【リメイク版】不遇な朝田詩乃に寄り添われた。 作:ヤン詩乃ちゃん( _´ω`)_
「みんな、俺はヤン詩乃ちゃんが好きだ。」
「なぜかといえば、ヤン詩乃ちゃんはすべての代わりになるからだ。」
「物も変える。」
「命も変える。」
「人も変える。」
「心も変える。」
「幸せも変える。」
「夢も変える。」
疲れたわ……
「ねぇ、出雲。」
今日のイライラ気分も、出雲とご飯を食べたら少しはマシになった。2人でご飯を作って、食べて、満腹になったら気分が良くなるなんて、人間不思議で単純なものだ。
「なぁに詩乃ちゃん。」
「今日さ、シたいな。」
ド直球に伝える。私達がセックスする時は大体こうだ。彼から求めてくれる時ももちろんあるが、基本的には私から誘っている。大体週3日くらい。
お互い学生の身で勉学もあるし、GGOもあるから、その中でも1番体力を使うセックスを長時間出来る筈もなし。大体1回4〜5回戦で終わるが、時間にすれば4時間もないだろう。
「……いいけどさ。詩乃ちゃん、生理でしょ。」
「うん。だから、GGOで。」
彼に生理周期を把握されている事は特段気にする事では無い。危険日や安心日も一緒に確認しているので、知ってて当然だろう。
GGOでセックスは出来るのか?結論から言うと出来る。《結婚》システムを使い、倫理コード解除をすればいい。そもそもこのゲームは未成年は推奨されていない*1し、フルダイブ型VRゲーム自体Rー15指定のものが多い。なので、
まぁ、GGOは女性プレイヤーが少ないし、態々フルダイブ型VRゲームでセックスするなら、Rー18指定の女性NPCが相手してくれるゲームをすればいい。感触自体は人もNPCも変わらないのだから。
しかし
「いいよ。でも大丈夫?気分的に。」
「大丈夫よ。今はアイツの事は考えないようにする。時間がなんとかするわ。」
私と彼が2人で寝室に移動して、2人でアミュスフィアを被る。
「出雲。」
「何?」
「キスしたい。」
「うん。」
キスだけならなんの問題もない。今も悶々とするこの気持ちをもうすぐ発散出来ると思ったら、少しうずうずとする。
「ん……」
「……」
「ぁっ……んぅ……♡」
「……そろそろ入ろう。」
「そうね。」
2人でGGOにログインする。
目覚めた時に目に入ったのは、月明かりの照らす木製ステンレステーブル。GGO内で買った本の並べられた埋め込み型本棚に、壁に貼り付けられたゲームマップ、飾られたへカートⅡやPー90(P)、コレクション武器、更に彼と私の思い出の写真。GGOには数少ないデートスポットを回った写真や、何気ない隠し撮りの写真*3まである。
「
私達のアジト内はGGOで売っているハイグレードAIが管理している。GGO内でも屈指のレベルのAIだ。
前にも言ったが私達はGGOクレジットを持て余している。アジトとジープを買っても有り余るくらいに。なにせ私達は2人ともトッププレイヤーだし、狩りでの報酬も完全に2人で行っているので完全に2人だけのもの。以前ダイン達とPKをしたように知り合いのPKを手伝う事や、スコードロン対抗戦に助っ人参加する事はあるが、基本的に私達は
NAVIとは、そのハイグレードAIに私達が付けた名前だ。ただの呼びかける名称で、思い入れはない。
部屋が蒼い寒色系の月明かり色から、オレンジ色の淡い光に変わる。そして、私の座っていたベッドの前に彼が現れる。
「ごめんね。なんかロード長かった。」
「気にしないで。私の我儘だし。」
ぶっちゃけ、未だに私は彼のGGOアバターに慣れていない。特にセックスする時は。ベリーショートの黒髪に、少し長いまつ毛。切れ長の瞳に、スッとした鼻立ち、そして女性的な唇。ここまで言うと女性らしさが際立つが、目から上を見ればどちらかというと男性に見える。逆に目から下は女性らしい。当初は長かった髪が女性らしさを助長させていたが、今は男性な事を少しでもアピールしたくてベリーショートにしているのが愛らしい。
セックスする時は、お互い現実との差異に通常とは違う感覚に陥る。私はこの感覚好きだ。【フルダイブ型VRにおける性行為について】は論文も出ている程フルダイブ型VRには切っても切れない議題だ。いつかは三大欲求全てをVRで満たせるようになるかもしれない。まぁ、もしそうなったら、本当にVRと現実の区別がつかなくなるだろうが。
「今日はどうする?」
「そうねぇ……」
フルダイブ型VRのセックスには何個もメリットがある。もちろんデメリットもあるが。メリットは「妊娠の不安がない。」事や「どれだけ激しいプレイでも身体を壊さない。」事等がある。デメリットはVRプレイの激しさに慣れて現実じゃ満足出来なくなる事がある……らしい。私はない。多分彼も。さっきも言ったが私はVRセックスが好きだし、現実でのセックスも好きだ。やはり1番良いのは彼と気兼ねなく
お互い下着姿になり、私がベッドに座って彼が私の前に立つ。
「ね。」
「ん?」
「舐めてよ。」
そう言って、私は足で彼の足を小突く。
「何を?」
「足を。」
「足を!?」
「何よ。別になかった事じゃないでしょ?」
私はSかMかで言うと、Sな方だ。ただ、私自身はMだと思っている。隠れMとでも言うのだろうか?……単純に彼以外にアレコレされるのは嫌いなので、Mなのは彼にだけだろう。Sな部分は生来な所がある。
逆に彼はMっ気が強い。ただ私がSらしい所が多いからそうなだけな気もするが……まぁ彼はノーマル。Nという奴だろう。リアルで2回目にセックスした時*6は彼はSっ気が強かったが、あの時は薬もあったしお互いハイになり過ぎていた節もある。私に合わせていてくれるとも言える。私がSらしさを出せば彼はMになり、私がMらしさを出せば彼はSになる。
「……わかったよ。しょうが無いな。」
案の定彼は乗っかってきてくれた。彼は私の言葉通り、私のアバターの足を舐め始める。少しこそばがゆい。リアルでも彼に足を舐めてもらった事があるが、感覚的にはリアルよりVRの方が気持ちがいい。理由は幾つかあるが、大まかに2つだろう。
1つはお互いに本来の姿ではなく、アバターに過ぎないので「汚い*7。」という深層心理が働かない事。
もう1つはリアルと違って足裏の皮膚が厚くないので感じやすいからだ。
人間の指は特に感じやすい。手足の指は性感帯にもなる。まぁ私は彼とする時は全身性感帯になるが。一重に彼の気持ちを全身で感じたいという気持ちが先行しているから、身体もそれに応えている。
「あっ……いいわね……♡気持ちいい。続けて?」
「はいはいお嬢様……ぐむっ。」
「調子乗らない。」
彼に舐められていた右足を口の中に突っ込む。口内の温かさを良く感じる。GGOは倫理解除システムがあるからか分からないが、こういう細かい所に作り込みが伺える。後普通に多分開発陣に脚フェチが居る。GGOセックスを初めてから足を使ったセックスが多くなったのは絶対に作り込みのせいだ。
「んむ……ぺろ……っ」
「ぃい……あっ♡そ、そこ……!♡」
舐めながら、たまに噛み、足裏に舌を押し付ける時に一際感じる。こそばがゆいのか、性的な意味で感じているのかはまだ分からない。どっちでもいい。気持ちいいから。どちらにせよ気分は高揚している。
「身体のどっか悪いんじゃない?」
「んっ。なんで?」
「いや、足ツボ的な意味で。」
「雰囲気壊すような事言わないでよ……それにアバターにそんなのクソもないでしょう。」
「そりゃそうだ。ごめん。」
彼は頭がいいのに時折こうしてバカになる。子供の時からそうなんだが、心が成長していないのだろうか?……いや、悪口ではなく。
彼は子供の時から何処か大人びていた。成長していないというより、子供の時に成熟しきってそれから変わっていないというべきだろうか。
「そろそろ、シよっか♡」
ペロッと唇を舐めて彼にそう伝える。倫理解除するとお互い性的な器官が働き出す。精密に言えば私は子宮が疼きだすし、彼は勃起を始める。もちろん解除したら無条件にそうなる訳じゃないが、気分がそのままアバターに反映されるのだ。
私はインベントリを操作して、下着を消去する。彼も足を舐めるのを辞め、自分のパンツを消した。
「フフっ。」
「酷いよな。未だに笑うなんて……」
「だってリアルと比べるとねぇ?」
男の人のイチモツを見て笑うなんて我ながら酷いとは思うが、仕方ないだろう。現実との差異が……
出雲もシュウもどちらも私の大好きな恋人に変わりないのだが、シュウよりも出雲の方が大きい。もちろんの事、女性器や男性器はアバター依存だ。出雲のイチモツはデカ過ぎるので、それに慣れた感覚だとシュウのイチモツだと物足りなさを感じる事もある。でも私の身体もリアルとアバターでは身長差が10cm以上あるので、新鮮な気分になる。それは彼もだろう。私は髪を水色に染めていないし、彼もこんなに身長低くは無い。
「まずは口でするわね。」
「それじゃあ俺もするよ。」
「えっ?い、いいわよ。」
彼が
「ダメ?」
「その言い方は意地悪よ……ダメじゃないけど……私があんまり好きじゃないの知ってるでしょ?」
「それはリアルの話でしょ。」
「そうだけど……なんというか、リアルで忌避してる物をバーチャルでまでやる意味はあんまり感じないというか。」
私は69が好きじゃない。だがこれはリアルでのセックスに限った話だ。理由は彼のイチモツの形だ。彼のイチモツは上に弓なりになっているので、69の体制でフェラをするとうっかり喉の奥にイチモツが入り込んでくる事があるのだ。私も人の子だし、
「まぁ無理にとは言わないけどさ。舐めてもらうだけってなんか悪い気持ちになるんだよね。」
「あらあら。そんな事気にしないでいいのよ?私が好きでやってるんだから♡」
ぺろぺろと唾液でイチモツを濡らし、調子が上がってきたらずぷっと彼のイチモツを口の中に入れる。リアルだと息もできない程の大きさだが、GGOでは本来の意味で「咥える」という言葉が使えるくらいの大きさだ。
「じゅぞっ……じゅずるる。」
言い忘れていたが、私達だけのGGOセックスの利点がまだ1つある。それは、イチモツの大きさでプレイを変えられる事だ。リアルでは大きさ的に「バキュームフェラ」が出来ないが、GGOでは出来る。長さも違うし、ゲーム内では嘔吐感をあまり感じないから喉奥までイチモツを咥えても「おえっ」とはならない。彼の名誉の為に言っておくが、決してシュウのイチモツが小さい訳じゃない。いや、彼以外の男性器なんて絵か写真越しにしか見たことないから比べるものがないが……
ぐぽっぐぽっと彼のイチモツを舐る音がアジトに鳴り響く。彼の我慢する声が聞こえるが、毎度「我慢なんてしないでいいのに」と思う。私は素直に気持ちいい事は気持ちいいと言うし、嬌声も派手にあげるタイプだ。所謂オホ声というものもあげる時がある。だが、彼はいつも我慢している。
そんなことを考えていたら、喉奥に温かい液体が出る感覚がする。ゴクゴクと精飲し、最後に尿道に残る精液まで吸い尽くし、ちゅぽんという音と共に口を離す。
「あー。」
「はいはい。わかったから。」
私は口を開け
「好きだねぇシノンちゃんは。」
「んっ……♡なにが?」
「いや、精液見せつけるの。」
「嫌い?」
「いやぁ……」
この問答も何回目か。深堀すると「自分の性器から出た液体を好き好んで見たいやつなんて居ない。」と言われる。気持ちは分かる。私だって自分の愛液を見たいとは思わないし、触れたいとも思わない。リアルでセックスした後ベッドシーツを変える時も気分の問題もあるだろうが「うぇ〜」って感じになる。なので彼がテキパキ変えてしまう事が多いのだが。
「これはまぁ、私の性癖よ。」
「悪い癖だね……」
「人の性癖を悪いとか言わな〜いの。」
「まぁシノンちゃんが気持ちいいならいいけどさ。」
「気持ちよくはないわね。」
「えぇ?」
「だから言ってるでしょ。性
「性癖の意味……」
「シュウ知ってる?「
「そ、そうなんだ……」
軽いピロートークも程々に。彼をベッドに寝かせ、その上に私が乗る。私達の基本体位は騎乗位かバックだ。私主導の時は騎乗位、彼主導の時はバックが多い。
「挿れるね。」
そして、私の秘部が彼のイチモツを迎え入れる。リアルと比べ小さい私の身体が、これまたリアルと比べ小さい彼のイチモツを入れる。感触的にはあまりリアルと変わらない。ザスカーはよくここまで再現したものだ。
「んっ♡んっ♡」
「ぐ……あっ、シノンちゃん。それやめな……?」
「良いじゃない。バーチャルなんだから。」
私はセックスの時感じると、左の人差し指の第1関節と第2関節の間を噛む癖がある。これも性癖だ。リアルでも良くやってしまうので、もしかしたら新川くんのような親しい友人にはセックスした時指でバレていたかもしれない。そこまで新川くんが見ていたかは分からないけど。
だがこれは悪癖だ。血は出ないが痛みは感じて跡が少し残るくらいの力で噛むので、いつも注意される。バーチャルでもその癖は変わらず、むしろバーチャルは痛みを感じにくいので強く噛んでしまう。
「バーチャルの方が良くないよ。」
「ぅ……なんっで?」
「ほら……バーチャルでそんなに強く噛むと、リアルでも強く噛むようになっちゃうよ……」
……確かに。バーチャルの感覚でリアルで噛めば、確実に血が出る。ただでさえペインアブソーバーが働き痛みを感じにくいのだ。さっきのとは違いこちらは悪癖。辞められるなら辞めたい。
「でも……習慣だし……っ!♡」
「なら、ほら。」
彼が手を広げる。私は意図を汲んで、指から口を離して彼に倒れ込み、唇を奪う。
お互いがお互いの口内を蹂躙し、舌が暴れる。精飲が性癖*8な事もあり、私は何かを【飲む】のが好きだ。彼とキスをする時も、彼の唾液を私の口の中に移して飲む。
私は彼のイチモツが射精の時を迎え、私の腟内に出されるのを感じる。降りてきた子宮が温かくなるのも感じる。これはVR特有というか、温暖な液体が直接私の
「はぁ……♡」
あまりの気持ちよさと温かさに口から吐息が漏れる。もう季節は冬か。GGOに季節の概念は基本的にない*9上、アジトは一定の気温に保たれているので気分的にだが……さっき飲んだ精液の温かさか子宮に感じる精液の温かさか分からないが、吐息から熱が放出されるのを感じる。
「ふぅ……」
「あら?もう疲れたの?」
「んー……いや、なんでもない。」
あぁ……そういう事か。
「いえ、今日はこの辺りでやめましょうか。」
「いいの?まだ2回しかしてないのに。」
「人をそんな淫乱みたいに言わないでよ……」
女性には無い概念なので分からないが、恐らく今彼は賢者タイムというやつなんだろう。そして、賢者タイムは名の通りとても冷静になる……らしい。賢者タイムの彼の脳には、隅に追いやった今日の出来事が……うぇっ。考えたくもない。なんか私まで気分悪くなってきわね。
「んっん〜〜!あ〜〜!!!」
インベントリを操作して服を着て、疲れを取るように伸びをする。これは持論だが、伸びをする時は我慢せず口を大にして言うべきだと思う。何故なら我慢するとエロティックな声が出るから。
「シノンちゃんホントに大丈夫?」
「くどいわよ。」
「でも誘ってきたのシノンちゃんじゃん。」
「それはそうだけど、ストレス発散は出来たし。生理だからリアルで出来なかっただけで、元々今週4日目よ。多過ぎ。」
「全部シノンちゃんからだけどね。」
「うっさい。」
「ぐえっ。」
彼の両頬を片手で掴み、口の中の空気を吐き出させる。別にキスしてあげてもよかったんだが、それだけなら確実にリアルの方がいい。
「それじゃ、さっさと帰って風呂入って寝ましょう。」
「そうだね。」
そして私と彼はログアウトし、リアルで風呂に一緒に入って床に就く。最早昨夜となった例の出来事は寝る頃に少し思い出してムカムカしたが、彼の腕を抱き枕にして事なきを得た。
「とても大切なもので、そしてその上で、かけがえのないものではないから好きだ。」
今回の前&後書きネタ【恋物語】
視点どれが好き?♡
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柊出雲
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朝田詩乃
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第三者