やはり俺が正義の味方になるのはまちがっている。 (Seli)
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1話

Heven's Feel2章を見てきて書きたくなったので書きました!

後悔はしていない!



〈八幡 Side〉

 

 

俺の名は比企谷八幡、年齢は16歳だ。年齢が若いって? それは、俺が一度死んで転生しているからだ。

俺は前の世界で一度死に、今の世界にきて人生をやり直すことになり今まで生きてきた。

そんな都合の良いことがある訳無いって?

残念ながら現実にあったことで全て真実であった。

そして、俺が現在いる世界は、聖杯戦争というものが行われている死亡フラグ満載の「Fate」世界だ。

生前俺がどはまりしていた作品でもあり、まさかこの世界に来るとは思ってもいなかった。

本当どうしてこうなったんだろうな……………。

そして、よくある転生特典で俺は、膨大な魔力を手にいれて、過去の英雄の魔術や宝具の構造等の知識を纏めた魔導書をもらった。

 

俺はこの2つを特典とした。

なぜ武器とかをもらわなかったって?

武器だけだといずれ限界がくるし、武器は最悪自分でも作れるからな。だから、俺は魔力と知識をもらったわけだ。

 

 

 

そして俺は小さい時から、体を鍛え始めた。協力な魔術に耐えれる体を作る為だ。

そして魔導書を読み、宝具等の構造を理解して具現化して保存できるようにもした。

fateを知っている人は分かると思うが、英霊エミヤの能力みたいなものだ。まあ、俺が出来るのはエミヤの上位互換だ。

 

働きたくない俺がどうしてここまでするかって? そんなの、この世界で生きぬき、将来楽する為に決まってるだろうが。

俺はこの世界でも専業主婦を目指す。それだけは揺るがない考えだ!

 

小さい時から、トレーニングばかりしていた影響で俺は友達がおらず、この世界でもボッチとなった。どうやら俺は世界が変わったとしてもボッチとなる運命らしい。

ぐすん…………。おっと、目から汗が出てきたみたいだ。

 

 

そんな日常を繰り返しいつの間にか16歳になっていた。この世界で目覚めた時には1人ぼっちだったため家族はいない。

孤独の身で今まで生きてきた。生活費とかは俺が習得した魔術のおかげで工面できており、ぶっちゃけ将来楽ができるぐらいまではお金が貯まっている。

ただ、命の保証がされていない訳だ。この物騒な世界でいつ死ぬか分からないからな。

ちなみに今は、1991年で場所は冬木の町だ。そう、あの第四次聖杯戦争が始まる1年前だ。

聖杯戦争が始まると間違いなく死亡率が高まる為、俺は頑張りたくないのに頑張っているという訳だ。

 

 

そして日課のトレーニングの帰りに、迷子の少女と出会ってしまい俺は困っていた。

 

 

 

???「…………ひっぐ、ぐすっ。お母さん、お姉ちゃん、どこ行ったの?」

 

 

その女の子は迷子みたいで泣いていた。

黒いショートヘアの可愛らしい女の子だ。

何か俺が言うと変態みたいだな…………。

しかもこの子は、どこかで見たことがあるんだが…………………いったいどこで見たんだ?

って、そんなことしてる場合じゃないな。

 

 

周りには人がいるが、遠目で見て見ぬ振りをする連中ばかりだ。

………………はぁ、仕方ねぇか。

俺は意を決してその少女に話しかけた。

 

 

 

「おい、大丈夫か?」

 

 

???「ひっぐ……………。え? ひっ!? ぐすっ。」

 

 

少女は俺の目を見た瞬間、恐怖を浮かべ更に泣きそうになっていた。

そんな泣きそうになるなよ…………

俺の目は小さい子を怖がらせるほど腐ってますかそうですか。あれれ、おかしいな? 八幡目から汗が出てきたよ……………。

 

 

「わ、悪い。泣かせるつもりは無かったんだ。

お母さん達とはぐれたのか?」

 

 

俺は少女が怖がらないようにしゃがみ、目線を合わせ右手で頭を撫でながら話しかけた。

 

 

???「……………うん。」

 

 

「そうか。俺が一緒に母親達を探してやる。もう大丈夫だから安心しろ。」

 

 

???「ありがとう。お兄ちゃんの名前は何て言うの?」

 

 

少女は俺に慣れ始めた影響か分からないが、泣き止みよく喋るようになり始めた。

 

 

「俺の名前は、比企谷八幡だ。お前の名前は?」

 

 

???「はちまんおにいちゃんだね。私は遠坂桜っていうの! よろしくね!」

 

 

は? 何て言ったこの子は? 聞き捨てならない名前が聞こえた気がするんだが、聞き間違いか?

 

 

「すまない。聞き取れなかったから、もう一度名前を教えてもらえるか?」

 

 

俺は聞き間違いであることを期待し、少女に再度名前を聞いた。

 

 

???「遠坂桜だよ! 桜って呼んでね、お兄ちゃん!」

 

 

はい、聞き間違いでは無かったですね………。

 

どうしてFateのヒロインとここで出会った?

桜はヒロインの1人だった。本編では、魔術の名家から養子に出され、過酷な運命を辿るようになる可愛そうな少女だ。

 

まさかこんな所で出会うとはな。

この子は、これから酷い目にあっていくのか…………。

 

 

俺が中途半端に関わって何ができる?

ここで別れた方が彼女の為になるような気はするが、さすがに見捨てるのは後味悪いし、こんな俺でも出来ることがあるかもしれないな。

それにお兄ちゃんと呼ばれたら、助けない訳にはいかないな……………。

 

 

「桜って言うのか。良い名前だな。それじゃあ、お母さん達を探しにいこうか?」

 

 

俺がそういうと桜は

 

 

桜「うん!」

 

 

元気よく返事をして、俺の手を引っ張っていくのだった。

 

 

これが俺と遠坂桜との出会いで、全ての始まりでもあったのだ……………。

 

 



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2話

〈八幡 Side〉

 

あれから桜の機嫌は良くなり、今では楽しそうに鼻唄を歌っている。

 

 

桜「ふんふふーん~」

 

この楽しそうな光景を見ると、天使が歩いているように見えるが、俺はさっきから警察に通報されないかビクビクしている。

 

 

周りから見たら誘拐途中の犯罪者だよ……………

 

 

 

桜「どうしたの、お兄ちゃん?」

 

 

 

桜は首をかしげながら俺に訪ねてきた。

 

 

 

「いや、別に。それより見つからないな。桜の母ちゃんと姉ちゃん。いったいどこにいるんだろうな? んー、やっぱり家に連れていく方が早いか?」

 

 

俺の言葉を聞き、桜が家族が見つからないことに不安になり泣きそうになっていた。

 

 

桜「お母さん、お姉ちゃん………。ぐすっ。」

 

 

ってヤバイ。ここで泣かれたら、注目浴びて警察のお世話になってしまう!

 

 

俺は桜の頭を撫でて

 

 

「大丈夫だ、桜。俺が家まで連れて行ってやるから家まで案内してもらえるか?」

 

桜「分かった。付いてきて、お兄ちゃん!」

 

 

桜は俺の手を引き、家がある方向に向かい始めた。

この歳で、家の場所を覚えてるなんて偉いな~と思いながら、桜に付いていくのだった………。

 

 

 

 

 

 

 

あれから20分ほど歩き、俺は大きな洋館の前に来ていた。

うわぁ、マジで遠坂邸じゃねーか。

別の遠坂さんであって欲しかったが、流石にそんな上手い話は無いですよね。

 

 

桜「着いたよ、お兄ちゃん!」

 

桜は迷子にならないで来れたことを誉めて欲しいのか、腰に手を当ててエッヘンと威張っている。本当何なの、この可愛い生き物は。ここに天国があったんだな!

 

 

桜の頭を撫でながら

 

 

「桜は自分の家をちゃんと覚えていて偉いな。」

 

 

桜「えへへ。」

 

 

俺はこの子の笑顔だけは何があっても守ろうと誓うのだった。

おっと、いつまでもこうしている訳にはいかないな。家に誰かいるか確認してみたいとな。俺は、家の門を開けて桜と共に敷地内に入った。

 

 

ほえー、広い庭だな。こんな金持ちなら働かなくても食っていけるんだろうな。ちくしょう、遠坂家は羨ましいな。俺も遠坂家の子供になって楽したいな…………。

ん? 何かこちらを見られている? って虫か?

この庭は虫がよく飛んでいるな。あの虫とかマジで気持ち悪いな。こっちに近づいて来てるんだけど。

どうしてこんなに虫が徘徊しているんだ? 普通の人なら駆除するだろうし、桜の父親が虫好きとかか?

もしそうだとしたら流石に趣味が悪いぞ。

俺は危ないからと言い、桜を玄関のドアの方へと向かわせた。

 

 

 

 

ああもう、さっきからブンブン五月蝿いぞ。

俺は手で払おうとして、虫に当たった瞬間弾けとんだ。

は? 何で虫が弾けたんだ? まさか………?

思い出した! この虫は、原作で視聴者を散々

気持ち悪がらさせた奴か!

いや、まだ確定ではないな。とりあえず、他の虫にも触れてみよう。

俺は近くにいる三匹の虫に触れた瞬間、最初の一匹と同様に弾けとんだ。

 

 

うん、やっぱり間違いない。この虫魔術で動いてやがる。俺は、自分に害が及ぶ魔術を関知した場合破壊する魔術を体に施してある。それが発動したから間違いないはずだ。

何でそんな魔術を施しているかって?

それは、あのクソ老人との修行で命を守るために身につけたものだ。それ以来外敵から身を守るために使うようにもなった。

 

って考え事してる場合じゃないな。

俺は急いで桜の元に向かい手をとった。

 

 

桜「お兄ちゃん、どうしたの?」

 

 

「良いか? 俺から離れるなよ。」

 

 

桜「う、うん…………」

 

 

俺はインターホンを押して中に人がいるか確かめてみた。

反応は無いな………………。

 

不法侵入になるかもしれないが仕方ないな。

桜の家族に何かあったら遅いしな。それに桜には家族がいない寂しさを味わって欲しくない。

 

俺はドアノブに手をかけると、ドアが吹き飛んだ。

それを見て桜は目をパチクリさせて固まっており、俺は滝のような冷や汗を流していた。

ヤバイ。まさかドアに魔術で結界をはっているとは思わなかった。今の感じだと、この家の魔術結界を完全に破壊しちゃったかな……………。

弁償代どのくらいするのかなー。

俺は、この歳で借金背負って一生社畜確定じゃないか。さらば夢の専業主婦ライフ。

そんなアホなことを考えていると、髭を生やした紳士という男性が急いで2階から降りてきて凄い剣幕で叫んでいた。

 

???「いったい何が起こったのだ!? 魔術師の襲撃か! ここを冬木の管理者遠坂の家だと知っていての狼藉か!」

 

 

 

桜「あ、お父さん!」

 

桜は俺から手を離し父親の足に抱きついた。

 

 

???「桜!? どうしてここに? お前は確か、葵と凛と共に出掛けたはずでは……………

貴様何者だ!? 葵と凛はどうした!」

 

 

桜の父親は、杖を俺の方へと向けてきた。

怖っ! いきなり殺気をぶつけないでもらえますかね!?

 

 

「ひゃ、ひゃい! 私は、結界を壊した以外何もしてましぇん!」

 

怖すぎて噛んじゃったよ………。

本当誰か助けてくれよ!

 

 

???「嘘をつけ! どこの刺客のものだ!?」

 

ひぇぇ、全然信じてくれないよこの人………。

 

俺はどうやって信じてもらおうかと考えていると、

 

 

桜「お父さん! 八幡お兄ちゃんを苛めたらダメだよ! お兄ちゃんは、私が迷子になってくれたのを助けてくれたの! だから、苛めたらダメ!」

 

 

 

桜が俺を庇うように両手を広げて、父親から守ってくれていた。俺は桜の言葉に救われるのだった…………。



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3話

〈八幡 Side〉

 

 

???「何? 桜、それは本当か?」

 

 

桜「本当だよ! お兄ちゃんを苛めるなら、お父さんのことを嫌いになるからね!」

 

 

 

???「桜!? わ、分かった。信じよう。急に殺気を向けてしまいすまなかった。私の名は、遠坂時臣(とおさかときおみ)だ。そこにいる桜の父親だ。迷子になった娘を家まで連れてきてありがとう。」

 

 

ふぅ。何とか命の危険は無くなったか。桜のおかげで命拾いしたな。桜には感謝してもしきれないな。

それに、どこの家でも父親は娘に形無しだな。

 

 

「い、いえ。こちらこしょ。

…………こほん。こちらもこの容姿のせいや行動で勘違いさせてしまいすみませんでした。俺は比企谷八幡といいます。娘さんが、街で困っており放っておけなかったので声をかけさせていただきました。それと結界を破壊してしまいすみませんでした。俺に害が無いように、あるものを体に常時施しているため、それが発動してしまいこのような結果となってしまいました。弁償の方は後日させてもらえると助かるのですが………。」

 

桜の手前魔術って言うわけにはいかないしな。どうやら時臣さんも、俺の意思をくみとってくれたみたいだ。

 

 

 

時臣「……………! 弁償の方は気にしなくていい。娘を助けてもらった恩人に遠坂家当主としてさせる訳にはいかない。

桜、比企谷くんと大事な話がするから自分の部屋で遊んでいてもらえるかな?」

 

 

 

桜「嫌だ! 八幡お兄ちゃんと一緒にいる!」

 

桜はそう言い俺の手を握り、時臣さんに反発していた。

 

時臣「こら、桜! わがままを言うんじゃない!」

 

 

時臣さんは桜を怒り、桜はビックリしたのか涙目になっていた。

 

桜「だって………………。ひっぐ。」

 

 

ああもう目の前で親子ゲンカするの辞めてもらえませんかね!?

 

 

俺は桜の頭を撫でつつ言った。

 

 

「桜、後で一緒に遊んでやるから、今は時臣さんの言うことを聞くんだ。」

 

 

桜「本当?」

 

 

「ああ、約束だ。指切りげんまん嘘ついたら、針千本のーます指切った!

これで、約束したから俺は嘘をつけないぞ。」

 

 

 

桜「分かった! 良い子にして待ってる!」

 

桜は俺が約束したことにより、笑顔で自分の部屋へと向かっていった。

 

 

時臣「比企谷くん、桜がワガママを言ってしまいすまなかった。あんな約束をしても良かったのか?」

 

 

「はい。俺自信子供と遊ぶのは嫌いでは無いですからね。イギリスにいた時は、桜ぐらいの年齢の子供達の面倒を見ていましたし、それに桜以上に子供っぽい奴の面倒を見さされていましたからね。」

 

 

俺は遠い目をしながら言った。

 

 

時臣「そ、そうか。君もその歳で色々あったんだな……………。

そういえば、君は魔術を知っているみたいだが?」

 

ちっ、見張られてやがるな。あの虫の主か?

気味悪いな……………。

だが残念だったな! 他の人は誤魔化せてもボッチ生活が長く人間観察が趣味の俺は、人の視線に敏感だからそのぐらいでは誤魔化せないぜ!

おっと、変なテンションになったみたいだ。自重しないと。

 

 

 

俺は口に指を当てて魔術を発動し、この部屋と桜の部屋を探りこの二部屋に結界を張った。

これでイギリスにいるあの爺さんか、魔術に長けている英霊しか外から認知出来ないはずだ。

 

 

 

時臣「っ! これは!?」

 

 

「急にすみません。誰かに覗かれていたようなので結界を張らさせていただきました。この部屋と桜の部屋に。俺が術を解除しない限り、外から破られることは無いでしょう。念のため、外から屋敷内にも入れないようにしています。

 

 

 

時臣「君は一体? それに誰かから覗かれているとは? 私はそんな感じなど全くしなかったが…………。」

 

 

 

「ボッチは視線に敏感なんで分かるんすよ。それにここに来る前にも同じ視線を虫から感じました。恐らく術者が、虫を使って俺か時臣さん、もしくは桜の監視をしているのではなかろうかと。まあ、俺の場合は可能性低いでしょうけどね。迷子の桜と会うまでそのような視線は感じなかったので、時臣さんの家族が監視されている可能性が高そうですね。

あくまで俺の勘ですけど。」

 

 

時臣「なっ!? それは本当か? 外にいる葵と凛が危ない! 急いで向かわなくては! くっ、どうしてドアが開かないんだ!」

 

 

俺の予測を聞き、時臣さんは慌ててドアを開け始めた。

おい。さっき俺が術を解除しない限り開かないって言っただろ? もう忘れたの? それともうっかりなの?

家族が危険だと分かった瞬間向かおうとする限り、とても大事にしてることが分かるな。

 

 

「落ち着いてください、時臣さん。家族は安全のはずです。」

 

 

時臣「落ち着いてなどいられるか! 家族に危険が及ぶかもしれないんだぞ!? 私は当主であると同時に、家族を守る義務もあるのだ!」

 

 

俺の意見に時臣さんは、大声で反論した。

あー、面倒くせぇな。どうして俺の周りは話を聞かない大人ばかり集まるんだよ………。

少々手荒になるが仕方ない。

俺は殺気を放ちながら言った。

 

 

「もう一度言います、時臣さん。落ち着いてください。同じことをこれ以上言わさせないでください。」

 

 

俺の殺気にあてられて、時臣は冷静になった。

落ち着いてくれたみたいだな。

 

 

時臣「っつ! ごほん。すまなかった。少々取り乱してしたみたいだ。葵と凛が大丈夫とはいったいどういうことかね?」

 

 

 

「俺を追ってきた人物が、おそらく家族の近くにいるはずなので大丈夫でしょう。先ほどからすごい勢いでこちらに向かっているのを感じれますし。どうしてアイツがこんな所にいるか分かりませんが、最強の守護者が奥さんともう一人の娘さんの近くにいるので安心してください。」

 

 

ってか何でこの街にアイツがいるんだ?

流石の俺でも予想外なんだが………。

イギリスに残れと命令してきたはずなのに、主人の命令も聞かないときたもんだ。

俺の存在価値無いじゃねーか。

とりあえず後で説教しておかないとな。

離れた位置にいた、俺たちを監視していた魔力を消し去った点だけは誉めてやるとするか。

 

 

さてと、こちらも早いとこ話を詰めるとしましょうか。

アイツがここに着いたら間違いなく面倒くさいだろうしな…………。

 

 

 

時臣「分かった。これから幾つか質問をするがよろしいか? 答えにくいことだったら答えなくて良い。」

 

 

「分かりました。」

 

 

俺は時臣さんの問いに頷き、質問されたことについて答えられる範囲で答えていくのだった…………。



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4話

〈八幡 Side〉

 

俺に何点か質問をした時臣さんは、頷きながら言った。

 

 

時臣「色々と驚くことばかりだったが、君は私より優秀な魔術師なようだ。

一番驚いたのは、君が宝石翁の弟子ということに驚いたよ」

 

 

「あのクソジジイが勝手に俺を弟子にしただけですけどね。あの破天荒なじいさんのおかげでどれだけ酷い目にあったことか」

 

 

俺が遠い目をしながら言うと、時臣さんに引かれた。そんなにこの目の影響力ってすごいの?

桜とかにドン引きされたら間違いなく泣くよ、俺が。

 

 

時臣「そ、そうか。

小さい時から苦労ばかりしてきたんだな、君は

大師父は元気にされているか?」

 

 

 

「めちゃくちゃ元気っすよ。

いい加減大人しくなって欲しいんですけどね

あのじいさんの話は置いといて本題に入りましょう。

桜のことについて確認したいんですけど、特殊な体質を持っていますよね?

俺の予想では、『架空元素・虚数』なんですけどどんなですか?

違っていたらすみません」

 

 

時臣「そうだ。

桜の姉も素晴らしい才能を持っており、姉の方に遠坂の魔術を受け継がせ、桜の方は養子に出そうかなと考えている。

桜の魔術の才能を眠らすのももったい無いし、姉妹で殺しあいなどして欲しくないからな」

 

 

なるほどな。魔術はだいだい一子相伝だから、当然の如くそうなるよな。

確認だけはしてみるか。

 

 

「桜は養子に出ることを納得しているんですか?

それとどこに養子に出すつもりなんです?」

 

 

 

「桜は魔術師の家計に生まれた者として納得してくれるはずだ。

盟約により、間桐の家に養子に出そうかと考えている。

君がくる30分前まで間桐の当主と話をしていたのだ。もう帰ったがな………」

 

 

間桐の当主?この屋敷にいたってことは、そいつが一番怪しいな………。桜達を監視している可能性も高そうだ。

このまま、桜を養子に出させると間違いなく良くないことが起きる気がするんだよな。あくまで俺の勘だが………。

 

知り合いが酷い目に合うのは心が痛むし、しょうがねぇか。

 

 

「時臣さんには不躾なお願いになるのですが、桜を養子として俺が引きとり、弟子にするということはできますか? 虚数魔術なら知識もあるので、鍛えることもできますし、俺の弟子にすることにより安全も確保できるかと思います。ダメでしょうか?」

 

 

俺の言葉に対して時臣さんは驚いていた。

 

 

時臣「良いのか?

見た所君は若い。

色々やりたいことなどがあるのでは無いか?

それに、金銭面でもだいぶ負担になるが」

 

 

「俺はボッチなので、誰かと遊ぶとかも無いですし、積極的に動くタイプではないので大丈夫です。

金銭面は、一生遊んで暮らせるぐらいの財産はあるので心配しなくても大丈夫です。

それに桜には、俺みたいに孤独の道を歩ませたくないんですよ。

楽しく幸せに暮らしていって欲しいと思ったのかま一番の理由ですね」

 

 

俺の言葉を聞き、目を瞑り深く深呼吸をした後に彼は言った。

 

 

時臣「…………そうか。

すまないが、桜のことをよろしく頼むぞ、八幡くん。間桐の家には、私が断りを入れておく。

桜にも話をしてみて納得すればよろしく頼むぞ。

桜と話をしたいから結界を解除してもらえるか?」

 

 

俺は周囲の安全を確認した。どうやらアイツは家の前に着いたみたいだな。なら、大丈夫か。

 

 

「分かりました。俺の知り合いも到着したみたいですし、大丈夫でしょう」

 

 

俺は結界を解除した。少しして、部屋の扉が開き桜によく似た大人の女性と少女が慌てて入ってきた。

 

 

???「あなた! 桜が迷子になって大変なの! ってそちらの方はいったい?」

 

 

???「お父様! 桜がいなくなっちゃったの! お父様の魔術で桜を探して!

その人は、誰なの?」

 

さて俺は完全に場違いなので撤退しよう。

別にアイツと会いたくなくて逃げるん訳では無いからな!

 

 

「いえいえ、お構いなく少し用事を思いだしたので失礼………」

 

 

 

俺はそう言い、この場から逃げようとしたら背後から腕を掴まれた。

 

 

 

???「どこへ行くつもりですか、ハチマン?

ようやく、見つけましたよ」

 

 

 

 

俺は冷や汗をかきながらそちらを確認してみると、金髪碧眼の丸顔の整った目鼻立ちで、髪を青いリボンで束ねているスタイルの良い女性がいた。

 

 

「あ、あにょ。ど、どうして貴方がこんな所におられるのでしょうか? 確かイギリスにいるはずじゃなかったのか?」

 

 

あれ? 俺の言葉を聞いた彼女は笑顔が更に怖くなったんだが……………………

 

 

???「何を言っているのですか、貴方は。

私も一緒に日本に行く予定のはずだったのに、ハチマンが私を置いていったのでしょう。

ようやく合流できるかと思ったら、凛達を監視していた術者のテリトリー内にハチマンの気配がして、生きた心地がしなかったのですよ」

 

 

 

「実はあれがあれでして」

 

 

???「ん?」

 

 

笑顔なのに怖いよ!

笑顔でそこまでの圧力かけれるのアンタぐらいですよ?

 

 

 

「す、すみましぇんでした。ご心配をおかけしました」

 

 

???「まったく………

最初から素直に謝れば良いのです。

これから勝手な行動は、謹んでもらいますよ。

ちなみに貴方に拒否権はありません。

分かりましたか?」

 

 

「は、はい! 分かりました」

 

 

俺と金髪の女性がそんなやり取りをしていると、こちらを4人の人物がポカンとしながら見ていた。いつの間にか部屋から出てきていた桜が

 

桜「あっ!お母さんとお姉ちゃんだ!

うわぁー キレイなお姉ちゃんだー

金髪のお姉ちゃん、お名前は何て言うの? お兄ちゃんの知り合い?」

 

 

???「こほん、取り乱してしまいすみませんでした。私はアルと言います。

ハチマンとは長い付き合いになります。

皆さんよろしくお願いします。

ほらハチマンも挨拶をしてください」

 

 

「分かったよ」

 

 

俺とアルは、遠坂家の人達に挨拶をして桜の養子の件について話していくのだった。

 



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5話

〈八幡 Side〉

 

 

俺とアルは自己紹介を終えて、俺が桜の養子の件について話すとみんなは了承してくれた。

桜を養子として引き取ることが決まり、とんとん拍子で話が進み、一緒に暮らすことになった。

アルも俺の側から離れないと言い、俺、アル、桜の3人で生活をしていくことになり、あっという間に半年の月日がたった。

冬木の街に、俺達が住む場所の新しい一軒家も買った。

え? お金はどうしたかって?

俺の貯金がほとんど吹き飛んだよ、畜生め………

まあ、まだ生活していくには充分なお金はあるんだけどな。

そして、のんびりと桜とアルと俺の3人で暮らしていた訳だが、どうやらその平穏も崩れるらしい。

そう、『第四次聖杯戦争』がこの冬木の街で始まるのだ…………

時臣さんは参加することになっている。協力を申し入れされたが、断った。俺が聖杯戦争に参加することによって桜に危険が及ぶ可能性が高かったし、何より面倒くさかったからだ。

 

 

 

ただ、真っ当な聖杯戦争が行われないイレギュラーが起こったなら、間違いなく参加するけどな。あのクソジジイからの指示でもあるからな。非常に面倒くさくて働きたくないが仕方ない。

桜に幻滅されたくないし、そうなったら生きていけないから八幡頑張るよ!

 

 

イレギュラー事態起こる可能性は低いだろうから特に心配はしてないけどな!

 

 

 

 

桜「お兄ちゃん! 晩ご飯出来たよー

って何してたの?」

 

 

おっと、天使が俺を呼んでいたみたいだ。

 

 

「ああ、今行く! ちょっと桜やアルのこと考えてたんだよ。」

 

 

俺は桜の頭をワシャワシャと撫でながら言った。

 

 

桜「きゃはは! お兄ちゃん、くすぐったいよ~ 早く行こう! アルお姉ちゃんに怒られるよ。」

 

 

桜は嬉しそうに言った。

いや~桜は天使すぎて破壊力がやばい。

この笑顔を守るためならどんなことでもするし、桜は絶対に嫁に出さないぞ!

って親バカすぎて気持ち悪いな、俺が。

 

 

 

俺と桜は、一緒にリビングへと向かうとアルがテーブルに座っていた。

テーブルの上にはグラタン等美味しそうなものが並んでいた。

アルが美味しそうな料理を前にして待ちきれないのかソワソワしながら言った。

 

 

アル「むっ、遅いですよ、ハチマン! 私はお腹が空きましたので早く食べましょう。」

 

 

そうこのアルは、食事の時間が誰よりも大好きなのだ。出会ったばかりの頃は食べる専門だったが、俺がそんなことを許すはずもなく、料理等の家事をできるように鍛え上げた。

働かない者食うべからずって奴だ。

桜も小さいながらも家事を覚えようと頑張っている。包丁とかを持たせたくないんだが、桜が明らかに不機嫌になり口を聞いてくれなくなるので、俺が折れてアルか俺が見ている時なら料理OKというルールを作った。

そこから桜の上達ぶりは凄く、簡単な物なら作れるようになった。流石俺の妹だな!

将来良いお嫁さんになるだろう。誰にもやらないけどな! 桜がもし彼氏を連れて来たなら、俺と闘ってもらい俺より強かったら流石に認めるけどな!

貧弱な野郎には絶対にやらないぞ!

おっと、親バカを発揮しすぎたな。

 

 

 

 

桜もアルも家事が上達している為、俺のすることが減ってきているが、上手いこと分担して3人で家事をやっている。

 

 

何で俺が家事を率先してやるかだって?

それは、養ってくれる人を見つけて専業主婦を目指している為だ。だって、働きたく無いんだもん…………

 

まあ外に出てそんなお姉さんがいないかなと探していたりもしたのだが、桜とアルにバレてはめちゃくちゃ反対されてしまった。

 

あの時の桜とアルはめちゃくちゃ怖かったな~

私達がいるのに、そんなことしていたの?

とか、目に光が無くなった状態で言ってくるんだぜ? チビるかと思いました……………。

 

 

まあ、それ以来外に探しに行くのは辞めたわけだ。夢はまだ諦めて無いけどな!

 

 

 

アル「ハチマン! 何しているのですか?」

 

 

桜「お兄ちゃん?」

 

 

「あ、ああ、悪い。それじゃあ、食べようぜ。

いただきます。」

 

 

アル&桜「いただきます!」

 

 

俺はまずグラタンを食べ始めた。

このグラタンめちゃくちゃ上手いな!

グラタンが美味しく勢い良く食べていると、桜が嬉しそうにしており、その姿をアルが微笑ましそうに見ていた。

 

俺は気になり訪ねてみた。

 

 

「どうしたんだ?」

 

 

アル「ハチマンがとても美味しそうにグラタンを食べるなと思いまして。良かったですね、サクラ」

 

 

桜「うん! お兄ちゃん! そのグラタン、アルお姉ちゃんに教わりながら私が作ったんだよ! すごいでしょう!」

 

桜はえっへんと胸をはって言った。

 

マジか…………

ここまで出来るようになってるとは流石に驚いたぞ。

 

 

「そうなのか! 桜、このグラタンめちゃくちゃ旨いぞ! よくやったな」

 

 

俺は桜の頭を撫でながら、笑顔で言った。

 

 

桜「えへへ」

 

 

アル「むっ。こちらの料理は私が作ったので食べてみてください」

 

 

アルが他のおかずをすすめてきて、そちらも食べてみた。

うん、こっちも旨いな!

 

「これも美味しいぞ! 」

 

感想を言うと、アルは不満げにしていた。

 

アル「むー。私には無いのですか?」

 

無いって…………まさか、頭撫でろってことか?俺にはこんな綺麗な女性にそういうことするのはハードル高すぎなんですが、アルがはぶてたら非常に面倒くさいことになるな…………。

仕方ない。

 

 

「よくやったな、アル」

 

 

俺はアルの頭を撫でながら言った。

 

アル「はい!」

 

頭をなでられるとご機嫌になった。

 

 

桜「お姉ちゃんも良かったね! 冷めちゃうから、食べようよ」

 

 

アル「そ、そうですね」

 

 

「そうだな」

 

 

俺達3人は、楽しく食事をするのだった。

そして、この日を最後に更に賑やかな食卓になり、平和な日常が脅かされていることを俺は思ってもいなかった………………。

 

 

 



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6話

今回からFate/Zero編に入ります!


〈八幡Side〉

 

ご飯を食べ終わり、交代でお風呂に入り桜が眠そうだったので寝かしつけてリビングでアルとゆっくりしていたら膨大な魔力の流れを感じた。

 

 

「…………! ついに始まったか………」

 

 

アル「ハチマン、これは!? 」

 

 

「どうやら聖杯戦争が始まったみたいだな…………。 冬木の各地で、サーヴァント達が召喚されていってるな。初めの奴は、アルと魔力の感じが似てるな」

 

 

アル「ええ。恐らく別の慣れの果ての私でしょうね。私の予想では、聖剣を手にした未来の可能性が高いです。あくまで予想ですが………」

 

 

「なるほどな。まあ、こっちは気づいたとしても向こうは気づくことないだろう。お前が戦闘状態になり、魔力を解放しない限りな。

俺達に害が出そうな場合には動くぞ。それ以外は、極力干渉しないようにする」

 

 

アル「分かりました。英霊の位置を少し探りたいので結界を張ってもらえますか、ハチマン?」

 

 

「分かった。それと冬木の街のマップだ。場所を言ってくれたら、印をつけていく」

 

 

 

アル「分かりました」

 

 

俺は地図を準備してアルの言うとおりに結界を張った。

アルは目を瞑り、サーヴァントの位置を探っている。

 

 

30分ぐらいたちアルが目を開いて言った。

 

 

アル「どうやら7体のサーヴァントが揃ったみたいですね。場所は、こことここ…………

以上です。それともう一点気になることがあるのですが、この場所に微弱ですがサーヴァントの気配を感じました。私というイレギュラーは別にして、サーヴァントは本来、セイバー、アーチャー、ランサー、ライダー、キャスター、アサシン、バーサーカーの7クラスの英霊しか聖杯の補助で召喚できないはずです。

なのに、8体目を感知したということは、この聖杯戦争は…………」

 

 

「おかしなことが起こる可能性が高いってことだろう? おそらく、俺やアルがこの街にいる時点でイレギュラーが起こっている可能性が高い。あのゼルレッチの爺さんのおかげで、俺とアルは周りに影響を与えるはずだ………

不本意ながらな。そのせいでまだ何かイレギュラーが起こりそうだな」

 

 

アル「…………そうですね。ゼルレッチ卿とハチマンのおかげで私はこの場所に存在できていますし、それだけでこの世界に与える影響ははかり知れないでしょう。やはり私はいない方が………痛っ!」

 

 

俺は悲しそうな顔をしてアホなことを言うアルのおでこをデコピンした。

 

 

「何バカなこと言ってるんだ、お前は。変なとこでやたら気にするよな」

 

 

アルはおでこを押さえながら

 

 

アル「私のせいでたくさんハチマンに迷惑かけたのは事実じゃないですか。私などいなければ、ハチマンは、ゼルレッチ卿に弟子入りもせず普通の人として生きられたのに………

なにひゅるんですか?」

 

 

俺はアルの両頬を引っ張りながら言った。

 

 

 

「もう一度そんなことを言ってみろ。本気で怒るぞ? お前は気にする必要無いんだよ。俺が好きでやったことだから気にするな。それにアルと出会って、あの爺さんに弟子入りしたことを後悔したことは無いし、感謝してるんだよ、こう見えてな」

 

 

俺は気恥ずかしくなりアルの頬から手を離し他所を向いていると、アルが笑いながら

 

 

アル「ふふっ。そうですね。全く、ハチマンは捻デレですね! そんな貴方だからこそ、私は貴方の側に居たいと思ったんですよ」

 

 

ちょっとアルさん? 捻デレって造語なんなの? 誰が言い始めたか気になるな~

一番可能性が高いのはあの爺さんだな。よし、今度爺さんには痛い目にあってもらおう!

 

 

ってかアルさん、その笑顔は反則級に可愛すぎでしょ。あやうく勘違いして告白し、フラれるまであるぞ」

 

 

「捻デレってなんだよ。って、どうしたアル? 顔が赤いぞ?」

 

 

アル「あっ、その、声に出てましたよ、ハチマン。 私が可愛いなどあり得ませんし、そのような冗談は心臓に悪いのでやめていただけると助かるのですが…………」

 

 

 

 

…………マジですか?

やべーよ! 思ったことが声に出てたみたいでアルさんに聞こえてたよ!

恥ずかしすぎるぜちくしょう!

穴があったら入りたい…………ってか布団にくるまって記憶を消したい。

 

 

 

「わ、悪い。俺から急にそんなこと言われても気持ち悪いよな。すまなかった。忘れてもらえると助かる」

 

 

アルは頬をかきはにかみながら言った。

 

アル「いえ、その。ハチマンからそう言われ、嬉しかったので忘れることは難しいですね。嫌な気持ちでは無かったので、気にしないでください」

 

 

「そ、そうか」

 

 

お互いに恥ずかしがっていると、二階の俺の部屋から大きな魔力の流れを感じた。

 

 

「何!?」

 

 

アル「これは!? 急いで向かいましょう、ハチマン!」

 

 

「ああ!」

 

 

俺とアルは急いで二階に上がり俺の部屋に向かった。桜に危険が及ばないように、桜の部屋に防御魔術を施して、俺の部屋の扉を開けた。

部屋の中は、目が開けられないほどの光が発生した。

 

 

「何だこれは? アル! 最悪な状況を想定してすぐ武装できるようしておけ!」

 

 

アル「分かりました!」

 

 

俺とアルはいつでも戦闘出来るように態勢を整えた。

 

 

そのあと数分して光がおさまった。

 

 

 

「いったい何が?」

 

 

アル「ハチマン、気をつけてください!」

 

 

 

俺は警戒をしながら目を開けてみるとそこには

 

 

???「サーヴァント――ルーラーです。すぐ人にお会いできて、本当によかった! ここはどこか教えていただけますか?」

 

 

青と銀の鎧を着て、白い旗を持っている長髪の金髪美人がいたのだった……………。



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7話

〈八幡 Side〉

 

ちょっと整理させてくれ。桜を寝かせアルと話していたら俺の部屋から急に膨大な魔力を感じ、そこに向かうと青と銀の鎧を着て、白い旗を持った金髪美人さんがいたってどんなファンタジー世界だよ…………

しかも、生前にめちゃくちゃ見覚えがある顔だし………。

ルーラーと言ったか? fate/staynight世界でのサーヴァントは、セイバー、アーチャー、ランサー、ライダー、キャスター、アサシン、バーサーカーの7クラスのはずだ。エクストラクラスのアヴェンジャーはいたが、ルーラーはいなかったはずだ。俺というイレギュラーが存在した影響か? 確実に本来の世界より変わってきている気がするが…………

 

 

 

アル「ハチマン! 危ないので下がっていてください! 貴様は何者だ? ハチマンのことが狙いか? もしそうなら容赦などしない」

 

 

アルは俺を庇うようにして立ち、ルーラー?と呼ばれるサーヴァントを警戒している。

 

 

ルーラー「えっと……………大丈夫でしょうか? それにそちらの方は…………なるほど。貴方もサーヴァントなのですね。かの有名なアーサー王に会えるとは思いませんでした。

貴方は聖杯を通して召喚されている訳では無いので、今回の私が召喚されたことに関しては関係なさそうですね。」

 

 

ルーラーは、アルに対して言った。

 

 

アル「なっ!? なぜ分かる? もう一度問う。貴様は何者だ? 答えなければ………」

 

 

 

ルーラー「私はルーラーとしか言いようがありません。私と闘うことは余りオススメしませんよ?」

 

 

 

アル「どうやら力ずくで聞く必要があるようだな…………」

 

 

アルはそう言い、槍を実体化させた。

 

 

ルーラー「もっと聡明な方だと思ったのですが、仕方ありません」

 

って俺が考えを纏めてる時にヒートアップしているんだ、あのバカ共は!

 

 

 

「このアホ! 家を破壊する気か! それに桜が寝てるんだぞ!」

 

 

俺は今にも闘いを始めようとしている2人の頭にゲンコツをかました。

 

 

アル「痛いですよ、ハチマン!」

 

 

ルーラー「痛いです! いったい何をするんですか!?」

 

 

「うるせぇ、この脳筋ども。ここで暴れるっていうなら容赦はしないぞ?」

 

俺は笑顔で2人に言った。アルの方は分かっている為、体を震えさせながら言った。ルーラーの方は、分からないのか首を傾げていた。

何なのそのしぐさ?美人がしたらダメだろ。可愛すぎでしょ」 ってそうじゃない。

とりあえず、コイツらを大人しくさせないと…………

ん? アルの奴が頬っぺたをプクっと膨らませていて、ルーラーの奴はめちゃくちゃ顔を赤くしていた。

 

 

アル「ハチマン? また、声に出てましたよ!」

 

 

ルーラー「美人で可愛いって初めて言われました…………」

 

 

「マジかよ。お願いですから通報するのだけはやめてください、ごめんなさい」

 

 

 

 

ルーラー「そ、そんなことしませんよ! お願いですから頭を上げてください」

 

 

「あ、ああ。それで、あ、あにゃた。ごほん、アンタのことを教えて欲しいんだが、どうして召喚されて実体化できている?」

 

 

ルーラー「それはここに落ちていた小さな宝石のおかげかと思います。この中に膨大な魔力が込められているから、常に持っておけと紙に書いて置いていましたよ?」

 

 

ルーラーはそう言い、俺に紙を見せてきた。

 

 

そこには、俺の師匠である人物の筆跡で文字が書かれていた。

何々? ルーラーと協力して聖杯戦争を探れだと? 場合によっては介入してどうにかしろって適当すぎるだろう、クソジジイが…………

 

 

アル「何て書いてあったのですか、ハチマン?」

 

 

「ルーラーと協力して聖杯戦争を探れだと。あくまで俺の予想だが、ゼルレッチのジジイがこの聖杯戦争がおかしいと気づきルーラーを召喚し、俺達に介入させようとしたってところだろう。ジジイが直接介入すると、更に別の世界まで事実にしてしまう可能性があるし何が起こるか分からないからな。まあ、ジジイが観測している時点で、この世界自体が事実になってしまっているけどな」

 

 

アル「なるほど。しかし、このサーヴァントは信頼できるのでしょうか? 真名だけでも聞いておいた方が良いのでは?」

 

 

「それは大丈夫だろう。真名を聞かなくてもコイツは信頼できる。敵対するような意思を感じられないし、もし敵対するようなら既に俺たちはやられているはずだからな。それに俺が感じたことだが、アルと本質が似ている気がするしな…………」

 

 

アル「そうですか。ハチマンのことを信じましょう。しかし裏切ると分かったなら、その時は容赦しません。」

 

 

ルーラー「私を信じていただきありがとうございます。ここに貴方達を裏切らないと誓います。お二人の名前を聞いても宜しいでしょうか?」

 

 

 

「比企谷 八幡だ。よろしくな」

 

 

アル「アルトリア・ペンドラゴンだ。クラスはランサーだ。よろしく頼む。ハチマンからはアルと呼ばれている」

 

 

ジャンヌ「ハチマンくんにアルさんですね。私の名はジャンヌ・ダルクです。よろしくお願いしますね、二人とも!」

 

 

俺達は、お互いに自己紹介をして今後に向けて作戦会議をしていくのだった。あっという間に時間がたち、いつの間にか外は明るくなり、次の日になっていた。

俺達は軽く睡眠をとるのだった…………。



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