※この作品はR-18です。

新そっくりなアイツ   作:もっち~!

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愚か者達*

---妃英里---

 

あやか温泉へと旅立つ日がせまっていた。蘭が楽しそうである。私とあの人で、あの探偵小僧が近寄らないように、警戒をしていたが、冴子さんから探偵小僧達の身柄を押さえたと、連絡があった。何かの犯罪に巻き込まれたようだ。

 

『そちらは変わり無いかしら?』

 

「えぇ、特にないけど、娘と温泉旅行へ行く予定なのよ。家族3人でね」

 

『へぇ~、いいわねぇ。そうか、蘭ちゃんは動けるようになったのね』

 

彼女の相棒である美和子さんは、まだ立ち直れていない。大好きだった刑事の職を失うらしい。

 

「まぁ、進展があれば、お知らせします」

 

『こちらも、知らせるわ。墓荒しの件について、調べる予定だからね』

 

亜樹君の死んだ証拠…高校生探偵達は、それを奪い、そしてロストさせてしまった。生きていた証であった死んだ証拠を…涙が頬を伝え落ちていく。亜樹君は何の為に生まれ、生きて、死んだのだろうか。そこに亜樹君の幸せはあったのであろうか?

 

通話の切れたスマホを耳に当てながら、たたずんでいた。その姿を、蘭が心配そうに見つめている。

 

「お母さん、大丈夫?」

 

「えぇ、大丈夫よ。ちょっと、昔のことを思い出しちゃってね」

 

娘は亜樹君が死んだ事を、完全に忘れていた。彼女の心が、自己防衛の為に、記憶を消したのかもしれない。デコちゃんが見つけた安らぎを、亜樹君との再会と考えている蘭。あやか温泉へ行くのが怖い。デコちゃんは何を見つけたのだろうか?亜樹君の生きた証なのか?それとも…

 

 

 

---工藤新一---

 

警察病院のベッドの上…出入り口を警察官が見張っている。逃亡の恐れありと、思われているようだ。しかし、何の為に、あんなことをしたんだ?犯人像が浮かばない。あんなことをして、何のメリットがあるんだ?世良は服部と、俺は和葉と…何らかのメッセージがあるはずだ、そのこと事態にな。

 

『和葉は気持ちが良かったか?』

 

脳裏に響く声…何者だ?周囲を見るが誰もいない。

 

『まぁ、推理しまくってみな。お前に真実が見えるとは思えないけどな』

 

声は、耳からで無く、脳に直接聞こえている気がする。

 

『死ぬ者がいれば、生まれる者もいる。それが魂のリサイクルシステムだよ。深く考えるな、愚か者よ』

 

俺を愚か者だと…何者だ、コイツは…

 

 

 

---リアス・グレモリー---

 

全身の震えが止まらない。痙攣しているようだ。限界だ…四六時中、調教されているから。身体の休まる暇、精神の安息な時間がまるで無いから。

 

「もう…ダメです」

 

ダメと言いながら、更に激しい刺激を受け入れている私の身体。聖なる十字架で乳首を突かれて、濡れていく。ものスゴく痛いけど、身体は気持ち良いと判断しているようだ。

 

「悪魔なのに、十字架責めで濡れるのか…ここはどうだ?」

 

割れ目を十字架の先端でなぞり、敏感な部分へ押し当てて来た。

 

「いやぁぁぁぁぁ~!」

 

頭の中が真っ白になっていく。灰になりロストするのか。ここまでなのか…

 

 

腰が痙攣していることに気づいた。まだ、生きている。目の前には大きなシリンダーを持っている彼がいる。シリンダーからは聖なるオーラが漏れ出ている。あれは聖水だな。ここまでか…シリンダーの先端を体内に入れ、徐々に中身を私の中へ注入していく。

 

「あっ…あぁぁぁぁぁ~!」

 

全身が熱くなっていく。体内被曝だ…マズい…。

 

「助けて…ごめんなさい…」

 

脳裏に浮かぶ言葉を口にしていく。思考力は既にない…2本目…3本目…一体、どの位の聖水を注入するんだ…

 

 

「リアスさん…」

 

耳元でアーシアの声…ここは天国か?地獄か?

 

「リアスさん…もう大丈夫ですよ。脱悪魔の儀式は終わりましたから」

 

目の前には笑顔のアーシアがいた。脱悪魔の儀式?

 

「それは何の儀式?」

 

「悪魔因子を取り除いて、人間として生きる儀式ですよ」

 

人間として…生きる?それが、私に課せられた罰なのか?

 

「もう、リアスさんは悪魔ではなく、霊能力を持つ人間って扱いです」

 

「アーシアも?」

 

「はい♪」

 

笑顔で答えるアーシア。彼は、私をいたぶり、悪魔因子を炙り出して、除去してくれていたようだ。

 

「自由に生きることは出来ませんが、彼の許可があれば、外へも行けます」

 

彼は何がしたいんだ?困惑する私。

 

 

 

---雪姫---

 

10年前、あの戦場にいた。ヨルダは、私の愛した男の忘れ形見の身体に宿っていた。戦況は不利だった。憑依する瞬間を叩く作戦だったのだが、空間移動せずに、憑依しまくり、時間が経つにつれて、ヨルダは更に強く獰猛になっていた。

 

私の愛した男の張った結界内に閉じ込めていたが、その結界すら破壊出来る程の力を持ち始めていた。こいつを外に出してはいけない。

 

「キティ!お前は下がれ!」

 

戦友のフェイトが叫んだ。だけど、ここで倒さないと…この星の未来は無い。

 

「お前の能力を乗っ取られると厄介なんだよ」

 

再生能力と膨大な魔力かぁ…だけど、ヨルダは私に狙いを定めて襲って来た。

 

カキーン!

 

誰かが私の前に立ち塞がり、ヨルダの刃を防いでくれた。

 

「今だ、逃げて!」

 

子供…なんで、こんな幼い者が、この戦場にいるんだ?

 

「貴様!何者だ?!」

 

ヨルダが、幼子に叫んだ!ヨルダの目には恐怖の色が滲んでいた。それ程、彼は異常なオーラを纏ってた。これは、死ぬ覚悟の…

 

「僕は陰陽師、神代亘。お前を倒す為に、生きてきた」

 

彼は迷うこと無く、呪文を唱え始めた。

 

ヨルダの攻撃を結界で弾き、呪文を唱え続けていく。ヨルダは明らかに狼狽えている。絶対的な強者であるヨルダが、怯えている。彼は何者なんだ?

 

「あいつは神代家最終奥義『人札封印の術』の使い手だ。神代家の底力を思い知れ!」

 

神代家の当主が叫んだ。彼は…命を掛けてヨルダを止めるようだ。光輝く彼、その彼にヨルダの魂が吸い込まれて行く。

 

「唐巣神父!コイツを、亘を封印してください。直ぐに!」

 

「何を言っているんだ?封印だと?彼は英雄だぞ!」

 

「英雄は人間で無いとダメだ。こいつは、今人間を辞めたアイテムに過ぎない。早く、コイツの能力を封印してくれ!」

 

唐巣神父は渋々、亘の能力を封印していく。そして、ほとんど廃人になった亘が出来上がった。

 

その後、亘は神代家の大人達により、処分されたと聞いた…

 

そして、今、私の教え子になっている…私にとっての英雄…神代亘。

 

 

 

---鳥井亜樹---

 

朝…狭霧の身体が気持ちが良い…右腕を谷間に挟んで、右手の中指を体内に入れている。左腕は結衣の谷間らしきものに挟まれている。そして、俺のモノは、幽奈が憑依したリアスの体内に入っている。リアスから悪魔成分を取りだし、幽奈が憑依出来る様にした。どうしても傍に置いて欲しいというので、幽奈の憑依先になってもらったのだ。

 

「亘くぅ~ん…焼きそば…もう食べられないよ~」

 

焼きそばを食っている夢を見ている幽奈…最近、この組み合わせである。狭霧だけでもいいんだけど…リアスの中は気持ち良いのでいいか。

 

俺だけ、脱衣所に転移して、朝の温泉を満喫する。何度も言うが、ここは男湯である。だけど、小町、いろは、翼、ひたぎ、デコが既にいる。もう女性の全裸を見ても、俺のアレは反応しない。それ程、日常的な風景になってきている。

 

「今日はどうしましょう」

 

いろはに訊かれた。

 

「考えたんだけど、雪ノ下家について、調べられるか?」

 

「雪ノ下家?」

 

翼に訊かれた。

 

「あぁ…どの案件にも絡んでいるだろ?こいつが元凶だと思うんだよ」

 

「う~ん…普通の財閥だけど…」

 

「もし、雪ノ下家の先祖が、何かを拾っていたとする。それが、鍵だと考えれば…」

 

「白浪神社の源に繋がるってこと?何を拾ったのかな?」

 

「だから、転移門を作動させる鍵だよ」

 

「あぁ~そういう展開か…」

 

「そう考えると、転移門は、既に雪ノ下家の保護下に、移設されていると思う。それはどこかだな…」

 

「今、残っている不動産は、月宮神社跡に立つマンションの共用スペースと、自宅くらいだけど」

 

小町は仕事が早い。既に調べてくれていた。

 

「そうなると、共用スペースだな。地下へ行ける入口がどこかにあるんだろう」

 

自宅は差し押さえ対象に、なりやすいから外れだと思う。

 

「鍵はどこで拾ったんだ?」

 

って、ひたぎ。

 

「たぶん、白浪神社の御神体だったんだろう。だから、どこからも出て来ない」

 

「そうか…月宮神社は月の光が差し込む神社だったのかもね」

 

って、翼。

 

「月の光は闇を照らす光…聖なる光と思われていた時代があったから」

 

実際は逆である。魔に力を与える光であるのだ。人化した人外が、その光を受ければ、本来の姿をさらす。月宮神社は、この人外地区の鎮守の社だった可能性が大きい。

 

「だから、あそこに儀式のためのスペースを作る必要があった。だけど、目立つのはダメだから、上物にマンションを作ったんだろう」

 

 

 

---雪ノ下母---

 

今宵は満月である。台座には全裸の陽乃が横たわっている。ある日、当然陽乃が帰ってきた。ボロボロになって…目は死んでいるようで、もう使い物にならない感じであった。なので、今回、有効利用しようと思い立った。なかなか、供物が見付からずに、困っていたし。雪乃をと考えて居たが、雪乃のへのガードが固く、連れ去りが難しかったのだ。

 

財宝の扉を開ける条件は整った。鍵…白浪神社の御神体。供物…スタイル抜群の陽乃。糧…満月の光。月の光をマンションの屋上より取り入れ、増幅器で増幅していく。鍵を装置へ入れて解錠し、月の光を陽乃に浴びせていく。陽乃の身体がモザイク状に欠けていく。分子レベルでの分解が始まった。

 

これで私は最強の軍と膨大の富を手に入れられる。私の正義を貫く戦いに必要なものである。何が聖域の賢者だ。化けの皮を剥いでやる。そして、足の指でも舐めさせるか。

 

空間に揺らめきを感じた。異次元の扉が開くようだ。我が下僕達よ、いざ!

 

空気の揺らめきから何かが出て来た。うん?青年のようだ。

 

「うん?ここは…」

 

「我が下僕よ!よく、参ったな!」

 

「おばさんは誰?」

 

「お前達を統べる者だ」

 

「はぁ?何を言っているんだか…う~ん、なるほど、転移門か…」

 

異界をつなぐ装置を興味深そうに見ている青年。

 

「貴様は何奴だ?早く、財宝を持って参れ!」

 

「財宝?なんの話だ?僕達にとっては、お前らの魂が財宝なんだけど…」

 

魂が財宝?

 

「あぁ、人間と僕達では価値感が違うからね。そうか、独占欲、征服欲が強いのか…」

 

「お前は何者!」

 

何を呼び出してしまったんだ?目の前の青年に恐怖を感じる。コイツは何だ?

 

「おいおい、呼び出す者を知らずに呼び出したのか?呼び出し賃は高いよ。娘の魂だけでは済まない」

 

ならば、アイツらの魂を献上してやるか。

 

「ならば、聖域の賢者を名乗る者と、鳥井亜樹の魂を差し出そう」

 

「はぁ?何を言っているんだ?この星を無くしたいのか?」

 

星を無くす?

 

「兄さんの魂なんか手に掛けられない。まして、その弟子の魂なんか…」

 

兄さん?

 

「聖域の賢者は、僕の兄さんだよ。僕の名前は、パンドラとでもしておくかな」

 

パンドラ…まさか、これって、パンドラの筺か…

 

「はい、正解です。では、おばさんを闇の世界へご招待します」

 

足元が沈んでいく。どうして、私が?

 

「転移門を回収しておくかな。この世界にはいらない物だし」

 

目の前が真っ暗になっていく。

 

「闇の世界だから、光は一切ないよ。君達、罪人の魂が街灯の役目をする程度だよ」

 

あちらの世界では、魂が貴重品のようだ。

 

 

 

---鳥井亜樹----

 

師匠から連絡があった。転移門を無事に回収したというものだ。いつもの朝の男湯で、いろは、小町、翼、ひたぎ、デコにお知らせをした。

 

「そうか…賢者様が回収してくれたのか」

 

って、訳知り顔の翼。何を知ったんだ?

 

「じゃ、あとは風の問題だけ?」

 

小町に訊かれた。

 

「それなんだけど、わかったよ。川から風が川上に遡上しているだろ?その風をなだらかな傾斜で物見の丘に運んでいたんだ。あの絵図で、草原の草の倒れ具合を見て、風の方向を考え直したんだけど、階段方向じゃなく、現在の絶壁地方向だったんだ。やはり、大規模に抉られたんだと思う。あの滝壺の底を掘る為にね」

 

現在下水パイプの通っている辺りは、なだらかな傾斜地だったようだ。土もそれなりにある。それが絶壁になったせいで、風は昇ってこられなくなったようだ。

 

「現状を踏まえて、空気の流れを変えるしか無いな」

 

「どうするんですか?」

 

小町に訊かれた。

 

「絶壁をコケと蔦系の緑で覆い、岩盤剥き出し部には、土を被せ、竹を群生させる。竹には浄化能力があるからね」

 

山の手入れは欠かせないってことだ。奉仕部では無く、山の手入れ部になりそうだ。

 

「後、滝を増設だ。滝はマイナスイオンを発生して、空気を浄化するしな」

 

大規模に自然は弄りたくないので、川から水を汲み上げて、人工の滝もありかもしれない。

 

 

夏休みなのに、登校日がある不思議…休みボケの僕を、狭霧、翼がサポートして、学校までつれて行ってくれた。

 

「亜樹!起きているか!」

 

いや、寝ている…半分…雪姫先生の声が遠くに聞こえる。

 

「転校生がいる。冬空コガラシと、暮森リアスだ」

 

「暮森リアスです。よろしくお願いします」

 

俺に微笑むリアス。夢うつつな俺の反応に苦笑いしている。かわいい…

 

「俺は冬空コガラシだ。霊能者であるから、不可解な現象があれば、声を掛けて欲しい」

 

「どの程度の霊能者ですか?」

 

僕が挙手をして質問をした。亜樹は睡魔に飲みこまれ、使い者にならない状況である。

 

「どの程度?霊や妖怪程度であれば、一撃で倒せる」

 

自信満々に拳を握っているコガラシ。

 

「ふ~ん…一撃ねぇ…お前に問う!ここには何名の人外がいると思う?」

 

「え?!」

 

正解は4名である。幽奈、夏美、雪姫先生、九郎丸だ。

 

「一人だ」

 

「わかった」

 

「おい!亜樹!寝るな!」

 

先生の声が遠くで聞こえる。ホームルームの時間だけ、3日も通うらしい。宿題のチェックだって…しまった。やっていなかった。

 

『どんまい♪』

 

幽奈が頬を重ねて元気付けてはくれるが、宿題をしないと…

 

「おい!さっきの質問の意図はなんだ?」

 

「お前の能力を測っただけだ」

 

「お前…何者だ?」

 

「俺は人間だけど…」

 

「嘘を吐くな!お前は人間では無い!」

 

「妙な事を言うな、君は…」

 

ガツン!

 

コガラシにいきなり殴られた。その場に倒れる俺。何をしやがるんだ…亘の意識が消えていく。ふざけるなよな!

 

「おい!いきなり殴るって、どういうことよ!」

 

翼が俺の前に立ち塞がった。

 

「何?これで、死なないのか…まさか…お前…人札か?」

 

人札…記憶の封印が解除されていく…そうだ。僕は人札だ…人間では無い…ここに、いちゃダメだ。

 

『逃げないで!亘!』

 

幽奈が僕を引き留めた。亜樹が必死に僕を護ろうとしている。ロスト覚悟のようだ。ダメだよ、亜樹…

 

「おい!人間よ!言って良いことと、悪いことの区別が出来ないようだな」

 

夏美…いいや、九重様の声…

 

 

 

---冬空コガラシ---

 

「何?九尾の狐だと…」

 

「逃がさないよ…亘君への非礼を詫びてもらおうか?」

 

コイツは八咫だ。最上級の物の怪だと…まずい…勝ち目が無い…

 

「亘君を殴るなんて許せない」

 

天狐のオーラを感じる…伝説級の霊能者じゃないか…ここは、なんだ…

 

「おい!稲葉…どういうことだ?」

 

同じ下宿に住む奴に訊いた。

 

「この街のローカルルールを、龍さんに訊いていないんですか?いきなり殴るのはどうかと思いますよ」

 

「どうした!」

 

先生…何…バンパイアだ…なんだ、この学校は…

 

「夕士君、コガラシ君、どうしたの…なんで…亜樹君、どうしたのよ?」

 

まゆこさんが、アイツに駆け寄った。

 

「そこのバカが、いきなり殴ったんだよ」

 

九尾の狐がまゆこさんに、説明した。

 

「大丈夫?ねぇ、亜樹君」

 

まゆこさんが、アイツを抱き締めた。だが、アイツの反応は無い。仕留めたか…

 

「怪我は特に無いけど…そう…封印が解けたのね…コガラシ君の能力で…」

 

封印…確か、人札は封印で能力を使えなくしてあったはず。マズい…能力の再始動中なのか。

 

「あぁ、動かないでいいから、後は私達に任せてね」

 

まゆこさんが俺を睨み付けてきた。

 

「いや…ソイツが人札って知らなかったんだ…」

 

「えぇ、彼自身も知らなかったの。なんで、教えたの?なんで、亜樹君をそっとしておいてあげないの!」

 

え?知らないで、生きているのか?それは危険だろ?

 

「ソイツは破棄対象でしょ?人札は人類の敵だし」

 

そう習ってきた。この世のラスボスであると…

 

「コガラシ君…破棄とか、そういう言葉は使わないで!」

 

涙目で俺を睨むまゆこさん…どうして、庇うんだ?

 

「ダメ!亜樹君。逃げちゃダメだって」

 

転校生のリアスってやつに憑依している天狐。そうなると天狐は死んでいるのか…勝てるか?

 

「人間はどこまで愚かで醜いんだ?」

 

知らない奴が現れた。先輩か?いや、コイツも、人間では無い。

 

「亘…帰ろう。ここは、お前の住む場所では無い。このままでは、亜樹がやばい」

 

「はい。亜樹を助けてください」

 

「テンコ、お前もだ」

 

「はい。亜樹君をロストさせないでください」

 

「本当に、愚かだな。お前ら人間は…救いようが無い」

 

四人が空気の揺らめきと共に消えた。

 

 

 

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