俺は春原 彩花の部屋にいる。彩花は脱いでもスゴかった。あんなにも巨大な物なのに、型崩れもタレも無く、素敵である。
「うぅぅぅぅ~ん、いいわ」
後から責めて、手の平で胸の柔らかさを堪能する。彼女の体内もスゴかった。至れり尽くせりな体内の構造。人間なのか?この人は?サッキュバスでしたってオチがあると、イヤだな。
「もっと、ゆっくり…たまに激しく…うぅぅぅ~ん、いい…」
俺の刺激を愉しんでいる。俺に指示を出せる余裕。プロのお姉さんなのか?まさか、ここは売春宿か?
クチュクチュ
お口で奉仕…舌は薄めで、舌遣いが巧妙に絡み付く。今までで一番気持ちが良い。出してもゴクゴクと飲んでしまう。彼女の秘部は、香しい香である。吸い付くような肌。吸い込まれそうな穴。どれをとっても神秘的である。
「もっと、欲しいです」
彼女の上に載り、胸板で彼女の胸の感触を味わう。
コンコン!
部屋のドアがノックされた。だけど、彩花はスルーして、プレイを愉しんでいる。
「彩花さん、寝ているんですか?」
女の子の声だ。娘さんか?
「入りますよ」
ガチャ!
うん?頭にアヒル隊長を乗せている少女が、俺達を見て固まっている。
「あっ君…もっとください」
彩花の声を聞き、真っ赤に顔を染めていく少女。刺激が強いのでは?
「いい…もっと激しく…」
少女の耳に、肉の叩き合う音が届いているのか、更に真っ赤になるが、そこから立ち去る気配は無い。リアルAVでも見ている気分なのか?
「あぅ…あぁぁぁ…」
達して意識が飛んだ彩花。表情は恍惚であり、余韻を愉しんでいるようだ。
「あ、あ、あ、彩花さん…」
「余韻を愉しみ終わったら、食事にします。あっ!」
少し動いただけで、更に達している。タフの上に感じ易いようだ。
◇
彩花の手料理を食べる俺。彩花はこの『すのはら荘』の管理人さんだそうだ。学生向けの下宿屋で売春宿では無かった上、彩花は人間のようだ。実の妹の菜々が人間であることからもわかる。
「あっ君の下宿も、まかない付きなんですか?」
俺のことを『あっ君』と呼ぶ彩花。新鮮ではあるが、馴染めてはいない。
「食事付きです。だけど、こんなに品数は無いです」
「そうなんですか。たまには来て、食事と私を食べて下さいね」
ブッ!
彩花の発言で吹き出す下宿人達。
「また、来るよ」
「待ってます♪」
帰り道…菜々が付いて来た。
「何か用か?」
「姉と私、どっちがいいの?」
「菜々は喰っていないので、わからない」
「食べる?」
では。菜々に抱きついた俺。
「え?ここで?ここ、往来だよ!」
どこならいいんだ?何も浮かばないので、俺の部屋に連れ込み…幽奈が取り憑き…明け方まで三人で楽しんだ。彩花の妹とは思えない、ごく普通の女体の菜々。彩花を知ってしまうと、他の女体では満足出来ないかもしれない。だけど、幽奈が簡単に取り憑けるようなので、菜々は大切に扱おうかな。
◇
朝…食事だ。
「どうでしたか?」
って、仲居さん。
「寿荘もすのはら荘も品数が豊富でしたよ」
「すのはら荘?人間の下宿屋もリサーチしてくれたんですか。そうか、品数かぁ~。で、味は?」
「寿荘は小料理屋のような味で、すのはら荘は家庭的な感じです。ここは、温泉宿屋風ですよね?」
「なるほど、それぞれ、特色が有り、比較は難しいんですね。品数は、考えてみます」
仲居さんはヤル気が増したようだ。
そして4人で通学。あぁ、狭霧も菜々のクラスメイトだったらしい。
「温泉宿に下宿していたのか…朝風呂が温泉って贅沢だなぁ~」
って、菜々。
「夏凜もまゆこも温泉付きの下宿屋だぞ」
「何?アイツらもかぁ~。姉ちゃんに言って、温泉作って貰うかな?」
人間だけが住むエリアは、温泉が出ないんじゃないのか?確か、人外エリアだけって、聞いたような。
「今度、まゆこと夏凜の下宿も襲撃だな」
「まゆこのところは、洞窟風呂だったよ。夏凜とこは、うちと同じ露天だけど」
俺の発言で固まる菜々。どうした?
「なぁ、まさか、まゆこだけで無く、夏凜とも付き合っているのか?」
「付き合ってはいないが、夜這いはたまにする」
更に固まる菜々。
「夜這い…お前、セフレは何人いるんだ?」
「セフレってなんだ?」
「えっ!」
菜々は真っ赤な顔をして、俯いてしまった。訊いちゃダメな質問か?狭霧も真っ赤になっている。つまりは、どういうことだ?
◇
ホームルームの時間、今日は名指しされていない。あっ!アレを訊いてみるかな?
「先生に質問です。セフレって何ですか?」
「うん?どうしてだ?」
「春原先輩に、セフレの人数を訊かれたのですが、意味が分からず、答えられなくて」
「はぁ?春原菜々か?アイツは、ロクなことを質問しないな。ちなみに、セフレとはセックスフレンドの略だ」
「セックスフレンドって?」
「そこか?質問のポイントは?」
女子達が真っ赤な顔をしている。男子達からは睨むような視線を感じる。先生は頭を抱えている。どうしてだ?
「いや、わからないって、イヤなんですよ」
「そうか、放課後、部屋に来い!この場での説明は無理だ」
え?なんで、そうなる…放課後の呼び出しが復活したようだ。
今日は、千紗希も雪乃も、珍しく寄って来ない。何か、遭ったのか?で、放課後、先生の元へ…
「で、セックスフレンドって何かか?」
「そうです」
「男女の関係を持った異性のことだ」
「先生も?」
「そうなる」
「幽奈も人数に入るのかな?」
「幽奈?アレは別格だろ?単体では無理だし」
あぁ、憑依しないとダメか。そうなると、先生と、夏凜、狭霧、まゆこ、彩花、菜々かな?
「6人かな」
「意外に少ないなぁ」
「少数精鋭?」
「普通は一人か二人だぞ」
そうなのか。多いのか…
「まぁ、エロ神様が憑いているんだ。女を食い物にすることはあっても、女で身を滅ぼすことは無いだろう」
「なるほど…」
先生の部屋を後にすると、千紗希と雪乃がいた。夏美と九郎丸はデフォルトのようだ。
「意味はわかったの?」
って、千紗希。真っ赤な顔である。
「うん、わかった。6人だよ」
「「6人も?」」
千紗希と雪乃が同時に声を上げた。
「先生にも多いて言われたよ。う~ん…」
「亜樹君…7人目になってもいいよ」
って、千紗希。
「千紗希、こういうのは自然の流れで、行うことが大切だよ。決め打ちはダメだ」
って、脳裏に浮かんだセリフを口にした俺。
「そうだね。ごめん。その通りだね」
「そういえば、交通事故の子はどうした?」
「田代さん?あぁ、来週には復学出来るみたい。狙っているの?」
「そうじゃなくて、その後、死神がどうなったかを検証しようかなって」
雪乃は千紗希から、俺が霊能者って訊いたらしく、真剣な顔で聞いていた。
「まぁ、夏美と九郎丸も能力者だから、問題は少ないかな」
◇
そして、帰り道。今日も俺と夏美と九郎丸の三人で帰宅。こう言うのって帰宅部って言うんだっけ?
「あっ君♪」
彩花と菜々が待ち伏せしていた。二人共カバンを持っている。どこかへ行くのか?
「ねぇ、あっ君の下宿のお風呂に入りたいの。いいかな?」
「それは問題ないですよ。あぁ、男女別です」
「うん♪」
仲居さんに彩花を紹介した。下宿屋の管理人同士で、話が盛り上がっているし。問題は、俺の腕が彩花の谷間に埋没している事だ。一緒に管理人談義を聞いている。
そして、温泉へ…
「あっ君、一緒に入らない?」
「男女別です。ここのルールですから」
「そうなの…」
悲しそうな彩花。菜々は呆れ気味である。元々は菜々が原因であるのだが。俺と九郎丸で
温泉に入る。そういえば、何故か九郎丸はバスタオルで隠している。なんでだ?俺の興味はそこに移った。
「なぁ、九郎丸。なんで、隠しているんだ?」
「えっ!」
顔を赤く染める九郎丸。タオルの隙間から、胸の膨らみが見える。男には見えない乳房…まさかなぁ…股間へ手を…あれ?無い…
「なんで、無いんだ?」
「え!」
真っ赤になる九郎丸。
「ここはこんなにも有るのに」
バスタオルの隙間から手を入れ、胸を揉んでいる俺。
「そ、そ、それは…」
俺に背中を見せた九郎丸。俺は背中から抱きついた。すると、アレが、どこかに入っていく。あれ?
九郎丸は固まった。動かない。石化したのか?乳房を揉んでみる。柔らかい。股間に手をヤルと、刺さっている。はて?
「九郎丸、何かの呪いか?身体が女体になっているぞ」
耳が真っ赤に染まる九郎丸。
「どうしたんだ?」
九郎丸と唇を重ね合った。彼の鼻息を感じる。石化はしていないようだ。
---時坂九郎丸---
意識が覚醒していく。ここはどこだ?全身が前後に動いている。洗い場に手を付いている。どんな状況だ?足は誰かに掴まれて…乳房が前後に踊っている。これって…
「おぉ、九郎丸。目が覚めたか?」
って、亜樹君の声が後から聞こえた。それって、アレだよな、えぇぇぇぇぇぇ~!僕の中で亜樹君が踊っている。気持ちがいい。ダメだって、クセになりそうだよ。
「いい…だけど、ダメだって…亜樹君…」
胸に手が伸びてきた。揉まれていく。気持ちがいい。悪く無いけど…僕は男になりたいんだよ~。
身体は完全に女性化し始めていた。こんなはずでは…胸が大きくなっている。乳首が凜として立っている。
「九郎丸、いつか、その呪いを解いてやる」
これは呪いじゃないんだよ~。種族の問題なんだけど、交わってしまった以上、もう後戻り出来ない状況である。身体は完全に女性へと変化していっている。
「実は、僕…女の子なんだよ」
ドロップアウトをしておこう。もう男性にはなれないし。
「え?!呪いじゃないの?」
亜樹君が驚いている。マジに呪いだと思っていたようだ。彼なりに心配はしてくれていたようだ。
「みんなには内緒だよ」
「あぁ…わかった」
僕から離れた亜樹君。そんな亜樹君の背中に抱きつく。
「ずっと、傍にいるから。君を護りたい」
と、耳元で囁いた。英雄の縛り滓である彼。人札伝説…魔を狩る者には有名な話である。彼がいたから、今の平和があることを知っている。
雪姫先生から聞いた。英雄の末路。魔王を自らの身体に封印した為に、精神を病み、その結果、存在を消された彼。無念だっただろう。人間を辞めてまで、世界を護ったのに、その後は、ゴミ屑のように処分されるなんて。
僕も狭霧さんも夏凜さんもまゆこさんも、魔具なんか無くても、彼を護ると思う。彼の行った行為は英雄に値するから。今の彼は、その時の記憶が無く、生前に消化できなかった欲望を消化中らしい。特に性欲らしいが、性欲が目覚める前に消えたそうだから…
彼の為になるなら、女でもいいかなって、心を切り替えた僕。
---鳥井亜樹---
週末、幽奈とデート。あやか市内なら、移動出来るらしい。
「う~ん、アレも食べたいな」
て、屋台の焼きもろこしに釘付けの幽奈。だけど、味わうにはお供えとして、捧げないと味わえないそうだ。ここには幽奈専用の仏壇が無い。なので、買って帰る。ゆらぎ荘の仲居さんの部屋に、幽奈専用の仏壇があるらしいので、そこにお供えをしてあげようっと。
「後はたこ焼きとかたい焼きとか…でも、冷めると美味しくないかな?」
幽奈が直ぐに味わえないことに気づいた。どうにか、ならないかな?あっ!そうか、誰かに憑依させれば良いのか。って、誰に?
この辺りで、憑依出来る知り合いは…菜々か!菜々へ連絡すると、直ぐに来てくれた。早速、幽奈が憑依した。
「幽奈?」
「うん♪大丈夫だよ~。菜々ちゃんは憑依し易いみたい」
幽奈が憑依中、菜々は夢うつつ状態らしい。そして、菜々姿の幽奈とデートを再開した。
「たこ焼き、おいちぃ~。はふぅ、はふぅ」
熱そうだけど、美味しそうに完食。次にたい焼き、そして、焼きたての焼きもろこし…
「う~ん、満足ですぅ~」
幸せそうな菜々姿の幽奈。満足して貰えたのは良かった。でも、幸せな時間は長く続かない。
「あら?菜々…ズルい、あっ君とデートだなんて…」
マズい。魔乳の彩花に見付かった。
「あれが魔乳持ちの彩花さんですね」
俺の耳元で囁いた幽奈。頷く俺。
「私も一緒に、いいですよね?」
って、俺の返事を待たずに、俺の腕が谷間に吸い込まれて行く。
「スゴい…」
幽奈が目を見開いて驚いている。これは驚きのシーンだよ。谷間に吸い込まれるとは…でも気持ちがとても良い。
「これが魔乳の力かぁ~」
魔乳を前にして、恐れおののいているような幽奈。彼女の谷間には、吸い込む能力は無いから。いや、普通は無いはずである。コイツ、本当に人間か?
「どこへ行きますか?」
って、神社の方へ連れて行かれる俺。幽奈って、神社は大丈夫なのか?
「ダメだ…」
幽奈は神社の結界に阻まれた。俺は彩花に神社の奥へと連れて行かれた。簡単に神社に入れるってことは人間であるが…う~ん…まるで幽奈を排除したような行動。コイツ、幽奈が見えるのか?
連れ込まれた先は、神社の奥の鎮守の森…うっっそうと木々が生え、ドンヨリとした空気が漂っている。神々しさは無く、どちらかと言うと妖しさを感じる。
「あっ君…」
俺に抱きつき、俺を押し倒す彩花。魔乳の魔力か、動けない。その刺激を身体が待ち望んでいた。だけど、この空気感…良く無い物がいるようだ。彩花を囮にするか。
しばらく、彩花のしたいようにさせていると、巨木から蔦が伸びてきて、彩花の身体に巻き付き始めた。ゆっくりと全身に巻き付き、服を溶かしていく樹液。俺は全身に結界を纏った。
「うぅ~ん…ダメ…そこは…」
蔦が体内に侵入していく。穴という穴から体内へ…彩花の身体は巨木に引き寄せられて行き、大きな松茸状の枝に差し込まれていった。
「いい…スゴい…」
魔物の一種で、巨木族のようだ。人間の体液…特に女体の体液を好む。なので、全身に蔦を侵入させて媚薬作用のある樹液を注入させていき、長時間に渡って、ミイラ化するまで、体液を搾取していく。
「あぁぁぁぁ~助けて…あっ君…」
僕に手を伸ばそうとするが、蔦がそれを許さず、巨木の中に取り込もうとしていた。取り込まれれば、助け出すことは難しい。排除するかな。
松茸状の木の枝を根元から、切断した。
『うごっ!貴様、何者だ!』
「陰陽師…神代亘。地獄から舞い戻ったよ♪」
『何?神代亘だと…』
「僕の連れに手を出すとは、許し難い行為。成敗する」
『なんだと!この死に戻りが!』
『地獄の業火』を奴の体内に発動させた。体内から炭化していく巨木族。
『やめろ…助けてくれ!』
「多種族を喰らう者は助けるに値しない。炭になれ!」
立ち枯れではなく、立ち炭になった巨木族。実は、昔の記憶が徐々に甦って来ていた。陰陽師だった頃の記憶。どうして、僕は鳥井亜樹になったかの記憶。僕には無い亜樹の熱い想いなど…但し、こういう戦闘状況で無いと、僕の意識と記憶が甦らない。普段は薄れた状態なのだ。
地面に転がっている彩花から、蔦を取り払い、彼女の部屋へ強制転移させた。全裸の彼女を連れ回すのは難しいから。
そして、神社の外へ出ると、菜々と幽奈が待っていた。
「亜樹君…大丈夫でしたかぁ~」
幽奈が泣きすがってきた。う~ん、女性は苦手である。なので、意識を亜樹にスイッチした。亜樹という人格は、僕には無いスキルを持っているから。女性の扱いはうまいのだ。
「姉ちゃんは??」
「家に強制転移させたよ。突然、全裸になるんだもの…菜々の姉って、人間だよな?」
「のはずだよ。乳だけ見ると、人間離れしているけど…」
そして、三人で…いや菜々に幽奈が憑依して、デートの続きを愉しんだ。
---工藤新一---
退院をした蘭…妃弁護士がいない時間帯に、蘭の元を訪れた。
「どうしたの、新一…亜樹君が戻って来て、誤解すると面倒だから、手短に話して帰ってよ」
亜樹は生きていると思い込んでいた。俺のせいか?真実を知らせないとダメだよな。蘭には前を向いて欲しい。後を振り返らせたままではダメだ。
「なぁ、蘭。亜樹はもういないんだよ」
「はぁ?何を言っているの?騙されないわ。そんな嘘で、新一になびくと思ったの?」
「そうじゃないんだよ、蘭。俺は亜樹を殺した実行犯をようやく見つけ出したんだ」
「何を…言っているの?亜樹君は死んでしないよ。お見舞いに来てくれた…し…」
目を見開いて俺を見ている蘭。
「まさか、新一だったの?うそっ…ねぇ、亜樹君はどこにいるの?!」
俺に掴み掛かって来た蘭。
「お前、アイツの墓にお参りに行っただろ?忘れたのか?」
はっとした蘭。記憶を取り戻したようだ。だけど…
「うそっ…そんなぁぁぁぁぁ~!」
俺から離れ、力無くしゃがみ込んだ蘭。混乱しているようだ。現実に引き戻さないと。
「黒幕も見つけたぞ、蘭」
「いやぁぁぁぁぁ~」
最後まで言う前に、蘭の容体が悪化した。狂った様に絶叫し始めた。その時、玄関ドアの鍵が解錠され、誰かが入って来た。マズい。妃弁護士が帰ってきたのか。
「あれ、お客様?ねぇ、蘭、どなた…」
妃弁護士が蘭を見て固まった。それほど、蘭の姿は尋常では無かったのだ。
「新一君…何をしたの?ねぇ、私の娘に何をしたのよ!蘭、しっかりしなさい。ねぇ、蘭…」
蘭は緊急搬送されて行った。
◇
バキッ!
おっちゃんに殴られた。
「お前…また蘭の心を壊したのか…」
「俺はただ、事実を言っただけだ」
「お前のやったことは殺人未遂だぞ。二度も蘭の心を壊しやがって…」
反論はしない。それは事実である。
「だから、俺は亜樹を殺したヤツを教えようとしただけだ!」
おっちゃんは深呼吸をした。
「それが余計無い事なんだ。蘭は望んでいないだろ?」
「知りたいはずだ。亜樹の最期の様子を」
「そんなことは知りたく無いはずだ。蘭は亜樹が生きているって、信じていたんだぞ。なんで、お前には優しい嘘が吐けないんだ?」
優しい嘘?
「嘘はダメだろ。嘘に優しいなんかあるものか!」
「出て行け!お前にはもう関わりたくない。お前一人で真実を見つければいい。この自己満足ヤローがぁ!」
病院から叩き出された。どうして、分かってくれないんだ?