小さな約束
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作者:ネーマ
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推薦一覧(1件)
些細な話なのにラインハルト、ヒルダ、エミールのキャラを熟知していないと書けない優れた短編
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など
たかが寝具のボタン付けなどという日常の些事にもかかわらず、ラインハルトとヒルダ、エミールの人柄が生き生きと描き分けられています。相手を思いやってボタン付けはだれがやるかヒルダとラインハルトが真顔で言い合うという話、名将であり名君であるラインハルトとその優秀な秘書官であるヒルダという二人の見落とされがちですが愛すべき面が描かれ、非常にほほえましいです。一服の清涼剤のような作品です。
▼読む際の注意事項など
「千億の星、千億の光」の第9話冒頭付近で、グリンメルスハウゼン子爵の大将昇進祝いのパーティに出掛ける際、少将なのに下士官のような生活をしている、質素である、節約が身についている、従卒をつけるのでなく気軽に歩いているという場面がありますが、察するにボタン付けくらいできたろうと思います。エミールにボタン付けをさせたヒルダの気持ち、それを知っていながらさりげなく気遣うラインハルトのやさしさと茶目っ気。作者様のキャラへの深い愛情、理解と観察力がないと書けない作品です。