変態が経営しているマッサージ屋 (ユキシア)
しおりを挟む

リク・セレアでございます。昼はアイシャさんで夜はアイズでございます。

迷宮都市オラリオ。

その南東に経営している小さなマッサージ屋『ドルミーネ』。

その店長を務めている一人の人間(ヒューマン)の青年、リク・セレアは今日もマッサージを続けている。

「お客様。今日も凝っていますね」

「まぁね。冒険者やっていたらそんなもんさ」

アマゾネスの女性の腰を手慣れた手つきで揉みながら気さくに話を振るう。

リクと名乗る青年は転生者だ。

前の世界で中原竜(なかはらたつ)という生を受けて誕生した。

だが、碌に食事にありつけないでまともじゃない生活を送ってきた竜は限界を迎えて衰弱死が原因で短い生涯を終えた。

その時女神と出会った。

竜の人生が余りにも不憫と思った優しい女神は次こそはいい人生を送れるようにと、生き抜くために特典を与えてこの世界に転生させた。

竜は名前をこの世界に合わせてリク・セレアと名乗り現在はマッサージ屋を開店させて経営している。

初めは困惑した世界だったが生前好きだった小説、ダンジョンに出会いを求めているのは間違っているだろうかと気付き、この世界に転生してくれた女神にリクは今でも感謝している。

そう、リクの本質と考えた特典について何の疑問も抱かなかった愚かな女神に。

アマゾネスのマッサージを終えるとアマゾネスの女性はいつものように服を脱ぎ、豊満な胸を露にする。

「代金はいつものでいいかい?」

「ええ、お願いします」

リクの前で膝を折り、リクのズボンに手をかけて脱がせると、リクの陰茎を取り出してペロリと舐める。

「相変わらず顔に似合わずいいものを持っているじゃないか」

「顔の事は余計ですよ、アイシャさん」

この世界に転生したリクは容姿も異なり中性的な顔立ちをしている。

アイシャはリクの言葉に気にも止めずにリクの陰茎を口に咥える。

頭を振って貪るようにしゃぶりつくアイシャ。

オラリオ南東には『歓楽街』が存在しており【イシュタル・ファミリア】のアマゾネスや娼婦など、日頃溜まっている疲労を解消するためにこのマッサージ屋に足を運ぶことが多い。

料金はコースによって違いはありどれもお手頃価格に設定しているが、時折はアイシャのように体で払う人も多くいる。

アイシャのような客はリクにとっては珍しくもない。

むしろ歓迎している。

リクの陰茎をしゃぶりついているアイシャは一度口を離して陰茎の裏側や玉の方を舌で転がすように舐める。

「ここがいいのかい?」

「ええ、ですが、今日はこの後予定がありますから」

「あいよ」

早く終わらせようと一気に喉奥まで咥え込み、激しく頭を振るう。

獣のように本能のままに陰茎を貪るアイシャ。

激しくなったフェラにリクも我慢の限界が近づき、アイシャの頭を押さえる。

「飲んでください」

そう言ってリクはアイシャの口の中に射精した。

ビクビクと震えながら出てくる精子をアイシャは口の中で収めてリクの陰茎を離してごくりとリクの精子を飲み込む。

口に零れ出た精子を舌で舐め取って、満足そうに息を吐く。

「相変わらず量も多いね。なぁ、あんたやっぱりうちに来なよ。イシュタル様もきっと許してくれるさ」

それに、と言葉を加えて拳を放つが、リクはそれを見切って受け止めた。

「私は強い奴は好きさ。あんたは実力も私以上にあるんだろう?」

アイシャはLv.3の冒険者。

その拳をリクは受け止めた。

只のマッサージ屋で収まる奴じゃないとアイシャは知った上でリクを勧誘するが、リクは首を横に振る。

「私はここが好きなのですよ。ですからお断りします」

「そうかい」

やんわりと断られたアイシャは身を整えて踵を返す。

「また来るよ」

「はい。いつでもいらしてください」

笑顔でお送りするリクはアイシャで最後の営業を終えて、後片付けを済ませて簡単にシャワーを浴びてから着替える。

闇に紛れるに相応しい黒で統一された服装を身に纏い、店を閉めてリクは行動を開始する。

「さぁ、始めましょうか」

闇に紛れるようにリクは姿を消した。

リクが女神から貰った特典の一つ『透明化』。

認識したものを全て透明化(スルー)できるスキル。

自身の透明化はもちろん、物体透過も可能するそのスキルを駆使して、リクは今日の獲物を求めて狙いを定める。

この世界に転生して早六年。

リクは研鑽を続け、努力を重ねてきた。

全てはダンまちのヒロイン達とエロいことをする為に。

その為にリクは女神から【ステータス】が自動で更新する『自律恩恵』を貰い、ダンジョンに潜って資金を溜めたり、【ランクアップ】を目指して危険を何度も冒して生還してきた。

性欲は全ての生き物の原動力であり活力である。

エロいことをする為ならリクは努力を惜しまない。

導かれる性欲のおかげで、リクはたった六年でLv.6まで到達している。

ダンジョンでは仮面をつけて潜っている為、どの神々の眷属なのか、どこに所属しているかが全く不明の為神々には『不明者(ステルス)』と呼ばれている。

だが、そのことはどうでもいいこと。

リクはただヒロイン達とエロいことが出来れば、地位や名誉などはいらない。

その為に必要な特典と少しでもエロいことが堪能できるために心身を鍛え上げた。

この二つでリクはヒロイン達とエロいことをする。

そして今日、その第一歩を実行する。

狙いはダンまちヒロインで有名な【剣姫】アイズ・ヴァレンシュタイン。

有名な【ロキ・ファミリア】の本拠(ホーム)、『黄昏の館』。

そこに到着すると二人の門番らしき者が立っていたが、今のリクには意味がない。

透明化しているリクは正面から侵入してアイズがいる部屋を探す。

透視を使用して部屋を眺めていると目的であるアイズに部屋に一気に潜入に成功した。

綺麗な金髪に人形のような顔立ち。

抜群なスタイルを持つアイズはベッドに転がっている。

眠気がこないのか今も起きて呆けている。

丁度いいと思いつつリクは特典を発動させると一瞬でアイズは眠りについた。

特典の一つ『強制睡眠』。

一瞬で対象者を深い眠りにつかせることが出来る。

小さく寝息を立てているのを確認して、頬を軽く叩いて起きないか確認した後で、リクは透明化を解除する。

跨りアイズの顔に近づくと、すぅーと臭いを堪能する。

華の匂いがすると思いながら、今度はアイズの体を触り始める。

細い体の割にある胸を、撫でるように優しく触る。

弾力もあり、柔らかいアイズの胸を両手で触り始める。

「………ん」

声を漏らすアイズを起こさないように、尚且つ大胆に揉みしだくリク。

『強制睡眠』は一瞬で深い眠りにつかせることができるが、絶対に起きないというわけではない。

下手にやり過ぎると起きてしまう。

いつ起きてくるかわからない、そのスリルある緊迫感もまた興奮する。

それに今は透明化も解除している状態で万が一誰かが来たらそれもアウトになってしまう。

アイズの体を堪能しつつ、周囲を気にしつつ、警戒しなければならない。

だが、そのスリル感がリクは大好きなのだ。

薄着の上から揉みしだかれるアイズの胸を直接触る為に、服の中に手を侵入させて揉む。

「ん……」

ピクリと反応を示すアイズだが、まだ起きる気配はなかった。

それを機会に、リクはアイズの服をずらして胸を露にする。

白い綺麗な胸が露になる。

その先端には桜色の乳首があり、リクは優しくアイズの乳首を舐める。

舌で乳首を遊ぶように動かしながら口に咥え込む。

「んん………」

またも反応を示すアイズに今のはやりすぎたと反省しながら、今度はアイズのスカートを持ち上げてスカートの中を覗き込む。

スパッツを履いており、しばしそれを眺めてから、アイズの脚を広げてスカートの中に頭を入れて至近距離で眺める。

目の前のスパッツ越しにあるアイズの秘部を指でなぞる。

中々の感触に楽しみながら、今度は舌で舐めまわす。

スパッツ越しのアイズの秘部を味わいながら、自身の陰茎を取り出すリク。

「これは本番が待ち遠しいですね」

そう言いながら、アイスのスパッツの中に自身の陰茎を入れて腰を動かす。

アイズの肌の感触を直に感じながらも、起こさないように気に掛ける。

起こさないように慎重に腰を動かすリク。

スリルと快楽を同時に味わいながらそれを堪能しているとアイズが寝返りリクは咄嗟に陰茎を抜くとアイズのうつ伏せの状態を見てほくそ笑む。

アイズの上に跨って、陰茎をアイズの尻に合わせて再び腰を動かす。

アイズの尻を使って尻コキをするリク。

スパッツ越しでも十分に興奮するアイズの尻に、リクはすぐに限界を迎えた。

びゅっと飛び出した精液はアイズの背中にまでかかり、かなりの量も出た。

ふぅと息を吐きながら持ってきた布で精液をふき取って、今も収まりが効かない陰茎を出しながら、リクは最後の仕上げに取り掛かる。

アイズに覆い被るような態勢で、リクはアイズの耳元で魔法を唱えた。

「【現と夢はどちらも等しい】」

詠唱を唱え終わると、紫色の一本の針が出現する。

「【ナイトチェエル】」

紫色の針はアイズの頭に刺さるが外傷はない。

問題がないことを確認したらすぐさま透明化になる。

もしかしたら魔力に反応して何人かは起きた可能性があるが、仕込みが終えた以上長居は無用。

すぐにリクは『黄昏の館』を出て行った。

十分な仕込みを終えて、リクは満足そうに自宅に帰る。

「これから楽しくなりそうですね」

微笑を浮かばせながらそう言った。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

フレイヤ様見られておりますよ?アイズさん疲労が溜まり過ぎです

マッサージ屋を営んでいるリクは今日もマッサージを続ける。

まだ小さな店でリク一人で経営している為全て自分で作業をこなさなければならない。

経営を始めてから少しずつ客足が増えてリクの仕事の量も自然と増える。

休みたいや、手を抜きたいという考えが出てくるがその考えを追い払い一人一人丁寧にマッサージを続ける。

「次の方。どうぞ」

一人終えて次の人を呼びかける。

扉を開けて入って来た客にリクは目を奪われる。

「お願いできるかしら?」

「喜んで」

入って来た【フレイヤ・ファミリア】の主神フレイヤにリクは微笑みながら寝台へ誘導する。

半裸になってうつ伏せに寝転がるフレイヤにリクはマッサージを始める。

「ん、そこをもっと強くお願い」

「はい」

肩から腰までマッサージをするリク。

フレイヤはこの店の開店からの常連なのである。

手を抜く気がないが誠心誠意を込めて常連客であるフレイヤにマッサージする。

「そろそろ私のところに来ないかしら?【不明者(ステルス)】」

唐突にそう告げられる。

フレイヤは【不明者(ステルス)】がリクだと見抜いていた。

流石のリクも魂までも誤魔化せることが出来ずに店を開店してからこのようにフレイヤ直々に勧誘される。

リクは既にLv.6。それも承知の上でフレイヤは何度もリクを勧誘している。

「貴方が私のところに来てくれたらもっと気持ちいいことを」

フレイヤの唇を指で押さえる。

「勧誘も私の正体も隠してくれているのは本当に感謝しております。ですが、何度も申し上げますがお断りします。私は今のままがいいのです」

誰の眷属にもならずどこにも所属しない。

自分が建てたこの店で過ごすとリクは決めている。

「そう、残念だわ」

そう言って大人しくなるフレイヤを見てリクはマッサージを続ける。

マッサージを続けて時間が終わりに近づいてきたことをフレイヤに言おうとした時。

フレイヤはズボン越しにあるリクの陰茎を触る。

「フレイヤ様?」

「何かしら?」

声をかけるも一向に触り続けるフレイヤは蠱惑的な表情を浮かべていた。

触るから揉むに変わっていくフレイヤにリクは何をするか察知した。

「そこにオッタルさんが見ていますが?」

リクが指す先にはフレイヤが入って来た時からずっとドア付近で待機しているオッタル。

「あら?見られるのは嫌かしら?」

「興奮しますね」

正直な気持ちを述べるリク。

その言葉が真実だと現す様にリクの陰茎も大きくなる。

「あらあら」

微笑みながらリクのベルトを外してズボンからリクの陰茎を露にさせるフレイヤは手でリクの陰茎を撫でるように触る。

愛と情欲を司る女神フレイヤ。

美の神とも呼ばれているフレイヤに自身の陰茎を触られる。

更には【フレイヤ・ファミリア】の団長であるオッタルが見ている前で。

視線を下に向ければ上半身裸で自身の陰茎を触っているフレイヤ。

横を向けば呆れるような視線をリクに向けるオッタル。

見られるという快楽に背筋がゾクゾクと震える。

フレイヤは今にも鼻歌を歌い出しそうなぐらいご機嫌な様子でリクの陰茎を触る。

触って、撫でて、擦ってなどを繰り返してリクの反応を楽しむフレイヤは嗜虐的な笑みを浮かべる。

「気持ちいいかしら?私のところに来ればもっと気持ちいいことしてあげるわよ?」

甘い言葉を送るフレイヤ。

「だが断る」

だが、リクは屈しなかった。

「そう」

嗜虐的な笑みが深まる。

リクの陰茎を握り締めて前後にと動かす。

激しく自身の陰茎を動かされることによってより快楽が深まる。

「どうしたのかしら?一言私の望んでいる言葉を言えば楽にしてあげるわよ?」

激しく時に緩くして陰茎を弄るフレイヤは再三する。

絶頂しそうでさせてくれないフレイヤにリクも我慢の限界がきた。

「こと……わる」

だが、リクは屈しなかった。

いや、屈するわけにはいかなかった。

【ファミリア】に入ればその【ファミリア】の為に動かなければならない。

リクはいつかはヒロイン達と毎日エロいことをするために今まで努力を重ねてきた。

今までの努力を崩すわけにもこれからの楽しみをここで潰すわけにはいかなかった。

「好きにしてくだ……さい」

女神に正体が知られているフレイヤに手を出すつもりはない。

だからフレイヤの気が済むまで抵抗をしないのがリクの唯一の抵抗。

というわけでもなく、ただ単に今を存分に楽しみたいがために抵抗をしないだけ。

絶頂したくてもさせてくれないフレイヤ。

ゴミを見る目で見てくるオッタル。

興奮を覚えずにいられない今の状況をリクは楽しんでいる。

「ふふ、やっぱり貴方は面白いわ。いいわ、イカせてあげる」

激しく手を動かすフレイヤ。

絶頂を導くような手つきで陰茎を刺激される。

「う」

リクはフレイヤの手の中で激しく絶頂し、射精した。

溢れ出てくる精子をフレイヤは手で受け止めて指についたリクの精子をペロリと舐める。

「ふふ、可愛いわ」

興奮して絶頂して射精したリクにフレイヤも満足そうに微笑む。

手に着いた精子をタオルで拭って服を着るフレイヤ。

「またね。リク」

そう言ってオッタルを連れて部屋を出ていくフレイヤ。

数十秒呆けてからリクは正気に戻って次の客を中に入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

店の休憩時間を利用してリクは買い物を済ませている。

昼間のフレイヤのおかげでその後の仕事もメリハリと終わらせることが出来たリクは絶好調。

速く買い物を終わらせてもうひと頑張りしようと活き込みながら街を歩いていると曲がり角で誰かとぶつかった。

「失礼。大丈夫ですか?」

「うん、こっちこそごめんね」

ぶつかったアマゾネスの少女にリクは見覚えがあった。

【ロキ・ファミリア】に所属しているアマゾネスのティオナ。その後ろからもう一人のアマゾネスのティオネと最後にアイズ・ヴァレンシュタイン。

「ほら見なさい。だから走るなって言ったのよ」

呆れるように息を吐きながら説教するティオネにバツ悪そうにするティオナ。

何気のない談話をしている三人を見て昨日アイズの部屋に侵入していることはアイズ本人でさえ気づいていないと推測した。

「いえいえ、私も不注意でした。こちらこそ申し訳ございません」

頭を下げるリクにティオナは慌ててそれを止める。

「わわわ!悪いのはあたしだから頭を上げてよ!」

慌てふためくティオナの反応に内心微笑むと同時にこれはチャンスと閃いた。

「もしよろしければお詫びを兼ねて私の店に足を運んでは頂けませんか?あ、名乗るのが遅れましたが私はリク・セレアと申します。マッサージ屋『ドルミーネ』の店長をしております」

「あたしティオナ!」

「私はこいつの姉のティオネよ」

「アイズ・ヴァレンタインです」

それぞれ名乗りを終えるとティオネがリクに問いかけた。

「『ドルミーネ』って最近できたマッサージ屋のことかしら?」

「はい。小さな店で店員は私しかおりませんが誠心誠意頑張らせて頂いております。もし、この後ご予定がなければ格安でさせて頂きますがどうでしょうか?」

「はいはーい!あたし行きたい!」

「そうね。この後も予定はないし、アイズはどうかしら?」

「ティオナ達が行くなら私も」

「では店までご案内します」

店まで案内してリクは早速マッサージを始める。

「ではティオナさん。そこでうつ伏せになってください」

「うん!」

爛漫な笑みでうつ伏せになるティオナに一言入れてからマッサージを開始する。

雑談を交えながら手を休めずにマッサージをするリク。

ティオナが終わり次に入って来たのはティオネ。

「お願いするわね」

「お任せを」

ティオナ同様にマッサージを終わらせてどちらも満足そうに部屋を出ていくと最後にアイズが入って来た。

「よろしくお願いします」

「はい。ではそこでうつ伏せになってください」

うつ伏せになっているアイズにマッサージを開始するリクは昨日の夜にアイズにかけた魔法がちゃんと効いているか試してみた。

アイズの背中から魔力を流すとアイズの瞳が虚ろになる。

「深夜全員が寝静まる頃にまたここに」

「はい」

それだけを告げてアイズの意識を戻らせて再びマッサージを再開する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

店が閉店して既に深夜の時間帯に店のドアを叩く音が聞こえた。

「……こんばんは」

「どうしましたか?こんな夜中に」

何故来たかはもちろん知っているがあえて尋ねた。

「わかりませんけど何故かここに来なければ行けなくて」

首を傾げながら答えるアイズを見てリクはアイズを中に入れた。

客席用のソファに座らせてリクはコーヒーを淹れながらほくそ笑んだ。

「順調に効いていますね」

リクがアイズにかけた魔法は催眠魔法。

相手を催眠状態にする魔法をリクはアイズにかけた。

「どうぞ」

「ありがとうございます」

コーヒーを渡してリクもアイズの反対側のソファに腰を掛ける。

コーヒーを口にしながらアイズは今もどうしてここに来たのかと困惑している。

「アイズさん。貴女は日頃から無茶をしてはいませんか?」

「え?」

突然の言葉に呆気を取られる。

「今日アイズさんをマッサージしている時に気付いたんです。貴女の体は非常に疲労が溜まっていることに。もしかしてですけど時間があればダンジョンに潜っているのではありませんか?」

「……はい」

「お節介ですが、貴女はしばらくは体を休ませるべきです。どうして無茶をするか理由は問いません。ですが体を壊してしまえば他の皆様方、ティオナさん達も悲しむと私は思います」

リクの言葉に哀しげな瞳をするアイズだが、コップを強く握りしめがら言った。

「それでも私はもっと強くなりたい……」

「そうですか……」

強い意志を感じるその言葉にリクはアイズの前でしゃがみ込みアイズの両手を握る。

「なら、私に身を委ねては下さいませんか?疲労を取り払うマッサージがあるのです。それを貴女にさせてください」

真剣な眼差しで告げられたその言葉にアイズは気落とされる。

「せっかく知り合えた人がもう来なくなるなんて私は嫌なのです。どうかさせてください」

「……えっと、お願いします」

あまりの真剣さにアイズは思わず了承してしまう。

「ありがとうございます。では今からアイズさんをマッサージしますが動いてはいけません」

「はい」

ソファの上でうつ伏せで寝転がせてリクはスキルを発動させてアイズのマッサージを始める。

「では始めます」

リクはアイズの尻を鷲掴みする。

「っ!」

体に電気が迸った感覚を感じながら尻を触られている手を払おうとするが体が動かなかった。

モミモミと揉まれる尻にアイズは抵抗どころか身動き一つ取れなかった。

そんなアイズを無視してリクはアイズの尻のマッサージを続ける。

「んっ…ふ………んんぅ!」

揉まれる度にアイズは肢体を痙攣させて快楽的声を漏らす。

アイズが動きが取れないのはリクの催眠魔法のせいだった。

リクの催眠魔法は対象者に直接触っている状態で魔力を流し込みことによって発動する。

アイズの両手を握っている時にリクはアイズに催眠魔法を発動させていた。

よってマッサージ中はアイズは指一本体を動かすことは出来ない。

更にリクは女神から貰って特典の一つ『感覚変化』を発動している。

自身と対象者の感覚を自在に変えられることが出来る。

それによってアイズの感覚は鋭敏かされ刺激に弱くなった。

「何……を……」

「マッサージですよ。安心してください終わる頃には貴女の体からは疲労は抜けています」

スカートの上から揉んでいたリクの手はスカートの中に侵入してスパッツの上からアイズの尻を揉みながら堪能していた。

「っ…んっ………はっ」

唇を閉じて必死で声を押さえようとするアイズ。

その行動にリクはもっとイジメたくなってきた。

アイズの体を起こしてソファに座らせる視線を鋭く睨んでくるがその些細な抵抗もリクにとっては余計に興奮するだけだった。

肩に触れて揉みながらゆっくりと手の位置を下にしていく。

そしてアイズの両胸を優しくマッサージする。

「ん……ふ…はっ………あっ」

胸を揉まれ、乳首を弄られてリクの思うがままに蹂躙される。

アイズの反応を楽しみながらもマッサージを続けるリクは片手はアイズの胸を揉んだままでもう片方の手でアイズの秘部に手を伸ばす。

「そこは……」

「何か言いましたか?」

「~~~~~~~~~~~~~~っっ!?」

スパッツ越しに秘部を触られて痙攣するアイズ。

「もう少しで終わりますから我慢して下さい」

「ああっ……ふぅ………はぁ…」

胸と秘部を弄られながらアイズは最後の抵抗だった睨みが緩み瞳を潤わせる。

漏れる声、弄られる体にアイズはあと少しで何かが達成しようとした。

「はい。終わりました」

「え……?」

だが、その前にリクの手は止まりアイズから離れていく。

「お疲れ様です。体の調子はどうですか?」

その言葉にアイズは体を動かすと先ほどまでとは嘘のように体が軽かった。

ずっと抱えていた重りが取れたかのように軽くなった。

だが、どうにも落ち着かない。

股の間に手を入れて体をくねらせるアイズはリクに尋ねた。

「今のは?」

「性感マッサージですよ。多少オリジナルは含まれてはいますがどうかしましたか?」

「いえ……」

どこか悪いのかと尋ねられるアイズは言えなかった。

胸を触られ、大切な所を弄られたがそれ以上に今の落ち着かない感覚をどうにかしたかった。

股の間が非常にむずむずするアイズは思い切って言った。

「もう一度……お願いできませんか?」

「したいのも山々ですが今のは非常に疲れるので今日はもう出来ればしたくはないので明日でもよろしいでしょうか?」

「そ、それはちょっと……」

耐えられない。

そう思ったアイズにリクは言った。

「仕方がありません。元はこちらからお願いさせてもらったことですしやらせていただきますがアイズさんも私をマッサージしていただきましょうか」

リクはその場で勢いよくズボンを脱いで既に臨戦態勢状態の自身の陰茎を晒す。

「ここが非常に固くなって困っているんです。アイズさんの手で鎮めては頂けませんか?」

「えっと、その」

頬を赤くしながら視線を外すアイズ。

「モンスターと比べればこれぐらい大したことはないでしょう?」

その言葉を聞いたアイズはもう一度見る。

ビクビクと動いてはいるが言われてみればモンスターより大したことはない。

「わかり……ました」

この収まらない気持ちを解消する為にはどの道避けては通れない。

アイズは覚悟を決めた。

リクがソファに座ってその上にアイズが覆い被るような体勢になる二人。

「では、始めましょう」

リクは手を伸ばしてアイズの尻を揉み解す。

「んっ」

電気が迸る感覚に襲われながらアイズはリクの陰茎を握る。

熱くて固いリクの陰茎を剣を握るように触る。

「そのまま手を動かしてください」

「こう、ですか?」

リクの言われるがままに手を動かすアイズにリクは頷きながらアイズの尻を揉みながら目の前にあるアイズの胸に顔をうずめる。

「んっ、そこ」

「手を休めないで」

スーハーとアイズの胸に顔をうずめながら深呼吸する。

顔でアイズの胸を堪能して手でアイズの尻を揉みしだく。

アイズの柔らかい手が自身の陰茎を握られ快感へと上り詰める。

「んっはぁ……ああっ」

それはアイズも同じだった鋭敏化された体は既に限界が近い。

「もうダメ……」

「いいですよ。私も」

そして、二人は我慢の限界を超えた。

「ああああっ!!」

「うっ」

感極まった二人はほぼ同時に絶頂を迎えた。

「はぁはぁ……」

荒く呼吸をするアイズは体に力が入らなくなりリクにもたれかかる様に倒れて気を失う。

「気を失いましたか。まぁ、ここで寝てしまいますと厄介ですし本拠(ホーム)まで送りましょうか」

アイズの服を整えてアイズにかかっている精子を綺麗に拭うと気を失っているアイズにリクは言う。

「女の悦びを貴女は知りました。次を楽しみにしています」

深く、更に深く快楽という欲望の穴に私が堕としてあげますから。

「ふふ、次はどのように遊びましょうか」

アイズを背負いながらリクはそう呟いた。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

私は草食獣ですね、ティオナさん。アイズさん、今日は疲れていますのでこれで

リクはいつもと変わらずいつものようにマッサージを続けている。

「さ、流石にキツイですね……」

だが、今日はいつも以上の客に流石のリクも根を上げていた。

いつものように店を開くと長蛇の列が店の前に並んでいた。

何故こんなにと疑問を抱いたがその理由がすぐに判明された。

よく見ると並んでいた殆どが【ロキ・ファミリア】の団員達だったからだ。

『えへへ、ごめんね~』

そう言って謝ってくるティオナ。

前のマッサージがよくてつい周囲に話してしまったティオナの言葉に興味を示した人達が店に足を運んだ。

店は真面目に経営しているリク。

ここで何か苦情があれば小さいこの店は確実に潰れる。

長い時間と苦労と努力を重ねて開店することができた我が店。

店を守る為にリクは一人一人懇切丁寧に小さな苦情も出てこないように細心の注意を払いながらつい先ほど最後のお客が終わった。

休む暇もなく一日中働いたリクの心身はもう限界だった。

「やれやれ、アイズさんに手を出した罰ですかね……」

苦笑しながらそうぼやく。

今日は来ていなかったアイズ。

その体を弄り、自身の陰茎を掴ませてマッサージさせた。

後悔も反省もしていないが思い出すだけで自身の陰茎が大きくなる。

「まぁ、今日来ていても余裕もありませんでしたから別の機会にでもしましょう」

流石に疲れたリクはいつもより早めに閉店することにした。

後片付けをしながら真剣に何人か雇おうかと考えると店のドアが開く音が聞こえて申し訳なさそうにそちらに振り返る。

「お客様。大変申し訳ございませんが本日は閉店させて頂きます。また後日にご利用を」

「やっほー!リク」

「ティオナさん」

店に入って来たティオナにリクは声をかける。

「いかがなさいましたか?今日はお一人で?」

姉であるティオネやアイズの姿が見当たらないことにそう尋ねる。

「今日はごめんね~。リクのマッサージ本当に上手だったからつい」

てへ、と舌を出した笑みを浮かべるティオナ。

「わざわざ謝りに来てくださったのですか?いいですよ、ティオナさんのおかげで今日はいつも以上に繁盛できましたし、そう言ってくださるだけで私は満足です」

疲れたとは口に出さずリクは言葉とは別に頭でどのようにティオナとエロいことをしようかと思考を働かせていた。

あの胸巻きの間に自身の陰茎を挟んでみたい。

スレンダーなティオナの体を舐め回したい。

など、色々考えながらまずはどのようにそいう状況に持ち込むかと悩む。

だが、エロに不可能という文字はない。

すぐさま閃いた。

我ながらエロいことに関しての閃きは驚くしかない。

「ティオナさん、お願いがあるのですがよろしいでしょうか?」

「なーに?」

「実はマッサージに使う薬品を前に入手しまして実際に試してみたいのです。ティオナさんで試させては貰えないでしょうか?」

「うん!いいよ!あたしも迷惑かけちゃったしそれぐらいなら全然いいよ!」

「ありがとうございます。では奥へ」

笑顔で了承してくれたティオナにリクは奥の部屋に案内する。

「うつ伏せになってください」

寝台にうつ伏せにさせてからリクは部屋にある薬品をティオナの肌に塗っていく。

「ん、ちょっと熱い?」

「空気に触れると熱を発する効果があるんです。その熱で血液の流れをよくします」

「へー、そんなのがあるんだ」

「ええ、とあるアマゾネスの方から譲り受けた物です」

そう言ってリクは『感覚変化』を発動させてマッサージを始める。

「ん……んん……」

いつもと違うそんな感じをしながらそれはきっと薬の効果と思ったティオナは出来るだけ声を抑えるようにする。

だが、火照る体にリクの手が触れるたびに感じてしまう体。

「ちょ、リク……まっ……」

止めてもらおうと言おうとしたが上手く言葉が出せなかった。

「楽にしててくださいね」

いつもと変わらないように言うリクは内心で効果が出てきたとほくそ笑んでいた。

リクがティオナに使ったのは一部の娼婦が使っていると言われている一種の媚薬。

催淫効果があるこの媚薬をリクは前にアイシャから代金代わりとして譲り受けていたのを思い出した。

だが、催淫効果と言っても所詮は後押しするぐらいしか効果はなく少し経てば効果は消えてしまう。

塗っても我慢しようと思えば我慢できる。

だけど、リクはこの媚薬と『感覚変化』を組み合わせればどうだろうかと思いつき現在進行形でティオナに使って実行している。

効果は抜群。下手な催眠より効果があると確証したリクは念入りにマッサージをしながら頃合を見てティオナに尋ねた。

「ティオナさん。臀部の方も試しても?」

「ほぇ‥う、うん」

「ありがとうございます」

瞳を潤わせてまともに思考が働いていない状態だと確認したリクはティオナの尻にマッサージを開始する。

「ああっ……ま、んっ……ちょ、と……あっ」

尻を揉まれて艶のある声が漏れる。

パレオの下に隠れているティオナの尻を直接触れて揉み続ける。

スレンダーの体つきで肉は少ないと思っていたが揉み応えがあるティオナの尻に興奮を覚えた。

漏れるティオナの声にリクの陰茎は痛いぐらい固くなっている。

さらけ出してティオナの尻に擦りつけたい衝動があるが我慢した。

後でゆっくりと、と思いながらマッサージを続ける。

すると、うつ伏せになっていたティオナが突然起き上がって寝台からリクに跳びかかった。

「はぁ、はぁ……リク………あたしもう………」

リクに馬乗り状態なっているティオナの焦点は定まっておらず欲望に忠実な獣の目をしていた。

リクは軽く抵抗する振りをすると腕を掴まれてベルトを外されて腕を拘束された。

「はぁ、リク……んっはぁ」

舌でリクの首筋を舐める。

肉食獣に捕食されている草食獣の気分を味わっているリクは非常に興奮した。

アマゾネスは男を食う。

子孫繫栄の為と言われているアマゾネスの習性は本能に近い。

だからリクはその本能を刺激させてみた。

獲物を味見するように何度も首筋を舐め、甘噛みするティオナはリクの上着を捲って今度は体を舐め回す。

胸から腹部まで愛撫するというより味見をしているように舐められる。

体中を舐められているその快感にリクは悦びを得ていた。

「はぁ……はぁ……んっ……ちゅ……」

皮膚から伝わってくるティオナの荒い息と生々しく温かい舌触り。

ペチャクチャと聞こえてくる音に興奮するリク。

すると、ティオナの手がついにリクの下半身へと伸ばされる。

ズボンの中にまで侵入してきたその手はリクの陰茎を握りしめた。

「おっきいね……」

リクの陰茎を取り出してそう言うティオナはリクの乳首を舐めながら手を動かして陰茎に刺激を与える。

荒々しく力強く刺激される陰茎に舐められる乳首。

「ん……クチャ……ペチャんっ……はぁ……」

「ティ、ティオナさん……」

今の状況に非常に興奮しているリクは弱弱しい声を出してティオナに更に責められるようにか弱い草食獣を演じる。

「ふふ、可愛いね。いいよ……もっとしてあげる」

舐めるのを止めてティオナはリクの下半身に移動する。

勃起している陰茎を両手で握って舌で舐め始める。

「レロ、チュバ、チュ、ペロ……チロ」

陰茎の裏側から舐め、先端に軽く口に咥えて円を描くように舐める。

ビクビクと反応を示すリクの陰茎にティオナは刺激されて我慢の限界が来た。

「あたし…………もう限界……」

リクの陰茎を持ちながら跨るティオナは自身の秘部とリクの陰茎を合わせて一気に腰を下ろした。

「あぅぅぅぅッ!ンはっ!ふあああああああッ!」

喘ぐような声を上げながら腰を上下に激しく動かす。

初めて会った時の爛漫の笑みはそこにはなくただ悦びに夢中になっている女の顔だった。

「ンッ、クぅッ!はぁ、ああ!…………気持ちいい……」

より強い快感を求める欲情を抑えきれず、より激しくなる。

「あっ、あん!あっあっ、んぐっ!はぁっ!」

リクに覆い被るように倒れながらも腰は動かすティオナはリクの首筋に嚙みついた。

「ふく、んっ……はぁ、んぐっ……」

声を抑えるようにリクに噛みつく。

噛まれたところから血が流れるがティオナはその血を舐め、吸う。

「んぐ、はぁ……もういいよね?」

耳元でそう囁かれて荒々しくなる腰の動きにリクはラストパートに入ったと気づく。

「ええ、いつでもどうぞ」

自身の我慢の限界なリクもティオナと合わせるように腰を動かす。

「んぉッ!んんっ!はっ!、あああ、ひぐっ!も、ダメ……」

その言葉にティオナの膣奥は熱くなり、ビクンと腰を跳ね上げて絶頂を迎えた。

「あああぁぁぁぁぁッ!!」

絶頂するティオナに少し遅れてリクも絶頂してティオナの膣奥におもっきり射精した。

射精した後もドクドクとティオナの膣内で射精を繰り出す。

ビクビクと震えているティオナは絶頂して疲れたのか膣にリクの陰茎が入ったまま気を失った。

「ふぅ~、予想以上に効果が高いですね」

絶頂したリクも一仕事終えたかのように息を吐き、ベルトを引き千切って拘束を解く。

「それにしても予想以上にチョロイですね、ティオナさんは。本番までするとは予想外でしたよ。まぁ、いいですけど」

精々マッサージ中に絶頂してあわよくばとは思っていたがここまで出来るのは予想外だったリクはティオナの膣から自身の陰茎を取り出す。

「さて、後で一応催眠魔法はかけておくとしてもう少し楽しませて貰いましょうか」

床でうつ伏せ状態になっているティオナを上向きに体位を変えてティオナに跨って胸巻きの中に自身の陰茎を差し込む。

「おお、これはいい……」

精液と愛液が付着している陰茎がいい感じに滑るリクは腰を前後に動かす。

擦れる胸巻きとティオナの肌の暖かさが先ほどとは違う心地よさを感じる。

射精したばかりだというのにすぐにこみ上げてくる快楽。

まだ意識を取り戻さないティオナの寝顔を見ながらこみ上げてくる快楽に身を任せて腰を動かす。

「んっはぁ」

そして、射精した。

射精した精子は勢いよく飛び出してティオナの顔にまで飛び散った。

顔中精子だらけになったティオナにリクはタンスにしまっている避妊薬を取り出してそれをティオナの口の中に入れてまだ精子が付着している陰茎をティオナの口の中に差し込む。

水の代わりに精子を飲ませるとゴクリと喉がなる音が聞こえて飲んだと理解した。

その後、ティオナに飛び散った精子をふき取って膣から溢れ出ている精子を取り出してから身の回りの片づけをした。

まだ目を覚まさないティオナに催眠魔法をかけて自身の都合のいいようにしておいた。

ティオナを客室のソファで寝転がらせて毛布をかける。

ぐーぐーといびきを搔いているティオナに微笑して少し休憩してから【ロキ・ファミリア】の本拠(ホーム)に送るか、目を覚ますのを待つことにした。

たくさんのお客様とティオナの相手をしてやっと落ち着けれると安堵する。

安堵しているその時だった。

またも扉が叩く音が聞こえたリクはそちらに足を運ぶとアイズが立っていた。

「アイズさん。いかがなさいましたか?店の方でしたら今日は閉店させていただいておりますが」

そう言うリクにアイズは首を横に振る。

「貴方にお礼を言いに来ました」

「お礼ですか?まぁ、ここではなんですし客室で話しましょう」

同意するように首を縦に振るアイズはリクに連れられて客室に行くとティオナがソファで寝ていることに気付いた。

「ティオナ」

「先ほどいらしてマッサージの途中で寝てしまいましてね」

「そう、ですか」

どこか申し訳なさそうにするアイズ。

「それと敬語じゃなくても構いませんよ。名前も呼び捨てで構いません」

「ん、わかった、リク」

敬語を止めてアイズは改めてリクにお礼の言葉を述べた。

「リクのおかげで皆どこか安心した顔をしてた。私は皆に心配をかけていたことにリクが気付かせてくれた。本当にありがとう」

「いえいえ、お役に立てて何よりです」

頭を下げて礼を言うアイズにリクも役に立てて良かったと思っている。

「それと、その、お願いがあるの……」

「何です?私で良ければですけど」

頬を赤くして視線を逸らしながらもじもじとするアイズは恥ずかしそうに言った。

「もう一度…………その、マッサージ」

とても小さい声を懇願するアイズの声だが、リクの耳にはしっかりと届いていた。

Lv.6になっていてよかったと思いつつリクは申し訳なさそうにアイズに話した。

「申し訳ございません、アイズさん。お力になりたいのですが流石に今日はこれ以上のお相手をするのは」

本当に申し訳なさそうに言うリクにアイズは少なからずのショックを受けるがあることを思い出した。

「わ、私もリクにマッサージするから……」

前の事を思い出したのか耳まで赤くなるアイズにリクは内心でほくそ笑んだ。

「わかりました。それでしたら私ももうひと踏ん張り頑張らせて頂きます」

確実に悦びを覚えていると確信したリクはアイズに体勢の位置を伝える。

「これで、いいの?」

「ええ、これでいいのです」

ソファで寝転がるリクの上にアイズが覆い被るようになった状態でどちらも頭の位置は逆になっている。

アイズは視線のすぐ先にはリクの陰茎があり、リクの視線の先にはアイズのスカートの中が丸見えになっている。

「では、始めましょう」

「うん」

手を上げてアイズの尻を揉み解すリクは既に『感覚変化』を発動している。

「んっ」

刺激に弱くなったアイズの口から声が漏れるがアイズも負けずにリクの陰茎にマッサージを始める。

熱く、固い陰茎を柔らかくするように両手で優しく揉む。

「アイズさん。撫でるや擦るも効果的ですよ。このように」

スパッツ越しにアイズの尻を撫で、擦る。

「んっ、はぁ……んん、こう?」

感じながらリクにされたようにアイズも陰茎を撫で、擦る。

「ええ、いい感じに解れています。なら、次のステップに行きましょう」

リクは顔を上げてアイズの秘部を舐める。

「舌でするのも効果的です」

「はぅ、ん、はッ……んん、こう?」

舌を激しく動かしてアイズの秘部を舐めるリクに対してアイズも同じようにし始めた。

「レロ、ん………チロ、んんっ……はぁ、チュッ」

舌を出してリクの陰茎の先端を舐める。

鋭敏化された肌にゾクゾクと体を震わせながら舌を動かして舐めまわす。

「そのまま根元まで口に咥えてください」

尻を揉みながらアイズの秘部を舐めまわしているリクがアイズに次の指示を出す。

「んっ」

口を開けて根元までリクの陰茎を咥え込むアイズ。

「その状態で上下に動いてください」

「ンむ、んっ」

言われた通りに顔を動かすアイズ何度も喉奥まで陰茎を咥え込む。

「いいですよ、その調子でお願いします」

リクも負けないようにアイズのスパッツを脱がせる。

「んん!」

「離さないで」

スパッツを脱がされて反応するアイズ。

だが、リクは止めることなくスパッツを脱がしてアイズの秘部を丸出しにする。

初めて見たアイズの秘部。

綺麗だと思いながら早速アイズの秘部を今度は直接舐め始める。

「んんっ!ん、んん……」

陰茎を口に咥えながら先ほどまでとは違う快楽を感じるアイズ。

雷属性の魔法を直接喰らったかのような電撃が体に走る。

「口が止まっていますよ」

リクは膣から流れてくるアイズの愛液をこぼさない様に口で押える。

アイズの愛液を味わいながら腰を上げて逃げられないように両手で尻を揉みながら拘束しておく。

尻の感触と愛液を堪能するリク。

「んふっ、レロ……ピチャッ、ジュブッ、ジュル……チュパ」

秘部を舐められて甘い快楽がアイズを襲う。

だが、アイズも負けず動き出す。

アイズは生来の負けず嫌い。

融通の利かない負けじ魂を発揮して反撃に挑んだ。

「ジュル、ジュブ……んん……ふぅ……んんっ……チュ……」

快楽に襲われながらアイズは陰茎を口に咥えて何度も顔を動かす。

それでも足りないかのように口に咥えたまま舌を動かしてリクにされているような舌使いを試みるアイズ。

「おお……いい……」

その言葉を聞いてアイズは更なる追い打ちをかける。

動かないように手で押さえて今以上に激しく動き出す。

激しくなったアイズのフェラにリクも負けずに下の動きを加速する。

「んむ!ジュル、チュバッ……レロ、ピチャッ!んッ、ペロッ」

音を立てながら互いの性器を舐め合う二人は我慢の限界が訪れた。

「~~~~~~~~~っ!!」

自身の絶頂と同時に口の中から溢れ出てくる精子を思わず飲み込んでしまう。

ドンドン溢れ出てくる精子をゴクゴクと飲むアイズ。

「んっ、はぁ……」

最後まで飲み切って陰茎から口を離すアイズは呼吸を荒くしながらリクの陰茎を舐める。

「チュ、チュパ……レロ……」

陰茎に付いている精子を舐め取る。

「これはこれは」

お掃除フェラまでしてくれるアイズに感謝するリク。

「ん~、うるさいな」

「「っ!!」」

突然のティオナの声に二人は瞬時に身だしなみを整えて姿勢を正す。

すぐそこでティオナが寝ていることを忘れていた二人。

「あ、アイズ!迎えに来てくれたの?いや~ごめんね。リクのマッサージが気持ちよくてさ~」

運よく気付かれずに呑気に話しかけてくるティオナに二人は安堵した。

「んじゃ、そろそろ帰ろうか!リク!またね!」

アイズの手を引っ張って外に連れ出すティオナ。

ギリギリバレなかったと安堵しつつその緊張感もまた興奮すると思ったリクはシャワーでも浴びようと動こうとした時何かを踏んだ。

「これは……!?」

アイズのスパッツが落ちていた。

流石のアイズもあの一瞬でスパッツを履くのは無理だった。

「と、いうことは……」

アイズのあの短いスカートの中はと妄想するが流石にそれどころじゃないと判断して急いでアイズ達の元へと駆け始める。

 

 




主人公少し設定変更。
生まれてすぐではなくある程度育った、物事がわかるぐらいの若さで衰弱死した。
それまでは何とか食いつないだという風にします!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

もふもふです、春姫さん。アイズさんから誘って頂けるとは

今日は店の休店日としてリクは休みを満喫していたのだが、突然やって来たアイシャに連れられて『歓楽街』に来ていた。

「悪いね。休みを無駄にしちまって」

「いえいえ、女性の誘いを断ることなどしませんよ」

謝るアイシャに問題ないと答えるリク。

「それに私も楽しみですよ、その春姫さんとお会いするのが」

これから会う娼婦、名前をサンジョウノ・春姫。

アイシャが妹分のように可愛がっている春姫に男に慣れさせるためにアイシャは信用も信頼におけるリクに目を付けた。

親しみやすいという意味と女好きという性格をしているリク相手なら今よりマシにはなると思ったアイシャ。

リクとは何度も体を重ねて無理矢理手籠めにする輩ではないことは重々承知している。

むしろ懐柔させて手籠めにすることも。

本来ならそちらの方がよっぽど悪質だがリク相手にその心配はないとアイシャは断言できた。

リクは女性を傷つけることは決してしない。

無理矢理するのは面白くない。

アイシャは何度もリク本人からその言葉を聞いてその言葉通りにしている。

『縛りがあった方が面白いでしょう?』

あえてそうすることにより更なる興奮と快感を抱く変態だということも承知している。

だからこそその信頼できる変態(リク)にアイシャは任せた。

「いいかい?春姫を傷つけたら承知しないよ」

「御心配には及びません。私がそのようなことをするとでも?」

自信満々に言うリク。

「傷つけるなんてことは決して致しませんのでご安心を」

「ならいいけど。ここだよ。春姫、入るよ」

「は、はい!」

緊張気味に部屋の中から返事をする声が聞こえアイシャは襖を開けるとリクは感嘆の声を上げる。

「ほう、狐人(ルナール)ですか」

紅の着物を身に纏い、金の長髪と同じ色の耳と尻尾。

極東の限られた地域にしかいない少数種族で魔法種族(マジックユーザー)

しかも美少女。

「春姫。こいつがリクだ。しばらくあんたの相手をしてもらうからこいつで男に慣れな」

そう言って出ていくアイシャは完全にリクに春姫の事を任せた。

リクは春姫と向かい合って笑みを浮かばせながら挨拶した。

「私の名前はリク・セレアでございます。どうぞ宜しくお願い致します」

「サンジョウノ・春姫と申します。こちらこそどうぞよろしくお願い致します」

深々と頭を下げる春姫を見てリクは早速行動を開始した。

「お隣よろしいでしょうか?」

「もちろんでございます。リク様」

顔を上げて笑みを浮かばせる春姫。

リクは春姫の隣に腰を下ろして早速話しかける。

「まず初めに私といる時は娼婦ではなく私の事を友人として接してください」

「え?」

突然のリクの言葉に驚く春姫。

男に慣れろとはそういうことをすると思っていた春姫にとって予想外の言葉だった。

「私の時は自分に無理して夜伽の相手をする必要はありません。普通の友達らしくお話でもしましょう」

「で、ですが」

「先ほどアイシャさんは男に慣れろとは仰っていましたが体を重ねる事だけが男との触れ合いというわけではないでしょう?私も嫌がる女性にそういうことはしたくないのです。私の我儘をどうか聞いては頂けませんか?」

リクは続けて言った。

「私は女性の笑顔が好きです。だから、今にも泣きだしそうな顔をしないでください」

「――ッ!」

「貴女が娼婦としてここにいる理由はアイシャさんから伺いました。辛かったでしょう」

リクは優しく春姫を自身の胸元に誘導させて抱きしめる。

「私の前では無理しなくていいんですよ」

よしよしと頭を撫でるリク。

リクの胸元で嗚咽を漏らす春姫は涙声で言った。

「私は娼婦です……!」

「今は私の大切な友人です。娼婦など関係ありません」

「体を売りたくない……!」

「私が何とかしましょう」

「助けて……!」

「貴女が望むのであれば」

リクは一目見てから見抜いていた。

春姫の目は全てに諦め、怯え、自身の心を閉ざしていた。

それをリクは優しく解いた。

マッサージするように丁寧に解して心の本音を曝け出させた。

自身の胸元で涙を流す春姫を慰めながらリクは笑みを浮かべる。

リクは種族問わず女性が好きだ。

どの種族の女性でも抱けるし、実際に抱いて来た。

だが、春姫のように狐人(ルナール)はまだだった。

それも箱入り娘というお墨(オプション)付き。

この巡り会わせにリクは感謝した。

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして泣き止んだ春姫は最初はまだ戸惑いや緊張はあったが親しみやすいリク相手に数分もすれば笑顔で話せるようになっていた。

中でも英雄譚の話は春姫の好物だった。

自分自身が熱中するほど喜々と話を続ける春姫にリクはしっかりと聞いた。

饒舌する春姫にリクは質問したり、時にはわざとらしくからかったりなどして話を盛り上げた。

そして、一区切りしたところでリクは言った。

「春姫さん。一つお願いがあるのですがよろしいでしょうか?」

「はい!何でございましょう!?」

まだ英雄譚の熱が収まっていないのか興奮気味の春姫にリクは懇願した。

「尻尾を触らせては頂けないしょうか?」

リクはずっと触りたくて仕方がなかった。

あの太くて、柔らかそうな春姫の尻尾が触りたくて仕方がなかった。

「ふふ、はい。構いません」

リクの懇願に笑顔で応じる春姫は後ろに向いて尻尾をリクに向けた。

「おお、もふもふですね」

予想以上にもふもふしている春姫の尻尾に堪能するリクにそれに静かに笑みを溢す春姫。

ある程度堪能した後でリクは本格的に堪能する為に『感覚変化』を発動させた。

「んっ……」

艶のある声が出る春姫。

尻尾を撫でられているはずなのに先ほどとは違う感覚が体に流れて来ていた。

「ちょっと失礼」

撫で始めるリク。

「ん……ふっ………んん……はぁ」

撫でられているだけなのに流れてくる快感に春姫は両手を使って口を塞ぐがそれでも抑えることが出来なかった。

「んん………んっ……ふぅ……ん……リク……様」

声を抑えながら尻尾を撫でるのを止めてもらおうとする春姫。

「どうしました?」

つーと尻尾の先端から根元まで撫でられる。

「はぅぅぅぅぅぅッッ!!」

あまりの快感に背筋を反らして声が出た。

感じてきていることを承知でリクは容赦なく尻尾を撫でる。

「んんっ、はぁ、そこは……はうっ」

尻尾の先端を弄られ。

「ん、んんっ……ふぅぅ」

尻尾の真ん中を揉まれ。

好き放題に尻尾を弄るリクはそれでもまだ必死に我慢している春姫を見て興奮しながら満喫していた。

こうも初々しい反応をする春姫にリクの理性も正直危ない。

だが、耐える。

ここで我慢するのを止めて獣のように襲いかかるのは簡単。

だが、それは一時の快感を満たすだけ。

それでも面白くないし、つまらない。

それにせっかく知り合った女性とは長く接していきたい。

その為にも今は耐えなければならない。

撫でている尻尾をきゅと握る。

「~~~~~~~~~~ッ!!」

口を押えたまま春姫は失神した。

「やれやれ、春姫さんには少々刺激が強すぎましたか」

失神した春姫を見てリクは苦笑を浮かべる。

「ふむ、それにしても」

着物から僅かに見える胸や太股の扇情的恰好を見てリクはもっと見たくなった。

胸元を露にして足を広がせてより扇情的な恰好にする。

豊満の胸や柔らかそうな太ももに劣情を感じるリクは自身の陰茎を取り出して意識がない春姫の手を無理矢理握らせる。

白くて細くて柔らかい春姫の手に陰茎を握らせて動かせる。

扇情的な春姫の恰好を視姦しながら手を無理矢理動かせて興奮するリク。

「体に触れず手だけ無理矢理というにもいいですね」

また新たな興奮を覚えたリクは起こさないように慎重に春姫の手を動かせる。

扇情的に乱れた着物にそこから見える豊満の胸と太股。

たっぷりと眺めながら手を動かしていると我慢の限界を迎えたリクは射精して春姫にかける。

飛び散った精子は春姫の顔や体にまでかかりる。

穢れを知らない少女を穢したという背徳感にゾクゾクと震えながら今日はこの辺で打ち止めにした。

精子をふき取って着物を直してリクは部屋を出ていくと部屋の外でアイシャがいた。

「相変わらずの変態だね、あんたは」

「何を言っているんですか。だからこそ楽しいんですよ」

変態と言われているのに応えないリクはアイシャに告げる。

「これから春姫さんの時間は私が買いますのでイシュタル様にはそうお伝えください」

「あいよ、金を払うならこっちも文句はないよ。それにあんたなら体で払うという手もあるしね」

密着するように抱き着くアイシャは自身の豊満な胸を押し付けて脚を絡ませる。

「今から私とどうだい?春姫で満足はしていないだろう?」

「ええ、ですがこれもまたいいのです。しばらくは今の感覚に浸かっておきたいので遠慮しておきます」

「チッ。わかったよ。今日は無理言って悪かったね」

「いえいえ、また何かあればお呼びください」

そう言ってリクは『歓楽街』から出て行って買い物を済ませてから店に戻る。

「ふぅ」

自室でコーヒーを飲みながら一息入れるリクは金の工面に関して考える。

またダンジョンで稼ぐかと思いながら部屋に置いている両手剣に視線を向ける。

命がけのダンジョンでモンスターとの死闘。

「まぁ、春姫さんの為と思えば苦ではありませんか」

春姫の時間を買ったリク。

春姫の為と思えば頑張れた。

「ん?」

不意に店の前で誰かいることに気付いたリク。

今日は閉店しているから諦めて帰るかなと思ったが一向に気配は消えないまま店の前で留まっている。

誰だろうと思って気になったリクは店に前に行く。

「おや、アイズさん」

「リク……」

店の前でアイズが困惑な表情で立っていた。

「どうしました?」

「えっと、マッサージのお金を払っていなくて」

そこでリクはアイズが何を言いたいのか察した。

マッサージの代金を払いに来たけど店が閉まっているからいないのではないかと悩んでいる所に自分が出てきた。

律儀というか真面目というか困惑な表情も可愛い。

「ふふ……」

「………」

「いえ、すみません」

笑いを漏らすリクにアイズは頬を膨らませるのを見てすぐに謝罪した。

「あれは仕事ではなくプライベートですからお金を払う必要はありませんよ。お気持ちだけ受け取っておきます」

「でも……」

受け取れないと手で制するリクにアイズはそれでも何かしなければ落ち着かなかった。

いつも以上に順調にダンジョン探索できているのは紛れもないリクのマッサージの効果があったから。

心配していた【ファミリア】の皆に安心を与えてくれたのは疲労を取ったリクのおかげ。

それなのにその代金も払わずに何もしないのはアイズは嫌だった。

「アイズさん。もしかしてダンジョン帰りですか?」

「え、うん」

「失礼を承知で言わせてもらいますが少々臭いますよ」

――――ガンッ!と音を立て『ショック』という言葉がアイズの頭上に降って直撃した。

「シャワー浴びますか?」

「………うん」

臭いを落とす為アイズはリクの言葉に甘えることにした。

浴室に足を運んだアイズはシャワーを浴びて汗を流す。

「………」

シャワーを浴びながら表情を俯かせるアイズ。

してもらってばっかりとアイズは落ち込む。

「アイズさん。代わりの服を置いておきますからそれを使ってください」

「……ありがとう」

あれやこれやと面倒みてくれるリクのアイズはどうすればいいかと精一杯思考を働かせる。

具体的には心の中の幼いアイズが頭を押さえて蹲るぐらい。

「―――ッ!!」

閃いたアイズはリクに声をかける。

「リク!」

「どうしました?何かありましたか?」

声を出すアイズにリクはすぐに駆け付ける。

浴室の扉の前にいるであろうリクにアイズは言った。

「一緒に入ろう」

「はい?」

 

 

 

 

 

 

 

「………」

「………大丈夫ですか?」

浴室で互いに大事な所をタオルで隠す二人。

体を洗うリクに顔を真っ赤にしながら湯船に浸かっているアイズは恥ずかしすぎて何も答えられなかった。

何故あんなことを言ったのだろうと今更ながら後悔した。

そう言えば昨日ティオナに誘われて一緒に湯船に浸かったからかという疑問が脳裏を過ぎる。

同性同士なら問題はないが異性相手に何を言っているのだとアイズは後悔した。

「しかし、アイズさんから誘われるとは光栄ですね。正直恥ずかしいですけど嬉しいです」

「……嫌、じゃないの?」

「何故嫌がるか理由が聞きたいですね」

「私、鍛えているから、その、女の子らしい体じゃないと思うし」

強くなりたいが為にアイズは毎日鍛錬をしている。

ダンジョンにも潜っている。

筋肉が多い自分の体は女の子らしくないと卑下している。

「私には魅力的ですけど。正直アイズさんの体を隠しているそのタオルを取りたいぐらいですよ」

その言葉にアイズは反射的に防御態勢に入るがそのアイズの反応を見てリクは少し笑っていた。

「……ロキみたいなこと言わないで」

「失礼。でも本当の事ですよ。貴女は魅力的だ。自信を持っていい」

ばしゃん!と顔を湯船に沈没させる。

そんなこと言うなんて卑怯だと子供のように頬を膨らませるアイズ。

湯から顔を出してジーと睨むアイズはリクの体つきに目を奪われた。

今までは服の上からでしか見たことがなかったがリクの体は鋼のように鍛え抜かれている。

冒険者として、剣を扱う者としてその体格はどれほど自身をイジメぬいたのか、修羅場を潜り抜けてきたのかを現している。

「リクは、冒険者だったの?」

「一応恩恵はありますよ。どこに所属しているかは教えできませんが」

アイズの問いにリクは答える。

「【不明者(ステルス)】。聞いたことはありませんか?」

「っ!?」

唐突に告げられた言葉にアイズは目を見開く。

全てが謎に包まれている冒険者、【不明者(ステルス)】が目の前にいた。

「このことは他言無用でお願いしますね。今の私はただのマッサージ屋の店長ですから」

誰にも言わないでほしいというリクの懇願にアイズは言うつもりはなかった。

だけど、聞きたいことがあった。

「Lv.はいくつ?」

「6ですよ。Lv.6です」

「どうしたら強くなれるの?」

強くなる為にアイズはリクに問いかけた。

その問いにリクはアイズに言った。

「体を洗って頂けるというなら教えましょう」

からかうように言われたアイズは口を尖らせて湯船から出てリクの後ろに膝を折る。

「約束だよ……」

そう言ってアイズはリクの背中を洗い始める。

「広い……」

男性の背中はこんなにも広いのかと思ったアイズにリクは言う。

「まるで恋仲のようですね」

「こい、なか?」

首を傾げるアイズ。

「ええ、せっかくですし恋仲のようにしてみません?私もまだ誰ともお付き合いなどはしてはおりませんから知りませんが恋仲同士で浴室に入る時は女性は体で男性の背中を洗うと本で書いてありましたね。もちろん、アイズさんが良ければですけど」

「………」

アイズは戸惑いながらもタオルを取ってリクの背中に張り付くように抱き着く。

「こう?」

「ええ、その調子です」

胸の形が崩れる程密着して動くアイズ。

リクの背中に乳首がこすれるたびにアイズの体に快感が迸る。

だけど、こうしている時がアイズは心地よかった。

恥ずかしいけど心地いい。

「ん、んん……」

後ろからリクに抱き着くような体勢で体を動かす。

手から感じる胸元や腹部の筋肉も凄い固いと思いながら体を洗う。

「次は前もお願いします」

「ん……」

正面から抱き着くような体勢になる二人。

アイズは背中同様に自身の体を使ってリクの体を洗う。

「ああそうだ。アイズさんここは胸で洗ってください。デリケートなもので」

リクが指すのは既にギンギンに勃起している陰茎。

アイズは言われるがままに胸で陰茎を洗う。

「えっと、こうかな?」

腰に抱き着き、胸で陰茎を押さえ込むように洗うアイズにリクが説明した。

「胸の間に挟むような感じでお願いします」

「こう?」

胸に間に挟まる陰茎。

しっかりと押さえていないと出てしまう陰茎を逃げないようにしっかりと挟み込む。

「そうです。そのまま上下に動いてください」

言われたとおりに陰茎を挟んだまま上下に動かすアイズ。

ビクビクと震えている陰茎が胸を通して伝わってくるのがわかる。

ちょっと面白い。

そう思ったアイズは動きを加速させる。

弾力があり柔らかいアイズの胸。

それに挟まれている自分の陰茎。

奉仕する【剣姫】もいい。と心の中で親指を立てた。

「アイズさん。出しますよ」

「んっ、いいよ」

限界を迎えたリクの陰茎から勢いよく精子が飛び出た。

「凄い……こんなに出るんだ」

溢れ出てくる精子をまじかで見て驚くアイズ。

顔や胸にまでかかったアイズは陰茎を握って口に咥える。

「ジュル、んっ……んふ、チュバッ……」

出したばかりの陰茎を口に咥えて精子を吸い取るように口を動かす。

「んっ、はぁ……綺麗になった?」

首を傾げて尋ねてくるアイズにリクは親指を立てる。

「ええ、最高に」

「よかった」

微笑むアイズにリクは心に矢が突き刺さったかのような衝撃がきた。

「エロ可愛い……」

正直なところ今すぐにでもアイズを押し倒して抱きたいがそれは駄目だ。

無理矢理は駄目と自分自身で決めている。

目の前にいるアイズを傷つけることは出来ない。

もししたら自害するほど後悔する。

苦悶するリクにアイズは心配そうに声をかける。

「大丈夫?」

「………………大丈夫」

心配そうに声をかけて来てくれるアイズに何とか返事をする。

何とか落ち着きながらアイズと一緒に湯船に浸かる。

狭い湯船の為リクの上にアイズが座るような体勢で湯に浸かる。

「では、約束通り教えましょう」

リクは約束通り自身が強くなった秘訣を話した。

「私は目的の為に努力して剣技を磨いて頑張ってLv.6まで達成できました」

リクは目的を話さずにその過程を話した。

「目的の為に力が必要でした。私はそれだけです」

「それだけ?」

「はい。でも、アイズさん。これだけは知っていてください。私は一人でした。だから無茶も無謀も出来て強くなれた。アイズさん、強くなることに私は止めはしません。ですが、貴女は一人じゃない。貴女の周りにはティオナさん達がいるということを忘れないでください」

「………うん」

「疲れたらいつでもここに来てくださいね」

「うん、ありがとう」

顔は見えないがわかってくれたであろうと思ったリクは実はエロいことをする為と言えば明らかに幻滅するだろうと思い言わなかった。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

リューさん、怪我がないか確認させてもらいます。アイズさん、我慢できません。

ダンジョン51階層『カドモスの泉』。

そこには泉水と呼ばれている泉があり、それを番人のように守っている強竜(カドモス)

その実力は階層主を除いて現在発見されているモンスター最強。

「まぁ、俺には意味ないけど」

背中に両手剣を背負って倒した強竜(カドモス)から魔石と『カドモスの被膜』を(ホルスター)に収めて持ってきた瓶に泉水を入れる。

「ふぅ、しかしこの階層まで口調を変える必要ありますかね?いやいや、意識するのは大切ですし気をつけましょう」

仮面をかぶりながらぼやくリクは金を稼ぐために51階層まで足を運んでいた。

春姫の夜伽の時間を買う為にリクはダンジョンに潜っていた。

リクが重宝している特典『透明化』を駆使すればモンスターに気付かれることなく階層を降りられて近づき倒すことが出来る。

こちらの攻撃は通じてモンスターの攻撃は透明化(スルー)

この特典があれば滅多なことでは危険は訪れず、一方的にモンスターを蹂躙することが可能な無敵のスキル。

既にリク自身も頑張れば強竜(カドモス)は倒せるが帰りの事を考慮すれば控えなければならなかった。

目的を達成したリクは再び透明化して地上を目指す。

ただ普通に歩いているのにモンスター達はリクの存在に気付かず素通り。

さっさと帰りたい気持ちはあったが一度18階層で休憩を挟んで再び地上を目指すことにしたリクは取りあえずは18階層まで足を運ぶ。

迷宮の楽園(アンダーリゾート)』と呼ばれている18階層はモンスターが産まれない安全階層(セーフティポイント)

人目に付かないように冒険者がいるリヴィラの街には近づかずに森の方に入って行く。

「少し水浴びするか」

偶然発見した泉で汗を流して森の奥に足を運んでいくと墓らしきものを発見した。

「どこかの【ファミリア】のものか」

刺さっている武器を見てそれを察したリクは近くに咲いてある花を摘んで墓に添える。

何者(だれ)だ!」

声を共に背後から投げられた石を回避して声がする方に視線を向けると一人エルフがいた。

腰まで届くフードの付いたケープ。下はショートパンツと腿を半ばまで隠すロングブーツのエルフの女性、リュー・リオンが武器を構えてリクを睨んでいた。

確実に誤解をしていると察したリクは武器を置いて戦意がないことを表す。

「花を添えただけだ」

仮面の下から口調を変えてそう告げる。

墓に添えられている花を見てリューは武器を収めた。

「申し訳ありません。私の早とちりでした」

「気にするな。元は不用意に近づいた俺が悪い」

謝罪するリューにリクも気にしないように告げる。

リクの言葉を聞いてリューは持ってきた花を添えて特定の墓に順々に酒を飲ませていく。

「仲間の墓か?」

「……はい」

尋ねるリクにリューは重々しく答える。

「俺は周りから【不明者(ステルス)】と呼ばれている。ここで会ったのも何かの縁だ。独り言でも呟いたらどうだ」

そう名乗るリクにリューは謎が多い冒険者【不明者(ステルス)】がここにいることに驚愕する。

「吐いた方が時には楽になる時もある」

「………私は」

リューは少し考えた上で自分の素性を話した。

誰の墓かわからないにも関わらず花を添えてくれたリクが悪い奴ではないと思いリューは独り言を言った。

【アストレア・ファミリア】に所属していたことも。

復讐に突き動かされたことも。

要注意人物(ブラックリスト)に載っていることも。

独り言のように喋ってリクに話した。

全てを話が終えたリューは一息吐く。

「これは独り言だが」

全てを話したリューにリクも独り言を話した。

「そのエルフは何も間違っていない。当たり前の感情で当たり前のことをしただけだ。もし、俺の前にそいつが現れたらこう言う。自分を責めるのはお門違いだ」

その独り言にリューは目を見開く。

「罪悪感を感じているのならその罪を背負えばいい。だが、死んだ仲間を理由に自分を責めるのは仲間に失礼だ。本当に仲間と思っているなら前を向いて生きろ。生きている者は前を向くことしかできないのだから」

真剣の声音で独り言を話すリクは両手剣を背負ってその場を離れようとする。

「そのエルフに会ったらそう伝えてくれ。【不明者(ステルス)】が相手の気持ちも考えずにそうほざいていたと」

「……ええ、伝えておきましょう」

ほのかに唇を緩める。

リクはその場を離れてアホなことを言ったと軽く後悔しながら地上を目指す。

森を出ようとした時、小さい悲鳴が聞こえた。

先程来た道を逆走して悲鳴が聞こえたほうに駆け付けると複数の冒険者に囲まれて倒れているリューがいた。

「間違いねえ!【疾風】だ!」

「こいつを差し出せば俺たちは大金が手に入るぜ!」

リクは瞬時にリューを囲んでいる冒険者の実力を把握する。

四人中三人がLv.4。

残り一人がLv.3。

「へへ、情報通り網を張っていたら見事引っかかりやがった。【疾風】もたいしたことねえな」

その話を聞いてリクは納得した。

18階層まで墓参りに来ているリューを罠に嵌めてそれをどこかに売るつもりなのだろう。

リューの恨みを持つ輩がいてもおかしくはない。

だが、一つの疑問が頭を過る。

リューの実力なら勝てるまでも逃げるに専念すれば何とかなるはずなのにどうしてああもあっさりと倒されているのか。

「あ、私のせいですね」

あんなことを言えば少なからず動揺もすれば気が緩む。

その隙をつかれたという単純な結論がでた。

結論が出たリクはリューを助ける為に行動に移る。

「誰だ!?」

草むらから正体を現すリクに冒険者達は武器を構える。

「女性は大切に扱え」

その一言だけ述べて冒険者達を瞬殺した。

Lv.4の冒険者などLv.6のリクにとって相手にもならない。

冒険者だったものは後はモンスターが食べるだろうと判断して放置。

リューを抱えてその場を離れる。

息はあることから何らかの魔法でも直撃して気を失っている。

しばらく歩いて安全だと思う場所に到着してリューを横にする。

その時、リクは閃いた。

「どこか怪我をしていないか調べた方がいいですよね」

そんな言い訳を口にしながら本当はエロいことがしたいだけのリクはケープを取る。

眉目秀麗のエルフらしい美しい顔を見ながらまずは上着を上げていく。

幻想的とも言えるリューの白い肌。美しい胸。

大きくもなく小さくもなく綺麗に形が整っている美乳にリクは見惚れる。

「ん……」

撫でるようにリューの胸を触る。

手を動かしながら胸を撫で続ける。

起こさないように慎重にゆっくりとリューの美乳を堪能する。

「流石に舐めたら起きますかね?」

前にアイズにしたように『強制睡眠』は使っていない為どのぐらいで起きてしまうのかわからない。

だからその時以上のスリル感が背筋に伝わってくる。

一通り撫で終わるとリクは視線を下半身に向ける。

リューを横向きにしてその誘惑しているかのような尻と太股にリクは早速自身の陰茎を擦りつける。

「エルフのショートパンツがこうも魅力的とは」

感嘆の声を上げるリクだが腰の動きは一切止まることはなく動き、陰茎をリューの股の間に挟める。

リューの脚線美に魅了されたリクは性欲の赴くままに腰を動かす。

起こしてしまうかもしれないという緊迫感を味わいながらそれでも構わないと思える程の魅力的なリューの脚にリクは限界が訪れた。

リューの太股と尻に射精した精子をかける。

まだ興奮は収まらないが少しは落ち着けれたリクはここでやめて精子をふき取って上向きに寝かせる。

「んっ……私は」

それから数分後にリューは目を覚ました。

「目が覚めたか?」

「貴方は……それにあの冒険者は」

「俺が何とかした」

起き上がって周囲を見渡すリューにリクは答える。

「貴方が助けてくださったのですか?」

「一応な」

「ありがとうございます。このご恩は必ず」

深々と頭を下げるリューを見てリクは立ち上がってその場を去ろうとする。

「あの、お名前だけでも教えては下さいませんか?」

「名乗る程じゃ」

「お願いします」

切実な表情でお願いされるリューにリクは観念して仮面を外して名乗る。

「リク。リク・セレアと申します。私の事は他言無用で」

正体を明かして去るリク。

「リク・セレア………」

覚えがある。

少し有名なマッサージ屋の店長。

まさか冒険者だったとは思いもよらなかった。

今度伺おうとリューは決めた。

それとは別に何故かショートパンツの尻部分が妙に濡れていることに疑問を抱いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダンジョンから帰って来たリクは既に換金を済ませてそれなにの金を手に入れることが出来た。

だが、途中で出会ったリューに多少落ち着いた興奮が再発した。

「やれやれ、私も節操がありませんね」

苦笑しながら言うリクは『歓楽街』に行ってアイシャにでも相手して貰おうと考えて店を出る。

「あ、リク」

「アイズさん」

街中でアイズと出会った。

「買い物?」

「いえ、散歩ですよ」

本当は『歓楽街』に行こうとしていることを伏せてリクはアイズが持っている道具(アイテム)を見て問いかける。

「随分な量ですね」

「近い内に遠征があるから。その準備」

ああ、なるほどとリクは納得した。

「これが終わったらリクにマッサージしてもらおうと思っているけどいい?」

可愛らしく言ってくるアイズにリクは正直悩んだ。

今すぐにでも発散させたい性欲をアイズが店に来るまで我慢できるのか。

だけどここで断ればアイズは少なからずショックを受けてしまう。

「ダメ?」

上目遣いで尋ねてくるアイズにリクは必死に思考を働かせた。

「アイズさん。こっちへ」

アイズの腕を掴んでリクは路地裏へ連れてくる。

「アイズさんは私が【不明者(ステルス)】なのはご存じですよね」

「うん」

肯定するアイズにリクは言った。

「実は先ほどダンジョンにいまして少し疲れているんです」

そこまで言ってアイズはその先自分がどうすればいいのか予想できたのか頬を赤くしながら指先を弄る。

「ど、どうすればいいの?」

「壁に手を付けてください」

リクの言葉に従ってアイズは壁に手を付ける。

「お尻をこちらに突き出すような感じで足を閉じてください」

「こ、こう?」

今までにない態勢に困惑しながらもリクの言う通りにするアイズ。

「ええ、そのままじっとしていてください」

リクは自身の陰茎を取り出してアイズの股の間に差し込んだ。

「んっ」

腰を抑えられて身動きが取れないアイズの股の間に熱くて固いものが前後に動き出す。

「そう、そのまま」

前後に動かす陰茎にアイズは自身の秘部にも擦れてしまう。

「んっ……ふぅ……」

指や口でされるとは違う快感がアイズを襲う。

「アイズさん。声を抑えないと誰かが見てしまうかもしれませんよ」

ここは路地裏。

いつもの部屋ではなく外。

いくら人気がなく人通りがいない場所でも声を出せば誰かが来てしまう。

「ま、待って……リク、ん……お店に」

「すみません。我慢できません」

店に行こうとするアイズだが我慢ができないリクは後ろからアイズを抱きしめる格好で腰を動かす。

「ん、んぷ……んっ、はぁ…………」

後ろから胸を揉まれて、指でアイズの口を弄る。

指を口の中に入れて犯す様に指を動かす。

「はぁ………んあ、んんっ……はっ、リ、リク……」

「アイズさん。もう少し我慢してください」

胸を揉んでいた腕はアイズの腹部を固定するように抱き留めて腰を動かす。

股の間に挟まれている陰茎がビクビク動いているのが伝わってくるアイズは限界が近いとすぐに理解出来た。

だから膝をくっ付けた状態にしてより強く挟み動かす。

「気持ち…いい?」

「はい……」

恍惚の表情で尋ねてくるアイズにリクはすぐに限界が着てアイズの太股に射精した。

「ん」

リクが射精した感覚が太股から伝わり生暖かい感触が太股から感じる。

「ふぅ、ありがとうございます」

スッキリしたリクは礼を言うとアイズはしゃがんでリクの陰茎を舐める。

「ん、レロ……チロ、ジュル………ジュプ、んふっ」

舐めて口に咥えるアイズ。

射精したら口に咥えるようになったのかこれはこれでいいとリクは判断した。

「レロ。ピチャ、ジュブ……ジュル、チュパ、チュッ」

綺麗に舐め取られてアイズは自分の太股についている精子を取って立ち上がる。

「リク。ちゃんと我慢しないとダメ」

「すみません」

注意されるアイズにリクは素直に謝罪した。

「私はリクに感謝しているから言ってくれればちゃんとするよ」

頬を朱色に染めながら言うアイズにリクは目を見開いた。

「後でお店に行くから」

それだけ言ってアイズは路地裏から出て行った。

アイズはもしかして快楽に溺れやすいのかという疑問が頭を過るがそれはそれでアリだと判断したリクは店に戻る。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

アイズ。行きますよ

路地裏でアイズと会ってからリクは店に戻って求人募集のチラシを作っていた。

客も増えてきている店にいつものようにリク一人では手が負えない。

人手を増やす為に従業員を雇うことにした。

とはいえ、見つかるかどうかが不安だった。

マッサージはかなり体力を使う上に人を相手にするから精神的にも疲れる。

リクみたいに楽しみながらする人は本当に数が少ない。

雑務や接客だけでも助かるが最悪は誰も雇えないことは視野に入れておかなければならない。

理想はエロいことも寛容する美女、美少女だがあまり期待はしないでおこう。

「それにしてもアイズさん。遅いですね」

後で店に来ると言っていたが日にちが変わりそうな時間になっても一向に現れる気配がなかった。

「まぁ、遠征の準備ですし仕方はありませんか」

そう呟きながら寝ようかなと立ち上がるとリクは店の前に気配を感じた。

店の扉を開けるとやはりアイズが立っていた。

「遅れてごめんなさい……」

「いえいえ、大丈夫ですよ」

申し訳なさそうに謝るアイズにリクは気にも止めない。

「夜風は体に悪いですし中へどうぞ。まずは暖かい飲み物でも」

「リク」

中へ誘導しようとするリクの袖をアイズは掴む。

「一緒にお風呂に入ろう」

「おっふ」

頬を朱色に染めながら上目遣いで言ってくるアイズにリクはあまりの可愛さに変な声が出た。

まさかのアイズから風呂に誘われるとは思いもよらなかったがここで断れば男が廃る。

否、変態の名が廃る。

「ええ、もちろん」

リクはアイズの申し出通りに一緒に浴室に向かう。

既に湯船は溜まっている為溜める必要もなく一緒にアイズと浴室に入る。

「……あまり見ないで」

腕で胸と秘部を隠しながら恥ずかしそうに言ってくるアイズだが、その反応がリクの理性がどんどん削られていく。

リューの肌を見た時は幻想的と感じたリクだがアイズはそれとは違う神秘性を感じる。

だけど、ジロジロ見るのも失礼と思ったリクは極力見ないように努める。

「アイズさん。先に体を洗いますか」

「リクが洗って欲しい」

「喜んで」

背を向けるアイズの白い肌。

今すぐ蹂躙したいぐらい欲望を抑えてアイズの背中を洗っていく。

「んっ」

声が漏れるアイズ。

今日のアイズは何時にも増して積極的というかエロいというかという考えが浮かぶがどちらにしろリクにとっては好都合なのでその考えを放棄した。

「リク。ここも」

アイズは後ろにいるリクに体を預けて手を自身の胸に持ってくる。

望むがままに後ろからアイズの両胸を揉むように洗う。

「ん、ふぅ……」

漏れる艶のある声にリクの陰茎は既に臨戦態勢状態。

だけど、今は自身の内側で暴れている性欲の獣を檻に閉じ込めて紳士的に対応に努める。

「リク……抱きしめて」

自身の欲望と戦っているとアイズの甘えるような声が聞こえた。

寂しさを埋めるために親に甘えたいようなそんな声にリクはもしかしてとある疑問を感じた。

「アイズさん。寂しいのですか?」

その言葉にアイズは小さく頷いた。

それを見てリクは理解した。

アイズは人の温もりに飢えている。

強くなることに必死で求めることが出来ず、満たすことも出来ないその温もり。

同じ【ファミリア】のティオナ達には迷惑をかけたくないアイズはその感情を心の奥に閉じ込めていた。

だけどその感情を開けて寂しい思いを埋めてくれるリクにアイズは甘えたかった。

可愛いと思いつつリクはアイズを抱きしめる。

「私で良ければいつでも甘えに来てください。アイズさんに寂しい思いはさせませんから」

「うん…」

顔を近づけてキスをするリクにアイズは抵抗することなく受け入れる。

「ん、んん」

唇を奪われて口の中に舌を入れるリクにアイズはされるがままに蹂躙される。

数分の間唇を奪われて上手く呼吸ができなかったアイズは息を乱す。

リクはアイズを抱えて浴室を出ていき自身のベッドの上に寝転がせて覆い被るようにアイズの上を跨る。

「アイズさん、貴女を抱きたい」

素直な気持ちをアイズにぶつけるとそれを聞いたアイズは視線を外しながら了承するように小さく頷いた。

了承を取ったリクはもう一度アイズと唇を重ねる。

「んん、ん……はぁ、アイズ……アイズって呼んで」

「わかりました。アイズ」

さん付けを止めてキスを再開するリクはキスをしながらアイズの胸を鷲掴みにして優しく揉み解す。

マッサージに長けているリクの手は痛みはなく、むしろ心地よい刺激をアイズに与える。

「んっ、くぅン……」

甘い声をあげ、こみ上げてくる快感に身を委ねる。

体が火照り始めたアイズを見てリクはキスを止めて頭を下げてアイズの乳首を舐める。

「ふっ、ンン………あっ………」

胸を揉まれ、舐められるアイズ。

リクに触られる度に快楽がアイズを襲う。

それと同時にどこかの安心感も伝わってくる。

快楽と安心感が同時にアイズに伝わり、アイズの心を満たしていく。

アイズの胸を堪能したリクはその白い肌を味わうように舐め続ける。

胸だけではなく腹部にまで舐めるリクはそのままアイズの秘部にまで到達する。

「あっ、そこは……」

自身の一番恥ずかしいところに流石のアイズも声をあげるがお構いなしにリクは秘部を舐める。

「ああっ!んっ、はっ!そこは……ダメ……」

容赦なく秘部を舐められるアイズは体を震わせながらも両手でリクの頭を押して離れさせようとするが腕に力が入らず動かすことができない。

「アイズに汚いところなんてありませんよ」

そう言って膣から溢れ出てくる愛液を舐め、吸い取る。

「あ、あぅ……ん、はぁ………んんっ、んっ」

秘部を舐められて、吸われて快楽と羞恥心を感じるアイズにリクは舐めるのを止めて体を起こして自身の陰茎の先端をアイズの秘部にくっつける。

「アイズ。行きますよ」

「………うん」

返事をするアイズにリクの陰茎はアイズの秘部に侵入して一気に奥まで突き入れる。

「あぅぅぅ!んんっ!あああぁぁぁ!!」

処女膜が突き破られて体中に激痛が走る。

モンスターとの戦闘の時とは違う痛みにアイズは堪らず声をあげる。

「大丈夫ですよ。そのまま私に身を委ねて」

「んっ、ン……んあっ、ふあああッ!」

優しく声をかけられるリクに抱き着きながら身を任せる。

膣内の突くポイントを変えてアイズに快感を与えていく。

ほどなくして膣口から奥まで無理矢理押し広げられる痛みは減って行き、その奥は甘く疼くような感覚へと変わる。

「んぁ、は、ああああああ………」

喘ぐアイズはビクビクと身を震わせながらリクの陰茎を離さないように膣内で締め付ける。

締め付けられている膣内がリクの射精を促す。

「キス……キスして……」

蕩けた顔で瞳を潤わせておねだりするように懇願するアイズの要望に応えるように優しくキスをする。

「んん、んふ……ん!はぁ、あっ!ンッ……私、もう……」

キスをされてこみ上げてくる快感にアイズは我慢の限界だった。

「私も、膣内(なか)に出していいですか?」

「うん……」

その言葉を聞いて激しくなる腰の動き。

「あッ!ングッ…んっ、はぁ……ん、んん……も、もうダメ……」

「ええ、私ももう」

「ああぁぁぁぁぁッ!!」

最後にひと際腰を強く突き出して二人は絶頂を迎えた。

痙攣するように体を震わせて抱き着くアイズの膣内に勢いよく射精したリクの精子は留まることも知らずにどくどくとアイズの膣内に精子を流し込んでいく。

息を荒くしながら呼吸を整えてリクはアイズの膣内から陰茎を取り出すとアイズの膣内から精子がこぼれ出る。

アイズの処女を手に入れた達成感と性欲を満たすことが出来た快感を同時に味わうことが出来たリク。

「レロ……んっ、チュバ……んっ……ジュル」

そんなリクの陰茎をアイズは口に咥える。

精液と愛液が交ざり合ってついているリクの陰茎をアイズはしっかりと舐め取り、口に咥える。

「チュ、チュク……ペロ……ン」

一通り舐め取ってゴクリと飲み干すアイズは首を傾げながら言う。

「えっと、ごちそうさま?」

その天然発言にどう反応すればいいのかわからないリクはアイズを抱きしめて一緒に横になる。

リクの胸元に頭を置いてギュと抱き着くアイズにリクは抱きしめて応える。

 

 

 

 

 

 

リクがアイズを抱いてから数日後。

【ロキ・ファミリア】の遠征日当日にバベルに集まっている【ロキ・ファミリア】の中からリクはアイズを見つけ出して歩み寄るとアイズもリクの存在に気付いて振り返る。

「遠征。頑張ってくださいね、アイズ」

「うん」

「それと無茶を控えるように」

「……はい」

やや視線を横にして頷くアイズに苦笑しながら言う。

「もし無茶をしたら店に来てくださいね」

「うん」

笑みを浮かばせるアイズを見てリクは静かにその場所から離れていく。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

貴女の求めるがままに与えましょう、アイズ。あと、アイズはいい匂いです

「………レロ、ピチャッ……チュッ……リク、気持ちいい……?」

「ええ、最高ですよ」

アイズと一線を超えて以来、アイズはますますリクを求めるようになっていた。

リクの仕事終わりには顔を出してリクの喜ぶことを自分から進んでするようになり、今日もアイズはリクに奉仕している。

「チュ、レロレロ………チロッ……ン………」

客室のソファに座るリクの前に膝を折って剝き出しになっているリクの陰茎を舐めながら指で自分の秘部を弄り、自慰行為を行う。

「……やっぱり、ンッ……装備はしないほうがいいんじゃ………んんっ」

「いえいえ、これはこれで重要です」

ダンジョン帰りということもあってアイズは防具を身に着けている。

装備を外してシャワーを浴びてからと思っていたアイズにリクはそのままでいいと言われて今に至る。

「チュバ、レロ……あっ、んん………はぁ……チュル………」

リクの陰茎から溢れ出てくる我慢汁を物欲しそうに執拗に舐め取るアイズは我慢汁の匂いに興奮して指の動きが激しくなる。

秘部から溢れ出てくる愛液はスパッツを濡らしてスパッツ越しからでも濡れていることは明白。

激しくなる指の動きに合わせてクチャクチャと音が客室に響く。

「はっ……ん、んん………あっ……」

「アイズ、止まっていますよ」

「……んんっ、ん………チュプ…………」

自慰で声が我慢できず漏れて、奉仕する口の動きが止まってしまったアイズに続きをするように催促するリクにアイズは再びリクの陰茎を口に咥える。

「少し……激しくしますよ」

「んんっ!?んん、ん!んッん!」

アイズの頭を持って激しく上下に動かす。

無理矢理激しく動かされるアイズは若干涙目になるがそれはそれで興奮した。

刺激が強まり、絶頂を迎えるリクはたまらずそのままアイズの口の中に射精する。

「ん、はぁ~」

一息つくリクはアイズの頭から手を離すとアイズは口の中にある精子を溢さないようにゆっくりとリクの陰茎から口を離す。

離れたアイズの口の中にはリクの精子が溜まっている。

だけど、アイズは吐き出すことも飲み込むこともせずにただリクの言葉を待っている。

「アイズ、口を開けて」

「あ~」

アイズの口の中に広がる精子を見てリクは満足気味に頷く。

「飲んでください」

「んっ……」

ゴク、ゴク、ゴクンと精子を飲み干すアイズはもう待ちきれないからのようにスパッツを脱いでリクの膝上に移動してリクの陰茎を握りながら自分の秘部に入るように合わせると一気に腰を下ろした。

「はんっ……ん、んん、ああ!ンはッ………ふあああッ!」

自分から激しく腰を動かすアイズはリクと目が合うとキスを行う。

唾液を交換するかのように舌を絡ませ合うアイズとリク。

唇が離れ合うと唾液がつーと繋がり合うなかでアイズは恍惚な表情を浮かべていた。

「……もっと、欲しい………」

「何がでしょうか?」

「リクの……ああっ!せ、精子……を私の中に………」

「いいですよ、アイズが望むのなら」

求め、欲するアイズにリクは腰を動かしてより激しく動き出す。

「あっ!ん、んん……はぁ、はン………あ、あ、ああっ……リク、リク……」

「はい、私はここにいますよ」

「ん、んふ……はっ、あっ………もっと……」

切ない声で喘ぎ声を出すアイズにリクは安心させるような優しい声音で声をかけるとアイズはリクと唇を重ねて再び舌を絡ませ合う。

それでもアイズは足りないかのようにもっと求める。

子供のように存分に甘えるアイズにリクはそれに応える。

アイズもリクに応えるかのように腰を動かす。

何度も舌を絡ませ合いながら互いを求め合う二人は込め上げてくる快感に身を委ねて同時に絶頂を迎える。

「~~~~~~~~~~~~ッ」

絶頂を迎えたアイズは快感に打ち震えながらも求めていた精子が自分の子宮内にドクドク流れ込んでくるのが実感できた。

絶頂の余韻に身を震わせながら体重をリクに預けるようにもたれる。

「………気持ちよかった?」

「ええ、最高に」

「よかった………」

自分の体で満足させてあげることが出来たことに安堵して歓喜するアイズは微笑みを浮かべるとすぐに唇を尖らせる。

「リク、次からは絶対シャワー浴びてからじゃないとしてあげない」

「どうしてです?」

「……汗臭い女って思われたくない」

アイズからには花のような匂いしかせませんよ、と言いたかったがそれを押さえる。

変態のリクにとって美少女の汗の臭いは逆に好物。

むしろ、もっと嗅がせて欲しいとさえ思っている。

しかし、そう思われたくないというアイズの乙女心に察してリクは微笑する。

「では、浴室で二回戦を始めましょうか」

「………ん、次はどうすればいいの?」

「ふふ、この前、いいものを手に入れましてね」

アイズにローションを持たせて浴室に向かう途中でリクは内心ほくそ笑んでいた。

従順になっていくアイズをどのように楽しもうかそう妄想するだけで陰茎が大きくなるがリクはアイズ一人で満足するつもりはない。

ダンまちヒロイン達とエロいことをしまくる為にリクの性欲は止まらない。

そして、次の狙いは決まっている。

アイズに憧憬を抱き、少し百合が入っているかもしれないエルフの少女。

千の妖精(サウザンド・エルフ)】の二つ名を持つレフィーヤ・ウィディス。

楽しみだ、と内心で呟きながらまずはこれから行うアイズのソーププレイを楽しもうと活き込む。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

卑しい犬のようにペロペロ致します、フレイヤ様。アイズとレフィーヤさんの百合もいいものですね

「いかがでしょう?フレイヤ様」

「ええ、貴方のマッサージは最高よ」

リクは今日も元気に営んでいた。

既に常連客となっているフレイヤの足先から肩まで入念かつ念入りにマッサージを行う。

その近くには当然のようにオッタルが待機している。

変態であるリクが粗相をしでかしたら即殺害を視野に入れているかのような鋭い視線を向けてくるがリクは気にも止めない。

「【剣姫】と随分楽しんでいるようね」

「おや、お気づきでしたか」

フレイヤは知っている。

アイズがリクに抱かれて自分から求めるようになっていることを。

それに関してリクは特に気にせず平然と話す。

フレイヤは愛と情欲を司る女神。

その行為に愛があればフレイヤはその光景を愛でるように見守る。

リクはちゃんと愛して行為を行うし、フレイヤもそれを知ってリクに興味を湧いた。

自分と似ている、そう思ったフレイヤはリクを勧誘している。

「少し妬けちゃうわ。貴方、私には手を出さないじゃない」

「私から手を出したら首が飛んでしまいますから」

自分の首をトントンと叩くリクにフレイヤは微笑を浮かべる。

リクがフレイヤを襲えば間違いなくオッタルは隠し持っている武器でリクの首を跳ね飛ばそうと動き出す。

「ふふ、そうね」

自分に忠実の子であるオッタルならそうするだろうと納得してフレイヤは上半身を起こして座ると足をプラプラ揺らす。

「足もお願いできるかしら?」

「もちろんです」

膝間着くリクはフレイヤの足を持とうとした時、制止の言葉が投げられた。

「手じゃなく舌でしてちょうだい」

見下されながらそう命令してくるフレイヤにリクは身を震わせる。

「かしこまりました」

足を掴んで舌で足のツボを刺激させるリク。

指ではなく舌を使わなければならない為にしっかりと舌に力を入れなければツボを押すことさえ出来ない。

「もっと強くしなさい」

「……はい」

美の女神様からの命令にリクはただ従う。

もう足に接吻しているかのように口を近づけているリクはフレイヤの綺麗な足を十二分に堪能していた。

フレイヤはリクが自分の足に興奮して舐め回している姿を見て微笑む。

舌でマッサージなんかできる訳がないことはフレイヤは理解している。

ただ、リクを苛めてたかった。

自分ではなくアイズと楽しんでいたことに嫉妬していることは自分が一番よくわかっている。

だけど、今は、今だけはリクは私のものと言わんばかりにそれを誇張してフレイヤはリクを苛める。

「下手ね、それが常連に対する対応なのかしら?」

「も、申し訳ございません……」

理不尽を押し付けて文句までも言うフレイヤにリクは逆に興奮を覚える。

「もうマッサージはいいわ。私の足を綺麗にしなさい」

「はい………」

フレイヤの足指の先から指の間までも舐めるリクにフレイヤは恍惚の表情を浮かべる。

自分の命令に忠実に従い興奮しているリクに優越感を覚えるフレイヤはその感覚を堪能する。

「い、いかがでしょうか?」

舐め終えたリクは見上げてフレイヤに確認を取るとフレイヤは微笑を浮かべて。

「やり直しね、手を後ろに組みなさい。オッタル、彼に目隠しを」

「ハッ」

罰を加えてやり直させた。

両手を後ろに回すとオッタルがリクに目隠しをしてロープで両腕を拘束する。

フレイヤは見えないリクの顎に足を当てて自分の足はどこにあるのか教える。

「さぁ、私をもっと楽しませて……」

蠱惑な笑みを見せるフレイヤだが目隠しされているリクにはわからない。

リクが出来るのはただ一つ。

フレイヤが満足するまで足を舐め続ける事。

「……はぁ……はぁ……」

しかし、リクにはご褒美だ。

忠犬のようにペロペロとフレイヤの美脚を舌で追い求めて見つけたら何度も舌で舐める。

「はぁ……いいわ…………」

そんなリクを見下してフレイヤは楽し気だった。

フレイヤは愛と情欲を司る女神である。

リクは攻めも受けも両方ともいける変態である。

第三者から見ればフレイヤがリクを虐げられている光景だが、二人の間にはその行為に確かな愛がある。

互いに悦び合う二人にフレイヤは時間を見て少し落胆する。

時間が来てしまったからだ。

リクは店自体は真面目に経営している。

その邪魔をしてまで続けるのはフレイヤ自身も喜ばしくない。

「リク。立ちなさい」

「……はい」

迫りくる時間の中でフレイヤは最後にリクを満足させてあげようと命令する。

立ち上がるリクのベルトとズボンを脱がすとそこには既に勃起している陰茎が姿を現す。

「ふふ、私の足はそんなに気持ちよかったのかしら?」

「最高の……ご馳走です」

正直に答えるリクにフレイヤは満足気味に頷くと両足でリクの陰茎を挟む。

「なら、貴方の大好きな足で気持ちよくしてあげるわ」

「ありがとうございます………」

両足を動かして陰茎に刺激を与えるフレイヤは足からリクの陰茎がビクビクと反応しているのがわかる。

「フレイヤ様……お慈悲を………」

辛そうに声を上げるリクにフレイヤはそれに応えた。

「ええ、イカせてあげるわね」

より一層に両足を動かすフレイヤにリクはフレイヤの攻めに抑えに抑えていた我慢に限界を迎えてすぐに絶頂を迎えて射精した。

飛び散る精子はフレイヤの足だけには収まらずに腹部までも飛び散った。

大量の精子が飛び散った中でフレイヤは立ち上がってリクの拘束と目隠しを取る。

明るくなった視界に映るのは蠱惑的な表情をするフレイヤの笑顔。

「またお願いね、リク」

オッタルからタオルを受け取って精子を拭い取ってから出て行くとリクは一息入れて。

「仕事を再開しますか」

まずは片付けから、と仕事に勤しむ。

 

 

 

 

 

 

 

 

今日も無事に仕事を終わらせることが出来たリクは一息入れる為にコーヒーを飲む。

いつも通りならもう少ししたらダンジョン帰りのアイズがやってくる。

今日はフレイヤが自分にされたように目隠しで拘束もいいかもしれないと妄想を膨らませていると店の入り口で気配を感じ取ったリクは訝しむ。

いつもなら一つだけの気配が二つある。

「今日は珍しく誰かお誘いしたのでしょうね」

珍しい話ではない。

【ロキ・ファミリア】は既にお得意様になっている。

アイズの他に誰か来てもおかしい話ではないが、今日はエロいことは無理かとはんば諦めで入り口に足を運ぶ。

「こんばんは……」

「こ、こんばんは」

いつも通りのアイズとその隣には次に狙いを定めていたレフィーヤ・ウィリディス。

「こんばんは、アイズにそちらの方は……」

「レ、レフィーヤ・ウィリディスです。アイズさんの紹介で来ました」

「そうですか、初めまして。ウィリディスさん」

「あ、レフィーヤで構いません」

「わかりました、レフィーヤさん。中へどうぞ」

店の中へ誘導するリクはアイズとアイコンタクトするとアイズもそれに頷いて応じる。

いつかはレフィーヤを誘って店に来て欲しいと頼んでおいたがまさか数日も経たずにつれて来てくれるアイズにリクは感謝しつつ二人を客室に案内した。

「どうぞ」

「ありがとうございます」

「ありがとう……」

紅茶を淹れて二人に渡すとリクは対面するようにソファに腰を下ろす。

「さて、今日はどうなさいました?」

「……レフィーヤのことでお願いがある」

「あ、あの、アイズさん。本当によろしいのでしょうか?」

「うん、リクは信用できる」

戸惑うレフィーヤにアイズは断言するように言い切るとレフィーヤは自分の口から今日訪れた理由を話した。

肩こりが酷いとレフィーヤは告げる。

以前から肩の調子は悪いと思っていたが最近は特に酷く少し動かしただけで骨がバキバキとなるらしい。

それを聞いたリクはふむ、と顎に手を当てて考える。

「レフィーヤさんは緊張しやすい方ですか?」

「は、はい、いざとう時は特に……」

その答えになるほど、と納得してリクはその原因について教える。

「レフィーヤさんの肩こりの原因は精神的ストレスでしょう。冒険者は常に死と隣り合わせという状況化の中に身を置いています。ストレスは恐怖、不安、焦りからも体にとってはストレスと判断されます」

「そ、そうなんですか?」

「ええ、レフィーヤさんの場合はそれが肩に集中しているようですから、ああ、そうだ。少しお待ちください」

話の途中で何かを思い出したかのように立ち上がるリクはあるものを二人の前に持ってきた。

「香ですか?」

「ええ、リラックス効果がある香と聞いて以前購入していたのを忘れていました」

香の匂いを嗅いで表情が和む二人。

二人の表情を見てその効果を確認したリクはアイズに視線を向ける。

「アイズ。レフィーヤさんの肩を揉んであげてはどうでしょう?見知ったばかりそれも異性である私よりも馴染み深く同性である貴女の方がレフィーヤさんの気も楽でしょう」

「うん」

「え、い、いえ!そこまでなさらくても大丈夫です!」

「駄目」

遠慮するレフィーヤを斬り捨ててアイズはレフィーヤの肩を揉み始める。

「異性である私がここにいれば気にもなるでしょう。一時間ほど席を外しておきますのでごゆるりと。何かあれば声をかけてください」

その場から離れるリクは隣の部屋に向かう。

レフィーヤはまだ知り合ったばかりなのに気を遣わせて申し訳ないと思ったがアイズの言葉通り誠実で優しい人だということはわかった。

憧憬を抱いているアイズに肩を揉んでもらうという申し訳なくも嬉しいレフィーヤ。

すると、アイズの手が肩から胸へ落ちてきた。

「ひゃっ!?」

突然胸を揉まれて変な声が出たレフィーヤだが、アイズは今も胸を揉んだまま。

「あ、あの、アイズさ―――」

どうしたのかと振り返ろうとした瞬間、レフィーヤは唇を奪われた。

他でもないアイズに。

「レフィーヤ……」

恍惚な表情を浮かべるアイズ。

隣の隠し穴からその光景を見ていたリクは思わずガッツポーズを取る。

先程の香はリクが調合した香。

リクは『調合』と『神秘』のアビリティを獲得してそれを極めて、様々な試行錯誤を繰り返して作り上げた一つが先ほど使用した香だ。

思考判断を鈍化させて性感覚を高める香は『耐異常』を持っていたとしても効果を促す。

問題はある点としては効果が高すぎるのと性欲に忠実な人ほどかかりやすいという点。

作り出した時、リクは一晩中その効果に悩まされて結局は繁華街でアイシャの一晩中相手してもらうことで事なきを得た。

「んっ……はぁ、レフィーも………口空けて………」

「んぐ、あ……アイズ…………んんっ、はぁ……」

効果が掛かる前に離れてリクはともかく香の効果が発揮している空間にいる二人は舌を絡ませ合っていた。

止めようと抵抗しようとしているレフィーヤだが、憧憬の人が人だけあって強く抵抗できずに口の中に舌を侵入させられて犯されていく。

思考判断も鈍化されて快楽に忠実になっていくレフィーヤはアイズと舌を絡ませ合いながら胸を揉まれていた。

【剣姫】と【千の妖精(サウザンド・エルフ)】の百合にリクは陰茎を取り出してそれをおかずに自慰を行う。

「ムチュ……チュパ………は、んっ、ア、アイズさん………」

服を脱がされていくレフィーヤは下着までもずらされて胸を露にされてしまう。

「大丈夫………これは、スキンシップだよ」

レフィーヤの胸を直に揉み解しながらレフィーヤの尖った耳を舐め始めるアイズにレフィーヤは顔を真っ赤にして目を強く瞑る。

「ん、そ、そこは………らめぇ…………」

「駄目じゃない、気持ちいいことはいいことだよ」

耳を舐められて呂律が回らくなったレフィーヤにお構いなく耳を舐め攻め続ける。

香の効果もあってより一層に感じてしまっている。

アイズは耳を舐めるのを止めるとレフィーヤを押し倒す態勢を取る。

互いに息を荒くするなかでアイズはレフィーヤのスカートを捲って指で下着の上からレフィーヤの秘部に刺激を与える。

「ンぁッ!?あっ、あ、そ、そこは…………!」

突然秘部を刺激されて堪らず声を上げる。

憧憬のアイズに犯されているという現実から逃れられないレフィーヤ。

そんなレフィーヤの胸をアイズは舐める。

「んふっ!………ア、アイズ…………ひゃん!む、むねは………!」

抵抗しようにも力が入らないレフィーヤはなす術なくアイズにその穢れない身を汚されていく。

胸を揉まれて乳首を舐められ、吸われるレフィーヤ。

お腹から感じるこみ上げてくる何かをアイズによって刺激される。

こみ上げてくる感覚を快感とはわからずレフィーヤ。

アイズはもう一度レフィーヤと唇を重ねる。

今度は舌も入れていない軽いキス。

「あっ………」

微笑むアイズの顔を見て一瞬だけ安堵するレフィーヤ。

アイズはその隙を狙ってかレフィーヤの下着の中に指を入れてレフィーヤの秘部に直接指をいれた。

「ひッ、あああああああああああああああああああああああああッ!!」

快感が一斉にレフィーヤの体を襲った。

生を受けて初めての絶頂にレフィーヤはビクビクと体を震わせる。

そんなレフィーヤをアイズは優しく抱きしめる。

「大丈夫だよ、一緒に気持ちよくなろう」

子供をあやす様に優しく話すアイズは隣の部屋から出てきたリクに視線を向ける。

「リク、レフィーヤも私と同じように受け入れてあげて」

「勿論ですよ」

性の悦び、快感、絶頂を知ったレフィーヤ。

これからも楽しめそうとほくそ笑む。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ティオネさん、前戯の練習をしましょう。もちろん、本番まではしません。このマッサージはアイズもしたことがありますよ、レフィーヤさん

リクは今日も自店を営んでいる。

早く従業員の一人ぐらいは確保しなければ過労で倒れるかもしれないと思いつつお客様のマッサージを続けていく。

順調に黒字が続くのは嬉しいが、流石に一人で全てを行うのは限度があった。

「ありがとうございました!」

お客様に挨拶して他に客がいないことを確認したリクは休憩を取ろうと思った瞬間、店の扉が開いた。

「いらっしゃいませ、ティオネさん」

「ええ、お願いするわ」

ティオナ同様に顔馴染みなっているティオネが来店してリクはすぐに仕事場に案内する。

「では、こちらでうつ伏せになってください」

リクの指示通りにうつ伏せに寝転がるティオネ。

「では始めますね」

まずは足先からマッサージを開始するリクにティオネの表情が気持ちよさそうに表情が緩くなっていく。

「ん……やっぱリクのマッサージは気持ちいいわね………」

「ありがとうございます」

「あのバカもあんたのマッサージの腕をまた褒めていたわ。忙しくなるんじゃない?」

「……やはり、速めに従業員は確保した方が良いですね」

クスリと微笑むティオネの言葉にリクは真剣に考える。

以前もティオナがリクのマッサージの腕を褒め回して多くの客が店にやってきた日は本当に大変だった。

マッサージを続けていくうちにティオネの瞼が重くなっていく。

「………ごめん、少し寝るわ」

「ええ、時間が着たら起こしますよ」

リクに一言告げて眠りにつくティオネにリクは微笑みながらティオネの頬を軽く叩く。

完全に眠りについたのを確認してリクは詠唱を唱える。

「【現と夢はどちらも等しい】」

催眠魔法を唱えるリクの手元に一本の紫色の針が出現する。

「【ナイトチェエル】」

紫色の針をティオネの頭に刺す。

当然外傷はない。リクの催眠魔法は対象が寝ている状態でなければかけることができないが、効果は十分にあるがリクは催眠魔法の効果を最低限に抑えている。

例えばリクが最大限の催眠魔法をティオネにかけてティオネはリクの性奴隷と認識させればティオネはその認識通りにリクの性奴隷になる。

しかしそれでは意味がない。

これほどの美少女を簡単に操れたとしても所詮魔法は魔法。

効果がなくなれば何の意味もない、その上、面白くもなければ詰まらないものになる。

だからリクはきっかけを与える程度に威力を押さえている。

きっかけだけを与えて殆どが本人の意思で決められるように。

後はそのきっかけを掴んで誘導させれるかはリク次第。

「ティオネさん、ティオネさん」

肩を揺すって声をかける。

「ん、もう時間………?」

「あと少しありますがそろそろですね」

起き上がるティオネはまだ寝ぼけているのか意識が完全に覚醒していない。

「随分とお疲れのようですね。【ファミリア】の訓練はやはりきついのですか?」

「そうでもないわよ。それに団長に振り向いて貰う為なら私はどこまでも頑張れるわ」

恋する乙女の顔をするティオネ。

「団長……【勇者(ブレイバー)】ですね。ティオネさんのような美しい方に愛されるなんて羨ましいですね」

「あら、口が上手いわね。でも褒めても何も出ないわよ?」

さらりと褒めるリクの言葉を平然と聞き入れるティオネ。

「それは残念です。ティオネさんの抱擁を期待していましたのに」

「さらりとロキみたいなこと言うわね、あんた………」

呆れるように半眼になる。

軽口だということはわかっていてもそういうことを言う人物とは思ってなかった。

どちらかで言うと冗談が苦手で真面目な奴がティオネが抱えているリクのイメージだった。

「ティオネさんのような美しい方なら男は皆そう思いますよ?そのまま一夜を共に、という淡い妄想を抱く人もいるでしょう」

「私の操は団長のものだから」

きっぱりと言うティオネにリクは本当にフィンのことを愛しているのだろうと思う。

だからこそ手に入れたくもなる。

「ついでに言えば男は初めての女性の相手はリードできる方がいいと仰る方が多いですね。初めてだから下手な方としてせっかくの思い出を汚したくないみたいな理想があるそうですよ」

「そこをもう少し詳しく教えて」

顔を近づけて喰いついてきたティオネにリクは続ける。

「女性も好きな方と初めてを過ごしたいという風に男性もそういう考えがあるんですよ。【勇者(ブレイバー)】がどうかは私にはわかりませんが」

「……………」

顎に手を置いて深く考え始めるティオネを見てリクは尋ねる。

「【勇者(ブレイバー)】はそういった経験は?」

「……ないわね、団長のそういう話聞いたことないし」

「なら、これはチャンスではありませんか?」

僅かに出来たティオネの疑惑にリクは飛びつく。

「今からティオネさんがリードできる女性になれば【勇者(ブレイバー)】にとってティオネさんは忘れられない存在になるでしょう。【勇者(ブレイバー)】の心を完全掌握する為に私と練習を致しませんか?」

「だから、私は団長に操を」

「私もそこまでとは言いませんよ。多少男に慣れておくという意味で私と前戯をしませんか?前戯を知る知らないで男性の反応は変わりますので」

「そんなに変わるものなの?」

「それはもちろん。男性なら特殊な性癖を持つ者以外なら全員が共通していると言っても過言ではありません」

言い切るリクにティオネは悩みに悩んで。

「………いいわ、ただし必要以上にしたら金玉引き千切るから」

リクの話に乗った。

「で、何をすればいいの?」

「まずは互いに裸になりましょう」

提案するリクにティオネは服を脱ぐ。

アマゾネスだけあって裸になることに抵抗が少ない、もしくはないこともあってティオネの豊満の胸が露になり、くびれた腰、揉み応えのある尻が丸見え。

揺れるティオネの胸を見てリクの陰茎が大きくなる。

「すご……男のコレってこんなに大きくなるのね」

「触ってもいいですよ。私もティオネさんの胸を触らせて頂きます」

「……まぁ、いいわ」

ティオネはリクの陰茎を。

リクはティオネの胸を。

互いの身体を触り合う二人。

「ん……」

始めて男に胸を触られるティオネもリクの陰茎に手を伸ばす。

リクもティオネの豊満な胸を揉みほぐす。

柔らかく弾力のあるティオネの胸は非常に揉み応えがある。

揉みまくるリクに対してティオネもリクの陰茎を握る。

「熱い……それに固いのね………これが(おとこ)の………」

始めて触る陰茎に触った感触を口にするティオネは両手で触りまくる。

ぎごちない感覚がまたいいと思いながらリクは内心でほくそ笑む。

催眠魔法によりきっかけを得たリクの言葉に惑わされてティオネは自らの意思でこうしている。

自分が操られているという感覚さえもないほど微量の効果しかないがとりあえずは成功したことに笑う。

「何かビクビクしてるんだけど?」

「ティオネさんの手が気持ちいい証拠です」

「そ、そうなの?ならいいけど……」

「もう少し手を激しく動かしてはくれませんか?」

「こう、かしら?」

両手で陰茎を挟むように持って前後に激しく動かし始めるティオネにリクの陰茎はより強い刺激を感じていた。

「そう、その調子で願いします」

両手にはティオネの胸の感触を味わって目はティオネの裸体を脳膜に焼き付けるぐらい凝視して陰茎はティオネの手で刺激を与えられる。

内心でこんな美少女に手を出さないフィンはどうかしていると愚痴る。

ここまで情愛を注ぐティオネの気持ちに応えないのならいっそのこと貰おうとさえ思っている。

フィンに振り向かれることなくそのまま叶わぬ恋で終わり、一生残る傷を作ってしまうぐらいなら自分が愛して抱きしめればいい。

そうなったらフィンを一発本気でぶん殴るが、今はまだ早い。

ティオネの身体にそそられてこうしているが本気で手を出すつもりはまだない。

今はまだ前戯だけの関係でいい。

その身体を堪能させて貰うつもりで乳首を弄る。

「あんっ」

艶のある声を出すティオネの反応から性感帯は乳首と判断して執拗にティオネの乳首を弄り始める。

「ん……ん、んっ………ちょ、と、乳首………あん、触り過ぎ…はぅ…………」

「私のも好きに触っていいですよ」

触り、抓み、弾くとティオネの乳首が固くなっていくとティオネの膣から太股に愛液が流れ落ちる。

「この………ッ!」

ギュとリクの陰茎を強く握って動かすティオネに急激に強くなった快楽に耐えられずリクは思わず射精してしまう。

「うわ……ッ」

突然の射精に驚くティオネの腹部と太股にリクの精液が飛び散る。

それを手ですくってまじまじと見る。

「これって気持ちよくなって出たってことよね……?」

「ええ、気持ちよかった証拠です」

本当はもう少し堪能したかったが出たものは仕方がない。

取りあえず今日はこれぐらいで諦めて次に会う機会を楽しみにしておく。

「言っとくけどこのことを誰かに言ったらぶっ殺すからね」

「勿論誰にも言いませんよ。二人だけの秘密特訓です」

ティオネは服を着てマッサージの代金を支払って店を後にする。

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜。

店の後片付けを終わらせたリクは一息ついていた。

「………従業員、速めに確保しないと」

深刻な問題に頭を抱えるリクは二つの気配が店の前に足を止めている事に気付いて店前に行くといつものようにアイズとレフィーヤが来ていた。

「あ、あの、先日はお礼も言えず申し訳ありませんでした……」

「いえいえ、構いませんよ。夜風は身体に悪いですので上がってください」

先日とはレフィーヤが肩こりに悩んでリクの店に訪れた日の事。

レフィーヤは初めての絶頂で気を失ってアイズに抱えられてその日は帰って行った。

アイズとの百合プレイはリクの催眠魔法で弄ったが、身体はそうではない。

レフィーヤの身体は既に快楽を知っている。

二人に見えないように唇を舐めるリクはあくどい感情を抑える。

欲に正直になるのはまだ早い。

「どうぞ」

客室で待っている二人に紅茶を淹れるリクはソファに対面するように座る。

「それで肩の具合はどうですか?」

「あ、はい。大分楽になりました」

楽になったと告げるレフィーヤにリクは申し訳なさそうに言う。

「失礼ですが、触って確認してもよろしいでしょうか?これでもマッサージ師の端くれ。きちんとレフィーヤさんを満足させられることが出来たのか、もう大丈夫なのかを確認したいのです。レフィーヤさんは肌の接触を拒むエルフの方というのはご存じですので無理にとは言いませんが」

「だ、大丈夫です。えっと服は……」

「もちろん着たままで結構です。では失礼しますね」

立ち上がってレフィーヤの背後に回るリクはレフィーヤの肩に触れて問題がないかを確認する。

「問題は特にはなさそうですね。しかし、レフィーヤさんの場合肩こりの原因はストレス。また酷くなる可能性がありますね」

「えっと、その場合どうすればいいのですか?」

尋ねて来るレフィーヤにリクはアイズを見て答える。

「性感マッサージをしませんか?」

「普通のマッサージとは違うんですか?」

「簡単に言ってしまえば胸や臀部、普段はマッサージしないところをすることですね」

「ひ、必要なんですか!?その、お、お尻などに………ッ!」

顔を赤くして疑惑の言葉を投げるレフィーヤにリクは首を縦に振る。

「ええ、臀部は疲労が溜まりやすい箇所でもありますし、女性の胸だって血液が最も流れる心臓に一番近い場所。一度行えば確かな効果はありますし、アイズもしてますよ?」

「うん、私もして貰ったよ」

「え!?」

肯定するアイズに今日一番の驚きを見せるレフィーヤ。

「もちろん普通のマッサージを定期的に行うという考えもありますし、このマッサージには相手の許可も頂いてから行っております。しかし、レフィーヤさんの場合こちらの方が効果的だと思いますがいかがなさいますか?」

「レフィーヤ、私はして貰った方が良いと思う」

「うぅ………」

悩むレフィーヤはアイズの言葉もあってリクの言葉に同意した。

恥ずかしいがアイズに心配をかけたくないという気持の方が上回ったようだ。

「では、こちらに衣類をこちらに。身体にタオルを巻いてうつ伏せになってください」

籠とバスタオルを持って来てレフィーヤに渡すと戸惑いながらもレフィーヤは服と下着を籠に入れてタオルを体に巻き付ける。

タオルの上からでもわかるしっかりとある胸や小振りの可愛らしいお尻がタオルの上からでもわかる。

うつ伏せになるレフィーヤを見てリクはマッサージを開始する。

「では始めますね」

「んっ」

レフィーヤのお尻を鷲掴みにして揉み解すリクは『感覚変化』を使用して性感覚を高めてマッサージを行う。

「くぅ………んっ……あ、あの……こ、これは、あっ…………普通なの、ですか……?」

弾力のあるレフィーヤの尻を揉みながらレフィーヤはこれが普通なのか疑問を飛ばすがリクは平然とした態度で首を縦に振った。

「性感マッサージとはこういうものですよ?抵抗があるようでしたらすぐにでも止めますのでその時は言ってくださいね」

そう答えるリクは両手でマッサージを続けることでレフィーヤの性感覚を高めて快楽に身を委ねようとする。

「恥ずかしいのは最初だけだよ。私は初めては少し嫌だったから」

「あ、アイズさん……」

レフィーヤのすぐ近くでアイズが見守っている。

枕に顔をうずめて少しでも声を抑えようとするレフィーヤだが、その反応はリクにとっては嗜虐心が煽られる。

虐めたいと思うがここは堪える。

下手に過激になればここまで来た努力が水の泡。

「ん………んん、はぁ………はぅ、ん………」

レフィーヤの艶のある声が漏れる。

一通りレフィーヤの尻を堪能―――マッサージを終わらせたリクは次へ移行する。

「レフィーヤさん上向きになって頂けますか?」

「………はぇ?」

恍惚な表情を浮かべているレフィーヤにアイズが協力してレフィーヤを上向きにすると体に巻き付けていたタオルがはだけてレフィーヤの裸体が二人に晒されることになるが、レフィーヤはそれが気になる程、思考が既に働いていない。

快楽に抵抗がないレフィーヤは抗う術を知らずにただ身を委ねるのみ。

「では、胸を始めますね」

レフィーヤのほどよくある胸を触るリクにレフィーヤは雷でも打たれたかのように背筋が反る。

「あっ!んんっ、はぅ………んっ……あン…くぅ………」

触られて、揉まれて、掴まれる。

自身の胸を蹂躙されるかのように弄ばれるレフィーヤの口から甘い声が出てくる。

胸を揉むと今度は乳首を抓まむなど行うリク。

「…………」

アイズはレフィーヤの姿、声を見て聞いていると体が疼き始めていた。

「んんっ………」

レフィーヤを見ながらアイズは自身の指で秘部に手を当てて刺激を与える。

疼くこの身体を鎮めようするアイズは自慰行為を行う。

「アイズ、もう少し待っていてくださいね」

そんなアイズの相手を後でしてあげようと声をかけるリクは休むことなくレフィーヤをマッサージしていく。

「はぁ、んあ……ふぅ…………あ、ああ、あン……あふ」

触られて感じてしまうレフィーヤはもう絶頂を迎える寸前だった。

こみ上げてくる快楽が頂点に達しようとするが、リクはそれをさせない。

レフィーヤが絶頂する前に加減しているからだ。

早く楽になりたいと思ってもそれをさせてはくれない。

レフィーヤの秘部から愛液が溢れ出ているがリクはそこに触ることなく胸や腹部などを触るのみに留まる。

「……あぅ、う………」

呂律が回らない口でリクの袖を掴むレフィーヤは懇願した。

以前アイズにされたように楽にして欲しいと。

「ええ、大丈夫ですから私に任せてください」

子供を諭すように優しい声音で話すリクはレフィーヤの秘部に触れて楽にさせる。

「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッッッ!?!?!?」

背筋が反るほど激しく痙攣して絶頂に達するレフィーヤの秘部からは愛液が噴き出た。

我慢していたものが一気に解き放たれたように噴出するとレフィーヤは苦しみから解放されたかのように荒い息を整える。

リクは微笑みを浮かべてレフィーヤの頭を撫でる。

「お疲れ様です。ゆっくり休んでいてくださいね」

「………ぃ」

辛うじて返答らしい言葉が口から洩れるとリクは自分の秘部を弄っているアイズに声をかける。

「アイズ。お待たせしました」

「……うん」

もう出来上がっているアイズのスパッツを脱がしてリクはアイズにレフィーヤを押し倒す態勢をするように言うとアイズはレフィーヤを覆い被るように四つん這いの態勢になる。

そのアイズの背後に回ってスカートを上にあげると既に秘部が濡れているのを見てリクはズボンから自身の陰茎を取り出す。

「行きますね」

一気に奥まで突き入れる。

「あぅ!……ああっ、あ、んん………ンァっ!」

後ろから何度も出し入れされる。

尻を両手で固定して腰を打ち付けるリクにアイズは蕩けた声が出る。

パンパンとぶつかり合う音が部屋に響く。

「ンン、ん、あ、リ、リク……もっと………あっ…………」

「欲しがりですね、アイズは。そこも可愛いですよ」

欲しがるアイズにリクはより激しく荒々しく動く。

アイズの両手首を掴んで後ろから何度も突き入れては出すを繰り返す。

「ンあっ、あ、あ、……あん…………んんっ、はぁ、はン………ああ」

激しくされることにより感じてしまうアイズは自身の下にいるレフィーヤが薄っすらと瞼を開けている事に気付いていない。

「アイズ、出しますよ」

「~~~~~~~~~~~~~ッッ!!」

自身の膣内に射精されたアイズはドクドクと子宮内に精液が噴き出していることに感じながらその余韻に浸かる。

「んっ…………」

自身の下にいるレフィーヤに今の安らぎを分けるようにキスをして舌を絡ませる。

なすがままにされるレフィーヤに最後に見たのは幸せそうなアイズの顔だった。

「レフィーヤさんもアイズと一緒に気持ちよくしてみせますよ」

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

新しい従業員として働いて貰いますね、まずは私に奉仕ですよ、リリ。え?私の出番は無しですか?アイズ、レフィーヤさん

「さて、午前中はこれぐらいにしておきましょう」

いつものようにマッサージ屋を経営しているリクは今日も仕事をこなして客がいなくなったのを見計らって一区切りつけることにした。

少し休憩を挟んで午後からまた再開する時間の間、リクは買い出しを済ませる。

街へ出て夕飯の買い出しを行うリクは溜息をつく。

「やはり、従業員を雇った方が良いですね………」

黒字は続いているが、徐々に客足も増えて行くにつれてリクの負担も大きくなる。

以前より従業員募集の張り出しを店の前に張ってはいるが誰も来ない。

給料を良くした方が良いのかと悩みながら路地裏を通って近道するリクの耳に嘲笑に似た笑い声が聞こえた。

そして、微かに少女の叫び声も。

声がした方に歩み寄ると栗色の髪をした少女を数人の男性達が取り囲んで暴力を振るっていた。

「何をしているのです?」

「あぁ?」

リクは冒険者と思われる男性達に声をかけると男性達はリクを見て鼻で笑った。

「てめえには関係のねえことだ。消えな」

シッシッと追い払うようにする男性達だが、リクはここで去るような男ではない。

「何故、女の子に暴力を?怪我をしているではありませんか?」

「うるせぇ!怪我したくなかったらとっとと消えちまえ!!」

言うことを聞かないリクに喚き、武器を手に取る男性達に少女は目を見開く。

「や、やめ―――」

男性達止めようとしたがその瞬間、倒れたのは男性達だ。

「女性は大切に扱うものですよ」

倒れた男性達を一瞥してリクは少女の前で膝を折って目線を合わす。

「大丈夫ですか?」

「…………」

優しく微笑むリクに少女は目線を逸らして何も答えない。

そんな少女の手をリクは掴んで無理矢理立たせる。

「な、何をするのですか………!?」

「この近くに私の店があります。そこで治療をしましょう」

「リリはお金を持っていません!」

「リリというのですか。可愛らしい名前ですね」

「ッッッ!?!?!?」

自然と自分の名前を可愛らしいと言われて戸惑うリリはリクについて行く。

店に戻ってきたリクはリリの怪我を治療する。

「これでよし、他に怪我をしているところはありますか?」

「………ありません」

「そうですか」

治療を終わらせて買ってきた物をしまうリクにリリは問いかけた。

「どうしてリリを助けたんですか………?」

「女の子を助けるのに理由はいりますか?」

息を吸うかのように当たり前のように答えたリクに半眼でリクを見る。

「女性なら誰でも助けるのですか?」

「助けますよ。特にリリさんのような可愛らしい女の子は」

リリはわかった。

目の前にいるこの男はただの女好きの好色漢(スケベ)なのだと。

「私の事よりリリさんの事を教えてはくれませんか?」

「……知ってどうするのですか?」

「リリさんの力になりましょう。貴女が望むのであれば」

当然のように話すリクにリリは一瞬だけ目を見開いて俯く。

「………無理ですよ、どうせ冒険者様達に連れ戻されてしまいます」

その瞳は暗く、酷い憎悪に満ちていた。

「どうしてです?」

「………リリは【ソーマ・ファミリア】の一員です。一員と言っても何もできない役立たずのサポーターですが」

力なく笑うリリの顔は諦めが見えた。

「リリにはもうどうすることもできないのです………」

「なら、私がなんとかしましょう」

「え?」

「リリさんが望むのあれば私がリリさんを救いましょう」

告げるその言葉にリリは驚きを隠せれない。

「嘘だと御思いでしょう?なら、私と賭けをしませんか?一日私に時間をください。その間にリリさんを【ソーマ・ファミリア】から解放してみせましょう」

賭けを提案する。

「私が勝ったらリリさんはこの店で働いて貰います」

「……リリが勝ったらどうするのですか?」

「それはありません。だって、私がそう望んでいるのですから。望みを手に入れる為なら人は決して屈せず諦めないのですよ」

笑みを浮かばせながら名言のような言葉を述べる。

「給料もきちんとお支払いしましょう。賃金も取りません。悪くない条件だと思いませんか?」

その言葉はもうリリがこの店で働くことが決まっているようだった。

「……………何が目的なのですか?」

「貴女自身ですよ。私は貴女が欲しい。だから貴女の望みを叶えましょう」

「…………リリの身体が目的なのですか?」

「もちろんです。しかし、それはリリさんから望まない限りしません。私が欲しいのは貴女自身の全てなのですから、無理矢理するなんて野蛮でしょう?」

警戒するリリにリクは続ける。

「現状にままで良いと仰るのであれば別にそれでも構いません。貴方の意思を尊重しましょう。私は貴女が望まない限り何もしませんので」

リリは考える。

目の前にいる男、リクの言葉を鵜呑みにしていいのか。

望めばリクはリリを【ソーマ・ファミリア】から解放してくれるが、その代わりこの店で働くことになる。

しかし、望まなければ今のまま冒険者に奪われる毎日が続いてしまう。

そうなるぐらいなら、とリリは覚悟を固める。

「リリを、助けてください…………」

「ええ、助けましょう」

リリルカ・アーデはリクの提案を呑んだ。

その一時間後、リクはリリを連れて【ソーマ・ファミリア】の本拠(ホーム)にカチコミに行った。

仮面をつけて襲いかかってくる【ソーマ・ファミリア】の冒険者達を殴り飛ばして団長であるザニスのところまで足を運んだ。

「な、何者だ!?このようなことをしてタダで済むと――――ッ!」

ザニスの左腕が宙を舞った。

「お生憎ですけど私はどこの【ファミリア】に所属しておりません。万が一に私の事を言いふらすというのでしたら次は首が宙を舞うことになりますよ?」

その手に持つナイフでザニスの左腕を斬り落としたリクは手短に要件を伝える。

リリルカ・アーデの能力(ステイタス)を残した再契約可能状態にすること。

二度とリリルカ・アーデに関わらない。

その二点を告げると死の恐怖で怯えるザニスは首を縦に振るしかなかった。

酒にしか興味をしめさない主神であるソーマは面倒くさそうに再契約可能状態にしてこうしてリリルカ・アーデは【ソーマ・ファミリア】から解放された。

こうもあっさりと、容易く解放されたリリは今もその実感がわかない。

だけど、一つだけわかったことがある。

リリルカ・アーデはこの男、リクに助けられたということ。

「さぁ、帰りましょうか。リリ」

「はい!」

リクの後ろをついて行くリリは今日から住むリクの店で働くことになった。

店に戻るとリクはあることに気付く。

「あ、これNTR(寝取り)になるんですかね?」

主人公であるベル・クラネルのヒロインであるリリルカ・アーデを先に助けてしまった。

だけど、既にアイズも肉体関係を持っている以上今更かと自己完結する。

「あ、あの……リク様」

「どうしました?ああ、別の派閥に所属したいというのでしたら判断はリリにお任せしますよ?もちろん店も手伝って頂きますが」

「あ、いえ、そうではなく………」

頬を赤色に染めてリリは服を掴みながら言った。

「リク様は……リリを抱きたいですか?」

「ええ、今すぐにでも。しかし、申し上げたように私はリリが望まない限りはしませんのでご安心を」

即答するリクにリリは呟くような小さな声で告げる。

「リリは……構いませんよ………」

リリは小さい声で了承するとリクはペロリと唇を舐める。

「いいのですか?私は変態ですよ。欲望のままに貪り、快楽のままにリリを襲いますが……それでもリリは構わないと?」

「………やっぱり待ってください」

「嫌です。了承はもう受理されました。返答は受け取り拒否の為どうか諦めてください………冗談ですよ、だからそんな小動物みたいに怯えないでください、そそります」

「変態です!正真正銘の変態ですね!リク様は!!」

「ええ、変態ですが何か?」

あっさりと認めるリクにリリは諦めるように息を吐いた。

「しょうがないですね。妥協案でリリがしてもいいところまでで手を打ちましょう」

「どうしてリク様が呆れているのですか!?しょうがないと思うのはリリの方だと思いますが!?それとするのは決定事項ですか!?」

「ええ、決定事項です。リリの手でも口でも足でも太股でも胸でもお腹でも頬でも髪でも背中でも膣でも選択権をリリに与えましょう」

「リク様の変態!!女の敵!!」

「ああ、リリの罵倒(ツッコミ)……ゾクゾクします」

ぶるりと身体を震わせるリクにリリはどうしてこんな人をと愚痴を溢す。

そして観念したかのようにリリは手を出す。

「それでは……手でもいいですか?」

「ええ、ではお願いします」

椅子に座るリクの前に膝をつくリリはリクのズボンを脱がすと自己主張しているかのように立っているリクの陰茎を見て顔を真っ赤にする。

「こ、これが………」

生まれて始めて見た男性の性器に戸惑いながらも手に触れる。

固くて熱い、脈を打っているリクの陰茎を触るとビクと反応をする。

初々しいリリの反応を見ながらリクはアドバイスを送る。

「リリ、手で握って上下に動かして刺激を与えるんです。唾を垂らしてくれるともっと気持ち良くなります」

「こ、こうですか?」

アドバイスを受けて陰茎に唾を垂らして上下に動かすリリにビクビクと陰茎は反応する度にリリは上手くできているか不安になる。

「ああ、いいですよ……初めてとは思えない力加減です」

荒くなる呼吸にリリは一生懸命に小さい手で陰茎に刺激を与えて気持ちよくさせていく。

小人族(パルゥム)の小さい手が陰茎を握りしめて必死に動かしている。

幼い容姿も相まってどこか危うい雰囲気があるが、相手が子供ではなく小人族(パルゥム)なので何も問題はない。

「リリは奉仕の才能がありますね………」

シュコシュコと粘液塗れの勃起肉棒を扱き立てるリリにリクはそう思った。

駆け立てられる興奮、引き上げられていく快楽に身を委ねてリクの陰茎は打ち震える。

ドピュッとリクは射精した。

射精されたリクの精液はリリの顔に直撃してリリの顔を精液で汚していく。

「ひゃっ!だ、出すなら出すで言ってください!リリも驚くじゃないですか!」

精液で汚された顔で近くにある布巾で拭い取るリリにリクは親指を立てる。

「気持ちよかったですよ、これからもお願いしますね。性の奉仕人(サポーター)

こうして開店初めての従業員を捕まえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある深夜。【ロキ・ファミリア】本拠(ホーム)『黄昏の館』

その一室でレフィーヤは眠りにつくことが出来なかった。

うずうずと股を押さえて悶えるレフィーヤ。

「あの人のせいあの人のせいあの人のせい………」

ぶつぶつと掛け布団に潜りながらこんな体にしたあの人、リクに恨み言を呟く。

身体が求めている。

気持よくなりたいと、あの時の開放感をもう一度味わいたいと。

こんな体にされたリクに文句を言いたいが、無理矢理されたわけでも貞操を奪われたわけでもない。

きちんと了承を取り、身体の疲労も完全に取れた為に効力はある。

その代わりと言わんばかりに身体が疼いてしまう。

あの店に行けばこの疼きも収めてくれるだろうが、それはレフィーヤのプライドが許せなかった。

そこでレフィーヤはこの悩みを打ち明けられる人物の元に訪れる。

「……レフィーヤ、どうしたのこんな時間に?」

あの店に通い続けているアイズの部屋に訪れたレフィーヤは眠たそうに瞼を擦るアイズに抱き着いた。

「アイズさん………この疼きを止めてください」

祟拝するアイズに疼きを止めて貰おうと同時にアイズと合理的に触れ合えることに悦ぶレフィーヤの頭をアイズは撫でる。

「いいよ」

部屋に招き入れてアイズは早速とレフィーヤを押し倒して唇を奪う。

「ちゅ、んっ……はっ、れちゅ………んん」

口内に舌を入れてかき回す様に舐めるアイズの舌技は優しく、甘い蜜のようにレフィーヤの脳を刺激する。

舌を絡ませ合い、歯の裏を舐めるアイズはレフィーヤの胸を揉み解す。

「ア、アイズさん………ん」

「大丈夫、私に任せて」

恍惚な表情を浮かべるレフィーヤにアイズはリクから直接受けて身に着けた性技でレフィーヤの身体を犯していく。

キスを止めて今度は寝巻の上からレフィーヤの乳首を舐める。

「はうっ!ん……ふぁ、んん、ふぅ……」

乳首を舐められ、時に甘く噛まれて刺激がレフィーヤを襲うなかでアイズは手を下に伸ばしてレフィーヤ秘部に手を置く。

寝間着を捲って下着の中に手を入れるアイズは指で秘部を弄る。

「っんっ……あっはっ……ん、んん…ア、アイズさん………」

「気持ちいい?」

「ふぁい………」

熱を帯びた声で返答するレフィーヤにアイズも満足させられてよかったと頷く。

「明日も早いからもう終わらせるね」

アイズの指がレフィーヤの膣口を広げて外気に当てられてゾクリと震えるレフィーヤにアイズは膣内に指を入れる。

「ひっ……うっ、んん、はぁ、はうっ………ああっ、あ」

膣内に感じるアイズの指がレフィーヤの中をかき乱していく。

声が漏れるレフィーヤは憧れのアイズにされると思うと無意識に膣に力を入れてアイズの指を締める。

窮屈になる膣にアイズは構わず指を動かして露出しているクリトリスに指を当て、グリグリと刺激する。

「はひっ!?ふぅ、あ、あんっ……あぁ、ああっ!」

「レフィーヤのここ私の指を締めつけてる………」

リクにされている時もこんな感じなのかなと思いながらアイズは続行する。

「ア、アイズさん……ッ私……もう……………」

「うん、いいよ」

我慢の限界が来たレフィーヤにアイズは一気に刺激を強くしていくとレフィーヤ絶頂を迎えた。

「イ、イくぅっ!あっ!」

秘部からブシュブシュと盛大に潮を吹くレフィーヤにアイズの顔はびしょ濡れ。

息を荒くしているレフィーヤの満足そうな顔を見てアイズは微笑んでキスをした。

「レフィーヤ、可愛い……」

アイズはよくリクに可愛いと言われながら意地悪をされるが今はその気持ちがわかる気がする。

こんな可愛いものをもっと苛めてみたい。

アイズはそう思った。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

さぁ、リリ。休憩時間が終わるまで時間がありませんよ?

「お、おかしくはないでしょうか……?」

「そんなことはありませんよ、リリ」

マッサージ屋を経営して初めての従業員として雇われたリリは制服に着替えていた。

「今にも襲いたい衝動を抑えるのに必死なぐらいお似合いです」

「………リク様、お世辞でもいいので少しは普通に褒めてください」

あまりの正直な言葉にリリは半眼でリクを睨むが逆にリクを悦ばせるだけだった。

「やっぱり女性はスカートが一番だとは思いませんか?ロングでは女性と気品と優雅さを醸し出し、突然の風により、鉄壁のスカートが舞い上がって女性の本性ともいえる下着が露となるだけではなく、見られたことによって羞恥に染まる女性の顔はそそります。ミニでは見えそうで見えないそのギリギリのラインが見たいという欲望と興奮を醸し出す。リリもそうは思いませんか?」

「……さっぱりです。ですが、リク様の頭はもう致命傷だということは重々承知しました」

「ああ、そんな冷たい眼差しでもっと見てください。下品で卑しい私を貶してください……変態(わたし)にはご褒美です」

スカート論を熱く語ったリクに対して絶対零度の眼差しを向けるリリにぶるりと身体を震わせるリクにリリは深く溜息を出した。

「リク様はマゾですか?生憎リリはサドではありませんのでご遠慮したいのですが」

「私は両方いけますよ?攻めるのも受けるのも大好きです」

駄目だ、この店主とリリの口からまた溜息が出た。

「さて、ではお遊びはこの辺で真面目に仕事の話をしましょう。リリは基本的には接客をお願いします。対応の仕方は先ほどの手本のように。何かわからないことがあれば私に声をかけてください」

「わかりました」

「いいですか?リリ。お客様をゴミを見る目で見てはいけませんよ?」

「リク様はリリをなんだと思っているのですか!?」

「ん、やはりリリのツッコミは鋭いですね……」

リリのツッコミは第一級武装並みの鋭さがあると褒め称える店主(リク)従業員(リリ)は嬉しくもなかった。

「さて、そろそろ開店の時間ですね。リリ、店の扉を開けて来てください」

「はい」

「それとうちは女神様もよく来店されますので粗相がないようにお願いしますね」

「は、え?」

最後にとんでもない言葉を残してリクは店の奥へと行ってしまった。

 

 

 

「ふぁ~つ、疲れました……」

「お疲れ様です、リリ」

客足が落ち着き、一区切り休息を取ることにするとリリは机に突っ伏した。

慣れない仕事に心身ともに疲労してしまったリリにリクは飲み物と軽食を持ってきた。

「いつもこんなに来るのですか?」

「ええ、ですからリリが来てくれて助かってますよ」

人手が足りず、今まで一人でこなしてきたリクにとってリリという存在は大きい。

だが、もう数人は雇うべきだと頭の片隅に入れておく。

不意にリクは休憩中のリリの肩に触れる。

「ひゃっ!きゅ、急に触らないでください!」

「それは申し訳ありません。でも、じっとしててくださいね」

そのままリリの肩から首筋をほぐすように揉んでいくリクの手腕にリリは気持ちよさそうに目を細める。

「……リク様は本当にマッサージがお上手なのですね」

「そうでなければ店は開いてはいませんよ」

これで変態でなければ文句もないのにと内心でぼやくリリはそのまま気持ちよさげにリクのマッサージを受けている。

休憩中にリクのマッサージを受けるリリだが、時は残酷なことに終わりの時がやってくる。リリの肩からリクの手が離れていくとそれを名残惜しそうにするリリ。

「どうですか?少しは楽になりました?」

「はい、ありがとうございます。リク様」

肩を回してすっかり重さが消えたリリの顔に笑顔が戻るとリクも嬉しそうに笑みを浮かべる。

「では次はリリの番ですね」

「はい?」

振り返るその先にリクの陰茎が解放されて既に勃起していた。

「何を出しているんですか!?」

「そう照れなくても前は見ただけでなく触ったでしょう?次はリリがマッサージをしてください、ここをですが」

顔を真っ赤にして叫ぶリリにリクは自身の陰茎を近づけるとリリは言葉を詰まらせて少し身を引かせる。

「私も疲れているんですよ、リリ。ですのでさっぱりした状態で午後にも望みたいのでリリが私をスッキリさせてください。性の奉仕人(サポーター)

「……うぅ、わかりました」

頬を朱色の染めながら店主の言葉に従うリリは。

「しますからお給料上げてくださいね」

「ふふ、いいですよ」

中々現金だった。

「んっ……あぁ……………」

口の中で涎を溜めてリクの陰茎に垂らすリリは手で擦りつけて滑りやすくするとそのまま手を使ってリクの陰茎を撫で擦る。

「ああ、本当にいい加減で刺激を与えてくれるから気持ちいい……ですけど、いいのですか?リリ。休憩時間まであと少ししかないですよ?」

時間を見るとリクの言葉通り休憩時間が終わるまであと五分を切っている。

このままでは休憩時間中に射精させることができない。

そこでリリは気付いた。

まさか、先ほどのマッサージは全てはこの時間帯を狙い、油断させるための罠。

そう、リクは求めているのだ。

手ではなくそれ以上のことを。

「ほら、リリ。急ぎませんと」

せかすリクにリリは覚悟を決めてリクの陰茎の先端を舐める。

「ちゅ、レロレロ…チロ、んっ………はむ……」

先端を舐めてそのまま陰茎全体を舐めると口に含める。

「おお、リリの口の中、狭くて気持ちいい……」

気持よさげに声を出すリクにリリは頭を前後に動かして口の中いっぱいにリクの陰茎を頬張る。

「んんっ、んっ……おぶ、ンッ、うう……」

口の中に広がる、苦み、塩気、酸味といったものが行き渡る。

更に口では息が出来ない為に鼻で息をすると()えた臭いがする。

【ソーマ・ファミリア】の悲惨な時でもこのようなことをされることはなかったが、知識としてはリリも知っている。

すること自体初めてのはずなのにどうしてかさほど嫌ではなかった。

「ああ、いいですよ……リリ」

目線を上にあげると気持ちよさげに表情を崩すリクを見てむしろ楽しくなってきた。

好意を寄せている相手を気持ちよくしていると自分も何故か嬉しくなる。

「あ……むぅ、んっ……レロ、チロ…………んふっ」

口の中で舌を動かして陰茎を舐めるたびに味が濃くなる。

「んむ………レロッ、チロチロ……レロ、ジュブッ、ジュル……」

頬ごとキュッと唇を搾めた状態で陰茎を吸って舌を動かしていくと口に中で先ほどとは違う味がし始めた。

「リリ……」

懸命に口を動かすリリに咥えているリクの陰茎が脈を打つとリリの口の中は一瞬で精液に満たされていく。

「ンぶっ!?むンン、んぐっ……ゴク、ゴクン…………はぁ」

口の中で射精されたリリは口の中にある精液を飲み込んでいく。

ゴクリと喉を鳴らして口からリクの陰茎を引き抜いて唇をペロリと舐める。

「もう!出すなら出すと言ってくださいと前にもリリは言いましたよ!!」

「リリの口があまりにも気持ちよくて……それにまさか飲んでくださるとは」

てっきり口から出すと思っていたリクにとってリリの行動は驚くものだった。

「そ、それは仕方なく、そう、急に口に出されて仕方なく飲んだまでです!ほら、早くご自身の仕事場に戻ってください!」

休憩時間が終えてリリに背中を押されて自分の仕事場に連れて行かれるリクであった。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

獣の幼女とはこれはまた新感覚ですよ、リリ。レフィーヤさん、疑うようでしたらどうぞ私とアイズの真実をご覧なってください

「ありがとうございましたッ!!」

代金を支払い、満足そうに店から出て行く客にマッサージ屋『ドルミーネ』で働いているリリルカ・アーデは満面の笑みで告げた。

元【ソーマ・ファミリア】のサポーターとして働かされていたリリだったが、とある日に冒険者に痛めつけられていたところをこの店の店長であるリク・セレアに助けられ、現在はこの店で働いている。

給料もしっかりあって、休みもある。

重労働ではあるが、休息もしっかりと取れて住む部屋もある。

今までの悲惨な生活とは比べ物にならないぐらいにリリは今の生活を満喫していた。

ただし。

「ん、んむ……はぁ、んんっ………」

「あまり声を出すと他のお客様に気付かれてしまいますよ?」

奥の部屋で人間(ヒューマン)の女性は後ろから何度も攻められているリクに手で口を押えて必死に声を噛み締めていた。

それを聞いたリリは本日何度目になるのかわからない溜息をついた。

リク・セレアは自他共に認める変態だ。

変態紳士なのだ。

「リク様! そろそろ次のお客様が来られますよ!」

「わかりました。すみませんが、そろそろお時間です」

「―――――――――――――――ッッ」

トドメと言わないばかりの激しい攻めに女性の秘部からは大量の精子が流れ落ちる。

絶頂を迎えた女性は恍惚な笑みを浮かべながら床に座り込む。

それを見たリリは呆れながらも自身の仕事をこなしていく。

 

 

 

 

 

「リク様は節操がなさすぎです」

「そうですか?」

休憩時間の間、リリはリクに呆れながらもそう言葉にしたが、リクは首を傾げる。

「そうです! 今日だっていったい何人女性の方と……その、し、したのですか!?」

「五人ですね。いや、皆さん素晴らしい身体でしたね。男の欲情をそそるような見事な妖艶の身体です」

「だからといって手を出すのはおかしいとリリは思うのです!」

「おかしなことを言いますね、リリ。私が無理矢理に手を出したと思いで? 私はそんな愛もない獣じみた行為には興味はないということぐらい知っているでしょう?」

「そ、それはそうですが…………」

口ごもるリリ。

リクは強引に女性を犯すような真似はしない。

愛と快楽を持って女性を虜にする魔性の、いや、悪魔の男だということぐらいリリもわかっている。

「それに彼女たちが自分から求めてきたのですよ? それに応えるのは一人の紳士として男として当然のことです。どうも彼女たちの彼氏さんや旦那さんはご自分が満足すればいいみたいな自分勝手な方らしくいつも欲求不満で終わるそうなんです。ご自身の欲求――――ストレスを発散させるのもマッサージ屋を務める私の役目」

「………ただ単にリク様はしたかっただけでしょう」

「そうですね」

半眼で睨むリリに肯定する。

はぁ、と溜息が出てくるリリをリクは背後から抱きしめる。

「な、何をなさるのですか!? リク様!!」

「気付くのが遅くなって申し訳ありません。ずっと見せられたらリリも溜まりますよね。安心してください、私が満足させてあげますから」

微笑みながらリリの胸を服の上から優しく撫で始める。

「ひゃう! リ、リク様………リリは別に、溜まったなど…………」

「そうですか? ですが、私はリリを抱きたいのです。リリにはもっともっと愛と快楽を与えたいのですから。私のように」

手を掴まされて後ろに回されると硬い何かを掴まされる。

「わかりますか? 私は興奮しているのですよ、リリの身体と心を私の色の染めたいと……」

「リ、リクしゃま……ん、んむ………」

胸を撫でられて。リクの陰茎を握りしめられているリリは熱く固いリクの陰茎を想像しながらじれったく撫でられる胸に敏感になっていくなかでリクはリリの乳首を抓む。

「んんっ!……はぁ、は………」

「どうします? リリがしたくないというのでしたら止めますよ。続けるのでしたらリリの方からして頂きますけど」

やはりこの人は悪魔だとリリは思った。

こちらをその気にさせておいて止めようとするなんてひどい。

「わ、わかりました……リリがしますから、ご奉仕しますから…………」

「いいでしょう。では、お願いしますね。あ、そうだ」

微笑みを浮かべるリクはリリにあるお願いをする。

「【貴方の刻印(きず)は私のもの。私の刻印(きず)は私のもの】」

詠唱を唱えてリリは魔法を発動させる。

「【シンダー・エラ】」

変身魔法を発動させるとリリの頭に獣耳が生え、尻尾も出てくる。

「凄いですね、変身魔法とは。知らなければ誰も小人族(パルゥム)とは思えませんね」

犬人(シアンスロープ)に変身して貰ったリリは頬を赤く染めながらリクの陰茎を触り、口を開けて舐めようとしたが、リクの止められる。

「リリ、駄目ですよ。服も脱ぎませんと」

「え、リ、リク様………それは…………」

裸になれ、と言ってくるリクに戸惑うリリ。

「大丈夫ですよ。まだ時間はありますし、お客様もすぐにはこないでしょうから、リリの身体を見るのは私だけです。それともリリは誰かに見られながらの方が良いのですか?」

そう、刻々と時間は残酷なまでに過ぎていく。

迷う暇はリリにはなく、リリは着ていた服を全て脱いでリクの前で全裸となる。

「綺麗ですよ、リリ」

「い、今はそんなこと仰らないでください………」

胸と秘部を隠しながらも褒められたことに嬉しく思ったリリはリクの前でしゃがみ込み、陰茎を口に入れる。

「ああ、いい……いいですよ、リリ。獣の幼女が私に奉仕しているこの新感覚。たまりません………」

「リリは幼女ではありません………」

文句を言いながらも口と舌を懸命に動かしてリクの陰茎に刺激を与えていく。

「ンむ、むぅっ……んっ、レロ、チロ………、チュッ、チュパ……」

舌を這わせるたびに口いっぱいに広がる苦み、塩気、酸味といったものが行き渡るなかでリクの陰茎が快感を示す様に震える。

「ジュル…ジュブ、……んっ…………はぁ、チュ………んむ、レロ」

苦い味が口の中で広がる。

「ああ、リリ………」

見上げると恍惚な表情を浮かべるリクにリリは少しだけ微笑ましく思う。

自分にこんなにも気持ちよくなって貰っていると思うと嬉しく感じて、その表情をもっと見てみたいと思った。

だが、その前にリクがリリの頭を押さえて腰を激しく振り始めた。

「ンぶっ!? ンむ……むぅぅううううッ! んぶッ!」

頭を固定されて激しく腰を振られるリリの尻尾は何度も上下に振る。

「リリ………もう出しますね、飲んでくださいよ」

「んんっ! むぐ、ンぐ、ゴク、ゴク………ンッ…………! ンむッ、ん………」

口の中で射精されたリリは口腔にに溢れるリクの精液を少しずつ飲み込んでいく。

「ふぅ、すみません、リリ。あまりにもリリの口が気持ちよかったものでして……さぁ、綺麗にしてくださいね」

自身の陰茎をリリの顔に押し付ける。

「レロ、チュパ………ン、ゴク…………クチュッ、レロ…………」

陰茎についた精液をリリは舌舐めで綺麗にしていく。

睾丸の隅々まで余すところなく舐め取って綺麗にしていくと最後に先端を加えて吸い取った。

「おおっ」

あまりの吸引力に声をあげるリク。

陰茎の中までもしっかりと綺麗にしてくれたリリは最後にゴクリと喉を鳴らした。

「ご、ご満足いただけましたか………?」

「ええ、バッチリ」

親指を立てて肯定するリクに安堵するリリ。

休憩時間までまだ時間がある。そう思ったリクは今度はリリにも気持ちよくなって貰おうとした時、店の扉が開いた音が聞こえた。

「おかしいですね、休憩中の看板は置いていたはずですが」

もしかしたら風で倒れたのかと思い、急いで服を着始めるリリの代わりに表に行く。

「お客様。申し訳ございませんが、ただいま休憩中となっておりますので時間をおいてまたのご来店を」

「私です、レフィーヤです」

来店してきたのは常連となっている【ロキ・ファミリア】の団員であるレフィーヤだった。

「レフィーヤさんでしたか。どうかなさいましたか? どこか身体の調子が悪くなられましたか?」

「いえ、今日はお話があってきました」

「そうですか。では、客室までご案内します。リリ、すみませんが、看板はまだ立てておいてください」

「わかりました!」

奥の客室に案内するリクは視線をレフィーヤを向けるとその瞳は決意を固めた意思が見受けられる。

「どうぞ、お掛けなってください」

「はい」

対面するように座る二人。

すると、レフィーヤが問いかける前に口を開いた。

「単刀直入に言います。貴方はアイズさんに何をしたのですか?」

「何を、とは?」

「とぼけないでください! アイズさんがああなったのも貴方が原因ではないのですか?」

顔を赤くするレフィーヤの反応にリクはわかった。

つまり、お前のせいでアイズはエッチな女の娘になった。とレフィーヤは言いたいのだろう。

「アイズさんは清くて、美しくて、可憐で、強くて優しい人なんです! それが、どうしてあんな………ハ、破廉恥なことを………ッ!」

「まぁまぁ、落ち着いてください」

憤るレフィーヤをなんとか宥めながらもリクは口を開く。

「確かにアイズがそのようになった原因は私にあるでしょう。アイズもレフィーヤさんと同じように性感マッサージを受けておりますから」

「そう、それです! あれは本当にマッサージなんですか!?」

「ええそうですよ」

肯定するリクは別の部屋から一冊の整体に関する本を持って来てそれをレフィーヤに見せた。

「ご覧の通り。れっきとした技術として世界に認められたマッサージです」

「うぬぬ……」

本と睨めっこしながら唸り声を出す。

「それに私は強引にしたり、強制は一切しておりません。きちんと相手の了承を得てから行うということはレフィーヤさんもご存じでしょう?」

確かにリクはきちんとレフィーヤから了承を得てから行った。

「相手に説明し、了承を得てから性感マッサージは行います。アイズの時もきちんと本人確認をしてから行いましたよ。原因を作ったのは私でしょうけど、私はその後のケアもきちんと行っておりますよ」

「ケアですか………?」

「ええ、アイズが満たされるように心身込めて行っております。欲求不満を解消する方法――――わかりやすく申し上げたらセックスです」

「ブブッ!!」

吹き出すレフィーヤ。

「勿論、私からは手を出してはおりません。アイズ本人がそれを望んでおられましたから私はそれに応じただけです」

 

「嘘です!!」

 

「嘘ではありませんよ。なんでしたらご自分の眼で確認なされますか? 恐らくは今日の店じまいの時間帯にアイズは来ると思いますから隣の部屋で隠れてご自身で確認してください」

「…………わかりました。まぁ、そんなこと絶対、絶っっっっっっっ対ありませんけど!」

頑なに真実を知りたくないレフィーヤにリクは微笑むのみ。

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜。

店じまいの時間帯にアイズはリクの店に訪れた。

「リク……」

「いらっしゃい。アイズ」

いつものように客室に案内するリク。その隣の部屋ではレフィーヤがこっそりと覗いている。

アイズは不意に周囲を見渡す。

「誰かに見られてる………」

「新しい従業員を雇いましたからその方でしょう」

「そうなんだ……」

「大丈夫ですよ、アイズ。そんなこと感じる余裕はないですから」

「ん、シャワー借りるね」

「どうぞ」

ダンジョン帰りということもあって汗臭い匂いを消そうと浴室に向かったアイズ。

「気をつけてください」

第一級冒険者の鋭い感覚にレフィーヤに注意を促すリク。

しばらくしてアイズは浴室から姿を見せる。

「シャワーありがとう」

「いえいえ」

(ア、アイズさん……なんて恰好を………ッ!?)

バスタオル一枚に身体を隠しているアイズに驚き、戦慄を覚えるレフィーヤだったが、これはまだ始まりではない。

アイズはその恰好のままソファに座っているリクの上に跨って唇を重ねた。

(―――――――――――――ッッ!!)

「んっ、ちゅ……はぁ、レロ……ん、んっ………」

絶句するレフィーヤの存在に気付かず、アイズはリクと舌を絡ませ合い、情熱的なキスを続ける。

リクはアイズが身に付けているバスタオルを取り払って露となるアイズに乳房に触れる。

「あ、んん、はぁ……んんっ、チュッ………」

乳房を揉まれながらもアイズはリクとのキスを止めない。

乳房を揉まれ、乳首を詰まられて喘ぎ声を出すアイズはリクから唇を離して手をリクの下腹部に伸ばす。

「んっ………もうおっきい」

リクのズボンをずらして既に勃起しているリクの陰茎に触れるアイズはもう我慢ができないかのように自らリクの陰茎を自身の秘部に当てて一気に奥まで突き入れた。

「あ! あぅン、んん……はぅ、ンはっ………! ンあっ!」

リクに身を寄せて抱き着きながらも腰を振るアイズにレフィーヤは茫然とその光景を眺めていた。

気持ちよさそうな声を出すアイズ。憧憬を抱く人が自ら腰を振り、男性を愛撫している。

その光景にレフィーヤは二人を眺めながら自らの指を自身の秘部へと当てた。

「ん、んん………ふン………んふ………」

声を噛み殺しながら自慰するレフィーヤ。

「アアッ! ア、ア、んんっ! はぁ、はん………キス、キスして………」

「ええ」

アイズの懇願に二人は再び唇を重ね、舌を絡ませ合う。

二人の唾液は口からこぼれて垂れるが、二人はそんなこと気にも止めずにただ、愛欲のままに、快楽のままに互いを求め合う。

「んん、んは、チャ……レロ、はぁ………もう、イく………」

「私もです。二人で一緒に」

絶頂を迎える二人は最後に互いに動き合って刺激を高めていく。

「~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッッ!!」

絶頂を迎えた二人。アイズは自分の中で暴れているリクの陰茎から射精されて自分の秘部の中に溢れる快感に震えながらもう一度リクとキスをする。

「アイズはキスが好きですね」

「うん、このほうが繋がっている感じがして落ち着く」

ぎゅっと抱き着かれるリクもお返しと言わんばかりにアイズを抱きしめる。

その視線の先にレフィーヤが隠れている部屋を見ながら。

「…………」

自分の手に付着している愛液を見ながらレフィーヤは胸の高まりが増した気がした。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

リューさん、貴女が欲しい。ですので貴女を襲います

いつもは忙しいマッサージ屋『ドルミーネ』も今日は休日。

今日一日はリリと共に親睦を深めようと思っていたが、来客が訪れた。

「どうぞ」

「ありがとうございます」

リクは訪れた来客であるリューに紅茶を差し出した。

「美味しい……」

「お口にあって何よりです」

紳士としてこれぐらいの嗜みを持ち合わせているとはいえ、実際に褒められるとやはり嬉しく思う。

「本日はどのようなご用件で?」

「……はい、貴方にお礼を申し上げたい。あの時は私を助けていただき、本当にありがとうございます」

小さく頭を下げて礼の言葉を述べるリューにリクは思い出した。

以前にリューを攫おうとした冒険者からリューを助け、その際に気絶したリューにちょっぴりイタズラをしたことに。

「いえいえ、お気遣いなく。私も困っている女性は放っておけない性分なので」

「それでは私の気がすみません。何かお礼をしたい。貴方は私の命の恩人なのですから」

エルフは真面目で融通が利かず、頭が固い。

そうではないエルフもいるが、少なくともリューは救ってもらった恩をそのまま放置できる性格ではない。

何らかの形で恩を返さなければ気が済まない。

真面目に、そして純粋に恩を返したいという気迫にリクは困ったように頬を掻く。

リクは当然、リューともアイズ達同様にいずれは手を出すつもりでいた。

だが、エルフであるリューを口説くにはまずは順序というものが必要になる。

ただ単に犯すだけなら簡単だ。

しかし、それでは面白くもないし、リクの主義に反する。

リクの考えではまずは友人から初めてそこから徐々に自分の色に染めていくつもりでいた。

ある意味きっかけは手に入れられたが、ここは慎重に選ばなければいけない。

ここで友人になってください。というのは簡単だ。

きっとリューもそれを承認してくれる。

そこから徐々にというにも一つの考えだろうが、それでは勿体ない。

仮にもリューにとってリクは命の恩人。

これを如何に有効活用できるのかで今後のリューとの性活が決定される。

これまでリクは言葉巧みにエルフを口説いたことはある。

何人も堕として愛と快楽の虜にしてきた。

だが、その全ては時間を浪費してやっとの思いでできたこと。

この場で、即、リューとエロいことができる名案は思いつ――――いた。

我ながらエロに関わると頭の回転が早い。

「では一つ、欲しいものがあるのですが」

「なんでしょうか?」

「貴女が欲しい。私の女になってはいただけませんか?」

リクは大胆不敵にも直球(ストレート)でリューを手に入れようと試みた。

「か、からかわないでください! 私と貴方は出会ったばかりだ!?」

突然の告白に耳まで真っ赤になったリューにリクは言う。

「いいえ、私は本気ですよ。それに出会ったばかりなど関係ありません。私は純粋にリュー・リオン。貴女が欲しいのです。その気高き精神、仲間を想う純粋な心、断言しましょう。貴女は美しい。そんな貴女に私は惹かれた」

詩人のように語りながらリューの傍まで歩むと、そこに片膝をついてリューの手を取る。

「――――――ッ!?」

「貴女を私のものにしたい。私の気持ちに応えてはくれませんか?」

顔を赤くして瞳は泳いでいるリューは動揺しているのが明白。

それでもリューは口を開いた。

「わ、私はギルドの要注意人物一覧(ブラックリスト)に載っている……」

「構いません。そのようなこと些細なことです。それにそうなったのもそれは仲間を想う当然の行動です」

「………わ、私は料理が下手だ」

「貴女の手料理なら私は喜んでいただきます」

「融通も利かず、愛想もよくない………」

「それは貴女が真面目でだからです。愛想がよくない? それは嘘です。仲間達の前で見せる貴女の微笑みはとても美しかった」

「そ、それに………」

「それ以上、自分を貶す発言は止めてください。もし、それ以上ご自身を貶すというのであれば私はその三倍で貴女を称えましょう」

戸惑うリューにリクはリューの隣までやってきてその肩を掴み、そっと自身の胸元に寄せる。

「私は貴女を愛しましょう。この愛に偽りを抱くその日が来ればその時は私を好きなようにして構いません」

「貴方はどうしてそこまで…………」

こんな私を愛してくれるのか?

その言葉にリクは微笑みを浮かばせながら告げる。

「貴女に惹かれた。そう言いましたよ?」

そう言ってリクは何の迷いもなくにリューの唇を奪った。

「――――――――――――――――――――――ッッ!!?」

目を見開くリューは抵抗して、離れようとするが身体に力が入らず、それどころか受け入れている自分がいる。

恩人とはいえ、出会ったばかりの異性に唇を奪われた。

だが、そこに拒絶も嫌悪もない。

それどころか心地よささえ感じる。

少なくともこの男の言葉に、気持ちに嘘偽りはない。

それだけは理解出来た。

「ん………はぁ……」

重なる口から甘い声が漏れる。

されるがままに、唇を何度も重ねられる。

リクの手がリューの服に手をかけようとすると、リューがその手を掴む。

「あの、これ以上は……その、まだ……」

リクがリューを愛する気持ちは伝わった。

リクがこれから行おうとしたことも受け入れようとは思ってはいるが、まだ心の準備ができていないリューには早かった。

だが、ここで終わるリクではない。

「すみません。我慢ができませんので襲いますね」

そう言ってそのままソファの上で押し倒す。

「もし、本当に嫌なら本気で抵抗してください。私はもう貴女に魅了されておりますので」

服に手をかけてリューの鎖骨が外気に触れる。

そして、リクはリューの首筋に優しくキスをして舐める。

「あっ……い、いけません…………ん、な、なめないで…………」

弱弱しくも抵抗の意思を見せるリューにお構いなしに攻め続ける。

ここまで来てリクは確信した。

リューは押しに弱い。

なら、このまま押し通すのみ。

首筋から鎖骨まで丁寧に舐め続けるリクの攻めにリューは感じたことのない刺激に身体を震わせる。

「せ、せめて………んっ、身を、清めさせて……ほしい」

「貴女はもう十分に綺麗だ」

そう言ってリクはついにリューの上半身を露にさせると、リューは異性に裸を見られたことに羞恥で目を固くつむる。

「美しい」

「ふ、んん………んっ…………ふっ………」

乳房を揉まれるが、そこに痛みはなくむしろ心地よい刺激に襲われる。

恥ずかしいのか、声を出さない様に必死に堪えているリューのその姿は男心を擽らせる。

「怖がる必要はありません。安心して私に身を委ねてください」

優しい声音で語りかけるリクは片手でリューの乳房を揉み、もう片方の乳房を舐める。

「あン……ふ、ンン………ふン! くぅぅ~………」

甘い声を上げ、込み上げてくる快感に身体が火照ってじっとりと汗ばんでくるのがわかる。

自分がこんなにも破廉恥な声を出している声を聞いて、激しい羞恥に苛まれる。

「我慢しなくてもいいんですよ? 私の前では全てをさらけ出してください」

我慢しなくてもいいと告げるリクはリューの下腹部に手を伸ばす。

「そ、そこは………ああっ!」

そこだけはと止めようとする前にリクの指がリューの秘部に接触した。

今、一番敏感になっているところに触れられて声を出してしまったリューにリクは微笑む。

そして、そのままリクは指でリューの秘部を刺激する。

「ああ、ンぅッ……くぅ、だ、らめ………あぅっ! はっ、ンああ………!」

一番敏感になっているリューの秘部をリクは巧みな指遣いで絶頂へ導いていく。

「ふふ、下着の上からでもわかるぐらいに濡れていますね。こんなにも濡らして………そんなに気持ちいいのですか?」

「い、いわしゃいで………あン! はぅ、はぁ、はぁ………ンくッ! ああ、あン……」

「いいですよ、もっともっと己の快楽に身を委ねて楽になっても。さぁ、さぁ」

「ンあ、ああ、ま、まって………はぅ、ンン! ンンン、ンは! だ、だめ………!」

一層に激しくなる指遣いにリューは下腹部から感じる込み上げてくる快感に耐え切れず。

「~~~~~~~~~~~~~~~~っっ」

絶頂を迎えてしまった。

初めての絶頂に背筋を反してビクビクと全身を痙攣させるリューにリクは濡れたリューの下着を脱がしてリューの秘部を開放する。

「これなら問題なさそうですね」

しっかりと濡れているリューの秘部を見て、リクはついに自分の陰茎を取り出す。

「あ……」

絶頂の余韻に浸かるリューは呆けながらも理解した。

「リューさんの純潔を頂きますね」

亀頭の先端をリューの秘部にあてがうと、そのまま一気に奥まで突き入れた。

「くぁ……!? あッ、んんあッ!」

リューの純潔はリクに奪われる。

突き破られた処女膜。結合部から漏れるぬめりには見紛うことなく真紅の液体が混じっていた。

「リューさんの中はとても気持ちいい。締め付けがまた心地よいですよ」

「ンッ! くぅ、い、いわあン! ないで………! ああっ、あっ! はン!」

リューの様子に合わせて膣内を突くポイントを変えてリューの快感を与えていく。

甘く、疼くような感覚に襲われるリューは快感に喘いでしまう。

「はン、や……んッ、ンン、あぐ………あッ、あッ、も、もう………!」

二度目の絶頂を迎えようとしているリューにリクは微笑みを浮かべたまま。

「ええ、私もそろそろ………一緒に気持ちよくなりましょう」

互いに絶頂を迎えようとリクは激しく腰を振ってより快感を高めていくと。

「あああああああああああああああああああああっっ!!」

「くぅ……」

絶頂を迎えた二人。

リューは二度目の絶頂に腰を浮かせて下腹部に力を込めたこともあって膣内の締め付けが一層に増したリクは思わずリューの膣内(なか)に射精する。

ドクドクと溢れ出てくる精子はリューの膣内を満たしていく。

「ふぅ」

達成感と快楽に満たされたリクは蕩けた表情で体を震わせているリューと唇を重ねる。

「ん、レロ……クチャ………チュ………」

リューの口の中に舌を入れて絡ませ合うリクにリューは抵抗の意思がないように求めるがままにそれを受け入れた。

「最高でしたよ、リューさん」

これからも一緒に気持ちよくなりましょう。

その言葉を最後にリューは眠る様に意識を失った。

「ふふ、可愛いですね、リューさん。この程度で気を失ってはこれからが耐えられませんよ? まぁ、少しずつ慣らしていかせるのも楽しみですね」

次はどういう風にしようかと、楽しそうに笑うリクだった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

レフィーヤさん、私の下でマッサージの技術を学びませんか? それと快楽はストレス発散に一番ですよ。ああ、リリ、貴女の奉仕力を私は甘くみておりました

リクは久方に一人で街中を歩きながら考えていた。

買い物や雑事は最近はリリがしてくれてはいるが、一人で考え事をしたいが為に、今日はリク本人が買い物をしている。

リクは思う。

そろそろリリルカ・アーデを抱けれるのではないかと。

キスと本番行為以外は一通りして貰った。それにより、リリの奉仕の実力はついてきた。

できる事なら奉仕プレイをしてもらいたいが、どういうわけかリリは本番行為にはまだ抵抗を抱いているように見える。

拒絶はしていない辺りは、そろそろとは思う。

だが、そろそろ本気でリリの貞操を頂きたい。

サポーターとして小柄ながらも逞しく生きて来た可憐な少女(リリ)の貞操。

それを頂き、その後も存分に味わいたい。

「やはり、行動あるのみですね……」

思い立ったら吉日。帰ったら早速、リリに奉仕をお願いしてそのまま流れるようにリリの貞操を頂くとしようと企むリクは近道をしようと路地に入る。

 

「天誅―――――――――っっ!!」

 

その時に背後から襲いかかって来たレフィーヤの攻撃をひょっいと回避する。

「ふぎゃ!?」

そしてレフィーヤは勢い余ってゴミだまりに突っ込んでしまった。

「何をしているのですか? レフィーヤさん」

苦笑を浮かばせながら近づくリクはゴミだらけとなっているレフィーヤに手を差し伸ばす。

「触らないでください!!」

しかし、レフィーヤはその手を拒絶した。

「よくも……よくもアイズさんの純潔を奪いましたね………っ!」

リクを睨み付けるレフィーヤに困惑する。

レフィーヤにとってアイズは目標であり、憧憬であり、尊敬している人だ。

だから、その純潔を奪い、見せつけたリクをレフィーヤは許せれなかった。

「誤解ですよ。レフィーヤさんもご覧になられましたでしょう? アイズは自分の意思で私を求め、行為に悦んでいたことを」

そう、リクはあの日に自分からは一切手を出してはいない。

アイズが求めるがままにそれに応じただけ。

「そ、それは………っ!」

言葉が出ない。

脅されている雰囲気も、邪険した風にも見えなかった。

むしろ、愛する人同士で行うように情熱や情愛さえ感じられた。

「勿論それで納得して頂けるとは思ってはおりません。それよりも今は貴女の方が先決です。そのままでは臭いが染みついてしまいますから私の店に来てください」

「貴方の施しなど要りません!」

「ですが、そのままご自身の【ファミリア】に戻られるのもどうかと……」

困ったように言うリク。

頭から足先までゴミだらけとなっているレフィーヤはそこで自身の状況が理解出来た。

リクの言葉通り、このまま【ファミリア】に帰ってしまえばどうしてこうなったのかと理由を問われてしまう。

その時、一般人であるリクを背後から強襲して失敗しましたなんてとても言えない。

自分だけではなく、【ファミリア】の信用にも関わる。

「うぅ~、今回だけですからね!」

「ええ、それで構いません」

唸りながらしぶしぶ了承するレフィーヤに笑顔で対応する。

 

 

 

浴室でシャワーを浴びたレフィーヤの表情は落ち込んでいた

敵に情けをかけられて、施しを受けている自分の不甲斐無さに呆れ、溜息までも出る。

「レフィーヤさん、貴女の服は洗濯していますからそれでまで代わりの服で我慢してください」

至り尽さりのレフィーヤの心情はもはや複雑だ。

優しいのは確かだろう。

強襲してきた自分に対して怒ることもなく、むしろこちらの身を案じてくれている。

それに対して自分は身勝手な理由と嫉妬で攻撃した自分が本当に情けなく思えた。

「はぁ……」

溜息が出てきたレフィーヤは臭いが落ちたのを確認すると用意してくれたタイルで身を拭いて代わりの服に手を伸ばす。

「大きい……」

自身のサイズに合わない程大きい服。きっとリクの服だろう。

「スースーします……」

大きい服はワンピースのようにレフィーヤの身を包んでいるが、流石に下着までは用意されてはいなかった下半身の風通しがいい。

しかし、これも身から出た錆だと思い我慢する。

浴室を出て行くと、リクが温かい飲み物を用意して待っていてくれた。

「…………一応、お礼は言います」

「いえいえ、人として当然のことをしたまでですので」

身を案じてくれたことに一応はお礼を言うレフィーヤはソファに腰を下ろす。

「さて、それでは先ほどのお話の続きとしまして……一つ、私から提案があります」

「何でしょうか?」

「レフィーヤさん、私の下でマッサージの技術を学ぶ気はありませんか?」

唐突に告げられたその提案にレフィーヤは叫んだ。

「ど、どういう意味ですか!?」

「言葉通りの意味です。レフィーヤさんは私がアイズにケアをすることを良しと思ってはれないようですし、それならレフィーヤさん本人が私の代わりアイズのケアを行えばよいのではと考えた次第です」

「ケ、ケア……ということは」

思い出すあの時の光景。

アイズが艶のある声を出しながらリクと交じっていたことを。

「むむむむ無理です! そのような破廉恥なことできません!!」

「それでしたら今後も私が――」

「それも嫌です!!」

顔を真っ赤にして我儘を言うレフィーヤでもリクは微笑みを崩さずに言う。

「レフィーヤさん。貴女は治療、医療行為でもそれは破廉恥に入るのですか? その人の心身を癒し、疲労を拭うのも私たちマッサージ師の矜持。私はその行為を恥とも破廉恥とも思いません。その人が最高で最大のコンディションを発揮できるようにサポートするのも私の仕事です」

語るリク。

「私は自信の矜持(せいよく)信念(かいらく)に誇りを抱いています。レフィーヤさんができないと仰るのでしたら私はこれまで通りにアイズをケアするまでです」

真剣な声音で語るリクの言葉にぐうの音もでない。

「それに考えてください。これは貴女にもメリットはあります。まず【ロキ・ファミリア】のような大派閥では長い期間、遠征でダンジョンに潜るようですが、その間に心身ともに疲労を回復できる人がいれば団員の方々の死亡率も下がり、何よりも貴女に感謝されるでしょう。当然そのなかにはアイズも貴女に感謝するはずです」

「………………」

目を見開くレフィーヤ。

リクの言葉通り、遠征はとても疲れるし、疲労だって溜まる。

リクのマッサージの評判はティオナや他の団員からも好評だ。

なにより、合理的にアイズとお近づきになれるだけではなく―――――。

『レフィーヤ、マッサージをお願いしてもいい?』

『ア、アイズさん! もちろんです!』

『ん、レフィーヤ……すごくきもちいい………』

「えへへ………」

妄想に浸かるレフィーヤは正気に戻って誤魔化す様に咳払いすいる。

「先に申し上げておきますが、指導する際に私はレフィーヤさんの身体を隅々まで触ります。まずはその身を持って知るべきでしょう。それでも構わないと言って頂けるのであれば私は全力で貴女に私が身に付けた技術をお教えしましょう」

レフィーヤは思案する。

身体に触られるのは正直抵抗はある。

だけど、そうしなければ今後もアイズはリクの下に訪れるだろう。

「………………わかりました。ご指導を宜しくお願い致します」

今だけはそれに耐えてレフィーヤはリクの下でマッサージの技術を学ぶ決意をする。

その決意を聞いたリクの微笑みは深まる。

「では、早速始めましょうか」

レフィーヤの隣に座り、肩に手を置くリクにレフィーヤは体を強張らせる。

「緊張してはいけません。まずは、こちらが相手の身になって気持ちを和らげることから始めます。こういう風に」

「ん………」

緊張をほぐす様に優しい口調で話しかけるリクはレフィーヤの身体を優しく撫でる。

首から肩へ、肩から腰へと流れるように固まっている筋肉を柔らかくする。

「ある程度緊張が解けたらそこからが本番です」

肩を揉む。痛みはない。心地よい刺激が伝わってくる。

本当に上手い。

以前にもマッサージを受けたときも思ったが、この技術は紛れもない本物だ。

「そして、ここから全身をくまなくします」

「あっ………ん」

肩から腰までマッサージを行う手が伸びる。そこからの心地よい刺激に快感を覚える。

「ここまでは初級編で、レフィーヤさんが初めに身に付けて頂く技術です。ですが、今日は別の方法も試しましょう。レフィーヤさんは快楽は破廉恥な行為だと思いますか?」

「え……?」

「快楽はストレスを発散させる一番の方法です。ストレスは心身共に悪影響を促す原因でもあります。ですので、まずは快楽を知ってもらいます」

「ひゃう!? ふぁ、あっ………」

背後から伸びたリクの手がレフィーヤの乳房を揉みしだく。

服の上からでもわかる15歳とは思えない程に成長している乳房を優しく揉む。

ほほう、これはこれは……と一度は存分に揉んだレフィーヤの乳房に関心を抱きながら勃起している乳首に触れる。

「う、ふぅん……あぅ………ふっ…………」

必死に声を抑えるレフィーヤの口から洩れる艶のある声にリクはエルフの長い耳を甘噛みする。

「ふぁぁあああああっ!!」

極まった声を上げるレフィーヤは身体をビクンと仰け反らせる。

エルフの弱点とも言える長い耳はとても鋭敏かつ敏感。

触られるだけでも声を出すほどを甘噛みをされては全身に電気が走ったような快感に襲われる。

リクはそれを承知でレフィーヤの耳を舐める。

「しょ、しょこは……ひゃう! ら、らめ、です………」

「ゾクゾクするでしょう? 今、貴女が感じているそれが快楽です」

以前にマッサージをしただけあって、レフィーヤの身体はより敏感になっている。

ここまですればもう堕ちたも同然だが、ここで終わるつもりなどリクにはない。

最高の快楽を与えようとリクは自身の陰茎を取り出す。

「さぁ、一緒に快楽に溺れましょう」

既に十分に塗れているレフィーヤの秘部に陰茎を押し付ける。

それにビクリと反応するレフィーヤ。

亀頭に陰茎を押し付けてゆっくりとレフィーヤの膣内に侵入していく。

「あぅ! ま、まってひゃう! くだひゃ……い」

ズブズブと膣内に入ってくるリクの陰茎から逃れようと逃げようとするレフィーヤだが、腰をしっかりと掴まれ、逃れるどころか余計に挿入しやすい態勢になってしまう。

「待ってもいいですけど、それは逆に辛いですよ。今のまま絶頂も迎えることも出来ずに中途半端で生殺し状態は嫌でしょう?」

動きを止めるリクにレフィーヤは余計に身を悶えてしまう。

中途半端で感じて、絶頂もいけない生殺し状態にされてしまうレフィーヤは懇願する。

「い、イカせてください………っ! 私を、気持ちよくしてください!」

「いいでしょう。では」

「~~~~~~~~~~~~~~~~~~っっ!!」

一気に膣内の奥まで突き入れられてレフィーヤは声にもならない叫喚を上げて絶頂を迎えた。

全身がビクビクと震わすなかでリクは腰を動かして抽送を繰り出していく。

「あぅぅぅッ! ンはっ、はぅぅぅつ。ら、らめ………」

込み上げてくる快楽に必死に抗おうと抵抗の意思を見せるレフィーヤだが、抑えられることができない。

「快楽に身を任せてください。自分に素直になることが一番です」

言葉で促すと同時により一層に激しさを増すと同時に嬌声を上げる。

「んぁっ!? は、くぅぅ……んッ! はひっ!………」

膣口から奥まで押し広げられる感覚が、甘く疼くようにそれが唐突に訪れる。

「さぁ、そろそろですよ」

更に激しくなると同時にリクも射精の準備に入る。

「ひあッ、ふン………ああっ! あ、ああっ、んんっ、ん…………い、イキ………」

動きが激しくになるにつれてレフィーヤも膣内で暴れ回ってる陰茎に刺激されて、込み上げてくる快感に我慢の限界が訪れた。

「くぅぅぅぅ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っっ!!」

力いっぱい歯を噛み締めて口を閉ざしながら絶頂を迎えたレフィーヤの膣内に射精したリクの精液が絶頂中のレフィーヤの膣内を満たしていく。

その熱さと感覚とに身震いしながら達した。

「ふぅ……」

一息ついて膣内から陰茎を取り出すとレフィーヤの秘部から精液が零れ落ちてくるのを見て満足そうに頷く。

「快楽は堪能できましたか? ですが、これもまだ序の口です。今日は初めてですからこのぐらいにしますが、次はもう少し厳しめにいきますから覚悟しておいてください」

「ひゃ、ひゃい………」

半分意識を飛ばしているレフィーヤは身の残る快感に身を震わせている。

さて、次は誰にしようか?

【ロキ・ファミリア】を中心に狙いを定めていたが、そろそろ大物を狙うのも一興かもしれない。

「そろそろ、いいかもしれませんね………」

次の狙いは決めた。

王族(ハイエルフ)にしてオラリオ最強の魔導士【九魔姫(ナイン・ヘル)】リヴェリア・リヨス・アールヴ。

さて、どのようにして愛と快楽を与えて行こうかと思案する。

「………リク様。またですか……?」

「おや、リリ」

どうするか思案している最中でリリが客室に顔を出してきた。

周囲を見渡して臀部を露にしてるレフィーヤ。秘部から太股に垂れる精液を見てまたしたのかとリリは半眼で呆れていた。

店長であるリクは陰茎が丸出しだというのに一切の羞恥なく平然としている。

溜息を吐いて、リリは予め用意していた布巾でレフィーヤの身を綺麗にしてソファに横に差せると毛布をかける。

手慣れているように作業をするリリはレフィーヤが気を失っていることを確認する。

「リク様のこれはもう病気に近いものだと思っておりますので止めろとはリリは言いませんが、ほどほどにするべきではありませんか?」

「生まれつきのサガというものはなかなか自制がきかないものでしてね。しかし、今回は少々反省しているんですよ? 指導の下で行いましたから愛情を存分に与えることが敵わなかった。やはり、もう少し時間をかけて愛情もしっかりと注ぐべきでしたね」

反省しているが、結局は手を出すつもりでいたリクにリリの口からはまた溜息が出る。

「………リク様はそんなに女性と淫らな行為がしたいのですか?」

「ええ、勿論。今日もどうやってリリの貞操を頂こうかと考えていたのですよ?」

当然のように言い切るリクにリリは覚悟を決める。

「でしたら、これからはリリが毎日奉仕致します。ええ、しますとも。これ以上他の皆様方にリク様の毒牙にかからないようにリリはこの心身をリク様に捧げましょう!」

「………毒牙はちょっと酷くありません?」

自ら人身御供になるリリにリクは苦笑を浮かべているとリリがリクの前に膝をついて精液愛液塗れのリクの陰茎を咥える。

「むぅ、レロ、チロ……チュッ………ふッ……ふぁ、汚し過ぎですよ、まだお仕事が残っているのですから綺麗にしませんと……チュッパ、ンっ、んん」

文句を言いながらもリリはリクの陰茎を綺麗に舐めていく。

舌と口を使って陰茎にこびりついた精液と愛液を舐め取ると喉奥まで陰茎を口腔に咥え込み、頭を振るう。

「んむっ、レロッ、ん……ジュブッ、ジュル……チュッ、ヂュルッ、ん……んグ………」

丁寧で激しくもこちらの弱点(ウィークポイント)を的確に刺激して射精を促すリリの口技にリクも思わず快感で身を震わせる。

やはり、リリの奉仕は娼館でされたものとは比べ物にならないほどに素晴らしい。

先ほど、レフィーヤで射精したばかりだというのにリクの我慢はあっという間に限界が訪れてリリの口の中に射精してしまった。

「んむっ、んん………ンぐ、ゴク……んブッ………ン……! ぐっ、んっ…………ゴク、ゴクン」

何も言わずとも口の中に射精された精液を飲み込んでいくリリはそれだけでは終わらず、一度口から陰茎を離して、舌で飲みきれなかった精液を舐め取って行く。

「レロ………チロチロ……ん、チュバ………ヂュル…………まだ固いですね」

舐め取りながらもまだ固いリクの陰茎を見て、リリはリクをソファまで誘導させて座らせると、リリは自身の下腹部に手を伸ばして下着を脱ぐ。

「リク様のご要望通り、リリの貞操をリク様に捧げます」

決意を表す様にそれを口にするリリはリクの上に跨って陰茎を自身の秘部に誘導させて膣内に挿入させていく。

「くふっ! ん、んぐ………」

「おお、リリのなかきつくていい……」

小人族(パルゥム)の小さな体躯にリクの陰茎は大きく、痛みが走る。

処女というまだ男性を受け入れていないリリにとって涙を流すほどだが、それでもリリは途中で挿入することを諦めずに徐々に子宮を広げてリクの陰茎を受け入れ始める。

「ひぐっ……ンぐ、ンン…………くぅッ…………ど、どうですか? リリのなか、気持ちいですか…………?」

「ええ、最高です」

陰茎がリリの膣内に挿入しきったリリに笑顔で答えるリクにリリも痛みに耐えながらも笑みを浮かべた。

「リク様……動かないでくださいね…………。リリが気持ちよくしますから…………んんっ、はぁ。ああっ、あっ…………ふぐっ、んっ、んん………」

まだ慣れぬ痛みに耐えながらも自ら腰を振ってリクを気持ちよくしようとするリリの膣内は本当に狭く、きつくて強引に押し広げているのがわかる。

だが、それ以上に最高に気持ちがいい。

リクはこれまでも小人族(パルゥム)にも手を出したことはあるが、これほど極上の快楽は優劣をつけるまでもない。ダントツで一番気持ちいい。

やはり、いい女は膣内も最高に気持ちがいいことを再認識する。

「あ、ああっ、ん…………はぁ、はン…………んぐ、んん………あン」

「ああ、リリ……私はもう…………」

あまりの極上の快楽に限界を迎えて来たリクにリリは笑顔で頷く。

「………はい、リリのなかにいっぱい、出してください………ああっ! あ、ん……んグ、はっ、はン…………あっ」

リクの絶頂を迎えさせようと激しくなるリリの腰遣いにリクはついに限界を迎えた。

「~~~~~~~~~~~~~~っ!!」

膣内に射精されると同時にリリも絶頂を迎えてしまう。

狭い膣内では収まることが出来ない精子は子宮口から溢れ出てしまう。

「はぁ……あ…………リクさま…………」

力尽きたようにリクの胸元にもたれるリリの頭を撫でる。

「リリ、凄い………」

三回目とは思えない程に精子が飛び出したリリの膣内と奉仕力はリクの予想を遥かに上回っていたことにリクは素直に驚いた。

これから毎日して貰えるとなると嬉しくも少しばかりの覚悟が必要だと心から思った。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

私は一度手に入れた女性は簡単には諦めませんよ? というよりも許せませんからリューさん

オラリオにある酒場、『豊穣の女主人』。

そこに住み込みで働いているエルフ、リュー・リオンは酒場の厨房で黙々と皿を洗っていた。

時々、何かを思い出したかのように笑みを浮かばせ、憤り、恥ずかしいように頬を赤くするリューの様子は誰が見ても情緒不安定だ。

しかし、それも無理はない。

リューはとある男性にこれまで守ってきた貞操を奪われ、女にされたのだから。

甘い口づけから始まり、貴重品を扱うように優しくも丁寧で、それとなく大胆かつ強引に責められて愛の言葉と共に身を委ねて、貞操を捧げた。

抵抗しようとしても、あの男はお構いなしに押し倒してするがままに身も心も蹂躙されてしまった。

不覚にも最後は意識を失い、気が付けばいつもの自分の部屋で朝を迎えた。

夢だったのか? という疑念も抱いたが、机の上にはしっかりと置手紙があった。

『おはようございます。事情は全てシルさんという方に話しておきましたので。あ、それとしっかりと避妊はしているのでご安心を』

それを読んだリューは顔を真っ赤にしてその手紙を破り捨てた。

後に同じ境遇で働いている猫人(キャットピープル)の二人から執拗に質問攻めを受けたが、流石に答えることは出来なかった。

「あ…………」

無心で皿を洗っていたら気が付けばもう洗物はなかった。

今はまだ暇な時間帯。忙しくなる夜の前に買い物は済ませようと思ったリューはシルに一声かけて酒場を後にする。

「あ」

「おや、リューさん」

酒場を出てすぐに件の男――リクと再会を果たしたリューの顔は一気に赤くなる。

「し、失礼します」

赤くなっている顔を見せない様に俯きながらその場を去ろうとするリューの手をリクは掴む。

「どうかしましたか? 顔が赤いですよ?」

「だ、誰の―――」

せいだと思っている。と大声を上げて言いたい。

「ああ、前にお会いした時の事を思い出してくれたのですね?」

ニコニコと微笑みを崩さずに告げるリクの言葉にリューはその時の事を鮮明に思い出してしまうと今にも頭が噴火してしまうぐらいに顔が熱い。

―――こ、この男は…………ッ

明らかに自分の反応を見て遊んでいる。

「あ、あの時のことは…………ッ」

「ええ、とてもいい思い出ですね。あ、ご安心を。大切な思い出を知っているのは僕とリューさんの二人だけですよ」

つまり、身体を重ね合ったということを知っているのは自分とこの男だけ。

「―――――っ」

不意に手を引っ張られて身体が前のめりになるリューの耳元でリクが囁く。

「今はお互い仕事で忙しいですから、夜に迎えに参りますね」

「!?」

「出来れば、その恰好で会いたいものです。それでは失礼します」

一礼して去っていくリクにリューの身体は火照ったかのように熱い。

「くっ…………」

いいように扱われているのが少し悔しかった。

 

 

 

 

酒場は閉店し、誰もが休みに入る時間帯にリューは静かにその場を後にする。

静まり返ったオラリオの夜には酒に酔った冒険者がうろついている程度であの男の姿はどこにも見当たらないことに僅かに安堵した。

「リューさん」

「っ!?」

「おっと」

不意に背後から声をかけられたリューは反射的に攻撃をするもそれを平然と受け止められた。

「出会い早々に情熱的な拳よりも、美しい貴女の声が聞きたいですね」

微笑みを崩さずに受け止めた拳から手を離すリクにリューは小さく息を吐いた。

「………………お強いのですね」

「愛する女性を守る為には当然それ相応以上の力を持たなければ紳士は名乗れませんので」

それでもLv.4である自分の攻撃をああもあっさりと受け止めてしまうリクは明らかに自分よりも遥かに実力者だということはわかる。

「そう緊張なさらいで、もっとリラックスしてください」

「………………性分ですので」

「ふふ、そう邪険にしないでください。知らない間柄ではないのですから」

手を差し出すリクは紳士的に女性をエスコートしようとしたが、リューはその手を取らない。それでもリクの表情からは笑みは消えない。

むしろ、より輝いている。

リクはリューをつれて路地へ歩く。

リューの給仕服という恰好を考慮して出来る限り人目を避けて通っている。

リクエストに応えてくれる辺りは生真面目なリューらしいと微笑む。

すると、不意にリューの足が止まる。

「どうなさいました?」

首を傾げながら尋ねると、リューは口を開いた。

「あの…………前の事はお互いに忘れませんか?」

「…………どうしてです?」

「貴方が私の事を想ってくれている、その気持ちに嘘はないと思います。ですが、私は日陰者。私のせいで貴方にまで飛び火を出す訳にはいかない」

リューの首には賞金がかけられている。

今は豊穣の女主人という安心して過ごせる場所があるだけでもリューは身に余る幸運だ。それ以上を望めばきっと周囲に迷惑をかけてしまう。

それも自分に愛の言葉を向けて来てくれる人なら尚更だ。

「前回の事は命の恩人に対するお礼ということで忘れます。貴方も、私の事は忘れた方がいい」

それだけを告げてリューは踵を返して来た道を戻ろうとする。

これでいい、と自分に言い聞かせて今自分がいる場所に帰ろうとした瞬間。

リクは背後からリューを抱きしめた。

「私が、一度手に入れた女性を簡単には諦めませんよ? 永遠に愛し続けるまでです」

「は、離せ!?」

「いいえ、離しません。そして決めました。貴女を徹底的に、私無しでは生きられないほどに貴女の心を染めてあげましょう」

腕の中で暴れるリューの耳にリクは甘噛みする。

「んっ! な、なにを…………!?」

リューの言葉も抵抗も無視してリクはひたすらにリューの耳を甘噛みし、舐める。

クチャクチャと卑猥な音が零距離で届き、身体の神経がぞくりと震える。

「や、やめ、くぅ…………」

拘束から逃れようと殴っても、蹴ってもリクはビクともせずに執拗に耳を舐め続ける。

耳の先端から耳穴まで舐めては時に甘噛みをするリクにリューの抵抗が弱まって行く。

「こ、声をあげ、ます…………よ…………」

身体に奔る快楽に耐えながら逃走の手段として声を上げようとすると、リクは耳から口を離した。

そこで安堵するリューにリクは迷うことなくリューの可憐な唇を奪った。

「―――――っ」

口を口で塞がれ、正面から抱き着く格好となる二人は誰から見て情熱的に愛し合う二人のようにしか見えない。

頭の中がまるで何かに浸食されるかのように意識と正常な判断を鈍らせていく。

やめろ、これ以上は―――。と抵抗の意思を脳裏を過るもリクはお構いないにリューの唇を奪い続ける。

「ふは、んっ、んん………は、はんっ…………んん………………」

何度も何度も唇を重ね、口腔のなかに舌を入れてはリューの舌と強引に絡ませ合う。

その間にリクは華奢なリューの身体を給仕服の上から撫でまわし、スカートの中に手を入れて、臀部を撫でる。

「はー、も、もう…………んっ」

勘弁してもらおうとしたが、それを口にする前にまた口を塞がれてしまう。

息苦しさと心地よさが同時に快楽となってリューの身体を火照らせていく。

まさぐられる身体は遂に服の内部に侵入を許し、直接触られる。

「ゆ、許して…………」

「許しません。抵抗も許しません。貴女は黙って私に抱かれればいいのです」

許しを請うリューにリクは容赦なくリューを責める。

エプロンを外し、ボタンを片手で器用に取り外してリューの白い肌を晒すと、リクは今度は首筋を舐める。

「~~~~~~~ッ」

両目と口を固く閉じて声を出さない様に必死に耐えるリューに気にもかけずにリクは首筋から鎖骨、胸の辺りまで舐める。

「ふ…………ん……んんっ…………」

手で口を押えて必死に声を抑えようとする。

リクは更にスカートの中に手を入れて、下着の中に手にまで手を伸ばす。

それを見たリューは思わず、声を出して止めて、と言おうとしたが。

「―――――――――――――――っっ」

秘部に触れた瞬間、嬌声が周囲を響かせた。

リューは大きく背をのけ反らして、快感に打ち震えた。

今が夜で、人気のない路地であることにリューの痴態は誰にも聞こえることなく、見られることもなかったのが不幸中の幸いだ。

「んっ! はっ、ダ…………んんっ! だ、らメ…………! ひぐッ! ……ンあッ」

リューの秘部を水音を鳴らしながら責めるリクの腕を掴んで止めようとしても、その腕に力が入らずにただ、リューは快感に身をゆだねるしかない。

「ぐちゃぐちゃですよ? リューさんのあそこは。はしたないエルフですね」

「あ、だ、誰の…………あン……ふっ、はぁ…………ん」

「さぁ、快楽に打ち振るい、悦びをその身に知りましょう」

リクは己の陰茎を取り出して、リューの手を壁に添えて腰を浮かせるとリューの秘部に陰茎を当てて、一気に押し込んでいく。

「ああああああああああッ! ああ、あぐ、んっ、んア…………あッ!」

初めて以上に身体に直接電流が流れる甘い快感にリューは喘いでしまう。

自分の後ろから何度も突かれ、子宮内で暴れているリクの陰茎が動く度に身体が絶頂を迎えているようだ。

逃れられない様に腰をしっかりと掴まれ、パンパンと互いの腰がぶつかり合う。

冷えて静まり返ったオラリオの夜とは違い、二人の身体は熱く、激しい嬌声と音を響かせる。

「ンぁッ! うぅ、うン……はグ、あ、あっ…………………ふぅン、ンン…………」

僅かに残された冷静さ思考が手で口を塞いで声を抑えようとする。

それでもリクは何度も激しくリューを責めるのを止めない。

リューの秘部から漏れる愛液は秘部から太股に伝わり、地面へ垂れていることにリューは気付きもせずにただひたすらに犯されていく。

「んんっ、ふグ………んっン…………ふぅ、ん…………」

手で押さえても激しい責めによる完全には声を抑えることが出来ず、次第には手の隙間から涎が地面に零れ落ちる。

不意に上体を起こされて、顔を覗き込まれてしまうリューのその表情は恍惚に満ちて蕩けていた。

「お、お願い…………しま、す……………………」

それが何を意味しているのかはリクはよく知っている。

「では、もう二度とあのようなことは言わないと誓ってください」

「…………はい、誓います………だから、どうか…………」

「ええ、いいでしょう」

その言葉を聞いてリクは腰を振り始めて、再びリューの子宮内を突き始める。

「あッ、はひっ! あ、ン…………んんっ、ンはッ! あ! あ!」

後ろから何度も執拗に責められ続けたリューは声も我慢せずに出して、身に震える快楽に身を委ねた。

リクも必死に腰を振って絶頂を迎えようと意識を集中する。

「…………さぁ、イキましょう」

最後に一際強く腰を突き出すと、膣奥の肉壁にぶつかった亀頭が盛大に爆ぜた。

「あああああああああああああああああああ――――――ッッ!!」

身体の奥底に灼熱の奔流を浴び、悦びの声と共に激しく達したリューの膣内に今も止まらず出し続ける精子を一滴残らずリューの膣内に出し続ける。

言葉通りに蕩けた表情で絶頂を迎えたリューは眠るように意識を手放して、リクにもたれるように倒れる。

「ふふ、私から逃れられるとは思わないでくださいね」

意識を手放したリューの唇に軽くキスをしてリューを抱え、その場から離れていく。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

朝から搾り取ってきますから少し元気が足りませんよ? リリ。メイド服で叛逆とは…くぅ、ア、アイズいい…

リリルカ・アーデの朝は早い。

朝日が顔を出す時間帯に目を覚ますと、リリは眠気を飛ばすために浴室に足を運び、シャワーを浴びると、次は朝食の準備に取り掛かる。

朝食を作り終えると、リリは薬箱から避妊薬を取り出して飲むと朝の務めに入る。

このマッサージ店兼自宅の主人であるリク・セレアの部屋に入ると寝台(ベッド)にはまだ夢の世界にいるリクが寝ている。

リリは布団を捲って寝台(ベッド)に潜り込むと、そこには既に臨戦態勢状態のリクの陰茎が布団を貫くかのように上を向いている。

男性の生理現象とは知識としてはリリも知っている。

だけど、もう一つ。これは数多の女性を貫いた悪魔が持つ最強の槍だということも知っている。

その最強の槍を弱体化させる為にリリは我が身を犠牲に立ち向かう。

「ん、レロ、ちゅ…………ちゅぴ…………んっちゅ…………はぁ…………」

ドクンと脈打つ熱い陰茎の先端を舐める。少々汗臭く、アンモニア臭がリリの鼻を刺激するもリリは陰茎の裏側を玉袋も丁寧に舐め取る。

まずは刺激(ダメージ)を与えて着実に責める。

一通りに舐め終えると次からが大変だ。

「レロ…………チュバ、ん………クチュッ、チロ……チロ…………ピチャ、チュバ…………」

口を大きく開けてその陰茎を咥える。

大きいリクの陰茎はリリの口を大きく開けて舌もしっかりと動かせないといけない。

「ンン、んぐ…………ジュブ、ジュル…………ジュパッ、ン……」

頭を上下に振るって先端から奥までしっかりと口の中に収めていくリリの口淫にぴくぴくと反応を示し始める。

これは射精の前兆。なら、このまま一気に責める。

「ジュブッ、ジュル…………レロ、チュッ、ヂュル、チュパ!」

頬ごとキュッと唇をしめた状態で陰茎を吸ってレロレロと舌を動かす。

すると、口の中でひと際大きく脈打つと同時に射精され、リリは溢れ出てくる精子を飲み込んでいく。

「ゴク、ゴクン…………ん、ゴク……ン、んむっ…………ゴクン。ンぅ」

零さない様にしっかりと口を閉ざして、出てくる度に飲み込んでいくリリは口の中だけではなく、胃も精液で満たされていく。

「ン、ンン、ゴクン…………ふぅ~、んっ、ジュル、チュッ、ジュル…………」

飲み切って一息ついたリリはすぐに陰茎を舐める。

僅かでもこびり付いているであろう精子を舐め取り、口の中に入れて飲み込んでは綺麗にしていく。

「朝フェラご苦労様です、リリ」

「…………おはようございます、リク様」

顔を上げるといつものように笑みを浮かべているリクにリリは舐め取る作業を一時中断して布団から顔を出す。

「リク様は今日も変わらずお元気なことで」

「ええ。ですが、ここ最近はリリに絞り取られて少し元気が足りないです」

「それぐらいで十分です! リク様のここは元気が余り過ぎです!」

「おう…………そんなに強く握られると…………また…………」

陰茎を強く握り締められてまた射精されそうになった。

「出さないでください! 今出されると掃除が大変なんですから!」

布団を汚されない様に手を離したリリは布団を取り払い、下着を眼前で脱いでリクの陰茎の上に跨る。

「ですから、出すのならリリの中に出してください」

そう言ってリリは陰茎を掴んで固定させると秘部に当てて少しずつ秘部の中に挿れていく。

「ふぐ、んっ…………んク…………はぁ、んふっ………ど、どうですか?」

「ええ、最高ですよ」

陰茎が全て膣内に収まるとリリは具合を確かめるように尋ねるとリクは親指を立てながら頷いた。

「よかったです…………それでは、んっ! はぁ、あ………ああっ。あン…………ン」

リクの上に跨り、そのまま腰を動かし始める。

「こうやって、ん………リリが、気持ちよくさせ、ふン、ないと…………他の女性のすぐ、魔の手を出されるの、ですから…………」

他の女性に少しでもリクの魔の手が差し伸ばされない様にリリは今日も朝から精力を削いでおく。

「くっ…………凄い締め付けです、よ…………」

リリの膣内はまるで捕まえた獲物を取り逃がさない様にきつく締め付け、リリが動く度に極上の快楽が電流となって身体を迸らせる。

本当に精根そのものを搾り取るかのように懸命に奉仕してくるリリの動きがより激しくなってくる。

「んあ………あっ、ン、や…………あん、くぅ……ンあ…………」

自分の上で踊るかのように激しい腰使いに痛いぐらいに感じるリクはもう我慢の限界だった。

「リリ……もう…………」

「出して、ください…………リリの、中にたくさん、射精してくだ、さい…………」

リリの言葉に促されてリクは我慢の限界を迎えて、リリの膣内に射精した。

「~~~~~~~~~~~~~っ」

射精されたことのより、絶頂するリリは膣内で熱い精液が濁流のようにリリの膣内に迸る。

「ん………ふぅ…………んん………」

絶頂で全身を快楽に小刻み震わせながら、射精が収まるのを待つも溢れ出てくる精子がリリの膣内では収まり切れずに結合部分から零れてしまう。

「はぁ…………はぁ…………出し過ぎですよ、シーツが汚れてしまったではありませんか…………」

「朝から精子を搾り取るリリが凄いんですよ…………」

本当に精根そのものを搾り取られたと錯覚させるほどに気持ちが良かった。

「もう、朝食の準備はできておりますよ…………?」

「そうですね、少し休んでから頂くとしましょう」

これを終えて二人の朝は始める。

 

 

 

 

 

 

「ありがとうございましたッ!」

本日最後のお客様が帰り、閉店時間となると二人は片付けと掃除に取り掛かる。

「リリ、先にお風呂に入っていてください」

「わかりました。それではお先に失礼します」

女性であるリリを先に入浴させて自分は片づけを続けると、不意に扉が開いた。

「……………リク」

「いらっしゃいませ、アイズ」

アイズの来店にいつものように微笑みながら応じるリクはアイズを店内に入れる。

「今日も……」

「ええ、悦んで」

頬を朱色にしながら告げるアイズ。その手には何か持っている事に気付いた。

「それはなんでしょうか?」

「…………秘密」

視線を逸らしながら誤魔化すも、リクは追求することなく自室に案内する。

「リク、こっち見ちゃだめ」

「? わかりました」

何だろう? と思っていると後ろで布が擦れる音がした。

すぐにリクはそれに気付いた。

アイズは今、後ろで服を脱いでいることに。

すぐにでも後ろに振り返って鑑賞し、あわよくばそのまま押し倒してしまいたい。

だが、見ては駄目と言われている以上は見るのはアイズに対して失礼と自信を諫める。

それでも、それでも………………このお預けにされている感覚もまたいい。

より、興奮を覚えてしまうリクは今日も変わることない変態だった。

「いいよ」

アイズの言葉にリクは首がもげるかといえる速度で振り返ると、目を奪われた。

「メ、メイド服………」

普段着のアイズから家政婦(メイド)へと変貌した。

しかも、ただエロいことを目的とした露出多めやミニスカートではなく、どこかの貴族や王族に仕えるような品のあるメイド服。

神秘的なアイズにその恰好はまさに反則。

「ア、アイズ……それは…………?」

「ロキが持っていたから持って来た」

 

―――――心から感謝の意を唱えます! ロキ様!!

 

心の底からメイド服を持っていたロキに感謝した。

今度茶菓子を持ってお礼にでも行こうかと思えるほどに感謝の言葉を述べたいリクは不意にアイズに押し倒され、唇を奪われた。

「ん、ムチュ、チュッパ……ふ、はぁ…………」

艶やかな金の髪をリクの顔のの上に垂らしたアイズは蕩けた顔で淫靡な接吻に酔いしれる。

口内を舌でネロネロと舐め回してリクが逃げない様に両手でリクの頭を固定している。

されるがままに口内を蹂躙されると、ひとまずそれで満足したのか離れると二人の口から唾液の糸が出てくる。

「……………………今日は私が責める」

その瞳には叛逆心に目覚めた戦士の目を見てリクはアイズに懇願した。

「優しくしてくださいね?」

「いや」

即断され、再び接吻される。

いつもならアイズは受け身だ。されるがままにリクがアイズを蹂躙し、従順させていたが、どうやらそれはアイズにとって不本意だったらしい。

やられぱっなしは嫌。負けず嫌いのアイズは蹂躙されながらもリクの技術(テク)を盗み、従順にできると思わせるメイド衣服を用意してきた。

さぁ、反撃の時が来た。

「チュ……チュッパ、はぁ、ンン……………ペロ、チュク…………ふぅ、大人しく私に犯されればいい」

「………………その恰好でその台詞はすごいギャップを覚えます」

メイド服でサディストのような台詞を吐いたアイズにリクは興奮に打ち振るえる。

よくよく思い返せば最近は責めてばかりで責められるようなことがなかった為か、新鮮味を感じる。

いつも責めてきてくださるフレイヤは最近は来店されていないせいもあって少々不満がないといえば嘘になる。

服を脱がされて上半身を裸にされると、アイズは指先で乳首を撫でる。

「ん………」

「ここが気持ちいいの?」

気持ちよさそうな声を出すリクにアイズは指先を巧みに使い、リクの乳首を撫で、弄ぶ。

その度にビクビクと反応するリクにアイズは嗜虐的な笑みを見せる。

「凄い敏感、可愛い……………」

うっとりとした表情を見せるアイズは顔を近づけて乳首を舐める。

「チュク、チュッパ、チュ、ん。……………チュ、はぁ…………ンチュ」

「おお……………いい……………」

片方の乳首を舐められ、もう片方は指先で弄られる。

アイズの技術(テク)にリクはただ、悦び、快感に打ち震えるのみ。

「チュ…………レロ、ペロ、チュッパ……………ん、次に行くね?」

舐め終えるとアイズはリクの上からどいてリクをうつ伏せにすると、ズボンを脱がして全裸とする。そして、腰を上げさせて臀部を突き出す態勢となる。

「足を開いて」

足を開かせて恥部を余すことなくアイズに公開するリクも流石に少し恥ずかしい。

でも、それがまたいい。

「掃除はメイドの仕事……………レロ、ペロ……………レロレロ、チロッ」

アイズは舌でリクの肛門を舐めて掃除に取り掛かり、手はリクに陰茎を握りしめて射精を促す。

肛門を舐め、直腸の舌を入れて刺激するアイズにリクは恍惚な笑みを見せていた。

生暖かく柔らかいアイズの舌が自分の汚いところを舐め、その手で陰茎を握り刺激してくる。これで興奮を覚えないと言えば嘘だ。

「ピチャッ、レロ…………ピチュ、チュッ、んッ……………」

「ア、アイズ……も、もう……………」

責めと奉仕を両立させるアイズにリクは早くも快感が高まり、射精しそうだった。

だが、あと少しで射精するところでアイズは手の動きを止めた。

「出したらダメ……………」

寸止めされて、生き地獄を味わうリクは悦んでいた。

アイズはリクを再び上向きにすると、リクの顔の上に跨る。

「ん、…………舐めて……………」

着替えた時の下着も脱いでいたのだろう。スカートの中はアイズの大事な秘部が丸見えだった。リクはアイズの命令に従い、そのまま秘部を舐める。

「ん、はぁ…………ンは、ああ……………………いい、気持ちいい……………」

蕩けた顔で快楽に震えるアイズはリクの陰茎を手に取って口に入れる。

「ジュル、ジュポッ……………レロ、ん、ンン……………はぁ、チュル、ジュルッ……………」

先ほどの手淫で刺激したおかげか、口の中で激しく脈打っているのがわかる。

今にも射精させろ、と言いたげに脈打つ陰茎にアイズは加減しながら射精を操作する。

「ン、ンン……………ふぅ…………ペロ、レロレロ…………ジュル、はァ」

秘部を舐められながら自身の快楽に悦び震えるアイズの身体は小刻みに震え、互いはビクビクと身体を震わせて絶頂を迎えようとしていた。

「ンン………ジュルッ、ジュッパ、チュバ…………ん、出していいよ……………」

そう告げてアイズは頭を上下に激しく振って射精を促すと同時にリクもアイズを絶頂に迎えようと舌を激しく動かす。

「~~~~~~~~~ッ!!」

二人は感極まり、絶頂を迎えた。

アイズの口内にドクドクと脈打ちながら精子を送り込む。

「ん………ゴク、ゴク、ンぐ……………」

出てくる精子をアイズは陰茎から口を離さずに飲み込んで喉を通して胃に流し込んでいく。

「ジュル、チュパ、ジュルッ、チュル……………」

出し終えても尿道に残った精子を飲み干し、付着した精子を綺麗に舐め取って行くアイズは跨っているリクの顔から移動して下腹部に腰を下ろすと、リクを見下ろしながら告げる。

「………………今日は寝かせてあげない」

「楽しみです」

二人の夜はまだ始まったばかりだ。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

リヴェリア・リヨス・アールヴ攻略開始 ~甘い香りに誘う先にあるのは快楽の扉~

オラリオ最強魔導士【九魔姫(ナイン・ヘル)】リヴェリア・リヨス・アールヴに狙いを定めてから早くも数週間が経過していた。

彼女はこれまでに快楽に堕ちてきたこれまでの女性達とは比較にならないほどに強敵だ。

心身共に強く、隙がない。

更には王族(ハイエルフ)というエルフの崇拝する対象とされている。

だからこそ手を出すにことに意味がある。

「さて」

今日はマッサージ屋は休日。今日という日の為に着実に準備と計画を企んでいたリクは最強の魔導士を快楽の世界に誘う為に店を後にする。

街中を歩きながらリクは予定のポイントに向かう。

暇があればリクはリヴェリアの行動を観察し、私生活をどのように過ごしているのかを徹頭徹尾調査した。

そして知った。

リヴェリアは一定の周期になると北西のメインストリートに曲がった路地裏にある『魔女の隠れ家』に足を運んでいる。

エルフという義理堅き、生真面目な性格ということもあり、日時や時間には常に正確で、リクの予想が正しければその店を出る頃だ。

北西のメインストリートに訪れたリクは目的の店の付近まで歩を進めると、予想通り標的(ターゲット)はいた。

「あ、もしかして【ロキ・ファミリア】のリヴェリアさんでしょうか?」

さも偶然のように声をかけるとリヴェリアは振り返ると同時に怪訝の表情を見せる。

「君は……………………?」

「申し遅れました。私はマッサージ店『ドルミーネ』の店長を務めております。リク・セレアと申します。いつも【ロキ・ファミリア】の方々には御贔屓させております」

一礼して名乗りを上げるリクに「ああ」とリヴェリアは思い出したかのように声を出す。

「君がそうか。若いのに腕のいいマッサージをする店長というのは。ティオナや他の団員からも評判は聞いている」

「ありがとうございます。これもティオナさんが宣伝してくださったおかげです」

「謙遜は止せ。君の腕は確かなのはよく聞いている。全ては君の実力が出した結果だ」

「ありがとうございます」

称賛の言葉を送れて再度一礼するリクはリヴェリアに尋ねる。

「リヴェリアさん。今はお時間の方はよろしいでしょうか?」

「ん? ああ問題はないが」

「実はリヴェリア様にお話したいことあり、【ロキ・ファミリア】の本拠(ホーム)に向かう最中だってのです」

「私に………………?」

「はい。立ち話もなんですから近くの喫茶店で腰を据えて話をしては頂けませんか?」

片目を閉じてじっと見てくるリヴェリアにリクは表情を一切崩すことない。

片目を閉じて凝視するのはリヴェリアの癖といえるのは既に調査済みだ。

リヴェリアは鋭い。心の機微を容易く看破し相手の事情を見抜いてくる。

リクがリヴェリアを攻略するに当たっての第一歩(ファーストステップ)

「……………………まぁいいだろう。日頃うちの団員が世話になっている礼として話ぐらいは聞こう」

「助かります」

なんとか最初の関門を突破したリクはリヴェリアをつれて近くの喫茶店に入った。

「それで話とは?」

「はい。もしかするとご存じかもしれませんが、私は神の恩恵を受けている身です」

「だろうな」

一般人から冒険者。それらを相手にするには相応の体力が必要になる。

話を聞いた範囲でも一日に多くの客に対応するとしたら恩恵を受けるのが一番手っ取り早い手段だ。

想像できない範囲ではない為にリヴェリアもさほど驚きはしなかった。

「私はこれまでに多くの人を相手にしてきましたが、やはり肌の接触を拒むエルフの方は滅多に店に訪れないのです」

「ふむ」

「種族的にもそれは仕方がないこととは存じ上げております。しかし、若輩の身なれど私はマッサージ師の端くれ。エルフの方でも疲労を解消できるようにある物を作ってみたのです」

「あるもの?」

「こちらになります」

リクが取り出したのは蝋燭のようなものだ。

「エルフの方が好む植物を使って作ったお香です。是非ともリヴェリアさんに使っていただき、その感想を聞きたいのです。冒険者でいう依頼(クエスト)です。報酬も必要ならお支払いします」

「いや、これぐらい依頼の内にも入らん。頼み事として引き受けよう」

「ありがとうございます。それとついでと言ってはなんですが、効果や効能が良ければリヴェリア様の口から宣伝して頂けると嬉しいのですが」

「なるほど。だから私に声をかけたという訳か。商魂逞しいものだ」

リクが自分に声をかけてきた理由に納得して小さく笑みを見せる。

リヴェリアの口から宣伝すれば他のエルフも買う可能性はぐっと上がることぐらい容易く像することができる。

「眠る前にお使いになるとリラックス効果も上がりますからお勧めです」

「そうか。早速今夜にでも試してみるとしよう」

「はい。よろしくお願いします」

それから少し雑談してから二人は喫茶店を出た。

 

 

 

 

 

 

月が空に登る夜。

リヴェリアは普段は束ねている髪を解いて自室に寛いでいた。

「さて、そろそろ眠るとしよう」

規則正しい生活をしているリヴェリアは寝台(ベッド)に腰を下ろす。

「そうだ。忘れるところであった」

昼間に出会ったリクに頼まれたお香の効能を調べる為にリヴェリアはお香を取り出して、早速使用する。

「ふむ。これは……………」

お香から香る甘い匂い。森の中にいるかのように錯覚させるほどの自然豊かな雰囲気を醸し出しているかのようだ。

天然素材をふんだんに使ったのだろう。作った本人の技術の高さもあるが、これはいい品物だとリヴェリアは思う。

自分の宣伝がなくても十二分に売れるだろうとリヴェリアは思う。

身体から今日一日の疲れが抜け落ちるかのように気持ちが落ち着くリヴェリアは穏やかな空間にいるかのようだ。

しかしながらもリヴェリアは気付いていない。

この部屋にもう一人存在している事に。

久しぶりに使用した『透明化』でリクはリヴェリアの様子を窺っていた。

「そろそろいいですね」

リクは透明化を解除して姿を見せるもリヴェリアは寝台(ベッド)に腰を掛けたまま気付かない。

その翡翠色の瞳からは焦点が合っていないかのように呆然としていた。

確認の為にリクはリヴェリアの顔の前で手を振ったり、肩を軽く叩いたりしてみたが反応はない。

「成功ですね」

今のリヴェリアは意識は眠っており、本人は既に眠りについている状態に陥っている。

一言でいうなら催眠状態になっている。

「右手を上げてください」

リクの言葉に反応してかリヴェリアは右手を上げた。

「下してください」

右手を下ろした。

「ふふ」

リクは小さく笑い、リヴェリアの隣に腰を下ろしてリヴェリアの顔を近くでよく見る。

流石は女神よりも勝る美貌を持つと言われているリヴェリア。

その相貌はあまりにも整い過ぎている芸術品のようだ。

「ふむ」

リクは思考に耽る。

リクは強姦はNGだ。一方的に気持ち良くなっても面白くはない。

だが、そこに愛があるのなら別に構わない。

そこでリクはふと思った。

 

―――この美しすぎる相貌を快楽で歪めてみたいと。

 

その時、この誇り高い王族(ハイエルフ)はどんな顔をして、どんな声で鳴くのか。

想像しただけで興奮してくる。

「リヴェリアさん。貴女は異性に触れられれば触れられるほどに敏感になる体質です」

その言葉を脳裏に刷り込ませて、思い込ませる。

「私の合図で貴女は発情期の動物のように発情し、本能のままに異性を欲する」

パチン。とリクはリヴェリアの脳に合図を刷り込ませる。

「乱れ乱れ乱れ狂う。抗えない快楽に貴女はただ身を委ねるしかない」

脳裏に刷り込ませた暗示をかける。

これだけ念入りに暗示を刷り込ませておけば問題はないだろうと一息置いて、リクはリヴェリアの身体をまさぐる。

華奢な身体はぎゅっと抱きしめれば簡単に壊れてしまいそうで儚くも柔らかい双丘はリクの手に平にしっかりと収まる。

五指を動かしてリヴェリアの胸を満喫する。

指の一本一本が沈みながらも弾力があるかのように弾かれる。

エルフは線の細い体。それ故に胸も慎ましいエルフが多いが、流石は王族(ハイエルフ)というべきか、確かな揉み応えがそこにあった。

リクはリヴェリアの服にてをかけてまずは上半身を外気に触れさせる。

リヴェリアという身長体格から精緻な計算をしたかのような黄金比と造形美の双丘がそこにある。

一言告げよう。美しいと。

それ以外の言葉が不要な程に整い過ぎているリヴェリアの美乳。

白い双丘の先端に立つ綺麗なピンク色の乳首。

この芸術を前に拝みたくなるほどだ。

ごくり、と生唾を飲み込みながらリクはその双丘に手を出した。

服の上からでも確かに伝わったリヴェリアの胸だが、直接触ればそれは感無量の極み。

これを自分の手で汚したくなるのは本能だ。

だけど耐える。まだその時ではない。

今のリヴェリアなら容易に押し倒すことも、操ることもできる。

だけど、それでは操り人形と同じだ。

反応も返ってこなければ表情一つ変えない。これでは何の面白い身もない。

「今日はここまでにしましょう」

服を整えて、そっと横にしてシーツをかける。

目的は達成した以上は焦る必要はない。リヴェリアはお香の感想を述べる為にもリクの店に足を運ぶことには間違いはないのだから。

その時、乱れ狂うリヴェリアを優しく介抱すればいいだけの話だ。

「この感動と興奮は取っておきますね」

それだけを告げてリクはその場から姿を消した。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

お互いに多忙の身ですし、せっかくですから三人でしましょう。アミッドさん、フィルヴィスさん

リヴェリア編は執筆中につき今回は【戦場の聖女(デア・セイント)】のアミッドと【白巫女(マイナデス)】のフィルヴィスを執筆してみました。
よければ読んでください。



迷宮都市オラリオの南東にあるマッサージ屋『ドルミーネ』は今日は休日。

その休日に訪れた客人達をリクは相手している。

「チュル、チュバ…………ん、はぁ……ムチュッ…………」

「ハッ、ジュル、ジュ…………チュパッ…………ネチョ」

「はぁ…………いいですよ…………アミッドさん、フィルヴィスさん」

リクの前に陰茎の前に跪いて口と舌で奉仕しているのは【ディアンケヒト・ファミリア】に所属している人間(ヒューマン)、アミッド・テアサナーレ。

一五〇(センチ)に届かない小柄な体が印象に拍車がかける彼女の容姿は、精緻な人形、という言葉が真っ先に浮かぶ。

下げられた頭からさらりとこぼれる細い長髪は白銀の色で、大きな双眸は儚げな長い睫毛がかかっている。服装は白を基調とした【ファミリア】の制服姿でリクの前に跪いて舌で陰茎を舐めている。

もう一人は【ディオニュソス・ファミリア】の団長を務めているエルフ、フィルヴィス・シャリア。

眉目秀麗で有名なエルフ。フィルヴィスも例外ではなくその容姿は優れている。

宝石のような赤緋の瞳はうっとりの蕩け、纏っている短いケープを始めとした服も純白を基調としたもので、肌をみだりに晒さないエルフの潔癖性が色濃く反映されている。

特に印象的なのは彼女の腰まで届く濡れ羽色の長髪だ。白い衣装もあってよく似合っている。

二人とも【戦場の聖女(デア・セイント)】、【白巫女(マイナデス)】と神々から授かった二つ名を持つ治療師(ヒーラー)と魔法剣士は今、一人の男に奉仕している。

陰茎を左右から二人で舌を出して舐め、口で吸い。陰茎に刺激を与えて快感を高めていく。

二人同時にそれぞれ違う舌の温もり、技術(テク)を同時に味わっているリクは二人の出会いを思い出す。

「んっ、はぁ…………いかがですか?」

「ええ、最高ですよ」

アミッドの出会いはもう二年前になる。

当時強くなる為に己を鍛えていたリクはダンジョンで油断して負傷。辛うじて地上にまでは戻ってくることはできたが、路地裏で倒れてしまう。

その時に身体を治療してくれたのがアミッドだ。

偶然にも遭遇したアミッドにリクはその出会いをきっかけにアミッドと関りを持つようになって徐々に今の関係となった。

治療師(ヒーラー)で人体の構造にも詳しく、僅かの変化にも気づくアミッドの奉仕はいかに相手を気持ちよくできるかをよく知っている。

「ん、んんっ、ジュル…………はぁ…………気持ちよくできていますか?」

「ええ」

フィルヴィスとの出会いも印象的だった。というよりも一人の紳士として放っておくことができなかったが正しいのかもしれない。

『27階層の悪夢』。

悪行を繰り返す過激派集団、闇派閥(イヴィルス)の残党がギルド傘下の有力派閥パーティを多数27階層に誘き寄せて、自らを囮にしたモンスターの大量誘導を敢行した。

階層中のモンスター果ては階層主まで巻き込んだその混戦は地獄絵図と化した。

フィルヴィスはその事件の数少ない生き残りだ。

しかし、命からがら逃げ出した彼女は顔は死人そのもの。亡霊のように死んだ仲間を探す様に街中をさまよい続けていた。

更にそれだけではなく、それから彼女と関わったパーティは彼女を残して全滅。都合四度。そのせいで彼女は冒険者の中で【死妖精(バンシー)】と呼ばれ、煙たがられていた。

そんなフィルヴィスを放っておくことはできないリクは彼女に歩み寄った。

始めは警戒された。それでもめげずに彼女に愛を囁いた。

愛を与え、温もりを与え、快楽を与えてフィルヴィスは彼に身も心も許せる存在となった。

しかし、二人は互いの【ファミリア】で多忙の身。リクも基本は店の仕事で手が離せれないから滅多なことでは会えない。

今日はたまたま二人の暇な日が重なって三人一緒で愛と快楽を育むことにした。

「まったく、貴方が多くの女性を囲んでいるのは構いませんがもう少し節度を持つべきではありませんか?」

「申し訳ありません、性分ですので」

どうやらアミッドは二人っきりでしたかったようだ。三人ですることに否定はしなくも言葉に少々棘があった。

「私は貴方から愛されるだけで満足です」

フィルヴィスは口ではそう言うもやはりアミッド同様に二人だけの方がいいようだ。

「しかし、折角お互いが会える日に会えないのは寂しいものですから目を瞑りましょう」

「今日も目一杯愛してください」

しかしながらも互いの多忙も理解している二人は奉仕を続ける。

「レロ、チュバ、チュ、ジュル、チュッ…………はぁ、んっ」

「チュク………チュル、チロ……………ペロ、んっ…………ジュ」

二人同時に舌を這わせて陰茎を唾液で濡らしていく。陰茎の先端から零れ出てくる我慢汁も舐め取って一人は陰茎を一人は玉袋を舐めて二人で快感を高めていく。

陰茎から感じる二人の舌触りや鼻息が当たる。二人同時に責められて快楽と興奮が高まったリクは勢いよく射精し、二人の顔を白濁液が降りかかる。

顔にかけられた精液をアミッドは指で掬って口に入れる。

「特に身体に異常はないようですね」

「わかるのですか?」

「貴方限定ではありますが」

精液の量と濃さでリクの健康状態を計ったアミッドの治療師(ヒーラー)としての物言いに思わず笑みを溢す。

「とても美味しいです…………」

「フィルヴィスさん、無理はしなくていいですから」

そんなアミッドに対抗意識を持ったのか頬についた精液を舐めたが、味は言わずとも美味しいわけもなく、それでも必死に笑みを作る。

そもそもこれまでフィルヴィスにフェラはして貰ったことはあっても口内射精はしたことがない。何故ならその濡れ羽色の髪にいつも精子をかけているから。

そっちの方がより興奮する為にリクはフィルヴィス相手はいつも顔射している。

「さて、それでは次は私の番ですね。二人共後ろを向いてください」

リクの言葉に二人はリクに背中を向けてテーブルに手をつけて臀部を突き出す態勢となる。

戦場の聖女(デア・セイント)】と【白巫女(マイナデス)】の臀部を同時に間近見れるこの絶景にリクはいつまでも見てみたいが、そういうわけにいかない。

既に回復して次弾装填も完了している自分の陰茎が早くしろと急かす。

我ながら節操がないと苦笑してどちらかから挿入しようか悩む。

「では、フィルヴィスさんから」

「……………………はい」

緊張で身体を強張らせているフィルヴィスの臀部に触れると身体がビクと反応する。それに面白く何度でも撫でる。

きっと顔がこれ以上にないぐらいに真っ赤になっているのだろうな、と想像しながらフィルヴィスの臀部を外気に触れさせる。

女性特有の柔らかい肌触りに皺ひとつない美しい肌は思わず舐め回したくなる。

だが、フィルヴィスにそれはまだ刺激が強い為に今は秘部を濡らそうと秘部に触れるもフィルヴィスの秘部はもう準備万全だった。

「ふふ、どうしたのですか? 私のを舐めて興奮していたのですか?」

「うぅ、そ、その…………はい」

素直に肯定を取ったフィルヴィスに思わず微笑ましくなる。

しかしこれなら問題ない為にリクは早速自分の陰茎をフィルヴィスの秘部に当てる。

「では、行きますよ」

「―――――――――――っ」

一気に膣奥にまで挿入したリクの陰茎は根元までフィルヴィスの膣内に納まる。

「動きますね」

「ふ、うぅ、んっ…………ふぅ、んん………」

何度も出し入れを繰り返されて快感がフィルヴィスを襲うも必死に込みえ気てくる快感を口に出さないように固く口を閉ざしている。

その口から漏れる喘ぎ声に欲情を求めるリクは更に腰を激しく振るう。

「どうですか? 気持ちいですか?」

「はぁ、は、んっ! はい…………ふぅ、き、きもちいい…………です…………」

膣奥が熱く疼く。膣内でこすれる度に身体が快楽をもっと欲するかのように震える。

「おや?」

リクは気付いた。無意識かそれとも自らの意思でか。

フィルヴィスはリクの腰の動きに合わせて自ら腰を振っていた。

「ふ、ふぅ…………ん、はぁ、あっ、ああ…………」

従順にも自ら腰を振ってリクの気持ちを昂らせてくるフィルヴィスにリクは笑みを作って愛を注ぐことにする。

「フィルヴィスさん、そろそろ出しますよ」

「んっ、は、はい…………わたし、に、(せいし)を注いでください…………!」

そう告げて締め付けてくる膣内。その望みに応えるように膣奥に精子をたっぷり注ぎ込んだ。

「~~~~~~~~~~~~~っっ」

勢いよく噴出する熱液がフィルヴィスの子宮に注がれる。

自分の中で満たされていく(せいし)を一身に受けてフィルヴィスは恍惚した表情を浮かべた。

「ふぅ…………」

フィルヴィスの膣内から陰茎を取り出すとそこから零れ落ちて太ももに垂れる精子を眺めて次にアミッドの方に行く。

「お手柔らかにお願いします」

「保証しかねます」

隣で起きた光景を目撃して手加減を求めるアミッドだが保証はされなかった。

「ん………」

スカートをたくし上げられて下着を下ろされるアミッド。

「十分に濡れていますから挿れますね」

「………………どうぞ」

精液と愛液で濡れている陰茎をアミッドの秘部に当てて今度はゆっくりと挿入していく。

「んん………ふぅ…………」

徐々に膣内に入ってくる陰茎に声を出してしまう。

自分の体を強引に広げようとする感覚とそこから込み上げる快楽にアミッドの体はゾクゾクと震える。

腰は逃げられない様にしっかりと掴まれて徐々に子宮内に侵入してくる陰茎に身を震わせながらもいっそのこと一思いに一気に挿れて欲しいと願う。

だが、その願いは届かずにリクはゆっくりと焦らす様にする。

そして、ようやくリクの陰茎がアミッドの膣奥に届いたのだが、アミッドは絶頂を迎えることもなくただ焦らされてもう乱暴でもいいからしてほしいと思った。

「あの…………もう乱暴でもいいですから…………」

顔を上げてリクにそう懇願した。するとリクは満面の笑みでそれに応えた。

「ええ、わかりました」

「~~~~~~~~~っ!」

有言実行かのように先ほどとは一変して一気に激しくなる腰遣い。

普段は表情を変えないアミッドでも緩急つけられた攻めに蕩けるような顔になる。

「は、んんっ、ま、きゅ、急に…………は、ふぅ、激しい、で、す」

「おや? 乱暴でもいいと仰ったのはアミッドさんですが?」

「そ、それはふ、ん! そ、、う、ですが…………」

「なら問題ありませんね」

眩しい笑顔で問題ないと告げるリクの動きは止まらない。

一五〇(センチ)にも届かないアミッドの小柄な体を壊しかねない激しい性行為は天井知らずにその体を貪る。

「は、んん! ん、ま…………あ、って…………ふぅ、ん!」

制止を促そうとするも上手く喋れず、ただ乱暴に犯されるアミッド。

だけどそれが自分の快楽を満たしている。

脳裏に弾ける電流のような快楽の連続に体が悦んでいる。

こんな物のように扱われて犯されている自覚はあるのにそれに悦んでいる自分はそういう性癖を持っている事に驚きながらも気付いた。

湧き上がる快楽に必死に歯を食いしばりながらも更にもっと求めるように膣が熱く疼く。

「アミッドさん、そろそろ…………」

「ど、どうぞ…………避妊、薬…………は飲んでますので…………」

込み上げてくる快楽にリクも限界を迎えてそう告げるとアミッドも受け入れるように肯定する。

そして、リクは三発目とは思えない程の精子をアミッドの膣内に放出した。

「ん! んん………ん……………………」

膣内に感じる精子に熱く疼いていた感覚が静まって行く。

そして自分はこれを求めていたとふいと思ってしまうアミッドだった。

「ふぅ~、一度シャワーを浴びますか?」

「そうですね…………」

「はい…………」

リクの提案に頷く二人はリクと共に浴室に向かう。

当然ながら浴室でもう一戦が行われた。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

リヴェリア・リヨス・アールヴ攻略開始 ~犯されるのは快楽という名の甘い毒~

マッサージ店『ドルミーネ』の客室にしてリクは客人を迎え入れている。

「いかがでしたでしょうか? 何か違和感や不快感などはございましたでしょうか?」

「いや、むしろ心地よさを感じた。私の宣伝がなくても十二分に売れるだろう」

客人はオラリオ最強魔導士【九魔姫(ナイン・ヘル)】リヴェリア・リヨス・アールヴ。

以前に商品であるお香。その感想を告げるリヴェリアにリクは安堵と同時にその感想に素直に頷いた。

「名高きリヴェリアさんにそう言ってくださると心強いものです。それなら量産も視野に入れるべきですかね?」

「そうだな。それなら私だけではなく他の者達も買うだろう」

「もし、リヴェリアさんが買われるとするならお値段はどれぐらいが妥当だと思いますか? お客様のご要望にできるだけ合わせたお値段で提供したいので」

「ふむ…………………使われている材料がどれほどかは知らないが、君の技量も含めて1200ヴァリスが手頃だろう」

その意見にリクは顎に手を当てる。

普通のお香の値段は大体300~500ヴァリス。その約3~4倍の値段を提示してきた。

正直そこまでの値を付けるとは思わなかった。

「なるほど。ではそのお値段を基準に…………色も揃えた方がいいでしょうか?」

「その方が喜ぶ者も多いだろう。その辺りは君の判断に任せる」

「わかりました。ご協力ありがとうございます」

「いや、私の方こそいい物を使わせて貰った」

礼を告げるリクにそんなことはないと首を横に振るリヴェリアは椅子から立ち上がって店を後にしようとする。

「あ、お待ちください」

そんなリヴェリアに制止の声を投げてリクの奥にある棚からお香が詰まった箱を手渡す。

「これはご協力してくださったお礼です。是非ともお受け取り下さい」

「いや、そういうわけには」

「そうしていただけないとこちらの気が収まりません。それにリヴェリアさんの宣伝でこれから儲けさせてもらうのですからこれぐらい安いものです」

「………………………わかった。そういうことであればありがたく受け取ろう」

「はい。それではまたのご来店をお待ちしております」

感謝の証として受け取らないわけにはいかなかったリヴェリアはそれを受け取って自派閥の本拠(ホーム)『黄昏の館』に戻る。

それが変態(リク)が仕込んだ快楽というなの甘い罠だとは知らずに。

 

 

 

 

 

 

「まったく、アイズのやつは。最近は無茶はしないと思った矢先に………………………」

溜息を吐きながら自室に戻るリヴェリアは悩みの種であるアイズに頭を抱えていた。

最近は無茶にダンジョンに潜ることなく適度に休みは取っていたのだが、また遅くまでダンジョンに潜ってモンスターを倒していた。

もう少し自分を労わって欲しいものだと心配するその姿はまさに母親(ママ)

リヴェリアは一度心を落ち着かせて深く息を吐くとふと視線に昼間にリクから貰ったお香が目に入った。

折角頂いた物だ。こういう時にでも使って活用しようとリヴェリアはお香を使用する。

以前と変わらず、気持ちが和らいでいく。

本当にあの者はいい腕をしていると称賛するリヴェリアの意識は深い眠りについた。

その時、その様子を窺っていたリクは『透明化』を解除して姿を現す。

「ふふ、そうアイズを怒らないであげてください。リヴェリアさん」

笑みを溢しながら催眠状態のリヴェリアに近づくリクは早速といわんばかりにリヴェリアの服を脱がして上半身を外気に触れさせる。

「いつ見ても芸術的(アート)

これまでそれこそアイズも含めて多くの女性に愛と快楽を与えてきたリクではあったが、リヴェリアの裸体はいつ見ても美しいの一言に限る。

正直、芸術家にリヴェリアをモデルに書いた絵なら数千、いや、億の値段で売れるのではないかと思えるほど。

女神を超える美貌というのも素直に頷ける。

「まぁ、鑑賞はこの辺にしておきますか」

取りあえず一礼だけしてリクはリヴェリアを寝台(ベッド)まで丁重に運んで寝かせる。

そしてまだ誰の手にも汚されていないリヴェリアの胸を優しく揉み解す。

柔らかく弾力性もあるリヴェリアの胸を丁重に揉む。乱暴に扱うなんて真似は絶対にせず、少しずつその身体に女の悦びを味わせていく。

少し揉むだけでリヴェリアの身体が小刻みに震えているのがわかる。異性に触れれば触れるほどに敏感になるように以前にそう暗示をかけておいたおかげだ。

暗示とは本人の意識がなくとも脳に直接作用する。それ故に脳がその暗示通りに身体にそう命令している。

リクがこう触れる度にリヴェリアは敏感体質になっていく。

相手は最強魔導士であるリヴェリア。焦らずじっくりねっとりとその身体から快楽という甘い毒で犯していく。

電気でも流れているように身体を震わせているリヴェリアの白い肌がうっすら熱を帯びて赤くなって、呼吸も僅かに荒い。

「ふふ、身体は正直ですね」

そんなリヴェリアに速く犯したい。

その美しく可憐な口に自分の肉棒を加えこませたい。

誰も許したことがない王族(ハイエルフ)の処女を奪いたい。

その身体を、心を存分にしゃぶりつくしたい。

「おっと、涎が………………」

妄想するリクは一度ここで息を整える。

それはまだ早い。ここで手を出すのは簡単だがそれは自分の矜持に反する。

美味しい食べ物は最後の最後まで取っておくからこそ美味なのだ。

リヴェリアの白い肌を指で撫でながら綺麗なヘソをいじる。

誇り高きエルフが祟拝する王族(ハイエルフ)であるリヴェリアが変態の手によって調教されていると知ったらどんな反応を示すのだろうか?

やはり、殺そうとするのだろうか。

それとも同じ屈辱を与えようとするのだろうか。

そして、そんな瀬戸際を今、心から興奮している自分は本当にどうしようもない変態だとリクは改めて自分の変態性に嗤う。

リヴェリアの頬に手を当てるリクは指でリヴェリアの口に指を当てる。

「今はまだ奪いません。ですが、いずれはその唇も貴女の貞操も私がいただきます」

意識のないリヴェリアにそう宣言してリクはリヴェリアの下腹部に手を伸ばす。

そこには一切の穢れが存在しない王族(ハイエルフ)の秘部から愛液が流れている。

身体が正直に女の悦びを感じて求めている。

だが、ここには手は出さない。

そこはメインデッシュとして頂くまで。

こんな無粋なところで奪うなんて野暮な真似はしない。

既に臨戦態勢の自分の息子はここでは解放しない。いや、できない。

リヴェリアは鋭いだけではなく洞察力も高い。ここでそれらしいことがあれば見抜いてしまう恐れがある。

今はまだ下手に警戒を抱かせるわけにはいかないために帰ってリリの寝込みを襲って発散させようと一考する。

今はその身に快楽を与え続けるそれだけだ。

少なくとも今日渡したお香が全てなくなるまでは。

「ああでも、もう少し冒険しますか」

だが、必要以上に警戒して冒険をしないにも面白くない。

危険と安全。そのギリギリの瀬戸際が一番面白いのだから。

リクは舌を出してリヴェリアの胸を舐める。

犬のように舐めるリクはリヴェリアの胸や乳首をただ存分に舐め回す。

起きた時、もしかしたらバレるかもしれない。しかし、そうじゃないかもしれない。

そう考えるだけで身体が震える。

片方だけでは反対側が寂しいだろう。そんな寂しい想いはさせないリクは反対側の胸も舐めると乳首が立ってきたのがわかる。

身体はやはり正直なものだ。だが、今日はこの辺でやめよう。

これ以上はこちらが我慢できなくなる。

焦る必要はないのだから今はこれぐらいで終わらせて舐めた跡を綺麗にふき取って服を整える。

「また、来ますね」

そっとそう呟いてリクは再び『透明化』でその場から姿を消す。

そして溜まりに溜まった性欲はリリで発散させた。

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

リヴェリア・リヨス・アールヴ攻略開始 ~堕ちる王族は愛と快楽を知る~

迷宮都市オラリオ。

夕日が沈み始めようとする時間帯、リヴェリアは街中を歩いていた。

本来ならこの時間帯は自身の本拠(ホーム)にいるが、所要の為に本拠(ホーム)から出ている。その所要の理由は以前に自派閥の団員がよく世話になっているマッサージ店『ドルミーネ』の店長を務めているリク・セレアに用がある。

商品としてリクから勧められたお香の試作を頼まれたのがきっかけでリヴェリアはそのお香を買おうと足を向けている。

日頃から主神(ロキ)やアイズ、団員達で頭を悩ませているリヴェリアは心身共に疲弊して、疲れがたまっている。

その疲れを取り払ったのがリクが作ったお香だ。

効果もよく、次の日の朝には疲れが取れる。全身に纏わりついた何かから解放された気持ちで目覚めることが多くなった。

そのお香が商品として販売されているのを同じ【ファミリア】のエルフであるアリシアから聞いた。当の本人もナルヴィから勧められて買ったそうだが、使用後はそのお香の素晴らしさを話していた。

エルフは他種族との接触を拒む。肌の露出も嫌うエルフはみだりに肌を晒さない。

エルフ族の潔癖性。それはリヴェリアも似たようなものだ。

拒むまでではないが、肌をみだりに晒したり、積極的に触れ合うことはない。

マッサージなども同様で誰かに身体を触れられるには多少なりの抵抗はある。

それもあるせいか、エルフにとってリクが作ったあのお香はありがたいものだ。

そのお香を買おうとリクが開いているマッサージ店『ドルミーネ』の傍まで行くと、その店からエルフの女性が出ていくのを目撃した。

自分と同じ物でも買いにきているのだろう、と思ったリヴェリアは店の中に入る。

「いらっしゃいませ!」

店に入ると明るい声で挨拶してくる小人族(パルゥム)の少女。

「ここで売られているお香をいくつか頂きたい」

目的の品物を欲するリヴェリアはその少女にそう言うも、少女は不意に申し訳なさそうに謝る。

「申し訳ございません。先程のお客様で商品が売り切らしてしまいまして………………………」

「そうか…………」

予想以上の売れ行きに少し残念な気持ちになるも、ないものを強請っても仕方がないリヴェリアは改めて出直そうと踵を返そうとする。

「あ、いらっしゃいませ。リヴェリアさん」

「ああ、君か……………」

店の奥からリクが姿を現して返そうとしていた足を止める。

「売り上げが順調の様でなりよりだ」

「いえいえ、リヴェリアさんがご協力してくださったおかげですよ。本日はどのようなご用件で?」

「なに、私もあのお香を買おうと足を運んだのだが、少し出遅れたようだ」

「ああ………………………」

その言葉に納得するように頷くリクは微笑しながらリヴェリアに言う。

「せっかくですしお茶でもいかがですか? ちょうど店も終わる時間ですし、お時間があるのでしたら商品についても色々とお聞きしたいことがありますから」

「ふむ、しかし………………………」

「リヴェリアさんにはご協力して頂いておりますし、何よりお得意様ですからね。次のお買い上げの際は【ロキ・ファミリア】限定で割引させて貰います」

「君はマッサージ店より商人に向いているな」

微笑しながら冗談半分でそう言うリヴェリアはそのお言葉に甘えて客室に向かう。

「………………………………」

その後姿を小人族(パルゥム)の少女、リリは嫉妬半分憐み半分で見送った。

ああ、今夜も悪魔が生贄を食べてしまう。

 

 

 

 

 

リヴェリアを客室に案内したリクは紅茶を淹れて対面するように腰を落ち着かせる。

商品であるお香に関する意見と改善案について話しをする二人。すると、一通りの話を終えるとリヴェリアは疲れを取るかのように息を漏らす。

「随分とお疲れのようですね」

「ああ、すまない」

「いえいえ、二大派閥の一角である【ロキ・ファミリア】の副団長を務めているリヴェリアさんも多忙なのは想像できます」

そんなリヴェリアを気遣う様に話すリクの心遣いに感謝するリヴェリア。

そんなリヴェリアにリクはある提案を促す。

「よろしければマッサージをいたしましょうか?」

「いや、その気持ちだけで十分だ」

その提案をやんわりと断るリヴェリアだが、リクは続けて。

「マッサージと言いましても手や足でもそれなりの効果が出るのはご存じでしょうか?」

「いや、初耳だ」

「実は手のひらには多くのツボがありまして、そこをマッサージするだけで身体の不調を改善したりすることができるのです。内臓器官、骨格や筋肉対応するツボがありましてそこに適度に刺激を与えると気持ちよく、リラックス効果が出ることが判明されました」

「ほう、それは知らなかったな」

リクの説明に感心するように驚く。

「リヴェリアさんがお嫌でなければお香の代わりに手をマッサージさせて頂きますがどうでしょう?」

「………………………………では、少しだけ頼む」

普段なら断ったかもしれないが、リクには団員の事も含めて世話になっているし、せっかくの厚意を無下には出来ない。

リヴェリアは右手を指し伸ばしてリクはその手を持つ。

「では失礼しますね」

「んっ」

手のひらを親指で押されてリヴェリアは全身に電気が通ったかのように甘い声と同時に身体を震わせた。

「あ、申し訳ございません。痛かったですか?」

「い、いや、そうではない………………………」

「そうですか? 痛かったら言ってくださいね」

手のマッサージを再開するリクは手のひらや指を押したり揉んだりしてマッサージを続ける度にリヴェリアの身体は何とも言えない感覚に襲われる。

唇を噛み締めて声を抑えようと耐えるリヴェリア。しかし、リクに手を刺激される度に身体が反応してしまう。

初めての感覚。これがマッサージの気持ちよさなのか? とリヴェリアはそんなことを思いながらもむずがゆい気持ちを抑える。

「如何ですか? 痛くないですか? エルフの方をするのは初めてですから何かあれば教えてくださいね」

「あ、ああ………………」

なんとか返答する。だが、マッサージが続く度にリヴェリアはおかしな気持ちになっていく。痙攣する身体。股の間が妙にむずむずして落ち着かない。

ただ手を触れられているだけなのに、とリヴェリアの思考が少しずつ白く染まり始める。

身体が反応しているリヴェリアを見てリクは内心で笑みを浮かべていた。

仕込んでいた甲斐があった、と。

リヴェリアにかけた強力な暗示とお香を使う度にその美しい身体に快楽を与え続けてきた。

今のリヴェリアは異性に対いて超がつくほどの敏感体質になっている。

手に触れられるだけでも感じてしまう今のリヴェリアに根気強く仕込ませたかいがあったと力強く頷く。

因みにお香が売り切れだというのも嘘。リクが予めにリヴェリアが店に来た時はそう言うようにとリリに伝えていた。

リヴェリアが必死に込み上げてくる快楽に耐えている隙を狙ってリクは指を鳴らした。

「~~~~~~~~~~~ッッ」

その合図をきっかけにリヴェリアは強くなった快楽に目を固く閉じる。

暗示を仕込んだ日にリクの合図をきっかけにリヴェリアは発情期の動物のように異性を本能のまま求めてしまう。

それでもリヴェリアは耐え凌ぐ。

それは王族(ハイエルフ)としての誇り(プライド)か、一人の第一級冒険者の意地か。普通の女性なら、それこそ、アイズにしたって耐え凌ぐことさえ難しい快楽をリヴェリアは必死に耐えている。

リクはその必死に耐えているリヴェリアの顔を見て嗜虐心がふつふつと出てくる。

耳を真っ赤にして目を固く閉じ、空いている手を強く握りしめて耐えるその姿に興奮を覚えないわけがない。

このままどこまで耐えられるか、そう考えてしまうもリクは首を横に振った。

一人の紳士としてこれ以上女性を耐えさせる真似はよくないと、リクは一思いにリヴェリアを楽にさせてあげようと『感覚変化』を使ってリヴェリアの感度を上げた。

「―――――――――――――――――――っ」

言葉にできない声を上げるリヴェリアは一際大きく身体を震わせて倒れそうになるもそれをリクが受け止めた。

「大丈夫ですか?」

「んんっ……………な、なに………が………………………」

抱き止められても敏感になっている身体は嫌でも反応してしまうリヴェリアは初めての絶頂に力が入らず、呂律が回らない。

「…………………いくら何でもマッサージでここまではなりません。もしかしてリヴェリアさん、誘っているのですか?」

「ち、ちが………………………」

「そんなことにも気づかずにいらぬ恥をかかせてしまって申し訳ありません。寝台(ベッド)までお運びしますね」

リクの勝手な言い分を否定しようにも上手く言葉にできず、寝台(ベッド)まで運ばれるリヴェリアは寝台(ベッド)の上に寝かされてしまう。

「ちゃんと責任は取りますから」

そう言ってリクはリヴェリアが着ている白を基調とした魔術装束を丁寧に脱がしていく。

「や、やめ、ろ………………………」

それを必死に抵抗しようとするも力が入らず、服を脱がされて上半身が外気に触れる。

「綺麗ですよ」

そう告げてエルフ特有の長い耳を甘噛みする。

耳から感じる異性の吐息と生暖かい感触が耳を通してゾクゾクとリヴェリアの身体を震わせるだけでなく、リクは空いた手でリヴェリアの胸に触れる。

優しく時に激しく乳房を揉まれるリヴェリアは痙攣が収まらない。頭が真っ白になっていくことを自覚しながらも抵抗が弱まっていくことに気付かない。

「あっ―――――」

乳首を抓まれて声を上げるリヴェリアはまた絶頂してしまった。

迎える二度目の絶頂。快楽がリヴェリアの身体を支配しようと広がってくる。

耳を甘噛みされ、そのまま首筋を舐められ、乳房も舐められてしまう。

「ん、く………………ふぅ、んっ………………………」

最後の抵抗かのように声だけは出すまいと抗いを見せるリヴェリア。だがそれは逆にリクの嗜虐心を煽らせている事に気付かない。

口でリヴェリアの胸を堪能するリクは次にリヴェリアの秘部に手を伸ばす。それを見て止めようと声を出そうとするが遅かった。

「~~~~~~~~っっ!!」

自分以外に触れられたことのない秘部に触れられて背を仰け反って身体を痙攣させるリヴェリアの秘部から愛液が溢れ出る。

手についた愛液を舐めるリクはリヴェリアの秘部に顔を近づけて舌を出して舐める。

「ふ…………や…………………ん、あっ………………………」

次々と溢れ出てくる愛液を舐め取るリクにリヴェリアは羞恥と快楽に挟まれながら耐えようとするも身体は既に求めてしまっている。

子宮が異性のアレを求めているかのように疼く。その為の準備は終えているかのように愛液が出ている。

そんなリヴェリアにリクは舐めるのをやめてリヴェリアの耳元で囁くように告げる。

「リヴェリアさんもそろそろ子供が欲しいのではありませんか?」

「な…………な、に…………………を………………………」

長寿種族(ハイエルフ)の年齢で誤魔化していても貴女は一人の女性です。周囲の人達は女としての幸せを成就していることに何も思わない訳はないでしょう?」

「そ、それ………………は」

ないとは言い切れなかった。

「それに貴女は王族(ハイエルフ)。エルフからは畏敬の象徴ですから対等の相手が見つからず団員や冒険で自分の女としての幸せを誤魔化し、隠してる」

耳元で囁くリクの言葉がリヴェリアの心をかき乱す。

「私が商品の宣伝としてリヴェリアさんにお声をかけたのもそれは貴女が、リヴェリア・リヨス・アールヴが欲しいから。一人の女としての幸福を与えたいからなのです」

甘い毒がリヴェリアを蝕む。

「いいのですよ? 自分の幸せと愛を求めても。その全てを私が与えます」

最後にリクはこう告げる。

「愛してます。リヴェリア」

その言葉にリヴェリアの頭から抵抗という文字は消えた。

「んっ、ふっ、はぁ…………んんっ」

自分からリクの唇を奪う。リヴェリアは自らの意思でリクにファーストキスを捧げた。

それに応じるようにリクも舌を出してリヴェリアの舌と絡ませながら胸を揉む。

王族(ハイエルフ)の唇を堪能し、離れるとリクは陰茎を取り出してリヴェリアの秘部に当てる。

「行きますよ?」

最後に了承するかのように声をかけるとリヴェリアは小さく首を縦に振った。

それを気にリクはリヴェリアの秘部に陰茎を入れて処女膜を破って一気に奥まで突き入れた。

「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」

長年守り続けてきた王族(ハイエルフ)の貞操。

その膣内は想像以上に気持ちよくてとろけるようだ。

それでも陰茎を離さないかのようにきつく締め付けてくるのは王族(ハイエルフ)の跡継ぎを孕ませる為の本能だろうか。

「あ、ああっ、ンぐ、ふぅ………………はぁ…………」

リヴェリアの口から漏れる甘い声。純白の肌は熱を帯びているのか薄っすらと赤くなっていて蕩けるようなその顔と瞳はリクの気持ちを昂らせる。

「んあっ、ああ、あっ、まっ……………待っ、て……………………頭が、おかひぐ! なり…………………」

「いいですよ、そのまま身を委ねて」

再び絶頂を迎えようとするリヴェリアにリクは腰をより一層に激しく動かして射精を高める。

そして――――

「~~~~~~~~~~~~~~~~~~」

膣内に精子を射精されたリヴェリアは同時に絶頂を迎えて自分の中でまだ出て続けている精子を感じながら力なく呼吸を整える。

「んっ」

「さぁ、続けて二回戦に行きますか」

そこで止めるリクではなかった。リヴェリアの膣内で再び勃起するリクは休憩を挟まずに続けてリヴェリアと身体を重ね合う。

 

そして、数時間後。

「んっ、ヂュル、チュパ…………………レロ、チュ………………………」

リヴェリアは精子と愛液だらけのリクの陰茎を舐め、口に咥えたりなどしていた。

「いいですよ、リヴェリア」

その頭を優しく撫でるリクにリヴェリアは陰茎を口にしたまま頷いた。

堕ちた王族(ハイエルフ)。いいえ、愛と快楽に従順となった一人の女性。

リクは今日も女性に愛と快楽を与えた。

今度、アイズと一緒にするのもいいかもと考えながら次は誰にしようかと一考する。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

リヴェリア・リヨス・アールヴ 完・全・攻・略! 

マッサージ店『ドルミーネ』、とある休日の客室で―――

リクは客室でリヴェリアの身体を弄っていた。

「ん……………ふ……………や、やめ…………ふぁ」

自分の膝の上にリヴェリアを乗せて服の上から身体を弄りながら王族(ハイエルフ)の長い耳を甘噛みする。すると、リヴェリアの口から艶のある声が漏れる。

「やめろ? ふふ、おかしなことを仰いますね」

恥辱と快感が交ざり合った顔で制止の声を投げようとしたリヴェリアにリクは微笑。

「嫌ならいつでも離れていいんですよ?」

「くっ…………」

そう告げるもリヴェリアは離れようともしない。ただリクに全身を撫でられ、愛撫される。

あの日、お香を買いに訪れた日に貞操を奪われて女の悦びを知ったリヴェリアはただ苦悶する。

どうしてこうなった、と自問自答しながらも身体の奥底から湧き出す快感に身を震わせて口から漏れる声を出すまいと必死に堪えようとする。

「もう自分の気持ちに素直になりましょう? もう貴女は理解しているはずです。貴女はもう私から逃れられないということを」

耳元で囁くように告げるリクにリヴェリアは眼光を光らせて口を開く。

「だ、誰のせいでこんな身体になったと………………………」

リヴェリアはリクに開発されて全身が超が付くほど敏感体質に変えられてしまった。

その元凶であるリクを睨むもリクは変わらず笑みを浮かべたまま。

「ええ、他の誰でもない私です」

リヴェリアの言葉を肯定し、認める。

「ですが、貴女はここに来た。身体を開発され、貞操を奪った男の元に自らの足でやってきた」

あの日、リヴェリアの貞操を手にした日は丁寧にリヴェリアの身だしなみを整えて【ロキ・ファミリア】に帰した。

その数日後である今日にリヴェリアは再びこの店に訪れてリクの好きにされている。

「【ファミリア】の誰にも何も告げず、【ガネーシャ・ファミリア】にも告げず、当然主神にも告げずに再び貴女はこの店に、いえ、私に会いに来た。それがどういう意味かわからない貴女ではないでしょう?」

「くぅ………………………」

そう、リヴェリアは犯されたことを誰にも告げず、ひたすら隠し、更には脅迫されたわけでも命令されたわけでもなく自らの意思でこの店にやってきた。

自分を犯した男の元にやってきたリヴェリアは苦渋に満ちた顔で悔やむ。

今も頬を、首筋を、胸を、腹部を、太ももを服の上から優しく撫でられ、その度にあの日の事を思い出して子宮が疼いてしまう。

「もし、本当に嫌なら貴女はここには来ない筈です。ですが、現在進行形で貴女は私にその身を委ね、好きにさせている。抵抗らしい抵抗は口先だけ」

指先でリヴェリアの唇に触れて、指をリヴェリアの口の中に侵入させて歯に触れる。

「貴女はもう私なしでは生きられない。この正直な身体のように心も素直になられた方がよろしいですよ?」

「だ、誰が………………………」

拒絶するリヴェリアにリクは笑む。

「では、こうしましょう」

「!?」

リクは強引にリヴェリアの服を脱がしてリヴェリアの白い肌を外気に触れさせ、ソファの上に押し倒す態勢となる。

「今からもう一度、貴女を犯します」

そう告げるリクにリヴェリアは目を見開く。

「嫌なら拒絶してください。もし、一度でも拒絶をすれば私はもう二度と貴女に何もしないと誓いましょう」

そう言ってリヴェリアの頬を舐める。

「ふぅ…………んっ………………………」

頬を舐められ、そのまま唇を舐められる。

生暖かい感触と熱が帯びた吐息が顔に当たるリヴェリアは瞳を固く閉ざす。だが、リクはそんなリヴェリアに構わず唇を重ねて舌で強引にリヴェリアの口の中に侵入する。

「んっ………………っ…………ふ、ぁ………………………」

再び強引に唇を奪われて口の中を蹂躙されるリヴェリアの甘い吐息が漏れ出る。

リクは唇を堪能すると、次に首筋を舐めてそのまま下にリヴェリアの美しい胸を堪能し始める。

純白のような綺麗な肌を自分の舌で舐め回し、美しくも整った乳房を丹念に舐め、ピンク色の乳首に辿り着く。

「あ、ふぅ……………んっ、や、……………だ………………………」

勃つ乳首を舐められ、吸われ、甘噛みされる度に全身が痙攣するように震える。

ビクビクと全身を震わせるリヴェリアはそれでも抵抗を試みようと声を出そうとするも出るのは艶のある女の声と甘い吐息ばかり。

されるがまま、リクに全身を支配される。

胸を舐め終えてリクの舌はリヴェリアのヘソまで辿り着き、更にその下、秘部に到達する。

「やっぱりやめましょう」

「ぇ………………………」

だが、到達する寸前でリクはそう言ってリヴェリアから離れた。

「正直に申しまして萎えます。私は強引に女性に迫るのは好きですが、嫌がる女性を犯す趣味はないんですよ。リヴェリアさんも嫌がっているようですし、もうしません。お互いにその方がいいでしょう」

そう言ってリヴェリアから離れるリクにリヴェリアは何とも言えない表情になる。

「安心してください。もう二度と私からリヴェリアさんに手を出す真似はしませんので」

「ぁ………………………」

手を出さないと真剣な顔で言われたリヴェリアはこの場から離れようとするリクの袖を掴んで止めた。

「どうしました? リヴェリアさんも私に犯されるのはお嫌いなんでしょう?」

「………………………………………………………ぃ」

「はい?」

「………………………………いや、ではない。と言っている」

羞恥に染めながらもそう言うリヴェリアにリクは笑みを浮かべる。

「無理しなくていいですよ? あんなに嫌がっていたじゃないですか」

意地悪にもそう言ってくるリクはリヴェリアにこう言う。

「もし、本当に嫌ではないと仰るのでしたら行動で示して欲しいですね。人は口先ではなく行動で証明するものですから」

そう言われてリヴェリアはリクの下腹部、ズボンに手を伸ばし、下着を脱がせると臨戦態勢となっているリクの陰茎に舌を出して舐め始める。

「チュ、ジュル…………レロ、ふぅ……………………んっ、ヂュル」

陰茎の先端を舐め、竿の部分を這い舐めるリヴェリアにリクは微笑む。

あの【九魔姫(ナイン・ヘル)】が。

オラリオ最強の魔導士が。

四つん這いの体勢で陰茎を口にして奉仕している。

「ヂュル、ちゅ……………ジュブ、ジュル、んむ………………………」

不慣れながらもぎこちなく、それでも必死に頭を振って舌を動かして気持ちよくしようとするリヴェリアの姿にリクは快感が込み上げて思わず射精してしまう。

白濁液がリヴェリアの顔に飛び散り、顔射する。

陰茎から飛び出る精子がリヴェリアの顔を汚す。自分の精子がリヴェリアを汚したと思うとゾクゾクする。

するとリヴェリアは体勢を変えて臀部をリクの方に向けて言う。

「わ、私をもう一度………………………お前の女にしてくれ………………………」

ようやく素直になったリヴェリアにリクは遠慮はなくなくなった。

リヴェリアの臀部を撫でながら丸く整った臀部を晒しだす。桃のような形をした臀部も尻の穴も秘部も何もかも丸見え状態。

リクは心躍る興奮に身を委ねて背後からリヴェリアの秘部に自分の陰茎を穿つ。

「ンぐ! ハッ、アッ…………………あ、ああ……………んぁッ!? ああ!」

一気に子宮の奥まで穿たれたリヴェリアは同時に絶頂するも激しい腰振りと共にパンパンとぶつかり合う音が耳に届く。

がっしりと腰を掴まれて逃れることもできずにただ犯されるリヴェリアは何度も絶頂を繰り返して突かれる度に愛液がソファを汚していることに気づかない。

「二度目とは思えない締め付けですね………………………」

初めての時と変わらない膣内の締め付けにリクは自分の陰茎が蕩けてしまいそうだ。

「あッ、ンッ、んふ、ふぅぅ~!」

「ああ、そろそろ………………………」

リクは早くも二発目をリヴェリアの膣内に射精した。

「~~~~~~~~~~~~~~~」

膣内射精(なかだし)されたリヴェリアは高まった快感が一気に込み上げて爆発して今までは比ではない絶頂を迎える。

「ふぅ……………………ふぅ……………………」

絶頂を迎えながらもなんとか息を整えようとするリヴェリアだが、膣内に納まっている陰茎を離そうとはしなかった。

それは無意識によるものかはリヴェリアにもわからないが、リクはそれを誘っていると認識して再び動き出す。

「んっ………………」

その日、リヴェリア・リヨス・アールヴは身も心も完全にリクに染め上げられた。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。