Dream Shout (氷川蒼依)
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理想と現実


お久しぶりです!レミリア親衛隊です!

他作品の後書きにも書いたように、紗夜の小説も書くことにしました!(他作品の方はもう1話上げるから、少し待ってて欲しいです)

今回は、シリアスチックでダークな雰囲気のお話となっております。

光があれば、影もある。どん底にいたって、諦めなければきっと道はある。そんなことを感じ取ってもらえれば、幸いです。



 

『お父様、お母様、先立つ不孝をお許しください』

 

 僕が初めて遺書を書いて感じたことは、哀愁だった。1文字1文字、遺書を書き進めていく度に、生への執着が消えていくのがわかる。いつしか、書き始め時には震えていた手が、スラスラと達筆で、字を書く事が出来るようになっていた。

 

『いじめなどではありません。ただ、生きる理由がわからなくなったのです。ただそれだけで、と笑う人もいるでしょう、でも私にとっては、死のきっかけとして充分すぎます』

 

 思えば、高校生活で僕の全部がぶっ壊れた。夢も希望も、あまつさえ生きる意味まで、彼女に奪われてしまったのだから。彼女のあの小説で全てを悟った。僕の努力は、ちっぽけなものだったと。本物の秀才には勝てないのだと。

 

 学校の屋上でそんなことを考えていたら、30分が経過していた。まぁ、これから自殺するって時に、直ぐに死ねたら、飛び降りなんてとっくにしている。

 

 つまり、僕は

 恐怖してるんだ。死の恐怖を感じているんだ。

 

 足が肌寒い。自殺者は飛び降りる前に靴を揃えるとネットで見た。だから、郷に入っては郷に従え.........ではないが、僕は靴を脱いでいて、今は裸足だ。靴下を履くのはなんだか、かっこ悪い気がして、脱いでしまった。今思えば、死後のことなんて知ったことじゃないんだから、脱がなくても良かったかもしれない。

 

 .........こんなことに頭が回るってことは、僕は冷静なんだな。恐怖なんてしてない、僕は自分にそう言い聞かせる。

 

「.........さて、飛ぶか」

 

 覚悟は決まった。後は、実行するだけ。

 

 手すりを乗り越え、数センチしかない縁に立つ。下を向いたら目がくらむほどの高さ.........なわけはないが、とても怖かった。普通に人が落ちたら死ぬ高さ、これが怖くないやつは異常者か訓練された者だけだろう。僕は前者でも後者でもない一般人なので、当然怖い。

 

 .........怖いが、もう後戻りは出来ない。両親への感謝はもうした。遺書も書いた。死ぬ前の準備は全部したんだ、だから、もう引けない。

 

 でも、もしわがままが許されるのなら.........

 

 本当に神様という存在がいるのなら、来世は.........

 

「クソッタレの神様へ、俺はあんたが大っ嫌いだったよ」

 

 幸せな人生を送りたいです。

 

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「追いつくなんて、そんな生半可な覚悟じゃだめ。追い越すくらいじゃないと.........」

 

 放課後、静寂に包まれた音楽室に、ギターの音が響き渡る。奏者は綺麗な美少女。

 

 この少女の名は「氷川紗夜」俗に言う、才能溢れる人間だ。学力はトップクラス。風紀委員も務め、ギターの腕前も一流と、非の打ち所のない、非凡な才能を持っている。

 

 そんな彼女が1人、何をしているのか.........それは、自主練だ。彼女は練習こそ、プロへの近道と考え、日夜、練習に励んでいる。

 

 .........でもそれは建前。本音は、妹に、自分に負けたくないという負けん気から練習しているのだ。練習量は日に日に増え、ハードスケジュールと言っていいほど、彼女の練習時間は多い。全ては、自分の存在を認めさせるため。自分の未完成な音を、完成させるため。

 

「私の音じゃ、誰も聞いてくれないの.........?」

 

 だが、彼女はまだ知らない。この孤独の旋律が、1人の自殺志願者を救ったことを.........

 

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「.........あ、帰るか」

 

 結果から言って、僕は死んでない。いや、死ぬ気はあったのだ。というか、「あれ」がなかったら確実に飛び下りていた。

 

「あれ」とは、飛び降りる瞬間に聞こえてきたギターの音だ。僕はそれに夢中なり、聞いていたら、もう夕方というわけだ。

 

 しかし、綺麗な音だった。さぞ演奏者も、綺麗な人なんだろうな。

 

 .........はぁ、なんかシラけちゃったし、死ぬなんて馬鹿なこと、やめよっと。録り溜めしてあるアニメも消化してないし。

 

 自分でも思うが、僕はこれほどまでに淡白な性格だっただろうか。小学生までは普通に明るかったと思うが.........まぁいいや、腹減ったし、帰ろ。

 

「人生について書きたいなら、まず生きなくてはならない.........か」

 

 .........なーんでこんなことも忘れてたんだろうな。

 

「よし、久しぶりに挑戦してみるか」

 

 僕は今日、夢の続きを追いかけることを決めた。ギターの旋律が、背中を優しく押してくれた気がしたから。




改めまして、レミリア親衛隊です!久しぶりの人はお久しぶりです!お初の人は、よろしくお願いします!

当作品では、BanG Dream!の氷川紗夜に焦点を当てていきたいと思っています。ひたむきに頑張る彼女の魅力をお伝えできたら.........なぁーんて考えてます!

では、今回はこの辺で。

お読みいただき、ありがとうございました!



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憎悪の先に


更新が滞ってしまい、誠に申し訳ございません。

ですが、何も告げずに更新終了ということは絶対にしないので、そこはご安心ください。

では、本編どうぞ!



「あぁー.........書けない.........」

 

 先程から筆が進まないことをぼやき、シャーペンを机に置く。右手には、シャーペンの芯の跡がたっぷりと付いており、紙とにらめっこしていた時間が長かったことを物語っている。

 

 いきなりで唐突だが、僕の夢は.........小説家だ。

 

 こんなこといきなり言っても、人は鼻で笑うか、良くて苦笑いだろう。ある1人を除いては。

 

 まぁ、そんな身の程知らずな夢を持った僕は、何もやることがなくて暇な、夜の空いた時間を使って執筆していた.........んだけどなぁ.........

 

「進まないぞ、これ.........登場人物の気持ちなんか、さっきまで自殺志願者だった僕にわかるわけないだろ」

 

 どうやら僕には、小説を書くために大切な要素や感情が、欠落しているみたいだ。道端にでも落としたのかな?

 

 気持ち、セリフ、背景。友達のいない僕には、無理難題レベルの要求だ。友達がいればこんなことには.........くっ、一生の不覚!

 

 椅子に深く腰をかけ、足を組む。シャーペンは鼻の下に挟み、揺りかごのように椅子をギシギシと揺らす。まるでの〇太君のようなポーズを、僕は気怠げに行った。

 

「あのギターの音って、やっぱり氷川紗夜が演奏してたのかな」

 

 ふと思い出すのは、自分の命を救ってくれたギターの事だ。さながら、オルフェウスの竪琴と言った所だろうか。詩的に表現するならば。まぁ、ギターはオルフェウスの竪琴とは違って7弦もないだろ、あんまり詳しくないけど。

 

 でも.........あの氷川紗夜だったら7弦だろうが8弦だろうが、それこそ10弦くらいまでなら弾けてしまうのでは.........?そう思わざるを得ない。彼女のあの才能を目の当たりにしてしまったら。

 

「氷川紗夜ぉ.........どこまで神に愛されてやがるんだ.........」

 

 才能、祝福、非凡、全て彼女を表すのにぴったりな言葉だ。ちなみに、さっき話した僕の夢を真剣に聞いてくれたのも、彼女だ。にも関わらず、僕の、氷川紗夜に対する印象は良いとは言えない。

 

 それはなぜか。

 

 成績優秀、頭脳明晰、スポーツ万能.........?まぁ、それは置いといて、とにかく氷川紗夜という少女は、優しくて美しい、ヒロインのような人間だ。

 

 僕にはそれが、許せなかった。なんでも持ってる彼女が、恨めしかった。

 

 ただの醜い嫉妬.........そう言われてしまえば、それまでだ。実際の所、その通りなのだから。

 

 天は二物を与えず、天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず。どちらも有名な言葉だ。全く、天は嘘しかつかないな。バリバリ格差が生まれてるじゃないか。

 

「本当に、凄すぎだろ」

 

 まぁ、仮に氷川紗夜に才能がなかったとして、その才能が僕にあったわけではないだろうが。結局、僕は自分の落ち度を認めず、人のせいにしたいだけなんだ。

 

 なんだそれ、僕の方が完全に悪者じゃないか。100対0で僕が悪い、試合を行わずにゲームセットだ。

 

「はぁ.........考えれば考えるほど、惨めな気分だ.........」

 

 右手で頭を抑え、自己嫌悪する。

 

「でも、あいつ.........」

 

「可愛いからなぁ.........」

 

 実に手のひらドリルである。グルングルンに回転する高性能ドリルだ。

 

 さっきまで好意的じゃない口ぶりだったが、彼女の美しさを否定することは、僕には出来なかった。




この作品は他の人とは違う作品を書きたい!というコンセプトの元、始めました。

主人公が、ヒロインに大して、最初からヘイトが高い作品なんて、あまり見たことないと思います。良く言えば独創性溢れる、悪く言えばルール破り.........と言ったところでしょうか。

まぁ、ぶっちゃけ私が書いてて楽しい作品じゃないと、長続きしませんからね、そこはご了承ください。

ちゃんと、読者様が楽しみにしている甘々展開にしますので、期待しておいてください。

では、今回はこの辺で。

お読みいただき、ありがとうございました!


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暗号解読


お久しぶりです。レミリア親衛隊です。

お待たせしてしまい、本当にすみません!本当はもっと投稿したいのですが、忙しくてあんまり暇な時間がありませんでした.........反省しますぅ。

では、本編どうぞ!



 これは、僕の回想であり、人生で一二を争う程の恥ずかしい話だ。僕としては、あまり話したくないし、聞かれてもいい顔はしないだろう。まぁ、だからと言って、話さない訳にもいかないところが、なんとも辛い。辛いといえば、「からい」なのか、「つらい」なのか分かりづらい時が多々あるので、僕個人の意見としては、何かわかりやすい区別をつけて欲しいところだ。僕がこれを思ったところで何も変わらないのが辛いとこではあるが。ちなみにこれは「つらい」だ。断じて「からい」訳では無い。

 

 閑話休題

 

 あまりにも話したくなくて無駄話ばかりしてしまった。これは申し訳ない。

 

 .........では、話そうか。僕と氷川紗夜の関係について。

 

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「縦読み.........ですよね?」

 

「.........もしそうだと言ったらどうする?」

 

「どうもしませんよ。ただ.........」

 

「ただ?」

 

「.........そうですね、少し、ついてきてください」

 

 そう言うと彼女は、笑みを浮かべた。僕はその姿に、背筋が凍る思いを抱き、身震いしてしまった。なぜなら、彼女の笑みは「狂っていた」から。恍惚とした表情で笑う顔は、恐怖心を抱くには充分すぎるだろう。

 

 まるで、自分と同類のイカレ野郎を見つけて、喜んでいる.........そんな風に、僕には見えた。

 

 どうしてこうなってしまったのか、それを明らかにするには、もう少し時を遡る必要がある。あれは.........なんだったかな、出だしでつまづくわけじゃないが、本当に思い出せない。まぁ、これはさして重要なことじゃないから思い出さなくていいだろう。とにかく、僕は授業中に、落書きしていたんだ。みんなよくやっただろ?先生が無駄話している時、机の端にちょこんと書くやつ。僕の場合、それが少し過激だったんだ。

 

 しあわせそうに

 にこっとわらう

 たのしそうなきみと

 いっしょにいたい

 

 確かこんなことを書いたんだ。僕の夢は小説家、これは話しただろう?だから僕は授業中に小説のネタを考えていたんだ.........ってなったら超楽だったのに、本当はそうじゃない。

 

 このポエムだか作文だかよく分からない怪文書はあいうえお作文なんだ。

 

 僕は、無意識の内に、死にたいと書いていたんだ。縦書きで、ひらがなで。

 

 それを誤魔化すために、小学生の読書感想文にも劣る、訳の分からない文章を書いた。まぁ、ここまではいいだろう、こんなもの、見られなければなんてことないし、見られたとしても、精々、気持ち悪がられるだけだ、これの真の意図に気づける奴なんていないだろう。正直なところ、机に死にたいって書くの、2割の人はやったことあるだろう?だから、そんなに珍しいことでもないと、僕は思う。

 

 そして僕は、机に書いた落書きを消して寝た.........

 

 はずなんだけど.........なぁんで机にバッチリと残ってるんですかね?充電器なんて置いて帰ればよかったよ、本当に。

 

 僕は、あろう事か、あの氷川紗夜が教室の掃除当番の時に、あの怪文書を消し忘れてしまったのだ。帰りのSHRが終わり、下駄箱で靴を履き替えている時に、ふと思い出したのだ。あれ、充電器、机の中入れっぱな気がする.........ということを。

 

 そして僕は、教室に戻り、僕の机の前で、神妙な顔持ちをしている、氷川紗夜と遭遇した。僕はその時、未来の売れっ子小説家のサインが欲しいのかな?かなー?とか思っていたんだが.........どうやら違かったみたいだ。取り敢えず、何をしているのか聞いてみることにしよう。何事も、会話からスタートだ。

 

「何をしてるの?」

 

「.........これ」

 

「ん?」

 

 俺の問いかけガン無視かよ、コミュ障が頑張って話しかけたのにこの仕打ち.........コミュ障悪化しちゃうよ。

 

「縦読み.........ですよね?」

 

 さっきの会話に至るまで、こんなことがあったわけだ。

 

 僕は、彼女がついてきてと言った意味を、考えることにした。職員室にでも連れて行かれるのだろうか、1番最初にそう思ったが、こんな.........言っちゃ悪いが、イカれた笑みを浮かべてる奴が、職員室なんかに連れていくわけがない。だから、余計怖いんだ。僕は、彼女の行動予測が、全くできない。取り敢えず、聞いてみることにする。どこに向かうのか、それだけでも教えて欲しかったから。

 

「ついていくのはいいけど、どこに行くんだ?」

 

「ふふっ.........悪いようにはしませんよ」

 

 教えて欲しかったんだけどなぁ.........天才の考えることはやっぱりよく分からない。

 

 .........それにしても僕、生きて帰れる気がしないんだが.........スクラップ場とかに連れてかれないよね?怖いんだけど。よく言えばミステリアス。悪く言えば異常者.........と言ったところだろうか。

 

 僕は、無事に帰ることを諦めて、彼女についていくことを決めた。




紗夜さん.........ヤンデレ風味みたいな感じになってるよォ.........

久しぶりだからキャラの感じがよくわからない.........やっぱり数をこなしてくしかないですね。

では、今回はこの辺で。

お読みいただき、ありがとうございました!


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レゾナンス


演劇イベントあんまり回れなかった。かなしぃ.........

投稿ペース上げていきたい今日この頃。

では、本編どうぞ!



「なぁ、なんか喋ってくれないか?とても気まずいんだが.........」

 

「喋って欲しいんですか?」

 

「いや、そういう訳じゃないけど。流石にここまで会話がないと不安になる」

 

「.........不安?」

 

「十三階段でも登ってる気分だよ」

 

「この階段は十三段じゃありませんし、何より私は、貴方になにかする気なんてありません」

 

「.........そうですかい」

 

「それにしても、随分と文学的な表現をするんですね。少し、驚きました」

 

「それは褒めてるのか?」

 

「お好きなように受け取ってください」

 

「.........そりゃどーも」

 

 こいつと話してると、どうにも調子狂うな。まぁいいか、そんなの気にせず、どんどん話しかけにいこう。

 

「お前が背負ってるのは、ギターケースか?」

 

「そうですよ」

 

 .........会話終わっちゃったよ。僕も口達者な方ではないが、流石にこれは酷いだろう。僕を馬鹿にしているのか知らないが、話を切り上げるのが早すぎる。コミュニケーションは大切ってわからないのか?

 

「.........悪かったよ。僕が悪うござんした」

 

「何を謝っているんですか?それに.........全く気持ちがこもってませんね」

 

「.........僕と全然喋ってくれないから怒ってるのかと思って。それに、謝罪の気持ちなら込めたつもりだ。2割だけ」

 

「.........残りの8割はなんですか」

 

「投げやりな気持ち」

 

「はぁ、そうですか。私は怒ってるわけじゃないですよ。少し、思うところがあるだけです。考え事をしていて、あまり話す余裕が無いだけなので、気にしないでください」

 

「気にしないでって言われてもな.........」

 

「ほら、余計な話ばかりしていたら、着きましたよ」

 

 ふと、僕の2歩先を歩いていた彼女が、足を止めた。どうやら口ぶりから察するに、目的地に着いたようだ。.........ここが僕の処刑場にならなきゃいいが.........

 

「ここって、屋上?」

 

「ええ、屋上です」

 

「なんでこんな所に?」

 

「行けばわかります。だから、ついてきてください」

 

 階段の踊り場で、僕に向かって喋る彼女はとても綺麗だった。窓から差し込む夕日が彼女を照らし、凛とした顔をよく見せてくれた。

 

「そういえば、君の名前はなんて言うんだ?苗字しか知らないんだけど.........」

 

「私は、貴方の苗字も、名前も知りませんけどね」

 

「え.........嘘だろ?」

 

「本当です。それに、名前を尋ねる時は自分から名乗るのが筋では?」

 

 この野郎、揚げ足取りやがって.........正論だから言い返せないし、そこがさらにムカつく.........まぁ、いいや、名前を覚えてもらうチャンスだと思えば.........な。

 

「.........西上龍樹」

 

「氷川紗夜です。以後、よろしくお願いします」

 

「よろしく.........それにしても、同じクラスなのに、僕のこと知らなかったのか?」

 

「.........知っていましたよ」

 

「え?さっき知らないって.........」

 

「嘘も方便.........ではありませんが、コミュニケーションを取るには、自己紹介が1番手っ取り早いので」

 

 こいつ策士かよ、まんまと嵌っちまったな。

 

「いい作文を書きますね」

 

「は?いきなりなんだよ」

 

「最初の現代文.........素晴らしい作文を書いていたじゃないですか。私は見ましたよ」

 

「.........おいおいおい、あの適当な、小学生でも書ける作文が素晴らしいだって?ふざけないでくれよ」

 

 だってあれは、全部ひらがなで書いたし、句読点もめちゃくちゃ、仕舞いには名前も書いてない始末。つまり、やる気が全くなかったのだ。それをこいつは素晴らしい作文だとか言い出した。僕が、少し怒ってしまうのも無理はないだろう。

 

「ふざけてなんかいません。.........あの作文には、魂が乗っていました、夢を諦めきれない、そんな魂が」

 

「知ったふうなことを言うな、お前は」

 

「ええ、知っていますよ。挫折の辛さも、才能に嫉妬する苦しみも」

 

 そう言うと、彼女は僕に微笑んだ。少し心苦しそうに見えたけど、彼女は慈愛の笑みを向けてくれた。

 

「.........お前にはわからないよ」

 

 僕は、その笑みに返す言葉が見つからなかった。出来たことといえば、1人で、彼女に聞こえぬよう、悪態をつくことだけだった。




今回は地の文より、会話を多めにしてみました。紗夜さんとの掛け合いの方が、読んでて楽しいかなと思い、いつもと少し、スタイルを変えてみたんです。どうでしたか?筆者は中々に書いてて楽しかったです笑。

主人公の名前が遂に明かされましたね。

にしがみ たつき という読みで大丈夫です。りゅうき と読んだ人も、少なからずいるんじゃないかな?

次回、龍樹死す!デュエルスタンバイ!(死にません)

では、今回はこの辺で。

お読みいただき、ありがとうございました!


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人間だもの


感想が増えてきて、通知を見ると嬉しくて悶えちゃいます笑

寒い日が続きますが、風邪などを引かぬよう、体調にはお気をつけください!

では、本編どうぞ!



「風、強いな」

 

「そうですね」

 

「.........さっきから思ってたんだが、これ、会話になってなくないか?僕の言ったことに、お前が同調してるだけな気がするんだけど」

 

「そうですね」

 

 風になびく髪を手で抑え、目を細めながら彼女はそう言った。夕日が鬱陶しいのか、彼女の横顔は、僕には少し不機嫌そうに見える。

 

 けど不機嫌なのはこっちの方だ。端的に言ってキレそうなまである。こいつ、なんのために僕をここに連れてきたんだ?弱みを握って、僕で遊ぼうとしているのか.........

 

「.........で、なんで屋上に来たんだ?」

 

「同じでしたから」

 

「何が?」

 

「私と貴方は、同じなんですよ。私にもあったんです、貴方みたいな時期が」

 

「.........それは驚いたな、お前みたいな完璧人間が、そんな悩みを抱えてた時期があったなんて」

 

「人は、人である限り、完璧にはなれませんよ。欠陥があるから、人なんです」

 

「.........それもそうか。悩みなんて人それぞれあって、皆それを、自分なりに上手く飲み込んで、噛み砕いて、生きてるのか」

 

「ええ」

 

 僕がそう言うと、彼女は小さく頷いた。距離が少し近いからか、彼女の匂いが、僕の鼻腔をくすぐった。とても心が落ち着く匂いで、僕の頭からは、自殺のことなんて、すっぽりと抜け落ちていく。

 

「世界は、貴方が思っている以上に広いですよ」

 

「それは自惚れるなってことか?」

 

「いえ、ただの体験談です」

 

 手すりに手をかけ、隣で夕日を見ていた彼女が、こっちに振り返る。その顔は、クスッと笑っていて、とても魅力的に見えた。初めて、彼女のことが少しわかった気がする。

 

「突然ですが、青い薔薇は好きですか?」

 

「.........質問の意図がわからないな。そもそも、そんな色の薔薇って存在するのか?」

 

「青い薔薇の花言葉は、「不可能」なんです」

 

「また無視か......... まぁいいや、それで?なんでそんな花言葉なんだ?」

 

「実在しないからですよ。そんなものを作るのは不可能、夢物語だって」

 

「.........言っちゃ悪いが、そりゃそうだろ。真っ赤なものを、一体どうやって青くするんだって話だ。着色料でも使わなきゃ無理だろ」

 

「貴方の言う通り、世間一般ではそう思われていたんです。でも、実際は違った」

 

「もしかして作れたのか?」

 

「ええ、青い薔薇は作れたんですよ。そうして、花言葉は「不可能」から「夢叶う」に変わった.........」

 

「.........随分とロマンチックな話だな」

 

「私は、貴方に諦めて欲しくないんですよ。夢も、生きることも」

 

 今思えば、僕は、この言葉にどれほど救われたんだろう。言われた時は、顔にも口にも出してはいなかったが、僕はこの時、彼女に対する印象が変わったんだ。才能に嫉妬して、憎んでいた対象から、目指すべき目標、超えるべきライバルに。

 

「.........ありがとう」

 

「お礼を言われる筋合いはありませんよ。私は言いたいことを言っただけです」

 

「それでも、言わせてくれ。僕にとってはすごくいい言葉だった」

 

「.........失礼します」

 

 僕がそう言うと、彼女は少し赤面した。褒められることにあまり慣れていないのだろうか、照れくさそうに、屋上の入口へと踵を返していった。

 

「.........なぁ!」

 

「.........?」

 

 ドアノブに手をかけていた彼女を、僕は呼び止める。それは、言いたいことがあったからだ。ここで言わなきゃ、一生言えない、そんな気がしたからだ。

 

「お前のギターの音、聞いてみたいんだけど!」

 

「.........」

 

「.........駄目か?」

 

「.........その内、テレビを付けたら、嫌でも聞えてきますよ。それに.........案外すぐ聴けるかも知れませんよ?」

 

 彼女はそう言って、屋上から立ち去った。ギターケースを背負った背中は、とてもかっこよくて、僕は、その後ろ姿に見惚れていた。

 

「あいつ、とんだビッグマウスだな。でも.........嘘には聞こえないかった」

 

「すぐ聞ける.........か。どんな音なんだろ、やっぱり繊細でかっこいいのかな」

 

 そして、この翌日。

 

 僕は氷川紗夜の音に、命を救われた。




紗夜さん知的すぎてセリフ思いつかないぽよ.........でもやっぱり、この2人は会話多めの方が面白そう。気づいた人もいるかもしれませんが、ちょっとこの小説「物語シリーズ」に影響を受けています笑 まぁ私の文章力では足元にも及びませんが笑

前日にこんな会話をしといて、明日飛び降りなんて、普通の人ならしません。彼は普通ではないのです。

鬱の時って、気分の波がすごくて、楽しかったこととかが不意に、楽しくなくなったり、いきなり辛くなっちゃうんですよね。だから、彼は昨日の会話を忘れて、飛ぼうとしたんです。でも、それを紗夜さんが止めてくれた。そんな解釈で大丈夫です。

更新ペース上げていきます!どんどんついてきてください!

では、今回はこの辺で。

お読みいただき、ありがとうございました!


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感情変化

特にありません!


 以上が、僕の語るべき話、黒歴史だ。氷川紗夜と対話して、命を救われた恥ずべき話。今思い出しても僕は、あの出会い方はとてつもない失敗だと思う。しかし、それと同時に、あの恥ずかしい出会いがなければ、もし、氷川紗夜がギターを引いていなかったら、きっと僕はここに存在していないだろう。その点では、というか、それ以外も引っ括めて、僕は氷川紗夜に大恩があると言える。まぁ、だからと言って、別に僕は恩を返すとか、一生尽くすとか、そういうことがしたいんじゃない。ただ、もう一度、氷川紗夜と話がしたい。明確な理由は無いが、僕が自殺を取り止め、帰宅した時に、いの一番に思ったことだ。こんなにも一人の人が気になるのは、いつぶりだろう。自分でも思い出せないくらいに、僕は人との関わりが薄いようだ。

 

 そんなことを、僕は熱砂が舞い上がる、グラウンドで考えていた。

 

 今日は、来週に控えた体育祭の練習日。あちらこちらから、うぇーいだとか、女子の黄色い声援とかが飛び交っている。今は借り物競争の練習中で、グラウンドの中央は、視線をキョロキョロと動かす生徒でいっぱいだ。ちなみに僕の出場予定はないので、応援席で座っている。そこ、陰キャとか言うな。

 

「一緒に来てください」

 

 ふと、声をかけられる。声の主を見てみると、なんとタイムリーな事か、青緑の髪色をした凛とした少女が、僕の前に立っていた。

 

 .........どうやら、人と話す機会というのは、案外近くに転がっているらしい。僕は、サッと立ちあがり、体育着についた砂を払い落として、恩人についていく事にした。

 

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「「今、1番気になっている人!♡」」

 

 氷川紗夜が、箱の中からこの紙を引いた時の感情は、無であった。口をポカーンと開け、視線を落としてみる。みるが.........書いてあることは、さっきと一言一句変わってはいなかった。そして、次にしたことは、脳内のデータベース検索であった。日菜は他校.........戸山さんは.........どちらかと言えば、心配で気になるという感じね。だから、この紙に書いてある、私が気になるという条件には一致しない。

 

 氷川紗夜はこの手の問題になれていなかった。数学や現代文は勿論得意だが、彼女は感情というものが、イマイチよくわかっていないのだ。明確な答えはないし、自分で正解を変えられる。氷川紗夜は、コミュニケーション能力が若干不足していると言えるだろう。

 

 脳内であーでもない、こーでもないと、思考を巡らせていると、一人、脳内検索に引っかかった人物がいた。一昨日出会った謎の人物。西上龍樹と名乗っていたので、謎ではないが、氷川紗夜は、彼のことをよく知らないので、この場合は、謎の人物という認識でいいだろう。

 

(彼は.........確かに気になるわね。一体何者なのかしら)

 

 違う、そうじゃない。誰が借り物競争の気になる人に、不審人物という意味で連れていくのか、お巡りさんでも連れていかないというのに。

 

(.........まぁ、練習だと思えば.........)

 

 練習だと自分に言い聞かせる。これなら、彼に変な勘違いをされないし、自分への言い訳にもなる。氷川紗夜はそう考え、紙を折りたたみ、ポケットへと仕舞った。

 

 こうして、長い逡巡を経て、氷川紗夜は彼の元へと行く決心がついたのだ。

 

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「それで、紙にはなんて書いてあったんだ?ついていくのは全然いいけど、やっぱり気になる」

 

「.........この紙には1番興味無い人を連れてこい、と書いてありましたよ」

 

「げ.........ま、まぁ僕の1番どうでもいいやつもお前だから、当たり前っちゃ当たり前か」

 

 いけしゃあしゃあと嘘をつく僕が、そこにはいた。寧ろ一番気になってる人だと言うのに、なんか悔しくて見栄を張ってしまう。だって、相手からはどうでもいいと思われてるのに自分は超気になってるとか、恥ずかしすぎるだろ。それ、ただの片想いって言うんだぜ?

 

「.........早く行きますよ」

 

「え?ちょっ、おわ!」

 

 脳内で悲しいやり取りをしていると、氷川に腕を引っ張られた。こいつ.........実は僕と同じで見栄を張っただけなのか?本当は一番気になってる人とか書いてあったけど、そんなこと言う勇気がないから誤魔化した.........嘘ですごめんなさい、謝るからその視線だけで人殺し出来そうな目で僕を見るな!

 

 そんなこんなで、引っ張り引っ張られ、体育委員会が揃っているゴール地点に到着した。僕達が記録係の所に報告に行くと、記録係が3位とかほざきだした。言っておくが、この順位は断じて僕のせいではない。なぜなら僕の50メートル走タイムは7.1秒。こんな僕が本気で走ったら「女子」の氷川さんは怪我しちゃうもんなぁ〜あー残念だなぁ〜。ま、名誉のために一応タイム聞いといてあげるか、僕の同じくらいって可能性もあるだろ。天文学的な確率で。

 

「なぁ、氷川。お前って50メートル何秒?」

 

「.........なんですか、いきなり。6.7秒ですが、それが何か?」

 

「.........え?」

 

「気づいていなかったんですか?貴方、途中から私の手を引っ張って、先を走っていましたよ」

 

 なんという失態だ。記録で負けるだけに飽き足らず、本気で走っていたら、僕の方が怪我をしていたなんて.........

 

「は、早いんだな。僕の興味ランキングが36位から3位に急上昇したぞ」

 

「.........逆に私は、貴方の遅さにがっかりして、1位から36位に暴落ですよ」

 

「だよなー!はっはっは.........え?じゃあやっぱり、あの紙って1番気になっているやつを連れてこいって指令だったのか!?」

 

「さぁ、どうでしょう。私は先に戻りますので」

 

「あ.........行っちゃったよ.........」

 

 氷川はそう言い残し、応援席へと去っていった。僕は、その後ろ姿を眺めながら、興味ランキングの1位に、氷川紗夜をランク入りさせることを決意した。




今回は少し長めでしたね。

少し悩みというか、相談というか.........前作に比べてあまりUA数が伸びないんですよね。まぁ、投稿ペースは遅いし、万人受けしない内容だし、駄文だし.........と、要因はいくらでも出てくるんですが笑 もうちょっと色々な人に読んで欲しい!ということで、次回から甘成分入れていきます。甘くなかったらすみません。なるべく頑張りますので!

では、今回はこの辺で。

お読みいただき、ありがとうございました!


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SCP-34 すーぱーちゃーみーんぐぽてと-さよ


前回、超ネガティブ発言したんですが、よく考えたら話数に対するUAはこっちの方が全然多かったです。向こうは数をいっぱい上げたので、伸びがよかったみたいです。.........ということは!?私の文章力がミミズの移動速度位のペースで上達しているということ!だといいなぁ。

the 青春な感じ。

本編どうぞ!



 SCP-34 調査日記

 

 現在判明していること

 ↓

 アイスグリーンの髪色

 

 運動神経抜群

 

 成績超優秀

 

 綺麗な瞳

 

 ギターをやっている

 

 じゃがいもが主食

 

 現段階では、ここまでしか調査が進んでいない.........が、必ずや筆者は、SCP-34がどんな人間なのか突き止める。この調査日記を読んでいる君たちに誓って.........

 

 ちなみに、じゃがいもが主食という情報は、奴の弁当をちらっと見た時に判明した。奴の弁当箱の中身は、信じられないがフライドポテトで埋め尽くされていた。これを読んだ諸君は意味がわからないと困惑しているところだろう。だが安心してくれ、筆者もよくわからないのだから。皆と気持ちは同じだ。

 

「ふぅ.........中々に書けたな。これからも調査を進めていかなきゃな.........」

 

「何がですか?」

 

「うわぁ!?」

 

「.........全く、人の顔を見て驚かないでください。私は幽霊じゃないですよ」

 

 ある意味、幽霊よりも怖いぞ。なんて思った僕であった。

 

 しかし、油断してたな。まさか調査対象と、こんなにも早く接触することになるとは、驚きすぎて声まで上げちゃったよ。

 

 5月8日、時刻は夕暮れ。外ではカラスが鳴いていて、近所の小学生がこぞって帰る時間だ。家に帰ってもやることがない僕は、放課後の空いた時間を使って観察日誌.........もとい、調査日記を書いていた。その調査対象は、僕の目の前で怪訝そうな顔をしている、氷川紗夜だ。

 

「ん?なんですか、これ」

 

「あ、ああ、これか!?気持ちの整理しようと思って日記を付け始めたんだよ!」

 

「それは偉いですね。少し、拝見させていただきます」

 

「ちょ!?」

 

 止めようとした時には、もう遅かった。調査日記は彼女に取られ、しっかりと見られてしまったのだから.........

 

 結論から言ってオワタ。

 

「.........どういうことですか」

 

「い、いやそれは.........」

 

「なんで妹のことを書いてるんですか!?」

 

「氷川のことが気にな.........え?」

 

 妹.........?おかしいな、僕は氷川に妹がいるなんて知らないし、何より、主食がポテトの女子なんて、お前くらいしかいないだろ。お前の妹、ハンバーガーショップの令嬢か何かなの?

 

「まさか、貴方が妹の情報をノートに書き込んで、ニヤニヤしている変態だったなんて.........通報させて貰います」

 

「ちょまま、ちょまままちょと待てちょっと!」

 

「.........何ですか」

 

 ノートを持ち、足早に教室を去ろうとする氷川の手を捕まえる。ゴミを見るような目で見てくるが、そこは置いといて。というか、こいつの手、超すべすべなんだけど.........あ、ゴミから吐瀉物を見るような目に昇格したぞ。

 

「それは誤解だ。僕はお前の妹なんて知らない」

 

「.........なら、その特徴は?その特徴は全て妹に当てはまるんですよ」

 

「.........言いづらいが、もう一人いるだろ」

 

「誰なんですか」

 

「.........お前だよ」

 

「私ですか?おかしいですね、私の主食はお米なのですが.........」

 

「お前が米食ってるとこ見たことねぇよ!」

 

 こいつは何を言っているんだ、どう見てもじゃがいもしか口にしていないであろう女が、いきなり米を食べるとか言い出したぞ.........

 

「.........仮に私だとして、何故ですか?」

 

「ん?」

 

「何故、私のことを書いていたんですか、と聞いているんです」

 

「.........調査しなきゃいけない気がしたから」

 

「つまり?」

 

「そこに山があるからと同じだ。氷川紗夜がいたら、調査しなきゃいけないと思ったんだよ」

 

「少し失礼ですが、気持ち悪い趣味をお持ちですね」

 

「それだけ、僕はお前に興味津々ってことだよ」

 

 嘘偽りのない、本当の気持ち。本音。仲良くなるきっかけ探しとでも言おうか。共通点や趣味などを探って、コミュニケーションを取ろうと思っていたんだ。

 

「.........それは、ありがとうございます///」

 

「あ、デレた」

 

「そんなことありません!.........それより、いつまで手を繋いでいるんですか!」

 

 手をバシッと跳ね除けられる。ぶっちゃけとても悲しい。なんかすごい拒絶されてる感がする.........

 

「全く.........そんなことしなくても、友人なんですから、直接聞いてください」

 

「え、は?友人?誰と誰がだよ」

 

「西上さんと私ですよ。.........もしかして、自覚がなかったんですか?」

 

「いやいやいや!そんなことあるわけないだろ!?嫌だなぁ〜ははっ」

 

「.........怪しいですね。まぁいいです。これで貴方への誤解は解けたので」

 

「なら良かったよ。.........よし、それじゃあ帰ろうぜ」

 

「一緒にですか?」

 

「勿論。当たり前だろ?友達ならさ」

 

「友達.........そうですね、帰りましょう」

 

 .........読者たちには悪いが、これにてSCP-34の調査日記は執筆中止だ。これからは、筆者の脳内フォルダーに、調査記録を保存していくことにする。忘れないように、強く強く、刻みつけておくことにしよう。




やばい、あんまり甘くないぞ.........ま、まぁこれからね?

コミュ障の龍樹君に、友達が出来たぞ!やったね!

次回は、紗夜視点でやろうかなぁー。中々に書けそうな感じする!

では、今回はこの辺で。

お読みいただき、ありがとうございました!


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百聞は一見に如かず

3連休ですね!もうハッピーハッピー!

では、本編どうぞ!



「なぁ、氷川」

 

「なんですか?」

 

「お前、Roseliaってガールズバンド知ってるか?ネットの知り合いが、最近のイチオシ!とかいって勧めてきたんだけど。ご丁寧にCD音源まで付けて」

 

「そうですか。それで、聞いてみたんですか?」

 

「ああ、聞いてみた。感想を言うとするなら、カッコイイ。この一言に尽きるな。ボーカルの力強い声、軽快なドラム、綺麗な旋律のキーボード、メンバーを引っ張るようなベース.........でも僕が一番好きなのはギターだったな。なんて言ったらいいかわからないけど、魂にズドンとくる、すごい音だった」

 

 昼休み、友達同士の雑談。特段おかしい所はないが、彼女は居心地悪そうにソワソワとしている。強いてあげるなら、氷川の弁当にお米とほうれん草が入っていることだろう、なんかの罰ゲームかと、僕も一瞬疑ったがきっとそうじゃないだろう。じゃがいもの気分じゃない、ただそれだけ.........だと思う。うん。僕もエナジードリンクが大好きだが、昼飯の飲み物にまで出されたら暴れるだろう。心の中で。

 

「.........そんなに気に入ったのなら、聞きに来ますか?」

 

「え、お前どこでライブやってるのか知ってんの!?」

 

「知ってるも何も、Roseliaのギター担当は私ですよ」

 

 幻想が崩れる音が聞こえた。.........じゃあなんだ、僕はさっきから、こいつのギターをべた褒めしてたってことか。急に恥ずかしくなってきた、僕も恥ずかしいし、氷川も褒められてもぞもぞしているという地獄絵図が誕生しちゃったよ。

 

「.........あ、や、やっぱり?でも思い返すと、そんなに凄くない気がするなぁー プロにはまだまだ遠いって言うかさ。.........あ、でも光るところはあったかなぁ!」

 

「.........そうですか。私もまだまだですね」

 

 僕がしょうもない嘘をつくと、彼女は目に見えて落ち込んでしまった。本当は僕だって、すごい演奏、カッコ良かったって言いたい。言いたいんだけど、それだと氷川に負けた気がする。まぁ、もう色々と負けてるんだけど。

 

「.........嘘だよ嘘。氷川、お前超かっこよかった」

 

 .........でも、嘘をついて彼女を悲しませるのもいい気分はしない。

 

「.................ありがとう、ございます」

 

 彼女は気恥しそうにこちらにペコッと頭を下げた。多分、目を合わせないのは、顔が真っ赤だからに違いない。中々に可愛いところもある氷川さんなのであった。

 

 そして僕達は、他愛ない話を続けた。話の本題であるライブの話は、次の休日に、SPACEという場所に集合するということで終わった。




ああああ忙しい!なんで高校って課題課題なんでしょうねぇ.........

久々の投稿なので短いです。真面目な話、書いてないと全然出来ない。かなしぃ。

では、今回はこの辺で。

お読みいただき、ありがとうございました!


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暗闇で光る


はい、お久しぶりです。忙しいです。やばいです。ですですうるさいです。はい、すみません。

本っ当に申し訳ございません!時間が無くて文章もダメダメだし、紗夜さんとの甘いシーンもありません!テスト滅びろ!

そんな訳で、駄作本編どうぞ.........



 次の休日がやってきた。僕と氷川が約束した日、ライブハウスSPACEへと行く日だ。

 

 今日のライブハウスSPACEは、とても賑わっていて、長蛇の列が出来ていた。これは後から友人に聞いた話なのだが、この日は人気絶好調のGlitterGreenと、あの氷川が所属する新進気鋭バンド、Roseliaのライブの日だったらしい。

 

 僕は、受付をしている黒髪ロングの人に高校生料金を払い、中へと進んでいく。会場に入る扉はなんだか重く、会場独特の雰囲気に押し返されてる気がした。ライブハウスの中は僕が思っていたよりも暗く、隣の人の顔も認識できない程、暗い。

 

(でも、サイリウムだかライトペンだか、正式名称は知らないけど、なんか光るヤツがいっぱいあるから、そんなに気にならないな)

 

 取り敢えず、スマホをポケットから取り出す。Roseliaの番まではまだあるから、ゲームでもしていよう。

 

 .........と思ったが、どうやら、ライブハウスに暇な時間はないらしい。僕がスマホを取り出すと同時に、ライブハウスに来ていた他の客が一斉にうちわやらなんやら、応援グッズを出し始めた。

 

 この雰囲気の中、スマホをやる気分にはならないな。

 

 僕は次の出演バンド、GlitterGreenの演奏に、耳を傾けることにした。

 

 ───────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次のバンドは、Roseliaです!

 

 っは.........!僕としたことが放心してたなんて......... それにしても、GlitterGreenの演奏、凄かった。音楽に関してはド素人だけど、なんかやばいのは伝わってきた。.........でも、僕はRoseliaの方が好きだ。断言してもいいだろう。だって、彼女たちには覚悟があった。GlitterGreenのメンバーに覚悟が無いわけじゃない。でも、Roseliaには何がなんでも上に行く、そんな向上心がある気がする。これも僕の贔屓目なのかもしれないけど。

 

 そんなことを考えていたら、突然場内が歓声に包まれた。どうやら、Roseliaのメンバーが登壇したようだ。そんなに近くで見ているわけではないから、顔はよくわからないが、氷川がいることは1発でわかった。動画で見た時は思わなかったが、氷川の髪色は、思ったよりも目立つ。

 

「私達Roseliaは、常に頂点を目指すわ。.........だから、私達の演奏について来て」

 

 センターに立っているグレーの髪をした人が言葉を発する。ビリビリと肌が震えるのを感じる。信念のこもった、そんな声だ。

 

「まずは1曲目」

 

 場内が静寂に包まれる。皆、彼女の声に気圧されているのか、少しハスキーな声以外、僕には何も聞こえない。

 

『Black Shout』

 

 そして、次の瞬間。

 

 僕の周りは、色とりどりのサイリュームと、爆音の音で飾り付けられた。




話は変わりますけど、Roselia流行語大賞がまさかのアレだとは.........正直、なぁくどはるが大賞だと思ってました.........

つぎは、もうちょっと、うまくかけたら、いいと思いました。(小学生並みの感想)

真面目に、次はもう少しひねりを加えたり、甘々成分を含ませたいです。

では、今回はこの辺で。

お読みいただき、ありがとうございました!


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アンチからファンへ


.........あれ、投稿から全然感覚空いてないぞ.........?

そんな訳で書きました。超早いです、よくやったぞ俺!

では、本編どうぞ!



「.........それで、どうでしたか?」

 

「ん?何がだ?」

 

「何がって.........私達のライブですよ」

 

「ああ〜 うん、すごく良かった。氷川、お前ってやっぱり凄いな」

 

「そ、そうですか.........///」

 

 うん、相変わらずこいつはチョロい。チョロQくらいチョロいよ、氷川さん.........

 

 朝のHR5分前。僕が教科書などを出して授業の準備をしていると、氷川に話しかけられた。話しかけられたから、デレさせた。そんな、朝の一幕だ。

 

「うんうん。氷川超かっこよかった」

 

「っ.........///おだてても何も出ませんよ.........」

 

 誰も見返りなんて期待していない。僕が期待しているのはお前の照れ顔くらいだ!ほらほら、デレてみろよ〜!僕に真っ赤な顔見せてみろよ!

 

「そういえば、あんまり応援できなくて悪かったな。ライブって始めて行ったから応援まで頭が回らなかった」

 

「.........?何を言っているんですか?」

 

「え、だから応援できなくて.........」

 

「.........あの会場で1番大きい声を出していたのは西上さんですよ。宇田川さん......... ドラム担当も、西上さんにビックリしてミスが目立っていましたし」

 

 え、僕が1番でかい声を出していた.........?こいつ、冗談を言う時もあるんだな、真面目一辺倒だと思ってたけど、意外と可愛いところもあるようだ。

 

「ら、ライブに来てくれるのは嬉しいのですが.........その.........大声で私の名前を呼ぶのはやめてください.........///」

 

「ふふっ、面白い冗談だな。僕が氷川の名前を叫んでたって?」

 

「.........はい///」

 

 僕が鼻を鳴らし、小馬鹿にしたような態度で質問すると、氷川は頷いた。伏せ目がちに、恥ずかしそうに、彼女の魅力を最大限に引き出すような受け答えで、僕にとどめを刺してきた。

 

「.........嘘じゃないんだな?」

 

「私は、冗談を言うことはありますけど、嘘はつきません」

 

「.........恥ずかしい」

 

「.........それはこちらのセリフです」

 

 2人して黙りこくる、地獄の時間。朝から疲れる、そんな地獄の時間だ。

 

 .........でも、少し嬉しくもある。だって、氷川が気づいてくれたんだ。僕の声が、あの爆音の会場で氷川に伝わったんだ。それは、とても凄いことだし、何より嬉しい。

 

「また、行くよ。氷川のかっこいいギター聞きにさ」

 

「.........はい、いつでも来てください。友達なんですから」

 

 そう言って、氷川紗夜は満面の.........とは言わないが、笑ってくれた。やっぱり彼女は笑っている時が1番綺麗だ。その笑顔を見て、僕は氷川に一番似合うのはやっぱり笑顔だと、そう確信した。




いやーやっぱりノリと勢い。小説はノリと勢いだわ、うん。

明日もあげられるといいなー!

では、今回はこの辺で。

お読みいただき、ありがとうございました!


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遅起きは三文の徳にならないが得はする.........時もある


甘々成分がアップを始めたようです。

おらおら、これが欲しかったんだろ!?ってな訳で紗夜さん可愛さ爆発回。

本編どうぞ!



 .................や、ばい.........寝そう、だ。ああ、カバンの中にあのCD入れっぱなしな気がしてきた.........。まぁいいか、風紀委員の持ち物検査があるわけじゃないし、入れといても何ら問題は無い.........は、ず.........

 

 僕の意識はそこで途切れた。襲い来る睡魔に対抗できず、まんまと懐柔されてしまったのだ。遠出で疲れた体、ふかふかのベッドに最高の空調。そこにダメ押しの現在時刻25時だ。この好条件で寝るなという方が無理な話である。.........実際のところ、9時だろうが疲れてなかろうが、床に就つけば寝てしまうのが僕だ。親が掃除機をかけているような劣悪で醜悪で最悪な悪条件でも寝る自信しかない。.........なんの自慢だこれ。

 

 そんな感じで僕の一日は幕を閉じた。CDという爆弾をカバンに入れたまま.........

 

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「やばいやばいやばい!」

 

 ドタドタと階段を駆け下りながら、焦っている男が1人。うん、それ僕だわ。昨日の疲れが抜けきらず、あっさりと寝坊してしまったという訳だ。RoseliaのCD買いに行って曲をリピートしてたら寝ちまったなんて.........死んでも氷川には言えないな。

 

 

 

 .........なんて思ってたのに、校門前にいたのは悪魔だった。忌々しい腕章を身につけ、制服を着崩すことを悪とし裁く。その姿はまるで閻魔大王を彷彿とさせる。花咲川学園の絶対女王、氷川紗夜がそこにはいた。

 

 ───────────────────────

 

 

 

「え?なんだって?」

 

「風紀委員です。抜き打ちで荷物検査を行っていますので、ご協力をお願いします。西上さん」

 

「.........別にいいけど、赤っ恥かくのはお前だぜ?氷川。僕はやましいものは勿論。学校生活に不要なものすらも所持していないからな」

 

「別に西上さんが何も持っていなかったとしても、私は恥をかきませんが。それが風紀委員の仕事なので」

 

 .........まぁ、一応確認しておくか。万が一、億が一って可能性もあるし。

 

 .........ええっと、週刊少年ダウン.........これはセーフだろう、少年の必需品だし。少女分類の氷川が持っていい代物じゃない。後は.........なんだこれ、水鉄砲?なんでこんなものが.........いや、今はなんで入っているか議論している場合じゃない。学校にいるか要らないか、この二択だ。.........これはどう考えてもセーフ。体育で使うかもしれないし、何より今日は少し暑い。これを没収するのはパワハラに当たるというものだ。ふぅ、これであらかた見終わったな。全く.........抜き打ちなんて卑怯なことするもんだ。僕は大丈夫だけど他のやつは軒並みアウトだろう。

 

 .........残るはこいつか。Roselia1st single「BLACK SHOUT」.........の初回限定盤。これだけは何としても見つかってはならない。その理由は3つある。1つ目はどう転んでもこれが学業に関係するわけがないから。2つ目は初回限定盤という所が最高にダサい。氷川のCDが欲しかったのバレバレだし。3つ目は.........あんだけ盛大にディスっておいて、結局買いに行ったとか、バレたら死ねる。こいつはビニール袋の中に入れておこう。うん、そうしよう。

 

「よし、大丈夫だぜ氷川」

 

「では、拝見させて貰いますね」

 

 よっしゃ、どんとこーい!

 

「週刊少年ダウン.........アウト」

 

 は?

 

「水鉄砲.........子供じゃないんですから。アウト」

 

 え?

 

「ビニール袋の中も見させてもらいますね」

 

 え、ちょ、それはまずい!何としても阻止せねば!

 

「氷川!」

 

 僕は氷川が持っているビニール袋を取り返そうと手を伸ばした。が、掴めたのは虚空だけ。ビニール袋は依然として氷川の手の中だ。うん、終わった。

 

「.........私達のCD」

 

 氷川はとても驚いた様子で僕が買ったCDを見つめている。ねぇねぇ、今どんな気持ち!?NDK!?NDK!?優越感に浸ってんの?それとも哀れみの目なの!?

 

「.................ああ、そうだよ。悪いか?僕がお前のCDを買ってちゃ。お前の音楽をカッコイイって思っちゃダメか?」

 

「.........セーフ」

 

「は?どうしてだよ」

 

「私から言えるのはこれだけです。勿論、ダウンと水鉄砲は預からせてもらいますけどね」

 

「.................それを持ってることを許してくれるのか.........?」

 

 僕が恐る恐る尋ねると、彼女は嬉しそうに、楽しそうに微笑み、こう言ってくれた。

 

「せっかくのファンを、無下には出来ませんから」

 

「はは、なんだそれ」

 

 氷川のこの言葉でやっとわかったことがある。僕はこいつに一生勝てないだろう。逆立ちしたって、僕と氷川の能力を丸々入れ替えたって、勝てないだろう。人間的に、精神的に、技術的に、氷川はずば抜けているんだ。.........勝つことを目標とするのは、やめよう。こいつに胸を張って、頑張ったって、心から言えるようなことがしたい。追い越すんじゃない、追いつくように、頑張ろう。僕は、氷川の心の広さを目の当たりにして、ふとそう思った。

 

「.........ほら、西上さん。こっちに来てください」

 

「んあ?ああ、わかった」

 

 氷川に手招きされたので、僕は億劫そうに近づいた。すると、いきなりネクタイを引っ張られ、引き寄せられた。それこそ、キスでもしそうな距離まで、僕と氷川の顔は急接近した。

 

「.........全く、ネクタイが曲がっていますよ?時間が無いのはわかりますが、登校前には、きちんと身だしなみを整えて来てくださいね?」

 

 まるで、蜜月の夫婦だ。会社にだるそうに行く夫と、それを窘め、ネクタイを直してあげる妻。.........想像してたら予想以上に恥ずかしくなったので、これ以上の深追いはやめよう。

 

「あ、あの、氷川!」

 

「なんですか?あまり、暴れないで欲しいのですが」

 

「ちっ、近い!」

 

「.........っ!///そ、そうですね。すみません、西上さん」

 

 この時、氷川の優しさと香りに包まれて、少し泣きそうになったのは、墓まで持っていく僕の秘密の一つだ。

 




はい!終わり!

いや続くけど!久しぶりの更新。すみませんねぇ.........言っちゃあなんですが、日菜の方が5倍は書きやすい。うん。

では、今回はこの辺で。

お読みいただき、ありがとうございました!


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Sui”side


dark化が進んで行く。

紗夜に依存している事を自覚する龍樹はどうなって行くのか.........?

では、本編どうぞ!



 

 煙草を燻らせ自決する為の短銃に一つ一つ、自分の人生を振り返るようにゆっくりと弾を込める.........事はしないが、今、目の前に神か悪魔か、はたまた天使か、ソイツが自分の前に拳銃をコトンと置いたら、躊躇わずに撃鉄を起こせる。引き金を引くのには抵抗があるかも知れないが、それも時間の問題だろう。この希望もない、未来もない腐った心では死に抗う気が微塵も起きないのだから。

 

 気狂い水を摂取し過ぎた僕の頭では、ここまま楽になれたらどれほど幸せだろうか.........なんてことしか考えられない。

 

 頭を机に伏せ、呻き嗚咽を漏らす日々。氷川と出会ってからはあまり無かったが、鬱と言うのは本人のタイミングなど何も知らないのだ。唐突に、人生を壊しにやってくる魔物。それがやって来る程に、僕の心は疲弊し摩耗し、憔悴しきっている。

 

 よくヒットソングや大ヒット御礼エッセイ本にはこう書いてある。「辛かったら、その出来事から逃げよう」「周りには貴方を愛する恋人や隣人がいます」「人生には楽しいことがいっぱいある」と。こんなの甘い甘言だ。それは人生を舐め切り、辛いやつに寄り添って甘い蜜をいっぱい吸い、金を稼いだ奴の激甘理論なのだから。端的に言ってクソ喰らえ、そんなこと言うやつは死んじまえ、だ。

 

 結論から言おう。

 

 そんなこと、誰だって出来たらやってる。

 

 夢や希望が消され、頼れる恋人もいない、果てには楽しいことが何かわからなくなった。だから、辛く死にたい。最初から他人を頼れる性格や環境だったらこんな抱え込んでないのだから。鬱がバレるのが怖い、人と違うことをしているのが気持ち悪い。だから、傷を隠し悪化してしまう。

 

 わかりやすいように助かる道や希望を「医者」と例えよう。そして、鬱を「怪我」と例えよう。

 

 怪我した部位を医者に見せないと悪化するのは当たり前の話だ。専門的な知識も無く、素人が治療した所で効果は無いのだから。.........じゃあ、もしその傷口が、人目に憚られるもとだとしたら?あまり怪我が進行していない健常者は、勇気を出して医者に見せ、治療して貰いこの先の人生ハッピーエンドだろう。そう.........健常者は。

 

 僕のような怪我が進行しすぎて誰にも見せられないような傷になってしまった異常者はどうすればいい?

 

 その答えは簡単、死ぬ事だ。死んだら後のことは全く関係ないし、何より楽だ。痛くて苦しい傷と戦わなくて済む。よし、じゃあ死ぬか。こう思っていたのは少し前の僕。

 

 今は.........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 辛くても戦う道を選んだ。酒に頼って世迷い言を延々と製造する機械に成り果てようとも、生きることを選んだ。この決断が出来たのは、全部氷川のお陰だ。見せるつもりのなかった傷を見られたけど、彼女だけは真剣に向き合ってくれた。自分と同じだって言ってくれた。僕はこの「同じ」ということにとてつもない安堵を覚えた。人間は基本的には群れる生き物だ。いつも独りでグシュグシュと化膿している怪我を摩っている日々だったが、そこに同じ境遇の人間が現れたのだ。これは好意を抱かざるを得ないだろう。このことから、僕は彼女に好意を抱いていることが分かる。高校生にもなって自分の恋心を恥に思うなんてことは無いから、普通に言うことにする。

 

 ただ、「好き」という感情は少し違うかもしれない。この気持ちは助けて欲しい、どうにかして欲しいという依存心の方が合っていると思う。

 

(氷川に会いたい 触れたい 話したい 一緒にいたい 好き )

 

 今覚えば、この頃から僕の氷川に対する好意は常軌を逸してたと思う。頭の中が氷川でいっぱいだったんだから。

 

 .........でも、僕は忘れていた。

 

 氷川も、僕と同じ「異常者」だと言うことを。

 

 この時のアルコールに支配されていた僕の頭では、そんなことは考えつかなかったが。




いい具合に狂ってきましたね、、、

別に作者は心に寄り添う歌は全然嫌いじゃありません。むしろ好きです。雨ざらしとか大好き。

この描写は精神的に不安定な龍樹君目線の話なので、言いたい放題しただけです。.........多分、彼も本心で言った訳じゃない、筈。

因みにこれはフィクションです。未成年の飲酒は絶対やめましょう。彼はアホなので真似しないでください。

.................彼はまだ知らなかった。氷川紗夜が西上龍樹を超越する程のやばい人だと。


では、今回はこの辺で。

お読みいただき、ありがとうございました!

(タイトルのSuicideは誤字じゃないです、狙いました。酒=水=sui そばにある=sideという訳です。なんの解説だこれ笑 Suicideの意味は、自殺です)


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心中


ここから本気。私が何を書きたかったのか、何を伝えたかったのか、全部手加減せずに出して行きます。

では、本編どうぞ。



「これは通報しても宜しい.........ということでしょうか」

 

「お前がしたいならすればいい、僕が氷川の立場だったら間違いなくすると思うからな」

 

 僕は一体、何をしているのだろう。何をしている......という明確な答えは出せないが、この行動を取っている僕の印象はどういったものなのかは出せる。

 

 これは「最低」な行為だ。人と人とが築き上げてきた信頼や友情を、ダンボールに徹甲弾を打ち込むかのごとく粉々に、跡形もなく粉砕する行為。抱擁と言えば聞こえはいいだろうが合意がなければただの強姦だ。そして.........僕のこの行為に同意なんかある訳が無い。氷川紗夜という気高き存在が、僕のような精神病患者に体を許してくれる筈が無い。このことから氷川紗夜から僕に対する印象は「人生に絶望し気が狂った性犯罪者」程度に思われるという事が分かる。実際その通り過ぎて何も反論材料がない所が虚しさを加速させていく。

 

「別に.........構いませんよ。誰だって異性に抱きつきたくなる時があります。私は無いですけど」

 

「許して.........くれるのか?」

 

「許すも何も、最初から怒ってなんていませんよ。西上さんは本当に早とちりが得意ですね」

 

 そう言って、氷川は僕の頭を胸元に抱き寄せてくれる。トクントクンと心地よいリズムを刻む氷川の心臓が、やけに近く感じた。

 

「それに.........」

 

 そんな安らかな気持ちに浸っていると、不意に顎を持ち上げ、額の髪をかきあげられる。氷川の瞳は数秒間見つめあっただけなのに、僕には宝石のようにキラキラと光る値打ち物に見えた。

 

「い、いきなり何すんだよ」

 

「こんなに綺麗な顔をしているのに、他の人に渡すのは勿体無いです」

 

 そう言い放ち、僕の額はヌルッと温かい感触に包まれた。気がつくと僕は、氷川紗夜に額を舐められていたのだ。ざらついた舌が、僕の額をぺろぺろと往復している。捨て猫がミルクを舐めまわすように、愛しそうに、舌を上へ下へと往復させている。

 

 普通だったら抵抗するだろう。頭に添えられている手を振り払い即座に距離をとって拒絶する。結論から言って僕は抵抗しなかった。僕は普通じゃないから、抵抗なんてする訳が無い。この時の事はあまり覚えていないが、僕は多分懇願したんだ。振り払うのではなく、もっともっとと、おねだりしたんだ。でも、氷川は責めたい性格なのだろう。僕のお願いが聞かれることは無かった。

 

 氷川が口を離し、教室の窓から入り込む風が、額に当たりひんやりとする。夢見心地だった僕はここで我に返った。

 

「氷川.........お前って変態?」

 

「先に始めたのはそちらでしょう。それに、変なのはお互い様です」

 

「僕は確かに変だけど、友達の顔をぺろぺろ舐め回す犬プレイは絶対しないからな」

 

「私だって普通はしませんよ。。.........で、どうしたんですか?順番が前後してしまいましたが、何かあったんですよね」

 

「順番が前後したってお前、もし僕が相談してもその後に舐めてたのか!?.........まぁそれはいいや。結論から言って僕はお前のことが好きだ。この気持ちにはつい先日気づいた。お前のことを考えると胸が痛くなったり殺したくなったり犯したくなる。これって恋だよな?」

 

 家で一人になったり、座ってゆっくりしてると、頭に浮かんでくるのはいつも氷川紗夜の事。好きな人のことはなんでも知りたくなるとはよく言ったものだ。僕が今、一番知りたいことは氷川は死ぬ時にどんな声を上げて死んでいくのか。彼女の断末魔が聞きたい。あの凛としたすまし顔が苦痛に歪む瞬間を見てみたい、いつもこう思う。だから.........この気持ちは恋なのだ。純情な高校生の恋心なのだ。でも、この気持ちを誰が受け入れてくれるだろう。そう考えた時、僕は震えが止まらなかった。怖くて恐くて仕方が無かった。だから僕は今日、決着をつけにきたんだ。本当は、今だってドキドキしている。告白なんてサラッと出来るようなタイプでもなんでもないんだから。ゆるく告白したのは失敗した時にジョークと言えるよう保険をかけただけ。保険をかけて死なないようにしただけ。僕は今日、玉砕しに来たのだから。

 

「奇遇ですね、私もです。西上さんのことを考えると胸が締め付けられて苦しいんです。西上さんの目が欲しい。声が欲しい。愛が欲しい。.........これも、恋ですよね?」

 

 でも、結果は違った。彼女は僕を許すどころか、心まで同じだと言ってくれた。この時の僕にとってこの言葉は、どんなカウンセリングより、心を安定させて温めてくれた言葉だった。

 

 不意に、涙が溢れ出す。放課後の茜色に染まった教室だから、顔はあまり見られないだろうが、嗚咽でバレてしまう。別に隠すつもりはないけれど、やっぱり恥ずかしい。

 

「大丈夫ですから、泣かないでください」

 

「その気持ち.........嘘じゃないよな」

 

「ええ、勿論」

 

「じゃあ.........いいよな?」

 

「どうぞ。いっぱい気持ちをぶつけてください」

 

 そう言って彼女は手を大きく広げ、僕に優しく微笑みかけてくれる。

 

 さぁ、始めよう。世界に絶望した「敗北者」同士の傷の舐め合いを。

 

 当然だが、この時、僕と彼女はお互いに初体験だった。




恋愛や恋心に綺麗も汚いもありません。等しく、素晴らしい感情なのですから。龍樹君の性癖はとんでもないですが、紗夜さんを愛する気持ちだけは誰にも負けません。彼女だけが、ちゃんと見てくれる。ちゃんと愛してくれる。そう思っているので。

日菜書いてからこっちくると格差で筆者も引きます。ええ、自分で引きます笑

これから、ラブラブイチャイチャシリアスバイバイ展開です。(多分)

出血あり、陵辱あり、涙ありの全年齢対象小説となる!(全年齢対象では無い)

では、今回はこの辺で。

お読みいただき、ありがとうございました!


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再確認

赤バー評価欲しい.........ので、どんどん更新していきます。これから物語は深みへズブズブと進んでいきます。しっかり着いてきて下さいね?(紗夜)

では、本編どうぞ!



 氷川紗夜は捨て子だ。文字通りの意味ではないが、彼女の境遇を考えればこの表現が一番しっくりとくるだろう。天からも見捨てられ、彼女の才能は妹に潰されてしまった。幾ら優等生だろうと、褒められることが無ければ、それは劣等生と同じだ。その点では僕達は少し似ていると言える。僕の辛さなど、紗夜にとっては楽しみにしていた日に、雨が降る程度のこと。嫌ではあるが、全然切り替えていける。そんな、大して痛くもない辛さ。さらっと言ったが僕は今、氷川の事は「紗夜」呼びだ。まぁ、あまり関係ないのでこの話は割愛させて貰う。

 

 .........でも、僕にとっては致命傷だった。小さいガラスのような破片でも、少しずつ僕の心は壊されていたのだ。気づいた時には人生に絶望し、飛び降りを決行しようとしていたほど、僕は切羽詰まった状況に陥っていた。そこに現れたのは、紗夜だった。今思い出しても、あのギターの音がなかったら、死んでいた。実際に僕の目の前に紗夜が現れた訳では無いけど、旋律に乗って僕に伝わってきた。

 

 そう。捨てられた欠陥品《紗夜》が、ギターで奏でる音が。とてつもなく素晴らしい音に聞こえたけど、多分、あれは不協和音だ。紗夜が恨みつらみを込めて、めちゃくちゃに引いた音だった。その時の僕はおかしかったから(今でもおかしいが)いい音に聞こえたけど、あれはない。言っちゃ悪いが、あれでギタリストなんて言われた日には、自分の耳を疑う自信がある。

 

 前置きが長くなったが、今現在、西上龍樹と氷川紗夜はとても親密な関係にある。負け犬同士の傷の舐め合い。捨てる神あれば拾う神あり、と言ったところだろうか。この諺は前提として、捨てる神が存在していることと、拾う神が善人という条件が必要だ。だって、誰が人が捨てたものを欲しがる?善人が正義感で拾うくらいしか無いだろう。

 

 そして、その善人は僕達の前には現れなかった。だから、拾いあった。世界に捨てられた者同士、相互で拾いあったんだ。救いあったんだ。異常者の異常な関係と言われてしまえばそれまでだが、僕達はこれによって救い、救われている。

 

 僕は、この提案をしてくれた紗夜に声を大にしてお礼を言いたい。助けてくれてありがとう、大好きだって。

 

 

 

 

 ので、言うことにする

 

「紗夜、好きだ」

 

「そのセリフ、今日で何回目?5回くらいから数えるのを辞めたのだけれど」

 

「8回」

 

「8回も言って、よく飽きないわね」

 

「それだけ僕は、お前が好きだってことだよ」

 

 不意に、ずっと続いていたギターの演奏が止まる。紗夜が呆れて、手を止めたのだろう。先程から彼女は、僕の膝の上で綺麗な演奏をしていんだけれど、そろそろ休憩してもいい頃合いだ。紗夜もそれを思って手を止めたのだろう。なんでも、次のライブで披露する「軌跡」という曲のギターパートらしい。というか、僕もRoseliaの1ファンなのに、先行で聴けて良いのだろうか。急に不安になってきた。

 

「龍樹さん、頬が熱いわよ」

 

「頬を擦り寄せてくるな。猫か、お前は」

 

「にゃーん」

 

 手に取っていたギターを手放し、手を肉球の形にして鳴く紗夜は、端的に言って最高に可愛い。一昔前の僕なら、変な意地を張ってあることないこと言っていると思うが、紗夜に恋して愛して依存している今は、全部本音を言っていこう。

 

「.........それ、僕の前以外でやるなよ」

 

「やらないわよ。私のイメージが崩れるじゃない」

 

 ぷいっと顔を背けるRoseliaのギター担当さん。僕の中では、彼女のイメージなんて、とうに崩壊している。クールになったと思ったら甘えてくるし、犯罪スレスレの発言をした後に風紀委員っぽいことを言う.........なんてのもざらにある。

 

「.........確認だけど、僕達付き合ってはいないよな?」

 

「ええ、その認識で間違いないわ」

 

「じゃあ、将来付き合う可能性は?」

 

「.........私は、あまり未来の話は好きじゃないのよ。そんなことを考える暇があるなら、今を全力で生きたいって。そう思うの」

 

「.........良い考えだな」

 

「どうも」

 

 僕達は、あまり口達者な方ではないが、心で通じあっているので良しとする。何を根拠に通じあってると言えるかだって?そんなの簡単さ。

 

 

 

 

 普通の高校生カップルは、お互いの血なんて、交換するはずがない。これは、さっきの紗夜の説明と違って、文字通りだ。僕の血を紗夜が取り込んで、紗夜の血を僕が取り込む。つまり、僕と紗夜は一心同体、心が通じあってるどころか、共同体みたいなものだ。

 

 紗夜に血を吸われている時はとても興奮したが、白磁のような紗夜の首筋に歯を立て、赤い鮮血を飲んでいる時は、人生で一番楽しかった。がりっと強めに噛むと、紗夜が可愛らしい呻き声と喘ぎ声を上げるので、そのまま行為に及んだ事もある。そのくらい、世間では優等生、心は劣等生の紗夜は、魅力的だ。

 

「紗夜、今日もする?」

 

「ええ、当たり前じゃない。練習は本番のように、本番は練習のように」

 

「僕が逝っても止めるなよ」

 

「止めないわ。もっと絞めてあげる」

 

 僕達異常者は、これくらいが丁度いい。首を絞められ、上下も分からなくなるくらいおかしくなって、快楽の果てに気絶するくらいが.........丁度いい。




やっべ、超楽しい。この話はダークな上に、究極的に教育に悪いので、なるべく12時超えたら出します。その前の時間に出したら健全な話か筆者がとちったか、どちらかだと思ってください笑 彩ちゃん可愛い。

こんなBanG Dream!小説、見た事ありますか?あったらすいません!私は新鮮さ.........なんて言ったらいいんだろう。誰もやってないような話を書きたかったんですよね。だって、主人公とヒロインがここまで頭おかしいのってBanG Dream!小説じゃほぼありませんよね。ほのぼのとかギャグが多いので笑 勿論、私も大好きです!ギャグとほのぼの!でも、筆者が基本的に頭おかしいので、誰も見たことないやつ書きたい.........そうだ!サイコパス総出演小説だ!みたいな発想になったんですよね笑 今考えても1話の衝撃が強い.........

今回は後書き長くなっちゃいましたね笑 関係ないので全部すっ飛ばしてくれても全然良いですけど。もし、ここまで読んでくれた人がいたら、本当にありがとうございます!

では、今回はこの辺で。お読みいただき、ありがとうございました!


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Don't kill me Sayo!!!!

すみません。初手謝罪させてください。このタイトル某イベントからパク.........オマージュしました。結構自分では気に入ってます。え、良くない!?良いよね、うん。(アホ)

因みに和訳は、「僕を殺さないで、紗夜!!!!」です。

では、本編どうぞ!



 彼女の細指が、僕の首に力をかけ始めて、何分経っただろうか。視界はチカチカと明滅するし、呼吸だってとても苦しい。苦しすぎて涙まで出てきてしまった。そんな涙を、彼女はぺろりと舐め上げる。.........その内眼球まで舐められそうで少し不安なのは、僕だけだろうか。

 

「いい顔です、龍樹さん」

 

「さ.........よ.................シてる時、は。その準敬、語みたいなの辞めるって.........やくそ、く」

 

「.........そうだったわね。悪かったわ、龍樹」

 

 悪いとは微塵も思ってないような力で、今も絞めあげてくる紗夜。後で1.2倍くらいにして返してやるからな、覚えとけ.........よ。

 

 もう、考える気力も力も無くなってきた。脳に酸素が行き届いていないのだから、当たり前と言えば当たり前の事だが。最初は紗夜の事を考えると胸がドキドキしてチクリと痛む.........そんな感じだったのに、今では物理的に色んなところが痛い。

 

 喋ることも出来ないので、口パクで伝えることにしよう。僕の、この気持ちを。

 

『アイシテル』

 

 口を動きを読み取り、僕の気持ちを汲み取った彼女は、とても愛する人に対する力とは思えない程、首を絞めてきた。多分、後がくっきりと残るであろう、そんな力で。

 

 .........そして紗夜は、僕の意識をいとも簡単に消失させた。

 

 

 

 

 

 ─────── ─────── ───────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「紗夜、デートをしよう」

 

「デートならいつもしているじゃない。今だって、龍樹さんの部屋で」

 

「違う、そういう事じゃない。紗夜、高校生のデートって何するか知ってるか?」

 

「.........私は、経験が無いから知らないわよ」

 

「僕だって経験があるわけじゃない。.........けどこれは流石に違うと思うぞ」

 

「何が違うと言うの?こうやって愛を確かめ合うのは大切な事よ。大体、龍樹さんだって好きじゃない。せっく.........」

 

「うるせぇええ!!僕が行くって言ったら行くんだ!ほら、着替えろ!ウィンドウショッピングにカラオケ、映画館にゲーセンと行くところは沢山あるぞ!」

 

「.........そうなのね。龍樹さんは、私とするのはもう飽きたと、そういう訳なのね」

 

「え、いや誰もそんなことは.........」

 

「じゃあ、わかったわよ。私も勝手に使わせてもらうわ」

 

 ちょ、こいつ何してんの。僕のパンツ剥ぎ取ろうとしてるんですけど、ゴム伸びるゴム伸びる!

 

「あと1回だけ.........お願い」

 

 この後僕は、紗夜にめちゃくちゃにされた。勿論、1回だけな筈が無く、6時間くらいめちゃくちゃにされた。

 

 

 

 

 ─────── ─────── ───────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前のせいで夕方じゃねーか」

 

「私は3回目で止めたわよ」

 

「.........もう、その話はいいよ。んで、行きたいところはあるか?」

 

「楽器屋に寄りたいわ。その後は龍樹さんのエスコート力に任せるわね」

 

「期待するなよ.........?」

 

「大丈夫よ。龍樹さんがおかしいのは知っているから。もうどこに連れて行かれようが、覚悟は決まっているわ」

 

「.........あのさ、紗夜って僕のことなんだと思ってるんだ?」

 

「性欲の強いおかしい人」

 

「それって酷評とか批評とかを通り越してるよな」

 

「嘘に決まってるじゃない。.........大切な人よ」

 

 この言葉を聞いた時、僕はとてつもない安堵を覚えた。ありえない、そんなはずないと、頭では分かっているけど、捨てられることを、嫌われる事を僕は、恐れていたのだ。紗夜にそう言って貰えて、一番に安心を覚えたという事は、きっとそういう事なのだろう。

 

「紗夜は優しいな」

 

「私が優しい訳じゃないわ。世界が厳しすぎるだけ」

 

 そう呟く彼女の瞳は、真っ直ぐと前を見据える。凛とした彼女の横顔はとても綺麗で、名前も知らないRoseliaのボーカルの人に嫉妬を覚えてしまう。心が、魂が叫んでいる。紗夜は僕だけの物だと。誰にも渡さないと。

 

「.........なにか、プレゼントでも買うよ」

 

「いきなりどうしたの?」

 

「僕達は変だけど、それでも普通の事がしたいって言う、僕のわがままさ」

 

 今は無理でも、いつか.........

 

 

 

 

 ──彼女を僕の物だけにする.........

 

 そう誓った僕は、拳を握りしめ、ふっと笑った。まるで、結果が決まっている出来レースを下らないと言った表情で笑うように。

 

 

 




あー眠い!因みにこの話含めて3話は一日の夜で書きました。ん?眠いから文法おかしいな、まぁいいや。

更新ペースガチで上げてきます。赤バーが本気で欲しい。これ言っていいのかわからんけど、評価、感想よろしくお願いします!

では、今回はこの辺で。

お読みいただき、ありがとうございました!


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悔悟

雪月花難しすぎて泣きそう。みっくの凄い可愛い歌なのに泣きそう。

では、本編どうぞ!



「紗夜、映画でも行かないか?」

 

 今思えば、全部「これ」のせいだ。調子に乗った僕の発言が身を滅ぼしたんだ。この時によく考えて提案するべきだったんだ。映画館なんて暗闇に、紗夜と一緒に行って普通の事が出来る訳無いんだから......

 

 僕達は紗夜の希望していた楽器屋に寄り、ウキウキ気分で退店した。なんでも、欲しかったピックが格安で売っていたらしく、安いならと僕がプレゼントしたのだ。紗夜はピックよりも僕がプレゼントしたことが嬉しかったらしく、先程から腕を絡ませ、絡まってない左手をぶんぶんと振っている。

 

 .........正直な話、こいつのキャラがわからない。学校などではキチッとした性格で風紀の乱れを許さない。楽器を持てば性格無比な演奏をするギタリスト。子供のように無邪気に喜ぶと思ったら、家ではケダモノ。この子、冗談抜きで多重人格なのでは?そう思い始めた僕であった。

 

 そして、楽器屋を出てラブラブ状態の時に、僕のこの爆弾発言だ。紗夜の答えは勿論、OK。この時は気づかなかったけど、多分こいつの顔は恍惚として、口元は大きく歪んでいただろう。だって紗夜は最初から.........

 

 ──する気満々だったのだから。

 

 ─────── ─────── ───────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ばっかお前、人がいるんだぞ。触るなって」

 

「そんなこと言っても無駄よ。私が止める訳ないじゃない」

 

 さっきまで楽しく観ていた筈の映画の内容がきれいさっぱり分からなくなっている。さっきまで出ていた弟のヘンディーはどうした?え、闇堕ちした?なんだそれ、めちゃくちゃ気になる。今度DVDを借りに行こう。勿論、Blu-rayでな。

 

 今思えば、入る前から予兆は沢山あった。なんか息は荒いし、ソワソワしてるし。

 

 .........何よりやばいのは取った席だろう。紗夜が任せてと言ったので一任したが、取ってきた席は左側最後方。いわゆるカップル席と言う奴だ。こんな席取るの、言っちゃ悪いが、ヤるか睡眠かの二択だろう。そこで僕は一応確認したんだ。ほぼ無意味だろうけど、静止の意味を込めて。

 

「さ、紗夜?僕に触るなよ?」

 

「ふふっ、なんですかそれ。大丈夫ですよ」

 

 と、紗夜は言った。言ったはずだ。じゃあ、これはなんだ?さっきから太ももをまさぐられ、耳に息を吹きかけられ、愛を囁かれる。なんという拷問だ?

 

「おま、え。さっき触らないって。あと囁くのやめろ」

 

「肌に直接触れているわけでは無いから、別にいいでしょう。それに、映画館では静かにするのがマナーよ」

 

 さすが学年首席、と言ったところだろうか。こいつと口論しても一生勝てる気がしない。紗夜に喋られるとどんどん状況か悪化するので、少し黙っていてもらおう。

 

「わかった。わかったからぁ.........」

 

「いいわね、龍樹。その泣きそうな顔、声。全部全部、大好きよ」

 

 しまった、逆効果にも程がある。これじゃあ、火に油を注ぐどころか、火にニトログリセリンを投げ入れるレベルだ。何それ怖い。

 

 ──そして僕は、彼女に弄ばれた。

 

 ─────── ─────── ───────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前なぁ.........もうちょっと自重ってもんを覚えて.........どうした?」

 

 映画館でめちゃくちゃにされること60分。満身創痍で映画館を出た僕達は、デートの続きをしていた。さっきまでやられていた事への文句を紗夜へぶつぶつ言っていると、急に彼女が止まって前を凝視し始めたのだ。

 

 僕達の前方には、仲が良さそうな女の子が二人、楽しそうに遊んでいる。この光景は、微笑ましいと思う人が大多数だろう。しかし、僕の隣に立っている彼女だけは、その光景を羨ましそうに、悲しそうに見つめている。

 

「日菜ちゃん.........か?」

 

「どうしてその名前を知っているの?」

 

「さっき、映画見てる時にお前が泣きながら寝言で言ってた。誰なのかは知らないけど」

 

「.................妹よ」

 

 彼女は、苦虫を噛み潰したように、苦しそうに呟く。その表情は、僕も見たことない程、悲哀に満ちていた。

 

「怒らないんだな。てっきり僕は、怒り狂うかと」

 

「別に私は、日菜の事が嫌いな訳じゃないわ。苦手なだけ」

 

「それを世間では嫌いって言うんだぜ」

 

「世間的で当てはまらないのが私よ」

 

 少し、不安になった。なんだ、このモヤモヤは。取り除きたい、解消したい、気になる。

 

「.........なぁ、紗夜」

 

「.........何よ?」

 

「僕達の関係って、お前が日菜ちゃんを克服したら、終わっちゃうのかな」

 

 ──だから、聞いてしまった。

 

「もし、紗夜が日菜ちゃんと仲直りして、普通になったらさ、僕達の関係って無くなっちゃうよな」

 

 ──未来の話は嫌いと言った彼女に、こんな愚問をしてしまった。

 

「.........く.....わ....い」

 

「え?」

 

「無くなる訳ないじゃない。私は龍樹さんが好き。この気持ちに日菜は何の関係もないわ。.........それに、私は龍樹さんの助けがないと日菜を越えられない。克服出来ない」

 

 ──しかし、彼女は違った。終わらないと、そう言ってくれた。

 

「大丈夫よ。日菜とはいつか、決着をつけるから。そうしたら、もう一度、ちゃんと告白して?」

 

 初めて見た彼女の無垢に笑う姿は、とても魅力的で、儚い。その姿は、今にも消えそうだけど、紗夜は震えながらも、気丈に振舞ってくれていた。

 




赤バー&お気に入り登録100人突破、ありがとうございます!嬉しい嬉しい。というか、作者の私が言うのもなんですが、こんなに頭おかしい小説でも、ちゃんと読んでくれる神様みたいな人っているんですね.........

では、今回はこの辺で。

お読みいただき、ありがとうございました!

(次回はRoselia登場!?)


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堕天使

堕天使とは、可愛いである。

堕天使=可愛いの方程式が成り立つのである。

Roseliaのドラム担当も、今話題のスクールアイドルの子も。堕天使は可愛いのです。

なんだこの前書き。

では、本編どうぞ!


「あこ、この人怖い!」

 

「そんな事言わないでさ、ほら、おいで?」

 

「紗夜さーん!助けてー!?」

 

「何をしているんですか、西上さん.........」

 

 底冷えするような、僕が恐怖を覚える声色で話しかけてくるのは、僕の大切な人。仲間であり恋人未満であり、好きな人だ。そんな紗夜がなぜ怒っているかと言うと.........正直言ってわからない。

 

 まずRoseliaのドラム担当の子が勉強を教えて下さいと、紗夜に頼んだ。その話を聞いた僕が勉強なら任せろと意気込み、無理やりついてきた。ここまでいいな?それで、集合場所のファミレスに来たら、とんでもなく庇護欲を唆られる紫ツインテの子がいたからナンパ(僕としてはナンパという気持ちは一切ない。ただお話したかっただけだ)しようとしたら、紗夜に怒られた。事の顛末はこんな感じだ。まぁ、まだ事は終わってないから顛末と言うよりかは、プロローグという表現の方がいい気がするが。

 

「何してるって.........見てわかるとおり、見てわかるとおり?何してんだろ僕」

 

「何をしているのか分からなかったから、聞いたんですよ」

 

「紗夜さん!誰なんですか、この人!?」

 

「変態よ」

 

「変態なんですか!?」

 

「おい待て氷川。僕は変態じゃないぞ」

 

「どの口が言ってるんですか」

 

「この口だよ。ったく.........今日は勉強教えに来ただけなのに変態扱いされるなんて、あんまり過ぎるだろ」

 

 この言葉を言った瞬間、天使ちゃん(命名は僕)の目の色が変わった。とても驚いた様子で僕の方をチラチラと見ているが、とても照れるので是非とも止めて頂きたい。

 

「勉強って.........もしかして、あこ。この人に教えて貰うの!?」

 

「そうよ、宇田川さん」

 

「え、氷川。Roseliaのドラム担当ってこの子なのか?」

 

「そうよ、変態さん」

 

 実にこの差である。紗夜には後で、ベッドの上で泣きながら謝り倒してもらうとしよう。

 

「あこ、今日は数学の勉強って聞いてたのに、変態さんのお話聞かなきゃいけないの.........?」

 

 元気そうな子なのに、後半は徐々に声量が小さくなり、遂には泣きだしそうになってしまった。涙が溜まっている紫がかった赤い瞳は、とても綺麗で魅力的だ。.........食べてしまいたいくらいに。

 

「あーあこちゃん.........だっけ?大丈夫だよ、お兄さん優しいから」

 

「ぐすんっ.........ほんと?」

 

「ああ本当だとも。ほら、氷川ともこんなに仲良し」

 

「触らないでください」

 

 仲良しの証明として紗夜の肩に手を置いたら払い除けられてしまった。バシッと言う効果音が鳴りそうな勢いでやられたので、結構痛い。

 

「ほんとに仲良いのかなぁ.........」

 

「あ、あははははは」

 

 泣いていたと思えば、次は疑いのジト目を向けてきた。随分と表情が豊かな子だな、紗夜とは大違い......では無いな。紗夜、怪人二十面相レベルで七変化するから。どんだけ変化するんだよ、カメレオンかよ。と、一人で元気にノリツッコミしないと平静を保てないくらい、この場に僕の居場所は無い。

 

「まぁいいや!あこ、ちょっとトイレに行ってくるので、その間に仲直りしておいて下さい、紗夜さん!」

 

「ええ、行ってらっしゃい、宇田川さん」

 

「あ、ああ行ってらっひゃい」

 

 宇田川さんがトイレに向かい歩き始めると、僕の隣に座っていた紗夜が距離を詰めてきた。因みにさっきまで僕らの間にはマリアナ海溝程の、深い深い溝があった。

 

「ねぇ、分かっているの?」

 

「何がだよ」

 

「何がだよ、じゃないわ!」

 

「痛った!」

 

 この野郎、ヒールで足踏んで来やがった!.........まぁ、からかった僕が悪いのだけれど。多分こいつは、嫉妬しているんだ。僕があこちゃんに現を抜かしていたから、ご立腹なんだろう。だから、この場は取り敢えず.........いや、全力で謝るとしよう。さっきまで紗夜を謝らせるとか言ってたのに、このザマ。これは流石に心にくるものがある。

 

「悪かった、紗夜」

 

「何がよ」

 

「僕があこちゃんにデレデレしてたから気に入らなかったんだよな。それは本当に悪いと思ってる。僕が好きなのは紗夜だけだから」

 

「.........そんなこと言われたら、嫌いになれないじゃない。バカ」

 

 紗夜が瞳を潤ませ、こちらに顔を近づけてくる。頬は紅潮し、吐息も心做しか荒い気がする。これが、僕しか見れない紗夜の劣情。他の人でも妹でもなく、僕だけが見れる、特別な物だ。これだけは、誰にも渡さないと誓える。

 

「んんっ.........んあっ.........ねぇ、龍樹。もっ.........とぉ.........」

 

 ──だから僕は、唇を重ねた。とてもとても甘い、果実の様な味がする。紗夜の声が、僕の本能に揺さぶりをかけて止まないから、僕も止まることが出来ない。

 

 しかし、これは不味いだろう。少し奥まった所にある席とはいえ、ここは公共の場だ。そして、あこちゃんがいつ帰って来るかもわからない。中断しなきゃいけないのは頭ではわかっているのだ。でも、わかっているけど、出来ない。だって僕達は「悪い子」だから。発見されるリスクと快楽を秤にかけて、その状況を楽しんでいる「悪い子」だから。

 

(これじゃ、どっちが変態かわかったもんじゃないな)

 

「ふぁ.........んぅ.........」

 

 だけど、そろそろ終わりの時間だ。あこちゃんに嫌われてしまってはこの後の勉強会どころか、その先の人生にも影響が出てしまう恐れがある。それは阻止しなければならないので、僕は紗夜に目配せで終わりを示した。

 

「はぁ.........はぁ.........家に帰ったら続きをお願い」

 

「それは、僕からもお願いするよ」

 

「あれ!さっきより近くなってる!仲直り出来たんですね、紗夜さん!」

 

 僕達が唇を名残惜しそうに離してから、10秒ほどだろうか。トイレに行っていたあこちゃんが、帰ってきた。.........もしキスをやめていなかったらと思うとゾッとする。

 

「ええ、問題ないわよ、宇田川さん」

 

「良かったぁ.........じゃあ、勉強お願いします!え〜っと.........」

 

 あこちゃんが僕の顔を神妙そうに見つめてくる。大方、僕の名前がわからなくてどう呼んだらいいか困惑しているのだろう。僕は基本的に、紗夜以外には意地悪では無いので、ちゃんと教えてあげる事にしよう。

 

「僕は西上龍樹。よろしくな、あこちゃん」

 

「龍樹さんですね!すっごいカッコイイ名前!あこ、そういうの憧れちゃいます!」

 

「あはは、じゃあ早速始めようか。勉強したいページ開いて?」

 

「わっかりました!」

 

 こうして、勉強会.........というか、あこちゃんとの授業は、恙無く進行した。帰り際にあこちゃんが、「これで成績アップ!お姉ちゃんに褒められるぞー!」と喜んでいたので、概ね今回の目的は達成したと言えるだろう。

 

 でも、僕は見逃さなかった。最後にあこちゃんが喋った時に、紗夜が苦しそうな顔をしていたのを。でも、前に二人組の女の子を見かけた時よりかは、幾分楽そうな顔をしていたので、少し進歩したと言えるだろう。

 

 まぁ、これを支えてあげるのが、僕の仕事だ。紗夜が無事に、日菜ちゃんと仲直り出来るように、僕が寄り添ってあげないと。

 

 そう決めた僕は、ゆっくりと紗夜の手を取り、強く握った。紗夜は少し驚いていたけど、優しく握り返してくれた。僕は、こんな幸せがずっと続けばいい.........なんて、子供じみたことをこの時、考えていた。




めっさ長くなってしまいましたね笑 Roselia登場とはあこちゃんの事でした!そのうち友希那は勿論、リサ姉とりんりんも登場します。てかさせます。

最後に紗夜が辛そうにしたのは、あこちゃんの巴に対する気持ちに、心がぐちゃぐちゃになってしまったということです。紗夜は姉と仲良くしているあこちゃんに、憧れなどを抱いているんですよね。(この小説では)

意外と細かい心理描写など心掛けているので、読み解いてくれたりなんかしてもらえたら、とっても嬉しいです!

では、今回はこの辺で。

お読みいただき、ありがとうございました!


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僕がいるよ

今までの話の中で、一番鬱シナリオです。先に言っておきます、かーなーりーやばいです。でも、ここまで読んでくれた読書の皆様なら、ちゃんと読んでくれると信じてます!笑

では、本編どうぞ!!


「なん.........で?誰も見てくれないの.........」

 

「皆、死ねばいいのよ.........」

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

 

 紗夜は時々、僕の家に泊まりに来ては、寝言で世界や妹を恨む。若干喋れているところを見ると、眠りが浅いのだろう。可哀想に、心から僕はそう思う。

 

 今、僕の腕の中で眠る彼女は、膝を抱え、苦しそうに震えている。そんな彼女を見ていれば、この小さい肩に期待やプレッシャーなどがのしかかり、とてつもない重荷になっていることは容易に想像出来た。そんな彼女に僕がしてやれることと言えば.........優しく抱きしめてあげることくらいだ。許しを乞う彼女を、赦してあげることくらいだ。

 

「大丈夫だよ、紗夜。僕がいるから」

 

「だ.........れ?」

 

「龍樹だよー。ほら、紗夜の事が好きで好きで堪らない、龍樹君だよ」

 

「たつ.........き?.........ぁあ!わたし.........ごめんなさいごめんなさい!」

 

 なぜ、紗夜が僕の家に泊まりに来ているか、まずそこから話そうか。紗夜は人に弱さや苦しさを絶対見せない子だ。そんな彼女が家で震えながら発狂なんてしたら.........当然、両親や日菜ちゃんは気づくだろう。そんな事になったら彼女のプライド的にも世間的にも、自殺してしまってもおかしくない。だから、僕はこう言ったんだ。「僕の家においで。大丈夫、紗夜が夜に怖くなっても、絶対一緒にいる。寒かったら暖めてあげるし、震えが止まらなかったら僕が抱きしめてあげる。だからおいで?」と。絶対に死んで欲しくなんてないから、僕と一緒に生きて欲しいから、家に呼んだんだ。

 

 .........まぁ、ここまでは良かった。問題はここからだ。

 

 結論から言って、僕は紗夜の事を舐めていた。

 

 多分、今僕が紗夜の事を抱きしめて撫でていなければ、泣きながら外を徘徊し、橋から川へダイブするだろう。本当に、誇張無しでこのレベルだ。僕は少し気になって、紗夜が寝ている間に腕を確認したが、自傷痕は全くなかった。紗夜は、本当に誰にも、この弱さを見せる気は無いのだ。

 

 前にテレビで、日菜ちゃんを拝見したことがあるが、素直そうですごくいい子だった。でも、裏では紗夜を傷つけている。誤解しないで欲しいのが、僕は日菜ちゃんを恨みなんかしていないし、本当にいい子だと思っている。紗夜がこうなってしまったのは、単純に運が悪かった。そう言うしかないだろう。

 

 同じような能力や容姿を持った双子がいても、どこかで差が生まれ、優劣がついてしまう。でも、その優劣を普通の人は受け入れ、飲み込み、切り替える。じゃあ何故、切り替えられるのだろう。

 

 .........それは、どこかで自分が勝っている点があるからだ。全体的に能力が低くても、突出した能力で勝っているからだ。だから、自分という存在を認め、価値を見出せる。

 

 ──しかし、彼女にはその「勝っている点」が無かった。全ての分野に置いて、後に生まれた筈の妹に追い付かれ、追い抜かれる。彼女にはそれが許せなかったのだろう。

 

 以前、彼女が言っていた。「日菜は私の真似事をして、色々なことを始める。そして、私を追い抜き、勝手にやめていく。そうしたら、私の方が先に始めたのに、日菜の真似をしていると言われるの。それが本当に許せない」と。これは、紗夜みたいにプライドや目的思考を高く持った人でなくても堪えるだろう。そして紗夜はこれを、血を分けた肉親に、ずっとやられ続けてきた。心が壊れるのも、無理はない。

 

「謝らなくてもいいよ。紗夜がスッキリするなら、いっぱい泣いて、いっぱい文句言って?僕は全部、受け入れるからさ」

 

「なんでそんなに.........優しいのよ.........」

 

「知らないのか?男の子は、惚れた子には優しくするルールがあるんだぜ」

 

 だから、僕は紗夜の壊れた心を直すと誓った。だって、僕がおかしくなった時、助けてくれたのは君なんだから。

 

「なんで.........日菜ばっかり」

 

「うん」

 

「どうして、上手くいかないの」

 

「うん」

 

「本当は死にたくなんてない.........」

 

「うん」

 

「本当は.................日菜と仲良く.........したい.........」

 

「うん」

 

 泣きながら、嗚咽混じりの声で、紗夜は本音を語ってくれた。この話を聞いた時僕は、いつも紗夜に抱いてる邪な気持ちや劣情は全く湧いてこなかった。僕はこの時、紗夜の隣で、近くに寄り添って支えていきたいと、そう強く思った。

 

「大丈夫。いつかきっと、笑い合える日がくるさ」

 

「.........本当に?」

 

「本当だとも。日菜ちゃんと喧嘩しても僕がいる。世間や世界が怖くなっても、絶対に僕がいる。安心して、僕は紗夜の、味方だから」

 

「.........ありがとう、龍樹.........愛して.........る.........」

 

 彼女はそう言うと、安らかな眠りについた。先程からしていた震えも止まり、気持ちよさそうに僕の腕の中で、眠った。

 




二人の愛はハッピーエンドとはいきません。そもそもハッピーエンドとは、誰目線で決めるものなんでしょうね。物語の当事者たちが幸せそうにしていたら?読み手側がこれは大団円だと決めたら?結局のところ、これの定義ってよくわかりませんよね。私も、わかりません。(なんじゃそりゃ)

夜中の寝れない勢いで書いたので、どうでしょうかねぇ.........自分では結構気に入ってます笑 これ前前々回の使い回しね。作者の怠慢ね笑

では、今回はこの辺で。

お読みいただき、ありがとうございました!

(指摘入るかもと思って先に言っておきますが紗夜死んでませんよ!?紛らわしい表現してゴメンねぇ、あんちゃん!(青キジ風))


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人並みの幸せ

ここ最近の伸び方が凄まじくて筆者もビックリしてます笑 いつも応援ありがとぉおおお!!!

ほのぼの回?そんな感じです、はい。

では、本編どうぞ


「昨日の事は忘れて.........」

 

 彼女の本日の第一声はこれだった。昨夜の事が余程恥ずかしかったのだろう、泣き腫らし赤くなった目元を擦りながら、僕に懇願してきた。紗夜には少し大きい、僕のワイシャツで目元を擦るその仕草は実に可愛く、サイズが大きいがゆえに生じる、胸元のはだけた鎖骨がとても綺麗だ。その鎖骨部分には、昨日僕達が激しく愛し合った証として、朱を散らした様な痕が残っているが、それ以外は雪原のような白さで、そのアンバランスさがとても蠱惑的に見える。それを見て僕は少し情欲を掻き立てられたが、必死に自制をきかせて平静を装った振りをした。

 

「忘れろって言われてもなぁ。あれもいつの日か、大切な思い出になるかもしれないぜ?」

 

「大切な思い出は楽しいものだけで充分よ」

 

「じゃあ紗夜は昨日の事、楽しくなかったのか?」

 

「.........った.........」

 

「え?」

 

「楽しかったって言ってるの!.........はぁ、朝から疲れたわ。.........朝食を作るから少し待ってて」

 

 そう言うと紗夜は立ち上がり、台所に向かって行った。僕の家に両親はいつも居ないので、紗夜がよくご飯を作ってくれるのだ。両親が何故、家に居ないかは実は僕もよく知らない。仕事が忙しいのだろうか、両親の仕事内容を全くと言っていいほど知らない僕には見当のつけようもない。まぁ、別にいても何とも思わないし、いなくてもなんとも思わないから、そんなに気になることではない。紗夜にとっては勝手知ったる台所なのだろう。その動きに一切の迷いは無く、調理場へ一直線で向かった。正直な所、僕より彼女の方が、調理器具の置き場所などを知っているだろう。.........だって僕は料理なんてしないし。

 

 .........というか今気づいたが、紗夜は下を履き忘れていないだろうか。実質ワイシャツとパンツしか身につけていない。あの姿でうろつかれても男子高校生には目に毒でしかないので、声をかけるとしよう。

 

「紗夜!パンツ!」

 

「何?欲しいの?」

 

「っば!んな訳ないだろ!?」

 

「ふふっ、冗談に決まってるじゃない。別にいいわよ、誰も見てないんだから」

 

「僕がいること忘れてないか?」

 

「何を言ってるのよ。パンツどころか、私の全身を知って.........」

 

「あーもう、僕が悪かった!パンツ姿でもなんでも、うろついてください!」

 

「わかればいいのよ」

 

 そう言うと彼女は、鼻歌を歌いながら台所に向かった。LOUDERの鼻歌を歌っているところを見ると、彼女にとってRoseliaは本当に大切な居場所なのだろう。一度は解散の危機に陥ったらしいが、今は無事にバンド活動をしている。その解散の危機というのが、僕が出会う少し前の話らしいが。その時の紗夜を見てみたいと思うのは僕だけだろうか。「昔」の紗夜と「今」の紗夜を会わせたらあいつ、失神するのでは?そんな事くだらない事を僕は調理待ちの間、ずっと考えていた。

 

 

 

 ─────── ─────── ───────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「.................やってしまったわ」

 

「.........んぅ?何がだ?」

 

 昨夜は紗夜が寝付くまでずっとお腹をさすっていた為、睡眠時間が圧倒的に足りなく、ウトウトしていたら紗夜の声が聞こえてきた。反射的に反応してしまったが、一体何があったのだろう。紗夜が料理で失敗するとは思えないし。まぁ、聞けばわかるか。

 

「どうしたんだ?」

 

 寝ぼけ眼を擦り、のっそのそと紗夜に近づく。足元が少しふらつくがそれはアルコールのせいではないだろう。紗夜と仲良くなってから一度も飲酒してないし。

 

 ............ははーんなるほどなるほど。野菜を切っていて?右腕を見つめて?ため息ついてる?これはつまり.........

 

「指切った?」

 

「ええ。私としたことが、うっかりしてたわ」

 

「あーちょっと待ってろ。絆創膏取ってくるから」

 

「え.........」

 

 僕が絆創膏を取りに行くために台所を後にしようとすると、悲しそうな、物欲しそうな顔で紗夜が見つめてくる。その瞳は少し潤んでいて、紗夜の寂しいという感情がひしひしと伝わってきた。

 

「.........もしかして、舐めて欲しかったの?」

 

「.........そ、そんな訳ないじゃない」

 

「いいよ。紗夜の血はとても美味しいから」

 

「貴方って、もしかして吸血鬼なの?」

 

「紗夜専用のな」

 

 白い指に舞った鮮血を舐めとるために、紗夜の指を咥える。ただの治療行為の筈なのに、僕も紗夜もとてつもない背徳感を覚えてしまう。興奮で震えているのか、紗夜の歯がガチガチと鳴っている。

 

「ふぁっ.........んぅ.........」

 

「ん.........ふぅ。これでよし、と。絆創膏取ってくる」

 

「え、ええ。そうね」

 

 紗夜の紅潮した頬と、意地悪な態度をとった自分を反省していると、朝から何やってんだ、という呆れた感情がこみ上げてきた。.........割とマジで何をやっているんだろう、今日普通に学校あるのに。

 

 ─────── ─────── ───────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ、行ってくるわね」

 

「ああ、行ってらっしゃい」

 

 玄関口のドアから外をきょろきょろと見渡す紗夜が、僕に声をかけてくる。その姿は花咲川学園の、見慣れた制服姿だ。何故こんな挙動不審なことをしているかと言うと、学校に行かなくてはならないが、同時に家を出たり、僕の家から紗夜が出ていくのを、もし知り合いやクラスメイトに見られたら詰みだからだ。.........別に、僕は紗夜との関係を隠してるつもりはないが、あんまり知られて気持ちのいいものでは無い。だから、出来る限り見つからないように家を出たいところではある。

 

「なんだか、夫婦みたいね」

 

 靴を履き終えた紗夜が、楽しそうに話しかけてくる。久しぶりに聞いた、心から楽しそうな声。僕まで釣られて楽しくなってしまう。

 

「僕は、結婚するならお前しかいないと思ってるぜ?紗夜」

 

「ふふっ、そうやって気持ちをぶつけてくる龍樹の事、私は好きよ」

 

「それはOKってことか?」

 

「.........そうね、いつかは。私たちも幸せに.........」

 

「紗夜、僕は今だって幸せだ。僕が結婚したいって言ったのは、幸せになるためじゃなくて、この幸せを続けたいって意味なんだぜ」

 

「.................行ってきます.........」

 

 あ、紗夜がデレた。つまりは僕の勝ち。通算4勝36敗だから、大きく負け越してはいるが、これは大きな前進だろう。さて、行ってきますと言われてしまったら、こちらも返さないとな。少し違うかもしれないが、コール&レスポンスって奴だ。少しどころか全然違う説。

 

「行ってらっしゃい」

 

 僕は彼女が前に、幸せに進めるように、行ってらっしゃいと、そう言った。紗夜が開けた玄関のドアからは、初夏の涼しくて、どこか暖かい、そんな風が入ってきて、僕の鼻を掠めていった。

 




この二人が結婚したら超穏やかに過ごしそう。庭にある木の椅子に座って本を読んでるイメージ。想像したらダンディーな初老のおじ様が出てきたよ笑

では、今回はこの辺で。

お読みいただき、ありがとうございました!


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狂って狂って狂い果てた先にある幸福

他作者様の紗夜キャラ崩壊注意の小説を読ませて頂いたのですが.........大丈夫ですよ。(謎の上から目線)ここにキャラ崩壊どころか1からキャラを作り替えたバカがいるので笑 紗夜さんはポテト食っててポンコツでストイックで可愛い人なんだけどなぁ.........あれ?あんまり変わんなくね?(だいぶ違う)

では、本編どうぞ!


「紗夜、いい音になってきてるわ」

 

「うんうん。紗夜の音、いいね!」

 

「紗夜さんすっごくカッコイイ!」

 

「私も、そう思い.........ます」

 

 メンバーから送られるのは賛辞の声。音が良くなってきているというのは、具体的にどういう事なのかは分からないが、きっとそれでいいのでしょう。音楽とは、心で感じるものなのだから。

 

 今井さんに最近よく言われることは笑顔が多くなった、だそうです。あまり自覚は無いんですが、無意識の内に笑って演奏してるみたいですね。これも、龍樹のお陰なのでしょうか。

 

 まぁ、私の成長がRoselia全体としてのレベルを底上げ出来てるのなら本望です。Roseliaの目標は頂点へ行くことですので、これからもこの調子で切磋琢磨していかなければ。

 

「ありがとうございます。私たちの目標は頂点を取ること.........妥協せずに行きましょう」

 

 自分自身にも.........そして日菜にも、誰にも負けない。私は私なのだから。模倣品でも欠陥品でもない、「氷川紗夜」なのだから。

 

 ─────── ─────── ───────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「という事が、今日の練習であったのよ」

 

「お前、僕の家を自宅かなんかと勘違いしてないか?なんで僕が遠出して帰ってきたら、お前がギターのチューニングしてんだよ」

 

「チューニングは大切よ?日々のメンテナンスが最高のライブに繋がるのだから」

 

「.........いや、まぁそうだな。うん、一理ある。じゃあ自分の家でやれよ」

 

「私が家でやると日菜がついてくるの。た、頼られることは嬉しいのだけれど、やっぱり恥ずかしいのよ.........」

 

「乙女か。.........まぁ、精神状態が安定してるいい証拠なんじゃないのか?」

 

「そうだといいのだけれどね」

 

「.........隣、いいか?」

 

 と、許可を取りながら座る僕。紗夜は目を細め、ジト目で僕を見つめてるがそんなものはお構い無しだ。二人分の体重でソファーが沈み込んでいくのが、なんだか安心した。なんで安心したかは僕にもよくわからないが、強いて言うなら今日も二人一緒にいることに対してかな。

 

「貴方はいつも強引ね」

 

「紗夜が積極性に欠けてるだけだと思うが」

 

「私はそんなこと.........あるわね。結局、日菜とはまだ話せていないし」

 

「それは追追やってけば大丈夫だろ。日菜ちゃんだってわかってくれるさ」

 

 紗夜を安心させるように手を握ってあげる。紗夜の手はギタリストらしく、少し厚みがあって固い。しかし、女の子と特有の柔らかさはちゃんとある。つまり、ぷにぷにの可愛らしい手だという事だ。

 

「手、大きいのね」

 

「紗夜も指長いじゃん」

 

「それとこれとは別よ。.........なんだか、貴方の手は安心するもの」

 

 すべすべすりすりと、紗夜が僕の手をさすってくる。嬉しいことには嬉しいのだが.........何だが触り方がエロい。必要以上に指を絡めてくるし、何より、繋いでいない僕の手を自分の太ももの上に乗せるのは本当に意味がわからない。そしてそれをこいつがさも当然のような顔をしているのもよく分からない。

 

「紗夜、僕達は高校生だぞ?こういうことはあまり.........」

 

「.........じゃあ、龍樹はやめるの?」

 

「.........やめない」

 

 言えなかった。言える訳がなかった。ここで紗夜を否定したり突き放した場合、どうなるかわからないから。こうして僕はまた、紗夜の異常な愛を受け入れ許容し、それに愛で答える。また、泥沼にハマってゆくのだ。そして、それを楽しみ愉悦している僕も充分おかしいのだろう。

 

 いつかは終わる関係なんだ、じゃあこの瞬間を楽しんだっていいだろう。僕の中の悪魔が叫び声を上げる。フィクションで良く出てくる、その悪魔に対抗し、反論する天使は僕の中にはいなかったようだ。

 

「紗夜、好きだ」

 

「私も.........どこにも行かないで、龍樹」

 

 紗夜が僕にぎゅっと抱きつく。彼女の愛は思いが重い。故に愛されているという実感が湧くのだ。彼女が強く抱きしめすぎて、僕の背中側が赤く染まってしまったTシャツが、何よりの証拠だろう。

 




終盤の小話

「紗夜?痛い痛い!爪刺さってるからァ!?」

「んっ.........ちゅっ、んぅ」

「紗夜おおおおおお!?」

こんな感じです。龍樹君カワイソス。紗夜の爪、ギター指弾きしてるから超痛そう。頑張って、紗夜。

私事ですが、BanG Dream!7thライブ Roseliaの部に当選しました!これで小説のモチベ上げるぞぉ!三連休だし沢山あげられるやろ(適当)

では、今回はこの辺で。

お読みいただき、ありがとうございました!


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家族だもの

感動回?うん、自分ではそのつもりです。家族っていいね、やっぱり。

眠れない夜はこの作品を執筆して心を落ち着かせます。深夜投稿が多いのは実はこんな理由もありました笑

では、本編どうぞ!


「おねーちゃん、いる?」

 

 ガチャリと空いたドアの隙間から顔を出すのは、私の妹である日菜。休日に私の部屋を尋ねることはよくあることだが、平日に.........それも、夕方に来ることは珍しい。何か、相談事でもあるのだろうか。私はそう思ったが、こんな姉に聞くことなんてないだろう。暇つぶしという線が一番濃厚であることは間違いない。兎に角、思考を巡らせるのは後にして応対しよう。

 

「ここに居るわよ。それで.........どうしたのよ?」

 

「いや〜ほら、最近おねーちゃん家にいないから.........さ」

 

 ハッキリとものを言うタイプである日菜にしては珍しく、どこか歯切れの悪い印象を受ける。私が家にいない理由を自分のせいだと思っているのだろうか、.........だとしたらそれは、早急にとかなければならない誤解だ。私は日菜があまり得意ではない。これは周知の事実だ、今更弁解する気なんてない。でも、だからといって家に居ないのはそれが理由ではない。ただ単に.........私が龍樹を愛しているだけ。日菜は全く関係ないから、気負う必要など全くないのだ。

 

「日菜、こっちに来て?そろそろ夏だとは言え、廊下にいたら風邪を引いてしまうかもしれないわ」

 

「おねーちゃん.........」

 

 私は自分のベッドをポンポンと叩き、日菜を招く。まるで、貴方の居場所はここよ、と示してあげる様に。

 

 一体何時ぶりだろうか、「ここ」に二人で座るのは。中学校に入る前に、私が苦手意識を抱いてしまって、そこからは二人で座ったことがないから.........実に、5年ぶりだ。

 

 あの頃は毎日楽しかった。日菜より少し出来なくても、褒められた。両親も笑ってくれていた。学校に行くことが、日菜と一緒にいることが幸せだった。

 

「日菜、まずはごめんなさい。私は、貴方に苦手意識を抱いてしまっていたの。それも、自己中心的な考えで、勝手に」

 

 だから、取り戻そう。失くしてしまった、大切な時間を。

 

「でも、今は違うの。家を空けてるのだって、日菜が嫌いだからじゃないの。.........大切な人が出来ただけなの」

 

「大切な人?」

 

「そう、大切な人よ。それで、その人に言われてしまったの。逃げるだけじゃダメだ、向き合わないとって。だから、一度日菜と話したかったの」

 

 私の話を聞く日菜は、いつもとは違って真剣だ。いつもはおちゃらけて、笑ってるけど、今だけは私にそっくりだ。髪の毛の長さを揃えて、身長を合わせれば瓜二つと言っていいだろう。そのくらい、日菜は私に似ている。.........やっぱり双子なのね。

 

「.........おねーちゃんは今、あたしのことどう思ってるの?やっぱり、鬱陶しいかな」

 

「そんな事ないわよ。いつだって、私は日菜の事を愛してるわ」

 

 これが、嘘偽りのない私の本当の気持ち。日菜の好意を曲解し、子供じみた態度をとったこともあった。でも、それでも日菜の事が私は大好きだ。何時でも隣に来てくれて、こんな私を姉と慕ってくれる、優しい日菜が大好きだ。

 

「おねー.........ちゃん。あたし、あたし!」

 

「ごめんなさい、言うのが遅くなってしまったわ」

 

「いいの!あたし、嬉しいから!おねーちゃんが好きって言ってくれて、本当に嬉しいから!」

 

 日菜が私に抱きつきながら泣きじゃくっている。日菜の涙で濡れた私の服は冷たくて寒いはずなのに、私の心と体は暖かかった。これが、家族の温もりなのだろうか、こんなに暖かいなんて知らなかった。

 

「やっぱり日菜は優しいわね。.........ありがとう」

 

「おねーちゃんの方が、優しいよ。夜、布団掛け直しに来てくれてるの知ってるもん」

 

「.........知ってたの?」

 

「だって、おねーちゃんいっつもその時にあたしに謝るんだもん。そんな事されたら起きちゃうよ」

 

「それは、悪かったわ」

 

「また謝る〜!おねーちゃん、家族は迷惑を掛け合うものなんだよ?だから、謝らなくたっていいこともあるの!」

 

「.........ふふっ、そうね」

 

 先程まで泣いていたのに、いつの間にか日菜は泣き止んでいた。瞳は少し赤くなっているが、可愛らしい綺麗ないつもの瞳だ。.........それにしても、日菜の優しさには、本当に頭が上がらない。いつも気遣ってくれていたのだろう、それにすら気付けなかった私は、どれほど切羽詰まっていたのか、想像に難くない。

 

「おねーちゃん、今日ね、お母さんがハンバーグ作ってくれるんだって!」

 

「日菜は母さんのハンバーグが本当に好きね」

 

「うん!でも、今日はおねーちゃんも一緒に食べるからもっと嬉しいよ!」

 

「.........そうなのね。それじゃあ、下に降りましょうか」

 

「わかった〜!」

 

 なんだ、簡単なことだったじゃないか。こうやって、素直に謝れば最初から良かったのだ。一体、私は5年間も何をやっていたのだろう。世界は、日菜は最初からこんなに優しかったのに。自分に正直になって素直を歩み寄れば、昔に戻れたというのに。本当に私は、馬鹿だ。どうしようもない、妹が大好きな大馬鹿だ。

 

 

 この大切な気持ちを思い出させてくれたのは.........龍樹、貴方なの。感謝してもしきれないくらい、貴方には救われているの。ありがとう、龍樹。

 

 大好きな日菜と仲直りしても、私の心はあの人を想っていた。私が愛して愛してドロドロに溶け合って一緒に死にたい、あの人のことを。

 




紗夜さん仲直り完了!良かった〜というか時間かかってしまったです。本当は昨日の夜あげるつもりだったんですがスマホ握って寝落ちしてました!すみません!

Q 仲直りしても紗夜さんは元に戻らないの?

A 多少マシになりました。

紗夜さんが普通になるとこの作品の存在意義ががが。という訳で普通にまだおかしいです。

では、今回はこの辺で。

お読みいただき、ありがとうございました!


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血溜まりディープナイト

初手弁明させてください、これは某陽だまりな曲とは全く関係ないです。作者の悪ノリです本当にすみませんでした。(*_ _)反省はしてません。するわきゃねぇ!

俺は俺のやりたいようにやるぜェ!?(わかる人にはわかるSS)

では、本編どうぞ!


 今日も今日とて、僕達は異常な愛を確かめ合う。その確かめ方は、紗夜が僕の肩口に刃物を通し、流れ出てくる雫を飲み込むという、おぞましい行為だ。僕と紗夜はアライアンスの関係にあるから、後で復讐.........もといやり返すが、今日の紗夜は一段と猟奇的だ。日菜ちゃんと仲直り出来たのが余程嬉しかったのだろう、僕の肩にある傷口は見るに堪えない程、創傷が酷い。これは服を着るのも一苦労するだろうな。

 

「紗夜、日菜ちゃんと仲直り出来て嬉しい?」

 

「ええ、ええ!私、今とっても楽しいの!こうして龍樹と肌を重ねて傷つけあうと、生きてる実感が凄くして.........あぁ、体が熱い」

 

 紗夜の目は虚ろで、意識があるのかどうか疑わしい程だ。この状態で警察に出会ったら一発アウト確定なくらい。クスリは勿論やっていないが、やっていることはジャンキーよりやばいだろう。だって彼氏にカッターをグリグリと捩じ込む彼女なんて、普通にやばいでしょ。

 

「僕の血は美味しいか?」

 

「.........わからないわ。でも、なんだか興奮するの。もっと欲しくなって、気づいたら舐めてるのよ」

 

「痛っ.........」

 

「痛い?痛いの龍樹?」

 

「当たり前.........だ、ろ。頭は良いのにアホなのかお前は」

 

「可哀想に.........じゃあ、左も刺してあげるわね!」

 

 刹那、左肩に鋭い痛みが走った。カッターをぐっと握りしめ、紗夜が突き刺してきたのだ。これには、マゾヒストの僕もびっくりするしかない。だって、痛みが尋常ではないのだから。そんな中、僕は焼き鏝を押し付けられる感覚とはこういったものなのかと、一人で勝手に解釈し、納得した。何でこんなことを考えているかと言うと、くだらないことに縋っていないと、この痛みに立ち向かえないからだ。

 

「んぐっ!?」

 

「あぁ、ごめんなさい。手元が狂ってしまったわ.........」

 

「狂ってんのはお前の頭だよ.........」

 

「あははは!面白いことを言うわね、刺された時、ここを固くしてたのは誰よ、変態さん?」

 

 紗夜が下腹部を服越しに触ってくる。いつもやっている事.........の筈だが何だかとても恥ずかしい。何なら、初めての時より恥ずかしい。責められる側に回っているからだろうか、まともに紗夜の顔も見れない。

 

「触ん.........な.........」

 

「可愛いわよ、その顔」

 

「そりゃ、お前よりは可愛げあるさ。お前、おかしい.........からさ」

 

「つれないことを言うわね、私は貴方が好きって気持ちを伝えてるだけなのに」

 

「表現方法がおかしいって言ってんだよ.........!頭のネジ落としてないか、その辺探してみろよバカ」

 

「恋は盲目って言うじゃない」

 

「そうだとしても自分の手元は見えるくらいの視野は確保してくれよ.........」

 

「.................子供が欲しいわね」

 

「おいやめろバカ、それはやばいだろ」

 

「冗談よ、今は落ち着いてるわ。.........さっきの私ならやりかねないけれど」

 

 紗夜はON/OFFがしっかりと切り替えられる人だ。問題なのはその差なだけで、他は安心安全なのです。安心安全は流石に詐欺広告過ぎたな、紗夜は半分くらいまともな人です。うん、もうこれでいいや。

 

 僕の上に跨っていた紗夜が退いて、服を着始める。へぇ、紗夜って下から履くタイ.........ごめんなさい、そんな顔してカッター持たないでください。

 

「.........殺すわよ?」

 

 目が笑っていない紗夜の笑顔は、本当に可愛いな。いつか見た狂気に満ちた笑顔に、本当にそっくりだ。

 

「.........ごめんなさい!」

 

「変態。バカ。スケベ」

 

「なんか語彙力の低下が見られるのですが」

 

「貴方の前だと気が抜けてしまうだけよ」

 

 そう笑う彼女はとても無邪気そうで、とても闇を抱えてる風には見えなかった。僕でストレス発散をした事で、情緒が安定したのだろう。.........そう、それでいいんだ。僕が幾ら傷付いても、彼女が笑ってくれれば、それで.........

 

「あーなんか喉が渇いたなぁ」

 

 喉が渇き飲み物を飲もうとしたら、手に取った瞬間に中身が入っていないことに僕は気づいた。僕達が「行為」に及ぶ前に空けた発泡酒の缶は、すっかりカラになっていて、時間の流れを僕に教えてくれたのだ。

 

「入ってないの?」

 

「ああ、もう終わりだ。くそっ、なんでもっと買っておかなかったんだ。」

 

「.................じゃあ、キスをしましょう」

 

「.........お前、まさかとは思うが.........」

 

「ええ、そのまさかよ。唾液の交換をすれば喉は潤うわ」

 

 僕は最初、ああ、いつものやつが始まった.........くらいにしか思っていなかった。紗夜の突飛な冗談、僕をからかっているのだと。でも、どうやら違ったみたいだ。だって、もう僕は紗夜に強引にキスされているのだから。

 

「んっ、んむぅ.........ん、ぷはっ.........」

 

 彼女の唾液は蜂蜜のように甘く、薬物のような依存性に満ち溢れていた。その快楽に勝てるはずも無く、雛鳥のように口をぱくぱくさせながら僕は、必死に紗夜の唇へむしゃぶりつくことしか出来なかった。




夜中投稿なのでいつもより変態度高いです(意味不明)

はぁ、紗夜さん好き。病んだ子は可愛ええのぉ.........という作者の性癖暴露の場がこの小説と化しています。趣味が合う人は私と一緒に小説描きましょうね!何だこの悪魔の誘い、気持ち悪いな笑

では、今回はこの辺で。

お読みいただき、ありがとうございました!


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虹色と猫と夢

最近洋楽にハマったレミリア親衛隊です。OasisやTHE KILLERSが特にきました。心にダイレクトアタック!って感じです。皆さんもよかったら聴いてみて下さいね笑

では、本編どうぞ!


 星降る海に、煌めく砂浜。漣が聞こえる程、僕らと命の距離は近い。なにかしたい気分になったので、右手で砂を握りしめ海に向かって撒き散らす。指先の爪の隙間に砂が入り込んで、異物感を僕は感じたが、悪い心地はしなかった。こんな綺麗な景色を見て心が穏やかになる以外、有り得ないからだ。

 

 まるで海が星の器のように、流れ星が水平線へと吸い込まれていく。ミサイルのように、真ん中に向かって線を描きながら収束していくのだ。この「虹色」に輝く水の塊を海と定義して良いのかは分からないが、他に例えようがないので海としよう。海は色とりどりのインクやペンキをぶちまけたように、鮮やかでどす黒い。昔、夏祭りで食べたかき氷にシロップを混ぜすぎたみたいに、綺麗が混ざって汚く、鮮やかが混ざって黒くなっている部分がある。

 

 .........まるで、人間みたいだ。どんなに素晴らしい人間でも浅ましさは勿論あって、それに勝てなかった人は心を汚染される。真っ黒に心を染め上げられるのだ。仮にそうじゃなかったとしても、素晴らしい色を持つ個性同士が1度ぶつかってしまえば、その関係を修復するのに時間や労力がかかる。黒は何物にも染められないから。個性の色が合致していれば、その色は濃くなり増幅される。そうしたら後は、その強い個性を持って社会や世界に貢献出来るだろう。紗夜は妹とは色が違ったのだ。

 

「お前も大変だな」

 

 僕はいつの間にか擦り寄ってきていた白群色の猫を撫でながら、そう呟いた。色合いもそうだが、この瞳。真っ直ぐを見据えているが、どこか哀愁を漂わせているのだ。それが僕には、何処と無く紗夜に見えて仕方なかった。だから、この際全部言わせてもらおうか。紗夜に思っていることを、全部。

 

「一人で辛かったよな、ずっと傷を隠してさ」

 

「成績だって、誰も比べられたくないのに」

 

「紗夜はいつだって、頑張ってるよ」

 

「ほら、僕って口下手だからさ、猫になったお前相手じゃないと、中々言えないんだ」

 

「僕はいつだって紗夜が大切だし、困ってたら助けなきゃって思ってる」

 

「勿論、僕が困ってたら助けて欲しいし、僕もお前を一番頼ると思う」

 

「最初はお互いに利用し合ってる関係だったけど、今は違う」

 

「僕が世界で一番愛してるのは紗夜で、僕のことを世界で一番愛して欲しいのは、お前なんだ」

 

「ふみゃ〜お!」

 

 僕が紗夜に対する気持ちを言いたい放題していると遂に、猫が反応を示してくれた。先程までは隣にちょこんと座って海を見ていたが、今は僕の胸元の上で尻尾を降っている。なんだが.........ここまで来ると、この猫が本当に紗夜に見えてきた。

 

「何言ってるのよ、龍樹」

 

 .........ここまで来ると、この猫は紗夜だろう。だって、普通の猫は喋らないし、声も紗夜にそっくりだ。取り敢えず真偽を確かめてみようか、この猫が本当に紗夜なのか。

 

「.........お前、紗夜か.........?」

 

「当たり前じゃない、それ以外に何があるのよ」

 

「いや.........え?だって、どう見ても猫.........」

 

「それは龍樹の夢だからよ、私の事は紗夜にゃんと呼んで」

 

 前言撤回、こいつ紗夜じゃないぞ。僕が勝手に紗夜にゃんなんて呼び方したらぶっ叩かれるに決まっている。.........のにも関わらずそれを自分から呼び方を示唆するなんて、ありえない。

 

「君.........誰?もしかして、日菜ちゃんが真似してるの?」

 

「.........悪かったわ、紗夜にゃんは忘れて頂戴。私は紗夜よ」

 

「あ、戻った。まぁいいや、それで.........何で紗夜がここに?」

 

「知らないわよ、貴方が勝手に私を呼んだんじゃない。今貴方と話している氷川紗夜も、貴方が作り上げた空想.........つまり、妄想に過ぎないのよ」

 

「じゃあ、この猫のお前は、僕の深層心理が作り出した偽物だと、そう言いたいのか?」

 

「ええ、それが事実という認識で大丈夫よ」

 

「それは.........わかったけ、ど。.........なんか、重くなってきた」

 

 いつの間にか紗夜は、猫ではなく人になっている。つまり、今の僕は紗夜に馬乗りにされているということだ。でも、僕はやっぱりこっちの方が好きだ。親近感が湧くし、何より暖かさが違う。人の温もりというものを、本当に感じることが出来るのだ。

 

「.........ふぅ、やっと戻れたわ」

 

「そりゃ、良かったな」

 

「良かったわ。猫は楽しいけれど、貴方と目線が合わなくて少し.........寂しいもの」

 

 そう言って、紗夜は楽しそうに笑ってくれた。僕と会話するのが心底楽しいと表現するように。

 

 ここから僕達は、沢山話をした。取り留めも無いこと、将来のこと、夢のこと。時間が許す限り、会話を続けた。でも、所詮夢は夢だ。何時かは覚めてしまう。だから僕は最後に聞くとこにした。紗夜が本当にしたいことは何かを。

 

「紗夜、夢から覚めたら何がしたい?」

 

「.........そうね、旅がしたいわ。そんなに長くなくていいから、学校もバンドも忘れて、しがらみから離れて旅をしたい。..................龍樹と一緒に」

 

「.........そりゃ、名案だな。丁度僕も、どこか行きたい気分だった」

 

「それじゃあ、約束ね」

 

「おう、.........またな」

 

 こうして僕は.........現実へと帰還した。

 

 

 

 ─────── ─────── ───────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さ、さ、さ、.........あった!」

 

 僕が起床していの一番に行ったのは電話だった。何度も何度も何度も通話したあの人に、電話をかけることだった。この時の僕は相当焦っていたのだろう、着信履歴から探せば一発で見つかるのにわざわざ電話帳から探しているのだから。そんなこんなで見つけた「紗夜」の二文字。後は呼吸を整え、電話をかけるだけ。僕は震える手と心を押さえつけ、着信ボタンをタップした。

 

『どうしたの?龍樹。今、制服を着ている途中なのだけど』

 

 幸いにも紗夜は三コール目で電話に出てくれた。僕は夢で聞いた紗夜の願いを叶える為に電話をかけたんだ。紗夜に伝えよう、僕がしたいことと、紗夜が本当にしたいことを。

 

『紗夜!旅に出よう!』

 

 二人なら何処へ行ったって大丈夫だから。損することがあっても、きっと僕達なら笑えるから。制服なんて脱ぎ捨てて、動きやすい服装に着替えよう。だって僕達は今から、見たことない景色を見たり、行ったことない所を探検するんだから!

 

 反抗なんてしたことない僕達の、最初で最後の抵抗だ。学校なんてクソ喰らえ!家庭の事情なんか知ったこっちゃねぇ!俺と紗夜は、自由になるんだ!

 

 

 

 

 

 .................さぁ、始めよう、愛の逃避行を!

 

 

 




はい唐突な告知!


実は終わり近いです!3話以内には決着つけます!ここまで読んでくださった皆様には申し訳ないですが、自分で1番面白いと思うタイミングで終えるのが重要だと判断したので、Dream Shoutは終わらせます!更新停止ではないので気が向いたら上げます。だから、心配しないで下さいィ!

龍樹君の一人称が僕から俺になりましたね。実は一話目で一度だけ俺になってるんですよね、これ伏線でした。\_(・ω・`)ココ重要!

まぁ、まだ少し続くので後書きはこの辺で。

今回もお読みいただき、ありがとうございました!


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自由への扉

遅くなってしまいました!ε٩( > <)۶з

というか、次話もいつになるのやら.........更新はします、絶対。

紗夜と龍樹は逃避行の果てに何を見るのか.........?

では、本編どうぞ!



 ヨレヨレのTシャツをルーズに着こなす男が目を止めたのは一つの名簿。男の正体は教師で、名簿の正体はクラス名簿だ。何故教師がクラス名簿に違和感を覚え、目を止めたのか。答えは単純明快で、クラス名簿に書いてあり、教室に居るはずの人物が居ないからだ。

 

「西上はいつものサボりだが.........ひ、氷川はどうした?」

 

 教師は壇上から生徒に問う。生徒達も同様のことを考えたのだろう、皆が首を傾げ、氷川紗夜の行方を口々に話している。

 

 ──ある一人を除いては。

 

「.........ひ、氷川さんは!旅に出るって、言ってました!」

 

 喧騒に包まれた教室内に、鐘を打つ。白金燐子が、椅子から勢いよく立ち上がりそう告げたのだ。燐子の顔は恐れなど全く見せず、それどころか清々しそうだ。氷川紗夜失踪の真相を知っているのは燐子だけなので、教師はどうにかして問いただしに来るだろう。人見知りの燐子は、先生と会話する覚悟が決まっているのだ。

 

「.........白金?すまないが、どういう意味が教えてくれないか?」

 

「言葉通りの意味なんです。今朝、氷川さんから連絡がありまして、今日は学校をサボります.........との事です」

 

「なにィ!?.........それは本当なのか?」

 

「はい!」

 

 彼女をよく知る者がこの光景を見たらこう思うだろう。あれは燐子ではない.........と。それ思われてしまう程、今の彼女は楽しそうに笑って、会話を楽しんでいる。

 

「ぐぬぬ.........はぁ、そうか。氷川もそういう時くらいあるか」

 

 肩に入っていた力をどっと抜き、教師は溜息を一つ漏らした。随分と物分かりが良い.........と言うよりかは、氷川が考えも無しにサボりなどしないという、一種の信頼から来ている安堵だ。

 

(氷川さん.........あとは頑張ってくださいね)

 

 そして、白金燐子は祈る。旅の無事と、氷川紗夜が前に進めるように。同じバンドメンバーとしてだけではなく、友達として.........

 

 いつもは机の空きは一つだけなのだが、今日だけは二つ。二人の人物が学校には来なかった。龍樹の机に書いてあった文は、いつの間にか消えていて、ピカピカになっている。

 

 この日、長く続いてきた氷川紗夜の無遅刻無欠席に、終止符が打たれた。

 

 

 

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「白金さんには、感謝しないと」

 

「それに関しては、俺も悪かったと思ってるよ」

 

「.........そうね。でも、私はいい気分よ。今日は宜しく頼むわ」

 

「エスコートは任せてくれ、お嬢様」

 

 ガタンゴトン、ガタンゴトンと電車に揺られる俺たちの間には、ゆっくりとした時間が流れる。知り合いはみんな学校に行っている為、恥じることは何も無い。俺と紗夜は手を繋ぎ、二人がけの席に座っている。

 

「それにしても、今日の紗夜は一段と可愛いな」

 

「そ、そうかしら.........?こういうのって初めてだから、どんな服装で行けばいいのかわからなくて.........だから、日菜に可愛いって言われた格好で来てみたのだけれど.........」

 

「ああ、よく似合ってるよ」

 

 この旅の終着点は、天国か地獄か。それは定かではないが、少なくとも俺は、どちらに転ぼうとも後悔はない。自分で決めた選択に、後悔することが最も不正解な選択だと知っているからだ。迷いは断ち切った。後は、紗夜と楽しむだけ。それが、今の俺に出来る最高の回答だと信じて。

 

「.........今日は、何したい?」

 

「そうね.........とにかく話がしたいわ。場所はどこでもいいから」

 

「ん、わかった。じゃあ、後4駅くらい乗ったら降りようか」

 

「ふふっ、なによそれ。適当すぎない?」

 

「適当でいいんだよ、頭を空っぽにして話し合うにはそれくらいが丁度いい」

 

 俺達が降りた後もこの電車はずっと走り続けるのだろう。それこそ、見たことも行ったことも無い土地まで、ガタンゴトンと無機質な音を奏でながら進むのだ。壊れるまで、ずっと。それは、少し寂しいことかもしれない。でも、使命や目的があるということは素晴らしいことだと、俺は強くそう思う。それだけで、人や物に無限の可能性や価値を持たせられるのだから。俺が今、本当にやりたいことはなんだろう、そう考え始めると、深みにはまってゆく自分がいた。

 

「.........龍樹?」

 

「ああ悪い、少し.........寝不足でな」

 

「大丈夫なの?」

 

「大丈夫だよ、ありがとうな」

 

 最初は、紗夜の恤救だった。それが恋になって、愛になった。もう、利用し合う関係も、依存関係も終わりだ。俺は今日、紗夜との関係を終わらせ、進ませに来たんだから。こんな思考をしている場合ではない。紗夜に伝えに来たんだから、もう死にたくなんてない、いつまでも一緒にいたいと。

 

「紗夜、今日は楽しもうな」

 

「.........ええ、勿論そのつもりよ」

 

 紗夜は少しびっくりしていたが、直ぐに笑ってくれた。何で紗夜がびっくりしたか.........それは、俺が笑ったからだろう。心から、笑ったからだろう。久しぶりに楽しいと、俺は今、本当にそう思っている。

 

 こう思わせてくれたのも、笑わせてくれたのも、全部全部、紗夜のお陰なんだ。ありがとう、大好きだよ。

 

 心の中で紗夜に最大限の感謝を告げると、すぐさま意識を切り替える。今日は、しみったれた感情はなしだからな、笑っていこう。

 

 車窓から見える景色は、青色に光り輝く空。少し、曇りがかっている部分もあるが、綺麗な景色だ。




次の作品は香澄ヒロインで書こうと思っています。うん、香澄良いよね、最近気づいた。

もう本当に終盤!最後まで付いてきて下さいね!?感想、評価などをして貰えると作者が飛び跳ねます。本当に嬉しいんだもん!

では、今回はこの辺で。

お読みいただき、ありがとうございました!


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叫べ、その心

最終話です。皆様、長らくのお付き合い、本当にありがとうございました。

夢を諦めた少年が出す決断とは、夢を追う覚悟を決めた少女が出す答えとは。

語りたいことは後書きで語ります。

では、最後の本編をどうぞ!


「今日は.........楽しかったか?」

 

 5時の鐘が鳴り、近所の小学生達がこぞって帰り出す黄昏時。デートスポットでもなんでもないただの橋で、俺が切り出した話は今日の感想だった。俺の眼前.........つまり、手摺の向こうには川が広がっていて、水面には雲の隙間からちょこっと顔を覗かせた月が反射している。デートの締めにしてはちょうどいい時間帯だろう。電車の中で必死こいてデートプランを構築した甲斐があったというものだ。少し曇天なのが、なんだか俺たちみたいで少し面白い。

 

「ええ、楽しかったわ。.........まるで、自分が自分じゃないみたいに」

 

「.........それは、どういう意味だ?」

 

「私がこんなに楽しんでもいいのかしらって、そんな気分になったのよ」

 

 彼女の目はとても暖かくて、とても冷たい。理想と現実の狭間で葛藤しているのだろう、その目はキラキラ輝いていてその実、空っぽだ。俺も経験している事なので、その気持ちはよくわかる。なんだか.........友達に対して、世界に対して申し訳なくなってしまうのだ。普通じゃないことをして、普通に戻ろうとしても戻れなくて。何度も何度も、「なんで、なんで出来ない」って自問自答して、普通の人が羨ましく見えて、何も持ってない空っぽな自分を恨む。そうして後に待っているのは、絶望だ。自分の才能を見限り、死ぬことだけを考える。そんな、最底辺の生活を送ってしまうんだ。経験者じゃないと分からないかもしれないけど、この生活はハッキリ言って生きている心地がしない。全ての行動、言動、思考に罪悪感が、拭いきれぬ程の罪悪感が付きまとう。だから、その内生きていることが罪に感じてしまうのだ。

 

 誰だって幸せに笑って暮らしたい。でも、この思考に陥ってしまうと、幸せとは普通の人生を送って普通に頑張っている人へのご褒美だと感じてしまうのだ。つまり、普通じゃない自分は幸せになる権利がないと、そう解釈してしまう。

 

 紗夜は今、自分が幸せになっていいのか困惑しているんだ。

 

「.........俺は、お前の事情も知ってるし、お前のことが大好きだからハッキリ言うぞ」

 

 だから、誰かが教えてあげなければならない。この世に、存在を否定される人間がいていいわけがないと。

 

「確かに、俺たちはおかしい.........言っちまえば、イカれてるって奴だろうよ。生きてる理由がわからなくなって、他のやつがキラキラして見えるのもわかる」

 

「でもさ、それってそんなにおかしいことか?」

 

「.................え?」

 

「今、生きてる理由がわからないってそんなの当たり前だろ。だって俺たち人間は」

 

「「生きる理由」を探す為に生きてるんだから」

 

「お前がキラキラして見える奴らは、たまたま理由を見つけるのが早かっただけだ」

 

「生きる理由を見つける早さで優劣を付ける奴こそ、俺は本当にイカれてると思うぞ?」

 

「迷ったっていいんだ。立ち止まったって、泣いたって、自分を傷つけたって」

 

 俺はこの時、どんな顔をしていただろうか。泣いていたか、笑っていたか、はたまた怒っていたか。今となっては、どうでもいいことだが。だって、今の俺は.........

 

「生きる理由を見つけて、最後に笑ってられたら、今までのことが全部報われるんだからな!」

 

 こんなにも笑顔なんだから。

 

「.........いいの?こんな私が夢を追いかけても」

 

「勿論」

 

「.........生きてても、いいの?」

 

「勿論!」

 

「.........迷惑も沢山かけるかもしれないわよ.........」

 

「足りないとこは、半分ずつ補えばいいだろ!それが.........恋人じゃねぇのか!?」

 

 誇張無しで、生きてて一番大きい声を出したと思う。大声と言うより最早、怒号に近い。ここで自分の気持ちを吐露しておかないと、一生後悔する確証があったから。そして何より.........紗夜にクヨクヨした顔は似合わないと思ったから。俺はここで、すべてをぶちまける。

 

「大体、日菜ちゃんは関係ないだろ!紗夜が何したいか、どうやって生きていくかに、あの子は全く関係ない!」

 

「家族や社会に囚われんな!俺の中での紗夜は.........俺が惚れた氷川紗夜は、そんなことでへこたれる女じゃねぇぞ!」

 

「いつだって冷静で、優しくて、カッコよくて、魅力に溢れてんのがお前だ!」

 

「俺は紗夜のそんな所が好きになったんだよ、病んで落ちぶれたお前なんて見たくねぇ!」

 

 力説に次ぐ力説。紗夜の心に届くように叫べ。精一杯、思っていることを言葉に乗せて叫べ。それが出来なきゃ、俺は本当のゴミ野郎だ。好きな人を泣かせるだけ泣かせた、最低な野郎だ!

 

「お前が辛くなったらいつでも駆け寄る!本気で夢を諦めたくなったら、俺も小説家になることは諦める!」

 

「でもよ.........お前の夢を諦める理由に、才能だとか日菜ちゃんだとか、そんな下らねえもんを使ってんじゃねぇ!」

 

「お前の負の感情の捌け口に使われる為に、日菜ちゃんはいるんじゃねぇんだよ!お前の心が折れそうになった時に、支える為に日菜ちゃんはいるんだよ!それは、俺には出来ないことで、姉妹の二人にしか出来ないことなんだよ!」

 

 顔が熱くなって、呼吸も早くなる。曇り空から落ち始めた雨粒が、体を冷やしてくれて気持ちいい。紗夜の顔は暗くて伺えないが、少しは俺の気持ちが伝わっていることを切に願う。もし、紗夜に気持ちが伝わっていなかったとしても、伝わるまで俺は言うつもりだが。だって、それが恋人の役目なのだから。

 

「.........龍樹.........」

 

「.........悪い。少し、言いすぎた.........って、紗夜?もしかして泣いてるのか?」

 

 暗闇で光るのは、紗夜の顔に走る、一筋の涙。暗いからハッキリと視認した訳ではないが、なんだか声も震えているし、きっと泣いているのだろう。

 

「雨が隠してくれると思ったのだけれど、そうはいかなかったみたいね」

 

「わ、悪かった!え、ええっと.........ごめん!?」

 

「ふふっ、私が好きになった龍樹は、そんな風にオドオドしないわ。さっきみたいに、私を叱ってくれる龍樹を、好きになったのだから」

 

 .........何だか一本取られた気分だ。微妙に、いや非常に悔しい。そして、再認識出来たよ。俺はやっぱり、紗夜とこういうやり取りをするのが本当に好きだということを。紗夜と下らないことで笑って、喧嘩して、仲直りして。そういった、普通の事が、紗夜と一緒だと何倍も楽しくて、幸せだということを。

 

「.........仲直りのキスをするわよ」

 

「外ですけ.........ど」

 

 俺が言い終わらぬ内に口内に侵入してくるのは、ヌルッとしていて、少しざらついた舌。今でも、紗夜とキスをしている間は、時が止まったような錯覚を覚える。周りの景色がモノクロームになって、紗夜しか見えなくなる。

 

 お互いの腰に手を回し、愛おしそうに抱き合う。雨に濡れた体はひんやりとしていて少し寒いが、心は暖かい。一つ、二つとキスを重ねる度に、心がポカポカとしてくるこの気持ちを、愛と言うのだろう。

 

 ──傘は、もう要らない。

 

 これは不甲斐ないから出た涙じゃなくて、嬉し涙なのだから。拭う必要なんて、何処にも無い。雨に打たれよう、そして濡れよう!あの時とは違うのだから、どこまでも笑って生きて行こう!

 

「龍樹、何で私のこと.........んぅ、好きになったの?」

 

「気づいたら、お前のことを目で追うようになってた」

 

「なによそれ、変態じゃない」

 

「.........かもな」

 

 俺たちは雨が止むまでの長い長い間、ずっとキスをしていた。天が俺たちのラブストーリーに泣いてくれているのに、期待に応えない訳にはいかないからな。

 

 その後雨が止んでも、星や月は雲に隠れて姿を見せてはくれなかった。その事に、とてつもない親近感を覚えたのは俺だけだろうか......?だって、最後の最後でカッコつけられないのは、まるで俺たちみたいだから。

 

 

 

 

 

 

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「これからは、酒も自傷行為も禁止だな」

 

 帰り道、俺はそう呟いた。酒まで禁止する意味は別に無いが、ついでということで辞めよう。紗夜が支えてくれるなら、そんな物に頼らなくてもきっと大丈夫。

 

「エッチはどうするのよ」

 

「.........それは、週2から週4くらいで.........って、何言わせてんだバカ」

 

「ふふっ、冗談よ」

 

 俺たちはこれからも挫折して、諦めて、死にたくなるだろう。それが人生というものだ、仕方ない。

 

 .........でも、生きる事を諦めるという事は、もう無いだろう。二人で支え合うって決めたのだから。

 

 .........そうだ、この体験談をエッセイみたいにして小説にしよう!

 

 タイトルは、そうだなぁ.........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Dream Shout」なんて、どうだ?

 

 二人の道に、光あれ。

 

 

 




Dream Shoutこれにて完結です。ここまでの応援、本当にありがとうございます。

この作品は作者が実際に龍樹君の様な状態に陥り、感情を発散したくて始めた作品でした。今は解消され、元気になったのですが、当時は本当に地獄でしたね笑 布団に入っても明日が怖くて眠れない。朝起きても、外に出るのが怖くて、着替えている途中も手が震える。眠れない夜のお供はDream Shout(以下、ドリシャ)でした。ドリシャを書いている時だけは楽になって、感想やPVが伸びているのを見ると、生きてていいのかなって安心出来たんです。

そういった意味では、ドリシャは私にとって精神安定剤のようなものでした。ドリシャを徹夜で書いて、朝日が昇ったら外に出る。こんな感じの生活を続けてましたね笑 まぁ、日中に睡眠時間が足りてなくてよく吐いてましたけど笑

これは制作裏話になってしまうのですけれど、執筆開始時はこの物語、龍樹と紗夜を心中自殺させて終わらせる予定でした。でもそれは流石に救い無さすぎるよなぁ.........とか、いや、俺の気持ちを晴らすならそれくらいしないと!とか、色々考えたんです。最終的にハッピーエンドにしたのは、物語が後半になるにつれ、私のストレスが無くなっていったからです。元々、この暗い鬱設定もストレス発散で始めたものですから、ストレスが無くなれば、話はハッピーになります。てか、実際なりました笑

どんな人間も、生きてていいんです。どれだけダサくたって、生きてることがすげぇカッコイイんだから。そんな小っ恥ずかしいことを伝えたかった作品です。

実は自分が若干躁鬱気味だったので、気分がいい時は隣の一等星、辛い時はドリシャって感じで分けて更新してました笑 謎の更新頻度にはそんな浅い訳があったのです!

さて、後書きはこの辺でおしまい!次は香澄ヒロインで書きます!今までの作品とは違って、バンドメンバーばんばん出す!ポピパの出番多くする!うん、そうする!

ではでは、ここまでの応援、本っ当にありがとうございました!!!

また、お会いしましょう!

(感想評価、待ってますね!笑)


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