※この作品はR-18です。

新そっくりなアイツ   作:もっち~!

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再会 Part7*

 

 

---幽奈---

 

はぁ…はぁ…地縛霊だったので、油断していた。まさか、私がヤラレルとは…

 

目の前で、亘君が暴走していた。リアスさんに憑依していた私を引きはがし、両手首を拘束してきた。

 

「ねぇ、お姉ちゃんをどうしたんだ?何の為に入れ替わったんだ?」

 

えぇぇぇぇ~!なんて誤解をしているんだ。まるで私が殺して…って、私が私を殺せないんだけど。それ以前に、入れ替わる必要性もわからない。

 

「あれあれ?責められていて、濡れているよ。淫乱な地縛霊だな」

 

亘君の目が怪しく光っている。探求心が再燃か?でも、地縛霊だって濡れるよ~。感じればねぇ。

 

「私が●●よ!」

 

咄嗟に告白をしたのだが、核心部分が声にならない。どうすれば、誤解が解けるんだ?

 

「あぁぁぁ…そこはダメ…」

 

股間に顔を埋め、内部を舐めてきた。なんだ、この刺激…頭の中が真っ白になっていく。

 

 

意識が落ちたのか、気づくと違う体勢であった。全身が痙攣している。何をされたんだ?師匠!助けてぇ~!

 

「まだ、求めるのか?この淫乱な地縛霊は」

 

求める?無意識だったのに、私は亘君のを口に含み、上目遣いで彼を見つめていた。

 

「どうするかな?そうだ、これにお札を巻いて」

 

アレに除霊の札を巻き付けている亘君。このままでは、除霊されちゃうよぉぉぉぉぉ~!

 

「ほら、ケツを出せよ。イキながら除霊されるって、いいだろう?」

 

お尻の肉を左右に開き、亘君が入って来る。

 

ダメっ!

 

 

 

---鳥井亜樹---

 

幽奈がリアスから抜け出て、寝言で、『ダメっ!』って叫んだ。どんな悪夢を見ているんだ?幽奈と共に神社へ転移して、アーシアに憑依させて、交わる。これで、癒やされるはずだ。

 

「あぅ…」

 

幽奈が達したようだ。夢の中で…どんな奴にやられたんだ?

 

「あれ?亜樹君?」

 

達した事で目が覚めた幽奈。気が済んだのか?

 

「うなされていたぞ」

 

「あぁ、あれは夢だったんだ…あれ?リアスさんでなくて、アーシアさんだ。亜樹君がしてくれたの?」

 

「珍しく、うなされていたからな」

 

「そうか…」

 

たいてい何かを大食いしている夢を見ている幽奈。何かストレスでも溜まったのか?

 

「なにか、気がかりがあるのか?」

 

「うにゅ?うん…ちょっとねぇ」

 

顔を伏せて、何かを考えている素振りの幽奈。

 

 

 

---幽奈---

 

そうか…わかった気がする。亘君が私に気が付くと言う事は、亜樹君の存在理由が無くなるってことだ。師匠は、亘君も救いたいけど、亜樹君も救いたいのか。

 

私を認識阻害する呪い…あれって、亜樹君の為なのでは無いか?認識すれば、亜樹君は消え、転生の道へ送られる。それは前世で、やり残したことは出来なくなるってことである。転生をすれば、前世の記憶はまず残らないから。

 

亜樹君は優しい。うなされていた私の為に、癒やしの能力者であるアーシアさんへ憑依させて、悪夢から救ってくれた。普通は起こせばいいだけなのに…そう言えば、いつも安眠中の狭霧さんも起こさないよな。

 

『天狐、亘、亜樹の三人の内で、一番罪深いのは、亜樹だ。同族を数多く殺したからな』

 

って、脳裏に響く師匠の声…

 

『だけど、情状酌量の余地はある。亜樹がしなければ、無垢の者達が殺されただろうから。だけど、それはそれだ。亜樹への刑は、何時ロストして消えるか、わからぬ毎日を過ごすことだ』

 

私と亘君は刑が終われば、一緒になれる。だけど、亜樹君はロストして消えるまでが、刑の内なのか。はっ!それって…転生すら出来無いのか…亜樹君に次の人生は訪れないってことである。もし、同じ立場であれば、ものすごく怖い。平常に毎日なんか過ごせない。

 

『そういうことだ。自暴自棄にならずに、生きることを条件に、今の立ち位置を与えた。だから、毎日、救える者を救っていくはずだ。アイツは夏美の為に、善行を積んでいるんだ。夏美が少しでも幸せな転生を送れるようにな』

 

今、この瞬間に消えるかもしれない恐怖と対峙して、生きているのか。そう考えると、スゴい精神力である。まして、夏美ちゃんの業を減らす為に、救いを求める者達に救いの手を差し出しているとは。聖人君子と呼ばれる人達でも出来無い行為だと思う。あの人達は来世の為に得を積んでいるのだ。亜樹君と同じ立場であれば、同じ様に得を積むのか疑問である。

 

『亜樹をどうするかは、天狐が考えろ。亜樹と亘、二人で一人だが、天狐が選べるのは一人だ。よく考えろよ』

 

これは私への刑なのか…亘君と一緒にいた気持ちは変わらないけど、それが叶った瞬間、亜樹君は消えてしまうってことか…きっと、亜樹君は恨み言も言わずに、笑顔で消えていきそうだよ。それは、つらすぎるって…

 

 

 

---鳥井亜樹---

 

幽奈が眠っている。悪夢を見て、疲れたのかもな。さて、神社の掃除でもするかな?日の出まで、少し時間があるので、まず本殿の床の雑巾がけでもするか。手桶を持ち、湧き水を組み、雑巾をしめらせて、床を拭いていく。

 

「亜樹、今朝は早いな」

 

グレイフィアさんが起きてきた。

 

「幽奈がうなされていて」

 

「地縛霊でも、うなされるのか?」

 

「夢を見る以上、悪夢を見るでしょうから」

 

グレイフィアさんと個室に入り、お召し物を脱がして、俺の舌でグレイフィアさんを拭いていく。

 

「どうした?朝から…あぁぁぁぁ、いいよ」

 

「朝からグレイフィアさんに発情ですよ」

 

2ラウンドして、外に出ると朝日が昇り始めていた。箒を手にして落ち葉を掃除していく。もうすぐ冬である。前世ではあまり季節の移り変わりを感じなかったな。家に閉じこもっていた俺。蘭と知り合い、外に出るようになると、入退院を繰り返すようになった。体力、筋力不足が原因である。

 

今は、適度な栄養と適度な運動で、こうして野外活動も出来ている。師匠に感謝だな。

 

 

週が明けて…

 

「文化祭では何をするんだ?」

 

って、雪姫先生。文化祭?

 

「先生、文化祭って何?」

 

質問をする僕。

 

「またか…羽川、お前にまかす。あのバカに教えておけ!」

 

って、先生が逃げる様に去り、朝のホームルームが終了した。

 

昼休み…翼によると学校のお祭りだそうだ。で、クラス単位、クラブ単位で何かイベントをしないと、いけないらしい。

 

「焼きそばとか焼きもろこし?」

 

幽奈の好きな屋台を口にした俺。

 

「それだと芸は無いよね」

 

芸が必要なのか?

 

「じゃ、亘に頼んで、百鬼夜行を出して貰うとかは?」

 

頭を抱える翼。

 

「そんなことしたら、大混乱になるわ」

 

あぁ、ダメなんですね。

 

 

放課後のホームルーム…みんなで相談だと言う。

 

「お化け屋敷だけは止めろ」

 

と雪姫先生。百鬼夜行対策か?

 

「そうなると喫茶店とか?」

 

誰かが案を出した。

 

「演劇って言うのは?」

 

また、案が出た。

 

「喫茶店が当たり障りない線だな」

 

俺の方を見た先生。俺が何かやらかすと思っているのか?そして、喫茶店になった。

 

「女子はウェイトレスで、男子は裏方だな。亜樹は見ているだけだ」

 

俺は見ているだけ?何もするなってことか?

 

「お前が絡むとロクなことにならないからな!」

 

俺がやらかす前提のようだ。さて、何をするかな?

 

「そうなると珈琲豆と紅茶の茶葉の準備をしないと」

 

翼が司会になり、会議を進めていく。

 

「近場で手に入れると、どこも同じ味になるな」

 

って、ひたぎ。

 

「誰か、この辺りには無い物を、手に入れられる人はいる?」

 

いないらしい。この辺りの者は、この辺りで手に入れているから。まぁ、ネット通販って手もあるが…

 

あれ?夏美が挙手をしている。

 

「え…夏美ちゃん?」

 

翼が驚いているし。夏美の挙手とは、それほどの珍事であった。

 

「他に無い物なら、お兄ちゃんが入手できます」

 

って、言い切る夏美。俺のルート…あぁ、あそこか…

 

 

前世の伝を使い、豆と茶葉を手に入れた。

 

「おいしい…」

 

テイスティングをした千紗希、結衣、ひたぎに好評のようだ。

 

「どこから手に入れたの?」

 

「佐田グループのグランドホテルで使用している奴だよ」

 

皆の顔が驚いている。なんで?

 

「超一流ホテルじゃない。どうして、手に入れられるの?」

 

千紗希が言うには、一般向けに一切販売していないらしい。紅茶通にとって、希少価値のある憧れの茶葉らしい。

 

「前世で、俺…そこの養子だったんだよ。で、冴子と蘭の母親に交渉をして貰って…二人から俺のことを話して貰ったんだよ」

 

警察庁のキャリアと敏腕弁護士のペア。佐田家は俺のことを信じてくれたそうだ。

 

「亜樹君…前世で何をやらかしていたの?」

 

珍しく翼が動揺している。

 

「何もしていないよ。ただ、俺と母さんの作品を気にいってくれただけだ」

 

佐田グランドホテルには、初代安芸桜と二代目安芸桜の作品を展示している特別ルーム、コスモスの間がある。今回の交渉に当たり、三代目としての作品を数点贈呈しておいた。

 

「いくらで売るの?」

 

結衣が訊いてきた。

 

「あそこで飲むと、1杯1000円だっけ?」

 

経験者の蘭が答えた。俺は金を払ったことが無いので、知らない。

 

「高級路線だな。まぁ、それも有りだな」

 

って、雪姫先生。

 

 

そして、文化祭…幽奈を千紗希に憑依させて、屋台地帯を練り歩く。何故か結衣といろはが、俺の腕に抱きついている。俺は幽奈入りの千紗希とだけ、二人だけで回りたいんだけど…

 

「あぁ、焼きもろこしだよ」

 

千紗希と俺の分を…結衣といろはの分も買わないとダメか。

 

「焼きそばもあるよ~」

 

幽奈の食欲は、今日も旺盛なようだ。千紗希がお腹いっぱいになると、雪乃に憑依チェンジした幽奈。

 

「次は何にしようかな」

 

「う~ん、幽奈さん、私に憑依してくれればいいのに」

 

って、結衣。

 

「私でもいいですよ~」

 

って、いろは。幽奈は俺好みの子を優先して、憑依先にしてくれていた。ちなみに、デコと蘭と翼は、準備の為のここにはいない。

 

「お前!かわいい子達を独占かぁぁぁぁ~!」

 

って、兵藤が詰め寄って来た。

 

「独占はしていない。結衣といろはは付いて来ただけだ」

 

「羨ましいぞ~!」

 

「そうか?俺は女性の全裸の写真で抜ける、お前が羨ましいが」

 

女性の全裸を見ても、何も反応しない俺。男として、終わったのかもしれない。

 

「え?兵藤君のおかずって、それ?」

 

結衣が引いている。

 

「ちょっと待て!亜樹、お前、何てことを暴露しているんだ?」

 

兵藤が詰め寄って来た。

 

「暴露?本当のことなんだ…」

 

いろはが兵藤を軽蔑したような目付きで、警戒している。

 

「お前…俺の評判を落として楽しいか?」

 

「あぁ、兵藤君の評判はもう落ちようもないから、大丈夫だよ~」

 

って、結衣。

 

「え…そうなの…クラス内の女子の評判だと…」

 

あぁ、雪乃がお好み焼きに向かった。俺も後を追う。

 

 

「お腹いっぱいですぅ~」

 

いろはがベンチに座っている。雪乃の次に憑依され、粉物エリアに突入した結果である。

 

「すまない。幽奈自体は喰っても満腹感が無いから」

 

「いえ、いいんですよ。先輩といられて楽しかったし」

 

その幽奈は今ひたぎに憑依している。

 

「屋台三昧出来ました♪」

 

喜んでいる幽奈。なら、いいか。ここにいない千紗希と翼と蘭とデコは、クラス経営の喫茶店でウェイトレスをしている。夏美は背中でお昼寝タイム、結衣とひたぎと雪乃は接客に難があり、俺の監視役らしい。いろはは…そういや、なんでいるんだ?小町はどうしたんだ?

 

「いた…兄さん…」

 

声を掛けられた。この声は…紅子か?前世で大変お世話になった少女である。

 

「よぉ!紅子、久しぶりだな」

 

パシッ!

 

振り向き様に、紅子に平手打ちをされた俺。夏美は、こんな状況なのに、背中で安眠中だし。

 

「戻って来たのなら、連絡を下さい」

 

目に涙を一杯溜めて、俺に抱きついて来た。紅子は前世で、俺の義理の妹に当たる佐田家のお嬢様だ。

 

「悪い…生き返ったなんて、信じてもらえないと思ってな」

 

「信じられませんでした。この目で見るまでは」

 

紅子の後には、紅子の兄と両親が暖かい目で、俺を見つめてくれていた。

 

 

紅子の家族と共に、彼らの宿泊先である折尾屋旅館にいる。

 

「妃弁護士と野上警視正から話を聞いた時、信じられなかったよ」

 

って、義兄さん。

 

「どうして、信じてくれたのですか?」

 

「君の指示した注文リストだよ。茶葉のブレンド内容、豆の煎り具合とか、君の好きな内容だったからだ。その上、三代目安芸桜の作品だろ?信じるに値すると思った次第だ」

 

義父さんは、俺の好みを覚えていてくれたのか。

 

「信じられない存在である君を、家族に迎えることは出来ないけど、以前のように…亜樹君的には生前だったな、生前の君のように後盾、アシストはさせて貰うよ」

 

って、義兄さん。

 

「いいんですか?俺、人間なのか怪しい存在ですよ」

 

笑顔で頷いてくれた義理の両親と、義兄夫婦の皆さん。紅子は俺の腕を抱き締めて、スヤスヤと寝ている。疑わしい存在であった俺に出逢えて、気が緩んだようだ。

 

「今後も東京へ出て来たら、気軽に泊まりに来ていいからね」

 

「そんなには出て行かないと思います。真面目に高校生していますから」

 

長期休暇の時にしか、行けないと思う。

 

「まぁ、こちらから、今日の様に押し掛けるかもな。久しぶりに、紅子の笑顔を見られたし」

 

って、義兄さん。

 

 

佐田家の皆様と一夜を過ごし、朝帰りした俺。玄関には夏美と幽奈が待っていた。

 

「どうしたんだ?」

 

こんなことは、珍しいので訊いてみた。

 

「置いて行かれるのは困るよ、お兄ちゃん」

 

って、夏美。置いて行かないよ。

 

「抱き枕な亜樹君がいないと、寝付きが悪いんだって、実感しました」

 

って、幽奈。俺は抱き枕だったのか?

 

三人で朝風呂だな。って、既にそこには…何故か男湯を陣取る女性の皆様…

 

「本当に佐田家の養子だったんだね」

 

って、翼。

 

「まぁね。でも、過去の話だよ」

 

「ここから出て行かないよな?」

 

って、狭霧。

 

「出て行かないよ。俺はここに永住だ」

 

たぶん、ここに住まないとダメだと思う。俺の最大の目的は、亘をテンコさんに逢わすことだし。テンコさんは、この辺りにいるらしいしな。

 

風呂から出て、朝飯。

 

「で、折尾屋さんの料理はいかがでしたか?」

 

仲居さんの料理チェックである。

 

「宿泊費が高いだけあって、食材が高級品で、素材の旨みを引き立てる料理でした」

 

仲居さんに、昨夜のメニュ表を手渡した。

 

「料亭みたいな料理ですね…」

 

「俺は仲居さんの料理好きですよ」

 

「ありがとうございます」

 

厨房から料理を運ぶ、真琴、真宵、こゆず。

 

「真宵、慣れたか?」

 

「はい、慣れました。皆さんで食べる食事、サイコーです」

 

地縛霊になってから、ここに来るまで、食事をしていなかったらしい。真宵の笑顔、すごく良い。俺の好みまで、後10年かな?

 

 

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