アイズへ、糸を吹きかける。今日の俺はクモ男である。特殊な糸…素肌には媚薬効果を与え、纏っている物は溶かすのだ。
「何…貴様…」
股を強く閉じて居るアイズ。それでは戦え無いだろうに。ふふふ。
恥じらいながら、悶悶さに耐えているようだ。いいなぁ、その表情は。手足を大の字に縛り上げ、乳房の根元を絞め上げていく。
「やめて…千切れる…」
乳首の根元を絞め上げていく。
「お願い…」
そして、クリすらも。
「あぁぁぁぁぁ…お願い…楽にして…」
口元から雫が垂れいる。目は虚ろで、腰は本能か前後に動いている。では…彼女と交わるか…
◇
「なぁ、お前のアイズ愛は破綻していないか?」
書き上がった原稿を読んだ狭霧がそんなことを言った。一瞬、狭霧とアイズが重なるように見えた。妄想全開中の俺は、狭霧に襲い掛かっていた。
「待て!待ってって…いやっ!」
イヤと言いつつ、抵抗をしない狭霧。服の上から谷間に顔を埋める。
「お願い、服の上からは止めて…これ、お気に入りなの…」
では、全裸にひん剥き、身体を合わせた。アイズの胸もこんな感じかな?谷間に顔を埋める。
「いい…もっと…」
喘ぎ求める狭霧。う~ん、俺達の行為を見つめている幽奈。顔が真っ赤である。
「いいな…出来て…」
彼女の呟き。そうなんだよな、幽奈としたいけど、内臓が無いので、交わっても、お互いに、何も感じ無いのが難点である。すでに経験済みである。
「幽奈、狭霧に乗り移るって、出来ないのか?」
「あぁ、そういう手があるんですね。ちょっとやってみます」
でも、狭霧の中に入れないみたいだ。
「霊能力者には無理かな…」
そうなるとだ、千紗希ならどうだ?
「千紗希は?」
「う~ん、今度試してます♪」
そして、狭霧と交わったまま就寝…
◇
通学路…そういえば、狭霧が夏美と同じ制服であるのだが…
「狭霧って、同じ高校なのか?」
ビクっとした狭霧。
「そうだ。同じだ。でも、学校では話し掛けるなよ!」
素が出るとマズいのか?
「わかった。無視する」
「え?無視…それはそれで…悲しいというか…」
真っ赤な顔で俯いている。かわいいなぁ、その素振り。後から抱きつきたいなぁ。
「じゃ、スルーすればいいのかな?」
「まぁ…それなら、多少は…」
そんな会話をしながら三人で登校した。
◇
「よぉ、亜樹!」
教室に入ると、兵藤が話し掛けてきた。
「なんか、学校内でレイプ事件があったらしいぞ」
それは羨ましい。妄想はしても、現実にする勇気は、俺には無い。そいつ、勇者だな。犯罪者だな。
「被害者は?」
「精神を病んだらしい」
うん?人間の仕業では無いのか?
放課後…千紗希が近寄って来た。知らない女性が一緒である。
「ねぇ、亜樹君。ちょっといいかな?」
「なんだ?」
「彼女は雪ノ下さんで、このクラスの風紀委員をしているんだけど」
流れるような長い黒髪の女性徒。ガンをつけるような目付き。いいな、こういう女性を虐めたい。ひぃひぃと、言わせたい。
「兵藤君から聞いたでしょ?」
「あぁ、レイプ事件?」
「それなんだけど…風紀委員が見回ることになって…彼女だけでは心細いので、一緒に見回ってくれないかな?」
人気の無い場所で、俺がレイプしそうですが…
「ねぇ…」
「千紗希の願いだ。叶えてやる。後で、俺の願いも頼めるか?」
「それは、もちろん」
こうして、俺は雪ノ下雪乃と、夏美の三人で校内を見回ることになった。あれ?千紗希は?いつの間にいない…
◇
結構、学校内って怪しい場所が多いなぁ。地縛霊が漂っていそうだ。幽奈みたいなら、ウェルカムではあるが、滅多にそんな事は起きない。
「千紗希とはどんな関係なの?」
雪乃に訊かれた。
「どんな?全裸を見たくらいかな?」
「え!」
怯んだ雪乃。
「うん?夏美も見たぞ。一緒にいたし」
「そうなの…って、どんな関係よ」
「まぁ、そんな関係だ。うん?」
気になる部屋がある。何かの気配を感じる。人間の物とは違う気配がする。
「次は、この倉庫の見回りよ」
その部屋に入っていく雪乃。俺と夏美は雪乃を囮に…
「うん?雪ノ下君か?」
何故か担任の先生がいる。なんで、こんな場所に?
「先生も見回りですか?」
「そうだよ。君みたいな女子の身体をね」
雪乃に襲い掛かる担任。
「先生…やめてください」
豪快に服を破り捨てられている。そして、全裸にされて、担任の前で固まっている雪乃。現行犯だな。
「夏美、雪乃を頼む」
「お兄ちゃん、灰にしちゃダメだよ。捕まえないと」
それが問題だ。まぁ、なるようになるか。俺達の声で振り向いた担任。
「貴様ら…鳥井兄妹か…」
脳裏に浮かぶ文字列。それを読み上げていく。
「なんでだ?貴様…陰陽師か?」
担任の身体から、黒いモヤが湧き出してきた。コイツは灰にしてもいいか。モヤに手を触れると灰になって埃のように舞っていく。モヤを出し切った担任は床に倒れた。意識が飛んだようだな。雪乃のブラが目に入ったので、それを使い担任の腕を拘束した。
雪乃の服はビリビリである。震えているし。俺は、俺のシャツを脱ぎ、雪乃に着せた。下はどうするかな?
「おにいちゃん、これ!」
夏美が差し出したのは、誰かのブルマである。それを雪乃に履かせた。夏美が知らせたのか、警官が来て担任を連れて行き、雪乃は救急隊員に連れて行かれた。
「夏美、帰るか」
「うん」
◇
翌日、学校へ行くと、担任が犯人で捕まったと、皆がぼそぼそと話している。席に座ると、雪乃は来ていない。まぁ、あんな目に遭ったんだ。当分は無理だよな。
「亜樹君…雪乃が亜樹君にお礼が言いたいって」
近寄って来た千紗希が、そのようなことを言った。
「お礼?そんな物はいらない。それよりも千紗希、幽奈に乗り移られてくれないか?」
「え!それって、私の身体で…」
真っ赤な顔になっていく千紗希。
「どうした?顔が赤いぞ、熱でもあるのか?」
「考えさせて…あと…熱…無いと死んじゃうよ~」
顔を伏せて涙目で、自分の席に戻っていく千紗希。どうしたんだ?
「は~い!みんな席に着いて!」
おっ!長身で、白金の長髪と碧眼を持つナイスボディな女性が教室に入って来た。外国の人の様に見えるけど、こいつ人間では無い。除霊プレイでもするかな。
「今日から君達の担任になりました雪姫です。よろしく。じゃ出席を取ります」
この波動は、ヴァンパイアか?昼間に行動しているから、ディウォーカーってことか?
「鳥井亜樹!朝から寝ているのか?!おい、鳥井!」
「先生って、ディウォーカーですか?」
俺の質問に狼狽える雪姫先生。
「な、な、なんのことだ?呼ばれたら、直ぐに返事をしなさい!」
雪姫先生が、昨日まで担任だった先生のことを、依願退職と話していた。まぁ、大人の事情なんだろうな。
「鳥井亜樹!後で、部屋に来なさい」
部屋?先生のか?
◇
学生課で先生に家に来いと言われたと話し、住所を訊いて、先生の部屋へと向かった。そこは、温泉宿のようだ。『温泉宿「仙境館」』と看板に書いてある。中に入ると、女中さんらしい少女が出て来た。
「お泊まりですか?休憩ですか?」
「いや、雪姫先生に、部屋に来いって、言われたんです」
「あぁ、教え子さんでしたか。では、こちらへどうぞ」
って、先生の部屋に通された。大きな机のある部屋。ベッドは無い。棺桶も無い。まさか、机の上で寝ているのか?
「おい!鳥井亜樹!なんで、家に来ているんだ?!」
1時間程待っていると、雪姫先生がやって来た。呼び出しておいて、それは無いだろ?
「だって、先生の部屋って」
「学校の部屋に決まっているだろ!」
あぁ、そういう意味なのか?夏美が、間違いを指摘してくれないから。まぁ、いいか。
「で、なんの用?エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル先生」
脳裏に浮かんだ名前で呼ぶと、ヴァンパイアのくせに、顔面蒼白になっていく先生。
「何故、本名を…貴様!何者だ?」
「鳥井亜樹です。こっちは妹の鳥井夏美ですが…先生って、健忘症?」
朝、出席を取りながら、顔を確認していたはずだが。
「そういう意味じゃない!名前では無く、お前達は何者だと訊いているんだ」
先生と目が合った。固まる先生。俺の中にいる人が、先生にキバを剥いたようだ。
「まさか…こんな場所にいたのか…あぁ、人札なのか…コイツは…だから魂の代わりに…」
俺を見て怯えている先生。いいなぁ、その表情が…先生に近寄り、抱き寄せ髪を撫でた。
「止めて…止めて下さい…」
先生の目には涙が、股間からはフェロモンが漂っている。中にいる人が何かをしているようだ。先生の顔は紅潮し、上下の口から唾液が漏れていく。
『なら、忠誠を身体で示せ!』
俺の中にいる人が、声を出した。先生は、俺の股間に顔を埋め、俺のモノを口に含んだ。そして、激しい舌遣いで俺を臨戦態勢にした後、先生の身体の中に誘導し、僕を包み込んだ。
5ラウンドほど、先生主導で奉仕を受け、精も根も尽き果てた先生を残し帰宅した。大人のテクニックはスゴいなぁ。狭霧に教え込むか?
◇
翌日、何事もなかったように雪姫先生が接してきた。大人の女性は女優なんだな。と、実感した。
そういえば、千紗希が寄って来ない。俺を見ないようにしているようだ。どうした?
「亜樹、お前、我らのアイドルに何かしたのか?」
って、兵藤。あぁ、千紗希って偶像信仰の対象なのか。まぁ、それなら、それでいいか。
「何もしていないよ。だって、夏美がいつも一緒なんだぞ」
ニコニコ顔で兵藤を見ている夏美。
「あぁ、そうだったなぁ。妙に、お前を意識しているように、見えたからさぁ」
意識して避けているのか。それなら、それでいい。別にガールフレンドは欲しく無いし。
放課後、夏美と共に帰路に着いた。そんな俺達の前に、知らない少女が立ちはだかった。手には戦鎚を持っている。
「貴様…雪姫様に狼藉を働いたようだな!」
先生の仲間?でもヴァンパイアでは無いような。属性は聖のようだけど…いきなり、戦鎚を叩き付けて来た。夏美が俺の前に出て、指でソレを受けとめた。
「お兄ちゃんに攻撃?許さない!」
夏美により、俺達の周囲に結界が張られ、周囲から見る事も、乱入することも出来なくなった。
「お前…何者だ?指で受け止めただと?有り得ない」
「お兄ちゃん、痛い目に遭わせていいよ」
夏美の許可が下りた。では、『強奪』で少女を引き寄せ、服の上から乳房を鷲掴みにして、唇を奪った。
「うぅぅぅ」
抵抗するも、乳房に与えている激痛のせいか、力が入らないようだ。そして、徐々に抵抗をしなくなり、腕は重力に従って、垂れ下がった。性欲に飲まれたのか?
『脱衣』で服を脱がし、既に濡れている股間にぶち込んだ。
「痛い!」
彼女の股間から血が流れてきた。指で掬って舐めて見る。う~ん、これが処女の血か。
「お兄ちゃん、こいつ、再生持ちだよ」
って、夏美。それは、つまり、何回やっても、処女とプレイが出来るってことかぁ~♪
「もう…やめてください」
10ラウンドほどすると、ようやく少女の泣きが入った。
「よし、今日はこれくらいにしてやる」
『着衣』で服を着せると、夏美が結界を解いた。
「また、頼むよ!」
少女を置いて、帰宅する俺達。
◇
週末、部屋で執筆活動。平日に妄想を出し切ったので、週末は純愛ラノベを、純粋に書き上げることが出来る。
「う~ん…あの鬼畜愛の作者が、こんな物を書けるとは…」
狭霧が書き上がった原稿を、誤字チェックしながら読んでくれている。夏美は、原稿を読んでいる幽奈の膝で、お昼寝タイムだ。
コンコン!
ドアがノックされた。昼飯まで、まだ時間があるが。狭霧が応対に出てくれた。
「亜樹、ガールフレンドが来たぞ」
応対に出てくれた狭霧の声。振り返ると雪乃と千紗希がいた。
◇
1階の大広間で、二人といる。俺の部屋は夏美が寝ている上に、色々な物が散乱しているから。
「この前はありがとう…」
恥ずかしそうに雪乃が礼を言って来た。
「礼はいらない」
雪乃がモジモジしている。どうした?
「雪乃の…見たでしょ?」
「何を?」
「裸をだよ!」
って、千紗希が怒っているみたいだ。どうしてだ?
「見ないと、シャツとかブルマを着せられないだろ?」
「まさか…触ったの?」
千紗希が驚いている。なんで?
「触らないと、着せられないだろ?何が言いたいんだ?おい、千紗希!」
「亜樹君…天然?」
「心外な…俺は俺だよ」
ぷっ!
雪乃が吹き出した。
「亜樹君は亜樹君なんだね」
「何を今更…」
雪乃が妙なこと言う。
「で、この前の件だけど…」
千紗希が真っ赤な顔で、話を切り出してきた。
「この前の件?なんだっけ?」
「え?!覚えていないの?」
キョットンとしている千紗希。
「何だっけ?すまん、覚えていない」
「私の身体に幽奈さんを乗り移らせてって…」
「あぁ、そんな事もあったな?でも、イヤなんだろ?こういうのは、嫌々だとダメだと思うんだよ」
相手が受け入れる気持ちが無いと、憑依出来ないらしい。
「イヤじゃないよ…でも…恥ずかしいって言うか…」
「でも、今はダメだ。幽奈の膝で夏美が寝ているから」
「そうなんだ」
千紗希が少し残念そうだ。どうして?イヤなんだろ?女心って、分からないなぁ。
「千紗希がダメなら、私でもいいわよ」
って、雪乃。
「え?ゆきのん、ずるいよ~」
「こういうのは早い者勝ちよ」
なんか、楽しそうに会話している二人。まぁ、雪乃が元気が出たならいいか。
---工藤新一---
考える時間はあった。不起訴になり、俺は釈放された。俺のした行為は、芋づる式で、表に出せない行為がたくさん連なっているようだった。
亜樹は先まで読んでいたのか?
俺の影武者として、組織と戦い、手を汚して、愛する者達と一緒になれなくなった亜樹。
釈放された足で、蘭の見舞いに行くが、
「新一君!蘭には今後、つき纏わないでくれる?」
蘭の母親に言われた。
「私達は、あなたのした行為を絶対に許さない。どうして、亜樹君の生きた証を消し去ったの?もう、どこにも亜樹君の生きた証は無いのに…」
泣き崩れた妃弁護士。鳥井亜樹としての生きた証は、何も残っていない。佐田亜樹としてなら、多少は残っているが、それは佐田家の物であり、蘭たちの物では無い。
あの死に導いた銃弾だけが、亜樹という個人の生きていた証だったのだ。生きていたから死んだのだ。その証拠を俺はロストさせてしまった。良かれと思った行為の為、真実を追い求めた結果、俺が探偵だから招いたことか?
真実は一つ…かぁ…亜樹の真実は、猟奇的なシリアルキラーになる。だけど、その裏にも真実はある。命がけで蘭を見守ってくれていた優しい男である。俺は、どうするば、亜樹に報いることが出来るんだ?