番外編~~初代黄金の人生(ダイジェスト)~~

※読む前に一つ前の『初代黄金の裏設定』を読んだほうが分かりやすいです














「うぉ!ホントにラインハルト卿と同じじゃん!流石神様!・・・でもここどこ?俺ハリポタ世界って言ったのに・・・」










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「どうか私が貴方様に仕えることをお許し願えないでしょうか!?御身こそ間違いなく世界を総べる黄金の君!!」

「あー・・・うん、別にいいけど・・・黄金の君か、カッコイイな!お前名前は?」

「もしよろしければ・・・名をつけていただけないでしょうか?」

「そうだなぁ・・・『影があるからこそ輝きあり』で・・・「シャドウ」は?」






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「ねぇ見てヴァン!綺麗なお花!」

「そうだね、でもクレーリア、君以上に美しいものを俺は知らない」

「もう、すぐそうやって茶化すんだから」

「本気だよ・・・君と出会えた喜び以上に幸せなことはない」

「私もよヴァン、ずっと一緒にいましょ?」









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「クレーリア・・・どうして泣いているんだ」

「グスっグスっだって!貴方と一緒に行ったお花畑が・・・戦争で無くなって・・・っ!!」







「___私は彼女の泣き顔など見たくない・・・我が最愛の君に似合うのは笑顔のみ・・・ゆえに・・・我が騎士達よ、我に従え・・・戦争を止めるぞ」

「「「「御意!!」」」」














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「・・・難民の為に建国したはいいが・・・王様って大変なんだな」

「私のせいで・・・貴方に迷惑ばかり・・・」

「そんなことはないさ、俺はただ君に笑ってほしかっただけなんだ」

「ふふっ、もう私と二人っきりじゃないと『俺』って言わないのね」

「これでも一応王様なんだ、ヘンな言葉使いできないだろう?」

「・・・ねぇヴァン、王様ってことは・・・誰かと結婚するのよね?」

「・・・うん」

「今の貴方は黄金の君・・・もう・・・私なんかじゃ・・・っ!!」

「っ君しかいないんだ!!俺の傍にはクレーリア!君じゃなきゃ嫌なんだ!!」

「ヴァン・・・」

「遅れてごめん・・・クレーリア・・・俺と結婚してほしい」

「っ!___はい!」













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「・・・クレーリアが身籠った・・・私の子だ・・・いずれは『黄金』を受け継ぐ・・・だがヨーロッパは再び戦火に陥ろうとしている・・・次こそ魔法族は滅びてしまう・・・生まれくる子には明るい世界で生きてほしい・・・ならば・・・俺が全てを壊し全てを救おう。今日よりこの名は憎しみの象徴となる。そう・・・ルルーシュのように・・・!!」









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「お願いします!このような税払えるはずがありません!!」

「ならば死ね、このヴァンシエルに従わぬ者は全て反逆者だ。我が声をヨーロッパ全土に届けよ!!ヨーロッパはこの私、ヴァンシエルが支配するとな!!フハハハハ!!!」




__もうお終いだ・・・  聞いたか?また国が一つ滅ぼされたって  またあの男か・・・もう食いモンもねぇ!こうなったら・・・  止めろ!!聞かれたらお前のせいで俺達まで皆殺しだ!!  



___あの男・・・ヴァンシエルなんか死んでしまえばいい!!



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「・・・何人殺した・・・」

「今回で・・・五つの国と約800万の民を・・・」

「そうか・・・なぁ、もう充分だ・・・お前達は充分尽くしてくれた・・・私から離れ家族と共にあれ」

「恐れながら陛下!!我等円卓はどこまでも付き従う所存!!」 「どうか最後の時まで!!」  「我等には・・・民には陛下が必要です!!」

「ふっ・・・彼女のために戦争を止め・・・彼女の為に建国した・・・お前達のことも民のこともホントはどうでもいい・・・ただ・・・クレーリアと生まれてくる我が子の為に・・・」

「ゆえに我等は付き従うのです、黄金の君。貴方様には愛が溢れております」

「あぁシャドウ・・・_____・・・我が騎士達よ、頼みがある・・・」









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「お願いヴァン!!行かないで!!」

「・・・もうお前を抱きしめてやることはできない・・・この身は血で穢れきってしまった・・・どうか・・・幸せにな?」

「イヤっ!!貴方がいない世界なんてっ!!お願い!!置いてかないで!!お腹の子には貴方がっ!!父親が必要なの!!」

「・・・全部忘れてくれて構わない・・・私は・・・俺は結局君を不幸にしてしまった・・・こんな男、その子には必要無い」

「ウソつき!!全部私のためじゃない!!全部・・・この子が明るい未来に生きれるようするためじゃない!!お願いだから・・・っ!!」

「___・・・さようなら、愛してる」












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「フハハハ!!!その程度か!?ここに最悪の暴君はおるぞ!!世界を滅ぼす魔王とはこのヴァンシエルのことよ!!」

「陛下を・・・ヴァンシエルを殺せぇぇええ!!!」

「っチィ!!とうとう私を裏切ったか!?我が騎士達!!」

「貴方は仕えるに値しなくなった!!魔王となられた!!我等が忠義はすでに次期黄金の物なり!!」

「ならば滅ぼしてみせろ!!我こそは不滅!!黄金なり!!」
(そうだ・・・それでいい・・・これでエルドラドもクレーリアもお腹の子にも憎しみはいかない・・・全て俺のみに向ければいい)





「これこそが我が覇道!!くらえ!!『Dies irae』!!!!!」










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ウォォォォァァァアアアア!!!!!

__ヴァンシエルは死んだ!! 見ろ!!これが最低最悪の暴君の顔だ!! 晒し者にしろ!!死体を切り刻みヨーロッパを練り歩くのだ!! 暴君など必要ない!!民衆の力思いしったかぁ!!







「イヤっ!?ヴァン!!ヴァァァアアアアン!!!」
















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「『私の名は後世において最悪のものとせよ』『ただし私の一族のみ真実を知ることを良しとする』『これ全てを我が最愛のクレーリア、そして我が最愛の従僕シャドウに一任する』・・・以上が我が君の残した遺言です」

「・・・シャドウ殿はこれからも?」

「えぇ、幸い私は僕妖精、これより先永遠に黄金に付き従う所存」

「・・・我等は人間・・・あと40年しか生きられぬ・・・後のことは任せましたぞシャドウ殿?いや・・・____黄金の獣殿」





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「・・・ねぇシャドウ・・・あの人・・・私と会った時なんて言ってた?」

「もし自分が結婚することがあれば・・・それは貴女様だと・・・我が君は最初から最後までクレーリア様のことしか見ておられませんでした」

「ねぇ・・・ヴァン・・・安心して?私頑張るから・・・貴方の子供大切に・・・ちゃんと立派な黄金にするから・・・っぅ!だから・・・ねぇ・・・ヴァン・・・貴方に会いたい・・・っ!!」ポロポロ





























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「・・・そういえば・・・僕君の名前知らないや。お母さまといつも話してるのに不思議だねー?お名前教えて!」

「我が名はシャドウ・・・そして貴方様は黄金の君」

「__?おーごんー?」

「よろしければ寝物語に聞かせましょう、貴方様の父のことを・・・あの方がどれほど貴方様を愛し・・・そしてお母君であるクレーリア様のことをどれだけ思われていたかを・・・激動の中、決してその輝きが燻ることの無かった・・・一人の『偉大なる黄金』を」







※感想欄でこれの感想を書かれる際はなるべくネタバレせずに出来れば活動報告欄で書いてください


シャドウが初代黄金の獣だったことは後の時代にシャドウ以外誰も知りません
理由は自分程度だとバレることでヴァンシエルの名にキズがつくと恐れたからです
(別に選ばれたことを恥じているワケではありません)
それと「二つも名を与えられるのはあまりにも贅沢である」という理由もあります


日時:2018年03月13日(火) 22:15

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返信コメント

◯のような赤子

一つ前の活動報告にもありますが初代黄金はウィラのようにたまたま転生したのでは無く
正真正銘の神様転生者です(あとでこちらの活動報告の最初のほうを書き直します)


シャドウが初代黄金の獣(第2席次)なのは他の円卓が人間だったのと
初めてヴァンシエルが持った配下だから特別思い入れがあるためです
(人間よりは普通に強いですからね)

以降12席次に移ったのは殿を任せることがあればそれはシャドウを置いて他にいないと
歴代黄金が思ったからです(それだけ信頼されてました)


ヴァンシエルもクレーリアも死ぬ最後の瞬間までお互い愛し合っていました

ゆえにヴァンシエルは「こんな最低の男は最悪にまま歴史に載ってしまえばいい」と
思いました


日時:2018年03月13日(火) 22:13



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