※この作品はR-18です。

新そっくりなアイツ   作:もっち~!

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ドッペルゲンガー*

 

---工藤新一---

 

耳を疑う情報。亜樹が生きているって…死んだんじゃ無いのか?蘭、デコ、美和子さん、由美さんが一緒にいるらしい。

 

「あんな楽しそうな美和子さんの姿が、見られるとは…亜樹君になら、デコも美和子さんも安心して預けられるし」

 

と高木刑事が嬉しそうに話す。本当に安心か?死は偽装ってことなんだろ?何かから逃れる為に、味方もだましてまで、死んだ事にした亜樹。どんな敵から逃れる為なんだ?

 

俺は、蘭たちのいるあやか市を目指した。そこは、地方の大都市って感じであった。有名チェーン店が駅前に並んでいる。

 

「あれ?亜樹君…学校はどうしたんだ?」

 

美和子さんに声を掛けられた。

 

「美和子さんに会いに来ました」

 

話を合わせないとなぁ。

 

「何の用かな?」

 

用?

 

「美和子さんの顔を見たくなり…」

 

目の前の美和子さんの顔をが険しくなり、いきなり一本背負いで投げられて、手錠を嵌められた。

 

「詐欺の現行犯だ、工藤新一君」

 

えっ?ばれた…

 

「亜樹君はそんなことを言わない。基本、電話での指示だよ。亜樹君は安楽椅子探偵だからな。それに会いに来ることは無い。会いたい時は、私が会いに行くことになっているから」

 

パトカーに押し込まれた。

 

「これはこれは、亜樹君のニセモノをタイホだね」

 

由美さん…

 

「大方、亜樹君に化けて、蘭ちゃんを取り戻しに来たんだろう」

 

「そんなつもりは…」

 

「署でゆっくりしていきなさいね」

 

 

 

---鳥井亜樹---

 

久しぶりの夢精感で目が醒めた。そんなに溜まっている感は無かったのだが…瞼を開くと、目の前に有り得ないヤツがいた。なんで、コイツがここにいるんだ?俺のこと、毛嫌いしているだろ?自宅に住んでいるはずだろ?はて?

 

ソイツは俺の唇に自分の唇を重ね、重力に身を委ねるかの如く、舌を俺の口の中に垂らしていた。ソイツの腰は微妙にビートを刻み、それに伴い、俺の胸板ではソイツの乳首がタッピングしていた。

 

スゴく気持ちの良いテクニックである。コイツにこんなテクがあるとは…横目で見ると、幽奈が憑依していた蘭や狭霧、麻衣などが壁際に積み重ねてあった。コイツがしたのか?そんなに、貪欲に俺を求めるとは…

 

「先輩、今朝はどうしたのですか…はぁ?」

 

いろはの声だ。あぁ、朝風呂の時間かぁ…

 

「これは一体…どういう心境の変化ですか?ガハマ先輩!」

 

少し怒り気味のいろはの声。俺の位置から、いろはの姿は確認出来ない。

 

「どうしたんだ、いろは…」

 

駿河の声…目の前の光景に絶句したようだ。

 

「由比ヶ浜先輩…正気ですか?!」

 

誰もがそう思うだろうな。俺もそう思ったし。俺をケダモノ呼びしているのは、コイツだけだったのに…ケダモノ相手に何をしているんだ?

 

結衣の両手は俺の顔の側面にいて、指で耳を陵辱されていた。これが、何とも言えず、気持ちが良い。

 

「どうしよう、駿河?」

 

「どうって…そうだ。バサ姉を呼んで来よう」

 

うんうん、困った時の翼頼みだな。暫くすると、翼とひたぎが来たようだ。

 

「これは一体?」

 

「由比ヶ浜さんは、ご乱心か?」

 

ご乱心だと思う。俺も結衣も全裸である。俺は全裸では寝ないので、結衣が脱がしたんだと思う。

 

「あれ?みんな、どうしたの?」

 

え?!どういうことだ?入口から結衣の声が聞こえたんだけど…誰も、声を掛けない。固まったのか?

 

「え…どうして、私がケダモノと…」

 

今朝、目覚めたら、由比ヶ浜結衣が二人いた。

 

 

結衣が、もう一人の結衣に声を掛けようとすると、俺の上にいた結衣が、消えた。転移したようだ。

 

「おい!結衣!どういうことだ?なんで、俺は朝から、お前にレイプされているんだ?!」

 

起き上がって、結衣に文句を言う俺。

 

「知らないわよ!体液塗れの全裸で、近寄らないでよ!このケダモノ!」

 

「はぁ?毎日、全裸で男湯に入るヤツに、言われたく無い」

 

「そんなことはしないもん!」

 

この結衣も変だ。翼とひたぎも気づいたのか、二人は結衣を観察している。

 

「先輩!さぁ、体液をお風呂で流しましょう!」

 

って、何故か既に全裸の駿河に抱き抱えられて、男湯へと拉致された。後から全裸のいろはが付いて来ている。

 

「いろは、どう思う?」

 

「有り得ないですよね。男湯に通っているくせに!」

 

「あれ?先輩、なんで、私には訊いてくれないんですか?」

 

って、駿河。スルーしておく。訊くだけ、無駄な気がするし。

 

男湯の洗い場で、駿河といろは、小町が俺の身体をきれいに洗い上げてくれ、4人で湯船へ…

 

朝風呂に遅刻した理由を、小町に話した

「え?そんなことが遭ったんですか?」

 

一人、現場を訪れなかった小町に訊かれた。

 

「そうなんだよ。あの結衣はおかしい」

 

「亜樹君、思春期症候群かもしれないわよ」

 

って、翼とひたぎが男湯に入って来た。もう一度言おうか。男湯に入って来た。

 

「また、アレか?」

 

透明人間、小悪魔と来て、今度はなんだ?

 

「同じ人間が二人いる現象…ドッペルゲンガーかなって」

 

と、翼が結衣の事案の正体を見抜いたようだ。では、これで解決だな。いや、待てよ…確か…

 

「ドッペルゲンガーの顔を見た本人って死ぬんだっけ?」

 

「えぇ、そう言われているわよ」

 

ソレを知っているから、あのドッペルゲンガーは、結衣の方を振り返らずに、転移したのか…

 

「結衣だからいいか…って言う訳にはいかないか」

 

「そうね。でも、どうする?」

 

現象を特定した翼でも、解決策には思い至らないようだ。

 

「あの結衣は本物か?」

 

「難しい判断になるわよ。違和感があるから」

 

そう、あの結衣には違和感があった。俺の上にいた結衣は論外であるし。

 

「そうなると、本物結衣はどこだ?」

 

「鍵はそこかな」

 

って、翼。

 

 

学校へ行くと、結衣はいた。

 

「やっはろ~!ケダモノ君」

 

って、いつも通りの結衣である。ドッペルゲンガーって、何人いるんだ?

 

「どうしたの?なんで、みんな、私を注視しているのかな?」

 

こいつも、怪しい気がするんだが。

 

『思春期症候群のドッペルゲンガーは、多重人格の個々の人格に、肉体がギフトされた状態だよ』

 

って、亘から、見解が届いた。なるほど…俺の上にいた結衣は、エッチ行為方向へ爆発した結衣で、部屋に来た結衣は、恥じらい少女の結衣で、ここにいる結衣は、その残り滓か?

 

 

放課後、結衣を千紗希に預け、部室で善後策を相談した。亘からの情報と、俺の推測をまず話した。

 

「なるほど…そうなると、結衣は何かに悩んでいたってことかな?」

 

って、翼。

 

「その辺りは、千紗希が訊きだしてくれると思う」

 

「悩みを解決すれば、元に戻れるかな」

 

って…少し安心してしまった俺達。

 

 

だが…

 

「あの結衣も結衣じゃないなぁ」

 

って、千紗希。なので、悩みは無かったらしい。

 

「本物の結衣を見つけ出して、悩みを訊かないと、埒が明かないか」

 

って、どこにいるんだ?亘が探索能力で探索してくれたが、わからないらしい。ドッペルゲンガーは偽物ではなく、結衣本人であるから、どれが本物って区別が出来ないそうだ。

 

「これって、厄介だろ?」

 

「厄介だな」

 

って、狭霧。前回の小悪魔も厄介な事案だったけど、これも相当に厄介である。なんせ、本体の結衣の所在が不明であるのだから。

 

みんなで手分けをして、結衣が行きそうな場所を探した。だけど、手がかりが無い…

 

 

 

---宮崎千紗希---

 

家に帰ると、結衣から連絡があった。結衣に呼び出されて、白浪公園へと向かった。待っていた結衣は学校の制服姿だった。

 

「千紗希…来てくれたんだ」

 

結衣が嬉しそうな顔で、私に近づいて来た。この子は違うって、直感的に感じ、逃げようとしたのだが、逃げられなかった。

 

「ねぇ、千紗希…私達、友達だよね?」

 

私に抱きついた結衣。スカートの中を弄られていく。ダメ…スカートを脱がされ、上着をはぎ取られ、下着姿で、草むらで押し倒された。

 

「ふ~ん、ケダモノ君と遊んでいる割には、綺麗だよね?」

 

結衣の瞳が怪しく輝いている。下着が取られ、全裸になっている。

 

「ライバルは少ない方が良いと思わない?」

 

ライバル?何の?声も出ない…異形の者達が結衣の周囲に現れ、私に襲い掛かって来た。口にも秘部にも、なんの前戯も無しで、ぶち込まれ…痛いよ~!助けてよ~!

 

「千紗希の助けは来ないわ。ゴブリン達の玩具になりなさいね」

 

ゴブリン?異形の者達の性の捌け口にされ、彼らの巣穴に連れて行かれた。

 

 

 

---鳥井亜樹---

 

翌日…千紗希が行方不明になったと聞いた。結衣が何かしたのか?今朝も昨日と同じで、結衣に犯されていた。う~ん、釈然としない。なんで、結衣ごときに犯されなければならないんだ?

 

「手がかりが無いなぁ」

 

捜索してくれた狭霧が首を横に振っていた。何も無いのか…千紗希は何かに気づいたのか?何にだ?

 

翌日…今度は、いろはが消えた。何に気づいたんだ?って、誰の仕業だ?結衣かな?

 

「手がかりは無いのが痛いわね」

 

って、翼。って、言うか、あの結衣はどこから湧き出しているんだ?毎朝、俺を犯しに来る結衣は?

 

「亜樹、図書室にこんな本があったぞ!」

 

狭霧が1冊の本を持ってきた。

 

「結衣への貸し出し履歴に、この本があったんだ」

 

なるほど…恋愛系のおまじないの本のようだ。だけど内容は、とっても危険な物が出ていた。

 

「あぁ、これをしたのか…」

 

それは、異形なる者達に、見返りを与える代わりに、ライバル達を減らす方法だ。ようするに、ライバルを異形なる者達に連れ去って貰い、人減らしをする呪い系のおまじないだ。

 

「じゃ、千紗希といろはは?」

 

「異形なる者達の世界へ連れて行かれたんだろう。まずいなぁ…」

 

喰われ捲った記憶は魂に刻まれ、助け出しても、死を選ぶか、廃人になるかである。まぁ、たまに好き者がいて、大丈夫な場合もあるが、千紗希といろはでは、先ず助からないなぁ。

 

「どうするんだ?」

 

あ!閃きが舞い降りた。

 

「ちょっと、出るよ」

 

僕は、この苦境を超えられる者の元へ、転移した。

 

 

翌日、学校へ登校すると、千紗希がいた。

 

「今日から片付けかぁ~。面倒だな」

 

って、結衣…

 

「なるほど、ラプラスの小悪魔に頼んだんだ…」

 

って、翼。

 

「後、賢者様にもね。供物は千紗希といろはの僕に関しての記憶だよ」

 

「記憶の改竄?」

 

「そんな処だよ」

 

「あの子は大丈夫なの?」

 

あの子とはラプラスの小悪魔現象を引き起こした古賀朋絵のことだ。

 

「大丈夫。あの子に害を為していた奴らは、聖域の参道の守護をしている餓鬼達に喰わせてある。だから、時を戻しても甦らないよ」

 

甦らないから、協力してくれたんだし。

 

「さて、結衣を躾けるかな」

 

 

結衣の帰り道で、待ち伏せ…

 

「なぁ、結衣。お前とサシで話がしたいんだけど」

 

「断る!」

 

「拒否は認め無い。お前のせいで、俺の大切な仲間が二人も犠牲になったんだからな」

 

「二人?犠牲って?私は何もしていないよ」

 

「あぁ、これからするんだよ。だから、それをさせない為に話をするんだ」

 

「何を言っているの?」

 

混乱気味の結衣。まぁ、混乱するよな。

 

「お前、誰かに恋しているのか?」

 

「うっ…」

 

図星のようだ。

 

「この先、お前はライバルを蹴落とすおまじないである、相手が救われる事の無い呪いに手を出すんだよ。その結果、千紗希といろはが終わるんだ」

 

「この先?見て来たようなことを、言わないでよ!」

 

涙目の結衣。だけど、手は緩めない。ここで、コイツに改心して貰わないと、犠牲者が増えるだけであるから。

 

「見て来たよ。だって、俺は時を戻したんだよ。千紗希といろはが壊れる前の時までな」

 

「戻した…そんな能力無いでしょ?!」

 

涙目で俺を睨む結衣。

 

「あぁ、俺には無い。だから、持っているやつに頼んだんだよ」

 

「頼んだ…誰に?」

 

「言える訳ないだろ?次はソイツを消すつもりなんだろ?」

 

狼狽えている結衣。

 

「お前は誰に恋したんだ?」

 

「えっ!い、い、言える訳無いだろ…本人を目の前にして…」

 

はっ?俺?なんで?

 

「なんで、俺なんだよ?ケダモノ扱いじゃないか」

 

「だって、私以外とケダモノのような行為しているでしょ?」

 

あぁ…だから、毎朝、俺はコイツに犯されていたのか…俺とケダモノのような行為…たぶん、交配のことだろうな。

 

「わかった。じゃ、付き合ってやる」

 

「何?その上から目線は…」

 

「これでも譲歩しているんだよ。大切な仲間が汚されたんだよ。結衣、お前をいびり殺したいんだけど、我慢しているんだぞ」

 

「え…そんな…私は、何もしていない」

 

『じゃ、見せてやる。今後のお前の醜い心が招いた出来事をな!』

 

亘が、未来のビジョンを、結衣に見せる術を掛けた。ワナワナ震え、顔が青ざめていく結衣。

 

「軽い気持ちでおまじないをしたようだが、あれは強力な呪いだよ。お前自身も異形なる者達の玩具にされるんだよ。得をするのは異形なる者達だけだ」

 

「そんな…」

 

涙をポロポロ流し、後悔しているようだ。って、この時点で既に発動しているのか?

 

『亜樹!ゴブリン達は、聖域の者達でしばく。だから、問題は無い』

 

賢者様の声が脳裏で響いた。賢者様は、いろはを狙っていたもんなぁ~。いろはロストの怒りは、ゴブリンにぶつけるのだろう。

 

「おまじないの札を出せ!」

 

結衣がお守り袋を胸元から出した。それを受け取り、亘が御炊きあげをして無効化した。

 

「これで大丈夫だ」

 

「ねぇ、失った仲間って…千紗希は?いろはちゃんは?どうなるの?」

 

「俺との間の記憶は無い。ただ、それだけだ。おい、帰るぞ、結衣!」

 

「え?」

 

「お前は今から、千紗希といろはの代わりだからな」

 

「あ…あぁ、そうなるのか…うん♪」

 

なんか、嬉しそうじゃないか。千紗希といろはとは、そういう関係では無いんだが…

 

俺に走り寄り、俺の腕に抱きついた結衣。う~ん…このオリジナル結衣は、あのレイパー結衣のようなテクニック持ちなのか?そこが問題である。

 

結衣を結衣の自宅へ送り届けた。

 

 

「亜樹!よくやった!」

 

って、雪姫先生に、珍しく褒められている俺。文化祭終了の翌日まで時間を戻した為、給料がまた振り込まれたそうだ。

 

「亜樹君、ありがとう」

 

って、まゆこも喜んでいる。まぁ、結果良ければかな。俺との記憶を失ったいろはと千紗希は、部室にはいないんだけど…

 

 

 

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