性霊秘法の主――マスター・オブ・エロボン―― (南津)
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斬魔大聖デモンベイン篇
▼第一話。エ□ボンの書


※注意
・オリジナル主人公及びオリジナルキャラが登場します。
・エロはほとんど書いたことがないので拙い描写が多いと思います。
・多重クロス物で、一通り女の子とヤったら物語は次章に進みます。
・ストーリーに期待される方は内容の薄さに驚くと思います。
・主人公の倫理観には期待しないでください……
・第一話にはエロはほぼ無し。以降一話ごとのエロ含有量は50%程度です。

以上の注意を確認して合わないと思ったら読まないことをお薦めします。













「あ、ぁあっん、んんっっ!」

「うっ……!」

 

 一体何度目だろうか。

 腕の中にいる少女の中に、全く尽きる兆しを見せない熱い精を放つ。膣から溢れることがないのは、彼女が全て受け入れているからか。

 流石に数えられないほどの回数分の精液でベッドを濡らして、その上で性交することには抵抗があるので助かるが、全く精液に汚れないというのも変な気分だ。これだけ出したのなら、エロ本やエロゲでよくある精液塗れの少女、という図が出来上がっても良いものだ。

 元々、エロ同人作家の自分としてはちょっと見てみたい気持ちではあるが、全て中で出しているため全身精液まみれになるようなことはないだろう。彼女がその躰に吸収(・・)していなければ、溢れ出て部分的に濡れることはあるだろうが。

 

「ぁ、ぁあっ……。ますたぁ、もぅ……」

「はぁ、はぁ、……ふぅ。休むか? ケフィ?」

「いえす、マスター。流石の私も疲れました」

 

 俺――宗像紳久朗が数え切れないほどの射精が出来るようになった原因である少女も、今のところ体力には限界があるようだ。まぁ、ずっと痙攣しっぱなしだったので仕方ないのだろう。

 彼女は人間とは一線を画す存在で、少しずつ強化されていく様だが、俺自身も彼女の影響で同様以上に強化されていくので結局は彼女の体力が尽きる方が先になる。彼女の影響で趣味の一つが寝ること(ただし、性的な意味で)になってしまったのは良かったのか悪かったのか。何処かのバスケ部に入部したい気分だ。

 

「マスター。どうやら再び巻き戻しが起こったようです」

「ん? またか……。これで何回目だ?」

「八十三回目のループ突入ですね。死亡以外での巻き戻しとしては十七回目です」

「はぁ……、六十五回も死んでるのか」

「射精総数は一万八千七百とんで四回です」

「……そこは言わなくてよかったな」

 

 しかし一万八千か。そのほとんどがこの少女の中に吸収されたと思うと恐ろしいな。何処にそんなに入るんだろうか。

 

「んっ」

 

 思わず彼女のお腹を撫でてしまった。

 十歳そこらにしか見えない少女のきめ細かい肌は触れていて気持ちいい。出来ればずっと触れていたくなる感触だが、それをやると先に進んでしまいそうなので自粛しよう。

 

 八十三回目のループに突入し、既に自分が何歳になったかわからないが、精神的にはまだまだ二〇代だ。性欲も、一般的とは言い難いほどに旺盛だ。童貞の同人エロ漫画作家として生活していた頃が懐かしい。

 

 ループと聞いて無限螺旋を思い浮かべた人間は俺の状況をある程度察していることだろう。

 

 俺がなぜループやらに巻き込まれて長い間この少女と性活しているのか。その切欠はわかるのだが、原因は全くわからない。

 取り敢えず、少女が回復するまでの間、その辺りから少しだけ振り返ることにしようと思う。

 

 

 

 

 まず始めに、一番大事な前提がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 この少女――ケフィ・アデスは魔導書だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 中出紳士――本名宗像紳久朗は同人エロ作家だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 本業は別にあるのだが、ここで必要なのは中出紳士=宗像紳久朗という点だ。

 

 宗像紳久朗という男を語るには、中学一年の冬まで遡る必要があるだろう。自慢じゃないが、いや、自慢になるのだが、小学校に通う頃から色々と多才だった紳久朗少年はよくモテた。顔も悪くないので女子からは結構好意的に見られていたし、本当の紳士を目指していたので男子が女子にちょっかいを出しているのを止めたりもした。

 

 小学校の時にいた彼女とは同じ中学校に通い、周囲からもお似合いの二人だなんて言われていた。

 幼いながらも彼女を大切にしていたし、いつか彼女と結婚するんだろうと漠然と思っていた。この頃の男子は女の子の体に興味を持つ年頃であり、紳久朗少年も例外ではなく、彼女もいたためその時は自然にやって来た。

 

 

 

 

 その日、紳久朗少年の人生は変わってしまった。

 

 

 

 

 他の男子の大きさ等知らなかった紳久朗少年は、勃起したペニスを彼女の前に晒した瞬間に、それ以上の行為を拒絶された。

 自分のチンコはどこかおかしいのか、それから悩むようになった。雑誌などを簡単に読めるような環境は無かったし、ビデオも無い。父親や兄妹がいれば相談できるのかもしれないが、母親しかいなかった紳久朗少年は相談も出来ず、自分に自信が持てなくなり、悩むようになった。

 彼女との距離は自然に離れていき、二年に上がる頃にはふたりの関係は自然消滅していた。

 

 母の再婚で他所に引っ越すことになり、そこでサブカルチャーに出会った。

 成長した体格もあって成年向けのジャンルにも手を伸ばせるようになった紳久朗少年は、エロ漫画に出会い自分のチンコに少しだけ自信を取り戻した。

 義父のお古のPCを与えられてからは、両親には内緒でエロゲーにも手を伸ばすようになった。

 

 初めて手を出したゲームは“斬魔大聖デモンベイン”。

 

 パッケージからエロエロとしたゲームを買うのは、初心者にはハードルが高かったための選択だが、このゲームをやり終えた紳久朗少年はクトゥルフというジャンルに興味を持ってしまった。エロジャンルは表立ってできないが、図書館などに行けば僅かだが蔵書があったクトゥルフは紳久朗少年の表の趣味になった。

 

 書店で購入したクトゥルフ神話の本とわざわざ取り寄せたネクロノミコン英語版に日本語版。

 

 思えばこれが発症のきっかけだったのだろう。この年頃の子供が発症する、後に“中二病”と呼ばれ、完治した後も後遺症に悩まされる難病に罹ってしまったのは。

 

 幸い、表に出るような症状ではなかったので完治してから居づらい雰囲気に悩むことはなかった。自分が他と違うことを知られてはいけなかったし、正気を保ち続ける必要がある。みたいな設定のおかげで命拾いしたのは紳久朗少年だけの秘密だ。

 

 高校に入るころには中二病も完治し、新しく出会った友人の影響で漫画ジャンルに趣味は移っていった。コミケの存在を知ったのもこの頃だ。美術教師の母の血を継いでいたのか、美術の成績はいつも良かったし、デッサンも得意だったため、イラストや漫画の作画にはスムーズに手を出すことができた。

 友人と合同で同人活動を開始し、高校を卒業する頃にはそれぞれ一人でサークル活動が出来る程度の画力になっていた。

 

 十八歳になったことで、エロ漫画の道に手を出した。いや、以前から描いていたのだが、十八歳となったことで即売会へそのジャンルで参加できるようになり、本格的に始めたといったほうがいいのか。

 名前も中出紳士に改名し、個人サークルも立ち上げ、大学では同好の士の集まるサークルにも参加した。

 

 そして、この時から始めた一つのシリーズもののエロ同人誌。

 

 エロマンガで解る“クトゥルフ神話”シリーズ。

 

 一見、つながりも何も無いし、エログロだろという感じはする組み合わせだが、この時は神が降りてきていたと、今思い返してもそう思う。

 内容はクトゥルフを意識したキャラクターが登場するエロ漫画だが、エロ視点をクトゥルフ視点に変えて解釈することができればラブクラフト氏のクトゥルフ世界を感じることが出来る。

 

 と、当時の紳久朗青年は思っていた。

 

 毎回クトゥルフの解説を最後に用意して、知らない人でも内容が読み取れるようになっていると思う。

 

 とにかく、幅広いジャンルに手を出していた紳久朗青年は、いつの間にか壁に配置されるようになっており、クトゥルフエロ漫画はそれなりに売れた。本業の傍らの同人活動だが、以後十数年に渡り毎年の発行を絶やしたことは無い。

 

 クトゥルフを題材にしたライトノベルが発売された時には初版で買ったし、もちろん同人誌も描いた。

 

 年に数冊だが、クトゥルフエロ漫画を始めて十二年ほど経つころ、一区切りついた『エロマンガで解る“クトゥルフ神話”シリーズ』の原稿を纏め、一冊の本にした。デジタル化にともない原稿は全てデータ化しPCに取り込んで修正などしているが、アナログで描き続けたこのシリーズは全て原稿用紙も残していた。

 

 表紙も革を購入して加工、自作し、昔の本のように紐で纏めて体裁を整える。

 十二年分の原稿は結構な分厚さになっていたため、内容を厳選することで全体の六割といったところだが、なんとか一冊に纏める事ができた。残りはまた別の機会に残しておくことにした。

 

 本のタイトルは“エ□ボンの書精言語版”。エイボンとエロ本を掛け、日本語だが日本語版ではなくエロマンガで描いたのでデモンベインのネクロノミコン血液言語版を意識して命名した。

 他にネクロロリコンにフェラエロ断章、るるいエロ本、妖女の秘密やナカデ射本等の候補があったが、今回厳選した内容がエイボンの書に記されているとされる内容、登場人物を主に集めたため、シンプルなタイトルに決定した。一応、他の魔導書に記される有名どころも網羅している。

 

 さて、この“エ□ボンの書精言語版”。実はかなり重い。

 原稿用紙なんて物をそのまま本にしているので当然だが、片手で持ち上げるのは辛い。子供の体重程度ありそうな重さの分厚いエロ本が出来上がっていた。サイズもA4とどこの図鑑だ、といった感想だ。

 

 結果から言えばこの本の重量が魔導書の精霊の外見と年齢を決めたようだ。

 デモンベインに登場した魔導書は尽くロリなので、そのへんも影響しているとは思うが、魔導書本人が言っていたので間違いないだろう。

 

 この“エ□ボンの書精言語版”が何の因果か力を持ってしまったことが、当時の俺――宗像紳久朗(30)の人生を365度と少し変える切欠となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 三〇歳を迎えたある朝。俺は知らぬ間に童貞を失っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんじゃこりゃぁあああああ!」

 

 思わず叫んでしまった俺は悪くないだろう。

 朝起きたら童貞を失って――いや、見知らぬ少女の股間に自分の息子がドッキングしていたのだから。しかも、その少女はどう高く見積もっても十歳程度。ブロンドの髪に顔の造りも日本人には見えないのでもっと幼いかもしれない少女、いや幼女が自分と知らぬ間に合体している光景を見て、平静を保っていられる奴がいたら見てみたい。間違いなくタイーホ一直線だ。

 

 そこまで思い至って、慌てて口を噤んだが、一人暮らしのマンションでなければ家族が乱入して大変なことになっていたに違いない。

 この時ほど独身であることに感謝したことはない。

 

 幼女の膣に挿入されている息子は収まる様子も見せず、幼女は意外に強い力で腹にしがみついており俺自身はほとんど身動きが取れない。心なしか息子周りの滑りも良いようで、ねちねちと水音をしながらもかなりきつい締めつけでいつ爆発してもおかしくない状態だ。

 いつの間にか自分の腕は目の前の幼女の背中に回っている。きめの細かい肌が心地よい。女の子の肌をこれほど触るなんてそれこそ中学生のあの時以来だ。

 

 母の再婚で出来た義理の妹も互いの年齢が年齢だったのでコミュニケーションは特に無かった。まぁオタクと化した義理の兄などゴミのようなものだろうがな。

 

 射精後の気だるさと、射精後に息子を勃起させた時の独特の痛み。毛細血管が広がっている痛みというべきか、その感覚が既に事後であることを俺に教えてくれる。

 

「フッ、この痛みこそ性のあかし。これが、性交か……」

 

 奇妙な安らぎを感じる――暇などない。

 

「あっ」

 

 時すでに遅く、息子は爆発していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 これが俺の初体験の記憶だ。

 

 




次回。

▼第二話。いいえ、ケフィ・アデス



導入につき、本日00:00第二話更新予定。


※13/12/22 感想よりキャラクターが想像しにくいと言う事でケフィの容姿を追記。
銀や白に近いブロンドに薄い灰色の瞳とします。
本編中には描きませんが一応ロシア系の顔立ちということになってました。由来は……ケフィアです。


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▼第二話。いいえ、ケフィ・アデス

導入につき第二話更新。

以後、不定期に更新します。


 

 

 

 

「これで何冊目だ?」

 

 このデモンベインの世界にて、魔導書の蒐集を始めて幾度目かのループに突入した。

 

 同人誌の原稿という性質が影響したのか、様々な要素を取り込み、編集、複製する能力がケフィには備わっていた。中でも、ケフィは魔導書の蒐集と複製の能力に秀ていた。

 最初は、デモンベインの世界の魔導を習得したいという願望から魔導書を探していたのだが、ケフィの能力によって蒐集した魔導書は次周に持ち越せるということが分かり、魔導の習得の傍ら目立たないように魔導書蒐集を始めていた。ここがデモンベインの世界ならば、ナイアを筆頭とした邪神が存在し、面倒な事になることが分かりきっている。

 幸い、俺自身は最後まで無限螺旋に付き合う必要は無い様なので、基本的にアーカムシティについては今のところ不干渉としていた。魔導図書館もあるので、ある程度アーカムが発展してからは入り込む必要はでてくるが、今のところは各地に散らばる魔導書の蒐集だけでもある程度の成果は出ていた。

 

 ケフィの魔導書蒐集には欠点もあった。

 いや、今のところは欠点だが、後になればその欠点は消失し、利点となることだろう。

 

 ケフィが蒐集した魔導書はなんと、問答無用で俺の頭に情報が叩き込まれる。尤も、情報が入るのは魔導書だけではないのだが、この世界の魔導書は少し問題があった。

 

 

 

 

 始めて蒐集した魔導書の情報が頭に入ってきた瞬間、俺はSAN値直送され、発狂死した。

 

 

 

 

 ケフィという魔導書を持っているので、魂が耐えられるのではと思っていたのだが、考えてみればケフィは唯のエロ本だった。

 邪神の記述が力を持つ世界とは言え、描かれているのはこの世界からすれば唯の非実在少女達だ。邪悪な知識とは程遠い。まぁ、ある意味で邪悪ではあるのだが。

 

 そんなわけで、ごく一般的な魂しか持たない俺は、邪悪な知識によって瞬時に魂が摩耗した。

 幸い、ケフィが現れてからの特殊な事情によって消滅することはなかったが、所謂死に戻りを体験することになった。

 

 魔導書としての力が弱いものでさえ発狂死するのは予想外だったが、ここで重要な事実にも気づくことができた。それは、魂が少しづつ強化されているという事だった。

 

 初めて魔導書を蒐集したのは、事情があって三周目のときだ。事情というのはまぁケフィとひたすらまぐわっていたらいつの間にかループしていたというだけなのだが。あの時ほど自分がアホだと思ったことは無かった。

 

 ケフィはなんとなく気づいて計測していたようだが、一周目より二周目、二周目より三周目と極僅かながら、ループを重ねる度に魂が強化されていた。

 俺自身ではその辺りはわからないのだが、ケフィ曰く、およそ1%程度毎回強化されているらしい。

 

 そんなわけで、暫くは殆ど力を持たない魔導書をケフィが何処からか見つけてきて、そこから魔導を習得することでお茶を濁していた。

 そのおかげで、何十回も色んな死を経験することができた。もう随分と同人誌制作をやっていないが、趣味は完全に魔導と寝ることになってしまった。

 

「百二十一冊目です。今のところマスターが耐えられるのはこのくらいのレベルかと」

「そうか。またしばらくは魔導の鍛錬に専念することになるか」

 

 ケフィが蒐集した魔導書は任意で複製することが可能だ。これまでのループで蒐集した魔導書もそれぞれ必要な時に複製して取り出すことができる。

 蒐集した魔導書は全く同一のものを元の場所に戻している。ケフィの複製能力は優秀で、魔力やら何やら全てを再現できるため、盗難を疑われることもない。

 本人曰く、魔導書とは相性がいいのでどれだけ力を持っていても蒐集さえできれば同一のものを複製できるという事だった。

 

 最近では、流入する知識を意識しないことも可能になっているが、それは自身に影響を及ぼさないものに限られる。

 

 現状、俺の力の及ばない魔導書は所在をメモしておいて次の機会に蒐集することにしている。今回蒐集した魔導書も過去に力不足から断念した魔導書だった。いっそのこと発狂死を繰り返して魔導書蒐集を行ってもいいのだが、遠いアメリカの地、アーカムが未だ発展途中である今のうちに効率よく実力をつけておいた方が良いと判断した。

 

 そのうち、ミスカトニック大学に出向く機会もあるだろう。

 

 

 

 

 俺は、かつての、若かりし日の肉体を取り戻しているのだから。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 三十まで童貞だと魔法使いになるなどと言われるネタがあるが、俺はエロ魔導師となったらしい。

 

 俺の童貞を寝ている間に奪った少女――ケフィ・アデスは自身を魔導書だと名乗った。

 

 彼女の名前は先ほど適当に俺が付けた。逆レイプの腹いせだが、考えてみれば中々いい名前だ。俺はどうもこの手のオヤジギャグが好きらしい。

 

 ケフィについては、デモンベインの世界の魔導書を思い浮かべてくれれば良いという事だった。厳密には違うが、同じことは出来るようだ。ただ、魔導書としての力が足りないため、今のところは本来の機能が使えないらしい。

 彼女は俺が記述した魔導書で、あの“エロマンガで解るシリーズ”のエロ漫画のようだ。名称は“エイボンの書精言語版”で、鬼械神も召喚可能だという。

 他の魔導書などから記述を蒐集し、魔導書の力が高まれば元の世界へ戻ることもできるらしい。

 

 そんなわけで、これまでのループで判明したことから整理していこうと思う。

 

 まず、この世界はデモンベインの世界であり、無数にある平行世界の一つ。更には、アーカムシティは比較的初期の発展具合だと推測できるため、幾千万、幾億のループのうちの殆ど初期である。

 

 我々のループ条件は宗像紳久朗の死亡、ケフィの消滅、又はこの世界に来て丁度二十年が経過する1946年6月6日まで生存し続けること。

 俺とケフィ、どちらかの死亡で起点に戻ることが確認できた。どちらも俺の力不足が原因で実証する事態になったのだが、できれば避けたい方法だ。今のところ俺が死亡するケースが九割だ。最初の頃はケフィが庇ってくれていたが、最近は即死級の事態では庇ってくれなくなった。どちらが庇っても死に戻りになるのだから即死できるなら即死したほうが魂の強化が早く進むからといったところか。

 まぁ女の子に庇われて生き残るのは男としては情けなさ過ぎるので今のところ問題ない。むしろ死にすぎて死ぬことに慣れてきた方が問題だ。

 

 また、実質的な不老になっているようだ。肉体は若さを保ち続け、全盛期の状態に保とうとするし鍛えていけば体の動きを阻害しない筋肉の付き方をしていく。所謂細マッチョ。部屋に篭ることが多かった頃の不健康ぶりが懐かしくなる。

 

 次に魂の強化についてだが、毎回前回終了時の魂強度の1%程が次回ループ開始時に強化されているようだ。回数を重ねる事で解ったことだが、即死するほどの魔術をうけて魂が損害を受けた場合が一番増加の幅が大きく、二十年生存では成長分が加味されて増加するため並程度、普通の事故などで死ぬ場合が一番少ないらしい。

 SAN値直送による死亡は増加も大きいが、後の数ループが無駄になるのでダメらしい。

 取り敢えずの目標はアル・アジフ等の力持つ魔導書の蒐集であるため、最低でもそれに耐えられるだけの強化が必要だ。だが、ケフィの提示する目標はマスターテリオン級で、大体二千万回程ループすれば大丈夫だろうと言っていた。

 二千万回とか、毎回五年間生存したとして一億年。今までのループは大体十年前後が平均なのでこのままだと二億年はこの世界で無限螺旋に捕まっておく必要があるということだ。この数字を見ていたら即死回数を増やしたくなるが、まぁテリオさんよりはマシだろうと思うことにする。

 

 ケフィの能力については未だ知らない部分が多いので追々纏めていくが、俺自身の能力が最近判明した。

 

 

 

 

 それは――

 

 

 

 

 

 

 

 同一人物へ666回の膣内射精で相手の力を取り込み、魂を強化できるということだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……あほか。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 そんなわけで、魔導書蒐集も一旦保留して魔術の鍛錬に専念することになった。

 

 何度か実証のために適当な女性とねんごろになり、六百六十六回膣内射精を繰り返してみたが、確かに俺の能力は発揮された。偶々その中に誰かの端末らしき存在もいて力を手に入れてから気づいたが、セックスしかしてないので問題は発生しなかったようだ。

 後々、俺の能力を存分に発揮する周回が来るとケフィが言っていたが、そちらは気にしない事にした。

 

 

 ケフィの力を取り込んだことによって、俺の魂には図書館のような領域が出来上がり、ケフィが蒐集した魔導書等が蓄積されていっている。そこから自在に本を取り出すこともできるし、編纂も可能。魔術の記述も自由に読み出すことができるので、鍛錬も非常に捗る。

 常に二十歳辺りの若々しい肉体に保たれているため、体の強化は程々だ。魂の強化に伴って少しずつ身体も強化されているのか、ループ初期より即死級の攻撃による被害は少なくなってきていた。これならば二千万回ループすることでマスターテリオンを超えるというケフィの目標も達成できそうだ。

 

 で、俺が何をしているかというと。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁっ、……ま、ますたー。んっ……ぁ、ぅ」

「このダァホ。まだ反省が足りんな」

 

 蒐集から帰宅した翌朝。起きてみたら俺の知らない少女達が真っ裸で精液に塗れていた。

 一瞬、全く理解できなかったが、直ぐに原因がケフィだと判明した。彼女は俺の魔導書だが、多分に元となった俺のエロ本の内容に影響されたのか、可愛い女の子や綺麗な女性が大好きなのだ。下は五歳程から上は四十辺りまで、男はマスターの俺だけのようだが、女なら殆ど誰でも性の対象になるらしい。

 たまに適当に見繕ってきては女同士で乱交し、吸収した俺の精液で好き勝手ヤっているらしい。

 

 まぁ、たまに俺も混ぜてもらうのだが、中には魔術で催眠状態の少女などもいたりするのが問題だ。

 

 そして、今日のターゲットもそうだったらしく、魔術の痕跡があった。

 

 ケフィの魔術の一つにカウパの燻香を用いた儀式というものがある。元になった魔術があるようなのだが、俺はこの名前しか知らないので、元がどういったものかわからない。

 なんとこの魔術、エロ魔導書に相応しく女性であるなら例外なく発情させることができる、らしい。本人曰く、神話生物や魔導書でも発情させて操り、いろんな意味で捕食できるとのことだ。

 

 ケフィ自身は性魔術具現のような存在なので、魔導書蒐集はもちろんだが性交するほど力をつける。そのため強くは咎めることが出来ない。

 すでに俺自身の倫理観も大分ゆるくなっているので、もうどうでも良くなってきているのだが、ケフィは俺の魔導書なので一応はしっかり躾ておかなければなるまい。

 

 

 

 

 よって、今彼女は俺の魔術で亀甲縛りしてついでにM字に脚を開かせて吊るしている。

 

 

 

 

 どうも、俺は魔術の操作が段違いに上手いらしく、アトラックナチャで複雑に対象を捕縛できる。現に、ケフィを一瞬で亀甲縛りにし股間部分に微振動を与え続けることができている。

 

 一応、吊るしてあるので食い込んで痛いはずなのだが、ケフィは上級者なので実際は罰になっていなかったりする。女に対してはドSで、俺に対してはドMなのだ。この罰も既に数え切れない回数執行していたりするが、もしかしたらこの罰のために懲りずにいるのかもしれない。

 

「はっ、ぁああ。ますたぁ! ぁ、んんッ……はぁ、はぁ。んぁっ、ぅ、せつないですぅ」

「しばらくそうしていろ、あほ」

「ぁ、ぁぁあああああッ!」

「……」

「はぁ、はぁ……。……フー、フー」

 

 どうやらイったらしい。

 

 普段は真面目なのだがこういう時になると本当にダメになる魔導書だ。まぁ元が俺の十二年分の妄想が詰まったエロい記述しかない魔導書だから仕方ないか。

 彼女が誕生してから俺が結構S的な性格をしていたことが発覚した。いや、思い返せば俺がこれまで描いてきたエロ漫画も女の子がひどい目にあうモノが殆どだったな。

 まぁ、妄想か現実かの違いがあるのだが、実際そういう立場や状況になると楽しんでいる自分がいるのが恐ろしい。

 

「さて、……ユクゾッ」

「あああああッ!」

 

 股間部分の糸を操作してずらし、一気に息子を奥まで挿入すると、それだけで絶頂したのかケフィの膣壁がビクビクと締め付けてくる。

 明らかに少女の膣には大きすぎる俺の勃起したチンコが無理やり膣奥を押し上げる。普通の女なら痛みを訴えるだろうが、ケフィは痛いのも気持ちいいらしく最近は遠慮することは無い。

 

「まったく、お仕置きで感じるなよ! エロ本が!」

「あああっ、むぃ、むりィ! ですぅ! まずだのオチンチンぎもちぃでずぅ! おぐまできてまずー!」

「ふっ、まったく、淫乱な本だな! 俺の命名は間違っていなかったようだ、な!」

 

 ふん、と大きく腰を動かして勢いよくペニスを突き入れる。もう何度目になるかわからないこのお仕置きも慣れたもので、吊るし方から角度まで最適な状態を維持しており、ケフィの性感帯を容赦なく刺激する。

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛ああああ!」

 

 しばらく続けていると漫画ならば効果音が描かれるだろうと容易に想像できる感覚が俺たちを襲う。ペニスの先端の締めつけが変化した。

 

「ははっ、ケフィはよく食べるな。今もそんなにくわえ込んで」

「あ゛あ゛っ。ナカ、来てるっ。ますた、ぉ、おちんちんた、たべちゃいましたぁ」

「次は何が欲しいんだ?」

「ますたの精液ほしぃでずぅ! マスターのエロ本にいっばいだじでぐださいいぃ!」

「ダメだな」

 

 ケフィがイキそうな程昇った瞬間に腰を止める。これがお仕置きだということを忘れてはいけない。

 

「あああっ、そんなぁ。ますたぁ、ぅぅ、ほしぃです。ぁ、いがちでくだざいぃ」

「あぁ、ケフィは可愛いなぁ」

 

 泣きそうな表情でおねだりする俺だけの魔導書が愛おしい。これだけしても、どうせまた同じことをするのだろうが、馬鹿な子ほど可愛いとよく言う。

 

「っ……! ぁああああんんんんんんんんッ!」

 

 愛情をたっぷりと込めた言葉と共に射精してやると、それだけでケフィは絶頂した。

 自分で言うのもなんだが、精液の量は尋常ではない。凄まじい勢いで放出される白濁液がケフィの子宮内を泳ぐ。俺の玉の何処に詰まっていたのかというほどの精液は、全て彼女の中に吸収されていく。

 

 この精液を使ってケフィも今回のような事を色々としているのだが、それは追々語っていく事としよう。

 

「ケフィ、反省したか?」

「ぁぁ……。ぃぇす、ましゅたぁ。しぁわせでしゅ」

「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――どうやら、まだお仕置きが足りていないようだ。

 

 

 

 




次回。

▼第三話。大事の前の小事


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▼第三話。大事の前の小事

 

 

 

 

 

 ここで、ケフィの能力を一つ紹介しよう。

 

 ケフィことエイボンの書精言語版には蒐集したモノを複製する力があることは以前紹介した。この複製能力は蒐集した物と同一のモノや加工したモノを創り出すことができるのだが、今回紹介する能力は同じ系統で、自身の存在を蒐集したモノに書き換える力だ。

 例えば、ネクロノミコンの英語版を蒐集したとしよう。ケフィや俺の中に加わったこのネクロノミコンと同一にケフィの存在を書き換える。すると、ケフィはネクロノミコン英語版という魔導書に変わる。

 どういう原理か知らないが、ケフィ自身の意思で元に戻ることができるし、俺の意志でもそれは可能だった。

 

 さて、なぜここでこの能力を紹介したかというと、魔導書の蒐集が次の段階に進んだためだ。

 

 既に蒐集した魔導書は千三百冊を超え、いよいよ精霊化可能な程に力を持つ魔導書の収集に乗り出した。

 蒐集して来た過程上、この千三百冊の中には殆ど力を持たない物や、同じ魔導書だが記述が僅かに違うものなども含まれている。この世界の魔導書は中々種類はあるが、基本的に邪神や旧神の力を借りる魔術が殆どであり、魔導書もそちらに偏っている。十万三千冊という数値がどこか記憶の片隅にうかぶが、それだけの魔導書を集めるとすると、同一の魔導書を写本したもの十数冊、数百冊などまで集めなければ集まらないだろう。更に、違う言語で書かれた同じ内容の魔導書等も多々ある。また、個人が他の魔導書の内容を集めて纏めた魔導書等も存在する。しかし、基本的にこのような魔導書は訳される度に劣化していくため、ケフィはそれらに何の魅力も感じていない。

 

 そのため、ケフィは力のある魔導書六百六十六冊をもって、この世界における魔導書蒐集を終了することにした。

 もちろん、その中には力を持ち精霊化するまでに至った魔導書も含まれている。これまでの蒐集成果を破棄することはしないが、ケフィの魔導図書に並べられる魔導書は力を持つ六百六十六冊に限られることとなった。後は不良在庫よろしく、どこか奥深くで埃をかぶることになるようだ。

 

 そしてこの精霊化する魔導書。もちろんあの有名なアル・アジフやエセルドレーダ等も蒐集の対象になってしまっている。

 

 もちろん、現段階でマスターテリオンに挑むのはまだ早い。というか、俺の中でマスターテリオンは最強キャラに分類されているので今のところ遭遇したいとも思わないし、現段階で見たことも無い。

 だが、そんなマスターテリオンの持つナコト写本をケフィは蒐集するという。

 

 正直勘弁してもらいたいが、事態は既に進んでいたようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 今、俺の目の前には鬼畜ケフィによってどうにかされちゃった、ブラックロッジ幹部、アンチクロスのウェスパシアヌスと、彼の所持するエイボンの書があった。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

「……」

「……」

「さぁ! マスター。思う存分貪ってあげてください!」

 

 妙にハイテンションなケフィが、まな板に乗った鯛状態のエイボンの書の精を指しながら進言してくる。恐らく魔導書の精といういろんな意味でおいしい存在を好きにできるのが嬉しいのだろう。これまで数は少ないが数体の魔導書の精霊をたべてきたケフィは味をしめたようだ。

 

 そして、エイボンの書の持ち主であるウェスパシアヌスはどうやら時間を止められているようで、彼の使い魔も一緒に部屋の隅に転がされている。後で記憶処理も施さないといけないことを考えると、多少煩わしく思うが仕方ない。見えないだろうが目と鼻の先で彼の魔導書が奪うことにしよう。

 

 ケフィがエイボンの書を捕まえてきたのは言うまでもなく蒐集のためだが、ここで少し問題が発覚していた。精霊化する程の魔導書は持ち主がいる場合、持ち主の魔力で染まっている。もちろん全てではないが、契約という関係上、主からの魔力供給は多少なりとも当然なされている。ケフィが蒐集するうえで、この魔力が少しだけ邪魔になる。

 そこで、親和性の高い魔力を魔導書に供給してやる事で、完全な形でスムーズに蒐集することが可能となるようだ。

 

 もちろん、親和性の高い魔力とは俺の魔力であり、契約を書き換えると元に戻すのも一苦労なので、手っ取り早く俺の魔力に染めるのが最良。

 

 で、その方法は当然――

 

 

 

 

 魔力を供給しながらのセックスによりドロドロに犯し、俺色(魔力的な意味で)に染め上げることだ。

 

 

 

 

 最初の犠牲になった魔導書の少女には大変申し訳ないことをした。魔力供給の勝手がわからず、ひたすら精液による魔力供給と、終盤の魔力供給過多による惨状は、当の本人(本本?)が見れば自殺したくなるような光景だった。彼女の犠牲は無駄にはしないと心に決めた。

 

「まぁ、いきなりアンチクロスとは驚いたが、取っ掛りとしては丁度いいか。なによりエイボンの書ということが適当だな」

 

 アンチクロスはそれぞれが力を持つ有名な魔導書を持っている。いずれその全てを攻略しなければならないのだが、ここでケフィの能力が活きてくる。

 

 決して派手な行動はできないが、エイボンの書の精霊化状態でブラックロッジの本拠の中を歩く程度のことは出来るだろう。そして、マスターテリオンとエセルドレーダが僅かばかりだが離れる瞬間も見いだせるはずだ。わずかな時間さえ確保してしまえば空間を隔絶して時間をずらしてエセルドレーダを手に入れることもできる。蒐集さえしてしまえば蒐集の記憶を持たない複製を創り出して戻れば大導師には気付かれない。はずだ。

 

 というわけで、ケフィが選んだ獲物がエイボンの書な彼女だった。

 

 彼女も例外なくロリな感じで、黒髪にピンクのガーター。そしてマントを着けており、痴女のごとく履いていない。エルフや精霊っぽい耳もポイントが高い。

 

 うちのケフィはいたって普通の耳なので、世間に溶け込むという意味では最適だが少し属性が足りない。属性で表すと精霊、ドS、ドM、バイ、ロリ、洋女、下僕といったところか。せっかくのファンタジー要素が少ない。

 

 そして何より、こんな状況でもクールに気丈に振舞っているエイボンの書は個人的にどストライク。先程から自分の行く末がうちのケフィによって語られているが、ここで魔術が扱えないことを知ってからは暴れるでもなく俺を睨み返してくる。

 

 こういう少女はよく俺のエロ漫画に登場し、ドロドロにされていたものだ。

 

 この世界におけるこのタイプの終点はエセルドレーダ辺りだろうか。マスター一筋なエセルドレーダは陵辱対象としては非常にポイントが高く、創作意欲が湧いてくる。

 この少女は少しばかりその忠誠心が彼女に及ばないので、少し減点だ。

 

「見ていても始まらないので、早速君を手に入れることにしよう」

「……」

 

 魔術によって生み出された拘束具によって体を拘束され本の状態に戻ることもできず、口も同じ素材の布によって猿轡をかませているため唸ることは出来ても喋ることは出来ない。長いこと拘束しているためか、口元の布の水分は飽和し唾液が溢れている。

 

「ぢゅっ」

「ッ……」

 

 溢れた唾液に口を付けて啜ると、彼女は一瞬体を強ばらせた。

 

「中々に美味い。それに……」

「んッ……!」

「唾液があふれているのは上の口だけだは無いようだぞ」

「んんッ!」

 

 俺の言葉を否定するように僅かに自由の効く頭を振る。だが、下の口の唾液が溢れていることは事実。右手でその液体をすくい上げて見せる。指を開くと銀の糸を引いていやらしい音をたてた。

 

「淫乱なことだ」

「んむー! うー」

 

 もちろん彼女が淫乱なわけでは無い。俺の魔力は少し特別で、吸収した場合女性をわずかばかり発情状態にしてしまうようだ。もちろん摂取する量が多くなるほどその幅は大きくなる。これも以前の実地の経験によって明らかになったことだ。

 

 この部屋は俺の魔力によって維持され、当然そこには俺の魔力が満ちている。そんな所にいるのだから、女性は例外なく発情する。この少女然り。

 それでも、彼女が元々淫乱である可能性も否定は出来ないのだが。

 

 尤も、このことを彼女に教えてやることは無い。彼女の羞恥も俺が楽しむためのスパイスとなる。

 

「そこの彼には可愛がってもらっているのか?」

「ッ……」

「ふむ……、まぁいいや。どうでも」

 

 聞いてみて思ったが、あのエセ紳士の性癖とか聞きたくないわ。猿轡してて良かった。

 実際やってることは寝取りなので、そういう楽しみ方もあるのかもしれないが本来の目的は蒐集までなので、後に続かないためそこまでするのも面倒なだけ。今ここにいて俺を見ている彼女は事が終わればケフィと俺の中にしか残らない。エセ紳士の元に戻るのはこの場の記録を持たない魔導書となる。

 

「いっぱい楽しもうな、三人で」

「楽しみますよー!」

「……ッ」

 

 早速、ケフィはエイボンの書の後ろに回りこみ、胸を鷲掴みにした。尤も鷲掴み出来るほどには発達していないようだが、ケフィは女性に対しては全方位に性癖守備範囲が展開しているので、もちろん貧乳も好物である。

 

「んー、美味しそうなうなじですね、れろっ」

 

 マントは残しているが服は取り除くという特殊な着衣状態の少女の首筋をケフィが舐める。髪を二つに纏めてあるので項は晒されている。

 少女は同じ魔導書に好きにされた屈辱からか、顔を顰めるが俺の魔力の影響で敏感になっており羞恥に顔を染めている。少女が二人で戯れる様子は実に素晴らしく、無防備に晒される恥部は俺の性欲を掻き立てる。

 

 ケフィに続いて、俺も暫し彼女で楽しむことにしよう。

 

「ふふ、可愛いな」

「っ……貴さんむッ――」

「ん、ぢゅる。ちゅ、ん……ごくっ」

 

 猿轡を外し、文句を垂れる前にその唇を塞ぎ溜まった唾液を啜り取る。心なしか少女の唾液というだけで甘い気がするのは気のせいか。

 

「ん、ちゅ、ぁんむ。ちゅ、ぢゅっ……ごく」

「……ぷぁ。ふふ、お返しだ」

「ん、はぁ、はぁ……。きらま……、ぁむ」

 

 お返しに魔力のたっぷりこもった唾液を少女の口内に流し込む。それだけで少女の呂律はあやしくなり体は僅かに赤みを増す。

 二本の指を口に差し込み、少女の舌を撫で付ける。薄くて柔らかい舌の感触が気持ちいい。少女は噛み付こうとするが、ループを重ねて強靭になった魂に耐えるべく鍛えられた肉体は、少女の力では甘噛み程度にしか感じない。しばらく噛み切ろうとしていた様だが、効いていない様子を見てとって諦めたようだ。

 唾液を飲み込むこともできず、口には少女の雫が溜まっていく。

 

 それを再び口移しで吸い取り、今度は自分の唾液を混ぜて送り返す。塞がれた唇の間から二人の唾液が溢れる。舌を開いた口に送り込み、少女の口内で唾液を攪拌する。数分にもなる時間交わし続けた唾液を、口をつけたまま顔を上に向けることで飲み込むように促す。

 魔力のこもった唾液を飲めば飲むほど少女の体は熱を帯びる。

 

「ぁ……、んん、はぁ、はっ……ぅ……」

 

 その間、ケフィの指は下の口に伸びていたようで、したから女の匂いが立ち上って来る。床は既に水浸しで少女が漏らしたかのようだ。

 少女の体は細かく痙攣し、震えが伝わってくる。

 

 立ち上がり中途半端に勃起したペニスを晒し、ケフィの目の前に持っていく。少女は気をやりながらも驚きの表情を見せる様子が心地いい。

 

「ふふっ、ケフィ、こちらも準備してくれるか」

「いえす、マスター。……ぁむ、ん、ぢゅ、ぢゅっ、ぅむ……」

「はっ、は、ぁ……ん……」

 

 中学一年のころから見ても更に大きく成長した男根は、ケフィの口におさまらない。横から咥えるようにして唾液で濡らし、その小さな手で掴んで前後させる。

 片手は未だ少女のオマンコを擦りながら、もう片手で少女の顔を抱き込むようにしてペニスを持っているため、フェラチオは少女の顔の目の前で行われる。舌を伸ばせば届きそうな距離にあるチンコに少女の視線は釘付けとなる。

 

「ありがとう、ケフィ。……さて」

「ひッ。っあ、ひゃぁ!」

 

 空気が変わったのを感じたのか小さく怯えたような悲鳴をあげた少女は、ケフィの次の行動によって別の声を上げることになった。

 

 息子から離れたケフィが少女を抱きあげたまま後ろに倒れこむ。ケフィの上に乗せられる形となった少女は、立てた膝をまたの間に入れられた結果、股を開いたまま脚を投げ出した形になった。

 こちらからは二人のオマンコは丸見えで、少女の股から流れ出す愛液が下のケフィの股を濡らしている。尤も、本人の愛液によって元から濡れているようではあったが。

 

「準備はいいようだ、っな!」

「ひぐぅぅうう! か、は、ぁぁあああ」

 

 二人に覆いかぶさるようにして少女に一気に挿入する。ケフィより更に浅いのか、半分も入らずに奥へと達して子宮を持ち上げる。間違いなく痛いだろうが、今はレイプの時間なので遠慮しない。いや、感じたら和姦だったか?

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛ぎいいいぃぃ。かは、むりぃ、ぉきすぎりゅぅう!」

「裂けてないから平気だ、ろ!」

「ひぎぃぃいいかっんむーーー」

 

 叫ぶ少女の口にケフィが指を突きこんで黙らせる。そのまま頭を反らさせて口を近づけて、口を封じる方法を接吻へと移行する。少女の唾液が垂れ流しになり、ケフィの顔を汚す。

 その様子を見ながら、腰の動きを止めずに動かし続け、叩きつけ続け、少女の膣奥を突き上げ続ける。

 ケフィとは違う膣の感触を感じながら、小さな膣内を堪能する。ケフィの力を使えばまた何時でも彼女と出来るのだが、オリジナルのエイボンの書の精霊とは恐らくこれが最初で最後。全く同じ複製でも時と場所とシチュエーションは全く変わる。

 

 魔力を込めながら腰を動かし続けると、直ぐに追加の愛液が溢れ出し、少女の様子も変わっていく。膣の締め付けはきついまま、スムーズに相棒が膣内を往復していく。

 

「はっ、イクぞっ、確りと飲み込めよ!」

「んんーー!」

 

 スパートの後に一際大きくストロークして腰を打ち付けると同時に、魔導書の少女の最奥で射精する。ドクドクと音が鳴るかのような勢いでの射精により、大量の精子が送り込まれていく。その勢いに、一部は膣道を逆行して外に垂れ落ちてしたのケフィのオマンコを汚していく。

 

「ぁ、あ、はっ、は……、んぢゅ……」

 

 射精と同時に送られた魔力に、少女も限界を迎えて達し、痙攣しながらもケフィにキスを強要され続けている。二人の唾液でベタベタになっているが、そこに俺も加えてもらう事にする。

 二人の少女の甘い唾液を舐め取りながら、射精後の余韻に浸る。ただ、数多のループの末に手に入れたこの体は、たった一度の射精で収まるようなことはない。

 

 未だにギンギンの勃起チンコは少女の膣内を目一杯に押し広げている。

 

このまま続投、といきたいところだがケフィが期待の表情で見上げてくるので、次は我が愛しの魔導書様を目一杯可愛がってやることにしようと思う。

 

 

 

 




次回

▼第四話。ルルイエ異本複製版


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▼第四話。ルルイエ異本複製版

 

 

 

 

 エイボンの書を蒐集してまた幾多のループを経験した。

 エイボンの書はあの後、同人誌でよく見かけるドロドロ状態まで犯し尽くしてからケフィが完全に蒐集し、ケフィに捉えられる直前の状態の魔導書を複製してからウェスパシアヌス諸共、死なない程度の魔術でボロボロにして放置しておいた。エセ紳士共々俺たちのことは覚えていないだろう。

 

 何もなしに開放したのでは違和感を与えるので、爆破処理したのだ。決してそれ以外の意図は存在しないし、ケフィがノリノリでやっていたという事実も無い。

 

 もはや俺自身の記憶にも残っていない。

 

 俺の記憶はループを繰り返すうちに古い方から思い出しづらくなるので、基本的に圧縮言語にして記述を残し、ケフィの力を得てから手に入れた通称“紳世界の魔導図書館”に本として残している。ここから記述を引っ張り出すこともできるので、重宝している。

 今のところ本にして一千冊程度、数百年の記憶をまとめて一文に圧縮しているのでこれでも少ないほうだ。思い返せば凄まじい時間が経過しているが、殆ど同じ二十年を過ごすだけなら一瞬にしか感じることはなくなっている。もちろん、新しい何かがあれば時間あたりの印象は強くなり、濃く記憶に残る。

 

 そんなわけで、魔導書を蒐集し始めてはや幾百万周。最近は相手の実力も鑑みてのんびりとした蒐集になっているが、着実に蒐集は進み残りの標的も少なくなった。

 

 完全な状態の二冊。ナコト写本のエセルドレーダとネクロノミコン原典アル・アジフ。

 

 そして、今のところ接触を控えているが、大学入学の際にお世話になったシュリュズベリイ教授が持つセラエノ断章ハズキ。ブラックロッジが持つセラエノ断章のほうは既に蒐集したが、教授が持つのは自身でオリジナルから英語訳して記述したもののようで、ケフィの魔導図書に相応しい力も持っている。

 

 セラエノの大図書館にも行ってみたのだが、契約者のいない魔導書は蒐集も簡単で、一通り蒐集してすぐに退散した。ここにあったものはケフィの魔導図書とは別に分類しているようだ。

 

 ケフィはこれまでの契約者や所有者の記述が残る魔導書を特に重要視している。なかには圧縮言語による記述で記憶まで残されているものもあり、同じ記述の魔導書でも気に入ったものは六百六十六冊に選定されている。

 そして、その中には力を失っているものの、ケフィの興味の対象となった魔導書の成れの果ても幾つか存在している。ケフィの複製の力は過去の状態すら完全に復元しながら複製することが出来るため、彼女にとっては力を失った魔導書というのはページさえ揃っていれば力のある魔導書となんら変わらない。流石に無い部分は復元出来ないが。

 

 そしてそんな力を失った魔導書の一つ、キタブ・アル・アジフ。

 

 ネクロノミコンは写本も多くあるが、今のところ力を失った魔導書ではあるが、アブドル・アルハズラットが手に入れたアル・アジフの成れの果てが一番のお気に入りのようだ。このアル・アジフは本当に奇跡のような偶然で手に入れたものだ。これまでのループにおいて三度しかお目にかかったことがない。これだけでアル・アジフ蒐集は完了でいいのではと思うのだが、それでは満足せず必ず完全版を手に入れようと意気込んでいる。

 ケフィ曰く、オリジナルが現存する魔導書はオリジナルを手に入れたい、だそうだ。このあたり蒐集オタクと化してきている。

 

 ただ、彼女らには常にではないがナイアの観察の目が向いており蒐集は慎重に機会を伺っている。今のところの計画では、これまでにも何度かあった大十字九郎のTS周回にTS九郎ごと頂いてしまおうと(ただし、性的な意味で)いうことになっている。だいたい男でもTSしていれば女なので俺は問題ない。

 無理なら、ナイアの監視もなく九郎とも離れる瞬間を狙う事になる。ただ、前に述べた通り軌跡の記述は多い方が好みのようなので、結局最後の蒐集対象になるだろう。

 

 ケフィの心残りは、俺の知識の記録に残っていてケフィの命名の参考となった、デモンベイン続編に登場する魔導書を蒐集する機会がないことだが、オリジナルのネクロノミコンで我慢してもらいたい。流石に直接ナイアの手が入った魔導書をどうこうするのは避けたいのだ。

 

 よって完全版のキタブ・アル・アジフを手に入れた時、俺たちはこの世界を去る。

 

 実は既にこの無限螺旋から抜けられるようなのだが、ノルマの二千万周をこなしていないので脱出もアル・アジフ蒐集も当分先の事になる。

 

 

 

 

 そして特にすることが無い今は、暇つぶしを兼ねて過去に蒐集した魔導書を複製し、それぞれを俺用に馴らす作業を続けていた。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 魔導書ルルイエ異本を手に入れたのは比較的早い段階のループだった。といっても、精霊化する魔導書としては二十四番目だ。

 記憶には残っていないが、記録に残していた知識によるとこのルルイエ異本はデモンベイン本編にも登場する魔導書で、登場場所も把握していたが把握していたが故に急ぐ必要も無く、気付けば二十四番目という順番になっていた。

 

 契約者も居ない状態であったため、蒐集も簡単で実にあっけなく出番は終了した。

 

 そんなルルイエ異本は中二心擽ぐるオッドアイ。そういえばこれもエセ紳士が手に入れる魔導書だったなと思い出すが、複製したルルイエ異本にはそんな記録は残っていない。

 

 必要な時に複製して使用するために、今周回は彼女の調整をする。

 

 調整といっても特別なことをするわけではなく、俺を主として関係を築き魔導書の忠誠を上げていくだけの作業だ。まぁ特別なことではなくても、ヤること自体は決まっているのだが。

 

「ぁ……」

「小エン。好きに動いてみろ」

「ん……」

 

 幾度目かになるルルイエ異本の馴らしの内容は、もちろんセックスメインである。最近、というかもう二十年かける幾百万、幾千万周分の年月において、割合的にはほぼ百%幼い少女を相手にしているせいか、自分がロリコンという変態になっていることに気がついた。

 いや、もちろん大きな女性も好きなのだが、もう何千年も抱いていないような気がするのは気のせいではないだろう。

 

 このルルイエ異本の精霊――小エンと呼んでいるが、彼女は基本的に無口で情事の際も小さな喘ぎ声と喉を鳴らすような声しか発しない。

 自己主張の少ない彼女には基本的に自ら動くように促す。セックスをコミュニケーションの手段とするためだ。今も彼女を脚の上に乗せ、対面座位の格好にて挿入している。

 もう何年過ごしたかわからないほど住んでいる拠点の風呂に浸かりながら、小エンの感触とコミュニケーションを楽しむ。

 

 蒐集した魔導書を馴らした後は、基本的に魔導図書に戻しているが、当然記憶や記録も残したままにしている。使う機会は俺が生きている時間に比べれば少ないが、既にそれぞれ数百年分は共に過ごしていたりするので、彼女らの忠誠は基本的に高い。他の魔導書をライバル視している子もいるが、皆ケフィに対しては受身で従順となり、お姉様などと呼んでいる。

 

 それぞれ調整するならいっそのこと記述を纏めた魔導書を創ればいいのではと思うかもしれないが、ケフィが基本的にその状態であり、俺自身ケフィ以外の魔導書を創ろうとは思わない。

 それに、それぞれの魔導書にそれぞれの可愛さや楽しみがある。

 

「ぁ、……ん、……。……ぃ……」

「あぁ、いいぞ。……舌を出せ」

「……ぁぁ、んむ、ぢゅ」

 

 小エンの伸ばした小さな舌を唇で咥え舌で触れると、積極的に舌を絡めてくる。いつも唾液でベトベトになるのを顧みずに懸命に俺の唾液を受け取ろうと頑張る彼女は、中々に可愛らしく膣内に入っている息子も敏感に反応する。

 

 舌を絡めている間も彼女の腰は止まることはなく、意外に奥まで深い膣が勃起した男根を包み込み刺激し続ける。彼女自身は自分の感じる場所をほぼ全て把握しており、最近ではそこを攻めながらも俺を喜ばすことを覚え始めてた。

 色素の薄い髪は水に濡れ、彼女の肌に張り付き輝いている。頬の髪を指で退かし、指先で柔らかな感触を楽しみながら、口付けを交わし続ける。

 

 彼女の腰の動きに合わせて風呂の湯は波打ち、二人の体を波で揺らして挿入の動きにアクセントを与えている。

 

「ん、ぢゅ、ぢゅ……ちゅぱ、ぁ、ん……」

 

 口元とは関係なく、次第に激しくなる腰の動きによって音を立てて水面が波をたてる。体勢も密着するようになっていき、小さく可愛い胸が俺の胸板に押し付けられる。感覚だけは鋭くなっているため、二つの硬くなったポッチが手に取る様に確認できる。

 

「ぅ、いいぞ。愛いやつ。そろそろイクぞ……」

「ぁ……んむ、ぢゅ、んちゅ、ぷぁ……、ぁ、ぁ……、あ……」

 

 一層激しくなる小エンの腰の動きにつられて腰を動かしたくなるが、我慢する。今は全て彼女の好きにさせているのだ。小さく震えながらも腰を振るのをやめない小エンに、射精への感覚が高まっていく。

 

「ぁ、あ……、ん、んん――」」

「ぐ、出るぞッ」

「っ、はっ、はっ、ぁぅ……、はっ……ぁ……」

 

 一際大きな震えを感じた瞬間にこちらも限界を迎え、最後に一突きだけ大きく叩きつけて最奥目掛けて射精する。相変わらずの量の精液が短くない時間出続ける。

 湯船に白濁液が流れ出るが気にせず、痙攣する膣が求めるままに最後の一滴まで絞り出す。

 

 しばらく抱き合ったまま時が流れ、小エンを持ち上げて男根を引き抜くと彼女の眼前に晒す。すると直ぐに両の手をペニスに伸ばして捕まえ、亀頭に吸い付いて尿道に残った精液を吸い出していく。

 数度の射精では治まらないのだが、既に入浴しながら何度も射精しているので流石に長風呂のし過ぎだ。風呂の淵に腰掛けて暫しの間のお掃除フェラに身を任せる。

 

「ぢゅっ、ちゅ、ず、ずちゅ……じゅる、ぷぁ……」

「いい子だ。そろそろ上がるか?」

「ぁ……、……」

「ん、次が最後だぞ、淵に手をついて尻を突き出せ」

 

 小エンの表情から、もう一度彼女がイクまで付き合うことに決まった。

 風呂の淵に手をついて立ち上がり、お尻を突き出す格好になることで、先程まで湯に浸かっていた下半身が露わになる。膣口からは精液がこぼれ落ち、水ではない別の透明な液体が垂れている。

 

 背後から近づき、狙いを定めると接触から一気に奥まで挿入し、激しいピストン運動を開始した。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 結局、ルルイエ異本の気力が尽きるまで寝室で情事に耽ったあと、そのまま二人で眠っているとケフィから蒐集した魔導書の記述が流入してきた。

 ケフィは基本的に俺の魔導書だがよく単独行動に出かけていく。何時でも呼び戻せるので問題はないが、彼女は出かけては魔導書やら歴史書、娯楽本や珍しい物品等を蒐集している。

 

 今回も、その活動の一つだろうと油断していると、何やら嫌な記述が見て取れた。

 

 

 

 

 どう解釈してみても、マスターテリオンと思われる主を持つ魔導書の記憶だった。

 

 

 

 

 絶望と深い闇に染まりながらも、現在から過去四〇年に及ぶ記憶が最も丁寧に纏められており、それより過去についてはおざなりになっている魔導書は、どう考えてもナコト写本。

 

 ナコト写本の本体は未蒐集で、いくつかのページのみを所持していた。大十字九郎とブラックロッジの戦いの後に手に入れたものだが、手に入れる機会が極端に少なく肝心のケフィの興味対象の部分が不完全だった。おそらく別の場所に大部分が存在していたのだろう。

 外道知識や魔導知識としては優秀だが六百六十六冊に含まれていなかった。

 

 アル・アジフのように圧縮言語の記述を重ねるループを行っていないので、一度手に入れればそれまでなのだが、なにぶんナイアの監視が強い。今でこそナイアの端末や視線を判別できるようになったが、積極的に魔導書を集めていた頃は不可能だったので無理はできなかった。

 

 

 

 

 そんなナコト写本が何故か蒐集されていた。しかも、蒐集直前の記憶にはナイアとマスターテリオンとの3Pの様子からケフィによるエセルドレーダ強姦までの記録が鮮明に残されていた。

 

 

 




ルルイエ異本の呼び名ですが、夏王朝の暴君桀の妻等からエンを貰い小エンと呼ぶことにしました。デモベ本編に(たしか)名は出てきませんが、アルのように都合のいい呼び方が無いので紳久朗に呼ばせるために名付けました。
流石にルルイエ異本と呼ぶことは無いと思いますので。
一応エイボンの書にも名前を用意しましたが、呼ぶ機会はないので登場していません。

以降の話でデモベ世界で手に入れた魔導書複製版は極まれに出す予定です。極まれに。
いろんな世界でいろんな女の子とセックスするのがこの話の方針ですのでご了承ください。



次回。

▼第五話。実録、ナコト写本レイプ


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▼第五話。実録、ナコト写本レイプ

※ケフィの擬似的なふたなり化があります。
※色々とご都合主義。
※ケフィチート。









 

 

 

 

「つまり、その3Pの後に少しだけナコト写本が一人になったから、その隙に五百倍の圧縮時間内でレイプしてきたと?」

「そういうことですね」

 

 ケフィは「それが何か?」といいそうな顔でこちらを見上げている。

 どうやら、ちょくちょくブラックロッジに立ち寄ってエセルドレーダを監視していたらしい。

 

 

 

 

 かれこれ数千年間。

 

 

 

 

 どこのストーカーだと言いたくなるが、今回その成果が実を結んだようだ。

 以前この3Pにぶち当たり、それから何度か同じような状況をのぞき見て少しだがナコト写本が一人になるパターンが存在したようだ。そしてそのパターンに目をつけたケフィが今回の事におよんだらしい。

 

 この世界の知識による魔術が使えない空間の中で、擬似的にふたなり化したケフィは溜めに溜めた俺の精液をナコト写本に注ぎ込んでいったらしい。もちろん擬人化した状態のナコト写本――エセルドレーダの胎内に、だ。

 俺から直接ではないためいつもよりは効率が悪いが、そこは数と量で補ったらしい。

 

 ただ、元の姿をさらさないためにエイボンの書の状態で事に及び、記憶の整合性を整えるためエイボンの書によるレイプ自体は実際にあったものとしたらしい。

 

 

 

 

 先程からブラックロッジの本拠の方で何やら騒ぎが起こっているようだが、気にしない方がよさそうだ。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 恐らくこれがケフィの視界からの映像だろう。

 何度か訪れたことのあるブラックロッジの本拠地内部の光景が流れていく。視界の片隅には別の場所の映像が映っているが、女性2男性1の3Pらしい。片方は豊満な肉体の黒髪の美女で、もう片方は華奢な少女。

 

 彼女らが問題のナイアとエセルドレーダだろう。

 暫くしてその情事も終わり、ナイアが去っていく。エセルドレーダは性交の痕跡を消し去っているが、そこでマスターテリオンが席を外した。

 

 その瞬間、ケフィの視線の先にエセルドレーダが召喚された。

 

 どうやら既に空間は切り離されて時間も圧縮されているようだ。魔術の行使できない空間に閉じ込められたエセルドレーダは、まだ時間に囚われている。エセルドレーダが認識できない時間の中で俺が得意とする拘束がケフィの手によって施される。

 

 視界にほとんど違和感が無いので実際に俺自身が準備を行っているような錯覚に陥る。映像は等倍速で流れ、視界に映る華奢な手以外、俺とケフィの違いを示すものは視界に入らない。

 

「その辺りは気を付けました。それから――」

 

 いや、視界に映るものがあった。恐らく俺と同サイズの男の性器が、いつもの場所に生えていた。よく見れば形も血管も全く同じように見える。

 

「――おちんちんもマスターのモノを忠実に再現しましたので、感覚まで楽しんでもらえると思います」

 

 ケフィがそう発言した瞬間、映像にリンクするように体の感覚が繋がった。例えるならリアルを忠実に再現したVRを体験している気分だ。俺がいた世界ではVRは理論はできているが技術が追いついていないので想像との比較なのだが。

 

 ケフィの手が添えられている感覚以外、自分のモノとそっくりで、今この映像を見ている意味が理解できた。おそらく、エセルドレーダのレイプを俺に追体験させるためにこの場を用意したのだろう。レイプする時からこのことを考えていたに違いない。

 

『!? ここは……。貴女は――!?』

『私はエイボンの書。貴女は気にしないで。ただ、私の前で可愛らしい艶声をあげるだけでいい』

 

 芝居がかった口調でそれだけ言うとこの体はエセルドレーダを捕まえて彼女の唇を強引に奪った。柔らかい感触が唇から伝わる。

 さすが、最古の魔導書の一つで、ここからでも彼女の素晴らしさは伝わってくる。しかし、時間にすればケフィほどの年月を単体で重ねた魔導書は他に存在しないだろう。最古の魔導書の一つであるナコト写本もこの世界では誕生から数千年程度しか経っていない。

 

 至近で驚愕に目を見開く少女の顔が映る。なるほど、マスターテリオンの寵愛を受けるだけにその資質は素晴らしく、完成した芸術品のように可愛らしい。

 これが既に手に入ったと思うと、本物の方の息子もギンギンに興奮しているようだ。

 

『何をする……!』

『フフフ、魔術は使えない。全てが終わればあなたも覚えていないのだから、おとなしくこの至高の魔導書のものになるといい』

『……?! これは……そんなはずはない!』

 

 この空間は俺の魔力で満たされている。そして、ケフィのカウパの燻香による儀式空間となり、たとえ神話生物や魔導書さえも発情させて快楽の高みへと導かれる。

 既にエセルドレーダの股からは愛液が溢れ出し、この儀式でしか味わえない至高の快楽が与えられる。

 

『濡れているぞこのエロス。キスだけで濡れるとはそうとう淫乱な魔導書だ。大導師の趣味が知れないな』

『貴女……マスターを侮辱――ああああああッ!』

 

 微妙に心が抉られる台詞をケフィが放つ。俺らが言うなというところだが、彼女を責めるには主を引き合いに出すのが最も効果的だろう。

 現に主を侮辱されて怒りを顕にするが、ケフィがエセルドレーダのオマンコに手を触れるだけで、盛大に潮を噴いてイってしまった。

 

「これは……少し儀式が過ぎないか?」

「そうですか? まぁ心が砕ければ手っ取り早かったですし、結局問題なかったので大丈夫ですよ」

 

 見たところ儀式の力は最大で振るわれているようだった。触れただけで気をやってしまう程の儀式はこれまで一度も行ったことがなかった。

 

 

 

 

 ――なかなかに興味深い。

 

 

 

 

 蒐集が終われば彼女自身はマスターテリオンの元へ戻る。とは言え、こちらの手元に残るナコト写本にはマスターテリオンの記憶を与えない方が良いだろうか。

 どうやら前回のループではナコト写本は消滅したようなので、彼女はこの世界生まれなのだろうが、たったの四〇年でこの忠誠とは、さすがは大導師。彼女から大導師への忠誠がなくなることは無さそうだ。魂のみでも輪廻しているのだろうか。

 

 彼女はこの世界を出てから馴らしに入ることにしよう。意思一つで作り出せるとは言え、何時までも他の男を思う女はあまり必要性を感じない。

 

『ッッ! ああああっ! はぅうう、……ッ、こん、な』

『フフ、いい声で鳴くね。準備する必要も無さそうだから、すぐに入れてあげる』

『なッ、やめ――』

 

 少年のような芝居がかった声でケフィが囁く。エイボンの書を意識して演技しているようだ。

 ズブリと勢いよく沈み込む俺の男根が、膣内に異常に分泌されている愛液を押し出して潮のように吹く。更に、突き入れた刺激だけでエセルドレーダは再び絶頂に至る。

 

『あああああああああっ!』

『嗚呼、いい声。どんなものかな? 主以外のモノで迎える絶頂は』

『ぁぁ、……マスター、あああっ』

『今はこのペニスのことだけ考えていればいいよ!』

『ああああっ、ふざけ――っ、そ、んな。ああッ!』

『さぁ、まず一発。貴女を染める濃い精液だ』

 

 俺の射精よりも勢いよく出ているのか、一瞬でエセルドレーダの腹を充たして膣口から逆流する。心なしかお腹も膨らんでいるように見える。

 俺が直接出しているわけではないが、俺の精液が彼女を、マスターテリオンの魔導書を汚していると考えるとなかなかに、イイ。

 

『く、ぁ……離しなさい』

『一度で終わるわけないでしょう。大丈夫、時間はたっぷりあるから、しっかり染まりなさい』

 

 そこからはただ只管の蹂躙だった。見る見る内に精液の量は明らかにケフィの体積を上回り、エセルドレーダは精液の海に沈む。幾分か粘性は高くなっていっているのか、次第に少女の腹部は妊娠したかのように膨らんでいく。

 実時間においておよそ五分、圧縮時間では二五〇〇分の間ケフィの嗜好に付き合わされたエセルドレーダは、マスターを呼びながら、常に絶頂の高波に飲まれていた。

 

『ぁ……、ま……ぁ……ぁす……、ぁ、ぁあ……ごぼ……』

 

 明らかに蒐集可能に至っているにもかかわらず、ケフィの調教の手は治まらない。アナルについては始めの一時間で調教が完了し、前の穴と交互に肉棒を突き込まれる。腸の中を浄化され、ひたすら精液を流し込まれた結果、有り得ない事に口から精液が逆流する。

 

 イラマチオはエセルドレーダの顎が外れるほどに開かれた口を貫いて喉まで直接肉棒をぶち込まれ、射精後には胃の中の精液を洗い流すかのように小水を放出する。

 

 言葉による責めも絶えず行われ、チンポに集中しろと言いながらも常に主を意識させられる。燻香の効果の副産物として強制的に少女の肉体は乳を創り出す。ケフィの精液から魔力を吸収して作られる少女の乳は、追体験している俺にも甘い味が感じられる。

 只管おっぱいを飲み続けるケフィに、エセルドレーダの体は精液の魔力によって乳を作り出し、ケフィはお返しとばかりに精液を送り込む。一種の食物連鎖の縮図がそこにあるようだった。いや、この場合は共栄とかだったかな。

 

『ぁぁ……ごぶっ、げぶッ……ま゛じゅだー……。もぅし……ぁ、ましぇ……』

『あぁ、甘美な味です。ふふ、マスターにも飲ませてあげなくては。可愛いエセルドレーダ。貴女は中々素晴らしい魔導書だ。至高には届かないけど貴女は私が貰ってあげる』

 

 おそらく満足したのだろう。ケフィはエセルドレーダを気に入ったようだ。この世界の最古の魔導書はページの姿を取り戻してケフィに蒐集されていく。

 もし、今のケフィの表情を見ることができれば、魂まで飲み込むケフィは恍惚の表情を浮かべていることだろう。

 

『……ぅぁ、マスター、……がい、に……充た、され……。マス――』

『……フフフ。おやすみなさい、エセルドレーダ――ナコト写本』

 

 一瞬の後、周囲は時間を取り戻しケフィの手の中には本来の姿のナコト写本。その時間は僅かに失われており、行為の記憶は書き換えられている。

 

「フフ、少しだけ置き土産を用意しておきました。今頃エイボンの書は消滅しているかも」

「……そうか」

 

 傍らに侍るケフィは楽しそうに笑う。相変わらずの加虐趣味であるが、彼女の趣味が女性に対してのみであり、俺に向かないことは何よりの救いのようだ。

 

「お鎮めします……マスター」

「あぁ、頼む」

 

 ケフィの小さな手が俺のいきり立った息子に添えられる。疑似体験とはいえ、実際に射精するわけでもなくエセルドレーダの痴態を見せられたため気分は高揚し、いくらでも出すことだ出来そうだ。

 

 

 

 

 ナコト写本に与えられた記憶がどういうものなのかについても、ブラックロッジの騒動同様に取り敢えず気にしない事にして、ケフィの奉仕の刺激に身を委ねた。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

「残りは一冊か」

「いえす。残るはアル・アジフのみ。ふふふ」

 

 エセルドレーダを蒐集して以来、これまで以上にアル・アジフに執着するようになったケフィ。どうやらエセルドレーダの蒐集が思った以上に愉しく、エセルドレーダが六百六十六冊の中でも最上位のお気に入りに追加された事で、ナコト写本以上に興味の対象だった大本命についても期待感が高まっているらしい。

 

 とにかく、この蒐集が終わればこれ以上面倒なループを続ける必要がないわけだ。既に字涛子の庭から出ることは可能で、実際にこの世界から出たこともあるので本当にこれが最後である。

 

 既に当初予定していた二千万週を遥かに超えて、アル・アジフと大十字九郎の成長を見守ってきた。ミスカトニック大学に通った回数も幾百万。色々と接触の仕方を変えながらも、ナイアに悟られないようにこれまでやって来た。

 俺の能力でナイアの端末から力を手に入れており、ナイアを一方的に感じることが出来るようになったのは僥倖だった。ただ、一時期とは言え自覚のないナイアの端末と恋人関係になっていたりと中々スリルのある展開もあった。

 

 ここ幾千万のループにおいては大十字九郎及びTS九郎である九葉(くよう)黒兎(くろう)と近づいたり離れたりを繰り返し、幾つかのパターンを作り上げてきた。ナイアに悟られないようにするための一環だが、TS九郎と恋人関係になるのが意外と難しい。なったとしても、アルには警戒されたり中々機会は巡ってこない。強引に行く事も可能だが、自然に事に及ばないとナイアに現場を見られることになる。

 

 また、経験からアル・アジフが主以外に体を許すことはなかった。九郎と結ばれることはもちろん、結ばれなくとも九郎に惹かれる彼女は単体では手に入らない。

 

 最も適当な状況は、3Pに持ち込みTS九郎を快楽で気絶させ、その間にアル・アジフと二人でしっぽりなのだが、中々そんな状況には至らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、大十字九郎と積極的に接触を取り始めて八千とんで二万四千五百三十九周目。わずか数十周程度の機会しかなかったTS九郎。そしてその内恋人関係になること五回目の時。

 

 いろんな意味で美味しい、その状況はやって来た。

 

 

 

 




次回。

▼第六話。3P = X{アル+九郎(TS)}


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▼第六話。3P = X{アル+九郎(TS)}

※久朗TS有り(ただし直接の本番描写無し)
※アル・アナル挿入有り













 

 

 

 

「ま、まて……。まったく、汝も好き者だな」

「そうかな? でも、アルの匂いを嗅ぐだけでほら……」

 

 アルの手を取って俺の分身に導き、握らせる。そこはガチガチにかたまり赤黒く張っている。

 

 シャワーを浴びようとしたアルを追いかけて浴室に侵入し、後ろから抱きついて首筋に鼻をうずめる。少女の甘い香りが鼻腔を抜け、前言の通り痛いぐらいに勃起する。

 漸く手が届いた存在ということで、いつも以上に興奮しているのが解る。先程までも両手で足りないほど射精を続けていたが、当然まだまだ治まりそうにない。

 

「可愛いよ、アル。九葉は寝ちゃったけど起きるまでは二人っきりだ」

「度し難いロリコンだな。汝は」

 

 そう言いながらも嬉しそうに頬を染めるアルだが、その表情がまた唆る。

 手は自然に、当たり前のように、腕の中の少女の大切な部分を愛撫する。顔を近づけると彼女の方からキスをしてくれた。小さな柔らかい唇はぷりぷりとして食べてしまいたくなるほど甘いと錯覚する。

 

「二人一緒もいいけど、アルは九葉の前では強がるからね。……今は彼女はいないから我慢しないでね」

「そんなことっあああッ!」

 

 口答えをしようとしたアルのクリトリスを少し強めに摘まみ上げる。先程までのセックスの結果、既に俺の魔力が浸透し始めているため、アルは普段よりも敏感になっている。

 

「それに、俺と九葉がシテル時、寝てるふりして何時も見てたよね」

「なっ! 汝ッ――」

「気づいてたよ? どうだ? 俺のおちんちんの感想は」

「このうつけっ! こらッ、離さぬか!」

「ダメだ、たっぷり愛してあげる。……ちゅ」

「ぅむ……ちゅ、ちゅぷ、れろ……ぁ、はぁ」

 

 羞恥からか暴れようとするアルを抱きついて離さず、強引に唇を塞ぐ。しばらくすると抵抗も止み、積極的に舌を伸ばしてくるようになった。

 下では、俺のペニスがアルの股間に後ろから差し込まれ、オマンコを擦り上げている。上から覗いたその光景はまるでアルからチンコが生えているかのようにも見える。

 

 愛液が男根をどろどろに濡らし、何時挿入しても大丈夫なように準備が整っている。

 

「それじゃぁ、挿入るよ」

「ひゃう……っ、来るぅ」

 

 明らかに少女に対してペニスの大きさは比率がおかしいが、僅かな抵抗のみで、アルの膣は問題なく俺のモノをのみ込んでいった。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 TS九郎と接触を図る場合、気をつけなければならない事がある。これまでの経験から、俺の魔導書としてケフィがいた場合恋人関係に進展することは無い。

 

 また、深淵の外道の匂いを感じさせてはならない。

 

 そして俺のロールが違和感を感じさせることがあってはいけない。これについては昔何度か経験したクトゥルフTRPGをクトゥルフの世界で本格的にやっている気分になる。

 ただし、ここでのジャンルはクトゥルフではなく恋愛だ。

 

 中々に高難度の設定だが、今では俺の肉体、魂から魔術や闇の匂いが溢れることは無くなった。ケフィについてはこれまで蒐集して来た力の弱い魔導書に姿を変えることで、階位の低い魔導師と周囲に認知させることができた。

 

 また、一度高い階位と認知されたとき、次の周で覇道鋼造の影響で覇道財閥と接点ができてしまったのは本気で驚いた。それ以降は九郎と関わりを持つ際には自重している。

 

 そして、最も難易度の高いのはなんといってもTS九郎とアル・アジフの両名にフラグを立てること。基本的にアル・アジフは九郎ラブなので普通に行けば、部外者が入る余地はない。九郎の方は毎回結構いろんな女にフラフラしてるので、TSした九郎に関しては自然に入り込むこともできる。

 

 ここで違和感があればアル・アジフに気取られたり、最悪ナイアさんの干渉を受けることになる。というか、何度かナイアさんに遭遇したこともあった。他にも、大導師の執着する大十字九郎のTS版にちょっかいを出していたためこちらが攻撃の対象になったこともあった。

 なんでも、俺が死ねばTS九郎は強くなるとか。

 

 そういう場合、アルに脈がなければ死ぬことにしていた。というか、マスターテリオン相手に生き残れば絶対に目を付けられる。

 ケフィの計算では二千万回のループのあたりでとうに魂強度自体はマスターテリオンを超えているらしい。らしいのだが、自分がそこまで強くなっているとは思えない。デモベを拳で壊すマスターテリオンプレイも出来るらしい。

 

 

 

 

 この殺伐とした混沌の世界で、何故か恋愛シミュレーションゲームのような状況を楽しんでいる。

 思い返してみれば、俺自身が力を振るっていたのはループ序盤だけだった気がする。最近はセックスの事しか考えていないようなのは気のせいか。

 

 最近の魔導書蒐集も結局はセックスを経由しているので、蒐集のことも含めるとほぼ百%に近いんじゃないだろうか。元の世界にあった脳内メーカーで調べるとすごいことになりそうだ。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

「んああぁッ! あ……ん……」

 

 浴室にアルの艶声が響く。

 俺のモノを呑み込んだアルの小さなアソコは挿入を繰り返すことで白く泡立っている。

 

「はぁ……んああっ、かはっ、や、はり、でかい……ッ!」

「もう大分慣れただろう? もう二十回はくわえ込んでいるぞ」

「たわけッ、あぅう、慣れようが、あッ、んんッ、慣れようがこの、圧迫感は……、あぐぅう」

 

 泣きそうな顔で文句を言ってくるアルに、挿入で答えてやる。アルのアソコは非常に狭く熟れていない感じですごくいい。

 

「紳久朗っ、まだ、大きく……ッ?!」

「ああ、アルが可愛いのがわるい」

「ふにゃぁああああっ!」

 

 アルの綺麗なピンク色の乳首を摘まみ上げる。こりこりと勃起したさくらんぼはつんと立って、吸い付きたくなるよう自己主張している。

 

「あっ! あッ、あぁ、んんんッ! はぁあッ! しゅごいぃ、えぐ、りゃりぇてぇ……ッ!」

「ちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅ……」

「ぁむ……ぢゅ、じゅる、ぷ、はぁ……はぅ……、……はるぅ、ごくっ、あがぁ……あぁ、ういてれぅ」

 

 後ろから抱きついて挿入しているため、主導権は主に俺が握っている。アルは顔を反らすようにしてこちらの舌に吸い付いている。

 少し力を入れて持ち上げると、さらに深い挿入に変化し、亀頭部分は子宮口と思しきモノを突破した。持ち上げたことにより、当然アルの両足は床を離れ、彼女は腕と結合部分だけで全体重を支えることとなったいた。

 

 足をなにかにつけようとバタバタと暴れるが、その振動も挿入に不規則な影響を与えてアルはより深く俺のモノを呑み込んでいく。

 

「あああっ! あっ! 壊れるッ! 壊、こ、われ……、ぴぎぃうぅううう!」

 

 ドクドクと白濁した生命と魔力の塊がアルの子宮を白く染める。がっちりとくわえ込んだ亀頭を離さず、子宮内に全ての精液が漏れることなく満たされる。尋常じゃない量の精液で子宮は膨らみ、アルの綺麗な腹をぽっこりと歪める。

 

「すごいぃッ……、おにゃかが、大変にゃことになっれるぅ……」

「まるで妊娠したみたいだな」

「あ、ああ。ああぁぁぁ、妊娠したぁ……紳久朗の子供にんしんしゅたぁ」

 

 実際に妊娠するわけではないが、頭が真っ白になっているであろうアルは深く考えずに俺の言葉に反応する。膨らんだお腹を優しく撫で付けると、気持ちよさそうに声を漏らす。

 

 そのまま二次会の二回戦、三回戦と俺の連勝で終わると、アルが遂に気をやってしまう。

 

「あぁ、これで終わりは寂しいな……。……ケフィ」

 

 バラバラとアルは本来の姿に戻り、呼び出したケフィに蒐集されていく。そして、再び人の形に顕現し、先ほどのままの姿で俺に抱かれ続ける。

 これで蒐集は終わったが、この甘美な時間は終わらせるにはまだ早い。気を失っていた間に済ませた蒐集の記憶はアルに残ることはなく、記憶の改ざんも特に行われないありのままのアル・アジフが未だこの手の中にある。

 

「九葉も混ぜて三次会を開始しようか、アル」

「……ぁ、……ぅ」

 

 気を失っているアルは当然返事を返さない。汚れを落とすためにシャワーを浴びに来たはずのアルは白濁液を浴びて再び九葉の眠る寝室に戻ることになる。

 挿入したままのお姫様だっこで浴室を出て、そのまま九葉のもとへ向かう。寝室の扉を開けると裸にシーツが一枚掛けてあるだけの女の姿があった。

 

 シーツを退けて、九葉の体を跨ぎ、股の部分にアルの頭を乗せる。当然、そこは俺の精液でどろどろになっている。

 気を失っているはずのアルは、目の前の精液をペロペロと舐め取り始め、源泉である九葉のマンコにたどり着く。

 

「アルは食いしん坊だなぁ」

「じゅる、じゅ、んぐ、ぢゅちゅ……じゅるじゅるっ……」

 

 九葉の顔のすぐ上で再びアルを責め立てる。風呂場で出した精液が掻き出され、九葉の首から胸にかけてが汚れていく。鎖骨部分に精液がたまり、小さな湖ができている。

 腰を動かすたびにアルを通して揺れが九葉に伝わり、ベッドはギシギシと軋む。

 

「ん……、……ぁ、紳久朗?」

「九葉。起きたんだ」

「ぁ、あれ? 気失ってた?」

「ああ」

「ご、ごめん。でも、紳久朗もすごすぎるよ……。やっぱり、アルも入ってくれてよかった……」

 

 目を覚ました九葉は、アルを労うように俺たちの結合部分に舌を伸ばしてきた。アルの膣がギュッと収縮して子宮が降りてくる。妊娠は出来そうにないのだが、このあたりの作りは人間とそっくりになっていた。

 

「ごくっ、ん、んぢゅ、……く、んく……、……すごい出したねぇ」

 

 九葉はアルから流れ出る精液を喉を鳴らしながら飲んでいく。この位置から顔を伺うことができないのが残念だ。

 その無念を紛らわすように、指をアルのもう一つの穴にのばしていく。きつく掬ばれている菊穴は何かが入ることを想定されていないように指を拒む。だが、少しずつ、少しずつ拡張されて、遂に親指を根元までのみこんだ。

 

「あああッ! な、な、なんだッ!? こっ、こっ、こっ……」

「鶏の真似か?」

「このうつけぇ! 変態! 何処に何を入れておるのだーッ!」

「ん? 尻の穴に、俺の親指を、入れているな」

「馬鹿モノォ! 早く抜くのだ!」

「いやだ。アルの全部を貰ってやるからな?」

 

 そう言いながら指の本数を増やし、媚薬がわりに魔力を流し込む。ケツ穴の筋肉を柔らかく解し、ローションがわりに膣から溢れる精液を流し込んでいく。

 腸から分泌される液体と混ざりながらアルの尻穴の準備が整っていく。

 

「変態! 変態! アホ! ロリコン! そこは絶対に違う! ああああああッ!」

 

 ずるっと一息に息子がのみこまれる。開発すらしていないものの、俺の魔力で解された尻穴は裂けることなく容易く全てを受け入れた。

 膣とは違う感触と、二つの処女を奪ったという感動に、一層俺のチンコは膨らんでいく。

 

「かはぁ、だめ、だ。こ、壊れ、壊れる……壊れ、壊れるぅ……」

 

 腹の中の直腸、大腸の配置が、俺の息子によって乱れる。

 九葉はその様子を間近でみながら、主の居なくなった膣から溢れる精液を啜りながらアルを攻めている。少しでも意識をアナルから逸らそうとしているのだろう。魔導書想いのいい女だ。

 

「あぐうぅぅぅッ! だめだッ! すごいぃ……なんりぇ……」

 

 アルの艶声を聞きながら、腰の動きを激しくしてゆくと室内には肉のぶつかり合う音が大きく響く。

 独特の締めつけに再び射精感が込み上げる。

 

「ぐぅ……! アル、イクぞ……ッ!」

「あああああああぁッ!」

 

 射精の際に注がれる魔力で絶頂を促され、初めてのアナルセックスで中イキを達成する。

 アルは息も絶え絶えに、九葉の上で力なく体を横たえる。

 

 アナルから性器を抜き取ると、直ぐに舌の感触を感じた。目を向けると、九葉がアナルから出てきた俺のモノを綺麗に舐め取っていた。

 

 アルが人間だったらヤバイが、彼女は魔導書だから……どうなんだ?

 

 まぁ、気にしないことにして意識を九葉に向ける。

 

「紳久朗……。次は、私だよね?」

 

 

 

 

 そこには、俺の肉棒を愛おしそうに見つめる雌の姿があった。

 

 

 




TS久朗の出番はこれだけ……
次でひとまず一区切り。魔導書たちはこれから先の世界でちょこちょこっと登場する予定。ただ戦闘とかがないので考え中。
エロ描写が少ないのをなんとかしないといけないとは思うけど中々……
ストーリーがある世界やエロばっかりの世界、戦闘もある世界とかも練習がてら書いていこうと思います。
エロシーンはシチュエーションを妄想しながら読んでみてください。

最後に、お気に入り登録、評価、感想等ありがとうございます。
私的な理由で勝手ながら感想返しはしていませんが、感想に書いていただいた内容は目を通しています。特に、ここの描写が少なくて妄想できない、とかの意見は参考になります。
現状、私自身では妄想できても描写が少なくて読者の皆様に伝わらない場合もあるかと思いますが、出来るだけ妄想の材料を描写出来るように頑張っていきます。



次回。

▼第七話。初めてのヒト


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▼第七話。初めてのヒト

※オリジナルキャラとのセックスがあります


 

 

 凡そ十二億年ぶりに生まれ故郷の世界に帰還した。思い返してみれば殆どセックスのことだけ考えていた気がする。

 

 はっきり言ってこの世界のことは既に俺の記憶には何も残っていないが、初期に残した記録が故郷の状況を教えてくれる。デモンベインの世界で九郎たちと過ごした時より凡そ80年の時差がある。近年はアーカムシティに住んでいたためあまり違和感はないが、それでもやはりこちらの世界の方が全体的には進んでいる。

 あちらの世界は特定の技術は進んでいるが、全体で見ればまだまだ発展途上の世界だった。

 

 俺の人生で1%にも満たない時間を過ごした賃貸マンションがひどく懐かしい。先ずは記録を頼りに状況の確認をしていくが、そういえば俺は童貞のエロ同人作家だったことを思い出す。

 机の上には新刊の原稿を試し刷りしたものが無造作に置かれ、作業中のまま消さずにいたパソコンに表示された少女は既に記憶に無い。記録と原稿の内容によるとどうやらゲームに登場する擬人化した戦艦の陵辱の果てに快楽堕ち(撃沈)するというありふれた内容のようだ。当時は流行っていたらしい。いや、今もだが、なにせ億年単位で時間が過ぎているので、再び適応するには時間が必要だ。

 

 そして驚くことに、なんとこの頃の俺はまだロリコンでは無かったらしい。

 

 久しぶりに同人誌を描くのも良さそうだ、と思いリハビリがわりに早速ノンフィクションでデモンベイン同人誌のネームを書き上げる。しかし其処から先が難関だった。

 

 

 

 

 億年単位でペンをとっていなかったため、どう見てもペンのノリが違う。

 

 もちろん悪い意味で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 これでは描きかけの原稿すら冬の〆切りに間に合いそうにない。

 

 

 

 

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 まぁ、結果的には短期間でリハビリは終了したが、明らかに以前と画風が変わってしまった。

 

 魔術によって時間を圧縮して一年ほどその空間に篭り、過去の記録を追体験し、只管絵を描き続けていた。魔力があれば食事は既に嗜好品に過ぎない、所謂捨虫捨食の法のような状態となっており、本当に絵のことだけに集中していた。その間のケフィの役割はデッサンモデルだった。

 

 専属のモデルに好きな格好をさせることができ、どんな要求も聞いてもらえるので、幼い少女を描く分には困らない。幼い少女を描く分には。

 

 

 

 

 そう、全方位に性癖を発揮していた中出紳士は、変態ロリコン同人作家となってしまった。

 

 

 

 

 これはダメだ。

 

 どちらかというと豊満な肉感と汁物の描写に定評があった中出紳士の新刊が、時を経てつるっつるろりっろりな児ポ対象になりそうな陵辱本になってしまう。

 

 これは、ダメだ。

 

 いや、自分は紳士だ。たとえ変態でも変態という名の紳士でなければいけない。

 

 今からでも遅くはないはずだ。このロリ作風を否定する気はないが、なんとしても過去の作風を取り戻して見せなければ。

 

 なぜなら……この世界を発った時点で既に、カラー表紙は入稿済み、イラストサイトでは宣伝済み。そしてその表紙は豊満な姦娘なのだから。

 原稿を纏めて本にしたのは言ってみれば学生時代のテスト期間の掃除のようなものだ。総集編という感じで纏めたクトゥルフ本を作ることになり、修正作業をデジタルで済ませて気付けば新刊の締切が近かったから、現実逃避としてエ□ボンの書精言語版がうまれたのだ。いちいち外出して専門の店で道具一式から購入したのはいい思い出だ。まぁ、それがきっかけで長いモラトリアムとなってしまったが。

 

 このままでは「え、別人が描いたの?」「誰これ?」「表紙詐欺だわ」なんて事態にもなり得てしまう。

 

 そうして、さらに一年の強化合宿により過去の作風を取り戻し、二つの画風を使い分けることが可能となったのだ。

 デモベ世界から帰還した時点で、この世界では数日の時間が経過しており、カレンダーに描かれた赤丸は三日後の水曜日。

 

 ある意味これまでのセックス三昧のループより追い詰められる三日間となった。

 

 そこも圧縮時間でやれば良いと思うかもしれないが、これまでの同人歴十二年、一度も原稿を落としたことがなかったらしいので、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ。

 

 たとえ他人には負けても、自分にだけは負けられない。アチャー。

 

 だが、それ以外にも問題があった。

 

 

 

 

 そう、それは――本業を数日の間無断で休んでしまったことと、すっかり仕事内容を忘れていたことだ。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 いろいろあった年末をなんとか乗り切り、久しぶりに実家に帰省することになった。サークル参加は当然のように三日目の男性向け枠であり、打ち上げもせずに午後の比較的早い時間に新幹線で帰省する。立ち乗りになってしまったが、昔の不健康な体ならともかく、今の体はそんなことで疲れることはない。

 

 問題はこの少女をどうやって家族に紹介するか、だ。

 

 もちろんケフィのことであり、今は本になってもらっているがどう見ても十歳以下でしかも外国人。戸籍も当然ありはしない。

 

 この世界で暮らすには色々と問題が多い。

 調査の結果、この世界には魔術の存在は確認できなかった。まぁ、魔術結社等は過去に存在したようだが、どれも魔術と呼べるモノを成してはいない。そんな世界で、不滅の存在になってしまった俺は、もはや歳を重ねることはなく永遠を生きる人外だ。

 

 やはりケフィの進言の通り、仕事をやめて別の世界へ渡ることにしたほうが良いかもしれない。両親もいるのでたまには戻ってくるつもりだが、仕事は続けられないだろう。

 ループを抜けて気付いたことだが、俺にはこの世界以外に帰還すべき世界があった。広大な土地以外何もない世界で、ケフィ曰く俺の世界だという。わかりやすく言えば、神の座が一番近いだろうか。

 

 その世界は“紳世界”と名付けた。

 

 今はこちらの世界の自然を持ち込んで根付かせる作業をしている。ただ、本当に何もないので紳世界に定住する予定は今のところ無い。

 暫くは戸籍を気にしないでいい世界へ渡って、自由に旅をして生きようと思っている。

 

「あれ、紳くん?」

「……ん? ……ッ!?」

 

 その女性の顔を見て、追体験した記憶と重なった瞬間、心臓の鼓動が大きく跳ねた。

 

 地元へ帰る為に電車の乗り換え待ちをしていると声をかけてきた女性は、俺の人生を変えてしまった女だった。彼女が悪いわけではないが、確かにあの日、俺の人生は変わった。

 ケフィと出会った今ではそのことに感謝すらしているが、やはり心のどこかで彼女の事を苦手に思ってしまっているのだろう。記憶ではなく魂が訴える。

 

「あ、あぁ。今は綾野さんだったかな。久しぶりだね。えーっと……結婚式以来かな?」

「そうだね。えーと、紳くんは実家に帰るの?」

「ああ、……久しぶりにね」

 

 本当に、久しぶりだ。まぁ何年ぶりかと言っても誰も信じないだろうが。

 彼女に関する記録を掘り返してみたが、もう俺と同じ三〇なのはずなのに未だに若々しい少女のようなひとだ。俺は完全に若返っているが、高くみれば二十四、五歳には見えるだろう。仕事とイベント以外でほとんど人と会っていなかったので久しぶりに会っただけでは若返ったとは気づかないだろう。

 

 綾野さんとも大体六年ぶりくらいだから、近年の俺は知らないし若返ったとは思わないはずだ。

 

「そうなんだ」

「綾野さんはなにしてるんだ? 実家はこの辺りじゃないし」

「お蕎麦を買いに来てたの。今はこの近くに住んでるんだ。だから三つ隣の駅まで」

「そうか」

 

 俺の生まれ故郷と彼女の実家は、此処からだとそれなりに遠くて新幹線に乗ったほうが早い。

 結婚してこの辺りに引っ越してきたのか、旦那の実家がこの辺りなのかは知らないが、旦那さんはルポライターだったかフリーターだったか。

 記録でも適当でよく覚えていない。フリーのルポライターか? まぁどうでもいいけど。

 

「……ん? 大丈夫か? 顔が赤いが……熱でもあるのか?」

「んッ……、ぁ」

 

 失礼かとは思ったが、おデコに手を当てて熱を測る。高くはないが少々火照っているようだ。

 

(マスター、マスターの魔力にあてられたのかと)

(ケフィ? 魔力は漏らさないようにしているはずだが……)

(……)

(ケフィ?)

(……)

 

 と、ケフィと話していると手をあてたまま彼女を見続けていた事に気づいた。

 

「おっと、すまん」

「ぁぁっ……」

 

 謝ってから手をひくと、彼女は体を細かく震わせて体を傾けた。

 

「うおっと、……大丈夫か?」

「ひゃぁッ!」

 

 手の中に収まる彼女は赤面し、小さく体を震わせている。この震え方はよく知っている。そして微かに漂い始めたこの匂いも。

 

 

 

 

 間違いない。彼女は発情している。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

「……ぁあッ! んッ……はぁ……はぁ……」

 

 ガチガチに勃起した息子を彼女の膣は締め付ける。

 幼い少女たちとは違う、成熟した大人のそれだ。既に魔力の発散は完全に抑えているのだが、それでも彼女との情事は止まらない。

 

「はぁ、はぁ……いいのか? こんなことしていて」

「あぁ、ん、はぁ、んんッ……だ、ダメだけど。でもっ……!」

 

 六年と幾億年ぶりに再会した元カノで人妻な女性とセックスにおよんでいる。

 駅で発情した彼女は、触れただけでイってしまっていたらしく、そのまま駅に併設されているデパートの喫茶店へ連れて行った。トイレに行きたいと言うので連れて行くと、そのままの流れで障害者用トイレでことに及ぶに至った。

 

 彼女は既に結婚していて、六年という時間を考えるとおそらく子供も居るだろう。そんな彼女とセックスしているのだが、俺としては僥倖だった。

 どうやら初体験未遂はおれのトラウマになっていたようで、これを機会に過去を克服、いや、切り捨てることにした。

 

 おそらく当時の彼女は俺の勃起チンコを見て恐怖を覚えていたのだろう。先ほど目の前に晒した時も、目には微かに怯えがあった。当時より更に大きくなったペニスは彼女にはどう見えているのだろうか。

 

「子供もいるだろうに……、母親がこんなことをしていると知ったら悲しむぞ?」

「ああっ……だめ……。けい、こには教えないで」

「ケイコちゃんか。今いくつ?」

「ぁ、んッ……ご、五歳に、ん、なったわ、ぁん」

「そうなんだ。……旦那さんは家で待っているの?」

「は、はぃ。彼、フリーのルポライターだから……、ぁぁ……ッ! 大き、すぎる……」

 

 子供を産んだとは思えない程キツイ締めつけは、俺が大きいからか、彼女のそこが小さいからか。必死に声を抑えながらも乱れる彼女には悪いが、ここは外へ音が漏れないようにしたので心配はいらない。

 

「旦那さんのチンコと比べてどうかな?」

「ぁぁ、おおき、すごい、わ」

 

 自分でも人外チンコだと思うが、これまで他人と比べたことはないので心配だったが、やはり大きいようだ。初めてのひとに認めてもらえたのは素直に嬉しい。

 お礼に目一杯イカせてあげることにしよう。もう旦那のモノでは満足できないように、旦那とシテいても俺を思い出すように。少しばかり意趣返しも含んでいるのは語るべきでは無いか。

 

「おおッ!」

「ぅぐぅ……。奥に……入って……」

 

 一度彼女の娘が誕生した場所へ今度は俺の息子がたどり着いた。それと同時に彼女の肢体が大きく震え、膣が肉棒を絞るように収縮を繰り返す。

 

 相性にもよるが子宮にたどり着くコツが勝手に身についていた。大きすぎるペニスで奥まで突くと、子宮口に入らなければ行き止まりを突き上げることになり、別の痛みが女性を襲う。それならと、ギリギリまでつくか子宮を目指すかの二択で俺はペニスを挿入している。

 

 ケフィとするときは専ら後者で、無理やり広げられることに快楽を感じているようだった。

 

 何度も子宮内を亀頭が往復し、暴れまわる。次第に彼女の声も抑えが効かなくなっていき、艶声をトイレ内に響かせる。

 

「……外に聞こえるかもな」

「ひっ、ああッ、ん、だめッ!」

「そろそろイクか」

「ああ、また、イクッ、いっちゃ――」

 

 彼女の中で俺のモノが爆ぜる。

 

「んんんんんんッ!」

「っ……!」

 

 声を我慢するための苦肉の策か、彼女は抱き合って顎を載せていた俺の肩に噛み付いていた。甘噛み程度にしか感じなかったが、独特の感触に一瞬動揺する。

 

 暫くの余韻のあとに息子を引き抜くと、子宮に直接注がれた精液が勢いよく逆流する。

 

「あぁ、膣に……、は……んっ……はぅ……」

 

 こぼれ落ちる精液を見ながら、絶頂の余韻に浸る彼女に俺は宣言する。

 

「それじゃあ、今度はそこに手をついて……」

 

 

 

 

 彼女への種付けは、彼女が気を失うまで永延と続いた。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 偶然ではあったが、過去にけじめをつけることができたので、俺は清々しい気分になっていた。

 

 この世界を本当に出て行くことに、ここではじめて決心を付けられた気がする。出て行かざるを得ないのだが、どこかでこの世界に執着があった。その執着が初めての彼女であったことは俺自身にはわからなかったが、魂まで深く繋がっているケフィは何処かで察していたのかもしれない。

 

 今日ここで、俺は本当に彼女と別れることが出来たのだろう。

 

 

 

 

 なんて、いいこと言っているみたいにまとめているが、実際にやったことはただの不倫なので、全然良い事なんかでは無かった。

 

 

 




ということで今年の締めとして投稿。
今年も残り一日となりました。来年もよろしくお願いします。

次からは他の世界へ行ったりします。
ケフィ視点で書き始めていますが、しばらく書いてみてダメなようならまた主人公視点になったりするかも。



次回(予定)。

▼第八話。マスターでオナニーします



良いお年を。


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ラグナロクオンライン篇
▼第八話。マスターでオナニーします


※新章開始
※ラグナロクオンラインを知らなくても基本的にエロ主体なので大丈夫だとは思います
※ケフィ視点


 

 

 

 過去にけじめをつけられたマスターは私の提案した世界移動を受け入れてくれた。

 

 私が生まれたのも、マスターと生きていけるのも全てマスターのおかげ。

 

 そんなマスターが、たとえ私を必要としてくれなくても私はマスターのためになりたい。

 

 

 

 

 既に神化してるけど、マスターにはもっともっと強くなっていただかないと。

 

 

 

 

 マスターはもう既に概念のような存在になっている。“紳世界”とマスターが名付けた世界を、無意識ながら創ることによってその世界のルールを適用し、“宗像紳久朗”という存在として顕現している。

 

 マスターはデモンベイン世界のナイアのように並行世界や並列世界等に無限にいるわけではないが、似たような存在に昇華している。

 

 マスターの力の源である、主に創作神話に登場するエロスの名からとられた、“エロ”と一般に言われる概念。そして性欲。

 すべての世界のすべての存在からそれらを消し去ることができなければマスターは消滅することは決してない。

 

 よって、生殖により生まれる存在がいる限りその機会は訪れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 つまり、マスターは性欲の権化。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――嗚呼、素敵です、マスター。

 

 

 

 

 

 

 

 

 さらに、マスターは自覚していないけど、既に時間も超越されている。

 

 無意識のうちに未来へと帰還された。

 本来、マスターが生まれた世界へ戻る場合には肉体年齢に合致した時間軸へと戻るはずだった。マスターの時間が巻き戻っているため、そうなるはずだったのにマスターは巻き戻る前よりも進んだ時間軸へと帰還した。無意識で初めての干渉だったので多少誤差は生じていたが、私には観測することができた。

 

 これによってマスターは世界を比較的自由に行き来することができるようになった。

 

 

 

 

 先ずはマスター(と、ついでに私)の快適な性活の糧となるべきモノを手に入れるため、異世界へ向かいましょう。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 渡った先はマスターが昔長い間続けておられたラグナロクオンラインの世界。マスターの世界ではゲーム産業が活発で、既にVR技術の理論は組み上げられているようでした。

 マスターもVRゲームの登場を心待ちにしていたようでしたが、それより先に異世界へと渡る力を手に入れられました。

 

 ここでのVRゲームとはもちろんVRエロゲーのことですよ?

 

 さすがです。素晴らしいマスター。

 

 ラグナロクオンライン――ROでは自分でキャラクターを作り、同人誌で自分のキャラクターを陵辱するという徹底ぶり。もちろんプレイ中はロールなさっています。

 

 そんなROの世界にやって来たマスターには当然――趣味に合致する女性を手に入れて差し上げなければ。

 

 特にモデルとして愛着のあったクリエは外せません。

 

 それからついでですがこの世界の魔法やスキルも蒐集していくことにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マスター、ここはリヒタルゼンにある生体工学研究所です」

「あー、やっぱり?」

「はい。先ほどの霊体は通常MOBのようですが、経験値からそのMOBの能力の一部を蒐集出来る事が確認できました」

「なるほど、さっきの感覚はそれか」

 

 モンスターを殺した際に得られる経験値はそのモンスターそのもの。私の蒐集対象としてはちょうどいいものです。

 この生体工学研究所を転移の先としたのも手っ取り早くスキルを手に入れて、一時的に職業を偽るため。

 転生システムについては調査しなければいけませんが、マスターが強くなれるのであれば選択肢に入れておきましょう。

 

「取り敢えず、各職業のスキルを手に入れるためにそれぞれ少しずつ狩っていきましょう」

「わかった」

「女MOBの場合は捕縛してレイプしてもいいですよ?」

「……それは、……いや、やめておこう」

 

 素晴らしいです。今の一瞬でハイプリドップとハイウィズドップを陵辱する妄想をなされました。

 霊体とは言え、ここのドップには女性体がいます。私の能力でなくともマスターの能力による力の蒐集も可能でしょう。

 

 これはご期待に応えなければいけませんね。

 

 今はまだ不要のようですが、そのうちそういうプレイもできるように確りとMOBの魂ごと蒐集しておきましょう。

 

「そうですか。それでは地下三階へ行きましょう」

 

 その後は狩り尽くす勢いでモンスターを殲滅していきました。この程度の敵ではマギウススタイルとなったマスターに傷を付けることなどできません。逆に、こちらの攻撃はこの世界の加護を無視するレベルの威力なので、人型だろうが霊体だろうが一瞬で消滅します。

 マスターは実装当初の事を想い落ち込んでおられましたが、これでボス属性を手に入れることもできましたので順調です。

 

「MVPか……」

 

 古い紫色の箱を手に、先ほど殺したMVPを想うマスター。

 

 大丈夫です。確りとカトリーヌとかいう女は手に入れました。犯したくなったら何時でも呼び出せますので楽しみにしていてください。

 

「ドロップは……彼女の着ていた下着ですね。さすがです、マスター」

「いや、おかしいだろ」

 

 どうやらおかしな物までドロップするようです。ほかにはローブやリング等もありますので適当にうって資金にするべきでしょう。

 

「カードはさすがにドロップはしないようですね」

「まぁあの確率ならなぁ。というかそう簡単に手に入っても困る」

 

 ですが既に手に入っています、マスター。一緒に蒐集しましたので必要になったら言ってくださればいつでもご用意できます。というか、マスターにも彼女が所持していたすべてのアイテム情報は流れているはずなのですが。

 

 ちょっとぬけているマスターも素敵です。

 

 マスターはドロップでしかアイテムが手に入らないと思っていらっしゃいます。そしてそれを楽しんでおられますので余計な水は刺さないことにしています。

 

 

 

 

 いつか気づいて落ち込まれるマスターもきっと素敵です。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 ダンジョンを出てマスターは宿でお休み中。私はこの世界の調査に向かう。

 

 まず、確認しなければいけないのは職業について。可能ならマスターにはどれかの職業に転職していただいて、性活の基盤を整える。具体的にはハーレムパーティーなどを。

 

 そして可能なら私も転職し、マスターのサポートとして動けるようにしなくては。

 ただ私たちは戦闘職に傾くはずですので、マスターの希望しだいですがプリーストは最低でも確保したいですね。マスターの嗜好にも合いますし、機会があればマスターにはプリーストの女性を手に入れてもらうことにしましょう。

 

 この世界にはそんなに長く居る予定はないですが、少なくとも二人程紳性活のお供を手に入れるために私も頑張りますよ、マスター。

 それに、紳世界で二人っきりではマスターも寂しいでしょうし、私一人で受け止めることもできません。私も可愛い女性が好きなので、マスターと一緒に楽しめる。まさに一石二鳥。

 

 嗚呼、マスターに犯されることを想うと濡れてしまいました。

 

 

 

 

 む、これでは私が変態みたいではないですか。

 

 

 

 

 とにかく職業についてわかったことは、資格があればクエストを受けることで転職できるということです。適正は関係ないみたいでした。このあたりはゲームと同じですね。まぁ、才能だけで人生が決められてはたまりませんしね。

 

 基本的にゲームの知識を利用して構わないでしょう。死体と魂さえ無事なら蘇らせることもできるようなので、現世界人との交流の参考にしておきましょう。

 

 簡単な調査だけを終えて帰ってきた私は、マスターの服を脱がせて下半身に指を這わせる。マスターは私が出かける前から寝ているので起こさないようにですが、起きられた場合はお叱りを頂けるのでどちらでも構いません。

 

 マスターの逞しいおちんちんを取り出し、舌を這わせると、直ぐに反応してくださる。何時ものように舌と唇でご奉仕していると、やはり私の下の口もよだれを垂らしていきます。

 普段マスターに触れられているだけで濡れるのは秘密です。

 

「ぶ、ぢゅ……じゅる、ちゅ、ぅん……れろ、ぴちゅ、ちゅ、ん……まひゅらー、ましゅたー……」

 

 マスターのおちんちんは大きすぎて私の口ではくわえ込むことができません。その点、私が直接陵辱したナコト写本はマスターと同サイズのモノを突っ込んでも大丈夫でしたね。多少の無理はしましたが、これは彼女もマスターに馴染ませるべきですね。機会があればマスターに彼女を任せましょう。フェラチオ奉仕が出来る子もいた方がいいですからね。

 

「ん、れろ、ぺろ、ぁむ……ちゅ、ぢゅ……ぢゅ……」

 

 手でご奉仕しながら先端を舐めていると先走りのお汁が出てくる。マスターのものはどんな甘露にも勝る一品です。僅かな量でも含まれる魔力は膨大で、これだけで私の魔力は増大する。

 そういえば初めての時も眠姦だったことを思い出す。あの時はついヤッちゃいましたが処女レイプを要求すれば良かったと時々思う。

 

 マスターとの妄想だけで私はもう――

 

 気を取り直して、マスターの勃起チンコの準備が整うと、早速下の口に添える。

 

「あぁ……おおきい、んぅ、マスター……」

「……ん、……すー……」

 

 マスターのオチンチンを私のオマンコが呑み込んでいく。直ぐに私の中はいっぱいになるが、それでもマスターのものは余る。マスターに寒い思いはさせてはいけないので、さらに奥まで飲み込んでいきます。

 お腹の奥がジンジンと痛み、私の中からは蜜がどんどん分泌されていく。

 

「あぁん、……は、ぁっ、んん……くぅ……ッ」

 

 マスターの急な寝返りで体勢が崩れ、私の脚が絡み取られ、マスターが私を抱き締める。抱き枕に抱きつくようなマスターに私の心は満たされるが、これで腰を動かすことができなくなった。

 

「く……これでは……はぁ、はぁ……んんッ……」

 

 嗚呼、挿入したままのマスターのおちんちんがビクビク震えて膣内が刺激されます。だけどこの刺激は物足りない。

 物足りないけどこれはこれで焦らされて体が熱くなっていく。マスターの魔力でこれ以上に敏感になれればいいのだけど、私は常にマスターに魔力を与えられている身。生まれた瞬間からパートナーであるべき私の肢体はマスターの物。効果はあまり発揮されない。

 

「はぁ……はぁ……マスター……、切ないですぅ」

「ん……」

「ぁあ、……ん……はぁ、はぁ」

 

 自分で自分のクリを弄る。抱きしめられて密着したため、少しもどかしいがなんとかクリトリスをむき出しにして刺激する。

 これがマスターの手だったら私はすぐにイってしまっただろうが、これでも刺激がまだ足りない。

 

 もどかしい、もどかしい、もどかしい。

 

 マスターの寝息が私の頭頂にかかり、ゾクゾクと快楽に染まるが私の蜜が増すだけで、のぼりつめることができない。

 

「……ぁぁ……ますたー……ん、ちゅぱ……」

 

 私に出来ることはクリを苛めながら目の前のマスターの体を舐めてひたすら気分を高め続けることだけ。ここでやめるという選択肢は私の中には存在しない。

 

「ぁ、はぁ……は、ぁ……じゅる……はっ……はぁん……」

 

 何時間たったのか。抱き枕のように抱きしめられたまま私はもの足りない刺激で焦らされながら一度もイクことができなかった。

 

「……ん、ふぁ……。……ん?」

「ぁぁ……ましゅたー。ぉはゅごしゃ、まふ……」

「……」

 

 

 

 

 遂に、ついに。

 

 ついに、私の長年のオナニーが、マスターに見つかっってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 嗚呼……マスター、はしたない私にお仕置きしてください。

 

 

 

 




※筆者がここ数年のROを知らないので登場しない設定もあります。
※RO世界は基本的にケフィ視点で語られますが、主人公視点の番外編を何本か予定しています。
※この章も番外含めて多くても十話以内かと思います。


※この章はエロ描写増量を試行錯誤していきます。



次回。

▼第九話。感じさせれば和姦成立です


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▼第九話。感じさせれば和姦成立です

※レイプは犯罪です。和姦にはなりません。
※多分これが一番簡潔な和姦導入だと思います。










 

 

 マスターが少女の脚を抱えてM字に開き、彼女のオマンコを私たちの前に晒す。視線を向ければテラテラと光を反射して輝いている。既に十分に濡れているようだ。

 

 私はマスターの正面のベッドに一人の女性と一緒に控えている。聖職者を示す衣服は無残に破れ、大量の血が付着しているがその肌に傷はない。聖衣の腕の部分は完全に切り落とされているが、その女性に欠損はなく至って正常な状態で、心音も安定している。

 

「あぁ……ごめんなさい……お姉様……」

「謝ることはないよ。君のおかげで彼女は助かったんだ。少しうちの従者が無茶したけどね」

 

 二人の女性はプリーストとアルケミスト。普段から共に行動し、恋人関係にあったようだ。プリーストの女性は男性恐怖症で、アルケミストの少女に慕われた事で百合に目覚めて恋人になったらしい。

 らしいというのはアルケミストの少女――テリーサ・アルデがプリーストの女性――アンバー・リリーから聞いた話から推測した内容だから。

 

 私からすればプリーストのそのファミリーネームはネタなのかと思ったが、本当らしい。

 

「ぁ、はぅ……ぁの……初めてなので、その……えっと、これが入るのですか?」

「ああ。……怖い?」

「は、はぃ……。すごい……あつい……」

 

 マスターの勃起したペニスが彼女の股間に触れて愛液を馴染ませている。勃起したペニスを見たのは初めてなのか、その大きさに驚いている。安心して欲しい、マスターは特別なのだから。

 いや、これからの事を考えると安心というのはおかしいか。

 

「それじゃあ入れるけど……君のお姉様が起きたようだよ」

「えっ……あああああああッ!」

 

 マスターの言葉に慌てて視線をプリーストの方へやったテリーサに、マスターは一気に熱く雄々しい肉棒を突き入れた。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 適当に女の子を食べたり、ペット(ただし、女性型に限る)を捕まえたりしながらこの世界で過ごしたマスターと私は、それぞれホワイトスミスとハイウィザードの職業を得た。最初はもちろんノービスからだったが、適正レベルやらスキル構成やらを完全に無視して高レベルなダンジョンに通い続けた結果、直ぐに転生資格を獲得することができた。書き換えれば換えの効く私がまず確認し、マスターも転生した。

 

 転生自体ではループの延長程度の能力成長しかみせなかったが、転生時のステータス低下がなかったことが大きい。

 現在ではマスターのステータスも一度の転生として比率的にはデモベ世界以上の上昇を見せている。

 

 元々デモンベイン世界の二千万周というのも最初期の概算で出したものだったので、現在は元の想定よりも魂の質は格段に高い。マスターが力を開放したら近くの人間の魂が消滅又は変質(但し、性的な意味で)する程度には。

 

 もちろん、マスターに強くなってもらうために伝え忘れていたことは否定しません。

 

 転職が可能だと知ったマスターは武器作りに興味を示した。この世界には特殊な金属があり、元の世界では所持できないような武器も振り回すことができる。

 

 マスターが基本的に使用している武器はバルザイの偃月刀。

 デモンベインの世界にいるとき、比較的初期の段階でアル・アジフの紛失ページを蒐集して手に入れたものだ。初期というのも、全体のループでの話のため蒐集の割合としては、魔道書精霊を蒐集するあたりの為である。

 

 銃は好みではないようで、魔銃の類は使用されず、遠距離攻撃はもっぱら魔術によるものが多い。

 

 基本的にこの世界で作られるような武器は必要としないが、小説やライトノベルに登場する聖剣や宝剣といった武器を打ち出せないかと考えているらしい。それに、この世界で普段所持しておく専用の武器も自作されていた。

 

 

 

 

 マスターの刀剣に惹かれる男の子らしい部分も可愛い。素敵。

 

 

 

 

 マスター本人は後で悶えておられたが、黒光りする一品は特に素晴らしい作品でした。ただ、マスターの特殊な古傷が抉られたみたいです。

 

 現在そのマスターは、先ほど助けた少女から事情を聞き出している。

 

 助けた理由はアルケミストだったから。

 

 マスターはゲーム時代からアルケミストを愛しておられた。クリエイターが実装されてからはそちらに移ったようだが、アルケミストはクリエイターの前身であるため、愛情は失われていない。

 

 少女はアルケミストの衣装を着ているが、カートを引いておらず道具を持っている様子もない。ここは比較的高レベルの人間が狩りをする場所なのだが、彼女のレベルは高そうには思えない。

 

 聞くところ、アルケミスト少女のレベリングのために臨時パーティーを組んだらしいのだが、運悪くBOSSと遭遇し状況不利になったところで臨時で組んだ三人組が離脱。

 突然のことにアルケミストが動揺し攻撃を受けるが、プリーストが腕を失いながらも彼女を庇いアルケミストを逃がす。

 

 なんとか帰還したアルケミストはプリーストを助けるべく行動するが、対価として用意したアイテムを根こそぎ騙し取られてフィールドに放置され、モンスターに襲われていたところをマスターが助けに入ったというところだ。

 

「ぇぐ……お願い、します……。う、ぐす……私、いま何もなくて……でも! なんでもしますからお姉さまを助けてください!」

 

 

 

 

 

 ん?

 

 

 

 

「今なんでもするって言いました?」

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

「リサ! あなた! 何やって――むぐぅッ」

「ん、ぢゅ……ぢゅ、ちゅ……ぷぁ、五月蝿いですよ。貴女の相手は私です」

「な、何をす――きゃぁッ!」

 

 プリーストだけあってやはり非力なようで、簡単に私に押さえつけられる。彼女の頭は丁度マスターたちのすぐ下になり、二人の結合部から流れ落ちる血の混じった愛液が彼女に降り注ぐ。

 仰向けの彼女にはよくその様子が見えるだろう。

 

「貴女は死んだことを覚えていますか?」

「ぁ……」

「彼女は貴女を助けるために行動しましたが騙されて全てを失いました。マスターは素晴らしい方ですので貴女を助けることにしましたが、彼女には対価を支払うことができません。後は……わかりますね?」

 

 対価を要求したのは私だが、いい機会だと思った。これまでは鍛冶の弟子の育成に傾倒していたマスターですが、これが終わればマスターの好みの女性が手に入る。運がよければ二人同時にだ。

 転生前の職業というところもポイントが高い。これからマスター色に女性を染めるのには経験が浅いほうが良い。

 

「……最低ですね。やっぱり男の人は――ぐっほぉッ」

「黙りなさい。マスターを悪く言えば容赦しませんよ」

「ひゅ――がはっ、かは、こほっぅぇ……」

 

 つい手が出てしまいましたが、この程度はいつもやっているので大丈夫です。一発殴ったら落ち着きました。我ながら絶妙な腹パンでしたね。マスターの同人誌ならボコォという効果音でしょうか。

 

 私はこれでもこれまでに数え切れないほど少女や女性を調教しています。まぁ、ひたすら性的に嬲るか腹パンなどで子宮に刺激を与えてイカせたり、言葉で心をじっくりとおったりしてるだけですけど。調教も私が感じるための手段でしかないので、相手がどう受け取ろうと私には関係ありません。

 

 マスターは性的には虐めてくれますが暴力は振るわれないので私はもっぱら女性に対して振るう方です。

 

 いけない。今の僅かな回想で少し濡れてしまいました。

 

「大丈夫ですよ。すぐにマスターの素晴らしさがわかります」

 

 笑みを浮かべてプリーストを諭します。マスターを知れば誰だってマスターが好きになります。これは世界の真理ですので。

 

「けほ、けほ……。……」

「ほら、見てあげてください。あなたの妹はもうマスターを気に入ったようです」

「ああっ! またイっちゃうぅッ、……ぁあああッ! ひゃぁぁぁ……」

 

 頭上からテリーサの潮が降ってくる。真下にいるプリースト、いえ、アンバーにはマスターの精液もぼたぼたと降り注ぐ。

 

「リサ……きゃ、ぁ……いや……きたな――がはっ」

「きたな……何ですか?」

「……ッ……ひゅー……ッ」

 

 ドボッ、と言う効果音が似合いそうな音をアンバーの腹部に直撃した私の拳がならす。

 

 おっと、声が出ませんか。

 

 先ほど言いかけた言葉については、懸命に首を振っているので許しましょう。

 しかしこれは確りと調教しておかないといけません。マスターのモノになるのですからふさわしい女性になってもらわなくては。

 

 アンバーの顔に垂れたマスターの精液を舐め上げて口に含み、唾液と混ぜて彼女の口に注ぎ込む。唇を唇で塞ぎ零させない様にしながら全て飲み込んでも放さない。

 

 マスターの精液に含まれる魔力を私の唾液で活性化させる。カウパの燻香には及ばないがこれだけでも普通の女性は全身が敏感になる程度の効能は発揮する。

 

「ん……ちゅ……ぅん……ちゅぱ……じゅる」

「ぷはっ、はぁ、はぁ……ぁ……」

「ふふ、その顔は可愛らしいですね……大変に唆られます」

 

 愛する妹が男に襲われていたため気丈に振舞っていたが、どうやらこちらが本当の顔らしい。すごく、いじめたくなるような表情をしている。

 

 この表情を見ているだけで私の気分は高揚していく。

 

 目はとろけていて顔は赤く染まり、二人のよだれで口元は濡れ濡れ。聖職者だからか化粧をしている様子は見られない。街で見るプリーストは皆化粧は薄いか、していない女性しかいない。

 見たところは二十に行くか行かないか程で藍色の髪を綺麗にのばしている。マスターの精液で濡れているところも素敵だ。

 

「ああっ、しゅごいぃ、おちんち、きもちぃでひゅー」

「あぁ……リサのオマンコも素敵だよ。今日はたくさん気持ちよくしてあげる」

 

 マスターは今日だけの関係だと思っているようですが、もちろんそんなことはありません。私はもうアンバーを気に入ってしまいましたし、マスターも二人が気に入っていることでしょう。

 前にマスターが見つけた少女は残念でしたが、この二人はしっかりと鍛えて転生させて連れて行きましょう。アルケミストなら紳世界でも色々と役立ってくれるでしょう。アンバーはテリーサが来れば一緒に来て彼女を支えてくれるでしょう。

 

「マスター、もう少し彼女を下ろしてアンバーに奉仕させてあげてください」

「ん……」

 

 マスターの付いた脚の下にアンバーの手を差し込んで固定する。アンバーにマスターへのご奉仕を指示して嫌々ながらも懸命に舌を伸ばしているのを見届け、私は彼女の体に舌を這わせながら下半身へと降りていき、藍色の茂みに到着する。

 

 世界故かあまり手入れされていない茂みはアンバーの秘穴をしっかりと隠している。

 いつか剃毛プレイをしてみるのも良いかもしれません。

 

「ひゃぁ……な、舐めているのですか?」

「ふぇえ、なめれいまふよ。……まふゅたーにふぁふぁげるのれふから、ん……しっかり準備しないと」

 

 拙いながらもマスターとテリーサの繋がっているところを舐めて奉仕するアンバー。その彼女のオマンコを私の舌で愛撫する。

 流石に聖職者です。男性恐怖症というから無い事も考えましたがしっかりと膜は残っているようです。私が破けないのが残念ですが。

 

「……ケフィはアンバーが気に入ったのか?」

「いえす。マスター」

「ふむ……俺は気にしなくていいから先ずは二人で楽しんだらどうだ?」

「……ありがとうございます」

 

 そんなにわかりやすい顔をしていたでしょうか。従者失格ですね。

 しかし、マスターの許可が出たのでこの機会にしっかりと調教しておきましょう。レズップルなら紳世界は大歓迎ですので、女同士のセックスもしっかりと覚えてもらいます。

 

 マスターも私がたまに魔導書とヤっている時に興奮して混ざってきますので、女同士のカップリングに文句はないみたいです。

 

「というわけで、頂きます」

「ああああああっ! ッ……ぁあ、にゃ、にゃに、これぇ……」

 

 長い間皮を被り続けていただろうクリトリスを剥き出しにして甘噛みすると、面白いくらいアンバーの体が痙攣する。痛みも感じるかと思ったが、敏感になった躰は快楽しか反応を示さなかった。

 一気に分泌する愛液の量が増えて、舐め取っても次から次えと溢れてくる。

 

「これだけでイクなんて、まだまだですよ……」

「ひゃぁああっ、ああっ! なんでッ……ダメっ! ああああっ、ひゃめぇ……」

「ふふふ、いい声ですね……。もっと聞かせてください」

「りゃめぇ、らんで……こんな子供に……ひゃあッ」

 

 あなたの数億倍近くは生きているんですけどね。そして、あなたもその仲間に入るのですよ、アンバー。

 

「あああああああっ! あああっ! んにゃめ、とまりゃにゃ……ぃいッ!」

「ぢゅ、ずず、じゅる、ちゅ……。なかなか美味しいですね」

 

 プリーストとしては優秀なのか、魔力値が高いのか、漏れ出る魔力が美味しい。

 

 ますます気に入りました。一層彼女たちとの性活が楽しみになる。

 

「ふふ、イキっぱなしですね。マスターはまだまだこんなものじゃないので、これくらいで根を上げてはダメですよ」

「ぁぁ……、ぅぁん……はぁ、はぁ……あああああっ!」

「ぁぅぅう、しゅごぃいい、りしゃ、だめっ、こわりぇるよぉ!」

「そうなったら俺がもらってやる。く、またイクぞ」

「あああああぁあちゅいぃいいい! りしゃのおにゃか、もういっぱいだよぉおぉぉ」

「あぁ、勿体無い……じゅる、んちゅ……くちゅ」

 

 ピストンの度にテリーサの膣からどばどばと滴り落ちるマスターの精液を手で受け止めて口に含む。アンバーを攻めるのは止まってしまったが、精液はしっかりと彼女にもお裾分け。

 

「ん、ばぁ……ぢゅる、くちゅ……ちゅっ、んん、むきゅ……」

「あむぅ……ぢゅ、じゅる、んぐ、ごく……ふぁぁ……にゃにぃ……」

「くす、マスターの精液ですよ。美味しいでしょう?」

「ぁぁ、しぇいえき……ぅん、おいしぃでしゅぅ」

 

 また一人マスターの素晴らしさを理解する女性が増えましたね。素晴らしいことです。

 

 

 

 

 流石です。素敵なマスター。

 

 

 




主人公視点の番外編は今のところ四本予定。
・弟子育成
・ペットをゲット①、②
・我が家のメイドさん

ペットの候補は今のところ七体位。ROではテイムできない女性型モンスターも何体か妄想中。
うち①、②で二体が主人公に捕らえられます。ただし、登場しないペットも紳久朗はスルーしないはず……。



次回。

▼第十話。露テンでもヤリますか

または

▼番外一話。上記のどれか

完成した方から……だと思います。


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▼第十話。露テンでもヤリますか

 

 

 

 テリーサとアンバーを仲間に加えてわかったことがある。

 

 マスターと魂を繋げた彼女たちは、不老不滅の存在となってマスターのモノとなった。そのことによる副次効果なのか、彼女らのステータスの伸びが異常に良い。アンバーはゲームで言うIntの値が限界突破し、出会った頃の数倍まで膨れ上がり、他のステータスもそれぞれ格段に成長している。

 マスターのお気に入りとなったクリエのテリーサに至っては全ステータスが限界を突破し、純正クリエも真っ青な性能の製薬をするようになった。

 

 この世界のポーションは製作者の技量で回復量が変化するのだが、彼女の製薬は赤ポーションが白ポーションに迫る回復量を叩き出した。

 

 結果、とてもそのままでは売ることが出来ないので、効能を薄めなければいけなくなるという本末転倒な事態となった。

 

 マスターがあちこち連れ回した結果、二人のレベルは順調に上昇し、近いうちに転生可能な経験を積み上げることが出来るだろう。

 マスターはやはりアルケミストよりクリエイターの衣装がお好みのようだ。たまに見かけるクリエイターをよく目で追いかけている。

 

 

 

 

 この世界で転生を行える人間は本当にひと握りだ。

 

 職業自体は自由に選択することができるが、そこから先は才能の世界だ。転生を行える程に成長する人間は、才能に恵まれ、強くなるための環境に身を置き、本人の資質にあった職業を極めることでのみ転生が行える。

 

 街中で目にするクリエイターは殆どがアルケミストの名門出身者や、才能を見出されてアルケミストギルドに所属したものだった。

 

 テリーサはどうかというと……実は才能が無いと判断されていた。

 

 ジュノー出身の彼女だが、職業適性的にはアーチャーと診断された。しかし、幼い頃から変わった従姉妹の影響で色々と実験することが好きで、製薬という仕事に出会っていた。

 アルケミストとなるために商人となりお金を貯めてアルケミストギルドに入門している。

 

 そんな彼女が今では、公表できないながら其処らのクリエイターなど話にならない程の製薬技術を身につけた。

 ステータスが全てではないが、高いステータスは本人の動きを格段に良くする。これまで感じられなかった薬品の僅かな変化に気付けるようになる。魔力は製薬した薬品の効力に直接影響し、ポーションの効能を格段に高めていく。

 

 その結果が過剰製錬ポーションだった。

 

 図らずしも材料費に対して効能、売価は上昇し、利益を生みやすい商品が出来た。直ぐに失った資産を取り戻し、テリーサとアンバーの装備は充実。確実に二人の転生は近づいていた。

 

 狩りと商売の合間にはマスターとまぐわい、過去のアンバーを知る者は彼女の変化に驚いた。

 

 ちなみに二人は未だ恋人関係だ。いや、もはや夫婦といったほうがいいか。

 

 アンバーの嫁がテリーサで、二人はマスターの嫁で恋人で従者。私はアンバーのご主人様で、マスターの所有物。

 

 

 

 

 今日は、そんなマスターを中心とした関係の私達が日頃手に入れたアイテムや、テリーサの造ったポーション等を露店に並べて販売している。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

「……ぁ、ふぅ……ん……。ぁ、あ、い、いらっしゃいませ」

 

 私とアンバーの隣で露店を開いたテリーサが接客をしている。椅子の上に座って膝掛けをし、カートの上に展示した商品を売る。

 一見なんの問題もない光景だが、テリーサの頬は朱に染まり小さな汗を浮かべている。

 

(しっかりと接客しないとバレるかもしれないぞ?)

(ゃ……だめぇ……)

 

 私たちにしか聞こえない声でマスターとテリーサが会話する。

 周囲にマスターの姿は見えていない。

 

「あ、えっと……ホワイトスリムポーションを二百本、ください」

「はぃ、……600,000z、です……ん」

「……はい」

 

 テリーサの露店の客は若い男性だ。微妙に赤面しているところを見るとどうやらテリーサの色気にあてられているらしい。

 チラチラとテリーサの顔を伺っている。

 

「ぁ、は、はい。丁度いただきま――んんッ」

「!!」

「丁度、いただきました」

「あ、あの……」

「ご利用ん、ありがとう、ございます」

「あ、はい……」

 

 そう言ってその男性客は去っていった。時々チラチラと振り返っていたのは、まぁ男性なら仕方ない。

 

「ぁあ、ん……ふぅ、ふぅ……ぃっちゃぅ……」

 

 テリーサの体が大きく震える。

 

 マスターは現在、テリーサが座っているはずの椅子に座っている。その上にテリーサが座り、膝掛けの下には淫靡な光景が広がっているはずだ。

 膝掛けは至って普通のモノなので、いつ蒸れた匂いが漏れ出すかわからない。

 

「ぁああッ! んむぅぅぅう……」

「ぐ、イクぞ」

「ひゃあ!」

 

 テリーサの上げた声に周囲の視線が集まる。大多数は直ぐに元に戻っていったが、一部の男性はチラチラと様子を伺っているようだ。

 

(リサが声をあげるから……見られているぞ)

(しょんにゃぁ……、ぁあ、だめッ……)

(見られて感じているのか? 淫乱な子だ)

(ぃゃぁ……紳様ぁ)

 

 テリーサの痴態を眺めていると、隣に座っているアンバーがモジモジと動き出す。

 目をやると何かを我慢しているように脚に置いた手を握りしめて目をつむっている。

 

 私の手にはこの世界には存在しないピンク色のスイッチが握られていた。

 

「……んん、ケフィちゃん……もぅ……」

「……まだですよ。まだポーションが1200本残っています」

「ぁん……はぁ、はぁ……」

 

 アンバーは私をケフィちゃんと呼びます。様を付けるのはマスターだけで十分ですので好きに呼ばせているのですが、やはり見た目十にも届かない姿なのでちゃん付けで呼ばれることになりました。

 

 今日の調教は、特製のバイブを二つの穴にくわえ込んだまま、テリーサの露店が終わるまで只管刺激を与え続けるという内容。

 イキそうになったら即座に停止させているので、いつまでたってもイケない状態が続くことになる。

 

 マスターはマスターで、暇つぶしと称して露店で露天セックスをしています。

 

 この世界のスキルではない魔術で姿を消したマスターは下着を履いていないテリーサの短いスカートを少しめくり、背面座位で挿入している。

 大きめの膝掛けで腰まで隠しているため街道側からは見られることはない。

 

「また客が来ましたね……。早く売り切れるといいですね?」

「ぁぁ……はぁくぅ……、いかせて……」

「残念ですね。やはり相場より少し高めの設定は売れるまで時間がかかるようです」

 

 最近このあたりで売れているホワイトスリムポーションは平均2,800z程度。五倍の効能のポーションを同程度まで落としているため、同じ値段で売っても原価が他の人の二割程度。利益は大きいのだが少し売れにくいように値段を高めに設定していた。

 原価を知られたら怒られるだろうが、誰も気づかないので問題はない。

 

「そんな……ぁあ……」

「んんッ……、ぁぁ……はぁ……こわれちゃう……」

 

 私の視線の先でテリーサが八度目の絶頂を迎えた。アンバーもその様子を羨ましそうにみているけれど、貴女にはお預けですよ。

 

(ほら、またお客さんだ、よ)

「ひゃぅ……ぁ、……いらっしゃいませ」

 

 マスターの意地悪に声を漏らすが、少し離れていたため客には気付かれた様子はない。

 どうやらポーションを買いに来ているようだ。

 

「いやぁ、ここのポーションの効果が高かったのでね。中々いい腕をお持ちのようだ」

「あ、ありがとうございます……、ん……」

「やはり名門の出身なのですか?」

「ぃ、いえ」

(ふふ、この男はリサに気があるようだね)

(ぁぁ……私は紳様のがいぃの……)

 

 テリーサのその言葉に答えるようにマスターが彼女の中を一突きする。五感の発達した者なら、いや至近にいるあの客にも聞こえたかもしれないが、私には彼女のオマンコから吹き出る水音が聞こえた。

 テリーサの頬は上気して何も知らない人間から見たら熱でもあるかのようだろう。

 

「ぁあ……っ」

 

 テリーサのその様子を体調が悪いと思ったのか、客の男が彼女に気遣う様子を見せた。

 

「大丈夫ですか? 少し熱があるんじゃ……」

「ぁ、やッ! ……あ、ごめんなさい」

(くくく……、心配してくれているのにね)

 

 男の伸ばした手を反射的に払い除けたテリーサは、少し遅れてその事に気付き謝罪した。マスターが楽しそうに見ているのがわかる。

 

「あ、いえ。こちらこそ、すこし馴れ馴れしかったですね……」

「……んぁ、いえ、私は大丈夫ですので……」

「ほ……そうですか。……ええっとポーションを全部頂けますか?」

「ぁ、……えっと、ん……」

(残りは970本だ)

「……970本でに、ぁ、ん……2,910,000zです」

 

 男と会話している間もマスターの腰は止まらない。注文を受けたテリーサは腰の動きを誤魔化すように前かがみになり、カートの中で作業をする振りをしている。当然そんな状態で商品の確認などできず、マスターの手を煩わす。

 男の目は前かがみとなったテリーサの胸元に注がれているが、カートを覗き込みながらも目をつむって刺激に耐えているテリーサはそれに気づかない。

 マスターが腰の動きを緩めた隙にポーションを詰めた箱ごと手渡す。

 

「はい……。あの、また来ます」

「ぁ、はい……またのご利用、お待ちしています」

 

 売買が終わり、マスターが再びテリーサの膣奥をついている。男性は少し違和感を覚えたようだが結局気付くことなく買い物を終えて去っていった。

 

「あ、ぁ……ッ――、ぃっちゃ……ぁぁ……」

「ん、よく我慢したね……ご褒美だ」

「ぁぁぁぁ……んんんッ。……ふみゃぁ……しんしゃまぁ……」

 

 声を抑え、必死にイクのを我慢していたが、男性客が居なくなった瞬間にイってしまったようだ。マスターはご褒美として盛大に射精してテリーサのナカを満たしていた。

 

 

 

 

「イっていいですよ、アンバー」

「ああぁ、ッ――、ん、……ッ、はぁっ……はっ、はっ……ッ」

 

 

 

 

 そして、すべてのホワイトスリムポーションが売れたため、アンバーの調教も終了となった。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 テリーサとアンバーの二人の姿がセージキャッスルの内部に消える。

 

 四人の出会いから数年後、遂に二人は転生条件を満たしたため転生の手続きを開始した。ここから先は転生するに値するものだけが踏み入れることが出来る場所。

 

 二人は再びノービスとなり、新しい道を歩むことになる。

 

 そして、この世界との別れも、また一歩近づいた。二人には転生して十分に経験を積んだ後、この世界を去ることを伝えている。

 テリーサはクリエイターとして、アンバーはハイプリーストとしてその力を最大まで高め、マスターと共に生きることになる。

 

「行くか」

「いえす、マスター」

 

 二人はそれぞれ転生を終えて縁の街で新しい一歩を踏み出す。マスターと私は二人をそれぞれ迎えに行って一次職へ転職するまでのサポートをする。

 ゲームと違って狩りの勝手も異なるため、転職までは少し時間がかかるはずだ。

 

 実家や孤児院から装備をもって転職した時とは違い、今の彼女らは何も持っていない。戦闘となったらどうなるか分からない。

 

 マスターと分かれてアルデバランへ向かう。マスターを辺境へ向かわせるわけにはいかないので、今回は私がテリーサを担当する。マスターと私はこれまでの狩りで殺してきたモンスターのスキルを全て習得しているため、回復についても困らない。

 

「いたっ、ケフィちゃん。待たせたかな?」

「いえ、今来たところです」

 

 と言ってみる。デートでは定番のセリフだが、長く生きてきて今回が初めてだ。これまでは待ち合わせなんてしたことはなかったし、マスターと二人でいる分にはそんな機会は無い。基本的に一緒にいるから。

 

「それでは、ノービス用の装備をどうぞ」

「あっ、ありがとう。それじゃあさくっと行ってみよー!」

「ええ」

 

 マスターが言うには、私とテリーサは友達のような関係らしい。友達のお姉様を調教し、その友達とはセックスをする仲は果たして友達なのか。セックスフレンドというやつでしょうか。

 

 マスターのお気に入りということで、よく二人一緒にマスターに抱かれます。今のところ組み合わせ的にはテリーサとアンバーの姉妹丼、私とアンバーの主従丼、私とテリーサの友達丼(?)に三人一緒のハーレムプレイとなっています。

 

 

 

 

 まだまだ属性が足りないので、次の世界に行ったら少しづつ追加していくように頑張りましょう。

 

 

 

 

 




製薬の性能については独自設定。名声で効果が上がるので加護や魔力で上昇しているとしました。
RO終わりのような最後ですが、本編はあと二、三話、番外篇を三、四話予定なのでまだ続きます。


カプラは多分無し……
個人的にプロンテラのディフォルテーさんにいつもお世話になってたから、書きたいけど、お姉さんっぽいからこれ以上ロリ成分が少なくなるのもね。

番外篇のモンスター娘は基本的にレイプです。ゲームではキューペットにできないMVPボスの二体に決めました。
テイムアイテムは……肉棒に決定。


次回。

▼番外一話。弟子育性


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▼番外一番ろ。弟子育性

何故かすこし長くなった。謎だ。








 

 

 

 話をしよう。

 

 あれは、ラグナロクオンラインの世界に来て十年経った頃だったか……いや、テリーサ達に出会う前だから今から七年程前の話か。

 

 俺はデモンベインの世界よりファンタジーらしいファンタジーな世界に来たためか、オリデオコンというファンタジー物質でファンタジーな剣を造りたいと思ってしまった。

 

 ん? ファンタジーって言いすぎだって?

 

 そんなことは今はいいのだ。

 とにかく、俺はウィザードではなくブラックスミスに転職することに決めたのだ。

 

 転職した頃は良かった。最高に気分よく思う存分に剣を打てた。

 

 だが、しばらく経って振り返ると、なぜか中二病の片鱗が俺の造った剣から感じられた。

 既に世に出回ってしまった剣は諦めたが、工房に残っていた残りのモノは封印することにした。今ではケフィと俺の蒐集品目録の中に埋まっている。

 

 再発した中二病からなんとか闘病の末に回復した俺は、なんとなく居づらくなった工房を出て自分の工房を持つことにした。

 いや、逃げたわけじゃなくてですね、ホルグレンさんに一人前のお墨付きをもらったからですよ。

 

 ゲームでは各都市に一軒しか武器屋はなかったが、もちろん現実はそうではない。プロンテラだけでも十近い鍛冶場が店を構えている。互いに競争し、切磋琢磨を続けていた。

 

 店を構えたのはアルデバラン。但し、鍛冶場は都市の中ではなく南にある山の麓辺りだ。店は作品の売り場なため街中に構えたが、色々と見られたらまずいこともあるので街の外に鍛冶場を造った。モンスターも強いものは出ないので、店の方で知った客が訪ねてくることも次第に多くなっていった。

 

 そんな中で、一人の弟子入り志願者が鍛冶場を訪れてきたのだ。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

「大分上手くなってきたね」

「はい。ありがとうございます、師匠!」

「うんうん、かわいいねぇ」

「はぅぅ」

 

 艶のある緑色の髪を撫でながら弟子の少女を褒める。将来的にはこの鍛冶場を任せることになる大切な弟子だ。もちろん手は出しているのだが。

 

「それじゃあ、腕を出して」

「……はぃ」

 

 頬を真っ赤に染めながらむき出しの腕を差し出す弟子。俺は彼女の後ろに回り込んで抱きしめるような体勢で腕を掴む。揉んでみると適度に脂肪のついた柔らかい腕の中に、しっかりと筋肉が付いていることがわかる。始めの頃と比べれば結果は一目瞭然だが、その頃の記録は俺の頭の中にしかない。

 

「うん、柔らかくていい筋肉だね」

「ぁりがとうございます、ん……」

 

 腕の先から体の感触を確かめながら、二の腕、肩と揉んでいく。肩やお腹がむき出しになった弟子の服は胸以外をほとんど隠していない。この世界のブラックスミスの標準的な衣装だが、健康的な肉体を露出することは俺を誘う要因にしかならない。

 

「だいぶ安定して槌を振れるようになっていたね」

「はい……」

「腹筋も……背筋も……」

 

 筋肉を確かめながら、俺の手はむき出しのお腹や背中に伸びる。縦に伸びたお腹の窪み、適度に皮下脂肪が蓄えられて柔らかいお腹。俺のような男とは違う、女性特有の体の柔らかさがある。

 

「それじゃあ、胸の奥にある筋肉を確かめようか……」

「ぁん……お願いします……」

 

 流石に鍛冶の最中に性的に巫山戯たりはしない。俺のあとを継ぐからには相応の実力を身につけてもらう必要がある。

 

 

 

 

 ただし、それ以外の時間については、その限りではない。

 

 

 

 

 彼女の弟子入りから、この身体検査は続いていた。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

「いいよ~」

「そこをなんとか、ってええええー!」

「テンプレだね」

 

 訪ねて来たのは商人になり立てかと思うほど若い女の子だった。ロリコンでもある俺が断る訳もなく二つ返事で、いや一言だが、承諾した。

 いずれはこの世界からも出て行くのだし、この鍛冶場を売るのも勿体無いと思っていたところだ。弟子でも作って譲り渡せば丁度いい。

 

 ただ、むさい男に技術を教えるのは面倒だったので、この話は渡りに船だった。いや、鴨ネギか。

 

 少女はフェンタジーな緑色な髪を肩にかからない程度に伸ばした、元気な子供のような少女だった。耳が少し尖っているのを見るとドワーフとかの血が混じっているのかもしれない。

 

「いいんですか!?」

「うん」

「あ、ありがとうございますぅ、ぅうぅぅ、ぐすぅ……」

「あ、あれ?」

 

 いきなり泣き出した少女に事情を聞くと、どこの工房でも断られたらしい。最終的に商人ギルドからホルグレンさんに話が通って、俺のところへ紹介されたということだ。俺は女に弱いと思われていたらしい。

 実際は女に弱いんじゃなく、少女が好きなだけだ。

 

「ふーん。なるほどね」

「……はい」

 

 どうやら彼女の見た目通り、ドワーフの血を注いでいるがその力は現れなかったらしい。槌を振るのも厳しく、とても鍛冶はできないだろうと適性検査で言われていたらしい。

 

 この世界ではステータスというわかり易い指標があるが、ゲームのように自由に振り分けたり、ましてや振りなおしたり等できない。

 このあたりが、職業適性において転生できるものと二次職への転職ですら躓くものを振り分ける要因だ。適性のない職業に就くことも可能だが、その場合大成は難しい。

 

 目の前の少女も筋力があまり関係のない聖職者や魔術師等が向いていると判断されていた。

 

「よし、それじゃあその筋肉を調べてみようか」

「はい……あの、弟子入りについては……」

「もちろん大丈夫だ。さぁ、ここに座って」

 

 と示したのは俺の膝の上。

 

「はい」

 

 なんの躊躇いもなく男の膝の上に座る新弟子。少し男に対する危機感がなさすぎるのが心配になったが、これはこれでいいのではないか。

 腿に感じる少女のお尻の柔らかさと、鼻孔をくすぐる少女の甘い香り。

 

体中の(・・・)筋肉を確かめていくからね」

「はい!」

 

 正直言って、こんなことはしなくてもパワーレベリングでレベルを限界まで上げれば鍛冶くらいできるようになるだろう。

 だが、彼女は鍛治がしたいのであってレベル上げがしたいのではないと一人で納得してなんとか筋力を上げるために体を調べていく。

 

「うーん……腕は筋肉がほとんど鍛えられてないね……」

 

 その一言だけで弟子はシュンと落ち込んでしまう。俺的にはこのくらいの華奢な女の子も好きなので問題はないのだが、鍛冶をするには槌を振れなくてはいけない。

 柔らかい腕を只管堪能する。手首から脇にかけて揉んでない箇所が無いのではないかというほどに満遍なくじっくりと揉みしだく。

 

 筋力をつけるにしても、このやわらかさは失われてはいけない。柔軟性を持った筋肉と、適度な脂肪を残して弟子を一人前の鍛冶師にしなければならないだろう。

 

「肩は……」

 

 首筋から肩にかけて親指で指圧しながら筋肉の状態をみる。やはり、ほとんど筋肉は鍛えられておらず、ケフィよりも更に貧弱だ。ケフィはあれで色々と振り回したりしているので肩は良い。

 

 その後も、背中の筋肉を一通り触診し、魔術も併用して深層筋も細かく確認していく。

 

 そして、前面はひとまず後回しにして、脚部の筋肉の確認に移る。槌を振るにも下半身の重心の安定は重要だ。短いスカートから覗く細い足に触れる。

 

「ん……ぁ……はぁ……はぁ……」

 

 そうしているうちに走査用の魔力が全身に行き渡っていく。新弟子の体の血行は良くなり、体が火照る。膝から腿にかけて念入りに揉みほぐし、僅かに触れた水気を気にせずに、腹部の確認に移る。

 マーチャントの色気のない衣装の隙間から手を差し入れて、お腹を撫でる。柔らかいお腹は太っているわけではないが、皮下脂肪に覆われている。もう少し筋肉がついて薄らと皮下脂肪に覆われる状態が丁度いいのだが、肝心の筋肉がか細い。

 前面の確認をしていると自然に顔は頬が触れあう体勢になり、耳元では荒くなり始めた息遣いがたっている。

 

 目を向けると、悩ましげな視線を向けながら、とろけたような目をしている弟子と目があった。そして、目を閉じると何かを期待したように頤をずらす。

 

「……ちゅ、……ん……」

「ん……、はぁ……はぁ……ん、ちゅ……」

 

 自然に唇が触れ合い、直ぐに舌が絡み合う。始めは戸惑っていたが、舌を差し込むと懸命に答えようとして舌に触れてくる。

 

「……必ず一人前にしてやる」

「……、はい……」

「それじゃ、次は胸筋の確認だ。……脱がすぞ」

「ん……」

 

 服に差し入れていた手をそのまま持ち上げてゆっくりと脱がと、その小さな体格に不相応な胸が目下に晒される。このあたりもドワーフの血を継がなかったのだろうか。

 胸筋を確認するという名目で、その大きな塊に触れる。ほとんど脂肪の部分に触れているが気にしてはいけない。

 

「胸を吊っている筋肉はそこそこだな……」

 

 大きな胸を保持するためか、大筋肉はそこそこ発達しているようだった。筋肉がつかない体質というわけでは無いようだ。強制的に筋肉を付けることもできるが、自然に鍛えたほうが良い。

 

 確認もそこそこに愛撫するような手つきに移る。するようなではなくそのまま愛撫である。

 

「ぁ……ん、ししょぉ、体が……へんです……」

「どこが、変なんだ?」

「なんだか、股の部分が……」

「調べてみよう」

 

 スカートを捲り上げて弟子の股に手を伸ばす。そこは漏らしたかのように濡れた下着が大切な部分を守っていた。

 

「濡れてるね」

「あぅ……漏らしちゃった?」

 

 純情なのか、本気で漏らしたかどうか気にしているようだ。ここまでやってきたが、どうやらこういうことに関する知識に乏しいらしい。

 弟子の言葉に答えずに下着を脱がせていく。

 

 片足に残す形で下着を脱がせ、濡れた秘裂に指を這わせる。残す下着はくるくるとよれているのがジャスティス。

 

 弟子のそこはもうすでに十分に濡れており、男を受け入れる準備が出来ているように思えるが、先ずは一度絶頂を与えることにする。

 

「ん、んん、あっ……ぁ、んっ……」

 

 弟子の反応を伺いながら、感じやすい箇所を探っていく。この様子だと性行為は愚か、自慰すら経験がなさそうなので、穴の中に指を入れることはしない。そこから先は我が息子の領域だ。

 粘性のある愛液が指に絡みつき淫靡な音色を奏でている。

 

「はっ……ん……、ぅん……、はぁ……はぁ……」

 

 腕の中で必死に耐えている弟子の顔は羞恥に染まり、自分の体に何が起こっているのか分からずに困惑している様子だった。

 声が漏れそうになるのを唇を閉ざして耐えているが、時折惚けたように口を開けてしまい甘い吐息が漏れ出している。

 

「我慢しなくてもいいぞ。イク時はイクといえばいい」

「ぁ、ああ、はぁ……はっ、ぅ……い、……い、く?」

「ああ、その時は自然に解る」

 

 胸と股間を触りながら、彼女が感じる箇所を見つければ、そこを重点的に攻めつづけ、少しづつ快感を高めさせていく。

 

「ひゃぁああッ――」

 

 クリトリスに触れた瞬間、弟子の背筋が伸びきり、口を開けて天を仰いだ。イってはいないようだが、未知の感覚に驚いてしまったようだ。

 

「な、なにッ、ししょっ、なにっ、これッ――」

 

 何も答えずに、クリに弱い刺激を与え続ける。初めての刺激では感じるどころか痛がる場合もあるのだが、この弟子はこれくらいの刺激がちょうどいいようで、すぐ下の割れ目に溢れる愛液の量が増していき、彼女が座っている俺の膝を濡らしてく。

 

「こわい、ししょッ、師匠っ、何か、おかしッッ――」

「そろそろイクのかな?」

「イクっ? これが、いくッ?! ぁあっ、し、ししょッ、いく、わたし、イクッ――」

 

 最後の刺激だけ、指の腹でクリを覆う皮を撫で剥くように変える。それと同時に勃起した乳首を摘み、強い刺激を与えてやる。

 

「ひゃああああああッッ――、イクッぁぁああああ――」

 

 小さな体を精一杯仰け反らせて、絶頂を訴える弟子の体を抱く。彼女の体中が痙攣し、ビクビクと震え小さな唇からはよだれが溢れる。

 

「準備が出来たようだね」

「ぁ、ぁひゅ……ん、はっ、はぁ……じゅんび……?」

「ああ」

「はぁ、はっ……なんのぉおおああああああッ――」

 

 少女が余韻に浸っているあいだに引っ張り出したペニスを未だに痙攣する膣穴にねじ込む。処女膜をちぎりながら進み、半分ほど入ったあたりで突き当りにぶち当たる。腰の位置を調整してさらに奥へ入らないように膣口との距離を取る。

 

「ああああ、何か入ってるぅッ、ししょお、おっきななにかがぁあッ――」

 

 純潔の証を散らした弟子の穴から紅い血が流れ、息子をつたう。同意なしのいきなりの挿入で処女を失った弟子だが、未だに自分がどうなっているのか理解できていないようだった。

 

「これで、君は俺のものだ」

「わたしが、……師匠の、ん……もの……」

「そうだ、一人前になるまでしっかりと鍛えてやる――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――いろんな意味でな。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

「ああっ、入ってきてるッ、師匠ッ、すごい……」

「あぁ、こちらはもう一人前だな……」

 

 もう何年も続いているこの身体検査と称したセックスも、さすがにどういう行為か理解しているようだ。始めの頃は筋トレと称して色々な体勢で自主的に動いてもらっていた。

 自分の腕で俺の首に抱きつき、自分で体重を支えながら腰を動かしたり、両手を地面について腰を俺が持ち上げて挿入し周囲を歩き回ったり。蹲踞の体勢で跨り挿入し、体に触れないように腰を上下して足腰を鍛えたり。

 

 ジムのトレーナーなどが見たら激怒するようなトレーニングをたくさんやった。こういう知識のない少女は非常に珍しいので俺もつい調子に乗ってしまった。

 

 知識の有無で、その行為への熱意が変わってしまうので我が愛弟子は非常に稀有な存在だった。

 

 もちろん普通に筋肉をつけるメニューも別にしている。

 

 どちらによって身に付いたのかは明かさないが、彼女も随分と成長し、しっかりと槌が振れるようになっていた。

 

「あ、ぁあッ、はぁ……はぁ……ッ、すごい、ししょお……奥がきもちぃ……」

 

 そして、しっかりと腰も振れるようになっている。

 

 寝転がった俺の胸に両手を置いて体重を支え、尻を浮かせるようにして腰を振っている。全てを受け入れることができないので、常に腰は浮いた状態だ。体重のほとんどを腕で支えているため、非力な頃なら相当辛いはずだが、重い槌を自由に振り回せるようになってきた今は、別の意味で震えながらもしっかりと体制を保っていた。

 

 それでも、最近は深くまでくわえ込む事を体が覚えたようで、どっちのトレーニングをしているのかわからなくなってきている。

 

「まったく……俺のせいではあるが、すっかり淫乱になったな」

「はぁっ……ん、あ……あっ……、師匠……ししょ……」

「ん、ちゅ……ぇろ……ぢゅぅ……」

 

 体を倒して顔を近づけてきた弟子とキスを交わす。騎乗位だったため、当然俺の側に唾液は流れてくるが美少女の唾液はご褒美です。それに美少女の唾液は俺にとっては何故か甘く感じられるようだ。

 

 弟子の腰の動きに合わせて少しずつ腰を動かし始める。弟子の尻肉を迎撃するように肉杭を打ち込み、弟子の最奥を突き上げる。

 とろとろの膣内は程良く滑り、膣口は俺のペニスを逃さないようにきつく締め付ける。

 

「はぁ、あっ、あぁ、……ぅんっ……ああっ……ぃい、ししょぉ……」

 

 俗に言う名器というものだろう。彼女をこの世界に残す前提で関係を持っているのが少し惜しくなる。

 既にたくさんのペットは手に入れているが、この世界の人間は未だに連れて行く決心はついていない。今のところはペットにしたモンスター達を紳世界に放し、紳世界の自分にあった場所の自然を管理してもらうことになっているが、人間はそう簡単でもない。

 

 締りのいい膣道をひたすら往復して自身の射精感も高めていく。同時に彼女の大きな胸も絞るように刺激して、先端の乳首をつねる。

 

 腰を主体で動かしている彼女はそろそろ限界のようで、子宮が精液を飲もうと降りてきているのが突き上げる感覚の変化でよくわかる。

 

「ああっ、ん、はぁ、はッ……ああ、ししょっ、いっちゃ、イっちゃう……」

「ああ、俺もそろそろイクぞ……」

「はぅ……いい、師匠……全部ください、……ししょの精液、全部、だしてぇ……」

 

 弟子の言葉に答えて腰の往復をさらに強める。上に乗っている彼女も懸命に腰を振り、彼女の肉壁は俺の精液を吸い出そうとうねり絡みつく。

 

「んッ、ぐ、……イクぞッ」

「来て、師匠! ああ、イクッ、私もイク、イっちゃうッ! ああ、あ、あああああッ……!」

「ぉぉ……、く……」

 

 弟子の膣痙攣によって止めを刺されて、俺の肉棒から精液が噴出する。

 ドクドクと鼓動のように脈動し、弟子の膣内が、子宮が、精液に犯されていく。

 

「あああぁ、来てるッ、師匠の精液、きてっ、来てるッ……、ひゃぁああああああああ」

 

 体を震えさせながら絶頂した彼女は足の力が抜けたのか、腰を落とし、その拍子に俺の亀頭が彼女の子宮に入り込む。絶頂直後に襲ったその感覚に弟子は悲鳴をあげてのけぞり、天を仰ぐ。口元からは唾液がこぼれて、小さな体は痙攣している。

 

「はぁ、はぁ……ふぅ……。今日の検査は終わりだな」

「……ぁ、……はっ……ぁぁ……、……」

「……失神したか」

 

 

 

 

 最後の衝撃で失神してしまった彼女は、膣から精液を、口から唾液を垂れ流し、美少女とは言えとてもお見せできないような姿となってしまった。

 

 

 




次回。

▼番外二番ろ。ろりぺっと①



アンバーメインの4Pセックスはハイプリな本編まで少々お待ちください。もしかしたら番外ペット話が続くかも。

いろんな世界に行く予定ですが、五話未満になりそうな短いものは番外編とかで章を纏めて追加形式でやる予定です。多くなりそうなプロットになったら本編に編入されるかと。Fate/Zero、ハイスクールD×Dはアイデアはあるにはある。基本的に主人公視点で語られる原作世界の流れにはシリアス成分はないとおもいます。


本編の予定は今のところRO(今ここ)→ネギま(予定)→未定。


プロットができたらタグから予定とかとったり、タグに追加したりします。


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▼番外二番ろ。ろりぺっと①

 

 

 

 

 弟子の育成がほとんど終わり、基本的に火事場は弟子に任せることになった。やることはいろいろあるので、流石に弟子につきっきりでいるわけにもいかない。

 

 この世界でしたいことといえば、セックス以外ではペットの捕獲だろうか。いや、ペットもセックス目的がほとんど、癒しが少々なのでセックス目的といっても過言ではないか。

 

 ということで、ペットを集めているのだがゲーム時代のキューペットを知っている身としては、他のモンスターをペットにできないかという疑問がある。

 ゲームでは実装という手段でペットは増えていったが、現実ではペット捕獲の方法が知られていないだけではないかということだ。

 

 この世界の人為的発生ではないモンスターは、ゲームと同じでいなくなるということは基本的にない。殺してもいずれは再び発生する。

 たとえ人型であっても襲ってくるモンスターに対して倫理観を働かせるのは間違いだ。

 

 

 

 

 よって、俺がいくら女性型モンスターを捕まえようが、性的にナニをしようが問題はない。

 

 

 

 

 なにも、問題は、ないのだ。

 

 

 

 

 そんなわけで、モンスターハンターになった俺は次の目当てのモンスターのいるニブルヘイムに行くためにモロク方面からウンバラへと徒歩で向かっていた。

 道中で、二刀アサシン育成でお世話になったココモビーチで女アサにちょっかいを出しながらも、ゆっくりと歩みを進めてウンバラ地方に足を踏み入れた。

 

 ちなみにケフィとは別行動だったりする。

 

 気配を消しながら、フェアリーフ(ょぅι゛ょ)を眺めて癒されつつ歩いていると、不意にバナナが俺の顔面にぶちまけられた。目に見えるダメージはなかったが、顔面に粘りつくバナナによって精神的なダメージは受けてしまった。

 少しイラっときて周囲をみると、草むらにバナナの木が生えているのが見えた。男だったら消去(デリート)してやる。

 

「……ん?」

 

 だが草むらに人の姿はなく、気になって近づいて一本のバナナをもぎ取ると、すぐ近くからこどもの悲鳴のような声が聞こえた。

 

「あ? レディータニー? アユタヤダンジョンのMVPがなんで――」

 

 と、次の瞬間にはテレポで何処かへ飛んでいってしまった。

 

「……幼女、か」

 

 やられたらやり返す。百倍返しだ。

 

 イラつきは消え去り、少しヤル気が出てきたので、お返しに顔面にぶちまけてやろう。

 

 先ほどもぎ取ったバナナを剥いてみると、普通のバナナだった。モンスターの一部なので変な生き物の可能性はあったが、大丈夫そうなので食べてみると、熟していて甘い。

 

 ゲームでは何度か狩ったことがあったが、こんなところにも出るのか。もう幼女マップだな。

 

 そういえばペットを捕まえに行く途中だが、あの幼女は捕まえられないだろうか。捕まえたら目一杯可愛がってヤるのだが。

 

「といっても、テイムアイテムなんて無いしな……」

 

 MVPテイムのアイテムなんて無いだろうし、あっても知らない。

 好物をあげれば懐くペットはいるが――

 

「ふむ……バナナ、か」

 

 

 

 

 なんだ、一本あるじゃないか、特別なバナナが。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 直ぐに索敵を開始したが、相手はあの恥ずかしがり屋ちゃんだ。捕まえるのも普通なら一苦労だ、が――

 

「捕まえた」

 

 と、背後に空間転移して捕まえてやる。幼いレディータニーだが、実際に見てみれば七、八歳児程度か。この程度の年齢ならケフィに混じって何度か経験があるから問題はない。胸のふくらみは全くと言っていいほど無いが、僅かに柔らかい感触が感じられた。

 直ぐに幼女の唇を塞いで、体内に目印となる魔術を刻んでやる。下準備は終了したが、すぐ解放するでもなく口内に舌を這わせてレディータニーの蜜をすする。

 彼女の唾液はバナナの味がしたが、彼女本来の味なのか、バナナを食べていたからなのか、これからじっくり研究する必要が有りそうだ。

 

 モンスターといえど知能は有る。ペットにしたら会話が可能なことを考えると当然だ。ただ、言葉や声帯自体は人間のものではない為、現状では意味のない音や悲鳴にしか聞こえない。中には人間の言葉を身につけているモンスターもいるが、少数だ。

 

 いきなり俺に襲われたレディータニーはバタバタと暴れたあと、引き剥がせないと見るとテレポートで逃げてしまった。頭上から投げられるバナナで再びドロドロになってしまったが、その分だけ彼女の結末が悲惨になっていくだけだ。

 

「残念。魔王からは逃げられない」

 

 体内に宿した魔術の機能の一つが彼女の居場所を明確に教えてくれる。

 再び彼女の後ろに空間転移して、同じように捕まえる。攻撃してくるバナナの木が鬱陶しいが、これも彼女の一部のようなものなので、消去(デリート)したりはしない。それに、俺自身には何のダメージも入らないので気に留めない。

 

 周りにいた取り巻きは知らない。多分宇宙から存在ごと消し去られたんだろうな。

 

「ぢゅる……ちゅ……ぁむ、ぢゅ……」

「――――、――!」

 

 意味を理解できない音の波が鼓膜を揺らす。レディータニーが何やら言っているようだが、俺には理解できない。仕方がないので理解できるように全力で取り組んでやらなくてはな。

 

 もちろん、俺の能力で、だ。

 

 これまでのペットとはこれでしっかりコミュニケーションがとれるようになった。もちろん女性型以外は無理だったが。

 

「……ぢゅる。っと、また飛んだか」

 

 しかし、植物系のモンスターの蜜は美味いな。色々と捕獲してきたが、彼女らから採取した蜜でお菓子でも作れるかもしれないな。

 

 再びレディータニーの前に現れて抱きしめてほっぺたスリスリする。柔らかくて気持ちいい感触だ。つい鷲掴みにした尻たぶも柔らかくて食べてしまいたくなる。

 

「――――!」

 

 何度か繰り返すうちに暴れるのは無駄だと悟ったのか、即座にテレポートをするようになった。

 

 捕まえた瞬間に逃げるので、埒があかないため、次の札を着ることにする。

 

「彼方のものよ――」

 

 レディータニーに埋め込んだ魔術が彼女を侵食する。

 次の瞬間には時空間が歪み、俺の目の前には先ほどここからテレポートしたレディータニーが現れた。但しバナナの木を連れてはいない。

 

 彼女の体内で時空間魔術は顕現し、もはやここから逃げることは叶わない。

 

「おかえり」

「――、――――!」

 

 MVPボスが見る影もなく、いや、元から逃げてばかりの幼女だからあまり関係ないか。

 ここにはもはや逃げられない定めの幼女モンスターしかいない。MVPとはいえ幼女の拘束にヨグ=ソトースの記述を使ってしまったが、この際仕方なし。

 

 彼女が犯したドロドロの罪、百倍返しを成し遂げるまでは放さない。

 

 レディータニーはテレポートを繰り返すが、周囲の空間が歪み、テレポートをしたとしても再び目の前に現れる。幼女の慌てふためく姿が非常に唆る。元の世界だったら犯罪者だな、完全に。

 

 簡単に捕まえて、唇を塞ぐ。今度は彼女の蜜を吸うだけではなく、こちらから魔力のこもった唾液を与えてやる。これが一番手っ取り早いのでつい使ってしまうが、それだけの効果はあり一瞬でレディータニーは発情した。

 

 ツルツルの股からは蜜が溢れ甘い香りが漂ってくる。蜂でもいればその香りに誘われて蜜を集めに群がるだろうが、今ここには俺しかいない。

 手で掬い取って口に含むと、やはり甘い。人間のそれとはまるで違う、植物が子孫を残すために分泌する本物の蜜だ。

 

 その蜜に誘われて俺の息子も起き上がる。

 

 レディータニーの股間に顔を埋めて蜜を舌で舐めとる。それは極上の甘露だった。何倍体かは知らないが彼女の蜜は雄を誘う魅力があった。

 天然のジュースを分泌されるそばから吸っていき、喉を潤す。食事の必要性から解放されたが、嗜好品として飲食している身のため、彼女のジュースは何度でも飲みたいと思う。

 

 レディータニーの無毛の丘は人間の雌の部分と同じ形をしていた。

 

 次々と溢れる蜜により、準備は万全のように思える。ひくひくと震える小さな穴が蜜の先で呼吸をしていた。

 

 体勢を変えて座位になると、レディータニーの雌しべに俺の雄しべが突き刺さる。

 

「――――!!」

 

 悲痛な叫びに聞こえる音が鼓膜を揺らすが、彼女の主張は届かない。

 

 彼女を堕とす――じゃなくて、彼女の言葉を理解するためにも早急に彼女から力を手に入れなくては。

 

 初めて人間以外から力を得た時、彼女らの言葉を理解できるようになった。俺の力は魂を写し取っているようなものらしく、相手の力を手に入れるだけではなく、全て理解できるようになっていた。

 

「あぁ、これはクセになりそうだ……ッ」

 

 人間と同じ形をしているが中身は全く違っていて、触手のようなヒダが俺の肉棒に絡みつく。触手に絡まれる趣味はないが、これは良いかもしれない。

 

 小さな彼女のお尻を掴んで上下前後に動かしながら、背中を丸めて小さな胸の先に成る実にしゃぶりつく。綺麗なピンク色のそこからも蜜が出ないかと強く吸っていくが、残念ながら蜜は出ない。

 代わりに、こりこりと歯の先で乳首を甘噛み、舌で先端を転がしていく。ここも人間と同じく勃起するようだ。

 

「――、――! ――――!」

「あぁ、可愛いな。ぢゅ、ちゅぱ……ぇろ、れろ……」

 

 レディータニーの赤く火照りながら歪んだ顔を舐める。既に魔力が俺との間で循環し、彼女の感度を高めていっている。元の世界に帰ってからケフィと身につけた性魔術により互いの魂を磨きながら、俺は更に力を蓄える。

 

 ひたすら腰を動かしていくと息子に絡む蠢くヒダの動きが変化し、俺の射精を促してくる。彼女のめしべが俺の花粉を求めている。

 

「ぅ……ぐぅ……ッ!」

 

 残念だが子供はできないはずなので、遠慮なく彼女のナカに精を解き放つ。

 

 レディータニーのナカを俺の精子が満たし、入りきらないものは結合部分から溢れ出る。これで漸く一度目の中出しだ。

 

「あと、六百六十五回。付き合ってもらうぞ」

「……――」

 

 今度こそ意味のない音を放心しながら発する彼女を、再び肉棒により突き上げた。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

『ぁ……、ぅぁ……もう……』

 

 最初に決めた通り、彼女の顔面をドロドロにし返したりしていると、射精回数が二千を超えたころに彼女の言葉が理解できるようになった。

 既に何日経っているのか知らないが、この空間と外の空間は時間が繋がっていないので魔術を解けば外には彼女の木が待っていることだろう。

 

「ほら、お前のお気に入りのバナナだ……」

 

 そう言ってレディータニーの口元に俺の男根(バナナ)を差し出すと、彼女の頭上にスロットが浮き上がった。この世界の加護のようだが、原理は知らない。

 性交の最中も幾度となく浮かび上がったものだが、テイムすると卵になるはずなのでずっと放置していたのだが、それもそろそろ終了だ。

 

 ここからは彼女がテイムできるまで、俺のチンコ――バナナを彼女に与え続けることにしよう。

 

 ちろちろと小さな舌で俺の息子を舐めとる様子を見ながらテイムと唱える。

 

 残念ながら、失敗のようだ。

 

『唇も使って……そうだ……』

『ぁむ……ちゅる……蜜……美味しい……』

 

 少なくとも五百回は飲んだ魔力たっぷりの精液は、彼女にとっては俺の蜜。美味しそうに啜っている。

 

 再び射精して彼女の口を満たし、飲み込んだのを見届けて再びテイムと唱えると彼女の姿が卵に変わった。風の属性を示す緑色の入った白い卵だが、一般mobとは少し趣が違っていた。

 

「そうだな……名前はリタでいいか」

 

 レディータニーというくらいだから、レディという種なのだろう。俗に言うモンキーバナナだろうが、日本で馴染み深いセニョリータからとってリタだ。

 

 

 

 

 腕の中の『愛されているレディータニーの卵』が小さく揺れた。

 

 

 




これはひどい。

履いてないこにしようとしたけど詰まったので後回しにしてレディータニー。ロリルリも書こうとしたけどこっちになった。
植物系mobなので蜜or樹液がテーマ?


次回。

▼番外三番ろ。ろりぺっと②


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▼番外三番ろ。ろりぺっと②

 

 

 

 

 リサとアンバーが転生と転職を果たし、また一歩この世界で過ごす残りの時を歩むことになった。今日はこの世界でヤリ残したことを消化するべく女性型ペットの捕獲を再びすることにした。

 

 蜜を煮詰めたシロップを使った特製のジンジャーエールを飲みながら、目当てのキューペット対象を捜索する。ちなみに、このジンジャーエールはDex料理だ。

 

 ROの料理はステータス上昇効果があるのだが、この特製ジンジャーエールは数値に直すと大体+9のステータス上昇効果があった。Lv9料理と同等のステータス上昇が見込めたので間違いないだろう。

 

 このジンジャーエールは地球のものとは全く違うのだが、適当な名前がこれくらいしか思いつかなかったのでジンジャーエールと呼んでいる。広義で見れば間違っていないはずだ。

 

 何の蜜が使われているのかは秘密だが、露店販売では結構な人気を博している。主要な材料がただで手に入るのだから利率は大きい。まぁ、ジンジャーエールと言っているのだからショウガに関係があるのだが、普通に考えていたらこのジンジャーエールは出来ないだろう。

 通常ジンジャーエールに使用する生姜とはショウガ目としての分類では同じだが、そこからは普通にかけ離れている。

 

 何が使われているかは購入者の想像に任せることにしよう。

 

 モンスター産の食材もよく食べられる世界なので問題ないだろうし、この蜜は俺にとっては甘露であり、ご褒美です。俺からすればミストレスのローヤルゼリーと何も変わらない。まぁ、そのローヤルゼリーもこのジンジャーエールには使用されているのだが。

 

 とにかく、身内では流行っているこのジュースを飲みながらのんびりと狩りをしているわけだが、中々目当てのモンスターが見つからない。もしかしたら俺のヨコシマな思念を感じ取っているのかもしれないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――ここはフェイヨン地下洞窟五階。

 

 

 

 

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 月夜花(はいてないきつねさん)

 

 

 

 

 俺がかのモンスターをペットにと考えるのは当然といえば当然だった。女性体モンスターの内、ゲーム時代からペットにしたいモンスター筆頭だったのだ。もちろんMVPボスなので、テイムが実装されることはなかった。

 

 普通にいたら痴女だろうが、モンスターなので仕方ない。うん、仕方ないね。

 

 モンスターだから狩って捕まえて飼って好きにしてもいいよね。

 

 裸で襲ってくるんだから、別に返り討ちにして(襲って)しまっても構わんだろう?

 

 もう、ゴールして、いいよね。

 

「くぅ~~!」

 

 俺の肉棒が月夜花(ウォルヤファ)の股間の茂みを掻き分けて蜜壷に潜り込む。

 

 月夜花――ヤファの獣レベルはLv2くらいだろうか。手足等は毛に覆われているが、体は無毛だ。ただ、股間の大切な部分は割れ目を視線から隠すように毛に覆われていた。簡単に言えば陰毛だが、実際触れると陰毛という印象はなく毛皮付きの前張りがあるような感じだ。ただし、この前張りは侵入を防ぐものではない。

 

 人間の茂みとは違い、他の部位と同じ柔らかいふさふさの毛並みを掻き分けた先には綺麗なピンク色の谷が待っていた。

 

 裸で襲ってくる(殺意有り)ものだからつい誘われて(性的に)前戯もなしに挿入してしまった。取り巻きは例のごとくこの宇宙から存在ごと消去(デリート)されている。

 

 動物のように四つん這いとなったヤファを後ろから激しく責め立てる。狐の繁殖のための短いセックスではなく、人間の、男の、俺の欲望を吐き出すためだけの行為。短時間で終わることなど有り得ない。

 

 ただ、流石に濡れていないので滑りを良くするために意図的に射精感を高めて一発目を中出しする。直ぐ様ヤファの膣内は精液で満たされてドロドロになる。

 無理やり挿入したためか、僅かに血を含んだ精液が彼女のナカから溢れ出してくる。

 

 これだけで終わったと思ったのか離れようと藻掻くヤファを、後ろから挿入したまま抱き上げて激しくせめる。

 

「きゅ――、くぅ~」

 

 狐の鳴き声のように声を鳴らして何やら訴えるが、例のごとくわからないので日本語でお願いします。もしくは英語で頼む。

 

 獣臭いだろうと思っていたが、気になるほどではなかった。首筋に顔をうずめて舌で舐め上げていく。首から始まって顎、頬、耳と丹念に舐める。

 この間も俺の腰は別の生き物のように止まらない。

 

 下を隠さずに何故か上を隠している布を剥ぎ取って薄いピンクの乳首を外気に晒す。体型にマッチした大きさの乳房は俺の手にフィットし、指のあいだでポッチをつまみながら全体を揉みしだいてく。

 

「きゅーん! きゅルッ、くぅぅッ――」

 

 人間の姿でケモノのように鳴く少女の姿に、興奮を覚えた。ケフィと昔した駄犬ごっことは違った悦楽があった。

 

 これが、愉悦。

 

 ……まぁ、知ってたけど。

 

 さりとて、俺のケモナーレベルではこの月夜花が限界値だ。本物の獣に欲情はしない。

 

 人間のそれとはわずかに違う膣内に、俺の息子すべてが飲み込まれていく。痛みからか、本格的に暴れだした月夜花を再び地面に押さえつけて挿入を繰り返す。相手はケモノなので屈服させるのが一番手っ取り早いだろう。

 

 もとよりそのつもりだが、少々乱暴に進めていく。

 

 精液でドロドロのマンコを攻めながら、次に備えてケツ穴の拡張も始める。月夜花の持っていた精神棒という体罰の道具をバイブの代わりに使用する。

 二本になった尻尾のうち、鈴のついた精神棒はピストンに合わせてシャンシャンと音を鳴らす。

 

 ……この精神棒はこの後も役割があるのだが、大丈夫だろうか。

 

 僅かに湧いた躊躇いを無かったことにして、精神棒でアナルの拡張と、肉壁を隔てて動き回る息子への刺激を開始する。

 

「きゃんッ、きゅ、ぅぅぅ……」

 

 しばらく続けていると、ヤファは屈服したのか大人しくなってきた。俺も流石にこの体制では少々やりづらく感じ、一旦精神棒を引き抜いてヤファの体勢を変える。

 

 正面から抱き上げて駅弁状態になり、精神棒を入れ直す。

 

「落とすなよ……ってわからないか」

 

 精神棒をアナルに限界まで挿入した状態で移動を開始する。月夜花と遭遇した場所で始めてしまったので、下は土だった。地に這わせた状態でならいいが、ほかの体位は立位くらいしかできないため、木の床がある場所に移動する予定だ。

 

 月夜花は深く刺さり過ぎないように必死で俺の体にしがみついてくるのでわざと大股で移動する。

 

 歩くたびに月夜花の体は上下して、ペニスを奥までくわえ込み、その度に彼女は声をあげていく。二人が来た道には白い痕跡が点々と続いている。

 

 月夜花は完全に発情したケモノのようで、意識してか無意識か知らないが上気して俺の体を舐め始めていた。お返しに獣耳をあまがみしてやる。もふもふした口触りで触りのいい毛並みが柔らかくていい。

 

 寺院に着く頃には自分から腰を大胆に動かすようになり、こちらも高まった射精感を開放してやることにした。

 

「イクぞッ! ッ……」

「きゅ、くぅ~~」

 

 ドクドクと注がれる精液を搾り取るように膣が動く。だが、既に満杯だった膣は全てを受け止めることは出来ずマンコから精液が飛び出てきて地面に白い泉を作った。

 

 精神棒がぼとりと抜け落ち、月夜花から暖かい液体が俺の足にかかった。全身の力が抜けて震えているので、どうやらイってしまったらしい。意識があるかも怪しい。頭上に現れたスロットが回り続けているが、今はそれどころではない。あとで相手をしてやるからしばらく待っていてもらいたいものだ。

 

「ん……漏らしたのか。それに、落としてしまったな」

 

 言葉は分かっていないだろうが、命令を聞くことができなかった駄目狐にはお仕置きが必要だ。

 

 マングリ返しにした月夜花のケツ穴に酒瓶の口を突っ込んで中身を注いでいく。普段からこれしか飲まないのでもったいないが、黄金の蜂蜜酒である。最近はミストレスの蜂蜜から作らせてみたりとバリエーションは増えてきているのでそれなりに楽しめる一品だ。

 

 本来は飲むものだが、中でも度の高い種類の物をブチ込むことで、体にアルコールを過剰に取り込ませていく。

 

 そのまま空になった瓶で直腸をこね回す。体勢のためか酒が逆流、いや、体の構造を考えるとこの場合は逆流になるのかは知らないが、尻穴から酒が溢れることはない。一升近い酒を腹に入れたせいでお腹がタプタプに張っている。

 

 暫くして酒瓶を抜き、そのままの体位でアナルに息子をぶち込んでいく。酔っぱらいのように意識が朦朧としているであろう月夜花の体内を容赦なくかき回す。

 

「きゅぅぅ……きゅ、ぅ……」

 

 言葉を理解するためには前の穴に射精する必要があるが、暫くは後ろの穴を責め続ける事にする。罰なのでそれなりに長い時間ケツ穴を調教することになる。六百六十六回の膣内射精にはまだまだかかりそうだ。

 

「また、イクぞッ!」

 

 弱々しい声しか発さなくなった月夜花の腹を精液が満たす。腹の中では酒と精液が混ざりあい、また少し腹が膨れ、妊娠したようにボテ腹になっていた。

 

 レイプ魔に孕まされる狐少女の図がそこにあった。

 

 彼女のアルコールが抜けるまではバツ継続で前の穴には触れずにひたすらケツ穴調教を続けることになった。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

『ご主人様ぁ。オマンコが寂しいです……』

 

 規定回数の中出しを終わらせる頃にはすっかり従順になった月夜花は、後ろから後ろの穴を突かれながら前の穴を自分で弄っている。ドロドロのマンコをぐちゃぐちゃにかき混ぜながら尻穴の快楽を享受している。前に入れたら前に入れたで後ろがさみしいという彼女をどうするべきか。

 

 テイムしたあとはケフィと一緒に3Pをする必要が有りそうだ。彼女ならチンコを生やせるので応用が利くのだ。あとは意外なことにリサがディルドーをマンコから生やして女をせめる素質がある。ケフィに調教されるアンバーをケフィの指示に従ってディルドーで攻めていたことから発覚した才能だ。

 

 たまに三人でアンバーをせめて、行為が終わった頃には輪姦を受けたようなアンバーがベッドに転がることもある。ついでに電車ごっこと称した遊びでも先頭を務めるのはいつもアンバーだ。

 どういうゴッコであるかは勝手に想像してもらいたい。

 

 いい加減邪魔になってきた頭上のスロットをテイムと唱えて止める。一発で月夜花テイムは成功し、彼女は卵に姿を変える。

 暫くはケフィに預けて調教をし直してもらったほうが良いだろう。セックスでしか調教をしない俺とは違い彼女はしっかりと調教しなおしてくれる。

 彼女が調教したあとには皆ケフィをお姉様と慕うようになるのだが。

 

 次の世界ではまだ調整を済ませていないエセルドレーダを侍らせて過ごすことになっている。失敗したらケフィに任せるだけなので気楽なものだ。

 

 魔法技術のある世界でそこそこ自由に過ごせる世界で過ごすことになるのだが、調教に際して今回はケフィは同行しない。

 彼女はしばらくリサ達について錬金術の発達した世界で錬金術を学んでくる予定になっている。

 

 この世界を出たらしばらく彼女らとはお別れだ。たまに世界を渡ってくるだろうが。

 

 腕の中に月夜花の暖かい卵を抱え、彼女らのもとへ帰るとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 帰り道に月夜花ドロップの純潔の小太刀を使う機会が有り、さらに帰宅が遅くなってしまったのはただの蛇足だろう。

 

 

 

 

 それから、精神棒はしっかりとムナックにも(・・)装備させたと言っておこう。

 

 




次回。

▼第十一話。ピンクは淫乱の証しです



本編にもどります。一応アンバーメイン予定。
ハイプリ衣装っていいよね。


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▼第十一話。ピンクは淫乱の証しです

 

 

 

 

「おぉ……素晴らしい」

 

 マスターがいやらしい妄想をしているのが手に取るようにわかる。マスターの目の前には転職したテリーサとアンバーの二人の姿。

 

 テリーサは、プリーツの短いスカートに胸元からお腹にかけて大きく開いたクリエイターの衣装。

 

 アンバーは、動けば太ももが大きく露出し白いガーターが見え隠れするエロ聖衣なハイプリ衣装。

 

 転生一次職を極めた二人は今日、それぞれの転生二次職に転職した。

 

「二人共すごく似合っているよ。食べてしまいたい」

「もう、紳様それ本気で言ってますよね」

「まぁね。美味しそうなおへそだ」

 

 テリーサに手を伸ばしてお腹に触れ、肌が露出した部分を撫でつける。

 マスターの言葉に反応するテリーサだが、その表情は満更でもない様子が丸分かりだ。彼女に尻尾があれば勢いよく振った挙句、マスターに捕まって弄り倒されるだろう。

 

 そういえば獣耳も欲しいところですね。まぁ、今はいいでしょう。そのうちマスターが連れてきそうな気がします。

 

「アンバーは……履いてないのかな?」

「ッ……! ぁ、えと……」

「……おいで」

 

 マスターに手招きされ、フラフラと近づいていくアンバーは真っ赤に顔を染めて俯いている。マスターは彼女を両手で抱きとめ、首筋にキスをする。

 

「ちゅ、綺麗だよ……アンバー」

「ぁ、ありがとうございます。……ん、ちゅ……ぁむ、ん……」

 

 公衆の面前でのマスターとのキス程度では躊躇わなくなったアンバーを見ていると、胸が温かくなる。男性恐怖症だったはずのアンバーは立派に成長しました。

 まだマスター以外の男性は苦手みたいですが。

 

「それで、そのハイプリさんは下着も付けずにどうしたのかな?」

「ぇっと……プリーストは……その……」

「みんな履いてないって?」

 

 嘘はいけませんね。私が確かめたところ八割の方は下着を着用していました。まぁ残り二割は先輩プリーストの冗談を間に受けて履かない女性もいましたので、アンバーも最初はその二割の方でしたが。

 今では私が履かないように言っているので履いていないだけです。

 

「へぇ、ケフィが。……あれ、太ももに垂れたこれは……」

「ぁ……」

 

 マスターが太ももに光るものを見つけて手を這わせると僅かな粘性をもった液体が付着する。

 

「ふふ、いけない子だ。神聖な聖衣に包まれているのがこんなにも欲にまみれた肢体だとは……」

「あぁ……言わないでください……」

 

 そう言いながらも顔を赤く染めて期待のこもった表情でマスターを見上げている。

 周囲にちらほらいる男性からマスターに向かって嫉妬の視線が飛ぶ。

 

 マスターに敵意を向けるとは、お仕置きですね。

 

 特に強い嫉妬を宿したモテそうにない男に殺気を向けるとその男は口から泡を吐いていろいろ垂れ流しながら倒れた。遠目で見ても悲惨な状態だということがわかるが、あの男が悪い。余計にモテなくなっただろうが、私は関知しないのであしからず。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

「前を捲ってごらん」

「ぁ……はぃ……紳久朗様……」

 

 マスターの声に応えてアンバーがスカートの前の布を持ち上げる。ハイプリーストの聖衣はこのためにデザインされたのではないかと私は思ってしまうのだが、どうなのだろうか。スリットならばプリーストのものと同じで片側だけで十分だと思うのだが。

 ガーター付きのオーバーニーソを履いた足が前面だけ全て晒され、パンツを履いていない為に愛液が流れ落ちてニーソの色を変えている。

 最近のアンバーは履いていない状態で街を歩くだけで興奮するようになってしまっていた。

 

「いま自分がどういう状況か、言ってみて」

「……路地裏で、スカートを……ん、捲っています」

「もう少し詳しく知りたいな」

「プロンテラの大通り、からひとつ……外れた路地、で、んっ……スカートを捲って紳久朗様に、私の、ぁぁ、オマンコを、見て頂いています」

「そうだね。それで、アンバーのオマンコはどんな状態かな」

「ぁあ……紳久朗様に見ていただいて、濡れて、います」

「違うと思うな。見る前から濡れていたよね」

「は、い……、このスカートで、大通りを歩いて……視線を感じるだけで濡れてしまいました」

「そうだね。すっかり変態になっちゃったね」

「あぁぁ、ん――ッ」

 

 マスターの言葉にアンバーはびくびくとわずかに震え、愛液が脚を伝ってニーソのシミを広げた。地面にも水滴が落ちたように変色している場所がある。

 

 アンバーが言うように、現在私達はプロンテラの路地裏にいる。ひとつ道をずれれば大通りだ。

 先程まで露店で物を物色しながら大通りを歩いていたのだが、基本的に転生二次職は絶対数が少ないために街の人間の視線を集める。特に男性の視線が多かったが、それらの視線を感じて下着を履いていないのがバレたのではないか、オマンコが見えてしまったのではないかと疑心暗鬼になってアンバーは感じてしまったようだった。

 

 まぁ、私が仕込んだんですけど。仕込む際には幻影で服を着させて街を練り歩いていたので、今回は幾分かマシだったでしょうが。

 

「あああああぁぁっ」

 

 マスターがアンバーに前戯なしに挿入する。アンバーの片足を持ち上げるように抱えており、もし路地の先から誰かが来たら丸見えな角度だ。

 

「ああっ、ん、っ……はぁあっ……」

「やはり、アンバーは外でする方が、好きみたい、だなっ」

「あぁああ、言わないでください……あぁんっ……ぁ……っ」

 

 マスターの腰の動きに合わせてアンバーの蜜壷から愛液が飛散する。潮を吹いているのではないかと思うほどの量で地面を濡らし、雨でも降ったかのように色が変わっている。そのうち水溜りが出来そうな勢いだ。

 

「テリーサ、こちらに」

「ぁ……ぅ、うん」

 

 二人の痴態を見ながらスカートに手を入れてオマンコをいじっていたテリーサを呼びつける。私が取り出したのは双頭のディルドーアナルプラグ付き、だ。殆どペニバンだが、マスターのペニスと同型の張型が双頭になっているのが特徴で、全てくわえ込むのは困難なシロモノ。アナルプラグは簡単には抜けないがディルドーと繋がっている部分は柔らかく、加減をミスればディルドーが双方の奥まで突いてしまい痛い思いをすることになる。

 

「あああぁあっ――」

 

 テリーサの膣がディルドーを飲み込んだ。続いてアナルプラグを挿入して、テリーサが自由に動けるようにディルドーを半固定する。これで、ディルドーはテリーサから抜けることなく相手を責められるようになった。完全に固定はしていないのでテリーサ自身もディルドーが動いて、自分が動くほどに責められることになる。

 ついでに特製のローションを塗りつけてやる。

 

「では、テリーサ。アンバーを気持ちよくしてあげなさい」

「ああっん、はぁ、はぁ……う、ん……」

 

 よたよたとぎこちない歩みでマスターの方に向かうテリーサ。マスターは直ぐに気付いてスカートを手繰り寄せてアンバーのお尻を晒す。

 

「お姉様……私も混ぜてください……」

「あぁ、んっはぁ、っ……リサッ……ぁあ……んぁぁああああ」

「はぁあああっ」

 

 アンバーのお尻の穴目掛けてテリーサがディルドーの先端を動かしてローションを塗りたくる。テリーサはもう何度もこのディルドーを使用しているのでその動きに迷いがない。

 

 ずっと開発され続けたアンバーのアナルは容易くディルドーを飲み込んだ。挿入した瞬間、テリーサ自身も深くディルドーが入り込んでしまい、子宮を突き上げたために声を上げることになった。

 

 テリーサが使うものがペニバンならば私も加わってテリーサのアナルに挿入するのだが、今日は外なのであんまり特殊なプレイをすることは控えておく。結界も張っていないので、本当にいつ人が来てもおかしくない。

 他にも、電車ごっこという特殊プレイもあるが、あれは中の二人が声を抑えることができないのでやはり野外プレイには向いていない。

 

 テリーサの後ろに近づき、溢れる声を止める為に唇を塞ぐ。アンバーに比べて小さい胸を揉みながら、テリーサへ刺激を加えて、既に高まっているアンバーに追いつくように感じさせていく。

 テリーサの腰の動きは止まらず、張型はぐちょぐちょと卑猥な音を立てながら二つの穴に出たり入ったりを繰り返す。たまに深くまで挿入されるたびにテリーサが声を上げそうになるので、口は塞いだまま舌を絡めておく。

 

「んん……ぁむ……んっ……、ぷぁ……んちゅ、ぢゅぱ……」

「あぁっ、なかが、すごいっ……擦れてるッ――」

 

 二穴挿入されたアンバーはこの中で一番早くイキそうになっている。同時に責められているのだから仕方ないが、妹のテリーサも一緒に行かせてあげなければなるまい。

 アンベーへの刺激はマスターとテリーサに任せて、私はテリーサの乳首に魔力を通す。

 

「ああッ――、ケフィちゃッ、ダメッ――ああああッ」

「ひゃぁああああッ――」

 

 テリーサの腰の動きが大きく弾け、膣の奥深くを突いてしまったようだ。当然そうなればアンバーもアナルを深く抉られるわけで、二人は悲鳴をあげて絶頂に達する。じょぼじょぼと水の流れる音が聞こえてきたが、どうやらテリーサが失神して漏らしてしまったらしい。

 アンバーも一時的に失神しているようだ。

 

 口から涎を垂れ流して失神してしまったテリーサを支えて、アンバーからディルドーを引き抜く。アンバーはマスターに失神したまま責めれれ続けて意味のわからない声を漏らしていた。

 

「すみません、マスター」

「いや、いいが……テリーサの代わりに」

「いえす、マスター」

 

 テリーサを地面に横たえて代わりにアンバーのアナルを攻める。

 

「……ぁ、ああああっ、んんんッ――」

 

 挿入した瞬間にアンバーの意識が戻り、そのまま震えて潮を吹いた。マスターの脚をアンバーの潮が汚していく。

 マスターと私に責められるアンバーは目を剥いて涎を垂らす。尻穴の中の壁を擦るたびにマスターの逞しい肉棒を感じることが出来る。積極的に擦りつけるようにしていると、アンバーへの刺激も自然と強くなる。マスターと呼吸を合わせて交互に突き上げるおかげでオーガスムスから休まる瞬間もなく、呼吸が辛そうに喘いでいる。

 

「はッ、ぁ……ぁ……か、ぁ……」

「はぁ、……そろそろ、イクぞ……」

 

 呼吸の苦しそうなアンバーの口を塞いで追い討ちをかけながら息を吹き込む。アンバーの思考は酸欠で真っ白になっているはずだ。返事は無い。

 

 マスターの射精に合わせるために、私も精液を用意する。私が溜め込んだマスターの精液だが、アンバーにおすそわけだ。

 

「ぐぅ――ッ」

 

 最後に大きく突き上げて、どくどくと脈動するマスターのペニスに合わせて腸内に精液を流し込む。アンバーの体が痙攣し、先ほどのテリーサと同じように再び失神して放尿する。地面には二人分の黄金色の聖水で出来た池があった。

 

「……あらら」

 

 さすがにこのままの状態で放置するのはダメなので、空き瓶を取り出してアクアベネディクタで聖水(小水)を聖水に変える。足元に水があれば下水でもこのスキルは発動するので二人の小水でも問題なかったりする。聖水を作れてその場に流れている水も始末できるので一石二鳥。

 二人分の小水で二つの聖水が出来た。

 

 アンバーの作る聖水は基本的に彼女自身の聖水だ。始めてマスターの前で漏らした際に後片付けに困り、慌てたアンバーが聖水を作成した時から、彼女の小水は全て聖水に変わっていたりする。

 聖水というだけあって、出来たものは綺麗な水に変わっているため元が下水や小水だとは判らないので、使用に関しては基本的に違和感はない。あとは気分の問題だが、マスターは特殊レベルの紳士なので気にしないようだ。

 

 

 

 

 一度『アンバーの聖水』の名前で露店売りしようとしたのだが、本気で泣きながら懇願されたので、テリーサの露店に並べることだけは勘弁してあげている。

 

 

 

 

 一部紳士に人気が出ると思ったのですが。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 転生も転職も果たし、残るはレベルを上げていくだけだが、限界突破してしまったために何時までも上げれるようになったが、百九十を越えたあたりでどの狩場を回っても効率は出なくなった。

 

 四人で生体工学研究所に篭った際には色々とあったが、今ではいい思い出だ。

 

 

 

 

 そろそろ別の世界へ渡るべき時がやって来ていた。

 

 

 

 

 テリーサには錬金術を更に学んで来てもらい、紳世界の整備に貢献してもらおうと思っている。マスターからも許可をもらったので、次の世界からは暫くは別行動だ。

 その間、マスターには調きょ――調整が残っていた魔導書、ナコト写本と行動を共にしてもらう。私はいつでも呼び出せるので、世界を隔てていてもあまり関係はない。いつでも抱いて頂けなくなるのは非常に残念だが、調整中はパートナーとなる魔導書に任せることにする。

 

 マスターの為にならないようなら即刻その個体は破棄になるが、これまでは私の再調教で問題は出ていないのでそこまで酷い事態が起きない限りは問題ない。

 

 

 

 

 その前に、マスターの世界を少し、育てる仕事が残っていた。

 

 

 




次回。

▼第十二話。マスターの世界を育てます



この章の最終話は前章と同じく次の世界への繋ぎのようなものです。
RO世界はあと一話と番外一話予定。
もしかしたらエロ極薄で番外篇と纏めて一話にしてネギまに行ってしまうかも。



番外の章でどこかの世界に希望があれば以前の活動報告、性霊秘法の主のページにでもお願いします。ヒロイン単体とかでも。
私が話を知っていれば世界移動方法含めて色々と考えてみます。
ただ、必ずしも書くわけでは無いということはご了承ください。

どこに番外章を挿入するかは最新話の表示場所関係で少し考え中です。


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番外篇
▼悪魔で一駒。もどれない発情猫


番外世界第一弾、ハイスクールD×D。

筆者は猫が好きです。でも、今飼っているのはミニチュアダックスフンド。
昔はうちにも猫がいました。


 

 

 

 話は前回の冬コミまで遡る。

 

 デモンベイン世界から帰還した中田紳士こと宗像紳久朗は、二冊の新作と共に既刊をいつも通りに冬コミにて販売した。いつもより数量を抑えてはいたために新刊は早々にはけて、既刊も午後早々には売り切れ始めていた。

 毎年誰かしらに売り子を頼んでいるのだが、今年は自前で女の子が調達出来たのでもちろんケフィに売り子をしてもらっていた。

 

 どう見ても十八歳以上には見えない?

 

 実際には十二億歳だから問題なし。

 

 ケフィの売り子のお陰で手も空いた俺は、いつもより速いペースでスケッチブックの山に取り掛かった。早めに切り上げることは決まっているので、既に受付は締め切ったが、このペースならもう少し受けておいても良かったかもしれない。

 挨拶回りは午前早々に済ませたので、今日は他にすることも無かったのだが、差し入れをしてくれる紳士や淑女の方たちが存在した。

 

 その中で、夏に発行した“赤竜貞(せきりゅうてい)兵童逸精(ひょうどういっせい)くん③”の影響か、ハイスクールD×D関係の商品を持ってくる人が幾らかいた。

 基本的に食べ物等を差し入れてくれる人が多いのだが、サークルを運営している人の中には自分のところで作った同人誌やグッズを挨拶と称して渡してくれるのだ。一番驚いたのは、グレイフィア抱き枕カバー。逸精くんの三番目の犠牲者の抱き枕カバーだった。

 

 兵童逸精くんはイッセーが本当に性欲に忠実で、いい雰囲気になったと自分が思ったら速攻で襲いかかり半ばレイプで女性たちにハメハメする物語だ。ちなみに最初の犠牲者は天野夕麻ことレイナーレ。レイプした後原作通り殺されて二巻に続いた。

 

 アニメが放映された事も多かった要因かもしれないが、さすがに差し入れというか挨拶で抱き枕カバーをもらったことは今まで無かった。メインがクトゥルフなのでそういう機会がなかったということかもしれないが。

 結構高い酒等なら持ち帰る事も考えずに遠慮なくもらうのだが。

 

 取り敢えず、お返しには次回の参加で新刊を描くことにして、抱き枕カバーは貰っておいた。サークル名もメモしておいたので、次回は挨拶にも行くことになるかな。

 

 

 

 

 という事で話は現在に戻り、夏がやってきた。

 

 世界移動をしているので季節感など全くないが、この世界のお盆と年末年始には帰ってくることにしているので、当然のごとく同人誌制作も続けていた。

 仕事も三月を以てやめてしまったので、アパートの契約を維持するためにもお金は必要だった。

 

 ケフィ辺りに任せれば、株市場やFX等でお金を錬金してくれるかもしれないが、俺がやったら溶かしてしまいそうなので手は出さない。

 

 事の発端は、ハイスクールD×Dの新刊を書いている時の出来事だった。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 逸精くんの次の被害者は塔城小猫。部長をハメハメしてしまった逸精くんが四六時中発情しているおかげで、焼き鳥くんが登場する前に小猫ちゃんに発情期がやってきた。

 

 子供が出来たら危険? それを教えてくれるお姉さんや先生はいませんよ。

 

「う~ん。グレモリーの魔法陣って資料にあったかな……」

「探してみます」

「よろしく」

 

 導入部分の描き込みをしているのだが、魔導師になったためか、絵柄だけの魔法陣を描く気になれない。各所に意味を持たせて構成しながらも資料に近い魔法陣を作り上げるために、ケフィに原作やアニメから魔法陣を資料として抜粋させる。

 

「おっぱい召喚の際に少しだけありましたが、基本的にアニメにしかないですね」

「これじゃあ分からんな。アニメ準拠でいくか」

 

 基本的な外観はアニメ準拠の魔法陣とし、細かい記述に魔術的な意味を持たせていく。多少魔法陣の形が変わってしまったが、この程度なら問題ないだろう。全てを同人誌に描き尽くすわけでもないし。

 

「ま、これで良いか。ペン入れが終わったら取り込んで――いや、またアナログに戻るか。ケフィもいるしデジタルよりも早いだろ」

 

 ケフィがいれば魔導書達もいる。一応線画はデータで取り込んでおくが、人が多くなったらアナログの方が作業効率がよかったりもする。もちろん腕前に左右されるが、ケフィは当然ミスなどしない。

 

「トーンはあるかな?」

「……少し足りないかと」

「買ってくるか」

 

 ケフィにコピーさせる事もできるが、こんなことではケチらない。買えるところにいるうちはちゃんと買っておこう。別の世界に行ったら買えない場合もあるので、蒐集はしておくが。

 

 ケフィを置いて一人での買い出しから帰ると、ケフィと同じような色素の薄い髪の同じくらいの歳の女の子がいた。ケフィは銀に近いブロンドだが、その子は完全に白い髪のようだ。短めの髪に猫だろうか、ヘアピンがついている。

 

「ただいま。早速続きをするか」

「いえす。マスター」

「……あの」

 

 どこかで見たきがする少女だが、いちいち記録を探るのも面倒なので気にしない方向で。執筆中は頭の中を原稿の妄想が満たすので、気持ちを線に乗せるためにも余計なことは考えないようにしている。

 

「はい、これよろしく。わからないところはケフィに聞いてね」

「……」

 

 

 

 

 少女に原稿を渡して俺は作業に集中する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 気付けばすっかり夜も更け、原稿もかなり捗ったので、この調子なら入稿も間に合うだろう。伸びをして振り返ると、ケフィと少女がエロ同人誌の制作に集中していた。

 ケフィはいつも通りだが、少女の方は少し赤面しているようにも見える。

 

 中々お目にかかれない光景だ。

 

 エロい妄想から一度離れるといろいろと現実が見えてくる。初めて会ったと思われる彼女は心なしか、先程まで原稿用紙のなかで対面していた塔城小猫に似ているような気がする。

 

「……」

 

 ちらりと原稿を見る。

 

 再び少女に目をやり、しっかりと観察する。

 着ているものは制服だろう。コルセットのような部分がついていること以外はありそうな制服だが、これは胸が大きければ強調されそうな衣装だ。

 

 う~ん……なんでいるんだ。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

「還れない?」

「はい……。あの、この本って」

「同人誌だね」

「これって、私……」

「君の名前は?」

「塔城、小猫」

「じゃあ、君なんじゃないかな」

「……」

 

 そうだろうね。自分が物語に出てきて、エロ本の題材にされているのだ。呆然とするのもうなずける。

 

 ちょっとイッセーくんの印象が変わったかもしれないが、俺の預かり知らないところでの出来事なので気にしない。俺は細かいことは気にしない性格なのだ。

 

「おっと」

 

 いきなりすごい力で殴りつけてきたが、俺じゃなかったら爆散して死んでるぞ。

 

「なかなかうまく描けてると思うんだけど」

「そういう問題じゃ、ないですッ」

 

 小猫ちゃんの拳を捕まえて封じ込め、事情を聞く。

 グレモリー眷属になって数度目の仕事で召喚されたらこんなところに居たらしい。どうやら俺が描いた魔法陣がグレモリー正規の魔法陣に割り込みを掛けて世界を跨いで召喚してしまったらしい。ケフィにも確認したが、今回は勝手にやってきたそうだ。

 

 取り敢えず契約として同人誌を手伝ってもらうことになったのだが、対価を調べる携帯のようなものが機能せず、大量のお菓子を進呈することで契約が成立した。

 

 送り返すにも、彼女がどこの並行世界からやってきたのか調べないといけないので時間がかかる。時間も移動している可能性があるので、数日では調査できない。

 幸い、元の時間がわかればソコに送れるので、急ぐ必要もないのでのんびり探すことにしよう。

 

「それじゃあ、その部屋は自由に使っていいから」

「……はい」

 

 風呂に入ってケフィの服に着替えた小猫ちゃんが2LDKのうち、物置としていた部屋に入る。中身は先ほどケフィが取り込んだので、布団ぐらいしか残っていない。これまで集めた本や小説、漫画一式がケフィに取り込まれた事になるが、整理がついたとして良しとしよう。

 

「マスターお風呂に入りましょう。お背中流します」

「そうだな」

 

 ケフィと連れ立って風呂に向かう。女の子が居たからといって俺達の性活が劇的に変わるわけではないのだ。

 

 いつものように頭を洗い合ってから、彼女が来てから備え付けるようになった種類のボディーソープを体に塗りたくり、その肢体で俺の体を洗うケフィ。童貞だったころからは考えられない行為だ。ソープや風俗にも行ったことは無かったので、こういう行為はエロ漫画やAVの中だけでの楽しみだった。

 永遠に発展することのない丘陵が背中を擦り、手は前面を満遍なく這っていく。ほとんど毎日やっていることだが、全く飽きる気配がないのはどういうことか。

 前方に回り今度は前から抱きつくようにしてケフィの手が背中を擦る。プレイを楽しむためならともかく、体を洗っているのでしっかりと擦る必要がある。全身を手のひらが這うことになるのだが、ケフィはその際の体勢で楽しませてくれる。

 

 前、背中、腕と上半身を洗い終われば今度は下半身を洗っていく。

 

 一旦立ち上がると、半勃起しているペニスを泡立てたボディーソープで包みながら洗い、そのまま下へ下へと洗っていく。

 

 全て洗い終わると今度は俺がケフィを洗う番だ。

 

 ケフィを膝の上に抱えてボディーソープを手に取る。風呂に入る為に上げている髪のおかげで、普段隠れているうなじが目下に晒されている。少女のものとは思えないほど色気を発しており、ここは後回しにして顔をうずめ、胸から洗い始める。隅々まで手を這わせて擦り上げ、背中まで一気に洗う。

 抱きしめるように腕を回してケフィの両手を指を絡ませていく。柔らかい腕を堪能してそのまま股間を丁寧に洗い下半身、脚を片足ずつ抱えさせて太ももから撫で付ける。

 

 全て洗い終わると一緒に湯船に浸かる。

 当然ここでそれだけで終わるわけもなく、浴室には艶声が響く。

 

 

 

 

 数日の間、同人誌の仕上げを手伝ってもらいながらも、小猫ちゃんが居るのにかかわらずそういう性活をしていると、脱衣所で股間に手を突っ込んで発情した小猫ちゃんと遭遇した。

 

「にゃぁ……。くん、くん……」

 

 情事のあとの濃い精臭が漂う浴室の匂いを吸い込んで、震える小猫ちゃんがエロい。

 痴態を目撃したにもかかわらず慌てることもなく、体を摺り寄せてきて俺の匂いを嗅いでいる。手は依然股間を慰めており、忙しなくうごめいていた。

 

 俺とケフィの空間に当てられてしまったのだろう、発情猫がそこにいた。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 彼女の体が子供だからまだ子供を産めない?

 

 それと性交しないことに何の関係があるのだろうか。というか、俺は今まで彼女より育っていない娘たちともヤってきていたわけだが。

 

 セックスすれば子供ができるなら、とうの昔に俺の子供だらけになっている。俺もケフィも片手間で避妊が可能なため、これまで子供は一人しか作ってはいなかった。デモンベイン世界でのループ内序盤での出来事だが、その子供ももう居ない。その後も体だけの関係の女性は多いが、流石に無暗に増やせるものではない。

 

 とにかく、子供が出来ないようにするのなら子供が産めなくても性交は可能だ。

 

「ふにゃぁぁ……」

 

 小猫の無毛なアソコに顔を埋め、次から次へと溢れてくる雫を丹念に舐め上げる。小猫ちゃんはとろんとした目でその様子を眺めながら震えている。

 

 久しぶりの所謂“原作キャラ”なわけだが、少し前まで彼女のエロ同人誌を書いていたこともあり、久しぶりに特殊な興奮の仕方をしている。

 ここで同人誌の展開をなぞるのがイイのだろうが、あれはほぼレイプであり今の状況とは似つかわない。今は精々和姦といったところ。

 

 今の体勢は顔面騎乗位だ。

 

 俺の肉棒は既にケフィが専有しており、小猫ちゃんは俺の舌で楽しませている段階だった。股間の間から見える彼女の顔は完全に発情しており、ポタポタと涎もたれてきている。

 原作の時期よりも更に早いためか、胸の凸は小ぶりサイズ。まぁ二次元のサイズと三次元のサイズの違いは信用できないのだが、これは貧乳と呼べるサイズだった。

 リアリティーを追求するなら同人誌の修正が必要になってくる。もちろん小さい方に、だ。

 

 顔の上にある小猫ちゃんの腰はわずかに前後していて、快楽を求めるようにオマンコを舌に押し付けてきている。

 

「はっ、にぁあ……はぁ……、すごぃ……」

「ぢゅ、ぢゅっちゅ……ぁむ、ぢゅる……」

「にゃぁ……、りゃめぇ……ぁああああッ――」

 

 プシャっと潮が顔面に吹き付けられる。慌てて口で源泉を覆い、全て飲み干していく。こくこくと喉がなるほど潮を吹き出して仰け反った小猫ちゃんは体の力が抜けて後ろに倒れ、ケフィに支えられていた。

 そのケフィの腰は動きを止めず、小猫ちゃんをオカズにしていた俺の射精感が限界を迎えて精液を吐き出した。

 

「ぁぁあ……ふみゃぁ……」

 

 二人を体の上から下ろして、小猫ちゃんを四つん這いに這わせる。猫又の小猫ちゃんには動物のような始めてをプレゼントしようと思う。

 

 小さな体に覆いかぶさりながら、十分すぎるほどに濡れているオマンコに精液がまとわりついた肉棒をすりつける。目の前にある可愛らしい顔がしたを伸ばしながらキスを求めているように見えた。

 それに応えてディープなキスを施しながら、ゆっくりと狙いを定めて腰を推し進める。先端が埋まる感覚を覚えると、直ぐに小さな突っ張りを感じる。

 

「ぁぁ――、――、ぢゅッ――」

 

 口を塞いでいるために声はもれず、だが、痛みを感じているような表情が間近に見える。

 

 始めは妖怪なので処女膜は無いと思っていたが、人の姿をとっているのでしっかりとあるようだ。先ほどの騎乗位の際に確認したので間違いはない。

 

 ずぶずぶと俺の息子が小猫ちゃんの中に沈んでいく。

 

「んん――――ッ」

 

 処女には大きすぎる肉棒が彼女の肉壁を抉り、深くへと侵入する。処女膜を貫いた瞬間に目を見開いた小猫ちゃんは痛みから涙を浮かべていた。

 奥まで達したところで腰を止め、口付けを更に激しくし、舌を絡めて唾液を交換する。

 

 ゆっくりと腰を動かし始め、多少痛いだろうが動物的にひたすら腰を振る。尻肉と腰がぶつかる音が室内に響く。熟れてきたところで上体を少し起こしてキスを解き、覆いかぶさったまま首や耳を舐めあげる。

 

「にゃあああ、ぁああ、ッ、はぁッ――、ぃゃぁ……」

 

 パンパンという乾いた音に混じり、じゅぼじゅぼという水音が聞こえ始める。多少の傷みで分泌される愛液が増加し、シーツにシミを広げていく。

 感じているかは、この蕩けた顔を見れば一目瞭然だった。

 

 痛いだろうが苦痛ばかりではないようなので、更に激しく腰をついていく。体重を支えていた手を外して小猫ちゃんの股間に伸ばす。小さな体に体重を乗せて押さえつけ、オマンコ周囲を撫でながら子宮口を責め立てる。

 

 乱暴にされるシチュエーションという意味では、同人誌と同じ展開だ。

 

 人型の小猫ちゃんを動物のように犯し、快楽を得る。

 

「ああッ、にゃぁ――、しゅごぃぃ――、これ……同じぃッ――」

「そうだ、実際に、やってみて、どう、だ」

「みゃぁあ――、ぁあ、わかりゃにゃ、いぃいい――」

 

 どう見ても良さそうな顔をしている。肉の筒は蠢き男の精を搾り取ろうと脈動している。

 

「お?」

「にゃぁあああああああ――ッ」

 

 無意識に房中術の類を発動させたのか、二人の間を気が移動する。制御されていないその流れは、普通の人間ならば瞬く間に気を吸い取られて枯れ果てるだろうが、俺の場合はわけが違う。俺の気を吸い取ってしまった彼女はその性質に犯されて感度が上昇し、絶頂。さらに気の制御が甘くなり暴走し、またまた俺から気を吸い呼吸すらできないほどにイキまくる。

 

「ひゅッ――――、か……ッぁ――――」

 

 口から涎を垂れ流し、股間からは潮と小水を吹き出す。気のコントロールをこちらで握ってやると快楽の連鎖は止まったが、しばらく戻ってきそうにない。

 

 あまりの快楽に小猫ちゃんは、全身を痙攣させて白目を剥いて失神した。

 

 

 




本編の途中ですが、ちょっと気分転換に書いたものを投稿。番外編は多少強引な性交が多くなるかも。流石に普通の人間をレイプとかはしませんが、能力使って和姦に持って行くぐらいはしていくかと思います。
こう云う番外が有りなら短いものですがちょくちょく書いていこうかな。


本編は他の私事で少し時間がかかりそうです。


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▼悪魔で二駒。調教される発情猫

猫篇(2/4)
書いていたのを投稿。


 

 

 

 小猫ちゃんが犯される快楽に目覚めてから二日後、夏コミ用の同人誌が完成した。アシスタントが増えたおかげで早期入稿ができたので、さっさと小猫ちゃんの世界を見つけ出す。

 二日掛かって見つけた先は駒王学園。まだ原作よりも前の時間なので、リアス・グレモリーは一年生らしい。小猫ちゃんも中等部に所属していて、ほかの面子も揃っているようだ。

 

 もちろん、めんどくさいので顔出しはしないが、しばらくこの街で暮らして小猫ちゃんと楽しむことにした。

 小猫ちゃんには、本物の魔法陣をもらい、また召喚してくださいという言葉と共に去っていく彼女を見送った。早速、住所を得ることから始めるとしよう。

 

 あ、というまにケフィが戸籍を用意してきた。この世界で悪魔や堕天使が戸籍を手に入れるルートを利用してさくっと手に入れ、家を買う。多少黄金色の何かを錬金したが、スムーズに一軒家を購入することができた。元の世界では絶対にやらない手段だ。それだけ特別ということだが、あの世界では可能な限り普通の一般人として暮らしていたいという思いがあった。

 

 少々家を魔改造して住みよい場所にしたら、小猫ちゃんの眼球を通してオカルト研の様子を伺う。魔導師ならば容易い魔術だ。

 この世界の魔術も研究してみたが、制御が簡単すぎてつまらない。クトゥルフの記述から神の力の一端を引き出す魔術とは遥かに優しい。

 

 小猫ちゃんを送ってしばらく時間が空いてしまったが、今日は彼女を呼び出すことにしよう。対価が必要な契約なので、口実は再び同人誌制作のお手伝いだ。

 

 チラシの魔法陣を発動させて小猫ちゃんを呼ぶ。即応する召喚ではないらしく、しばらく時間が空いたが時間帯的には丁度いい時間だ。同人誌制作はする時間はなさそうだが。

 

「こんばんは」

「いらっしゃい。小猫ちゃん」

 

 嬉しそうに抱きついてくる小猫ちゃんはすんすんと鼻を鳴らして匂いを嗅いでくる。抱きしめるついでにお尻を揉みしだく。

 

「あの子の匂い……」

「あぁ、ケフィか」

 

 小猫ちゃんが来るまでの間にも一戦していたので匂いは当然染み付いている。どうやら嫉妬しているようだが、うちにいるのにケフィに嫉妬していたら彼女の未来は調教一直線だ。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 小猫ちゃんが失神するが、気にせずそのまま後背位で突きまくる。

 初めての日のように悲惨な状態になったが、調教しているのだから当然手加減はしない。

 

 久しぶりに召喚したあの日から何度か喚んでいたが、いつも一緒にいるケフィに嫉妬して俺を独り占めしようと画策した小猫ちゃん。とうとうケフィに目をつけられて、調教と相成った。

 

 小猫ちゃんの考え方が変わるまでケフィにひたすら調教されて、最後の仕上げとして犯される快楽を教えているところだ。小猫ちゃんの下にはケフィが69の形で入っており、結合部分を執拗に攻めている。小猫ちゃんも先程までは懸命にケフィに奉仕していたが、遂に失神してしまった。

 

 こうして、従順になった小猫ちゃんが出来上がった。

 

 目を覚ました彼女は、ケフィと一緒に俺の息子に奉仕する。股間に二人の美少女の顔が並び、肉棒を挟んで両サイドから舌、唇、手に加えてその表情で俺を楽しませてくれる。

 

「ん、れろ……ちゅ、ぁあ……」

「ぢゅぱ、ぢゅ、ちゅ、あむ……」

 

 唇が触れ合うのも気にせずに、逆に楽しむように積極的に触れ合っている。二人の頭を撫でながら、随分と慣れてきた小猫ちゃんのフェラチオを楽しむ。

 

「にゃむ……、お姉様、こう、ちゅぱ……でしょうか」

「ぢゅ……ん、大分上手くなりましたね」

 

 小猫ちゃんがケフィをお姉様と呼ぶという、調教の弊害も発生した。ケフィの、洗脳の域に入った調教は、彼女の実の姉の存在を薄くする程度には強烈だった。

 気の扱いも房中術を中心に気兼ねなく使用するようになり、仙術への忌避感は既にない。子供を作るか作らないかのコントロールも、現状では無意味ながら完璧で、ケフィも合格を出しているほどだ。

 

「そろそろ、出るぞ……」

「きれ、くらさい……ぁむ、ちゅる……れろれろ」

 

 ケフィに譲られた亀頭を精一杯咥え、発射される精液を待ち構える。片手はせわしなく竿を擦り、もう片方は自らの股間に伸ばされていた。

 

「ッ……」

「んんッ――んぐ、んぐ……ん、ごく……んにゅ……」

 

 勢いよく発射される粘りのある精液を躊躇いなく呑み込んでいく。何度も何度も大量に経験したので、射精の勢いにも驚くことなく、口に溜め込む前に喉を通りスムーズに体内に取り込んでいる。

 

「にぁぁぁあ……、ひゅごぃ……けぷ、らくさん、れた……」

 

 とろけるような目で余韻に浸っているところ悪いが、小さな彼女の体を持ち上げていきなり挿入してしまう。

 

「ふにゃぁああああああッ――」

 

 それだけでビクビクと痙攣し、白目を剥く。少々失神癖がついた気がしないでもないが、この程度はいつも直ぐに回復するので、遠慮なしに腰を動かす。

 子供のように小さな体を上下させてオナホールのように扱う。頭の上に出てきた猫耳をはむはむしながらオマンコの感触を楽しみ、独りよがりの射精を行う。

 

「ぁ、ぁあ……」

「ふぅ……」

 

 もちろん、一発の射精でいきり立った息子が収まる訳もなく、小猫ちゃんのお腹か精液で膨れて妊娠したような状態になるまで続いた。

 実際に妊娠は出来ないので、貴重なボテ腹シーンだ。

 

 意識を失って、尻を突き上げた四つん這いになった小猫ちゃんの股間にケフィが近づく。指でオマンコから精液を掻き出しながら、溢れてくるものすべて飲み干していく。

 

「ぢゅる……こく……ごく……、マスターの精液……おいし」

 

 低い位置にあるオマンコから吸い出すために当然ケフィも四つん這いで、ケフィのつんと立ったお尻に狙いを定めて挿入する。

 

「んぐ、あぁああ、きたぁぁ」

 

 毎日突っ込んでも飽きることのないケフィの膣を楽しみながら、彼女をそのまま持ち上げて小猫ちゃんと重ねる。お尻が二つ縦に並ぶ素敵な光景が出来上がり、交互に二つの穴に挿入していく。

 

「ぁあッ、しんくろーさんッ来てるっ――、ん、ちゅ……」

 

 貫かれた衝撃で再び目覚め、尻を振る小猫ちゃん。上に乗ったケフィとキスを始めて、セックスの快楽に身を任せる。シーツはとうに精液やら色々な体液でドロドロだが、その上にいる彼女たちは然程も気にしてはいなかった。

 体中、顔中をどろどろに汚し、体の中まで精液で染まっている。

 

 数度のピストン毎に挿入する穴を変えるが、穴は閉じることなく肉棒を待ち構えている。抜いて暫くすると小さくなっていく膣穴だが、完全に閉じる前に再び挿入してこじ開ける。

 

「マスター、いぃですぅ、一気に奥まで、ぁあ、いいぁ、ああ――」

「にゃあッ、ぁあ、んん、入ってくるッ、子宮が、ひらくッ、中までぇ、ぁあんん――」

 

 ドクドクと二人の中に交互に精液を流し込む。二人の痙攣する膣が精液を押し出してくるが、射精を続ける肉棒を押し込むことで補充する。

 三人の間をダムが決壊したような勢いの気が循環し、絶頂後にも少女二人の快楽を高めてしばらくの間イキっぱなしの状態で固定する。このふたりは多少キツイぐらいの快楽の方が好みみたいだから遠慮はしない。

 

 ケフィに調教されると多少の差があれどМになるから仕方のないことだが、俺もこういう状況は好きなので止めたりはしないことにしている。

 

 小猫ちゃんはそのまま失神したが、さすがのケフィはまだまだいけるようだ。

 

 小猫ちゃんが自分で起きてくるまで、しばらく二人だけのセックスを楽しむことにしよう。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 快楽の海から復帰した小猫ちゃんをお風呂に連れて行く。

 

 猫耳と猫しっぽをはやしているので、微温いお湯で精液を流し落としてまずそこから綺麗に洗ってやる。しっぽをにぎにぎしながら洗うと、小猫ちゃんの体や耳がピクピクと動く。

 猫耳をシャンプーで丁寧にもみ洗いし、一緒に頭も揉むように洗う。ケフィと違う短めの髪なので勝手が違うが、洗っているあいだもペタンと倒れた耳が動いて中々視線に美味しい子だ。

 

 ケフィに似た凹凸の少ない体を丁寧に撫でていく。始めの頃は自分で洗うといって聞かなかったが、今ではされるがままに身を任せてくれる。この体ですごく強い力を発揮するのは今更ではあるが驚きだ。ケフィと出会う前の俺では想像もつかないだろう。

 

 下半身に移ると、小さなオマンコから精液をしっかりと掻き出してやる。

 

「ん……はぁあッ、んん……ぁ……」

 

 指を入れるだけで感じ、精液を掻き出すために壁を撫でる度に感じるようだ。こぽこぽと膣穴から流れ出てくる精液は途切れる気配がない。

 結局出てこなくなるまで掻き出す間に二度絶頂に至り、一度潮を吹いた。

 

 最後に軽く水を流し込んで洗浄し、少しシャワーをずらしてクリトリスを刺激すると追加で一度イった。

 

 そのまま体を洗い、細かく震える小猫ちゃんを一足先に湯船に浸ける。

 小猫ちゃんを洗う俺を洗っていたケフィも、同様に洗ってやってから三人で湯に浸かり、一息つく。二人を左右の膝の上に乗せてお尻の感触を楽しみながら、体を温める。

 

 泳げるほどに広げた湯船は三人でも広すぎるものだが、この広さもケフィと楽しむための物だった。最近は小猫ちゃんの泳ぎの練習に使っていたりもするが、当然それだけで済むはずもなく度々湯船には白い塊が浮かぶようになる。

 

「ぁん……にゃぁん……」

「んんッ……ぁ……」

 

 無意識に二人のマンコを撫でていた。二人の柔らかい体もオマンコも触っていて飽きないのでついつい感触を楽しんでしまう。

 さすがにこれから小猫ちゃんを送り返すので、これ以上精臭に染めるわけにはいかない。石鹸の香りをさせて帰るのも勘ぐらせる事になるため、小猫ちゃんには基本的に無臭の物を使っていたりする。

 

「ぁああああッ――」

 

 風呂場での四度目の絶頂で、小猫ちゃんはぐったりとしてしまった。胸板に体を預けるようにして目を瞑り、小さな寝息をたてだした。

 

 今日は特に調教で疲れているだろうから仕方がない。体が芯まで温まるまで、しばらく寝かせておいてやろう。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 それからも、度々口実を見つけて小猫ちゃんを呼び出してセックスする日常を繰り返す。契約内容は簡単な事だが時間のかかる事で、彼女の報告もそのようになっているのでリアス・グレモリーに気づかれた様子はない。

 

 既に小猫ちゃんの体の成長は見られないので、このまま一年後の原作まで変わらないのだろう。

 

 小猫ちゃんには原作小説は見せていなかったりする。小説があることは教えているが、彼女が知っている知識はすべて先達たちが描いてきた欲望の塊であるエロ同人誌だけだ。

 様々な流れや、自分の仲間が悲惨な状態に描かれるのを複雑な表情で見ながら、描いた作者に文句を言っていたが、そのあとのセックスでは同人誌の内容にも劣らない乱れようを見せていた。

 

 そうして小猫ちゃん――いや、白音は遂に、うちのペットになった。

 

 彼女の首には鈴のついた首輪がハメられている。アクセサリーとして主張出来るものだが、彼女が飼い猫であることの証し。僅かな気を流すことで音をならないようにできるので、悪魔としての活動中に鈴の音が悪影響をもたらすことも無いだろう。

 

 家にいるときは本当に猫のようにじゃれついて来て、ついつい可愛がりすぎてしまうのだ。身内になったものに対しては嫉妬しなくなった彼女だが、新しく加わることについては多少嫉妬してしまうようで、出来るだけ増やさないように懇願される。一応、グレモリー眷属には手を出すつもりはないのでお願いは聞いてあげている。可愛い飼い猫のわがままはある程度までなら聞き届けてあげよう。

 他の家の悪魔については、能力収集の面で多少考えがあったりするので、残念だが白音のお願いもそちらまでは叶えられそうにない。

 

 その白音は家のペットになったのだから、当然魂までも俺の物だ。魂を結んだ影響で能力は遥かに強化され、普段から力を抑えていないといけなくなった。

 この調子だと、原作に突入する頃には大分頼りになる眷属になっているに違いない。リアス・グレモリーは幸せ者だな。

 知らないうちに眷属を寝取られてるけど。

 

 白音の眼球からよく彼女らの活動を覗いているが、気づかれた様子もなく、首輪もアクセサリーと認識して以来特に意識することも無くなっているようだ。

 彼女の使い魔の猫にも同じデザインの首輪をあげたのも影響しているかもしれない。お揃いの首輪をつけたと言うだけで納得していた。もう少しあの眷属たちは色々と考えたほうがいいと思うのだが、こちらにとっては都合がいいので放置する。

 

 そんな中で、うちの拠点を襲撃してきたのが、いま目の前に裸で縛られている、黒猫ちゃんだ。

 

 

 




同時投稿のカンピオーネ編もお好みで。


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▼まつろわぬ一柱。ギリシアの女神

本日同時に番外篇二話放出します。
最新話から来た方はハイスクールDDの番外編が一本あります。
四月末頃まで余裕がないので、長い話は進みません。
番外編はDDがあと二話書いてたのが残ってるので隔週くらいで載せるかと。
番外編は気が乗った時に書いていくのでバラバラで短いです。





以前あったカンピオーネリクエスト。僕が書いたらこうなりました。
DD編書いてた時に主人公に転生させたかったからこんな形で転生してもらいました……。

残念ながらエロには届かぬ。続きも未定。


 

 

 

 

 悪魔もすなる転生といふものを、我もしてみむとてするなり。

 

 

 

 

 そういえばマスターテリオンも転生していたな。と、唐突に頭に浮かぶ。

 ケフィに相談してみたところ、実際にやってみましょうという話になり、母体探しが始まったが普通の人間ではもはや俺を宿すことができないらしい。

 

 そこで白羽の矢が立ったのが“神”という存在だ。

 

 マスターテリオンも半神であったこともあって、ケフィは俺を神に産ませようと画策を始めた。

 

 誤算があったのは、ケフィが宿したらしい母体が他の神によって追い詰められているという現状だった。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 母体の腹を切り裂いて、カンピオーネの世界へ降り立つ。

 

 どうやら肉体も人間の物とは根本的に異なっており、暫く力を馴らす必要が有りそうだ。

 

 デモンベインの世界から抜け出して暫く、俺はもちろん眷属達も肉体年齢の操作は自由にできるようになっていた。切欠は些細なことだが、元の世界で静かに暮らすためにも必要な術だった。

 母の腹から這い出しながら一気に全盛期の体まで成長させるが、先程から蚊の刺すような攻撃が鬱陶しく、元凶に向けて手をひと振りする。ハスターの力を行使して現れた風の刃で構成された突風が吹き荒れる。

 

「へーラー、か。なるほど、我が母君とも因縁があるようだ」

 

 母体となった女神を追い詰めていた存在を視界に捉えてその中身を覗き見ると、ギリシア神話に登場する女神ヘーラーであった。ローマ神話においては別の神とも同一視されており、彼女もへーラーでありユーノーとしての神格も持って顕現した存在のようだ。

 

「……ぁ……な、なぜ……」

 

 そして足元に転がるのは我が母体となった母君、アプロディーテ。

 腹を内側から切り開かれ、呪力も失われて消えゆく存在となっていたが、呆然とした表情の彼女の美しさは失われていなかった。

 

 女神、アプロディーテ。

 我がバイブルの一つ、ウィキ先生によれば愛と美を司るギリシアの女神であり欲望をかきたてることが仕事なのだそうだ。そして、ゼウスとの間にエロスを産んだともされている。

 

 なるほど、今の俺に相応しい母体であると言えるだろう。

 彼女を母体に選んだケフィは中々趣味がいい。

 

 古代ローマなどではアスタルト、イシュタルなどとも同一視され、彼女の神格も起源と同じくそれらの神々と混じり合って顕現しているようだった。

 

 豊穣、多産、性欲、愛、恋、そして戦い。

 見事なラインナップだが、ケフィの用意した転生の秘法によって彼女の宿した力はすべて簒奪する事ができた。お蔭で俺自身の力も、力どうしを掛け合わせたかのように増していた。

 

 ここでアプロディーテについてさらに考釈を垂れるべきところなのかもしれないが、残念ながらギリシア神話についてはそれほど深い造詣があるわけでもないのでその辺りは本職に任せるしかないだろう。

 一応、母親になっていただいたということで、後で調べてみるのもいいかもしれない。

 

「はははっ、母上を追い詰めたそこの女神は俺が討ち滅ぼしましょう。安心してお眠りください」

「貴様ッ……ゆる、……ん、呪っ――」

 

 先程までとは打って変わって怒りに顔を歪めたアプロディーテは、呪詛を宣べる間も無く消え去った。

 

「貴女は何者ですか……」

 

 それまで警戒しながら見ていたへーラーが声を掛けてきた。彼女の体はアプロディーテとの戦闘で負ったのか、体中に細かい摩耗の跡が見て取れ、脇腹は先ほど放ったハスターの爪により切り裂かれていた。

 

 まつろわぬ神に呪力は耐性があり効かないと聞いていたが、邪神の力は問題なく力を発揮するようだ。

 

「何者、か……。そうだな――」

「……」

 

 エロスでは芸がない。またこの身に渦巻く混沌から混沌(カオス)と名乗るのも、同名の神が実在するこの世界ではあまりよくないだろう。

 かと言って本名を名乗るのも、どうやら姿かたちすら変わっているようなので避けるべきだ。

 

 アウグストゥスやクラウディウスと名乗っている知り合いもいるので、彼らに倣ってローマ皇帝縁の名を名乗るのが良いだろう。

 

「――母君に因んで、Caesar(カエサル)、とでも名乗っておこうか」

 

 

 

 

 天に掲げた右手に巨大な扇状の黒い偃月刀を召喚する。

 

 

 

 

「尤も、これから死ぬ貴女は覚えても覚えなくても何も変わりはしないがね」

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 へーラーを殺して解った事がある。

 

 どうやら俺は神殺しではなく、神の側として認識されているようだ。この世界に施された儀式、神殺しによる権能の簒奪も起こらなかったし、パンドラとも会うことはなかった。

 

 もちろん、アプロディーテとの戦闘でへーラーが多少なりとも消耗していたため認められなかった可能性もあるが、なんとなく理解できていた。

 まつろわぬ神としての性質は母君のモノをそのまま所持しているだけで、俺自身としての力のごく一部程度に過ぎなかった。尤も、カンピオーネに出会ったらその一部によって、彼らの闘争心に火を付けることにだろう。

 

 男女関係なく力を奪えるようになっておいてよかった。勿論、男とは性交などという行為は無しだ。

 

 カンピオーネの世界に来るに当たり、ケフィと編み出した術式により魂やそれに類するモノを蒐集することで手軽に力を得ることができるようにしておいた。

 女神が相手でも行使することは出来るが、神殺しによる権能の簒奪ができない以上、余裕があるようなら従来どうりの蒐集方法を実行することになるだろう。

 

 へーラーからは特に強力な権能は奪えなかったが、どうやら少々視野が広がったように感じる。さすがは性に奔放なオリュンポス十二神の代表格、ゼウスの浮気を見つけることが出来る監視能力といったところか。

 

「あの女の気配を感じて顕現してみれば……そなたは何者だ」

 

 手に入れた視野を馴染ませていると幼い少女が空を駆ってやって来た。

 

「アテナ……」

「ほう、妾の名を証すか。そなたからはアプロディーテーの匂いがするが、神殺しとも何やら違うようだ」

 

 女神の縁からアテナまでがこの場に現れるとは思ってもいなかった。

 

 ギリシア神話においてへーラーと組みアプロディーテと敵対した闘神にして智慧の女神。原作カンピオーネにも登場するまつろわぬ神だ。

 

 呪力はそれほど高まっていないようで、目覚めてから然程時間は経っていないように見えた。

 

「今はカエサルと名乗っている」

Caesar(カエサル)か。ローマに縁が在るとは視えぬが……ふむ、なかなか奇怪な生まれよな。だが、あの女から産まれたにしてはそなたに覚えがない」

「あまり視ない方が良い」

「そのようであるな」

 

 表層だけとは言え、秘匿している情報をアテナは俺の中を見取ってみせた。深層は流石に覗き見ることはできないだろうが、さすがは智慧の女神だ。

 表層だけでも人間ならばそれなりに影響が出る情報が詰まっているのだが。

 

「とはいえ、あの女に縁があるというのなら丁度いい」

 

 そう言ってアテナは先制とばかりに石化の邪眼視を行いながら右手に死神の鎌を顕現した。

 

 石化には完全に耐性を備えているが、周囲はそうはいかず辺りの木々や草花は石化する。こちらも鎌に対抗するためにバルザイの偃月刀を召喚し、アテナの鎌を受ける。

 

「なるほど、なかなか力がある。流石は神の一柱といったところか。俺の眷属達は一応人間だからここまでの相手は久しぶりだ。……が」

 

 久しく経験していない力の篭った斬撃だが、鬼械神などに比べると子供のようなものだ。

 受けた衝撃をそのままお返しするべく、偃月刀を振り抜く。

 

「くッ――」

「強度が足りん。十億年前の俺にも劣る」

 

 今や生身ですらマスターテリオンさえ遥かに越えた力は、アテナ程度の軽い存在では持ちこたえる事は出来ず地面を抉りながら遥か後方に吹き飛んでいく。

 即座に追い討ちを掛けるために距離を詰め、二合目を叩きつける。

 

 流石に神器である鎌を切断こそできなかったようだが、その衝撃は地面を背にしたアテナの体を徹った。

 地面はクレーターのように陥没し、その中心にいるアテナは口から赤い血を噴き出した。

 

「がはッ――ぐ、ぐぅッ」

 

 唐突に光が消え去り、辺りは闇に包まれた。

 バルザイの偃月刀の先から抵抗が消え、刃が地面を削り取る。アテナの気配が離れた。

 

「ク・ヌ・ヤンの蒼き輝き――」

 

 闇に包まれた空にオーロラのような青い輝きが差し込めた。アテナの呪詛で訪れた闇の中でオーロラの光が地上を照らす。

 青く輝くク・ヌ・ヤンの街を再現したような空間を魔術で創り上げ、距離を取ろうとするアテナを引きずり込む。

 

「――ン・カイの闇」

 

 空間に捉えられたアテナの後ろ姿に向けて手を伸ばし、呪文を詠唱する。手元に現れた魔法陣から放たれた、捕縛用に調整し発動した重力結界がク・ヌ・ヤンを覆う。

 流石に地面に縛り付けることはできなかったが、彼女の動きは極端に遅くなった。

 

 飛来するフクロウをバルザイの偃月刀で切り裂きながらアテナの元へ向かう。そして、接近しながらの偃月刀の投擲。アテナは重い体を動かして攻撃を躱すが、投擲はただの牽制だ。

 躱した先を狙って前方に跳躍し、素手での攻撃を仕掛ける。

 

鎮魂曲(レクイエム)怒りの日(ディエス・イレ)――なんつて」

 

 一度だけこの身で経験した、とある従者の渾身の一撃。アッパーでは無くなってしまったがそのくらいは些細な問題だ。

 アテナの心臓目掛けて放った右の拳はアテナの骨を粉砕し、臓物を破裂させる。人外の力で放ったため、たとえ神の肉体でも多大なるダメージを与えただろう。

 尤も、アテナには不死性があるのでこのままでは死にはしない。

 

 ブーメランのように戻ってきた偃月刀を消し、自ら鍛えた杖、ガンバンテイン――いや、(カン)バンテインに持ち替える。

 吹き飛んだアテナに追いすがり、杖先で掌を穿ち地面に縫い付ける。

 

 アテナの体からは呪力が失われ、身体も見た目相応の力しか感じられなくなった。どうやらこの世界のまつろわぬ神にも俺の鍛えた武具は効力を発揮するようだ。

 

 オーディンが巨人のフレーバルズに与えられ、後にスキルニルが使用したとされるあらゆる魔法を無効化する力を持つ杖、ガンバンテイン。その名に肖ってつけたカンバンテインの杖がアテナの力をすべて封じる。

 ついでに付けた選定の呪いにより、杖の主にしか引き抜くことができないようになっていたりする。

 

 これでアテナはこの場所から逃げることも、此方を害することも出来ない。

 

「ごほっ、がぼ……な、なにを――」

「なにって、ナニを?」

 

 殺してしまってもいいが、折角なので従来通りの蒐集をすることに決めた。

 

 原作では学生服のような物を身に纏っていたが、まだその様な時代ではないのだろう。神話の登場人物が纏っているような簡素な衣装を力任せに剥ぎ取り、アテナの肢体を晒す。

 

「なッ――!」

 

 自身の血に染まった顔を羞恥に染めて、アテナが此方を睨む。さすがは処女女神といったところか。確りと貞操観念は持っているようだ。戦闘中ならばアテナも気にしないだろうが現在は既に決着はついている。

 性に奔放な神々が多い神話の登場人物だが、処女性を失った女神がどうなるか、興味が尽きない。

 処女神としてはアルテミスも有名だが、あちらはそのまま純潔を司る女神なので処女ではなくなったら力を失ってしまうのだろうか。

 

 どうやら完全体ではないようで、原作のように少女の姿をしているアテナ。戦闘をしていた先程までの姿より幼く見えるのは、戦闘状態を解除したためだろう。

 

 右手に突き立った杖を抜こうと、唯一自由な左手で頑張っていたが、服を剥ぎ取られたため、眼下に晒された肢体を隠すように手を股間に充てている。

 神話の人物の彫刻や絵画などで胸を晒す女性が多いが、この世界ではそのあたりも関係しているのだろうか。俺は神話に詳しくないが、昔は胸を晒すことは羞恥を掻き立てるものではなかったのかもしれない。

 

 まぁ、どうでもいいことか。

 

 相手の気持ちを全く考えないレイプは久しぶりかも知れない。そもそも女性と戦闘する機会が少ないため武力制圧からの強姦自体滅多にある機会ではない。

 さすがに何もしていない一般の女性をレイプする趣味は無い。

 

 アテナに乗りかかり肢体を隠す左手を取り、地面に突き立ったカンバンテインに魔法の紐で括りつけた。

 

「げほ、げほッ……あ、ぁ、まさか……」

「お察しの通り」

 

 内蔵を破壊したため、アテナは血を吐きながら認めたくないだろう現状を理解し、言葉を詰まらせる。

 もちろん、ここまでして開放するという選択肢は欠片も存在しない。たとえ開放するにしてもアテナの力を簒奪するための術式の被検体第二号となるだろう。

 

「あなたは――」

「母君に誘われ俺に出会い、貴女が仕掛けて俺が下した。神話でもよくある話だろう。実力で勝った俺が実力に劣ったアテナを手に入れる。ただ、それだけだ」

「む――んむぅ……ちゅ、はむ……」

 

 無防備となったアテナの唇を唇で塞ぐ。

 何やら呪いを発動させようとしたようだが、呪力を封じたためただ口付けを受け入れるしかないまつろわぬアテナ。

 

 逆に此方の呪いを送り込むと、たちまち色素の薄い肌を朱に染めた。

 

 空間内の時の流れが外の世界とズレ始める。

 

 

 

 

 ここから先、アテナの権能を簒奪するその瞬間まで俺の情欲は決して止まらない。

 

 

 

 




・ク・ヌ・ヤンの輝き
 紳久朗のオリジナル。基本的に青い空の薄暗い結界を作り上げる魔術。昼間でも夜でも青空姦。なんつって。



エロは書いていない。
神話にはあまり詳しくないので基本的にネット情報です。ご了承を。
カンピオーネは途中で買わなくなったので詳しくないです。
数年前に引っ越した時のダンボールの中に何冊か入っている程度。

アテナはこんなに弱くないという意見が出そうですが、このチート主人公はエロメインなため基本的に苦戦させないのでご了承を。
世界、消し飛ばせます。



四月中頃にはどれか本編書けると思います。劣等生とかも、きっと。


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▼悪魔で三駒。早とちりな色欲猫

 

 

 

「白音に関わらないで!」

「う~ん」

 

 捕まっていながらも妹の心配をする彼女は立派なものだが、その主張は今ではもう見当違いだ。

 

 いつ以来か、久しぶりに使用する事になるカウパの燻香の儀式場を風呂場に用意し、黒猫ちゃんを連れてきた。

 今回は彼女のおっぱいを飲むためにごくごく弱い程度のものだが、後でうちの白音にも飲ませてあげようと思う。

 

「ぐッ――、ぅむ――――、ふ――――」

 

 裸のまま縛られて身動きが取れない黒猫ちゃんに覆いかぶさり、唇を塞ぐ。舌を突っ込んだら噛んで来たが痛くも痒くもないので、そのまま中まで舌を入れ、口の中を舐め回す。

 今回は彼女を堕とすことが目的なので、時間をかけていく。ただ只管にキスを続けると唾液が彼女の口の中にたまり、吐き出すこともできずに飲み込んでいくことになる。それでも離さずにキスを延々と続ける。

 白音がいたら割り込んでキスをせがみ始めるだろうが、今はいない。それどころか黒猫ちゃんの目の前で肉棒をねだり始めるだろう。彼女の前で白音と延々とセックスするのも面白そうだが。

 

「ん、ちゅ……ふ、ん……」

「ぢゅる、んく……ん、……ごく……んふぁ――」

 

 じわじわと四時間。ひたすらキスだけで過ごし、その間唇を一度も放さない。体の他に刺激も与えず、ただキスをするだけ。

 呼吸は鼻息のみで、ふすふすと可愛らしい音が聞こえる。

 

 カウパの燻香によって、今の彼女の体は触れただけで感じるような敏感な体になっているだろう。大きなおっぱいは張っていて乳首からは彼女が創り出した乳が溢れ出ているかもしれない。

 視界には彼女の顔しか映っていないので、それらはあとのお楽しみだ。

 

 忘れているかもしれないが、私はロリコンでもある(・・・・)だけなのだ。もちろん色気のある大きな女性も好きで、黒猫ちゃんの大きな胸は大好物。

 紳世界に巨乳や大人な女性も増えているのがその証になる……はずだ。もちろん小さな少女たちもいる。

 

 無理やりのキスも、暫くすれば抵抗がなくなり後はただ只管に舌を絡めるだけ。一時間が経った頃には黒猫ちゃんの目も蕩け始め、その頃からゴソゴソと脚を動かそうと必死になっていたようだった。

 もちろん縛られているのでそうもいかず、疼く下半身や張る胸を何もできないで抱えているしかない。もうすでにそこらは触れられただけで爆発する爆弾となっている。

 

 さらに四時間。仙人は霧を食べるというが、気のようなエネルギーを体に取り込み食事を必要としないということで、今の彼女はまさに気を食べているので食事いらず。俺は元々いらないので、食事については問題ない。

 彼女が食べている気は俺の性質を持っているわけで、ますます発情し彼女自身の気のコントロールもできていない状態になっていた。

 白音も始めは暴走するばかりで、俺の気を取り込んだらさらにひどい状態になっていたが、さすがに気を元々自在に扱える姉も、俺の気を取り込むことには馴れないようだった。

 

 

 

 

 黒猫ちゃんが襲撃してきたあの日も、彼女が俺に悪意に満ちた気を拳に乗せて俺の体に放ったことが、現状に至る原因の全てだった。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

「ハァッ――」

 

 禍々しい程のオーラが黒歌と名乗った少女の握る拳に纏わり付いている。仙術を用いた攻撃だろう。

 

 白音を送り返す前に一緒に散歩に出たところ、微かに視線を感じた。

 度々家にいる間にも感じた相手のようだ。一応相手については知っているが、白音は気づいていないようなので彼女を送り返すことを優先した。

 

 白音の姿が消えると、和服を着つけた黒髪の少女が現れた。着物の上からでもわかるほどに膨らんだおっぱいが和服のシルエットを台無しにしているが、これはこれでイイ物だ。

 

 原作絵よりも多少は若いかという年齢に見えるが、俺から見れば誰でも少女には変わらない。黒歌という名前だったはずなので、黒猫ちゃんと呼ぶことにしよう。

 

 

 

 

 黒猫ちゃんの主張は――白音を騙して子供も産めないのに性的なことをする俺が悪いから死んで。

 

 

 

 

 俺の主張は――騙していないし白音はすでに俺のペットになったので、いくらセックスしようとお姉さんには関係ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 交渉は決裂した。

 

 

 

 

 開幕から禍々しい攻撃を放った黒猫ちゃんは、無抵抗に攻撃を受けた俺に驚いた。

 

 黒猫ちゃんの放った気が、俺の体内に小さな波紋を浮かべた。例えるなら太平洋に米粒を落とした程度だが、その俺からしたら僅かな量の乱れた気が俺の制御を離れ、彼女の体内に逆流してしまった。

 瞬間、体を激しく痙攣させて体中の気のコントロールができなくなった彼女は昏倒し、絶頂した直後のように色々な穴から体液を吹き出した。せっかくの着物が台無しになった。

 

 こうなると慌てたのは俺の方で、さすがに白音の姉を殺してしまうのはまずいと思い、相互理解のためにもお互い気持ちよくなって解決しようと思い至った。

 

 アホな思考?

 俺にはこれが一番手っ取り早い。

 

 男が相手ならば敵対者は躊躇いもなく消滅させるのだが、女が相手の場合性的に支配してから話し合うことにしている。

 

 争いは何もうまないのだ。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 実に八時間に及ぶキス地獄プラス快楽焦らし地獄の結果、黒猫ちゃんは完全に出来上がった。

 

 体の拘束を解いてやると、その手は直ぐに股間と胸に伸びた。僅かだが俺から逃げるように体を動かしていたが、力の入らない体では膝をついて腰を浮かすのが精々だった。

 こちらから見れば、四つん這いになりながら誘っているようにしか見えない。右手は股間の隙間に入れられてオマンコを擦り、左手はパンパンに張った胸からミルクを絞り出すように蠢いている。

 

 尻を軽く横に押してやると、力なく倒れてこちらに蕩けた視線を向ける。中には多少の恐怖が混じっているが完全に欲情した女の顔だ。さすがに姉妹なだけの事は有り、その顔は白音のおねだりの表情によく似ていた。

 

 脚を持って股を開き、そこに体をすべり込ませる。既に服は脱いでいるのでお互いに裸であり、性器が触れ合うことになる。

 正常位の体勢で再びキスをしてやると、率先して舌を絡め始めた。

 

 肉棒に愛液を塗りつけて、オマンコの入口を鳴らすように擦る。視線の先の黒猫ちゃんは期待するような表情でこちらを見つめていた。

 

 十分に濡れたことを感じた俺は猛った息子を――

 

「にゃぁあああああッ――」

 

 ――後ろの菊穴にねじ込んだ。

 

 彼女が気絶している間に洗浄やら開発は済ませていたので、中には何も入っていない。腸の配置をかき乱しながら、俺のチンコがすべて彼女の中に飲み込まれる。

 

 尻ですることの利点は、腸の形がS字を描いているので多少の無理を強いるが俺の全てが飲み込まれることだ。黒猫ちゃんほどの成熟した体でも俺のものは大きく、前の穴では奥行が足りない。少々のことなら魔術で治療できるので、病気やケガについては気にしなくていい。また、腸の形はある程度変わってくるので、なれればケフィのように無理なくいける。

 

 そのため、成熟していても未成熟でもあまり変わらない。このあたり、どうせ膣には最後まで入らないのだから大人を選ぶ必要性を感じなかった。

 

「みゃぁあああ――ッ、かは、おにゃかがぁああッ――」

「しっかりと覚えるんだ、ぞッ」

 

 全くの遠慮を無しに腸を犯す。腹の左側の形がぽこぽこと突き上げられるように変わる。

 きつい締めつけは入口だけだが、蠢く腸がピストンの度に竿を刺激して独特の感覚を味わえる。黒猫ちゃんはアナルセックスで感じないだろうが、前の穴はこのあと直ぐにしっかりと可愛がってやる。アナルを使うのは俺を攻撃したことへの軽いお仕置きだ。

 

 それに、今度は白音に後ろの穴を犯させるのも良い。

 

 妹を置いてはぐれ悪魔になった黒猫ちゃんと白音の仲直りに丁度いいかもしれない。

 

「ぐッ――」

「あああああついぃにゃああああ――ッ」

 

 八時間溜まりに溜めた精液を腸内に解き放つ。その瞬間、カウパの燻香の儀式によって変わっていた黒猫ちゃんの体は母乳を作り出し、おっぱいから潮のように吹き出した。

 

「きゃぁああ、な、なにがッ」

「ぁむ、ぢゅちゅ……」

 

 勢いよく吹くミルクを零さないように乳首に吸い付いて飲み始める。

 儀式によって俺の精液に含まれる魔力を母乳の生産につかった。この儀式で作られる母乳は、母体によって多少の味が変化する。魔力で創り出すミルクであり、俺の魔力は母体の魔力として取り込まれるため、母体の魔力の性質や属性によって様々な味を作り出すのだ。

 

「ちゅ……んく……、ごくん……」

「にゃぁ、おっぱい吸われてる……」

 

 バレーボールのような胸の頂上にあるピンク色の乳首からは、吸えば吸うだけ母乳が出てくる。張った胸を絞るように揉みしだくと、指が沈み母乳がさらに勢いよく押し出される。

 喉がなるほどの勢いで黒猫ちゃんのミルクをのんでいると、その体がビクビクと痙攣し、下からは暖かいものとともに水音が聞こえて来た。

 

「ぁ……ぁう……」

 

 おっぱいの刺激だけで絶頂し、潮を吹いた。

 それでも止まらずに母乳を飲み続けているとやがて失神してしまい、一端行為を中断する。アナルから肉棒を抜き、周囲の惨状とともに洗浄して湯船に連れて行く。

 

 対面座位で挿入し、湯船に浸かると二つのおっぱいは湯に浮かぶ。今回、小さい方の湯船に入ったため、あまり大きく動くことはできないが、それでも数人程度なら一緒に入浴出来るスペースはあるので、セックスくらいは出来る。

 

 浮かんだおっぱいをつかみ上げ、乳首を貪る。片方は垂れ流しとなって、湯船を白く染めていく。

 

「ぅぁ……、ん、にゃぁ……んん……」

 

 腰を前後に動かして黒猫ちゃんの膣内をひたすら突きながら、母乳の甘味を楽しむ。今度は白音にもこの儀式を使用して母乳の味比べをしても良いかもしれないな。

 

 二度の射精を済ませ次の射精も近づいた頃、漸く黒猫ちゃんが復帰した。

 

「にゃ……ここは……ぁん……」

「起きたか」

「あ、貴方……ぁあっ、ちょ、あっ、ダメッ――」

「ぅ……」

 

 黒猫ちゃんの膣痙攣に合わせて三度目の射精を行う。再び母乳が吹き出し、すっかり白く濁ったお湯をより一層白く染める。

 

「にゃぁぁ……、ッぁああああッ」

 

 乳首を甘噛みしてやると、再び震えて母乳を垂れ流す。黒猫ちゃんは母乳を出す際の感覚にすっかりはまってしまったようだ。

 

 黒猫ちゃんを浴槽の淵にもたれ掛からせて、後背位で挿入する。足に力が入っていないために、体は固定されず、ピストンに合わせる湯船の波に乗ってゆらゆら揺れている。

 

「ああっ、すごいっ……大きすぎるぅ……」

 

 必死に浴槽に縋りながら、しっかりと膣を抉る肉棒を感じていた黒猫ちゃん。白濁したお湯からのぞく柔らかい二つの島が俺の腰にぶち当たり、激しい波を起こす。

 同じく、湯から覗くうなじからの綺麗な背中のラインが成熟した色気を醸し出している。

 

「うにゃぁぁぁ」

 

 腰から背中にかけて撫で上げると、力の抜ける声を発した。張りのある肌が心地よく、ピストンを続けながらも何度も撫で付けてやる。

 

「膣内に出すぞ……」

「にゃっ、ぁああああッ」

 

 返答も聞かずに中出しすると背筋を反らして震え、遊んでいた足は沈まないためか、腰に巻き付くように力が込められた。

 

「漸く目が覚めたみたいだから、これから暫く付き合ってもらうぞ」

「うなぁぁ」

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 黒猫ちゃんこと黒歌を膝に乗せ、抱きしめたまま湯船に浸かる。底には段差があり、肩まで浸かれる位置で休む。

 黒歌の胸は浮いており、白いお湯に波紋を広げる。

 

「白音……」

「別に酷いことはしていないぞ」

「知らないわよ。白音もこんな大きなもので犯したのね」

 

 素股に俺の肉棒を挟み、触れながらそんなことを聞いてくる。犯したといえば犯したが。

 

「黒歌も家のペットにならないか?」

「ペットって……」

「まぁ、猫だからな」

 

 髪を上げたために覗くうなじにキスしながら、黒歌に尋ねる。ペットと言うとアレだが、家族のようなものだ。昔の白音なら嫉妬して反対するだろうが、今のネオ白音なら一緒にお姉さんを虐めるくらいで反対はしないだろう。

 

「ん、ちゅ……」

「ん、にゃぁ」

 

 白い首筋に強めに吸い付き、小さなうっ血跡をつくる。出会った時のような和服の着方をしていると襟の上から晒される位置だ。

 

「白音も、ちゅ……、喜ぶぞ……」

 

 すっかりおとなしくなった黒歌は、黙ってキスを受け入れる。それもこれも、白音との数々のプレイをほとんど再現してあげたおかげかもしれない。

 

「白音はもううちの子だよ」

「……」

 

 魂の契を結んだために、もう俺からは離れられない。物理的な意味ではない。

 

「白音はこれからずっと俺と一緒だ」

 

 数々の世界を渡っても、白音とは魂で繋がっていて俺という存在が消滅するまで共に在り続ける。この世界の神のように死ぬような形あるものではないため、その時間は永遠に続く。

 

「白音は幸せかしら……」

「さぁ、本人に聞いてあげて」

 

 黒歌の顔をこちらに向けて唇を塞ぐ、すぐに舌を送り込むと答えるように舌を絡めた。

 

「ぷはっ……、私は……んんっ――」

「決めた」

 

 憂いを帯びた表情の黒歌の言葉を無視して肉棒をオマンコに挿入する。

 

「お前はもう、俺のものだ。放さないぞ」

「あっ……、ちょっと、ああッ、にゃぁああああああ」

 

 取り敢えず、白音が来る日まであと二日ほどある。これからの二日間は黒歌との相互理解のために費やすことにしよう。

 

 二人が納得する落としどころが見つかるまで。

 

 




隔週って言ってたハイスクールD×D猫篇(3/4)です。

猫篇(4/4)は4000字ぐらいだから少し追記するかもしれない。
その先は未定。原作に介入するなら本編になると思う。



リクエストにあったゼロ魔とかは導入繋げやすいですかね。
ToLOVEるも描きたいとは思ってたけど発明品やイヴ関係からしか思いつかないので保留。ロリならイヴとか美柑とか? 春菜ちゃんNTRとかも有りかも。
ISは合宿くらいまでしか買ってないのです。行くとしたらISコア取りに行くくらい? ISではシャルとか千冬さんが好きかな。
でも科学技術だったら科学と魔術の世界かなぁ。魔導書とかもあるし。ミサカprpr。

ネギま篇書きながらアイデア浮かべば色々と手を出すかも知れない。今のところ本編予定はネギままでしかないです。

番外編が文章になるかは妄想しだいですが、活動報告にてリクエストとか募集中です。


作業しながら妄想したいのでマルチタスク欲しいです。10個とか。

でもそれだけじゃ手の方が足りないので何処ぞのオリ主が使ってる、手を使わない入力機器とか欲しい。




次回。

お姉さんが加わったということは……


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▼悪魔で四駒。飼猫黒猫白猫ミケ

 

 

 

 

 姉妹の蟠りをセックスで解決。

 

 正常位で俺に突かれている黒歌の上には、その大きな胸に顔を埋めて妬ましげな視線を向ける白音の姿があった。猫又姉妹のオマンコが貝殻のように合わさる様は俺の性欲を掻き立てる。

 

「姉さまのお乳……」

「にゃぁあ、白音ぇ、吸わないで……」

 

 母の乳を吸うように、白音が黒歌の乳首に吸い付く。カウパの燻香の効果を白音にも体験させようと事前に用意していた。

 

 白音と黒歌の再会はあっさりと終了した。数々の同人誌の中で姉妹の話に共通していた過去があった。全てを真に受けたわけではないが、その過去が有り得た可能性だったと白音は語った。

 実際に顔を合わせて黒歌から聞き出した過去も、ほとんどズレがなく、白音は過去のことを許した。

 

 それでも多少の蟠りが残っていたので、そのまま姉妹合わせての3Pへと相成ったのだ。

 

「ちゅ……こく……、姉さま、美味しい」

 

 セックスの最中の揺れる体の上で、しっかりと乳首にしゃぶりついた白音がポツリと感想を漏らす。元々羞恥に染まっていた黒歌がさらに真っ赤に顔を染める。

 本人はエロに対して中々にオープンな感じで、こういう反応は無いと思っていたのだが、白音の前で、いや、白音におっぱいを吸われることに対して強い羞恥心を掻き立てられたようだった。

 

 俺も、似たような状況は多々あるが、本当に血の繋がった姉妹丼は初めてなので新鮮な気分で黒歌の膣内を責め立てていた。

 

「ぁあッ、クロウのおちんちんが、にゃ、……ぁ、んんッ――」

「ごく、んく……ちゅぱ、ちゅぱ……」

 

 ピストンの度に溢れ出る母乳を白音が残さずに飲み干していく。左右の乳首を中央に集めて器用に両方の乳首からミルクを摂取している。

 甘いお菓子が好きな白音には、姉の甘いミルクもご馳走なのかもしれない。夢中でおっぱいを飲んでいるように見える。

 

 そうしている間にも、姉の上に股を開いて乗っている白音のオマンコからは、愛撫もしていないのに透明な蜜が溢れ始めていた。

 

「ふにゃぁああッ――」

 

 遊んでいた右手で秘裂を撫で上げてやると、白音が気持ちよさそうに背を反らせながら鳴いた。完全に発情期の猫のような状態で、鳴き声も様になっている。

 盛り上がりぷにぷにとした恥丘を撫でながら、腰の動きに合わせてオマンコを指でなぞる。とろとろの愛液が指に絡みつき、いやらしい音を立てた。

 

 黒歌の膣から肉棒を抜き去り、すぐ上にある白音の穴に挿入する。相変わらず小さいが、大分俺の形に馴染んできたようで、しっかりと肉棒に吸い付いてくる。

 

「ぁぁあああ、……紳久朗さんの、んっ、入ってます……」

「にゃぁ、抜いちゃったぁ……」

 

 名残惜しそうに鳴く黒歌は置いておいて、白音の中でペニスを扱く。先程まで入っていた姉とは違う膣内の感触を楽しんだ後に、再び黒歌に挿入する。数度の挿入の度に穴を変えていると、誰のものかわからなくなるほどにドロドロに泡立つ体液が二人の穴から溢れてくる。

 

 白音の小さな体を抱き起こして唇を塞ぐ。白音の口に残る甘い汁は黒歌のおっぱいミルクだろう。随分飲んだようで、口の中を撫でる舌からしっかりと味が伝わってくる。

 小さな白音の舌が俺の舌と絡み、ぺちゃぺちゃと音を鳴らす。軟らかくて固い舌独特の感触が気持ちよく、暖かな口内をじっくりと楽しんでいく。

 

「んれろ……ん、っちゅ……ふぁ……にゃぁ……」

 

 完全にスイッチの入ったトロンとした目を見つめながら、肉棒を白音の中に移す。舌を精一杯に伸ばして涎を垂らしながら震える白音を突き上げる。

 そうしていると、今度は黒歌が上体を起こして白音の小さな胸に吸い付いた。

 

「ぁ、にゃぁああ、ねぇさまぁ……」

「ぁむぁむ……白音のおっぱい、可愛くて美味しいわ……」

 

 ちろちろと舌で乳首を刺激しながら流れ出るミルクを飲む黒歌に、再び肉棒を突き入れる。その拍子に白音の乳首を噛んでしまったようで、白音が悲鳴をあげた。

 

「ああああっ、姉さまッ、噛んじゃダメぇッ――」

「ぁあっ、ごめんね、白音ッ、あん、クロウ、ぁっ、っちょっと――」

 

 多少黒歌に入れにくい体勢だが、それでも交互に挿入を繰り返して二人の体を責め続ける。おっぱいが出やすいように、白音の胸をしっかりと揉んでやり黒歌がそれを舐め取っていく。

 白音は姉の頭に腕を回して抱きついて、胸を貪る姉を捕まえている。

 

「ああッ、またきたッ、紳久朗、さんのっ……ぉっきぃ……にゃぁあ、奥がァ」

 

 少々考えが浮かんで、先に白音を責め立てる。挿入の速度を上げて突き、柔らかく解れてきた膣壁を肉棒で擦り上げる。

 黒歌も手伝って、白音は直ぐに絶頂へと向かう。子宮が降りてくるが逆に押し上げる感触もあり、子宮口は亀頭を飲み込んでしまう。

 

「ぁああああああっ、イクゥぅぅ――」

 

 白音の絶頂に合わせて解き放った精液で、白音の乳首からミルクが吹き出す。黒歌の顔は白濁色のミルクで濡れ、甘い匂いを発していた。

 力を抜いた白音を抱いたまま、母乳に塗れた黒歌の顔を舐めていく。黒歌のものとは違う甘さがあり、今度は直接飲むために体勢を変える。

 

「あっ、にゃにゃッ」

 

 黒歌を押し倒して白音を黒歌の顔の上に置く。オマンコが口元に来るようにすると、膣内に出した精液が零れ落ちて黒歌の口に入る。

 白音は此方を向けており、少し前かがみになると彼女の胸に吸い付くことが出来た。小さな丘の頂上のミルクの実を口に含み、中からミルクを吸い出していく。

 

「ぁぁ……私の、おっぱい、おいしいですか?」

「ん、ちゅぅ……ぁあ、美味だ。これなら毎日の牛乳を白音のミルクにしてもいいかもな」

「ぁああ、んんッ……」

 

 毎日乳首からミルクを飲まれることを想像したのか、白音の体が小さく震えた。目線を下にやると黒歌が白音の膣から溢れる精液をひたすら舐め取っていた。

 想像でイったのか、黒歌に責められてイったのか。

 

 今まで黒歌のオマンコに擦りつけていた男根を、ゆっくりと膣に挿入していく。白音に出した精液が少なくなり始めているようなので、今度は黒歌の中を精液で満たす事にした。

 長いストロークで黒歌のスポットを刺激する。肌を打つ音は聞こえないが、じゅぽじゅぽと空気が膣で交ざる音が室内に響き、淫らな空気を漂わせる。

 

 白音も俺が吸い付いていない方の自分の胸を揉みながら、姉の乳房を鷲掴みにしている。

 ひとつだけ放っておかれるのも可愛そうなので、白音に倣い、黒歌のおっぱいを掴みとり、乳首を指でこりこりと刺激する。

 

「ぁあ、んく、にゃ、白音、クロウ、胸が張ってるッ……おっぱい、絞って……」

 

 黒歌の言う通り、二人に揉まれる彼女の胸からは白い液体が次々に流れ落ちていた。手を離してもおっぱいも垂れることなく盛り上がったままで、乳首は天井を目指してつんと立っている。

 

 白音の乳首から口を離し、黒歌の乳首をくわえ込む。直ぐに口の中がミルクで満たされるが、飲み込まずに溜め込んでいく。

 

 上体を起こして白音と口付けし、黒歌のミルクを二人でじっくりと味わう。ワインをテイスティングするように口の中で母乳を転がし、唾液の混じったミルクを最後には二人で分け合って飲む。

 

「ぁあ、姉さまのおっぱい、美味しいです……」

 

 何度か繰り返した後、今度は白音のおっぱいに吸い付く。同じように口に溜め込んだミルクを白音の口元へ持っていく。

 

「ぁ……ちゅ……ぢゅ……ぁあ、……ぷはぁ……これが、私の……おちち。……不思議」

 

 そんな白音の感想を聞きながら、黒歌を責めるスピードを上げる。それに応えるように黒歌も白音への奉仕のペースを上げていた。

 

「ぁあっ、姉さまッ、……すごい、……ひゃああッ」

「んぐ……れろ……ぢゅる、ぢゅッ……ぃろね、んんッはっ、ぁあ、イっちゃう……、くろぉ……」

 

 肉と肉のぶつかる音、黒歌が白音の愛液を啜る音、二人の喘ぎ声と三人の息遣いが室内に響く。

 

「にゃぁああああああっ――――」

「んむ、んんんんんんんんッッッ――」

 

 最初に白音が絶頂し、黒歌の口が塞がれる。潮を吹き出しながら、白音が黒歌の胸を鷲掴みにする。

 続けて俺が黒歌の中に精液を解き放ち、白音の刺激と膣内を襲う衝撃で黒歌が絶頂に至り、激しく痙攣する。黒歌の胸からは噴水のように母乳が吹き上がり、三人の体を白く染めた。

 

「ぁぁ……、ねぇさま……、しんくろぉさん……」

「むぐ、むご……ぁあ……ぅぁ……」

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 という、殆どノンフィクションの同人誌を、現在冬コミで販売中である。

 

 

 

 

 売り子はもちろん黒歌と白音。二人には自分たちの痴態を描く際にもしっかりと手伝って頂いた。

 

 白音は駒王の高等部の制服に身を包み、黒歌は新しく買った和服で自分たちの痴態が描かれた同人誌を購入者に手渡ししている。さすがにこの世界で本物を生やすわけにはいかないので作り物の猫耳と尻尾だが、本物でなくても素晴らしいクオリティの猫耳が、二人の頭に鎮座している。

 

 今回は久しぶりにセットで販売する程気合が入ったので、二人で絡み合うイラストが描かれた紙袋に新刊3種と目覚まし音源と添い寝ボイス、スティックポスターに悪魔の駒(イーヴィル・ピース)を忠実に模した普通のチェス駒が一つ入っている。

 中には合わせて十セット分だけ変異の駒を模したものや、二人の直筆サインが書かれたポストカードも混ぜてみたりした。一応、ホームページで突発告知して先着千名の中に限定しているが、サインに関しては冗談だと思われるだろう。

 

 別途、個数は少ないがチェスセットも作るほどに気合を入れてしまった。

 

 黒歌は始め、別の世界に驚いていたが、自分たちが物語の世界に描かれていることや、若い男性たちの性の捌け口にされていることを知ってさらに驚いていた。

 

 彼女にはこれまで買っていたハイスクールD×Dの同人誌一式をプレゼントして、音読してもらったりもしたが、中々迫真の演技で楽しませてくれた。演技の割にはしっかりとオマンコを濡らしていたが。

 

 俺と白音の出会いと初体験を知って殴られたが、逆に押し倒して躾てやった。白音もノリノリで加勢してきたので二人は仲良くやっている。

 

「新刊セット……二〇〇〇円です……。ありがとう、ございます……」

「ん~全部で三五〇〇円にゃん。ありがとね~、ん、にゃぁん……」

 

 前回の夏コミは白音に頑張ってもらったのだがコスプレが好評で、冬コミも当選したのでまた頑張ってもらうことになった。

 黒歌に関しては結構ノリノリで売り子をやっているようだ。

 

 黒歌が甘い声を出していることについては、昼の間は気にしてはいけない。

 

 

 

 

 二人の首には鈴付きの、お揃いの首輪が巻かれている。

 

 

 




取り敢えず一旦DD篇終わり。
オチがひどいけど。


次はRO篇まとめ予定だけど未定。
他のも書いていきたい。


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▼英霊一騎。桜散る

 

 

 

 

 リサが別の世界で学んできた技術で、人造人間(ホムンクルス)を作るというので、生命のなんたらいう素材として俺の精液が使用されることになった。

 確かに生命の素だが、食材だとか言っていなかったか。

 

 まあいいか、と採取させたのだが、採取したらすぐにゲートを使ってケフィ達のいる旅先の世界へ戻ってしまった。

 俺のこの猛る肉棒はどうすればいいのだ。

 

 仕方なく、追いかける事にしてゲートを潜ったのだが、そこは気色の悪い蟲が蠢く暗い室内だった。

 

 背筋に寒気が走った俺は、周囲の蟲を人型含めて反射的にすべて消去(デリート)してしまった。実のところ俺は蟲はダメなのだ。

 

 今はもう強大な力を得て怖いもの知らずな感じだが、蟲だけは生理的に受け付けない。

 

 特に黒い悪魔で、田舎から街に出た際に初めて出会った時の衝撃は……、いや、よそう。

 

 鳥肌が治まって、周囲を確認すると一体のミイラがいた。青いパーカーのような物を着ているので現代人のようだが、左手で右手を突き出すようにして倒れている。

 もちろんミイラなので息はしていなかった。

 

「うむ……さっぱりわからん」

 

 記憶を探ってみると、脳内図書館に一冊の本が追加されていた。

 ケフィの力を使って複製してみると、タイトルは“第726号聖杯争奪戦”。

 

 ペラペラとページをめくると、目次の大部分が現代知識についてで埋め尽くされ、最初の一項目に聖杯戦争概要と記されていた。ちなみに本として読んでいるのは様式美だ。

 ケフィの蒐集で情報が流れてくることに慣れていたために、最近は流れてくる情報を本として脳内図書に貯蔵していたのだが、聖杯から流れ込んだ知識も一緒の扱いになっていたようだ。

 

「聖杯戦争……Fate/Staynight? いや、このミイラ……いやいや、そんなまさか……」

 

 恐る恐る近づいてひっくり返すと、苦悶の表情を浮かべた男の顔があった。体内からは蟲が喰い破って這い出したような跡もあり、先ほどの蟲はこの男の中にいたやつだったのだろう。

 残存魔力が令呪跡を残して全く無いところを見ると、召喚時に魔力を吸い尽くされたのか。

 

「く、雁夜おじさんのこの一年は……いったい……」

 

 さくっと令呪跡から令呪を再生して抜き取る。聖杯から令呪に再び魔力が流れたのを感じたので、この結晶化した令呪はまだ有効のようだ。

 

「しかし……ということは、さっきの蟲は蟲爺か」

 

 つい消し去ってしまったが、結果オーライかもしれない。

 問題は俺のマスターが死んでしまったという点だ。

 

「Fate/Zero……か? まだわからんな」

 

 取り敢えず、マスターとなりそうな人間を捕まえる必要がありそうだ。

 

 

 

 

 えっと、クラスは……な、バ、性狂(バーサーカー)、だと……。馬鹿な……。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 ケフィと連絡を取ってみたが、意識したらケフィのところに移動した。聞いてみると、マスターはもう概念のような者なので、どこにでもいてどこにもいない存在だって。一時的にサーヴァントとして形作られた体に意識を移しているだけらしい。

 なるほど、にゃるさんか。

 

 というわけで、召喚された以上サーヴァントとして聖杯戦争に参加してみることになった。ナイアさんのようにこの庭で遊ぶことにしよう。対価としてアンリマユを消すくらいの事はしてあげようと思う。

 まぁ、その聖杯は頂いていくけど。

 

 そうと決まればマスターだが、この間桐の家には今二人の人間がいる。一人はミイラのお兄さん。ミイラの記憶を見たらお兄さんの名前は間桐鶴野(びゃくや)。つるのじゃないよ。

 

 そんでこっちが本命、間桐桜。ちゃんと充実した魔術回路を持っているので、令呪を渡すことが出来る。

 

 お兄さんでもいいんだが、彼をマスターにすると魔力量からして結構魔改造してあげなくてはいけない。面倒なのでパスして欲しいです。

 

「というわけで、お兄さん聖杯戦争に参加してみる?」

「蔵硯は死んだのか! ああッ! ハハハハッ!」

「……」

「ひぃッ――」

 

 ちょっとイラっときたので脚を踏みしめたら床にクレーターが出来た。その光景にお兄さん――もう鶴野(つるの)でいいや、鶴野が腰を抜かして倒れた。

 

「参加するの?」

「し、しし、しない! 爺さんが死んだのなら私はもう、聖杯戦争なんてどうでもいい!」

「そっか」

 

 この体に意識がある間は結構力も魔力も落ちているようで、とっととマスターを見つけないと聖杯戦争から脱落してしまう。デメリットはないけど、せっかく召喚されたのだからこの世界(の女の子)を楽しまなければ。

 

 鶴野は明日にでも息子のもとへ向かって、暫く冬木を離れるらしい。桜ちゃんは好きにしろって。

 

「というわけで、桜ちゃん。僕と契約して魔法少女になってよ」

「……はい」

 

 蔵硯が死んで、雁夜が死んで、鶴野に置いていかれて、桜ちゃんは何を思っているのだろうか。

 光を映していない、無機質な表情でただ佇んでいる。

 

「取り敢えず、体を治そうかな」

 

 蔵硯が死んだことで、コントロールを失った蟲は桜ちゃんの体内で少々暴れたようで、治療の必要があった。痛みにも慣れていたみたいなので声は上げていなかったが、見ている方が痛々しい。

 

 桜ちゃんの小さな体を抱き上げて抱きしめる。治癒の光が彼女を包み、体の中を癒していく。

 

「痛いところはない?」

「……うん。ありがとう」

 

 多少驚いたような表情を浮かべて、体を見回したあとに桜ちゃんはそう答えた。これが彼女の示した初めての感情だった。蔵硯と雁夜が死んだと伝えた際にも表情の変化は見られなかったのだ。

 

「それじゃあ契約するけど、桜ちゃんにはちょっと無理させるかもしれない」

「――バーサーカーさん、わたしは、だいじょうぶ」

 

 その言葉に頷いて、魔力の結晶となっていた令呪を桜ちゃんの右手に宿す。そして、知識に記されていた再契約の呪文を桜ちゃんが唱え、答えると、不完全なパスが繋がった。

 

 やはり、俺の霊体(このからだ)が少々特殊過ぎて上手く繋がらなかったようだ。だが、それだけでも膨大な魔力をこの体は桜ちゃんから引っ張ってきている。このままだと、桜ちゃんもミイラになってしまいそうだ。

 

 一旦パスを閉じて、対策を考える。と、不完全ながら繋がったパスが、彼女の魂を変質させた。

 

「げ」

「……?」

 

 彼女の属性が影響したのか、俺の魂に桜ちゃんの魂が癒着し、これまで魂の契約をしてきた少女たちと似たような状態、いやそれ以上になってしまった。俺の魂に対して、彼女の魂が“軽過ぎ”て巻き込んでしまった。例えると、太陽の重力に捕まった彗星のようなものだ。この中途半端な状態だと何れは桜ちゃんの魂が消滅してしまうかもしれない。

 

 これは、正式に契を結び桜ちゃんの魂をしっかり形作らないと拙い。

 

 さすがにこの程度の契約でこういう事態を招くのは予想外過ぎた。似たような簡素な主従契約を過去に体験していたため、特に影響もないだろうとタカをくくっていたのが仇となった。相手の性質がここまで影響することを考えていなかった。

 

「……桜ちゃん。先に誤っとく、ごめんね」

「……どうしたの? バーサーカー」

「うん、桜ちゃんを俺のものにするから。だから――」

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 腕の中の小さな桜の唇が、俺の唇に触れる。

 彼此二十分、桜とのキスを続けている。出会って三時間と経っていないために、心の距離を近づけるようにキスで触れ合う。始めは体に力が入り強張っていた桜だったが、今では力も抜けて積極的に唇を交わすようになった。

 

 桜には、すべて説明することにした。ケフィ達家族のことや、彼女に起きたこと。それから、今日から街で起こる聖杯戦争の事と魔術師達のこと。

 まだ幼すぎるため全ては理解できないだろうが、それでも桜は真剣に聞いて契約を受け入れてくれた。と言っても選択肢など限られていたのだが。

 

 桜と契約するためにはサーヴァントの霊体では都合が悪いので、意識して本来の姿を取った。契約が終わればまた暫くサーヴァントとして活動するが、現在はいつもの肉体で桜を抱いている。

 

「ちゅ……、ちゅ、ちゅぅ……」

 

 桜の可愛らしいお子様キスに癒されるが、そろそろ次の段階へ進もうと思う。長く触れ合うキスの最中に舌を伸ばして桜の唇を舐める。ビクッと桜の体が震えるが、恐る恐るという感じで桜も小さな舌を伸ばしてきてくれた。

 桜の舌に舌を絡め、彼女の口内に侵入する。彼女の頭に添えた手は色素の抜けた柔らかく細い髪をゆっくりと撫で付け、手触りを楽しんでいた。小さな桜の全てに触れ、感じるように、ゆっくりと愛撫する。

 

「ん、……はぁっ、ん、ちゅぅ……ぺろ、ぁ……」

 

 ぎこちない舌使いと、覚束無い呼吸で続くディープなキス。薄く開いた桜の目には会った時には無かった確かな感情の色が浮かんでいた。

 ぷにぷにとした桜の頬にはしっかりと朱が差し、体の温度は幾分上昇してきている。

 

 桜の溜まった唾液を吸い取ると、彼女の頬はより一層赤く染まった。痛みを感じる自分を消し去っていた彼女だが、羞恥を感じる女の自分はおそらくここに来て初めて表に出てきたのだろう。

 この短い時間の中で、この幼い少女の中の女性の部分が芽を出していた。

 

「ちゅ……、桜、服を脱ごうか」

「うん……」

 

 ワンピースのボタンを外そうとする桜の手を止め、俺の手でボタンを外していく。二つのボタンが外れた時には、膨らみのない胸元がのぞいた。

 

「バンザイして」

「ん……」

 

 桜が服を脱がせやすいようにバンザイするのを待って、ワンピースのスカートに手を入れる。捲り上げるようにゆっくりと服を持ち上げ、頭から抜き去る。

 残ったのは髪を結んだリボンにふんわりとした子供パンツ、服の色と同じ一対のソックスだけ。Staynightの桜のチャームポイントの大きな胸は当然存在せず、なだらかな平野があるのみ。それでも蟲爺の開発のお蔭か、よく見ると服の上からはわからないわずかに女らしい膨らみがあった。

 

「……ん、バーサーカー……みないで……」

 

 俺の視線から隠すように両手を胸に当てる桜。毎日のように蟲爺に見られていた頃には示さなかった反応だろう。

 胸に居座った小さな手を退かし、桜の胸の小さなさくらんぼにキスをする。桜の体を抱き寄せて胸に顔を埋め、桜の胸を唇と舌で愛撫していく。桜は俺の頭を抱きしめていた。

 

「ちゅ、……ちゅ、れろ……」

「ぁ、ん……くすぐったい、ふふ……、ぁ……」

 

 小さな笑いが桜の口から溢れる。男女の大人の行為の過程で、桜は少しづつ変わっていた。

 次第に胸の先のさくらんぼはコリコリとした感触を俺の舌に与えるようになった。それとともに、桜の声も子供ながら艷のある声色にかわっていき、何かを我慢するように股を擦り合わせ始めた。

 

「ぁ……ふぁ……、ん……ぁ、ばーさー、かぁ……」

「ちゅぱ……ぢゅ、ちゅ、ぁむ……ん、ちゅ……」

 

 乳首を啄むように唇ではさみ、桜の反応をみながら音を立てて吸い付いていく。性的な感覚を感じ始めたことを確認すると、桜をベッドに横たえてその小さな体に覆いかぶさる。

 大人に上に来られると、さすがに少し怯えた表情を見せるが、唇をもう一度塞ぎ、舌を絡めて唾液を交わすと少しづつ力が抜けてくる。そのまま、首筋、鎖骨、胸と下りながらお腹、へそとキスをしていく。布に覆われた部分まで来ると、そのまま上から恥丘の位置に唇を落とす。

 

 桜の顔を見上げて、子供パンツに手をかける。両手で顔を隠すようにして自分の体から目を背けている。

 

「ぁの……そこ……む、蟲に……」

「大丈夫だよ」

 

 布を取り去ったあとに残った一筋の綺麗な割れ目に舌を伸ばす。

 

「あっ……」

 

 割れ目の谷に舌を入れ、ゆっくりと唾液で濡らしていく。途中、小さな豆や穴を見つけたが、気にせずに全体への愛撫を続ける。桜と目が合うたびに指で目を隠しているが、よくありがちな指の隙間から伺う様が丸分かりだった。

 

「……はっ、ぁ……ん、……ん……ぁぁ……」

 

 少しずつ甘い吐息が溢れ始め、舌先には生理現象で分泌される透明な液体がこぼれ始めていた。

 これまで蟲に何度も犯されてきた小さな穴が、男を受け入れるための準備を開始した。

 

 さすがに、これだけだとこの小さすぎるオマンコは厳しすぎるので、少しだけテコ入れとして、桜に魔力を注いでいく。

 

「ぁっ……あたたかい……、なに、か……わたしの中に……」

 

 直ぐに俺の魔力は効果を発揮し、子供まんこから愛液が溢れ出す。舌で小さな穴を広げるようにかきわり、中に侵入する。既に処女膜はないので痛みはないだろう。次々にあふれる桜の雫が俺の口を潤していく。

 

 桜の方の準備は整ったので、再び桜の顔のもとへ戻り目を覗き込む。桜の視線に触れさせないようにペニスを取り出して桜の愛液を塗り、コチラの準備をする。さすがに、子供に見せない程度には配慮する。それならセックスするなと言われるだろうが、契約に必要なことなので後回しには出来ない。役得役得。

 

 ロリコンと化した俺は一般常識では止めることは出来ないのだ。

 

「桜……ちゅ……少し、きついかもしれないけど、いくよ」

「……うん……わたしはへいきだよ。慣れてるもん……」

 

 その言葉に頷いてゆっくりと幼い割れ目に肉棒を挿入していく。少しずつ前後しながら桜の中に入っていき、亀頭が完全に飲み込まれた。桜は苦しそうにしているが、痛みを訴える様子はない。

 本当に痛くないのか、それとも痛みを消し去っているのかは今の俺では判らないが、行為の上では好都合だと思わざるを得ない。

 

「ん……ぁ、はぁッ、っう……」

 

 さらに少し侵入したところで、初めて桜の顔に痛みの色が広がった。一旦挿入を止めて、膣が馴染むまで休ませる。少しずつ魔力も注いでいるのですぐに柔らかく解されていくだろう。

 

「バーサーカー、だいじょうぶだから、きて……」

「わかった……ゆっくり行くぞ」

 

 そのまま、亀頭が壁に当たるまで挿入する。この距離を覚えて、これ以上挿入しないように気をつける。愛液がしっかりと分泌されるお蔭で、動くのに支障はないが、やはり大きいようで桜は苦しそうにしている。

 

 ゆっくりとピストンを開始し、魔力と魂を同調させていく。桜と同調するためにも、桜の絶頂は必要なので少しずつ魔力量を増やし、桜の性感を高めていく。

 

 気を紛らわせるためにキスをし、舌を絡めて唾液を交換する。桜もこちらの意図に気づいたのか、懸命に舌を絡め結合箇所から意識をそらす。

 

 ぎゅっと体を抱きしめて、安心させるように優しく背中を撫でる。その間も下半身は別の生き物のように動き続け、桜の膣内を責めつづけている。

 

「ぁ、ん……ちゅ……、はぁ、ん……ぁ、ぁッ……ぁ……」

 

 感度の上がった体で愛撫を受け、少しずつ甘い表情に変わっていく桜。目尻は下がり、トロンとした瞳はうるおいを宿している。

 膣の締め付けが変化し始め、子宮が活発に動き始める。蟲爺によって開発されたというのは気に入らないが、男を受け入れる準備が出来ているのは都合がいい。

 

「はッ、ぁ、あッ、んんッ……ちゅ、ぷはっ……へんッ、わ、わたし……ぁぁぁああっ――」

 

 桜の高まりに合わせて射精感を高めていく。魂の同調も、魔力も二人の間を循環し桜は絶頂へ上り詰めていく。

 

「ああああああっ、ぁあぁああああッッ――」

「くぅッ――」

 

 同時に限界を迎え、桜の膣内に精液を送り込む。魂も同調し、契約が結ばれる。サーヴァントとマスターの契約よりも強いラインが二人の間を繋いだ。

 俺の魂に癒着していた桜の魂も個別の形を取り戻し、俺の性質を受け取って強固な存在へと昇華した。

 

「ッ……、ぅ……ぁ……、……ん……はぁ、……はぁ……、ん、はぁ……」

 

 桜の新しい魂。

 

 それはこの世界において、第三魔法となった魂のカタチと似ていた。

 

 

 




大分前に書いたFate編。時系列的にはネギまと同時期か少しあと位を想定してたと思う。

書き直そうと思っておいてたけど、本編の投稿も出来ていないので、番外編として投稿します。
沢山の続きを待つ声がうれしいです。時間を見つけてそれぞれ続きを書いていきたい。

書き直そうと考えていたのは次の話が原因。


次回。

▼英霊二騎。人妻堕ちる


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