『ラインの娘』更新してます！（９）

いつもお世話になっております。ほいれんで・くーです。

オリジナル短編集『ラインの娘』について、1月11日23時に「勇者ユリウスの弁明」を、1月13日20時に「真紅のマフラーは凍空に舞う」を投稿しました。現在『ラインの娘』は15本の短編を公開中です。

更新したのが去年の5月ということで我ながら驚いております。去年はなかなか酷い状態で、「私はオリジナル作品を二度と書けない」と意気阻喪しておりました。二次創作の『バナナ』も月に一回程度の更新になってしまい、しかも書くたびに追い詰められ、エネルギーを著しく消耗し、「自分には何も書けない」と落ち込むことばかり……

昨年の年末にリハビリがてら短期間でバーっと更新するということをしたのですが、それが良い方向に転び、今年に入ってから早くも二本の短編を書くことができました。今年こそはオリジナルでも二次創作でも実り豊かな生産の年にしたいと思います。

今回上げた二本ですが、今までの作品とは異なり最初から8,000字程度に収まるように意図して書きました。これまでは書きたいだけを書いてそれを字数制限ギリギリの8,000字に縮約するという形を取っていたのですが、それだとやはり「ダイジェスト版」のような印象が拭い切れないんですよね。

短編は書くべきことをしっかり決めるのが大事なのですが、より重要なことは「書かないことによって語る」ということです。すべてが説明されること望ましいのかもしれませんし、読後感もスッキリするのでしょうが、しかしすべてを説明しなかったからと言って必ずしも魅力が減じるわけでもないのです。余韻だとか、はっきりしないモヤモヤ感、こういうものをあえて残しておくのも立派な短編の書き方なのではないかと思います。「真紅のマフラーは凍空に舞う」のラストは特にこのことを意識してみました。なにより、ホラーですしね。

次回も早ければ今月末までに更新できれば、と考えております。これからもなにとぞ応援をいただきたく、よろしくお願い申し上げます。

次回もお楽しみに！

日時：2020年01月13日(月) 20:00