元はぐれ・現D08基地のHK417ちゃん (カカオの錬金術師)
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Day1 IamLostMan 417

どうも初投稿です。よろしくおねがいします。
ねこでした。

ねこです、勢いに任せてます。


目が覚める、ここはどこ?

知らない天井に首を傾げる、寝間着にしちゃぁゴワゴワする。

よく分からん状況に眉を顰めつつ起き上がる。

さっきから耳周りがくすぐったい…何だ何だ?

 

覚えてる限りでは普通に就活して食って寝て…あれ?()()()はダレだっけ?

うーん…西暦2060年ぐらいに生きてる普通の就職難(ニート予備軍)の学生だった。

両親は戦火に巻き込まれて死亡、アニキが一人。趣味はゲーム、以上。

名前が思い出せないのがネックだけどそりゃどうにでもなる。

なせばなーる、なせばなーる。

名前を覚えなくても社会はどうにかなるからさッ!

 

んでっと…こんなグローブしながら寝た覚えはさっぱりない。

胸にこんなでっかいクッションも無かった…アルェー?

起きた拍子に何かがハラリと視界の端に落ちてくる…銀糸?

いやこれ髪だ、()()の髪だ、感覚繋がってるぅ。

 

「どーなって……あ、ふーん…」

 

声まで妙に高い、自慢じゃないが自分は低いほうで渋ーい声の持ち主だった筈だ。

だだ、今出た声はどう頑張って現実逃避しても女の声だ。

出た声の発信源は自分なのにだ、おかしいねぇおかしいねぇ…

50年も前に流行ったネタじゃないんだから…こんなの絶対おかしいよ。

でもコレが現実なので受け入れよう、人間諦めも肝心なり。

つーか鏡が欲しい、自己の状態を確認したい。

 

 

――――――――廃棄されたI.O.P社人形倉庫

 

 

どうやらオイラが居る場所そうらしい。戦術人形を卸していた大手I.O.P社…

正式名称はImportant Operation Prototype manufacturing

身も蓋もない事言っちゃえばクソでっかい人形生産会社。

その人形は多岐に渡る。接客用人形、清掃用等の業務をこなす民生人形。

そして現在の戦争で使われている戦術人形。

ドンパチもお仕事も人間から人形に奪われていったのである。

まぁ物は言い方ってヤツだけどね。

就職難でささくれだってたのもあって人形には良くも悪くも「へーふーん…」程度だった。

 

2061年の蝶事件以降人類は反旗を翻しおった人形とのドンパチが始まりましたっと。

まぁ「安い、シンプル、壊れない!」が評判の鉄血工造製がとんでもない壊れ方をしたもんだ。

軍需産業の会社だったから規模がデカイ。

生産体制が尋常じゃない速さを誇ってたのが悪いもんで一時は人類抹殺も危ぶまれた。

ここで白羽の矢が立ったのがこのボディの生産元I.O.Pと結託先のPMCのG&K社。以上。

 

オイラの入っちゃったボディは416…のダミーモデル。

416Dとでも言うべきか…それの廃棄ロット、なんでって?

AIがポンコツになった上にボディ規格に合致しなかった…具体的には背がちょっとちっこく胸がデカい。

どれくらいかって?着てる上着ピッチピチなんですけどぉ!胸が苦しい。

倉庫を漁ってたら比較的に状態の良い417があった…なんで416がねーんだよ。

傍から見りゃ身の丈に合わないデカさの武器とおっぱいを振り回す凶悪少女ってところか。

普通の16インチモデルなら良かったのだが…こいつは20インチモデル。

セミオートスナイパーライフルって扱いにしたほうが良い気がするが…

まぁそこはI.O.Pボディだ、何とかなるだろうさ。

 

 

そう思っていたらどうにも火器管制をするには何やらスティグマ?

エッチングとか何やらかんやらしないといけない。

倉庫内に結構転がっていたバッテリーで施設をチェックしていた時に資料が出てきた。

人形と武器に繋がりを持たせて半身の様に振り回せるようになるんだとさ。

もっちろんこっちは生きるのに必死、ここは最前線の倉庫だ。

何時鉄血(鉄クズ)が攻めてくるか分からんのだ。

登録して…晴れてオイラは【HK417】の名前を頂いた。

 

エッチング処理後ボディで出来る事の確認をした。

戦術人形というからには物騒なことは大体出来る、出来てしまう。

フルオートでの射撃の精度も現役軍人バリバリ並。

下手なプロゲーマーのFPSでもこうは行かない…目測での距離感もほぼドンピシャリ。

こりゃ人間は敵わん、疲れもほぼ感じないし感覚カットなんて芸当も出来る。

ますます持って人間じゃ敵わん。人形バンザイ。

しかし何で女の子なんだろうか…いや、まぁ見た目大事ですね。うん。

迫ってくる敵が筋肉もりもりマッチョマンの変態よりも美少女の方が良い。

 

ボディのフィジカルスペックを確認してから倉庫内のオプションを漁る。

高倍率スコープ、オフセットサイトにアンダーバレルGL(グレネードランチャー)を拝借。

火力はあるに越したことは無いんですよぉ!

使うか分からんがライトモジュールにレーザーサイトをあわせて装着。

無線機を装着してからG&Kの使用周波数に合わせて…方角から最も近い筈の前線基地に向かう。

応答があったら?まんまコールネームは「Lostman(迷子)」でしょ。

脳内で高度なマッピングがすぐに終わるのは素晴らしい。I.O.Pの人形は良いぞぉ。

 

 

 

就職難から一転今度は女の子になって生命の危機ってね。

泣けるぜ。




趣味ガン載せ人形爆誕
細かい所はファンタジーなんです、よろしくおねがいします。

かしこ



タグは随時追加するかもです。


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Day2 「拍子抜け」

Day2と言いつつまだ一日経ってない矛盾
一匹のはぐれ人形、行軍中に間違いが起きないはずもなく…


いえす、あいあむLostman(迷子)417

manじゃなくてwomanじゃねーのか?うるせー知らねー。

現在一人で一番の近場、南東の前線基地目掛けて撤退中。

つーか走ってて疲れねーのまじ楽しい、人形って最高やなって。

客観的に見たらめっちゃ警戒しながら走ってる416。ただし胸がデカい。

走る重心がブレるんじゃ、このブルンバストめ。静かにせい。

まったく…スリングベルトが無いせいで常にこのクソデカい417を担がなくちゃいけない。

詰まる所常に片手が埋まる…弾薬は今刺さってる1マグ+4マグ。

それと殺傷榴弾が合計4発分、心許ない事この上ない。

タクティカルベストがありゃ一番だったけど…倉庫には無かった。

 

「無い物ねだりは出来ませんって…ねぇ…」

 

粗雑なバックパックに刺さるマグを放り込んでレッグポーチやポケットに榴弾。

そもそも狙撃向けの銃になってしまった以上接近戦はご法度。

取り回し?んなの知るかバーカバーカ状態なのだ。

今思えばバイポッドのほうが良かったかも知れない…パーツセレクト間違えたかなぁ。

まぁ良いわ、ボディ性能は完璧あとは人格(オイラ)の問題。

 

 

 

「腹減った…」

 

人形にも空腹ってあるんですね、初期充電のまま飛び出てたらしい。

くきゅるる…と言う可愛らしい音と

このバカでかい胸に詰まってないのかぁ…無かったかぁ…

倉庫にあった食料品はものの見事に腐っていた。残当である。

自己判断ツールを走らせて見ても残りエネルギー量すっくな!!

お前後数十km行軍するのにエネルギーが残り…残り……16%って少なすぎ。

システムログを確認すると倉庫で起動した時が30%…エッチングして稼働開始したのが27%

戦闘してなかったら燃費は良いものなのか。

それともオイラがダミー人形モドキだからなのか…それはさておいて。

目下のリスクはこうです。

 

1・エネルギー不足

2・鉄血人形との遭遇

3・弾薬の枯渇

4・コンパスが狂って遭難

 

という訳でサバイバル開始です。

食料の確保が出来なければこのまま行き倒れスリープ。

拾われれば御の字だがその可能性は低いと見ておこう。戦闘や物事は最低の状況を想定するものだ。

この単独行軍がそもそも最悪の状況も良い所だ。畜生め。

 

倉庫の位置は森の窪地だった。そこから南東に登り、森を抜けていけば前線基地にたどり着けるはずなのだが。

折返しはこの上りが下りに変わった辺り…ちょうど獣道がずっと続いているから助かる。

 

「ん?…この足跡は」

 

そんな鬱蒼とした森の斜面に比較的新しい足跡があった。

データと照合すると…出てきたのは。

鉄血のペットロボもといDinergate…働き蟻共の足跡だ。

最悪だ、近くに鉄血兵が居る可能性が出てきた…

 

スコープの反射等気にしてられるかこのくそ視界の悪い森で先を取るんだ。

射撃姿勢を整えてスコープを覗く…するとチラッと後ろ姿が見えた気がする…間違いない。

一瞬の映像でもしっかり思い出せるのは良い…このまま行軍すると残りエネルギー少ない状態での遭遇になる。

何とか忍んでやり過ごすしか無い…できるだけ痕跡を残さず。

やべぇ、後ろを見ると足跡ガッツリある…できるだけ落ち葉とかの上を歩けば大丈夫かな…?

あ、いけそう…これでアレの後を追うか…何処かに補給所があるかG&Kの人形と接敵しようとしてる。

つまる所は近場に野営地に侵入かG&Kの人形とのコンタクトを取れるチャンス。

Coolになれ、そして生を掴み取るのだぁ…変なテンションになってるのは自覚してる。

 

 

時折後ろを見ながら「働き蟻」の後を追う、戦闘待機につき残りエネルギーが減っていく…

もう10%を切ってレッドも良いところ…このままだと強制スリープ待ったなし。

こうなりゃチキンレースだ、ど畜生め。

 

 

――――――――――――鉄血野営地から南東

 

 

結果から言う、何とか鉄血の野営地に潜入物資を掻っ攫ってとんずらできました。

何あの杜撰極まる警備…めっちゃ警戒してたオイラがアホ☆くさ。

小石の誘導に簡単に引っかかるし…ワザと1マグ贅沢に遠距離から撃てばワラワラ出てきて捜索に当たって野営地ガラガラ。

こんなのに怖がってたとかマジアホくさぁ…

なんとも言えない脱力感に見舞われながらもそもそと補給していた。

補給の味、なんとも言えないねっとり感と不味さで味覚切った。

慣れたほうが良い気がするけどね、慣れたら負けだと思うの。

しかし匍匐出来ないな、胸邪魔だわ巨乳も辛いね。

それでも潜入は出来た…逆に怖いなぁ、これが相手の術中とか。

 

スリングベルト、タクティカルポーチ…弾薬も拝借してっと。

ドンパチしても多分一回くらいなら平気。

気力は大分盛り返したし残りエネルギーも50%…後3日分のレーションがある。

いやー…鉄血様様だわ、マヌケが。精々偽装の痕跡追ってなベイビー。

まぁ前線に送られてるオンボロだからだろうな、うん。

ゲームの受け売りが結構生きますね、オイラそこが驚きなの。

 

「今日はこのまま南東へ…夜は何処で寝るか」

 

野営地でざっと見た地域情報はインプットした、G&K支配下まで遠い、楽観視しすぎてた。

敵の侵攻ルートもざっと見たけど単純にまっすぐ行くだけだからちょっと逸れた地点だと眠れるかな…?

日は傾く、闇が落ちてくる。あ、火をどうしよう。




悲報:シリアスはシリアルに変わりました。
何処かに合流するのはもうちょっと後なんじゃ。


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Day3 静かな夜とハプニング

ちょっとだけ注意シーンあるかも。


前略、迷子の417はとある建物目指してまっしぐら。

1マグペイして得た補給品がバックパックの中でジャラジャラとうるさい。

まぁ仕方ないね、弾薬補給って言ってもHK417のマガジンが落っこちてる訳もない。

そうなのだ、このジャラジャラうるさいのは全部弾薬なんだ。

正直言って危ないです、あと逃走経路ごまかしに1マグ地面にぽいして来ている。

弾は増えたが継戦能力は落ちました、ちゃんちゃん。

ボルトリリースして一発ずつ込めりゃ良い?その手があったな。

 

んで、日が暮れる中の行軍。難なく目的地に到着…とは行かなかった。

途中で「働き蟻」のはぐれに遭遇したのだ。幸いにして向こう側に感付かれる事は無かった。

G&Kのはぐれ人形が居るから鉄血もそういう可能性もあるか。

何か見た目が犬っぽい上に迷子感半端なくて不覚にも可愛いと思ってしまった。

感性まで女の子っぽくなってないかオイラ…

 

ザックザックジャラジャラと音を立てて歩いていく。

スリングベルトで肩がけしたお陰ですぐに射撃姿勢には移れる。

さっきまで戦闘態勢で居たけど周囲に敵影は無いし通常モードに移行。

しかしあれだなぁ…タクティカルポーチの追加で余計胸が目立って邪魔になる。

マガジンの抜き差しの移動距離は短くなった、とってもとっても。

コレを強だ…げふげふ、拝借するまではバックパック内に突っ込んでた。

そうなるとどうなる?いざって時の再装填にいちいちバックパック展開ごそごそ。

敵がそんな暇見逃すわけ無いじゃん。パンパン、ゲームオーバーってね。

ちょっと動作してみよう。417からマガジン抜いてー胸下のポーチから…からっ…!

胸が邪魔で片手で抜き差し出来ないじゃねーか!これが本当のおっぱいリロード!?

そりゃ検品でダメ出し食らうわ、アホなんじゃねーか!?

 

「ふぃー……なんとか見えてきた」

 

道中ゴタゴタと一人劇場やってましたが中継地点が見えてきた。

鉄血侵攻ルートから外れたランディングゾーン…破棄された補給施設。

説明すると倉庫、つまりオイラが目覚めた所とほぼ同じ。

ひゅー…見事に電気はついちゃいないし灯りも無し。

夜が来ると真っ暗だな…夜目はある程度効く身体だけど怖いねぇ…やだねぇ…

 

「周囲敵影なし…よし、入りますか」

 

スコープ覗いてクリアリング、鉄血のての字もないぜ。

なんでクリアリングしたかって?ばっきゃろう開けた場所を突っ切るんだぞ。

狙撃手が最も嫌うシチュエーションだ、敵から丸見えこっちは見えないってヤツ。

ったく、この銀髪でどう隠れろって言うんだか…綺麗すぎて夜だと目立つわボケェ。

無線機は…あ、バッテリー切れ起こしてる。後でリチャージしておかなくちゃ。

 

 

―――――――――「―8地区――補給所」

 

ダメだ立て札が汚れてて全然見えない。

中を訪問うわぁーぉ…グッチャグチャのゴミ山って所か。

雨風凌げればラッキーと思ってたけど…現実はこれ、突きつけられると愕然とするなぁ。

んぉ?ここがメインフロアっぽぃ…

 

「ぅ…ぉぇ…」

 

見ちまった、人の死体だ。見ることになるとは…想定外だった。

こみ上げてくる吐き気を抑えれず()はその場で戻してしまった…

映像で見るのと実際に目で見てしまう物ではぜんぜん違う。

私は…今までゲーム感覚だったのかも知れない。

慣れろ、じゃなきゃ死ぬことになる。死を乗り越えて生を掴め。

 

…んぁ?これ人形じゃねーか!くそったれ!生々しすぎるんじゃぼけぇっ!!(涙目)

持ってる武器はなんだ…Mk23か使えるものは使う、すまねぇが戴くぜ嬢ちゃん。

…エッチングされてない武器だと火器管制が働かないから自分で制御しなくちゃいけないな。

射撃姿勢は足を肩幅開いて若干前傾姿勢で…アイアンサイトを覗いて。

 

パンッ…パンッ…

 

良い具合の重みが反動をマイルドにしてるのかな。

手からスッポ抜けるような事はなかった…

あ、オープンホールド。弾切れですね。

施設内で不審な物音無し、多分敵は居ないかな?鉄血はバカだし。

ブラフでも撃ったらガシャガシャとけたたましい音立てて突っ込んでくる。

居るとしたらI.O.Pの戦術人形、出会って即抹殺じゃないと祈ろう。

 

うーん…見回った所この施設の電気はまるっきり死んでいた。残当である。

破棄された補給所だからね、仕方ないのさ。

中をクリアリングした結果は活動停止したMk23の他にM14のダミー人形があった。

ダミーもどきにはダミーにしか遭遇しないなんて呪いがあるのかな?かな?

この施設での掘り出し物は暗視ゴーグル、バッテリーは辛うじて動く程度。

まぁオイラの稼働エネルギーを供給したら動いたので問題なし。

Mk23の装備を剥ぎ取りレッグホルスターとMk23っていうサイドアームをゲットした。

いざって時のものだけどね、あるに越したことはない。

マガジン?胸の谷間に押し込んだ。きれいに二本ぶっ刺さって笑う。

 

「はぁぁぁぁぁ………疲れた、やな夢だこと」

 

夢なんてのは勿論皮肉だ。夢なんかじゃない、こりゃ現実だ。

このベレー帽、銀髪、左目のタトゥー、思いっきり縮んだ背丈、デカい胸。

全部…紛れもない私のなんだ…

もしかしたらオイラは気が付かない間に死んでいたのかも知れない。

ころり転がってこの身体に入ったのかも知れない。

でもそんなのは所詮は「たられば」の話だ、事実か知らん。

 

「今のオイラはHK417…416のダミーから生まれた戦術人形。

多分他に類を見ないこの世界で生きる人間搭載人形だね。ふふん」

 

指揮官殿に遭遇したらそう説明しようかな。

ダミーの廃棄ロットだなんて絶対に言わねぇからな。

あ、でも調べられたらすぐにバレるかな。そんなー…

 

 

 

で、そんなこんなで施設のチェックと安全確認してたら日が落ちた。

しょうが無いので暗視ゴーグルで寝具を漁る。

出てくるのはボロ布とダンボールばっかり布団は無いな。

恐らく仮眠室だったんだろう場所にはベッド代わりのソファーがズタボロの状態で放置されていた。

無いよりはマシだったのでそこにダンボール敷いてボロ布を布団は代わりにその晩は寝に入った。

勿論薄っすらと音が入ったら飛び起きれる浅い眠りだけどね。

あーあ、寝て醒めたら元の身体に戻ってないかなぁー……

 

 

―――――――――翌朝「―8地区――補給所」

 

 

あぁ夜が明ける、昨日見た天井だ。おはようHK417さぁ今日も頑張るぞい…

…どうも思うに動揺したりぼんやりしてるときはHK416の挙動が流れ込んでくるみたいだ。

好都合でもあり最悪オイラが押しつぶされる可能性がある。

早い所どっかで検査受けたーい…怖い可能性考えるのやーだーもぉー

っと417担いでバックパック背負ってクソ不味いレーション食って目指すは南東前線基地。

 

「しゃあってぇっ!?あ、あー!服が…!

は?おま…えぇぇぇぇ………?」

 

よしっと気合い入れたら胸を張る動作してたんでしょう。

それまで懸命に留まってくれていた前ボタン君がすっ飛んでいった…

彼は尊い犠牲となったのだ…じゃなくてぇ!

状況確認するとこのボディ、ブラなんてない上にアンダーシャツなんてのもない。

ぽろりは無いけど不安だなぁ…不安だぞコラおいI.O.P

布団代わりにしたボロ布引き裂いてスカーフみたいにして隠した。

行軍中にぽろりしたら終わり(垢BAN)だ。

 

 

不必要な羞恥に顔を赤くしながらオイラは南東に出発した。

この空元気が続く間にコンタクト取れりゃ良いけどなぁ。




だんだんと女の子に侵食される417ちゃん君。猫です。
次辺りでついに…?よろしくおねがいします。


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Day4 前線こんなん?

R-15の範囲かな?範囲だよね。
ゲロインに関しては許してクレメンテ。

美少女のゲロだぞ、よろこべ。


まったくレトロゲーのロッ●マンゼロの主人公じゃ無いのになぁ。

あ、どうもボロ布カモフラージュマント装備のHK417です。

おっぱいリロードやろうとしてたMk23のマガジンはレッグポーチ送りです。

くそったれな現実は変わらずオイラは417です。よろぴっぴ。

あ、走ったら案の定マント下で案件が発生して直しました。ソーイングセットはまだかのぉ?

昨日の寝床は補給所でしたが正直ハズレ物件でした、まる。

バッテリーの一個も落ちてないのはいただけないぜ。

 

バックパックから取り出して食い歩きしていたレーションポイ捨て

これで朝はOKエネルギー変換が始まって…無線機や暗視ゴーグルにエネルギーを回せる。

その方法?なんとボディのメンテナンス端子がそのままアクセサリーソケットにもなったのだ。

つまり余剰エネルギーになりそうならアクセサリーにぶっ刺してバッテリーチャージできる。

うぉぉんオイラは動く火力発電所だー。

ポイ捨てが痕跡になるって?いや、補給所近くだしオッケーでしょ。

ボディスペックフルに生かして超遠投したし。

 

 

その時何がとは言わんが滅茶苦茶ブルンブルンしたの。

 

 

半露出狂みたいな今の装いは正直言って精神上よろしくない。

新しい上着が欲しい。めっちゃ欲しい。

M14のダミーからセーター剥ぎ取りゃ良かったかな。

いや…入らないな!I.O.Pのバカアホマヌケチ●コに作らせるぅ…(えぐえぐ)

 

ふぅ、朝から情緒不安定になってはダメよ。オイラは完璧なんだから。

よし、行こう…えっとマッピングからようやく1/4進んだって所か、ながーい。

まぁでもボディスペックあれば無理のない距離ね。

 

補給所で拾った双眼鏡で索敵しながら417肩に担いでのっしのっし。

袈裟懸けは無理。理由:おっぱい…あ、でも今は服が破れてるしやってみるのもありか?

ちょっとやってみ…みん"ん"!?谷間に落ちればとは楽だろうけど…

恐るべし乳肉の弾力…スリングベルトを拒むとは…というか痛い…

いちいち無駄なことしてる気がするのはオイラだけかな。

 

そう言えば、戦術人形も一々徒歩ではなくランディングゾーン…つまり着陸地点があればヘリで展開、撤収するらしい。

あの補給所も生きていたらオイラは晴れてはぐれから開放されていたけど…

ガチで徒歩をぶっ通しで歩く可能性よりもドンパチしてるとこに乱入かけてお持ち帰り。

これを狙ったほうが保身的に良いかも知れない。

何より今のオイラは傍目から見たらどう見ても人形なんだ。

役に立たない人形なんて本社に回収されてポーイだ。

 

「ふん、昨日と同じ()の足跡かぁ」

 

侵攻ルートに沿って歩いていた。何でって?

そうした方が遭遇率はアップする。敵にも味方にも。

ついでに大将首でも狙撃出来れば有用性は確立。

検品されてもポイ捨てはされないってワケだ、なーっはっはっは。

胸を張るな…くそぅマントが無かったら即死だったわ。

 

それは良いや、んでっと…痕跡とか頭からポーイしてる鉄血人形これでもかっと足跡残ってます。

多分昨日の夜に進行していった感じだな…試しに自分で足付けてみたらわぁくっきり!消さなきゃ。

多方向にガンガン踏んで痕跡潰して一応戦闘モードで姿勢を低くして歩く。

まだ緩い上りを登っていく…予測だとこの先のちょっとだけ下る辺りでドンパチしそうかなぁ?

補給所にはダミーの残骸だけ残ってた。

つまりは撤退してるってことだしオリジナル人形は元気してるってことの裏付けになるんじゃないか?

となると前線維持しようと善戦してるはず。前線だけに。

 

「ぃっ!?ひゃわぁっ!!…たたぁ…」

 

アホなこと考えたらすっ転んだ。木の根キサマァ!!

というか悲鳴、悲鳴…ひゃわぁって何ですと?

今のオイラの地で言っちゃってた…?

完全に女の子のリアクションじゃないの…いや、そんな事は…

 

……タタタン…タン…

 

遠くでの銃声だ…気を引き締めて初戦闘に行こうじゃないの…

細かいことは無視して全速で走る、うっわ何この速さ自分でビックリ。

100mを5秒フラットじゃないの、改めてビックリ。

でっと…予想通りで勾配を上り詰めた先でドンパチしていた。

戦闘フィールドは狙撃手の魅せ所、平原だ。

 

 

まずは戦場把握、情報が何よりも優先だ。せっかくの友軍は誤射ったくないし。

あと自分が何をぶち抜けば戦場が優位になるかを考えるんだ。

弾は沢山ある、遠慮なーく沢山おあがりよ…欲しがりさんめ。

…双眼鏡でざっと見る、遮蔽物のない草原を鉄血が直進中。人形が数匹確認できる。

向こうの木々や倒木から数名の見知ったI.O.P人形が確認できる。

撤退戦か…迎撃戦なのかは不明だがまだ始まったばっかりって感じ。

双眼鏡から切り替えて…417を構える膝立ちでチークを当て…火器管制セット。

グレネードは射程外、使用不可。推定距離から照準時誤差修正…

 

()()()()()()

 

嗤うHK417の銃火が鉄血の背後を襲った。

 

 

――――――――戦闘リザルト

命中率:80%

有効致命打:鉄血人形SMG型3体 蟻4体 4輪タイプ3体

 

何が完璧よ、だ…まぁ蟻がちっこいから当てづらいのはあったけど外しすぎじゃない?

あんなのパーフェクトゲーム出来て当然なんじゃないの。

イライラする胸の内…なんで、何で?一体何が足りないというの?

 

「繰り返すこちらStriker3、狙撃手応答願う」

 

「ぁ…無線機…?はい?こちら…ぁーLostman、どうぞ。」

 

G&Kの無線機から友軍のと思う無線が飛んできている。

良かった、無事らしい…私も胸を撫で下ろして応じる。

コールネームを忘れかけるなんて私らしくないな。

 

「Lostman…?でも…いえ、何でもない。支援感謝する。」

 

「良いのよ、こっちとしても助かった所。私、はぐれなのよ。」

 

「あー…だからそんなコールネーム…りょーかい!ちょっと待ってて合流地点を指示するから。」

 

そんな無線でのやり取りをして…途中から青ざめていた。

意識して使わないと一人称…私になってる…それにこんな完璧主義では無かった。

冷静に言えばよく出来た方…なのに…なんであんなにイライラしたの?

 

「ぅお…ぉ…おえ…」

 

こみ上げる嫌悪感に堪えきれず昨日と同じ様に戻してしまった。

 

 

結果、ボロ布にゲロが付着破棄、身軽になった所で支持に従ってランデブーポイントまで急ぐ。

どうやら撤退戦だったらしい、このままだとわた…オイラも危ない。

オイラの背後からまだ敵が来るとの情報だ。嫌だ死にとうない。

 

ランデブーポイントはそう遠くなかった。

全力で走っていってなんとも無かった…かと思った?

 

「あんたがLostman?挨拶の前に服直しなさいよ。」

 

「え?あ…ちが、これは…違うんだから…!!」

 

無線連絡しながら全速力で走る→壊れた戦闘服じゃブルンバスト抑えきれない。

あ と は 察 し ろ。

 

こほん、そんな放送事故(ポロリ)なオイラを迎えてくれたのはVz61スコーピオン。

彼女がStriker3前線隊長らしい。じゃあStriker1はダレだよ…

あ、何?Strikerは小隊長のコールネームだとぉ?アホか指揮系統こんがらがるわ。

指摘してもすんごい微妙そうな顔された。こんな前線だったの?

大丈夫かPMC、学生に負けてんぞー。

 

私の明日はどっちだ。




二度もゲロった417ちゃんのメンタルは強いか弱いかわかんねぇなぁ



番外編 射撃中の417ちゃん

「ヒット…ヒット…ヘッド…ヒット…首
リロード…チッ邪魔っ!(ぶるん)ふんっ…チッ…」

キルスイッチ入るとやさぐれ416モード、多分てんぱるとワタワタしちゃう。
射撃が全く当たらないでぐずる416君と同じ雰囲気。 伝われ。


追記:誤字指摘ありがたいです。


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Day5 ブチギレアームロック「むしろご褒美?」

(あとここで言ってる416は404の416じゃ)ないです。よろしくおねがいします。

おっぱい。


はぁい、急速に女の子になってるのを実感していて顔が青い417です。

もう口から出る言葉が女の子言葉になってるし所作も416ベースの物になってしまっていた。

スコーピオンに大丈夫?と聞かれてしまう程にだ。

吐きそう…もう吐かないけど。

 

軽く説明して416じゃなくて417だと言って装備とかも見せた。

まぁすごーく疑いの目を向けられたけど納得してもらえた。

エッチング処理の情報を見てもらえたらしい、わぁ便利。

ついでに行動ログを提示、めっちゃ驚かれた。

くっそ人間臭い上に戦略まぁそれなりに出来てたのがビックリなんだと。

ただG36Cとか取り回しがいい物とかが転がってる中で迷わずHK417-20を取りに行ったのはアホかと小突かれた。

てめぇ誰のお陰で無傷であの草原撤退できたと思ってんだ、あぁん?

 

「という訳でLostman…もといHK417です、よろしく。狙撃も完璧だから心配しないで」

 

「Striker3配下のM14よ、よろしく♪さっきの狙撃はすごかったね、後で教えて!」

 

「右に同じくGrMk23よ、センスのある狙撃だったけど…露出魔はNGよ?」

 

「何見てんのよ…私はUziよ」

 

SMG2にRF1、目役のHGか…悪くないのかも。

各人形の特徴は頭に入っている。弾幕をい張って前線維持するSMG

小回りが利くHGが陽動、横合いからのちゃちゃ入れ。

RFできっちり殺す配置自体は良い…だったらなんであんな雑魚に遅れを取るのか…

あとMk23にきっちり露出魔じゃないと伝えた。(涙目)

 

「えっと取り敢えず417は私の配下に入ってもらうよ!

もうちょっと撤退したらランディングゾーンがあるからそこから基地まで撤退だよー

質問あるー?」

 

「鉄血は放って置くの?放置するのは危険だと思うけど?」

 

正直言えば引き撃ちしたら全滅させれる自信ある。

あと優秀な前衛が居たら負ける気しないけど。

弾薬だってまだ余ってるし…マグに弾を込めればさっきみたいにバスバス撃ち殺すけど。

放置する危険と撤退の安全を天秤にかけて質問をなげる。

 

「いやー、指揮官がHKを拾ったなら大戦果ってすぐに撤退しろって命令でさー…

あと放置はしないよー、罠を撒いて撤収、あとで戦力送って押し返す作戦だから」

 

「そう…」

 

多分だが第一部隊が駆り出されるのだろう…精鋭を送り込んで…って…

聞けばダミー2体連れられるのはエリートなんだとさー…はー…さようで。

ダミー人形のリンケージは最大で4まで出来る。これはスペック的に可能なのだ。

だがAIと体の最適化が追いついてないとダメダメなんだと。

まぁそうだよな、自分の体満足に動かせないのにラジコン動かせ?無理だろ。

 

取り敢えず今は私は…オイラは417として最大火力を振るおう。

あとUziがすごく羨ましい。だってブラしてるんだもん。

え、あれブラじゃなくてビキニだぁ?どっちでも羨ましいわ。

そういう意味ではMk23も羨ましい。ピンクのがちら見してる。くれ。

 

「欲しくてもあげないわよ?

そもそもサイズが合うと思って?」

 

「ぐぅ…」

 

しばらくは危機に怯えながらの運用かぁ…

というか視線バリバリバレてた、恥ずかしい。

逆にあっちは何見てるのか分からない…不公平だぁ。

 

「じゃ、移動するよー」

 

「はいはーい」

 

「ラジャー♪」

 

「ん、了解」

 

「Yes Ma'am」

 

こうしてわたs…オイラはStriker3小隊配下になった。

しかし遠足みたいだなぁ…と雰囲気を見て思う。

ドンパチしてるって感じじゃない…。良い事なのか悪い事なのか…

引率になったんじゃねーぞ…と内心愚痴りながら率先して遠方視察。

後方確認…と私ばっかり警戒してるじゃないの!

 

スコーピオンに苦情をあげても平気平気って…めっちゃ疲れる。

能天気もここまで来たら天下一品ね。目覚めた時のお前だ?

な、なんのことかしらー?

とか思ってたらまぁ…()()()()()()

 

「…後方コンタクト(お客さん)

 

「え、マジ?」

 

相手は猛烈な勢いで突っ込んでくるイノシシ。

後方確認した所蟻が徒党を組んで迫っていた。

数は21…思わず嗤いが浮かぶ。

うなずいてからスコープを覗く。

隣でM14も同じく展開…的が小さいとぼやいて居るがそのスコープ倍率低いぞ。

有効射程はどっこいでしょうけど…私が先に戴くわ。

 

「じゃあ417のタイミングで撃って!

あたしとUziで前線を維持するから」

 

ダンッ!ダンッ!ダンッ!

 

「え、早ぁ!?あたし達も急ぐよ!」

 

「ちょ、ちょっと位待ちなさいってばー!」

 

「いきなりの発砲はどうなのかしら?」

 

いきなりの発砲御免遊ばせ、もう射程なの。

急いでスコーピオンとUziが出ていく。

そのカバーにMk23が行って前衛はこれで良いだろうさ。

片膝立ちで先日の失態から射撃を最適化して…

並んだ蟻に3射。貫通していく7.62mmNato弾は一発で2キルを献上した。

残りの二発もきっちり当たって有効打。

しかしそれでこちらに気付いたのか速度を上げて突っ込んでくる。

 

ダンッ!ダンッ!

 

「チッ…」

 

焦るな、私は完璧なんだから…

まだ私の距離、1発のミスがなんだって言うのよ。

 

ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!

 

炸裂音が響く、薬莢がはじき出されて地面にカラカラと音を立てて落ちる。

まだ命中率は100、そう完璧なんだから…落ち着きなさい、私。

スコープ越しに睨む…撃つ。

…結局1マグ使い切ってもキルは10に留まった。

M14は射程に入ると猛烈に撃ち込んで5キルを献上。

 

「コンタクト!」

 

「どれどれ…嘘でしょ」

 

無線機越しに前衛のMk23の張り詰めた声とスコーピオンの間抜けた声が聞こえる。

どうよ、かなり削ってやったでしょ?

 

「リロード、すぐに片付け…んもぅ!」

 

「どうしたの?…あっ」

 

また事故よ、また事故よ!!あぁん、ひどぅい…

掴んだマグを落っことすわ最悪、隣のM14も察して目を背けてくれた…

……また事故ったおかげで取り乱してヒットレートは100が72%になりました。

もうやだ、またボロ布羽織りたい。

 

 

「いやー417がすごく優秀で助かったー♪

というか良く気がついたねー」

 

「逆に言うけど…あんたら双眼鏡の一つや二つ持っておきなさいよ…」

 

こいつらフィジカルスペックに胡座かいてやがった。

後でみっちり教育しないといけないなっ!(半ギレ)

 

 

想定外の…?いや、想定内の接敵はあったけど無事にランディングゾーンに到着。

程なくしてヘリコプターがやってきて私達を拾って離脱した。

あぁ…今人に囲まれてようやく一安心って感じでほぅっと胸を撫で下ろす。

 

 

 

――――――――――――D08地区前線基地・飛行場

 

ヘリボーンには恐らく連絡を受けていたんだろうI.O.P職員が待ち構えていた。

まぁ私のチェックだろう、非正規なエッチングに不良ロットのオリジナル化。

調べたいことだらけだろうなぁ…いかにも(マッドサイエンティスト)なヤツばっかり。

すごく嫌だけど特に抵抗することも無く私は連れて行かれ基地の工廠でチェックを受けた。

 

結論

この義体と同じ義体を3つ用意する。それだけ最適化されてる。

アタッチメントがガバガバだったのでそれの更新、あと専用でサイドレールバイポッドを用意。

見せブラを用意するから諦めろ。あと製造責任者に厳重注意。

義体の再調整も行う。

 

これで私は完璧ね。

 

416のダミー人形と並べると身長が0.8倍に胸が当社比1.2倍

それを放置した責任者も責任者よなぁ…まぁお陰でわた…オイラは生きている。

運命とは数奇なものね。

検査後解放されて今度は司令室へと連行された。

 

「貴方が指揮官?私はHK417…それなりによろしくおねがいします」

 

「キミがHK…ほぉ、ダミーとは思えんな?

さて、改めて聞かせてもらおうか」

 

まぁ調べられた事は全部上がってるわな。

身の上と情報は全部吐かされた。

はぐれとは言え無断でI.O.Pの施設を使った事を追求されてネチネチと嫌味を言われた。

どうも気に入らないわ…生きるのに必死だったと伝えたのに。

 

「まぁ貴様は優秀な様だし置いてやろう。

ついでに副官にでも「オイ」む?」

 

「ふぅぅぅぅ…一つ、私は今から指揮官に手を挙げる

二つ、生きるためと言って勝手に行動し施設を使用した

三つ、私はまだ言ってない事がある。

私は罪を数えたわ。」

 

「待て、三つ目、おぉい?」

 

それが貴様の地だな?お前の罪を数える番じゃぁぁぁ!!!!

417選手、有ろう事か指揮官に飛びかかる!!

右腕を取ってそのままアームロックだ!

おっぱいがグイグイと押し当たるがそれを感じ取る幸せは無いだろうッ!

 

「がぁぁぁぁ~~~~…!」

 

「別に貴方の部隊に入らなくてもいいのよ?

ただね、貴方が統括する前線が崩れるといけないの

あと、貴方の指揮の杜撰さと戦力把握がなってないから教えるのよ

今から きっちり ねっ…!」

 

そのまま折りに行くかと思いきやスパーン!と床に叩き落とす。直投げ(CQC)である。

見下ろす417の眼は生ゴミを見るような眼であった。

 

「おぉ揺れる揺れる。これが噂のブルンバスト(ショックブロウ)…ふむ白か」

 

「あ"ぁん?」

 

追撃でストンプした、でもピンピンしていた。

返答は変態であったからだと。変態怖いなぁ。

あと暴力もお咎め無しだった、嫌味はただの悪ふざけだったらしい。

 

もうやだお家かえる。お家ここだわ…




こうしてはぐれ人形HKは指揮官の元に来ました。
もう女の子女の子してるって?
本当かなぁ…?(ぐにゃぁ…)


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ExDay HK417説明書とD08基地しおり

設定臭もとい設定集
この話まででの奴やで、工藤。


名称:HK417/HK416ダミー

 

使用銃器:HK417-20カスタム

 

ポジション:狙撃手・偵察

 

副武装:HKMk-23ソーコム

 

外観

HK416に準じていて黒色のベレー帽、黒と紫の上着、黒のミニスカと装備は完璧に同一

ただし背が0.8倍、胸が1.2倍と不良ロットも良い所で背伸びしてる妹?といった様相である。

上着は胸元破損したままが正常と設定されUziと同じ黒見せブラでごまかす予定となる。今はまだない。

ちょっと走るとブルンと上着が役目を終えるので仕方ないね。

ブラ一個で結構なお値段するので盗むなよ読者指揮官。絶対だからな。フリじゃねぇぞ。(チラッチラッ

 

性格

表情豊かで口数こそ少ないが胸中ではボロックソに罵っていたり行動で示したり。

なお表情に出やすく人形にも指揮官にも筒抜け。

良くも悪くも事なかれ主義だがはっちゃけると何をしでかすか分からない。

射撃能力は元のHK416が優秀であり人格が元々FPSでスナイパーライフルを好んでいたのも手伝って優秀。

判断力は人間らしく柔軟で搦め手や小手先の誤魔化しを使うなどお前本当に学生?って言いたくなるレベル。

しかしツメが甘く虚を突かれると反応できなかったり発展途上。

 

最適化工程:10(工場出荷時)→40(人格覚醒エッチング処理後)→45(狙撃データフィードバック)→53(二度目の狙撃)→60(指揮官に怒りのCQC発動)

 

 

【ぶっちゃけ】

この作品のメインヒロインにしてゲロイン。

背丈と同じかそれ以上の武器を振り回すロリ巨乳好きなので生まれた魔改造HK416ちゃんです。

あとTS要素は作者の完全な趣味です。困惑してる417ちゃん君可愛いダルルォ?

指揮官といちゃつくか?タグは保険やで工藤。

人形に関してやたら詳しいのは人格が製造後のプリセット情報閲覧してるから。

417なのはFPSゲーで愛用するからさ。

 

 

 

HK417カスタム内容

トップレール:LRA 2-12X50・オフセットサイトレール(レッドドットサイト)

サイドレール:PEQ-5・バイポッド(FAMAS式)

アンダーレール:M320

 

超がつくほどのフロントヘビーなゲテモノになってしまった。

バイポッド追加で

平気で振り回せるのは人形だからです、皆様は真似されないように。

だから人形もトップヘビーだって?Exactly(そのとおりでございます)

 

 

 

D08地区前線基地

結構激戦区ではあるけど、ハイエンドモデルはそんなに出没しない。

主に相手するのは機械兵とその取り巻きの人形。

指揮官のセクハラが横行してるが仕事はしているので黙認されている。

ダミーの被害が多いのはよく言われている。

新人にしては優秀な部類らしいよ、指揮官。

 

所属人形(登場予定があるのも含む。?は未定)

その右の数字は所謂レベル。

417の異常っぷりは無視だ無視、良いね?

 

第1部隊

FAL 38

WA2000 19

????

????

????

 

第2部隊

M37 31

????

????

????

????

 

第3部隊

スコーピオン 30

M14 23

MicroUzi 20

GrMk-23 25

HK417 60

 

第4部隊

ある部隊と同じ編成(すっとぼけ)あ、ファミパンお姉さんちっす、これから家族だ(ファミパン)




謹 ん で お 詫 び 申 し 上 げ ま す 。
先駆者HK417ちゃんが居るのをつい先日知ったカカオでございます。

こっちは尖ってるから区別化激しいやろ…許して、許してクレメンス…


未定な枠はリクエストとかあると反映します
ただし弊基地で所有してる娘に限りますぅ…
声のトーンとかで性格形成してるマンなので平に…平に…
M14がM14してない?すまんな…

あ、読者の皆様のお陰でバーに色が着きました…ウレシイウレシイ…


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Day6 愉快な変態と原因は「我にあり」

頭悪い?へっ、何を今さら…
引きません!媚びへつらいません!反省しません!!

※この学生は特殊な訓練を受けていたかも知れません、皆様は絶対に機械に勝手に触れないでね☆


はい、D08基地に配属になった417です。

ついに思考の方でのデフォルトがめっちゃ女子化してるって気付いて落ち込んだのは内緒。

一人称がオイラとか俺だった私を返して。抵抗してもしきれないの。

まぁ良かったのはこの地区、深刻なほど前線じゃなかった。

要は新人育成用地域?最前線でヒャッハーしてる戦闘狂の撃ち漏らしの迎撃ね。

 

ウチのは指揮官?学生からダメ出し食らうダメダメな奴よ。

かなりのおっぱい好きで事あるごとに胸見てるのが分かる。

女性が視線に敏感とはこういう事か…といやーな気分にされる…

うえ…吐き気が…

 

幸か不幸かこの基地にHK416はまだ居ない。

I.O.Pから回されないらしい、その代わりに今私が居るんだけど。

来たら卒倒しそう。きっとね。断言してもいいかしら?

少なくとも私はストレスで倒れる。

 

で、今日の執務と言ったら私の案内…で終わりらしい。

撤退してきてから時間も結構経っていて外はもう夜。

 

「考え事かい?417」

「いえ、何でもありません…しれっと腰に手を回そうとしないで?」

「アッハイ…チッ…」

 

油断は出来ない、おいおい元男がセクハラに警戒しなくちゃいけないって何だ。

いやまぁ?こんなおっぱいですし?分からなくもないですよ?

あと露骨に舌打ちしないで、また投げてやろうかしら。

手を叩いてやったらすぐコレ…おいG&K入試落ちたのにこんなのが居るの?

なんでお祈りメール寄越したのよ。一体何が足りなかったのよ。

 

「…よし、ぐへへ」

「フンッ!」

 

あ、しまったつい裏拳が…ザクロになってない?

何この耐久性…人形?人形なの?

G&Kの入試は人形オンリー説ね…なるほど。

でも不思議ね、男の人形なんて需要が出ないって生産してないはず。

それに指揮能力に特化した戦術人形なんて見てないわ。

 

「いってぇ…キミ容赦ないな、変態でなければ即死だった。後、俺はれっきとした人間だ」

「うっそだろお前」

 

このスペックが必要なんですね?

つまりG&Kの社員は全員変態なんですね?

やだこの会社、辞めたい。辞めれないわ。

あと私は表情に出るからすぐに分かるんですって。

…そんなに驚いていた?と頬を擦ると隣から可笑しそうな目を向ける指揮官が居た。

ムカつくから拳骨食らわせた。喜ばれた。変態怖いなぁ。

 

「指揮官、Striker1.FALただ今…何この状況?

あ、貴方が例の娘ね?よろしく」

「はい…HK417よ、よろしく」

 

第一小隊の隊長様ね。ダミーを2体引き連れて行動できるエリートさん。

推定最適化率は38%って所かしら?この基地の規模からしてもそれで良いのかも。

その半脱げのような着崩し方はおしゃれなのかしら?

まぁこの独特のセンスは真似できないわ。

 

「……ふふっ」

「何よ…いきなり笑って…」

「貴女のセンスを矯正しようかなって♪」

 

やばっ…顔に出てたかしら?この笑顔は《狩る》時の笑顔だわ!

指揮官は拳骨で床をのたうち回って居て助けを請おうにも無理そ…

否、コイツ…私達のスカートの中を見て…あ、FALが踏んづけた。

アンタ達の中でも指揮官の扱いってこんななのね…

ってやばい、やばい…壁まで追い詰められた…!

 

「ヒッ…!」

「ふふ♪」

 

壁ドンだわ…ウレシイナー…ちょっと、胸…胸ぇ!

アンタの胸まで事故るわよ!?どうなってるのよぉ…

眼の前まで迫ったFALの目は笑ったまま…目が一ミリも笑ってないぃ…

 

「ひぐっ…ごめ…ごめんなさい…」

「よろしい♪失礼な事は考えないでよ?さ、私が案内するからついてきて」

 

私がべそかいて泣き出して謝ったら許してくれた。

すぐに謝ったら許してくれたかしら?

あ、指揮官が復活…今度はキック。いい音するぅ…

良いのかしら…あ、FALが行っちゃう…またね、指揮官。

…手を振ったら振り返してた。余裕そうね。

 

そう言えば検査時に回収された私の装備はどうなってるのかしら?

基地内だから武装する必要は無いけど…

案内を受けながら私はそんな事を考えてちょっと上の空だった。

お陰でまた壁ドンからのごめんなさいコースを食らった。

おかしいわね、私…同格の人形よね…?

 

指揮所・食堂・工廠・兵舎・倉庫…大まかに言えばこの5つがこの基地。

私の武装と装備品は兵舎に置かれてるらしい。

ついでに色々I.O.Pからの支給品も逐次送られる事になっている。

私のスリーサイズは計測されて寸分違わぬ…筈なんだけどなぁ。

だったらこの上着なんとかしてよI.O.P

まぁ返ってきたのは「諦めろ(ロマンだから)」の三文字。解せないわ。

 

射撃訓練場は無いのか?と聞いたら目をパチパチされた。

それで良いのかG&Kそこ大事でしょ!?訓練場!!

射撃訓練というか…誤差修正したいのに、出来ないじゃない。

何との誤差?決まってるでしょ理想とした着弾点との誤差。

そもそも調整で明日いっぱい工廠送りだったっけか。

その時に動かしてもらえると信じよう、うん。

 

 

 

――――――――――――第三小隊兵舎

 

まだスコーピオン達は食堂で騒いでる。

アルコールを煽っているのをちら見していたから間違いないわ。

 

兵舎の中は質素だけどしっかりしてた。

ウェポンラックにロッカー…簡素なベッド…

ソファーにゲーム機にモニター、雑誌類…これはスコーピオンの私物ね?

まぁパーソナルスペースに押し込めてるから良いでしょ。

やってたら私も混ぜてもらおうかしら…ふふ

 

あら?私のロッカーにもう小包?I.O.P仕事早いわね…

どれどれ…布?え?は?はぁぁぁ?

包を解くと中にあったのは……あったのは……

 

「なんでバニーガール…」

 

ますます持って度し難いわねI.O.Pィ!!(涙目)

これでも()()()ギリギリ覆える範囲ですって…

計算上って何よ…私達人形は成長なんてしないんだから。

あぁ普通に考えて射撃時のリコイルショックでしょうね。

…こんなの絶対着るものですか。

「アホくさい…」と罵ってからロッカーに吊るす…破棄は何となく…勿体無いわ。

なんとなくよ!?

 

「はぁ…疲れた、吐きたい…」

 

リバースするのが私のリバース方法になってるような気がする。

ちなみに兵舎に隣接されてるシャワールームと洗面台があるのでそこで吐こうと思ったら吐ける。

でも吐き続けはどうかと思うわ…

 

は、私今…乙女としてなんて考えが過らなかった?

 

「うぷ…ぅ…ぇ…」

 

……滅茶苦茶ゲロった。

顔面蒼白のまま兵舎でがっくり項垂れて…お腹が空いたけど喉を通る気がしないから動きたくなかった。

こんな無様…見せたくないし。

もう良い、今日は寝ましょう…悪夢なら醒めて…

 

胸が邪魔で横寝しか出来ない…元々そうだったから良いけど。

寝返りうつのも一苦労…女の体って大変…

……うぅ、だめ気が散って眠れない。

システムもエネルギー補給しろってうるさくアラート鳴らしてる。

あぁもう…あ、そうだ…電話回線はあったかしら…?

 

 

――――――――――――D08基地指揮所データルーム

 

 

「顔色が悪いが…本当に大丈夫だな?」

「平気よ…大丈夫だから…」

 

顔面蒼白な私を指揮官は心配したけど大丈夫…と言ってデータルームを貸して貰った。

電話回線は引っ張られていた…掛ける先は勿論私がよく知る…()()()()()()()だ。

震える指で一個一個確かに押して…コール音…

 

『お客様のお掛けになった電話番号は現在使われておりません』

 

私の頭は真っ白になった。嘘でしょ?

ナンバーディスプレイを見る、間違いないわ。

じゃ、じゃああのクソ兄の電話に…わた…私…!

コール音はする…出て、出てよ…お願い…!

 

『はい、もしもし』

「……ぅ…ぅぅ」

 

出た、間違いない…私のクソ兄…デブでオタクに引きずり込んだクソ兄ぃ

特徴ある声だから聞き間違えるなんて無い…え、じゃあ私は…?

 

『もしもし?』

「あ、えと…もしもし?夜分遅くに申し訳ないです。

そちらに弟さん…いらっしゃいませんか?」

『あー?……知り合い?』

「えと…はい…知り合いです……」

『アイツならI.O.P社見学行ったきり消息不明だよ、知らないの?』

 

あれ…?私…大事なこと…忘れてる…?

私がこうなったの…どうして…だっけ…?

動揺してる私を訝しむ兄に空返事しか出来なくなって…気がついたら通話は切れていた。

ガラガラと私の中で何かが崩れていく…思い出せ、私…

I.O.P社に入試前見学して…それから…工場見学して…工場内で私の身に何があった?

 

ぁ……ああ…!

バ カ な 私 が 安 易 に 生 産 機 械 に 触 れ て 巻 き 込 ま れ た ん だ っ た

当時の私のアホさ加減に頭痛が痛い…!

結果私って言う不良ロット…というか事後物件が出来上がって…

うわー生産責任者さんごめんなさい許して。

 

 

その後すすり泣く私の声を聞いた指揮官が入ってきて胸揉んできた。

大丈夫?おっぱい揉むからなっ…じゃないわよ。でも、元気出た…バカな私。

張り倒してからキックして私は兵舎に戻った。

ニヤけてないわよ、何よスコーピオン…や、ヤメロォー!




あ と は 楽 し み に し て い ろ 諸 君
ド ロ ッ ド ロ の 濃 厚 ピ ー チ 展 開 かもねー
取り敢えずR18には接触しないようにしますん
つまりセッ**しなけりゃやりたい放題なのでうわ何をするやm(ry


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Day7 ちゃんとした整備と波乱の予感

あと指揮官の挙動はやりすぎましたね、反省します。
でも変態だから多少は許して。


目が覚める…ここはD08基地、日夜鉄血人形とドンパチしている前線。

私はHK417、元人間元男…現在戦術人形のおバカ。

人形化の原因が自分だって思い出して呆れたけど…ある意味良かったのかな?

あのまま就職難でも自殺してたかも知れないし…第二の人生波乱の幕開けだけどいい感じ。

何だかんだ戦場が合ってるのかも。最前線は嫌だーって思ってたのに…

 

「ふぁぁぁぁ…あ、おはよー417」

「おはよう、スコーピオン…昨日はよくもやったわね」

「あっはははーつい♪指揮官と何かあったんでしょ?」

「教えないわよ、ふんっ…」

 

起き抜けのスコーピオンに早速誂われる。

どうやら私はカースト下位らしい、しばらくはこうしてオモチャにされるのね…ふふ…泣けるわ。

 

「…あら?早いのね417」

「おはよう、Mk23」

「わたくしより早いのは素晴らしいんじゃない?早くダーリンに挨拶に行かなくちゃ♪」

「あっそう…」

 

あんなセクハラ変態魔人が良いのかしら?

そう言えばMk23もセクハラされるのかしら…されそうね。

 

「勿論よ、それでも好きなの」

「え、あ…そう…」

 

恋する乙女はなんとやらって奴かしら。

というかナチュラルに心を読まないで。表情に出てる?

こんな心情をすぐに読む人形怖いわ…私も人形だけど。

そんなこんなでMk23は「待っててねダーリィィィン♪」なんてドップラー効果残して行った。

爛れてない?この基地…第三次大戦末期じゃないんだから…

 

あと起きてないのはM14とUziね。

確か第三小隊の作戦開始は…昼過ぎ。なら無理に起こすのも無いわね。

私は指揮官に挨拶してから…あとちょっと苦情入れてから工廠に行きましょう。

I.O.Pの職員が首を長くして待っていそうだから…

 

 

―――――――――――――D08基地司令室

 

 

「おはよう、指揮官…何やってるの?」

「おはよう417…見ての通り、朝の癒やしの時間」

「ダーリン、こっちを見てくれなきゃイヤよ?」

「はいはい、マイエンジェルソーコムちゃん」

 

…その尻尾の通りに発情した猫みたくなってるMk23が甘えていた。

…頭が痛くなる光景に頭を抑えた私は悪くない。

膝の上でゴロゴロと喉を鳴らすMk23とそんなMk23の胸元をガン見してる指揮官…

頭痛に悩まされながら意見具申に机をぶっ叩く。

指揮官の目とMk23の目がこっちに向いた。

 

「セクハラも大概にしていただきたいけど…それより、私から一つ提言です。

無線での交信ですが…コールネーム制止めません?はっきり言って指揮系統に混乱が出るかと。

ストライカーをコールネームにするなら小隊全員に配分するべきかと…

それ以前に鉄血のガラクタは傍受するなんてオツムがあるヤツ…見ました?見てませんよね。

はっきり言って無駄です。そもそもコードネームがあるんですからそれで呼びましょう?」

 

「お、おう…かっこいいと思ったんだけどなぁ…」

「かっこいいで混乱した私が居ます、これから配備される人形も同じだと思います。

ですので…危なっ!?」

「あいだぁっ!?」

 

この変態は…!ちょっとスキを見つけたと思ったら手が出るのか。

つい反撃でグーパンチしたのは悪くないわよ。むしろナイスな反応でしょ、私。

ふふん、やっぱり私は完璧ね。

 

「今日の予定の工廠での調整に行ってきます」

「ぉーぅ…いってらぁ…」

「大丈夫?ダーリン、おっぱい揉む?」

「前が見えねぇ」

 

吐き気を催しながら私は司令室を飛び出した。

甘ったるい空気にも、私の頭にも嫌気が刺す。

バカなんじゃないの?バカなんじゃないの?

 

 

―――――――――――――D08基地工廠

 

 

「待っていたよ、417君…さぁそのベッドに寝たまえ。義体の調整を開始する」

「お願いします…終わるのはどれくらいになりそうです?」

「予測では昼には終わるが…キミは特別だからな、夕暮れになるかも知らん。正直に言ってしまえば分からん。」

 

身も蓋もない、職員をしても分からないとは。

私のAIのコピーも取ってダミーの作成を完了するらしい…

運び込まれている義体は…見知った私の身体がずらり3体…

ぁ…作業が始まる…意識が遠のいていく…

 

 

「どうだ?AIのコピーは」

「…ダメです、芳しくないですね…このAIなんでこんなに複雑化してるんだか…しょうが無いから動くようにだけします…」

「となるとバックアップが効かない人形になってしまうな…AR小隊の人形と同じく…」

「えぇ、ほぼワンオフの人形になりますね」

 

カタカタと端末に対して顔突き合わせて唸る職員。

職務と私情は別なのだろう複雑な顔をしながらも417の身体を仕上げていく。

元々AR用の身体のセッティング。エッチングのみではカバーしきれていなかった。

その無理を矯正し各部パーツの再設定、組み換え。

未熟なエッチングも職員の手で正されていった。

ちゃんとした施設ではなく破棄された施設で行ったエッチングは未完成な物だったのだ。

正規のAIではマトモに当たったものでは無いだろう。

 

「なんだこのエッチング…たまげたなぁ」

「うわ…これは素人がマニュアル片手にしてますね…」

「人形自らが応急でしたんだ、そうなるだろうさ」

「それが不可解なんですよね…本来ならば起動すらしない筈」

「分からん…本社に送れば分かるかも知らんが…とにかく今は作業だ、イイナ?」

「アッハイ」

 

こうして作業は粛々と進められていく。

人形は眠る、すやすやと安らかに…忙しなく動く工廠に反して。

 

 

「おー、次の配属の人形のマニュアルか?」

「はい、新設の第四部隊に配備予定の人形たちですね。」

 

メカマン達がざわめく、配布される資料に目を通す。

新規に発注した人形の整備マニュアルである。

 

UMP45

UMP9

HK416

G11

 

以上四体の整備マニュアルだ。

メカマンは揃って調整中の417に目を向ける。

聞き及ぶ416の性格上問題が出る未来がみえたのだ。

 

「アフターケアはしっかりやろうな。なっ。」

「そうすりゃ俺らがあの子達のハートをつかめるチャンスも」

「いやねーよ、俺らなんて」

「そんな事よりオナニーだ!!」

「おいコイツをつまみ出せ」

 

「「うす」」

「ナニスルダー!」

 

工廠は眠らない。人間の賑わいで何時も溢れている。

喧騒に包まれる417の寝顔がうっすらと微笑んでいた…

 

 

―――――――――――――夕暮れのD08基地工廠

 

「ん…んん……終わった?」

「うむ、ばっちりな。ダミーリンクも終わっている。」

「……そのようね。」

「「「バッチリ、完璧よ。」」」

 

異口同音、整然と並んだ私のダミーは私の命令通りに動く。

そうでない時は各々のAIで動くみたいだ…常に肩肘張る必要は無いのね。

ただ…所作にぎこちなさが残るわね…

 

「実はキミのAIはバックアップ出来なかった

ダミーのAIも似せたが…オリジナルと一緒ではないな。」

 

まぁそうよね…とは言えないけど。

すんなり胸に落ちた。人形として生きるにも一度っきりの人生ってことでしょ。

ダミーなら死んでも直したり出来るけど…

うん、そこのAI見せブラがあるからって上着をはだけさせなーい。

FALのマネ?よーし本体の言うこと聞きなさーい?

楽だって?…あら本当…でもこれだと痴女よ?

 

「ヒューヒュー、見ろよあのおっぱい」

「打つわよ?」

「ヒエッおっかねー」

 

メカマン達が野次ってきた。

男の目があるのを自覚しなさい、私…どうであれ私は女として見られる。

それは否応無しの事。認めなければならないこと。

吐き気を催していたら壊れるわ。

順応しなければ死ぬのは…()ね…

 

調整の終わった身体での射撃をしたかったけど許可は降りなかった。

的は無いし訓練場も無いから認可できないとのこと。

あら?あの説明書は……あ。

吐き気してきた…ナンデヨリニヨッテ…

 

 

―――――――――――――D08基地司令室

 

 

「失礼します、417です」

「ん、入れ」

 

吐き気をひた隠しにしながら工廠を後にした私は指揮官に報告に来た。

まぁ報告は工廠から直接上がってるでしょうけど…

指揮官もホクホク顔だ…私の仕上がりがそんなに嬉しいのかしら?

いや、違うわね…()()()の事が大きいと思う。

 

「細かな修正だが…ふーむ、おっぱい…」

「ブラは仕方ないでしょ…事故が起こったら…だ、大体これだって恥ずかしいのよ!?ジロジロ見ないでっ!」

「へぶっ!」

 

あぁもうこの男は!おっぱいを見て少し落胆したぁ!?

ブラで隠されたのがそんなに不服!?上着がはだけて露出はしちゃってるのに!?

頭掴んで机に叩きつけてやったけど…あぁもう、調子狂うわ…

 

「だが…良いな、綺麗になったな417」

「っ…そ、そう?まぁ…私、完璧ですし?」

 

なにこれ…嬉しい…?綺麗って言われて嬉しい?

いや、違う…違う違う!

ぶんぶんと頭を振って復活した指揮官に対して踵を返す。

そのまま飛び出していく。

あんな男最低なのに…!

綺麗なんて言われただけで…ばーかばーか私のばーか。

 

「あ、アンタは…」

「…WA2000、ふぅん…この基地に居たのね。」

「フン、どんな新人かと思ったら失礼ね。まぁ私の事は知ってる様なら良いわ!

同じライフル同士仲良くしてあげても…良いのよ?」

「うん………じゃあね、指揮官によろしく。」

 

WA2000、高性能のRF人形。私と領域は同じ。

ただ私と違って銃自体のマルチロール性は無いから狙撃一辺倒ね。

手に持ってるのは作戦報告書…今日の副官はWAだったのね。

正直、この基地の人形は把握していない…一応周知されてるから私の存在は知られてるみたいだけど。

困るのよね…こういうエンカウントが…それにしても自尊心が高いこと。

…おっぱいもあるからアイツにセクハラされるわね。

 

「何よ文句あるわけ!?」

「見てるだけじゃないか…それより書類はもっと丁寧に主観は省いて…」

 

背後から聞こえてくるのは…あれ?仕事してる?

ふぅん…一応スイッチのON/OFFはできるのね。見直した。

早く食堂で遅いディナー楽しんで…後、スコーピオンから明日の指示を聞いて休もう。

今日のディナーメニューは…やった、カレーだ♪

山盛りは…食べなくても良いか、普通によそってもらお。

 

―――――――――――――D08基地食堂

 

 

食堂につくとそこには第三小隊のメンバーが揃って居た。

食事を受け取ってから食事する職員の合間を縫って合流する。

 

「やー417、今日はおつかれー」

「お疲れ様…私は調整で眠ってばっかりだったからそうでもないわ」

「あ、そうそう私は後で同じRFとしてデータのフィードバックがあるみたい。本気出したら引けを取らなくなるかも知れないぞ~」

「あら、可愛いブラじゃない…ダーリンに褒められた?」

「ブラじゃないよ!ちゃんとした衣装だってば!!…私じゃない?」

「「「「違う」」」」

 

ふふ、おかしい…スコーピオンはゲラゲラと笑いだして。

M14は不敵に笑って私に対抗心向けて。Mk23はからかいに来て…Uziはポカンとしてる。

私は私でおかしくてクスクス笑っちゃっていて。

あのバカの事なんて忘れてすんなり食事にありつけた。

ムードメーカーって大事ね。

 

だからこそ、この中から死者は出させないわ。

私の人形としての新たな一歩を胸に誓っていた。

 

「417どうでもいいけどおっぱいは机に載せない、行儀悪いよー」

「え、載っちゃうものじゃない?」

「載らないかなぁ…うん、うん」

「載らないわよ、載せようと思ったら載せれるけど♪」

「そういう事言わないで…ほらぁ…変な注目されるじゃないのぉ……」

 

スコーピオンが発端、Uziの天然からの飛び火で私が集中砲火。

私の扱いはもうこうなのね…いじられ役かぁ…

Uziが仲間の眼をしてこっち見てる

 

「大丈夫?まぁそのうち慣れるわよ」

「平気よっ…ふんっ」

「なら良いけど、カレーうまー♪」

 

Uziは周りの目を気にせずのんきにカレーを食べ始めた。

私も食べよ…ん、美味しい。

けど何でかしらね、しょっぱいわ…(涙目)




ちょっと役のわーちゃん、ポジは417ちゃんとほぼ同じ。
同部隊内での弄られキャラであり言わずと知れたツンデレちゃん。
いや、ツンに見せかけたデレデレキャラだ。

あとHK416満を持して次話登場。
やったね417お姉ちゃんだよ。


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Day8 ピクニック前線「ゆるフロ」

416襲来、417はゲロる


D08地区所属、HK417です。

今日はとても胃が重たい…カレー食べたからじゃないわよ。

例の人形が来ちゃう…鉢合わせになっちゃうの!

絶対私を見たら卒倒するし私もストレスで倒れる…!

やだぁお家帰るぅ…ここがお家だった…

 

「ふぅ…よし、覚悟完了」

「ダーリンに挨拶に行く?」

 

起きてたの?作戦時間よりはずいぶん早い時間だけどMk23はもう起きていた。

私も言えた立場じゃないけど…私達第3部隊は作戦開始時間が昼過ぎと遅い。

治安維持任務だから見てきて鉄血適当に潰して戻る。

規定偵察範囲を警備して終わり。接敵がなければ暇を持て余して終わる任務。

ましてや私からしたら的当て待ったなし。

次はパーフェクトゲームに持っていってやろうじゃない。

…Mk23の言う挨拶は謹んで辞退した。

今はあんまりストレス抱えたくないわ。

 

 

――――――――――――D08基地食堂…朝

 

 

「あら、早いわね…もう慣れた?」

「FAL…えぇ、まぁ」

「そう、なら良かったわ…その着崩し、センスあるわよ♪」

「…」

「拗ねないのー♪」

 

どうもこのFALという人形は苦手だ。

事あるごとにからかってくる。年下をおちょくるように。

私は清々しい気分で朝食を戴くはずだった。

隣に座ったこのお姉さん系おちょくり人形が来るまでは…

拗ねてるのがバレて逆に喜ばれてしまった。

 

「そう言えば聞いた?HKのお姉さんが来るらしいわよ。」

「知ってます…416でしょう?気が重いです…」

「あらら…喜んでると思ったら…」

「416の性格上私をどう思うと?」

 

喜んでないやーい。卒倒させちゃう相手が来るんですよ?

何をどう転んだら喜べるんですか。そんなに性格悪くないですぅー。

 

この人形、勝手に私の頬をつまんでグイグイ…餅みたいに伸ばしてぇ!

食べようと思ったベーコンエッグトーストが皿にぽとり。

訂正、私のおっぱいの上に乗っかった、熱い。

 

「あら、こんなに大きかったら乗せられるのね」

「むー!!(涙目)」

「どれどれ…ほー流石だな、おっぱいちゃん」

 

誰がおっぱいちゃんだぁー!朝から私をオモチャにして「楽しいわよ♪」この鬼畜人形ぅー!

訓練があったら絶対ヘッド連射して泣かすぅ!

メンテナンス班の人も覗くなぁ!

 

「ふふ、それじゃあ出撃だからまたね、おっぱいちゃん♪」

「あんたいつか泣かすぅ!!」

 

…ベーコンエッグ、好きだったのに味があんまり分からなかった。

これもそれもFALが悪いのよ!うわーん…

 

 

――――――――――――D08基地第3部隊兵舎

 

 

「あら、おかえり」

「…Mk23」

 

Mk23も兵舎に戻っていた。

朝食は良いの?食いそびれるわよ。

私は食べてきたばかり…味気なかったけど。

 

「毎朝私はダーリンと食べてるからもう食事済みよ?」

「左様で…毎朝?」

「そ、毎朝♪」

 

ぼんやりとMk23を見ているとこっちを見て笑った。

ちょっとムカつく、何その顔…勝ち誇ってるつもり?

 

「ち・な・み・に…口移しでねっとり♪

もちろん指揮官の眼はわたくしに♪」

「もういい」

 

もうやだこのサキュバス、こんなのが夜目役なんて死にたい。

この部隊大丈夫?他はマトモだから大丈夫ね。うん。(錯乱)

作戦開始までまだ時間がある…どうしよう。

 

「ん、んー…あー良く寝た…おはよー二人共ー」

「スコーピオン…おはよう。」

「遅いわよ、ダーリンはもう堪能済みでしばらく挨拶しないわよ?」

「そりゃ良いやー」

 

ボサボサの頭を掻きながらスコーピオンが起きてきた。

とても人間臭い…お腹かくの止めなさいオヤジ臭い。

あ、ゲームし始めた。あのゲームは…!

 

「塊●!」

「知ってるの?一緒にやる?」

「えぇ、勿論よ!二人でとにかく大きくモード!」

 

こんな所で素晴らしいレトロゲームに巡り会えるなんて!

スコーピオン、貴方のセンスは間違いなく「いいセンスだ」よ!!

 

 

でっかい子供が二人してぎゃいのぎゃいの遊び始め、M14とUziが迷惑そうに起き出して。

そんな兵舎を見てMk23はクスクス笑って…ゲームで遊ぶ417を背後から強襲。

それを見てM14がUziを強襲して第3部隊の2大おっぱいちゃんは泣く羽目になった。

スコーピオンはゲラゲラ笑って煽っていた。

M14ェ…アンタはそんな事しないと思ったのに…

 

 

――――――――――――D08基地司令室

 

 

「指揮官、第3部隊スコーピオン以下4名入ります。」

「入れ」

「はっ!」

 

この基地に来て以来はじめての任務だ。

パリッとした緊張感を持ったスコーピオンに続いて私達も入る。

ちなみに私は一番最後。

 

「はい、気を楽にしてー何時も通りにリラックス

それじゃあ、昨日と同じでダミー連れて前線警戒よろしくね。

417は初めての出撃だけど緊張しないでね。キミの実力だと暇すぎるかも。」

 

「「「「はーい」」」」

「え、えぇ…」

 

それで良いのかPMC、それで良いのかG&K

ゆるっ…ゆるっゆるの司令に緊張感は何だったの…?って感じでがっくり。

拾われた時も遠足みたいだったのはデフォルトだったのね…

 

一人私だけ困惑していると指揮官がこっちに視線を投げていた。

視線が物語っている、コレでOKなんだと。

 

「417」

「何よ…」

「無事を祈る」

「……あっそぉ、私が居たら絶対だからその心配は無駄よ」

 

いい笑顔で言われた…呆れ通り越して笑えてくる。

遠足気分の小隊と行くのに指揮官は無事を祈る…ねぇ。

ちぐはぐ感がするけど…まぁ仕事はきっちり締めるのはわかった。

セクハラ目線だけは嫌だけど…うん、見直した。

 

 

指示を受けた後兵舎に戻り装備を整えて居る最中…

双眼鏡を持ってしっかりとしたマグポーチを腰に巻いて…

背中にはバックパックを背負って、レッグホルスターにMk-23を刺し…よし。

鉄血殺すべし、慈悲など無い。

おーいダミー人形あんたも双眼鏡持つのよ?

 

 

――――――――――――D08地区前線ランディングゾーン

 

 

「どうかお気をつけて!」

 

そう言ったヘリパイロットに別れを告げて私達は降り立つ。

この弾を撃ち込める相手はどこかしら?

 

「ねー、417ってなんで双眼鏡持ってきてるの?」

「性能差で私達に軍配があったとしても胡座をかきたくないのよ」

「そっかー。敵が居たら教えてね!今度はあたしが活躍するから!」

「はいはい…だったら私が全部食っちゃう前に展開しなさいよ。」

「言ったなー、今日のMVPはこのスコーピオン様の物だー!」

 

電子式のではなくクラシックな光学式の双眼鏡。

簡単に言えば反射を抑えて私達の視覚をブーストする。

私が担う偵察の役割に置いてこれは大変貴重。

ぶっちゃけ肉眼でも偵察出来るけど…結構寄られてからになるから被害が出る。

そんなのスマートじゃないわ。

軽口を叩き合いながらルートに沿って歩いていく…

ダミーには散開させて広範囲をカバー、ダミーリンクの物量よ。

 

 

 

 

結局今日は敵に会わなかった。

本当に暇な任務となってしまった…こうなると指揮官的にMVPは誰かしら?

そんなことを口々に言いながらヘリに回収され私達は基地へと帰って来た。

無線越しには無事をとにかく喜んでいた。

全く…私が居たら絶対だって伝えてるのに…

 

『可愛い部下を心配するのは悪くないだろ?』

 

何が可愛い部下よ…可愛げのない上司のクセに。

 

 

――――――――――――D08基地司令室・夜

 

 

戦果は無かったけど平和に終われて良かった。

スコーピオンたちと談笑しながら司令室向かっていたら中から話し声がする。

報告に入って…うわ。

 

「本日着任したHK41…6…」

「あ…」

「UMP45よ、よろしく~」

「新しく仲間になりました、UMP9!これからは家族だよ♪」

「G11…眠いからもう兵舎に行っていい?」

 

出会っちゃった。

あ…と私が漏らしたあとわなわな震えて大股で私に近づいてくる。

がっしり肩を掴んで顔を覗き込んでくる、止めて、怖い。

 

「アンタ…何よ?」

「HK…417…です……はい…」

「417ぁ?どう見ても私の完璧な身体を下品に見せてる露出狂でしょ!?

こうも着衣が同じなのに言い逃れ出来ると思っているの!?

こっちの目を見て、見ろ!!何処の所属の()よ!?」

「ひっ…せ、正式データです…」

「……」

 

…兵舎いこ、もどす…うえっ

烈火の如く怒られた、そうだよねぇ。そうだよねぇ。

こんな不良ロットが動いてたら怒るよねぇ…

 

「416~?あら、白目剥いて気絶してるわね、おもしろ~い」

 

後ろでなにか聞こえた…知らない、知らなーい…

 

 

――――――――――――D08基地第3部隊兵舎

 

 

「おえぇぇぇ…」

「大丈夫ー?」

「だいじょばない…」

「重症だこれはー…」

 

飛び出した私を追ってスコーピオンが来ていた。

ゲーゲー戻してる所を見られて心配されてる。

戻す人形は初めてだと言ってる。でしょうね。

洗面台を見る、真っ青な416顔がそこにはあった。

 

違う、私は417…416じゃないのよ。

く、区別化の為に髪型とか変えたら…

うーん…納得してもらえるかな?

意見具申してみよう、あとはI.O.Pが何とかする。

というかさせる、絶対にだ。

 

「うぶ…ぉ…げえぇぇぇ…」

「はいはい…ゲーってしようね、ゲーって…」

 

スコーピオンの姉力が意外と高かった。

お陰で吐き気は2ゲロで収まった。

 

「416の怒りの矛先があの後指揮官に向いてねーいやー凄かったよ

指揮官もタジタジでいつもの開幕セクハラが無かったし」

「やめて、せっかく吐き気無くなったのに」

「まぁまぁ、でだけど明日また工廠に行ってほしいってそのタトゥーとか変えるんだってさ

はい、正式指令ね。んじゃーあたしは報告に戻るから」

 

口を濯いでぺっ…してから指令書を見る。

うん、明日の午前中に工廠に向かえ…か。

 

「どんな姿になるのかなぁ…」

 

悪化したらI.O.Pバカなんじゃないかなと思う。

UMP姉妹みたいなのが良いなぁ…




スコーピオンの姉力とかいうパワーワード
小隊長だからね、面倒見は良いはず
次回は417ちゃん変身の巻、皆ツーサイドアップなロリは好きかな?
それも小悪魔チックに着崩し制服のロリっ子は

416?まぁキレて気絶まで、次回で距離詰めるから。


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Day9 417おしゃれ革命

サブタイトルは適当だけど的外れじゃないはず
やったね417ちゃん、衣装が進化するよ!


――――――――――――D08基地第3部隊兵舎・早朝

 

 

「おはよう、Mk23」

「おはよう♪」

 

何時ものように朝はやってきた。

私の外観を変える日…416に遭遇した時に怒られないくらいに変わるかな?

制服がより大胆になったりしないよね?

不安が胸の中で渦巻くけどそれはどうとでもなれ…大胆になったらI.O.Pを恨む。

というかカチコミ加えに行く。

 

Mk23はうんっと伸びをしてさっと身だしなみを整えると早足で司令室に。

何時も元気ね…早朝の指揮官はだらけたセクハラ魔人モード。

近寄ったらどうなることか分かってて行ってるのだから恐ろしいわ。

それにしても…Mk23もそこそこ胸があるわよね?

やっぱり揉まれたりするのかしら…

 

後で聞いてみようかしら?

いや、藪蛇ね…考えるなバカな私。

 

それより、食堂が開くまでどうしようかな?

ゲームは他の子起こしちゃうし雑誌読んでようかな。

ファッション雑誌?ふぅん…M14の私物かぁ。かわいい系が多かった。

これは?ぶ…何このアダルティックなファッション雑誌は…

間違いなくMk23ね、ダーリンオススメなんて丸文字で書いてるもん。

うわぁ…うわぁ…

 

 

――――――――――――D08基地食堂・朝

 

 

「あらぁ?貴女は…」

「えっと、イサカね…HK417よ、よろしく。」

 

食堂でばったり会ったのは第2部隊隊長のM37イサカ。

私と並んでおっぱいちゃんなんて呼ばれてる人形。

ちょっと特殊な受注方法じゃないと要請できないSGの人形だ。

私より長身で…おっぱいは互角か私が大きいかしら?

横に並んでみて比べてみません?

 

「ふふん、私の美貌に目を奪われてるのね♪

劣ると思うことはないわ、私が美しすぎるのがいけないよ」

 

訂正、ただのナルシストで賛美しか聞こえないタイプと見たわ。

…付き合うのはアホかな…と思うけど食事くらいは肩を並べて食べるとしましょ。

一応、仲間ですし?変な対抗意識はありませんから。

 

「んー♪」

「ん…美味し♪」

 

今日のメニューはハニートーストとサラダ、温かいオニオンスープ

 

並ぶおっぱいに食事中の職員たちの眼が集中する。

食事中は私事モードですか、そうですか…露骨に見るわねー…

イサカの逆隣の職員なんて覗き込むくらいだし。

ぐい…と顔を押しのけたらチラ見に変わったけど…

 

美味しい食事が台無しになるわ、勘弁してほしいけど…

やっぱり気になるわよね…分かるわ、私が男だったら見逃すわけ無いわ。

特に…こんなの…

 

「なぁに?(ユサッ」

「なんでもないわ(タプン」

 

些細な所作で揺れるおっぱい、眼に毒だもの。

男の悲しい性はわかってるわよ…わかってるわ…

 

「あ、イサカちゃん、あとで今日の分頼むね」

「はぁい♪任せて、私が癒やしてア・ゲ・ル♪」

「そっちのおっぱいちゃん…おぉでっけぇな!…でけぇな!」

「うるさい、黙って。」

 

気安く話しかけてくるのはメンテナンス班の職員ね。

所属はG&K、つまりは変態か。

そしてイサカあんたもMk23の同類か?

あんたはメンテナンス班のアレなのね?アレ。

 

「あぁ主任については悪く言わないで?

仕事についてはしっかりする真面目なんだからハメを外させてあげるのもイイ女の条件よ」

「知らないしそんなの聞いてない」

 

楽しい食事は終了よ、色ボケ女。

工廠に行くのは…同じだから肩を並べて食堂を出ていく。

職員、後で全員シメるわよ?鼻の下伸ばしすぎ。

 

殺気を当てたら慌てて視線を外してるの、ぷーくすくす

 

 

――――――――――――D08基地工廠・朝

 

「じゃ、またこのベッドに寝てくれ。

ダミーリンクは…今食事中?ふん、分かった…逐次作業開始しよう。」

 

「お願いします、またよろしく…」

 

見慣れたI.O.Pの職員が私をメンテナンスベッドに寝かせて作業を開始。

程なくして私は眠りに落ちる…ダミーリンクはちょっと遅れるけど問題はないみたい。

私のダミー人形は起きるのが少し遅い。そしてちょっとだらし無い。

私の性格の何処が出たのかしらね?416に叱られるからそこも直してほしいなぁ…

 

あ、イサカは何してるんだろう?

メンテナンス班の主任の背後から…抱きついて、ほう、肩たたき?

え、あんな調子で言ってたからMk23と同じ調子で視姦されるんじゃないの?

 

「あーら凝ってる凝ってる♪もみもみしましょうね~♪」

「あー…助かるわ~さんきゅーサッカ…つ…で……お……い……」

 

あ…ダメだ。そろそろスリープに落ちる…

認めないわよ、そんな微笑ましいやり取りだけじゃないって。

わた…し…が……

 

 

 

「眠っちゃった?」

「はい、スリープに落ちましたね。」

「ふふ、可愛らしい寝顔ね♪私の次に美しいんじゃない?」

「……そうですね、作業開始する、各員設計通りにやれよ」

 

 

眠った417の上着は剥がされて細やかな作業が始まる。

それに伴い衣服の着替え方もシステムにインストールしていく。

着替え方が分からなかったらポンコツも良いところだ。

淡々と黙々と職員は417にメスを入れる……

 

そんな様子をイサカは少し羨ましそうに見ていた。

寝転がったメンテナンス班主任の背中に乗っかりながら。

これが本当の尻に敷かれる男。

 

 

――――――――――――D08基地工廠・昼下がり

 

「工程完了、そろそろ目覚めるはずです」

 

職員の声だ…ぅぅん…何だか目覚めが怖いわ。

瞼を擦り起きると…姿見が置いてあって、私を映していた。

 

ベレー帽は取り払われライトブルーの髪飾りも片方のみになっていて、髪型はツーサイドアップ。

結ぶ飾りの色合いは黒とパープルのツートン。馴染みの色。

目元のタトゥーは無くなって…制服が…

学生服のブレザー風に改造され下乳辺りボタン一個で止められているツートン上着。若干袖が長くなってる。

あ、ブラウスがあるけど…なにこれ丈みじか!?おへそ丸見えよ…

ブラに包まれた胸はボンって出てるしおへそまで晒す事に…これは恥ずかしい…

上着がほぼイサカスタイル、ブラウスがU字におっぱい回避してるの!

ボタンは?は?どっちも一個だけ…?結局胸の守りはブラに頼れですって?

ミニスカートは柄が入りチェック模様、待って、鼠径部上からショーツが見えてるじゃない!?エグい角度の…サイドが紐のショーツ

変更されてるってことは…はぶっ…

 

「卒倒したぞ」

「何を想像したんだか…」

「不満をあげた416嬢に見せるのは?」

「画像データを送ればよかろう、妹君はこうなったとな」

 

無心で作業する職員と気絶したニュー417。

 

その後怒りの416がカチコミしてきたが職員は無常にも緊急停止コードを発動。

416は無事止められ粛々と処理。

苦情を上げたのを後悔して床で呆然とする416と気絶する417がそろって工廠に残された。

 

 

 

「う、うーん…」

 

あれ、私…バージョンアップは終わったんだっけ。

あぁうん、私の見た目は大幅に変わった。変態共覚えてろ。

絶対いつかカチコミして泣かす。

見せブラの次は見せパンツ…私はビッチではないのよ?

そもそも心が女じゃないのに…こんなメスガキ風に仕上げちゃってどうするのよ。

あ、416…眼の前で手を振っても気がついてない。

魂を抜かれたように中空見つめてブツブツ何言ってるの…?

 

私は間違ってない…間違ってない…間違ってない…

「うわぁ」

 

うわぁ。うわ言で何言ってるんだ。

うーん…ちょっと慣れないなぁこの髪型。

ずっと摘まれてるような感じ…縛ってるってやーね。

 

「……姉さん?」

「…何よ、その格好…アンタの指示!?」

「違います!I.O.Pの仕業ですぅ!」

「よし、今度一緒にカチコミ入れるわよ

銃器はダメだけどマーシャルアーツなら通るはず」

「はい!シメましょうね!」

 

思い切って姉さんなんて声かけしたけど成功だったかな。

また肩掴まれて詰められたけど今度はイイ笑顔で握手。

416の瞳に映る私もまた笑顔だった。

結構面影は残るけど印象が変わったから許容範囲内に収まったかな?

あ、416はマーシャルアーツなのね。

 

 

――――――――――――D08基地第3部隊兵舎・おやつ時

 

 

「そんな訳でリニューアルです」

「うわ、攻めたデザインだねー…このジッパー動くの?」

「はい、でも着用すると…I.O.Pのガチガチ行動阻害コードが邪魔してここまで上げきっちゃうんです」

「うわー…」

 

くるり、ターンして見せるとスコーピオンから声を掛けられた。

そう言えば今日は非番だって言ってたわね。ゲームしてる…後で混ぜろ。

一つ訂正、ここまで攻めてるのは私の意思じゃなぁい!

I.O.Pの見えない手が私をこう着飾らせるの!

ついでにバニースーツの着方までインストールされてて笑いも浮かんでこないわ…

誰が着るもんですか!

 

あら、何かしらバニースーツのデータに隠れてもう二つインストールされて…

……私は何も見なかった事にする。そんなの着たら416に絞め殺される。

せっかく仲良くなれそうな雰囲気なのにご破産にするもんですか。

 

「ただいま~♪あら、417ちゃん可愛くなったわね~♪

この辺もセクシーに出しちゃって…要望どおり?」

「全く逆になったわよ。」

「そぉ?似合ってるから良いわよ♪小悪魔なおませさんね♪」

「誰がおませさんだぁ!」

 

この弄り人形は…!

そこに直りなさい!修正してやるぅ!!

 

「お、喧嘩の開始ー?やれー!ブッカマシちゃえー!」

「何か面白そうな気配~」

「ふふ、元気な証拠ね♪416の妹ってアグレッシブなのね!」

 

外野が増えたが関係ないわよ!

さぁMk23覚悟しなさいよ、今日こそアンタを泣かすぅ!

あ、ブラ掴むなヤメロォ!あ、あー…!

 

 

私は無力でした。ひぐ…




即オチキャットファイト。417はどうあがいても勝てない。
実用性は無い、安心と信頼のI.O.P
416?もう姉堕ちしてるから。

まぁスキンで肌面積は減るから安心やで、417

*追記*

誤字報告感謝です


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Day10 417メンタル「くそざこ」

今回は短い。
チョロゲロ417ちゃん。 あとちょっと重いかなぁ?


――――――――――――D08基地第3部隊兵舎・夜

 

 

「さて、暴れた罰を与えないと♪」

 

いきなりコイツは何を言い出した?

私のロッカーを勝手に漁って…まさか?

手に取ったのはバニースーツ!しっかりウサ耳まで取ってこっちに来る。

やめろ、やめろぉ!それを私に近づけるなぁ!

 

「暴れた悪い子には…コレを着てご給仕してもらいましょ♪」

「断る!」

「まぁまぁ、着ちゃいましょ~…ついでにそのバカでかいのどうやったか教えなさい…コノデカチチ…」

「嫌だー!服に手をかけるなぁ!ひゃっ!?」

 

うわ、何をするやめろ。

 

 

*衣擦れの音*

*あられもない悲鳴*

*悪乗りする人形の野次*

 

 

「じゃーん♪」

「……いっそ殺せ」

 

この低身長とおっぱいに見事に合わせたバニースーツ。

カフスもきっかりハマるし…I.O.Pは私の3サイズ把握してるのよね?

細部に渡るまでびっちりしてて逆に怖い、この網タイツとか食い込み計算してる上のサイズだ。

このロリロットの最大の魅力は…身長と胸以外のお尻とか太ももとか…

足の長さの比率とかは416基準をしっかり守られている。

頭と身長の比率はSAA並になってるのにね!

 

すれ違った時に目線の高さはほぼ同じだったと思う…

 

「じゃあ、まずはダーリンの所ね♪」

「ふふふ、面白そうだからついて行こうよ45姉」

「そうね~…あの417がどんな反応示すか楽しみね~…あ、そうだ」

 

シャッター音!?振り返った私の顔まで撮られた!

見ると45と9が揃って情報端末を構えて撮っていた。

待って?9が戻る?まさか…

 

416に見せるつもり?あー…私死んだかも。

Mk23に引っ張られながら私は死んだ眼で司令室に連行された。

 

 

――――――――――――D08基地司令室・夜

 

「何してるの、417…非情に眼福だけど、うへへ」

「殺せ、いっそ殺せ…」

「はい、ダーリンにプレゼント♪

今日のおやつは417で決まりよ」

「おやつ…?ねぇMk23~おやつって何のことよ?」

 

指揮官に真っ先に見せられる。

見られた…男に、こんな姿…見られた…

女の…男に給仕するための…姿…

うふ、ふふふへへ…ふへ…

 

「417の表情が死んでる件」

「おやつっていうのはダーリンの満足するまでおっぱいを~」

「あーわかった気がするからもう良いわ~」

 

…満足するまで見られるとかでしょ

そうは行かないわよ、どうせ416がカチコミしてくるわよ。

指揮官が心配そうにしてるけど知ってるわよ、ほら胸見てる。

どんなに心配でも欲望には忠実なのは知ってるんだから。

 

「Mk23、もう良い下がらせろ」

「えー」

「えっ…?」

「え~?」

 

正気?あのセクハラ魔人が「早く」

ありえない、ありえない…こんな姿見たら野獣のようになってもおかしくないのに。

私だったら舐め回すように見るのに…ありえない…

一応…あれかしら、指揮官としての…?

不満そうなMk23と45に指示して下がらされたけど…次は何処よ?

 

食堂?ちょっと本気で止めて…!

止めてよして…私にそんな事はさせないでよ…!

この姿で男に給仕?やだよ!やだよぉ!

助けてお姉ちゃん

 

 

――――――――――――D08基地食堂・夜

 

「ヒュー!見ろよあのおっぱいちゃん」

「すんげぇエロい…お触りは?」

「「ダメ~♪」」

 

もう無理…私が悪かったわよ…

あれ、ぐらっとくる…あは、ふわふわするぅ

 

「417ちゃん、さぁこのトレイで…え?」

「ん~?え…」

 

「ぅ…ぐぅぅぅ……ぉぇぇぇぇ…」

「おいおいおい…」

「美少女のゲロ…」

「人形でも吐くのか?」

 

あれ…?私?なんで吐いてるんだろ…嫌って言うつもりだったのに

わからないなぁ…()()()()()()()()()

したら…良いんでしょ?男に給仕…うふ、えへ…

 

 

「騒ぎを聞いてみたら…うちの妹に何してるのよ45…

確保、これから兵舎に叩き込んでくるわ、指揮官。」

『ご苦労さん、後で何か奢るけど何が良い?』

「ウィスキー、瓶ごと頼むわ」

『りょ、そこそこ良いの用意する』

 

416…おねえちゃん?それに指揮官の…声?

あは、あはは…心配なんてしなくてもいいのに…

あら…横抱きかかえ?

 

「そんな死にそうな顔で心配するな?

ふざけてるの!?

()()のことを心配しないと思ってるの!?まったく…この…」

「ぅぶ…」

「喋らなくていい、今は休みなさい」

 

「…416」

「黙って、45とアンタは指揮官の所に」

 

 

――――――――――――D08基地第3部隊兵舎・夜

 

 

「「「すみませんでした」」」

「何事?ねぇ、何事?」

「417に無理させて吐かせたんだって、指揮官が血相変えて各部に連絡してた」

「あーあの417捜索連絡はそうだったんだ…」

「今は416にまかせて私達は…見守ってましょ」

 

眠る417と傍らで添い寝する416

I.O.Pの簡易チェックでは問題なし

嫌がるAIに無理やりなスキン変更でAIがエラーを吐いていたんじゃないか?…との見解。

兵舎に並んで正座させられるMk23、45、逃げ切れなかった9

駆け戻ってきたM14はUziに経緯を説明されてHK姉妹を見守る。

スコーピオンは司令室に呼び出され拳骨を食らってる最中だろう。

 

今の417にはバニーは早すぎたのだ。

封印されて暫くは417の眼の届かない所に置くとのことだ。

断じて指揮官がハスハスするためではない。

 

「…少しは強く拒絶してもいいでしょ、バカな妹」

 

姉の罵りは人知れず闇に溶けていった。

 

 

――――――――――――D08基地第3部隊兵舎・深夜

 

 

「ん…ぁ…」

「目が覚めた?気分はどう…417」

「お姉ちゃん…うぐ、ひぐっ…」

「そう泣かないの、泣くのは女の最終手段よ」

「ちがぅ…私は…」

 

私は女なんかじゃない!男の心を持ったキメラなのよ!

言えない、言えないけど…違う、断じて違う…キモチワルイ

ボロボロ溢れ出る感情が抑えられない。

 

「違くないわ、アンタは私の妹で完璧な狙撃手

感情がボロボロ出るクセに拒絶が下手くそな女よ」

「ぅぐ、でもっ!」

「まぁ完璧な私と比べるのは…酷だったかしらね?」

「違うの…違うの……わたし…」

 

遠い昔になってしまった記憶にしがみついて否定するけど…

寒く震える私をあやすようにお姉ちゃんは抱きしめて背中を擦る。

ぎゅっと抱きしめられる…お姉ちゃんの胸に抱かれて…

温かい…私の本当のお姉ちゃんみたい…ふふ、ふふふ…

お兄ちゃんにもしてもらったこと無い…優しさ…

家族って暖かいものだったっけか…

 

パパ…ママ…どんな人だったっけ?

お兄ちゃんは私が死んだことを知らなかった…

友達は…就活で私からどんどん離れていったっけ…

家族って…寒いものじゃなかったっけ…?

 

「もういい、一人で寝れる」

「そう…でも起きたくないからこのままよ、朝まで観念して」

「じゃあ一緒に寝る…」

 

大好きなお姉ちゃん…あったかい…

みっともない妹でごめんなさい…

 

 

笑顔で泣きじゃくる417

胸元を濡らされても咎めない静かな416

抱き合う二人を窓から覗く月明かりが照らしていた

 

 

 

 

 

「お姉ちゃん、行こ♪」

「えぇ…指揮官が待ってるわ…」

 

バスケットを抱えて走る

小春日和の草原に複数のレジャーシートを広げて

待っていたのは指揮官・45・9・G11…スコーピオン・M14・Mk23・Uzi

皆見慣れたカジュアルファッション

たのしいピクニックはこれから…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どんな夢見てるのかしらね…こんなに笑顔になって…」

「……ふふ……おねぇ…ちゃん♪」

 

まぁ悪くないわね…姉というのも。




拒絶が超絶下手くそ女
無事妹堕ち完了です、そして416の姉力を見ろ。


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Day11 こうして花開く

妹堕ちの次はなんだろうね~?


――――――――――――D08基地第3部隊兵舎・朝

 

 

「ん…」

 

誰かに包まれている…目が覚めた私はぽやっとそんな包んでるのをむにゅり

…むにゅり?離れない…あれ、なんで…

 

「んん…」

 

頭上から聞き慣れた声がする、あ…そっか

昨日は結局お姉ちゃんに添い寝してもらったんだった。

てことは今掴んでるのは…おっぱい…

何でもない、何も胸が高鳴らない。

男の頃は見てるだけでも楽しかった物だけど…どうでも…

ううん、どうでもは良くないけど…別にいいかなって感じだ。

 

「おはよう、417…その手はどけて?」

「ごめん、お姉ちゃん…おはよ」

 

ちょっと変わった朝を私とお姉ちゃんは迎えた。

ふふ、お姉ちゃんくすぐったそう…

 

 

「おはよう、HK姉妹」

「「おはようMk23」」

 

通気性を考えて上着着崩していたお姉ちゃん。

姉妹揃って寝起きで着崩してると何だかアレした後みたいで…

Mk23は昨晩の事もあってかちょっと余所余所しかった。

けど、行先は指揮官の元ね…変わらず、一途というか。

乙女まっしぐらきっと直後には素敵なショータイムね…

 

「お姉ちゃんはこの後どうするの?」

「4小隊の出撃があるわ、食事して出るけど…

一緒に寝坊助のお世話に行く?」

「うん、行く…G11でしょ」

 

――――――――――――D08基地第4部隊兵舎・朝

 

「あ、おはよ416に417」

「おはよう、すっかりお姉ちゃんが板についてる♪」

「おはよう、先に支度してて後で向かうわ」

「……おはよう」

 

苦手なのが…うぷ、また戻しそうに…

朝から兵舎でゲーゲーしてたら迷惑だしこらえるけど…!

そしてお姉ちゃんの影に隠れながら進んでいくと…起きてなきゃ不味いのに…

ぐーすか寝てる寝坊助が居た、幸せそうな寝顔。

 

「起きろ、朝だよー」

「んー…うるさいよ416…あと24時間寝かせて…」

 

まずは…と私からゆさゆさ揺さぶって起こしにかかるけど…

そんなんじゃ起きなくて唇をへの字に突き出す…へぇ…

私をお姉ちゃんと間違えた…お姉ちゃんはそんなに優しいかしら?

 

「ん?声がロリっとしてたような…それにこんな起こし方じゃ…」

「ロリで悪かったわね!」

「おぉー…これは楽だー…移動しながら寝れる…おやすみー」

「417そのまま食堂に連れて行くわよ起こすのはそこでいいわ…いつもの手荒な起こし方するから」

「らじゃー!」

 

よっこいせー…っと背中に抱えてそのまま歩く。

抱っこは無理、私おっぱいでっかいもん。

丁度いいカウンターウェイトと思えば良い。

えっへへ、これで少なくとも私はG11よりはお姉ちゃんね!

 

 

――――――――――――D08基地食堂・朝

 

 

「お待たせ」

「あだっ…暴力反対だよぅ…」

「起きないアンタが悪い、降りて」

「はいはーい…またよろしくね、417タクシー…」

「私からも一発貰いたい?」

「妹まで暴力だぁ…」

 

背負った状態のG11はすっかり寝入っていた。

お姉ちゃんの目覚めの拳骨が頭に降って無理やり起こされてる。

先に食堂でスペース確保してたUMP姉妹と合流、食事?

お姉ちゃんが完璧に3膳持ってる。今日は1枚で終わるメニューだもん。

ハムエッグサンドにBLTサンド…朝のメニュー…?調理班今日は誰よ?

まぁいいわ、起きたなら…とG11を下ろして私も相席する。

場所はもちろんお姉ちゃんの隣、G11もお姉ちゃんの隣。

 

対面のUMP姉妹は何だか微笑ましくこっちを見てたけど…何?

45のニヤニヤ顔はキライ!

 

「416~お姉ちゃん、良いでしょ~?」

「面倒を見る相手が増えただけ、さっさと食事を済ませて出撃するわよ」

「顔、ニヤけてる♪」

「ニヤケ顔で言われてもね~」

「っ…黙りなさい!417も…なんでそんな顔して…抱きつくな!」

 

えへへへ~知ってる、お姉ちゃんの胸の内は分かりやすいよ。

私と同じで表情に出やすいんだもん。

食べづらいかもだけど、私はお食事中ずっとお姉ちゃんに抱きついてた。

 

「こうもうるさいと寝ながら食べれない…」

 

G11、食べるか寝るかはっきり区別したほうが身のためだと思うけど。

喉詰まらせてもしーらない。私はしーらない。

 

 

――――――――――――D08基地司令室・朝

 

 

Mk23はもう居ない、お仕事モードの指揮官が居た。

食事を終えたお姉ちゃん達は足早に出撃していった。

今週の午前中組が第4、午後が第2…そう言えば任務自体は簡単な警備がほとんどだからローテーションなの

私達人形だから疲れとかは人間に比べて感じないよ?と聞いたことがあったけど…

指揮官はどうも私達を人間と同じ様に扱いたいらしい、物好きで甘ちゃん…

 

「そんな顔しても417は出撃させないぞ」

「むー…お姉ちゃんと一緒がいい…」

 

やだやだとは言わないけど偽らざる本心はそう。

お姉ちゃんと一緒の隊で出撃したい。

どうにかならないかなぁ…私が戦闘では完璧な所見せたいのに。

私はあんまり出撃させてもらえない。まぁ心配なのかな?

 

「あ、そうだ…今日副官やってくれる?

まだ決めて無くて…最悪無しでも良かったんだけど」

「やる」

 

そうだ…副官業務について私は未経験だ。

教えてもらえばすぐに覚えれるのが人形の良いところだから…

ほらあった、報告書形式のデータ媒体

 

「じゃあ、そこの椅子に座って。最初だからそのフロッピーからデータを…」

「これでしょ、これにやり方とかのデータが入ってるのよね?」

「流石、じゃあよろぴく」

「うん、任された」

 

指揮官は結構ノリが軽いし緩い。

けど…仕事に関しては結構真面目でセクハラ目線も鳴りを潜める。

今日一日副官したらより理解できるかも。

副官用の椅子に座ってデータインストール、仕事開始!

れっつわーきんぐ!

 

 

――――――――――――D08基地司令室・昼

 

 

「ふぅ…もっと出来るけど」

「良いから休憩、ついでにおっぱい揉ませろ」

「……お姉ちゃんに言うよ?」

「あっはい…ごめんて、冗談だよ」

 

お休み時間に入った。

私は別に休まなくても良いと言ったけど指揮官が良いから休むんだと命令してきた。

休むのが命令っていうのも変ね。

で、おやすみモードの指揮官は内面の変態っぷりを表した。

手をワキワキしながらこっち見ないで、セクハラよ。

着任当初なら私、無言でアームロックしてたのに…暴力で黙らせるって思考に行かなくなってた。

おかしい、おかしいけど胸にすとんと落ちていく。

 

言うほど、私…嫌って気持ちが浮かんでこない。

どうしたんだろ…おかしな私。

 

「今日のお昼はなんだろな…」

「アメリカンピザらしいよ、指揮官」

「ほー…お、来た来た…」

「肉肉しいピザ…指揮官、太らないようにしましょうね?」

 

朝がサンドイッチでお昼がピザ…炊事担当今日休みか何か?

晩ごはんもこれは期待できなさそう…あ、美味しい…

ジャンクフードだけど美味しいのは認めるわ。

ムカつくくらいに…

 

これなら私がお料理したほうが良さそう。

ここの職員の総数なんてそう多くないわ。

夜がダメだったらちょっとカチコミしようかしら…

あ、でも大凡30人の食事か…大変よね。

 

「そう言えば調理班の風邪パンデミックってマジ?」

「…スイマセン、暫く冷食っす」

「まぁ不味いレーションよりはマシでしょ」

「今週の出撃が第2じゃ無かったら…まだヘルプ呼べたんですけど…」

「あー春田マッマ…兼務はさせれないしなぁ」

 

むー…そういう理由かぁ…第2部隊にお料理上手の人形がいるのかな?

今度教わってみて私が補欠で行けるようになったら…

配膳に来た職員は本来メンテナンスの人だ。

申し訳無さそうだけど仕方ないわね、うん。

 

胸の中でも罵ってごめんなさい。

 

「にしても今日はおっぱいちゃんが副官っすか」

「お前が言うおっぱいちゃんは多いから分からんぞ」

「おっぱいちゃん言うな」

「今度暇な時に相手してくれたら考えるわ」

 

むー…私のことをまたそのあだ名で呼んでー…

というかおっぱいちゃんってあだ名多いのね。

あのメカマンは…出ていくまで私の胸をガン見して…

私の顔見て手を振った、二度と来るな。

 

「よし、食ったら軽く運動して…お仕事だ」

「運動?」

「そ、イイ運動だぞぉ…417も協力してくれると…ぐへへ」

「…その顔はセクハラ?嫌よ」

 

あ、分かったMk23が突撃して来るんでしょ?

 

 

食べ終わった頃にMk23が突撃してきて指揮官に抱きついていた。

運動って?お姫様抱っこしてスクワット、背中に乗ってもらっての腕立て伏せとか…

所謂筋トレだった、変態の耐久力の秘訣はここにあったのかしらね。

おっぱいブーストとかいって目標数付近でMk23がご褒美してた…

おもしろくなーい…あたまわるーい…

 

 

昼下がりにお姉ちゃん達は帰ってきて、逆に第2部隊が出ていった。

基本的な人数が4人体制だ…となると…今の私の副官ってポジションがちょうど良かったりするのかな?

 

 

――――――――――――D08基地司令室・夜

 

 

「おつかれおっぱい」

「何言ってるの?」

「ごめんなさい」

 

大まかな仕事が終わったら気が抜けたのかな。

午前の作戦報告書を作成して本部に提出済…今日の業務はもう殆ど残ってない。

ま、まぁ…毎日休まずお仕事してる指揮官だから…

ちょっと位は許しても良いのかな…なんて思ったり。

きっと指揮官は我慢してると思う、控えめに言って美人の部下を持っていて…生殺与奪も意のまま。

並の男だったら…贔屓にする娘が出たりその逆が起きたり。

基本的にアプローチはしないで…向こうから待ちなセクハラしかしない…

ヘタレなのかもしれないけど…うーん…

 

「417、どうしたそんな顔して?」

「んーん、何でもありません」

 

何時からかな、こんなに気を許してるの…

あ、第2部隊が戻ってきた。

ヘリの音がした…この作戦報告書を書けばおしまい。

書き上げるのは私の仕事で、承認は指揮官。

 

余談だけど、私の字は本来雑だったけど…綺麗な丸文字に変わっていた。

自分でもビックリしたけど…女の子らしいかわいい文字だって指揮官は褒めてくれた。

女の子…女の子かぁ…

 

「ニヤけてるぞ、417」

「ほぇ?嘘…ほんと?」

「ほれ、それがニヤけ顔と言わずして何という?」

()……これが…?」

 

指揮官の手鏡に映し出される私は()()()らしい柔らかい笑みを浮かべていた。

もう吐き気は浮かんでこなかった。




ふぅ…口に合ったかなぁ?
合ったなら良いけど…


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Day12 工廠主催、お着替え会とドンチャン騒ぎ

届くI.O.Pからの小包と言う名のスキン集


――――――――――――D08基地第3部隊兵舎・朝

 

新しい朝…今日も一日暇だけど私はどうしようかな?

指揮官の所に行くか…お姉ちゃん達の所に行くか…

メンテナンス班のお兄ちゃん達の所に遊びに行こうかな?

あ、そうだった…お料理とか覚えたら良いかな…

調理班が壊滅してるんだから…データルームとかに資料あるかな。

 

「おはよ、417ちゃん♪」

「あ、おはよ♪Mk23」

 

今日も元気なMk23が起きてきた。

指揮官の所に行くんだよね…ちょうどデータルームに行くし…私もついて行こうかな。

身だしなみを整えて…ん…んー?

寝癖が立ってる…ぴゃぁぁ…このまま出て行ってたら恥ずかしかったぁ…

 

「あら?」

 

手櫛を入れて…ちょっとズルだけど髪型一度解いて…それからもう一度結直す。

うん、完璧…これで指揮官に会っても恥ずかしくない。

不思議そうにMk23が私を見てる…なに?

 

「ううん、女の子らしくなったって思って♪

ダーリンの所に行くの?」

「んー…副次的に」

「じゃ、一緒に行きましょ♪」

 

朝から肩を並べて歩くのは…新鮮。

指揮官も驚くかな…驚いた顔、可愛いから見てみたいなぁ…

 

 

――――――――――――D08基地司令室・朝

 

 

「はぁい、ダーリン♪今日もわたくしがやって来ました♪

ごろにゃぁん…もっと見つめて…♪」

「よぉしよしよしマイラブリーエンジェルソーコムちゃん今日もエロ可愛いなぁ~♪」

 

「あはははー…指揮官、データルーム使いますよ」

「ん、あぁご自由にー」

 

ごろにゃぁん…ごろにゃぁん…

強烈な甘え方だったなぁ…Mk23…

飛びついて指揮官の膝の上にすっぽり身体をこすりつけてたし…

やっぱりサキュバスなのかな、大胆なのー…

 

さてと、私はお料理について学ばなくちゃ。

資料はあるかな…

 

 

 

結論から言います、ありませんでした…ちぇっ

あと、ついでにお兄ちゃんにまた連絡してみたの。

いくつかお話して…最後にいつまでもヒキニートしてたらカチコミ食らわすぞ

って脅したの…凄みが無いから笑われたけど。弟みたいなこと言うなって…ちょっとドキッとした。

…今度お休み貰った時に外出届出してみようかな。

ここから行けなくない距離だし…やってみたいこと…増えるなぁ

 

 

データルームから出ると指揮官とMk23はまだ居た。

 

「今日の副官はMk23に決めたから、417は…」

「ダーリン♪」

「調子ノリました、申し訳ない」

 

指揮官尻に敷かれてるなぁ…仕事の後でちょっと顔だしてあげようかな…

Mk23は飴と鞭上手に使い分けそうだけど…今日は鞭が多そうな予感だし。

ばいばいって手を振ってから私は…

 

あれはメンテナンス班の主任…どうしたんだろ。

 

「あ、417ちゃん…ちょうどいい所に、工廠に来て欲しい。I.O.Pからプレゼントが届いてるぞ」

「…ぇー」

「嫌そうにしても…届いたもんはしょうが無いから来てきて」

「穴開きニットセーター・童貞を殺す服…その他にあるの?」

「よくご存知で…」

 

人形ですから、情報を見ないと思ってるの?こっちは417よ、舐めるなっての。

むん、と胸を張ると…あー知らない、私の胸に見とれるなんて…

イサカに言ったら面白そうだから強請りのネタにしーよお♪

 

 

――――――――――――D08基地工廠・昼

 

 

私は今3つの衣装の前、ぽやっと立ってます。

I.O.Pから届けられた衣装の確認をしてるの…メンテナンス班主導で。

一応の更衣室があるからそこで着替えるの。

着替えデータの無い1着分は追加でデータが来てたからさっさと導入した。

 

お着替えタイム…もう私は拒まないよ。

コレを着ても、私は私…417、受け入れたの。

最初はこれにしよ、普段着にしても…良いかも。

 

「じゃん♪」

「黒のニット…ミニスカートも合わさってSoGood…」

「おっぱいやべーな…そして背伸びしてる感ある見た目もすこ…」

「だが完璧だ…いい仕事っすI.O.P」

 

まずは1個目、胸元に謎のスリットがあるニットセーターセット。

タートルネックな黒のセーターにブルーグレーのミニスカート

下着はショーツのみ、髪型は三つ編みに変更でアクセサリはメガネ。

足はガーターベルトが覗く黒のニーハイソックスとブラウンのブーツ。

 

スキンネームは「冬の勝負着」

 

「おほん…サイズ的には大丈夫そうだね?」

「うん、問題ないよ、主任のお兄ちゃん」

「…もう一回」

「お兄ちゃん?イサカに怒られなーい?」

 

あ、黙った…うしし、脅しのネタゲット♪

私の笑顔に思う所があったみたい…まぁいいや、次は…

 

ごそごそ…もそもそ…

 

「どうだー♪っと…ごめん、ボタンが一個壊れちゃった」

「これまたおっぱいが…ちょっと見抜きいいっすか?」

「ダメだ!」

「ダメだ!」

「ダメだ!」

「そいつを今すぐつまみ出せ」

 

エントリーナンバー2 スキンネーム「童貞スイーパー」

 

髪型に変更は無くて髪留めがパープルのシュシュに変更

縦折りがいくつかデザインで入ってるブラウス…ちょっと胸元がキツくて2個+1ボタンが留まらない。

派手な赤の見せブラが谷間のY字から顔をのぞかせている。

白のブラウスと対になってる黒のコルセットスカート。防御力はピカイチかも。

ふりふりのフリルがいっぱい着いててちょっとゴスロリチックかな?

腰、背中の方ででっかい飾りリボンがあるのもポイント。

 

「まぁそういうデザインだから胸のボタンについては問題ないはず」

「そっかぁ…データ修正しておくね」

 

I.O.P職員のミスだね、カチコミ時に清算させる罪リストこうしーん。

鼻の下ダラダラ伸ばしてるメンテナンス班にお尻を向けて最後の…

ある意味ではバニーと並ぶのかも…あ、指揮官からバニースーツ返してもらお。

 

…うわ、背中とかほぼ裸じゃない?

 

「じゃーん…ちょっと恥ずかしい」

「ダボ袖チャイナか…」

「うわ、背中えっろ…」

「谷間と横乳を忘れるな」

 

エントリーナンバー3 スキンネーム「にゃんにゃんかんふー」

 

胸元の留め具が猫の肉球なチャイナ服

付け袖になっててとってもダボダボ、色はパープル

背中は首と腰で留まってるけど背中がすーすーする…でっかいひし形のスリットがあるの

胸元は穴開きニットと同じスリットだよ。

素足を晒すのはなにげに初めてかも。

ドレス自体の丈?ミニ丈だからちょっとポーズすると見えるよ?

下着は白に変更…ただ際どい形状で恥ずかしい。

 

以上、衣装は問題なし。

制服に戻って…よし、着替え完了。

 

 

 

「ねぇ、主任のお兄ちゃん…ちょっとお願いあるの」

「ん?こう見えてお兄ちゃんは忙しいんだけど」

「イサカにさっきの着替えショー中の表情「分かった」いえーい♪」

 

「まぁ身構えないで、お兄ちゃん…私のお願いはね…」

 

お料理についてのデータをどうにか工面してくれない?と聞いたら諸手を挙げて喜ばれた。

あ、ついでにI.O.Pに連絡してる…仕事熱心って事でいいかな~?

明日にはデータ出来てるかな?楽観視かな…

衣装小脇に抱えてトコトコ私は工廠を後にした。

 

 

――――――――――――D08基地司令室・おやつ時

 

 

「という訳でバニースーツ返して」

「無理してない?」

「してない、何ならまっさきにご奉仕に来てもいいよ?」

「嬉しいけど416に殺されないかと不安になるから遠慮する」

 

お~真面目、それでこそ指揮官だね。

小脇に抱えた衣装にも目を向けられたし今度証明に着てこようかな。

指揮官の反応を見て楽しみたい。

気持ち悪いって感情は無くなって今はそんな悪戯心が湧いてくる。

それに…ちょっとの事故は仕方ないよね…

 

「えへへ、ありがと」

「おう、用はそれだけ?」

「んー…うん、お仕事頑張ってね」

 

指揮官の私室に隠してあったのね。

私の目から遠ざけておけばOKみたいな感じ…だったのかな。

 

後は何しよっかな…

 

 

 

「あ、しまった…417用の情報端末が届いてたんだった…渡し損ねたな」

 

 

――――――――――――D08基地第3部隊兵舎・夕暮れ

 

 

「おー417上手いね」

「ふふん、私にゲームで勝とうとは…100年早いわ」

「M14なんで私ばっかり狙うのよ!」

「Uziがダメージ蓄積してるんだから残念だけど…」

「はいメテオ」

「あ"あ"あ"あ"あ"417あんたねぇぇ!!」

「容赦ないなー…でもアタシを無視したのは間違いね、ボム兵!」

「にゃぁ!?」

 

ロッカーにいっぱいになった衣装を叩き込んでスコーピオン達とス●ブラしてた。

トップが私、張り合ってるのはスコーピオン

乱戦で強いのはM14で…Uziは結構読みやすくて置きスマッシュが入る入る。

 

「よそ見とは…スキありぃ!」

「ジャッジ」

「なんて強運!?あー…またドベかぁ」

「乱数読みも完璧よ」

 

スキは無いわよ、私。

さぁどんどんかかってらっしゃい!かまーん!

あ、待ってスマッシュボールはダメよ!

 

いやーん…おねぇちゃぁぁん…

 

「ッシャァ!!並んだわよ417ァ!」

「ま、負けないもん…!」

「私も巻き返すよ…勝利のために」

 

「泣きそうな417を察知したわ」

「面白そうな♪」

「空気だから~」

「眠い…寝て良い…?」

 

ウッソでしょお姉ちゃん。

今頃戦術データの読み漁りしてる頃なのに。

あとG11、眠るなら布団をしっかり被りなさい…

お姉ちゃん、顔…顔…ギリギリ歯を鳴らしちゃだめー!

女の子がする顔じゃなくなってるぅ…

 

「おー…一気に人が増えたし次は何しようか」

「どうせだしカードゲームでもする?」

「お、良いですね…いただき!」

「く…まだまだぁ…そこ、逝ね!スコーピオォォォン!!」

「う"あ"!?だー…」

「ナイスよ417その調子、落ち着きなさい」

「お姉ちゃん…かおかお」

 

第3部隊兵舎はその日すごく騒がしくて第1部隊のFALに注意を受けた。

でも私反省しないもーん。

 

「む…」

「お姉ちゃん?」

「っ…こっちね!あぁぁぁあああぁぁぁ!?」

「ジョーカーありがと♪」

 

「416うるさいよ…」

 

懲りずに私とお姉ちゃんとUMP姉妹とでババ抜きしてた。

UMP姉妹と目を合わせられないし…私も表情に出やすいからUMP姉妹はさっさとあがった。

45に睨まれるとあの時の恐怖がちょっと思い出されるの…苦手意識が出来てるのかも。

9はずっと笑顔でよくわかんない、怖い。

結局お姉ちゃんとの一騎打ちになってババの送り合い…

こっちかな?

 

「んにゃぁぁ!?」

「ふ…まだ負けないわよ」

 

「417、うるさーい…」

 

どうしよう、お互いに読めるからババの抜き合いになってるよぅ…

お姉ちゃんも遠慮が無くなって本気になってるし…

ま、負けないもん…こっち!こっちぃ!

あ、待ってお姉ちゃんそっちはだめ、ダメだってば!

にゃぁぁぁぁぁん……

 

 

「腹いせに417のベッド独占してやるぅ…」

G11はふて寝していた。

 

あ、そうだった…ここらで切り上げて…

 

 

――――――――――――D08基地司令室・夜

 

 

指揮官はもうお仕事を終えてリラックスモード…もうすぐしたら私室に籠もっちゃう。

Mk23は兵舎に戻ってきていてすれ違いにおやすみって言っておいた。

 

「こんばんは、指揮官」

「んぉ?ぉー…417かぁ?」

「うん、当たり…何してたの?」

「寝る前の休憩タイム…そういう417は何か用?」

「用事がなきゃダメだった…?」

 

二人がけのソファーでだらーっとしてた。

アイマスクもして…お疲れさま。

勝手に失礼して…おとなりにぽすんと座る。

 

「あのね…指揮官」

「うん」

「ありが…と……色々心配かけて、ごめんなさい」

「うん」

 

全然私は大丈夫じゃなかった。

指揮官の目は間違ってなかった…危うい私を変態なりに見ていたのかも。

ちらっと横を見ると…あはは、目線…おっぱいに釘付けだ

 

「お礼に触っても良いって言ったら?」

「遠慮なく揉みしだく」

「そこは遠慮しようよ…ふふふ…」

「遠慮がちならOKって事でファイナルアンサー?」

 

どうしようかな…ここでOKなんて言ったら…指揮官暴走しそう。

目が血走ってて鼻息荒くなってるし…怖い怖い。

 

「っと…すまない」

「…えへへ♪」

「おいおい、俺汗臭いぞ…」

「いーのっ」

 

怖くて苦笑い浮かべたら流石に察したみたい。

肩に頭を乗せると指揮官は慌てて…カワイイ。

嗅ぎ慣れた働く男の汗臭さ…今は良いなって思える。

くんくん…うん…指揮官のニオイ…

 

「…まぁまた無茶はしてくれるなよ?」

「うん、お兄ちゃ…指揮官」

「ごめん、もう一回」

「なんでもないでしょ?」

 

ぷいっとそっぽ向いたけど…あーあー指揮官の覗き込む気配ぃ…

ちらっと見たら…ニヤニヤ顔の指揮官が私を見てた

瞳に映された私は顔が真っ赤だった…

 

 

散々からかわれたけど悪い気はしなかった。

ついでに情報端末を受け取った…私の情報端末…

ん?メッセージだ…なんだろ。

 

「おやすみ、417。リラックスして寝ろよ」

 

心配性だなぁ…本当にお兄ちゃんみたい…

メッセージ返して…寝よ…

 

 

 

 

 

 

 

ピロリン♪

「おやすみ、指揮官のお兄ちゃん」

 

お兄ちゃん…か…まぁ今の417は確かに妹みに溢れているが…

俺みたいなのが兄ねぇ…変態が兄って物好きだな。

417のおっぱいは良かったなぁ…いつか揉みたい、揉む。

 

 

――――――――――――D08基地第3部隊兵舎・深夜

 

 

「あははは……」

「ぐー……かー……」

 

私のベッドが占領されてる…と思ったら…

G11が拗ね顔でど真ん中に鎮座してた…ごめんてごめんて…

でも私だって眠いし…お隣失礼しますよ?

あとはお姉ちゃんと同じ様に…こうして…ぎゅっとしたら…良いかな?

 

「もが……」

 

あ、ブラが邪魔かな…誰にも見られないだろうし…寝る時くらい…良いよね?

ちょっと悪い子になった気分…さてと、G11…お姉ちゃんが一緒に寝てあげるからね♪

 

 

翌朝、なぜかベッドに潜っていたお姉ちゃんも相余ってG11は珍しく朝自発的に起きた。

HKおっぱいサンドは息苦しい…幸せな柔らかさ?…どっちか単体で楽しみたい。

そうマジ顔で話したの…あとお姉ちゃんに怒られた。

 

寝る時くらい良いじゃないの…ぶー…

余談だけどダミーはもうそういう寝方してたらしい。

ダミーも揃ってお姉ちゃんにガミガミ叱られた…




もうゲロは吐かないよ、ゲロインスキーは儚く散れ。
これからは可愛くなっていく417ちゃんにご期待を…

416と417のHKサンド、G11はへろへろに。


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Day13 可愛いは正義

奮闘する417ちゃんは可愛い?可愛いヤッター?


――――――――――――D08基地第3部隊兵舎・朝

 

自発的にG11が起きる珍事とお姉ちゃんによる私へのお説教って言う物珍しい朝が訪れた。

Mk23はそんな様子に目を瞬かせていたけど指揮官の所に行っていた。

あと私はエッチな子じゃない、そこだけは言わせて貰おう。

 

G11ヘロヘロしてたし…大丈夫かな?

心配だし後で追いかけようかな…最悪ダミーに視察してもらえば…

 

 

ピロリン♪

「417、今日なんか工廠に行って欲しいんだってさ。

工廠のおやっさんが417にって伝言を頼んできたぞ…何頼んだんだ?」

 

カコカコ…

「ひみつ」

 

例のデータが届いたのかな?腕がなるわね…!

すぐにでも行って今の食糧事情を…改善しないとね!

 

 

――――――――――――D08基地工廠・朝

 

「おはよ、主任のお兄ちゃん」

「おーおはよう417ちゃん…ふぁ…ぁ」

「おっきなアクビだね、眠い?」

「まーな…」

 

ありゃりゃ、主任さん眠たそう…

聞くとI.O.Pと深夜までやり取りしてたらしい…

で、これはなーに?って感じの小包も届いてる…

 

「そりゃ417ちゃん用の料理衣装だな」

 

またなの?I.O.P豪勢だね…だから私にここまで…

データインストール……ん、完了かな?

お料理のメニューは…んがっ…多いなぁ…

じゃあちょっと着替えて早速キッチンに潜入してみよう…

 

衣装は何だろ?あー…なるほど、そうきたかぁ…

フリフリのカチューシャ…エプロンドレスに白ニーソ…

まごうこと無いメイド服だった。

しかもフレンチメイド…ま、まぁ大丈夫…お料理するのに最適だと思うわ。

 

「更衣室借りるね」

「おう、ついでに定番セリフも頼むよ~」

 

定番セリフ?あぁ…アレかな?

うわ、このブラウス乳袋処理されてる…細かいなぁ…

驚くほどすっぽりハマる…

 

フリル多すぎない?服飾部門の本気ここに見る…

 

「お待たせしました、ご主人様」

「アーイイ…アー…」

 

メイド服の内訳はこう。

白いフリルのヘッドドレス、パープルカラーのリボンでポニーテール

白いブラウスは乳袋加工、黒いベストはおっぱいを回避、おっぱいを強調する。

黒いスカートの前にはエプロン…ふりふりのフリルたっぷり、パープルのラインが私らしいかな?

黒のガーターベルトに白のニーハイソックス。

 

カーテシーの仕草までインストールされてた。芸細。

主任さんのリクエストは消化したし…いざ私の戦場へ!

…とその前にダミーに着替え回収させとこ。

 

 

――――――――――――D08基地キッチン・昼前

 

 

突然現れたメイド姿の私に驚いてる職員。

あれ?この人達見たこと無い…だぁれ?

あー…調理班の人なの?もう風邪は平気?

むぅ…私も頑張ろうって思ったのに空振りかぁ…

 

「野郎ばかりのキッチンに華が増えるのは良いことだ、手伝ってくれる?」

「はい♪がんばりますよー!」

 

ふんす、と鼻を鳴らして頑張る意欲を見せる私。

見てる調理スタッフの微笑みにつられて私もえへえへ笑ってた。

 

だが、私の前に立ち塞がったのは…とある障害でした

私の身長は140に満たないちんまーいボディです。

それに対してキッチンは…高かったの…

急遽踏み台を用意してのお料理です。

 

忙しなく動き回るキッチンの中で私が担当したのはスープ。

トマトが多く残ってたのでさっと煮込んで美味しく戴くとしましょう。

余り物の野菜も入れ込めば栄養価も上がって良いことです。

味付けはコンソメで良いかな…本当はこだわって作りたいけど時間は有限。

量を作らないといけないし泣く泣く断念。

 

軽くトマトを皮むきして…じゃがいも、玉ねぎも同じく皮むき。

手際が良いって言われたけどほぼズルしてるから喜んで良いのかな?

 

材料はトマト、じゃがいも、玉ねぎ、長ネギにコンソメ

ざく切りにしてお鍋の中へ、オリーブオイルをかけてちょっと弱火で煮る

柔らかくなってきた所で水を入れて…次にコンソメを投下。

香りは良いかな…味は…まぁこんなものかな。

私の好みが濃ゆい系だからコンソメは多め…だけどどうかな?

 

「どれどれ…出来上がった?」

「あ、はい…どうですか?」

「……ちと濃ゆいが及第点だな。野郎には417ちゃんのお手製と言えば喜ぶだろう」

「ぁぅ…」

 

わしゃわしゃと頭を撫でられた。

コック長さんの手大きくてゴツゴツしてた…

今度お料理教えてくれるってお約束もとれたし…今日はこれで…

 

「もし良ければ配膳してくれる?」

「やります!」

 

はい!と手を挙げて意思を見せたらまた頭を撫でられた。

髪型が乱れるぅ…

 

 

――――――――――――D08基地食堂・昼

 

 

「いらっしゃいませ、ご主人様♪」

 

食堂にお食事に来た職員をそう迎える。

ちょっと恥ずかしいけど私は今ノリノリです。

いつからメイドカフェに変わった?とか質問されましたけど…いつもの食堂です。

お1人やお2人様はカウンター席へ。3名様以上のお連れ様はテーブル席へ。

出ていく職員まで把握してるので完璧なの、えっへん。

 

「今日はどうしたんだ、あのおっぱいちゃん…」

「さぁ…主任から聞いてたけどマジ眼福…」

「つーかおっぱい強調しすぎじゃね…誘ってんの?」

 

誘ってないです。I.O.Pの趣味ですー

お食事よりも私の方に意識が向いてる職員が多いですね…

 

 

「417どうしたのその格好!?また無理してないでしょうね?」

「あ、お姉ちゃん…今回は私の意思で着てるし給仕してるから平気だよ。」

 

「417ちゃん可愛い~♪1枚撮っても良い?」

「ふ~ん…かわいいじゃな~い…お仕事終わったら一緒に食べましょ~」

「ついでに全部食べさせてくれたら嬉しいなー…寝れるし…」

「はいはい、後でね…ご案内します♪」

 

出撃から帰ったお姉ちゃん達が来た。

私の格好としていたことにお姉ちゃんが血相変えてるけど…笑顔で大丈夫って言って…

空いてるテーブル席にご案内

 

「シェフ、4名分お願いします」

「あいよ…今日はこれで終わりだから上がって良いよ。俺はこれからまだダウンしてる残りのヤツのお粥を作らねばならん…」

「あ、はい…では、お疲れ様でした」

 

大きなお盆に載せられた5人分の食事。

今日のメニューはトーストにサーモンサラダ、ハムエッグ。私のトマトスープ。

 

「お待たせ。それと…今日はもうお上がりだから一緒に食べよ?」

「……本当に大丈夫なのね?」

「大丈夫だって…もう…」

「416は心配しすぎだよ、それより食べようよ!」

「積もる話は食事しながらでもいいでしょ~?」

「じゃ、417頼んだよー…あー…」

「はいはい…あーん…」

 

ひな鳥みたく口を開けてるG11にご奉仕です。

心配性なお姉ちゃんはオロオロと私の方を見ているけど…大丈夫だよ?

45はいつものよく分からない感じで9はニッコニコ。

なんとなくだけど9は本心で笑ってる感じ…

 

「うまうま…」

「417も食べなさいよ?G11を甘やかしてばかりじゃなくて…ほら、G11は起きなさい…自分で食べなさい!」

「はいはーい…ちぇっ…」

 

お姉ちゃんが怒った、G11も渋々自分で食べだした…

良かったのになぁ…妹みたいで私は甘やかしてもいいと思うけど…

 

「甘いわよ、417…コイツは甘やかすと何処までも堕落するから」

「いやぁー…それほどでもー」

「褒めてない!」

「ぃっだぁ!?」

 

「417~痛いの痛いの飛んでいけ~ってやってあげなよ~」

 

「お、なんだ何だ?」

「あ~またあの姉妹おっぱいちゃんが騒いでるのな…」

「んー…しかし、良い…」

 

「そこの職員、あとでシメるわよ。」

「お姉ちゃん、すてい」

 

騒がしくなる食堂だけど、心地いい騒がしさ…

だいたい笑顔で騒いでる…良いことだと思う。

取り敢えず私の食事はお姉ちゃんに抱きついて掴みかかりそうになるのを抑えることに終始追われることに。

職員のお兄ちゃんが煽るんだもの…私もちょっとイラッときた。

G11?今朝と同じでHKサンドされて二次被害受けてた。

主に被害出してたのは私のおっぱいじゃないかって?な、何のことかなー?

 

 

――――――――――――D08基地第4部隊兵舎・おやつ時

 

 

「それにしても解せないわね~」

「んー?何がー?」

 

新設に伴い急増された兵舎は劣悪ではないものの余り整ったものではなかった。

主にG11の要望で寝具はかなり上等なものが運び込まれたが…

指揮官は要望を可能な限りで受理、G&Kに送りつけている。

 

簡素なソファーで休みながら45が不思議そうに声を上げる。

9はおやつのチョコレートバーを齧りながら首を傾げる。

45の視線の先は416…それと何故かこちらについてきていた417。

流石にもうメイド服ではないが甲斐甲斐しくお世話をしようとする417。

これが引っかかっていた。

 

「何があんなに変えたのかしら?」

「うーん…やっぱり家族!あ、そうだ…♪417~こっちこっちー♪」

「なぁに?」

「あー行くなー…がく、寝よ…」

 

9は家族で一つ思い出したものがあった。

家族といえば喧嘩の一つや二つは当たり前だけどケジメは必要。

 

「この前のはごめんね?無理に着替えさせて罰ゲームなんてさせちゃって」

「あー……もう、良いですよ?」

「よし、それじゃあこれからは家族だー♪」

「んむぎゅ…」

 

45の目から見ても無理をしてる感じは無い。

9からの抱きつきも嫌がってる様子もない…何があってそうも心境が変わったか。

この新入の妹に関してまだ線引が曖昧な45は距離感を掴みかねていた。

それにしても妹なのにデカイ…このデカチチが…

 

「その件、私からも謝るわ。あの時は悪ノリがすぎたわ~」

「んむっぷ…だから、良いですから…」

「その堅苦しい喋り方はしなくていいんじゃな~い?」

「むぅ…」

 

あら?少ししおらしくこっちを見てな~に?

首を傾げているとこっちを上目遣いにチラチラ見て…

 

「じゃあ45お姉ちゃん?」

「お姉ちゃんは私一人で十分でしょ?」

「ほ~」

 

私まで姉と言いますか、踏み込むわね~このデカチチ

その胸のバレーボールを少し分けても良いんじゃない?

これ見よがしに放り出して…んぎぃぃぃ…

って何よ…私の方に来て…

 

「だめだった?」

「ん~…別に~?」

「じゃあ45お姉ちゃんね、えへへ♪」

 

至近距離でのしょんぼり顔からの花咲く笑顔への変貌を目の当たりにした45

あーもう、いいや、コイツも家族で

可愛らしい素直な反応に416じゃないけど情に流されてしまった。

 

この基地離れるまでの間だけど、可愛がってあげる

わしゃわしゃと416譲りの髪を撫でていた

416がギャーギャー言ってたけどシスコン拗らせるのは悪い事じゃないわよ?

ただ妹にウザがられたら良いお姉ちゃんにはなれないわよ~

あ、コイツほっぺもモッチモチ…反応も可愛いわね~

 

「んにぃ~!」

「45、いい加減にしなさいよ!417が泣きそうじゃない!」

「あはは、良い一枚ゲット♪」

「あーうるさ…ヘッドホン要請しようかな…」

 

はぁい、416ぅ…シスコン沼はいいでしょぉ~?

今度9を一緒に可愛がってもいいのよ?




45も姉キャラだし何だかんだ家族に甘そうなのよ。


ギャグでファミリーパンチかまして貰おうとしたのはナイショ。
なおどうあがいても416修羅化の未来だし苦手意識が克服されないと思ったのでお蔵入り。


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