※この作品はR-18です。

新そっくりなアイツ   作:もっち~!

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熱い想い*

 

俺は春原 彩花の部屋にいる。彩花は脱いでもスゴかった。あんなにも巨大な物なのに、型崩れもタレも無く、素敵である。

 

「うぅぅぅぅ~ん、いいわ」

 

後から責めて、手の平で胸の柔らかさを堪能する。彼女の体内もスゴかった。至れり尽くせりな体内の構造。人間なのか?この人は?サッキュバスでしたってオチがあると、イヤだな。

 

「もっと、ゆっくり…たまに激しく…うぅぅぅ~ん、いい…」

 

俺の刺激を愉しんでいる。俺に指示を出せる余裕。プロのお姉さんなのか?まさか、ここは売春宿か?

 

クチュクチュ

 

お口で奉仕…舌は薄めで、舌遣いが巧妙に絡み付く。今までで一番気持ちが良い。出してもゴクゴクと飲んでしまう。彼女の秘部は、香しい香である。吸い付くような肌。吸い込まれそうな穴。どれをとっても神秘的である。

 

「もっと、欲しいです」

 

彼女の上に載り、胸板で彼女の胸の感触を味わう。

 

コンコン!

 

部屋のドアがノックされた。だけど、彩花はスルーして、プレイを愉しんでいる。

 

「彩花さん、寝ているんですか?」

 

女の子の声だ。娘さんか?

 

「入りますよ」

 

ガチャ!

 

うん?頭にアヒル隊長を乗せている少女が、俺達を見て固まっている。

 

「あっ君…もっとください」

 

彩花の声を聞き、真っ赤に顔を染めていく少女。刺激が強いのでは?

 

「いい…もっと激しく…」

 

少女の耳に、肉の叩き合う音が届いているのか、更に真っ赤になるが、そこから立ち去る気配は無い。リアルAVでも見ている気分なのか?

 

「あぅ…あぁぁぁ…」

 

達して意識が飛んだ彩花。表情は恍惚であり、余韻を愉しんでいるようだ。

 

「あ、あ、あ、彩花さん…」

 

「余韻を愉しみ終わったら、食事にします。あっ!」

 

少し動いただけで、更に達している。タフの上に感じ易いようだ。

 

 

彩花の手料理を食べる俺。彩花はこの『すのはら荘』の管理人さんだそうだ。学生向けの下宿屋で売春宿では無かった上、彩花は人間のようだ。実の妹の菜々が人間であることからもわかる。

 

「あっ君の下宿も、まかない付きなんですか?」

 

俺のことを『あっ君』と呼ぶ彩花。新鮮ではあるが、馴染めてはいない。

 

「食事付きです。だけど、こんなに品数は無いです」

 

「そうなんですか。たまには来て、食事と私を食べて下さいね」

 

ブッ!

 

彩花の発言で吹き出す下宿人達。

 

「また、来るよ」

 

「待ってます♪」

 

帰り道…菜々が付いて来た。

 

「何か用か?」

 

「姉と私、どっちがいいの?」

 

「菜々は喰っていないので、わからない」

 

「食べる?」

 

では。菜々に抱きついた俺。

 

「え?ここで?ここ、往来だよ!」

 

どこならいいんだ?何も浮かばないので、俺の部屋に連れ込み…幽奈が取り憑き…明け方まで三人で楽しんだ。彩花の妹とは思えない、ごく普通の女体の菜々。彩花を知ってしまうと、他の女体では満足出来ないかもしれない。だけど、幽奈が簡単に取り憑けるようなので、菜々は大切に扱おうかな。

 

 

朝…食事だ。

 

「どうでしたか?」

 

って、仲居さん。

 

「寿荘もすのはら荘も品数が豊富でしたよ」

 

「すのはら荘?人間の下宿屋もリサーチしてくれたんですか。そうか、品数かぁ~。で、味は?」

 

「寿荘は小料理屋のような味で、すのはら荘は家庭的な感じです。ここは、温泉宿屋風ですよね?」

 

「なるほど、それぞれ、特色が有り、比較は難しいんですね。品数は、考えてみます」

 

仲居さんはヤル気が増したようだ。

 

 

そして4人で通学。あぁ、狭霧も菜々のクラスメイトだったらしい。

 

「温泉宿に下宿していたのか…朝風呂が温泉って贅沢だなぁ~」

 

って、菜々。

 

「夏凜もまゆこも温泉付きの下宿屋だぞ」

 

「何?アイツらもかぁ~。姉ちゃんに言って、温泉作って貰うかな?」

 

人間だけが住むエリアは、温泉が出ないんじゃないのか?確か、人外エリアだけって、聞いたような。

 

「今度、まゆこと夏凜の下宿も襲撃だな」

 

「まゆこのところは、洞窟風呂だったよ。夏凜とこは、うちと同じ露天だけど」

 

俺の発言で固まる菜々。どうした?

 

「なぁ、まさか、まゆこだけで無く、夏凜とも付き合っているのか?」

 

「付き合ってはいないが、夜這いはたまにする」

 

更に固まる菜々。

 

「夜這い…お前、セフレは何人いるんだ?」

 

「セフレってなんだ?」

 

「えっ!」

 

菜々は真っ赤な顔をして、俯いてしまった。訊いちゃダメな質問か?狭霧も真っ赤になっている。つまりは、どういうことだ?

 

 

ホームルームの時間、今日は名指しされていない。あっ!アレを訊いてみるかな?

 

「先生に質問です。セフレって何ですか?」

 

「うん?どうしてだ?」

 

「春原先輩に、セフレの人数を訊かれたのですが、意味が分からず、答えられなくて」

 

「はぁ?春原菜々か?アイツは、ロクなことを質問しないな。ちなみに、セフレとはセックスフレンドの略だ」

 

「セックスフレンドって?」

 

「そこか?質問のポイントは?」

 

女子達が真っ赤な顔をしている。男子達からは睨むような視線を感じる。先生は頭を抱えている。どうしてだ?

 

「いや、わからないって、イヤなんですよ」

 

「そうか、放課後、部屋に来い!この場での説明は無理だ」

 

え?なんで、そうなる…放課後の呼び出しが復活したようだ。

 

 

今日は、千紗希も雪乃も、珍しく寄って来ない。何か、遭ったのか?で、放課後、先生の元へ…

 

「で、セックスフレンドって何かか?」

 

「そうです」

 

「男女の関係を持った異性のことだ」

 

「先生も?」

 

「そうなる」

 

「幽奈も人数に入るのかな?」

 

「幽奈?アレは別格だろ?単体では無理だし」

 

あぁ、憑依しないとダメか。そうなると、先生と、夏凜、狭霧、まゆこ、彩花、菜々かな?

 

「6人かな」

 

「意外に少ないなぁ」

 

「少数精鋭?」

 

「普通は一人か二人だぞ」

 

そうなのか。多いのか…

 

「まぁ、エロ神様が憑いているんだ。女を食い物にすることはあっても、女で身を滅ぼすことは無いだろう」

 

「なるほど…」

 

先生の部屋を後にすると、千紗希と雪乃がいた。夏美と九郎丸はデフォルトのようだ。

 

「意味はわかったの?」

 

って、千紗希。真っ赤な顔である。

 

「うん、わかった。6人だよ」

 

「「6人も?」」

 

千紗希と雪乃が同時に声を上げた。

 

「先生にも多いて言われたよ。う~ん…」

 

「亜樹君…7人目になってもいいよ」

 

って、千紗希。

 

「千紗希、こういうのは自然の流れで、行うことが大切だよ。決め打ちはダメだ」

 

って、脳裏に浮かんだセリフを口にした俺。

 

「そうだね。ごめん。その通りだね」

 

「そういえば、交通事故の子はどうした?」

 

「田代さん?あぁ、来週には復学出来るみたい。狙っているの?」

 

「そうじゃなくて、その後、死神がどうなったかを検証しようかなって」

 

雪乃は千紗希から、俺が霊能者って訊いたらしく、真剣な顔で聞いていた。

 

「まぁ、夏美と九郎丸も能力者だから、問題は少ないかな」

 

 

そして、帰り道。今日も俺と夏美と九郎丸の三人で帰宅。こう言うのって帰宅部って言うんだっけ?

 

「あっ君♪」

 

彩花と菜々が待ち伏せしていた。二人共カバンを持っている。どこかへ行くのか?

 

「ねぇ、あっ君の下宿のお風呂に入りたいの。いいかな?」

 

「それは問題ないですよ。あぁ、男女別です」

 

「うん♪」

 

仲居さんに彩花を紹介した。下宿屋の管理人同士で、話が盛り上がっているし。問題は、俺の腕が彩花の谷間に埋没している事だ。一緒に管理人談義を聞いている。

 

そして、温泉へ…

 

「あっ君、一緒に入らない?」

 

「男女別です。ここのルールですから」

 

「そうなの…」

 

悲しそうな彩花。菜々は呆れ気味である。元々は菜々が原因であるのだが。俺と九郎丸で

温泉に入る。そういえば、何故か九郎丸はバスタオルで隠している。なんでだ?俺の興味はそこに移った。

 

「なぁ、九郎丸。なんで、隠しているんだ?」

 

「えっ!」

 

顔を赤く染める九郎丸。タオルの隙間から、胸の膨らみが見える。男には見えない乳房…まさかなぁ…股間へ手を…あれ?無い…

 

「なんで、無いんだ?」

 

「え!」

 

真っ赤になる九郎丸。

 

「ここはこんなにも有るのに」

 

バスタオルの隙間から手を入れ、胸を揉んでいる俺。

 

「そ、そ、それは…」

 

俺に背中を見せた九郎丸。俺は背中から抱きついた。すると、アレが、どこかに入っていく。あれ?

 

九郎丸は固まった。動かない。石化したのか?乳房を揉んでみる。柔らかい。股間に手をヤルと、刺さっている。はて?

 

「九郎丸、何かの呪いか?身体が女体になっているぞ」

 

耳が真っ赤に染まる九郎丸。

 

「どうしたんだ?」

 

九郎丸と唇を重ね合った。彼の鼻息を感じる。石化はしていないようだ。

 

 

 

---時坂九郎丸---

 

意識が覚醒していく。ここはどこだ?全身が前後に動いている。洗い場に手を付いている。どんな状況だ?足は誰かに掴まれて…乳房が前後に踊っている。これって…

 

「おぉ、九郎丸。目が覚めたか?」

 

って、亜樹君の声が後から聞こえた。それって、アレだよな、えぇぇぇぇぇぇ~!僕の中で亜樹君が踊っている。気持ちがいい。ダメだって、クセになりそうだよ。

 

「いい…だけど、ダメだって…亜樹君…」

 

胸に手が伸びてきた。揉まれていく。気持ちがいい。悪く無いけど…僕は男になりたいんだよ~。

 

 

身体は完全に女性化し始めていた。こんなはずでは…胸が大きくなっている。乳首が凜として立っている。

 

「九郎丸、いつか、その呪いを解いてやる」

 

これは呪いじゃないんだよ~。種族の問題なんだけど、交わってしまった以上、もう後戻り出来ない状況である。身体は完全に女性へと変化していっている。

 

「実は、僕…女の子なんだよ」

 

ドロップアウトをしておこう。もう男性にはなれないし。

 

「え?!呪いじゃないの?」

 

亜樹君が驚いている。マジに呪いだと思っていたようだ。彼なりに心配はしてくれていたようだ。

 

「みんなには内緒だよ」

 

「あぁ…わかった」

 

僕から離れた亜樹君。そんな亜樹君の背中に抱きつく。

 

「ずっと、傍にいるから。君を護りたい」

 

と、耳元で囁いた。英雄の縛り滓である彼。人札伝説…魔を狩る者には有名な話である。彼がいたから、今の平和があることを知っている。

 

雪姫先生から聞いた。英雄の末路。魔王を自らの身体に封印した為に、精神を病み、その結果、存在を消された彼。無念だっただろう。人間を辞めてまで、世界を護ったのに、その後は、ゴミ屑のように処分されるなんて。

 

僕も狭霧さんも夏凜さんもまゆこさんも、魔具なんか無くても、彼を護ると思う。彼の行った行為は英雄に値するから。今の彼は、その時の記憶が無く、生前に消化できなかった欲望を消化中らしい。特に性欲らしいが、性欲が目覚める前に消えたそうだから…

 

彼の為になるなら、女でもいいかなって、心を切り替えた僕。

 

 

 

---鳥井亜樹---

 

週末、幽奈とデート。あやか市内なら、移動出来るらしい。

 

「う~ん、アレも食べたいな」

 

て、屋台の焼きもろこしに釘付けの幽奈。だけど、味わうにはお供えとして、捧げないと味わえないそうだ。ここには幽奈専用の仏壇が無い。なので、買って帰る。ゆらぎ荘の仲居さんの部屋に、幽奈専用の仏壇があるらしいので、そこにお供えをしてあげようっと。

 

「後はたこ焼きとかたい焼きとか…でも、冷めると美味しくないかな?」

 

幽奈が直ぐに味わえないことに気づいた。どうにか、ならないかな?あっ!そうか、誰かに憑依させれば良いのか。って、誰に?

 

この辺りで、憑依出来る知り合いは…菜々か!菜々へ連絡すると、直ぐに来てくれた。早速、幽奈が憑依した。

 

「幽奈?」

 

「うん♪大丈夫だよ~。菜々ちゃんは憑依し易いみたい」

 

幽奈が憑依中、菜々は夢うつつ状態らしい。そして、菜々姿の幽奈とデートを再開した。

 

「たこ焼き、おいちぃ~。はふぅ、はふぅ」

 

熱そうだけど、美味しそうに完食。次にたい焼き、そして、焼きたての焼きもろこし…

 

「う~ん、満足ですぅ~」

 

幸せそうな菜々姿の幽奈。満足して貰えたのは良かった。でも、幸せな時間は長く続かない。

 

「あら?菜々…ズルい、あっ君とデートだなんて…」

 

マズい。魔乳の彩花に見付かった。

 

「あれが魔乳持ちの彩花さんですね」

 

俺の耳元で囁いた幽奈。頷く俺。

 

「私も一緒に、いいですよね?」

 

って、俺の返事を待たずに、俺の腕が谷間に吸い込まれて行く。

 

「スゴい…」

 

幽奈が目を見開いて驚いている。これは驚きのシーンだよ。谷間に吸い込まれるとは…でも気持ちがとても良い。

 

「これが魔乳の力かぁ~」

 

魔乳を前にして、恐れおののいているような幽奈。彼女の谷間には、吸い込む能力は無いから。いや、普通は無いはずである。コイツ、本当に人間か?

 

「どこへ行きますか?」

 

って、神社の方へ連れて行かれる俺。幽奈って、神社は大丈夫なのか?

 

「ダメだ…」

 

幽奈は神社の結界に阻まれた。俺は彩花に神社の奥へと連れて行かれた。簡単に神社に入れるってことは人間であるが…う~ん…まるで幽奈を排除したような行動。コイツ、幽奈が見えるのか?

 

連れ込まれた先は、神社の奥の鎮守の森…うっっそうと木々が生え、ドンヨリとした空気が漂っている。神々しさは無く、どちらかと言うと妖しさを感じる。

 

「あっ君…」

 

俺に抱きつき、俺を押し倒す彩花。魔乳の魔力か、動けない。その刺激を身体が待ち望んでいた。だけど、この空気感…良く無い物がいるようだ。彩花を囮にするか。

 

しばらく、彩花のしたいようにさせていると、巨木から蔦が伸びてきて、彩花の身体に巻き付き始めた。ゆっくりと全身に巻き付き、服を溶かしていく樹液。俺は全身に結界を纏った。

 

「うぅ~ん…ダメ…そこは…」

 

蔦が体内に侵入していく。穴という穴から体内へ…彩花の身体は巨木に引き寄せられて行き、大きな松茸状の枝に差し込まれていった。

 

「いい…スゴい…」

 

魔物の一種で、巨木族のようだ。人間の体液…特に女体の体液を好む。なので、全身に蔦を侵入させて媚薬作用のある樹液を注入させていき、長時間に渡って、ミイラ化するまで、体液を搾取していく。

 

「あぁぁぁぁ~助けて…あっ君…」

 

僕に手を伸ばそうとするが、蔦がそれを許さず、巨木の中に取り込もうとしていた。取り込まれれば、助け出すことは難しい。排除するかな。

 

松茸状の木の枝を根元から、切断した。

 

『うごっ!貴様、何者だ!』

 

「陰陽師…神代亘。地獄から舞い戻ったよ♪」

 

『何?神代亘だと…』

 

「僕の連れに手を出すとは、許し難い行為。成敗する」

 

『なんだと!この死に戻りが!』

 

『地獄の業火』を奴の体内に発動させた。体内から炭化していく巨木族。

 

『やめろ…助けてくれ!』

 

「多種族を喰らう者は助けるに値しない。炭になれ!」

 

立ち枯れではなく、立ち炭になった巨木族。実は、昔の記憶が徐々に甦って来ていた。陰陽師だった頃の記憶。どうして、僕は鳥井亜樹になったかの記憶。僕には無い亜樹の熱い想いなど…但し、こういう戦闘状況で無いと、僕の意識と記憶が甦らない。普段は薄れた状態なのだ。

 

地面に転がっている彩花から、蔦を取り払い、彼女の部屋へ強制転移させた。全裸の彼女を連れ回すのは難しいから。

 

そして、神社の外へ出ると、菜々と幽奈が待っていた。

 

「亜樹君…大丈夫でしたかぁ~」

 

幽奈が泣きすがってきた。う~ん、女性は苦手である。なので、意識を亜樹にスイッチした。亜樹という人格は、僕には無いスキルを持っているから。女性の扱いはうまいのだ。

 

「姉ちゃんは??」

 

「家に強制転移させたよ。突然、全裸になるんだもの…菜々の姉って、人間だよな?」

 

「のはずだよ。乳だけ見ると、人間離れしているけど…」

 

そして、三人で…いや菜々に幽奈が憑依して、デートの続きを愉しんだ。

 

 

 

---工藤新一---

 

退院をした蘭…妃弁護士がいない時間帯に、蘭の元を訪れた。

 

「どうしたの、新一…亜樹君が戻って来て、誤解すると面倒だから、手短に話して帰ってよ」

 

亜樹は生きていると思い込んでいた。俺のせいか?真実を知らせないとダメだよな。蘭には前を向いて欲しい。後を振り返らせたままではダメだ。

 

「なぁ、蘭。亜樹はもういないんだよ」

 

「はぁ?何を言っているの?騙されないわ。そんな嘘で、新一になびくと思ったの?」

 

「そうじゃないんだよ、蘭。俺は亜樹を殺した実行犯をようやく見つけ出したんだ」

 

「何を…言っているの?亜樹君は死んでしないよ。お見舞いに来てくれた…し…」

 

目を見開いて俺を見ている蘭。

 

「まさか、新一だったの?うそっ…ねぇ、亜樹君はどこにいるの?!」

 

俺に掴み掛かって来た蘭。

 

「お前、アイツの墓にお参りに行っただろ?忘れたのか?」

 

はっとした蘭。記憶を取り戻したようだ。だけど…

 

「うそっ…そんなぁぁぁぁぁ~!」

 

俺から離れ、力無くしゃがみ込んだ蘭。混乱しているようだ。現実に引き戻さないと。

 

「黒幕も見つけたぞ、蘭」

 

「いやぁぁぁぁぁ~」

 

最後まで言う前に、蘭の容体が悪化した。狂った様に絶叫し始めた。その時、玄関ドアの鍵が解錠され、誰かが入って来た。マズい。妃弁護士が帰ってきたのか。

 

「あれ、お客様?ねぇ、蘭、どなた…」

 

妃弁護士が蘭を見て固まった。それほど、蘭の姿は尋常では無かったのだ。

 

「新一君…何をしたの?ねぇ、私の娘に何をしたのよ!蘭、しっかりしなさい。ねぇ、蘭…」

 

蘭は緊急搬送されて行った。

 

 

バキッ!

 

おっちゃんに殴られた。

 

「お前…また蘭の心を壊したのか…」

 

「俺はただ、事実を言っただけだ」

 

「お前のやったことは殺人未遂だぞ。二度も蘭の心を壊しやがって…」

 

反論はしない。それは事実である。

 

「だから、俺は亜樹を殺したヤツを教えようとしただけだ!」

 

おっちゃんは深呼吸をした。

 

「それが余計無い事なんだ。蘭は望んでいないだろ?」

 

「知りたいはずだ。亜樹の最期の様子を」

 

「そんなことは知りたく無いはずだ。蘭は亜樹が生きているって、信じていたんだぞ。なんで、お前には優しい嘘が吐けないんだ?」

 

優しい嘘?

 

「嘘はダメだろ。嘘に優しいなんかあるものか!」

 

「出て行け!お前にはもう関わりたくない。お前一人で真実を見つければいい。この自己満足ヤローがぁ!」

 

病院から叩き出された。どうして、分かってくれないんだ?

 

 

 

 

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