銀髪ロリ巨乳の死神がセックスお誘いしてくる (緋枝路 オシエ)
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残-?

新連載開始です!

ロリ巨乳でおっぱいおっぱいで連続中出しイチャイチャラブラブセックスです!

更新は必ず週に1度はします!


 

【挿絵表示】

 

 

 

「ぁぁッ! はンッ!? ひぁああああっ! あッ!? くはッ…………あああ…………ッ! んあッ!? ハァッ、ァァァーー!ッ!」

 

 ――――誂え向きの肉マンコを手に入れた!

 

 34年も共存関係であった、こんな物と共存したい男はいない――――童貞を喪失し、まだ24時間経過していないが何回膣内射精したかなど数えていない!

 

 全てにおいて都合のいい女、俺の嗜好であるパーツの一つ一つが融合、自作イラストが顕現化したかのロリ巨乳。

 

 エロ動画なんかじゃない、現物を見るのも初めてだったロリマンコを〝くぱぁ〟してきやがった。

 

 発情期のケダモノよりずっと腰を叩き込んで、種を殖やす動物として当たり前の本能に従い、初めてのセックスの悦びにも支配されている。

 

 煽動されたチンポは手が触れずとも、チンポが生え替わるようにして腫れあがった。カリ太も活かす機会が皆無だったが〝生きられる予定であった期間〟の性欲がこの瞬間に集っている……――――セックスし放題! 膣内射精し放題!

 

 〝女〟との逢着を果たせなかったチンポはカリ首付近~先端までピンクと赤のグラデーションで構成されている。処女膜を簡単にうち破る破壊力と速度、言葉にならない興奮を童貞容認マンコへ向け、運動エネルギーに変換しただけだからな?

 

「ひァッ!  ふぐッぅぅ~~! んんぅぅッ~~ッ! くっ……ぐるじッ……!? ぐほッ! ゴホッ! ゔあ゙あああッ!」

 

「知らねぇよンな事ぁ! この死神めっ! 啼け、啼け! てめぇは残りの期間で俺を気持ち良くする役割を遂げるんだろ? だったらやってみろよっ! 俺の首が狩り取られるまでてめぇを犯して、処女をぶっ潰しまくってやるからな! オラァ! オラァッ! オラッ!!」

 

 そう、コイツは俺を拒まない! 拒めない! 俺の命は残り――――日。 そう宣告され信じる奴など居るわけ無いが、コイツが現れてから心臓に時限爆弾を仕掛けられたみてぇに…………刻んでるんだよ――サラサラサラサラッ――――確実に死が迫る耳障りな流砂音が。

 

「あっ! はぁぁっ! ああっ! ふああぁあああ! 精液ぃ!…………ァ…………あっ…………ハッ、ハッ、ハッ………………」

 

 背後から首を押さえつけながら、右手では腰を握って34年間蓄積された性欲、コイツの子宮へ根を張らせる!

 

「ハッー……ハッー……また……中出し……私の女陰……ふはッ、暴挙のような交わり…………だがっ……私は……」

 

 後ろからでもクーパー靱帯が千切れるまでに、縦へ横へも乳揺れしていたコイツは、膣内だけでなく背中へも射精の余波を食らって布団へ倒れ込んだ。

 

「…………オイッ、ブツブツ言ってんじゃねぇぞ! パイズリしろっ、それがお前の役割なんだろ化け物」

 

「あ゙っ! ッ゙!? ンッ…………分かった、胸で貴様の陰茎、挟むから…………」

 

 休ませるつもりはねぇ、俺の命尽きるまで残り――――日、てめぇの身体は俺の物だからな! そういう契約持ち込んだのはてめぇだろうがっ! 死ぬまでずっとセックスで膣内射精するんだよ俺はっ! 

 

 神話とか伝記とかでの化け物は、揃って頭頂部に角が生えている。俺が掴んだソレは、鬼でも山羊型でもない。

 

「ふぅ…………ふぅ、熱いな…………はぁ、はぁ…………私のと貴様の液が混ざり合って…………」

 

先端に進むにつれて、死神とは相容れない蒼天や未来への希望、そのイメージカラーとして採用されるだろう天色となった角が『鎖骨から生えている』

 

(死神…………化け物の癖にこんな綺麗な色…………!)

 

耳の後ろへ湾曲する角を力任せに握って、うつ伏せから仰向けにひっくり返し、鼻の頭に初膣内射精からずっと精液を拭ってない、肉厚チンポを魅せ槍する。

 

 配慮なんて必要無い、コイツは人間じゃ無いからだ。命くれてやるんだから身体を差し出すのは妥当だろが? てめぇが定めた期間中は毛穴の一つまで精液で埋め尽くしてやる……!

 

 ぱふンっ、ぱふンっ、ぷにゅぷにゅ。

 

 家族も居ない、恋人も居ない、守るべき物が無い、唯一だった童貞も捨てた俺は何も恐れる物が無くなった。死ぬ事さえどうだっていい。膝立ちでパイズリするコイツの角を、再び握りしめ視線を合わせろと命令する。

 

「んっ…………んっ…………んぅ…………っ」

 

 余生へのカウントダウンが終了するまでコイツは俺の奴隷だ! ちっぽけな人間が死を司る超常的な存在にパイズリさせている! 生きていてこんな麻薬に溺れるかの肉体でも精神でも、俺が世界で一番偉くなった高揚と優越感は味わった事が無い!

 

 包茎だが弄れば簡単に皮は剥ける、竿中心がツチノコの胴体みてぇなチンポは硬さに持続力だって自信がある。

 

 ……誰からもモテず、相手にされず、童貞のままだったから披露する場面に恵まれなかっただけ。毎日妄想オナニーして「死ぬまで童貞なんだろうな」って、諦めてたが――――死の目前でヤリまくれるとはなっ! しかもメスがロリ巨乳な死神サマだ!

 

 フェラもパイズリも――――当然セックスも!  オナニーなんかじゃ比べものにならんくらい気持ちが良い! 

 

「んぷぷふっ゙!? ぷはッ! んふぁ、まだ精液出るっ! やあっ! んぅ゙!? …………」

 

 化け物だが身体は極上の人型だ、亀頭以外は飲まれるかまくらドームおっぱい! 命と引き換えなんだからたっっっっっぷりとッ! 使ってやらねぇとなっ! 

 

「全部飲め、落ちたのも拾って口に入れろ」

 

「分かった……………………ングッ、残さず拾う…………ぢゅッ、ンッ……ンッ、 くぢゅ、んばぁ……の、飲んだぞ…………」

 

 命じられるまま口内を開けば、舌がダラけた動きをしながら落ちてくる。コイツ実はフェラしたがってるんじゃねぇか? 悔いなく俺が旅立てるようにとか、脳髄まで凍てつかせる瞳で「それが私の役割だから」と偉そうにほざいた癖に、ド淫乱かよ。

 

 てめぇの希望なんざ知った事じゃねぇ! 

 

「ッ゙!? ハゥ゙ゥ゙!! んぐははぁッ! はあああっ! お゙ッ!? ぐァ!」

 

 命の残量は――――日。

 

 元より性欲は強かったが、コイツに現世の理を伝えられ睡眠欲は葬られた。寝る間があったら1回でも多く膣内射精をしたい。

 

 女の身体を覚えただけじゃなく、ゴミ以下の生涯を這いつくばっては蹴り落とされ、震える脚で歩みを再開させても鈍器で叩かれ、こんな世界の不利益である俺でも種を殖やしたいオスの本質が勅命し死ぬまでヤリ続ける存在となった。

 

 兄と妹、よりも差が広がる父と娘、それも小学校程度の身長なのに胸だけは発育を完了させている先駆けボディ。

 

 パイズリと精飲みを終えたコイツを突き倒し、「痛い」と声を上げるよりも先に――――おまんこ挿入!

 

「くァァァン! ひぐッ! はぁぁぁ! うォ゙あ゙ァ゙!? しっ、子宮……曲がっちゃ……オ゙ぐふッ゙!! ぇ゙ぇ、うあ゙あ…………!」

 

「壊れねーよなぁ! 死神だもんなぁ! 死ぬまで身体自由にさせるつったろ! 曲げろよ子宮! 処女膜が再生するんだからそんぐらい余裕だろうが! あぁッ!? 黙って使われてろッ!!」

 

 両脚を閉じさせ肩へ担ぎ込む。

 

 へぇ! 結構腰が動きやすいし、コイツの脚を上げて下げてのコントロールでチンポへ付与される刺激――――ミッチリ膣の内側に配備される種付け所望ロリマンコ――――もバックとは違うなぁ! 

 

 都合の良いメス穴を手にした34歳からのセックスフルコース生活だな!

 

「はぅん! んァァ! んッ! おおッ! ぎシううぅううう! 速ッ! おっ奥っ焼けちゃ! ンンぁああひゃらぁぁあ!」

 

 …………うるせぇっ! 死神に容赦する訳ねぇだろ! どうあっても俺の命貰い受けるんだろ! 対価だ対価っ!

 

 俺だけが気持ち良くなればいい、コイツはオモチャ、神経細胞が死滅せず代謝経路も必要としない化け物を、オナホとして使ってやってるんだ!

 

 ハァ! ハァ! ハァ! ハァ! チンポ全然収まらん! 腰…………動かしまくってんのに疲れない! 出しても出しても精液…………生産されていく!

 

 腹だけは減っているが後回しだ! コイツ――――メスを凌辱して子宮卵巣穴を精子棘で埋め尽くすッ!

 

「かハぅ゙! あぁゔッ!? やぅ゙ぅ゙ンッ゙! ははぁ゙ああ~~!」

 

 俺は――セミと同じだ。

 

 ……………………いやっ、夏の風物詩として扱われているし羽を使って飛べるだけセミの方が凄いよな。

 

 何者にもなれなかった俺は性欲を一番にして、激怒、無念、嫌悪、悲観、持ち得ていた負の感情をコイツにぶつけ発散させる。そうすれば気持ち良くあの世へ渡れるシステム…………コイツ自身が言っていた。

 

「~~~ッ゙!! ハァァァァッ!! また出すのだなっ! んァ゙!? ふっー! ふぅぅ~~ぐッ!? 射精せっ! そのまま私の膣内へっ! あ゙ぁ゙~~~~はッああああぁ~~~~くひッッ!! んグッああああああッーーー~~~~ッ゙!!」

 

 ――――ググッ! ハッーー…………ハッ…………! 膣内で暴発し煮立った精液が逆流するっ…………………………

 

「――――…………ぁ゙…………はっ、はっ、はぁ…………ふぅーーふぅ、ゔゔ…………いっ゙!」

 

「おいっ――――休むんじゃねぇよ! チンポ咥えて綺麗にしろっ! 次の精液がつかえてんだよ、さっさとしろ」

 

「わっ! 分かった、陰茎…………綺麗にする…………ぐンぷっ、ちゅっ、ふぢゅぢゅッ、ちゅろッ、ちゅろッ…………」

 

 羽化も出来ず地中に潜ったまま死ぬ幼虫、それが俺――――俺の命などアパートの外で必死に鳴いているセミよりも価値が無い――――もうどうだっていい、死が怖くなくなったから――――死のカウントがゼロになるまでコイツを――――死神を犯せれば――――

 

 




ブクマ、コメント、評価、宜しくお願いします!


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残-13-1

おまたせしました!

ロリ巨乳少女と主人公が正式に登場です!


「未草(ひつぐさ)裕矢(ゆうや)くん、今までご苦労さんね、たった今から君はクビになったよ! もう帰っていいからね、あっ、1日になったばかりだから給料は発生しないよ、給料日は一律月の終わりって就業規則に記載されてるでしょ?」

 

 熱気が厳しくなってきた8月1日。もうクーラーを入れないとマトモに家で過ごせない。

 

 派遣先の工場、食堂で昼食を食っていた俺に突然の解雇宣告。

 

 解雇は予告から始まって30日前に通知が来るのが原則なんじゃ…………面接時にメモを取ったし、その件について責任者――――俺の肩を叩きやがった『ラードハゲ』と心の中で蔑称している工場長が……

 

 奴は面接時にネチネチと道路に落ちたガムを踏んづけた口調で低学歴・無資格の俺を罵りながら「ま、そこに書いてある就業規則は守るよ」と…………ほざいたじゃねぇか! 実際は残業に次ぐ残業! サビ残扱いだから給料も発生しない! このハゲの気に入った社員(若い女)だけは発生しているらしいがなっ!

 

 工場で唯一の癒やしであった昼飯時をわざわざ狙って解雇宣言する性悪さには、殆どの社員も不満を抱いている。

 

「そんな事言ってもダメ、君は所詮派遣だ、契約期間はもう一ヶ月あるけど変わらないでしょ? 昨日面接に来たんだよねー、裕矢くんよりずっ~~と優秀な学歴を持っていいトコの大学も卒業しててねぇ、入院してたから遅れたけど正社員希望なんだよ。(分かるよね? 誰も彼も雇う訳にはいかないんだよぉ? 優先順位が高いのは高学歴正社員、低いのは裕矢君みたいなのだよ…………フッフッフ!)」

 

 途中から俺だけに聞こえる音量で…………キメぇし臭い…………! 

 

 何人か食堂に居る社員はクスクスと、残りの社員は完全に無視を決め込んでいた。

 普段ラードハゲを嫌っている奴らでも、誰かが叱られたりすりゃあ陰口叩き優越感に浸りやがる。それがこの工場の正体だ。

 

 なぁにが「上司も部下もみんな平等です!」だよ! このハゲが気まぐれに解雇宣告し、職を失った元社員の顔を見てニタリ笑うって知ってるんだぞ……!

 

「お弁当は食べてからでいいよ、最後の食事だし今日の給料代わりだね! 取り上げる程私も鬼じゃあないよ」

 

「…………………………………………」

 

 悔しいが俺は何も力を持たない男だ。

 

 父親が母親に無責任膣内射精し、産まれたのが俺。別の女を作って逃げたから顔すら知らない。

 

 

『お前なんて望んでなかった! 産まれて来た事を後悔させてやるっ!!』

 

 

 毎日虐待、いや…………拷問を受け、育てられたよりも〝生かされていた〟

 

 母親もすぐに別の男を作ったが、フラれたり機嫌が悪いと俺をヒールで蹴飛ばした、頬を皿で叩かれた、3歳の頃に家から追い出され仕方なく、ゴミを漁って家に入れるまで凌いだ。

 

 俺を生かしていたのは、絶対抵抗しないサンドバッグ代わりになるから…………アイツは髪を引っ掴み唾を吹きかけながら言い放った。

 

 思い返しただけで…………胃袋に収めたばかりの昼飯が逆流しそうだ…………ッ。

 

 その母親も6歳の頃に交通事故で死んだ。

 

 俺は悲しまなかった、やったあ! と初めて嬉し泣きして喜んだ! 自由の身になれた! もう虐められない! 新しいお母さんに引き取られるんだって! ……………………そう上手く人生は進まない、僅かな知り合い共は俺を面倒くさがって、誰からも助けて貰えず児童養護施設にブチ込まれた。

 

 そこでも虐めが絶えず、俺は只管に我慢する日々を送った。

 

 義務だから小学校と中学校には通えたが、そこでも友達や共感してくれる仲間は出来なかった。

 

 中学を卒業して虐めに耐えるのも限界となり、何も言わずに施設を脱出した。

 

 中退や不登校どころか、例え施設に残っていても俺は高校に入学出来なかった。俺に回すだけの金が勿体ない…………スタッフの話し声が聞こえちまったからな。

 

 キツイ日雇いと労働基準を違反するバイト、これらを収入源に漫画喫茶に寝泊まりし成人まで生きてこれた。当然俺の為の成人式など開かれない。身内も友達も誰も居ない、頼れる人物が世界の何処にも存在しない。

 

 俺を雇ってくれる職場なんて限られてる。

 

 高校すら卒業してないから信用されない、責任力も無いと判断される。どんなに職場や社員がクソでも我慢するしかなかった。

 

 

 ――――そうして現在34歳。

 

 

 生きていればきっと…………そうやって奮い立たせて来たけど――――

 

「あっ、そうですか。俺なんかが食うのは勿体ないんで――――残りの弁当はてめぇにやるよラードハゲあぁぁぁっ!」

 

 望まれない生を与えられた34年、初めて俺は怒りの臨界点を超過させた。

 

 我慢しろ我慢しろ、今は耐えろ…………そうじゃないと俺は生きられなくなる…………言い聞かせて言い聞かせて…………何か――――その『何か』は分からないけど、希望を持っていたからここまで生き抜いてこれたのに――――

 

 半分残っていたコンビニ弁当、ラードハゲの顔へ垂直に投げつけてやり、世話になったと最大級の礼として――――産まれて初めて暴力を振るった。

 

 靴のカカトが削れる上段回し蹴り――――偶然繰り出したが、空手家よりも綺麗に入ったと思う…………! 

 

 ハァ…………! ハハハハァッ! バーーカ! ラードの親分がラードの子分を吐き出してらぁ!

 

 クソブラック企業め、もう用は無い…………この世界にもう――――用は無い。

 

 作業着のまま裏口から脱走、サイフだけ持っていればいい、俺は決めたんだ。

 

(嫌だ、もう生きたくない…………! 生きていたって救いは無い! 生きている限り永遠に苦しい! 死ぬっ、俺は死んでやるっ!)

 

 やってしまった…………ではなく『やってやった!』

 

 

 走り去っている俺の時速は、チーターをも上回った加速で数駅先の自宅アパートをも通り越し、何処かの歩道橋の中心地点でようやく急停止させた。

 

「…………こっから落ちれば人間死ぬ。人間て弱いよな、それだけで積み重ねた物が失われるんだから」

 

 社会人が働いている時間帯だ、交通量が多い歩道橋から落ちればペチャッて、色々な物が破裂しちまうだろう。

 

 もう生きるのに疲れた。

 

 34年も生きて楽しかった事が無い。  

 

 中学卒業してから生きる事だけ考えて、だけど死ぬ気で働いたからある程度の――――決して褒められる額ではないが蓄えは口座にある。

 

 けどそれは老後を見通した分だから贅沢生活送っていた訳じゃないんだ。

 

 …………溜め込む必要性も無いんだ、どれだけお金を所持してようが――――死んだら意味を成さない。

 

(ハッ、ハハ、死ぬ前に残金をゼロにしてやるぜっ、銀行で全部下ろしてやるっ、金が尽きるまでやりたかった事をするっ! 後戻り出来なくするっ、金が尽きたら――――自殺すりゃいいだけだからなっ!)

 

 そうだっ、自殺前に俺を虐めて来た奴らに蔑んで来た奴ら、全員殺してやるか…………っ! 殺人犯になろうが捕まる事は無く自殺するんだから関係ない! 積もる恨みを最期にパーーッとな! 

 

 

 ――――――――ッ!!?

 

 

 積もる、雪…………?  

 

八月に雪が降るなんてありえねぇ! 目の錯覚、蜃気楼かなんかだっ――――

 

「なんの…………花だっ…………?」

 

 俺が立っている場所は歩道橋だ、草木の一つも生えやしないアスファルト舗装、白い欠片が横切ったと思えば足下――――雪の雫のような形状に、天使の羽と見紛う純白の花が数輪咲いていた。

 

「34…………」

 

 この世に絶望し犯罪者と変わりない思考であった俺は、その花を踏んづける事など簡単だったろうが――――

 

 数えた、あの花の名称は分からないけど、俺の周りから湧いて出た…………

 

 34は俺の年齢と同じだった。数え終わった瞬間――――現れたんだ、真夏なのに北国すら凍てつかせる風と共に――――

 

「貴様、この角が視えるのか? 視えるだろう?」

 

 歩道橋の手すりに腰を降ろす少女――――北風が止んだら座っていたんだ、僅かでもバランスを崩せば落下し轢かれてしまうのに、余裕で脚を組みながら。 

 

「季節外れのスノードロップ、あれは貴様の人生、1輪が1年分、貴様は34輪だから34歳なのだな」

 

 なんだっ…………この声…………脳へ直接響かせている…………? 

 

 セメントで固められた無表情で無機質、名高い銅像だと言い張れば少なくとも俺は信じてしまう。

 

「俺の命だとっ…………」

 

 疑義の念を押し出したセリフと裏腹に、寒々とした感覚が収まらない目を開きながら、少女の全身をさらに観察する。

 

 

 雪女…………?

 

 

 雪駄を履き、青リボンを結ばせたオーバーニーソ。

 

 ニーソは短いボトムスと相性がいいけど…………創り出す『領域』を少しでも広くしたかったのか、少女のソレは恐らく直立しただけでギリギリ、歩行すれば確実に――――脚を組んでいる今もだが――――青と白の横縞パンツが楽に…………すらも越えて、へそまで見えてしまうだろう。

 

 エロ本の女子高生でもあんなパンモロ丈には設定しない、あそこまで来たら見られても咎められない、合法だ、短すぎる少女の責任だ。

 

長い振り袖に足下に咲いた花柄、寒色系で統一されたグラデーションの着物も非常識だ。

 

 確実にブラはつけていない。見ていて不安になる肩幅のか細さ、こちらも肩だしファッションをマウント取りするかの肩モロ。

 

 乳首が隠れる寸前まで着崩している…………いやっ、サイズに合わずズリ落ちる着物を、乳首に引っかけて無理矢理止めている? 馬鹿げている衣装だ、レイヤーの囲いすら静まりかえらせる露出は、物理の法則に反している。脱げそうで脱げないはこの事だ。

 

(……………………デカい………………おっぱい)

 

 瞬きをしない冷たい目付き、無表情のままだがよく観察すれば…………猛烈なまでのロリ成分で構築されて、腰を降ろしていても明らかに140から145、小学生並の身長であろう少女には第一印象で感じた吹雪に打たれる危機感が薄らぐ。

 

 ここまでで着物の少女は、おおよそ『普通の少女』でないと判断するに充分な情報を齎してくれたが――――さらに3つ、特筆すべき物を発見したんだ。

 

1つ。

 

 アウイナイトの瞳、その間――――額にも紅色の宝石…………? が埋まっている。意味の無い装飾品ではないというのは明白だろう。

 

「これは第三の眼、対象の過去が〝大体〟見通せる。貴様の過去もな」

 

 ……………………そんなに紅い物を熟視していたのか。ご丁寧にあちらさんから答えてくれた。

 

 2つ。

 

 鎖骨から耳裏へ向かって隆起する二対の角だ。

 

 この少女が人間で無い、人外の類いなのは白い花や北風と共に出現したのだから説得力がある。きっと――――そんな物信じてなかったが、化け物に分類される種なのだろう。

 

 角が頭ではなく鎖骨から伸びている化け物なんて、初めて知ったけどな。本当の化け物は鎖骨からなのがスタンダード外観なのか…………?

 

「私の身体を見ているのか? いいぞ、好きに見ろ」

 

 3つ。

 

 結晶を瞬かせながら銀髪ロングが宙に舞う。手すりからすっ――――サクッ。

 

 着地すれば雪道を歩く「サクサク」音が鳴った。

 

 恐れよりも化け物、雪女が本当に居た驚愕、やはり俺は氷の棺に閉じ込められたみたいに動けない。が、視線だけは少女の胸、身長と反比例したおっぱいは、巨乳を売りにしているAV女優よりもデカい、横からも縦からもデカい、歪なまでアンバランスなロリ巨乳。

 

 ランドセル背負ってそうな体躯で、おっぱいだけは連結したかまくら型。着地の振動で「たわゆんっ」するも、おっぱいだけは衣装からモロしない…………

 

 そのラインだけは重力が仕事を拒んでいる、おっぱいの張り出しはこの体躯に与えていい宝珠ではない、奇跡がいくつも折り重なった女体だ!

 

 そして俺の視線を一挙に引き受けている…………少女は見破るも、罵る訳でもなく胸元も隠さず、ただ見上げるようにして俺を見つめる。

 

「その花が俺の命、どういう意味だ…………? それと雪女、お前は――――」

 

 

「私の名は『イシュチェ』、身なりはこうだが雪女ではない、死の花が咲く場所に現れる者だ」

 

 

 死の花…………!?

 

 距離が近くなるほど、個体として確立されたおっぱいを持ち上げるように少し背筋を反らさないと、俺と視線が合わないらしい。

 

 俺は怪談の主役に選ばれちまったのか? 屈むなどの配慮は思い浮かばず、季節外れの雪女――――かと思っていた少女・イシュチェは抑揚の感じない声で、あるがままの『真実』とやらを告げたのだ。

 

「私の角は死が目前である者にしか視えない。貴様には私の角が視えるのだろう?――――」

 

 

 貴様の命は残り13日だ




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残-13-2

小説内は真夏ですがリアルではもう秋ですね。まだ暑い日多いけど。


 歩道橋のド真ん中で34歳の低学歴と小学生並の体躯の化け物。

 

 どんな対面なんだか…………俺らの他に歩道橋を利用する者は居ない、走っている車のエンジン音も鬱陶しいセミの鳴き声も――――俺が次の言葉を引き出すまで何も聞こえなかった。

 

「……………………お前が人間じゃ無い、非現実的だがそれは認める…………だが待てよっ! 余命13日ってどんな冗談だ!?」

 

「そのままの意味だ。目を閉じ、胸に手を当ててみろ、聞こえてくるだろう、砂時計が落ちる音…………止まる事は無い、終わりの迫る音を。その砂時計は正確だ、13日で一粒も残らず空となって上下反転する事は決して無い」

 

 

 っ……………………ッ゙!! 嘘だろッ!? マジで聞こえてきやがるっ。

 

 

 サラサラサラサラサラッ――――脈を刻むリズムで粉粒が下へ溜まらず、人間が何れ行き着くあの世――――ライフラインが繋がってしまっている。

 

「俺が死ぬのを待つのかっ、お前…………死神っ…………!」

 

「………………………………そうだなっ、ソレと変わりない存在かもしれないな。13日後に貴様の命は尽きるのだ、私が狩り取るからな」

 

 救いは無い、生きていても意味は無い。

 

 自殺を決め込んでいたのに死を突きつけられると――――怖くなった。人間は自分勝手だ、だけど死ぬのが…………怖くなった。

 

「なぜ俺が選ばれたんだっ!? 命を奪うべき人間は他にも居るだろうっ!? 俺なんかよりずっと死んだ方がマシな犯罪者とか役に立たねぇ政府の権力者とかさぁ! そういう奴らを狙えよっ!?」

 

「貴様の主張は最もだ、その怒りも否定するつもりはない。だが私が貴様を選んだ訳では無い、それだけは理解して欲しい」

 

 全世界の人口70億人以上…………わざわざ俺を選ぶメリットなど皆無。

 

 もうおっぱいに目もくれず、少女を真上から睨み付ける光景は大人げないだろうが、俺と少女、この二人だけが取り残されたかの如く他の人型生物の姿は現れない。

 

「狩るのは私だが選んだのはこの世界、シラレザル理だ。審判は生を受け報われず、後悔ばかり、理が『この世の不利益』と判断した者へ下されるんだ」

 

「…………っ…………いつの間にか俺は中二ゲームの世界に入っていたのかぁ、ハハハハッ――――」

 

「仮想世界ではない、私達が地に足つけているこの世界――――現実だ」

 

 …………………………ダメだっ、まるで表情は変化してないが断言された。

 

 人間に好かれなかったとか、そうじゃない――――世界が俺を見捨てた。

 

 

『私の世界にお前は不必要』だって――――

 

 

 俺の価値は犯罪者以下なのかっ、働いて働いて、死にたくないから頑張って生きて…………それでも世界は『俺を必要としてなかった』

 

「…………混乱するのは無理も無い、人間の処理能力の限界を超えている、それだけ衝撃的な真実だったからな。勤め先を辞めたのだろう? 自宅で横になってから改めて私の――――」

 

「ゔッ゙! る゙っせええ゙ぇ゙っ!!」

 

 少しずつ少しずつ…………確実に終幕が近づいてる…………  

 

サラサラサラッ、現在進行形で砂が落ちる、聞こえちまってる…………お前――――心臓の持ち主は俺だぞっ、仇なすようにカウントは止まってくれない…………自分の心臓すら『俺』を裏切るのか? 自分の物なのに『俺』を否定するのか…………?

 

 あんな死神の言う事なんざ信じたくない、だけど…………サラサラサラサラッ――――

 

 また猛スピードで走る、それでも流れ落ちる音は止まない。落ちた砂は集結する事が無く、真っ暗な空間へ吸い込まれていく。

 

「俺はシヌ、あと13日、俺、シヌ」

 

 双眸を開きっぱなしで自宅へとリターン。最中に恐らく車のクラクションや、交通整理の警笛と思われる音が耳へ入ったが、振り返らずにガン無視。

 

 ぶつかるかも、など考えず疾走しながら目を瞑る、胸に手を置く、あぁ…………やっぱり聞こえてくる。

 

 何かをしても、何もしなくたって――――

 

 13日後に俺は死ぬから詰んでいた、それが事実。

 

 

 

 

 

 ギネス記録を更新する速度で長距離を走り終えた俺の身体は、疲労どころか息切れの一つも起きてなかった。

 

 死の刻が設定された緊急事態に、底知れぬ力を引き出したのかもしれない。だがエネルギーは燃焼されているので腹ペコだ。

 

「どうせ死ぬんだ! 食いたい物を我慢せずに注文するぞっ! カロリーも代金も考えなくていい! 13日の間に使いまくってやりたい放題してやるっ!!」

 

 保険も下りないんだ、貯金を引き渡す相手も居ない! どう使おうが俺の自由だ!

 

 多くない収入、切り詰めて切り詰めた生活、未来の為と節約し蓄えて来たが…………何とも馬鹿馬鹿しいエピソードだ。結局『未来』は13日しか残っていないのだから。

 

「まず3500円のピザだろ、ハンバーグとチキンソテーセット! これも食いたかったんだよなぁ! 後は特上寿司に大吟醸! 明日もガンガン注文しっ――――」

 

「あの距離をあの速度で走っていたからな、摂食中枢の訴えは想像を絶するほどだろう。食後の胃もたれには気をつけろよ」

 

 

 ……………………!?!? 

 

 とうに振り切った死神ッ!? 何で俺の家に入り込んでんだッ!?? どうやって追いついたッ、どんな手段で俺の家が分かったッ!??

 

 幼くも冷たい声色だが、もしや俺の身体を思いやっているつもりなのか?

 

 俺の命尽きるのを待っている死神に一番似合わない言動。

 

 ハハッ、胃もたれした人間は〝死神にとって〟あまり美味くないとかなのか?

 

「てめっ…………出てけよッ!! 13日後に俺の命はくれてやるよッ! だがなぁ! 命有る間に顔合わせるのは願い下げだよ化け物が…………早くこっから出てけよォ゙ッ゙!!」

 

 綺麗、だがそれ以上に気味が悪い。死神…………化け物だから瞬間移動でも使ったのかもしれない。

 

「待てっ、私は――――」

 

「うるせぇ出てけ!」

 

 自分の家に異性、どころか誰かを入れたのは初めてだ。初客が化け物になるとはな。

 

 話を聞いてやる必要はない、反論しようとした化け物の腕を引っ掴んで――――死体を連想させる冷たさに俺の方が驚き一度は離してしまった――――家から追い出した。

 

「…………………………………………」

 

 内側から鍵を掛ければ、いやっ、透過能力を持っているかもしれないなっ…………それだとキリがない。

 

「その都度追い払ってやりゃあいいか! 飯だ飯だっ! 飲めや~~歌えやぁ~~! ハッーーハハァアッーー!!」

 

 大量の宅配注文を終え、死への恐怖から背を向けるように狂乱。他の居住者への迷惑なんざ知った事ではない! 

 

 そうだ! 金を投与出来るんだから本番ソープに行けばいいじゃん!? 34歳になって童貞を捨てる笑い話だが死ぬんだからヤらなきゃ損だしなぁ!

 

「ああ、13日よりも先に死んでやるのもアリだな。金使い切ったらレイプして殺人して、歴史に残る傷跡を刻印してから高層ビルから飛び降りてやろーかなぁ!」

 

 女性の配達員がピザを届けに来た。

 

 檻の外へ出してはいけない、喜怒哀楽が全て『喜喜喜喜』に変換されたハイテンションの俺を見て、小声で「キモいこの人」と漏らしたがどうだっていい! 

 

(そのとーーり! 俺は~~キモいッ! 中卒無職無資格童貞! 虐められ続けた劣等感の集合体でぇぇ~~すっ!)

 

 

「疲れて眠ったか」

 

 追い出され太陽と満月が反転しても、あの者の砂時計は反転される事は無い。

 

 ただ儚く流れるのみ、私は――――だから覆すだけの力も持ち合わせていない。 

 

 失礼ながら数時間、あの者の生活を眺めさせて貰っていた。敷き布団1枚干せるスペースでしかない、小さなベランダ――――三階だが〝回り込めばいいだけ〟だ。

 

 宅配された食べ物や酒、暴飲暴食、溺れ煽る姿、私は滑稽だとの感想は抱かない。

 

 人は誰しも死が目前と悟れば、理性よりも種としての本能が上回る生き物。

 

特に三大欲求の比率変化は著しく、睡眠欲が殆ど削られてしまう。間も無くして『本当の睡眠』となるのだから勿体ないと本能が判断するのだろう。眠りこけているあの者はまだ理性が残っているが。

 

「食欲も大幅に増加するケースが殆どだ。健康に体型、気にする必要も無くなってしまうから…………そして――――性欲」

 

 その為に私が存在する。捌け口…………私に任命された役割の一つ、あの者が目覚めたら――――

 

「……………………ニイニイゼミ、熱帯夜、陽のある間と勘違いしているから鳴き続ける。勘違いしたまま寿命を迎える…………」

 

 ステンレスの物干し竿に体育座りしている私の眼前を飛翔し、アパートの壁にへばり付いたニイニイゼミ。

 

 住民から「眠れない、五月蠅い」と怒りの矛先をぶつけられても、鳴くのを止める気配は無い。

 

「13日、セミの寿命は長くて一ヶ月持つと言われている。短命なセミと同じ、私が――――対象も同じ…………」

 

 セミの隣で私の腹も鳴る。姿形が変わることの無い身体は空腹を訴えるが、例え10年間飲食せずとも私は死なない『死ねない』

 

「………………………………」

 

 あの者は酒瓶を抱いている。寝言、想像上の女性の名、彼も勘違い、寂しさと人恋しさの表れ。

 

「生憎、私は人では無い…………すまないな」

 

 睡眠を取る必要のない私は、彼が眼を覚ますまで寝顔を見つめ砂時計の音を聞いていた。





【挿絵表示】


イシュチェの設定ラフです。何もしなくたって見えてますエッチエッチ。

ブクマや感想に評価お待ちしております! 


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残-12-1

エロ小説らしくなってきた。


「わ゙ッ゙ッ゙!?」

 

 目ぇ覚ましたら視線の先に…………物干し竿から落ちずに座ってる!? やっぱり化け物だ! 風が吹いたら世界一周するくらい軽いのかもしれない!

 

(体育座りだからパンツ…………青い縞パンガチ見えなんだけど…………)

 

 化け物だけど小さな小さな女の子。でもおっぱいだけ大きな大きな女の子。

 

 童貞に生パンチラはキツイぜ…………化け物と死が迫り――――残り12日とカウントを重ねてしまった、命の砂時計が丁重に教えてくれた。つまりコイツと出逢って一日が経過してる、昼過ぎまで眠っていたのか。

 

「…………入れよ、そんなトコに座ってないでさ」

 

「おはよう、…………いいのか? 私を追い出すのではなかったのか?」

 

「いやっ……………………食う物食って少しは冷静になってるよ…………女の子放り出すなんてどうかしてた…………」

 

「私は化け物なのだろう…………?」

 

「そうかもしれないけど…………女の子でもあるだろ…………? それとも外見だけで性別は無性だったりするのか?」

 

「性別は女で合っているぞ。女性らしい見た目ではないがな」

 

 心の中で俺は突っ込む、おっぱいだけはどんな女にも負けないムッチンパッツンの肉付けが施されていると。

 

 初対面から分かってたけどさ、コイツ…………めっちゃ綺麗なんだよ。

 

 夏真っ盛りな時期なのに赤外線を拒絶するかの雪色肌、かき氷とかアイスとか…………氷菓みたいな香り漂う銀髪、パンチラ宣言の激ミニ丈着物にデッカイおっぱい……………………

 

 いっ、いかん俺の命を奪いに来た死神――――化け物なのに欲情しそうになるっ! 只でさえ恋愛も性交経験の無い童貞、本来なら女性との会話ですら難易度SS級なのに、よく考えたら狭い家ん中で二人きりだし…………

 

「ずっと俺を見てたのか? カウント完了まで死神は暇なんだな」

 

 夏場にこんな格好してる少女とか、クールビズってレベルじゃないけど。

 

 死神相手なのに〝なぜか〟恐怖を感じない俺。今のは皮肉の一つでも言ってやったつもり、どうせ狩られる立場になっているから、神をも恐れぬ無敵モード入ったのか?

 

「観察は好きだからな、人間観察だ」

 

「いい趣味とは言えないな、普通に引くわ」

 

「そうだな」

 

 コイツは威厳とか威圧とか死の象徴たる者が身に纏うオーラ? って言うの? 足りてない。

 

 何を発言しても声質がロリロリだからさ…………子供が無理して難しいセリフを並べてる、高い声色だが語調を低く構えようとしている、そんな何処か口元緩みそうな感じ。

 

確かに初見時の不気味な印象は拭いきれないが、それ以上にロリでおっぱいなバリューパック。死神って実はこんなの(ロリ巨乳)ばかりなのか…………? 死後の世界って案外………

 

「腹減ってる? 残ってるピザとかフライドチキンで悪いけどさ、レンジで温めるから食べる?」

 

「気遣いはしなくていい。それよりも――――貴様、食欲が満たされ次に満たそうとする、いやっ…………飢えているだろう? 体験してみたいだろう…………?」

 

 

ッ゙! 急にコイツの雰囲気がッ! 

 

 

 色も知らぬロリボイスはそのまま、不可視の何かを創造させてから一変。

 

 熟成させたワイン、年月を重ねなければ実現しない品質は〝子供みたい〟から〝大人〟へ。

 

 連激するかの如く冷えすぎる彼女の手で俺は顎を支えられ、理性を凍えさせる吐息を漏らしながら呟くんだ――――

 

 

「貴様は残り12日後に絶えるがその間に『最も興味のある行為』、念晴らしだ…………」

 

 

 どういう意味合いなのか雰囲気で察っせた…………のだが、生涯童貞を覚悟していた身、死ぬと判明し貯金を使って高級ソープ巡りをしてやろうと画策していた34歳だ。雰囲気だけでは断言出来ずに、返答しようとしたら――――

 

「誓おう、私は貴様が死ぬまでの間、あらゆる災厄から守ると」

 

「守るって…………! てめぇ自体が『災厄』じゃねぇか化け物ッ!! 命狩ってるのに矛盾した発言するんじゃねぇ!」

 

「ッ……………………カウントを終えれば私が命を頂戴する、それまでに不慮の事故で死なれては困るからだ…………後悔ばかりの貴様の人生、最後の最後に悔いを残さず浄化出来るよう私は『付き添わせて貰う』…………言葉では分からないか、童貞…………異性との性交経験が無いのだろう?」

 

 

 っ~~っ゙!! 

 

 

 額の紅い宝石、渦を巻いた光景が表示されながら点滅しているっ、俺の過去を覗いたのかっ!? 

 

 なぜ死神に童貞である事を嘲笑されなきゃならないんだっ! 

 

『付き添う』って訳が分からない…………可愛そうだなんて、情に流されず追い出したままで良かったんだ! 女の身体でも所詮化け物――――

 

「私の身体好きに使わせてやろう…………残りの12日間、貴様が『最も望んでいた』色情の接触…………セックスだ…………私で初めてを卒業すればいい」

 

 

 ――――ソープランドに行く手間が省けた。

 

 

 勝手に人様の布団を見つけ次第、俺の〝化け物〟コールに口は一結びのまま、床に引いて仰向けになれば………… 

「化け物が相手では嫌か? 女体としては小柄であるが、貴様の心拍数は異常なまでに跳ね上がっているように思えるが? ここまでされても〝童貞〟の貴様には男気が足りないか?」

 

 

 ぬぱ…………っ

 

 

 34歳にして初めて拝めた無修正の生おまんこ――――縞パンも両サイドを紐で結んでいるタイプと発覚――――は、自らの体毛での浸食すら拒むパイパンロリ…………マンコ! オォ゙オッ゙ッ゙!!

 

 狼狽と幸甚、小陰唇を真横へ広げれば雪色に閉ざされていた、さくらんぼ色のマグ・メル(死者と悦びの島)

 

「俺が死ぬまで化け物…………お前の身体を好き勝手にお、犯してもいい…………そんな美味い話が……………………」

 

 こんなシチュエーション、34年の内に一度でもある筈が無かった。

 

 学生時代も施設で暮らしていた時も、働き始めてからだって女に相手された記憶が僅かにも無い。俺は何時だって嫌われ笑われ比較され…………手を繋いだ事すら経験が無いのだから。 

 

 それがどうだ、あと二週間も生きられないと知れば関与し元凶であるコイツが、身体を許すと頬色もさくらんぼへ変色させながら明言しやがった。

 

「…………しないのか?」

 

「……………………」

 

「………………貴様はオスだろう? 人間としてではない『オス種』として産まれる前から与えられた使命、遺伝子細胞に埋め込まれた根底を思い出せ!」

 

 

――――オスである貴様はメスである私にナニがしたい?――――

 

  

「……………………ォ、おぉ……………………種、殖やす、子孫を、同種…………繁栄…………方法、子作り、セックス…………お゙ オ゙ ォ゙ ぉ゙…………」

 

女の身体だが化け物、俺は先程そう言ったが――――違うっ゙!

 

 

 〝化け物だが女の身体〟だっ! 

 

 

「キャわッ!? んあっ、ハァァ!?」

 

「うるせぇ…………! 死神だろうが化け物だろうが所詮はメス、オスの子を宿し産んでりゃいいんだよハァハァハァッ!」

 

「あぅッ! そうだ…………! それでいい! 私を使って積年の夢を獲得しろっ!」

 

「言われなくても――――」

 

 理性は残っているがオスとしての生殖本能に駆られ99%失われた。

 

 ギリギリで繋ぎ止められているのは、動物ではなく『人間』だからであろうか。

 

 小さな少女の肩を掴み――――コイツの肌はやはり死体を連想させる冷たさ――――マウントを取る、本来なら犯罪行為でブザーやら「助けて!」と声を張り上げられる『やってはならない』非人徳行為。

 

「てめぇを犯してやるよ化け物ッ! 残り12日間は俺のおもちゃだ!」

 

 紐タイプなのに縞々パンツ、ロリ顔ロリ体系の癖に要所にアダルティテイストを混ぜやがって…………コイツと出逢った時からヤバかったが限界だっ! 我慢も隠す必要も無い!

 

「ゔ……………………っ゙! それが貴様の陰茎かっ」

 

 おまんこくぱぁで抑制突っ切る勃起チンポ。

 

 チンポ測定して分かったのが、俺のチンポは女泣かせであろう資産だったって事だ。

 

 皮は被っているが簡単に剥ける、縦にも長く横にも太い、特に中心部が膨らんでいるツチノコ型でカリ高。

 

 使いたくても相手が居らず、5連続オナニーしても猛り止まらぬ性欲をコイツにブチ撒けりゃあいいんだ…………!

 

「どうだ化け物? お前を犯すチンポは…………? 前戯なんていらねぇよなっ、くぱぁしてる時から布団に愛液お漏らしだもんなっ! チンポ欲しいだけなんじゃねぇのかッ!!」

 




次はいよいよ生挿入! 童貞卒業だ!


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残-12-2

人外とセックス←このシチュばかり書いてるよ


 ハァーーハァーー! 12日間〝も〟コイツとヤレる…………! 

 

 へへへっ、持ち主が産まれて来てゴメンナサイのゴミでも、命は命だからなっ! 対価は成立だっ!

 

(くっ…………くっ…………!? 挿入らねぇ…………! コイツの穴と俺のチンポの直径が違い過ぎるから――――)

 

 やべっ…………セックス体験ゼロだから、我慢汁と愛液でヌメる先端と淫口を重ねようとしても、ヌメりすぎて滑っちまう…………

 

 幼い声色を限りなくソプラノに近付け「んくぁん…………!」って、チンポが――――多分クリトリスに接触して喘いだコイツに、促進する性欲とは別種の感情を抱いてしまった。化け物の癖にっ…………

 

「ハァッ…………ハッ…………もう少し上だな、ホラッ…………広げておいてやるから狙いをしっかり定め腰を落とすんだ…………貴様の精と性、どんな太さでも大きさでも私は全て受け止めるからっ…………はっ、はっ…………ぁ、はぁ…………」

 

 

 …………~~~~ッ! 最初っから「くぱぁ」したままにしろよッ!! 手っ取り早く犯されてろっ!

 

 

 コイツの言葉に従うのが本当に癪だが、産まれたままの体色である俺のチンポ、12日間で鈍く光る黒鉄肉棒にしてやるぜっ!!

 

「――――オラァッ!!」

 

 

 にちっ…………ヌヂュン! メリッ!

 

 

 膣誘導に従ってやった俺は、腰を掴んだら容赦せずに根元まで飲み込ませてやった!

 

「はぁ゙~~~ぁ゙ぁ゙!? ううぁ゙! ふふぅ゙~~~~ガハッゥ゙ゥ゙…………!」

 

 

 おおおおおおおおおおおッ!! これが命を宿し子を産む場所!? 

 

 

 34年間シラレザルモノだったおまんこ!!! ノースキンの生粘膜接触交尾ィィ~~!!

 

「ふっ~~~~! ふっ、くうゔゔぅ゙っ゙!?? 太っ…………!? そんな凶悪陰茎ですら受け入れてしまえる私の身体っ…………いっ゙、つっ゙! ど、うだっ、初めての性交はっ…………」

 

 

 ――――――――えっ

 

 

 ソレを破るとか壊すとか童貞〝だった〟から感覚が分からなかったけど――――俺の玉袋はコイツの尻とぶつかった! 深々、完璧にチンポは膣内へ挿入されているが、竿から受け取れる情報より先に視覚から『ソレ』は呼びかけた。

 

 

「お前っ、処女だったのかよっ!?」

 

 

 俺を煽っていた言動に態度、化け物だし処女とかの概念が無いって思うじゃん!

 

「ぅ゙ッ゙…………~~くぁ゙はぁぁ~~…………はッ、はッ…………処女膜…………再生するからっ…………ひぁ、はぁ…………膣内も初期と同等を…………ずっと維持している…………」

 

 俺が童貞を散らせた、それだけで十分に現実味を帯びてないイベントだが、処女膜が再生って完全なる創作ファンタジー。

 

「…………………………はぁ! ハハハハァッ! 都合がいいわ! 処女膜破り放題って事…………――――うぐぬぅ゙!?!? ああああああッあああ゙あ゙あッ゙~~ッ゙!!~~~? まっ! マンコ溶けてるッ!? 俺のチンポも道連れにされるぅぅぅ!? 毎セックスが未使用開封おまんこっ゙っ゙!! 窮屈過ぎて身動きがうあうわうあがァァァ~~!!」

 

 時間差攻撃、処女血に気を取られていたチンポを圧迫する膣肉の感触に強襲される!

 

 ッ゙ぇ゙…………ふおおおぉ…………! コレ、ダメだろ…………おゔッ゙!? お゙ゔゔぅ゙!? 

 

 

 みぢっ…………キュンッ、キュンッ…………

 

 

 オットセイみてぇに「おうおう」喚きながら、下敷きにしているコイツへと喉を晒してしまっている。

 

 全てのオナニーやオナホールに引導を渡す、束になっても叶わぬ計り知れない快感を結合部から感受しているから精一杯のアクションだった。

 

「私の膣内はどうだっ? 貴様の肌、いや陰茎に適合しているか…………?」

 

「ああっ…………! 身体は死体みたいに冷た…………かっ! 身体も暖まってるじゃねぇか…………! チンポ突っ込まれて興奮してんのかよっ?」

 

「………………………………」

 

 考えてる間も無かったけど、冷たい膣内って確かに嫌だ。

 

 雪女を連想させる外見なのに、ボコボコに火山活動している! チンポで栓をしなければ噴火してしまうかもしれない!

 

 触るのを躊躇する身体の冷たさは薄れていき、目元を隠しながら――――俺の背に両脚を回してきやがった!?

 

 こここここれって!? 『だいしゅきホールド』だよなっ!?!? 挿入したばっかでコイツ…………! 

 

 膣はぎっちぎちだが、うねり殺すようにして「早く動いて」とせがんでくる! 俺の好きに犯せと言っていたのに自分勝手なマンコだぜッ! 

 

 

 そんな両脚で背を押さなくなってよぉ――――

 

 

「んふぁぁあぁッ!? ああッ! くぅあぁあッ! ふぁ! ああああッ!」

 

 

 ぶぢゅン! 

 

 

 にゅぶッ! にゅぶッ! にゅぶッ! にゅぶッ!

 

 

「てめぇをセックス満悦マンコとして俺が死ぬまで使ってやるからよぉぉッ!! おぅらあぁ! おらっ! おらっ! クソド底辺のゴミ人間に犯されマン汁踊らせてる死神サマよぉ! どんな気分だ? ええっ!? コイツマジで感じてン゙ゴぁ゙ァ゙!! づぁぁ~~! これ以上マンコキツくすんのかよっ!?」

 

 半端な力ではチンポが引っ張り出せない。圧搾させてくる膣壁を太カリ使って、ゾリゾリゾリゾリ…………

 

 膣奥から愛液は絶えず生成され、ねじ込みピストンの度にチンポを覆う潤滑油へ早変わりする。それでもカリ太の宿命なのか、微かな動きにもヒダがくっついてしまう! この刺激が淫音よりも素早く全身に広がっていくぅ゙!

 

 同調するように生殖器をやや乳白色の糸橋――――それが何本も性器近辺にかかっている。

 

「はぁぁぁ~~~あああぁ! ひッ! ひうううぅ! ふとぉいいっ! おっきいのぉ! ぐちゃぐちゃ鳴らしてぇ! ぉ゙は…………かハッ!? ひゃふううううう~~~っっ!! 膣内荒らされてるのぉお!」

 

 いいぜぇ、いいぜぇぇ! セックスいいぜぇぇぇ!!! 化け物だがコイツのまんこ最っ高じゃん!!

 

 何かほざいてるがどうでもいい! 膣内温度をも超えるドロ熱い精液…………もうすぐ射精るっ! 

 

 コイツの二の腕よりも太い〝俺の〟チンポで膣内射精! 妊娠! 種を殖やせ! 接合子となれっ!

 

「おおおおおっおおおおっオオオオっっ!!」

 

 

 じゅばじゅばじゅばじゅばじゅばっ! 

 

 

 ゴヅッ! ゴヂュゴヂュゴヂュッ! バチュバギュバギュバギュバギュッバンバンバンッ!

 

 

「ひン゙~~――――へッ! え゙ええッ゙! ひゅぅ゙ハァッ゙! お゙ぁ゙! おおおア゙があああ゙あ゙あ゙ッ゙! あ゙ ! あ゙っ゙あ゙ あ゙ あ゙あ゙――――」

 

 

 オカセ、ハラマセ、メスヲワカラセロッ――――ッ!!

 

 

 ぶ――――ぶヂュッ、ドプププッ!

 

 

「~~~~~あ゙っ゙!? ああああはっあああ~~~~っ゙い゙っ゙!! い゙い゙いい…………ぃ゙…………う゛ぁぁあ゙あ゙ーーー!!」

 

 

 ビュルー! ビュルーー! ドプンッ…………!

 

 

 メスに種付け――――成し遂げるっ!

 

 

 …………ったくよ、子供を作った奴らはこぉ~~~~んな気持ち良くて楽しくて、オスの尊厳を確固たるものとする行為をしてやがったのか!

 

 はっ! あああああああぁ~~~~! 中出し…………直接子宮へぶっ放さなければセックスは何の意味も持たないっっっ!!

 

「――――はぁぁ……………………ハッ、はっ~~~………………ふっ、うぁはっ…………ん゙! はっーーはっーー……………………」

 

 はっぁ! ぐっ゙!

 

 痙攣アクメロリマンコにチンポ吸い込まれるっ! この淫乱がッ…………! コイツがセックスしてぇだけだろ絶対っ!!

 

 

 長い長い膣内射精が終了した。が、性欲は〝留まる〟言葉を脳内から投げ捨てている。

 

 

 奴は絶頂しながらも表情変化を最小限に抑えているが、ぐにゅぐにょ波打つ膣壁へメスを求めるチンポを埋め込ませ、精液を閉じ込めようと身体が離そうとしない。

 

「一度で終わるわけねぇだろ! このまま二回目の中出しキメてやるからなっ! オラァ化け物っ! オスのチンポに平伏せっ! このっ! このっ! このォ!」

 

 膣内と亀頭にアーチが引かれるのは少し先延ばしだ! 一度目の精液をさらに奥へと密閉させてやるんだよッ!!




イシュチェは永遠に経験済みの処女なのだ。
中出しは止まらない...

ブックマーク感想評価、お待ちしておりますm(_ _)m


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残-12-3

イシュチェ視点で連続中出しです。


 アァ! んぎゅああっ! はげしっ…………! 

 

 ひングッ!? おああーーっ! ははッあああ~~~!!

 

 

射精の度に激化するであろう性欲っ、それだけ求めていたのだなっ、身体を重ねられる相手をっ!

 

 爆風に飲まれたかの膣内射精、許多の遺伝子細胞が私の身体中へ浸透するっ…………

 

 処女膜を貫通させる。セックスの中でも男性が特に興奮し一回きりの要素だからこそ、女性が処女か否かは値打ちにも関わる。そのような嗜好と思考を持つ者が多いのは理解出来る。

 

「あハァ! いヒァァッ! はぅふ! んんぅう~~~~! はへっ! ぉうううッ!」

 

 

 ぐぼっ、ぐぼっ、ぐぼっ、ぐぼぐぼぐぼっ!

 

 

 押し込まれているっ、子宮から卵巣、彼の精液は届き真っ白に埋め尽くされているのに押して突いて叩いて圧して…………

 

 童貞である事をコンプレックスに思っていた彼。オスとしてのプライドを煽動して申し訳ないが、こうでもしなければ彼は私を抱けないであろう。

 

 膣内射精を果たした彼はメスである私に種として『わからせる』オスの精強な力に物を言わせ、受精させるまで腰を振るわせている。

 

 

(カリ首で抉られっ…………! 陰茎の中心部も劣らず寸胴でっ゙…………! ダメだっ゙、感じるな感じるな私っ゙! この者の快楽を優先させないとっ゙! 私が快楽に囚われて――――)

 

 

 だけど…………化石老体の私とて生前は人間の女であった…………記憶だけは遺り続けているからっ…………オスとメスのシンボル、それが一方的な衝突だとしても身体が、メス種として残存本能が叫ぶのだ『種を宿し繁栄させよ』と――――

 

 

 犯される度に――――何百年も繰り返しているのに――――慣れは訪れない――――

 

 

 

(貴様…………名は裕矢と言うのかっ、すまないなっ、私は生殖器があれど『生殖機能は働かない』んだ…………子孫を産めぬ私の価値、いくらでも膣内射精を繰り返せる性玩具…………それだけ)

 

 

「陰茎の太い部分でぇ゙! 膣内削られる射精したばかりなのにこんなっ、こんなぁあああっ!」

 

「おっぱいを見せろっ! …………おぉっ! デカすぎて血管透けてるじゃねぇかエッロぉ! 吸わせろんじゅじゅっ! じゅぅ~~~~じゅぢゅっ~~~!」

 

「ン゙ッ゙ふぁああっ~~~~!! あ゙アッ゙~~! ひゃめひい゙っ゙!? あ゙あッ! ああっ゙あ゙あ゙っ゙~~~っ゙!!」

 

 死神にも血は通ってたんだな。私を侮辱する口調で胸を握り締められる。

 

 彼の手のひら、成人男性がいっぱいに広げても胸の全ては収まらず隙間から逃げようとする――――

 

 「はぅ゙!? んっ~~~~はへゔッ゙~~!? 胸ぇ…………くるしっ゙! んギュッ!? ゲホえほッ! ハッ、ハァァ~~ッ!」

 

 「こんなエロい服着やがって! 中出しセックス目的以外の何だって言うんだよええっ!? 後でパイズリもさせてやるからなっ、てめぇの全身所有権は俺の物だ!」 

 

 膨らんだ乳輪ごと咥え、囓られ引っ張られる…………! 

 

 乱暴されているのに悦んでいるっ、カウントが終わる残り12日間は徹頭徹尾のセックスだろう…………っ。

 

それでもこの者の悔いを緩和させられるのならば――――それが私に与えられた役割っ、望んで犯されよう――――旅立つまで私が貴様の全てを引き受けるからっ…………――――

 

「また射精すっぞ! 孕めバケモンああぁあああああっっ!!」

 

「はッ゙あああああッ!! くァはぁぁ~~~ン! ああンッ!? 放てっ! ケダモノ交尾で達しろっ! あぅ゙! ぁ゙っ゙ああああっ゙~~! 私がぁっ~~~~全部…………受け止ほおぉぉ゙っ゙~~~!!? はァァァーーーー!!」

 

 

 何千、何億…………繰り返した膣内射精。

 

 

 今し方射精した物、先程射精された物、 複雑に混ざり合い子宮内は人造湖と化した――――が逆流。

 

 元より私の膣内は小規模で、彼の陰茎全てを招き入れるのに無理をしていたからだ。 

 

 …………犯され続けていけば膣内も覚えるだろう、彼の味とメスを悦ばせる事に特化された寸法を――――彼が死ぬまで私の身体は専用品に作り替えられていく。

 

 

 ぶっ、ぴゅぴゅ…………ぬぽんっ! 

 

 

 ドボッ…………ドボッ…………ドボッ――――

 

 

 ”メス〝 に〟オス〝が植えられる…………決して発芽は叶わないがやはりっ…………どうしたって私も快楽を得てしまうっ、死んでいるが『枯れながら生かされている』私はゾンビ、世界から嫌われ干渉されない私が唯一必要とされる…………それが死の花が咲いた者との交わい――――

 

 

「――――…………~~~ハッ…………はぁ…………っ、くるし…………てぇ…………おかし…………なるっ…………のにっ…………んぅ~~ハッ、ハッーハッ…………あ゙! ン゙ンッ!?」

 

「たった二回の射精で満足――――ついさっきまで童貞だった俺だよ、んな訳ねぇよなぁ?」

 

「~~~っ゙…………っ゙゙!」

 

 身動きが取れずゴポゴポッ…………精液が溢れる音を遮断させながら、角を掴まれ強引に立ち上がらされた。

 

 彼との30㎝以上の身長差、床に脚が付かない私を視線でも犯し――――下半身の精は補充を終え、斜塔のような陰茎で三度女陰を貫く――――

 

 




次の投稿は10月になったらですね、別の報告も出来るかも?


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残-11-1

 この性便所、命令すれば何だってするっ!

 

 

 正常位は100回以上楽しんだから、次は「てめぇが動け!」と鎖骨から伸びている化け物の証を握り、指先からマンコまで汗だくになったコイツの意識をたたき起こす。

 

 すぐさま股を開いて俺のチンポと擦らせ合うが――――濁りを含んだ体液で汚されていた身体も髪も、ハッと気がつくよりも先に穢れを祓う聖水でも浴びたのかっ!? 

 

 一瞬にして出逢った当初の『コイツ』に戻ってやがった!

 

 

 ぬちぬちっ、ぐりゅりゅっ! プチンッ! ミチチッ!

 

 

「キャはぁ゙あああ゙ッッ!! ん゙っ゙!! おおお゙っ゙っ゙~~~! へはァァッ、いふッ、くぁあああっ!」

 

 

 ――――ほうッ゙!゙?゙ 少なくとも100回は俺のチンポでかき回してやった化け物のマンコから血が出てッ゙!! コレがッ!

 

 

「私のぉ! 身体はぁ、処女膜はぁっ! んふっ! んふぁああっ゙! 時間経過で細胞が復元っ! 死滅すら問題例外でなくゔぅ゙っ゙! 『死んでいるが死ねない』のだはぁ゙ああぁああっ!」

 

 

 ……………………やっぱそうかっ! いくら汚しても一定時間経てば綺麗さっぱり、風呂に入る必要も無いって事かい? 

 

 流石は死神サマ! 化け物の頂点だけあって便利かつセックスに都合がいい機能を備え付けておられます…………ね゙ぇ゙ぇ゙っ゙!!

 

 

「ん゙ゴッがはッ゙!!? あ゙~~~~あ゙あ゙ぁ゙っ゙、おゴふっ゙! いやぁひゃあああっ! やめ゙ぇ゙へっ! イぁ゙! いぁ゙ぁ゙!」

 

 チビな女体が太チンに跨がる、いい眺めだと淫液散らしながら跳ね回る化け物を見物し、俺は一切腰を動かさないマグロだったが――――奴が腰を上げた不意に角を掴んで思いっっっきり引き寄せてやった!

 

 

 ぼごぉ!

 

 

「ッッ~~~!?ーーーーッ゙!? くハァ…………ッ゙ぁぅ゙!?」

 

「ハハハハハハハ! 処女膜まで復元とかそこまでしてオスを悦ばせたいのかよ仕事熱心ですねぇ! 犯しまくっても全然ガバって無いのも復元だなぁ、てめぇのマンコとパンパンパンッ! 俺だけのセックスサウンドアプリだぜてめぇは!」

 

「そんなパンパン鳴らせてなひィィ~~~! 音聞こえるのやらんらぁあああっ!」

 

 

 ぬっぢゃ、ぬっぢゃ、ぱちゅぱちゅぱちゅっ、チュゴチュゴチュゴッ、ゴリュッ、リュゴリュゴッ!

 

 

 ~~~~ぁ゙ぁ゙あ゙あ゙ッ゙! 射精た! 射精だぁぁぁ………………っ゙!!

 

 もー何回目か忘れたが膣内射精…………飽きねぇよっ、化け物だがマンコ、身体と外見は飛びっきりロリ巨乳だからなっ!

 

 

 …………砂時計が告げて来やがったか、サラサラサラサラッ――――残り11日かっ、ヤリまくって耳を懲らす暇も無かった。

 

 

 怖くない、怖い、二転三転するが『怖くない』

 

 

 この化け物が残り11日、どんな災厄も寄せ付けず俺を守ると偉そうに断言しやがったからな! 守って貰おうじゃねーかよぉ化け物さんよぉ!

 

 

 ……………………つーかよぉ、残り11日家の外に出ず只管中出しセックスするつもりだからさぁ、守るもクソもねぇーーんだよなぁ!

 

「おいっ、チンポを舐めしゃぶって綺麗にしろ」

 

「はぁ…………ヒュッ! はヒュッー! はヒュッ……………………分かった、陰茎…………しゃぶる…………んぷンッ! ちゅぱっ、れろちゅんっ、ちゅぷちゅぷっ…………チロッ…………」

 

 

 フェ゙! 初フェラチオ~~~ォ゙!! 

 

 

 初めての卒業に全部コイツの〝穴〟を使ってやるぜ!

 

 

 死体な冷たさは滅却、精液とマン汁配合果汁棒へ口より先に舌伸ばす! チンポしゃぶりしたかったのかよドスケベがっ! 

 

「じゅぶっ、ンッ、ぬふぅぅ、んんっ~~…………」

 

 水蒸気発生しそうっ! ヌメった唾液をまずは側面に引き延ばし――

 

「ぷぁぁ! んむぅッ゙! ぬぽっ! ぬぽッ! ぬぽヂュ! ヂュッ、ぢゅりゅうぅ~~! フッ、ふふぅぅ…………」

 

 

 おおおおすっげすっげぇ! 正面から食らい付くぅ゙う! 初フェラだけどコイツのは絶対に上手い! 何本チンポしゃぶりまくって来たんだか! 

 

 

 ――――んっ?

 

 

 充電したまんま放置していたスマートフォン。デフォルトの着信音がむわぁぁっ…………オスとメスの性混合臭が充満する空気に割って入る。

 

「ちっ!」

 

 偶然仰向けのまま手が届く範囲だったので、面倒ながらディスプレイを確認した。

 

 内職先からだ、チラシ折りとシール貼り、近場だから本来は午前中までに届ける予定だったんだ。

 

 責任者が「これだから低学歴はっ!」とディスプレイ越しでも青筋おっ立ててるのが分かる分かる。

 

 

「……………………うるっせええええええええええええっっ!!!」

 

 

 内職は大事な収入源、だがどうだっていい! 死ぬと決まっているのだから時間を消費するだけだ! 

 

 その時間に当て嵌めるのはセックス! 交尾! 膣内射精!!

 

「ぐぶッ!? ぼぼァ゙ァ゙ッ!? ぐぽッん! ぷぢゅっ、ぷぢゅぢゅっ! んぢゅッ~~~~ッ!? ングッ…………ゴポッ、んぎゅっ…………ぐっ、ぐみゅっ…………っぱ、はっーー…………はっーー、の…………げぽほッ…………飲んだ…………ぞっ…………」

 

 通話を断ち切ってやったと同時に口内射精。銀髪に爪を引っかけ喉奥――――食道までグリグリ挿入! 処女膜再生する化け物なんだから、これくらい平気だろっ?

 

 ……………………っ、睡眠欲は消え失せ、性欲は俺も『化け物』になっちまったが、食欲だけは今までと変わらねぇかっ、もう我慢出来ねぇ…………食い物……何かっ…………

 

 

――――…………! 食い残していた出前の数々っ、テーブルに載ったままだっ!? 

 

 

「何でもいい! 腹が膨れりゃ性欲もさらに増すだろうぜっ! こんだけじゃ足りねぇ、ちっ! 注文するしかねぇな!」

 

 1秒も無駄にしたくない、顎で「てめぇから股開け」と俺の瞳は、初対面でのコイツよりも凍り付いていただろう。

 

「あ゙ッ゙あ゙ッ゙!! また太いので膣内ガリガリされちゃうふぅぅッ!? んう゛ぁあぁッ! はぁ゙ぁ、ああ゙ あぁ゙ッーー!」

 

「店のピザぁ! 端から端まで全メニューもってこい!」

 

 選ぶのも面倒くせぇ! 晩餐らしく大胆にイくぜ! 金の心配する必要もねぇからな!

 

 ピザ屋との通話中も背面側位! 

 

 ん~~~~角度の都合上腰動かすのが中々難しい、勢いつけすぎるとチンポ外れちまう。実験台にして本番相手が居るから速やかに実行だ!

 




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残-11-2

「ァあ゙ぁぁ゙! ひっ゙! あ゙! あッ゙! んぎ! あ゙ぁ゙!

 

 脚を閉じさせ膣圧を張り詰めて、びろんっ――――膝を持ち上げ横M字させりゃイージーピストン。脚を移動させるだけで全く別のセックスとなる! 

 

 奥深いねぇ~~! コイツの膣も俺のチンポ丸呑みするくらい奥深いがなっ!

 

「おらぁっ! おらぁっ! マンコ縮めて精液搾れオラァッ! ――――んっ、来やがったか俺のピザ!」

 

 肌の乾いた音と結合の水音が同時に響く…………陶酔、自分で作った曲に酔う作曲家もこんな気持ちだったのかも。

 

 空気が抜けたみてぇに腹を凹ませる化け物、その腹に精液をビッチビチに撒いて――――インターホンが遮って来る。

 

 バイクのエンジン音、三台くらいで配達に来てるのか。あの量を一台じゃ無理だもんなぁ! 全部頼んでやったお客様だぜ俺は!

 

 

「ほらよっ、つりは取っとけ! テーブルに全部乗せたら蓋を開けろ! あ~~~すんませんねぇ! 『コイツ』セックス大好きでして繋がったままが良いと駄々をこねるモンだからさぁ――――お出迎えセックスだ!」

 

 

「ひゃわ゙あぁッ゙~~~!?? 嫌だあぁあこんなの見せたくないいッ!」

 

 届け先のお客様が相互性器接触――――歩行可能な駅弁ファックしたまんま玄関口に来るとは、予言者でも視えない光景だったに違いない!

 

 三人の配達員は揃って後ずさり手すりに激突。おいおい、ピザだけは落とすんじゃねーぞっ?

 

 ロリ巨乳少女の生ハメシーンを凝視する間もなく、言われるがままテーブルへと――――土足だがどうだっていい――――運び込んで折角の万札を拾わず、バイクに乗って逃げ出して行った。

 

 

「ぐあっ、ガツガツガツガツ! ハッーハッー! バグバグバグバグバグ! ぐもっ! ガリッ、むぐぁ! ムジャムジャムジャ!」

 

 

飯だ飯だ! どんなトッピングか、どうだっていい! 

 

 食欲と性欲を同時に満たすハメハメランチだハハハハハハッ!

 

 ピストン連打しながら片手でピザを掴んでは口へ、掴んでは口へ。節約していた頃はメニューを見るだけで我慢していた高カロリー…………舌が肥満になる程たらふく食うっ!!

 

 しっかし…………コイツの膣内っ、配達員の奴らにセックス見られてから熱が増してんぞっ゙ーー! チンポおねだり汁が水飴よりしつこく絡んでくる゙ッ!

 

「興奮剤になってるとか、トコトンまで淫乱かよっ!」

 

「ちがっ゙!? ちひィ゙イイ゙~~~ら゙ぁ゙はああぁあ~~~ッ゙!」

 

「何が違うんだよオラッ! イケ! イケッ! 俺に淫乱アクメヅラ見せろォ゙ッ゙!」

 

 

 じゅぼ! じゅぼ! じゅぼ! じゅぼ! じゅぼっ!

 

 

「ゔヒィ゙ッ゙ィ゙~~~ア゙ア゙ァ゙ア゙ア゙~~~ーーぼォ゙!? う゛ぉホぅ゙ぅ゙!! ぁ゙やあああぁ゙っ゙!! も゙っ! も゙っ゙…………おおおおおおおおおっっ~~~~ーーー!!」

 

 

 コイツの角は便利だっ、バイク運転するみてぇな持ち方――――腰を掴まずともライダースタイルでハメハメ反りバック! 

 

 もしかして『セックスの時、ご自由にお使いください』ってエロアイテムとして生やしたのか? うわっ…………っ゙! 俺はまだ膣内射精してないのにフライングかよっ!?

 

「――――てめっ゙!!」

 

「うぁっ…………あ゙あ゙ぁ゙うーー! きャむ゙っぐ!? ふぁぁ…………うしっ、後ろから犯されぇ゙ぇ゙!!? ゔゔゔッ゙ゔ~~~ッ゙!!」

 

「俺が中出しするまでイクんじゃねぇよッ! 膣内に射精しながらギュグギュグ締められるのが最高なのによぉっ! クソがっ! 『身体を好きにしろ』っっったのてめぇだろうがぁ゙! 俺の思い通りにマンコ動かせオラッオラッオラアアアア!!」

 

「へォ゙おぉ゙゙! ん゙ぉ゙ッ゙!? あ゙ぐふぅぅ゙! ンンッーー!! ハァーーッ! ハァッ! ハアアアアアアッウウウッ!! イッ、ヒッ…………イフッぅ!? ィ゙…………ギィィ!! イッ…………――――ギヒイイイイイイ゙ッッ゙!!」

 

 

 ボプッ! ボピュッ、ボピュッ! ヂュッ! ヂュッ~~~ドビュヂュッ~~…………!

 

 

「ぁ゙ ぁ゙ ぁ゙ ぁ゙ ハッ ハッ ぉ゙ ゔ んっ…………ふっ、ふっ~~~…………」

 

 

 ぐりっ、ぐりんっ…………ズポッ、ンッ!

 

 

 ――――ハァ、ハァハァ…………きっ、たぁぁぁ…………ッ゙! 子宮フェラで精液チューチュー! そうだよそれだよ、ベストアンサーマンコはっ! いくらでも根付かせてやっから死ぬまでに孕めっ!

 



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残-10-1

睡眠欲。

 

 人間にとって〝生きる〟行為に不可欠な欲求も彼にとっては不要な物となっている。

 

 空腹になれば電話一つで食事が到着する。世の中は便利なシステムが豊富になったな。

 

 空腹を満たしている最中も彼の中で最も欲求が強い性欲を満たす――――いやっ、摂取しても決して潤うことは無い、命尽きるまでの残り10日…………私を犯すのみ。

 

 髪や角を掴まれ後ろから膣内へ…………私も彼と同時に達した。

 

 二日間休息せずに犯されている物だから、四肢の骨が鉛に変化したような疲労困憊、処女膜を含めた細胞は一定の時間経過で完全復元するが、疲労や空腹はどうあっても癒やされない。

 

「はぁ~~~~はぁ~~~~……………………まっ、まっ……………………てっ………………ん゙っ゙!? ふほっ…………ぉ゙!」

 

 っ、彼が旅立つまで全ての欲求を引き受けなければならないのにっ…………反射的に否定と捉えて当たり前の言葉を出してしまった。

 

 

 無言、彼は応えずに陰茎をぬぶぬぶっ…………ぬぽぢゅっ。

 

 

 精液と膣液が混じった――――復元した処女膜を割られたので、先程まで〝壁〟を形成していた肉血の一部も――――いやらしい音を立てながら蟻の巣よりも複雑に分岐した陰茎の血管を額にぶつけ顎で視線で命じる。

 

 

 …………『胸で挟め』だな。

 

 貴様の嗜好に適合するから惹かれた、もし胸の小さい女体の方が好みならば『そういう者』が貴様の元に現れていたのだろう。

 

 同族…………あまり使いたくない単語だが、そう表現するしかあるまい。

 

 

 たぽっ、たぽっ、ずりゅずりゅっ、ピクッ…………

 

 

 んっ、んっ、陰茎っ、直角になろうとするっ…………あっ、射精するのかっ、いいぞっ、存分に放つがいいっ…………! 

 

 

――――んくぅッ゙! ふっ、あんっ…………射精か…………。

 

 

デロンッ…………

 

 

 命じられるがまま、乳内射精中も挟み続ける、精液を搾っている最中に鍛えられた鋼鉄の硬さを取り戻しており『角の造形は牛とは似つかなねぇが、おっぱいは牛よりデッケぇな!』と両腕を力一杯捻ってきた。

 

 

 母乳でも搾ろうとするつもりなのだろうか…………性欲を増長される艶音程で喚きながらも、私は陰茎を挟み扱く事しか出来ない。

 

 すまない、母乳はどうあっても噴出が叶わない。

 

 

 だから――――そうっ…………へぉ゙っ゙!? お゙っぁ゙っ゙!!? わっ゙! 私をっ…………鈍器で殴り付ける様な衝撃で膣内を犯せっ゙っ゙~~ッ゙! 身体っ゙! 好きにしていいからあぁ゙あ゙あ゙あ゙っ゙ーー~~っ゙!!

 



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残-9-1

 びゅぶっ!? ドププッ! ビュルビュッ、ビュブッ! ビュッ……………………

 

 

「……………………………………な、ん、で………………………………」

 

 せめて物手向けか情けか、詩を詠うように砂時計は語る。

 

 

 ――――残り9日。

 

 

 俺は…………3日間もセックスしていたのかっ…………この――――

 

「はぁ…………っ…………っは、はぁ…………ん゙…………っーーー…………?」

 

 

 死神、違う。

 

 

「どうし……………………た…………っ? 私を犯さないのか…………ッ?」

 

 

 化け物、違うっ。

 

 

「……………………?、?、?…………貴様っ…………」

 

「なんで…………お前は抵抗しないんだよっ、レイプ…………されてんだぞっ!? 無責任膣内射精っ、俺…………の父親がっ…………したのと同じっ…………俺もして…………そん、そんな事されて…………なんで! なんで! なんでっだよっ…………!」

 

 注文した食べ物の容器はテーブルだけに収まらず、床へも無造作に散らばって精液に愛液に汗も、俺とこの子の体液も広くない一室を酸素が切れそうな程に模様替えしていた。

 

 正真正銘のヤリ部屋、俺が一方的に無抵抗なのを良い事に乱暴して…………髪を引っ張って…………角を揺さぶったり…………

 

 膣内射精した精液をさらに膣内射精で上書きする。望まれないプレスでの子作り…………お遊びで実ってしまった命…………大嫌いで顔も知らない父親と同じ事を…………この子にっ!!

 

「はぁっ、はぁぁ…………性の衝動から我に返った…………っ、こんな現象、あぁ、はっ、ふンッ…………初めてだが…………」

 

 男の力で四肢を押さえつけられ、乱暴セックスしていた相手がチンポを萎ませ身体を解放。

 

 童貞を捨ててからずっと本来なら12日間ぶっ続けて中出しセックスさせられていた相手――――俺…………のチンポは射精すればするだけ硬度や直径が増大していた。燃料切れなど起こさない…………筈だったチンポは、銭湯で見かけたお子様よりもミニマム。

 

 賢者タイムではない、この子に飽きたからでもないっ。

 

「お前はずっと…………こうやって過ごして来たのか?」

 

「私の…………過去など貴様には関係ないだろう」

 

「そうだけどっ! お前からは『命を狩りとる』意思がこれっぽっちも感じられないっ! 俺は完璧に死神って思い込んでて、お前も〝死神と勘違いさせる〟言動をしていたけどっ――――」

 

 

 

 本当は死神じゃ…………ないんだろ?

 

 

 

 彼女の表情が無、そして苦以外に初めて変化したそれは〝驚〟

 

 演技ではないだろう、体液まみれの不浄な肌は彼女が黙してしまっている間、浄化され破けていた着物すら初対面の時と同一の姿を取り戻す。犯している最中にも何度か見た…………

 

 人体組織や衣装の繊維まで一番清潔な状態に巻き戻しされる。

 

 この能力…………死神ならば「不死身だから」で納得出来るが、彼女のは自ら力を使っている感じがしないのだ。意思とは無関係に『勝手にそうなってしまう』としか。

 

「…………私の使命だからっ、貴様は背負い生み出してしまった負の思想や概念、その全てを私にぶつければいい。私が受け止めるからっ…………最期には安らかに、旅立てるように…………」

 

 

 この子を犯す事しか考えられなかった三日間。

 

 

 この子と出会って四日目の今、性欲は失せ湧き出て来た感情――――哀情だった。

 

「…………っ゙、なぜ…………貴様は泣いているっ…………?」

 

 涙が頬を伝い地面を濡らす、それ自体は俺の34年間で同世代の誰よりも流したと言い切れてしまえる。

 

 母親から拷問される、学校で虐められる、施設でも虐められて、社会人になっても見下され陰口を叩かれまくられる――――もう陰口のカテゴリーではない、隠そうともしない尊厳批判。

 

 涙の数だけ強くなれる、くだらない、まやかしの言葉がガキの頃流行ったっけ。俺は強くなれたか? ――――なれませんでした。

 

「触れ…………たんっ、だよ、お前のっ…………おっ、お前は絶対違うっ、死神なんかじゃないっ!」

 

 彼女は言っていた、『狩るのは私だが選んだのは私では無い』と。

 

 

 ――――嘘だ、狩るなんてこの子には出来やしないっ。

 

 

 この三日間、回想出来る…………

 

 人間としての生存本能、危機的な状態に陥った俺は何としてでも異性を孕ませ、遺伝子を残存させようと性欲の権化になって射精して、射精して射精して…………膣内に注いで子宮に潜り込ませて……………………

 

 理性は本能の前に死んだ、…………けど再び戻ってこれた。理由としては最低かもしれないけど…………

 

「身体の内側、そのっ…………おまんこと俺のが繋がっててさ………そこから来たんだっ…………悲しみ」

 

「っ…………っ、私にっ、悲しみなどないっ、戯言はあの世で聞いてやる」

 

 流している側なのに、流されて来たとは。

 

 アウイナイトの瞳が夜の海へ落ちていく、瞳孔が拡大され眉が十一時と一時に向かう、初めての威嚇にも不思議と怯まず言葉を繋げる事が出来た。

 

「…………ッ、ごめんなさいッッ!!」

 

「ハッ……………………? 何故っ、命を狩りとられる者が狩る側に対して謝罪をするっ…………? 謝罪される理由が分からないっ…………」

 

 そうだろうな、三日ぶっ続けて犯していた癖に、今更布団に額が付くまで頭下げられても「何だよお前」って…………なるよな。

 

 頭を上げろ、そう言われグズついた目を擦りながら、今っ、たった今初めてこの子と本当の意味で視線を合わせる事が出来た。

 

「……………………なるほど、貴様は優しすぎる性格をしているのだな。辛かっただろう、その生き方は…………」

 

彼女の第三の目は渦巻くように煌めく、俺の過去を拝見していなければそのセリフは発せ無い。

 

 肉体を殴られても蹴られても只管に耐えた、陰湿な嫌がらせで精神を削られても耐えた。 

 

 俺は優しくなんてない「今抵抗したら相手と同じになってしまう」と言い訳しながら、反論の言葉一つも出せなかったヘタレだ。

 

「やり返したい相手は数え切れないくらい居たよっ! でもやり返せば施設から追い出されたり、学歴も資格も無いから本当に何処からも雇って貰えなくなりそうでっ…………怒りや苦しみの発散方法も分からなくって…………」

 

 34年間、溜めに溜めていた全てを彼女にぶつけてしまっていた。けしかけるように誘惑されたって、「やってしまった」事実は覆せ――――

 



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残-9-2

「んっ……………………貴様は何も悪くない、思い出したくない過去を覗いてすまない…………私の方が謝罪するべきだ。辛かったな、頼れる者が居らず自分以外の全てが敵…………そんな世界で34年も…………辛かったな…………」

 

「…………………………あぁ、あっ…………うっ………………ぁ゙…………」

 

 唯一の肉親であった母親からも、愛情代わりに暴力を注がれて来た。

 

「愛情って何だろう?」…………不明なまま俺は死ぬんだろうなって思っていた。愛したい相手も、愛される相手も今後一切現れないから。

 

「その気持ちも私が受け止めよう。泣け、心から泣いていい、積年の想いを込めて、今…………」

 

 彼女とは対になる体液で汚れた髪を撫で、虐待痕が形見となった腹部に手を回し――――俺は産まれて初めて抱きしめられた。

 

 俺よりも体温が低かった彼女の手は、熱いんじゃなく『暖かい』

 

 ハッ…………ハ、いい歳したおっさんになった俺…………小さな女の子に抱きしめられて…………泣いちまってるよ、身体だけ大人の赤ん坊だよっ…………

 

 他人からすればキモい光景かもしれない、女の子可愛そうだからお前は死ねとか思われるかもしれない――――けど

 

「――――あああああああああああああああうああぁぁああああああああーーーう、わっ、わああああああああああああ~~~~~~」

 

「んっ、よしよし……………………いいんだぞ、今は何も気にせず思いっきり…………その涙も受け止めよう」

 

 家族でも友達でも恋人でもない、人間と立場も格式も異なった彼女から――――確かな愛情を感じながら数時間泣き続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………………………………………」

 

 母親から抱きしめて貰う、子供からすれば実に簡単な愛情表現も、サンタクロースに手紙でお願いするくらい憧れていた5歳の頃。その手紙は母親に破られてしまったけど。

 

「お前、いやっ……………………――――イシュチェ、だったよな?」

 

 俺なんかをずっと抱きしめてくれていた少女、三日間風呂に入ってない俺は汚くて臭い筈なのに、涙と鼻水が止まるまで肌を触れ合わせてくれていた。

 

「あのっ……………………さ、シャワーになっちゃうけど…………浴びてきなよ…………イシュチェの身体まで汚れちゃったし…………」

 

 出逢ってから〝死神〟〝化け物〟としか呼ばれていなかった少女は、不意の固有名詞呼びに謝罪した時とは別、首に突然息を吹きかけられたように困惑した表情を作っていた。

 

「わっ、私への気遣いは無用だとっ…………貴様は私の組織構造を知っているだろう? 何もせずとも清められ――――」

 

「今夜はまた出前になるけどさ、一緒に晩飯…………食べて欲しい。話したいのとか聞きたいのとか…………色々あってさ。出前が来るまでの間浴びてきなよ、女の子だし少しでも早く汚れは落としたいでしょ。その間俺は散らかった部屋を片付けるよ」

 

「気遣いは無用だと――――」

 

「浴びて来て」

 

「だから――――」

 

「浴びて来て」

 

「………………………………分かった、私まで食事をいただいてもいいのか?」

 

 ヤっている最中にピザが宅配されても、俺が全部独り占め。死神だからを免罪符に例え空腹の訴えがあったとしても、俺は食事代わりにチンポを食わせていた…………最低。

 

「私は食事を取らなくても死なないのだぞ?」

 

「でもっ…………お腹はきゅ~きゅ~してるし」

 

「っ……………………ぅ………………」

 

 ごり押しだがシャワーを交代で浴び、食事を共にする約束が出来た。

 

 自分の身体に裏切られたみたいだ、そう呟く彼女はお腹を抑えながらちょっぴり頬をさくらんぼに染める。

 

「もしもし、注文なんですけど4番と7番、あと19番と21番をお願いします」

 

 同一人物とは思えない。スマートフォンに意思があればピザ注文時との豹変を指摘していただろう。

 

 サイフの資金には余裕がある、今夜は出前に頼るけど明日からは俺が作ろう。

 

「さっ、可能な限り綺麗にしないとっ…………」

 

 事後散乱、雄が雌を組み伏せ粗暴に交わらせた部屋を一巡、 この無秩序っぷりは今夜だけじゃ綺麗にしきれないっ…………

 

「イシュチェ……………………」

 

 シャワーのダイヤルを回す音、自分が浴室に居ないのに届いてくるのも初めてだ。

 



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残-9-3

 気を遣わせてしまったか。

 

 性衝動に支配された理性、取り戻す者は600年以上生きて――――死ねないだけ――――見た事は無い。

 

 見た事があるのは二通りだ。

 

 身体の主導権を譲渡し、交わらせ命の砂時計の音が消えるまで犯される。

 

 もしくは「気持ち悪い死神」と視線に入れる事すら忌嫌い、遠ざけたまま命を散らせてしまうかのどちらか。

 

 初めてのケースに私は困惑している、あの者…………裕矢も先人達と同じになるだろうと思っていたから。

 

 きゅぅぅぅぅ――――ミイミイゼミよりも忙しなく、腸飼っている虫が栄養を求める。

 

 …………4ヶ月ぶりに食事か、気遣いはするなと繰り返したが彼は譲らず、私と話し合う場所も作ろうとしているらしい。

 

(湯を浴びるのは二週間ぶりか)

 

 例えドブ沼に落下しても一定時間で私の全身は最も清潔な状態へ復元される。それでも女という概念の元、銭湯に侵入して湯浴みの機会を設ける時はある。

 

 気がつかれない、世界から嫌われている私はあらゆる干渉を無視する。侵入は造作も無い、気持ちの問題、手動で清めたい時もある、それだけ。

 

(すんっ、匂い…………悪くないっ、すんっ、すん)

 

 借りてしまったボディスポンジ、鎖骨からの角を洗い流した私は、特に精液を染みこんだ胸囲を泡立てせていく。

 

 

*

 

 

「おかわりいる?」

 

「茶碗一杯で十分、気遣いは――――」

 

 彼女が入浴中にご飯だけは炊いておいた。

 

 一人暮らしでは炊かなかった量、俺も腹減っていたけど彼女の方が深刻なハラヘリムシに悩まされている。

 

「…………な割にはきゅ~きゅ~って」

 

「…………………………………………もう一杯だけ、頼む…………」

 

 たった一人の食卓から二人へ。誰かと共に食事する事だって初めてだ、小学校すらずっと除け者にされていたからな…………机を近付けたら○○菌が移るだの良くある虐め。

 

 この子と出会ってから初めてだらけの、初めて卒業だらけだ、童貞も…………

 

「ご馳走様、け、結局5杯も…………すまないな…………」

 

 おしぼりで新雪な柔っこさを誇る…………訂正、誇りそうな唇をスイッと拭った彼女。焚きすぎなくらい作って良かった、ピザを独り占めしてゴメンとも謝罪出来た…………

 

 セックス中に大方判明した事だけど、より詳しい形に纏め教えてくれた。

 

 彼女、イシュチェは飲食せずとも死ぬ事はありえない。どんなに空腹でもどんなに喉が渇いても生きていられる――――生かされているだけ、死ねないと視線を落としながら語った表情…………特に印象的であった。

 

 それだけじゃない、例え海へ沈められても彼女は絶対に死ねない。呼吸は出来なくなる、水圧でとても苦しくなる、でも深海数千㎞に到達したって――――彼女はこうして生きている、つまり沈められたその身で体感してしまった過去があるんだ。

 

 HPが1の状態で踏みとどまって、時間経過で処女膜を含めた全細胞が復元されるから不死身、HPが満タンになっては1で耐えてしまい満タン、耐え、満タンのループ…………ゲームに置き換えて補足するイシュチェだが携帯機を握る姿が想像出来ない。

 

 …………不死身だから時間は無限、プレイした事があっても不思議じゃないか。

 

「外観は幼いが今年で666歳、老体の化石、死ねないだけのゾンビだ。これでも〝同族〟の中では若い方らしいがな、肝心な同族とはこれからも会遇を果たす事は無い」

 

 聞いているだけで辛い…………666年間もあんな…………っ、ここで耳を塞いではダメだっ、俺から知りたいと言ったんだからっ…………!

 



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残-9-4

 イシュチェは死神――――なんかじゃ無かった。

 

 

 

 『葬前添者-プシュケテロス-』

 

 

 

「私に命を狩る力は無い、理が審判を下した相手に13日間付き添い、負の要因をその者から引き受ける。私が持ち得ている力などそれだけだ」

 

 イシュチェ以外にもプシュケテロスは存在する。これまでも、これからも、プシュケテロス同士がエンカウントする自体は皆無らしいのだが…………

 

 イシュチェは男性担当だから、情欲を刺激する格好をしているらしい。見事に興奮してハメ犯していた俺は、イシュチェが言う『いつも通り』の術中に嵌まったのだ…………

 

「私と交わる事が無くてもだ、負の要因を強制的に吸い取っているからその者は徐々に幸福へ、極楽浄土となり旅立てる。そういうシステムだ」

 

 皿洗いをしながらイシュチェの話を黙って聞く。お茶を飲むのも数ヶ月ぶりらし、安い銘柄だけど雪解けな表情で「気遣いは無用だが…………ありがとう」って、口癖みたいにさせちまったな。

 

 これだけロリで巨乳で美人で、合法的に中出しし放題なら殆どの男性は死ぬまでヤリまくる。稀にイシュチェが惜しむことなくセックス誘惑しても、性欲がピクンとも動かない者はイシュチェが近くに居ればいいだけ。同じ空間でなくとも役割は果たせるのだそうだ。

 

 まぁ、ヤらないよりもヤって死ぬ方が男としては幸せの度合いが深いらしいけど、そりゃそうだよな。

 

「布団、イシュチェが使っていいよ。俺はなるべく離れた床で寝てるから」

 

 三日三晩、体液容認してくれた敷き布団はベランダ行き。予備を取り出したけど俺一人がギリギリ収まる安モンだ。小柄なイシュチェなら問題ない、横向けばおっぱいははみ出すかもしれないけど…………

 

「持ち主は貴様だろう? 貴様が布団に入ればいい、私はアパートの屋根の上でも問題は無い」

 

「それはちょっと…………じゃ、じゃあさ! いっ………………………………しょに、とか…………で、いい…………かなっ…………?」

 

 初日で「出てけよ化け物!」と追い出した俺のセリフとは思えないな。

 

 俺は務めて自然な流れで――――結果キョドっているので童貞だった頃と何ら変わず女慣れしてない――――提案。

 

 やましい気持ちはなく、イシュチェは引かないだろうから間を取った意見。

 

 

 …………………………やっぱ止めた方が良かったぁぁぁッ!! 童貞喪失しても童貞のままだよ俺! こんな奴と一緒の布団に入りたい女の子なんて――――

 

 

「わっ、分かった、私が右に入るから貴様は左に…………それでいいか?」

 

 いいっ、のかっ…………お前の頭抑えて角を握って、都合のいい肉オナホとして扱っていた俺と…………

 

「おおおう! じゃそそっ、それでゴホゴホッ! フッ、えほほっ! ハッーハッー…………それで異論無し…………」

 

 ハイ、ここ童貞ポイントです。交わった関係なのに恥ずかしいったらありゃしない。

 

三大欲求の睡眠欲、イシュチェを犯している最中は消失していたのに…………くっ、アァ~~…………こうやって…………戻って来た…………

 

 その理由も俺の勘違いじゃないと思う、寂しさと悲しみに触れたからって。

 

 

 

 

 「っ…………………………!」

 

「どうした? やはり私が入ったからスペースが厳しいか?」

 

「そうじゃないよ…………」

 

 子共の頃は誰だって父親でも母親でも、家族と一緒の布団で眠った経験があると思う。

 

「無い、これも初めてだ…………どんだけだよ俺の人生」

 

 不幸自慢大会ならチャンピオンの座を譲らないって自信湧くわ。俺よりもっと不幸な人は居る、そうやって保ってきたけど――――

 

 

「イシュチェ……………………」

 

「…………何だ?」

 

 

「俺の人生34年間、いい事って一つも無かった」

 

 

「……………………………………………………」

 

 第三の目を使えば俺の過去を暴くなど造作も無いだろう。

 

 にも関わらず俺は34年間を振り替え始めた。中学時代の内容が終わってから、また涙が止まらなくなったけど嗚咽を多大に含ませながら、話し終わる事が出来た。

 

 イシュチェは何も言わずに傾聴してくれた。「もう過去を視た、その話は不要だ」と遮断する事も出来ただろう、でも全部受け止めてくれた。

 

「俺なんか…………産まれない方が良かった…………他の精子達に申し訳ないっ…………何も残せず役立たずの俺より恵まれない子共達の方がずっと生きるべきだよっ…………」

 

 死にたくないから生きてきた。

 

 生きていればいい事は必ずあるからって。

 

「無かったけどな…………――――イシュチェに出逢うまでは」

 

 

「なっ……………………っ゙!?」

 

 

 いつの間にか彼女は俺を抱きしめてくれていた。特大バストも反発せずに、俺の肌と同調するかに沈み込んでいる。

 

 泣きじゃくる俺は顔を上げながらさっきの言葉を復唱、面食らったのか視線を逸らしながらアワアワしている…………かっ、かわいい…………

 

 

「イシュチェはわざと死神と勘違いさせるように振る舞っていた。それって砂時計…………イシュチェと出逢ってからカウントが聞こえるようになっちゃうから『いっその事嫌われ者になればいい』『嫌われたまま役割を全う出来ればいい』って思っていた…………違う?」

 

 

「…………………………そうだ、私が死神となればいいとな。理が奪うのも偽りの死神が狩るのも同じだろう、その者の砂時計が止まる事は無いのだから」

 

 視線を背けたまま、今度はイシュチェ自身の過去…………あくまでも知っている物限定だが俺なんかに明かしてくれた。それが…………嬉しかった。

 

 

 ――――対象となった男が望み、満足するのであれば首も締められた。包丁で全身を切り裂かれた、海に沈められたのは本当だった、乱暴されるのは何時もの事、それ以上の――――人間であれば生命を絶たれる殺害行為すら彼女は受け入れて…………600年以上。

 

「今の私は死ねないだけのゾンビ、世界が滅亡しない限り生き続ける。…………私も生前は人間であった…………他の記憶は思い出せない、思い出せないようにされているのかもしれないが、人間であった事だけは確かなんだ」

 

 理に任命されプシュケテロスとして転生した。選ばれた明確な理由は不明のままだが『生前に大罪を引き起こした永遠の罰』かもしれないと、彼女は憶測している…………

 

「不老不死、灰燼魂焔、古来から憧れて止まない、森羅万象に抗う反逆行為。もしかしたら生前の私も求めていたのかもしれない」

 

真意は誰も教えてくれないがな。自らを貶す声色、俺を抱きしめている腕がちょっとだけ震える。

 

 

 不老不死…………映画とか小説で黒幕が最大の目的として掲げている生死観。

 

 

 憧れる気持ちは分からないでもない、人間だから死ぬのは怖い、どんなにお金を貯めてもどんなに有名人になっても――――必ず死ぬ。

 

 だから人間は子孫を残そうとする、絵画や建物などを作る、『自分は確かに生きていた』証を刻もうとするんだよな。

 

 

 ……………………俺は、何も、刻めなかったけど。

 

 

「念願が叶ったのか、知らないが私は不老不死になってしまった。……………………大いに痛感した、こんな物っ、求めるのは間違いであるとっ…………!」

 

 無感情なのは俺が捉えた第一印象に過ぎなかった。ちょくちょく感情の波は生じていたが、今のイシュチェが最も波を荒立てるいる。

 

「まだ……………………聞きたいのか?」

 

「聞きたい、イシュチェには悪いかもしれないけど俺は…………イシュチェをもっと知りたくなった…………ゴメンっ…………」

 

 もう意識が朦朧として来ただろうと前置きし、彼女は中断させるつもりだったかもしれない…………けど――――



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残-9-5

(私を知りたいだとっ、性の支配から戻るだけでなく…………奇特な男だ)

 

 対話は人間が必要とするコミュニケーション、人間でない私には必要の無い能力。

 

 全てを肯定すればいいだけだったから、この者の奇案をどう対処していいのやら分からない。

 

(666年…………初めてだからっ、私を知りたいと言い出した人間は)

 

私を死神と認識したまま性交する、または気色悪がって遠ざける。

 

 そこへ割って入ったのが『お前を知りたい』第三の岐路。

 

「私の昔話を続ければいいのか? ……………………すまない、初めての出来事でどうすればいいのかっ…………」

 

 生い立ちや過去に興味など持たれない。私は肉欲を解放するだけの玩具、プシュケテロスの役割を遂行するだけの存在だ。

 

 この者、裕矢は私の手のひらを握りながら「俺なんかじゃ想像もつかない軌跡だと思う、けど知りたい」と明らかに動悸を乱し、落ち着こうと深呼吸をする。

 

(傷だらけの手、貴様こそ辛い人生を歩んでいる…………認められず報われず、理に選ばれてしまった)

 

 初日に追い出された時は手首だった、手のひら、握るの、初めて…………か。第三の目を使役し裕矢の過去を視る。

 

 覗かれていると裕矢も分かっているのだろう、それで「俺の過去視たんだからイシュチェも教えてくれなきゃズルイ」と言い放つ。ズルいのは貴様だ…………

 

「永遠の命を与えられてしまった私は――――貴様達人間とは相性が悪すぎる。大切で、特別で、情を入れても13日で死んでしまう。例え13日で死ななくとも人間は生きて100年、絶対に先立たれてしまう」

 

 プシュケテロスに成り立てだった時期、死の花に惹かれ現れるこそ変わりないが一人一人、情を持って接していた。

 

 だけどすぐに気づかされた、死んで、新しい対象に惹かれ、死んで、新しい対象に――――

 

 何千、何万、何億回? 繰り返せばいいのだろう? 

 

 とある者にも言われてしまった、「別れが辛くなるからもう優しくしないで」

 

 世界から嫌われ、人間と関われば悲しくなる。

 

「あっ…………………………」

 

 私は誰からも必要とされず、誰の為に生きている訳でも無い。

 

 そう任命され死ねないから――――これからも一人で生きていく事しか許されない。

 

「貴様は私と同じ、だから…………〝悲しみに触れた〟などと言えたのかっ…………」

 

 愛された事が無く、内面へも興味を持たれなかった者同士。看取る人間の中で『最も自分に近い境遇』因子が呼応し、性衝動の支配から彼は抜け出せた…………のかもしれない。

 

 情など何百年も前に捨ててしまったのに、私は何を欲しているのだろう。

 

「情が無い、それは違うよイシュチェ。情を本当に捨てたなら最初出逢った時にさ、真実を告げた後に〝横になって休め〟なんて気遣ったりしないでしょ? 捨ててないよイシュチェは、さっきだって俺を撫でて抱きしめてくれて…………今だってさ…………手を……………………」

 

「これはっ…………!」

 

 淡々と遂行していたつもりだが――――捨て切れていなかったらしい。

 

「肌、暖かいぞ…………」

 

「イシュチェだって…………ギョッとする程冷たかったのに今は…………」

 

 

 止めてくれっ。

 

 

 優しくするなっ。

 

 

 思い出してしまうからっ。

 

 

 命の触れ合いをっ。

 

 

「っ、あんっ…………あぁ! 止めてっ…………抱きしめるなっ…………私は人間では無いのだぞっ…………情がうつってしまう、見送るのが辛くなるからっ……………………あぁ…………っぐ…………あ゙、ふぁあ゙あ゙っ゙…………」

 

「イシュチェ…………!」

 

「名前…………呼ばなっ…………ひッ゙、んあ゙っ……………………」

 

「イシュチェ!」

 

 動脈を捌いても、高層ビルから飛び降りても、神経毒を服用したって――――死ぬ事は出来なかった。

 

 同族はこの世の何処かに存在しているが、決して出逢うことは無いので実質的にプシュケテロスは一人ぼっち。理が選んだ対象との僅かな間、それだけが孤独と寂しさを解消出来る夢の時間…………乱暴に犯されようとその13日だけは孤独でなくなる。

 

 

「プシュケテロス…………私の罪だとしても……………………辛いよ、苦しいよ…………寂しいよ…………永遠に生きるのは嫌だよ…………死に…………たいよぉ……………………はっ、うあ゙あ゙ぁあ…………ぁぁぐ、ふっ、くしゅ…………はぅぅ…………ぇぇっ゙…………」

 

 

 私の涙、まだ枯れていなかったのか。

 

 世界滅亡の刻まで死ねない私など〝化け物〟で〝死神〟、裕矢も4日前までは同じ言葉を向けていたけど――――

 



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残-9-6

「イシュチェ! イシュチェ!」

 

 名を呼ばれる、確立した個として認められる意味。

 

 私は死神でも化け物でもない、一人の女『イシュチェ』として裕矢に温もりを与えられている…………慣れぬ挙動、私との距離を詰め男性の力で包まれる。

 

 泣き崩れる私、今度は裕矢頭を撫でながら首元まで顔を埋めて来てくれた。

 

 あぁ……………………っ、触れ合い、互いの体温を感じ合う…………脈動も同じタイミングで響く…………

 

 

 こんなに…………良い物だったのだな。

 

 

 

 

「……………………すまない、情けない面を見せてしまった…………忘れてくれ」

 

「冗談言わないで、もう泣き顔と本音と過去を晒けあった仲じゃん!」

 

「だろうな……………………!」

 

 彼女から零れる涙、化け物や死神なんかじゃ流せないよ、白銀の六花…………とても神秘的だった。

 

 瞬きが収まれば時計の針は0時を過ぎていた。

 

 女の子抱きしめて…………今まで散々セックスしてたのにドキドキ止まんねぇよぉ…………!

 

 誰だって理解者が欲しい、孤独が嫌なのは当たり前だ。俺だって好きで一人ぼっちな世界で生きてきたんじゃない。

 

 俺もイシュチェもそうやって生きるしか無かっただけ、別の生き方を封じられこの生き方しか残されていなかったから。

 

「なぁ、イシュチェ?」

 

「すんっ……………………なんっ、何だっ?」

 

 抱きしめられたのはプシュケテロスとなって初めてだったらしい。

 

 本当に俺もイシュチェも初めて満載だったんだな。666年も生きていて誰からも…………同じ立場になったら死ねる人間が羨ましいと思えてならないだろう、世界から処分扱い認定された俺すらも。 

 

「決めた、死ぬまでの残り9日、イシュチェと一緒に過ごしてみたい」

 

 死にたくない、それだけを想って生きてきた34年。

 

 昼ドラ最終回みたいな幸せな家庭、それはもう叶わないけどいいんだ。

 

 俺が死ぬまで残-9日、やっとだよ、誰かの為に生きたいと想えるようになったの。

 

「やはり貴様は…………変わっているな。どうしたらそんな発想が浮かぶ?」

 

「そんなに変かな…………あと9日で俺は死んじゃうけどさ、俺にはイシュチェが必要なんだ。イシュチェの過去を知った上でスゲー身勝手な事言うけど…………――――」

 

 

 

 俺が死ぬまで一緒に居て欲しい

 

 

 甘えたがって承認されたい、生き物は皆そう思っている。

 

 イシュチェは確かに人間では無いけど、性別が女の子、生き物だ。俺よりもずっと諦めているようで…………望んでいた。

 

 生物ピラミッドの頂点に立つ物って、同類に甘えるしか無いけどプシュケテロス同士のエンカウントは、期待出来ないのであって…………

 

「イシュチェだって甘えていいと思う」

 

「っ、そんな事言われたら…………また泣くぞ?」

 

「イシュチェを受け止められるって役得だな。お、俺も…………もっとイシュチェに甘えた…………いんだけどキモいか、34の男がさ」

 

「そんな事ないぞ、プシュケテロスとしての役割に当て嵌まるからな、私が相手で良ければ気が済むまで甘えていい。……………………甘えられた事が無いから、手探りになってしまうが…………先程だって咄嗟に身体が動いてだなっ…………」

 

 可愛い……っ! 焦ってる焦ってる! 俺も心臓痛くなってきたけど!

 

 互いに本能のまま抱きしめ合ってたけど、理性ある今はちょっと…………まだ恥ずかしいっ…………起きてから頑張るとするか…………って、悠長に構えるなぁ俺、9日経過すりゃ死ぬのに…………

 

 セミが羽ばたけるようになってから、地に墜ちるのと同じくらいの期間のみ。恐怖心はまだあるけど――――

 

「んっ……………………手を握ってくれっ、そのまま寝たい…………」

 

「っ~~~~!! 俺も! あれーーイシュチェの手がやっこい! こりゃ安眠出来ちゃうわ! 三、日、ぶ、り…………のっ…………」

 

「言葉に出さなくていいッ! 冷却グッズ代わりにでもしてくれッ! はァ~~ーーーー…………私も…………今夜はかつてない程に…………眠れそ……………………」

 

 残す者と残される者、共同生活の始まりは一つの布団の中で手を繋ぐミッションの成功、これからの9日が楽しみで仕方が無い。

 

 布団の端と端、遠慮気味に横になっていた俺達の身体――――心も――――甘えていいに従ったのか、確実に距離が縮まっていた。

 

 



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残-8-1

「んぅぅ~~~…………うるせぇなぁ、もう……………………ふっ――――あああぁあ………………はぁ、何時だ、……………………はぁん、よぉく寝れたわ…………」

 

 目覚まし時計はセットしていなかったけど、 夏期限定のミンミンアラームが作動中。

 

 両耳ん中をジジジジ鳴きながら飛び回る感覚、すげぇ不愉快だけど寝汗は一滴もかかなかった。それは――――

 

「んっ、おはよう……………………手、繋いだまま朝まで…………うぅむ、寝返りが打てなかっただろう?」

 

「おはようイシュチェ! 身体は何処も痛くないよ、極めて良好な状態だよ。イシュチェの手が冷感パッドみたいで氷の上で寝てるみたいで気持ち良かったんだ!」

 

「それは何よりだ…………」

 

 

 それもあるけど――――別の理由でも右手はずっと離したくなかったんだと思う。

 

 

「それともうお昼だよ」

 

「むっ、後一時間で5日目となるのか。貴重な時間だろう、私とそのっ、寝ているだけで良かったのか…………?」

 

 快適な肌温度を保たせてくれた感情を殺せなかった少女、イシュチェが五分後に眼を覚ました。

 

 その間「起きるまではいいよな?」と誰に言い訳しているのか、彼女の寝顔…………もだけど、寝息でもぷにゅんぽわんっ、どう考えても乳首が擦れちゃいそうな位置でアップダウンする着物からあぁっ、零れそうで零れないっ……! 惜しい! その仕事は放棄していいから着物さんっ!

 

 

 …………って、かまくらおっぱい眺めてたら

 

 

ジト目を感じてすぐ身を引いたって訳です…………

 

「み、見るのは構わないっ、貴様は男性だから関心を寄せるのは正常だ」

 

そう言いながら腕をクロス――――しようとしたが、まだ手を繋いでいる事に気がつきやむを得ず片手のみで――――胸元ガードするって矛盾してる。

 

 

 ……………………犯し犯された間柄なのに、手を握るだけでバクバクするわ、揉んでパイズリした胸を今更になって隠すわ、ズレてるよなぁ俺達。

 

 何十個も段階を踏み倒して、いきなり最終段階のチンポ×マンコだから、本来詰んでいく経験が圧倒的に足りな――――

 

(その解釈だとイシュチェも? えっ、付き添う者に身体を許して処女膜を破られてるのに?)

 

 恋愛も交際経験も皆無な俺と――――

 

「そろそろ手、離すぞ。そうしなくては身動きが…………」

 

「分かった。……………………………………………………あのっ、離さないの…………?」

 

「………………………………もう少し握らせて…………貴様の体温は丁度いい…………」

 

 

っっ~~~ッ! ーーーーおおぉーーー!! かぁっ! かわいいいぅいいっ~~!!

 

 

 ベタな漫画の表現が許されるんなら「ブヴォァッ!」と、鼻血噴水と頭の周りに花々が咲き誇ってたよ。そんくらい萌えを感じてしまった、俺なんかの手を離したくない……………………生きている内に言ってくれる子が現れるなんて。

 

「じゃあ! おっ! 俺も離さない! あと五分はこうしてるしっ!」

 

「五分だけでいいのか?」

 

「じゃ、じゃあもう少しだけ多く握らせて貰いたい…………」

 

「ん…………っ、いいぞっ、握りたければ握れ…………」

 

 

 てなやり取りを繰り返し15分ばかし布団をたたむのが遅れてしまった。

 

 俺なんかが右手を触っても彼女は「気持ち悪い」と正論のままに殴ったりはしなかった。

 

膣内にチンポ挿入されていたのに、手を握るのは許されないってそれはそれで〝身体を好きにしていい〟定義は何処だ? ってなるけど。

 

「………………………………(にぎっ、にぎにぎ)」

 

「…………っ!(さわさわさわっ)」

 

 何時までもこうしてられないから――――何時までもしたいと思う気持ちはあるけど――――手を自分の元へ返そうとしたら…………

 

「っ~~! あっ、いやっ…………おっ! 起きなくてはな! 掃除をするのだろう、私も手伝ってやる」

 

 ――――イシュチェの方から離れて行く俺の手を捕まえて、再びサイズを比べるように合わせてくれた。

 

 長い袖で口元を覆いながら、「今のは忘れろ」と眉を十一と一時の方角へ律したけど、声色…………俺の耳が故障してるのかもしれないけどっ――――こっちの口元が緩んじまうくらいはにかみボイスになってた。

 



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残-8-2

「はむっ、むくっ…………ムグムグッ、…………美味い、貴様は魚料理が得意なのだな」

 

「バイトだけど調理場に立っていた事あったからね、どんなジャンルも一通り作れるよ。お客以外の誰かに食べて貰うのは初めてだけど…………自分でも最高の出来だと自賛したいよ…………もぐもぐ」

 

 朝食兼昼食、ブランチとしては遅い時間帯。

 

 無職だから生活リズムが崩れたって問題は無かった、砂時計の音が聞こえてこなければ。

 

(残り8日、極力早く起きて徹夜せず寝れるよう心掛ける。本当の意味で1秒も無駄にしたくなくなった…………)

 

 近場のスーパーへ買い出し中、炊飯器のタイマーをセット。俺が帰ってくるまでイシュチェは阿鼻叫喚部屋をホウキ・小型ちりとり・雑巾の三点セットを使って掃除してくれた!

 

「礼はいい、何もせず待っているだけは忍びないからな。…………残り期間私もこの部屋で暮らすのだろう? 汚いよりも綺麗な部屋の方がいいだけだ…………」

 

 化け物って罵っていた相手なのに、ゴミを分別して袋に入れている姿に和んでしまうなんて。

 

 …………床にペタン座りしたまま、さらに姿勢を前のめりにしてるから夏に積もった雪が原材料になった二つのかまくら、その頂部に建てられたピンクの社が――――やっぱ見えそうで見えなかった。

 

 股間はムズッとしたけど、あの時の異常性欲に支配されず収まっていった。

 

「ご馳走様、貴様は料理人になればいいのでは?」

 

過去を簡単に覗き見出来るのに、敢えて力を使っていないんだろうな。

 

 俺の予備箸を置いて、さっぱり空白になった皿群へお辞儀するイシュチェ。

 

 料理人なんて無理だって、まず調理師免許を取得しないと雇ってくれないよ。

 

 バイトは簡単なレシピ通りに作ればいいだけ、魚も全部捌いてあったし。

 

「ズッ―……んっ、湯気の立つお茶も久しぶりだ。私の為に二人分も済まないな、あっ……………………ありがとう…………」

 

 外見が雪女だからお茶飲んで内側から溶けないか心配になる。

 

 感謝の言葉、仕事関係なく言われるのって初めてかもしれない…………少なくとも学校生活と施設生活では一度も言われた記憶無し。

 

 「皿洗いも手伝うぞ。まだ掃除も終わっていない、手分けすればそこまで時間は掛からないだろう」

 

「そこまでしなくていいよ、俺がやっておくからの――――」

 

 のんびり、してもしょうがないよな。イシュチェには無限に等しい未来があるから…………

 

 危ない、感謝されたのが嬉しくてテンパッた勢いで…………もう〝化け物〟でも〝死神〟でもない、一人の女の子『イシュチェ』として接していきたい。

 

 この子の処女膜壊しまくって来たってのに…………情緒不安定とか二重人格と疑われそうなくらい、考えも行動も変わった、いい方向へと信じたい。

 

「…………じゃあ部屋掃除の続きをお願い! 皿洗ったら加勢する」

 

「分かった、ちりとり借りるぞ」

 

 

 ふにゅ~~~ん♪

 

 

 乳ぅ~~んと男が聞き惚れるオトマトペの発信源はテーブルの上。

 

 イシュチェのおっぱいが乗り上がって、乳休めをしている図を必死で見て見ぬ振りしてたけど、立ち上がったイシュチェに対して残念って感情が少しでも浮かぶのは結局ガン見してたって事ですな。

 

 やっぱスゲーわ…………枕代わりになりそう、次に触れる機会があったら乱暴にじゃなくてぽわっ――――てくらいに優しく…………

 

(機会、作ろうと思えばイシュチェは…………)

 

 まだ『身体を許す』条件は継続しているのだろうか?

 

 うっ、でも…………散々慰み者にした前科あるし…………

 

「どうした? また私の身体を見ているのか?」

 

 低身長の前のめり、ブカブカユルユル衣装のふろく付き。

 

 やはり肝心な部分は見えないが――――ホウキが谷間に吸い込まれ疑似パイズリ0.1秒前になってるッ!?

 

 見てないって視線を(本当はずっと眺めたかったのは言うまでも無い)反らし、皿洗いを再開させたら「そうか」とだけ呟きイシュチェも掃除に戻った。

 

 残念そうなトーンだったのは気のせいじゃない筈だ…………

 



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残-8-3

 子供達は夏休みか。

 

 学校が休みでも施設で虐められるから、恩恵なんて感じた事は無かったな。

 

 昆虫採集とか植物観察日記とか、花火大会とか海とか…………行ってみたかったな。

 

 掃除中に仲良しグループの談笑がこの階まで聞こえて来たんだ。セミは五月蠅いけど子共達はそれぐらい元気、アパート住民も俺ら以外出かけているのかもしれない。

 

 掃除は終了してまた俺が夕食を作って…………そうそう、イシュチェからリクエストを聞いて素麺を食べたんだ。

 

 俺の仕事は具材を切っただけ、にも関わらず「美味しい」って彼女は『俺が切ったから美味くなった』と主張するかのように、艶の磨かれた唇で麺を啜る。

 

(二人で食べたから? 美味しくて嬉しくて…………? イシュチェは何時も一人だったから…………)

 

 今はイシュチェが入浴中、先に入らせて貰った俺は34年間で生まれた事の無い感情で、心が痛いくらいに鳴らす早鐘を沈めようと横になってる。

 

 同じご飯を作っていてもバイト時代はお金の為に、客や店長に怒られない為に以外の感情は持てなかった。

 

 でも――――違った『イシュチェに喜んで貰いたい』と思いながら具材を切っていた俺が確かに居た。

 

 

 誰かの為に何かをしたい。

 

 

 自分が生きる為…………死にたくないから…………そうじゃない、そうじゃなくなった。

 

 他人の人生なんかに構う余裕も無かったけど、残り一週間ちょいで俺は死ぬ。たった一週間ちょいの期間しか設けられないけど、他人の人生を生きるのもいいんじゃないかって。

 

 誰に命令されるでもない、俺自身の意思で変わりたいと。

 

 

 その相手が――――

 

 

「隣、座るぞ」

 

 666年もの間、一人ぼっちで流浪した冷徹になりきれない少女。

 

 お風呂に入ったらどうする? なんて決めてない…………でもこのムードって次に〝アレ〟が控えているみたいじゃないか。

 

「………………………………」

 

「………………………………」

 

 人差し指の爪と爪が接触する距離感、かつての俺は童貞特有のキモい勘違いをしていたかもしれない。

 

 童貞を卒業したから…………そうじゃない、彼女をもっと知りたい、僅かだとしても孤独に生き続けなければならない悲しみを俺が緩和出来るなら――――

 

「イシュチェ」

 

 勘違いと思いたくない。逆に確信があるくらいだ。

 

「なんだ?」

 

 人差し指と親指で爪を挟み込んでくる。こんなアプローチを受けるのは当然初めてだが、本能の興奮剤を理性と言う白湯で薄めながら気張る。

 

「誰かの為に生きたい、そう思った事は無かった。俺の残りの命、イシュチェの人生として生きてみたい」

 

 

 

 *

 

 

 

 鮮明に鼓膜が聞き取った「あの言葉」同じベクトルとして改良を加えたらしい。

 

 私の人生として生きる、自分の為に残り期間を生きて欲しいのに今まで関わった人間はそれが当たり前であった。

 

 死を目前にして自己利益を優先させぬ者、666年に一度だとすればその瞬間に邂逅しているのだな。

 

「だから…………私の為に生きるな。あの時は頷いてしまったが…………」

 

 雰囲気に飲まれ勢いづいたまま頷いた、とは伝えられなかった。

 

 プシュケテロスである私が私情に流され与えられた役割――――罪――――を放棄する愚行であると。

 

「じゃあさ、こういう頼み方はダメ?」

 

 

 

『俺が死ぬまでに沢山思い出作りたい、イシュチェと一緒に』

 

 

 

 ――――そんなっ、そんな申し出は…………

 

 

「ズルイぞ、私が応じると悟っているだろう…………悪知恵の働く奴だな」

 

 好きな願いを何だって叶える、そんな能力は所持していない。身体を許せるのは『私が応じられる範囲内』で大金を寄越せは『私が応じられない範囲外』

 

「今になってこういう気持ちになれると思わなかった。イシュチェと一緒に居たい、思い出作りたい、自分勝手な意見の押しつけ、結果的に別れが辛くなるかもしれない…………それでも俺っ、イシュチェと一緒がいい…………」

 

 彼なりに勇気を出した決意と理解する、言葉の途中でギッ、ギッ、幾度も歯軋りを立てる苦悶の仕草、私が一人残され続けた過去を知りながらも彼は歩み寄ってくれている。

 

 

「人間は――――最も汚い生き者だ。貴様の思想も所詮はエゴでしかない」

 

 

 彼が何かを発する前、酸素を取り込む隙間も与えず私は言葉を連ねる。

 

 

 汚くて――――最も儚く尊い生き者。

 

 人間は…………貴様も死ぬ事が約束され許されている、それは癒やしだ、人間は死ねるから行動が出来る。……………………私は死ねない、世界から相手にされない有害な物体。

 

 時折――――いやっ、400年前には羨ましいと感じていた。

 

 

 醜く、浅ましい、陥れて愉悦に浸る者達でも『死ねるから羨ましい』

 

 

 触れている範囲は爪と第一関節だけ。

 

 もっと触っていたい…………指が五本、その他の造形は一つとして私の手と被っていない彼の…………私をもっと知りたいと拒絶される覚悟を持ってして…………

 

 

 ――――それは範囲内だ

 

 

「えっ…………?」

 

 ダメッ、普段の表情が保てないっ、私の顔…………どうなっているのか確かめたい、けどっ、鏡を見たらきっと…………

 

「対等な関係、それが条件だ…………私も貴様の事をもっと知りたくなってしまった…………」

 

「イシュチェ……………………っ!」

 



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残-8-4

 そのままの意味で666年に一人、あまねく生物、自然、概念にすら嫌われている私を〝知りたい〟

 

 死の花に誘われる理の奴隷、種を繁栄出来ない欠落した身体だと知りつつも受容する、後年またとないかもしれない大馬鹿者に――――

 

「甘えさせろっ、甘えていいと宣ったのは貴様だからなっ…………抱きしめてくれ…………私を壊す程の力でギュッ…………さぁ、しろっ…………」

 

 

 ――――興味が出てしまって〝いた〟

 

 

「あぅう…………んっ゙…………! あ、はっ…………はぅ…………んっ、きゃふ……っ、はぁ、もっと強くしてくれっ…………! それじゃ足りないぞっ、ふぅ゙ン!? そぉ…………そぉだ、頭の後ろ…………撫で…………はぅふ…………♪ ふや…………ッ♪」

 

「かわいいっ、可愛いよイシュチェ! たっ、対等の関係てもしかして…………!」

 

「承諾、してくれるか…………? 私で良ければ今から思い出作ろう。営む理由が出来たからっ……………………」

 

「!~~っっ!! もちろんもちろんっ! 俺だけじゃ無くてイシュチェも納得する思い出作りたい! イシュチェの悲しみを少しでも俺で埋めていいならっ…………」

 

 矛盾、心の距離が近くなればそれだけ別れが辛くなるのに。

 

 私はこの男、裕矢と羽化した蝉よりも短い期間…………廃れ錆びずに生き続ける記憶として細胞に刻んで欲しい。

 

「イシュチェ、……………………ちゅっ」

 

「んちゅ…………ふぅ、はぁ…………ちゅぷっ、んちっ、んちっ…………くひゃっ、はぁ~~はぁ~~…………ちゅぴっ、んぅ…………んやはっ、んっ、ふちゅん…………っ、ハッ、ハッ…………裕矢とキスするの…………初めてだったな…………」

 

 遂に人間とプシュケテロス、越えてはならぬ一線をくぐり抜けてしまった。

 

 己の立場を理解しておきながら、一人の男性と特別な関係を望んでいる。

 

 名前、私が「私情を挟むな、人間に入れ込むな」と誓い――――結局出来ていなかった笑い話――――「貴様」で統一させていた。

 

「おおおっ、俺もキスするの初めてっ…………! 餅雪な触感で力加減誤ったら消えちゃいそうな柔らかさだよ! うおおおおおイシュチェとキスしたぁ! もっと、もっとキスしたいっ! てか名前…………呼んでくれたのも嬉しくてWパンチだよっ!」

 

「~~~~っ! はぁ、初めてなのに仕草が手慣れていたように思えたのだがっ!?」

 

 キス、人間達が親愛の証とするコミュニケーションの一環。

 

 身体を許している期間は当たり前に奪われてきた部位。裕矢とのキスだって同じ唇と唇、しかし決定的な相違点。

 

「オスの根底がキスの仕方を教えてくれたのかもしれない? 自然な感じに繰り出しちゃってた。いやっ、ホントに俺はキス経験無かったからね? 何なら過去を覗いたって――――イシュチェ…………? 炬燵の中に入れたアイスみたいにさ…………顔、蕩けてるんだけどっ…………!」

 

「いっ…………やはぁ、みぃ、見るなぁぁ……………………もっ、とぉ…………キスしてくれっ…………悲しみを埋めるのだろう…………? 足りてないぞっ…………はぁんちゅっ!? んりゅっ、れりゅっ…………んっ、んぅ……………………ちゅくちゅくっ♪」

 

 身体だけでなく心まで繋がりたい、唇の接触を果たし裕矢の内面が流れてくる。

 

 一人の男性を贔屓する形になっている、プシュケテロスとして異例な状況だが――――私も強く、強く。

 

 「ちゅぷ、はぁ…………♪ っ、はぁーはぁー♪ 手ぇ…………握りながらしてっ…………っむ、ふっ…………♪ れろれろ…………っ、ん~~ちゅっ、ちゅぐ、んぱっ、はぁーはぁー…………♪ ゆ、やぁ…………♪」

 

(ヤベヤベヤベヤベヤベ! イシュチェからラッ、ララララブ握りしてきてくれてるぅ゙!! 初キスでいっぱいいっぱいなのに甘えイシュチェが脳みそ噴火する可愛さで、残り8日あるけどもう死にそうだよヤベヤベヤベッ!!!)

 

 羞恥心は拭えないが私から裕矢を求めてしまっている。甘えてもいい相手…………見つかってしまった…………

 

「裕矢ぁ…………♡」

 

「ふぅぅッ! ゔゔッ゙! イシュチェ!」

 

「裕矢、裕矢…………♡」

 

(ギッ、ヂヂッ…………ウ、アッ…………!? 名前呼んでくれるっ! 全身痺れるっ! 心臓…………うぅ、うるせぇ…………ふっ、ふぅぅぅーーー!!?)

 

 

 バクッ、バクッ、バクッ、バクッ、バクッ。

 

 

 同じタイミング、同じ大きさで左胸が飛び跳ねそう…………第三者が介入すれば人間と角の生えた化け物が、貧乏揺すりしている光景だ。

 

「裕矢…………あったかいな…………」

 

「イヒュッ!? いひゅへはっで!? オホッ! オゴホッ! ぜーーぜーーっ…………ごっ、ゴメ…………嬉しすぎてテンパってる…………初めてが重なり過ぎて心臓…………言う事聞かなくてゴメンね…………」

 

「ふふっ、あれだけ犯していたのに恥ずかしがるのか?」

 

「あれとは違うじゃんっ! いいい今はっ、イシュチェを恋……恋人だと思って接してるから全然違うんだぁぁあっ!!」

 

「んぎゅぅ!? へぅぅ…………っ! こぉ、恋…………人のようにぃ…………♡ 私なんかでいいのか…………っ♡」

 

 成長しなければ血を一滴残らず抜き取られたって死なない、人型だが人ならざる者。



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残-8-5

『恋人だと思ってる』

 

 

 ……………………バッ、バカも休み休み言えっ………… その言葉は未聞だから〝そのつもり〟になってしまうぞ…………

 

 

 名前を呼び合う。肌と肌を触れ合わせる。

 

 私が抱きしめれば裕矢も応え、裕矢がキスを求めれば後頭部を軽く押して唇まで誘導させる。

 

「そのつもりになって欲しいよっ、イシュチェと恋人っぽいこと全部したいよっ……! イシュチェ、イシュチェ!」

 

「ちゅむっ!? ふぅぅ~~ん…………! れひゃぁぁ…………♡ 名前ぇ、呼びながらキス…………ズルい…………ぇ゙ゔぅ゙っ゙!? やっ、やはぁぁっ! 耳ぃ! だぁめ…………りゃああっ! くぁ、んああう…………~~♡」

 

 可能であるならば…………死にたくても死ねず困憊していた私は、ずっと対等でありながら支え合える関係を欲していた。

 

 叶わないと心の牢獄に閉じ込めながら、ふとした拍子に脱獄されその都度自らの運命を呪い自傷行為――――自殺未遂――――も少なくなかった。

 

「耳を舐められる…………こんなに気持ちがいい物なのだなっ…………666年も生きてるがされた事がないっ、情けない話だ…………」

 

 自虐しながら回想し直す、性玩具として、負の感情のはけ口としての役割は果たせていたが、コミュニケーションと捉えられる性交は一度も無かった。

 

 長生きだが上辺だけの経験談、私から『キスがしたい』と思った初めての相手…………年甲斐もなくキスの一つで春が訪れた、万年雪の積もる私が変わってきている。

 

(首とかもどうかな? 昔読んだエロ本に書いてあったけど…………おっ、そんなにビクビクしちゃうの? 大丈夫だよね…………? 口が寂しそうだから――――)

 

 裕矢も手探りで女性が快感を得られるであろう部位へ、手のひらを使ったり甘噛みしたりと試行錯誤。

 

 前日と違う優しい手つき…………ガラス細工を運ぶような繊細さ、私は大切に思われているのだな……………………

 

「ハァ、ハァ、ハァ…………裕矢とのキス…………危険だ、キスは媚薬に例えられているが…………やっと理解した…………ハァ、ハァ、そして――――麻薬でもある…………」

 

 お返し、せめてもの抵抗として耳元で「もっとキスしてくれ」とささやき、彼の耳たぶを甘噛みした。

 

 低い声質は変わりないが背をクンッと曲げながら何をされたのか分からない、そんな反応に気をよくしてしまった。

 

「俺は何度でもその麻薬味わいたいな…………ヤク(キス)漬け、まだ首から上だけだよね…………」

 

 抱きしめてキスをして、それだけで今夜は終わらない。終わりたくない…………

 

 互いに気持ち良くなるプロセスを踏んでいく、すぐに挿入され精液を引き込む〝役割〟とは違う、一人の女として〝そういうこと〟をしたい…………されたい…………

 

「イシュチェ…………ここ、凄いよっ…………今まではサラサラっとした愛液だったけど――――」

 

「言わなくていいッ!! どうなっているか自分がよく分かってるからぁぁぁ……………………」

 

 Mの字になっていた脚に触れられ、たったそれだけなのに遠吠えのような波動が清潔になった部屋に拡散する。

 

 …………間も無く汚れてしまうだろう。毎日掃除…………裕矢と一緒ならそれもいいかもしれない。

 

 下着が滲む膣液の量、性質…………

 

 役割を果たす為の膣液は、防衛本能と対象の欲求を叶えるよう否応に分泌していた。

 

 手順など不要だからな、手早い挿入を実現するプシュケテロスに備わった機能の一つ。

 

 それを働かせていないのにっ…………

 

「わっ! 蜂蜜みたいにネバってる…………」

 

「だからあぁぁ! 言わなくてもいはややぁ!?」

 

 

 こしゅっ、こしゅっ、すりすりっ…………

 

 

 下着など履いてない方がマシ、幼いままの縦筋を強調する補助道具にしかなっていない。

 

「キスと愛撫だけでこんな…………っ! イシュチェ、俺嬉しいよっ、興奮が最高値をすぐに更新しちゃってるよ…………ハァー! ハァー!」

 

「……………………触っていい、私も望んでいる…………」

 

「優しくしたいけど…………ガッついちゃう事もあるかもっ…………」

 

「構わない…………どうなるのか期待を抱いてすらあるから…………」

 

 性交よりもいやらしいキスをしながら互いのシンボルを軽く刺激する。

 

 本当に裕矢の陰茎大きくて…………横にも広くて…………この身体でなければ絶頂の前に絶命していた。私であるからくっ、咥えて酸素供給が途絶えても死ないのであって…………

 

 私が両手に構え何度か扱けば、裕矢も秘筋を同じ回数上下に擦る。

 

「ハァ、ハァ、ハァ、イシュチェ…………ハァハァ! チンポ気持ちいい…………!」

 

「裕矢ぁ…………私もぉ、はぁっ…………はぁ…………んんっ…………気持ちいいぞ…………はっ、ふぁぁぁ…………」

 

 今夜は私の方が甘えてしまいそうだ…………でも裕矢は頭頂部にキスをしながら「何時でも甘えてって言ったじゃん!」と返してくれる。

 

(はぁっ…………横に広げてっ…………くひゃはぁっ…………んっふぅぅ…………チュコチュコ、浅い部分で指を曲げてっ、ふはぁ!? あっ――――~~~きゅっ゙!? ううゔゔ~~~!!)

 

 666年も生きていて初めての性感、笑い話にもならないが人の、裕矢の手で私が到達した事のない絶頂を超過した『絶頂』まで連れて行ってくれる…………不安の花は咲かない、安心…………この者ならば大丈夫という信頼感情、過去を明かしてから実らせている…………

 



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残-8-6

「やはぁぁ…………ゆうっ、やぁぁ! いっぱいきもちいいのぉ! もっ…………だっ、めぇぇっ…………! ひふぅ゙! だめだめぇ! みみもなめしゃああっ! あうっ♡ あんっ♡ ふッ~~~♡ っ…………あああああぁ!」

 

 

 ――――達しても達しきれなかった。

 

 

 女の身体だから性行為では気持ち良くなってしまう。

 

 命と同じで〝1〟で耐え続けてしまう、まやかしの絶頂を繰り返してきた。

 

 

 幾度も処女膜を破られるも、本当の女としての悦びを知らぬ身体――――

 

 

(やっと…………知る事が出来たのかっ……………………♡)

 

 なんとだらしない体勢、裏返しになった亀のまま女陰をヒクつかせ小刻みに下半身を戦慄かせながら、私のなのか裕矢のなのか…………唾液を飲み込めず首へ伝い流す。

 

 

 屈服ではなく寛容、して貰いたいして貰いたい…………その結果が――――

 

 

「マジイキ…………違うよね全然、今までのセックスでもイッてたけどそんなんじゃないよねっ…………!」

 

「んっ………………♡ はぁ、はぁぁ…………ぁぅ…………♡ ありがとう…………裕矢…………♡ んぁ、はふっ…………体液止まらっ…………はっ、はっ…………なるほどだなっ、互いを知る方法…………これ以上無い…………」

 

 自然な形で絶頂…………イけた。

 

 痙攣も止まらないっ、余韻だけでも胸がいっぱいになる幸福感。

 

 頭を撫でている裕矢が指刺す方向…………あっ、アレは私の膣液……だなっ…………弧を描き噴出したとでも言うのかっ…………

 

「そういうのはっ…………しなくてっ…………いいっ…………ハーハーッ…………」

 

 でも綻びは隠さなかった。

 

 パイズリ後に挟射した精液を確認する行為、それと同じだと思えばいい、か。

 

 「大丈夫イシュチェ? 次は――――しようかっ…………?」

 

「…………されて、みたいっ…………!」

 

 裕矢も余裕が無い、膣を傷つけぬように愛撫――――手マンを行ってくれていたが、雪山に防寒具も着ずに飛ばされシバリング中…………ガタガタ歯を震わせているのだから。

 

(落ち着けぇ、俺…………落ち着けっ…………大丈夫、ちゃんと出来てる…………ハァーハァー)

 

 激しい運動は〝まだ〟行っていない、肘から下だけで息切れしている。

 

 

 彼の言葉に甘えて…………次なる行為は――――

 

 

「きぁ゙ぁ゙っ! 美味しくなんてないだろうにィ! うふぁぁっ!? ひきゅぅぅうんッ!!」

 

「ちゅぢゅっ、ぱぁ! ふーふー! そんな事無い! ぢゅるぢゅぅ、ぺちゃぺちゅっ、イシュチェのおまんこ汁美味いよ! ブルーハワイ味に似てるかなぁぴちゅっ、ぐにっ、ずずっ、ずず、ずずずずっ~~!」

 

「にゃりゃあああああ~~~っ♡ 音立てないでぇぇっ♡ 味なんてしないからぁっ! はやぁッ!? くぅああっ! わぁっ! わわわわっ♡ んわぁぁふッ!? ふむぅぐぐぅ~~!」

 

 クンニリングス、男性が女陰に口を付け刺激を与える前戯。

 

 一方的な性交しか経験の無い私は、奉仕とも呼べる丹念な舌の動きや速度を困惑しながらも、否定せずに受け入れてしまう。

 

 気持ち…………いいっ…………! 小陰唇に唇を挟んで…………ああ゙っ゙!? クリトリス…………避けながら盃を啜るみたいにぃ…………ひゃあぁうっ! だめぇ…………キスされたらおかし…………なるっ!!

 

 奉仕する立場なのに奉仕されている、死の花に惹かれ犯されている時は予想出来る筈の無い事態は群れを成して悦ばせに来ている。

 

「ふぁっ! っ! はぁ~~はぁ~~! うぁぁっん♡ ひィくはぁぁぁ……! っっ~~~ーーーはぁぁぁぁあああーーーー♡♡」

 

 

 ビクッ! ビクビクビクッ~~~♡

 

 

 ――――パシュ、プシーーーッ! 

 

 

 ッ、ペシュッ、ペシュッ………… 



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残-8-7

 ッ、ペシュッ、ペシュッ………… 

 

 

 また、わたしは、イッた…………のかっ。

 

膣液で裕矢の顔面だけでなく、ま、真横のテーブルまで余波が…………それだけ高範囲に撒いてしまったのかっ…………

 

「イシュチェ…………!(俺、ちゃんとイカす事出来たんだっ! 口塞ごうとして、でも塞げなくって! もおおおおっ! 可愛すぎるんだよっ!)」

 

「やっ…………くっ、口を拭ってくれっ、女陰と裕矢の唇に私のがっ…………こらっ! 手で伸ばさなくていいからぁっ!」

 

 むぅ…………結構意地が悪いのだな裕矢っ…………電灯に照らされ光が入り込んでいる、地獄へ垂らされた蜘蛛の糸か、だが私の膣液である…………

 

(蜘蛛の糸、正しく裕矢がそんな立ち位置になっているな…………)

 

 一人の人間に情を注ぐな、虚構へのオウム返しも暫くは――――裕矢が生きている内はしなくてもいいか。

 

「はぁ、はっ、はっ……………………裕矢ぁ…………」

 

「ッ゙! どどうしたのイシュしゅ!」

 

「……………………ふっ、舌が回ってないぞ、酔ってしまったのか?」

 

 酔っているのは私の方だ。自分から「酔いたい」と思ったからいいのだ…………

 

「次は私がしよう、何をされるか分かるだろう? スンッ…………陰茎が本来の姿を取り戻している、スンッ、スンスンッ…………脱いでないのにこの匂いっ…………」

 

 親睦を深めようと彼の手を握りながら、片腕で男性の最も恥ずかしい部分を寝巻き越しから握る。

 

 先走り汁の染みこんだ下半身は陰茎の形が頑固たる物として独立している迫力、拳銃を額へ向けられたとしても過言では無い。

 

「裕矢を知りたい、もっと…………気持ち良くなって貰いたいんだ…………力を抜いて、私に委ねて欲しい……………………ふぐぅ、むっ…………ちゅぷ、ぱっ…………チュバッ、チュバッ、れぢぅ、ンッブッ…………」

 

「ハァァッ!!? イシュチェが俺のチンポぉ゙~~!! ああああっ! つつぅううう!」

 

 口内は〝暖かい〟ではなく〝熱い〟、私の興奮で彼の陰茎を飲み込んでしまっている…………♡

 

 裕矢へのフェラチオ、それ自体は命じられるまま咥えていたので初ではないが、ムード…………でいいのだろうか? 犯し・犯されの関係ではな恋……………………人が放っているであろうムード。

 

 

「もむんっ、むぎゅむぎぃ、ぺろんっ、ちゅっ、ちゅっ♡ ふぁ、はぁ、はぁ…………」

 

 

(亀頭にキスっっ! うわっあああ…………一手一手がエロすぎるッ!! はぁぁぁふ、はああああふぅぅ…………!)

 

命令されず自主的に。

 

 口内から解放しビチャビチャになった容貌、全て私の口内粘膜…………だな、我慢汁も現在進行形で吐き出ているのは確かだが色合いが同化してしまって…………

 

 

(お腹…………はぢゅっ! れろぉぉ~…………ちゅちゅっん、れぇるるる…………チュッ、ハチュッ、れぶれぶぅ…………♡)

 

 

 犯されている最中にも気がついていた、母親からの虐待痕…………第三の目を使わせて貰っているぞ。

 

「そんなの舐めなくていいよっ…………汚いよ、イシュチェは知らなくていい味なんだっ…………」

 

「舐めさせて、裕矢が私の角を受け容れてくれたのと同じ、裕矢の一部…………」

 

 むごたらしい拷問、彼の母親は本当に愛情を持ち得ていなかったのだろう…………

 

自殺願望、彼は何度も間近で思い留まり「生きていればいい事見つかるよね」と言い聞かせ現在に到った――――

 

 

『生きてくれてありがとう』…………私のエゴを改変せずに伝えれば、彼はまた傷ついてしまう。

 

 

「ちゅっ、ちゅんッ、れりりゅ、んぷんぷっ♡」

 

 だから私はキスをする、残りの8日間で失意と悲痛の連続であった裕矢が満足し、気持ち良く旅立てるように――――

 

「また陰茎…………咥えさせて貰う、ぽちゅ、んぅ、くっち、くちちっ、ぢゅう、ぢゅぅううりゅりゅ♡ んっふぅ…………ンポッ! ンポッ、ンポッ! ンポッンポッンポッ♡」

 

 硬すぎるな、裕矢の陰茎…………骨でも入っているのか?

 

(気道塞がっている…………私で無ければ窒息…………私しか裕矢の陰茎…………咥えられないっ…………? ふふっ、役得だと思い込んでおこう…………♡)

 

 陰茎だけではない、膠状な我慢汁で喉に透明な網を張られている…………私の大変失礼な推測だが、裕矢に人間の恋人が出来ても性行為は限られていたかもしれない。

 

「ふぶふふふーーッ♡ ちゅッぶぶぶぶッ~~♡ ぶぷッ♡ ふぐぅぷぷッ♡ ッ゙ぶっゴッ! ぼア゙ッ♡ ぶひゅひぅぅ…………♡」

 

 死なない、けど苦しい…………♡ 苦しいのに気持ちいいの初めてだっ…………♡

 

 裕矢が人としての急所――――男らしく出っ張る喉を晒しながら、首を後ろに倒している。

 

 下半身ばかりに力が集中している、それでいて小突いたら四散しそうな弱々しい握力で、私の頭を撫で続けてくれているっ…………~~♡」

 

(そんなっ、頬が破れちゃいそうな歯磨きフェラあぁぁッ゙! もっと見たいけどああああっ…………ダメだぁ、目も開けられない気持ちよさはぁ、ぁぁぁああっ!!)

 

 そうっ、だった…………この太さから射精間際には更に膨張…………♡ するのだったよな♡

 

 私も視界がボヤける、砂嵐巻き起こるブラウン管テレビ…………同じ現象…………私にもっ…………――――

 

 

「――――ぽッ!? ぶふふッ゙!? ん゙っ゙ああ゙あ゙ぁ゙あ……………………♡ふ、ぅ゙ぅ゙ぅ゙~~~~♡ ぐちゅ…………ぐちゅンッ…………ぐちッ、んも…………ッ♡ んっ、んっ、んっ…………ぐ、ごぐッ、ゴグッ♡ ふぁぁむ…………チュグ、ぢゅぢゅりゅ…………んぅ♡ 出し過ぎ…………だぞ♡」

 

 

 全て溢さずに飲み込むまで、かなりの時間を費やしてしまった。

 

 消化しきれるのだろうか? 

 

 胃袋に居座り続ける貫禄すら漂う精液、量は以前と変わらず…………それでも性欲に支配されていない状態でこの量を再現は、私のフェラチオがお目に叶っていた証拠になり得るのではないか? ……………………♡

 



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残-8-8

「はふぅ、ふぅーふぅーー♡ 裕、矢ぁ…………♡」

 

「ハァ、アア、ハァハァ…………ごめんねイシュチェ…………飲みづらかったでしょ…………? すっげぇ、興奮しちゃって…………」

 

(やっぱりか…………♡ そうかそうか…………♡ 口が開かなくなる粘着性だったんだぞ…………♡)

 

 忌まわしく思う事は数知れなかった、生ける屍にのみ授けられた角まで彼は撫で回してくれる。

 

 乱暴に掴み犯すための小道具として使っていた手と同じ物、今はくすぐったい…………

 

「なぁ…………、まだ陰嚢に――――んっ♡ 尋ねるまでも無かったな…………分かりやすい性器だ♡」

 

「うっ、俺は何度でも射精出来ちゃうよ、イシュチェが満足するまでいっぱい射精すからね?」

 

「そ、そうか…………何故裕矢はそんなキザなセリフが次々思い浮かぶのだ?」

 

「そんなキザかなっ…………考えるよりも先に出ちゃってるんだよ、クンニで感じちゃうイシュチェも、頑張ってフェラするイシュチェもエロ可愛いんだもん…………!」

 

「むっ…………むむむっ…………♡ ゆっ、裕矢は胸、大きいのが好きだろう…………?」

 

 まともに直視できないので、顔を背けながら話題転換。背けた先で陰茎がムクムクと復活していた…………♡ 

 

 私の方がギブアップしてしまいそうな精力だな、プシュケテロスの能力は必要無かったのでは…………?

 

 

 ぷりゅん♪

 

 

「おおおおおおおッ!! おっぱい大好き! 『イシュチェのおっぱい』大好き大好きッッ!! あのさっ! こんなの聞くのどうかと思うケドっ!? カカカップ…………サイズはどれくらいなのかなっ!!?」

 

「遊園地に行こう」と普段は忙しい母親が、中々構ってあげられない謝罪も込めた提案を聞いた子供な高揚。

 

 男性担当のプシュケテロス、皆が性的魅力を備えた外観らしいが私の背と胸、その比率は産まれ変わった際に配分をミスしてしまったと予想する他無かったアンバランス。

 

「サイズは知らん…………測定した事は無いし下着もつけた事が無い…………男は女の胸が好き、裕矢は突出しているかもしれないがな!」

 

「当たり前じゃん! 掃除してる時も見えそうで見えなくって、勃起隠すのに苦労したんだよっ!」

 

「……………………そうだろうな、こんな衣装だ、期待せずにはいられなかっただろう。安心しろっ、脱がしたい時に脱がせばいい、絶対に落下はしないが脱がそうと思えば簡単だぞ…………」

 

「うっ…………見えそうじゃなくて見えなかったのか…………プシュケテロスの力で貼り付けてるの?」

 

「そんな感じだ。……………………パイズリ、だろう? ふぅ、ふぅ…………私も裕矢の陰茎…………挟みたくって抑えられない…………失礼するぞ」

 

 陰茎に頬擦りし熱量を確かめ合う。

 

 あつい…………炎に炙られ打ち鍛えられた刃、形状は槍棍だが…………

 

 この匂いっ、ゆ、裕矢こそ女を担当するプシュケテロスなのではないかっ!? 何処までも嗅ぎたくなり色情に飲み込まれるっ、渋みを増し続ける…………

 

 フェラチオ中に飲み込めず谷間へ落ちていた唾液、利用させて貰おう。

 

「この胸はっ…………むっ、はああぁあ…………♡ 私だけでなく裕矢の物でもあるっ、 異論は無い…………かっ?」

 

 

 ぬぷぅぅぅ、むにいいぃぃ♪

 

 

 ちゅごっ、ちゅごっ、ちゅごっ、ぷわんっ、ニチュッ、ニチュッ、ニチュンッ♪

 

 

「――――ビッ゙!? おおおおホホッ゙!? オ゙ウッ! オ゙ウッ゙~~~ッ゙ッ゙! ピャイイイイッ゙!!」

 

 言語は翻訳不可だったが陰茎は正直だ。

 

 私の胸でも亀頭が突き出ている、裕矢よ、私の胸サイズを測定していい、その代わりに陰茎のサイズを測定させろっ…………巨大過ぎて直径や全長の実数値に興味が湧いてくるじゃないか♡

 

「胸の間に閉じ込めた陰茎…………釈放されたがって回転しながら我慢汁の玉で攻撃してくるぞ? 挟むのを止めるか…………?」

 

「ちィィ~~~! ちがはぁう!! 止めないで! 挟んだままシコシコされたいっ!! チンポ悦んで勝手に動いちゃうのっ! イシュチェのロリ爆乳で挟射したいのっ! お願いっ!!」

 

 

 むきゅきゅきゅっ♪

 

 

 666歳だが紛れもなく私は〝ロリ〟のカテゴリーから不出な容姿だろう。

 

 

 …………胸を除いて。

 

 

 この歪な対比を好く者、裕矢もその一人である最も私を気に入ってくれた者だ…………♡

 

 

 ニュルクチャ、ぐにゅん、ぐにゅっ、ぐにぐにぃ♪

 

 

「交互はぁぁぁ~~~~ッ゙ッ゙やばやばやばっ!! チンポおっぱい雪山で遭難するってえええッ~~~づぁ゙ばあ゙あ゙!! すっっゲええええ!!」

 

 男性だけにある物、女性だけにある物、直に接触させ絶頂を催すのは性交と同じであるが、パイズリはあくまでも前戯とされている。

 

 しかし巨乳愛好家は「パイズリも本番!」の揺るがぬ熱意を秘めた者の集い、パイズリが好きで好きで堪らない者は『ズリキチ』の総称で呼ばれているらしい。長らく生きていればそれくらいは知っているさ…………裕矢も立派なズリキチだな♡

 

 

 ミチュ♪ ミチュッ♪ たぷにゅ♪ にむにむんっ♪

 

 

「ーーーー゙! ~~~~ぃ゙ーー!! ゔぅ゙ハッ゙!? ぁぁぁ゙ぁ゙…………」

 

 交互に乳を上げて…………下げて…………はぁぁ、ふっ、私の胸…………重いだろう? ぁひゃッ! カリ首と擦れた時の刺激♡ 一際大きくて膣液…………また気持ち良くなってる…………

 

「いいぞっ、野太い精液出してくれ♡」

 

 

 ずりゅりゅりゅ♪ ぐきゅきゅきゅぅ~~♪ むにィ、ぐちゅ、にゅむりゅりゅ~~ぱふぱふんっ♪

 

 

「ァ゙ア゙ア゙! ア゙ア゙ア゙ア゙――――」

 

 

 ぼびゅっ…………ブリュリュッ! 

 

 

 ビルルルル~~~ッビチッ、ビチッ!   

 

 

「やはっ♡ はわはぁぁ~~~!?」

 

 

 はぁー、はぁー、はぁー…………前…………見えな…………♡ 銀が白に、青も白へ…………裕矢に染まった…………私…………♡

 



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残-8-9

「………………………………んぁ…………♡」

 

「ぜーーぜーー! ハァァ、ああああっ…………イシュチェ…………ぇ、パイズリも…………凄く気持ち良くてぇ…………ふっ、はっ、はっ、ああっ…………」

 

「れぐっ、んっ…………胸と陰茎、精液が綱になって…………♡ 私は裕矢の性癖に悉く適合している、勘違い…………ではないだろう?」

 

 前髪に纏わり付いた精液を飲み、解放された視界で捉えたのは――――射精前と何も…………いやっ♡ 膨張を増した陰茎が次なる行為を待ち構えている♡

 

「言葉でも行動でも示してるっ、イシュチェのおっぱい大好きだって…………!」

 

「こいつ…………♡ 甘えたくなったら何時でも言え、胸で顔でも陰茎でも挟んでやろう♡」

 

 誇らしい、今はこの過剰な胸が誇らしい。

 

 命じられてないのに咥えて、挟んで、自分からしたくなってしまう私はたったの一日で脳に送り込まれる電気信号がベツモノになった。

 

「イシュチェ…………」

 

「精液で汚れてしまうぞ…………そんなに抱きしめたらっ…………」

 

「いいよ、後で一緒に風呂入ろう…………もっと抱きしめていい…………?」

 

「許可を取らなくていい…………裕矢の望みは私の望みだ…………んっ、ギュッ…………くちっ、んふりゅっ…………♡」

 

 膣液と我慢汁を擦り合わせながら、口内からも粘膜接触を試みる。

 

快感を無理矢理捻り出していた行為とは違う、私の身体が生成する汗も涙の一滴すら裕矢を渇望してしまった…………

 

 

「裕矢……………………欲しい………………」

 

「俺も望んでる、イシュチェと同じ…………しよっ…………」

 

 

 ♡~~~~っ♡ 

 

 その言葉が嬉しくて、それだけでも私は…………♡

 

「向かい合ったまま繋がる…………正常位…………うぅ、うむっ…………」

 

 縄で縛られた肉感、血管散りばめた陰茎は手で誘導し、腹筋でもしているのかに駆けずる。

 

 裕矢とこの体位でスルのは初じゃない、性欲に支配されていた時に何度も膣内射精された。

 

(しかしこれはっ……………………まっ、マトモに目を開いてられんっ! はぁ、はぁ…………でもっ――――)

 

 

 裕矢の顔、見たい。

 

 

「ちッッ゙~~~近いからぁ! そんな近くで顔を…………ッ!!」

 

「もっとよく見せて、唾液交換こ…………んくちゅ…………」

 

「んみゃぁぁ…………くぷっ、るんッ、れちゅれるれるぅ♡ んぷ、はひひぃ…………♡ 裕矢はズルい、ズルい、ズルいぃ…………♡」

 

 

 ――――こうしてる間にも、陰茎の切っ先が挿入されていく…………!

 

 

 処女膜を破られる、悲痛と無縁な破瓜、人間と同じ感情…………味わう事が♡ 裕矢で味わえるのだなっ♡

 

 

 にぷぷぷっ…………

 

 

 ヌルッ、ぐぐっ…………………………ビチッ゙!!

 

 

「♡♡~~~~~っ゙あ゙ーーーーン゙ッ゙~~~♡♡」

 

 

 グリッ、チュコッ…………チュコッ…………

 

 にぐっ…………パチュッ、パチュッ、ギチッ…………コツッ、ずりゅっ、ずりゅっ…………

 

 

 ――――子宮と亀頭が会遇を果たす、それだけでイッてしまった。

 

 

「ーーーー~~~~♡ へぇ゙♡ へはぁぁぁぁーーー♡ んにゃはぁぁぁ~~~♡ ゆーやはぁぁぁ♡♡」

 

「あぐぐぐぐぐぅ゙ッ゙ッ゙!! イシュチェぇぇ! 俺達『本当のセックス』してるっ! 恋人しか出来ないセックスしてるよっ!」

 

「してりゅっ♡♡ ゆーやとこころからちゅながってりゅんらぁぁ~~ーー♡」

 

 ぴったり腹部をくっつけ、最奥に届いたまま小刻みに陰茎を上下させている。

 

 私からも…………悦びを腰で表すように上下へ跳ねてしまう♡ 自分から腰を動かすなんて…………ゆ、裕矢とシテいるからっ♡ 死ぬまでの間共に暮らしたい発言には責任取って貰おう♡ 一緒に居ろっ♡ 少しでも離れたら許さんっ♡♡

 

「イシュチェイシュチェ! イシュチェ! イシュチェ!!」

 

「ゆぅやぁぁ! ぱいぃ♡ いっぱいよんでよゆうやぁ~~♡」

 

「イシュチェ! イシュチェ! ハァ~~~ハァ~~~~! イシュチェ! イシュチェ!」

 

「うれしいのぉっ♡ からだぁ、ふわふわしてるよぉ♡ イクのもいっしょがイイよぉ♡ ぜんぶいっしょ♡ いっしょぉ♡ んハァ♡ ふぎぅぅぅ~~~…………♡ うんっ♡ ひゃん♡ だめへぇっ゙♡ ほんとうせっくすしっちゃったらゆうやしかうつんないよぉ♡ んぅ、ハーーハーー♡ きひゅしてぇ♡ んぅぅ~~~…………♡ んっ、んっ♡ んっ♡ ぱちゅふっ♡ れるふぅ♡ れぐちゅん♡ ふや…………はぁぁぁ♡」

 

 我慢汁…………卵管にも卵巣にも♡ 入り込んでる♡ もうちょっとで精液♡ 裕矢の精液で上塗りされちゃうの♡

 

 裕矢、キス、いっぱいしてくれる♡ いっぱい甘えさせてくれる♡ 私も、裕矢をいっぱい甘えさせる♡ 口でも、胸でも、膣内でもぉ♡ 裕矢といっぱい思い出作るぅ♡♡♡

 

 

 ニチュンッ、ブヂュッ、ブヂュッ! ッヂョッ、ズヂョッ、ズヂョッ! ズブッ! ヌヂュル、ズボズボッ! ズボッ!

 

 

「イシュ……………………チェ…………ッ゙! なかぁ、だすからっ…………! おおッ! ハァーアアアァー! イシュチェ! あ゙っ゙あ゙あっ!? がッ゙――――あ゙あ゙あっ゙あ゙ああぉ゙………………………………」

 

 

 ――――びゅる

 

 ――――びゅっ~~~~♡

 

 ――――ドクッ、ドクッ、ドクッ…………♡

 

 ――――ぐっ、ずりゅ…………

 

 

 ――――ドポドポッ…………♡



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残-8-10

 精巣ごとイカリで引っこ抜いた、一本釣り膣内射精。

 

 視えなかった物…………裕矢と一緒に…………視えた…………っ♡ ずっと辿り着きたかった場所からの景色、知る事が無いと思っていたのに…………っ♡

 

 

 共に痙攣していても、絡め合った両手は離れる事が無かった――――

 

 

 

 

 

 

 

「明日、…………もう日付を越えていたな、今日はどうするんだ?」

 

 身体を洗うのは起きてから、もう節々が辛い。

 

 裕矢を抱きしめて、キスをして、可動範囲はそれだけだ…………♡

 

「えぇっとね、夕食中に考えてたんだ。ゆっくりと恋路を歩んでいきたいんだけど、現実は許してくれないからさ…………」

 

 

 サラサラサラサラッ――――砂時計は私達の想いなど無関心、隔絶された絶対的な定め、世界の理その物の〝声〟

 

 

 砂時計の中身を半分近く登った事となる。時間が無い…………焦らすようで悪かったが、どうやって一日一日をかみ締めていけば良いのか? 早急に議論する必要があった。

 

「デートしに行こう! ちょっと離れた小洒落た街! その街で互いのデート服買っちゃわない? そこから先は…………その時になったら考えるっ!」

 

 

 デ、デート…………言うまでも無いが私も経験が…………

 

 

 くっ、666年も生きていて…………年下を先導するのは年上の役目であろうに…………

 

「いや俺も全然経験無いの知ってるよねっ童貞だったんだから!? 初めて同士だよ、その場その場で互いが牽引し合えばいい…………んじゃないかな?」

 

 それがベストな回答か、私にも分からない。余裕が無い同士、「デートって何をすれば…………」から抗議を受ける必要がある二人。

 

「んっ、了解したっ………………なぁ、裕矢…………」

 

「どうしたのイシュチェ?」

 

「性格も人相も、変わったな」

 

「…………なんかね、死ぬまでの間イシュチェと過ごせるって思ったらさ、ストレスとか劣等感とかそういう負の感情…………どっか行っちゃったんだよね!」

 

 裕矢本来の性格はこちらなのだな。長らく自分でも忘れてしまっていたらしいが…………想起すれば無理は無い。

 

「目覚まし掛けないと…………よっ、ラブラブデート楽しみだねっ!」

 

「らぶらぶ……………………ッ!? そっ、そうかもしれないが言葉に出さなくて――――」

 

「おやすみぃ~~! 起きなかったら俺がキスして起こすからねー! グーーグーー……………………」

 

「きっ、貴様っ……………………裕矢こそ! 私が先に起きて…………キス…………してやるからっ…………おやすみ……………………」

 

 余裕が無い癖にからかうのか、調子に乗るなよっ………………

 

 絶対、絶対に私が先に起きてやるっ。

 

(眼を覚ますのが待ち遠しい……………………起きたら死んでいた…………そう願わず『まだ死にたくない』……………………プシュケテロスに成り立ての頃以来か、永遠の命に喜んでいた愚かな私…………でも似てない)

 

 死が待ち受けようと、私達の気持ちはもう変わることが無い。

 

 

 誰かを好きになってはならないのに――――もっと、心を通わせたい、砂時計よりも大きく聞こえる、裕矢の…………寝息…………潤っていく…………わたしの こころまで――――

 

 



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残-7-1

 立ち止まる時間など与えられてない。

 

 砂時計は――――サラサラサラサラッ、 六日目、残り期間は…………たった今7日へ変わった。

 

 俺が死ぬのは確定している、砂時計は戻らない止まらない、底無しの永久へ導かれてしまう。

 

(だけど消化試合なんかじゃない! なるべく消滅の件は忘れてイシュチェと残りの一週間を過ごすんだ!)

 

 電車に乗って数駅。

 

ファッショントレンド&デートスポットの最先端と注目を浴び、取材効果も相まって海外人口も増加中の洗練都市へやって来た。

 

「その街で服を買えばいいのか?」

 

「イシュチェの着物はめちゃくちゃエ…………好きだけど、折角の初デートだからさ! 専用品買っちゃおうよっ!」

 

 朝食を食べ終わり髪を梳かしている俺の横には、一定時間で破けた服も――――処女膜も完全復元するので身支度をする必要の無い彼女がチマッ、本当に身長差が親と子供だな…………34のおっさんと1………………0、いや9歳くらいの幼女(おっぱいデカ盛り)

 

「エロッ……………………プレゼントしてくれるのはありがたいのだが…………私はこの着物以外着用した事が無い、どんな服が似合うのかなんて…………化石ファッションのセンスに笑うかもしれないぞ? それでも――――」

 

「イシュチェはどんな服着ても可愛いったらっ! それだけは間違いないから安心して! 俺が太鼓判押す!」

 

あまりに似合いすぎてたらティーンエイジャーの街だからなぁ…………うざいくらいナンパされちゃう危険性あるかも。

 

 おっ! 俺が守らんと…………しつこかったら拳が血に飢えちまうかもしれねぇ! 喧嘩した事ねぇけど。

 

「そ、そうか……………………♡ 裕矢、私の為に武力行使を視野に入れた覚悟は大変嬉しいのだが…………その辺りは心配無用だ、私に任せておけ」

 

 …………彼女はプシュケテロス、神ではないけど人間を超越した存在。

 

 女の子に守られるのは男として…………かもしれんけど、思い出した!

 

 

『誓おう、私は貴様が死ぬまでの間、あらゆる災厄から守ると』

 

 

 ――――心配した時間が勿体なく思ってしまう! イシュチェの言葉だ、信じたい!

 

「電車に乗るのだろう? 私の運賃は支払わないでいいぞ、プシュケテロスは〝この世の者〟として認識されない、裕矢にしか私は視えぬ、触れぬ喋れぬ」

 

 ミザル、フレザル、イワザル?

 

 だから銭湯に侵入出来たりするんだ…………細胞効果あるから瞬く間に綺麗になるけど、女の子だからね…………入りたくなる時はある。

 

「デート時のみ認識の境界を少し弱める、デートなのに他者からは一人だけに見えてしまうのはあまりに寂しいだろう? 私だってそんな物望まない」

 

「他の人達からも直視出来るようになるんだ。それってイシュチェに悪影響は無いの?」

 

「…………期間中、ならば。プシュケテロスとしての務めを果たしているからな、抽象的存在になるくらいで不具合が起きるのはゴメンだ」

 

 逆に言えば対象が死んで、次なる対象に惹かれるまでは誰とも喋れず誰からも見えないって事だよな…………っ! 

 

 世界の意思、理さん、イシュチェは罪を犯したのかもしれないけど――――あんまりに性格悪いよアンタ。

 

「んっ、ブラシを貸してくれ、私もする…………」

 

「おおっ…………!」

 

「なぁ、なんだ?」

 

「いやっ…………! 嬉しいなって!」

 

「気合いを入れる行事……………………千里からの巡り合いを果たした者同士、絆深めるコミュニケーション…………そうなのだろう? 初デートは?」

 

 だから私も気合いを入れる。

 

 発声こそしなかったが鏡の中のイシュチェは、シュンシュンと湯気が現れる羞恥心にも口元だけは隠さずに、ブラシを俺に返してくれた。

 

 

*

 

 

 隣接しているレディース&メンズ専用ショップ手前で別れ、一時間後に待ち合わせする事となった。

 

(店員に助けて貰ったが…………イシュチェに少しでも相応しい容姿になれたかなぁ…………)

 

 マトモ、親切な人と数ヶ月ぶりに会話した気がする…………初老の店員だったけど「初デートなんです! ファッションセンスありません、似合いそうな服をチョイスしてください」と、素直に――――今更周りの視線には動じない――――伝えれば何百人と相談に乗ってきたのだろう、客観視線に偏り過ぎず女性目線からも冷静に判断した候補を持ち込んでくれた。

 

 

 …………あんな年の取り方をしたかったな。

 

 

(中折れ帽なんて初めてだ、オシャレしてるって自覚が凄い…………)

 

 それでも通行人は俺の事など目もくれない、俺程度がおめかししても何の印象も抱かれない。

 

 それでいい、イシュチェからの評価さえ良ければ………… 

 

 

「――――裕矢? 時刻ギリギリになってしまい待たせてしまったな」

 

 

 ッ゙!? 

 

 

 ううう、後ろに回り込まれたよ! 驚かすなよイシュ――――

 

 

「角用の穴を大急ぎで開けて貰っていた、店員は怪訝な表情をしていたがそうだろうな、買ったばかりの製品を…………裕矢っ、私の衣装…………似合わないか?」

 

 

 えっ、はっ、はいて…………ないのっ…………? 

 

 

 雪女イメージを根底から覆す、赤をベースにオレンジの『OPPAI DEKAINOSUKI?』…………ごめん、おっぱいの大きさが大きさだから、ロゴが歪んでて推測でしかないが、ロング丈の…………

 

「Vネックという種類だな。…………ちゃんと穿いているぞ? 残念だったな…………ほ、ほらっ」

 

 そこで恥ずかしがるから破壊力倍増、白い超ショートなデニム生地…………ホットパンツってやつだ!? 

 

えっ、エロ…………! そんなの着ていいのかよっ! やべっ…………勃起…………落ち着け、まだ早いだろ俺…………

 

「黒ニーソでイシュチェの雪肌が映える! ストリート系? でいいのか、印象変わりまくったけど銀髪に第三の目、鎖骨角にかまくら型おっぱい…………おめかしモードのイシュチェ! 可愛すぎ…………っ! そのキャスケットも似合うよっ!」

 

「んっ……………………♪ ありがとう♪ 裕矢も…………上手く言えないのだが…………あぁ、格好いいぞ…………」

 

 もっと具体的な感想、何パターンかシミュレートしたのに実物を見れば空の果て。

 

 息するの忘れてた、靴もスニーカーになってるし劇的ビフォーアフター、ただしどちらも最強に可愛い!

 

(下着…………初めてブラ、ブラジャーをつけたぞ…………サイズ測って貰ったんだ…………)

 

(なんッ゙!? なぁにカップだったのッ゙!? えっ、Hとか…………ッ゙!?)

 

 うおおおおおお店員グッジョブだぜ! 何百年もノーブラなのが信じられないよなぁ、立位してればワイヤーで吊されてるみたいに、角度を一律に保ってる重力職務放棄おっぱいだしっ! 人間が同じ体形だったら歩けないんじゃないかな、重たすぎて!

 

 

(反応し過ぎじゃないのか…………? 私も少し驚いてしまった――――Kカップ…………だった…………)

 

 

 けっ――――けぇかっぷ、とは。



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残-7-2

 A、B、C、D、E、F、G、H…………これくらいだと思ってた、140あるか無いかの身長だぞっ、Hでもトンデモおっぱい…………なのにっ――――I、Jと続きKでやっと辿り着いた!

 

 

 Kカップ…………そんな、かまくらじゃなくて野球場、小人が野球出来るくらいのデカさじゃねぇかッッ!! リアルでKなる数値のエロビデオは見たこと無いっ、俺はKカップにパイズリされていたのかっ!? 

 

 ダメだ、未知過ぎるサイズを知ってHカップが貧乳に思えて来た…………

 

 真の姿を現した突起物基準法違反おっぱいに挟んで欲しくなってしまう…………が奪われてしまっている…………まだデート始まったばかりなのにっ! 

 

(…………スケベだな、せめてポーカーフェイスになった方がいいぞ)

 

 仰る通りでございます…………でもイシュチェが魅力的過ぎるんだもん。

 

(……………………まぁ、いいぞ。見たければいくらでも…………裕矢の為にこの姿になったのだからな…………挟んで欲しいのだろう? よ、夜になってからだな、そういうのは…………♡)

 

 

 むきゅっ…………ん♪ 

 

 

 人目に付き辛い角度に移動し、ふんにょりした感触を楽しませてくれたっ! 

 

 くぅぅ、ロゴが立体化されすぎて早くもVネックの寿命が心配になってる。Kカップ収納出来るブラもだけど、よく取り扱ってたな…………通販か特別オーダー品って聞くけど、大きいのは。

 

 俺だって期待してたし『そうなるだろう』と予感はしていたけど、イシュチェからパイズリ予約してくれて感激だ。

 

 

…………今は考えずデートに集中しようっ、只でさえ二人とも未経験なんだしっ!

 

 

「よしっ! 行こうか!」

 

「うん…………♪」

 

 …………と威勢良く握手してみたが、すぐに緊張の汗で指先までダラリッ。微振動を繰り返してこの街で一番情勢と心拍数の推移が盛んなカップルだろう。

 

 

 

 

 

 

悩ましい身体付きのロリ巨乳、老若男男が言い寄ってくると警戒したが、イシュチェの言葉通りその必要はいらなかった。

 

 

 確かに注目を浴びていた、ヒソヒソと「あの子のおっぱいデケェ!」とか言われていたがその程度。イシュチェは印象や記憶を操作する能力があるらしくこの街の住民は「ロリ巨乳な子が男と手を繋いでる」「仲いいから声は掛けられないな」と勝手に諦めてくれるのだそうだ…………ただし、このプシュケテロスの力は寄り添う対象、即ち俺にだけは効かない。

 

 守られる側だからな、角はどっちみち俺にしか分からないし。

 

 

「影よりもぉぉ、会いたいのぉ~~! 抱きしめてぇぇ、瞳覗くぅぅ~~! 夏軋むぅ、もののあはれぇ~~! 落下するぅ~~、翅はもう…………鳴らないのぉぉっ!」

 

 

 うっ、うめぇ…………!!

 

 

 点数99.99! カラオケってこんな得点たたき出せるんだ…………俺なんて最高85点なのにっ…………

 

「はぁー、はぁー、はぁ…………中々の物だろう? 暇な時は歌本の最初から最後まで片っ端から歌っていたからなぁ!」

 

 昼食を済ませ何軒かスポットを回った俺達は休憩の名目でカラオケチェーン店でフリードリンクを注文しながら、ジャンル問わず持ち歌を時間いっぱい楽しんでいる。

 

 言い訳なら出来る、カラオケは5年ぶりだから発生方法など忘れてるし、声が綺麗だって才能も勿論無い。バイトや派遣先をクビになった時の現実逃避として、大声で発散する為に利用していたからな。

 

 



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残-7-3

「次は裕矢が歌え、私は裕矢の声っ…………す、好きだから聞いていたいぞっ…………じゅじゅじゅじゅじゅ~~~~!」

 

 メロンソーダをストローでブクブクさせたり、一気吸いしながら声を褒められた? 

 

何処が好きになる要素あるのか、俺には分からなかったけど…………イシュチェに『好き』って言われたから…………自信出て来たかもしれないっ! 調子に乗っちゃうよ!?

 

「あっ、93点まで伸びた! イシュチェパワーかな?」

 

「なんだそれは、私は真実を述べただけだぞっ、ブブブブブブブッ…………♪」

 

 角もそうだけど、イシュチェは人間だけでなくこの世から嫌われており、あらゆる干渉を受け付けない。

 

 プシュケテロスの仕事、死の花が咲くまでは〝暇〟の一言で全て片付けてしまえる。ゲーセンやカラオケルームの一室を占領しても「何故かあの筐体(部屋)だけは使えない」とだけ思われスルーされてしまう。ドアを叩こう、開けようと意思すら起きないんだそうな。

 

 

 ――――対戦ゲームをしていたって、その対戦相手が居ない。何だって出来る無限大な時間を得ているけど、何だって一人ぼっちなのがイシュチェ達、プシュケテロス。

 

 

「おおぉーー! 見ろ裕矢! 100点を出してやったぞ! 店によって出やすい場所もあるからな、この店はそうではなく――――私の喉が慣らされて来たから…………裕矢?」

 

プシュケテロスとして寄り添っている間は一緒にカラオケに行って歌い合う、そんな事が出来る状況ではない。

 

セックスされて中出しされて、若しくはイシュチェへ無関心のまま対象となった男は死んでいく。

 

 こうやってマイクを交代する、当たり前な光景すら許されない。

 

(俺も誰かとカラオケ…………するの初めてだ…………)

 

 あんな母親が遊び相手になってくれる筈もなく、仲間も友達も居なかった俺は『誰かと何かをする』事に唾液線も流動する血液すら乾くまでの憧れを抱いていた。

 

「イシュチェ、ぎゅっとさせて」

 

「ひゃぅ、ふぅ…………ん…………もうしているではないかっ……………………」

 

 唐突、だが「いつでも甘えていい」ので甘えさせて貰う事にした。

 

 歌って、点数が伸びて、ジュースを飲んで、はしゃいで。そんなイシュチェを見れたのは俺が初めて。

 

 

 その相手が俺でいいのかなって、少し思わなくもないけど――――

 

 

「裕…………矢ぁ、手つき…………いやらしいぞっ…………」

 

 

 〝その〟考えは止めた。俺で良かったんだって思い込む。

 

 

「イシュチェが可愛くて…………イシュチェも身体熱くなってきた、いっぱい歌ったのが原因…………じゃないよね」

 

「……………………んっ、はぁ、はぁ、答えなければダメか? 分かっているのだろう…………?」

 

 ストローから口を離せば微かにオレンジ色の混入した唾液が伸びている。

 

 見せなくたってよかった、でも彼女はわざわざ後ろへ振り向いてストローと繋がる唾液を…………

 

「ふぅ、裕矢…………大きくなりすぎだぞ、私の身体が陰茎だけで支えられている…………」

 

 性欲促進の力なんて使わずとも、俺はもうっ…………無尽蔵だよ。

 

 最後まで我慢、出来なかった。

 

「裕矢、私が…………口、フェラチオ…………するか?」

 

 

 せいぜい身体を触ってキス、それくらいに留めたかったけどっ――――

 

 

 俺の天使が悪魔の提案――――

 

 

 666年の悲壮なエピソードを持つ彼女、このような提案に抗える者など0。実績なら聞かずともこの身で受けているから…………

 

「ごめんっ、イシュチェにされたい…………」

 

「謝るな、私がかぁ、可愛いからっこうなった…………のだろう? 嬉しいぞ! この服を買って貰った礼も込めよう、暗いし音楽を流していれば気がつかれないとは思うが…………」

 

 カラオケルームでエッチ。セックスじゃないけど――――

 

「むはぁ…………スンッ、ズボンを穿いていても漂ってくる、裕矢の香り…………どの道私の方が我慢出来なかったかもしれない…………」

 

 適当な曲を予約しまくってフェラ音の密封準備完了…………まだ退出まで時間は残されている。

 

「やはぁぁん…………♡ ゆぅはぁ…………♡」

 

「俺のもストローみたいに吸って欲しい…………!」

 

 ジッパーをじっとり引き下ろされ、傘が赤紫色に変色しているチンポが額とぶつかった。

 

 根元から鈴口へ、軽く振動を繰り返すチンポストローは彼女が実に飲みづらそうなサイズだが縮小は叶わない。

 

 

「れろろぉぉーー…………♡ 裕矢の精液と同じくらい濃い…………新しい私を裕矢が見てくれて…………褒めてくれて…………言葉もだが行動で示したいっ、はぷぅ! んっ、ぢゅるっふふふっ♡ んぼぉ♡ はぼぅぅ♡ ぢゅぱっ、じぢゅるずずずずぅ~~~♡ んっ♡ ばぁぁ…………♡ はっ、はっ♡ んじっ♡ んっぼっ♡ んぼっ♡ んぼっ♡ ふふぅぅーーーっ♡」

 

 

 ッッッ!! そんな勢いで突っ込んでくるッッ???

 

 

 たったの1ストロークで、チンポがイシュチェの唾液でグッショグショ。床までジュースを溢したみたいに、股から下が滝になっちまった!

 

 

「ンボンボンボッ♡ はむちゅちゅちゅ~~~ぅ♡ レロレロレロレロッ♡ カリみじょをよこはらぁ♡ れふっ♡ れふれるれるるっ♡ んぅ~~~~ちゅぅ♡ 裕矢ぁ♡ んっぷ♡ ぢゅっぱ♡ ふもぅぅ♡ むふぅぅ♡」

 

 

 ぇッ゙!? えっえッあっ、あっ゙! 唇をカリに引っかけて舐めるのヤバっあああっ!!

 

 

 玉袋に鼻を埋めてから、チンポを見上げる視線で裏筋ペロペロ。

 

 そんだけでも心臓がポンプとしての役割を放棄するくらいに、チンポは悦んでしまっているがカリを啄んだり挟みこんだり、イシュチェの口淫テクに俺は圧倒され撫でることも出来なかった。

 

 

(ハァハァハァハァ♡ 裕矢の感じている顔見ながらしちゃってる♡ オナニーなんて一度もしてないのにしちゃってる♡♡)

 

 

 うっ…………ん?

 



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残-7-4

射精が近くなって目をしぱしぱさせていたら、聞こえたばかりの音が股下から今一度。

 

 

 ショートパンツにもジッパーはある…………右手にチンポ、左手でオナニー…………――ブラと一緒に購入したパンツの色は黒っ…………――――

 

 

「はぷっはぷっ♡ ぢゅふぅ♡ んぼっぢゅ♡ んっんっんっんっ♡ んふっ♡ んふふふぅぅッ♡ ちゅぐちゅぐちゅぐっ♡」

 

 

 ――――っ、女みたいな高い声で鳴いてるっここがカラオケルームで良かった、イッた時の声…………漏れないからっ。

 

 

「ちゅぶッ!? んんッ♡ ぶ…………♡ ぬぐっ……ギュッ♡ んんふぅ…………♡ ずぢょ♡ ぢょっ、ぢょっ、ぢょっ…………♡」

 

 

 口内で破裂した精液っ、全部飲み干そうと頬をリスより膨らませて――

 

 

「むきゅっ…………んきゅっ、んみゅっ…………ふぐっ、ぐむぐむっ♡ ゴッ、ンギュッ…………♡ あぁ、ははっ、こほっこほっ、ウィスキーだ、裕矢の精液は腹に溜まる……度数が高すぎて食道が灼け込む…………でもっ、何度でもっ、飲みたくなってしまう麻薬…………はぁーはぁー♡ んぷっ! ゴキュゴキュッ! っ、ぷひゃ、あああぁ…………♡」

 

 亀頭と唇を繋げる唾液アーチ、ちゅるちゅる上品に――とても下品な物を――舌上へ迎え入れ、喉越しが悪そうな固形と液体の境目に位置する種の素をゴクッ…………秒単位に規則正しく喉が山を作る。

 

「んっ、あぁ~~♡ んぁ♡ どうだ? 全部飲んでしまったぞ♡ 一発くらい射精しても問題ないだろう? まだ陰嚢は重たげだったしな♡」

 

 指先や購入したばかりのデート服に落ちた精液も…………ペロリッ。 楽器を奏でるように淫らな調べに反応し、出したばかりなのに亀頭が熱願するっ、おっぱいか膣内でもイシュチェが欲しいのだとっ!

 

「はっーはっーーはっーーー♡ して…………しまうか♡」

 

「ハッ、ハッ…………うっ、うん!」

 

 場所も時間も弁えず、エッチを謳歌するつもりの俺達は色欲の虜となって身体を抱きしめ合おうと――――

 

 

 ぷるるるるるるるるるるっ!

 

 

「――――ッ゙!!」

 

「――――あっ、あああああもうッ~~~!! 邪魔すんなよぉぉ…………時間、だっ…………」

 

 退室時間10分前のアナウンス! でもこれで良かったのかもしれない、夜になったら絶対に――――そういう雰囲気だしイシュチェだって――――

 

 

「うっ、うむ。片付けて次のスポットを回るとするかっ…………続きは夜に…………な…………♡」

 

 

 小声だけどマイクを持ちながら…………スピーカーから小雪に隠れてしまいそうなロリボイスが拡張される!

 

 すっかり〝その気〟だ。時間は無いけど焦らなくてイイ、今だけしか出来ない事をイシュチェとしたい。

 

(カラオケルームでセックス、までは行かなかったけどフェラチオしてくれた、自宅以外でのエッチ…………口だけなのに燃えるし萌えた、残りの日は野外でのエッチを出来るだけしてみたい…………かもっ!)

 

(ふぅ、ふぅ、私の方が先走ってしまったみたいだっ、裕矢は私を惑わす危険な男だっ、惑わすのは私の役割だと言うのにっ…………! はぁ、はぁ…………んっ、今夜は寝かせてくれそうにないな♡)

 

 

 会計を済ませている時を除いて、イシュチェはずっと右手を握ってくれている。会計時だって服を一指しと親指で摘まんで離さない! うううう、嬉しいっ…………! 今まで出来なかった甘えエネルギーを充填させてあげたいっ!

 

 

「歌ったら(射精もしたし)小腹空いたね、この辺に喫茶店が…………あった! 行こうよイシュチェ!」

 

「あぁ、気合い込めて歌ったから腹が減ったな(精液だけでは足りないし)、食べさせ合い…………とかっ、迷惑じゃなければしてみたいっ…………かもしれないっ…………」

 

 悦に浸るっ、迷惑な訳ないでしょうっ…………! 周りからバカップルコールされるくらいやっちゃおう! イシュチェもそういうのに憧れていたのかな。

 

 何の取り柄も無い34歳と、不老不死な666歳少女、喫茶店では親子と勘違いされてしまったがカップルしかオーダー出来ないメニューを選択し、無事に「あぁ~~~ん♪」の古来テンプレ恋人ミッションをクリアしたったのだ。

 

 

 



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残-7-5

 セミの全身全霊の自己主張すらかき消される雑音、この時間となれば黙するのは人間側。 

 

 都会は暗くなってからが賑やか、目が痛くなるサイケな色彩が点滅する然るべき場所。やけに静かなのは俺達に気を遣ってくれている、勘違いしても許されそうだ。

 

 

 あそこは――最終目的地、遊びか、本気か、快楽か、命の育みか、恋人達が愛を確かめ合う借巣。

 

 

「街の灯り、星のようにも見えるな」

 

「カラフルな金平糖かな?」

 

「腹が減ってるのか? ふふっ、夕食は食べたばかりだろう」

 

 デートの合間合間にスマホで検索、回りたかったスポットは殆ど踏破できた。本当は綿密にスケジュールを立てておくのが正解なんだろうけど、時間は残されていないからさ…………イシュチェは楽しいって、こうして高台で街を見下ろしている瞬間も手を繋いでくれている。

 

(一人で同じスポットを回っても、絶対に楽しくなかった。虚しかっただけ、誰かと――イシュチェと一緒ならこんなに…………)

 

 昨日からずっと、俺はとある言葉を、気持ちを伝えたいと舌を噛む想いになっていた。

 

「裕矢? どうした?」

 

「…………………………………………」

 

 この気持ち、明確な想いを抱いたのも昨日だ。あまりに都合がいい、あまりに展開が早い、悪い方向にばかり考えてしまう…………

 

「私に――言いたいこと、あるのか?」

 

「っ………………………………」

 

 言葉じゃなくても伝わる物はある。

 

 この気持ちになってからも、イシュチェと身体を重ねたけどっ――

 

 

 

 ぎゅっ

 

 

 

 

 ――頑張って

 

 

 

「俺ッ――」

 

 

 言葉でも俺は伝えたい、伝えなければならない、人生初の――

 

 

「イシュチェが好き、好き…………好きっ!!」

 

「………………………………裕矢、私も…………好き…………裕矢、裕矢! 大好きだ!」

 

 告白される直前に「頑張って」…………両手を取ってくれる子なんて…………死ぬ相手に対して優しすぎるんだよっ…………

 

「――――~~! ふっ――――あぁあああ、言えた…………」

 

 先程のセリフに全霊を込めていた俺は、両想いになれた幸福の抱擁を受けきれずに、背中から地面へと倒れ込んでしまった。

 

「俺、と、恋人…………なって、ほしっ…………」

 

「なるぞ♡ プシュケテロスとしてではなく、一人の女として私を必要としてくれる♡ 名を呼んでくれる♡ 私がどれだけ嬉しいか…………♡ 私を好きになってくれて――ありがとう…………♡」

 

 倒れ込んだのに衝撃は感じない、イシュチェが何らかのパワーを使ったのか? 

 

 フライングして夜天へと羽ばたきそう『俺はこの子に必要とされている』

 

 友達も居ない、両親にすら認められなかった『未草裕矢』が――……やっと、死ぬ7日前にして、世界の理とやらが許さなくっても――イシュチェは許してくれ、た…………

 

「んんっ――むっ、チュッ…………♡」

 

 恋愛ドラマの最終回としてこの上ないシチュエーション。天然の星空と虚像の星空に挟まれてキス。

 

 デート中も隙あらば頬に、額に、手の甲にキスして、されて、でも唇は本日初。解禁されたと言わんばかりに軽いノックを数回…………

 

「ン~~~♡ じゅぢゅ♡ れぢゅはぁん♡ ハーハー♡ んふぅ♡ ふぅぅれぉぉ♡ ず、ぢょじょっ♡」

 

 何かが、多分俺ら以外のカップルが驚愕したって関係ない、イシュチェは首に手を回して俺は脚でお尻の辺りを挟みこみながら、星々にも魅せつける情愛の施錠。

 

「んちゃ、りゃはぁぁ…………♡ ハァ、はひゅっ…………♡ 私ぁぁ…………発情してしまいそうだっ…………裕矢と身体を交わさなければおかしくなるっ…………」

 

「イシュチェ…………実はここが最後の目的地じゃないんだ。ここから歩いて……走れば多分30秒くらい…………我慢できそう?」

 

(コクンッ…………///)

 

 周辺が「そういう」建物ばかりなメカニズム、恋人達がすぐに駆け込める為。

 予定時間よりは若干早いけど――俺も限界だ。続きはピンク色の照明が目印の……

 

 



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残-7-6

 受付のおばちゃん――イシュチェ以外の顔が見えないから推測――には悪いことした。 

 

 勃起を隠さず、愛液を溢しながら3万円をカウンターにバンッ! ルームキーをひったくって4Fまでのエレベーター内でもずっとキスをする。

 

 もうすぐ俺は消える、両想いだけどやっぱ自分勝手。それでも俺はイシュチェを愛したい、辛くなるって分かっていても――

 

「はぁ~~~~♡ この服は胸に汗が溜まってしまうな…………♡」

 

 着物以外を纏った事の無い、永遠の概念が人型を成した彼女はVネックをパタパタ、冷風を送りこんでいるが立ち上る熱気を発散できていない。

 

「こういう場所、照れちゃうね…………」

 

 数年間宿無し生活してきたけどラブホテルに世話になった事は無い。手頃な価格でネット回線も映画も見れるしシャワーもミストなホテルはあったけど、俺なんかが入れない場所だって一人で縮こまってしまっていたヘタれ。

 

 普通のホテルの一室と変わりない、内装までも御伽の国のお姫様みたいなファンシー感は精々、掛け布団がピンク色なくらいだろう。

 

 後は――枕元、ベッドボードにコンドームが2つ置いてある。こんなの使わないけど、普通のホテルに無い物が用意されているから「俺達はラブホテルでスル」のだと限りなく高いテンションを、軽く超過するだけの緊張で聴診器を置いたら、医者の耳は破壊されるだろう…………

 

「私もラブホテル…………初めて…………♡ セックスする為に用意されている場所、私は裕矢とセックス…………したいっ♡ すまないっ、デート中もずっと、ずっと『最後にはきっと…………』って…………考えていた♡ 見てっ…………♡」

 

 

 ――良かった、俺と同じだったんだね。

 

 

 でもホテルに直行していたら、ここまでの興奮は与えられていない。様々なスポットをイシュチェと堪能してもっと仲良しになれて…………最後の最後に辿り着くから意味があった。

 

「裕矢の手で弄って欲しい…………我慢してた、もう我慢したくないっ! この室内から出る方法――私といっぱいラブラブしてくれないと出られないぞ♡」

 

 具体的に○回とか提示しない、イシュチェの主観で判断する。実に今の〝俺達〟向けの設定。

 

「俺…………恋人だから、必ずイシュチェも、俺も、満足させるっ! 明日は別の場所でデートするんだから!」

 

 

 つい「出れなくてもいい」って、それだって勿論魅力的だけど…………デート中に次の場所も話し合ったし!

 

 

「ちゅっ、はぁぁ…………♡ 唇だけのも好きぃ♡ ふぅ♡ はちゅっ♡ くりゅっ、りゅちゅっ♡」

 

 

 自信を持て、湧き出せ、無ければ創れ!

 

 

『俺はイシュチェを気持ち良くできる、ちゃんとイカせられる』

 

「キャッ!! しょっ、しょこっ♡ 上下にぃぃ~~~ーーっっ、~~~ぁぁはぁぁ~~~;ッ゙♡♡ こしゅこしゅされたかったぁ♡」

 

 ショートパンツのジッパーは、ホテルに入る前に下ろされていた。

 

 恋人になってからのキス、すげっ、イシュチェと唇をシェアし合っている! 俺の唇は俺だけの物じゃなくなってる!

 

「私の唇もそうだ♡ 裕矢の物でもあるのだぞっ♡ くぷっ、くぷっ♡ へれろっ♡ んんっ♡ ふぢっ、ふぅぅーー♡」

 

 下着はもうっ、邪魔なだけだ!

 

 似合ってたけどゴメン、手マンをする右手を休ませず左手で両サイドの紐を緩める。

 

 むわわわぁぁ…………

 

 世界中の艶気が封じ込められていた壺、下着という封を解放すれば高密度に氾濫していく!

 

「ふぅーー! はぁはぁ! ふぅ、ふぅーー!」

 

 血肉に飢えた餓死寸前の獣。何日か前も似たような心情になったけど、決定的に異なっているのはイシュチェは「都合のいいメス」から「俺の恋人」になった事だ!

 

「好きだよイシュチェ」

 

「♡♡ーーー! ズルい! それズルいからぁぁぁぁ♡ 私も好きっ♡ 好きな人に気持ちいい場所クリクリされてるのぉ♡♡」

 

 後ろから抱きかかえる姿勢、おまんこを弄りながら耳元で愛を呟く。

 

 イシュチェは自分からM字開脚、後ろからでもおまんこ汁…………人差し指でクリを押したり表面を擦るだけで仰け反っちゃうイシュチェは、俺の記憶の中で一番無防備。あの時は自分だけ優先してたから、クリトリスを触ってあげられなかった…………

 

「んんん♡ くぅぅぅうううう♡ んんぁああああああ~~~♡ ………………………………――ハッ♡ わらひもっ、もうイッひゃっひゃ…………♡」

 

「ゴクッ…………! 敏感になりすぎだよイシュチェ…………!」

 

「らってぇ♡ クチュクチュよかったんだもん♡ 裕矢とキスしながらいいのぉ♡」




感想よろしくです~


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残-7-7

 …………幼児退行? 幼女みたいな背丈だけどさ、言動が子供になっちゃってるのはおまんこも口もトロトロにさせちゃったから?

 

「キスして♡ 私の身体熱くなってる♡ 裕矢が熱くしたんだぞ♡」

 

 あっ、戻った……? またイカせたら退行しちゃうのかな? 何回も見れるだろうっ!!

 

「離れるな、抱きしめろ、甘えさせろ♡」

 

「俺もイシュチェに甘えたい! あっ、あっ、後でおっぱいでチンポ挟んで欲しい!!」

 

「言われなくてもするつもりだったぞ♡ 裕矢は本当に巨乳が好きだな」

 

 イシュチェのだから挟まれたいんだっ…………てか、イシュチェもパイズリしたがってたんだ! 

 

「はぷっ♪ もがもがもがっ♡ こんなに大きくしてしまって、実に陰嚢が重そうだな♡ 胸でも口でも膣内でも♡ 一滴残らず私の穴に出せ♡ 裕矢の体温感じたい♡ ダメッ、手を離すな、何処でもいいから私の身体を触り続けろ♡」

 

 

 ーーッッ!! ズボンの上から勃起チンポ! 甘噛みすんのは反則だ

ろぉぉぉっ! それされたらズボンの中に出しちゃうから…………っ!

 

 

 そんな勿体ない事はしたくない、精液は全部っ――イシュチェに注ぐからっ! 雪女よりも白い肌、激白に上染めするからねっ!!

 

「あはぁぁ…………♡ ンキュッ…………陰茎出て来たぁ♡ 気持ち良くさせちゃう裕矢の♡ おおっ、大きくなりすぎ…………少し怖いっ…………♡ 肘から手首まで…………それよりも長い…………♡ 私じゃなかったら絶対挿入出来ないよぉ♡~~♡」

 

 

 なっ――なんだコレッ!?

 

 

 自分で言うのもアレだが、俺のチンポは持ち主と反比例したステータスを持っている。

 

 

 ――イシュチェは強制情欲誘発させていない、恋人になった彼女とエッチ出来る悦びでとんでもないっ、長さが30㎝越えてるだろっ…………太さはっ、やべぇだろっコレ、俺の首と同じくらい…………ナチュラルだけどドーピング。

 

 肉コンパスが指し示す場所――おっぱいの中!

 

 

「なぁ、イシュチェ…………陰茎とか女陰じゃなくて『チンポ』『おまんこ』…………って言って欲しい…………」

 

 

 そっちの方がもっと興奮できるよ。向き合ってるだけなのに彼女の顎まで届く――武器だ、それこそチンポを剣代わりにしても許される官能ファンタジー小説だ。

 

 

「………………………………チンポ…………♡ チンポぉ♡♡ 本当だぁ♡ エッチでもっと、もっと裕矢の…………チンポ♡ 欲しくなってくる♡♡」

 

 

 あぁ、言わせてしまった……! でも言って欲しかった!

 

 

 一見すれば表情筋が固定されてるんじゃってくらい、冷淡な雰囲気のイシュチェがぁ――チンポにおまんこ! 連呼するって背徳感とか支配感とかええっと所有欲とか、もっ、もうイシュチェは俺だけの恋人だっ!!!

 

 

「ねっ、チンポ♡ 私のおっぱいで挟ませて?」

 

 

 ふぅーー

 

 

 氷の息を耳たぶに吹きかけながら、スナップを効かせた手コキでも射精力は今までと比べる事すらおぞましい。

 

「カリ裏をっ…………あ゙っ゙!? それイイ! 俺がクリクリした後にイシュチェがクリクリ!」

 

「うん♡ 凄く恋人♡ やはぁぁん♡ 我慢汁なのに射精みたいな量と濃さ♡ ほ、本当に射精したらどうなって…………♡~♡ パイズリで確かめさせてもらうぞ♡ さぁ♡ こいこいっ…………♡」

 

 

 ぷにゅ~ん♪

 

 

 捲り上げた生地を乳に乗せてしまうスタイル。全部脱ぐよりもエッチ! ブラジャーって拘束具を初めて着けたイシュチェ、肩凝るんだろうか? 着けなくてもおっぱいが垂れたりとかはしない(出来ない)らしいけど。

 

 

 我慢汁でネトネトになったチンポは、手招きに応じてあっさりと――ぱすンッ♡

 

 

「垂直にチンポを挿入♡ 縦パイズリだぞ♡」

 

 

「ふっ――――おおおおおおおおおお!!!」

 

 

 ぎゅちっ、ぎゅちっ…………♡

 

 

 片乳5㎏越えてるだろってくらいの圧迫、それでいてカステラよりも柔らかくてアイスみたいに溶けちゃいそうなKカップ!!

 

「裕矢は動かなくていい♡ 私に奉仕させてくれ♡ 長過ぎっ…………♡ 私のおっぱいでも包みきれない♡」

 

 …………いつの間にか「おっぱい」って、チンポおまんこに改正された影響がここにも。

 

「んろぉぉ~~♡ はぁ♡ ふぁっ♡ おっぱい焼けちゃう♡ 身体の水分蒸発しちゃう♡ チンポドキドキしすぎだぞ♡」

 

 

 のしゅ、のしゅっ、むりゅりゅっ、ぬぽっ、ぬぽっ♡

 

 

「そ、そういうイシュチェだって! 唾液が沸騰したお湯みたいだったよっ!? 俺よりも熱いじゃんっ!」

 

 うわっ――唾液ローション……舌をえろえろさせながら喉奥を見せてくる。面白いくらい唾液がボトボト落ちてくる、生産量の制御が効いてないんだ! あぁぁ……イシュチェと俺の体液がねり混ざって…………!



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残-7-8

「裕矢のチンポを型取りしているな♡ 私の身体はどんどん裕也専用に作り替えられている…………♡ やらしいチンポ♡ あんっ、こらぁ♡ チンポ逃がさないぞ♡」

 ぎゅむりゅううぅ♡

 

「縦に挟まれながら上下に擦るのが好きか? いいぞ♡ こうっ…………くちゅくちゅくちゅ♡ 亀頭を小刻みに♡ ハァ♡ ハァ♡ はぁ、ふぁ、やぁん♡ 裕矢の好きなパイズリいっぱいするから♡♡」

 

 申し訳ない、アガりすぎてチンポも上がれば自分の胸まで届く反り――をイシュチェが縦長おっぱいで下方向へ押しこみ直す。

 

 谷間の中央をトントン叩いてる、射精までの最短経路っ! 脈動が忙しすぎて、血管が入れ食い状態――

 

「あ゙ぁっ゙♡ んぁ゙ああ♡~ー♡ ングッ、ングングッ♡ あぷふっ♡ んぐア゙ッ゙♡ ゴチュゴチュッ♡ た♡ 縦に挟んでるのに精液飛んでくるぅ♡ 口までいっぱい来るのぉ♡ うぁはぁ♡ まだでてる♡ 溢したくないン゙グッ♡ モゴッ、むもむもっ♡ じるじぅぅッ♡」

 

 ――相思相愛絶頂。プルを開けずに振りまくった炭酸ジュース、チンポぶっ飛ぶくらいに――量、掃除の人…………どんまいだ。

 

「天井まで精液がっ、自分で引くわこの惨劇…………まだホテル入って一発目なのに…………ハハッ、まだ一発目…………冗談みたいな金玉だな」

 

「…………どうなっているのだ♡ 裕矢の体内組織構造も私と一緒で通常の男性と異なっているのか…………♡」

 

「…………案外そうだったりして! 最初からイシュチェとしかエッチ出来ない、イシュチェしか満足させられないチンポを持って産まれて来たんだと思う」

 

「……………………♡」

 

 とんでもないロマンチストなセリフ、相手がこの子じゃなかったらそりゃキモいキモいの…………の前に、ラブホに入れなかったか。

 

 それともイシュチェを犯していたあの時から、『俺の身体もイシュチェ専用に造り替えられた』かだ。

 

「乳首エッジ利かせすぎだよ……尿道に…………ゔ! ああぁ゙!? 挿入できちゃうじゃん゙!」

 

「ン゙♡ リャリャアアアアア~~~♡ そえりゃめぇぇ♡ またイッ…………――クッ♡ ゔゔううううううううッ♡♡」

 

 自爆ダメージはあったけど、俺は金玉の中が「ごりゅっ」と回転したに留まって、イシュチェは連続絶頂と変わりない速さで到達してしまった。

 

「乳首だけでイッちゃうなんて。 ……………………俺のチンポ、そんなに好き?」

「しゅき♡ ゆうやのチンポだからしゅきっ♡♡ きもちいいのいっぱいくれるチンポ♡ はむはふちゅレロッ♡ ずっとはさんでくわえたいくらいしゅきぃぃ♡」

 

「…………それだとキスが出来なくなっちゃ――」

 

「ダメ♡ キスもするのっ♡ キスしながらおしゃぶりしてはさむのぉ♡ ぜんぶするのぉ…………♡」

 

 乳首に自分の唾液が落下、それだけで軽く背筋を揺らしちゃう姿がエロすぎて…………意地悪な質問したら俺の全部を独占っ! て膨らませた頬でチンポズリしてくるっ!

 

「ゴメンね、意地悪言って。キスしておしゃぶりして貰って、パイズリもいっぱいさせてあげるから許して?」

 

「ホントぉ…………♡~♡ じゃあ……んっ♡ ギュッてして、ちゅっ~~~して…………♡ そしたらゆるすぅ…………♡」

 

 上限知らずにチンポをイライラさせてくるっ!? 俺を興奮させる天才だよイシュチェ!

 

「ヘロッレへろォ~~♡ ヂュパッ、ヂュパッ、んぼっ♡ んっ♡ ハリュヂュヂュッ~~ッ♡ …………っハァァ♡ おっぱいでズリュズリュッ~~♡ …………キャ゙ぅン゙ンッ゙♡ いっぱい♡ いっぱひィィ~~♡ たりないよぉ…………♡ ゆーやのせいえきでからだゴポゴポしたいよぉ…………♡」



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残-7-9

 キス、フェラ、パイズリ、高速ローテーションに耐えられる訳がなく――えっと、何回目だっけ、数えるだけ無駄だろう、あの数日間よりも――ずっと――射精するんだしっ!!

 

「イシュチェの一番大事な場所、名前…………なんだっけ? 挿入するからッ――」

「おまんこ♡ いえたよっ♡ はやくはやくはやくぅ~~♡♡ チンポドスドスうちちゅけてょお…………♡ おまんこだけなかまはずれやだぁぁ♡」

 

 お尻の穴までヒクッ……ヒクッ、チンポ挿入されないとずっと泣いてやる、おまんこ子宮口が見えるくらい広げて…………『俺を』求めてくれるたった一人の女の子っ!!

 

「ぐッ♡ ふニ゙ャア゙ァ゙アああ゙あああーーッ゙~~♡♡ チンポきたぁ♡ もうイッちゃう♡ ゔぁ゙!? ぉ゙あ゙♡ ぇ゙オ゙ほほッ゙♡ ゆうやチンポおみゃんこのなかれまがってるぅぅ♡ きもちいいのぜんぶうめてくれるんりゃあ゙ああ゙ああ゙ッッ~~~はぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁぁ゙ぁ゙ぁ゙~~~~♡♡♡」

 

 

 !ッ゙?ッ゙ーー!!?? 

 

 

 再生された処女膜をミヂヂッ! 

 

 挿入された膣内形状が昨日と違ってるッッ!!?

 

 RPG終盤の地下ダンジョンみてぇに、複雑なデコボコ道は「本当にチンポが奥に入れるのか?」、あまりに男性器の形を受け付け〝なさそう〟――だった……

 

 違った、最初こそ1ストロークすら大苦戦、上にガッツン、引っ張ったら下にもゴツゴツ……絶狭吸引マンコなのに突いたらイシュチェの腹まで突き破っちゃいそう! 

 

「こにょおまんこ♡ ゆうやがいっ~~~~ぱいきもちよくなれるかたちになった♡ わたしはだいじょうぶ♡ ゆうやがきもちよくなるためにうごいてぇ♡ そうすればわたしもっ――」

 

 

『俺の為に身体が造り変わる』

 

 

 こういう…………事だったのかっ! そのまんまの意味でゔうぅ゙ぅ゙! 摩擦が昨日よりもずっと…………ッ! 尿道までマン肉入ってる!? 精液ヤバいって!? 玉までぶっこ抜かれるぅ゙ぅ゙あ゙ッ゙!

 

「ーーーーりゃッ゙! りゃひゃあああああああんッ゙~~~ッ゙♡♡ ひっ、あ゙♡ ドクドク流れてる…………あった…………かい…………♡ 手、ギュッて…………ふぁふ…………っ♡ んっ…………♡ 裕矢ぁ…………♡」

 

 

ニュッ、ポッ! 

 

 

 一分経過してないかも、早イキしてしまった俺らだが――まだまだ、夜はこれからだっ!

 

「じぅっ、んぇれろっ♡ はみっ♡ キスしながら抱きしめられるの好き♡ 私も裕矢を抱きしめられるの♡ 止まらないよぉ♡ 好きが止まらないのぉ♡♡」

 

「あぁ! おっぱい潰れちゃうくらい距離詰めてギュッーーーだ! 撫で撫でもプラスしちゃうぞっ!」

 

 胸と双璧を成す特徴、彼女がプシュケテロスたる証の角へもキス。この角があるから死神だって恐れられ、蔑まされてきたから…………

 

「そうだっ、ここは――チュッ!」

 

「ひぇ゙へッ゙! ふにぅ゙――――うううううう~~~ッ~~~♡ーー♡ にはっ…………♡ はぁぅぅ…………♡ しょん…………にゃトコ…………ろもぉ…………きひゅされへぇ…………♡♡」

 

 俺が生きてる間、彼女が光らせる事はないであろう血に踊る紅玉、第三の目をキスしてみた。

 

 額にした事はあるけど、第三の目の周辺でありダイレクトでは初。憶測に過ぎなかった…………いいか、悪いか、潮吹きアクメしちゃったイシュチェのトロ顔が前者であると物語っている…………

 



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残-7-10

「敏感すぎて心配になっちゃうよ! ちゅくっ、ちゅっ、れろっ、ちゅんっ!」

 

「ひゃめひゃめぇぇぇ♡ しゅぐいっひゃっぁぁ、ぁぁぁぁぁ~~~~~♡ クッ――ンンンンンッ~~~~♡ ……………………はふぅ…………ひゃめへぇ…………いっひゃのにっ…………♡」

 

 いやっ、いやいやいやっ! 

 

 もうベッドシーツは使い物にならんくらいの湿地帯! 急速に膣がキツく、緩くを繰り返して暴走してるおまんこは、元栓がぶっ壊れた蛇口!

 

 イシュチェの性感体を一つ発掘…………! キスだけで何回もイッちゃうこの子が心底愛しい。

 

「ハビッ゙♡ ハヒッ♡ ハァーー………………ァーーー…………♡ そこはあんまりへぅ゙ッ゙♡♡ やぁ゙…………めろというのに♡ ハァハァ、ハァ♡ 自分でも分からない、気づかない…………どれだけ嬉しくて…………裕矢にキスされるのっ♡」

 

 ちょっとだけ休憩、意地悪しちゃったけど俺の太ももを枕代わりに、猫よりも丸まって甘えてきてくれる。

 

「んっ、やはり自分で弄ったところで気持ち良く無い、同等の目線で接してくれる者…………恋人の力が必要不可欠なのだな…………♡ だめっ、もっと甘えさせろっ♡ 朝まで覚悟してくれ? ――――乱れるぞ♡」

 

 …………既に朝を迎えたレベルでイキ狂ってたが、もっと…………ですかっ、そうですかっ!

 

「OK、恋人のイキ顔は全部覚えておかないとね? イシュチェこそ覚悟してくれっ、もう無理って言われても――――聞こえないから」

 

(頬を固定されて…………♡ 私はマゾヒストなのか? 裕矢だから意地悪されて感じてしまうのか? もうっ、もう分からないよ…………♡ ゴキュッ、ンッ、ギュッ! …………はぅちゅ♡ ヂュッ…………ヂュッ…………♡)

 

 備え付けの冷蔵庫からミネラルウォーターを拝借。ボトルは二つあったけど…………

 

「わざわざ口移しで飲ませ合う、完全に依存しちゃってるね俺達! イシュチェとじゃないと焼き肉だろうがフカヒレだろうが、美味しいと感じないよ。逆にイシュチェとだったらどんな物でも――」

 

「うん…………♡ 裕矢、ありがとう…………帰ったら私がご飯、作ってもいいか? やっ! 作った事は無いがそのっ、つっ、裕矢に食べて貰いたいっ、頑張るからっ…………♡」

 

 ああああああああ~~~~~~~!!! 

 

 可愛いって何兆回思わせるんだよ俺の恋人ああああああああああああ!!!

 この部屋掃除する人には、ほんっっっとうに悪いんだけど――空き巣入ったみたいにしちゃいますからっ! イチャラブセックスの余波だけでそうなるからね??

 

 *

 

「うわぁぁ、正常位も良かったけど…………」

 

 ダメっ、ダメじゃないけどダメ♡ 嬉しいけど恥ずかしいの♡ 裕矢の顔見ながらセックスぅ♡♡ 私の顔も見て欲しいけどヤダヤダ♡♡

 

「ふとひゅぎておまんこめくれりゅぅぅーーッ゙♡~~♡ きもちーとこにささったままうごいたりぃ♡ うごかれりゅのいいのぉぉーー♡♡」

 

 

 ユサッ、ユサッ、ユサッ、ユサッ!

 

 

 対面座位♡ ギュッてされながら♡ 第三の目舐められながら♡ キスしながら♡ ぜぇんぶ大好き♡

 

 激しくズゴズゴされるのもイイけど、優しくチュグチュグされるのも好きぃ♡ 裕矢にされること何だって私の好みに変換されてるぅ♡

 

「ハァ゙ッ゙ーー♡ ァ゙ァ゙♡ ふぉ゙♡ おぼッ゙♡ ほほっ゙♡ ん゙ん゙お゙ッ゙♡ ぉ゙ぅ゙おわ……ぁ゙ぁ゙……♡」

 

 

 ズバンズバンズバンッ! ガクガクガクガクッ!!

 

 

 肩掴まれてぇ♡ 壁に押しつける勢いで後ろからぁぁ…………♡~~~♡ もっと乱暴にして♡ 求めてっ♡ 裕矢とのセックスはプシュケテロス関係無くなっちゃうの♡ 一人の『オンナ』になれるの♡

 

「あ゙あ゙っ゙!? イジ! イシュチェぇ゙! イ゙っ゙ーークググッ゙ーー!!」

 

「あ゙ァ゙ッ゙♡ ビィ゙イふクぅ゙~~~~♡ お゙お゙お゙お゙お゙お゙ぉ゙ーー♡っ゙~~~~ぉ゙お゙……………………♡」

 

 海に沈められ心臓を刺された絶叫よりも、防音加工を貫通しホテル全域に轟かせる霊魂から搾り出す本気アクメ声♡

 

 やっ………………たぁ♡ また中出し…………♡ わぁ、私じゃなかったらお腹破裂してる…………♡ 裕矢の精液全部下の口からも食べられる♡ この身体で良かったって、価値観ネジ曲がらせちゃいそう♡

 

 

「んぽっ♡ んぽっ、んぼッ゙♡ れぇ、べへぇああぁ♡ ちゅぼちゅぼちゅぼちゅぼちゅぼっ♡ ブボブボブボブボブボッ♡♡ チュグチュグチュグ…………フフ~~~ぅ゙フフ♡」

 

 上の口からも全部食べたい♡ 恋人のチンポはシャワーで流すのすら勿体ない♡ 私がフェラチオするから洗わないでぇ♡ 私に頼って♡ 

 

(おしゃぶりされてる裕矢の顔可愛い♡ 歯が欠けちゃうくらいギリギリ食いしばってる♡♡ 力みチンポの血管凄い…………♡ 独立した生き物みたい♡)

 

 上唇でカリ首を固定させながら、舌先を尖らせて裏筋まで覆ってる精液膜を揉みほぐす♡ 

 

 あっ♡ また我慢汁♡ もう精液と変わりない量出てる♡ おしゃぶりご奉仕好き♡♡ 

 



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残-7-11

 鼻先伸ばしてまでベチョベチョする私の酷い顔見て♡♡ 

 

 裕矢だけ♡ 裕矢だけにしかこんな顔しないからぁ♡♡

 

 

(来て♡ 来て♡ 数百年の孤独を裕矢で忘れさせて♡ あ゙あ゙あ゙っ゙っ゙♡ あ゙…………はァ゙ァ゙♡)

 

 

 ビビュッ!  ピュビュルルルッ!

 

 

「乳内で射精♡ 飽きないな裕矢は♡ それどころか陸に上げられた魚が、海に戻ったみたいに元気になって…………♡」

 

「飽きるわけないじゃん!! イシュチェのKカップロリ爆乳に埋もれるチンポさぁ、四角だけでも射精欲抑えられないんだよっ!? 次はノーハンドでして欲しい!!」

 

 膣内への射精は休憩。たっぷり6回はして貰ったからな♡♡ 

 

 まだまだ腹の中は埋まらないぞ? 後で…………な♡

 

 パイズリでだってもう4連続だぞ♡ 能力を使わずともあ、愛情で…………/// 

 

 無限精液生産してるのか♡♡ 現代語で言うと『ヤバい』…………ぞ♡

 

「折角だ――購入したブラジャーを利用してみたぞ♡ 手を使わずに1分以内でイカすと約束する♡ それでは…………んふっ♡ おっぱいから脈動届いてる…………裕矢の命♡ 私は感じている♡」

 

 ホックは最も浅い場所に引っかけたが、我ながらこの大きさ♡ チンポ抱きしめられる♡ 

 

 裕矢のがどれだけ肉厚でも、おっぱいの圧迫には勝てないだろう? 

 

 

 たにゅん♡ むぱん、むぱんっ、もにゅっずりゅ、ずりゅぅ♡

 

 

「ダメ――…………っっ! だぁ゙ぁ゙ぁ゙~~~~ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙」

 

 ほっ♡ はぁ、はぁ♡ 腰を捻りながらS字にむにゅむにゅ♡ ふわふわ♡ 

 

 ひゃぁ゙ア゙あ゙ン゙♡ くっ゙…………♡ にゃ、はぁぁぁ♡ おっぱいなかだしっ♡ 

 

 おまんことつながってて…………イッちゃうのぉ…………?

 

「あ゙♡ あ゙♡ あ゙ッ゙♡ ほあ゙ッ゙♡ うえからおしたらだめぇぇっ~~♡ はさまれちゃってる♡ きもちいいのされてるっ゙~~~~っ♡」

 

 亀頭を挿入したまま、子宮口――ポルチオが垂直になるヘソを指圧♡ 

 

 おまんこ撫でられながらふべぇ゙!? あへぇ…………あ゙ぁ゙♡

 

 咥えちゃった…………カリ首まで子宮に入っちゃった♡♡ 裕矢が私で私が裕矢で♡ わかんないよぉぉ♡♡ 

 

 一緒♡ 一緒に気持ち良くなれてるのだけはわかるよぉっ♡~~♡

 

「バ ァ゙ッ゙…………♡ べ っ゙ …………♡ はッ゙ ぉ゙♡ フフッ゙ーーー~~~♡ ああう゛ぁ゙ ァ゙♡ お゙っ゙~~~…………ほッ゙…………♡」

 

 

 ギチュッ! ギュチュッ! グチグチッ!

 

 

 ビククッ!?

 

 

 ド――ブピュッ、ブッ――ピュッ、ピュッ、ルグッ……………………♡

 

 

 射精…………ゆっくり…………量多すぎて…………そう感じちゃう…………世界の時間を…………置いてけぼりにする中出し連続アクメ…………♡♡…………♡ 

 

 恋人チンポ…………好き、好き、好き…………♡♡

 

 

 

 

 

「首にもするのか? まっ、まぁ…………やってみる♡」

 

 こんな事を頼まれるなんて♡

 

 安心しろ、直径はチンポも首も殆ど同じだ♡ 

 

 

 ぽにゅっ♡ ふかっ、ふかっ♡

 

 

 首枕代わりにしろ♡ ん、顔面も挟んで欲しいと…………? 

 

 その次は二の腕、脚も? このホテルの風呂場にはマットが用意されているらしいぞ♡ 

 

 ソーププレイ…………するか? ローションは必要ないか♡ 身体中に交換しあった体液だらけだものな♡

 

「ばぁぁぁっ゙♡ しゅごチン♡ こいびひょチンポれまひゃ♡ マヒャア゙アアアア゙ア゙ッ゙♡ーー♡」

 

 後ろ向きになって裕矢の股に乗り込む❤ 背面騎乗位❤ 

 

 繋がっている場所がよぉ~~~~~~く見える? ネチネチ糸引く愛液とせーえきぃ❤ 

 

 これでも足りないのぉ❤ もっとほしいちょうだいちょうだい❤

 

 

 ぽぢゅっ、ぽぢゅっ❤ ぱちっ、ぷちゅちゅっ❤ ぐりっ❤ パンッパン❤

 

 

「うおっ! 最奥まで届いたらお尻潰れるのエロすぎッ゙!! 跳ねるお尻に合わせて動いたり゙っ゙! がむしゃらに突き上げしたりッ゙ッ゙……!? 腹筋捻りながら動くのあ゙あ゙あ゙あ゙――――…………ふっ゙…………っ゙…………ははっ、ラブ搾取されてるっ…………エッチに燃えてるイシュチェも好き…………!」

 

 肌と肌のパンパンッ❤ やらしい音好きなのぉ❤ 

 

 はぇっ…………❤ 後ろからでもおっぱいが振り子みたいに…………? 

 

 いいのっ❤ いっぱい見て❤ いっぱい興奮していっぱい中に射精して❤ 

 

 裕矢の精液は独り占めする❤ 溢しちゃったのも全部舐め取るから❤

 

 

「ハァ………………~~❤ ハァ……………………❤ フッ――ンンン゙ッ゙…………❤」

 

 裕矢ぁ❤ 角にチンポ、コスコス…………人じゃ無いのにっ、全部、私が嫌いだったコレも、っーーー❤❤ 愛して、くれてるっ…………❤

 

 折ろうとしても折れずに、世界がオワリを告げるその日までを共有する事になってしまった、鎖骨から生える双角。

 

 チンポ…………❤ 我慢汁❤ 裕矢の匂い付けてくれてる❤ 

 

 角コキ…………してくれてるっ……………感じる部位じゃなかった――のにっ❤

 

「ア゙ッ゙、ゔ…………はぁあああ…………ッ゙! ア゙アッ゙!? おはァ゙ァ゙…………!」

 

 

 ビュッ、ビュッ、ビュヂュッ…………❤

 

 

 マーキング❤ 私は裕矢の物❤ 

 

 あっ、あっ、あっ…………ぶっかけ❤ ダメイクッ❤ もっ、もう❤ 

 

 気持ち良くなっちゃう場所になっちゃった❤ 何されてもすぐイッちゃう❤❤ 

 

「ゔ ゔ ゔーーー❤ ぼ❤ ぉ゙❤ ぉ゙❤ ぉ゙お゙っ゙~~~❤ ィ゙――ーーーーーーーー❤ っ゙ーーー❤ に゙ ぇ゙ ❤ ぇ゙ ぇ゙ ぇ゙ ぇ゙ぇ゙え゙ ぇ゙ーーーーー❤ ーーーーー❤ ぅ゙う゛ぉぅ゙❤ ゆ゙――ーーーーー❤ ぁ゙あ゙っ゙ぅ゙あ゙あ゙あ゙ーーーーーー❤ あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ーーーーーー❤」

 

 裕矢のセックス凄いの、凄いのっ❤❤ 背の高いテーブルに転がされてまた後ろからぶっといチンポぉぉぉ❤ 

 

 ポルチオまですぐキメられちゃふぅぅぅぅ❤❤

 

「イシュチェイシュチェイシュチェ! イシュチェぇぇぇ!!」

 

 

 ~~~~っーーーー…………❤

 

 

 チンポ長すぎてぇ…………❤ 往復の度にイク❤ 

 

 ズルズル音立てながら粘膜抱きしめられてへぇ❤ 血も細胞も裕矢求めへっ…………えぇえええ❤

 

 

 ビシッ! ビヂュッ! バヂュッ! バヂッ!! 

 

 

 ジュグッジュグッジュグッ!! 

 

 

 ガスンッ!! ヂュゴヂュゴヂュゴヂュッ!!

 

 

 お尻、あげちゃっ、裕矢、気持ち良くなる為に、裕矢の腰、うち付けの反動で、飛び上がって。

 

 あぁ、鼻にも、口にも、耳にも…………全部、本当に、手、裕矢の、入って、塞がれて、交尾、全部、チンポ。

 

気絶する、しても中出しで起こされた、また中出しで気絶、復帰、気絶…………❤…………❤❤ ゆ――や――

 



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残-7-12




「…………………………/// キャラ崩壊、そんな言葉を知っているだろう…………?」

 

「うん、イシュチェとして固まった人物像、入れ替わって入れ替わって…………名前呼んだだけでおまんこ痙攣イキして――」

 

「やぁ、止めろッ゙!! あぁーーーーー/// 乱れると口実していたが…………/// あんなっ、私…………そうっ、裕矢だけの私だったんだぞっ…………今まであんな…………無かったから…………信じて…………」

 

 イシュチェを(イキ嬉しさで)泣かせ過ぎてしまった! 

 

 夜はとっくに明けており、ホテルスタッフがイラつきながらノック連打の音で目が覚めた。

 

 延長料金として3万円を手渡したが、ドアを開け室内に漂う――ラブ臭に触れてしまったらしく、惨状に慣れているスタッフすら高い声を出して逃げてしまった…………この部屋だけ閉鎖されそうだな。

 

「上体起こしながらバック、良かった…………?」

 

「………………うん❤ 背筋でおっ、おまんこ…………締め付けられるから❤ 裕矢のも気持ち良く出来て❤ ……………………もぉ❤ 裕矢の前では今までの『私』ではいられない、そうさせてくれないっ…………❤ まっ、また…………

 というか今日もだがっ/// スル時は引かないでくれっ、取り繕う余裕なんて無いっ、裕矢とエッチするのしか考えられないっ…………///」

 

清浄されてもされても、瞬速で体液を絡め合っていた。

 

 清浄が追いつかなくなる…………言うまでも無く初体験であったらしい。

 

 布団の上でゴロゴロ、身体で何度本気アクメしたのやら…………

 

 両角まで紅蓮に染まらせた全身表現――おっぱい大きすぎて転がるテンポが悪い。

 

 というか乳首勃起して…………頭撫でてるだけなんだけどっ…………!

 

「はぅ…………❤ 裕矢ぁ、抱きしめて欲しい❤❤ ご飯食べたらまたしよう❤ まだホテルエッチしたいよぉ…………お願いっ❤❤」

 

 でぇ゙ぇ゙~~~てでで!! 

 

 ルームサービスの朝飯(もう昼飯)注文電話してんのにパイズリしちゃらめらめらめダッ゙――――

 

「こっ………………こらイシュチェたら! 電話越しだけど絶対『あっ、パイズリされてイッたな』って察っせられたぞっ!?!? あぢょ゙おぉ゙ーー!? またっ、またイクからまっ゙! ま゙――…………くぅぅぅ~~~! イシュチェ専用のお仕置きコース始めま~~~す!」

 

「だってぇ❤ おっぱいもうウズウズしちゃったんだもん❤ 待てないよぉ❤ パイズリぶっかけされたかったんだもん❤ はひゃぁぁぁーーー❤ 裕矢に犯されるぅ~~~❤ 主導馬乗りぱいじゅりぃぃ❤ 千切れるくらいギュッ~~~~~てしてぇ❤❤」

 

 あー…………ルームサービス到着まで10分、ロリ巨パイズリ懇願イシュチェを大人しくさせる――無理でしょ? 

 

 飯は夜になったらいっぱい作ればいっか!

 

 あ~~あ、収まりつつあったのにイシュチェが挟んで来たから再発しちゃったじゃ~~ん! 

 

 俺の金玉イシュチェの物だしっ!!

 

「ずりゅずりゅずりゅっ~~❤ チンポ挟みながらぁ…………キスするの❤ してっ❤ 口もチンポもドロドロにしてあげるんら❤ たぱたぱたぱっ…………~~❤ あっ❤ 脈動すごっ❤ おっぱいの内側で感じるの大好き❤ ねっ、どぉどぉ❤ 挟みながら乳首弄られるの❤ るちゅちゅっ❤ はむりゅっ❤ ご奉仕いっぱいする❤ ハッ、ハッ…………チンポ黒くなって来た…………❤ 私とセックスし過ぎて❤ 大人の大人❤ 熟達チンポいただきまふぅっ❤ ヂュッ――ボヂュッ❤ りゅりゅぢゅぢゅっ~~~~え゙ぐン゙ッ゙❤ ぼぼ゙❤ ん゙べぷっ゙❤ ぺぶっぺぶぅ゙❤」

 

 本当のイシュチェ――俺だけが知っている、独占している、そうさせてしまった。

 

 銀髪全部、精液色にしても「もっともっと❤」は止まらない。俺の性的高揚も止まる訳が無い。

 

 ドスケベに貪るエッチして、終わったら布団にくるまって全力羞恥して、またエッチすれば乱れちゃって――666年分の愛情、届ける奮起しながら腰をブチ込んでたら――

 

 

 サラサラサラサラッ――――――――

 

 

 その砂音、もう怖くないぜ? 俺とイシュチェのラブラブセックス…………邪魔すんな――

 

 



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残-5-1

砂時計が稼働し始めて8日が経過。

 

 俺に残された時間は――5日。

 

 イシュチェも砂時計、再び死の花が咲き、魂の旅立ちと共に散る――流砂の深淵でもがく燎火は視える、聴こえている。

 

 互いに口に出さないだけ、避けられない審判など怯えたってそれこそ時間の無駄遣い。

 

「ぢゅりゅッ、りゅズッ❤ リジュリジュリジュッ~~❤ ん、もぁ? おふぁほう❤ あひゃらちひんほォ❤ わらひあにゅひにゅひしゅりゅ❤ んぼヂュッ、クヂュ❤ ぅ゙❤ ぐぼ……ぢゅッ゙❤ ぼっ、ぷぷっ❤ はみゅ、ぢゅるぅぅ…………❤」

 

 する、じゃなくて〝して〟るじゃんッッ~~~~ッ゙!!

 

 今日は朝飯食べたら温水プールに行くつもりだ。

 

水着はレンタル出来るけど、イシュチェのバストサイズは――K。

 

 Kカップが零れない水着…………そんなの置いてある訳ねーだろ俺ぇっ!! 

 

デートの時に水着売り場も覗くんだったわ、痛恨のミ――

 

「きゅっぽ、きゅぽっ! んりゅりゅっ❤ こんなに勃起していたら水着に入らないだろう? 出発前に抜いておけば勃起予防になる❤」

 

「イシュチェ…………っ゙~~! 宣言するっ、絶対予防にはなってない! 何故なら水着イシュチェを拝んだら例え精液タンク空になってても、取り込んだ酸素を精液代わりにしちまうぞっ!? じーさんの手よりも血管クッキリで、ウォータースライダーよりも勢いよく射精して…………イシュチェが朝フェラしたいだけでしょっ!!」

 

「んギュ゙ッ゙!? えっ……………………そっ、そうだ❤ 裕矢のチンポ口に入れないと落ち着かない❤ 裕矢のせいだぞ❤ 赤ん坊がおしゃぶりするみたいになった❤ 責任取って起床時は私にフェラさせられろぐプぢゅる゙ぅ゙❤ レヴュッ❤ レヴュッ❤ んぷっ、りゅ❤ んぐぐぐっ❤ だへぇ❤ あしゃへぇきほひいんらぁ❤ ぐぱっ、ぐぱっ、ぐぱっ、ぐぱっ❤ ンンッびゅふぅぅーーー~~ッ❤」

 

 認めやがったよっ! 何でもイイからチンポ咥えたがりの銀髪スケベっ子~~っ!!

 

 頬の外側から亀頭撫でるのやめっ゙!? 

 

おちょぼ口にしてカリに引っかけるのもダメだァ゙! 朝っぱらから俺より盛ってる! 

 

 ――でも朝に三発フェラ抜きされようと、イシュチェにおねだりされたら無限に射精出来ちゃうんだけどね。

 

完全に生殖器の構造無視されてら…………俺が死んだら是非断面図として提供してやりたい。

 

まっ、イシュチェの話では遺体すら残らないらしいから無理だけどさ。

 

「ンキュッ、ゴッ…………プッ、ンッ❤ ごちそうさまだ❤ …………お、おお…………❤ 萎えず衰えず私を貫きたそうにチンポは剛直したままだな❤ しょうがない奴だ、私が上になってやるから――」

 

 毎日布団干してるけど、チンポ汁とマンコ汁の匂いは消臭剤を使っても取れなくなった。

 

二人のエロ汁吸い込みすぎてミステリーサークルになっちゃった。

 

「このままセックスするのマジッ!?」

 

「マジだ! 口だけでは足りない❤」

 

「あ、朝ご飯食べられなくなっちゃうかもよっ?」

 

「それはない、裕矢の作るご飯はとっても美味しいから残さない。……………………セックスは別腹だ、寧ろ朝食前の運動になるだろう? さぁさぁさぁ❤ きゃイィッ゙❤ 先っぽ入ってあ゙❤ あああ゙ぁ゙❤」

 

 お腹はもう減ってるからイシュチェ~~!! 

 

「もう一回もう一回❤」…………俺をその気にさせるロリボイスで喘ぎながら、ラブ握り騎乗位でゴッポリ…………搾られた。

 

 プールに向かう道のりで手を繋ぎ出せば、もう精巣がくすぐったくなったけど。

 

 



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残-5-2

(現地に来てから思い出す…………俺、泳げないじゃん…………)

 

 昼前に到着、更衣室前での別れすら嫌がるイシュチェへ、耳たぶを不意打ち甘噛みした後のキスで説得させる。

 

 プシュケテロスとしての看取り対象である俺以外と、外部との干渉を切り離せばその限りじゃ無いけど――水着のお楽しみがなくなっちゃうって理由もある。

 

 そのまんま更衣室で五回戦は余裕だけど、プールデートがメインなのを忘れちゃだめだ…………

 

 で、俺は海水パンツ穿けばいいだけ。

 

 準備時間一分、誰からも相手にされなかった俺がカップルと家族だらけ、都市オアシスには場違いすぎる。

 

「ゆっ、裕矢……………………」

 

 俺以外には認識されないから水着を着れなくても問題ない? 

 

 かもしれないけど全裸のイシュチェとプールで遊ぶ…………ダメでしょっ、本気中出しに以降しちまうよっ!

 

「何とか着て来た、水着など初めてだからな…………苦戦してしまった。どうだ? こ、興奮してくれるか?」

 

 声がする、30㎝以上の身長差なので横を向かずに、下を向く。

 

 ちょこっとしたシルエットは、胸部だけで世界平和のシンボルになれるだろう、足下の確認が不可能となるパワーストーン。

 

 持ち主は――イシュチェであり――俺との共有物。

 

 青と白のストライプ、奇しくも彼女の紐パンと同じ配色パターン。

 

 666歳、俺よりずっと年上で死神だと偽って死の花へ祈りを捧げてきた、不器用な女の子。

 

「やはり私用の水着…………無かった…………一番大きいのでもこの有様だ、認識外にしなければとても…………///」

 

 

 ふ――ウンッ、ふ――ユンッ。

 

 

 上だと思えばした、下に捉えたら上へ浮かんでまた沈む。

 

 イシュチェの身体に結びつけられた巨大な気球は、ワイドビキニらしいが…………極小瞬殺射精目的マイクロビキニへ改造されてしまっている!!

 

 あれだ、もうスリングショットだな上半身は。

 

 乳首だけは細やかな抵抗、乳輪は思いっきり雪肌に埋もれたリンゴは兎の落とし物って――アウトォォォ!!

 

「プシュケテロスの力、使ってなかったら捕まってたぞ…………」

 

 自社所有スタジオでもなければ、貸し切りにしている訳でも無いAVの撮影が始まった。

 

 イシュチェはどんなAV女優よりも魅力的なロリ巨…………――もう爆乳でよくね?

 

 過去のオナネタを全てイシュチェに置き換えたい、イシュチェだけに性を向けていたかった。その過ちを取り戻す勢いで射精出来るようになったのが俺の精巣なんだけど。

 

(裕矢だって…………/// 輪郭どころかカリ首や亀頭まで鮮明に、レリーフみたいになっているじゃないか…………♡)

 

 あ――本能は疾い、脳よりも早く生殖器が猛りの波動を彼女へ轟かせていた。

 

(認識の境界はズラした、私達が『ナニをしていても』カップルが仲良くしている…………♡ そうとしか思われなくなったぞ? 遊ぶのに多大な影響を及ぼしてしまうそのチンポ♡ 鎮めさせてくれ♡)

 

 …………ダメだよぉ、線ビキニの伸ばしながらの上目遣い、身長差分かってる癖に…………

 

 あぁ、舌舐めずり…………俺を捕食する淫魔に細められた目付きでロックオン……

 

「本当にバレてないよね?」

 

「私の力を信用してくれないのか? 悲しいぞ…………」

 

 違う違う違いますっ!? 

 

 泣かないでって泣き真似なのも知ってるけどさ!

 

 俺が確保しておいたプールサイドベンチ、朝の抜き予防の効果は〝やっぱり〟兆しすら見られず、下半身を彼女の膝上へ預ける形で陣取っている。

 

 が、1メートル先にはナンパ待ちとされるお姉さんが、左側にも親子連れがご飯を食べていたり夜の野外エッチを超えた公共の場、その中心地点で堂々とパイズリ!

 

「こんな状態で泳げる訳がないだろう♡♡ 他の者達にぶつかってしまうじゃないか♡ それは許さない♡ 裕矢の勃起は私じゃ無いとダメだ♡」 

 

 きゅムムムッ~~♪

 

 たポッちゅ♡ たボッ♡ たっポん♡



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残-5-3

「私でチンポ硬くしたなら私が責任を持つ♡ 速く挟射しなければデートの時間が無くなってしまうぞ? それとも――そっちのけでエッチな事をしたくなってきたか♡」

 

 

 もむっ♡ くちゃ♡ ふニュ、ちゅん♡

 

 

 ーーーー~~ッ゙!! 

 

 嬉しそうにパイズリしちゃって…………ッ゙! 

 

 パイズリしたかったから勃起させたんだ! そうに違いないんだ!

 

 小さな女の子の大きなおっぱいに屈服した、情けなく上半身をダラっとさせながら喘いでしまっているが、お隣さんを始めプール利用者には「仲良くお話ししてる」としか認識されてない…………

 

 でも俺達からは横切ったり歩いたりする人達が普通に見えているのであって…………

 

 マジックミラー号…………! 

 

 アレと同じだ! セックスしてても外側からは見えず、内側は「見られている」暗黙の了解から逸脱した、変態行為っーー!

 

 この力を駆使して何千回も野外でエッチしてきたのだろう。

 

 無表情より笑顔が圧倒的に多くなったイシュチェの美とロリを追求した顔立ちは、時折周りを見渡しながらゾクッ、ゾクッ…………瞳にハート型の紋様が刻まれていた。

 

 パイズリって本当に飽きない、おっぱいだけで体重の8か9割は比率が偏っているんじゃないか? 

 

 重力を無視して前方へ座標を確認したロケット発射台、チンポ型の広大な惑星へと不時着しこしゅこしゅっ、探索を続ければ放水現象が発見されてしまう訳で――

 

 

 ぽにゅっ、ぽにゅっ、ぽにゅっ♡ 

 

 ズリズリズリズリ~~♡ くにくにくにっ♡

 

 

「キャフッ♡♡ まだ止めないぞ♡ 根元からぁ♡ 支柱を旋回するようにぃ♡ ひゃわッ!? わわあぁッ~~~♡ プッ♡ もっとぉ♡ ズリュズリュするから出してぇ♡」

 

「あ゙、あ゙、あぁ゙、お゙…………ゔ!? お゙…………がっ゙…………ぼっ゙………………」

 

 また抜かれてしまった…………ふぅぅ~~~…………挟まれれば挟まれるだけ虜になっちゃうKカップ…………

 

「見ろ♡ 朝にあれだけ射精しておいてこの量と濃さ♡ 喘ぎを抑えようとする裕矢可愛かったぞ♡ 盛大に漏れていたがな♡」

 

 

 ベトッ、オォォ――

 

 

 プールに入ってないのに、またシャワー浴びなきゃ。精液で乳首が隠れてるから安心…………な訳ない。

 

 でも精液ニプレスはいいかも…………

 

「れぢゅっ…………♡ 体液を落としたら気を取り直してプールに入ろう! 私が泳ぎを教えてやる、恥ずかしがらなくていいんだぞ、また認識の境界をズラせば恋人がイチャついてるとしか思われないからな♡♡」

 

 恋人を強調させながら、シャワー室も一緒にと言い出す。俺の頬を抑えながらトロッとした表情でキス。

 

 これはっ…………認識対象外なのでは…………

 

 おいおい大胆だなとか、新婚かぁ~~とか――そう思われてるんなら俺も嬉しいけど! 周りから悪い意味では無く注目をシャワー代わりに浴びている!

 

 

 

 *シャワー室では水着をズラして、おまんこに食い込ませ誘惑してきたので立ちバックして、処女膜を貫通させてしまいました。



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残-5-4

「裕矢は凄いな、30分で泳げるようになるとは…………!」

 

 プールの片隅でイシュチェに手を握って貰い、バタ足と息継ぎの方法から始めたが多分――才能とかじゃなく「イシュチェと泳ぎたい」意志…………身体が応えたのは極力時間浪費を抑える為だろう。

 

 明日になったら泳ごうとしてもきっと溺れる、今日だけ、その場限りの遊泳力をゲットして25メートル往復までこなせてしまった。

 

 火事場の馬鹿力ならぬ、死に際のドーピング、不可能な事を可能にさせてしまった。

 

「安心しろ、溺れはしないぞ? 私は〝そういう〟存在だ」

 

 あらゆる災厄を寄せ付けない。

 

 そっか、イシュチェが居てくれたら何がどうあっても砂時計が無くなるまでは――

 

「しっかしだ、なんでイシュチェはあんなに泳ぐの早いんだか。水の抵抗凄そうなのにな!」

 

 

 ぷるんっ、ぽにゅ~~~~ん♡

 

 

「ニャはわ゙っ゙!? ふっ! 不意打ちで触ったりするなっ…………触りたいとか挟まれたいとか…………言えばいくらだってしてやるのにっ…………♡」

 

 モーゼの十戒だっけ? 海の方がイシュチェの邪魔をしないように道を開けてるんじゃないか?

 

 泳ぎ始めてから一時間も経ってない素人が、検討出来ただけヨシとするか。手を繋ぎながらクロールって出来ちゃうもんだな…………呼吸がピッタリだったからだよね…………!

 

「ウォータースライダー行ってみたいな、イシュチェはしたことある?」

 

「六年前に侵入して遊んだことはあるぞ」

 

 お仕事ない時は暇だもんね! 

 

 全裸で遊んでたのかな…………パイタッチしたばっかなのに、チンポに血液集中してるの感じる…………

 

「滑るのだろう? ホラッ、あまり並んでいない今の内だ! なになに…………『カップルの方は後ろからギュッとして離れないようにしてください』…………とな…………/// 私達も該当するぞ♡」

 

 カップルや恋人の言葉を見るのさえ嫌悪、でも…………憧れていたのが俺。

 

 ――手を握ってくれる子が居る。

 

 ――一緒に滑ってくれる子が居る。

 

「そうだね! 間違っておっぱい触っても許してね!」

 

「……………………それくらいなら別に…………いっ! 今でも!」

 

「それはズレてるぞイシュチェ! やっ、水着はズレてもズレてなくてもエロいけど、何言わせるんだよぉ…………!」

 

 係の人が「お前らイチャ付き過ぎだ」って視線を送りながら誘導。

 

 後ろに並んでるカップルは苦笑しながら「いいなぁ……」…………公衆にも認められ前列で待機してた兄ちゃんからは「プールに入っても涼めないくらい熱いですね」と爽やかな言葉を残しながら、手を振ってくれた…………!

 

「絶対に離すなよ? 一緒のタイミングで『ザッパーーーン!』出来ないと意味が無いんだぞ」

 

 可愛い恋人が可愛い表現しやがるから、俺のチンポを苦しめている。テントになってるからチン毛覗かれちゃう!? 

 

 滑った後にまた処理をお願いするかもっ…………キッツイなぁ、一時間に一回ペースで吐精しないとだ。遊ぶのにイマイチ集中できない…………

 

 お望みのままに、ジェットコースターの安全バーよろしくイシュチェのお腹周りをホールドす――

 

「きゃっ!? 手のひらじゃなく前腕で揉むのか♡」

 

 

 もぷんっ♡ 

 

 もぷんもぷもぷっ♡

 

 

 違うっ!? 触る気はないけど載っかったんだって!

 

 決して下乳の圧を感じようなど、アアアアア! チンポイライラしてきちゃったじゃん~~~~!!

 

 しかも係員に背中を無言で押され――中々スタートしないから&あまりのラブラブっぷりに嫉妬されたっぽい――パイ載せのままスタート! あのガキャああああああああ!!

 

 こうなったら滑り終わる数十秒間! 

 

 イシュチェにセクハラしまくる! トンネル内だからバレないし!

 

「ひゃわわわわッ!? 中心を弄るなと! ん゙ッ゙! ニャにゃはぁぁーーっ゙♡ 乳首引っかかるから止めっ/// バカっ/// 下まで触りゃぁぁああ゙あ゙っ♡」



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残-5-5

 ヌルッ……特化型ダイナマイトボディ、肌色面積が9割でイシュチェの力を使っていなければ、他のカップルは自分の彼女を放り捨てて群がっていただろう。

 

 寧ろ女の子達ですら発情させる可能性すらある!

 

「ぶっ! はぁあああああ! しっかり抱きしめといたよ!」

 

「~~~~~~!! そうだけど…………♡ 次は裕矢が前になれっ! 拒否権はない!」

 

 怒ってないけど怒ってる。

 

 彼女のおっぱいを握りながらプールにダイビング、この短い間でもおまんこをグズつかせてしまったイシュチェはダイブの衝撃も伴い、軽くイッちゃったらしい…………スケベめ。

 

 キスしても許してくれず、無言射出してくれた係員へ〝にんまり〟しながら、再びスライダーから撃ち出された。

 

 ポジションは交代、となればイシュチェが〝どんな行動〟をするのか予測出来たのに…………

 

(ふんっ! 人の事を言えないじゃないか? 我慢汁でパンツの中がギットギトで…………♡ 滑っている最中に射精してしまってもいいぞ♡ 脚コキは初めてだろう、耐えられるかな…………♡)

 

 ッッーーー?? ゴメンなさーーーいイシュチェーーー!

 

 

 こしゅっ、こしゅっ、シコッ、カリカリカリ♡ 

 

 

 両腕は腹筋――セックスしまくったから自然と割れてきた――の位置で不動のまま、彼女は脚で責めて来たッ!!

 

 くぅぅぅ~~ーッー! 

 

 只でさえ背中がウォーターパッドクッションで完全勃起したのに、雪踏み音が夏場にも絶えない水と異なった〝ひんやり〟感での奇襲愛撫!! 

 

 こりゃダメだ! 親指の爪ぇ…………鈴口に入れてくっ…………! 

 

 ヒッ……! 親指だけで亀頭挟んでクリクリッ…………ィィ~~~! 

 

 こんな所でっ! 射精しちゃうさせられっ――――ッ゙、はっ゙、ああああああ!! あ゙ッ゙…………!

 

 因果応報、イシュチェに意地悪(ただし文頭にラブが付く)されてしまい、皆が利用しているプール内へ滲んだラインを引いてしまった…………

 

 お漏らしと何ら変わりないよな…………

 

「あそこだけ明らかに色が異なるぞ、バレてしまうかもしれないな…………♡」

 

 ぐっとりした渦巻きは、隅に流されていったけど射精した事実は拭えない…………

 

 

 あー…………一度出したんなら――二回目くらいいいよな、もうっ…………イシュチェが悪いんだっ!!

 

「ヒャはんッ!?」

 

 仕返し成功させてドヤ顔、雪見だいふくを載せながら腕組みするイシュチェは完璧に油断しきっていた。

 

「こ~~~ら~~~! イカせるまでヤルことないだろ~~~!」

 

 

 ズニュッ! ズグッ、ズヂュッ! ヌヂュヂュッ――

 

 

「キはぁぁぁぁ♡ プールの中なのにぃ♡ 待って! 許して裕矢ぁ♡~~♡」

 

「ダメ! 汚しちゃったんだから今更だよっ! お風呂よりも広くて深いからフンッ、フンッ、ハッ――くふっ゙! マン汁あっつ…………! ヌメりが取れてないじゃん! 誘い受けだったのかっーー!」

 

 

 バシャッ! バシャッ! バシャッ!

 

 

 浮遊感のある立ち――いやっ、水中バック!! 

 

 するつもりは無かったけどイシュチェが悪いんだもん! ヤラなきゃ損だ!

 



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残-5-6

 俺のチンポを気持ち良くする為だけに変化した膣内、だが奥まで挿入したのは僅かな間だけ、浅い箇所を重点的にチュコチュコ! 

 

 

 ブクッ…………ビチチッ――

 

 

 ~~~~~!? 

 

 これでも充分…………カリが引っかかる〝くぼみ〟が作られているから、焦らすにしては快感が強すぎて長持ちはしないだろう!

 

 イシュチェとのセックスは一度を長くよりも回数で勝負! その方が悦んでくれるからな!

 

「っ♡ ふぃゅ♡ ごめんにゃしゃい♡ おみゃんこしていいはらぁ♡ みじゅのにゃはかららしてぇ♡ イッてみゃいにょにふやふやしひゃうぅーーーっ♡♡」

 

 泥酔した猫になっちゃったイシュチェ。

 

 Mな彼女はこの展開を望んでいた! 

 

 だって身体の中あっっっっついんだもん! プールが蒸発したらどうするんだイシュチェ! 

 

 俺のチンポ…………も゙!? ちち、ぃぃぃ~~~っ゙! 

 

 このまま串焼きにするぞっ! ハァハァ! アアアッ! 射精るっ゙っ゙!!

 

水中セックスで不法投棄射精しちま゙っ゙――――くっ、おおおおおおお……………………

 

 ビュビュビュッ!  

 

 ――ッ、ゴボッ……♡

 

 これは…………認識をズラしても…………誤魔化せないだろっ…………

 

 全部飲み込ませたつもりでも、どうしたって残り汁がプール内へ…………スタッフの方、遊びに来ている市民の皆さん…………ごめんなさい、ただのイチャラブじゃないんです…………プールでしか味わえない中出しセックスしてたんですっ…………

 

「ん゙っ――ニャはんっ゙…………♡♡ わらひとぉ…………ゆーやの…………おしる♡ まぜまぜ…………♡ しみこんりゃっひゃ♡ ふッ~~~…………ふ、ゥゥゥ…………♡」

 

 これ、嗅いだり付着しちゃった人が発情したらどうしよっ…………馬鹿正直に「セックス汁をバラ撒きました!」なんて言えないし…………

 

「イシュチェ、まだ俺はしたいんだけど――」

 

 結局こうなってしまった、水着イシュチェとラブイチャセックスを求めている。

 

「うん………………しよう♡ 出しても出してもこのチンポは…………♡ 玉の中で練り上がった精液私へぶつけて欲しい♡♡」

 

 言いつつ小さな両手で、亀頭が腫れすぎて鎌首を擡げてしまった30㎝越えチンポをスリスリ…………! 

 

 あ゙ぁ゙!? 裏筋のくぼみっ!

 

 親指の腹でグリグリヤバっ! 精液をつつかれてる!

 

「ふチュッ、♡ ぅぅん♡ れろれろぉ~~♡ んりゃ、はっ…………ぢゅぢゅっ…………♡ きふっ、しながりゃてこきしゅき♡ …………?」

 

「好き…………! もっとキスしよう! 『見られてるけど見られてない』この状況で!」

 

「みゃっ……♡ うえもぉ、したもぉ…………グリュッ! チュパチュパチュパッ…………~~♡ たいえきぃ、こーかんしゅゆ♡ りゃぶりゃぶ♡ ゆーや♡ ゆーやぁ♡」

 

 ――手コキは止まったのに抑えきれず、手の内側に射精してしまった。

 

 今でこそ精液が明後日の方角へ飛び散っても気にされないけど、俺らが去った後は騒ぎになっちゃうだろうなぁ…………本当にごめんなさい、止められないんです…………

 

「チンポ舐めるぅ♡ チューチューしてチンポ甘やかすのぉぉ…………♡♡ ハァーーハァーーッ! チンポぉ、チンポ…………ぉ♡ 早く早くぅ♡」

 

(イシュチェの『早く早く』は殺傷力極まってるんだよぉぉーー!! その声色だけでホルモン自爆する生産量になっちまうんだよっ!!)

 

 今までは傾きながらも律しようとしていたが、堕ちるトコまで自分から堕ちた彼女はエロエロモード。

 



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残-5-7

「ふしゅっ~~~♡♡ しゅごチン♡ ハァーーハァーー♡ ぜぇんぶわたしのぉ♡ ん゙もッ♡ もッ゙♡ ぷぷぷッ♡ ヂュパッ、じゅるぅぅうう~~~♡ ふヂュヂュヂュヂュヂュッ~~~♡ きんひゃままれぜぇ~~んびゅあたひろぉ♡ はヴッ゙……♡ ンッ………………~~フッ、ヒュッーー…………♡ かひッ…………♡ ぶ、ぶっ…………ヒュ♡ りゅっ、ヂュヂュッ…………♡」

 

 マジッ!! かよぉぉお! 

 

 金玉まで飲み込まれたっ! 

 

 絶対息出来てない! 

 

 胃袋まで刺さってる! 

 

 胃液に亀頭が浸かって執拗に袋の裏を舐めっ…………ぇ゙、え゙え゙え゙ぇ゙…………ヤリすっ……ぎギ…………ァ゙…………

 

 ブピュピュピュッ♡ 

 

 ボトッ――ピピッ…………♡

 

「~~~…………♡ っ……………………♡ な゙…………♡ っ゙!! ~~~♡♡…………♡」

 

 未体験フェラ、消化される危機感と紙一重なのに俺は……

 

 ――焦燥感で引っこ抜くよりも、さらに底へ押しつけながら消化器射精…………

 

 白い泡を吹きながら目をひっくり返して、彼女は倒れ込んでしまった。

 

 直ちに名を呼びながら軽く頬を叩いたり肩を揺らせば、ソフトボール大の――それは精液塊を産卵させながら意識を取り戻してくれた。

 

「…………プハッ♡ ハッ…………アアッ、ふっーー~~♡ にゃふぅぅ~~~♡ ゲホッ、お…………♡ がホ♡ 深海へ沈められた…………あの時と同じ…………でも幸せな…………溺死未遂…………♡ んらぁぁぁ♡ 裕矢ならナニされたっていいからぁ♡ もっとエッチなことしてぇ、させてぇ♡ 精液びゅるびゅるして溺れさせてぇ♡」

 

 ……………………可愛すぎて虐めたくなってくるな、好きな子を虐めたくなる心理が理解出来た――

 

「パイズリして欲しいな! そうだった、レンタル水着にさ――て、あったら取り替えて来て欲しいな!」

 

「…………えっち♡ 待ってて♡」

 

 移動中も愛液で道しるべ作っちゃうし、野外セックス御用達の能力でビキニに変わる水着を拝借してきてくれた。

 

「旧型…………は流石に無かったが…………」

 

 ワンピースタイプで競泳水着に近い形状は、新スクと界隈で親しまれている物だ!

 

 

 ビキニよりはマシになった、けど――

 

 

 だっ、ぷりゅ♡ ぼよっ、ぽよっ♡

 

 

「あ、歩いているだけで横へ広がっていくぞ♡ 着衣でパイズリ♡ 早くさせてくれ♡」

 

 水着って本当に吸水性あるの? 

 

 この子の乳首が浮かんじゃってますよっ!? イシュチェがエッチなだけですよね。

 

「…………♡ 下乳の中央、谷間に挿入こめ♡ 私物ではないのに破かせるとは悪い奴め♡ 挟み甲斐のある巨チンよ♡」

 

 ぬりゅっ♡

 

 むりゅぅぅーーー♡ むにょっ♡ たっぷ♡ 

 

 ぐっちゅ♡ ぐっ♡ ぐっ♡ ぽよっ、ぽにゅるるる♡

 

「お゙っ゙!? おおおおあ゙あ゙お゙お゙ッ゙ッ゙ーー~~!!? 2つのおっぱいが1つになって襲いかかるぅぅ゙ッーー!!」

 

 乳首だけはギリチョンで隠されてるけど、横乳が上乳が小窓からも下乳がぁぁ…………

 

 サイズが全然合ってないから生地にゆとりは無く、フィット感抜群の着衣スク水パイズリ!

 

 ――ぐっちゅんぐちゅッ♡ 

 

 ――バスッ! バスンッ! ミヂッ! ミヂッ! 

 

 ダパダパダパッ!

 

(はやくはやくはやくぅぅ♡ おっぱいでいっぱいしゃせぇ♡ おっぱいなかだしでもっとえっちにしてよぉ♡ だしてっ♡ ビュグ~~~♡ みたい♡ みたい♡ きもちいのいっぱい♡ ゆうやぁ♡♡)

 

イシュッ……チェ……ッ゙!? イってるのか? 

 

 イキながら俺はパイズリされているのかぁ゙! 乳の動きが雑で大振りになったのも、俺の性液搾り尽くすリビドーだけで動っ…………て…………っ゙! バッ゙……――

 

 

*

 

 

 ビッ………………グピュッ………………

 

 グリュッ…………プビュッ…………――

 

 出てる…………♡ おっぱいの中で…………ゆっくり…………でも長くて…………ぇ♡ 多くてぇ♡

 

「ぴっ…………ひゅくっ…………♡ ハッ゙…………んっ~~…………♡ 精液…………落ちてこない…………ここからっ♡ ほらぁ…………♡」

 

 ずるずるっ……パイズリホールから愛しのチンポを見逃せば、やはり萎えずに次なるエッチを待ち望む姿が見えている♡

 

 スクール水着の内側に溜まった全部の精液♡ おっぱいをギュッ~~~としてるから漏れなかったけど――

 

 ぶりゅ、ンッ♡ 

 

 …………ビチャッ、ビチャッ、ドロロォ…………♡

 

「わ゙っ♡ ふっとい♡ んぅ~~~♡ 糸引き事後開示で興奮して精液少し出てしまったか? このままノーハンドパイズリに以降する♡ 一度で終わらせる訳ないだろう♡ もっと挟射で搾精させろ♡」

 

「うああああああっ!! 連続パイズリィ!? ちょっと待って、気持ち良すぎて変になる!? 死んじゃうから!? ほォ゙、うふゔゔゔ~~~~!?!?」

 

「大好きなパイズリなのに〝待って〟は酷いぞ♡ 腰ビク付かせて金玉跳ねて…………説得力が無いな♡♡」

 

 ぷるん♡ むっち、むちむち♡ 

 

 ぐっちぐちちっ♡ 

 

 汗だく♡ 精液に浸食されたおっぱい♡ 

 

 潤滑油として扱い裕矢の半身で踊らせる、マットプレイと似ているな♡

 



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残-5-8

 

 

 パイズリだけでは不服か? 

 

 

 …………穴は残っている♡ 

 

 口でも奉仕♡ するぅ♡

 

「はもぉぉ♡ んッ、プ♡ へぢゅりぅぅ~~~♡ ずりょぉぉぉぉ~~~~♡ ぐぶりゅ、ズズッ♡ ブボッ♡ ブボッ♡ ぶぢゅりゅっ♡ ずっ♡ ううううううううう~~~~♡♡ こふぅーーーひゅぅーーーー♡」

 

 カリの形が浮かぶ三角締めフェラも追加だ。

 

頬裏に埋め込んで♡ 

 

 苦しくなってもモゴモゴ動かして♡ 

 

 ネバり汁吸い込んでぇ♡ 

 

 私にしか出来ないフェラチオ♡ 

 

 鈴口の周囲を刺激して裕矢の首が持ち上がったら、鈴口に舌先突っ込む♡ 

 

 これでイク♡ また精液来る♡ 

 

 私もイ゙♡ クぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ッ゙♡~~~♡

 

 

 ――――――――――――ぐっ…………ポ、ヂュヂュッ、るぅ…………♡ 

 

 

 陸に打ち上げられた魚みたいにビチビチ…………♡ 

 

 余韻の刻が長く苦悶を作る裕矢♡ 

 

 んぅ、頭♡ 撫でられてまたイッちゃ…………ハァァァ~~♡♡ 

 

 ダメなのぉ、裕矢が触れただけでわたしぃ♡

 

 …………っっ~~♡ お、おしおき♡ 

 

 仕返しセックス来る♡♡

 

 裕矢に意地悪ごり押しハメされるの好きぃ~~♡ 

 

 あぁ…………扱けば扱くだけ膨張するチンポぉ♡ 

 

 おまんこビシャビシャだからぁ♡ スク水イシュチェを虐めて蹂躙してぇ♡ 恋人だからいっぱい意地悪されたいのぉぉ♡

 

 ブグッ! チュゴォォッ!

 

 ィ゙ィ゙ィ゙♡♡♡

 

30㎝越え恋人デカチンに殺されへぇぇぇ~~ッ゙ッ゙~~ア゙あ゙あ゙ッ゙~~~~♡♡

 

 ズゴッ! ズゴッ! 

 

 ズズヂュヂュッ! ゴリゴリッ! 

 

 ブチュリッ! ガスガスッガスンガスンッ!!

 

 松葉崩しィ~~~--♡ 

 

 おっぱいぐにゅぐにゅされながら早いのォ♡ おまんこ裂けちゃうよぉぉーー♡ 

 

 くぁぁあああン♡ 

 

 斜め上にチンポズシャズシィヤされる角度イイ♡ 

 

 横腹まで貫かれるひひゃあああああああ♡♡

 

「ヒャ………………ん゙っ………………めぇ………………へぇ…………♡」

 

「だぁめ! 俺も止めないからね? アクメしながら円運動イイんでしょ? このまま中出しして膣内に格子状の巣を作るからね! おおおお! うお゙オオオオオッ゙ーー!!」

 

 腰ヒ♡ ピストン早すぎて止まってるようになるっ♡ 

 

 私♡ イキ続けても止まらない♡ 

 

 おしおきだから♡ 太もも痺れて♡ 

 

 口閉じられなくてだらしなくってぇぇ…………♡

 

「ぅ゙ァァァ゙♡ ハッ゙♡ ハァ゙おおおお♡ ッ゙~~!!♡♡ りゃぅ゙♡ りゃりゃぁぁアア゙~~~ゆうやぁ゙~♡~~~~♡~ーー♡♡~~♡」

 

 ドプッ! 

 

 グギュギュッ! ビチッ、リュグッーー♡ ビュグッーー♡

 

 私の『オンナ』を焦がす…………膣内射精…………♡♡ 

 

 無理矢理足ピンさせられてキス♡ 

 

 裕矢とのキスは私がプシュケテロスではなく、恋人になって、恋人として求められていると確認手段♡

 

「んぅ………………いっぱい射精したな…………♡ くぁ、ンン…………♡ もっと甘えさせて…………休憩…………だ♡」

 

 体液まみれの身体で抱き合い『普通の人間達』が歩行している中、力が抜け落ちて動けない。

 

 踏まれる事は無い、勝手に避けてくれるがなるべく早く退かなくては――でも、もう少し…………このまま…………悪いな裕矢…………♡

 

「イシュチェと一緒、どんな場所でも関係ないよ。恋は盲目だなハハッ、他の人達なんて今の俺には映ってないよ、俺も撫で撫でさせてくれっ! 嫌ってくらいに甘やかすぞウリウリウリウリ~~~!! にしてもイシュチェ、セックスしてると別人格が介入したみたいに淫乱――」

 

 ~~~~♡♡ 

 

 自分でも自覚あるから止めっ~~~♡♡ 

 

 ゆっ、裕矢だけだから♡ 

 

 好きな人の前でくらい淫乱…………させてくれ…………もう淫乱でいいからぁ…………スケベエッチしたいの…………♡♡

 

「でもイシュチェ――そんなに密着…………おっぱいでマウント取ってたら、休めるはずも休めないよ…………?」

 

 おっぱい(山)だけにマウント、上手いことを言ったつもりかと突っ込む間も与えられず、チンポを触れさせてくる♡ 

 

 あぁ…………ヌルヌル♡ 

 

 精液が中で詰まっている♡ 苦しそうだから人工呼吸――吸引で解放せねばな♡

 

 また別の水着を着るか? いい物があったぞ、輪で両側のカップを結んでいる代物だ♡ 

 

 ナニが目的か、言葉にするまでもないだろう♡ 

 

 裕矢のチンポが〝都合良く〟ギリギリで挿入出来る直径だ♡ 

 

 このプールの責任者は『わかっている』な♡♡

 

 パイズリになだれ込んだ私達、道徳に反する超自我の抑制を振り切って、大衆に囲まれながら本気イキさせ――させられ続けた♡

 

 



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残-3-1

 サラサラサラサラッ――――

 

 

 砂時計、俺らが寝ていても身体を重ね合っても、ただ無慈悲に忠実に時間という概念に器も、魂も追い詰められていく。

 

 ――俺が死に逝く存在であると思い出させてしまう、夏祭りデートの最中であろうとも。

 

 考えない様にしていた、忘れていた…………砂時計にこちらの事情は関係ない、時間以上に与えられた役割をこなせる概念は存在しないであろう。

 

 残り…………3日。

 

 俺が死んで悲しむ奴は居なかった。誰からも気にされず明日も世界は環状(まわり)続ける。

 

「裕矢♪ リンゴ飴だぞ! 食べさせあいっこだ!」

 

「え~~~~! 口移しがいいなぁーー! どっちの赤が美味しいのかなぁって、イシュチェに決まってるけどさぁ! モグムグムグッ…………!」

 

 全ての生物に等しく死は訪れ、等しい時が刻まれる。

 

 前者は予想よりも遥かに早かった、何歳まで生きたいかなど考えた事もない、死にたくないから34年間生き延びてきただけだ。

 

 後者――等しくないんだな、世界のシステムを知ってしまった。平等に思えて違っていた。

 

 俺は理に不利益だと判断された、13日間というのは情けなのかもしれない。

 

「ぱくっ♪ ング、ムグッ♪ ぐもキュッ♪ 裕矢が口付けた場所から食べるとな、もっと美味しくなった気がするぞ!」

 

 何時もの着物でも怪しまれない、他の者達へは丘の1つも無いぺったんとして親子の団欒としか捉えられていない。

 

 はしゃぐ子供に手を引かれて、困った表情になりつつ昔を懐かしむ両親。

 

 (………………………………っ)

 

 お祭り、行きたかった、憧れていた。

 

 母親は連れて行ってくれなかった…………手は握る為に差し出されるんじゃなくて暴力の為に差し出されていた。

 

 施設の奴らがお祭りに連れて行って貰っても、俺だけは倉庫に閉じ込められる虐めを受けて――

 

 その頃から「人間は平等ではない」って気づいていた。赤ちゃん欲しくて欲しくて、愛し合った答えとして産まれた皆、無責任中出しされて恨みをぶつける為の標的として〝産んでやった〟俺。

 

「夏祭りは一年前にも邪魔をした。また夏が来た、風情の感覚を忘れない為にだが」

 

 誰にも見えないし誰とも喋れないけど、季節の行事に参加する意味。666年の過去、未来は寿命的な意味で無限…………自身を保つ、春も冬も分からなくなってしまえばプシュケテロスとしての『自分』すら見失う。

 

「お好み焼きたべよーぜ! 昼飯抜いたから取り戻すぞー!」

 

「お~~♪ 〝あ~~ん〟するぞ! こっ、恋人はアレをしなくてはダメだ…………」

 

「えぇっ、家の中で食う時も毎回してるのに?」

 

「…………そうだっ! やらないとダメなのっ! 裕矢と一緒に食べるならずっとそうするの! ハイッ、口を開けて…………あ~~~ん♡」

 

 お祭りだからイチャ付くカップルは珍しくない。俺らが群を抜いてバカップルしてるけど。

 

「イシュチェ、谷間にソース落ちたよ」

 

「ぬぇ゙!? 手が塞がっているから裕矢が拭――」

 

「うぅ~~~んふにふにおっぱ~~い! あっ、見間違えだった! 零れてないや!」

 

「キッ゙…………~~~!! 触りたかっただけか貴様ァ゙ァ゙ァ゙!(………………………………あとで、なっ…………♡)」

 

 

 チラッ…………着物をズラして縦長おっぱいチャレンジ!

 

 フランクフルト屋に視線を移しているので『後でチンポ挟ませて』な趣旨。エッロ…………

 

(それとも…………我慢出来そうにないなら今するか……? ………………♡)

 

(…………もうちょい我慢する、花火を配ってるらしいからそれしたら…………!)

 

 了解したと、チラどころか〝モロ〟になるまでおっ広げていた着物を正し、手を繋ぎながら右手では購入したばかりの綿飴を「あ~~~ん♪」してくる…………爪先立ちで!

 

 イシュチェのKは綿飴よりも甘くてふわっふわ…………おっと、パンツん中から亀頭が出てきちゃったよ…………ズボンが先走りで汚れたけど大丈夫か…………

 

(スンッ…………裕矢、まさか、まさかとは思うが…………♡)

 

 なんだよぉそのハートぉ!? 

 

 花火終わったらって、やっぱり待ちきれないのはイシュチェの方じゃんっ~~~~!!

 



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残-3-2

「なんでかき氷おっぱいに載せてるの???」

 

「少し前に流行った〝タピオカチャレンジ〟の真似だ! 私のならば両胸に2つずつ、谷間にも1つの合計3つ載せられるぞ!」

 

このカロリーオーバーおっぱいめ…………

 

 これって他の人達にはどう見えているんだ…………俺が全部持ってあげてるように見せてるのかな?

 

「射的するぞ! 後ろを抑えていてくれ」

 

 なるべく銃口を近付ける為――って、前屈みになりすぎてちッ゙!? 見えちゃってるからオイコラわざとだろっ!!

 

(何をするんだっ!? 裕矢がしっかり支えていれば確実に落とせたぞ! そっ、それに…………横から支えて欲しかったのだが…………背に乗り上げる…………バックが望みなのか…………♡)

 

 あのっ、イシュチェの性欲こそ理から与えられた『罪』なんじゃないかって…………

 

 その性欲を刺激し目覚めさせたのは俺なんだけどさ。俺も同罪か…………!

 

 打ち上げ花火は数十分後か。

 

 

 

 お祭りの広場、その隅っこでイシュチェが貰ってきてくれた線香花火を楽しんでいる。

 

 火薬で製作されたとは思えない菊の花弁は綺麗で、だけどすぐ枯れて――

 

「似ているな、セミと……………………」

 

 隣で座りながら花火を見つめていたイシュチェ、彼女が伝えたいことはあらかた理解が出来る。

 

 あまりにも短い一生、火を付けられて、消えて――殻を破り翅を広げても、すぐに鳴くことが出来なくなって――

 

「人間も同じ、セミや線香花火より〝少し〟寿命は長いがな…………儚い者達だ、消えた後は何処へ行くのだろうか? 私がそれを知る刻は来るのだろうか……………………あっ、すまないな、感傷な気分を思い出してしまった…………祭り中に相応しくない会話をしてしまった」

 

 

 あっ――――また花火、落ちちゃった――

 

 

 俺の命もあんな感じなのか、消えかかって、落ちかかって、助かる方法は何も無い。

 

 人間のオスとしての役割を何も果たせていない俺。

 

 いい会社に勤めて、結婚して、子供を作って、育てて、最終的に家族に看取られて――

 

 理から「お前、いらない」と捨てられたのも妥当な判断でしかない。

 

 産まれて来た事が罪、頑張って生きて来たけど何も…………手に入れる事は出来なかった――

 

 

「イシュチェ?」

 

「…………………………………………ん? 裕矢?」

 

 人間として終わってる俺だけど――

 

「ンッ…………チュッ、ぅ…………ちゅひゅっ…………んっ、んらぁ、はぁぁ………………レルッ、レルッ…………んぱっ…………!」

 

 13日間の『人生』を手にする事が出来たと理に言明してやりたい。

 

 幸せと感じた事が無い34年間、残りのたった13日で『幸せ』を発見出来た。

 

 何も目的が無く死にたくないから生きていた34年間、彼女の為に生きたい『目的』を手にした。

 

「向こうの方に行こ? 混んできたからさ、二人になれる場所に……………………」

「んみゅんっ♡ そ♡ そうだな…………♡ はぁ~~~はぁ~~~っ♡ 二人っきりの場所で――しよっ…………♡♡」

 

 永遠に生きるしかないイシュチェは安らげる『一瞬』を求めていた、甘えられる『異性』を探していた、全てを諦めているようで…………僅かな可能性を胸に秘めながら600年以上も。

 

 イシュチェと両想いになれて、心をも共有する前古未曾有の人間。

 

 とても光栄――だけど、俺が死ねばイシュチェは悲しむ、また一人ぼっちになる。

 

「やはりいいな♡ 憧れてはいなかったが、裕矢にして貰うからドキドキがいっぱい♡ 増えてくる…………♡」

 

 お姫様だっこで屋台や花火広場の賑わいから隔離された、雑木林へ影をも溶け込ませる――

 



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残-3-3

「裕矢♡ チンポ…………しゃぶらせてぇ…………フランクフルトよりずっと美味しくてぇ♡ でっかくてぇぇ…………はやぁぁ…………♡ 呪われてるこの身体だけどぉ! 血も! 細胞も! 心もぉ…………裕矢が欲しいのぉ…………♡♡」

 

「俺もイシュチェが欲しい…………打ち上げ花火見ながらセックス、夏はまだ終わらないけど――」

 

 明確な上下が存在しない関係、並列する信頼、何度も何度も確かめたくなり、深めたくなる。

 

 彼のチンポが口元に当たる位置へしゃがみ込んで、ジッパーを下ろす間すら堪えきれず、鼻孔に神経を集中させながら右手でクリトリスを縦方面へ擦り出す♡

 

 裕矢の匂い…………好きだぁ…………安心させてくれる…………♡ 匂いを嗅げる距離に居させてくれる♡

 

「あんなに沢山食べさせあいしたのに…………お腹いっぱいチンポ食べていいからね…………?」

 

 あぁぁぁ…………♡ 

 

 何て立派で…………男たる尊厳を惜しみなく積み込んで…………息の通ってると立証する命棒なのだろうか♡♡

 

「いらまちお♡ 私の顔掴んでグリグリ動かしてぇ♡ 死なないからへーき♡ 喉がぎゅっ~~~♡ されるくらい激しく振って欲しい♡ あぁ~~ん♡♡」

 

「んなっ…………チンポに悪いセリフを…………!! 口だけでイカせるからねッ!」

 

 唇を湿らせ舌を回転させながら、あまりに縦にも横にも肥えており他の女性とセックスすれば、殺してしまうであろうチンポを――ズシンッ!!♡♡

 

「ムガァ!? ァ゙ァ゙ッ゙ーーー~~ン゙ッ゙♡ ッボッ♡ ホボゴボッ♡ ヂュフォォォッ♡ んぼぉうごブヂュヂュッ♡」

 

 ゴヂュッ! ゴヂュリュリュッ! ガポンガポッ、ガポッ!

 

 苦しいの…………嫌だけど…………裕矢となら…………イイ♡ 

 

 気持ち良くなっちゃ…………ンッ~~♡ ぅあ゙!? あゔう~~~あ、ハッ゙♡ ハァ…………ああああああぁ゙ーーーー♡ ……………………もっ♡ もうイッた♡ けどチンポヂュコヂュコされ続けるのイイ♡ 裕矢がびゅーびゅーするまで止まらないでぇ…………♡

 

(喉の形に亀頭がぁ…………! イシュチェの酸素供給道を完全封緘させちまってッ゙ッ゙~~~!)

 

 ボゴッ♡ ボギュギュぅ♡ グボッ、グボグボグボッ♡ 

 

 カリが喉奥を削る…………こんなに深く挿入ってしまう…………飲み込めちゃうこの身体で…………よかっ、たぁぁ…………っ♡♡

 

 嬉しかったのは転生した直後に過ぎない、誰もが手にしたいと欲望の止まぬ不老不死、あぁ…………この世の地獄、死ねる事が許された脆弱な生物が酷く羨ましくなった…………『なんと幸せな者達なのだろう』と。

 

「こひゅっ…………♡ ヒュハッ…………♡ ンッ、げへっ…………♡ はふぅぅ~~~~♡ はぁ…………あああああ~~~~~♡ ごちそっ、さまぁ…………♡」

 

「――ぇ゙、ぜん、ぶっ…………飲んだんだっ…………スケベだねイシュチェ…………ッ! 俺をもっと染みこませたい、おっぱいでチンポ挟んで欲しい…………」

 

 裕矢…………あなたは間も無く――ゔ…………ぁ、うぐ…………んっ…………考えない様に……してたのにぃ…………無理、だよ、ぉおお…………

 

「裕矢ぁ♡ 私のおっぱい…………何カップか言ってみて♡ 何カップのおっぱいにチンポギュッ~~てされて射精ても射精ても濃くってぇぇ…………♡ ギトついた色してぇ♡ ながぁく撃ち込まれるせーし♡ ドピュドピュするのぉ? ……………………♡」

 

「(いつも以上にエロいな、イシュチェ…………朝まで止まらないな、これは…………!)――Kカップ! あの枝くらいに縦に長くて、横もイシュチェの胴より広くて! 俺の身体全部挟めるブルゴーニュ型おっぱいで…………苦しいんだ…………チンポ…………思いっきり挟み扱いて腰を壊して欲しいっっ!!」

 



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残-3-4

 そんな「挟まれなかったらどうしよう…………」なんて顔するな♡ 

 

 パイズリは私達のエッチに欠かせぬプロセスだろう?

 

「はいっ…………裕矢の大好きなKカップパイズリ♡♡ 乳内射精でおっぱい重くしてくれ♡」

 

 ふわっ、きゅむむんっ♡

 

「っ゙~~~~~~ッ゙ッ゙!!? 柔らかぁぁぁーー!? でも乳圧すっごくてッ゙! 射精管まで挟まれてぇっ゙! おっ、ふおおっ、ああああ…………!」

 

 気のせいに過ぎない、胸が張り込んで錘子が沈み込んでいる違和感、今朝からだ。

 

「私のおっぱいでもぉ♡ 裕矢のチンポおっきすぎるからぁ…………全部挟めない

よぉ…………♡ ごめんね…………♡」

 

「このチンポ挟んでいいの…………イシュチェだけ…………他の女はダメ、イシュチェしかパイズリしちゃだめだから…………気持ち良くさせる事が出来るのも、イシュチェ…………! キミだけなんだよ」

 

 ムチュッ、ヌチュ、ポインッ、ジュリュズリュズリュッ~~♡

 

「裕矢ぁ…………♡ 縦から挟んでこうっ…………くにくにくにっ~~~♪ おっぱい回すように動かしてぇ♡ あっ…………♡ 我慢汁落ちてきた♡ 感情表現分かりやす過ぎるよぉ…………♡~~♡ 内側でも型取りさせてぇ♡ 突かれるのも好きだけどぉ♡ おっぱい壊されるくらい引っ張られるのも好きだからぁ♡ はぁぁぁ♡」

 

 妊娠――私と裕矢が親で、DNAを継承された子が…………全ての生物に許されている生殖現象も、私達プシュケテロスには許されない。

 

 思い込み、想像妊娠「私は裕矢との子を身ごもれた」…………

 

 この世に嫌われ干渉されない私の子宮は、膣内射精を繰り返しても精子が死んでしまう。

 

 永遠の命を持ってしまった私は、別の命を産み出せない――何の為に私は存在している? 

 

 ずっと、ずっと…………死を前にした者と寄り添うだけ、輪廻転生にも縋れない? 

 

 精神はとっくに崩壊して、でも細胞は自動的に復元して…………自壊すら許可をされぬ私は生き続けるしかない――

 

「精子いっぱい出して♡ ねっ♡ おっぱいマンコに煮立ったせーぇきぶっかけてぇぇ♡♡ ひゃ――わわぁんッ゙…………♡~~♡ きゃわっ…………んは、あ゙…………ッ゙♡ は~~~~は~~~~は~~~~………………」

 

 すごっ…………♡ 周りの木まで雪が積もって…………夏なのに…………♡

 

 無性生殖すら叶わぬ私が、裕矢との妊娠を願う――不可能、それでも「いっぱいセックスすれば不可能ではなくなる」と思い込ませる。

 

 やってみなければ分からない…………人間の立場で言わせて貰えば不効率、時間の無駄消費、根性論、だが私には無限の時間が存在する、膨大な失敗を積み重ねていけば成功に辿り着ける〝かも〟しれない…………

 

「ねぇイシュチェ? 次はどの穴でチンポしたいの?」

 

「おぉ………………♡ おまんこ♡ オンナにしかないこの穴ぁぁ…………オトコである裕矢にズコハメして貰いたいぃぃ…………♡~~♡ 妊娠させてぇ♡ 赤ちゃん可愛がりたいのぉ♡ はやくぅはやくぅ♡ 中出し歓迎汁で熱烈恋人チンポ包ませてぇ♡」

 

 ――グブッ、ズグビュビュッ! 

 

 あ♡♡❤ 大好きチンポッ! 恋人チンポォ! するぅぅぅッ❤ 膣内制覇しゃれてりゅぅぅぅ♡♡



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残-3-5

 使い込まれた――処女直通――出血が太ももから伝って地面が赤にぃぃ~~❤ 

 

 犬がおしっこするみたいに片脚上げてバックセックス❤ 

 

 ドンドンッて花火打ち上がってるから大声で喘いでも気づかれない❤ 木々が照らされるけど分かりっこない❤

 

 私達が占領した❤ セックスしてる時は裕矢と私だけの性域なのぉッ❤❤

 

「あへっ❤ はっ❤ はぁぁぁぁんッッ❤~~~❤ じょくじょくすりゅッ❤ ゆーやとのせっくすわすれたくないりょぉ❤ んくぅッ゙!? ふやぁ❤ はぁ❤ あん❤ ああっ❤ きひゅっ❤ きすもひてほひぃ❤ にゃぁぁふぅ…………ヂュパッ、ふヂュヂュッ❤ れりれりれりぃ~~~❤ ん゙ん゙ん゙~~ーーー❤ ん゙ン゙ぁ゙イィ゙❤ へっ❤ へっーぇぇぇ~~~❤ だひれ゙ぇ゙え゙ぇ゙❤❤」

 

 子は宿せないのに――

 

 私の為に必死で種子を放出してくれた――

 

 膣の中へ纏わり付く――でも…………受精する前に消滅していく…………好きな人との愛情の果て、結実の命財を産み出せず何がオンナなのだろうか。

 

「はぁーーーはぁーーーー……………………イシュチェにね、会えて…………良かった…………気持ち良く死ねるから…………」

 

 遺す者、残される者……

 

 恋をする関係にまで深まった絆、別れがかつてなく悲しい、裕矢が私を知りたいと、私も裕矢と仲良くなりたいと距離を近付けて…………まどろみと真実、ホタルが私達をとり囲み狂い咲く、その光は魂の螺旋、光を失ってはまた灯されていく…………その環から外れた私と外れていない裕矢、恋をするなど愚かの一言、自分でも硬く禁じていた――のにっ……………………

 

 

 ―― 恋にこがれて鳴く蝉よりも鳴かぬ螢が身をこがす――

 

 

 裕矢は私を『蝉』にしてくれた。耐え忍ばず泣いたっていい、抱きしめてキスしてデートして…………沢山幸せを教えて――思い出させてくれた。

 

「イシュチェ! もっとしよっ! ホラッ、あのホタル交尾してる、俺達魅せつけられてるよっ! 本当のイチャラブセックスで対抗しなきゃ!」

 

「うん……………………❤ 手、繋いでぇ…………私を離さないで…………❤ ゴロンてして…………セックスぅ…………❤ はっ、ニャハァァァッ❤ ゆうやぁぁ❤」

 

 どうやったら

 

 また再会できるのだろうか

 

 人は死んだら新しい命を授かる

 

 記憶は失ってしまう

 

 転生した裕矢と再会できても

 

 私の事など忘れているのでは――

 

 裕矢、最後まであなたは…………人間で居てくれ。世界が不要だと判断しても――私は不要だなんて思わないから――…

 

 

 ゆう……や…… 

 

 



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残-1-1

 考えないようにしていた。

 

 けど考えちゃうよな、どうしても。

 

 初めて出逢った時と同じ気温、同じ空模様。

 

 残り1日を切った俺と彼女は夏休み中の少年少女がサッカーで砂だらけの、汗だくになってハイタッチしている光景を見下ろす位置で大の字となって寝そべっている。

 

 俺も認識外、あらゆる干渉を受け付けないイシュチェの力を受けたので、いい歳したおっさんが昼間に働きもせず寝転がっても、誰にも声を掛けられず踏まれることだってない。

 

 …………イシュチェの力を借りずとも俺の命は香炉に届いた線香、物理的干渉が行える対象が減っているらしい。それでも茶碗を持つ事くらいはまだ出来た、イシュチェ以外の他人にわざとらしく突進しても――――すり抜けた。

 

 完全にイシュチェ以外との干渉を断つ為に、力を使って貰った訳だ。不安定を安定に、本来は逆なんだけどね。

 

「子共達さ、元気だよね! あっついのにパスして、守って、シュート成功したら皆で喜んで、俺ってスポーツも出来なかったからさ、ドヘタクソだけどあの中に混ざって遊びたいくらい楽しんでるよ、あの子達」

 

 こんなくたばり損ないが乱入したら、色々な意味で泣かれてお家に帰ってしまうけどな。

 

 あんな少年時代が欲しかったなぁって、そういう事。

 

「…………送れなかったから、イシュチェと出逢うことが出来た。今までずっと苦しくて死にたくて、だけど死ぬのが怖くて…………」

 

 生きていれば絶対に良い事が待っている。それまでの辛抱だから――

 

 殴られて、罵られ、否定され。

 

 人間だけじゃなくて世界からも見放されて、慈悲として審判を下すまでの13日間、猶予を与えて貰っただけ。

 

 何も遺せなかった、何も出来なかった、人類史上最も〝ゴミ〟という表現が体を成していた俺。

 

「――遺せたぞ、私に。私に思い出と未来を沢山…………裕矢は与えてくれたぞ」

 

 俺の肌は日焼けしているけど、イシュチェの雪肌は日焼けもしなければうぶ毛も染みも、白以外の色彩を受け付けない。そして今後も変わる事が無い。

 

「イシュチェがそう思ってくれただけで、この13日間は34年間の人生よりずっと充実していたと改めて実感する」

 

 プシュケテロスは対象となった人間から、後悔や負の要因を吸い取り幸福な気持ちで旅立てるように努める。

 

 イシュチェは「私の為に生きるな」と言ったけど、俺はイシュチェの為に生きて『幸せ』

 

 こういう形の『幸せ』はアリだと思うんだ。

 

 

 イシュチェの体温以外は感じない、空腹も無くなった、身体が軽くなっていく、穏やかでずっと笑ってる、気持ち悪い顔でイシュチェを見つめてしまっている――

 

 あっ

 

 死んで翅が動かなくなった蝉、落下してきた――

 



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残-1-2

 俺もこうなるのか。

 

 あーー…………短い、なぁ…………

 

 落下した蝉は足が開いてる、まだ死んでない、蠢いて起き上がろうとしてるのかな? 

 

 

「――死んだ」

 

 

 多分1分くらい、ジジジジジッ、翅まで動かして夏の夜に響かせる蝉は何を訴えていたのだろうか。

 

 短い命だけど思うがままに鳴けて良かったぜ! …………か、鳴き足りなくて悔しがっていたのだろうか。

 

 ごめんな、人間だからお前の声を翻訳できないんだ。

 

 長い時間掛けて生まれて、夏の間だけしか生きられない。

 

 神――世界の理はなんで『蝉』を作り出した?

 

 理からすれば夏を彩るオブジェの1つ、それ以上の考えはないのかもしれない。

 

 俺達が住んでる世界、案外そういう物なのかも。俺も…………イシュチェの思い出の1つとして…………『役割』を漸く果たせた。 

  

「知ってる? お盆の8月13日は『パイズリの日』らしいよ」

 

「パイズリしながら…………がいいのか?」

 

 突拍子もなく、手を重ねながら下ネタを恋人へぶちかます。

 

 イシュチェのつま先にも蝉が落下してきて――すぐ動きを止めて…………何も言わず互いを、今この瞬間を共有していたらコレだ。

 

「パイズリは今されたいかな! 例の時間になったら――――で、そこでちゃんとお別れしたい」

 

「…………❤ 挟まれたがっているな❤ 落ち着いていたから勃起しないのでは――そんな訳なかったな❤ 裕矢の性欲に私が何度ナカせられたか…………❤」

 

「イシュチェのがエッチだったんだけど…………イシュチェがエッチだから俺は頑張って精子作れてチンポ硬く出来てたんだよ?」

 

「わぁ~~~ッ!! 私のせいにするなぁぁーー❤ ○学生くらい小さな私にパイズリされて遠くまで精液飛ばすくせにぃぃーー❤❤」

 

「ああ! 俺はロリ巨乳大好きだし! そんな子にチンポ抱きしめられるのも大好きだ! 今更否定しようがないよ! 好き要素集めたのが隣に居るんだから勃起しないでどうするのさ!」

 

 最後の日とは思えない会話してるな。俺が女の子をおちょくれるなんて。

 

 ぴくっ、ぴくっ…………

 

 むきゅッ❤ むっちゅん❤ むちゃむちゃっ❤ ずりっ、ずりぃ❤

 

 ガッツリとおっぱいで捕まえながら、両手同士を挟み込んだラブパイズリ。

 

 二の腕を自在に操って乳を凹ます、絞る、上下する、あんだけパイズリされたら慣れる筈なんだけどなぁ…………全然っ゙! 

 

 慣れるよりも彼女のテクも上達してるか…………ら、ッ…………追い越されて……て……ぇ゙!!

 

 デート以降はずっと野外エッチだったな、発見される訳無いけど人が群がった街ん中でさ、駅弁しながら歩いた事もあったっけ! 

 

 イシュチェが興奮で…………イキ…………っぱなしで…………チンポ……ぉ゙……揺すられて…………精液溢しながら…………イキ…………ッ…………ながら家までっ…………あ゙っ゙あ゙!! イ゙クッ゙!!

 

「ふっーーーゔ!? あ゙あああっ゙~~~~!!」  

 

ビュプッ! ビュッ! グリュリュッ! ブピュッ!

 

 あ~~~~! 金玉ジャンプしてる…………おっぱいの中でブルブルしてる…………

 

 くぱっ――ぁぁ…………❤❤

 

 パイズリ事後開示も見納めか。ビチャビチャになった乳射妊娠液、子作りの叶わない彼女と『子作り』に励んだけど――

 

 もし、もしも命を宿せたとしても…………確実に悲しい結果が約束されてしまう。

 

 人間が産まれればイシュチェを残して死ぬ、プシュケテロスが産まれればその子もイシュチェと同じ無限地獄を味わう。

 

 彼女の前じゃ言えないけどさ、俺も転生してプシュケテロスにしてくれませんかねぇ理さん? 

 

「このネバネバ……ずっと谷間に付けておきたいのに…………❤❤ ふぁっ~~❤ はッ❤ はッ❤ ゆうやぁ❤ 最後のセックスしたいっ…………❤ ああ❤ あふッ……❤ 裕矢が教えてくれたラブラブなやつ❤ 忘れ…………たくっ…………ないからぁ…………❤」

 




次でラストです


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残-0

短い間ですけど応援ありがとうございました!


 俺とイシュチェが一番気持ち良くなる中出しセックス。

 

 肌寒くなる、とんでもない、今のイシュチェは俺――死ぬから?――よりもあったかいよ?

 

「おっ、おっ❤ おまんこに挿入ってく❤ はぁ~~~はっーーー❤ 憶え尽くした裕矢のチンポぉ❤ …………んォ゙❤ ほぼっ゙!? お゙…………オ゙❤ んぁ゙あ゙…………っ゙❤ ぜんぶっ…………みっちりぃ゙…………❤ うごく❤ わたしもパンパンするからゆうやもズシズシしてぇ❤❤ くぁ゙ニュッ❤ イ゙にゃはぁ゙ぁ゙~~❤ しきゅうゆるがしてぇぇ~~❤ わたしはゆうやのものだかりゃぁぁぁあんッ゙❤❤」

 

 あぁ、やっぱりコレが一番感じ合えるな。

 

 アクメまくって下唇噛んで、歯をギチギチ鳴らすくらい耐えて耐えて、耐えきれず喘いじゃうトロ顔見られるのは恥ずかしいけど、見て欲しいんだよね。

 

 ほらっ、眼を合わせて? 

 

 そうっ、俺とセックスして…………あっ、またイッちゃった、エッチな子だなもうっ! 可愛い!

 

 …………俺もヤバいけどね。

 

 イシュチェまんこは挿入してるだけで季節と乖離した汗で、ドロッドロになった胸を擦り合わせたりとか…………汗すら愛おしいと飲み込んだりとか…………チンポがここまで溶けてないのが不思議なくらいだよ。

 

「うぁ゙ぁ゙ーー~~~~❤ ゔ❤ ハァァァーーーー~~~~❤ いちばんきもちいいやつ❤ ゆうやをわたしにのこしてっ❤ きざんでほしいよぉ❤ あンッ❤ ひぁああっ~~~❤ ゆうやぁゆうやぁぁぁ~~~~❤❤」

 

 ――ッ゙! イシュチェ…………ッ゙!!

 

 ビュッーー❤ ビュッー❤ ビクビクッ❤ ゴビュッ…………❤

 

俺が死ぬからイシュチェは前へ進める、相反する要素で成り立っている世界。

 

 待っててほしい、必ず再会できるから、そう信じて――

 

 死んで消滅しても誰かが――憶えていてくれるのならば…………また戻れる-還れると俺達は信じるって決めたんだ。

 

 残り-0日…………って表せばカッコイイかな。

 

 イシュチェと初めて遭遇した歩道橋で、清浄へと導かれる。

 

 

 

 

「これは…………死の花――」

 

 あの時も咲いた、34、俺の年齢と同じスノードロップが熱気を感じさせぬ寒々とした波動を放っている。

 

 思い返せば――やっぱり母親は大嫌いだけど――産んでくれたからイシュチェと会えた、そう考えたら初めて感謝したくなった…………

 

「ありがとう、裕矢…………先を見続けて生きていける…………少しの間は悲しくて泣いてしまうかもしれないが…………」

 

 30、25、20本…………花が消えると俺の身体の一部から粒子が分散されていく……

 

 覚悟はとっくにしてたから怖くない、思い残すこともない、人生-たったの13日間だけど俺は『生きた』とこの子へ刻めた。

 

「探すからな、裕矢を…………また…………こうやって! 手を繋いで…………んりゅっ、チュッ…………キス、して欲しいから…………」

 

 15、10…………………………5、ほ、ん。

 

 声、も、出…………く…………ひ、こと…………だ、なら………………い、け、る…………!

 

「愛してる、最後まで人間で生きる事が出来た。さよならとは言わない、言わせない…………またデートするぞ! 俺の…………恋人だからなっ! …………………………イ、…………シ………………チ…………ェ………………だ、い、好………………――――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 季節外れのスノードロップ。

 

 未来へと花弁が吸い込まれ全て…………散った。

 

 涙が私の足下を濡らす、彼は死んだ、666年間で最も感情を露わにしむせび泣いた看取り……………………しかし――

 

「不老不死である私の希望、裕矢が待っていてくれるから私は『生きて』いられる」

 

 いつからだろう、生きているけど死んでいないだけになったのは。

 

 別れが辛くて、何をやっても死ねなくて、壊れてしまった私はプシュケテロスとして、あるべく姿に戻れたのだと思う。

 

「死の花…………まだ惹かれない。歩くか、目的地は何百年も掛かる地図に無い郷、月を数えるのも忘れてしまいそうに……――」

 

 ――胸に手を当てる。

 

 彼を感じる…………ずっと残る、再会の日まで、『彼』を信じて霞まない記憶…………見つけ出すから。

 

 歩道橋から飛び降りた私は、袖で涙を拭き落としながら太陽と正反対の方角へ旅路をとった。




イシュチェは、マヤ神話の「イシュチェル」から


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