※この作品はR-18です。

新そっくりなアイツ   作:もっち~!

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消された英雄*

 

 

最終目的地についた一団。ここまでの道のり、大勢の仲間達が命を落とした。教会が鍛えあげた聖騎士達。その中に一人、場違いな少年がいた。少年の名前は神代亘。6歳にして、最強と言われている陰陽師である。実際には、決戦の日の翌日に6歳になるはずであった。

 

最終目的地には、最悪な精神生命体がいた。その名はヨルダ・バォト。別名、「造物主(ライフメーカー)」とか「始まりの魔法使い」とか呼ばれている。彼の能力は、「自らを倒した敵に憑依して乗っ取る」という報復型憑依能力であった。これまでも、勇者と呼ばれる者達が挑みヨルダに憑依されまくり、今の彼は、最強の魔法使いに憑依していた。

 

彼を放置しておくと、この世界は彼に支配されてしまうという危惧を持った教会は、彼を倒すべく、一人の少年に白羽の矢を立てた。それが、神代亘であった。亘には陰陽師として最高の術が伝授されていた。「人札の術」…自らの身体を器にして、相手を封じ込み、自らの魂をお札にして封印する術である。

 

この術を会得するには、類い希なる正義感、類い希なる自己犠牲の精神など、修行僧でも中々会得でないスキルが要求されたのだが、若干5歳にして、亘はこの術を会得出来た。

 

最強な術であるが、発動出来るのは、一生のうち一度きりである。この術は人間にしか発動出来ないのだが、使った者は人間では無くなるため、一度しか使えないのであった。

 

ヨルダの手下達を聖騎士団が相手をし、ヨルダの前に出た亘は、迷わず術を発動した。亘の身体に吸い込まれて行くヨルダ。そして、世界から悪の根源が消えた。

 

 

帰国した亘は、引きこもりにされた。人間では無い者を外へは出せぬと、神代家の当主から命じられた為だ。いつしか、彼はアニメの中のヒロイン達に恋をして、彼女達のグッズを集め出した。

 

そんな亘を良く思わない者がいた。姉の綾香であった。当主の命を受けて引きこもっていた亘だが、綾香は弟が引きこもりになった本当の理由を知らずに、外へ連れだそうとアレコレした。亘も外へ出たかったのが、当主の命令には背けず、引きこもっていたのだが、姉の行動が日増しに彼の精神を病んでいき、封印が緩み始め、ヨルダが徐々に、亘の精神を汚染していった。

 

そして、姉の余計なお節介の積み重ねにより、遂に悲劇が起きた。

 

「こんな物を集めているから、引きこもるんだよ!」

 

亘の集めていたアイズ・ヴァレンシュタインを始めとするフィギュアを、全て床にぶち撒き、足で踏みつけて壊していく綾香。

 

「何をするんだよ、姉ちゃん!」

 

「引きこもりなんかするな!なんだ、こんなもの!」

 

亘の一番お気に入りのフィギュアを手でバラバラにした姉の綾香。その行為は、亘の精神を闇へと堕とすきっかけとなった。

 

「貴様!許せない!」

 

「ふん、許せない?この二次ヲタがぁ!」

 

姉に鼻で笑われた。そのことで彼の精神は、目の前の女体を陵辱させることしか考えられなくなっていた。

 

瞬動術で姉の元へ移動し、首筋に手刀を叩き込み、意識を狩り取った。亘は目の前の女体を全裸にして、大の字に拘束し、天井から吊す感じにした。

 

捕らえた獲物を食する亘。姉の股間から鮮血が流れ落ちていく。

 

「うぅぅ~、お前…何をしているんだ?」

 

体内の痛みにより、意識を取り戻した綾香。

 

「何しているんだ…お前…あぁぁぁぁ~!」

 

綾香の乳房を力一杯、握り絞めた亘。その激痛により、顔が歪んでいく綾香。

 

「お前がアイズにした仕打ち…お前にもしないと」

 

綾香の耳元で囁く亘。もはや、綾香は亘にとって、憎むべき相手であった。

 

「やめろぉぉぉぉぉ~!」

 

片方の乳首をかみ切った亘。

 

「お願い…止めて…」

 

命乞いをする綾香。その瞳は恐怖で満ちていた。

 

「止めて…痛いよぉぉぉぉぉ~!」

 

もう片方も、かみ切った亘。

 

「なぁ、ここのポッチもいいか?」

 

下腹部を覗き込んでいる亘の言葉に、綾香が泣き叫んだ。

 

「ダメ!そこはダメだって…」

 

 

綾香の泣き叫んだ声を聞きつけ、当主、総代達が、亘のいる座敷牢へ行くと、亘は綾香の頭部で蹴鞠をして遊んでいた。

 

「お前…狂ったのか…実の姉を…」

 

当主は総代達に、亘の殺害の許可を出し、亘は封印したヨルダと共に、この世界からロストした。

 

だが…

 

『彼の精神は、僕が貰うよ』

 

彼らの目の前に、天使の翼を持った鬼が現れた。

 

「化け物め!」

 

総代達の攻撃にビクともしない鬼。その鬼を見て一人、跪いた当主。

 

「止めんかっ!この方は、聖域の賢者と呼ばれている、名の無き神様だ!ひれ伏せ!バカ者共よ」

 

当主の言葉で、その場にいた者達は鬼にひれ伏した。

 

「バカはお前だ!何故、彼はお前らに消されないといけないんだ?彼はこの世界を救った英雄では無いか。そこのバカ娘の行為を何故、見過ごしたのだ」

 

神代家の者達を叱責する鬼。

 

「この世界の神代家は、愚か者の集まりだな。彼は何故、6歳と言う若さで、人間を辞め、そして、精神的にダメージを負わされ、ロストされないといけないんだ?」

 

「しかし、あんな残虐なマネをした者を、生かしてはおけません」

 

「それは人間の尺度だろ?彼は人間を辞めたんだ。人間の尺度で縛るなんて、ナンセンスだよ」

 

当主の言葉を一蹴した鬼。

 

「彼に人生をやり直させる。とは言うものの、彼は生き物で無いので、招魂すら出来ない」

 

亘は人札というアイテムとして存在していたに過ぎず、魂すら無かった。人生をやり直させるには、誰かの魂を奪わないといけない。それも、無垢なる魂を使わないといけない。

 

「彼には新たな器を与える。そこに彼の精神と、ねつ造した記憶とを入れ、無垢なる魂が見付かるまで、僕が憑依する」

 

「なんてことを…魂の代わりに、神が憑依するなんて、前代未聞ですが」

 

「はぁ?その前代未聞な行為は、お前らのせいだよ。反省は無いのだな」

 

鬼は『ディープインパクト』を発動し、その場を消滅させた。神代家の者達を一瞬で消す為に。

 

 

 

 

 

 

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