証結果を書き込んでいく。
「なぁ、四つん這いになれ」
「わかったわ」
僕から離れて四つん這いになり、僕に向けてケツを持ち上げている。まず、首には首輪を嵌め、リードを持ち、彼女の正面からカメラで撮した。
そして、挿入して、突きまくっていく。
「いい…もっと…お願い…」
「正面に向かって笑顔をしろよ!」
彼女の顔は笑顔では無く、恍惚な表情を浮かべている。それもカメラで撮しておく。相手が誰かは分からない画角でセットされているカメラ。
「いい…あぁぁぁ…」
果てたのか、床に腹這いで落ちていく。その為、僕のモノは排出された。では、若い方もアレコレ、試すか…
---遠山和葉---
あれ?全裸で寝ていた。おかしいな。寝間着を着ていたはずなのに。起き上がろうとすると、全身の筋肉が痛い。これって、筋肉痛や。全身運動なんかしてへんのに、なんでやろうか?
うっ!股間部分の布団が濡れている。お漏らし?高校生で、それはあかんやろ…股間を触ると、おしっこの出る部分では無い穴から、液体が流れていた。夢精かぁ?う~ん…それもあかんやろ。溜まり過ぎかな。平次があかん状況だし…私の除幕式はいつ訪れるんやろうか?
お風呂場へ向かうと、平次のおかんが、湯船に浸かって寝ておった。油温は暖かい。設定温度をキープするように、自動で追い焚きされているようだ。
平次のことで疲れているんやろ。そのまま寝かしておく。私はシャワーを浴びて、全身を洗っていった。
シャワーを浴び、室内着に着替えて、一息吐く。あぁ、そうや、朝食食べへんと…ルームキーを持って、食堂へと向かった。
朝食はバイキング方式で、好きな物を好きなだけ食べていいらしい。どれにするかな?って、いきなり誰かに背後から抱きつかれ、胸を揉まれている。
「おはよう、よく眠れたかな?」
え!彼や…亜樹君や…どうして、ここに?
「どうして、ここにおるんですか?」
「うん?ここ、実家だから」
あ!そうや、佐田家の家は、ここの最上階にあるって、言っていたよな。
「で、なんで胸を揉まれているんですか…」
うぅぅ、耳が熱い…イヤでは無い。気持ちいい…でも、恥ずかしいって…
「そこに胸があるから♪僕も男だよ」
なるほどなお返事や。亜樹君はオッパイ星人なのか?
「ノーブラなの?」
うっ!しもうた…付けるの忘れていたわ…
「柔らかくて気持ちいい分、得した気分だよ」
得してくれたから、良しにするか。
「何を食べるのかな?」
私の前に姿を現した亜樹君。スキンシップタイムは終わりなのか…少し残念や。
「亜樹君は何を食べるんですか?」
「カリカリベーコンとスクランブルエッグだよ。それにブラック珈琲かな」
タンパク質満載な食事なのか。私も同じのにした。ここのスクランブルエッグは、その場で作ってくれるタイプであるそうだ。亜樹君はベーコンもエッグもえんこ盛りにしてテーブルに座った。
「そんなに食べるんですか?」
標準語で話す私。
「うん、栄養価の高い物を食べるように言われているんだ。あれ?彼氏のお母さんは?」
平次のおかんのことか?
「まだ、部屋で寝ています」
「色々疲れることが重なったんだろうな。今回は彼氏と何をしに、こっちに来たの?」
うん?彼氏?それって、平次を彼氏と思っているんか?訂正するべきやな。
「アイツは、彼氏では無いです。単なる幼なじみです」
怪訝な表情になる亜樹君。あれ?おかしなことを言ったかな?
「単なる幼なじみと、泊まりで旅行?」
あ!そうやな…それはあかんな…軽い女に思われたんやろか?
「まぁ、姉弟みたいなモノだから…異性って感じは無いです」
嘘が口から漏れていく。
「彼は、やんちゃな弟なのかな?なるほどね。で、今日は暇かな?」
「まぁ、暇っていえば暇ですが…」
「じゃ、デートしようか?」
え!デート…耳が熱い…顔が熱い…
「私で良いのですか?」
「君がいいから、誘ったんだけど…僕じゃ、ダメかな」
「ダメじゃ無いです!よろしくお願いします」
即答してしまった私。いいのか?
◇
夢のような時間が過ぎていく。いつもは平次のペースに合わせて、行き先も平次次第だったけど、今日は私の行きたい場所へ連れて行ってくれた。
行く先々で、スケッチブックに風景をデッサンしている亜樹君。
「自分では来ない場所だから、絵として残しておきたいんだ。想い出として」
想い出…私との…そんなことを考えていたら、耳が熱くなっていく。
「まだ、体調が悪いのかな?顔が赤いよ」
いや、それは体調ではなく…
「そろそろ戻るか。疲れただろ?」
もう少し、一緒にいたいねん。声には出ずに心で叫ぶ私。でも、亜樹君の腕が優しく肩を抱きしめてくれた。私の隣にいる亜樹君。近い…密接している…思わず彼に顔を向けて目を瞑る私。唇に柔らかな物が辺り、口の中に何かが入って来た。舌で確かめると、それは舌に絡んできた。これって…ディープキスやろか…背中を彼の手の平が蠢いている。胸に彼の胸板が密着している感覚である。
え!あかん…そこはあかんって…彼の手の平がお尻を撫で回し、沢を指でなぞってきた。ダメやて…往来の真ん中で濡れてきてしもうた…どないすれば良いんだ。
「うん?脚が震えてるよ。疲れたのか?」
って…私をおぶう亜樹君。彼の背中に密着する私。夢のような時間よ、止まってくれ~!
---鳥井亜樹---
今日のスケッチした絵を、仕上げていく。記憶に残っている内に、仕上げないとダメである。特に色彩は時間と共に薄れていく。
「今日はどこでデートしたの?」
蘭がスケッチを覗き込んできた。蘭と姉妹と朱美は空手の大会でいなかった。紅子も佐田家の用事でいなかった。だから、和葉と出掛けた。たまには違う視線で街を見たかったから。
「蘭と紅子に教わったクレープ屋台とか、デコに教わった植物園とかだな」
一通り仕上げて、新作の下書きを始めた。鈴木画廊で新作を依頼されているのだった。
「デコ、モデルを頼めるかな?」
「うん♪」
デコは手際良く全裸になり、僕の前に立った。この中で線の細いデコは、デッサンがし易いので、初期モデルをお願いしていた。
「こんなポーズをお願いできるかな?」
ラフを見せて、ポーズを取って貰う。
「もう少し前屈みで、股を開けるかな?」
イメージに沿うポーズをお願いしていく。
「そうそう。5分くらい、そのままで頼むね」
「うん」
輪郭線を描いていく。
「ありがとう、デコ。次に蘭。同じポーズで頼めるかな?」
「わかりました」
蘭も手際良く全裸になり、デコのしていたポーズをしていく。デコだと、胸が小さいので、胸の部分の陰影が曖昧になるので、蘭に頼むことがある。胸だけ描くのだから、全裸になる必要は無いのだけど、毎回全裸になる蘭。
「夏美、照明を頼む。右斜めから陽光が差しているイメージだ」
「あい、お兄ちゃん」
光の使い方は、夏美が優れている。自分の作品の写真を撮る為に、ライティングのテクが上がっているそうだ。
みんなの協力で、顔以外は出来上がった。ここに和葉の顔を描けば完成である。
「え?和葉ちゃんなの?」
って、意外そうな声を上げる蘭。
「お兄ちゃん、こんな顔をいつ見たの?」
恍惚な表情を浮かべる和葉の顔。
「リアルよね…デート中に行ったの?」
って、蘭。
「いや…昨晩、夜這いを…」
「それで、泊まりに来たのですか?」
って、紅子。
「まぁ、そんなところだよ」
「で、どうだったの和葉ちゃんは?」
「良かったよ。新鮮で…」
蘭が睨んでいる。
「焼き餅?」
「そうよ!悪い!」
まだ睨んでいる。
「磯辺焼きにして食べていい?」
「それは、どんなプレイかな?」
う~ん…ノープランであるが…
「黒いチューブトップの衣装を着せて、放置プレイって言うのは?」
「放置プレイ?どうして…つらいじゃない。何もしてくれないの?」
「醤油に漬ける?」
「う~ん、臭いが付きそう…」
「どうされたい?」
「優しくして欲しい…」
「わかった。デコに優しくする」
「え!私は、あくまで放置なの?」
「苦しみ抜いた後の蘭って、美味しいんだよ」
と、伝えると。
「ドエスだよね、亜樹君は…」
蘭に笑顔が戻った。
---遠山和葉----
大阪へ帰る日、亜樹君からプレゼントを貰った。絵のようだ。家に帰ってから、見てみたのだが…こんなポーズを取った覚えが無い…ソレも全裸でなんか…
草むらで待てのポーズをする恍惚な表情の私。草の合間から、股間が見えている。亜樹君に見せた覚えが無いが、私の陰毛の刈り具合が、見事に再現されているし。乳首は草で見えない。脚には蔦が絡まり、開かれているようだ。衝撃なのは、腕が無いことだ。いや有るには有るが、草の根元に転がっている。でも、恐怖絵では無く、エロさも無い。スゴい…
メモと東京までの新幹線グリーン車の往復チケットが付いていた。さすが、太っ腹やぁ。って、メモに視線を落とすと、
『今度の新作のラフです。また東京に来て、観賞してみてください』
って…衆人監視の中、展示されるんですか?私の全裸の絵が…耳がかぁ~っと熱くなっていく。