『ゼルダの外伝　バナナ・リパブリック』更新しました（２１）

いつもお世話になっております。ほいれんで・くーです。

『ゼルダの外伝　バナナ・リパブリック』第三十七話「モモンジ、見参！」を、3月15日金曜日10時にアップしました。お楽しみいただければ幸いです。

前回からちょうど二週間。悪くない更新ペースではないかと自負する思いが半分、可能ならば一週間おき、いえ毎日でも更新したいという無念の思いが半分といったところです。

今回は新キャラを縦横無尽（？）に活躍させることが出来て、作者としてはホッと一安心しております。何事にせよデビュー戦というものは大変重要です。

冒頭では城下町の道場主に登場してもらいました。賢明なる読者の皆様はすぐお分かりになったと思いますが、彼のモデルは『ゼルダの伝説　ムジュラの仮面』の剣術道場の道場主さんです。

いやもう、小学生の柔らかな精神にとって、「破滅の恐怖に怯えて隠し部屋で一人頭を抱えてブルブル震えている」人間の姿は、トラウマ級の深刻な印象を残しましたよ。ムジュラは登場人物たちがだいたい達観・諦観・強がりを決めているのに、道場主は本気で怖がっているんですからね！　グヨーグもツインモルドも「ムジュラの仮面」も怖かったですが、ある意味でそれを凌駕する怖さを持ったイベントでした、道場主の隠し部屋は。

それから、後書きで少し紹介しましたが、今回の話を書く直前まで吉村昭が現代語訳した『平家物語』を読んでおりましたもので、描写に少々その色合いが出ております。

よっぴいてひやうどはなつ

ひょうと放つ。私の琴線にビンビン触れる表現ですね。やはり古典は素晴らしい……そう言っておりますが、恥ずかしながら『平家物語』の原文全てに間接的にでも触れたのは今回が初めてでした。以前に吉川英治の『新・平家物語』は読んだのですが……

剣戟にせよ、弓馬の戦にしても、古典は非常に参考になるし、イメージの源泉になるものだと学びました。

次回もお楽しみに！

ほいれんで・くー

日時：2019年03月15日(金) 20:00