※この作品はR-18です。

新そっくりなアイツ   作:もっち~!

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転生の条件

---鳥井亜樹---

 

ここはどこだ?俺は死んだはずだけど…夢だったのか?隣の布団には夏美が寝ていた。

 

「目覚めたのか?」

 

知らない男性がいた。歳は俺より若そうである。

 

「ここは?君は誰?」

 

「ここか?ここは聖域と呼ばれる、生者と死者が共存している世界だ。で、僕は聖域の賢者と呼ばれている。このエリアの責任者だよ」

 

聖域?聞いたことが無いけど。

 

「亜樹と、自殺した夏美は地獄行き決定だ」

 

それはそうだろうな。あんだけ殺して、罪をまったく償っていないし。

 

「だけど、亜樹には情状酌量の余地はある。地獄での罰を完全に無くすことは出来ないが、軽減することは出来る。1つだけ条件を飲んでくれたら、二人の地獄での罰は軽減してやる。どうする?」

 

俺はいいけど、夏美は助けたい。

 

「夏美は地獄行きは無しにしてくれ。それならば、条件を飲む」

 

「そうか。では、まず亜樹だけ1000年程地獄で懲役刑を受けてこい。ここでのロスタイムは5分程度だよ」

 

1000年が5分に縮まるのか?次の瞬間、俺は地獄にいた。そして、5分が1000年に増えるらしい。はぁ?1000年も懲役なのか??

 

地獄は朝と昼とかの概念が無いようで、24時間365日1000年間、休み無く働くようだ。食事も無いし、喰ったり飲んだりしないため、トイレ休憩もない。どんだけブラックな職場なんだ?

 

俺の仕事は賽の河原での石積みと、三途の川の清掃と、あの世の花畑の維持・管理だそうだ。身を粉にして働く。サボったり休んだりすると、俺の罪が脳裏で流れ、これが懲役だと言うことを思い出させてくれた。

 

 

「どうだった?」

 

無心で働いたせいか、あっと言う間に、あの部屋に戻っていた。

 

「まぁ、どうにか」

 

「亜樹の働きぶりに、閻魔が感動していたぞ。で、閻魔の恩赦により800年で済んだようだ」

 

閻魔?閻魔大王か?会ったことが無いなぁ。

 

「次にここで5年ほど、働いて貰う。リアルタイムでのロスは1ヶ月程度かな」

 

ならいいかな。って

 

「俺達、生き返れるんですか?」

 

「まぁ、結果的にはな」

 

なんか嬉しい。まだ生きられるのか。蘭、美和子、瞳は元気かな?

 

「将来的には、亜樹の魂を弟子に貰う。それが条件だ。夏美の魂も何かあれば使用する」

 

魂を取られるのか?それって、どうなんだ?

 

「お前、魂状態なんだが…」

 

そうなんだ。

 

「魂を他人に差し出すと、お前は消える。どうだ?」

 

「構わないですよ。夏美が生き返るなら」

 

「では、そういうことで…1つの身体に1つの魂と2つの人格だ。人間的に言うと多重神格になる。亜樹も夏美もだ」

 

それは、不便かな?

 

「俺のもう1つの人格って?」

 

「この世を救う為に人間で無くなり、人間により殺された神代亘っていう陰陽師だ。年齢は生き返った日に16歳になる」

 

歳も近いし、何とかなるかな?

 

「夏美の方は、九尾の狐である九重という僕の妹が宿る。これはサポート要員だ」

 

サポーターがいるなら、どうにかなりそうだ。

 

「あと、記憶にロックを掛ける。だが鍵に出逢えば、徐々に解かれる」

 

俺は俺で無い状況で生き返るのか?それは、蘭。美和子、瞳とは生きられないってことか?あぁ、紅子も心配だ。

 

「偽の過去情報を設定しておく。いきなり15歳で転生では、おかしいから」

 

いきなり転生?

 

「神様転生?」

 

「僕は僕が神様であることを否定しているから、それは違う」

 

賢者様転生かぁ…どうなるんだ?なんか、ワクワクするんだけど…不安も多い。

 

 

 

 

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