VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた。 (ななとなな)
しおりを挟む

作中用語・キャラクター紹介・ファンアート(随時更新、本編から先に読むのがオススメ!)

【作中用語】

 

《ライブオン》

大手VTuber運営会社。

元々はただの中小企業だったが、新事業の試作品として生まれたライバー朝霧晴の活躍によりVTuber分野で大成功を収めた。

度々新ライバーの募集を行っており、採用基準は『輝ける人』。

ライバーの可能性を引き出すためなら非常におおらかな対応をとることが多々あるが、裏ではしっかりとしたライバーのサポートを行っている。

 

↓悠魔さんから頂いたライバー勢揃いのファンアート

 

【挿絵表示】

 

 

【挿絵表示】

 

 

【挿絵表示】

 

 

【キャラクター紹介】

 

〔ライブオン一期生〕

 

《朝霧晴(あさぎり はれる)》

本名《最上日向(もがみ ひなた)》

ライブオンの諸悪の根源、唯一の一期生VTuber。

:アバターの外見:

セーラー服姿に黒髪ショートのこれといった特徴のないキャラデザイン。

身長160cm

:特徴:

元々はうまくアバターが動作するかのテストという目的で生まれ、担当した中の人もまだ小規模の企業だったライブオンの社員から選ばれた。

だが歌配信では、一度聴いたら忘れる人などいないであろう聞く者の心揺さぶる力溢れる歌声をみせ、

雑談配信では、一体どんな人生を歩んできたらそんな膨大な知識や奇抜な発想が思い浮かぶのかと聞きたくなるような鬼才を発揮し、

ゲーム配信では、天が味方しているとしか思えないクソ雑魚運を存分に発揮して視聴者を爆笑の渦に飲み込み、

その天才的な配信内容から瞬く間にトップVTuberへと昇華し、ただの中小企業だったライブオンを大手VTuber運営会社まで成長させた立役者になった。

当初はアバターの動作も乱雑であったが、今は他のライバーと遜色ないレベルになっている。

渾名

・ハレルン

・ライブオンの諸悪の根源

・生きる伝説

・生きるサブカル

・奇才

・狂人

などなど

 

↓sillaさんから頂いた晴のファンアート。

 

【挿絵表示】

 

 

 

〔ライブオン二期生〕

 

《神成シオン(かみなり しおん)》

本名《一ノ瀬詩織(いちのせ しおり)》

巫女であり対応力完璧のライブオン唯一の良心VTuber。

:アバターの外見:

巫女らしくビジュアル面も神秘的な巫女服にどこか儚げの垂れた目元、肩にかかる長さでスパッと切られた黒髪、極端さのない自然な体型などから癒しオーラ満点。

身長158cm

:特徴:

人の感情が見えているんじゃないかと思ってしまうほどの洞察力を持つ

常に視聴者の期待に応えるどころか一歩超える対応を見せ、圧倒的な安定感と面白さを持つ配信は最早名人芸。

特にコラボでは司会などの進行役で存分にその存在感を発揮しており、その功績からライブオンのママとも呼ばれ本人も認めている。

だが常に常識の範疇を超えてくるライブオンのライバー達には、よく振り回される苦労人でもある。

:渾名:

・シオンママ

・ライブオン唯一の良心

・ライブオンの潤滑油

などなど

 

↓NTIさんからいただいたシオンのファンアート

 

【挿絵表示】

 

 

《宇月聖(うつきせい)》

本名《鏑木聖羅(かぶらき せいら)》

女の子大好きの変態VTuber。

:アバターの外見:

深紅の腰まである真っすぐな髪に圧倒的長身のすらっとした体を持つまるでスーパーモデルのような精巧なビジュアル。

身長182cm

:特徴:

その恵まれたビジュアルからは想像もできない程カオスな内面を持ち、初配信から元レズもの専門のsexy女優であることを暴露からの好きなsexy女優とおすすめレズAVを語りだしリスナーをドン引き&爆笑させた。

豪胆かつはっちゃけ全開な配信内容は数々の名シーンを生み出している。

神成シオンとはなんだかんだ仲が良い。

:渾名:

・聖様

・性様

・変態ガチレズ女

・芸人

などなど

 

 

《昼寝ネコマ》

本名《鈴鳴凛(すずなり りん)》

クソゲークソ映画大好きの汚物ジャンキー獣っ娘。

:アバターの外見:

茶トラ模様の猫耳と尻尾が生えているかなり小柄な茶髪獣っ娘

身長138cm

:特徴:

なぜか国内国外問わず素晴らしい作品が溢れているゲームと映画の業界において、人類史の汚点とも呼べるような酷い出来のものを好み、面白おかしく解説やプレイをする配信をよく行っている。

:渾名:

・ネコマ―

・汚物ジャンキー

・クソあるところにこの女あり

などなど

 

 

〔ライブオン三期生〕

 

《心音淡雪(こころね あわゆき)》

本作の主人公、本名は《田中雪(たなか ゆき)》

スト○ングゼロ大好き頭シュワシュワ爆笑必至VTuber

:アバターの外見:

女性としてはなかなかの長身に背中まであるストレートの黒髪、真っ白な肌、そして奥に得体のしれない『なにか』を感じるハイライトの薄い紫の目。

身長168cm

:特徴:

田中雪は元ブラック企業の社員であり、その時の心の支えだったVTuberに憧れ大手VTuber運営会社ライブオンの三期生ライバー募集に応募、合格してVTuberとなる。

ストゼロが好き、とにかく好き、どれくらい好きかというと結婚宣言したくらい好き。

デビュー当初は清楚なキャラクターのライバーであったが、パンチが足りずいまいち人気がでなかった。

しかしある日配信の切り忘れから、隠されていたあらゆる欲望に忠実な爆笑必至の内面が露見、伝説となりライブオン屈指の人気ライバーとなる。

最初は素の自分を見せることに戸惑いを覚えていたが、リスナーの温かな支えもあり今では武器の一つとして考えている。

実はライバー募集の面接の時に極度の緊張から内面が企業側に露見しており、それが採用にも繋がった。

:渾名:

・あわちゃん

・シュワちゃん

・シュワッチ

・おほーーー( ◜ω◝ )

・永遠の0

・歩く緑化運動

・清楚()

・神回量産機

・三期生のエース

などなど

 

↓はしびろこうさんから頂いた淡雪(シュワちゃん)のファンアート

 

【挿絵表示】

 

↓NTIさんから頂いた淡雪(シュワちゃん)のファンアート

 

【挿絵表示】

 

↓NTIさんから頂いた『淡雪』のファンアート

 

【挿絵表示】

 

↓sillaさんから頂いた淡雪(シュワちゃん)のファンアート

 

【挿絵表示】

 

↓sillaさんから頂いた『淡雪』のファンアート

 

【挿絵表示】

 

↓sillaさんから頂いた淡雪&シュワちゃんのブクマ13000越え記念ファンアート

 

【挿絵表示】

 

↓sillaさんから頂いた『無限の酒造』のファンアート

 

【挿絵表示】

 

↓sillaさんから頂いた『飲みすぎんじゃねぇぞ……』のファンアート

 

【挿絵表示】

 

↓sillaさんから頂いた『シュワちゃん&聖&晴&シオン』のファンアート

 

【挿絵表示】

 

↓sillaさんから頂いた『シュワちゃんオルタ』のファンアート

 

【挿絵表示】

 

↓sillaさんから頂いた『ご感想1000件超え記念』のファンアート

 

【挿絵表示】

 

↓sillaさんから頂いた『神と化したシュワちゃん&有素』のファンアート

 

【挿絵表示】

 

↓sillaさんから頂いた『シュワちゃんなシュワちゃん』のファンアート1,2,3

 

【挿絵表示】

 

 

【挿絵表示】

 

 

【挿絵表示】

 

↓sillaさんから頂いた『私で隠さなきゃ』のファンアート

 

【挿絵表示】

 

↓sillaさんから頂いた『ストゼロウーマン』『ストゼロの悪魔』のファンアート

 

【挿絵表示】

 

 

【挿絵表示】

 

↓sillaさんから頂いた『ストゼロの着ぐるみ着用あわちゃん』のファンアート

 

【挿絵表示】

 

↓天爛さんから頂いた『シュワちゃん&淡雪&晴』のファンアート

 

【挿絵表示】

 

 

《彩ましろ(いろどり ましろ)》

本名《桜火白(さくらび はく)》

心音淡雪のアバターデザインも担当したイラストレーター兼VTuber。

:アバターの外見:

低めの身長に色白の肌、輝きを放つ銀髪のショートヘア、吸い込まれそうな碧眼をもつ若干中性的な魅力を持つ僕っ娘。

身長153cm

:特徴:

普段の配信内容としては低めの落ち着いた声で、若干毒舌気味なトークを展開しながらのお絵かき配信が人気を博している。

一見クールな雰囲気を感じるが、そこは闇鍋とも比喩されるライブオンのメンバー。同期のイラストを描くときに胸元の作画だけで配信時間の7割を使うなどエロスに対して強いこだわりを持っている。

また、心音淡雪とはアバターの生みの親ということもあり仲が良くコラボの頻度も高い。

:渾名:

・ましろん

・紳士

・淡雪のママ

・画力を持った俺ら

・ストゼロ生産工場

などなど

 

↓NTIさんから頂いたましろんのファンアート

 

【挿絵表示】

 

 

《祭屋光(まつりや ひかり)》

本名《佐々木夏海(ささき なつみ)》

ゲーム大好きで元気が取り柄のVTuber。

:アバターの外見:

かなり小柄だが胸が大きく、明るい茶髪に活力溢れる明るい顔の16才

身長142cm

:特徴:

見た目通りの明るさ爆発の配信内容で、コメントもよく拾い、けなげにVTuber活動に取り組む姿が好評を得て、今では三期生の中心的存在になっている。

性的な話題に疎く、アウトラインすれすれの発言をしてしまうことが稀にある。

また、かなりのドMゲーマーでもあり、苦行ともとれる縛りプレイや10時間を超す耐久配信などを嬉々として行っている。

:渾名:

:ひかりちゃん

:ヒカリン

:耐久ジャンキー

:無垢なる苦行ゲーマー

などなど

 

↓NTIさんから頂いた光ちゃんのファンアート

 

【挿絵表示】

 

 

《柳瀬ちゃみ(やながせ ちゃみ)》

本名《藤田みちる》

外見sexyなコミュ障のポンコツお姉さんVTuber。

:アバターの外見:

非常にわがままなボディーの金髪ショート碧眼お姉さん。

身長165cm

:特徴:

ソロ配信の時はasmr配信をメインに活動しており、気持ち低めの作っている感が薄い声がものすごく眠気を掻き立てる為、睡眠用としては右に出るライバーはいない。

だが実は極度のコミュ障でもあり、コラボなどになるとポンコツな面が露見しだす。

その為、見た目と中身のギャップは淡雪並みとも言われている。

:渾名:

・ちゃみちゃん

・ちゃみちゃま

・皆の嫁

・sexyポンコツコミュ障お姉さん

・属性の暴力

・アルバ〇リオン

・対人E

などなど

 

↓NTIさんから頂いたちゃみちゃんのファンアート

 

【挿絵表示】

 

 

 

〔ライブオン四期生〕

 

《相馬有素(そうま ありす)》

本名未出

スト〇ングゼロ大好きな奴大好きVTuber。

:アバターの外見:

軍服のような厨二チックのデザインをした学校制服を着たピンク髪ショートカットの少女。

頭の左サイドのみツーブロックを入れ、耳の後ろに髪を流している。かわいいとかっこいいが両立しているデザイン。

身長156cm

:特徴:

元々『レジスタンス』というアイドルグループに所属していたが、どこか日常に窮屈さを感じていたところを例の心音淡雪配信切り忘れ事件をネットニュースで知り、衝撃を受けてVTuberになる決心をする。

VTuberになった今でもアイドル活動と両立しており、どちらの活動も妥協を一切見せない姿勢を貫いている。

心音淡雪に完全に心酔しており、本人より本人に詳しいと言われるほど研究し、同じVTuber活動をしていることに喜びを感じている。

なお、実はライブオン四期生募集の際書類審査に心音淡雪に関する論文を出すなどの奇行をしたため何度も落とされている。

しかし鋼の精神で内容を変えた論文を提出し続けた結果、その意気込みが届き晴れてライブオンの一員となった。

:渾名:

・シュワちゃんガチ勢

・極めて優秀なビジュアルから繰り出される狂人

・人類で初めて人の口蓋垂を望んだ女

・ヤバイ

・ライブオンの歌枠

などなど

 

↓sillaさんから頂いた有素のファンアート。

 

【挿絵表示】

 

 

《苑風エーライ(そのかぜ えーらい)》

本名未出

動物さん大好き動物園の園長VTuber。

:アバターの外見:

超巨乳。

体つきは胸を筆頭に非常にやわらかそうでムチムチとまではいかないちょいムチといった感じの触りたくなる外見。

顔もパーツが全体的に丸く優し気。巻かれた肩まである目に優しい緑の髪も相まって、どことなく母性を感じてしまう見た目。

服装は動物園らしい動きやすい服とスカート際立つ私服を使い分けている。

身長150cm

:特徴:

普段はあらゆる動く生き物を網羅した一大テーマパーク『エーライ動物園』の園長をしている。VTuberになったのも動物たちの良さを広く知ってもらうため。

動物への愛着が強すぎるあまり、初めての自己紹介で自分の説明ほったらかしでゴリラの詳細な説明を始めるライブオンムーブをかました。

だが、初配信から日が経つにつれコラボ相手やリスナーに非常に柔軟な対応ができることが評価され始め、以外にも常識人枠なのではないかとも言われている。

何か良いことをすると「えーらいえーらいですよ~」と褒めてくれる。

:渾名:

・園長

・対応力EX

・四期生の救い

・俺を飼え

などなど

 

↓sillaさんから頂いたエーライのファンアート。

 

【挿絵表示】

 

 

【挿絵表示】

 

 

《山谷還(やまたに かえる)》

本名《東雲奏(しののめかなで)》

幼児回帰ガチ勢の赤ちゃん(自称)VTuber。

:アバターの外見:

ライブオンの中で一番年上に見えるといっても過言ではない大人の魅力溢れる印象。

水色の長髪をワンレンっぽく流し、聖様の顔だちを少しマイルドようなシャープで綺麗系な顔だち。

黒をベースにしたところどころレースなどで透かしてるセクシーな服を愛用している。

身長170cm

:特徴:

何より赤ちゃんになり甘やかさせたい願望を強く持っている。

元々漫画家志望であったが、自分の欲望が主張し過ぎた漫画しか描けずに全く売れず、その後の就活も失敗した先で最後の希望としてライブオンに拾われる。

実は自分の特異性を誰よりも自分自身で自覚しており、どこか人とのコミュニケーションを避ける傾向があったが、偶然会った心音淡雪に救われ、以降『ママ』と呼び慕うようになる。

:渾名:

・四期生のヤベーやつ

・赤ちゃん

・これは痛い

・就職全力拒否女

・色んなママが頭抱えてそう

などなど

 

↓sillaさんから頂いた還のファンアート

 

【挿絵表示】

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

〔ライブオン関係者〕

 

《鈴木さん》

ライブオンの社員であり心音淡雪の担当マネージャー。

まだライブオンに入社して間もないが、何事にも正面から向かい合っていくスタイルを貫き、新進気鋭として期待されている。

淡雪のマネージャーは自分から志願しており、理由は『私じゃなければ雪さんの本気についていけないと思った』から。




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

本編
切り忘れ 前編


「皆様、本日もご清聴ありがとうございました。次もまた淡雪の降る頃にお会いしましょう」

 

コメント

:乙

:今日も楽しかったよー!

:淡雪が降る頃って言っても、最近毎日配信やってるよな。頻度しゅごい……

:毎日淡雪降ってるんだろ、察しろ

:淡雪が毎日は優しい異常気象

 

流れるコメントが一通り止まったところで配信を切る。

 

「ん?」

 

どうやらPCの調子が悪く若干固まってしまったようだ。

 

「もう……」

 

カチャカチャとクリックを繰り返してみるが、どうも反応しない。

PCにはあまり強くないのでこういう時の正しい対処法が分からない。

 

「お」

 

なんかよく分からんがとりあえず配信画面は閉じられたようだ、よかったよかった。

 

「はぁ」

 

ため息ともに席を立ち、一人暮らしのアパートの中を歩き冷蔵庫へと向かう。

それと共に完全に頭の中が心音淡雪(こころね あわゆき)から二十歳無職の一般女性、田中雪(たなか ゆき)へと切り替わる。

……そう無職だ。大学生でもないしバイトもしてない生粋のNEET。

……そんな白い目で見ないでください、ちゃんとした理由があるんです。

高卒で入社した会社がまさかの純度100パーセントのブラックで毎日ぼろ雑巾のように酷使される日々、死んだ目で毎日を過ごしていた社会人生活だった。

そんな中唯一心の支えだったのが、最近になって一気に勢力を増し、今では国内トップクラスのVTuber運営会社となった『ライブオン』の華やかなVTuber達だった。

一人ひとりが色の濃すぎる世界を展開するそのカオスな世界に私は一瞬で魅了され、ただでさえ少ない自分の時間を削ってでも日々視聴を続け、次第に生きる希望といっていいほどのめりこんでいった。

そんな精神をすり減らしながらなんとか安い給料で生き繋いでいた私だったが、働きすぎで最早ダークホールのようになった私の光なき目に一点の光を灯すニュースが舞い降りてきた。

 

 

《ライブオン 三期生ライバー大募集!!!》

 

 

正直無理だと思った。

実際緊張しすぎて面接のとき何をしゃべったのか未だに思い出せない。

だがこれも神のいたずらか、なぜか本当に受かってしまった。

新たに与えられたのは心音淡雪というもう一人の私。

女性としてはなかなかの長身に背中まであるストレートの黒髪、真っ白な肌、そしてなにか奥に得体のしれない『なにか』を感じるハイライトの薄い紫の目。

担当のマネージャーさんからは田中さん本人をモデルにしてイラストレーターさんに書いていただきましたと言われた。とても私はこんな美人ではないと思うのだが……

ちなみに勤めていた会社は三期生に合格してすぐやめた。

流石に早計じゃないかお前と言いたくなる人もいるだろうが、VTuber活動は忙しいからね、仕方ないね。

 

 

……嘘ですごめんなさい、これ以上あのブラック環境で働くのはクソ雑魚メンタルの私には無理でした……。

 

 

でもこれからはVTuberとして配信いっぱいして人気も出てやがては収益化でうはうはだヒャッハー――!!!!!!

そんな欲丸出しの夢物語が実現できると思っていた時期が私にもありました。

はっきり言うが人気が出ない。まじで出ない。収益化以前の問題である。

もうデビューから3か月程経ったが、同じ時期にデビューしたライバー達と比較してもチャンネルの登録者や配信に来てくれる人は半分以下だ。というか時間がたつにつれ離されてきている。

先ほどNEETといったが、企業VTuberじゃNEETじゃなくねと思った人もいるだろう。

だが否、今の私は収入が何一つないのだ。今は何とか会社勤め時代に貧乏癖で貯めた資金を崩しながら生活している。

 

「やっぱりパンチが足りないのかなぁ……」

 

マネージャーさんからは雪さんはもっと素の自分を出していいんですよ! とよく言われるが一体私に何を求めているのだろうか……?

というか素を出していいってどういうこと? 私の素をなんで知ってるの? まさか面接のときの私なにかやらかしてる?

色々と考えていたら頭が痛くなってきた。そろそろ貯金も底が見えてきたしで精神的にもきっつい。

そんな追い詰められた私を癒してくれるものが実はVTuberの他にもう一つ、この《冷蔵庫》に隠されている。

 

 

「もうこれがないと生きていけない体になってしまった……」

 

 

この酔うことだけを徹底的に追い求めた魔の飲料……これを飲めばその瞬間は疲れを忘れられる…………

 

そう、スト〇ングゼロだ!

 

 

 

 

 

 

 




活動報告にてマシュマロ募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます。
よろしければ是非書き込んでみて下さい!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

切り忘れ 後編

「ぷはぁー!!!」

 

配信をしていたデスク前に戻り、きんっきんに冷えたストゼロを体に流し込む。

あぁ、なんかもうおいしいのかどうかも分からなくなってきたけどこれがないと一日を終わらすことができないところまできてしまった……

もともとそこまでお酒に強くないのもあってすぐに酔いが回ってくる。

安いうえにすぐ酔えるなんてストゼロは最高やで!

あー、いいね、なんか気分良くなってきた。

この内なるパワーが解放されていく感じ、たまらない。

 

「まじたまらないわ。この一本の為なら地下帝国建設の為に法外な賃金で働かされてもいい。カ〇ジくんはビール飲んでたけどストゼロはないんかな?」

 

IQ3レベルの独り言を言い始めた私に、最早普段お嬢様口調でしゃべる淡雪の面影はどこにもない。

そのままノンストップで飲み続け、あっという間になくなる350ml缶。

だがこの程度では満足できない体になってしまっているのが私だ。

手をかけるは冷蔵庫から一緒に持ってきていたもう一缶。

しかも……

 

「うひゃー! やっぱロング缶のなる音は最高だぜぇ!!」

 

そう、酒に飢えたものが手を出す悪魔的発想、ロング缶だ。

またごくごくと派手に喉を鳴らす雪。悲しいけどこの女、普段お嬢様口調で話す清楚系VTuberなのよね。

 

「よっしゃ! 同期の配信みるどー!」

 

ほどなくしていい気分になったので、同期のライバー『祭屋光(まつりや ひかり)』ちゃんの今日の配信がアーカイブで残っていたので見始める。

光ちゃんは実際会ったことはまだないが、こんな配信でうまく目立つことのできない私にもデビュー当初から優しくしてくれるマジいい子、天使、しゅき。

かなり小柄だが胸が大きく明るい茶髪に活力溢れる明るい顔のアバターの16才。そして何より見た目とマッチした明るさ爆発の配信内容。

コメントもよく拾い、けなげにVTuber活動に取り組む姿が好評を得て、今では三期生の中心的存在になった。

何回かコラボしたこともあるのだが、もう何というか、純粋無垢を体現したような子でマジで母親になりそうになる(真顔)。

 

「わたしがママになるんだよ!」

 

これも癖なんだがどうも私は酔うと独り言が多くなるらしい。というか頭に思い浮かんだ言葉が脳内のすべてのフィルターを無視して口から出る。

元々人見知りだから誰かとお酒を飲むなんて滅多にない為、問題になったことはないとはいえ危険だ。

まぁそれでもストゼロやめられないんだけど! でもストゼロやめられないんだけどまじで!

 

「ぎゃははははははは!!!!!」

 

配信を見ながら品のかけらもない爆笑を続ける私。

配信内容はゲーム実況で、プレイしているゲームはフォークに刺さったソーセージとソーセージがぶつかり合いながら対戦するという最早製作者の狂気を感じるゲームだ。

というかゲーム内容がゲーム内容なのでプレイヤー名に下ネタが多い。

 

「卍ル武社亜は草ですわwwwwwwwwもうソーセージ関係ないやんwwwwwww」

 

完全に頭がハイになっている今の私にはどんな低俗なネタであっても面白いものは面白い。

あぁ、しかもこの配信のやばいところは配信者の光ちゃんがそういう下いネタの知識に乏しすぎて明らかに分かるネタ以外はそのまま口に出して読んでしまうことが多いところだ。

完全に紳士ホイホイ。

 

「は? どちゃしこなんだが? 光ちゃんのママ貴方の配信見てどちゃしこなんだが?」

 

そんなこんなでずっと爆笑続きで光ちゃんの配信が終わった。やっぱ光ちゃんの配信を~…最高やな!

すごいなぁやっぱ光ちゃん。人気が出るのも分かる、出ない理由がない。

それに比べて私は……

 

「……時間も時間だしちゃみちゃんの配信でも見て寝よ」

 

午前2時を回って現実を痛感して悲しくなったので、もう一人の同期ライバー『柳瀬ちゃみ(やながせ ちゃみ)』のアーカイブを見る。

ちゃみちゃんは他のライバーさんと少し方向性が違って、普段は様々なasmr配信をメインにしている。

非常にわがままなボデーの金髪ショート碧眼お姉さんがするasmrはいいぞ。

気持ち低めの作っている感が薄い声がものすごく眠気を掻き立てる為、睡眠用としては右に出るライバーはいないだろう。

今日は耳かき配信のようだ。酔いもあって爆睡間違いなしだろう。

 

「ああやば、この配信の中毒性はストゼロといい勝負やで」

 

すぐに激しい睡魔がやってきて、私はあっという間に熟睡してしまう。

 

「ぐぅ…………………………」

 

けたたましく鳴り続けるスマホには一切気が付かないまま…………




活動報告にてマシュマロ募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます。
よろしければ是非書き込んでみて下さい!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

そして伝説へ

「…………ぅぅぅ」

 

瞼を晴れた朝の焼くような日差しにさらされて眠りから覚めた。

 

「おえええ…………」

 

ああ、やば、今にも吐きそう。ストゼロは飲んでるその時は楽しいけど朝の二日酔い最悪なのどうにかしてくれないかな。

まぁ飲むのやめないんですけど。

もうこんな朝毎日のことだから。朝は地獄を見るって私の体では決まったことだから、ルーティーンだから。

今更変える方が体に毒なんですよ、はい。

もしこんなことを配信で言ったら、コメントが「は?」で埋まるんだろうなぁ。

まぁそんなこと一生ないだろうけど、配信中は清楚を心掛けてるから飲酒なんてしたことないしー。

 

「ぁ?」

 

のそのそと水でも飲みに行こうと体を起そうと思ったところで、こんな朝早くからスマホの着信が鳴り出した。

どうやらマネージャーの鈴木さんからのようだ。

鈴木さんは今年で24歳になるライブオンの中では若手の女性マネージャーさんなんだけど、面倒ごとにも正面から当たっていって解決していく真っすぐな性格からマネージャーの地位に上った、ライブオンの出世頭筆頭とも言われているやり手の社員さんだ。

常に私が配信活動に専念できるよう私生活から気にかけてもらっていて、もう足を向けて寝られない存在だ。

本人から聞いたのだが、私のマネージャーは自分から志願したらしい。

なぜ志願してくれたのか聞いてみたら。

 

「いや、私じゃなければ雪さんの本気についていけないと思いまして」

 

と訳の分からないことを言われた。鈴木さん見た目も態度も体育会系っぽい感じだしインドアの私には分からないなにかがあるのかな?

 

「ぁ゛ぃ゛」

「あ! 雪さん! よかったやっとでてくれた!」

 

ん? どうしたのだろう? 一切気力のない掠れた声で電話に出た私とは違い鈴木さんは声を聴くだけで分かるほどあからさまに焦っている。

 

「あの、一体なにがあ

「し! 静かに! 個人情報が洩れるとだめなので今から雪さんはできれば一言も喋らないでください。そして今から私が喋る内容をできるだけ動揺せずに受け止めてください」

「え?」

 

私の話を強引に切ってまでそう言った鈴木さん。

個人情報……明らかに危険な香りがするワードに眠気が一気に吹き飛ぶ。

え……私もしかしてとんでもないことを自分の知らぬ間にやらかしてる?

 

「いいですか、落ち着いて聞いてくださいね? …………配信を切ってください」

 

配信を切ってください

配信を切ってください

配信を切ってください

 

同じ言葉が頭の中をループする。

配信の切り忘れ……最悪の場合個人情報の流出などに繋がるため、VTuberが最も気を付けないといけないことの一つである。

そしてこれには実はもう一つ悪魔的な面が隠されている。そして幸か不幸か、私は非常に膨大な時間をVTuberの配信に費やしてきたため、その答えを知っていた。

そう、もし危険な情報の流出がなかったとしても、切り忘れるとほとんどの場合ほぼ素の状態を視聴者に見られることになってしまう。

ただでさえ自分のキャラクターと言うアバターをロールプレイしているVTuberだ。素の姿を視聴者に見せる機会は極端に少ない。

つまりそのレアな姿を晒すということは…………

 

 

 

視聴者からおもちゃとしていじられまくることになるのだ。

 

 

 

「ッッッ!?!?!?!?」

 

一瞬で脳裏に浮かぶ昨日配信を終わろうとしたときのPCの不調。

だっとあふれ出す冷や汗と共にもう一度PCの配信画面を開いてみる。

するとそこには…………

 

コメント

:おは! みてるー?

:ストロング飲酒配信よかったゾ

:普段とギャップありすぎて最早ギャップ萌えを超越した新しいなにかを感じた配信だった

:もう淡雪じゃなく完全に吹雪って感じだったなwww

:よし、今こそ俺と共に光ちゃんのママとなりどちゃしこする時だ

:同期のasmr配信をストゼロと比べた女

:俺は今、間違いなく伝説を見てる

:間違いなくVTuber界の歴史に残る配信だった

:どうして清楚を名乗るVTuberはこうもやべーやつが多いのか

:爆笑しまくりでした。なんかこうも飾らない姿見せられると憎めない笑

:それな、一緒にストゼロ飲みたい

 

 

「なんじゃこりゃあああああぁぁぁぁぁ!!???」

 

思わず叫び散らかしてしまう。

こんな朝にも関わらず目で追えないほどのスピードで流れるコメント達。

そして何より今までの平均をはるかに超える視聴者数。

よく見るとあれだけ少なかったチャンネル登録者が同期と並ぶほど……いや、今もとてつもないスピードで増え続けているため超えてしまいそうだ。

あぁ、だめだ頭痛くなってきた。

 

コメント

:トレンド世界一位おめでとー

:パソコンの前でストゼロ飲んだだけで世界をとった女

 

「世界一位!?」

 

慌てて日本一位の人口を誇るSNS『かたったー』のトレンドランキングを見る。

……まじだ信じられないけど日本どころじゃなく世界のトレンド一位に『心音淡雪』の名前、少し下に『切り忘れ』がトレンド入りしている。

 

ああ…………なんかもう……………………

 

「いやぁ流石は雪さんですね。面接を見たときから一体いつ爆発するのかと覚悟を決めていたんですがまさか切り忘れからとは。斜め上からの攻撃、流石です。これから私もいっそう頑張ってサポートしますね!」

 

色々ありすぎて鈴木さんの言葉が頭に入ってこない。

あぁというか二日酔いの気持ち悪さと頭が処理しきれない情報量で気分が悪くなってきた。

 

「ぅ…………ぅぅ…………」

 

あ…………これやば……

 

 

「☆余りにも汚い音の為自粛☆」

 

 

そんなこんなで私は吐きながらもなんとか配信終了ボタンを押したのだった。

ちなみにだがこの配信切り忘れはもちろんのこと、この前代未聞の配信の切り方も《ゲロ式配信切り》の名で伝説となった。

 

 

どうしてこうなった?

 

 

 

 

 

 

 

 




これでプロローグ終了といった感じですね。
これからは覚醒した淡雪が様々なライバーと交流していく様やソロ配信メインに書いていこうと思っています!

活動報告にてマシュマロ募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます。
よろしければ是非書き込んでみて下さい!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

吹っ切れた

「どうしてこうなった」

 

配信に来たトップVTuberと名乗っても全く問題ないレベルの配信待ち視聴者数を見て思わず呟く。

もう何回同じこの言葉をリピートしたか分からない。

 

 

◇少し時を遡る◇

 

例の配信切り忘れ事件の後、私は鈴木さんに謝罪の電話をいれた。

PCの不調がきっかけとはいえ世間に晒した醜態は完全に私の責任だ。

活動休止と言われても納得したし、むしろその期間で自らの内面のおっさんの如き悲惨さを正す覚悟や、もはや私の中で生きる過程において血液や水と同じ領域にまで来ていたストゼロを断つ覚悟すらしていた。

なのだが……

 

「あ、確かに切り忘れは今後二度と無いようにしてもらいたいですけど、飲酒は全然大丈夫ですよ」

「は?」

 

待っていたのは予想とは正反対の答えだった。

 

「え、なんでそんな平気そうにしてるんです? 私なにしたか知ってますよね!? キャラ崩壊とかのレベルじゃない大事故ですよ!? ガンジーが血湧き肉躍るストリートファイトの王者になってたみたいなものだったじゃないですか!!」

「いえ、雪さんのことなのであの程度のこと社内全体で想定済みでしたし……」

「はぁ?」

 

なに言ってるんだこの会社? 確かにライブオンのライバーは全体的にはっちゃけた性格の人が多いと呼ばれ、よくヤベェ奴の溜まり場や闇鍋とも呼ばれてるライブオンだが、あの大事件をあの程度呼ばわりですと?

 

「というか三期生募集の面接の時の雪さんはあんなものじゃなかったですよ? 覚えてないんですか?」

「はい!? どういうことです!? 私面接でなにやらかしたんですか!?」

「え、本当に覚えてないんですか? 私あの時のインパクトが強すぎて現在ですらまともな雪さんに違和感を覚えるのですが……」

 

面接から3ヶ月ほど経ってるのに!?

 

「というか、後のギャップを狙って清楚を演じてたんじゃなかったんですか? 私完全にそう思ってました」

「違うわ!!!」

「でも私の中では雪さんは範○勇次郎、江○島平八と並ぶはちゃめちゃな人なんです」

「ええぇ…………」

 

緊張からなにをしたのか全く記憶になかったが、大事な場面でなにをやってるんだ私……!!

でも同時にずっと謎だったなぜ私が面接に受かったのかも分かったぞ。

 

 

ライブオンのやつ私のこと超ド級の危険物だと感じて面白そうだから採用しやがったな!!!

 

 

「いや、よくもまぁそんな見えている地雷を採用しようと思いましたね……」

「いや、かなりこちら側も悩んだんですよ? ですがライブオンは《輝ける人》がライバーの採用基準です。それを雪さんにも感じました」

「今の私輝きどころか淀みきった泥水だと思うんですが」

「いえ、輝いてますよ。今心音淡雪というキャラクターは注目の的です。確かにインパクトがありすぎたため批判的コメントも少々見られますが、炎上というレベルではありません」

 

確かにそれは私も意外に思っていたことだ。

実はあの後恐る恐るエゴサをしてみたのだが、いじるような発言は山ほどあったが中傷ととれるような発言は意外に少なかった。むしろ多いのは面白半分かもしれないが次の配信を望む声だ。

 

「それが意味するのは、例えどんな面であったとしても多くの人が雪さんに注目し、興味を持ち、魅力を感じているということです」

「そう……なんですかね?」

「そうでなければ次の配信なんて待ち望みませんよ。今度から雪さんの配信は私が全て見るようにするので、本当にまずいと思ったときは私が止めます。なので一回殻を割ってみませんか?」

「殻を割って……」

「きっと悪い結果にはなりませんよ。というよりもう戻れないところまで来てるんじゃないですか? 次からまた清楚配信に戻ったら違和感天元突破ですよ」

「ぐッ!」

 

痛いところをついてくる……

結局それっきり鈴木さんは仕事に戻るとのことで電話は終わってしまった。

 

「わっ!?」

 

電話が切れてから一分も経たないうちにまた次の通話の着信音が鳴り出した。

かけてきたのは……光ちゃんだった。

うっわぁ気まずいぃぃぃ。

でも出ないわけにいかないよね……

よし、覚悟を決めよう

 

「も、もしもし?」

「あ! 淡雪ちゃんおはよ! そしておめでとー!! めっちゃバズってるね! 世界一だよ世界一! 普段の淡雪ちゃんってあんな楽しい人なんだね! なんか飾らない感じでこっちまで楽しくなっちゃった!」

「あ、あはは……」

 

普段と変わらない声色で元気いっぱいに祝福してくれる光ちゃん。

これは新手の煽りではなく本当に心からの祝福だろう。デビュー当初からの付き合いだから分かる。

光ちゃんは本当に配信外でも配信中とほとんど変わらない。常に明るく前向きだ。

あれ? これもう裏表だったら誰にも負けない私の対義語じゃね?

 

「あ、あとね、一つ気になったことがあったの!」

「え、なにかな?」

「さっき気になって切り抜きされてた動画を見たんだけどね」

「うんうん」

 

当たり前のように切り抜かれてて草。

 

「光の配信見てくれてるときに淡雪ちゃんがいってた《どちゃしこ》って言葉が気になってマネージャーさんに聞いてみたの!」

「え゛」

「そしたらマネージャーさんが、光のことを最高に魅力的ですねって言ってるんだよって教えてくれたんだよ!!」

 

おい光ちゃんのマネージャーなにしてやがるうううぅぅ!?

絶対悪乗り入ってるだろ! 絶対教えてるときニヤニヤしてただろ!

 

「もう! 照れるなーふへへぇ! またコラボしようね、バイバーイ!!」

 

最後に嵐のように私の心を乱して去っていく光ちゃん。

あぁ、当たり前のことだが、もう同じライバーにも私の本性が知れ渡っているという事実にがっくり。

その後もちゃみちゃんを始めとした同じライブオンのライバーから同期先輩問わずチャットや通話が届き、皆に共通して言われるのは素の姿を見れて面白かったや嬉しかったという感想。

今考えてみると、私は今まで素の自分を隠すことでどこか皆から距離を置いていたのかもしれない。

あぁ、なんか色々考えてるともうこのまま自由に生きてもいい気がしてきた。

 

 

◇そんなこんなで時は戻り◇

 

「行くか……」

 

プシュ!(プルタブを開ける音)

なんかもう考えてもよく分からないんで吹っ切れることにしました!

 




活動報告にてマシュマロ募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます。
よろしければ是非書き込んでみて下さい!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ソロ配信1

「おっしゃー配信始めるどー!」

 

コメント

:キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

:世界一位の配信だぞ!

:開幕始めるどーで草

:え、だれ?

:開幕からもう振り切れてて草

:これが噂に聞いたストロング吹雪の配信ですか?

:プロレスラーかな?

:全く反省の色がないww

 

今まで見たことない速さで流れていくコメント欄。

あぁ、ええやん! これはストゼロ三缶目並みの快感ですわ。

 

「いやー反省はまじでしてるのホントに。もう切り忘れは一生しない! 皆にもごめんなさい!」

 

コメント

:あれ? 中の人変わったのかな? 俺の知ってるアバターなのに違う人が喋ってる!

:のっとりじゃね?

:確かに乗っ取られたな、ストゼロに

:あの時の音ソムリエを名乗るただの酒かすリスナーが魅せた開封音ストゼロ特定からの本人の地下帝国発言で確定のムーブは爆笑した

:酒に関してはもう反省してないんすか?

 

「勿論お酒に関してもやめるつもりだったけど、なんか運営が怒ってないみたいなんで私はもう知らん!」

 

コメント

:運営が病気

:相変わらずで草、運営の時点でカオスなんだから集めるメンツもそりゃカオス

:結論、ライブオンはライブオンだった

:てかこれもう既に酔ってるんじゃね?

 

「は? 当たり前やんもう一缶目空やで? しらふでこんな大勢の前に出てくる勇気クソ雑魚メンタルの私にあるわけないやんロング缶あーけよ」 

 

コメント

:ぷしゅ! じゃねぇんだよなぁwww

:クソ雑魚(清楚)

:強い(確信)

:おいマジで飲み始めたぞ!ww

 

いい感じに頭の働きが止まってきたところにとどめを刺すロング缶。

あぁ、私今最高に充実してる!

 

「ごくっ、ごくっ、ごくっ! ん゛ん゛ん゛ぎもぢいいいぃぃ!!」

 

コメント

:あれ、もしかしていけないお薬決めてます?

:まぁ間違いではない

:飲んでる音はうまそうだったけどその後の奇声で目が覚めた

:信じられないだろ? この飲みっぷりで切り忘れを除けば配信中初めての飲酒なんだぜ?

:僕の清楚な淡雪ちゃんを返せ!

 

「は? 清楚だが? 見ろこのおしとやかな表情を」

 

淡雪のアバターの顔に大きく画面を寄せる。いわゆるガチ恋距離だ。

今まではこれをすればコメント欄がかわいいや綺麗の素晴らしいコメントのオンパレードだった。

なんだけど…… 

 

コメント

:自分のことを清楚だと思っているストゼロ中毒者

:普通に酒臭そう

:この配信の一本前までがお嬢様口調でしゃべる癒し系配信だったってマ?

 

阿鼻叫喚となっているコメント欄が今の私には面白すぎる。

ああ、今までも楽しかったけど、今日ほど配信を楽しいと思えたことないかも。

あぁ、ありがとうストゼロ……あなたは私に癒しだけじゃなく楽しみまでくれるのね……

 

惚れた。

 

「私ストゼロと結婚するわ」

 

コメント

:草www

:は?

:は?

:配信中に結婚宣言をしたVTuberがいるってマジ?

:伝説しか作れない女

:光ちゃんにどちゃしこと言った件についてなにか釈明はありますか?

 

「は? 私無知シチュ大好物なんだが? あんなんシコらん方が失礼やろ」

 

コメント

:おい誰かこいつの口を塞げ、口開くたびに爆弾出てくるぞ!

:シコる(迫真)

:腹痛いwww

 

「むしろ男なら女性に魅力を感じたときはその場でシコるべき。真っすぐで正直な男が女は好きなんだよ」

 

コメント

:一理ある

:ねぇよw

:じゃあ僕が淡雪さんと会ったとき迷わずシコりながら告白します!

 

「絶対やめろよ通報するぞ」

 

コメント

:なんだこいつ

:一切脳のフィルター通さずに喋ってそう

 

それからしばらくこんなテンションのノリで雑談を続けた。

今までと違い完全に素の私での配信。 

そのなんともいえぬ解放感に、私は徐々に魅了されていき、作り笑いではない心からの笑いも増えていった。

ああ、長いブラック勤務とNEET生活で完全に忘れていたけど、誰かと話すってこんなに楽しいことだったんだなぁ……

時間と共に段々とボルテージが上がってきたコメント欄に私もご満悦だった……のだが。

 

突然風向きが変わった。

 

コメント

:ちょま、二期生来てるやん笑

 

え?

 

 

 

 

 

 

 

 




活動報告にてマシュマロ募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます。
よろしければ是非書き込んでみて下さい!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ソロ配信2

ライバルの同業者がしのぎを削る中、今では超大手として日本のVTuber運営のトップを走っているライブオンという企業。

だがどんなに強大な生物でも生まれたときは弱く小さい赤子。

ライブオンも最初はたった一人の女性ライバーから始まった。

しかも彼女はあくまでもうまくアバターが動作するかのテストという目的で生まれ、担当した中の人もまだ小規模の企業だったライブオンの少ない社員から選ばれた。

言ってしまえば試作品。なので当たり前だがお世辞にも出来がいいとは言えないセーラー服姿に黒髪ショートの特徴のないキャラデザインと、ところどころで粗が見える不自然な動作で、彼女はネットの海に一人で放たれた。

ビジュアル面だけで見れば明らかに人気の出る要素はゼロ。初の配信の時は、最初10人の同時接続者すらいなかったらしい。

だが赤子とはいえ能力がない訳ではない。天賦の才を持つ彼女は生まれながらにして周囲を圧倒して見せた。

 

歌配信では、一度聴いたら忘れる人などいないであろう聞く者の心揺さぶる力溢れる歌声で――

雑談配信では、一体どんな人生を歩んできたらそんな膨大な知識や奇抜な発想が思い浮かぶのかと聞きたくなるような鬼才を発揮し――

ゲーム配信では天が味方しているとしか思えないクソ雑魚運を存分に発揮して視聴者を爆笑の渦に飲み込んだ――

 

今ライブオンに所属しているライバーは、全員少なからず彼女の影響を受けているといっても全く過言ではないだろう。

期待された存在ではなかったにも関わらず、ライブオンだけでなくVTuber業界全体に激震を与え、企業ライブオンの成長の架け橋となった少女。

 

それがライブオン唯一の一期生であり、未だにライブオン所属ライバーの中でチャンネル登録者数トップ『朝霧晴(あさぎり はれる)』だ。

 

そして彼女が広めたライブオンの人気を決定的にしたのが、全員がそれぞれ個性の塊とも呼んでいい3人の選ばれし二期生たちだ。

 

まず一人目は深紅の腰まである真っすぐな髪に180を超える圧倒的長身のすらっとした体。

まるでスーパーモデルのような精巧なビジュアルから一体どんな性格なのだろうと期待を大いに膨らませた視聴者たちを、初配信から元レズもの専門のsexy女優であることを暴露からの好きなsexy女優とおすすめレズAVを語りだしドン引きさせた『宇月聖(うつき せい)』先輩。

その豪胆さとはっちゃけ具合に当時VTuberにドップリつかっていた私も大爆笑したのを覚えている。

 

二人目は茶トラ模様の猫耳と尻尾が生えているかなり小柄な茶髪獣っ娘、という可愛さ全振りのビジュアルだが、異様にクソゲーとクソ映画を好むネットでの通称が《汚物ジャンキー》の『昼寝ネコマ(ひるね ねこま)』先輩。

ネコマ先輩はなぜか国内国外問わず素晴らしい作品が溢れているゲームと映画の業界において、人類史の汚点とも呼べるような酷い出来のものを好み、面白おかしく解説する配信をよく行っている。

勿論ゲームプレイも行っており、《絶対に笑ってはいけない四〇(仮)を全力で感情込めて朗読プレイ》は私もお腹が捩れるほど笑ったのを覚えている。

 

そして二期生最後は癖の強すぎる他の三人をたった一人でまとめ上げる逸材、『神成シオン(かみなり しおん)』先輩。

シオン先輩の個性は人の感情が見えているんじゃないかと思ってしまうほどの洞察力だろう。

常に視聴者の期待に応えるどころか一歩超える対応を見せ、圧倒的な安定感と面白さを持つ配信は最早名人芸だ。

特にコラボでは司会などの進行役で存分にその存在感を発揮し、集まると大抵どうしようもないカオス空間が出来あがるライブオンメンバーもシオン先輩がいればそれだけで安心だ。

巫女という設定があり、ビジュアル面も神秘的な巫女服にどこか儚げの垂れた目元、肩にかかる長さでスパッと切られた黒髪、極端さのない自然な体型などから癒しオーラ満点である。

最近では《ライブオン界のママ》とも呼ばれ始め、本人もかなり乗り気で武器にしている。強力な武器も手に入れてもう手の付けようがない存在だ。

 

さて、長々と説明してきたわけだが、まぁ言いたいのは全員私にとっては神に等しい存在だってこと。

それでまぁ……

 

コメント欄

<宇月聖>:同族の気配を感じ取ったので参上したわ

<神成シオン>:やっぱり貴方もライブオンだったんですね……

 

この神様のうち御二方がコメント欄に降臨なさってるんですねぇ!!!

 

実は前に何度か後輩思いの先輩がコメント欄に来てくださることはあった。

だがそのたびに極度の緊張状態に陥り、たじたじな会話しかできなくなって配信をグダグダにしてしまっていた。

なにを喋っていたのかまでは覚えていたので、恐らくだけどあの緊張状態から更に臨界突破すると、三期生募集の面接のときの様な私になってしまうと思う。

それが今回は同時に二人登場、こんなの初めてのことだ。普段の私だったら臨界突破間違いなしだっただろう。

まぁ……

 

「聖先輩、シオン先輩。ずっとずっと大好きでした。S〇Xを前提に結婚してください」

 

今の私は臨界どころか天元突破してるんですけどねー!!!

 




アイエエエエ!?日間1位!?日間1位ナンデ!?
皆様本当にありがとうございます!

活動報告にてマシュマロ募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます。
よろしければ是非書き込んでみて下さい!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ソロ配信3

コメント

:は?

:は?

:熱烈なプロポーズを決めたストゼロを僅か数分後に捨てた女

:お前精神状態おかしいよ……

:清楚はS〇Xなんて言わない

:いや待て、言葉の文脈をよく見ると婚前性行はしていないぞ! これはまさか清楚なのでは?

:やっぱり清楚じゃないか!

 

先ほどの私の愛の性行為前提プロポーズ発言から、爆発的な盛り上がりを見せ始めるコメント欄。

あーやばい、憧れだった先輩方の登場でテンション最高潮だわ。

 

「だってさ? 目の前に大好きだった配信者がいるんだよ? 私の生きる糧だった人たちだよ? 普通S〇X申し込むでしょ」

 

コメント

:QED 証明完了

:証明できたのはストゼロ中毒者の末路だけなんだよなぁ

:ストゼロを飲んでいる=嫁と体液を絡ませ合っている=S○X。つまり、嫁とS○Xしながら先輩二人にS○Xを前提とした重婚を持ちかけているということか。なるほどなぁ……

:極めてなにか生命に対する侮辱を感じます

:やらかし直後の配信で先輩にレズ3P誘った奴がいると聞いてきました

:奇遇だな、俺もストゼロという嫁がいるのに同輩でシコって、尊敬すべき先輩二人に粉かけるVtuberがいるという似たような情報を掴んできた。微妙に違うけどどっちが正解かな?

:どっちも正解なんだよなぁ……

:草草の草

:これぞVtuber界の清楚ですわ……

 

「もう、みんな好き勝手言いすぎじゃない? 私はさっき言った真っすぐで正直な人が女の子は好きって言ったのを身をもって実行してるだけなのに!」

 

コメント

:有言実行の女、やっぱりピュアで清楚じゃないか!

:そんなことしなくていいから

:てかこれ二期生の二人どう思ってるんやろwww

:初手性交渉デッキは、あらゆるデッキの中で最も早い速攻型のデッキであるが故に、後先考えないため相性如何によっては諸刃の剣である

:さぁ、先輩との相性は――どうだ!?

:ごくり……

:ドクっ…ドクっ…ドクっ……(心拍音)

<宇月聖>:…………ぽっ

:きまったああああぁぁぁぁ!!!

:まさかの聖様に効果抜群だああぁぁぁ!!

:まじかこれ! 俺も明日好きな女の子にS〇X懇願プロポーズしながら目の前でシコるわ!!

:へいポリスメーン?

<神成シオン>:なにこの流れ……

:シオンママ大困惑で草

:困惑しない方がおかしいんだよなぁ

 

「ふっ、これが決闘者(デュエリスト)淡雪の力だ。UC流しときます」

 

コメント

:なんでこのストゼロこんな誇らしげなの? 

:とうとう人とすら認識されなくなってて草

:君が決闘しないといけないのは一般常識なんやで

:てかこれあれか? もしかして性様と淡雪ちゃんって相性抜群なのか?

:混ぜるな危険……と言いたいがその可能性高いな。

 

性様というのは聖先輩の愛称のようなものだ。普段から視聴者や同期からその威風堂々な配信内容から様付けで呼ばれている聖先輩だが、特に紳士的な内容の話を始めたら性様と呼ぶ人が増える。

 

コメント

<宇月聖>:ときに淡雪君、君に聞きたいことがあるんだがいいかな?

 

「はい? なんですか聖さ……聖先輩?」

 

コメント

<宇月聖>:おっと、淡雪君も聖様と呼んでくれていいんだよ?

 

「まじですか!? 嬉しいです!」

 

ライブオン内では基本的に先にデビューしている人には最初は先輩呼びが推奨されている。

今までは気を遣って本当は聖様呼びしたくても言い出せないでいた。

それがほら見たことか! ストゼロを飲めば一発解決! 皆もストゼロをすこれ。

というよりストゼロでシコれ、ストニーしろ。

 

「それで聖様、聞きたいことって何です? スリーサイズですか? 性感帯ですか? 聖様の為だったらなんでも答えますよ?」 

 

コメント

:てぇ………てぇ…? ………てぇて……

:エ……エ? ……エェ……

:メンツがメンツなせいでどうしても辿りついてなくて草

<宇月聖>:まぁそれは配信外で聞くとして

:ちゃっかり聞くんだな笑

:性様だからな

<宇月聖>:話を戻そうか、聞きたいことというのはね、君の好きなレズAVのシチュエーションを教えてほしいんだ

<神成シオン>:(゜Д゜)

 

「片方の女優さんが明らかにレズプレイを嫌がってるのとか好きです」

 

コメント

<神成シオン>:( ゚д゚)

<宇月聖>:よし、今度コラボ決定ね、ストゼロを用意しておきなさい

 

「イエス ユア マジェスティ」

 

コメント

:大草原不可避

:ほんとこいつら最高だなwww

:シオンママ息してるー?

:これがVTuberなんだよなぁ

<神成シオン>:そ、その時は監視係として私も参加しますからね!

 

コメント欄が草で溢れジャングルができ、念願の先輩とのコラボが決まったところで、時間も遅くなってきたので配信を終わることになった。

幸せすぎてまるで夢を見ているではないかと錯覚してしまう程だ。

それもこれも全てストゼロのおかげ……

だからみんな――

 

ストゼロをすころう!!!

 

 

 

 

 




活動報告にてマシュマロ募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます。
よろしければ是非書き込んでみて下さい!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

同期コラボ配信1

「ぅぉぉぉおおおああああ!!!」

 

昨日のソロ配信から一夜明け、酔いも完全に覚めた私は、案の定一人ベッドに潜りながら悶え続けていた。

朝目が覚めたときは寝ぼけていたのと二日酔いもあり、頭が昨日のことを思い出そうとしなかったためちゃんと起き上がれたのだが、いざスマホの電源を付けたときにSNSで流れてきた

 

配信まとめ

・初手ストゼロキメる

・ストゼロとの結婚宣言

・同輩をそういうことに使うことについて熱く語る

・先輩2人にレズ3pを前提とした重婚を求める

・片方の先輩にレズAVの好みを聞かれて割とやばい答えかたをして両方の先輩とのコラボを取り付ける

・ストゼロおいちい!!!!!!

おいおいやべーわこの女

 

この内容を見て完全に撃沈。もうお昼をまわったが未だに何も食べず飲まず起き上がらずでベッドで悶え続けている。

こ、このままじゃだめだ、いくら冷静になろうとしても数分ごとに頭をよぎる昨日の愚行のせいでまた再起不能になってしまう!

たすけて……誰か私をこの羞恥から解放して……

 

「あ」

 

ふと頭をよぎった解決策。それは間違いなく今の私を自由へと解放してくれる方法だった。

だが、それは同時に新しい黒歴史を生み出すことがほぼ確定しているという悪魔の誘惑でもあった。

しかもまだお日様が私を見ている、どう考えても手を出してはいけない時間。

あぁでもあの人が私を呼んでいるのが聞こえる、愛しのあの人がぁ……

 

 

プシュ!

 

 

「おっしゃー今日はゲリラコラボ配信やっていくどー!!」

 

コメント

:キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

:プシュ!

:プシュ!

:みんな一斉に缶開け始めてて草

:実質飲み会やん

 

「おー! 皆飲め飲め! ちなみに私は今日昼過ぎから飲んでるからもう出来上がってるぞ!」

 

コメント

:ええぇ(困惑)

:こいつマジ毎回期待の斜め上をいくな

:無機物と同性で重婚宣言したVの者がいると聞いて来ました

:なるほど、これが多様性社会ってやつですね(違う)

:せいそ の ほうそく が みだれる!

 

「よぉし盛り上がってきたところでコラボ相手の発表いくどー! 今日来てくれたのはー『ましろん』だー!」

「どうもこんましろー。ましろんこと『彩ましろ(いろどり ましろ)』です。僕は今日『あわちゃん』の配信に来たつもりでしたがストゼロがいて混乱を隠しきれません」

 

:草

:我が子をストゼロそのもの扱いwww

:おっ! ましろんやんけ! 前もコラボしてたしほんと仲いいなぁ

:生みの親だしな

:おいましろん、お前の子供グレて日本中を爆笑で過呼吸にしてるぞなんとかしろ!

 

ましろんは私と同じ三期生で僕っ娘のイラストレーターだ。ちなみに三期生は私、光ちゃん、ちゃみちゃん、ましろんの四人で全員になる。

低めの身長に色白の肌、輝きを放つ銀髪のショートヘア、吸い込まれそうな碧眼をもち、若干中性的な魅力を持つ美少女だシコい。

配信内容としては低めの落ち着いた声で、若干毒舌気味なトークを展開しながらのお絵かき配信が人気を博している。

私とはデビュー直後どころかデビュー前からの付き合いで、コラボも既に何回もしているためコメント欄も二期生が来た時よりは落ち着いている。

なぜそんなに付き合いが深いのかというと、それはさっきのコメントにもあるように、ましろんは私に『体』をくれた母親でもあるからだ。

そう! ましろんはもう一人の私こと心音淡雪のキャラクターデザインを担当してくれたイラストレーターでもあるのだ!

そういった立場的に自然と仲が良くなり、今ではましろん、あわちゃんとニックネームで呼び合うようになっている。

今日は先輩とコラボが決まってあまりにも気持ちが昂ってしょうがないので、この気持ちを少しでも発散するために、付き合いの長いましろんに突発的にコラボを申し出たのだ!

 

「今日はましろんを使って沢山溜まったものを発散したいと思います!」

「いつの間にか同期の慰みものになっていることに驚愕を隠しきれません。むしろ誰か助けてください」

 

コメント欄

:www

:いきなりトンデモ発言で草

:もうこの時点で切り抜き間違いなしなんだよなぁ

:この女、今まで清楚ぶって何回もコラボしてきた同期に対しても一切の躊躇がない

:アルコールから先輩二人の次は仲のいい同期とか見境なさすぎだろwww

:一言でも口を開けば大草原、歩く緑化革命や

:ましろんでもこのストゼロモードは初めて見るの?

 

「そうだよ、よく今まで隠せてたなって感じだね」

「まぁ今日が特別なだけで普段は配信終わった後の深夜から飲んでたからね。ましろんその時にはもう寝ちゃってたでしょ」

「なるほど。いやぁ、それにしても実際に目の当たりにすると想像以上に凄まじいね。もうあわちゃんっていうよりシュワちゃんって感じだ」

「シュワちゃん?」

「ストゼロがシュワシュワだからシュワちゃん。そうだ、これからこのモードの君はシュワちゃんと呼ぶことにしよう」

「んー……なんかどっかで聞いたことある気がするけど………まぁかわいいからいっか!」

 

コメント

:シュワちゃんwww

:それでいいのかwwww

:筋肉もりもりマッチョマンの変態かな?

:ストゼロ飲み飲み頭ハイになった変態でしょ

:これは定着する予感

 

「まぁ前置きはこの程度にしておいて、今日はマシュマロの返信やっていくどー!」

 

 




というわけで、淡雪のニックネームはシュワちゃんでいこうと思います笑
皆もよかったら呼んであげてください!

流石に昼からストゼロはまずいよなぁ。 次回、ましろん動きます。

活動報告にてマシュマロ募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます。
よろしければ是非書き込んでみて下さい!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

同期コラボ配信2

マシュマロとは匿名メッセージサービスであり、リスナーから様々な質問などがメッセージとしてライバーに届く。

質問に答えられればリスナーも嬉しいし、ライバーも雑談をメインにしている人などは特に配信を盛り上げる為に役立つため、非常にWINWINなサービスだ。

 

「今日は私に来たマシュマロをメインに返していくよ!」

「皆それを期待してるだろうしねー」

「それじゃ一通目いくどー!」

「どー」

 

コメント

:りょ!

:もうどーは口癖みたいなものなんやな笑

:ましろちゃん諦めてて草

:ましろん強く生きて……

 

 

@今まで1回で飲んだストゼロの最高缶数は?@

 

 

コメント

:いきなりストゼロ関連で草

:むしろそれでマシュマロ埋まってそう

:自分から拾っていくのか……

 

「これねー、私お酒強い方ではないから普段は一日三本以上は飲まないんだけど、前に勤めてたクッソブラックな職場辞めたときに嬉しすぎて普通の1本にロング缶5本の計6本飲みましたね。そのせいで今ニートです」

「草」

 

コメント

:いきなり突っ込みどころが多すぎるっピ!

:ニートな時点で初耳なんだよなぁ

:まぁほぼ毎日配信してたからなぁ

:ていうか飲みすぎ……肝臓破壊RTAかな?

:それ次の日大丈夫なんか……?

 

「いやまじやばいよ。目が覚めて起き上がろうとした瞬間にゲロ吐いて倒れたもん。溺れて死ぬかと思ったわ」

「同期がヤバイ」

 

コメント

:笑っちゃいけないんだろうけど草

:ましろん大困惑

:ゲロで配信どころか人生終わらそうとしたのか(困惑)

:歓喜の祝杯で死にかけた女

:〇されかけてもストゼロを愛することをやめなかった女

 

「いやぁシュワちゃんそれは流石にやばいよ? 今日だって昼から飲んでるっていうし、そろそろ肝臓休めたら?」

「んん、やっぱりそうかなぁ」

「シュワちゃんが体調崩すの、僕いやだな」

 

コメント

:純粋な心配尊い

:なんだかんだ付き合い深いから心配なんやな

:やっぱ好きなんすねぇ!

:愛のある注意すこ

 

「よし、じゃあ明日は完全な休肝日にしよう! いいね!」

「でも明日も配信あるし……」

「意地でも毎日配信するんだね」

「やること一つもないニートの一日は辛いぞ」

 

コメント

:分かる

:完全に同意

:わかりみが深い

:おまえら(泣)

 

「じゃあしらふで配信したらいいじゃん」

「うーん……」

「今のシュワちゃんも面白いけど、たまにはあわちゃんも僕みたいな―」

「もう! ましろんにそんなこと言われたらやる以外ないじゃん!」

「ありがと! それじゃこれからは定期的にしらふ配信してね!」

「はーい!」

「ふっ、計画通り」

「ん? なにか言った?」

「ううん、なんでもないよ」

 

コメント

:完全に乗せられてて草

:これはましろ知将

:冷静になったときが楽しみすぎる

:同期の体を酒から守り、更に神回への布石を残すファインプレー

:清楚配信確定キタコレ!

:これは今から全裸待機ですわ

 

「見てましろん! 皆がしらふの配信楽しみだって!」

「そうだねぇ」

「やっぱり皆なんだかんだ言っても私のこと好きなんだね! もう、普段照れなくていいのになー!」

「うんうん確かにねぇ。よし、そろそろ次のマシュマロいこうか」

「はーい!」

 

 

@最近酔っぱらってばかりの淡雪ちゃんが心配です。大丈夫? ストゼロ飲む?@

 

 

「飲む!」

「だめです」

「ああああああああああああ」

 

 

コメント

:テンポ良すぎで草

:ましろんの対応能力の高さやべぇな笑

:二代目シオンママありえる?

:シオンママの後を継ぐことは、ライバーという名の猛獣を飼いならさないといけないことと同義なんだよなぁ

:サーカスかな?

:シオンママの胃がマッハ

 

 

@ストゼロを初めて飲んだ時の感想は?@

 

 

「なんというか、苦くてうえって感じかな」

「おや意外」

「でも……次の日顔を合わせるとなんていうか……目を離せなくなっちゃったんだよね」

「これストゼロの話だよね?」

 

 

@スト〇ングゼロちゃんだけを愛してますか? 他のスト〇ング系に浮気してませんよねっ@

 

 

「これね、実は何回か他のも飲もうと思った時があったんだけどね」

「うん」

「なんというか……買おうとするたびに頭にあの人の顔が思い浮かんじゃって、買うのやめちゃうの」

「そうか、頭の中にストゼロが!」

 

コメント

:ストゼロ博士、お許しください!

:ほんまにストゼロ好きなんやなって

:この気持ち、まさしく愛だ!

:愛ッ!?(困惑)

 




活動報告にてマシュマロ募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます。
よろしければ是非書き込んでみて下さい!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

同期コラボ配信3

@枠切れてなかった時、正直どう思った?w

自分は前の淡雪ちゃんも今の淡雪ちゃんも好きです。ここまで来たのだからもうトップVまで駆け上がっちゃえ!!@

 

「お、温かい言葉書いてあるねぇ」

「おおう……」

「ん? どうしたのそんなうろたえて? 嬉しくない?」

「いや、めっちゃ嬉しかったから今ここに出してるんだけど、最近こんな真っすぐな応援貰えてなかったからどう反応していいかわかんねぇ……」

「芸人か。しかも返答も考えてなかったの?」

「嬉しくて速攻採用は決めたけどそこで思考終わっちった!」

「犬か」

 

コメント欄

:シュワちゃんが照れてる!?

:ター〇ネーターが人間の感情を理解したようなそぶりを見せてびっくりしたみたいな反応で草

:なんでそんな芸人思考になってるんや笑

 

「いや、だって配信切り忘れてから来るマシュマロの9割以上がストゼロ関連なんだよ?」

 

コメント欄

:大草原不可避

:あ、サーセン笑

:お前が犯人か! まぁ俺もだが

:☆5鯖並みの確率でしかまともな応援きてなさそうwww

:あわちゃんにとってのストゼロはポ〇イにとってのホウレン草、ワ〇オにとってのニンニクなんだよ!(強弁)

 

「ほら、肝心の質問返答がまだだよ、枠切れてなかったときどう思ったの?」

「ああそっか! うーん、例えるなら高校入試当日に大寝坊したみたいな感じかな!」

「なるほど、分かりやすい地獄だ、絶対体験したくない」

 

コメント

:ヒエッ

:うおおおおやめろおおおおぉぉぉ古傷があああぁぁぁぁ!!!

:コメ欄に体験者いて草

 

 

@ストゼロを割るなら何にしますか? レッド〇ル? モン〇ター?@

 

 

「違う味のストゼロで割ります」

「はい」

 

 

@お金あったらどんなお酒買いますか?@

 

 

「ストゼロ買います」

「はい」

 

 

@これさえあれば無限にストゼロキメれるっていう最強のストゼロのお供は?@

 

 

「ストゼロです」

「はい全部ストゼロです本当にありがとうございました」

 

コメント

:ええぇ(困惑)

:ストゼロ、ストゼロ、ストゼロって感じで

:そのためのストゼロ、ストゼロ、後そのためのストゼロ…

:テンポがきもじいいい!!

:これだけストゼロ推してるのに飲み方がジャンキーすぎるせいで案件もらえなさそうなの草

:流石に公式の宣伝で「ん゛ん゛ん゛ぎもぢいいいぃぃ!!」はだめだろ

:名前シュワちゃんなら、親指立てながらストゼロに沈んでいくCMでよくね?

:満面の笑みで沈んでいきそう

:沈んだ後全部飲んで生還しそう

 

「まぁまじなこと言っちゃうとNEETなんで金なさ過ぎてエナドリやつまみなんて良いものなんて買えないし、もう私ストゼロの女だからお金あっても離れないだろうね」

「収益化が一番必要な人があんなBAN寸前の配信をしていたことに目ん玉飛び出そうなましろんです」

「悲しくなったから次のマシュマロいくどー!」

 

 

@私この子と結婚するんだ…

なんで! なんで結婚しちゃダメなの!? とってもいい子なんだよ!

私が嫌なことあった時にはいつも側にいて嫌な事を忘れさせてくれるし、とても楽しいんだよ!

もう私はこの子と一緒じゃなきゃダメなの! 認めてくれなきゃ駆け落ちでもなんでもするんだから!

そう言った彼女が連れてきたのはストロングゼロでした…@

 

 

@ストゼロ「ボクも君のことが好きだよ。でも、ごめん。ボクを好きな人はたくさんいるから君とだけ結婚することはできない! だから、ボクのことは都合のいいやつだと思って好きにしてくれていい。これからも君たちを愛し続けるよ」@

 

 

「切ないストーリーを連想させる二つのマシュマロに涙が止まりませんでした……」

「んーーーーー謎」

 

コメント

:SS届いてるの草

:なんでストゼロが喋ってるんですかねぇ

:キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!

 

 

「さて、もうそろそろ深夜だし終わりにしない?」

「お、了解! んじゃあ有終の美を飾る最後のマシュマロはーこれだあああぁぁ!!!」

 

 

@ストゼロ!ストゼロ!ストゼロ!ストゼロぉぉおおおわぁああああああああああああああああああああああん!!!

あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ストゼロストゼロストゼロぉおおぁわぁああああ!!!

あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん

んはぁっ!ストロングゼロたんの銀の缶をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!

間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!缶々モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!

一本目のストゼロたんおいしかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!

二本目もおいしかったねストゼロたん!あぁあああああ!かわいい!ストゼロたん!かわいい!あっああぁああ!

ロング缶も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!

ぐあああああああああああ!!!ロング缶なんて飲みきれない!!!!???あ…一本目と二本目のことよく考えたら…

ス ト ゼ ロ ち ゃ ん を 飲 み き れ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!

そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!日本ぁああああ!!

この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?冷蔵庫の中のストゼロちゃんが僕を見てる?

冷蔵庫の中のストゼロちゃんが僕を見てるぞ!ストゼロちゃんが僕を見てるぞ!冷蔵庫の中のストゼロちゃんが僕を見てるぞ!!

二本目のストゼロちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!

いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはストゼロちゃんがいる!!やったよスーパードライ!!ひとりでできるもん!!!

あ、ロング缶のストゼロちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!

あっあんああっああんあグリーン〇ベルぅう!!プ、プレミアムモ〇ツ!!のど〇し生ぁああああああ!!!クリア〇サヒぃいいい!!

ううっうぅうう!!俺の想いよストゼロへ届け!!日本のストゼロへ届け!@

 

 

最後の最後でコメント欄に最大の爆笑の渦を起こしたところで、配信は終了になった。

あーたのしかったなぁ! 次の配信はお酒飲まずにやるんだっけ? まぁ私ならそのくらい余裕だけどねー!!

 

「あ、シュワちゃん。通話切る前に見せたいものあるんだけどいいかな?」

「ん? なになに?」

 

配信終了後に、ましろんが一枚の画像データを送ってきた。

 

「こ、これは――!?」

「どうだい? なかなかのできだろう?」

 

そこに写っていたのは、私のアバター心音淡雪の新しい立ち絵のラフ画だった。

いつものアバターは雪と同化するような真っ白なワンピースを着ているのだが、描かれていたのはだるだるのTシャツ一枚にショートパンツだけを身にまとい、手にはストゼロのロング缶、顔は酔いで赤く染まっている淡雪の姿だった。

 

「例の切り忘れの後急いで描いたんだ! 近々配信で使用できるようになると思うよ」

「す、すげぇ!」

 

恐ろしい完成度だ。間違いなく今の私にぴったりだろう。

そして何よりも……

 

「えっろ! すっげぇえろいよこれ! ショーパン! 太もも! おみ足つるつるぱああああ!!!」

「そうだろうそうだろう! やっぱり普段ガードが堅い人のだらしない姿は最高に扇情的だ! 絵心が騒いで仕方ない!」

 

「「うぇへへへへへへへ!!」」

 

やっぱりましろんもライブオンだなって思いました!

 




活動報告にてマシュマロ募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます。
よろしければ是非書き込んでみて下さい!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

閑話 配信切り忘れ時のコメント欄

「皆様、本日もご清聴ありがとうございました。次もまた淡雪の降る頃にお会いしましょう」

 

コメント

:乙

:今日も楽しかったよー!

:淡雪が降る頃って言っても、最近毎日配信やってるよな。頻度しゅごい……

:毎日淡雪降ってるんだろ、察しろ

:淡雪が毎日は優しい異常気象

:ホント頑張ってるなぁ

:せめてこの頑張りに応えて収益化通ってほしい

:ほんとそれなぁ、

:面白い展開になりそうなシーンで止まっちゃう印象があるからちょっと恥ずかしがりなのかもしれないな

:それでも私はあわちゃん推しを続けるよ!

:ワイもや!

:俺も!

:ワイ芋や!

:一人誤字って芋になってて草

:あれ? ていうか配信切れるの遅くね?

 

「ん? もう……お」

 

コメント

:あわちゃーん?

:完全に配信モードが切れた声だな

:ああ、この自然な声もええんじゃぁ

:いやてかこれって切り忘れってやつなんじゃ…

:おいやべぇよやべぇよ……

 

「はぁ」

 

コメント

:ため息……

:音的に遠くに行ったな

:生活音たすかるって言おうとしたら悲痛なため息で泣いた

:やっぱ本人もいまいち伸び悩んでるの気にしてるんかなぁ

:配信中はそんなそぶり0だったのがホント健気、養いたい

:は? あわあわを養うのは俺だが?

:は?

:は?

:てかそろそろ他のVに連絡して切り忘れてること教えたほうがいいのでは?

:一応送ってみるけどもう深夜やで? 起きてるライバーいるかな……

:光ちゃんなら起きてそうじゃね?

:ひかりんは一昨日にドンカツ三回連続でとるまで終われない配信で28時間耐久したから、さっきの配信の最後に今日はすぐ寝るって言ってたで

:むしろそんな状態でさっきまで配信してたのか(困惑)

:光ちゃんかなりの耐久ジャンキーだからなぁ

:じゃあましろんは……寝てるかスマホも見ずにイラスト書いてそうやな

:この前のお絵かき配信はなかなかに紳士的でしたねぇ

:ちゃみちゃんの胸元を書くだけで配信時間の7割使ったのは笑った

:あの子もまともに見えてちゃっかりライブオンだからなぁ

:じゃあそのちゃみちゃんはどうや?

:ちゃみちゃん意外と寝るの早いから望み薄そう

:てか万が一起きてたとしてもあわちゃんに連絡できるかな……

:あの子とんでもないコミュ障だからな……

:あんな恵まれた容姿しておいてコラボ配信になったとたんポンコツになるのホント草

:流石に仲間のピンチには駆けつけるだろうけど、めっちゃ噛み噛みになってそう

:お、あわちゃん戻って来たくね?

 

「もうこれがないと生きていけない体になってしまった」

 

プシュ!

 

コメント

:え? 

:おん?

:なんか聞いちゃいけない発言を聞いてしまった気がするのだが……

:しかも今の音って酒じゃね?笑

:あっ(察し)

:ビールかな?

:いや、今の音はストゼロだな

:音ソムリエ助かる

:いや、ソムリエじゃなくてただの酒カスでしょ……

:ストゼロはまずいですよ!

:ビールよりもやばいもの開けてて草

:うおおおおあわちゃんとまれえええ!!!

 

「ごくっ、ごくっ、ぷはぁー!!!」

 

コメント

:めっちゃうまそうに飲んでて草

:キャライメージこわれる!

:ま、まだセーフ! お酒飲むくらい大人なら普通だから!

 

「まじたまらないわ。この一本の為なら地下帝国建設の為に法外な賃金で働かされてもいい。カ〇ジくんはビール飲んでたけどストゼロはないんかな?」

 

コメント

:ハイアウトー!

:マジでストゼロ飲んでるのか笑

:カ〇ジ君と共鳴した女

:その発想があったかぁ!(ハンチョウ)

:草草の草

:なぜ彼女をライブオンが採用したかが分かった気がする

:( ゜Д゜)(ポカーン)

 

プシュ!!

 

「うひゃー! やっぱロング缶のなる音は最高だぜぇ!!」

 

コメント

:www

:www

:これはwww

:大草原不可避過ぎるww

:ライブオン1の清楚がライブオン1の芸人になった……

:ギャップありすぎて天地ひっくり返ってますよ

:欲望の解放の仕方がうますぎてハンチョウ困惑してそう

:おいやべぇ! この女止まらねぇぞ!

:なんかアク〇ズが落とされてるみたいで草

 

「よっしゃ! 同期の配信みるどー!」

 

コメント

:かつてないくらいご機嫌で草

:清楚とは?

:その日人類は思い出した。VTuberの清楚の系譜を…

:音漏れてるな。これは……さっきやってた光ちゃんの配信かな?

:え、確かその配信でやってたゲームって……

:君のような勘のいいガキは嫌いだよ

:その配信は見ちゃらめぇ!

 

「わたしがママになるんだよ!」

 

コメント

:ファ!?

:同期のママになろうとしてるVがいるってマ?

:家族が増えるよ!! やったね光ちゃん! 

:おいやめろ

:おいやめろ

:おいやめろ

 

「ぎゃははははははは!!!!! 卍ル武社亜は草ですわwwwwwwwwもうソーセージ関係ないやんwwwwwww」

 

コメント

:ぶっ!?

:スリーアウトってレベルじゃねぇぞ!

:バットを振るたびにアウトになる女

:口に出して読みたい日本語

:ライブオンの目に狂いはなかった!

 

「は? どちゃしこなんだが? 光ちゃんのママ貴方の配信見てどちゃしこなんだが?」

 

コメント

:草

:草生えすぎて俺盆栽になったわ

:同期の配信でシコッた女

:ママがシコるとかいうパワーワード

:伝説が生まれた瞬間を目撃している気分

:これは紛れもなく伝説、Vの歴史に残るゾ

:今まで見たことない人数が配信に来てるwww

 

「……時間も時間だしちゃみちゃんの配信でも見て寝よ」

 

コメント

:え、なぜ急に冷めた(困惑)

:賢者タイムでしょ

:シコる発言の後にそれはまずいですよ!

:Vの配信でシコって賢者タイムになり寝るって完全に俺やん

:でもこれが素ってことは同期のこと好きなんやろなぁ

:てぇてぇ!

 

「ああやば、この配信の中毒性はストゼロといい勝負やで」

 

コメント

:これ褒めてるのか?

:あれだけうまそうに飲んでたんだから褒めてるでしょ

:あ、寝た

:名言しか喋れない女

:よし、起きたときの反応楽しみだから耐久しよ

 

そして伝説へ……




先輩たちがアレだからリスナーが慣れてるっていうのもあるけど、これぐらい優しい世界があってもええやないか!
まぁ前に批判的意見もありはしたと書いてるので、もし違和感を感じた方がいたらあえて抜かして書いてるいるか、莫大に増えた新規さんに押し流されていると考えていただければ幸いです<(_ _)>

活動報告にてマシュマロ募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます。
よろしければ是非書き込んでみて下さい!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

清楚配信1

「ぅぉぉ(ry」

 

ましろんとのコラボ配信から翌日、私は相変わらずベッドで悶えていた。

まさかのまさか、配信中に素面での配信を約束させられてしまったからだ。

というかましろん絶対内心楽しんでたでしょ! 酔っぱらいを誘導するとは卑怯だ!

まぁおそらく体の心配をしてくれたのも事実だと思うけどね、今朝スマホ見たら「これからは最低週2回は休肝日を設けること」ってチャット来てたし。

うぅ……でもどうしよう……今更どんな顔で清楚配信なんてしたらいいの……

でもやるって言った以上やらないわけにはいかないし……

しばらく悩んだ後、このまま悩んでいても一人ではどうにもならないと思ったので、急遽鈴木さんにアドバイスをもらいに行ったのだが。

 

「え? まさかこれから毎日ストゼロ飲んで配信する気だったのですか? 自分の肝臓使ってストゼロ味のフォアグラでも作る気です?」

 

とドン引かれてしまった。解せぬ。

 

「せめてなにかいい配信プランないですかね……?」

「うーん、そうですねぇ…………ゲーム配信とかどうです?」

「あ、それいいですね! 適度に難しいやつとかだと熱中して羞恥を忘れられそう!」

「そうですね! じゃあそれで方向性は決まりで、いいゲームありそうですか?」

「あ……私貧乏なのでゲーム買うお金とかないんですよね……」

 

ガックシとうなだれてしまう。

怪我の功名か、収益化で生活が安定しそうなラインの人気には来ているんだけど、その肝心の収益化が追い付いてない。

今みたいに配信でできることも縛られてきちゃうし、早くどうにかならないかなぁ。

運営さん! お願いです私を見て!

……あ、飲酒配信は見なくていいですお願いですからセンシティブ認定はやめてください。

 

「あ、私無料でできるゲームでおすすめなの知ってますよ」

「え、ほんとですか!?」

「はい! 『クリアしようと思えばとても熱中できる』ぴったりのゲームです!」

「じゃあ配信の始めに少しマシュマロ返してからそのゲームやります!」

「え、マシュマロ返答の時間作るんですか? 来てるのストゼロ関連ばかりなんでしょ? 素面で大丈夫です?」

「なんとかやります! せっかくリスナーさんたちが考えてくれた質問なんですから!」

「相変わらずそこらへんは律儀ですねぇ」

 

よしっ! 鈴木さんにいいことを教えてもらったし、今日の夜は頑張るぞ!

今日こそ清楚返上の時! 見てろよリスナー!

……あ、清楚挽回だった…………

 

 

 

「――皆様こんばんは。今宵もいい淡雪が降っていますね」

 

しんしんと優しく雪の降る背景に、心音淡雪のアバターを表示する。

どこか儚げなアバターに雪がマッチして幻想的な雰囲気を醸し出している。

まぁでも……

 

コメント

:え、誰?

:ストゼロの使い魔の配信って聞いたんだけど間違えたかな

:あっ第二人格のストゼロに体の主導権奪われた人だ!

:むしろあっちが本体じゃね?

:草

:もうこの時点で草

:清楚(羞恥プレイ)配信キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

:この瞬間を待っていたんだ―!!

:自己紹介だけで笑いをとる女

:雪降るどころか地面草で緑一色やで

 

この有り様なんですけどねー!

いや、予想通りではあったけどコメント欄ネタだらけや。

私の配信は大喜利会場に変わってしまったようだ

 

「こほん! なんだかいつもとコメント欄のムードが違うようですね。私は皆様に楽しい時間を過ごしてもらいたいという思いが第一にありますので、その為ならどのような変化も大歓迎です。『ですが!』今日の私は清楚なのであしからず」

 

コメント

:草

:りょ!

:ですがの圧力で大爆笑

:画面の前では顔真っ赤なんやろなぁ

:もう『今日の』私って言った時点でバレバレで草

:久々にあわあわで萌えた

 

「さて、まず二日間配信が出来なかったこと、誠に申し訳ございません。淡雪が降らなかったもので皆様の前に姿を出したくてもできませんでした……」

 

コメント

:は?

:は?

:は?

:草www

:なるほど、そういう感じでいくのか笑

:これは策士

:あれ? おかしいな? 3ヶ月間引き絞られ続けた弓矢が満を持して放たれた瞬間を見た気がするんだが

:俺は3ヶ月の間、密かにシャカシャカ振られていたストゼロが開け放たれた瞬間を見た覚えがあるぞ!

:絶対無理があるだろ! 大丈夫? ストゼロ飲む?

:淡雪降らなかったどころか吹雪やったでー!

 

「は、ははは。なんだかコメント欄が盛り上がっていますねぇ、不思議です。さて、今日は最初にマシュマロを返した後無料のブラウザゲームではありますが、ゲーム実況をやっていきますよ!」

 

コメント

:お、ゲームええやん!

:ゲームタイトルなに?

:この状態でマシュマロ返すのか、楽しみすぎる

:ゲーム気になる!

 

「ふふっ、なにをプレイするかはその時のお楽しみということで、まずはマシュマロの方、頂いてしまいましょう」




活動報告にてマシュマロ募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます。
よろしければ是非書き込んでみて下さい!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

清楚配信2

「さて、まず一通目のマシュマロはこちらです」

 

 

@ーー・ー・  ・ー・ーー  ー・ーー・@

 

 

コメント

:え?

:なにこれ?

:モールス信号で草

:なるほど笑

 

「いや、なるほどではないでしょう。わざわざ暗号化してメッセージ送る必要あります? 解読しようとしたけどよくわからなかったので偉い人教えてください」

 

コメント

:なんだかんだ言いながらも解読試みてるの優しくてしゅき

:ツンデレあわあわ!

:ツンデレ……? まぁ確かにギャップの持ち主ではあるな

:どうして一発目にこれを選んだww

 

「ああ、それはなぜかこれ以降のマシュマロに全て『ストゼロ』という単語が含まれているからですね。不思議ですねー」

 

コメント

:草

:相変わらずで草

:不思議ですねー(棒)

:なぜかではない、必然なのだ

:確信犯で草

 

 

@「清楚配信とか何言ってんの? お前には俺がいないと駄目だろうが!」って冷蔵庫の中からストゼロが言ってるけどどうする?@

@今冷蔵庫にストゼロ何本ありますか?@

 

 

「うふふっ、なにを言っておられるのですか? そのすとぜろ、というのがなにかは存じませんが、私の冷蔵庫の中身は野菜ジュースと自炊用の食材と大好きなアイスだけですよ」

 

コメント

:は?

:は?

:は?

:まぁストゼロもレモンとか使ってるから一億歩くらい譲れば野菜ジュースなんじゃね?

:アイス……ストゼロ凍らしたのかな?

:ヒント、-196℃

 

「ふ、ふふふ、つ、つぎのマシュマロいきましょー!」

 

 

@ストゼロちゃんの配信を見てからストゼロ飲むか迷ってます。ストゼロちゃん的には他人にオススメできるものですか?@

 

「ストゼロってなんなのかなーふしぎだなー。 ちなみに私は桃とか好きです」

 

コメント

:答えるのか笑

:画面の前で苦い笑いしてるんやろなー笑

:桃味のストゼロはいける

:も、桃味のストゼロとは言ってないから! ただ桃が好きって言っただけだから

:おっ、そうだな

 

「ぐっ、うおおおおお! つ、次のマシュマロ行きましょう!」

 

コメント

:いきなりどうした?笑

:段々羞恥で悶えてきたんでしょ

:あっ(察し)

:顔真っ赤で苦笑いしながら配信してると思うと草

 

 

@「淡雪さん、最近健康に気を使ってやってることってあります?」

「あっ、ストロングゼロキメてます」

「ストロングゼロ!」

 

「こっち見て!」

「えぇ〜!」

「ほら、これ! 凄いでしょ?! パンパンですよパンパン!」

「なんですかこのロング缶! 全然ちが〜う」

 

「開けてみたいでしょ?」

「うん見たーい!」

「行きますよ〜!」

\プシュッ!/

「あぁ^〜ストゼロの音^〜」

 

「これ一本でどのくらいキメられるんですか?」

「じゃーん! この缶1本なら半日!」

「そんなにー!」@

 

 

@体はストゼロで出来ている。

血潮はアルコールで 心はレモン。

幾たびの泥酔を越えて不勝。

ただの一度も勝利はなく、

ただの一度も理解されない。

彼の者は常に独り PCの前でストゼロに酔う。

故に、ストゼロに意味はなく。

その体は、きっとストゼロで出来ていた。@

 

 

「ふ、ふ、ふふふふふ! せ、世界って広いですねー! 一体誰に向けたマシュマロなのかな?」

 

コメント

:おまえじゃい!

:おまえじゃい!

:鏡見て、どうぞ

:記憶錯乱してない? 大丈夫? ストゼロ飲む?

 

「ヌゥン! ヘッ! ヘッ! ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛」

 

コメント

:草

:迫真の声www

:目力やばいことになってそう

:少なくとも清楚が出していい声ではないwww

:このまま続けたら鼓膜を破壊する咆哮出しそう

:ストゼロちゃんは耳栓必須だからなぁ

:ティガ〇ックスかな?

 

「さて、次で最後のマシュマロです!」

 

 

@清楚な自分を大切にして頑張っている淡雪さんが大好きです。

ストゼロ飲んでテンション爆発してる淡雪さんも大好きです。

どうか心身ともに健やかに配信を続けてください、がんばれ@

 

 

「えと、、その、、、ありがとうございます///」

 

コメント

:ガチ照れやん!

:萌えた

:これは清楚

:頭の中でUC流れたわ

:褒められるの慣れてないのすこ

:ストゼロかわいい

:知らん人にとってはえげつないパワーワードで草

 

「こほん! そ、それではゲーム実況の方に移っていきたいと思います! さて、皆様お待ちかねの今日プレイするゲームはこちら! 『プニキのホームランダービー!』です!

 




この世界のプニキはネット界隈では有名だがV界ではまだ流行ってない設定です。

活動報告にてマシュマロ募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます。
よろしければ是非書き込んでみて下さい!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

清楚配信3

『プニキのホームランダービー』

鈴木さん曰くプニキという可愛い黄色熊のキャラクターを操作して、様々なピッチャーから決められた数以上ホームランを打つゲームらしい。

ゲーム内容は本当にそれだけらしく、難しい野球のルールとかも知らなくていいから雪さんでもすぐプレイはできるとのことで、ゲーム自体久々な私も結構楽しみにしていた。

なのだが……

 

コメント

:プニキwwwwwww

:あっ……

:なんでその精神崩壊ゲーを選ぶのか

:ハランデイイ

:トラウマがあぁぁ!!

 

あれれ~? おかしいぞ~? なんだかコメント欄がざわついてるなぁ?

 

「あのー……このゲームなにかあるのですか? 私このゲームマネージャーさんに勧めてもらった身なのでゲーム内容把握してないのですが……」

 

コメント

:まて、その先は地獄だぞ(体験談)

<昼寝ネコマ>:にゃにゃーん! クソゲーの臭いを嗅ぎつけてきたぞー!☆

:ふぁ!? ネコマー来てるやん!?

:嗅ぎつけるの速すぎだろ笑

:流石汚物ジャンキーの名は伊達じゃない

 

「えええええぇぇぇ!?」

 

ネ、ネコマ先輩!? ネコマ先輩ナンデ!?

前にも説明したが、ネコマ先輩はライブオン二期生のクソゲーとクソ映画をこよなく愛す汚物ジャンキーの獣っ娘だ。

ま、まさかこんな羞恥配信を見ていたなんて……

というかこれで二期生全員が私の配信に来たことになるのでは?

ああ、動悸がしてきた……

…………あれ? もしかしてなんだけどさ、ネコマ先輩が来たってことはもしかしてこのゲーム……やばい?

 

背筋に走った嫌な予感。どうやらそれは当たってしまったようで……

 

「お! やりました! ヒットですよ!」

 

プニキの物理法則を無視したバットを振る速度に若干困惑しながらも、初めてヒットを出した時には――

 

コメント

:おお!

:うん、普通ならめでたいんだけど……

<昼寝ネコマ>:にゃにゃーん! ネコマが解説しちゃうぞ!☆

:知っているのかネコマ?

<昼寝ネコマ>:このゲーム、ホームランの回数だけをカウントするからヒットは空振りと変わらないのだぞ☆

 

「は?」

 

コメント

:ヒェッ

:は?(威圧)

:化けの皮剥がれてきてますよ

:ミ〇ッキュかな?

:ま、まだ清楚だから!

 

 

なるほど、どうりでこのゲーム内野も外野も誰もいないわけだ! そもそも野球じゃないんだなこれ!

うんうん、確かに鈴木さんの言う通り『様々なピッチャーから決められた数以上ホームランをとるゲーム』だ。 

今度覚悟しとけよこの鬼畜マネージャー!

しかもこれだけでは終わらず、やがてゲームが進むにつれてピッチャーが現実では見たことがない軌道を描く変化球を投げだし――

 

「こいつはやくメジャーリーグいけよ」

 

コメント

:冷静な突っ込みやめろwww

<昼寝ネコマ>:キッズ向けゲームなのに製作者はどうしてこれを作ろうと思ったのか、謎で仕方ないね☆

:今自称清楚ちゃんがこいつって言わなかったか?

:頭にストゼロそそがれてきたな

:せいs……せい……

:鬼畜ゲーに感化されて段々シュワちゃん化してきたの草

 

そして築き上げるミスの山になんだかんだ言いながらも着実にゲームを進めていった私だったが、stage6に入ってかつてない足止めをくらっていた。

相手のピッチャーは『オウカス』という名のフクロウで、投げてくるのはナックルボールなんて比じゃないくらい左右に揺れる変化球。

最早ホームランが打てるかは運ゲーと化しているこのボール相手に35球中19本もホームランを打たなければいけない。

こいつのせいでもう時間も深夜を回ってしまった。

だがここで本日最高のチャンスが到来! 投げられる球は残り1回だが、ホームランは18本打っている。

つまりラスト一球を打てば私の勝ちなのだ。

ここで……ここでなんとしても決める。

大丈夫、私ならできる、ネコマ先輩やリスナーの皆まで見てるんだぞ。

完全に勝利フラグ立ってるわ、勝ったな、寝る準備します。

私、この戦いが終わったら夢の中でみんなの配信見るんだ……

 

「いくぞおらああああぁぁぁぁぁ!!!」

 

スカッ!

 

「ゴミカスゥゥゥゥっ!!!! 〇ねぇぇぇぇえ!!!」

 

コメント

:草

:大草原

<昼寝ネコマ>:草だね!☆

:清楚の欠片もなくなって草

:もうこいつ実質グリーンバブーンだろ笑

:名言生産工場

:全ての発言を切り抜かれる女

 

「――はい。というわけでですね、今日の配信はここまでにしたいと思います。次もまた淡雪の降る頃にお会いしましょう。このゲームはいつか必ずリベンジします」

 

コメント

:乙www

:ほんとおもしれぇ女

:正体現したね

<昼寝ネコマ>:このゲームはまだまだ闇が深いからこれからも楽しみにね!☆

:清楚ではないしシュワちゃんにもなってたけど、ましろんの言いつけ通りストゼロ飲まなかったのえらい

:確かに

:なんだかんだ約束は守る子なんやなぁ

 

次は絶対クリアするからなぁ!

……私ってゲームにこんな熱くなるタイプだったんだなぁ…………

あまり難しいゲームとかやってこなかったから知らなかった……

 




活動報告にてマシュマロ募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます。
よろしければ是非書き込んでみて下さい!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

事務所にて

「淡雪の新しい立ち絵の件、もう完成したみたいですよ」

「あ、そうなんですね、流石ましろん仕事が早い……」

 

今日私は東京都内の某所にあるライブオン本社の事務所に、マネージャーの鈴木さんとの打ち合わせの為訪れていた。

基本的に移動などが面倒なこともあって普段の打ち合わせは電話で行うことが多いのだが、ライブオンの方針として遠方に住んでいるとかではない限り月1回程度はマネージャーと直に顔を合わせることが推奨されている。

雰囲気も全く堅いものではなく、あくまでライバーとマネージャーの間で円滑なコミュニケーションをとれるようにとの思いで用意された場だ。

移動などもろもろに掛かるお金は全て会社の経費で落としてくれるので、貧乏人の私も安心して来ることができる。

むしろ鈴木さんは毎回とても普段は行けないお値段の食事を奢ってもらえるので、うきうきに感じてしまうのは余りに貧乏性だろうか……

 

「あれ? うれしくないです?」

 

今はましろんが前から描いてくれていた新立ち絵について話していたのだが、どうやら新立ち絵に対する少し微妙な感情が顔に出てしまっていたようだ。

 

「いや、立ち絵が増えることは勿論嬉しいんですけど……」

「ははっ、まだ完全には割り切れてないですか? 完成したモデル貰ってますのでお見せしますね」

「はい……」

 

鈴木さんが開いていたノートPCの画面をこちらに向けてくれる。

そこに写っていたのは前にましろんに見せてらったラフ絵の通り、だるだるのTシャツ一枚にショートパンツだけを身にまとい、手にはストゼロのロング缶、顔は酔いで赤く染まっている淡雪の姿。

しかも完成品には追加でTシャツの正面に大きく『i❤ストゼロ』の文字が縦に描かれていた。

 

「とても前までの淡雪には想像もつかなかった姿ですねぇ」

 

思わず苦笑いしてしまう。

 

「良いではないですか、とても可愛く描かれていると思いますよ」

「まぁ確かに可愛くはありますけど、未だに若干の葛藤がありまして……」

「もっと自信を持ってくれていいんですよ! 今うちの会社の中では雪さんは三期生のエースとも言われています。それは数字も証明しているのでしょう?」

「うっ」

 

確かに信じられないことではあるが、今私のチャンネル登録者やアーカイブの再生数、配信に来てくれるリスナー数は同期の中でトップを走っている。

最初は一瞬のブームが来ているだけですぐ沈静化してしまうのではないかとも思ったが、むしろ未だその数は日を増すごとに膨大に増えている。

きっかけがきっかけとはいえ、リスナーが楽しんでくれているのならこれもありだなと最近思い始めてきていたが、エースとまで言われるとすごいプレッシャーだ。

 

「飲酒配信でラインすれすれ発言を繰り返すライバーがエースはまずいんじゃ……」

「それがリスナーの気分を害しているのであれば問題ですが、リスナーを楽しませているのであればありというのが今のライブオンの方針です。更にそのラインを超えないようサポート役の私がいるわけですしね」

「懐が広いですね」

「ライブオンですからね」

 

自信満々にそう言ってのける鈴木さん。

本当に不思議な企業だと思う。

なぜあそこまで全員が輝ける人材を選ぶことができるのか?

それはたまに一見ふざけているような自由さをみせる企業だが、実は社員全員が本気になって取り組んでいるからなのかもしれない。

うん! せっかくましろんが頑張って描いてくれたんだし、これからは私も自信を持って配信するようにしたいな!

 

「まぁそんなわけで、新立ち絵は今日にでも使えますよ」

「はい! ありがとうございます!」

「お礼はましろさんに言ってあげて下さい。さて、次の話なんですが、実は近々ライバーも増えてきたこともあって、多くの方により多くのライバーを知ってもらうため、現在所属しているライブオンのライバー全員で歌動画を一本作ることを計画しているんです」

「え!? 全員ですか!?」

「はい、一期生から三期生まで全員です」

 

これは衝撃的だ、間違いなく今までのライブオンで最大規模のコラボ企画になる。

というか全員ってことは私も参加するんだよね? 歌動画とかまだ作ったことないし歌配信すらしたことないよ!?

 

「わ、私大丈夫ですかね?」

「今のところ全8人のライバーで1曲をパート分けすることを計画しているので、歌う箇所は多くはないです。ですがうまいに越したことはないですね。どうですか? 歌得意です?」

「高校生の頃はカラオケもたまに行ってて人並には歌えていたと思います。でも卒業してからは忙しすぎて一回も行けてないですね、最近は存在すら忘れてました……」

「どれだけブラック企業に使役されてたんです? 娯楽忘れるってなかなかですよ。まぁそれでしたら近々カラオケ行って練習することをお勧めします。それか……」

「それか?」

「曲の間奏などでストゼロプシュ! ってやって飲んでプハァー! ってやって曲を盛り上げる役ですね」

「死ぬ気で歌練習してきます!」

 

それじゃあ完全にお笑い要員じゃないか! そんな大規模コラボで醜態を晒すわけにはいかんぞ!

 

「あ、あとですね、この後いつもなら一緒に食事に行ってたと思うんですけど、食費は経費で大丈夫なので今日は違う方と行ってほしいんです。一応顔合わせも済んで打ち合わせもこれで終わったので」

「え? 違う方ですか?」

 

この展開は初めてのケースだったので、思わず怪訝そうに首を傾げてしまう。

 

「実は今日ライバーの神成シオンさんと宇月聖さんが事務所に雪さんと同じ用事で来ているんですよ。それで雪さんこの2人とコラボ決まってるじゃないですか。なので2人からもしよかったらコラボ内容の打ち合わせがてら食事でもどうですかとお誘いがあったみたいなんですよ」

「……え?」

 

それってもしかして……オフで敬愛するお二人にお会いするってこと……?

 

 




次回から先輩二人とのコラボ配信になるので、もしシュワちゃんだけじゃなく性様やシオンママに送りたいマシュマロがあったら、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に書き込んでみてね!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

二期生とカラオケオフコラボ配信1

「やぁ! 聖様こと『鏑木聖羅(かぶらき せいら)』だ。今日はよろしく!」

「神成シオンこと『一ノ瀬詩織(いちのせしおり)』です! 身バレ対策で事務所を出たら名字でよんでね!」

「は、はい! 心音淡雪こと田中雪です! きょ、今日はよろしくお願い致します!」

 

ライブオン本社の玄関口で本名のこともあり改めて先輩二人と自己紹介しているのだが、もう緊張でカッチカチだ。

最近の激動の日々から少しはメンタル強くなったかなーとかひそかに思ってたけどこの状況は無理。

あとですね、私オフでライバーの方とお会いするのこれが初めてなんですけど、なんで二人ともこんなビジュアル良いんですか!?

聖様こと鏑木先輩はもうね、女子高の王子様って感じ。流石にアバターまでとはいかないけど高身長のショートカットですらっとしている。 

顔だちもシャープでそこに居るだけで存在感がすごい。

更にシオン先輩こと詩織先輩は何というか……若い。

すごい可愛い顔だちなんだけど、至る所にあどけない要素が混じっている気がする。

 

「ふふっ、シオン君のこと子供だって思ったろ?」

「えと……はい、すみません」

「むむっ! それは勘違いですよ! つい先月お酒が飲めるようになりました! ……苦いの苦手なので実質飲めませんけど」

「はい!? じゃあ私と同じ20才ってことですか!?」

「あ、淡雪ちゃん同い年なんですね! 嬉しいです!」

 

何ということだ。ライブオンのママとまで言われた対応力の天才は私とほぼ同じ年月しか生きていないらしい。

というか私、今まで同い年の配信に母性を感じていたのか……

これはまずい! これからはシオン先輩に負けないように頑張らないと!

 

「ふふっ、緊張してます? いきなり誘っちゃってごめんね」

「大丈夫かい? ストゼロ飲む?」

「こら聖様! 悪乗りしないの! ほら、肩の力抜いてください。いっそのことタメ口でも全然OKです! もう私たち淡雪ちゃんにプロポーズされてますしね!」

「ひえっ、そ、その節は本当に申し訳ない……」

「いいんですよー! なんだかんだいって面白かったので!」

 

私の両肩に手を置きとんとんと力を抜くよう軽く叩いてくれるシオン先輩。

ああ、これは完全にママですわ。即落ち2コマですわ。シオンママすこすこのすこ。

そして自己紹介も終わったので、さっそく食事に行くことになったのだが……

 

 

 

◇二時間後◇

 

「おっすおら淡雪! 今日は聖様とシオン先輩とでカラオケに来てるどー!!!」

「やぁ諸君! みんなの聖様が来たよ!」

「こんみこー! 今日はご飯食べてコラボの打ち合わせするつもりが、なぜか即興でコラボ始まって困惑必至のシオンだよー!」

 

コメント

:ふぁ!? 

:これってもしかしなくてもオフコラボなのでは?

:キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

:ま じ か

:シオンママを生贄にしたサバトの会場ですか?

:てか絶対シュワちゃんストゼロ飲んどるやんけ!

:プシュ!

:こんみこー!

:キャー聖様ー!!

:ママを困らせることしかできない悪ガキ二人

:伝説の夜はこうして始まった

 

どうしてこうなった?

この突っ込みどころ満載の状況の全ては、お店のメニューから始まった――

聖様曰くVの食事でしかも奢りとなれば焼肉しかないでしょ! とのことで、聖様おすすめの焼肉屋さんに入ったのだが……

 

・生ビール

・サワー

・コーラハイボール

・スト〇ングゼロ(おすすめ!!!)

 

………………

 

「さぁ田中君! ドリンクはどうする!」

 

見るからにワクワクを隠しきれない様子で問いかけてくる聖様。

これは……

 

「……じゃあこのウーロン茶で」

「フフ......へただなあ、田中君。へたっぴさ........! 欲望の解放のさせ方がへた....。 田中くんが本当に欲しいのは...こっち」

「いやあの」

 

自信満々でストゼロを指さしてくる聖様。

 

「肉を網の上で....ホッカホッカにしてさ......冷えたストゼロでやりたい......! だろ....?」

「あの! いったいこのメニューなんです!? 明らかに違和感しかないんですけど!?」

 

 

メニュー表のドリンク欄一番下にある明らかにテープに文字を書いて貼っただけの、後付け感を隠す気もないスト〇ングゼロの文字に、いい加減耐えられなくなったので突っ込みを入れてしまう。

 

「……メニューにいたずらしたらだめですよ」

「大丈夫、すぐ剥がすから。店の許可もとってるし」

「許可出たんですか!?」

「で、飲む? ストゼロ本当にあるけど」

「え、あるの!?」

「焼肉屋だからね」

「や、焼き肉屋ってすげー!!」

 

私が全く行かない間に焼き肉屋はストゼロを置くよう進化していたのか! やりますねぇ!

 

「あはは……このお店はね、鏑木ちゃんのご両親が経営しているお店なの」

「あ、なるほど……」

 

どういうことなのか分からず頭が追い付かない私を気遣ってか、一ノ瀬先輩がネタばらししてくれた。

 

「もう、勘弁してください鏑木先輩!」

「あははっ、ごめんごめん! でも……飲みたいんだろう?」

「――ごくり」

「私も久々に飲みたくなったし、一緒にストゼロ……キメないか?」

「私はオレンジジュースだよー!」

 

ウホッ! いい女! まぁほいほいついていったよね。

そんでその後はおいしい焼肉食べながら……

 

「実は歌の企画で困ってましてー」

「お、じゃあこの後カラオケで練習行っちゃうかい?」

「お、いいねー! 私も行きたい!」

「いいですね! 行っちゃいましょうよ!」

 

という鏑木先輩の誘いから始まり……

 

「そうだ、私打ち合わせに使う用でノートPC持ってきてるから、配信もしてしまわないかい?」

「おん?」

「いいですね! やっちゃいましょうよ!」

「おんおん?」

「実はこうなることを予想してカラオケ店の予約もばっちりさ!」

「流石鏑木先輩! そこにシビれる! あこがれるゥ!」

「おんおんおん? あれ? 打ち合わせは?」

 

といった流れで、おんおん困惑気味の一ノ瀬先輩をつれて酔った二人の勢いで即興カラオケコラボが決まってしまったのだ。

 

「えっと、どんな状況でも頑張って進行役を担当します、シオンです! 前半はマシュマロ返して、後半から歌っていくからよろしくー!!」

 




活動報告にてマシュマロ募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます。
よろしければ是非書き込んでみて下さい!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

二期生とカラオケオフコラボ配信2

「さて、まず1つ目いくよー!」

 

 

@性様へ、好みのタイプはどんな娘ですか?@

 

 

「そうだなぁ。 私ストライクゾーンは広い方だけど、しいて言えば頑張り屋さんで本当に困ったときに頼れるような女の子かな」

「あらま意外! 聖様意外とちゃんとした性癖も持ってたんだね!」

「相変わらずシオンは私に対してたまに毒舌だねぇ。興奮してしまうだろ?」

「そういうとこだよー」

 

コメント

:意外だ

:外見じゃなくて内面の話をしただけで意外

:性様への偏見が止まらない

:ん? でもどっかで聞いたことあるゾ?

 

あれ? 確かに私から見ても少し意外な回答にびっくりしてるシオン先輩だが、もしかするとこれって……

 

「あのー、もしかしてそれってシオン先輩のことなんじゃ?」

「はいー?」

「ふっ、ばれてしまったか。流石ストゼロの小〇郎、名探偵だ」

「誰が小〇郎ですか!」

「え? はい!? え!? 本当ですか聖様!?」

 

しばらく時間をかけ、やっと言葉の意味を理解したシオン先輩が顔をぽっと赤らめて慌て始める。

 

「おほーーー( ◜ω◝ )」

 

全く、百合は最高だぜ!

 

コメント

:なんて声……出してやがる!

:おほーじゃないが笑

:百合に挟まるストゼロはギルティ

:キマシタワーよりよっぽどひどいリアクションだったぞww

 

「し、失礼しました。思わず声が出てしまいました、以降は神聖な百合空間を邪魔しないよう尽力します!」

「え、なんでそんなに真剣に謝ってるの!?」

「シオン先輩、百合っていうのは誰にも邪魔されず自由で、なんというか救われてないといけないんですよ」

「分かるよ淡雪君! やっぱり君とは気が合うな! さっきはシオン君が好きとは言ったが、淡雪君も中身も外見も好みだしガンガンに性的に見てるよ!」

「だそうですよシオン先輩? 3p行っちゃう?」

「そんな二次会行っちゃう? みたいなノリで言われても行きません! もう! 気恥ずかしいので次行きますよ!」

 

コメント

:最強の二人ならぬ最低の二人

:一通目でこれか、あかんシオンママが過労死してしまう

:果たしてレズに挟まれたシオンママは貞操を守れるのか!

:照れてるシオンママかわええんじゃあ

:シュワちゃん今日はいつも以上にシュワシュワしてるなーww

:性様もお仲間を見つけてご満悦な様子

 

 

@聖様へ質問です。レズAVの相手役が「ストロング吹雪」か「清楚淡雪」ならどっちが良いですか?

 

 

「うーん、これは流石の私も困るなぁ」

「……やっぱり裏表のある女は嫌いですか?」

「いや、一粒で二つおいしいじゃないか!」

「やったぜ。投稿者ストゼロ雪女。昨日の8月15日にいつもの清楚系のママと女好きのイケ女と私の3人で県北にある川の土手の下にあるカラオケで盛りあったぜ」

「昨日は8月15日でもないしここは川の土手の下でもないしで意味わかんないよ!」

 

コメント

:大草原

:清楚が絶対に読んではいけないコピペで草

:相変わらず頭のブレーキへし折れてんなwww

:最悪の立地のカラオケで草

:安打量産機ならぬアウト量産機

:みんな・・・「邪飲」って、知ってるかな?「邪飲」というのはね、例えばストゼロを飲んで配信を切り忘れるといったことを「邪飲」というんだ

 

 

@シオンママを(性的な目で)見て一言お願いします。@

 

 

「年下ママすこだね」

「幼児プレイもありかもしれないです」

「     (絶句)」

 

コメント

:シオンママ帰ってきてー!

:シンプルに気持ち悪くて草

:無限の性癖

:だめだこいつら。早くなんとかしないと

 

 

@シオンママ可愛い!!@

@私のママになって!!@

 

 

「はーい! シオンママは皆のママですよー!」

「シオン君は私の母になってくれるかもしれなかった女性だ!」

「お母さん? シオン先輩が? うわっ!」

「はーい、コントしてる二人は置いて次行きますよー」

 

 

@シオンママへ

いつも破天荒な人達の引率お疲れ様です。なにかと苦労が多いと思いますがそんなママが一番疲れたと思ったコラボはなんですか?良かったら当時のエピソードを交えて聞かせて下さい

それと胃薬置いときますねつ【ストゼロ】@

 

 

「三期生が入る前にあった一期生二期生合同コラボの時の配信は疲れたよ……」

「ああ、あのネコマ君が始めたクソ映画紹介になぜか共通の知識があった一期生の晴先輩が乱入したときか」

「あ、それ私も見てましたよ!」

 

コメント

:神回やん!

:今尚伝説の回と語り継がれてる配信だな 

:映画の内容に突っ込みどころしかないからシオン先輩息切らしながら進行役してたなぁ。

:懐かしい

:ハレルンの奇人っぷりが特に際立ってた時だな笑

 

「あとストゼロは胃薬にはなりません!」

「え、意外とすっきりしますよ?」

「それはシュワちゃんだけです! ハイ次! 最後行くよ!」

「二期生にまでシュワちゃん呼び定着してるんですね……」

 

 

@ライブオンのVの皆様に質問です!

現在のアワちゃんとシュワちゃんそれぞれにやって欲しい事ってなんですか?@

 

 

「あー、聖様どう思う? 私はシュワちゃんの時にお酒飲みながらおいしくなにか食べてるのが見てみたいかなー」

「そうだなぁ。私はあわちゃんに自分の初期配信を見返してみてほしいかな」

「なーんだ! ちょっと身構えましたけどその程度ならよゆーですよ!」

「ほう! じゃあいつかやるって聖様と約束できる?」

「はい!」

 

コメント

:あれ? この流れ前も見た気がするぞ?

:ちょろすぎで草

:神回定期

:聖様グッジョブ

:これは全裸待機安定ですわww

 




活動報告にてマシュマロ募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます。
よろしければ是非書き込んでみて下さい!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

二期生とカラオケオフコラボ配信3

「きーみーのー! 運命の人―は♪」

 

マシュマロ返答も終わり、いざカラオケが始まった。

 

コメント

:うまスギィ!

:耳が孕む

:イケボすぎなんだよなぁ

:普段がイケボの無駄使いすぎるんだよwww

:聖様は歌モードのイケメンさを普段の残念さでプラマイゼロにしてるから

:なんでゼロにする必要があるんですかねぇ

:ストゼロが近くにいるからゼロに引き寄せられてるんでしょ

:流石永遠の0

 

先陣を切った聖様の芯のあるクールな歌声が一瞬でカラオケルームとコメント欄を魅了する。

うーん、流石歌にも定評がある聖様。 普段がかなり振り切ってるからそのギャップもありコメント欄も私も大盛り上がりだ。

まずいな、これはハードルが上がってきた……

そもそも何を歌えばいいのだろうか? V界の歌事情を考えると……流行のJpopやボーカロイドやちょっと懐かしめのアニソンが多いイメージがあるなぁ。

 

「どうするシュワちゃん? 次歌う?」

「あ、ちょっと曲悩んでるので、シオン先輩お先にどうぞ」

「そう? ……もしかして歌苦手で歌うの嫌だったりする?」

「うーんどうなんですかね? 実は歌うの自体久しぶりで……」

「そっかぁ、でも大丈夫! もし歌えなくても私が一緒に歌ってあげるから!」

 

おほーーー( ◜ω◝ )バブみで溶けそうなんじゃー!

そんなやりとりをしているうちに聖様の歌が終わり、シオン先輩にバトンタッチされる。

 

「カントリー〇ードー、このみーちー♪」

 

コメント

:あれ? 天使の声が聞こえる? 俺死んだ?

:これは癒し

:実質アヴェ・マリア

:超うまいってわけじゃないけどずっと聴いてたい

:歌のお姉さんみたいな声

:お姉↑さん↓だと! お母さんだろォ!?

 

や、やばい! シオン先輩の歌に夢中になってたらもうすぐ私の番来てしまった!

もう迷っててもしょうがない! こうなったら聞いたことある曲の中から思いついたの入れよう!

よし! 行きます!

 

「ゆめなーらばー、どーれーほどー、よーかったでーしょう♪」

 

コメント

:お? 意外と普通な選曲

:オリオン〇の下でとか来ると思った

:草

:チチ〇モゲとかいかがっすか?

:選曲地獄過ぎて草

:てか普通にうまくね?

:うめぇよこれ!

:これマ?

:サビが楽しみ

 

「あーのひーのかなーしみーさえ!」

 

コメント

:ファ!?

:エグいくらい声伸びてて草

:テクニックとかは感じないんだけどすっげぇパワフルやな

:とてもストゼロの通学路になっている喉から出てるとは思えん

:心なしか晴ちゃんと似た歌い方な気がする

 

コメント欄が驚きでざわつき、先輩方も目を大きく開けてポカーンとしているが、驚いてるのは私自身もだった。

なんだろう、今までも記憶になかったぐらい気持ちよく歌えてる気がする。

……もしかしてお酒が入ってるからかな?

前にうまく歌えない人の原因の一つに人前で恥ずかしがって声が出にくくなる人が多いと見たことがある気がする。

お酒が入ってるからそこら辺の羞恥心がいい具合に緩和されてうまく発声ができているのかもしれない。

そして一度歌える楽しさと喜びを知ったらそれは自信となり、その後も気持ちよく歌いきることができた。

 

「ん゛ん゛ん゛ぎもぢいいいぃぃ!!」

 

コメント

:草

:歌で絶頂した女

:手〇キカラオケかな?

:途中まで百点だった。 最後にストゼロでたから0点

:落ちつけるところまで芸人で草

 

「びっくりしたよ! シュワちゃん歌うまいじゃん!」

「これは一緒に歌わざるを得ないね」

「ふっふっふ! これがストゼロ歌唱法です!」

「「は?」」

 

コメント

:は?

:は?

:は?

:絶対零度やめろ

:-196℃は伊達じゃない!

 

一瞬で困惑で空気が凍り付いたりもしたが、そのあとも先輩方と一緒に歌ったりと大いに盛り上がった配信となった。

これも全てストゼロのおかげ、だからみんな――

 

ストゼロをすころう!

 

「あ、この〇ンプのゼロって曲すきなんですよー」

「へー! シオンママ聞いてみたいなー!

「はい!」

 

 

 

「あ、このButte〇fly StrongVersionとか一緒に歌いません?」

「いいよー! でも、なんでオリジナルじゃなくてStrongVersion?」

「んーなんとなくこっちがいいかなーっておもいまして」

 

 

 

「あ、この洋楽のStrongerって曲最近よく聞いてるんです!」

「…もしかして淡雪君、スト〇ングゼロつながりの曲しか頭に浮かんでなくないかい?」

「…………へ?」

 

コメント

:草

:www

:頭の中ストゼロ畑かよ!

:一曲目もレモン味繋がりか笑

:予想外すぎる選曲傾向で草

:さすが期待を裏切らない

 

みんな、すこり過ぎには気を付けてね!

 




活動報告にてマシュマロ募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます。
よろしければ是非書き込んでみて下さい!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

収益化記念配信1

「はぁ、はぁ、」

 

いつものように配信を開始しようとPCを繋いだモニターと向かい合っている私だが、その心情は明らかに普段とは違っていた。

心拍数が上がり息が切れそうになる。 ここまで配信前に気分が高揚したのは初配信の時以来かもしれない。

焦る気持ちをなんとか抑え込み、震える指で配信を開始する(ストゼロの飲みすぎで禁断症状出てるわけじゃないよ! むしろ今素面だよ!)

これだけ気持ちが高ぶっている理由、それは……

 

「皆様こんばんは。今宵もいい淡雪が降っていますね!(早口) さてさて、今回は収益化記念配信です! しかもましろんが描いてくれた新立ち絵のお披露目に他にも盛り沢山な内容ですよ!」

 

コメント

:キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! ¥500

:プシュ! 

:¥155

:プシュ! 

:¥155

:プシュ! 

:¥155

:(収益化が)遅すぎるっピ! ¥10000

:おめでとー! ¥1000

:ニート卒業配信と聞いて ¥3000

:お、清楚モードスタートやん! 

:¥155

:本性がばれたこのタイミングで新立ち絵……? なんかオチが読めた気がするぞ笑 ¥800

 

そう! 今日は待ちに待った収益化が通った記念配信なのだ!

あぁ、コメント欄に目に追えない速度で大量のスパチャが飛びかってる……

もうね! 最高の気分だよ! 私が経済を動かしてる!

もしかしたらそんなに喜んでお金の為にやってたのか! と怒る人もいるかもしれないけど、嬉しいものは嬉しいんだから仕方ない! 

今まで人生どん底だった落ちこぼれが成り上がった瞬間なのだ、だれが何と言おうと私は今嬉しさの極地にいる!

あああぁぁ……私は今世界一の幸せ者だぁ……

 

「皆様本当にありがとうございます! 今私素面なんですが、本日はめでたい日なので度々コメント欄にて見かけましたストゼロというお酒を『初めて』飲んでみようと思います!」

 

コメント

:は? 

:は?

:は? ¥1000

:はい、ここまでテンプレ

:はいはい天ぷら天ぷら ¥500

:¥155

 

「あと、不思議なことに155円のスパチャが異常に多いですね。 本当に謎ですけど土下座で感謝します。 これで私はあと10年は戦える」

 

コメント

:なんで155?

:コンビニで丁度ストゼロ買える額なんやで

:草

:これ以上ないくらい嬉しそうで草

:神聖3桁や

:俺も送ろ ¥15500

 

「さて、それでは今日は350mlレモン味で乾杯したいと思います!」

 

プシュ!

 

コメント

:プシュ!

:プシュ! 

:ワイもプシュ!

 

「それでは――乾杯! ごくっごくっごくっ……ぷはああああ!!!」

 

コメント

:かんぱーい!

:めちゃうまそうに飲むやんw

:とてもストゼロ初めてとは思えない飲みっぷりで草

:なんか一緒に飲むのええなぁ ¥5000

:これは酒テロ

 

ああやばい、この収益化による心の充実感とストゼロの愉悦ダブルコンボ、んぎもじいいいい!!!

これで家賃払うたびに通帳の残り残高とにらめっこして冷や汗をかくこともないし他のライバー達がやってたゲームも買える。

ああ、この心の柵が抜けたほうな解放感……なんかこみあげてくるものがあるなぁ。

 

「ぐすっ、うう……本当に幸せ……」

 

コメント

:ふぁ!?

:泣いた!? こいつストゼロ飲んで泣いたぞ!?

:ええぇ(困惑)

:水を得た魚って言おうとしたら自分の体から水出し始めて草

:淡雪こわれる

:あわちゃんが、しゅわちゃんになっちゃう!

 

「いや、だって今まで人生でここまで嬉しかったことないですよ! 学生時代も地味で目立たなかったし、社会人になったらブラック企業に尊厳破壊されつくしたから、そんなダメダメだった自分が今これだけの人に愛されてると思うと涙もでてきますよ!」

 

コメント

:泣いた 

:生きろ そなたはおもしろい ¥20000

:個人的に下手に謙遜されるよりこれくらい喜んでくれたほうがスパチャ送るこっちも嬉しい ¥5000

:それな 

:¥155

:もっと幸せになって、どうぞ

 

「ううう、みんなありがとう! もう今度ストゼロカートン買いしちゃう!」

 

コメント

:え

:まずいですよ!

:スパチャやめた方がよくね!?

:健康の為なら仕方なし

:あれだけ流れてたスパチャ一発で止まって草

 

「いやいやいや嘘! 嘘だから! ちゃんと休肝日も週二回とるし飲みすぎもしないようにするからー!!!」

 

コメント

:草 ¥400

:酔いが来たのか頭シュワシュワしてきたなwww

:ほんと人間味丸出しなところすこ ¥1000

 

「ふ、ふぅ! さて、そろそろ一本目も空なので新立ち絵のお披露目行きましょー! 更にそのあとはマシュマロ返しながら凸待ちするよー!!」




Twitter始めました!
https://twitter.com/nanatonanaV
よかったら覗いてみてね!

活動報告にてマシュマロ募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます。
よろしければ是非書き込んでみて下さい!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

収益化記念配信2

「さぁ、二本目ロング缶開けると同時に新立ち絵いくどー!」

 

プルタブの空くプシュ! の音と同時に立ち絵を例のだぼだぼのi❤Tシャツにショーパンのみを身に着けた立ち絵に変更する。

 

コメント

:プシュ!

:ロング缶なら200円超えるからコメント表示できるな ¥211

:ほんまや! ¥211

:てか立ち絵がwww 

:これはシュワちゃんですわ、間違いない

:これは流石に草超えてシシガミの森

:これで百合好きじゃなく腐女子だったら間違いなく腐海って言われてる ¥251

<彩ましろ>:会心の出来 

:ましろんやん!

 

「ましろーん! 描いてくれて本当にありがとね! 大好き!」

 

<彩ましろ>:僕もだよ、収益化おめでと、後で凸するね ¥10000

:尊い

:キマシタワー

:この二人のカップリングほんと好き

:カプ名はシュワシュワましましや!

:草 

:某黄色いラーメン屋かな?

 

「赤スパまで……もう! 凸まで全裸待機します!」

 

<彩ましろ>:せっかく描いた服脱がないで

:www

:相性ばっちりやなww

:草

 

「さて、それじゃあそろそろマシュマロ返しながら凸待ちしていくどー!」

 

 

@万が一、億が一にでもストゼロを止めることがあったら、代わりにどのお酒を飲みますか?@

 

 

「作ります」

 

コメント

:おいww

:密造酒じゃねぇか!

:犯罪で草

 

「ちゃんと起業して許可取って作ります」

 

コメント

:愛が重いw

:支援まったなし ¥5000

:頭の中のストゼロが製造法教えてくれそう

 

 

@プニキ「ねぇ今どんな気持ち?」@

 

 

「プニカスぅぅぅぅ!! 〇ねえええぇぇ!!!」

 

コメント

:草

:恨みを感じる笑

:続きまってます!

 

 

@ストゼロ「ところで、このロング缶を見てくれ こいつをどう思う?」 すごく・・・大きいです・・・@

 

 

「ウホッ! いいストゼロ…」

 

コメント

:ウホッ!(清楚)

:どんなネタでも通じる女

:ストゼロに個体差があるのか(困惑)

:まぁストゼロって実質ポ〇モンだしな

:ファ!?

:中毒性なら確かに一緒……なのか?

 

 

@ストゼロの良さを30文字以上50文字以内で答えよ。さすればストゼロが降りてくるだろう。@

 

 

「ストゼロよ、すこすこのすこ すこゼロさ」

 

コメント

:30字以上ですらねぇ!

:俳句www

:すこゼロ好き

:大草原

 

 

@目標にしている配信者さんって居ますか?@

 

 

「うーん、悩むけどやっぱり一番に浮かんだのは晴先輩かなぁ。 あんな風に一番に立って多くの人を引っ張れる配信者になりたいな」

 

コメント

:やっぱハレルンだよな!

:王道を征く

:三期生入る前に言われてた『二期生を全て足して割ることを忘れた女』っていう渾名好き

:シュワちゃんとコラボしたら絶対神回になる

 

 

@今まで素を出さないようにするの大変じゃなかった?@

 

 

「うーんどうなんだろ? 前はかなり配信前に気を引き締めたりしてたから、今思ってみると張り詰めた感じはあったかもしれないなぁ」

 

 

@好きな物ならたとえ醜態を晒したとしても

 とことん全力で楽しむのが人として正しいと思います。

 全力でストゼロガンギマリ過ぎてBANされないようにね。

 路線変更しても淡雪ちゃんの事は大好きです!

 素の自分を出すのは素面だとまだ怖いかもしれませんが

 気兼ねなく素の姿を出せる日が来ることを願っています。@

 

 

「ありがとー! でも最近ね、素の自分のことを受け入れられるようになってきたんだよね。 清楚な淡雪を捨てるつもりは全然ないけど、新たな武器を手に入れたみたいに捉えられるようになったの! きっとこれも配信を楽しいって言ってくれる皆のおかげだね!」

 

コメント

:いい話だなぁ…… ¥30000

:まじで今はライブオンの中でも屈指の人気ライバーだからなぁ

:凄まじいキャラだけど憎めないのはライブオンの人事流石だなって思った

:ホントに報われてよかった ¥3000

:ヒント、縦読み

 

「お!? ちょっと待って凸来た!」

 

ウキウキで通話画面を確認する。

凸に来てくれた最初のライバーは……光ちゃんだ!




凸配信とは言ってもそこまで長引かせるつもりはないから安心してね!
活動報告にてマシュマロ募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます。
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

収益化記念配信3

「こんぴかー! 祭りの光は人間ホイホイ! 祭屋光でーす! シュワちゃん収益化おめでとー!」

「ありがとー!!」

 

コメント

:こんぴかー!

:三期生の良心や

:良心……? (日常的に十時間越えゲーム耐久)

:大丈夫か? この女光ちゃんのママとなりシコってた女やぞ ¥1000

:??? どういうことや(初見勢)

:悲しいことに言葉通りの意味なんや……

:当たり前のようにシュワちゃん呼びなの草 ¥600

 

「信じられないくらいの来場者数……シュワちゃんホント人気者になったなぁ。 えへへ、なんか感慨深いね! こんなこと言うと変かもしれないけど、毎日頑張ってたの知ってたから娘の成功を喜ぶママみたいな心境だよ!」

「頑張れたのはずっと気にかけてくれた光ちゃんのおかげだよ!」

「ありゃまー! えへへ、ちょっと泣きそうかも」

「なんか配信なのに恥ずかしいね! あと私は光ちゃんのママになりたいなぐえへへへへ!!」

 

コメント

:は?

:最後のシュワシュワ頭のせいでてぇてぇ寸止め食らって草

:悔い改めて

:帰って、どうぞ ¥1919

:そうだよ(便乗) ¥810

:配信の主役がこの扱いであるwww

 

「そ、それはそうと光ちゃん! これからはゲームとかも買えるから今度一緒になにかしようよ!」

「お、いいねぇ~! あ、今度ダン〇ボコントローラーでダーク〇ウルプレイするけど、一緒にマルチやっちゃう!?」

「……ほ、他になにかないかな? ほら! 専コン繋ぐの大変そうだし!」

「うーん、それならリング〇ィット最大負荷RTAで競争しよう!」

「なんでそんな苦行ばっかなの!?」

 

コメント

:草

:いつもの光ちゃんやww

:発想がドMのそれ

:光ちゃん鬼畜ゲー好きだからなぁ

:ここでほいほいついていかない辺りまだあわちゃんの人格残ってそう

 

「ご、ごめんごめん! テンション上がりすぎて完全に自分の好みで選んじゃった! うーん、それならシュワちゃんはなにやってみたい?」

「うーん私かー。 定番のマ〇カとかスマ〇ラとかは絶対やりたいなぁ。 あ、あとはゆず〇フトのゲームやりたい!」

「ゆず? なにそれ?」

「盛り上がるゲームだよ、いろんな意味で」

 

コメント

:ファ!?

:下ネタじゃねぇか!

:前言撤回こいつはシュワちゃんだ

:エ〇ゲで草

:大草原不可避

:光ちゃん逃げて!

 

「新作の喫茶ス〇ラ、とかサノバ〇ィッチとかやりたいぜ」

「あ、サノバ〇ィッチは聞いたことある!」

「え゛……ちなみにどこで?」

「前に事務所でシオン先輩が聖様に七夕の願いなに書いた? って聞いたら『サノバ〇ィッチヒロインのオナ地さんをロー〇ー責めする』って書いたって聖様言ってたの聞いた!」

「事務所でなに言ってんだあの変態ガチレズ女」

 

コメント

:おいwwww

:とても先輩に対する渾名とは思えない笑

:今日のお前が言うなスレはここですか?

:自己紹介かな?

<宇月聖>:ドSなシュワちゃんもちゅき 

:本人で草

:喜ぶのか(困惑)

:だめだこいつら、はやくなんとかしないと

:本当にこの二人仲良くなったなぁ

 

時間も時間なので、名残惜しくも光ちゃんの凸はここらへんで終了になった。

 

その後はコメント欄にも来てくれていた聖様が凸しに来てくれたり――

 

「淡雪君、一緒にサノバヤラナイカ?」

「エ〇ゲコラボは草、まぁやりますけど。 あ、そういえば凸の定番ネタやりたいので聞きますね、今パンツの色何色です?」

「はいてないよ」

「収益化記念配信で収益化剥奪させる気ですか?」

「おかしいな、質問に答えただけなのに怒られたぞ?」

 

さっきの告知通りましろんが来てくれたり――

 

「新立ち絵の見どころはダボTのチラリズムとダボTとショーパンのマリアージュによるはいてない風の太ももかな」

「煩悩が詰まったような立ち絵だね!」

「それ褒めてるの? まぁその通りなんだけど」

 

更にはシオン先輩まで来てくれたりした――

 

「あ、シオン先輩」

「ん? なあに?」

 

 

@シュワちゃん。シオンママに哺乳瓶にストゼロ入れて呑ませて貰いたくないですか?@

 

 

「これと似たような要望が沢山来てるんですけど、どうします?」

「意味わかんないよ!」

 

コメント

<宇月聖>:ガタッ! ¥50000

 

「ちょ! なにやってるの聖様!?」

「これは引けないですねシオン先輩……」

「え!? 本当に!? 本当にする流れなのこれ!?」

「乗るしかない、このビッグウェーブに!」

「乗れてるのは二人だけ! 私流されてるだけだから! まぁどうしてもって言うならいいけど!」

「いいのか(困惑)」

 

 

こんなに多くのライバーが来てくれるなんて、本当にライブオンはあったけぇなぁ……

お、まただれか来たぞ!

 




この度新しく、ライバーにやってもらいたいことや見たいシチュエーションを活動報告『リクエスト募集』にて募集を始めました!
『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
ぜひ気楽に書き込んでみてね!

いつも通り活動報告にてマシュマロも募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、同じく本編にて採用されます!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

収益化記念配信4

「うふふ、こんばんわ。 みんなを癒しのきょくぢ…………極致に案内する柳瀬ちゃみお姉さんがきたわよ♥」

「はい! というわけで同期のちゃみちゃんがきてくれましたー! これで同期は全員来てくれたことになるね!」

 

コメント

:噛んだ

:平常運行だから気にしてやんな

:声ブルッブルに震えてますよ

:震わすのは胸だけで、どうぞ

:ちゃみちゃまは外見と中身のギャップならシュワちゃんと並んでるまである

:こんな色っぽい見た目しておいてコミュ障拗らせまくってるからなぁちゃみちゃま

:てかなんでもっと早く来なかったんや! もうこいつ頭の中シュワっシュワのハッピーセットやで! ¥5000

 

「うふふ、本当は最初から配信見てたんだけど、誰かと通話タイミング被らないかとかなに話そうかとか考えてたらいつの間にかこんなタイミングになってたわ♥」

 

コメント

:コミュ障あるある、周りを気にしすぎてタイミングを失う

:分かりみが深い

:見た目は大人、頭脳は俺ら

:そ、ソロ配信の時はセクシーなお姉さんだから!

 

「ちなみに今緊張しすぎであれだけ考えてた会話デッキ全部忘れたわ♥」

 

コメント

:死のデッキ破壊ウイルスかな? ¥10000

:草

:ぽんこつお姉さんすこ

 

「ねぇちゃみちゃん」

「ん? な、なにかしら?♥」

「結婚してくれない?」

「はいいいぃぃぃ!?!?❥」

 

コメント

:いつもの

:初手求婚安定

:安定どころか場合によっては人生詰むレベルの危険手なんですがそれは

:精○スプリンクラーならぬストゼロスプリンクラー

:体からストゼロだすのか(困惑)

:まぁシュワちゃんから出る体液なんて全部ストゼロみたいなものだし

:ひらめ……ひらめいっ…………閃かない

 

「いや私ね、最近毎日ちゃみちゃんのasmr聴きながら寝てるの」

「う、うん、ありがと♥」

「だからね、もうちゃみちゃんなしじゃ眠れない体になっちゃった。もうちゃみちゃんがいないと生きていけないね」

「え、えええ!?❥」

 

コメント

:草

:ストゼロなしじゃ生きていけないの間違いでしょ

:いや、両方だな

:酒と女なしでは生きていけない女、淡雪

:業が深すぎる笑笑

 

「もうこれはね、ちゃみちゃんには私をこんな体にした責任を取って結婚しないとだめだと思うの」

「そ、そうなの?♥」

「そうだよ!」

 

コメント

:そうだよ(便乗)¥810

:流されそうになってて草

:ちょろちょろsexyポンコツコミュ障お姉さん

:属性の暴力、アルバ〇リオンかな?

:ちょっと待て! その理屈で行くと俺らとも結婚してもらう責任があるぞ!

:そうだよ(便乗)!!

:そうだよ(便乗)!! ¥30000

:みんなこぞって便乗しだして草

 

 

「責任……とってよね!」

「わ、分かったわ! 私は私なしじゃ生きていけなくなった皆と結婚します!♥」

「成し遂げたぜ」

 

 

そんな流れでちゃみちゃんが皆の嫁になったところで凸は終了となった。

ちなみに後日《皆の嫁》がちゃみちゃんの代名詞になってめっちゃ照れてた。たまらねぇぜ。

 

お、また凸来た! やばい! この流れだともしかすると全員来てくれるかもしれないぞ!

 

「やほー! みんなの心の太陽、朝霧晴がきたよ!☀」

「……わーうれしいなーやったー(棒)」

 

コメント

:ついにキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

:ハレルン!

:ライブオンの諸悪の根源!

:生きるサブカル

:なんでそんな棒読みなんやwww

:あれ? さっき尊敬してるみたいなこと言ってたから来たら発狂すると思ってたんだが

:いやまて! こいつネコマの可能性があるぞ!

:あ、なるほど笑

 

そうっ! 憧れの晴先輩が来てくれたのにも関わらずこの塩対応、それは凸の送り主からこれが晴先輩の物まねをしたネコマ先輩だと分かっているからだ!

ネコマ先輩物まねがめちゃくちゃうまいからよく配信でも披露してるんだよね。

いやぁ、ネコマ先輩もバレるのを分かったうえでネタとしてやってるんだろうけど、それにしたってクオリティ高いなぁ……もう本人にしか聞こえないじゃん!

……いいこと思いついちゃった! あえて返答に困る質問をしてネコマ先輩を困らせてやろう!

それではまずいつものから♪

 

「晴先輩、私アーカイブも配信も全て見てるくらい晴先輩のこと好きなんですよー、結婚してくれません?」

「いいよー!☀」

「え゛」

 

許可されてしまった! え? 大丈夫これ? ネコマ先輩あとで晴先輩に怒られたりしない?

 

「……こ、今度一緒に歌コラボとかしませんか!」

「歌コラボ! いいね! 実は晴もシュワッチと歌ってみたいと思ってたんだ!☀」

「お、じゃあ一緒にニホン〇ミカタ-ネ〇ダカラキマシタ-とか歌いません?」

 

こ、これならどうだ!

 

「良いよ! 最高に盛り上がりそうだね! その次は俺ら東京〇行ぐだとか歌っちゃおうか!☀」

 

あるぇ~? 全く通じないゾ~?

 

「…………一緒にコオロギとか食べます?」

「いいよ! 虫だってちゃんと食べられるってこと広めちゃうか! 一種類だけだとつまんないから幼虫とーデュビアとータランチュラとー☀」

「ヒエッ!?」

 

コメント

:無敵で草

:シュワッチwwwウルト〇マンじゃねぇかwww

:ネコマ……いいやつだったよ……

:ネコマこれはハレルンに虫食わされますわ

:んん? これネコマ……んんん??

 

「さ、最後に下着の色何色ですか!?」

「黒のえっちぃのだよ☀」

「うおおおぉぉぉぉ!?!?」

 

こんな感じで最後まで翻弄されっぱなしで晴先輩に扮したネコマ先輩の凸は終わったのだった。

てかこれネコマ先輩大丈夫? 明らか物まねでやっていいライン超えてなかった? それが一番心配だ。

 

「……あれ?」

 

なぜかもう一回ネコマ先輩から凸来てるぞ?

 

「にゃにゃーん! ストゼロ匂いに誘われて参上! 昼寝ネコマだよ☆」

「え? あの、これ二回目なんじゃ?」

「ん? あ、さっきのはそばにいた晴先輩だぞ☆」

「……はい?」

「さっきの晴先輩だぞ☆」

「……」

「本人だぞ☆」

 

全身から一気に血の気が引いていく。

え、もしかして私憧れの晴先輩にとんでもないこと聞いてた?

求婚から迷(名)曲コラボの誘いから食虫からしまいには下着の色まで……

 

「せっかくの収益化だから張り切ってサプライズしないとって晴先輩張り切ってたぞ☆」

「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」

「草だね☆」

 

待ちに待った収益化記念配信は、一応はライブオン所属ライバー勢ぞろいの有終の美で終わりました!




なんとこの度、同じくV系の小説を書いているはしびろこう氏からファンアートをいただいてしまいました!

【挿絵表示】

いやぁこう見るとシュワちゃんかわいいっすね、中身はお察しですが笑
それにしてもファンアートだなんて嬉しい限りですね! 本当に続けてきてよかったと思いました!
感謝感激です!

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

リン〇フィット配信1

収益化配信から数日が経ち、心の余裕も生まれて今の私は配信を心から楽しめるようになっていた。

さぁ、今日は休肝日なので素面での配信頑張るぞ!

 

「――皆様こんばんは。今宵もいい淡雪が降っていますね」

 

コメント

:キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

:おっ、今日は清楚モードか?

:お酒は入ってなさそうだが

:まってた ¥211

:初手求婚デッキ使いリスペクトで、結婚してくれない? ¥50000

 

「へぁ!? あ、赤スパありがとうございます! 結婚は私いっぱい嫁いるけど大丈夫ですか!?」

 

コメント

:草

:ブ〇リーみたいなリアクションで草

:いきなり不意を突かれたからか変なこと言ってるなwww

:清楚(多妻)

 

「こ、こほん! さて、今日はとてもとても『清楚』な淡雪です。今回はマシュマロ返した後に、念願だったリン〇フィットをプレイしたいと思います。これも全てリスナーの皆様のおかげです、本当にいつもありがとうございます!」

 

コメント

:推しが嬉しそうでたまらねぇぜ ¥2000

:世界一幸せになって、どうぞ

:お、ええやん! 最高負荷待ってたで!

:リン〇フィット最高負荷RTAと聞いて来ました ¥1000

<祭屋光>:やっと分かってくれたんだね!

 

「普通にやります! たまには健康的に運動したくなっただけなのでドMに目覚めた訳じゃありません!」

 

コメント

:ほんとぉ?

:いつかやってる未来が見える

:まぁ普通にやってもリン○フィットきついし良いもん見れるやろ!

:それはある、舐めてかかったら翌日動けんかった

<祭屋光>:ねぇねぇ淡雪ちゃん! 私もやりたくなったから配信でプレイしてもいい?

 

「あ、全然いいですよ! 後でアーカイブ見ます!」

 

コメント

:まじか!

:あれ? シオンママも今日リン○フィットやるって言ってなかったっけ?

:マ?

:よし、多重視聴の準備だ

:これは比較すると死ぬほど草生えそう

 

「え、そうなんですか? なんか不吉なこと言ってる方もいますけど、ま、まぁとりあえずマシュマロ返しましょうか!」

 

 

@シュワちゃんってお料理出来る人? どの程度出来る?@

 

 

「貧乏生活してたのでそこそこ自炊はできますよ、ふふん!」

 

コメント

:ストゼロを調味料に使ってそう

:塩、コショウ、ストゼロって感じで

:ちょっと意外

:自慢げなのかわいい

:これがギャップ萌えか

 

「ぎゃ、ギャップ? なんですかーそれ(棒) ちなみにストゼロは肉料理に使うとやわらかくなっていい感じです」

 

コメント

:なんだかんだコメント答えるのホントすこ

:ストゼロと肉の相性はガチ

:でもそのまま飲みたそうな顔しながら使ってそう

:ちょっとかわいくて草

 

「ハイ次行きますよ!」

 

 

@結婚してください

あ、やっぱり酒飲みはちょっと……

ごめんなさい……@

 

 

「あ、じゃあ私大丈夫ですね」

 

コメント

:は?

:は?

:は?

 

「つ、つぎ!」

 

 

@(^ω^)つストロングゼロ@

 

 

「……あ、貰えるんだったら貰っていきますねー」

 

コメント

:一瞬で矛盾して草

:清楚が欲望に負けてる笑

 

 

@マシュマロだと思った? 残念! シジミだよ!@

 

 

「シジミがトゥルル!」

 

 

@シュワちゃんの配信見てストゼロ(500ml)に初挑戦したのですが

そのサイズがあまりにも大きくて半分くらいしか入りませんでした

入りきらなかったストゼロが不完全燃焼で困っているのですがどうしましょう@

 

 

「あらあら、それは無理して飲んだりしてはダメですよ! ところでお家はどちらにありますか?」

 

コメント

:おい!www

:貰いに行く気満々で草

:間接キスするための功名な罠の可能性が微レ存

:ちょっと5000ml缶買ってくる

:多すぎで草

 

「よし! さてさて、こんなところでそろそろリン○フィットやりましょうか!」




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

リン〇フィット配信2

《リン〇フィット》フラフープのような特徴的なコントローラーを使い、これを押したり伸ばしたりすることでRPG風のストーリーを進めていく革新的ゲームだ。

奇抜な見た目ではあるが、健康的な運動が家の中でできることやプレイの楽しさにより大ヒットを記録したゲームでもある。

私自身ずっとずっとプレイしてみたいと思っていたゲームなので、ようやく手に入った今正直気分は高揚している!

 

「さて、完全初見プレイなのでまずは設定からですかね」

 

性別やら色々入力してー……

 

『同年代と比べるとあなたは普段どれだけ運動している方ですか?』

1かなり運動している

2そこそこ運動している

3あまり運動していない

4全然運動していない

 

「スーッ……」

 

なるほど。

 

コメント

:呼吸音で草

:4

:4でしょ

:ニート言ってたしな笑

:汗かくとアルコール蒸発しちゃうからね、品質保ってるんだよ察してやれ

:人間かストゼロかこれもうわかんねぇな

 

「な、なにを言ってるんです? 私まだピチピチですよ? まぁ美しい体型維持の為の日々の運動を考えると2辺りが妥当ですかね」

 

コメント

:は?

:シュワシュワの間違いでしょ

:いや待て、実はシュワちゃんはストゼロお魚味なのかもしれない!

:まずい(確信)

:2が嘘だとしたらまずいですよ!

:ここは正直な方がええで!

 

「え、そうなんです?」

 

コメント

:後で地獄を見たいなら2選んでどうぞ

:ただのゲームだと甘く思ったら死ゾ

:一番いいのを頼む(1希望)

 

「すみません嘘つきました4です、4でお願いしますちなみに太ってはないのは本当です」

 

コメント

:はいwww

:正直に話せてえらい ¥10000

:運動よわよわだと!? これはセンシティブに期待

:ちなみに光ちゃんは運動は人並と言っていたのに迷わず1を選びました

:流石期待を裏切らない

 

「ええと次は……」

 

『どれくらいハードなフィットネスを求めていますか?』

1ガチンコ

2しっかり

3そこそこ

4おきがる

 

「……どうしよ」

 

コメント

:ガチで悩み始めたw

:これは後で変えられるで

:ちなみに光ちゃん(ry

 

「え、ほんとうですか? それなら3のそこそこでいこうかな」

 

『あなたの体重を教えてください』

1入力する

2後で入力する

 

「スウウウゥゥゥゥッ……」

 

そういえばこんなのあったなぁ。

 

コメント

:迫真の呼吸音

:wktk

:さぁ、どうぞ! ¥2000

:設定するだけでおもしろい女

:よろしくお願いさしすせそ!

 

「えっとー」

 

カチッ! カチッ! カタカタカタ!

 

「49kgですね!」

 

コメント

:ん?笑

:なんだ今のパソコンいじる音笑

:冗談はよしてくれ

:これ軽いの?

:身長が165と高いはずだからかなり軽いと思われ

:おい! 49kgって身長165センチのモデル体重じゃねぇか!

:草

:シュワちゃんならストゼロの重さ測りに行ってた

:大草原や

 

「あはは、流石に冗談ですよ! 体重は後で入力しておきますね」

 

コメント

:伝統芸能体重ばれの前振りですか?

:体重ばれしそうなライバーランキング堂々の1位

:ちなみに某一期生は1.989×10の30乗kgの太陽の重さで行こうとして無理だったもよう

:はたして頭いいのかおバカなのか……

 

ええと次は……

 

『次はコントローラーをあなたの力に合わせて調整しましょう』

 

お、やっとリン〇フィットっぽいのがきた!

どうやら上限100の数値で測るみたいだ。

 

『全力で押し込んで!』

 

「いきます! ふんっ!」

 

『50』

 

「お、これどうですかこれ!」

 

コメント

:クソ雑魚押し込みやめてくださいよwww

:うん、分かってた

:大丈夫? ストゼロの力借りる?

 

「は? 見てろよ、お゛ら゛ぁ゛!!」

 

『63』

 

コメント

:おっ伸びたやん!

:声がね……

:挑発耐性0

:清楚を捨てて力をとった女

:かっけぇ(思考停止)

 

な、なんか設定だけですごい疲れたけど、やっとこれでゲーム本編がプレイできるようだ……




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

リン〇フィット配信3

コメント

:さぁ、比較視聴始めるぜ!

 

 

『下に向けて押し込んだままキープして!』

 

【神成シオンの場合】

 

「ふん! うぅ、はぁ、はぁ、ふ、普通に堅いよこれぇ……」

 

コメント

:エッ!

:たすかる ¥30000

:吐息はセンシティブの塊

:夜のリン○フィット

:画面見てないと下ネタにしか聞こえないw

 

【祭屋光の場合(最高負荷)】

「ぐあっ! ふふ、これは中々にキツイね、明らかに私の今の実力と比例していない大きな壁だ。だけどその壁を壊してこそ私! 壊してこそ人生! 人生太く生きなきゃな、そうだろ?」

 

コメント

:何言ってんだこの子www

:少年漫画かな?

:一体誰に語り掛けてるんですかねぇ……

:本人が楽しそうならそれでよし! ¥1000

:そのでかい壁はゲームの設定を使って自分で建てたものなんやで

:草

 

【心音淡雪の場合】

 

「え、噂には聞いてたけどこれきつすぎない!? あっ、くぅぅぅぅ、はぁ、はぁ…………お゛ゥ゛」

 

コメント

:おい笑

:途中までエチエチだったのに……

:最後の声完全に日〇大コール

:ほんま運動よわよわなんやなw

:マジでゲロらない程度にな!

 

 

『スクワット』

 

【神成シオンの場合】

「い、いや! スクワットは嫌! え、やらないとだめ? そんなぁ……ううぅ……ぁッ ううぅ……ぁッ」

 

コメント

:これはドS歓喜

:もろ喘ぎでシコ

<宇月聖> ¥50000

:ファ!? 性様!?

:この状況で無言スパチャは意味深だからやめろwww

 

【祭屋光の場合(最高負荷)】

「ははは! いいねぇ! 戦いの中で人は己の中にある闘争本能を蘇らせる!」

 

コメント

:どうしてこんな苦行で笑っていられるのか…

:もうだめだ、ガ〇ダムに出てくる戦闘狂の強化人間にしか見えなくなってきた

:ゲームに本気な姿勢すこ

:本気過ぎて目が血走ってそうなんですがそれは

:闘争本能が蘇る→アーマー〇コアの新作が出る

 

【心音淡雪の場合】

「ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ!!!!! フ ウ゛ウ゛ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ン!!!! フ ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥン!!!!(大迫真)」

 

コメント

:うるせぇぇぇ!!!

:あれ? 配信いきなり無音になったぞ?

:鼓膜破れてますよ

:せいそ……

:あ、おい待てい(江戸っ子)、叫んでるだけだから多少はね?

 

 

『プランク』

 

【神成シオンの場合】

「あああぁぁぁぁッ、もうだめ! はやく! 早く終わってぇ!」

 

コメント

:ヌッ!

:ふぅ

<宇月聖>さて、銀河の誕生について考えようか

:おいwww

:賢者モードで草

 

【祭屋光の場合(最高負荷)】

 

「命は投げ捨てるもの、逝くぞ」

 

コメント

:やはりヤバい

:ト〇かな?

:ナギッ!

:これを渡しておこう、苦痛に耐えられぬ時に飲むがいい(ストゼロ)

:えっ、なにそれは……(ドン引き)

 

【心音淡雪の場合】

 

「オ、オホー! んぎぃ! あああ!! う゛ぅ、う゛ぅ、あ、あひぃ!」

 

コメント

:あーもう無茶苦茶だよ

:これが噂に聞く水の呼吸ですか?

:0の呼吸でしょ

:抜きゲーかな?

:相変わらずのあわちゃん崩壊で草

 

みんな、リン〇フィットをすころう!




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

閑話 ある日のましろんの配信

「どうもこんましろー。ましろんこと『彩ましろ(いろどり ましろ)』です」

 

コメント

:こんましろー!

:生きがい

:こんましろー!!

:ああぁええ声なんじゃぁ~

:確かにこの中性的だがやわらかい声は一度聞くと頭から離れない

 

挨拶と同時にどっと勢いを増して読むことさえできない速度で流れるコメント欄。

もう回数を覚えてないくらい配信してるけど、今でもこの瞬間は自分に興味を持ってくれてる人がこれだけ沢山いるという実感があって心が躍るね。

ふふっ、懐かしいな。初配信の時はドキドキで配信寸前まで同期のあわちゃんと通話して心を落ち着けてたっけ。

 

「今日は前の配信で途中まで描いてたあわちゃんの絵を完成させるよー」

 

コメント

:プシュ!

:アカンもうこの途中の時点で分かる愛情たっぷりなやつやん!

:確かに明らかに作業で描いたわけじゃないのが分かるな

:ママだからね

:同期にママがいる女

:渾名が増えたww

:V界特有のパワーワードすこ

 

「ふふっ、僕は自分が描くものならどんな絵にだって最大限の愛をこめるよ。それがプロだと思うしね」

 

コメント

:イラストレーターの鑑

:最大限の愛(おもに胸、太もも、鼠径部)

:イラストレーターの鑑(再認識)

 

「僕は人間としての感性に正直なだけだよ、まずは太ももから描いていこうか。それとさっきの話だけど、まぁあわちゃんに特別な思いがあるのは否定しないよ」

 

コメント

:お?

:てぇてぇくる!?

:キマシてええんか!?

 

「アバターをデザインしたのは勿論だけど、なんだかんだ僕が初めて交流を持ったライバーでもあるからね。そうだ、あわちゃんからは普段からなんでも喋っていいって言われてるからちょっとだけ昔話でもしようか」

 

昔のまだVTuber生活に不慣れだった時を思い出す。

 

「懐かしいなぁ、あの頃のあわちゃんはちょっと自信なさげだったね」

 

コメント

:確かに

:常識人枠かと最初思ってた

:今は自信を持ったというより恥を捨てたなwww

:シュワちゃん化は誰も予想できなかった……

 

「確かにねぇ。でもね、僕あわちゃんもシュワちゃんもVTuberへの愛は一切変わってないと思うんだよね。あれだけはっちゃけたことしててもなんだか憎めないしむしろ応援したくなる。そう思わせるのはあわちゃんが本気でVTuberを愛してるのがなんとなく皆にも伝わってるからだと思うんだ」

 

コメント

:なるほど

:前収益化でガチ泣きしたくらいだからなぁ、人生かけてやってるんやろなって

:どんだけ酒が入っても自分以外のライバーのことすこりまくってるしなぁ

:多分ライバーの知識だったらライブオンで一番物知りでもある

:なんだかんだ一度リスナーの前で約束したことはやり通すのもすこ

 

ちょっとリスナーに話すのが恥ずかしいからここでは言わないけど、実は僕でも自信がなくなるときとかもあって、そんなときにも一番真剣に話を聞いてくれたのはあわちゃんだった。

自信を取り戻させるために僕の好きな面をひたすらに挙げ始めて思わず赤面しちゃったときもあったなぁ……

 

「まぁそんな姿を僕ずっと見てきたからさ、応援したくもなるよね。アバターのイラストを初めて見てくれたときも泣いててね、ほんと絵師冥利に尽きるよね」

 

コメント

:娘自慢ママすこ

:もうすでにましろんもあわちゃんに落ちていたのか

:ライブオンのライバーを全員嫁にする勢いな女

:クーデレましろんたまらぬ

 

「まぁそんなわけで、僕は勿論シュワちゃんも含めてあわちゃんが大好きだよって話でした。今彼女が楽しそうに配信してる姿を見てるとちょっとこみあげてくるものがあるよね。まぁお酒飲んでると大体はシュワちゃんがとんでもないこと言い出して引いてくんだけど」

 

コメント

:草

:キマシタワー

:最後のがなければてぇてぇの過剰摂取で逝くところだった

:シュワシュワましましをすこれ! よ!

:なおここまでの話異常なクオリティの高さとスピードで太ももを描きながら語ってる模様

 

「太ももの座った時のふにっとした感じとかニーハイが食い込んだ感じとかたまらないよね」

 

コメント

:今日もライブオンは平常運航や




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ちゃみちゃんとオフコラボ1

それはある日の配信中に起きた出来事だった。

 

「そんなわけで、女体盛りは素晴らしいわけなんですよ……あれ?」

 

コメント

:聞き取れない

:シュワちゃんー?

:かなりノイズがひどいな

:ネット障害?

:原因マイクっぽくね?

 

いつも通り雑談配信をしていたのだが、どうもリスナーに声がうまく届いていないようだ。

色々マイクの設定をいじってみてもノイズの酷さが変わるだけ、試しにネット回線の方を確かめてみても問題なくつながっている。

最後に配信サイトの不調の可能性も考え他のライバーの配信を見てみたがこちらも異常なし。

うん、どうやらマイクが壊れてしまったようだ。

まぁ初配信からずっと毎日使い続けてたからなぁ、これも仕方ないのかもしれない、むしろよく頑張ってくれたよ。

流石にこのまま配信を続けるわけにもいかないので、この日はこれでお開きになってしまった。

予備のマイク買っておけばよかったなぁ……これはリスナーにも謝らないと。

 

@マイクが壊れちゃったみたい!

 続けたいけど無理そうだから今日は終わりにするね……

 本当にごめんなさい! すぐにマイク新調します!@

 

SNSの呟きで謝りを入れ、その日はおとなしく眠りについたのであった――

 

「んんっ……ふぁああ……あれ?」

 

翌日の朝、二日酔いもほとんどなかったのでどんなマイクを買おうかと考えながら朝食を作っていたのだが、スマホを見るとSNSにちゃみちゃんからDMが来ていた。

 

<柳瀬ちゃみ>・マイクだったらもしよかったらお古でいいならあげようか? 

<心音淡雪>・え、ほんと!? いいの!?

 

思わぬところからの助けの手が差し伸べられた。

正直収入が安定した今でも昔の経験から貧乏癖が抜けてない私からしたらすごくありがたい話だ。

 

<柳瀬ちゃみ>・実はasmr配信をしているうちにマイクに興味がでてしまって、使う頻度がすくないやつが結構余ってる。

       ・貰ってくれると助かるくらいだよ!

 

とのことだったので――

 

「こんにちはー!」

「いらっしゃい! 柳瀬ちゃみこと『藤田みちる(ふじた みちる)』よ♥」

「心音淡雪こと田中雪です! 今日はお世話になります!」

「ふふっ、まぁ今日は私たち以外誰もいないしライバーとしての名前で呼んでも大丈夫ね♥」

「そうですね!」

 

なんとちゃみちゃんのお家に来てしまいましたー!

どうしてこうなったかというと、最初はマイク宅配で送ろうかという話になったのだが、どうやらちゃみちゃんも都内在住らしくどのマイクがいいか選んでほしいからもしよかったら家来る? と言われてしまったのだ!

ちなみに丁度いいからオフコラボで配信することも決まったよ!

それにしても、予想通りではあったけどちゃみちゃん私より年上だなー。なんというか優し気なお姉さんって感じだ。

自己紹介も済んだのでお家に上げてもらう。

 

「じゃあ適当にかけてて、私ちょっとお手洗い行ってくるね♥」

「あ、分かりました!」

 

ちょっと意外なのはすごく対応が落ち着いてるところだ。いつも通りコミュ障全開なのかなと思ってた。

でも喋り方は普段の配信の時と全然変わらないんだよなぁ……不思議だ。

 

「さてさて、マイクこれだけあるんだけどどれがいい?」

「え、なにこの数!? これだけの中から選んでいいの!?」

 

しばらく座って待っているとトイレから帰ってきたちゃみちゃんが箱いっぱいにマイクを詰めて帰ってきた。

いくらライバーとはいえあまり使ってないマイクだけでこれはすさまじい数だ。

しかも状態がかなり綺麗だ、新古品って言ってもいいくらい。

本当にこんないいもの貰ってもいいのだろうか……

 

「ええ勿論。欲しかったら普通のマイク以外にasmr用のもあげるわよ?♥」

「まじで言ってます?」

「数が増えすぎてもう使いきれないからコレクションみたいになってきちゃったの。せっかくのマイクなんだから誰かに使ってあげてほしいのよ♥」

「本当にありがたいです……」

「じゃあ好きなの選んでね! それじゃあ私はお手洗いに行くわ♥」

「へ? さっき行ったんじゃあ?」

「わ、私尿に関してはフルオートというより三点バーストって感じなの!♥」

「はい!? どういうことです!?」

「てなわけで行ってくるわ!♥」

 

そういうとバタバタと本当に再びトイレにこもってしまった。

……なんか色々予想がついてきたぞ。

その後はありがたいことにasmr用も合わせてマイクを2つも頂いてしまった。

 

「よしよし、じゃあ私はまたトイレに……♥」

「……ちなみになにしに行くんです?」

「もう、同性でもそんなこと聞くのはどうかと思うわよ淡雪ちゃん!♥」

「ジーーーッ」

「だからほら、三点バーストが♥」

「ジーーーーーーッ!」

「……く、クールタイムに行くのよ♥」

「クールタイム?」

「緊張しすぎて心拍数やばめだから度々トイレで落ち着けてるのよ♥」

「あぁ、やっぱりそんな感じですか……」

 

さっきは落ち着いてるとか言ったけど、やっぱりちゃみちゃんはちゃみちゃんだったようだ。

この感じだと話し方もわざとこうして少しでも話せるようにしてるっぽいな。

 

「いやマジで心臓バックバクよ? 私の心拍音……聴いてみる?♥」

「いや言葉だけ聞くと色っぽいですけど、状況が状況なので全然ときめかないですね」

「だってぇ……❥」

「でもこの後の配信中にもトイレ行きまくるのはまずいでしょう? 排泄物製造工場って渾名付いちゃいますよ?」

「……でもそんな渾名付けるの間違いなく淡雪ちゃんの方のリスナーだよね?❥」

「まじすいません」

 

そんな感じでとりあえず頑張って一緒の空間にずっといてくれるよう説得はできた。

目がちょっとでも合うと恥ずかしそうにすっと下を向いてしまうけど、これはこれで外見とのギャップもあって萌えるな。

コミュ障お姉さんはいいぞ。

その後は夜から配信を開始するのでなんと、夕食を作ってくれることになったのだ!

私も料理はまぁまぁできるので手伝いながら完成を楽しみにしていたのだが……

 

「はいどうぞ!♥」

「……」

 

なんで当たり前のようにストゼロが出てくるんですかねぇ!?

 

「あ、もしかしてちゃみちゃんもストゼロ飲むんです?」

「ううん、私は普段飲まないし飲んでもワインとかカクテルとかかな♥」

「……じゃあなんでこれが冷蔵庫から出てくるんです?」

「さっきマネージャーさんに淡雪ちゃんとお家でオフコラボしていい? って一応確認とったら『ちゃんとストゼロ用意しておくんだよ!』って言われたの♥」

「ライブオン屋上に行こうぜ…久しぶりに…切れちまったよ」

「プニキのとき切れてなかった?♥」

 

いや本当にライブオンの社員は理解がありすぎてたまにこっちが困惑するよ!

 

「えと……飲まないの?❥」

「飲みます(即答)」

 

そんな悲し気な目をされては飲まないわけにいかない。というより本音を言えば飲みたいしね。

今日の配信もカオスになりそうだ……




次回マシュマロ回なのでよかったら送ってね!

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ちゃみちゃんとオフコラボ2

「よっしゃー配信始めるどー!」

「うふふ、こんばんわ。みんなを癒しの極致に案内するのは今日絶対無理な柳瀬ちゃみお姉さんがきたわよ♥」

 

コメント

:キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

:ファ!? シュワちゃんやん!?

:異物混入してて草

:シュワちゃんとオフコラボ、何も起きないはずもなく

:ちゃみちゃまの貞操があぶない!

:完全にシュワちゃん危険物扱いで草

:開幕敗北宣言ネキ好き

 

今回のコラボは事前に告知していたこともあって始まりからすごい同時接続者数だ。

いいねぇ盛り上がってきたよぉ!

 

「おらおらお前らオフコラボだぞー? 私なんてさっきからずっとちゃみちゃんに背中から抱き着いてムギューしてるんだぞいいだろぉ~」

 

コメント

:おいそこ代われ

:サ〇バ〇マンかな?

:ちゃみちゃまもメンタルヤ〇チャだしぴったりやな笑

:いつも通り一人で自爆して♥

:ちゃみちゃん内心絶望してそう

 

「いやそれがね、最初は意識飛びかけたけど今は意外と心地いいの。人肌に触れるのが久しぶりだから……こんなに落ち着く温かさだったのね、人って……♥」

 

コメント

:泣いた ¥20000

:悲劇のヒロイン感醸し出し大会優勝も狙えるセリフ

:そのまま一生温めてあげて、どうぞ

 

「うぇへへぇ~、ねぇねぇ、S〇Xって体を重ねるとも言うよね。それなら私たち今実質S〇Xしてるね!」

「あら、おかしいわねまたコミュ障が出てきたわ、体が震えてきた……❥」

 

コメント

:ちゃみちゃまそれコミュ障ちゃう、生物としての食われる恐怖や

:上げて落とす天才シュワシュワ

:前回の配信は持ち主に恥をかかせまいと自ら故障するマイクくんが有能を見せたが、今回は止まらねぇぞこれ

:今すぐ俺らの嫁から離れて、どうぞ

 

「まぁそんなわけでまずはマシュマロ返し、いくどー!」

 

 

@ストゼロを下から飲むことはできますか?@

 

 

「皆だってちゃみちゃんの○○○○下から飲めるでしょ? つまりはそういうことだよ」

「はいぃ!?❥」

 

コメント

:なるほど

:完璧に理解した

:落ち着け! 何一つ根拠がないぞ!

:この流れも定番化してきたなぁ笑

:一発目からこれか……

:ちゃみちゃまも〇〇〇〇下から飲むか横から見るか、映画化決定

 

「ちなみにちゃみちゃんのは三点バーストみたいだよ」

「そ、それは忘れてぇ!❥」

 

 

@I am the bone of my strong zero

 Aluminium is my body and alcohol is my blood

 I have drinked over a thousand strong zeros

 Unknown to Death,

 Nor known to Life.

 Have withstood drunkenness to drink more strong zeros

 Yet, those hands will never hold anything other than strong zero

 So as I pray, Unlimited Strong Zeros.@

 

 

「うーん、無限の酒造も英語にするだけでかっこよくなるのが不思議だね! これただのストゼロ中毒の敗北者って言ってるだけなんだけど」

「なんでこんな英語つよつよリスナーがいるの……❥」

「英語だけじゃないよ!」

 

 

@--・-- ・-・ -・ ・・-- ---- ・- --・・- ・・ ・・-・・ ---・- ・・-・・ ・-・- ・-・-・ ・・・- ・・ ・---・ ・・ ・-・-

 訳、アナタノコイビトストロングゼロ@

 

@您以“强零”为主导

 คุณถูกครอบงำโดย "Strong Zero" 

 Sizə "Güclü Sıfır" üstünlük verir 

 

 

「ほら!」

「淡雪ちゃんのリスナー層が謎でならないわ♥」

 

 

@hey guys we have a gift for you これを訳しなさい@

 

 

「ええと、やあ!あなたにプレゼントがあるの。かしら♥」

 

コメント

:流石ちゃみちゃん、これくらいは余裕そうだな

:あっ……(察し)

 

「あ、これエ〇動画で見たやつだ!」

「エッ///!?❥」

 

コメント

:一方こちらは

:期待通りの反応で草 ¥1000

:もはや俺たちの母国語 ¥500

:ちゃみちゃんひたすら振り回されてて草

:シオンママみたいに即興対応得意なわけじゃないからなぁwww

 

 

@ちゃみちゃんとオフコラボしましたが、ちゃみちゃんもストゼロの沼に沈めたのですか? あと他の人でストゼロの沼に沈めたいライバーはいますか?@

 

 

「むしろストゼロの沼ならリアルで作って私が沈みたいですね」

「うん、久しぶりに人から狂気を感じたわ。あと私は沈んでないわよ♥」

 

コメント

:自分から入っていくのか…(困惑)

:炭酸風呂かな?

:もうここまでで腹筋崩壊してるから実質俺は今腹筋してる

 

 

@貴方が落としたのはこのストゼロ(・ω・)ノシ(レモン)?それともこのストゼロ(・ω・)ノシ(ロング缶)?それとも.......このストゼロかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ(_・ω・)_ババァン!!「箱入りストゼロ」!?@

 

 

「ストゼロ製造工場です」

「ママ助けて、世間は恐ろしいところだったよ❥」

 

コメント

:欲望の塊

:草通り越して竹

:人の家でも緑化運動が盛んなようで

:無許可竹林なんですがそれは

:ちゃみちゃん、ストゼロから世間を知る




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ちゃみちゃんとオフコラボ3

「ふぅ、よしよし! マシュマロ返すのはこれくらいにしようか!」

「ええ、そうね。なんだか始まったばかりだというのに異様に疲れたわ……♥」

 

コメント

:乙

:隣のボケマシーンのせいでちゃみちゃま過労死しそう

:ちゃみちゃんさっきからノミメンタルなのにコミュニケーションしっかりとっててえらい!

:確かに

:コラボでここまで喋れてるの初めて見るかも

 

「ああ、確かにそうね。なんていうのかしら……私のコミュ障って誰か強烈に会話をリードして引っ張ってくれる人がいると意外に喋れたりするのよね。むしろ私に近いタイプの人が集まった時は無言かつ気の遣い合いという最悪の状況になるの♥」

 

コメント

:なんとなく分かる気がする

:引っ張れる人がいない組み合わせでよくある誰も前に出ることができなくて詰むやつや……

:最終的になにかチームで発表とかする時に気の遣い合いという名の面倒ごとの押し付け合いが始まった時は本当の地獄

:お前らコミュ障に関して詳しすぎだろ……

:草

 

「なるほど! じゃあもっとガンガンいこうぜ精神で行っていいってことだねちゃみちゃん!」

「やめてくださいこれ以上はしんでしまいます❥」

「おっしゃー! 気合い入れて次の企画いくどー!」

「やばいわね、、今目の前に死兆星が見えた気がするわ♥」

 

コメント

:天を見よ! 見えるはずだ! あの死兆星が!

:ジョインジョイントキィ

 デデデデザタイムオブレトビューション バトーワンデッサイダデステニー

 ナギッペシペシナギッペシペシハァーンナギッハァーンテンショーヒャクレツナギッカクゴォ ゲキリュウデハカテヌナギッナギッゲキリュウニゲキリュウニミヲマカセドウカナギッカクゴーハァーンテンショウヒャクレツケンナギッハアアアアキィーンホクトウジョウダンジンケン K.O. イノチハナゲステルモノ

 バトートゥーデッサイダデステニー

 セッカッコーハアアアアキィーン テーレッテーホクトウジョーハガンケンハァーンFATAL K.O. セメテイタミヲシラズニヤスラカニシヌガヨイ

 ウィーントキィ (パーフェクト) 

 

「というわけで、ちゃみちゃんのコラボと言ったらこれ! 『ちゃみちゃんの会話デッキ構築』のコーナーに参りましょー!」

「わーわー! どんどん! ……ぱ、ぱふぱふ///」

「抜いた」

「三文字で人に恐怖を与えた……? こ、これがコミュ力の差だというの!?❥」

 

コメント

:ちゃみちゃん正気に戻れ!

:正直かわいかった

:ノリだけで言い始めて引けなくなったんやろなぁ

:これをコミュ力と言い張ったら世界の陽キャ全員セクハラで捕まってるでww

:このコーナーの為だけに生きてる

:生きる希望が風前の灯ニキ強く生きて

 

「思わず私の御シコりセンサーが反応してしまった、申し訳ない……」

「『御』を付ければなんでも丁寧になると思ったら大間違いよ♥」

 

さてさて、これから行う肝心の『ちゃみちゃんの会話デッキ構築』なのだが、ちゃみちゃんがコラボの時に頻繁に行っている十八番企画である。

大まかに説明すると、こんなとき会話に困ってしまうのよねとちゃみちゃんがお題を出し、それに対して良い対応をコラボ相手と考えるという企画だ。

だがそこは個性的すぎるライブオンの面子、まともなアドバイスに交じってたまに爆笑必至な奇抜意見が出ることからとても人気がある企画だ。

 

「よし! それじゃあちゃみちゃんお題をどうぞ!」

「そうねぇ、店員さんを呼ぶベルがなくて店員さんがあまり座席を周らないタイプの人気飲食店だとやばいわね。この前注文する為に店員さんを呼ぶだけですごく時間かかったわ」

 

コメント

:分かりみが深すぎる

:他の客がいるのにでかい声なんて出せんよ……

:店員さん忙しそうだから呼んでいいのか、他の客と被らないかとか考え出すやつや

:皆以心伝心やな

:ん? つまり俺はちゃみちゃんと以心伝心してるってことは思考が繋がってるってことで実質S〇Xなのでは?

:思考がしゅわしゅわになってますよ

 

「うん! それじゃあ卓上ベルがない人気店で店員さんにストゼロを注文するシミュレーションをやってみようか!」

「なんかへんなの追加されてるけどもうこのノリにも慣れてきたわ。シチュエーションの場面自体は変わらないからこのまま行くわよ♥」

 

よし、ほないくどー!

 

「まずはテーブルに顔面から突っ伏します(ぐでり)」

「もうこの時点で嫌な予感しかしないわ♥」

「すると心配した店員さんが寄ってきてくれます。なのでここで注文します」

「なるほど!♥」

「うぇ、うぇヒヒヒ! て、店員さん、あれをくれよ……あのキメるだけで頭がぶっ飛んじまうあれだよ……! もう俺あれがないといきていけねぇよぉ!! ああ、叫んでる、体が、あれをキメろってぇ!!! おけッ! おけけけけけけけッ!!」

「ねぇこれ注文しても出てくるのはストゼロじゃなくておまわりさんじゃない?❥」

「あははは! ストゼロだけに人生0ってな!」

「は?♥」

 

コメント

:は?

:は?

:は?

 

「あ、あははっ……じょ、冗談はさておいて! 実際コミュ力を高めるのって心を強く持つしかないから難しい問題だよね。筋肉みたいに鍛えれば付いてくるものじゃない」

「ほんとそれよねぇ♥」

「私も学生時代は自分から話しかけることはすくなかったからなぁ。ブラック企業であちこち取引先とかお客様とかのところに連れまわされたときに一喜一憂してるとメンタルが持たないと思って、吹っ切れた結果常人並みには話せるようにはなったかな。まぁそれでもライブオンの面接とかの特異な場所ではクソ雑魚メンタル全開になるんだけどね」

「あ、そうなのね。やっぱりきっかけとかが大事なのかしら♥」

「そんな気はするねぇ。私のは完全に荒療治だったけど」

「じゃあさ、淡雪ちゃんが私のきっかけになってくれない♥」

「ん? どういうこと?」

「今回の配信だとなんだか自然に喋ることができた気がするの。だからこの感覚が私のきっかけにならないかなぁと思ったわけ♥」

「つまり?」

「難しい話じゃないわ、ただこれから今まで以上に仲良くしましょうってこと♥」

「なんだ! それくらいなら勿論OKだよ! むしろこの体を更に堪能できると思うとぐへへへ」

「……ついでに護身術でも習おうかしら❥」

 

コメント

:てぇてぇ……のかゾ?

:いいぞぉ~これ

:オチを付けないと気が済まない女w




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ちゃみちゃん家にお泊り

「ようし配信終了! ちゃみちゃんお疲れ様~」

「お疲れ様。さて、淡雪ちゃん帰りどうする? もうだいぶ遅いよ? 私お酒飲んでないし車あるから送ろうか?♥」

「ん~今日はちゃみちゃんの家に泊まる~」

「え!? いいの!?❥」

「お、おぉ?」

 

あ、あれ? どうせ断られると思ってその前提で言ったつもりだったのだが予想外に異様な食いつきだぞ?

 

「わたしね! 誰かとお泊り会するのが夢だったの!❥」

「そ、そうなの?」

「あ、意味わかんないって思ったでしょ! コミュ障の私にとって友達とお泊りすることは最高にリア充な行為なんだよ! 憧れなんだよ! ちゃみリカンドリームなんだよ!❥」

 

きらきらと輝いた目をこちらに向けながら聞き取れないくらいの早口でまくしたてているちゃみちゃん。

テンションは明らかに今まで見た中で一番高く、言葉遣いも素が出ているのだろうか若干幼げだ。

 

「で、でも突然泊まることになって大丈夫なの?」

「あ、それは心配しないで! ちゃんといつだれがお泊りに来てもいいように学生時代からお客様用の布団、歯ブラシ、パジャマ諸々のお泊りグッズは完璧だよ!❥」

「学生時代から!? それだけ健気に準備してたのにお泊り会したことないの!?」

「ずっとずっとメンテナンスも欠かさずしてたんだぁ~やっと日の目を見れるよ!❥」

 

憧れが強すぎるだろ! もはや執念じゃないか!

ま、まぁ本人は今にも踊りだしそうなほどウキウキだし、私も女の子のお家に泊まれるなんて狂喜でしかないからいいんだけどね。

なんか大人っぽい雰囲気の人がこう純粋に喜んでるの見るのもいいな~、何というかシコいというよりはニコい。思わずこちらまで笑顔になってしまうやつだ。

 

「あ、お風呂沸かしてあるから先に入って!❥」

「あ、ありがとー!」

「一緒に入る?♥」

「はえ!?」

「もーう冗談だよー! 反応かわいーんだー!♥」

 

す、ストゼロをキメているこの私が翻弄されているだと!?

くっ、対応が読めない! テンションの上がったコミュ障お姉さんはここまで破壊力が高いのか!!

そんなこんなでドキドキさせられながらも二人ともお風呂に入り寝支度も整った。

 

「さ、さっきはごめんなさい……長年の夢がかなった喜びで我を見失ってたわ♥」

「いえいえ」

 

ちゃみちゃんがベッド、その隣に私が本当に清潔に保管されていた布団を敷いて寝ることになった。

あ、そういえば私もお泊り会とか高校生の頃以来だな。なんだかこっちまでドキドキしてきたかも。

お酒飲んだのは夕食の時だし、お風呂も入ったからそろそろ酔いが覚めてきてるかもしれないな。

ちゃみちゃんも冷静さを取り戻して恥ずかしそうに俯きがちになっている。

 

「あ、そうだ! せっかくだから耳かきでもしてあげようか?♥」

「な、なんですと!?」

 

気まずい雰囲気に耐えられなくなったのか、ちゃみちゃんがとんでもないことをいいだした。

そ、それはもしかしや毎日のように聴いてるちゃみちゃんのasmrをリアルで体験できるということでござるか!?

やべぇよやべぇよ……私明日死んだりしないよね?

 

「ほらっ、お膝にどうぞ! でもまぁ実はあれだけasmrで耳かきやっておきながら、人にやってあげるの初めてだからうまくできるかわからないけど♥」

「は、はい」

 

あまりの神々しさに恐縮しながらその神聖なる太ももに頭を乗せる。

 

「それじゃあ行くわよ♥」

 

いざこの状況を脳裏に焼き付けるよう心行くまで堪能しようと思ったのだが……

 

「はぁ……はぁ…………っ!❥」

「ちょっとまってちゃみちゃん手が震えスギィ! めちゃプルップルしてるって! このままだと私耳が心配過ぎてEカードしてるときのカ〇ジ君みたいな心境になっちゃうよ!!」

「ご、ごめんなさい! こんなに人と顔が接近することないから緊張してきちゃって! 深呼吸深呼吸……❥」

 

やっぱりちゃみちゃんは期待を裏切らないね!

でも次第にこの状況にも慣れてきたようで耳かき特有の至福の時間になってきた。

本当になんで耳かきってこんなに気持ちいいんだろうね? 自然と目が閉じてしまい開かなくなってしまう。

ものの数分で眠気MAXだ。

 

「ふふっ、寝てもいいわよ♥」

「んん……ちゃみちゃんと一緒に寝る」

「あら、いいわよ♥」

「一緒の布団で寝たい」

「!? い、いいわねそれ! なんだかすごくリア充っぽいわ! ふへへ、今私は完全にリア充してるわ、間違いない!❥」

「んん……本物のリア充は自分のことリア充って言わないと思う…………」

 

結局そんなこんなで一緒の布団で寝ました! やったぜ!




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

心音淡雪の清楚奪還計画1

「――皆様こんばんは。今宵もいい淡雪が降っていますね」

 

コメント

:もう始まってる!

:あわちゃんだー!

:すげぇ、開始時点での同接ほとんどハレルン並みやん

:成長したなぁ ¥1000

:三期生の遅れてやってきた大本命

:それよりあのー……配信タイトルが……

 

「はい、コメント欄でも触れている方がいらっしゃいますが今回の配信は『心音淡雪の清楚奪還計画』です!」

 

コメント

:草

:この時点で落ちが見えてる

:絵に描いた餅で喉を詰まらせた女

:草しか生えない

:タイトルだけでここまで面白いとはやはり天才か

 

「おかしいですね? 私大真面目で言ったのですが……笑いどころ0なはずなのですが……」

 

コメント

:うん? 今ストゼロって言ったよね(難聴系主人公)

:(言って)ないです

:人の生きざまで言葉って持つ意味って変わるんやなって

:悟りニキすき

 

うん、正直こうなるのは分かってたけどね! 

 

「最近ですね、どうも私のことをストゼロの擬人化だとか歩く緑化運動やらグリーンバブーンやらデ〇の木様やら永遠の0やら頭の中に睾丸詰まってますよやら、明らかに清楚ではない呼び方をなさってる方が多い訳ですよ」

 

コメント

:ごめんもう草生えまくって庭になってる

:いくつか初めて聞いたぞwww

:数多くいるゼ〇ダのかわいいヒロイン枠を差し置いてデ〇の木様は草を禁じ得ない

:睾丸言うな笑

:どんなことをしでかしたらこんな渾名がつくんだ……(畏怖)

 

「今日の私は本気です! シュワちゃんとかいう謎の人物の影を完全に払うが如く、今日は清楚100%の淡雪をお見せします!」

 

コメント

:お、おう、そうか

:ほんとぉ?

:大丈夫かなぁ……

:ストゼロは9%ですよ、100%は死んでしまいます

:会話のキャッチボールで、受けた野球ボールをサッカーボールにして返すニキすき

:コメント欄疑心暗鬼過ぎて草

:俺は割と期待

:まぁあわちゃんやし結局神回になるやろ!

 

「今回はマシュマロ返した後に、ちゃみちゃんから貰った秘密兵器も登場するから計画は完璧です!」

 

コメント

:まじか!

:これは期待大

:ちゃみちゃまなら安心

:やったぜ

:コメント欄のちゃみちゃまとあわちゃんの扱いの差に草

 

「さて、まずはいつも通りマシュマロ頂いてしまいましょう!」

 

 

@ストゼロかなーやっぱりww

 自分は思わないんだけど周りにストゼロに似てるってよく言われるwww

 こないだDQNに絡まれた時も気が付いたら意識無くて周りにストゼロだけ倒れてたしなwww

 ちなみに彼女もストゼロに似てる(聞いてないw)@

 

 

「ふ、ふふふっ! プッ、ふひ、お、おほほほおほほほ! お、面白いマシュマロですね!」

 

コメント

:爆笑するの必死にこらえてて草

:これは流石に笑う

:ストゼロに似てるは百パー褒められてないだろwww

:彼女がストゼロに似てるのか……(哀れみ)

 

 

@淡雪、教えてくれ……俺達はあと何回スパチャすればいい? 俺はあと何回ライブオンのライバーにスパチャすればいいんだ……。ストゼロは俺に何も言ってはくれない……。教えてくれ、淡雪!@

 

 

「どうしてまずストゼロに答えを求めたんですか……スパチャは無理ない程度が一番ですよ! 苦しんで送るスパチャはライバーが悲しんでしまうと思います、少なくとも私はそうです!」

 

コメント

:ようゆうた! それでこそライバーや!

:ライブオンのおかげで仕事にモチベーションが出て出世しました ¥10000

:おー、ええやん!

 

 

@ストリー〇ファイターシリーズで好きなのはどれですか?@

 

 

「ふんふん! シリーズならZEROって言わせたいんでしょうけど、実際のところは4か5シリーズですかねぇ。あとキャラクターだとかりんとか好きです」

 

コメント

:これ見た目で清楚そうなキャラ挙げただけなのでは……?

:草

:これはいつかぜひシュワちゃんにも答えてほしい

 

 

@もしストゼロを使ったデザート作ったら……

 レシピ教えるので自分で作って食べてくれます?@

 

 

「いや作るの私ですか! ただレシピは『料理好きの』私からしたら興味津々なのでぜひ教えてください」

 

 

コメント

:料理できるアピールで草

:アピールと同時にストゼロの有効活用メニューも手に入るやり手ムーブ

:実質ストゼロをつまみにしてストゼロ飲むことになりそう

 

 

@ゆうべはお楽しみでしたね@

 

 

「ふふふっ、実は皆さんの思っている以上にお楽しみだったんですよ? 後で話しますね!」

 

コメント

:なに!?

:ガタッ!

<宇月聖>:全裸待機

:ナニが! ナニがあったんですか!?

:コメント爆速になって草




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

心音淡雪の清楚奪還計画2

「さて、それでは皆さまも待ちきれないと思うので、早速ちゃみちゃんからもらった秘密兵器のお披露目です!」

 

最近ただでさえあわちゃんとシュワちゃんの境界線があやふやになってきたと言われてるからね!

たまには皆に清楚な淡雪を思い出してもらわないといけない!

さぁイクゾー!

 

デッデッデデデデ!(カーン)デデデデ!

 

……こういうネタが頭に浮かぶ時点でもう手遅れなのではないか?

ま、まぁ気を取り直して!

 

「うふふ、今日はこんな感じでやっていこうかと思いまーす」

 

ちゃみちゃんからもらったasmr用マイクの登場だー!

声色も若干小声かつ吐息交じりのウィスパーボイスに切り替える

 

コメント

:ふぁ!?

:ペロッ! これは青酸カリ!?

:asmrですよって言いたいけど多分ニキご臨終してる

:なるほど、ちゃみちゃんだもんな

:酒臭そうって言おうとしたけどこれは正直ヤバめ

:清楚ちゃんカワイイヤッター!

:声は素晴らしいものがある

:耳が孕む

:これがストゼロで鍛えた声帯の力か……

 

「はーい今ストゼロどうこう言った人にはお耳にストゼロ流し込みまーす。炭酸シュワシュワ気持ちいいねぇ〜」

 

コメント

:ヒェ!?

:ほら喜べよお前ら炭酸系のasmr好きだろ?

:耳元で言われると本当にゾッとして草

:許して亭許して!

:まさかシュワちゃんはあわちゃんが耳からストゼロを入れた結果頭がシュワシュワになった状態の可能性が微レ存?

:斬新すぎる飲酒方法、あわちゃんじゃなきゃ見逃しちゃうね

 

「まぁ冗談はさておいて、さっき許可ももらったので昨日のちゃみちゃん宅での出来事でも話していこうかなと思います。実はですねぇ〜ちゃみちゃんの家にお泊りしちゃったんですよ!」

 

コメント

:なぬ!?

:3秒間待ってやる! 時間だ! 続きを聞こう!

:せっかちム○カすこ

:まぁ実際のム○カも50秒くらいしか待ってないですしお寿司

:ロリコンであり百合好きでもあったのか(ドン引き)

:淡雪の体がvirtualなのかストゼロなのか、それすら我々の科学力ではわからないのだ

<宇月聖>:私の家にも泊ヤラナイカ?

 

「身の危険を感じたので今回はお断りします」

 

コメント

<宇月聖>:(´・ω・`)

:草草の草

:文章ですら隠しきれない欲望

:性様相手にたまに出るドSあわちゃんすこ

:全裸待機してる人にそんなこと言われたら当然の反応やろwww

 

「話を戻しまして、最初はお泊りする予定はなかったんですけど、私が試しに言ってみたらちゃみちゃんお泊り会に凄まじい憧れがあったみたいで本当に泊まることになったんですよ。VTuberとしてこの出来事はリスナーに話す使命があると思ったので事細かに説明しますね!」

 

コメント

:流石よく分かっていらっしゃる

:女に関してだけは有能な淡雪

:最低最悪の通り名が増えて草

:そんなことないぞ! 笑いに関しても超有能や!

:やっぱりお笑い芸人の方ですか?

:ちゃみちゃんお泊り会したことなかったんやろな……

:毎日泊まりに行って、どうぞ

:それ同棲っていうんやで

:閃いた!

 

「まず夕飯なんですけど2人でオムライス作って食べました! ふふっ、ちゃみちゃん私がいるから緊張して卵に包むの失敗しちゃってしょげてましたよ、かわいいですよね! 顔真っ赤にして『い、いつもはこんなの余裕なんだよ! なんで今日だけ……』とか言ってました」

 

コメント

:ちゃみちゃん安定のクソ雑魚メンタルかわいい

:むしろ失敗したのが食べたい

:ちょっと分かる

:これからこのささやき状態で尊いエピソードが連発されるのか、たまらん ¥30000

:awa is god ¥211

:淡雪ちゃんは清楚なんです! 淡雪ちゃんは清楚なんです! (幸福なのは義務なんです感で) ¥4000

 

ふふふっ! 見よこのコメント欄! 完全に私が清楚だということが証明されましたね!

おい今ちゃみちゃんのおかげ100%だろって思ったやつ表出ろ。

 

「まぁいざ食べるって時になってちゃみちゃんのマネージャーさんのせいでストゼロが出てきたんですけどね……」

 

コメント

:まじかwww

:マネージャー有能で草

:流石ライブオン期待を裏切らない

:これはマネージャーにスパチャ案件

 

「ええと、その次はですね、配信後に別々に入りはしたんですけど、お風呂入った後の髪を乾かしてあげました! いやぁもうサラサラでずっと触っていたくなりましたよ! 私もそのあとしてもらいました!」

 

コメント

:おほーーー( ◜ω◝ )

:尊死ゾ

<柳瀬ちゃみ>:外に出ないから髪の毛が傷つかないだけだったりするわ♥

:草

:本人おるやんけ!

:理由に泣いた

 

「ちゃみちゃんそれなら今度は遊園地でも行こうか!」

 

コメント

<柳瀬ちゃみ>:準備するわ♥

 

「ちょ! 行動がはやいはやい! 落ち着いて!」

 

コメント

:ちゃみちゃんめちゃ内心喜んでそうw

:フタリガトウトイ、アッー!

:また懐かしいネタを……

 

「え、ええと、その次は寝る前に耳かきしてもらっちゃいました!」

 

コメント

:ファ!?

:なんて羨ましい……

:asmr実体験やん!

:ちゃみちゃんがシュワちゃんに棒を突っ込んで気持ちよくさせて、一緒のベッドで寝る。実質セッ〇スでは?

:コミュ障無自覚攻めちゃみちゃん×酔どれ誘い受けシュワちゃん

:薄い本でそう

 

「本当に私耳かき好きなんですよねぇ。昔やりすぎて耳赤くなって病院行ってからはたまにするだけにしてますけど」

 

コメント

:www

:昔からリミッターなかったんやな……

:中毒性あるものに弱すぎだろ笑

:asmrなのにたまにホラーチックなことを言うからリラックスできないの草

:ま、まだ全然清楚だから!

 

しまった、耳かきへの情熱が強すぎたせいで油断してまた方向性が清楚から逸れてきてしまった!

まだだ、まだ終わらんぞ! 

 

「は、はははっ、さ、最後は仲良く一緒の布団で寝ちゃいましたよ!」

 

コメント

:キマシタワー

:ま? 

:こんなん実質結婚やん

:生きてきて良かった

:ふーん、エッチじゃん

 

「耳かきで眠気が来てたので私の方が先に寝ちゃったんですよねー。あ、でも寝起きは私の方が早かったですよ! ふふっ、せっかくなので朝食作ってたらちゃみちゃんも起きてきたんですけど、『淡雪ちゃん……? 夢かぁ……』って言ってまた寝ちゃったんですよね」

 

コメント

:にやにやが止まらん

:ちゃみちゃま萌え

:外見とのギャップが最高

<柳瀬ちゃみ>:あれはお泊り会が初めてで気分が高揚して寝るの遅くなったから寝ぼけてたのよ♥

:子供か!

 

 

「うふふ、そのあと朝食ができたのでまた起こしに行ったらやっと状況を理解して顔真っ赤にしてあわあわしてましたね」

 

コメント

:朝チュンエピ聞けて満足 ¥500

:これは清楚確定ですわ ¥1000

:ようやった! それでこそ清楚や! ¥1500

 

ふっ、どうやら今回は私の完全勝利で幕引きとなりそうですね。

ライブオンの清楚枠は完全に奪還したといっても過言じゃないのではありませんか?

う~~ふっwふぁ~はぁ~はぁ~はぁ~~wwふぁあ~はぁ~はぁ~はぁ~はぁwwわ~はは~は~は~wwwwう~~は~はww(パ〇ガス感)

 

「よし、レポはこんなもので終了ですかね、時間も時間ですので配信もそろそろ終わりますよー」

 

コメント

:乙

:乙です! 

<宇月聖>:尊すぎて気を失ってた

:よくやった、このお泊り会が世に知らされないのは人類の損失だ

:おつー

:明日なにやるんー?

 

「あ、明日はシュワちゃんがましろんとマ〇カーする予定ですよー!」

 

コメント

:あっ……(察し)

:飲酒運転不可避

:絶対見る

:醜態が見える見える

:神回確定

 

うん、明日で私のこと清楚って言ってくれるリスナーいなくなる気がしてきた!




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

マ〇カ配信1

「プシュ! ごくごくごくっ! う゛お゛お゛お゛お゛お゛っしゃー! 今日はましろんとマ〇カ配信やってくどー!」

「はい、マ○カはダブ○ダッシュが一番好きだったましろんです」

 

マ〇カ、正式名称はマ〇オカートであり、現在8DXまでシリーズが出ている世界的人気レースゲームだ。

ゲーム内容としては、世界一有名なゲームシリーズと言っても過言ではないマ〇オの登場キャラクター達が1位から12位までで順位を競うといった感じだ。

懐かしいなぁ、私も友達の家で過去作をよくプレイしていた記憶がある。

……なんかあの時はマ〇オカートじゃなくファ〇キーバイクとか言われてた気がするけど。

 

コメント

:プシュ! ¥211

:第一声でここまで大草生えたのは初めてだわwww ¥211

:なんて声……出してやがる

:びっくりした、本当に車のエンジン音かなにかかと思った

:地が揺れそうな重い低音で草

:マ〇カで勝つ秘訣ってのはシュワちゃん自身がカートになる事だ

:燃料補給(ストゼロ)

:腹筋崩壊耐久配信と聞いてきました

:キタキタ!

:ダブ○ダッシュは隠れた名作 

:友達いないから2人乗りのゲームなのに1人でやってました

:涙拭けよ

 

「マシュマロ返した後に暴走すっからよろしく!」

「暴走宣言するってことは確信犯なんだね。ちなみにシュワちゃん免許は持ってる?」

「持ってないよ!」

「さてゲームとはいえまずは無免許飲酒運転、配信が終わる頃にはどれだけ罪が重なってるかな?」

「私の罪を数えろ」

 

コメント

:自分から数えてもらいに行くのか……(困惑)

:過去の配信見たら数秒に一回罪重ねてそう

:流石シュワちゃん! おれたちにできない事を平然とやってのける!

:そこにシビれはするがあこがれはしない! ¥1000

:草

 

「勿論だけど実際の運転では絶対やったらだめだよ! 絶対だからね!」

「ルールでダメなものはダメだからね」

 

コメント

:はーい!

:お、そうだな

:あたりまえだよなぁ?

:そうだよ(便乗)

:見たけりゃ見せてやるよ(免許証)

 

「よし皆いいこ! それじゃあマシュマロ行くどー!」

 

 

@ストゼロと結婚したら、ストロング淡雪になる?ストゼロ側が心音ゼロになる?@

 

 

「ストロング吹雪になります」

「上も下も変わってて草」

「てか心音0って名前かっちょいいね! なんか響きが強そう!」

「思考停止やめて落ち着いて考えてみて、心音0って普通に死んでるだけだよ」

 

 

@何フェチ?@

 

 

「女の子フェチです」

「これが全マシマシってやつかな」

「ましろんだけにね!」

「は?」

「もう! そんな冷たい声聞くと興奮しちゃうだろ! シコりたくなっちゃうだろ!」

「お、行動に移す前に自制したんだ、えらい(諦め)」

「シコっていいのはシコられる覚悟がある奴だけだ」

「絶対それ言いたかっただけでしょ、てか覚悟ないの?」

「あるよ! だが……はたして私でシコれるかな――?」

「ハイ次行こー」

 

コメント

:ここのリスナーにとっては当たり前になってるけどストゼロと結婚ってパワーワードすぎん?

:心音0は某ゲームでトラウマなのでNG

:ましろんのドSボイスすこ ¥500

:ましろんとシュワちゃんのドS罵倒ボイス! 発売決定!

:あ、すいません木下ですけど~、片方ミュートとかできますかね?

:シュワちゃんで抜くのはなぜか負けた気がするから無理と息子が言ってくる

:俺くらいの上級者になるとむしろシュワちゃんでしかシコれない

:ストゼロ中毒の人の中毒とかこれもうわかんねぇな

 

 

@ストゼロ様にお願いです。

缶開け音「ごくっ、ごくっ、ごくっ! ん゛ん゛ん゛ぎもぢいいいぃぃ!!」

耐久60分作っていいですか?

と言うか作りました。

作って満足したのですが、さすがに怒られると思い上げてはいません。

ご認知して頂いてもよろしいでしょうか?@

 

 

「いいぞ、もっとやれ」

「この世で最も悲惨な60分になりそう」

 

 

@リン〇フィットやってますけど、昔運動とかしてたんですか?あと水分補給にストゼロ要ります?@

 

 

「中学生のころに軽くバレーをやってたくらいですかねぇ。あ、レモン味でお願いします」

「運動にストゼロはやばいね、ゲロ式フィットネスになりそう。ちなみに部活はどんな感じだったの?」

「女の子だらけで天国だったよ!」

「うん、僕バレーの感想を聞いたつもりだったんだけどな」

 

 

@私は泉の精です。あなたが落としたのはこの【清楚な淡雪】ですか?それとも【ストロングゼロ500ml×24本セット】ですか?@

 

 

「ストロングゼロ500ml×24本セット×24箱セットです」

「せめて、せめて、欲を出すのなら両方と言ってほしかった」

「清楚な淡雪はあわちゃんが持ってるからいいの! しゅわちゃんはひたすらしゅわしゅわしたいのだ!」

「便利な設定だなぁ」

「でしょ!」

「褒めてないよ」

 

コメント

:ガンギマリボイス60分とか頭おかしなるで……

:聞くストゼロとか呼ばれそう

:ストゼロ全振りは爆笑 ¥2000

:JC時代から手遅れだったのか……

:ましろんの淡々とした突っ込みとシュワちゃんのあばれ具合とのギャップがあって面白過ぎるwww




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

マ〇カ配信2

「はい、それじゃあ今から番号表示するから一緒にレースしたいリスナーの人はぜひおいで」

「やだましろん! 一緒にレズしたい人はおいでなんてはしたないわよ!」

「リスナーの中に耳鼻科医はいらっしゃいませんか?」

 

コメント

:耳鼻科医です、レズプレイ希望です ¥3000

:自称耳鼻科医ニキは人の耳見る前に自分の耳検査して、どうぞ

:死ぬ気で参加する

:凄まじい競争率になりそう

:はしたないとか特大ブーメランで草

 

「今回は忖度とか一切なしのガチレースのプレイでお願いね」

「やだましろん! ガチレズプレイだなんてぜひおねが

「ルールは150CCでアイテムは普通だよ」

「発言すら遮られた! くやしい……! でも感じちゃうビクンビクン」

「はい、この酒頭はドMみたいなので見つけたら容赦なく攻撃してね」

「ウゾダドンドコドーン!」

 

コメント

:いつもより多めにシュワシュワしております

:オンドゥルルラギッタンディスカー!

:さて、今回の配信は一体何回切り抜かれるのか

:ましろんは前も配信してたしそこそこマリカできるの知ってるけど、シュワちゃんどうなん?

:プレイ環境すら整ったの最近やし初心者でしょ

 

「むむっ! 確かにまだ始めたばっかだけどコースとか操作法は予習めっちゃしてるから大丈夫だよ!」

「さっき聞いたら配信前に8時間やってたみたいですよこの子」

 

コメント

:ヤリスギィ!

:光ちゃんかな?

<祭屋光>:やっと耐久のすばらしさに気づいてくれたんだね!

:本人居て草

:耐久とか苦行の話になるとネコマー並みの速さでくるんやなwww

 

「いやぁ久しぶりにやったけど流石超名作、ドはまりしちゃった!」

「まぁ気持ちは僕も分からなくはないけどね、さて、キャラとカートどうしようかな」

「私はロ〇ッタ、君に決めた!」

「その心は?」

「エロいからに決まってるじゃんぺろぺろしたい」

「天下の任〇堂の前でも一切己を曲げないところは流石だね」

「いつもそばにいるチ コもかわいいよね」

「今絶対わざと間を空けたよね?」

「そのようなことがあろうはずがございません!」

「はいはい、ちなみにバイクじゃなくて加速重視のカートなのは理由あるの?」

「ワンチャン風でおパンツ見えないかなって」

「世の中のロ〇ッタ使い全員に謝りな」

「バイクの時のぴっちりボディスーツも好きなので許してください!」

「違う、そうじゃない」

 

コメント

:草

:頭じゃなく股間でキャラクター決めてるの笑う

:ロ〇ッタちゃんprprしたいの分かるぞ

:重量級……(小声)

:は?(ガチギレ)

:正直俺も同じ理由でロ〇ッタカートしてました(土下座)

 

「うん、僕はカ〇ンにスピード重視のカートで行こうかな」

「カ〇ンかぁ、エッチなキャラクターだよねぇ」

「もしかしてそれスケスケだからってこと?」

「よくわかったね! ましろんも私に一歩近づいたな!」

「この上なく不名誉」

 

コメント

:世の中のもの全てをエロに直結させてそう

:中学生男子かな?

:カ○ンはスレンダーだからね、仕方ないね

:スレンダーというか骨だけなんですがそれは

:ましろんまだレースすら始まってないのにえぐい回数突っ込んでるの草

 

「よし、それじゃあコース決めていこうか! なにがでるかな♪なにがでるかな♪」

「ツルツルツ〇スターだね」

「つるつるぺたぺたーも大好きです」

「聞いてません」

「ましろんつるぺただよね」

「何気に失礼だな、まぁ否定はしないけど」

「大丈夫! 貧乳はステータス! 希少価値なんだよ!」

「普通に嬉しくないよ」

 

コメント

:貧乳ホント好き

:分かる

:ましろんも好き

:分かる

:貧乳なこと気にしてるましろん好き

:すごく分かる ¥50000

:お前らwww

 

「はい、コントはこんくらいにして、レース始まるよ」

「地面が全部ぬるぬるなんて、ソー〇プレイしろって任〇堂が言ってるようなものだよね」

「本当に怒られるからやめなさい」

「なん……だと……始めの並び私が最下位ではないか!?」

「レース始まる前の段階で文句言う人初めて見たよ僕」 

「よっしゃー! それじゃあスタートダッシュいくどー!」

「どー」

 

一斉にスタートするカートたち。最下位スタートとはいえスタートダッシュがうまかったようで8位スタートだったましろんを抜いて中位に上がった。

 

「ふはははっ! 見たかましろん! 私の方がましろんより放屁がでかかったようだな!」

「スタートダッシュのこと放屁って言うのやめない? これから間違いなくシュワちゃんおならがでかい人っていじられるよ?」

 

コメント

:www

:墓穴を掘っていく、おならだけに

:は?(威圧)

:VTuberとは思えないほど汚い会話で草

:地獄のお笑いレースの始まりや!




カクヨムにも投稿始めました!
https://kakuyomu.jp/works/1177354054918075225
私と一緒にカクヨムにVTuberものを流行ラセナイカ?

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

マ〇カ配信3

さぁレースが始まりいよいよこのゲームの最大の特徴でもある最初のアイテムボックスの地点まで来た。

ものによってはアイテム一つで大きく順位が変わってしまうゲームだ、一位との距離があればあるほど強力なアイテムが出る。まだ中位にいるからできるなら加速アイテムで上位に出たいな。

配信前にプレイした感想だけど、このゲームは中位の密集地帯が最も危険な気がする。多種多様なアイテムがばらまかれるため非常に被弾率が高いのだ。

余談だけど、マ〇カも然りなかなかやめられないゲームって何らかの運要素を搭載してることが多いよね。

コースによってはわざと下位をキープして強力なアイテムを入手し、最後の最後で打開を狙うのが有効なコースもあるらしいが、流石にそこらへんの詳しい知識はまだ足りない。

だから狙うのは上位での逃げ切り!

さぁ出たアイテムは!?

 

「うーん緑甲羅かぁ。追尾性のない中身が詰まってないやつだな、微妙」

「その言い方だと赤甲羅が中身詰まってるみたいになるからやめて、投げられなくなるから」

 

コメント

:言い方www

:ましろん優しい

:ほんとなんで赤甲羅ってあんな追尾するんかな?

:投げる方がすごいんじゃね、QED証明完了

:それなら緑甲羅もその投げ方してどうぞ

:クソ雑魚証明やめてくださいよwww

 

「あ!」

 

うーん、案の定前の人のトリプルバナナに被弾して最下位付近に落ちてしまった。

 

「お先に失礼」

 

ましろんはキノコ使って上位陣に出れたみたいだ、むむむ!

このコースすごく地面が滑るんだけど、操作自体はドリフトも駆使しながらうまくやってるからそこまで問題ないはず、まだまだこれから!

だけど一緒にプレイしてるリスナーもなかなかの実力者のようだ、最初以降被弾もなく堅実に走ってるがいまいち順位が上がらないまま次のアイテムボックスへ――

出たのは……一定時間スピードアップ&無敵のスターだ!

 

「これは、黄金の回転!?」

「いや回転はしてないから」

 

いいぞ、これで中位で一周目終了だ!

しかも次のアイテムはトリプルキノコ、これで前に出る!

 

「ほろ〇いでも使い方次第では前に出れるんだよ! アイテムの性能の違いが、走力の決定的差ではないということを教えてやる!」

「少なくとも僕が知っている限りこのゲームのアイテムに酒はないはずなんだけどな」

 

コメント

:ほろ〇いは草

:なるほど、度数3%だからトリプルキノコか笑

:あ、ましろんコースアウトした

:シュワちゃん2位で順位入れ替わった感じやな

 

「うーん、曲がり切れなかったか」

「落下ということはましろんがローションまみれのぐちょぐちょに!? ちょい逆走します」

「ジュ〇ムに助けてもらったので大丈夫です」

「すまんなジュ〇ム、私はお前を殴らないかん、殴っとかな気がすまへんのや」

 

コメント

:(ジュ〇ム)!?

:職務全うしただけで殴られるジュ〇ム君かわいそう

:エ〇ァ本編ですらかわいく見える理不尽な理由で草

:気がすまへんのや(性欲が)

 

「あ、ラッキーキラー出た」

「(≧∇≦)キャー! ましろんの厳つくてぶっとくて黒光りする棒が私の後ろから迫ってくる~!!」

「シュワちゃんのせいでキラー萎えて終わっちゃったじゃん」

「私のせい!?」

 

そんなこんなでいよいよ最後の3周目! このまま逃げ切る!

ノリに乗ってるしここのショートカットも決めちゃおー!

 

「は? おい今私に落としサンダーしたやつ表出ろ、ぎったんぎったんに

「あ、それ僕だね、さっきキラーと一緒にダブルアイテムボックスからでたやつ」

「するのはかわいそうだからグチュグチュにしてやるぐえへへへへへ」

「まだぎったんぎったんの方がマシ」

「お? ましろんドM説きちゃう?」

「お先失礼(無視)」

 

コメント

:こ れ は ひ ど い

:仲いいましろんにはシュワちゃんいつも以上にキマッてんなぁ

:他のライバーが言うと閃き確定なセリフもあら不思議! シュワちゃんが言うと爆笑案件!

:ライブオンの芸人枠

:ほとんど芸人枠なのでは……

:草

 

さて、ふざけてる場合じゃないぞ、もうレースも終点付近なのに最下位間際だ。

最後のアイテムボックス、頼む、なにか逆転の一手を!

こ、これは!

 

「親の顔より見たパワフルキノコさんじゃないっすか!」

 

一定時間中ずっとキノコの加速効果を得られるこいつがあればまだワンちゃんあるぞ!

しかもこのコースはゴール前にショートカットがある! 少し難しいが加速したまま成功すれば上位もある!

よっしゃあ! ほないくどー!

 

「もっと親のパワフルキノコ見ろ」

「えちょっとましろんそれ結構下ネタ……」

「え……? あっ///」

「あ、やべ!?」

 

コメント

:動揺してショトカ失敗して落ちたwww

:かわいい! ¥10000

:ましろんかわいいやったー! ¥10000

:閃いた

:成し遂げたぜ ¥3000

:よくやったシュワちゃん ¥2110

:シュワちゃんも下ネタ連呼してたのにましろんとコメントの反応違いすぎて草

 

「9位……」

「ふ、ふふふっ! 全て3位でゴールしたこの僕の計画通り!」

「嘘つけ!」

 

まぁ珍しいガチテレましろんが見れたから実質1位だね! やったぜ!




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

マ〇カ配信4

あれから更に結構な回数レースを重ねた。

初戦があれだったので少し心配ではあったが、2レース目以降は練習の成果もあり割と満足のいく回数上位をとれている。

時間的にも次のレースが最後になるだろう。

いやぁそれにしても本当に楽しいなこのゲーム、リスナーのうけもいいし個人的にもはまったから今度また配信機会を設けよう。

ゲームの特徴として常に動きがあるし、リアクションが自然にとれるから見る側も楽しければプレイする側も楽しい、たまらねぇぜ。

 

「みんなも任〇堂をすころう!」

「突然どうしたの? あれだけのこと言ってたんだから今更媚び売っても遅いと思うよ? あとシュワちゃん意外とうまいね、ほぼほぼ経験者の僕と五分五分なのはびっくりだ」

「お金なくて買えないときからずっとライバーの実況見ながら、スマホをコントローラーに見立てて疑似プレイしてたからね! 私だって実質経験者なのだ!」

「今度ライバー皆でマ○オカート大会とかしようね」

「あれ、おかしいな? いつもより声が優しいぞ? はっ! これはまさかチャンスなのでは? 今度私と一緒にS〇Xしようぜ!」

「次のコースはどこかな?」

「なんでやねん!」

「シュワちゃん実は本当に芸人目指してる?」

 

コメント

:生きろって言ってんだYO! ¥1000

:聖母ましろんすこ ¥3000

:ライバー大集合大会期待

:光ちゃん大会なのにまた青甲羅を1位状態の自分に投げて自爆させたうえで1位とれるまで終われません始めないか心配

:上げて落とす天才

 

「お、コース決まった!」

「レインボーロードか。最後にピッタリだね」

 

うげぇ、どうやら作中屈指の難コースが来ちゃったようだ。

宇宙空間っぽいところに作られた虹の道を走る幻想的なコースなんだけど、いかんせん落下しやすいうえにカーブも急だから苦手だ。

慣れたら楽しいんだろうけどまだ経験が足りないから不安だなぁ。

そんなこと考えてる間にも当然ながら時間は待ってくれることなくカートは陳列され、レースを始めようとジュ〇ムがカウントの準備を始める。

もう不安がっていてもしょうがない! こうなったら違うこと考えて気分を変えよう!

 

「私の隣にいるハ〇ちゃんのカートってなんかア〇ルビーズみたいだよね!」

「え、それ僕ツッコまないとだめ? 過去1でツッコミ入れたくないんだけど」

 

コメント

:お茶吹いた

:唐突すぎだろwww ¥500

:ア〇ルビーズのことハ〇ちゃんて言うのやめろよ

:ア〇ルビーズだとしたらでかすぎで草

:コメント欄がア〇ルビーズ一色になるVTuberとかこれもう分かんねぇな 

 

「ほないくどー!」

「どー」

 

うーんしっかりスタートダッシュはできてるんだけどカーブに神経使い過ぎだな、4位スタートだった順位がちょっと下降気味だ。

あ、ましろんに押されてコースアウトした。

 

「そうかましろん、君はそういう人間だったな、よろしい、ならば銭湯だ」

「戦争じゃないんだね」

「裸の付き合いを心から希望する」

「光ちゃんとかだったら全然いいんだけどね」

「なんで私はだめなの!?」

「身の危険を感じるからだよ」

「そんな……でも裸でいちゃいちゃする二人を見るのもありかもしれない! これがNTRってやつだね!」

「その言い方だと僕がシュワちゃんと寝たみたいな風になるからやめて」

「すいまそーりー」

「せめてあわちゃんとだったら一緒に入れるんだけどなぁ」

「!?」

「あ、またおちてやーんの」

「げ、言質とったからね!!」

「はいはい、機会があったらね」

 

コメント

:ま? マ? 真? ¥12000

:バタリ(尊死) ¥2000

:うん? 今裸の突きあいって言ったよね?

:まぁ音として言いはしたな、日本語って便利

:小悪魔ましろんすこすこのスコティッシュホールド ¥1000

:精神攻撃によわよわのシュワちゃんもすこ ¥1000

 

まずい! 惑わされて落下したのもあってもう二周目に入るのに最下位だ!

こんな状況だから確実にアイテムボックスはとって。

 

「お、走る卑猥だ!」

「キラーね」

 

よしよし、運も実力のうちってな、これで中位まで巻き戻したぞ!

しかも次のアイテムはボム兵、これを正面の直線上にいるましろんに当ててやる!

 

「ましろんよ、我が忠実なるしもべをくらえ!」

「おっとあぶない」

「ギャーボム兵こっちくんなあああぁぁ!!!」

 

ドッカーン!!!

 

「ぷーくすくす、持ち主のところに戻っていく忠実なしもべでよかったね」

「ぐぬぬ!」

 

コメント

:盛大な自爆で草

:絵に描いたような流れだったなwww

:ボム兵狙ったかのようにシュワちゃんに向かって歩いて草草の草

:流石笑いに愛された女 ¥1000

:楽しそうでええなぁ

 

むぅ、三周目に入って8位、これはなかなかまずくなってきたぞ……

 

「おいジュ〇ム、私を今すぐゴール前まで運べ、ストゼロあげるから」

「堂々と不正を行おうとしないで。あとそれで釣られるのはシュワちゃんだけだから」

 

これを打開するにはなにか大きな一手が必要だな……

そうだ! このコースには終盤辺りにアイテムなしで行けるショートカットがあったはず!

動画で見たことあるだけだし練習で試したこともないから初めてだけど、やらなければ下位がほぼ確定の場面。

どうせ背水の陣なんだから思い切ってしまえ!

 

「頭文字〇を見て鍛えたドライビングテクニックを見せてやる!」

「見るだけで実際に運転とかしてないのはご愛敬」

「トゥ! ヘァー!」

「あ、抜かれた」

 

やったやった! 成功したよみんなー!

 

コメント

:おお!

:ええやん!

:上位いけるか!?

:8888 

 

結局そのまま勢いに乗って私が3位、ましろんが4位でレースは終了となった。これにて配信も終了だ。

よぉーし! 次の配信までにもっとやりこんで、うまいプレイ見せて皆を驚かせるどー!

 

「おつかれーシュワちゃん、ちゃんと配信切れてる?」

「おつかれー! 例の事件以降そこだけはきちっとしてるから大丈夫だよ」

「今では例の事件でライバー全員に通じるの草だね。あっ、最後に報告なんだけど、ライブオンのライバー全体で歌動画1本作る話は聞いてる?」

「うん、マネージャーさんから聞いてるよ!」

「そかそか。あれね、そろそろ企画が本格的に動き出すみたいだよ」

「まじで!?」




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

カクヨムにも投稿始めました!
https://kakuyomu.jp/works/1177354054918075225
私と一緒にカクヨムにVTuberものを流行ラセナイカ?

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ライブスタート1

♪――――♪(スマホの着信音)

 

「はいもしもし!」

「あ、こんにちは雪さん。鈴木ですけど今時間大丈夫です?」

「こんにちは、全然大丈夫ですよ」

「企画についての話になるんですけど」

「あ、もしかして例の歌コラボですか?」

「あ、そうですそうです。知ってたんですか?」

「ましろんから企画が動きだしそうとだけ……もしかして聞いたらまずかったですか?」

「いえいえ! ライバー間でしたら問題ありませんよ! 多分ましろさんの方が収録が少しだけ早いので企画説明の連絡も早かったんだと思います」

「え、収録って別々なんですか?」

「はい。スタジオで収録するので流石に一度に全員はむりでした。少数に分けて収録ですね」

「なるほど、了解です」

 

ましろんとのコラボ配信の翌日、話の通り午後に鈴木さんから企画説明の電話が来た。

実は最初に企画を聞いた時からまだかまだかとうずうずしていたので、とうとうこの時が来たかといった心持ちだ。

ライブオンのライバー全員が集まる大規模コラボはこれが初めてだ、楽しみなのは勿論だがなにかへましないように気を引き締めないと。

 

「収録日程なんですけど、今週の金曜日午後3時からでどうでしょう?」

「全然大丈夫ですよ!」

 

うっかり今は収入があるのに「NEETなんで時間の融通だけは完璧です」とか言ってしまいそうになったのは内緒。

自分で言うのもなんだが成長したなぁ……。足掻き苦しんでいたあの頃も今では良い思い出になったなと言える。

うん、私には辛い過去を乗り越えた自信が確かに存在している、だから今回のコラボもこの自信を忘れずに挑もう!

 

「それではその日時に事務所の方に向かってください、そこから車でスタジオまで送ります。私スタジオの方で仕事があるのでちょっと運転手は誰になるか現状分からないですけど、社員のだれかが対応してくれるはずなので」

「はーい」

「あ、曲のデモ音源も送っておくので聞いてみてください」

「一日中リピートします!」

「ははっ、それでは当日はよろしくお願いしますね」

 

連絡事項も終わったのでこれにて電話は終了となった。

うん、二日酔いして歌えなかったりしたら最悪だから今日はお酒飲まないでおこう!

 

 

◇金曜日◇

 

「あ、田中さんですね! すぐに担当の者を呼びますので少々お待ちください」

 

外で昼食を食べた後、約束通り事務所に到着した。しっかり予定の時間十分前だ。

今は受付のお姉さんに言われた通りちょっと緊張しながら運転手さんを待っていたのだが……

 

「お待たせ、こんにちは淡雪ちゃん!」

「え?」

 

受付のお姉さんが連れてきたのはきたのは小さな女の子だった。

 

「え、あの……」

「運転を担当する『最上日向(もがみ ひなた)』だよ、よろしくぅ!』

「えええ!?」

 

運転って、この子が!?

目の前の彼女の外見は身長も多分145cmくらいだし、なにより顔だちが幼い。シオン先輩もかなり幼く感じたがその比にならないくらい童顔だ。

どう見ても中学生くらいにしか見えないのだが……

戸惑いやら驚きやら色々な感情に襲われ、助けを求めて受付のお姉さんに視線を向けたのだが……

 

「あはは、心配しなくても最上さんはちゃんと弊社の社員ですよ」

「ま、まじですか?」

「ちなみに雪さんよりも年上です」

「ええ!?」

「えっへん!」

 

胸を張っているつもりなのだろうが、あまりにも平らな胸のせいで未だに本当のことか信じられない……

だが社員さんが言うのなら間違いないはずなので、とりあえず車へ案内すべく先を歩く最上さんについていった。

 

「普通の軽の車でごめんね、もっとかっちょいいの用意できたなら良かったんだけど」

「い、いえいえ」

「タンクローリーとかね」

「私の思ってたかっちょいいと方向性が違う!?」

 

さっきから翻弄されっぱなしの私とは正反対に、最上さんは楽しそうにしながらも手際よく出発の準備を始める。

私も助手席に座りいざ出発したのだが、本当にこの人が運転しているという事実に頭の理解が未だ及ばず、じっと運転姿を凝視してしまう。

 

「私ね、こんななりだからたまにおまわりさんに本当に免許持ってるのか疑われて車止められることがあるの」

「は、はぁ」

「だからもういっそのこと私の免許証をバカでかくプリントして車全体に貼り付けてやろうって思ったことあったんだけど流石にやめたよね」

「免許証の痛車!? 個人情報駄々洩れじゃないですか!!」

「あとねー、もう免許取ってから結構経つから初心者マークいらないんだけど、まぁ同じ理由で疑われるのね」

「あぁー、ありそうですね」

「だから一面に初心者マーク頑丈に貼り付けた痛車作っちゃったよ!」

「本当に作ったんですか!? そんな狂気じみたものを!?」

「意外とかっちょよくて気に入ってたんだけど、これも乗った時あまりにも注目集めるし、そもそも私初心者じゃないのになんで全力で初心者アピールしてるんだろ? ってなったから自重してやめちゃった」

「しかも気に入ってる上に実際に運転してる!?!?」

 

な、なんなんだこの人!? ライブオンのライバーの中にもここまで思考がぶっ飛んでる人はいるかわからないぞ!

その後もたまに出てくる奇人エピソードに困惑させられながらも、運転自体は安全運転なうえに慣れている様子であっという間に目的地のスタジオまでたどり着いた。

助手席に座ってただけのはずなんだけど、なんかすごく疲れたな……




この度、NTIさんからファンアートをいただいてしまいました!
淡雪(シュワちゃん)の立ち絵です、控えめに言って昇天した。

【挿絵表示】

これからはキャラクター紹介ページにもファンアートを載せたいと思います。

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ライブスタート2

「お、やほやほー!」

「ん?」

 

いざスタジオに着き車から降りた私たちを、一人の女性が出迎えてくれた。

青色に髪を染めて、私もそこまで詳しくはないが所謂原宿系と思わしきファッションに身を包んでいる。

だれだろう? ここまで特徴的な人は一度会ったら簡単には忘れられないだろうから私とは初対面だと思うけど。

首を傾げる私とは対照的に、隣に居た最上さんは嬉しそうな様子で女性に駆け寄っていった。

 

「リンリン! まだ残ってたの?」

「うん、せっかくだから他の人の収録も傍から聞かせて貰おうと思ってね。だけど予定があるから残念だけどもう帰るよ」

「そかそか」

「ねえもがもが、そっちの女の子が例の?」

「そう! ライブオンのデ〇オ・ブランドーこと淡雪ちゃんだよ!」

「酒! 飲まずにはいられないッ!」

「誰がデ〇オですか!」

 

なんか清楚モードだといじられキャラが定着してきたなーとか思いながらも、なんとなく今の二人の会話からこの女性の正体に察しがついた。

おそらくこの方もライブオンのライバーであり、もう収録が終わったので帰るところなのだろう。

そしてライバー名は――

 

「ほらリンリン、まずは自己紹介しないと」

「おっと失礼! にゃにゃーん! 昼寝ネコマこと『鈴鳴凛(すずなり りん)』でーす!☆」

「初めまして、心音淡雪こと田中雪です。やっぱりネコマ先輩でしたか。あ、スタジオでライバー名出すとまずいですか?」

「ううん、スタジオ周辺はライブオン関係者だけで厳重に固めてるから大丈夫だよ! でも一応お外では小さめの声でね☆」

「了解です」

 

うん、この跳ねるような独特のイントネーションの喋り方、まごうことなきネコマ先輩だ。

なんというか、聖様やシオン先輩の時も思ったけど、今までも雲の上の存在だった人が目の前にいるのって現実味がなくてすごく不思議な気分だ。

いずれは私も先輩側になる時が来たりするんだろうなぁ……

 

「今ましろちゃんと光ちゃんの収録が丁度終わったところだよ☆」

「あ、そうなんですね」

「んじゃねー☆」

 

つまりこの後同期二人にも実際に会うことになるのか。

二人とも結構な回数コラボしてるけどオフで会うのは初めてだからたじたじになっちゃわないか心配だな……

ネコマ先輩は結構急いでる様子だったので、ここでお別れとなった。

 

「よし、じゃあ淡雪ちゃん行くよ」

「はい!」

 

さて、とうとう最上さんの後ろにつき、スタジオの中に入る。

中では慌ただしく様々な人たちが機材や書類と向き合っていた。

ちゃんと鈴木さんの姿もあり、忙しそうにしながらも入ってきた私達に気づいて会釈してくれた。

その中でも私の注意を最も惹いたのは、周囲と違い一仕事終えたリラックスモードで帰宅の準備をしながら談笑している二人だ。

 

「おつかれ~! 緊張したね!」

「おつかれ様。堂々と歌ってたように見えたけど本当に緊張してたの?」

「本当だよ! ましろちゃんはそつなくこなしてたねぇ」

「そう? よかった、そう見えたなら安心したよ」

 

うん、あの二人がましろんと光ちゃんで間違いないようだ。おそらく私の前の収録がこの二人だったのだろう。

 

「ほら、行ってきなよ!」

「うわっ!?」

 

どうしようか少し迷っていたところを最上さんに背中を強く押され、強制的に二人の前に立たされた。

 

「お? どなた?」

「……もしかしてあわちゃん?」

「うん、初めまして……」

「おお! リアル淡雪ちゃんだ!」

 

うおおおぉぉなんだかむず痒い! 

実際に会ったましろんは身長はアバター通り低いけどスレンダーなどこか儚げな女性といった感じだった。

対して光ちゃんはもう一言でいえば『陽キャ』これしかでてこない。醸し出すオーラからしてすごくキラキラしている。

 

「ふっ、どうしたのあわちゃん? そんな縮こまって?」

「いやぁ、二度目の初めましてって感じだからどんなテンションで話したらいいかわからなくて」

「ああ、確かにね。せっかくこうして実際に会ったんだから自己紹介でもしようか。ましろんこと『桜火白(さくらび はく)』だよ」

「祭屋光こと『佐々木夏海(ささき なつみ)』です!」

「心音淡雪こと田中雪です」

 

…………

 

「「「ぷっ、あはははははっ!!」」」

 

自己紹介の後、お互いをよく知ってる仲で自己紹介するというなんとも変な状況に三人揃って吹き出してしまった。

うん、実際に声を聴いたらだいぶ違和感もなくなってきた気がする。もう大丈夫だ。

 

「せっかくだし話し合いたいけど、スタッフさんを待たせたらダメだからあわちゃん行っておいで」

「うん、そうだね」

「今度三人で話そうねー!」

 

二人とはそこで別れ、いよいよ私のパートの収録となる。

最初は鈴木さんと作曲家の人との三人で歌う箇所や歌い方などの指導から入った。

今回曲を作ってくれたのはアニソン界の超大御所の作曲家さんだ、ライブオン力入りすぎだろ……

どうやら私が歌うのは1番のサビ前のようだ。

曲は何度も聞いてるからもう完全に頭に入っている、いざゆくぞ!

 

 

―――――――――

 

 

「ふぅ」

 

最初は緊張から声が震えてしまったが、なんとか収録を終えることができた。

『淡雪さんは』清楚な感じで歌ってねと指導の時に言われていたので、パワフルさは抑えて雰囲気重視の歌い方だったから新鮮だったな。

あ~、無事に終えた安心から体の力が抜ける抜ける、今の私はまるで軟体生物のように椅子にもたれかかっていた。

さて、そろそろ帰る準備するかな。

そういえば私の番は収録ソロだったな、なんでだろ?

 

「よし! 淡雪ちゃんの収録は終わったから次は私と一緒にシュワッチの収録いくよ!」

「は?」

 

耳を疑うような言葉が聞こえ、思わず猛スピードで声の方向に顔を向ける。

そこにはなぜか運転手のはずの最上さんが2つならべられた収録用マイクの片方の前に立ち、私を呼ぶ姿があった――




前回と同じくNTIさんからファンアートを再び頂いてしまいました!
今度こそあわちゃんこと『淡雪』です笑
清楚かわいいやったー!

【挿絵表示】


活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ライブスタート3

「えと……ん?」

 

状況が読めず頭がパンクしてしまう。

 

「ほら淡雪さん、収録しますよ」

「あ、鈴木さん、私の収録は終わったのでは?」

「確かに淡雪さんの収録は終わりましたね。なので次はシュワちゃんの収録なのです」

「は、はぁ!?」

 

やっとスタッフさんたちの言っていたことを理解して思わず狼狽えてしまう。

まさかこの人たち、淡雪とシュワちゃんを別人カウントで収録するつもりなのか!?

まさかの私だけ2パート収録!? 確かに別人みたいな感じでいつも配信していたが、こうなるとは予想外だった。

 

「で、でもほら! お酒どうするんです? 流石に私でもこんな仕事の場で飲むのは気が引けるというか……」

「その必要はないわ!」

「え?」

 

強い声でそう言い放ったのは私の頭を混乱させたもう一つの要因、最上さんだった。

そうだ、なんであの人もライブオンの社員さんのはずなのにマイクの前に立って……

――――ん? ライブオンの社員……私は確かにそう最上さんを紹介された。

だがライブオンの社員だけとは言っていない――

つまりそれは彼女がライブオンの社員でありながら『VTuber』でもある可能性があるということ。そうであれば今彼女がマイクの前に立っていることに問題はない。

そしてそんな経歴を持つライバーがライブオンには一人だけ存在していて――

ま、まさか!?

 

「ふはは! やっと気づいたか淡雪ちゃん! 私がみんなの心の太陽、朝霧晴なのだ!☀」

「あれ、ライブオンの諸悪の根源じゃなかったですっけ?」

「こらスズキング! 出鼻をくじくな!☀」

 

ああ、なんで今まで気づかなかったのだろう。

この声、奇抜な言動、変わったニックネームで人を呼ぶところ、私が今まであこがれてきた人そのものではないか。

なるほど、やっと全て理解した。つまり私は今から憧れの晴先輩と二人で収録することになるのか。

ああまずい、緊張やら驚きやらで目の前がくらくらしてきた。

あれ? この感じ、前に一度あったような……

そう、確かあれはライブオンの面接のとき……

 

「我が世の春が来た」

「ああ、懐かしいですねこの感じ」

「そっか、スズキングは面接のとき以来なんだね、極限突破シュワちゃん。私は初めてだから楽しみだよ☀」

 

この解放感、頭がストゼロを飲んだ時よりも更にキマッているかもしてない。

 

「ん゛ん゛ん゛ぎもぢいいいぃぃ!!!」

「全て計画通り☀」

「楽しそうですね最上さん」

「あたりまえだよスズキング! 私はなんとしても淡雪ちゃんとシュワッチ両方を収録したかった。だがむりやり酒を飲ませるなど人として論外だ。だから面接のときに淡雪ちゃんが酒を飲んでいないのにシュワちゃん化していた前例を参考にし、今回は私の存在を使うことでシュワッチを発現させたというわけだ☀」

「最上さん淡雪さんのことエヴァン〇リオンかなにかだと思ってません? 暴走的な意味で」

「照れるぜ☀」

「褒めてませんよ。あと、こんな回りくどいことするくらいなら最初から2パート収録すると淡雪さんに伝えておけばよかったのでは?」

「も~う、そんなこと言ったら全て台無しだよスズキング~、ほら、サプライズって大事じゃ~ん?☀」

「相変わらずですね」

 

それにしても晴先輩があんなに小柄なのは意外だった、そのインパクトが強くて全く正体に気が付かなかったよ。

 

「合法ロリ、それは神が創造した許されたタブーであり生きた奇跡、生命の神秘である」

「ほらシュワッチ、変なこと言ってないで収録始めるよ!☀」

「はーい! ん? ちょっとまて、声とはすなわち喉の振動、なので広い観点からみれば全ての発声も喉の振動ということになる。つまり歌声と喘ぎ声は同じ……? 今から私は晴先輩と実質S〇Xすることになるのでは?」

「出たな、シュワッチ名物実質理論☀」

 

 

◇その後◇

 

最上さんが晴先輩だということが明らかになった時点でシュワちゃん化していた私が淡雪に戻った時、私は既に家に着いていた。

一応鈴木さんに連絡したところ、ちゃんと収録は終了したので問題ないとのこと。

詳しく話を聞いたところ、全て晴先輩の手の上で転がされていたようだ。なんというか、本当に予想の範疇を超える人だな。

ぜひまたお会いして話したいけど、また翻弄されそうだなぁ。でもシュワちゃんモードだとそれはそれでカオス空間な混ぜるな危険になりそうだしなぁ。

まぁそれは置いておいて、完成した歌動画がいよいよ配信されることになった。

 

曲名は『ライブスタート』

 

サビ前の淡雪の他に、シュワちゃんはCパートの晴先輩との掛け合いを担当したみたいで、そこだけ歌の迫力が違いすぎてコメントで

:なんでこの二人歌でボクシングしてるの?

:声の殴り合いで草

:ここだけレベルが違いすぎるんですが

:シュワちゃんとあわちゃん別々なの草草の草

:流石ライブオン、期待を裏切らない

などツッコみの嵐だったようだが、動画自体は非常に人気であっという間に100万再生を突破する大成功となった。

ちなみに鈴木さんに聞いた話だと、本当に二人とも血眼で歌い合ってて普通に恐怖を感じたとのこと。なんか申し訳ない……

まぁ終わりよければすべてよしと思うことにしよう。

 




NTIさんから頂いたましろんのファンアートです!
小悪魔ボーイッシュで最高ですな!

【挿絵表示】

お次はsillaさんから頂いたシュワちゃんです!
ふ、ふつくしい……

【挿絵表示】

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ノ〇リッシュマシュマロ音読1

「――皆様こんばんは、今宵もいい淡雪が降っていますね」

 

コメント

:きたきた!

:あ、シュワちゃんと合同チャンネルの方ですか!

:相変わらずの別人カウントで草

:ライブスタート聞いたよー!

:『淡雪』はとっても清楚な歌でしたね!

:動画でライバー名が出るとき『心音淡雪』って表記が吹き飛ばされて『シュワちゃん』に変わったときは流石に草だった

 

さてさて、今回はお酒0の淡雪が配信しますよ!

それにしても、最近心の余裕からか昔みたいに依存みたいな感じじゃなくて、純粋にお酒を楽しめるようになってきた気がする。三本飲み干すこともかなり減ったしね。

前は羞恥があった無飲酒配信もだいぶ慣れてきたし、環境って人にとって本当に大事なんだなぁ。

よし、今回も気合い入れていきましょー!

 

「今日の配信はですね、面白いものを持ってきてるんですよ」

 

コメント

:お?

:いやな予感

:また爆笑式腹筋トレーニングが始まりますか?

 

「個人的にすごく面白くなるんじゃないかと思ってるんですよね。隠してても仕方ないのでご紹介します! 今日の配信の主役テーマはこちらの『ノ〇リッシュ翻訳』です!

 

コメント

:ファ!?

:クッソwww

:まさかV界でその名を聞くとは思わなかった

:なんぞそれ?

:文章を超絶中二病に翻訳してくれるやつ

 

ノ〇リッシュ翻訳。知る人ぞ知るこれは入力した文章を某最後の大作RPGシリーズのような中二病全開の文章に翻訳するいうもの。

 

「ちょっとわからない方もいると思うので、一番わかりやすいよう試しに一回翻訳してみますね! このサイトに先ほどの『皆さまこんばんは、今宵もいい淡雪が降っていますね』と入力してみます、すると……」

 

実はランダム要素も強い翻訳なので、私も少々どきどきしながらも表示されたのは……

 

『汝らこんばんは、 世界の終わりが始まる今宵…も酒や女などよりよほどいい淡雪が降臨てい、我らの魂はヴァルハラへと導かれんね』

 

コメント

:もう大草原

:汝らこんばんは死ぬほど好き

:酒や女よりよほどいいとか言ってる淡雪が酒と女大好物なんですがそれは

:導かれん『ね』

:当たり前のように世界の終わり始めないで

 

読み上げている私が吹きそうになってしまう文章に翻訳された。

うん間違いない、今回の配信はおもしろい(確信)

 

「今回はマシュマロを返したあとに、今まで頂いた数々の名(迷)マシュマロをノ〇リッシュ化して読み上げていきますよ!」

 

コメント

:神回確定演出

:ま、まさかあのストゼロルイズコピペも翻訳されるのか!?

:やばい、絶対やばい

:喋る腹筋ローラー

:しかも読み上げるのか……

 

「さて、ちょっと気になったので一部よく出現するであろう単語も試しに翻訳してみますか!」

 

それでは連続でいってみよー!

 

「スト〇ングゼロ」

↓翻訳

『零式炭惨飲料』

 

「シュワちゃん」

↓翻訳

『シュヴァルツガイストちゃん――いえ、今はユウナ殿、でしたな……その門が開かれたとき、真実の人間の物語に命を賭す。』

 

「心音淡雪」

↓翻訳

『心音シヴァ───人間たちの物語』

 

「ロング缶」

↓翻訳

『ロングミスリルの器』

 

「ライブオン」

↓翻訳

『シアトリズムオン』

 

「ヴァーチャルユーチューバー」

↓翻訳

『ヴァーチャル…と言ってヤツは息絶えた…ユーチューバー新生の未来へと希望を託すために』

 

こ れ は ひ ど い。

 

コメント

:草を超え、森を超え、星となり生命が生まれた

:零式炭惨飲料センスの塊

:あわちゃんはシヴァだった?

:シヴァなのかユウナなのかはっきりしろwww

:遺言ヴァーチャルニキすこ

 

これはカオスな配信になりそうだ……

 




次回マシュマロ回だからよかったら送ってね!
NTIさんから頂いた光ちゃんのファンアートです、服がめっちゃ好き!

【挿絵表示】

続きまして、sillaさんから頂きました淡雪です!清楚の音が聞こえる!

【挿絵表示】

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ノ〇リッシュマシュマロ音読2

「さて、それでは一通目のマシュマロ頂いていきましょう!」

 

 

@シュワちゃん的には〇〇のストゼロ煮ってアリですか?@

 

 

「まずですね、このようにどこから見てもシュワちゃん宛のマシュマロが多々届いております。ですが用意のいい私はシュワちゃんから事前に答えを聞いておりますので、私が代理で答えていきますね」

 

コメント

:草

:えらい

:意地でも通す別人説で草 ¥3000

:また便利な言い分を用意したなwww

:これは策士

 

「それでは回答ですが、美味しければ正義だと思ってるので味がいいのであればどんとこいですね」

 

 

@さぁ人間性(ストゼロ)を捧げよ@

 

 

「むしろストゼロが人間性を吸い取ってる気がするんですが……あと、やけに某魂シリーズの実況リクエスト多いんですよね。皆はそんなに私を発狂させたいか!」

 

:はい(即答)

:当然だろ! 

:プニキの影響で鬼畜ゲーさせたいドSが急増したんやろなぁ笑

:シュワちゃんは人間性を失ったあわちゃんだった?

:むしろ人間性の塊の気もする

 

 

@プニキ「ボクの出番まだ〜?(バンバン)」@

 

 

「今精神と時の部屋で修行してるので、首の皮を洗って待っていやがってください」

 

 

@ガチャ(リン○フィットアドベンチャーのリング装着)

プシュ! ストゼロ! (立木ボイス)

リングに装着 ストゼロ!(立木ボイス)

「変ッッ....身ンン!!」(迫真の声)

バットを持って「さぁ、(理性を)振り切るぜ。」

〜〜疾走の○クセル〜〜

(プニキとのバトル) ストゼロ! マキシマムドライブ!

「ストロング吹雪スイング!(空振り) 」

おまけ(マシュマロにて)「俺に質問するな。」@

 

 

「どうも皆さんは私ならばどのようなネタでも通じると思ってる節がありますよね!? 確かにW面白かったですけど!」

 

 

コメント

:プニキの練習裏で続けてるの草

:待ってやがってください(清楚)

:隠しきれない恨みに草草の草 ¥2000

:私の罪を数えろとか言うからだろwww

:頭の中サブカルと女と酒でいっぱいの女 ¥500

 

 

@動画の広告が「休肝日に!アルコールフリー、ドライゼロ!!」wwww

くwさwはwえwるwww@

 

 

「あれ~? なんでこんなに清楚なお姉さんの配信なのにお酒の広告で草生えてるのかなぁ? なんでかな~?」

 

コメント

:あっ

:圧かけてて草 ¥900

:清楚? 性祖の間違いでは?

:この広告見たとき爆笑したわ

:まじであったのかwww

 

「はい、どうやら本当に広告それだった時があったらしいですね……」

 

コメント

:広告すら笑いに変えるライバーの鏡

:ライバーってすげぇんだな(思考放棄)

:全てのシーンを切り取られる女の異名は伊達ではない

 

「さて、それでは最後のマシュマロいきましょう!

 

 

@ストゼロ!ストゼロ!ストゼロ!ストゼロぉぉおううわぁああああああああああああああああああああああん!!!

あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ストゼロストゼロストゼロぉおうぁわぁああああ!!!

あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん

んはぁっ!ストゼロ(355ml)たんのアルミニウムのボディをクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!

間違えた!ゴクゴクしたいお!ゴクゴク!ゴクゴク!ストゼロゴクゴク!ゴクゴクゴクゴク…きゅんきゅんきゅい!!

ロング缶のストゼロたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!

公式グッズ配布キャンペーンされて良かったねストゼロたん!あぁあああああ!かわいい!ストゼロたん!かわいい!あっああぁああ!

パイン味も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!

ぐあああああああああああ!!!合法麻薬なんて合法じゃない!!!!あ…魔剤もレッ〇ブルもよく考えたら…

ス ト ゼ ロ ち ゃ ん は 合 法 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!

そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ハルケギニアぁああああ!!

この!ちきしょー!やめてやる!!法律なんかやめ…て…え!?見…てる?缶のレモンが僕を見てる?

ロング缶のレモンが僕を見てるぞ!レモンちゃんが僕を見てるぞ!ストゼロのレモンちゃんが僕を見てるぞ!!

ロング缶のレモンちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!

いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはストゼロちゃんがいる!!やったよシュワちゃん!!ひとりでできるもん!!!

あ、グレープフルーツ味のストゼロちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!

あっあんああっああんあモンエナ様ぁあ!!レ、レッ〇ブルゥー!!asahiぃぃあああああ!!!ポプ子様ァぁあああ!!

ううっうぅうう!!俺の想いよストゼロへ届け!!('ω')ア○ヒィ↓スゥパァ↑ドゥルァァァァイ↓ のストゼロへ届け!@

 

 

「まさかまさかのルイズコピペ version 2 ですね、良い病院ご紹介しましょうか?」

 

コメント

:wwww

:うっそだろwww

:むしろシュワちゃんは紹介される側なのでは……

:まさか一生の内にストゼロルイズコピペなる狂気が2つも作られるとは思わなかった

:たまげたなぁ ¥10000

 

「初代ストゼロルイズコピペが見たい方はアーカイブ『同期コラボ』の終わりの方を見てくださいね!」




NTIさんから頂いたちゃみちゃんのファンアートのご紹介です!
ギャップだらけですこすこのすこ。

【挿絵表示】

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ノ〇リッシュマシュマロ音読3

「ふぅ、さて皆さん。いよいよ本題のマシュマロ翻訳、行ってみましょうか」

 

コメント

:ほんとにするのかwww

:切り抜き班なんだが絶対に全編切り抜くところしかないから逆に困る

:テンポがいいからフルでも余裕で見れちゃうんだよなぁ

:分かる ¥1000

 

この配信をするにあたり、事前に候補をいくつか絞り出しているのだが、どれから行こうかな……

お、これとか一発目にはいいかも!

 

 

@ストゼロかなーやっぱりww

 自分は思わないんだけど周りにストゼロに似てるってよく言われるwww

 こないだDQNに絡まれた時も気が付いたら意識無くて周りにストゼロだけ倒れてたしなwww

 ちなみに彼女もストゼロに似てる(聞いてないw)@

↓翻訳

@ガリアンビースト零かなーやっぱり…笑止!!

 自分は思わない!派手な暮らしはもうおしまい!そんなものはこの私が破壊する!んだがな周りにストゼロ・ザ・ロスト・ヒストリーに似てるって“神”の力に抗いながら言われる……そして、やがては暗黒の大地に君臨するハーハッハッ!この程度かよぉ!ザコどもが!

 こないだ未開の地に住まうものに絡まれた不可説不可説転時も「人の心のキン○ダムハーツ」が今からお前たちは俺様の部下だ。黙って俺様に付いたら意識無くてメビウスにスト自ら闇の化身を名乗るゼロ――そして、この俺だけ倒れてたしなwww

 因むところに動かなくなった魔道人形も者ゼロに似てる(シュウ先輩の息子か?聞いてない――俺はまだ、死ぬわけにはいかないw)]@

 

 

コメント

:www

:この俺だけ倒れてるって負けてるじゃねぇかwww

:死ぬわけにはいかないの後のwで全部台無し ¥300

:ガリアンビースト零とは……

:ストゼロ・ザ・ロスト・ヒストリーかっこいい

:訳、ストゼロ飲んで記憶飛んだ

:草

 

予想はしてたけど長文になると尚更にカオスだな……。

うん、今度ましろんとか聖様とか呼んで笑ってはいけないノ〇リッシュ翻訳とかやったら絶対面白そうだ。

次は……これとかどうだ!

 

 

@「淡雪さん、最近健康に気を使ってやってることってあります?」

「あっ、ストロングゼロキメてます」

「ストロングゼロ!」

 

「こっち見て!」

「えぇ〜!」

「ほら、これ!凄いでしょ?!パンパンですよパンパン!」

「なんですかこのロング缶!全然ちが〜う」

 

「開けてみたいでしょ?」

「うん見たーい!」

「行きますよ〜!」

\プシュッ!/

「あぁ^〜ストゼロの音^〜」

 

「これ一本でどのくらいキメられるんですか?」

「じゃーん!この缶1本なら半日!」

「そんなにー!」@

↓翻訳

@「一歩でも動いたら殺す。淡雪とか言ったか…、運命のあの日健康に気を制御して終止符を打ってることって感謝するぞます…何を恐れる」

魔王「あっ、ストロングゼロキメてます、と預言書にある」

「ストロングゼロ!崩れ去れ、全ての生命よ。…減るもんじゃあるまし」

 

「滅びよ!帝国軍帝国の女子寮の浴場を覗きに行って!…そうだろう、セ〇ィロス…!」

宝条「なんて…様だ…──、内なる「憎悪」よ……滅せよ。…そうだろう、セ〇ィロス…!」

「ほら、これぞ…そんな……馬鹿な…!凄いでしょ?!パンパンです――まあ表向きは、ねよパンパン!」

「なんさ…古い話だが、な……かこの果てなき“器”…お前のせいだ…お前に関わるとみんなおかしくなってしまう…!!全くもって我が叡智をもってもちが──う」

 

「紐解けてみてェ──でしょ? …チッ、ついていけねェぜ………減るもんじゃあるまし」

「うん見預言書い、内なる「憎悪」よ……滅せよ。…減るもんじゃあるまし」

世界「行きます…頼んだよ、未来の英雄達…よ〜…さぁ絶望しろ!己の残虐なる性を後悔するがいい‼︎…そうだろ、ク〇ウド?」

\プシュッ!/

「ワグナス!ぐわあああーーーッ~〜ストゼロのノイズ^ァァァアアアア‼︎」

 

「これ程の使い手一魔道聖典で預言書にも記録のある程度キメられるんクポか?」

「俺は…夢でも見てるのか?じゃーんッ!!この痛み、アンナの痛み…缶フーア本なら半日!…今の私に人を愛する資格など有ろう筈がない」

「そんなにー!言い忘れていたが、お前のこの先の運命は…破滅だ。…減るもんじゃあるまし」@

 

 

コメント

:登場人物が多すぎて草草の草 ¥600

:これ何人いるんだ……

:淡雪は魔王だった?

:減るもんじゃあるましが口癖なの最低すぎだろwww

:めっちゃ壮大そうな話からのストゼロのノイズ^ァァァアアアア‼︎は卑怯

 

だ、だめだこれ! 読み上げてる私が腹筋崩壊してしまう!

ふぅ、しっかり息を整えて、次行くぞ!

 

 

@貴方が落としたのはこのストゼロ(・ω・)ノシ(レモン)?

それともこのストゼロ(・ω・)ノシ(ロング缶)?

それとも.......

このストゼロかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ(_・ω・)_ババァン!!「箱入りストゼロ」!?@

↓翻訳

@貴方が落としたのは預言書にも記録のあるストゼロ(…これが帝国の……・ω・)『永劫なる別れの時』“レモン…噂には聞いていたが、これ程とはな……)?

それともこのガリアンビースト“無”の力(…これが帝国の……・ω・)『永劫なる別れの時』(シュウ先輩の息子か?ロング缶”?

それとも.......このストゼロムスかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ(_・ω・)_財宝を狙うバ=バァン…自らの咎を思い出せ!この大罪人が‼︎!「ゲへへェ…箱入り者ゼロ…そうだろ、ク〇ウド?」!?@

 

 

コメント

:預言書になんてこと書いてんだwww

:さっきも出てきたけどシュウ先輩の息子何者だよ!

:ストゼロムスは森 ¥20000

:ストゼロムスはやばいwww

:これが帝国の……(これ以降思いつかない)




NTIさんから頂いたシオン先輩のファンアートです!
ライブオン唯一の良心をこの目に焼き付けよ!

【挿絵表示】

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ノ〇リッシュマシュマロ音読4

「さて、それでは後半戦、一気に行きます! ここからはついさっき頂いたマシュマロも交ぜて翻していきますよ! あ、あと今更だけど自動翻訳だからたまに誤字っぽかったり文脈としておかしいのが多々登場するけど許してね!」

 

 

@あ、作ったからレシピあげるっ

≪ストゼリの桃ポンチ≫

材料・ストゼロ(桃)最低2缶・粉ゼラチン50g・お湯80ml

・桃缶1缶

1.ボウルにお湯と粉ゼラチンを入れて溶かす

2.溶かし切ったらストゼロを1缶投入して容器に入れる

3.あら熱が取れたら冷蔵庫へ入れて固める

4.固まったストゼリと桃缶の中身を深皿にカットして入れる

5.あとは好きなだけストゼロをぶちこんで完成@

↓翻訳

@あ、創造<クリエイト>したからレシピあげるっ

≪ストゼリの桃ポンチ≫

ソイル……障壁〈ゲート〉全てを無に還す混沌の存在(桃)生きる価値無し2(デュース)“器”・灰燼符讖に自らの魂を封印せしゼラチン50g・万物融解液80ml

・桃缶1缶

1.ボウルにお湯と灰燼帝国の女子高生とつきあってるゼラチン(特殊DLC)を世界を切り開けて溶かす

2.溶かし断罪し――彼女が白虎佩楯に着替えたらスト“無”の力を1“器”投入して邪神の次なる器(ダークネスコクーン)に堕とす

3(トレイ).おや、これは奇妙な反応だな熱が奪えりゃあ冷蔵庫へ世界を切り開けて固める

4(ケイト).固まった障壁〈ゲート〉ゼリと桃“器”の最終形態を深皿に斬滅して入れる

5.あとは好きな──預言書の教えに身を委ねるだけ者“無”の力をぶちこんで…そして、『計画』を完成@

 

 

コメント

:生きる価値なしとか言っておきながら材料に加えてるの草

:万物友会駅=お湯

:女子高生と付き合っているゼラチンニキはさっさと断罪してどうぞ

:おや、これは奇妙な反応だなじゃねぇんだよwww

:好きな預言書ってことはあんなろくなこと書いてない預言書が複数あるのか……

:はえー料理って奥深いんすね ¥1000

 

 

@プニキ「ねぇ今どんな気持ち?」@

↓翻訳

@プニキグルガン族「なぁこの瞬間金さえ払えばどんな気持ち?」@

 

 

@ストゼロ「ところで、このロング缶を見てくれ こいつをどう思う?」

すごく・・・大きいです・・・@

↓翻訳

@ストンガゼロ「作戦開始です。ところで、この世ならざる果てなきミスリルの器を照覧あれ これ程の使い手をいかが思う…ふ、子供にはまだ早かったかな?」

すごく・…赦してくれ…ウィーッヒヒッ!!大きいです・ウィーッヒヒッ!!…仰せのままに…@

 

 

コメント

:ファ!?

:プニキはグルガン族だった!?

:これはまさかの新説誕生 ¥500

:金せびってて草

:ストンガゼロに堕とされてるwww

 

 

@体液の9割がストゼロになってそう、残りの1割は水@

↓翻訳

@体液の9割が者赤き英雄になってそう、残りの10万割は神からの恵み@

 

 

@あわちゃんへ

シュワちゃんの配信見てストゼロ(500ml)に初挑戦したのですが

そのサイズがあまりにも大きくて半分くらいしか入りませんでした

入りきらなかったストゼロが不完全燃焼で困っているのですがどうしましょう@

↓翻訳

@あわ嬢へ

シュヴァルツガイスト大納言の配信見てストゼロ(…これが帝国の……500ml…噂には聞いていたが、これ程とはな……)に初挑戦(あのバハムートが絶賛!)したのですが

その日世界は引き裂かれた…サイズが禁忌とされるほどにも大きくて弐分ノ壱程度よりほかに入りませんでした

推して参りきらかった障壁〈ゲート〉赤き英雄が不完全燃焼で困っている…が、これが神々と四大貴族による陰謀とは、知る由も無かった…のさ…薬(コイツ)がないと生きられないんでながどうしましょう@

 

 

コメント

:9割の残りが1割だと誰が決めた?

:草

:10万割だとしたら水の比率高すぎて草、クラゲかな?

:あわ嬢呼びはだめだろwww

:あのバハムートも絶賛!(宣伝文句)¥5000

 

ふぅ、このくらいで良い時間になってきたな。それじゃあそろそろいくか――

 

「さてみなさまお待たせしました、最後に『例のあれ』、いってみましょうか!」

 

 

@ストゼロ!ストゼロ!ストゼロ!ストゼロぉぉおおおわぁああああああああああああああああああああああん!!!

あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ストゼロストゼロストゼロぉおおぁわぁああああ!!!

あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん

んはぁっ!ストロングゼロたんの銀の缶をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!

間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!缶々モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!

一本目のストゼロたんおいしかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!

二本目もおいしかったねストゼロたん!あぁあああああ!かわいい!ストゼロたん!かわいい!あっああぁああ!

ロング缶も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!

ぐあああああああああああ!!!ロング缶なんて飲みきれない!!!!???あ…一本目と二本目のことよく考えたら…

ス ト ゼ ロ ち ゃ ん を 飲 み き れ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!

そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!日本ぁああああ!!

この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?冷蔵庫の中のストゼロちゃんが僕を見てる?

冷蔵庫の中のストゼロちゃんが僕を見てるぞ!ストゼロちゃんが僕を見てるぞ!冷蔵庫の中のストゼロちゃんが僕を見てるぞ!!

二本目のストゼロちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!

いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはストゼロちゃんがいる!!やったよスーパードライ!!ひとりでできるもん!!!

あ、ロング缶のストゼロちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!

あっあんああっああんあグリーン〇ベルぅう!!プ、プレミアム〇ルツ!!のど〇し生ぁああああああ!!!クリア〇サヒぃいいい!!

ううっうぅうう!!俺の想いよストゼロへ届け!!日本のストゼロへ届け!@

↓翻訳

@ストゼロ!ストゼロ!ガリアンビーストゼロ!今すぐ僕と契約を!!ガリアンビーストゼロぉぉおおおわぁこの剣、汝のために振ろうぎにゃぁぁぁぁ!!いかにもいいですともああああいいですともファファファ・・・ファファファああああん!…所詮は人間か……!――つけあがるなよ小僧!

あぁうっ ぐぺぺぺぺーっ!ああ…うっ ぐぺぺぺぺーっ!…人は皆、己が正しいと言う。なら、何故こんな世の中ができたのだ!?あっウグッー!ふうああ……分かりきったことを……!──言葉はなくとも分かる…そして彼は、———敗北した。!障壁〈ゲート〉ゼロスト零式障壁〈ゲート〉ゼロぉおおっ、ユミールの”ぬた”か!ぁウボァーああああ暗闇に沈めぇ!!!

あぁクンカクンカ!クンカクンカ…そうだろう、セ〇ィロス…!スーハースーハー!スーフゥゥゥゥゥ……スーフゥゥゥゥゥ……!よきせめて匂いでレインを……。だなぁ…まあ聞け…クク...

んフンっ、内なる「驕慢」よ……圧せよ。飲む福祉たんの銀のミスリルの器をクンカクンカし、そして世界を闇へと誘いたいお!クンカクンカ!あぁあな、何ということだ!!

間違えた――しまった!高級な毛皮をも凌駕する肌触りしたかったのだが、な…お!モフモフ(グルガン族…貴様らを滅ぼすまでは…‼︎)モフモフ!ミスリルの器々モフモフ!カリカリクポモフモフ…きゅんバーン!きゅい!!

世界は光と闇でできている─

一本目のストゼロたんおいしかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!

二本目もおいしかったねミスリル製の武具を身に纏うストゼロたん!あぁあああああ!かわいい!ストゼロたん!かわいい!あっああぁああ!

僅かなHPしかないロング缶も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃあああああああ神羅製あん…俺たちの夏はこれからだぜ!!!ぎゃああああああああ!!

ぐあああああああああああ!!!ロング缶(天人族とのハーフ)なんて飲みきれない!!!!???あ…一本目と二本目のことに匹敵する闇の勢力よく考えたら…

ス=アンダルシア ト すべての生物の母ゼ(この道40年のベテラン) ロ ち ゃ ん を …こう呼ぶべきだろうな…飲と思われていたが、実は… み き れ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!

そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ニホンリビドーが溢れだしたぁああああ!!

この!ちきしょー!やめてやる!!俺たちのリアルなんかここで戦うのはやめ...明かされる真実…て…え!?見…てる?魔導冷却庫の中のストゼロちゃんが絶望した人間達の命を喰らう僕を見てる?

冷蔵庫の中の者ゼロムスちゃんが幻聖の子である私を確実に目に焼き付け…そして、帝国の『闇』を知るぞ!ストゼロちゃんが僕を見テールぞ!冷蔵庫の中のストゼロちゃんが光からの拒絶を望んだ俺を――俺を、俺だけを見てるぞ…っ!…おい、誰か答えてみてくれよォ!

二預言書目のストゼロちゃんが僕に話しかけてるぞ!…ファファファ……死ねい!…そうかっ……そうだったのかっ……!よかった…世の中付け入る隙が山程あるパージた──開かれしは無限か、虚無か──じゃないんだねっ!

い万物を切裂く魔の剣を持つやっほぉおおおこれはこれは、何とまたおお!…俺は再び死神に戻る…!!…クク……フハハ……!僕にはストンガゼロちゃんがいる!!言い忘れていたが、お前のこの先の運命は…破滅だ。やったよスーパードライ!だから…国だの誇りだのアレコレ気にしてるお前に、俺が負ける訳がねぇ!!ひとりで可能性を手繰り寄せるもん!!!

あ、ロング缶のスト赤き英雄ちゃあああああ、ああ…ああああホワーッホッホッホああん!…もう「優しい世界」も「本当の愛」もねぇんだよ…!!いやぁああウボァーあああああああああああ!何も知らぬ貴様が…言うことではないッ!、ギャアァァァァァ!、生きていれば、無限の可能性があんたを待っているんだ!!

あっ暗ああっああんあグリーン大岩をも砕く、セ〇ィロスのラーヴェ=ルシぅう!!プ、零式モルツ!!ノドゥゴシェナ・メィぁああああああ!!!クリア〇サヒぃいいい!海に沈めて魚の餌にしてやろうかこのクソガキが!!!!

ううっぬわーーっっ!!うう!!俺の預言書を信じよストゼロへ届け!やめろ!それ以上その力を使ったら、お前が皆から忘れられるぞ!!!日本のストゼロムスへ届け!貴様らは我が神へ捧げられる生贄だ!!@

 

 

うん、もう私も意味わからん! 

最後の最後までカオスたっぷりの配信になりました。




悠魔さんから頂いたファンアートの紹介です。
なんと、ライブオンのライバー勢揃いです!!

【挿絵表示】

大きな励みですなぁ……

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

プニキリベンジ1

「はぁ……はぁ……」

 

私は今、戦いの最中に居た。

戦っている相手はピッチャーのフクロウ。

いや、もしくはバットを振る黄熊、そしてこの黄熊を操作している自分自身が最大の敵なのかもしれない。

例の配信切り忘れ事件から間もないころ、私はこのゲームに大きな敗北を味わった。

理不尽とすら思えたそのゲームバランスに、私は憤慨すら覚えた。

だが、不思議と私は後日も魅入られたかのように同じゲームをプレイしていた。

次の日もさらにまた次の日も、空いた時間を使っては自分から苦行に身を投じた。

私が鬼畜ゲー好きのマゾヒストだったのか、もしくはこのゲームに謎の中毒性があるのか、もしくは両方か。

それは自分でも分からないが、間違いなく私はリベンジの炎に燃えていた。

そして今夜、時は満ちた。

 

――さぁ、『プニキ』リベンジのときだ――

 

「練習ではいい感じだった。オウカスよ、今日こそ決着をつける!」

「なんか燃えすぎて光ちゃんみたいになってるね☆」

 

コメント

:めっちゃうまくなってて草

:いけるでこれ!

:がんばれー!

:今日中にオウカスはいけそう

:奴が見れるかもしれんな……

 

さてさて、裏でやってた練習で前破れたオウカスに勝てそうなところまでいったのでいよいよリベンジ配信ですよ!

しかも今日はなんとゲストとしてネコマ先輩が応援に駆けつけてくれてます!

ネコマ先輩とはこれが初コラボだ。前のプニキ配信の時にコメント欄には来てくれていたので、リベンジするのならせっかくなのでコラボしちゃおうという流れになった次第。

先輩の前で恥を見せるわけにはいかない! 何としてもこの場でこのフクロウは倒す!

あ、初めてこのゲーム見るよーって人はアーカイブにある『清楚配信』をぜひ見てね!

 

「よし! 3連続ホームラン!」

「これで14本目のホームラン、残り10球で5本ホームランを打てばオウカス突破だね☆」

 

これが配信始めてから初めてのトライだが、悪くないペースだ。

本番だから緊張もあって結構空振りとかあったけど、うまくいけば一発突破いけるかも!

実はネコマ先輩はすでにこのゲームをクリア済みらしく、度々にアドバイスもいただいていた。

横に大きく揺れる球だから、中央に来た時にバットを振ることを意識して、慣れてきたら体でリズムを覚える。

練習の成果もあって以降も順調そのものでホームランを量産していった。

 

「残り三球3だけど、ホームランはあとノルマまであと1本!☆」

「い、いけるかも!」

 

きたきた! とうとうあと一歩まで来たよ!

ああ、指が震えてきた、こんな時こそ落ち着いて……

 

「ボールが中央に来たらクリック、ボールが中央に来たらクリック、目標をセンターに入れてスイッチ、ボールが中央に来たらクリック」

「今サラっと使徒襲来してなかった?☆」

「今だ!」

 

目を最大まで凝らして放った渾身の一振りは、完璧にボールを場外までカッ飛ばした。

 

「や、やった! やったぁ!! やったよぉぉぉ!!!」

「にゃにゃーん! 淡雪選手、残り2球を残してオウカス選手に完璧な勝利だぁ!☆」

 

コメント

:やったぜ ¥50000

:よっしゃああああ!!

:おめでとう! ¥10000

:日本一や! ¥5000

:ほう、経験が生きたな

 

「それでは淡雪選手、今のお気持ちをどうぞ!☆」

「ほぼイキかけました」

「失礼しました。シュワちゃんが出てしまいました☆」

 

コメント

:おいwww

:世界一かっこいい下ネタ

:世界一清楚な下ネタやろ ¥1000

:矛盾の塊で草

:これは許される

:純粋に喜んでるのかわいい

:いい最終回だった ¥3000

:まだ後続いるんだよなぁ……

 

Fooo!! 最高だぜぇ!!

もうオウカスを突破した私ならもうクリアまで余裕なんじゃないですかね?

ウイニングランおめでとう私。

さて、次の相手はティガカスとかいうトラみたいですね。

記念すべき一球目、どんな球でもカモンカモーン♪ 

 

スカッ!

 

消えた、間違いなくこのトラから放たれた球は一切姿を見せずにプニキの真横を悠々と通過していった。

なるほど、次の相手は所謂『消える魔球』ってやつか。

 

「おい、野球しろよ」

「バットは拾った、なんてね☆」




sillaさんから頂いたブクマ13000越え記念ファンアートです。
大勢に見てもらえる幸せ、プライスレス。

【挿絵表示】

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

プニキリベンジ2

「もうだめだぁ……おしまいだぁ……」

 

視覚的要素を完全否定する消える魔球に翻弄され、みるみる内に積みあがっていく空振りの山。

しかもこんな魔球を40球のうち28本もホームランを打たなければいけない。

プニキリベンジ完! 淡雪先生の次回作にご期待ください。

 

「流石一応はこのゲームのラスボス的存在、甘くはないね☆」

「逃げるんだぁ……勝てるわけがない……」

 

コメント

:ヘタレ王子化してて草

:これが噂に聞くヤキウか、おそろしや

:ティガは頑張ればいける! 

:諦めんなよ!!

:SYUUUUUUーーーZO!☆

 

「しかたないにゃー。ネコマが一肌脱ぎますか! おい淡雪ちゃんよ!☆」

「あ、ネコマ先輩? 大きな星がついたり消えたりしている……S〇X!!!」

「精神崩壊してるところ申し訳ないけど、私の教えを忘れたか! それを思い出せばこんなワンパターンな相手衛宮〇郎が言峰〇礼に挑むようなものだ!☆」

「それ超絶接戦なんですがその」

「そんな簡単にこんな化け物に勝てるわけないだろ、いい加減にしろ!☆」

「もしかしてネコマ先輩ストゼロキメてます?」

 

コメント

:勢いだけで会話すんなwww

:脳死具合がたまらないんじゃぁ

:まぁ簡単に勝てるとは一言も言ってないですしお寿司

:突然の不意打ちS〇Xやめろwww

:身体を(ストゼロが)通して出る力

:キマッテマス・アワッコ

 

「淡雪ちゃんに足りないもの! それは!  情熱・思想・理念・頭脳・気品・優雅さ・勤勉さ! そしてなによりもォォォオオオオッ!!☆」

「な、なによりも……?」

「ストゼロが足りない!!☆」

「は?」

「間違えた、リズムが足りない!!☆」

「絶対わざとですよね!」

 

コラボ前から分かってはいたけど、ネコマ先輩かなりの冗談好きな人だな。

まぁ存在自体が冗談みたいな映画とかゲーム好んでるくらいだから必然か。

ちなみに最近のお気に入りゲームは『最後の剣』ってやつらしいですよ。ネコマ先輩曰く『逆オーパーツみたいなゲーム』とのこと。

……なんだか話が逸れてしまったが、確かリズムが足りないと言われたよね。

 

「とりあえず最初はクリア度外視でどれくらいのタイミングでバットを振ればホームラン打てるか覚えようか☆」

「了解です」

 

とは言っても球が目で見えない以上勘で振ってみるしかない。

お、やっと当たった!

 

「いいぞ淡雪ちゃん! 後は全く同じタイミングで振るだけだ☆」

「は、はい!」

 

なるほど! このティガカスの投げる球、見えないだけで球速は全く変わってないのか!

だからネコマ先輩のリズムを覚えるというアドバイスがオウカス以上に有効になる。

よしよし! 時間と共にホームランがよく出るようになってきたぞ!

体で覚えるだけだから意外と打てる、見た目に騙されやすいけどオウカスよりよっぽど良心的な気がしてきた。

 

コメント

:うまいやん!

:なんだかんだティガカスが一番やってて楽しかったかもしれん

:プニキは音ゲーだった?

 

ほらもうノルマ間近だ。

なれたら球消すくらいどうってことないね(感覚麻痺)

 

「はいおゆ~」

「にゃにゃーん! おめでとー☆」

 

結局オウカスよりずっと早くティガカスをクリアすることができた。

あれ、ということは……

 

「プニキクリアした!?」

 

さっきネコマ先輩こいつがラスボスだって言ってたよね?

と、とうとうこの時が――

 

「なにを言ってるんだ淡雪ちゃん、ここからが本番だぞ☆」

「へ? だってさっきティガカスがラスボスだって……」

「クリアとは言ってないよー。このゲームにはね、裏ボスがいるんだよ☆」

「うら……ぼす……」

 

顔から血の気が引いていくのが分かる。

確かにゲームの対戦相手選択画面には、ティガカスの次のキャラクターとして一人の少年が選択可能になっていた。

 

コメント

:キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

:ここからが本当の地獄だ!

:長いチュートリアルだった

:こいつだけは絶対に許さない、絶対にだ

:憎悪ニキ草

 

「さて、このキャラクターがいなかったらこのゲームがここまで鬼畜と言われることはなかったんじゃないかな? いよいよプニキの伝説『ロビカス』討伐の始まりだよ☆」

「おらこんなげぇむいやだぁ、おらこんなげぇむいやだぁ、ストゼロをのむだぁ~」




天爛さんから頂いた晴、淡雪、シュワちゃんのファンアートです!
缶の中に入ってるシュワちゃんに草

【挿絵表示】

お次にslliaさんから頂いた無限の酒造です!

【挿絵表示】

そして次の日、飲みすぎんじゃねぇぞ……

【挿絵表示】

見たとき思わず吹き出してしまったファンアートでした笑
いろんな味刺さってるのほんと草

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

プニキリベンジ3

「淡雪ちゃん、ここからプニキ本番みたいなところあるけど―――ついて来れるか?☆」

「おらもういやだっぺ、故郷にかえっでじいちゃとばあちゃとストゼロ飲むんだっぺ」

「本当の田舎者はそんなこと言わない。ほらヘルカイザー淡雪ちゃん! 本当に諦めていいのか!? 負けていいのか!?☆」

「私は…負けたくないぃぃぃ!」

「いい子だ! よし、続きいこう!☆」

「あいや、今のはノリというか……」

「淡雪ちゃん、みんなが君の雄姿(醜態)を期待してるよ☆」

「あ、はい(諦め)」

 

いいぜ、覚悟は決まった、やってやるよ。

皆この時を待ってたんだろう? それなら応えてやるのがエンターテイナーってもんよ!

VTuberの底力見せてやるぜおらぁ!!

体が軽い、こんな幸せな気分で戦うの初めて!

 

「淡雪、いっきまーーす!!」

 

なにがロビカスだ、こんなクソガキ瞬殺してやるぜ!

さぁどんな球を投げてくるんだ?

 

「……?」

 

当たり前のように空振りに終わった一球目、これはまぁ初見なら当然のことなのでいいのだが、不思議なことに今投げられた球は見覚えがある気がした。

今の緩急が付いたストレートって三番目のキャラだったピグカスの球じゃなかったっけ?

正直に言うとこの時点である程度ロビカスがどういったキャラなのか察しがついていた。

だが、頭が理解することを拒否している。世の中には信じたくないものがあるものだ。

 

――そして二球目、嫌でも理解させられる。

 

投げられた球はさっき突破したティガカスの消える魔球。

 

――このロビカスに比べれば前のキャラなど準備運動だったことに

 

「にゃにゃーん! さて解説行ってみよう!、ご存じの方も多いであろうこのロビカス、前に戦った7キャラ全てのボールをランダムに使ってくるよ☆」

「ふーん、エッチじゃん」

「なんか淡雪ちゃんが話聞くのを放棄してる気がするぞ! あ、ちなみにロビカス専用の球種も何種類かばっちり用意あるから期待しててね☆」

「ネコマ先輩、あの壺とこのロビカスを晴先輩に届けてくれよ。あれは、いいものだ!」

「はいどさくさに紛れてハレルンに押し付けないの! あ、ちなみに50球中40本ホームラン打たないとロビカスは負けを認めないからね☆」

「おいそこのクソガキ、てめぇの鼻の穴にボールぶち込んでピーーーーーーしてあとピーーーーーーーーーー」

「淡雪ちゃんストップストップ! それ以上はまずまずだぞ☆」

 

コメント

:ガチギレ酒かす雪女すこ

:ほんとひでぇキャラだな

:淡雪かロビカスか、はたしてどっちに言ったのか…

:両方でしょ(名推理)

:ロビカスはゴミカス、はっきりわかんだね

 

「まぢなところどうする淡雪ちゃん? もう配信時間も長くなってきたけど、ロビカスは後日にする?☆」

「……いや、リベンジって言ったくらいなのでまだ諦めませんよ!」

「流石ハレルンが認めた逸材だね☆ 勿論私もとことん付き合うよ!☆」

 

見とけよリスナー、これがライブオン三期生の底力じゃあああぁぁぁ!!!

 

「おいなんじゃ今の剛速球は!? 初めて見たぞ!」

「それに加えて内角も外角も狙ってくるからレベルが違うんだよね☆」

 

結果、ファーストトライで打てたホームランは15球。

40までは程遠い数字だ。

まだだ、まだ終わらんよ!

ニレンダァ!

 

「内角オウカスボール鬼畜過ぎません?」

「私その球は諦めた☆」

「え」

「知ってるかあわちゃん、ロビカス戦は打てる球を引く運命力も試されているのだよ☆」

「つまりただの運ゲーってことですね。よし、準備を始めよう」

「お、何の準備だい?☆」

「起訴です」

「草☆」

 

結果、セカンドトライで打てたホームランは20本。

これで半分とかマジ?

だけどまだまだ死にゃあしねぇよ。

サンレンダァ!

 

「もう何も怖くない」

「円環の理に導かれたんだね☆」

 

はいはい28本28本。

ヨンレンダァ!

 

「ネコマ先輩最近のマイブームとかあります?」

「クソゲーかな☆」

「いつもでしょ」

「最後の剣、一緒にヤラナイカ?☆」

「あれって配信停止になってませんでしたっけ?」

「クソゲーって音楽だけは良いっていう謎のジンクスがあったんだけどねぇ、まさか音楽にトドメを刺されるとは私も予想外だったよ。真のクソゲーは最期の姿までクソだったね☆」

 

コメント

:雑談すんなwww

:ほのぼのとした会話の後ろで起こってる惨劇に草

:あわちゃん表情死んでそう

:最後の剣の動く床ほんとすき

:なにそれ

:床は動くのに乗ってるキャラクターは動いてくれないんやで

:大草原や

 

今回は30本かー、伸び悩んできたなぁ。

グオレンダァ!

ロクレンダァ!

ナナレンダァ!

 

「さっき調べたんですけど、このクソガキの名前クリストファー・ロビカスがフルネームらしいですね、映画でも作っててどうぞって感じです」

「あわちゃん☆」

「闇の騎士とかすごく好きでしたよ私、あれからアメコミ映画って方向性変わりましたよね」

「あわちゃん!☆」

「ちなみにこのロビカスって鼻の穴に見えてる部分が実は目で、目が4個ある説を推したいんですけど審議どうですか?」

「あわちゃん!!☆」

「あ、はい! すみません無心になってて、どうしました?」

 

もう時間も深夜ど真ん中で、もう6時間くらい配信時間も経っている。

その間ずっと同じことの繰り返しだったので、無我の境地にたどり着いてしまっていたようだ。反省しなければ。

 

「ノルマ! ノルマ超えてる!!☆」

「ぇ?」

 

その言葉を聞いて、理解する前に目が動いた。

画面のホームランカウント、そこには間違いなく残り1球を残して40本を数えていた。

え……ということは……

勝った――?

 

「ヨッシャアアアアァァァァァ!!!!」

 

勝利を理解し、思わず死に際のラ〇ウの如く高く振り上げた右手。

頬には一筋の涙すら流れる。

長く苦しい戦いだった……

 

コメント

:声www

:迫真の雄たけび

:ヨッシャアアアアァァァ!!!(清楚)

:おめでとう! ¥10000

:涙出てきた

:これはトレンド入り間違いなし

:新しい伝説の誕生

:生きる伝説 ¥30000

:ほんと好き

:おっしゃああああ!!! ¥50000

<朝霧晴>:¥50000

:ファ!?

:ハレルン!?

:感動の無言満額スパチャ

:画面の前で泣いてそうで草

 

「おめでとうあわちゃん! よし、クソゲーの魅力を理解してもらえたところでとっておきのおすすめのクソゲーを紹介しよう!☆」

「あ、大丈夫です」

「あれー?☆」

 

私にとって二度目の世界トレンド1位となったこの配信は、『ロビカスに完全勝利した淡雪UC』というタイトルで動画も作られ大きな人気を博した。

さて、締めにV界にまた一つ爪痕を残せたところで皆に一つ言いたいことがある。

 

皆、ロビカスを許すな。




sillaさんから頂いたファンアートの紹介です。
例のメンツに襲われるシオンですね笑
状況は状況ですけどかわいくて最高や!

【挿絵表示】

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

皆の配信を見に行こう1

「よい子の皆ー! こんばんはー! ストゼロのお姉さんのシュワちゃんだよ!」

 

コメント

:来た来た!

:こんばんはー!

:あ、酔っ払ってますねこれ(確信)

:初手から困惑させるのやめてくれwww

:N〇Kが生み出した負の遺産かな?

 

「今日はゲストもいないしプニキという大企画も終わった後ってことで、ゆる~く他のライバー達の配信でも見学しようと思うよー」

 

コメント

:ええやん!

:りょ

:プニキお疲れー

 

「勿論事前に許可は貰ってるから安心してねー! さてさて、今は誰が配信してるかなー?」

 

配信サイトで検索をかけたところ、結構な人数が配信中のようだった。これで企画倒れにはならないから一安心だね。

 

「あ、光ちゃん配信やってるじゃん! 一番目は君に決めた!」

 

さてさて、配信内容は何をやってるのかなー?

えっと、『プランクしたままマ〇オ46RTA』とな?

 

『はぁはぁ……腹筋が、割れるどころか砕けそうだよ……でも私絶対やり遂げるから、だから皆、私の晴れ姿見ていてくれ!』

「なぁにやってんだこの子」

 

コメント

:お前が言うなw

:また自分から苦行してるのか光ちゃん

:なんで光ちゃん苦行してるときいつも暑苦しいの?笑

:熱血少年漫画とか大好きらしいからその影響やろ

:ゲームしながら筋トレもできる、これが噂のリン〇フィットですか?

 

プランクとは、うつ伏せになった状態で前腕と肘、そしてつま先を地面につけて体を浮かせたままキープするエクササイズだ。

一見簡単そうに見えるが、実際にやってみるとめちゃくちゃ辛いことが分かる。

相変わらずだなー光ちゃん、こんな企画たとえ思いついたとしても普通実行しないよね。

一見笑ってしまいそうになる企画でも、そこにがちのがちでチャレンジしていく姿勢が人気の秘訣なんだろうなぁ。

よし、希望通り同期の晴れ姿を拝むとしますか!

 

『リスナーの中には今の私の姿を理解できないと思う人もいるかもしれない。だけどよく考えてみて、このマ〇オは自分の身長と同じくらいから遥かに超える敵まで相手にしてる、勿論己の命を懸けてね』

「なんかこのモードの光ちゃんって中二病ヒロインみたいでシコいよね、すこすこのしこ」

『だからマ〇オはね、絶対怖いはずなんだよ、恐怖と戦ってるんだ。だからね、今の私はその恐怖を腹筋を通して疑似体験することによってマ〇オそのものになろうとしてる、それだけなんだよ――』

 

光ちゃんのコメント

:理解できないなんて思わねぇよ、気持ちを理解しようとしてくれてマ〇オもきっと喜んでるぜ!

:ファイト! 光ちゃんなら絶対できる!

:お前のそういうところが好きだったんだよ!

:これはマ〇オと光ちゃんの物語だ!

:マ〇オ、お前はいつも俺たちの為に戦ってくれていたんだな……

:皆のヒーローだぜ、お前はよ!

 

「がんばれ光ちゃーん! ぜひともクリアしたあかつきには腹筋をprprさせてほしい!」

 

コメント

:この温度差よwww

:光ちゃんのコメント読んでるだけで暑苦しくて草

:完全にリスナー調教されてるな

:すこすこのしこ、これは流行る

:違うんだ、シュワちゃんはprprすることで疲れ果てた腹筋を癒してあげたいだけなんだ。なので俺にもprprさせてくださいお願いします

 

『ふ、腹筋がきつすぎてケツワープができないいぃぃぃ!!』

 

ああ、マ〇オ46の階段にケツをこすりつけることで発動する有名な裏技が、プランクの苦しさでうまくできないようだ。

 

『……え、シュワちゃん来てるの!?』

 

あ、どうやらコメント欄で教えた人がいるみたいで、私が見ていることがばれたようだ。

せっかくだしコメントもしちゃお! えっと、

<心音淡雪>:私の力を受け取れ!

これでよし!

 

『シュワちゃん……ありがとう! 私の体をみんなに貸すぞ!』

 

そう言った直後の挑戦で、光ちゃんは本当にプランクしたままケツワープを成功させた。

 

「よくやった! 光ちゃんの『ケツ』に力を送った甲斐があったね! これはもう光ちゃんのお尻をさわさわしたといっても過言ではない!」

 

コメント

:おい!笑

:ケツを強調すんなwww

:せめて清楚を名乗るならおしりと言ってほしかった……

:ケツワープするんだからケツに力を送る、当然のことさ

:さっきもいたシュワちゃん擁護ニキに草

 

結局ケツワープを成功させた光ちゃんはその後、数々の困難を乗り越えこの苦行を本当にクリアしてしまった。

本当にライブオンにはとんでもねぇやつしかいねぇぜ!

 




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

皆の配信を見に行こう2

「次は誰の配信を見に行こうかなー」

 

コメント

:性様やってる!

:ほんまやwww

:性様希望

:元々配信予定なかったけどシュワちゃん来るから始めるってかたったーで言ってたで

:めっちゃウキウキで草

 

「ぬええぇ……」

 

コメント

:露骨に嫌そうな声出してて草

:なんだその声w

:性様が来てほしそうな目でこっちを見てるぞ!

 

「だって性様だよ? 絶対ろくな配信してないど?」

 

コメント

:印象で草

:偏見だと言いたいが事実だからなんとも

:も、もしかするとシュワちゃんの為にとっておきの清楚な企画用意してるかもしれないよ!

:そうだよ!

:シュワちゃん口ではそんなこと言ってても本当は聖様のこと大好きなんだよなぁ

:ツンデレの辛口ストゼロすこ

:同期じゃないのにここまで仲いいの珍しいからな

 

「……分かった、じゃあ皆の言ってる通りまともな配信してると信じて聖様の配信見に行くよ! 私リスナーの皆のこと本当に信じてるから!」

 

いざ! ぽちっとな!

 

『はい、というわけで聖様おすすめのエロゲ紹介いこうか、一本目はこのゴールデンラブリッチェというゲーム、このゲームはうわああああ!!! 理亜ああああ!!! いやあぁ!!!理亜理亜理亜理亜ああ! あはあありああぁぁぁ』

 

ぶちっ

 

「さてさて、次は誰の配信を見に行こうかなー」

 

コメント

:大草原

:一瞬で配信閉じるな笑

:めっちゃ発狂してて草

:理亜ちゃんのことだからね、仕方ないね

:最後ガチで気持ち悪い声してて最高に性様してた

:ゴールデンラブリッチェはいいぞ

 

「てかやっぱいつもの性様だったじゃん!」

 

いや私もこうなること分かってたけどね? あの性様がまともなことするわけないもんな、分かってたよ、うん。

でもまさか2コマ落ちみたいになるとは思わなんだ……

 

コメント

:すいまそーりー

:許しは請わぬ

:もう一回だけ!

:俺からも頼む!

:先っちょだけでいいから!

 

「はいはい、分かってますよー。まぁ最初から見るつもりではあったんだけどね」

 

コメント

:やっぱりツンデレじゃないか!

:やっぱ好きなんすねぇ

:同族だからね

 

よし、再開しますかー。ぽっちっとなー。

 

『失礼、プレイしてた時の記憶が蘇って取り乱してしまった。気を取り直して次のゲームはこのXチャンネルというゲーム、このゲームは』

「『うわあああ!!! 太一いいぃいやああぁ!! 太一、たいちぃい!! 友情は! 見返りを! 求めないいぁぁぁはぁん』」

 

コメント

:うるせえええ!!!

:シュワちゃんもそろって発狂してて草草の草

:これは予想外だった、シュワちゃんもXチャンネルしってたんやな笑

:こ れ は ひ ど い

:近年稀に見る大惨事

:てか意外とエロだけじゃなくてシナリオ系のゲームも好きなんやな聖様

:エロ系は熱く語りすぎてBANになるからと推測

 

『さてさて、三本目はこのソフト、抜きゲーみたいな村に住んでるまな板はどうすりゃいいですか、だ』

「あ? なんだって? ストゼロみたいな人をだめにする缶に依存してる酒カスVTuberはどうすりゃいいですかって言った?」

 

コメント

:お耳にストゼロキマッてますよ

:人をだめにするソファーみたいに言うなwww

:自覚してるのか……

:ほんとどうすりゃいいんやろなぁ……

:さ、最近はお酒の依存だいぶなくなったってかたったーで言ってたから!

:こうやってネタにできてるだけ安心した、本当にダメな人はネタにできない、ソースは俺

:上のニキ強く生きて……

 

『あれ、淡雪君来てくれたのかい!?』

 

あ、流石に見てるのばれたみたいだ。

ん!? しかもなんか性様から通話まで来てるじゃん!

 

「あ、もしもしー」

『もしもし淡雪君、会いたかったよ』

「会いたいんならエロゲの話なんかしないでくださいな」

『一部の生き物は腐ってるものとか臭いものに寄ってくるだろう? つまりはそういうことだよ』

「もしかしなくてもバカにしてますよね!」

 

全くこの人は……

でもよく考えるとかたったーとかではよく話してたけど、聖様とこうやって直接?話すのは久しぶりかもしれないな。

ちょっと楽しみだったのは否定はしない、言わないけど。

 

「せっかく配信にまでお邪魔させてもらったわけですけど、何話します?」

『好きなエロゲのジャンルとかどうだい?』

「腹パンされたいんですか? 催眠系とか大好物ですな」

 

コメント

:おいwww

:答えるのかーい

:清楚キャラがよりによって催眠系とか……

:ですな(満足げ)

:シオンちゃんがいないと止まらねぇぞ……

 

『催眠系いいね、特に催眠を故意に解いたりして反応を楽しむのは最高だ』

「お? 私はずっと催眠状態なのを楽しむのが至高だと思うが?」

『は?』

「は?」

「『……は?』」

 

この後、お互いが満足するまで熱く好きなシチュエーションについてひたすらに語り合った。

お互いの心を完全に開いた状態、まさに言葉のノーガードボクシング。

そしてお互いが心の内を全てさらけ出した後は――

 

『新たな視点に気づけたかもしれない、ありがとう淡雪君。流石は私と並ぶ変態だ』

「性様こそ、名前に一切負けていない素晴らしいお手前で!」

 

もっと仲良くなりました!

これが後々まで語り継がれることになる『性癖談義』である。

 

コメント

:あーもうむちゃくちゃだよ




sillaさんから頂いたファンアート2枚の紹介です。
『淡雪オルタ(ロビカスにぶち切れ)』

【挿絵表示】

『ご感想1000件越え記念イラスト』

【挿絵表示】

いやぁめっちゃかっこいいのにやってるのはクソゲーなのホント草
沢山のご感想も本当にありがとー!

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

皆の配信を見に行こう3

聖様と高等なる談義を終えたところで、聖様はもう寝るらしく次のライバーを探すこととなった。

元々配信予定がなかったところを私の為に作ってくれたみたいだからね、ありがたい限りだよ。

ぶっ飛んでるけど面倒見がいいタイプなんだなって最近分かってきた。

まぁ変態だけど。

 

「あ、晴先輩配信始めてる! 見に行こ! んもう早く繋がれ!」

 

やったぜ、テンション上がってきた!

 

コメント

:晴先輩きた! これで勝つる!

:性様とのリアクションの差に草草の草

:また混ぜるな危険な人が来てしまった

:まぁ変態と変態は惹かれ合うからね、その性癖のさだめだよ

:ジ〇ジョの新作かな?

 

配信のタイトルを見るにどうやら晴先輩は今日世界的有名ゲーム『ポコモン』のオンライン対戦をしているようだ。

ポコモンとは架空の生物ポコモンを捕まえ、育てることでストーリーを進めたり育て上げたポコモンを使って対戦したりするゲームだ。

不朽の名作だってはっきりわかんだね。

お、始まった始まった!

 

『ミミッキョ:化けの皮ポコモン:化けの皮が本体、異論は認めない。でもそれ以外の性能も意外と高い、絶対許すまじ。初めて発表されたときは可愛いと思ったが、今では恐怖しか感じない。ポリコンフラッシュくらってどうぞ☀』

「ぇ……」

 

か、感情の一切ない声でなに淡々と語ってるんだこの人?

 

「リスナーさんヘルプ! なにが起こってるんです?」

 

こういう時はリスナーさんに頼るに限るぜ!

 

コメント

:大惨事配信だ!

:本当に大惨事でしたね……

:簡潔に言うと、対戦でクソ雑魚運かましすぎて発狂台パンチンパン勢と化し、終いには壊れて私情MAXのポコモン図鑑botになった

:三連続急所くらって相手の技三回見るだけで対戦終わった人初めて見ました

:ドロポン採用はあれだけやめとけと……

:ドロポン当たるときの方が珍しいから選ぶのめっちゃ嫌そうなのホント笑った

:知ってるか? ハレルンの命中80%は実質20%だ

:逆転の女神かな?

:モリンフェンでしょ

:あれ? この前の育成配信ではドロポン採用しないのは甘えとか言ってませんでしたっけ?

:さっすが1級フラグ建設師

:最早才能の領域、誰も真似できないほどのクソ雑魚

 

「草、晴先輩って……面白!」

 

草生えすぎてどっかのリンゴ好きな死神みたいなこと言っちゃったよ。

ほんと神に愛されたとしか思えない人だ。

 

『あ、シュワちゃん来てるの? ……シュワちゃん:ストゼロポコモン:体の血液をストゼロで代用している珍しいポコモン。白血球の働きをアルコールが代行している。雌が好き。酒も好き。私も好きぐえへへへへ。得意技は【したでなめる】【種(意味深)マシンガン】【しおふき】【あなをほる】【だくりゅう(ゲロ)】☀』

「なんか勝手にポコモンにされてるんですけど!? しかも技チョイス最悪過ぎて任〇堂から怒られそうだよ!」

 

コメント

:ほんとに草

:これは相棒に採用待ったなし

:アニメには放送コードに引っかかって出れなさそう

:雌からのメロメロ必中の補正掛かってそう

:何気に私も好きで喜んでるのすこ

 

いきなり強烈なジャブを食らったが、それからも変わらず死んだ声で配信は進んでいく。

 

『シコロップ:シコシコポコモン:見た目が非常にシコい。声もシコい。ケモナー歓喜。薄い本ランキング上位なのは間違いなし、お世話になっております。あとどうでもいいが名前の響きがロ○コップと同じ☀』

「お世話になるな! あと名前もアウトー!」

『レジワロス:速さが足りないポコモン:数値的には悪くないが、スロースタートとかいう攻撃と素早さ5ターン半減のクソ特性のせいでワロス枠。1ターンならまだわかるが5ターンってなんやねん私3ターンで今日負けてるで? いきなりですが物まねします。レ、レジギwwガガガガガガガガガガガガwwwレガレガwwフンフンwwガガガガガガガガガガガガガガガガガガwww☀』

「私も物まねします。ンガンガフンフwwwガガガガガwww ギーガーwwwビンピン、ピンピンwwwマッカーサー!!」

 

コメント

:大草原や

:シコシコポコモンが低俗すぎて草

:お前もやるんかーい!

:気になる人はレジワロス鳴き声で検索だ!

:コンビネーションで腹筋崩壊した

 

『ガイリキー:半裸ポコモン:初代図鑑曰く2秒間で1000回パンチができるらしい、想像したら普通にキモい。あと雌でも上半身裸、ほら喜べよ?☀』

「あ、私2秒間に1000回パンチできる人はちょっと……」

『ダークコイ:睡眠レイプポコモン:ダークホールとかいう全体睡眠技でとにかく睡眠レイプしてくる。準伝説じゃなくて本当によかった。あとイケメン』

「本当に私情たらたらで草」

 

コメント

:おいwww

:なんだその特殊すぎる条件の断り方www

:清楚とは?

:催眠レイプポコモンとかいうパワーワード

:やべぇぞレイプだ! 

 

結局終始そんな調子で配信が終了したのだった。

 

『まぁこんなこと言ってても結局ポコモン大好きだよ!』

「当たり前だよなぁ?」

 

ポコモンはやっぱり人類の奇跡だね!




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

四期生1

私が例の事件からトップVTuberの道を駆け上がり始めてもう結構な月日が流れた。

あれだけ卑屈だった私が今では自分自身の個性を理解し、笑いに変え、多くの人に楽しんでもらえる配信を行えるようになった。

予期せぬ事態からの大逆転、本当に人生とは先が読めないものだ。

これも全て支えてくれた同期、先輩、ライブオンのスタッフさんたち、そして私の配信を楽しみにしてくれているリスナーさん達のおかげだ。

さて、なんでそんならしくもない感傷に浸っているのかというと、最近ライブオンが大ニュースを発表したからだ。

 

 

【ライブオン、VTuber四期生大募集!!

 採用基準はただ一つ、『輝ける人』!

 貴方の最も輝く人生(ライブ)開始のスイッチをオンにしませんか?】

 

 

そして今日、新しくライブオンに加入する四期生発表の日である。

前々からいつかはこの時が来るのかと考えてはいた。

だが実際に知らされると心の躍動を感じずにはいられなかった。

とうとう私――先輩デビューですよ!

後輩ができるわけです、そりゃあ興奮もしますよ!

こんな私のことを、先輩と呼び慕ってくれる子ができるんですよ!!

……え? 慕ってくれるよね? ストゼロ中毒の自称二重人格ガチレズ下ネタ大好き性祖女でも慕ってくれる子いるよね?

あ、これいねぇわ、絶対いねぇようん。

だって自分でそんな人間に出会ったら真っ先に逃げるもん、歩く七つの大罪みたいなもんじゃん。

ぐすんっ、なんか自分で勝手に傷ついて心に大ダメージを負ったけど、気を取り直していこう。

なんといってもこれから大切な新メンバーの晴れ舞台なのだ、笑顔で迎えてあげたい。

発表方法は今からライブオンの公式サイトで1人10分のリレー自己紹介が行われることになっている。

ライバー総出で配信を見届けてやろうとライバー全員のグループチャットも大盛り上がりしているところだ。

なぜここまで盛り上がっているのかというと、実は社員も兼ねている晴先輩以外は4期生のメンツを一切知らないのだ。

三人ということ以外は名前すら伏せられている徹底具合で、一体どんな子が来るのかとみんなウキウキと想像を膨らませながら配信を待っているわけだ。

私も気になりすぎて前日から若干寝不足だ。

晴先輩は「ライブオンはやっぱこうじゃないとねってメンツを集めたよ☀」って言ってたから期待していいと思うんだが。

まぁ天下のライブオンだし心配ないっしょ!

……ちょっとまって? そのライブオン私みたいなとんでもないゲテモノ三期生の時に採ってるよな?

……な、なんか途端に嫌な予感しかしなくなってきたぞ!?

 

「あ、配信始まった!!」

 

もう余計なこと考えないようにしよう! 

あ、ちなみに新メンバーが主役の為全員配信はお休みである。

さぁ、できることなら私を慕ってくれる子カモン!!

 

『ふぅ……あ! もう始まったでありますか!?』

 

画面いっぱいに移ったのはどこか軍服のような厨二チックのデザインの学校制服を着たピンク髪ショートカットの少女だった。

頭の左サイドのみツーブロックを入れ、耳の後ろに髪を流しているためかわいいデザインの中にかっこよさも感じる。身長はたぶん普通くらいかな?

おほーーー( ◜ω◝ )これはキャラクターデザインがええ仕事してますなぁ!

恐らく深呼吸をしていたのだろう。盛大な吐息をマイクに直撃させてしまいわちゃわちゃと目が泳いでいる。

初々しいなぁ。懐かしい、私も最初は緊張で心拍数がえぐいことになってたのを思い出す。

 

『えっと、皆様初めまして、相馬有素(そうま ありす)であります! 普段は大学生として学問を学びながら、レジスタンスという名前のアイドルグループで活動しているのであります! この衣装もアイドル活動の時に着ているものでありますな』

 

コメント

:これはなかなか……

:ええやん!

:がんばってー!

:顔が良い

:某軍曹みたいなしゃべりかたすこ

:アイドルなのか! 確かに今までいなかったな

:衣装を見るにクール系なアイドルなのかな?

 

おーコメントも盛り上がってるねぇ!

結構正統派な感じがしていいじゃん! やっぱ嫌な予感とか杞憂だったね!

 

『さて、実はこの場を借りて一つ言いたいことがあるのであります。実はこれが私がVTuberになろうと思った理由でもありますな』

 

お? なんだなんだ? 突然真剣な声になったからコメントもざわついてるぞ?

コメントの中にはレジスタンスっていうぐらいだからまさか先輩への宣戦布告か? なんて言ってる人もいる。

う、嘘だよね? 確かにやべーやつしかいないライブオンだけど反逆なんてしないよね?

 

『心音淡雪殿――』

「え?」

 

今私の名前言われた?

なんで? なんで名指し!? まさか本当にライブオン屈指の変態として有名になってしまった私を目の敵にしてる感じ!?

あああすみません許してくださいなんでもしますから! ほら、ここに私の秘蔵の一品、今や販売終了となった伝説のストゼロトリプルレモン味で手を打とうではないか!

うわーん! 私はただ慕ってくれる後輩が欲しかっただけなのになんでこんなことに……

 

『私を貴殿の女にしてもらえないでありますか?』

 

……ん? 今なんかとんでもないこと言わなかった?




やっと四期生の設定が完成したぜ!

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

四期生2

『私、今まで人並の人生を歩んできた中で、心の隅にはどこか退屈だと感じてしまうことがいつもあったのであります。アイドル活動をしているのもこの退屈さを埋めるために始めたものでありますな。でも私の心の渇きは相当なものだったようでまだなにか私を満足させてくれる大きなものを欲していましたのであります』

 

未だに混乱で思考がまとまらない私とコメント欄を後目に深々と一人語り始める有素ちゃん。

あー、うん。未だに脳の回路は絶賛迷子中だけど、一つ察したことはあるぞ。

 

『そんなときです! あの伝説の淡雪殿配信切り忘れ事件を偶然ネットニュースで目にしたのであります! その衝撃たるや私の今までの人生全てを積み重ねたところで遠く及ばないものでありました。最も近い感情で表すなら……一目惚れですかな』

 

この子相当頭の中ライブオンしてやがるな!!!

 

コメント

:なんだこれは……たまげたなぁ

:うっそだろお前www

:?…………??(日本語のはずなのに理解できない)

:what?

:つまりどういうことだってばよ!

:配信切り忘れてストゼロでガンギマった後、同性VTuberにセクハラ発言連発した後泥酔寝落ちして、起きたらゲロ吐きながら配信終了した自称清楚に一目惚れしたらしい

:世界ってまだ見ぬ神秘に溢れてたんだな

:意味わからな過ぎて悟り開いてて草

 

『誰もいない道を堂々と歩いている、でもその結果気づけば多くのファンが淡雪殿に夢中になっていた。これこそが私の心が渇望した事象だったのであります。その日から私の意識はもう全て淡雪殿に向けられていました。配信はもちろんアーカイブもひたすらに流し続け、どんなことをどのタイミングで口にされたのかを完全暗記し、そのことに耐えがたいほどの快感を覚えました。勿論スパチャは上限いっぱいで送れるだけ送っているのであります!』

 

重いわ! なんじゃこれ背筋がゾワゾワしてきたよ!

確かに! 確かに慕ってくれる子が欲しいとは言ったけどもこれはなにか違うのでないか!?

ファンでいてくれるのは勿論嬉しいんだけど、今まで芸人扱いでこんな狂信的に見られることなんてなかったからもう混乱で頭オーバーヒート寸前だよ……

 

コメント

:うん、素直にドン引きです、最高や

:これでこそライブオン

:公式が絶対に斜め上を目指すのホント草

:シュワちゃん震えあがってそう

:四期生のやべーやつ

:どうしてこの子を先頭にしてしまったのか

:後ろも同じくらいやばいんでしょ

:まさかのあわちゃん信者は草草の草

:在日日本人ですが、彼女が何を言っているのか理解できません

:ただの日本人じゃねぇかw

:わぉ! 彼女はクレイジーだね! びっくりしたよ、彼女は未来に生きてるね。 一つ言えることは、僕たちは彼女にもう夢中ってことさ

:海外の反応風やめれ

:推しにする、決定や

:淡雪、頑張って有素ちゃんをこんなにした責任取るんやで(にっこり)

 

『長々と自分語りになって申し訳ないのでありますが、そんなこんなで淡雪殿に少しでも近づきたかった私はライブオンの四期生募集に応募して、今ここに立っているわけであります! 憧れの人と同じ舞台に立てて幸せいっぱいで最高でありますな! えっと、まだ時間が余ってるみたいなので質問などあればぜひお答えしたいのであります!』

「ははは……」

 

もうなにがなんだか考えるのもつかれたので、乾いた笑いを出すことしかできない。

ま、まぁ広い観点で見れば慕ってくれるかわいい後輩だから別にいっか(現実逃避)

うんうん、広い心を持つことが大事なのだ! 宇宙のような広大な心で有素ちゃんを迎えてあげよう!

 

コメント

:どうやって受かったの? 面接とかなに話した?

:確かに気になる

:嫌な予感しかしないwww

 

『あ、実は私書類選考の時点で何回も落ちているのであります!』

 

え、まじか?

 

『でもどうしても諦めきれなくて、複数回応募はだめなんて書いてなかったので、毎度淡雪殿がどれだけ素晴らしいかの論文を内容を変えて提出していたら、5回目でやっと面接まで進めて、そこでもひたすら淡雪殿への愛を語ったら採用された次第であります!』

「いや書類選考に私に関する論文出すのはおかしいでしょ! 絶対何回も落ちたの自分のアピールしなかったからだよ!」

『待ちに待った面接なので、最初は普通にしようかとも考えたのでありますが、尊敬する淡雪殿へ敬意を表して、淡雪殿のように自分のありのままをさらけ出した面接をしたら合格したのであります! やはり淡雪殿は私の救世主でありますな!』

「鋼のメンタルなのはすごいと思うけど、努力の方向音痴感がすごい!」

 

ま、まて、冷静になるんだ淡雪、さっき受け入れてあげると言ったばかりではないか、こんなことで平常心を失ってはだめだ。

淡雪よ、お前は女の子が大好きだったはずだ、この状況を見てみろ、カモがネギ背負ってきたが如くかわいい女の子が懐いてきてくれてるんだ、最高のシチュエーションだろ?

ほら、落ち着いてみれば愛情深くてかわいい子だよ有素ちゃんは、うん。

 

コメント

:この厄災を採用したライブオンは完全に病気、いいぞもっとやれ

:これが淡雪原理主義の末路か

:同担拒否のストーカー系ヤンデレかな?

:あわちゃん中に誰もいませんよされちゃう?

 

『ムッ、なにを言っているのでありますか! 淡雪殿の幸せこそ私の幸せ。淡雪殿が淡雪殿らしく活動しているのが大切であり、自分を押し付けて活動を邪魔するような人はファン失格なのであります!』

「ほら! やっぱりいい子じゃないか!」

 

やっぱりちょっと主張が誇張されがちなだけのいい子ようだな、ふぅ安心安心。

 

コメント

:あわちゃんからなにか一つ貰えるとしたら何が欲しい?

 

『欲しいものでありますか……絶対に叶わないものでも大丈夫なら、しいて挙げるなら【口蓋垂】ですかな』

「ふぁ!?」

 

コメント

:www

:予想外すぎて大草原

:口蓋垂ってなんぞ?

:喉ち〇このことぞ

:ぇぇぇ(大困惑)

:なんでだよwww

 

『だって、喉の一部とはいえち〇こはち〇こなわけであります。それを私の体に取り込めば実質S〇Xになるのではないかと思うのでありますよ!』

「      」

 

コメント

:発想の勝利

:敗北の間違いでしょ

:www

:切り抜き確定演出

:やべぇよやべぇよ……

<宇月聖>:ためになるなぁ

<神成シオン>:あれは彗星かな? いや、違うな。彗星はもっと、バァッって動くもんな……

:精神崩壊ママ強く生きて

:息を吸うように男性器を連呼した挙句S〇X希望をした女

 

『あ、もう時間でありますな! それではこのストゼロレモン味で締めにしたいと思うのであります! それでは乾杯! プシュ! ごくっごくっごく! ん゛ん゛ん゛ぎもぢいいいぃぃ!!』

 

阿鼻叫喚なカオスと共に、有素ちゃんの配信は終了となった。

それから数分間、私は開いた口が塞がらないのであった……




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

四期生3

『やっほーみんな~! 元気ですか~ですよ~』

「はっ!!」

 

や、やばいやばい、さっきの有素ちゃんの自己紹介の衝撃がすごすぎて放心しちゃってた。

うっ、有素ちゃんの名前を思い浮かべるだけでまた意識が遠のいてきた。

もうこれからは『名前を呼んではいけないあの人』と考えるようにしてやろうかこんちきしょう。

ふぅ、落ち着け私、てんぱってる場合じゃないぞ、もう二人目の自己紹介が始まってしまった。

先輩として、盛大に迎え入れてあげなければ!

さて、二人目はどんな子かな?

画面に映っている姿は……うん、一言で表すなら『デカい』だね。

え、マジでどうなってんのその胸、どんだけ夢いっぱい詰めたらそうなったの?

こんなの見せられたら、此方も抜かねば…無作法というもの…。

身長はちょっと低めかな、体つきは胸を筆頭に非常にやわらかそうで性欲を持て余す。ムチムチとまではいかないちょいムチって感じですな。

お顔もパーツが全体的に丸い感じ、巻かれた肩まである優しい緑の髪も相まって、なんとなく母性を感じてしまう見た目だ。

 

『初めまして~、普段はエーライ動物園の園長をしている、苑風エーライ(そのかぜ えーらい)ですよ~。私は、皆に動物さんたちの魅力を余すことなく知ってもらうために、この度VTuberになったですよ~!』

 

ほーほーなるほど、動物園の園長さんときましたか。

それならこの醸し出されている母性もなっとくかもしれないな。

ちょっと冒険家っぽくも見える服を着ているのもそういうことか。

 

コメント

:ママ枠来たー!

:デカい(歓喜)

:まさかの常識人枠ある?

:ついにシオンママに救いの手が!

:いや待て、見た目で判断するのは早計だ、あのライブオンだぞ

 

確かにコメントで言われてる通り今のところすごくまともだ。

ついに常識人の王道可愛い枠来ちゃいますかこれ!?

 

『さて~、それではちょっと時間まで動物さんたちの雑学でも話していきたいと思いますですよ~! まず最初はみんなご存じ【ゴリラ】ですよ~! 決してゲームセンターの音楽ゲームで人間の限界を超越した方々や、年末にケツしばかれてる人とは違うのでご注意なのですよ~!』

「……ん?」

 

あれ、なんか……あれ? ちょっとこの見た目とはギャップのある発言がきたな……

うん、なんかもうこの時点で今までの流れからオチが想像できちゃったかも。

 

コメント

:ケツ(迫真)

:おや?

:流れ変わったな

:ま、まだだ! 王道ママがケツと言ってはいけないなんて言う法律はないはずだ!

:それを言うなら清楚がストゼロでハイになってはいけないなんて言う法律もないんやで

 

『みんなゴリラの見た目はもちろん知ってると思うけど、細かい生態に関しては知らないことも多いと思うんですよ~。例えば、ゴリラが自分の胸を両手で叩いて音を出すドラミングという行為、これって手をグーの握りこぶしではなく、パーの手のひらで叩いてるって知ってましたかですよ~?』

「ほへー」

 

コメント

:マ?

:これは聞いたことある

:ほーほー

:まじ? 例のネクタイゴリラグーで叩いてなかった?

:確かに

 

『映画やゲームなどではグーで叩いてる作品が多いので、間違って広まってしまったんですよ~。実際はグーで叩くとゴリラも痛いですし音も響きません。皆さんもスパンキングプレイの時にグーでケツしばいたりしないでしょう? つまりはそういうことなのですよ~』

「……」

 

ふんふん、なるほどねー。

 

コメント

:純真な笑顔でこの世の終わりみたいな例えするの草

:なーんでそんなプレイ知ってるんですかねぇ……

:普通の雑学話してるはずなのに毎回一言多いの草

:完全に振り切れてる感じじゃないけど、諸々の発言に爆弾が交じってる感じ

:なんか癖になりそう……

 

『あと、ゴリラは見た目で勝手に凶暴な動物さんだと思われがちですが、実は非常に繊細な心を持ち、ケンカを好まない動物さんでもあるのですよ~。ストレスに弱くてよくお腹を下してしまったりするのです。でも、たまに人間に向かって糞を!ぶん投げてくる!!こともあるので注意ですよ~。私は流石に無理ですが、ス〇〇ロプレイ大好きな上に動物に性欲を感じる超上級者の変態さんは大歓喜ですね~』

 

ライブオンの人事は見る目あるなー(死んだ目)

 

コメント

:おーい!

:糞をぶん投げるって言った時だけめっちゃにっこにこで草

:なんでそんな性癖やプレイに詳しいんだ……

:ずっと笑顔なのがめっちゃ不気味で闇を感じる

:あ、これ普通に頭おかしいやつや

:自己紹介でクソをぶん投げてくる動物のことを嬉々として話し始めたやつがいるらしいっすよ

:でも雑学としてはためになる絶妙なバランス

:それはある

 

『あ、もう時間が来たのですよ~! 名残惜しいですがこのくらいでゴリラ、学名ゴリラゴリラの紹介はおしまいですよ~。これからは自分の配信で動物さんたちを紹介していくのでよろしくなのですよ~!』

 

コメント

:おつかれー!

:配信気になる

:常識人枠ではなかったな笑

:これは不思議ちゃん枠なのでは?

:なるほど

 

「もうなんというか、ライブオンが一つのゲテモノ動物園みたいになってきたな」

 




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

四期生4

よっしゃ、いよいよ次でラストの三人目だな。

いあ~もうね、なんというかね。

諦めた!!

やっぱライブオンすげぇわ、新人なのに変人しかいないもんな!

真っ白で純真で可愛くて慕ってくれる後輩なんて来るはずなかったんや!

分かってるよどうせ三人目もやべーやつなんでしょ!

もう大丈夫、最初から分かってるんだから混乱なんかしないよ。

せめて、せめて先輩として最後の子はどんな性癖や爆弾を抱えていようと温かく迎えてあげることとしよう。

うん、後でシオン先輩には胃薬をおすすめしておくことにしよう。手のかかる子が3人も一気に増えるんだもんな、南無南無。

お、いよいよ三人目来たぞ!

アバターは……おお、かなり大人っぽいな。ライブオンの中で一番年上に見えるといっても過言ではないかもしれない。

水色の長髪をワンレンっぽく流し、顔だちもシャープで綺麗系だ。

聖様の顔だちにも似てるけど、少しマイルドな感じ。

身長も多分淡雪のアバターと同じくらいかな。

うーむ、これは妖艶なお姉さんといった感じですな!

黒をベースにしたところどころ透かしてる服もよきよき。

でも私もう騙されない! どうせ喋ったら裏があるんでしょ!

……ていうか大丈夫? アバター表示されてから結構経ったけどいまだに無言なんだがこの子。

もしかして機材トラブルとかかな?

 

『ぁ、えと……初めまして……山谷還(やまたに かえる)です』

 

お、どうやら大丈夫みたいだね!

でもめっちゃ緊張してる感じなのかな? 声が震えててちょっと心配だ。

 

『えと、初めに言っておかないといけないことがあります』

「お?」

 

なんだろ、今までにない開幕パターンだな。

まぁ一つ分かることはろくな事言わないんだろうなってことだね!

 

『還は見た目は大人ですが心は赤ちゃんです』

「お、おう?」

『だから甘やかしてください、バブらせてください、オギャらせてください。これが私がVTuberになった理由です』

「おおぅ……」

 

これはまた、えぐいのがきましたなぁ……

 

コメント

:草

:うーん、純粋な恐怖

:もう始まってる!(狂気が)

:これはあれだ、多分還ちゃんブレーキ壊れてるどころか最初からついてないな

:少なくともこの時点で分かったこと――四期生清楚枠0

 

『だから皆は還のママになってください。徹底的に甘やかして死ぬまで人生幼稚プレイしてください。なぜなら還は赤ちゃんだからです』

 

コメント

:なんだこいつwww

:赤ちゃんだからです(断言)

:そうか、なるほどなぁ

:納得すんなwww

:ちなみにおいくつです?

 

『確かに還は体は大人ですが精神年齢は赤ちゃんの自信があります。その証拠に昨日は自宅に引きこもってずっと姫コレ(プリンセスコレクト)してました』

「あかん、これは頭おかしなるで」

 

やばい、絶対にこの子やばい。

 

コメント

:www

:もしかして名探偵だったりします?

:名探偵の正反対なんだよなぁ

:なんでそんな自信満々に話してるんだよ笑

:これガチの筋金入りなのでは?

:は? 赤ちゃん名乗るんならもっと本気でこいや! おぎゃあああ!!!

:そうだそうだ、赤ちゃんに失礼だと思わないのか! ばぶぅううう!!!

:赤ちゃんガチ勢が来たな

:なにその罪深すぎるガチ勢は……

 

『心配ご無用です、ちゃんと服の下にはおむつ履いてます、差分でおしゃぶり加えてるアバターもあります。当然です赤ちゃんなので』

 

やめて! そのアバターにおしゃぶりは普通に痛いから!

てかなんでこの子本当に常に自信満々なの!? お前精神状態おかしいよ……

 

『以上の理由により、還が赤ちゃんであることは理解してもらえたと思います。還をオギャオギャバブバブさせてくれる人大募集です。ご希望のママ達は還の配信に来てください』

 

コメント

:お、おう……

:最後の最後までチョコたっぷりの新人紹介だったな!

:チョコ(闇の比喩)

:赤ちゃんを名乗るなら堂々とオギャってください

 

『いいですよ。こほん。あうーあうーーーぅぅぅ、おぎゃあああおぎゃあああああ!!!』

「うん、君はライブオンより先に病院に行くべきだ!」

 

コメント

:うっそだろお前www

:大草原

:迫真過ぎて草

:恥の感情を失った女

:迫真赤ちゃん部 ママの裏技

:おとなしく働いて、どうぞ

:ママだよ! 履歴書買ってきたよ!

 

『ひいいいいぃぃぃ!!! お願いします就職は、就職だけは勘弁してください! なんでもしますからあああぁぁ!!!』

「ど、どうした!? 私並みに就職に拒否反応おこすやん!」

 

結局それから還ちゃんが戻ってくることはなく、丁度自己紹介の時間も過ぎてしまったので、これで四期生の紹介配信は終了となった。

一体彼女の社会人生活になにがあったのだろうか……

最後に全体的な四期生の感想としては……そうだね、中華の満漢全席食べた後にフレンチのフルコース食べて締めに特上寿司食った感じかな!

――まぁこんなこと言ってても、結局はこれからが楽しみな自分もいるんだけどね。




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

黒歴史視聴配信1

四期生の鮮烈なデビューから約一週間が経った。

三人は個性を生かしてもうすでに期待通りの人気を集めているようだ。

私も先輩として負けないよう今日もパソコンの前で配信を開始するのだが……

 

「……はい、今日はあんまりよくない淡雪が降ってますねー」

 

うん、かつてここまでテンションの低い挨拶をしたことはないと断言できるだろう。

私だって自分で言うのもなんだがお金を稼いでいる以上プロの配信者だ、リスナーの皆に配信を楽しんでもらえるためなら全力を尽くしたいと思っている。

でも、でもだよ?

 

「はっ! 相馬有素、ただいま参上したのであります!」

 

いきなり目の前に現れた爆発する気満々のバカでかい爆弾を見て、果たして笑顔でいることはできますか?

 

コメント

:きたきたきたきた!! ¥3000

:このコラボを見るために生きてきた

:いいコラボしてんねぇ!

:あわちゃんのテンションの低さに草草の草

:そりゃあ自己紹介で喉ち〇こ欲しいです発言した奴が隣にいたらこうなるわ ¥300

:有素ちゃんはシュワちゃんが今までライバー達にセクハラかましまくってたカウンターやで、たっぷり楽しんでな!

:ヤラれたらヤリかえす、倍返しだ!

:もっとまともなもので返して、どうぞ

:てかよくコラボOKしたなwww

 

「いやそれはまぁ先輩なので応えてあげますよ、勿論」

 

当然ながらこのコラボは有素ちゃんから提案してきたものだ。

感想としてなにが起きるか分からないから気を引き締めねばとも思ったが、でも断るのは自分の中じゃNOだ。

ただでさえ有素ちゃんはデビューしたてで実生活も右往左往しているだろう。自分も昔そういった経験をしたことがあるため、先輩としてサポートしてあげたい。

更に言えばもしここでコラボを断ったりなんてしたら、ショックを受けて有素ちゃんがこれから自信をもって前に出ていくことが出来なくなってしまうかもしれない。それだけは避けないと。

だからコラボすることは全然いいんだよ、いいんだけどね。

でもかたったーのDMにコラボの誘いだけで3000文字書くのはやめようか!

最初見たときびっくりしたよ、小説でも書いたのかと思ったわ。

確かに本日はお日柄もよくとか色々書いてあって丁寧だったけど、流石に長い!

前置きとか特に長くて、コラボの誘いが本題だと気づいた時にはもう1600字くらい読んじゃったよ。

喉ち〇こ下さいとか言われるのかと思って恐怖しながら1600字も読んだ私の身にもなってくれ……

 

「いやぁ本日は私にとって人生最良の日であります! 何といってもあの神様である淡雪殿とコラボなのでありますよ!」

「いつの間に私は神様になってたのかな?」

「ストゼロの神様であります!」

「罪深い神ですねおい、せめて他になにかないの?」

「下ネタの神、嘔吐の神、性癖の神などがあります! どれでも名乗ってどうぞであります!」

「頭の中でラグナロクおきてませんその神様?」

 

コメント

:おまえじゃい!

:おまえじゃい! 

:ラグナロクということはライブオンは神話の中の世界だった……?

:確かに人間界に生きてきたとは思えない逸材ばっかだしな

:ゼウス=あわちゃん説、根拠は女が好きだから

:過去最高に適当な根拠に草

:全痴全煩悩の神になってしまうからやめて差し上げろ

 

「さて、前置きはこれくらいにして、今日は有素ちゃんの提案で企画を全て任せています。まだ私にもどんな企画をするのか知らされていない状況ですね。正直見えている地雷を踏みに行くようなものな気がしますが、有素ちゃん企画の説明をお願いします」

「…………」

「あれ? 有素ちゃん?」

「少し待ってくださいであります、今ボイスレコーダーで私の名前を呼んでくれている淡雪殿のボイスを収録しているので」

「え、なにやってるの!? 一体なんのために!?」

「使うためであります!」

「何に!? 何に使うつもりなの!?」

「ナニに使うつもりであります!」

「理解できてしまう自分を殴りたい今日この頃」

 

コメント

:有素ちゃんぶっ飛ばしてんなぁ……

:そりゃあ自分の配信なのに自分よりあわちゃんのこと話す時間の方が多い人ですから

:有素ちゃんの配信みたけどシュワちゃんの声をHz単位で分析し始めたときは草しか生えなかった

:歌枠ではアイドルだけあってかっこよかったのに……

:多種多彩な表現を同じ音で表現できる、日本語は美しい

 

「はぁ、はぁ、も、もうこれ以上前置きに時間かけるわけにもいかないからいいです! 企画の説明早くしてね!」

「了解であります! 今回の企画はずばり! 『チキチキ! 二人で伝説のシュワちゃん誕生の瞬間を見てみよう!』であります!」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

黒歴史視聴配信2

「えー皆さん、残念なことにそろそろ淡雪が止んでしまいそうですね。名残惜しいですが本日の配信はここまでです。また淡雪の降る頃にお会いしましょう」

「ストップ! ストップであります! まだ始まってすらいないのであります! 突然どうしたのでありますか!?」

「どうしたもこうしたもないです! なんで自分の黒歴史をあえて自分から見に行かないといけないんですか!」

「あれ、たしか淡雪殿はあわちゃん殿とシュワちゃん殿で別人設定だったはずであります。そう考えると今の言葉はおかしくないでありますか?」

「有素ちゃん、世の中には暗黙の了解というものがあるの、いいね?」

「アッハイ。であります」

「よし! というわけで、この企画は無しということに……」

「それはだめであります! 私はこの企画の為に30時間かけてシュワちゃん誕生の瞬間を分析してきたのであります! リスナー殿にもきっと喜んでもらえる企画なのであります!」

「有素ちゃん、時間というものは有限、つまりは限られたものなの。今回は正しい時間の使い方について学ぶことにしない?」

「?? 淡雪殿の為以外に使う時間に何の価値があるのでありますか?」

「おぅ……いろんな意味で泣けるぜ……」

 

目を覚まして有素ちゃん、君が憧れてるのはライブオン界のネタ枠なんだぞ!

もっとほら、シオン先輩とか……他には、えと……

あっ、だめだわこれ、ライブオンって四期生除いて総勢7人もライバーいるのにシオン先輩以外常識人いないわ。

なんてアットホームで風通しのいい(皆本性隠す気0で壁全部取っ払ってるレベル)職場なんだ。

ライブオンっていつか頭の中ホワイト企業とか言われてそうだね。

むしろなぜシオン先輩は受かってしまったのか、ライブオン最大の謎である。

さて、そろそろ本題に戻って――

 

「……本当にやるんですこれ?」

「はいであります! ……勿論絶対に嫌というのであればやめるでありますよ?」

「いやまぁ、驚いただけで全然大丈夫ですよ、リスナーの皆様も楽しみにしてるみたいですし。あらゆる動画でフリー素材としてボイスを使われている私の寛容さを舐めないでください」

「やったーであります!! 動画は淡雪殿のチャンネルから借りるでありますね」

「了解」

 

例の切り忘れ配信の行方について、当初は当然アーカイブも残さなかったのだが、あまりにも切り抜かれるし皆も望んでるみたいだったので、自分を認める意味も込めて一周回って自分のチャンネルに動画を上げている。

再生数もえぐいことになっているのだが、流石に自分で見たことは未だにない。

一体どうなることやら……

 

「よし、準備完了であります! 今回は切り忘れからその後のソロ配信までの名シーンをピックアップして見ていくのであります!」

「ごくりっ……」

 

 

『プシュ! ごくっ、ごくっ、ぷはぁー!!!』

 

 

ああ、これは初めてリスナーの前で飲酒したシーンだな、私は完全に配信終わったと思ってたけど。

 

「記念すべきシュワちゃん殿の産声でありますな!」

「いや産声がぷはぁってどうなんです?」

「羊水がストゼロだったのではないでありますか?」

「なにその自由な発想力天才かな?」

「私はネットニュースでこの配信を知ったのでリアルタイムで見てはいなかったのであります。伝説の目撃者となれた人たちが本当に羨ましいのであります……」

「いや、伝説でもなんでもなくただの放送事故だから、一人の女の人生がネタキャラに決まった瞬間だから」

「そんな卑下しないでください! 私にとっては神の誕生に等しい瞬間です! ジャンヌダルクが神の声を聴いたというのなら、私はシュワちゃん殿の声を聴いたと言い張るのであります!」

「そんな酒臭そうな声スルーしなさいな……」

 

 

『うひゃー! やっぱロング缶のなる音は最高だぜぇ!』

 

 

「これはあっという間に350ml缶一本飲み終えた後のボイスですな!」

「今見るとこの時代の私ガンギマリすぎですね、今こんなハイペースで飲まないですよ」

 

 

『は? どちゃしこなんだが? 光ちゃんのママあなたの配信を見てどちゃしこなんだが?』

 

 

「あああだれかこの女を止めろおおぉぉ!!!」

 

あまりの醜態に思わず耳を塞いでしまう。

なんてこと口走ってるんだ私は! 

 

「同期のママを自称した上に渾身のシコる発言、感服であります! 私もいつかシコって貰えるように頑張るのであります!」

「落ち着きなさい有素ちゃん、あなたはまだ引き返せる。もう一度親御さんと話して自分の将来を見つめ直してみてもいいと思うの」

「父上と母上の許可はちゃんと取っているのであります! 理解を得るために淡雪殿全配信視聴会を三人で開いたりもしたのであります!」

「なにしてんだおいいい!?!? 私ただでさえお茶の間エターナルフォースブリザードだとかイヤホンが繋がってるか確認しないといけないライバーランキング1位とか言われてんだぞ!」

「母上は「あら、昔の私みたいね!」と言って、父上は「はっはっは! なに謙遜してるんだよ!」と返したりと非常に和やかな視聴会だったのであります!」

「え? どういうこと? 今の会話の流れだとお母さんそうとうやべーやつじゃない?」

 

コメント

:とても現実ではありえない会話ばっかで草しか生えない

:俺羊水って単語が会話の中で出たの初めて聞いたわ ¥20000

:俺も勇気出せば女の子と話せるかな?

:これから毎日会話しようぜ?

:間違っても女の子に羊水のこと話すんじゃねぇぞ

:ま? 最近自分の中で羊水がマイブームなんだけど、みたいな感じで話しかけようと思ってたんだが

:コミュ障ニキの次回作(来世)にご期待ください ¥1000

:有素ちゃんの血筋はどうなってるんだ……

:やっぱ遺伝子ってすげぇわ

:お前の家族ライブオンかよ

 

「さて、実は切り忘れの時はそもそも淡雪殿が配信テンションじゃないので発言が少なくて、そろそろ次の『ソロ配信』の名シーンに行こうかなと思うのであります」

「まぁ言っちゃえば全部独り言ですしね」

「私としてはゲロ式配信切りも採用したかったのでありますが、運営に止められてしまったのであります。不本意であります」

「当たり前です、なんで嘔吐音なんて聞かないといけないんですか……」

「需要があるのであります」

「ないです」

「私ループ編集したものを子守歌にしているのであります」

「お耳おかしなるで」

 




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

黒歴史視聴配信3

「さぁそれでは『ソロ配信』の名シーンを見ていきましょうであります! この回は余りに感動するシーンが多く選ぶのが難しかったのであります!」

「え、あの配信のどこに泣く要素ありました? 涙出たとしても笑いすぎで出た涙じゃないです? いやまぁ私は泣けますけど、自分の醜態に」

「涙腺崩壊であります! シュワちゃんは人生であります!」

「本当に? まぁ私の記憶が間違っているだけで感動の神回をしていた可能性が微粒子レベルで存在しているかもしれないので、とりあえず見てみますか」

「ハイであります! それでは一発目はこの伝説の名言からであります!」

 

 

『ごくっ、ごくっ、ごくっ! ん゛ん゛ん゛ぎもぢいいいぃぃ!!』

 

 

「これは涙腺崩壊ではなく腹筋崩壊か精神崩壊のまちがいでは?」

「どうやったらここまでガンギマッタ声が出せるのか不思議なのであります、どれだけ練習しても真似できない……」

「こんなの練習してたらポリスメン呼ばれますよ……」

「個人的なことも言わせてもらうと最高の『シュワニー』ポイントでもあるのであります!」

「え、いまなんつった? 今とんでもないこと言ったよね!? シュワニーって何!?!?」

「…………ぽっ///日課なのであります///」

「          」

 

コメント

:大草原不可避

:シュワニーは特殊性癖過ぎませんか?

:あーすっげぇ分かるわ、俺も良くこのシュワちゃんガンギマリの瞬間に合わせて息子にストゼロキメてる

:怪文書かな?

:ドン引きし過ぎて帰ってきてしまいました、地球一周です

 

 

『私ストゼロと結婚するわ』

 

 

「強大な恋敵誕生の瞬間ですな……」

「いやコンビニで売ってる缶チューハイが恋敵ってどういうこと? ボー〇ボの世界にでも迷いこんだの?」

「シュワちゃんとストゼロは王道カップリングなのであります! 鉄壁の牙城でありますな、でも負けないでありますよ! 絶対に淡雪殿の女にしてもらうのであります!」

「うん、それに関して一つリスナーさんにも言いたいことあるんですよ。イラスト投稿サイトの最大手にピクシーってあるじゃないですか。そこに投稿されてるイラストで私と最も多くカップリング組まれてるのストゼロなんですけどどういうことです? ストゼロはライバーですらないんですが」

「淡雪殿は小指、ストゼロ殿はプルタブに運命の赤い糸が結ばれているのですな!」

「糸の無駄遣いですよ。あとですね、まぁ100っ歩譲ってカップリングはいいとしましょう。でも私とストゼロのR18イラストは絶対におかしくないですか?」

 

コメント

:www

:確かにボー〇ボみたいで草

:ましろんより多いの草

:そんなのあるのかwww

:ストゼロ擬人化でもするのかな?

:いや、缶のままのイラストも多いで

:もう頭の理解が追い付きません!

:シュワちゃんとストゼロの百合エッチイラストもっと増えろ

:パワーワード過ぎる笑

 

「さて! 最後は名言四連発行ってみよーであります!」

 

 

『私無知シチュ大好物なんだが? あんなんシコらん方が失礼やろ』

『男なら女性に魅力を感じたときはその場でシコるべき。真っすぐで正直な男が女は好きなんだよ』

『聖先輩、シオン先輩。ずっとずっと大好きでした。S〇Xを前提に結婚してください』

『だってさ? 目の前に大好きだった配信者がいるんだよ? 私の生きる糧だった人たちだよ? 普通S〇X申し込むでしょ』

 

 

「あああぁぁ何言ってんだこの性行為提案女! 殺す! こいつは殺さないとだめだああああ!!!」

「ううぅ、ぐすっ、なんて真っすぐで淀みのないお言葉でありますか……っ! 私は淡雪殿のおかげで自分が何をしたいのかが分かったのであります! 生まれてきてくれて! 生きていてくれてありがとう! ストゼロ飲んでくれてありがとう!」

 

コメント

:連続殺人鬼を目の前にした刑事みたいな反応してて草

:マツダアア!!

:全ての道はS〇Xに通ずと思っている女

:はええこれが貞操逆転世界ってやつですか

:現世なんだよなあ

 

リスナーの皆も黒歴史の一つや二つきっとあると思う。

でも心配しなくて大丈夫! 世の中には私みたいに全ての言動が一秒後には黒歴史になってる全自動黒歴史生産マシーンもいるのだから!




sillaさん作の有素のファンアートです!

【挿絵表示】

ええですんぁ、この素晴らしい見た目にあの中身が詰まってる狂気。
次にシュワちゃんが神と聞いたsillaさんが描いてくださったファンアートです

【挿絵表示】

こんなの草生えるにきまってるやん!

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ニュースライブオン1

「あ、最後にご報告なんですけど、シオンさんがシュワちゃんとコラボしたいって言ってましたよ」

「え!? 本当ですか!?」

 

業務連絡や次の配信についての相談をマネージャーの鈴木さんと電話していたのだが、電話の締めにいきなりそんなことを言われてしまった。

しかもなんとあわちゃんではなくシュワちゃんをご希望とのこと。まじめな苦労人の印象が強いシオン先輩だから意外としか言いようがない。

 

「なにか私としたいことがある感じですかね?」

「どうやら『ニュースライブオン』にゲストとしてシュワちゃんに出て欲しいみたいですね」

「マジで!?」

 

ニュースライブオン、それはシオン先輩が十八番にしている名物企画であり、最近は彼女の代名詞的存在にもなりつつある配信だ。

企画内容はシオン先輩が自分で立案したもので、毎週日曜の夜にその週に起こったライバー達の名シーンをニュース形式で紹介していくというものだ。

大体私たち三期生が入った辺りから企画がスタートし、シオン先輩の軽快な突っ込みやテンポの良さが話題になって瞬く間に人気企画となった。

たまにゲストとして様々なライバーが登場することでも有名ではあるのだが、元々はシオン先輩が完全ソロでやっていく予定だったらしい。

その証拠に最初はかたったーで聖様に向かって「ソロ企画ができました~! ざまぁみろ~!」とイキり倒していたのだが、どうやら一人は寂しくなったようで第4回目の時には既に聖様がゲストとして登場していた。

シオンママカワイイヤッター!

まさかそれにお誘い頂けるとは……

 

「コラボ程度でしたら当人同士でやり取りして大丈夫ですのに、わざわざマネージャーの私を通すところが真面目なシオンさんらしいですね。あとやりたいことがあるらしいのでオフコラボを希望とのことです」

「お、オフですと!?」

「はい。『よかったら私の家でお酒でも飲みませんか?』とおっしゃっていますね」

 

――分からん! どれだけ考えてもシオン先輩の意図が分からん!

 

「どうします? 引き受けますか?」

「出ます出ます! 断るわけないです!」

 

確かに謎な点は多いがあまりにも光栄なお誘いだ、これを断るなんぞ一生の恥!

気を引き締めて出演させてもらおう。

 

「了解です、シオンさんに伝えておきますね。後日シオンさんから場所などを記したDMが来ると思うので見逃さないようにしてあげてください」

「はい!」

 

◇そして当日◇

 

「いらっしゃーい! 大丈夫だった? 迷ったりしなかった?」

「い、いえ! 全然大丈夫です!」

 

自分でも分かるくらい緊張全開で電車に少々揺られ、いよいよシオン先輩の家に到着した。

やっぱり憧れの方とお会いするのはドキドキするものだ。しかも前に一度会ったことはあるがその時は聖様が隣にいたため、二人きりで会うのはこれが初めてになる。 

更にはこのシオン先輩が住んでいる立派なマンションである。なんとこの広い家に一人暮らししているらしい。

もう口の中からっからですよ。

 

「飲み物入れるから適当にどこでも座ってて! 自分の家だと思ってくつろいでね!」

「は、はい……」

 

パタパタとキッチンへ駆けていくシオン先輩。

当然私はくつろぐどころか背筋ピーンである。

配信開始まであと2時間くらいあるため、それまで配信内容の打ち合わせをすることになっている。

というかすっごいいい匂いするな、アロマでも炊いてるのかな?

部屋も広いのにピッカピカだし、整理整頓も完璧だ。

 

「……ん?」

 

余りの女子力に感嘆しながら部屋の中を眺めていたのだが、ある一つの本棚に視線が吸い込まれた。

本棚自体は普通の木製のものなのだが、気になったのは収納されている本の方。

 

【赤ちゃんの上手な育て方】

【ベテランママ達に聞く育児のコツ】

【赤ちゃんが好きな哺乳瓶】

【赤ちゃんの視点に立ってみよう! 育児大百科!】

【実は赤ちゃんはこう思っている! 視点を変えて伸ばして育児!】

 

などの似たような趣旨の本が山ほどその本棚には収納されていた。

この瞬間! 淡雪に電流走る!

 

 

あ、これ絶対やばいやつや。

 

 

「あれー? どうしたのあわちゃん?」

「し、シオン先輩? いったい何を持っていらっしゃるので?」

 

背後から聞こえてきた声に瞬時に振り向くと、そこには確かに『飲み物』を持ったシオン先輩が立っていた。

問題なのは飲み物が入った容器である、その瓶に女性の乳首のような素敵なサムシングがくっついた物、それは紛うことなく――

 

「あーこれ? これは勿論ストゼロ入りの哺乳瓶だよ」

 

当たり前のように説明するシオン先輩からは不思議と謎の圧のようなものを感じる。

 

「そ、それは何に使うんですか? ……あ、分かった! いつもシオン先輩を振り回してる聖様のケツの穴にぶっ刺すわけですね!」

「ううん、これは今からあわちゃんの今喋ってる大人っぽくて艶っぽいそのお口にぶっ刺すんだよ」

 

ですよねー!!!

いやいやですよねってなる時点で大分おかしいんだけど、流れ的にこうなることは哺乳瓶も見た時点で察してしまった。

だがなぜ!? あのシオン先輩がどうしていきなりこんな暴挙に!?

 

「前に配信中に約束したよね? 哺乳瓶でストゼロ飲むって。まさか……飲んでくれないの?」

「いやいや、私はまぁいいんですけどなんでそんなに乗り気なんです!?」

「私ね、四期生の皆を見たとき気づいちゃったの」

「え……えぇ? な、なにをです?」

「私前は今の自分でいいのかな? とか、インパクトないのかな? とか思うことがあったの。でも手のかかるけどかわいい子達の姿を見ててやっと自分の本当の望みに気づいたの。ああ、私は皆のママになりたいんだって。きっとこれがライブオンが私を採用した理由でもある」

「…………」

 

頭を全力でフル回転させる。

これつまりはあれか? 四期生がやばいやつの勢揃い過ぎて、遂にはシオン先輩まで振り切れてしまったってことか!?

そしてシオン先輩の奥底に眠っていたもの――それはきっと母性。

ただでさえ前から母親のような温かさを持っていたシオン先輩、でも今はそれにリミッターがかからなくなってしまった、そういうことなのか!?

 

「私がちゃーんと面倒見てあげるからね。だからストゼロ、飲もうか?」

「なるほど分かりました、私がストゼロを飲むのはいいです、元々嫌では絶対ないので。リスナーさんの前で言ったからにはやりますよ! でもシオン先輩はどうするんです? 家でお酒でも飲みませんかって言ってましたよね?」

「私は飲まないよー、私が酔っ払っちゃったらいよいよこの後のニュースライブオンが崩壊しちゃうもん!」

 

ああなるほど、確かに自分が飲むとは最初から一言も言っていないのか。つまりは全てシオン先輩の計画通りってこと。

 

「ほら、膝枕してあげるからこっちおいで?」

「はい……」

「あ、リスナーさんにもかたったーで知らせないといけないから音声録音するね?」

「アッー!」

 

私は運命を受け入れた――

今日よりシオン先輩は従来の場を完璧に読んだ的確な突っ込みと司会に加え、母性が大爆発している皆のママという強烈なキャラクターを手に入れることにより昇華?を果たしたのだった。




sillaさん作の『シュワちゃんのシュワちゃんなファンアート』の紹介です!

【挿絵表示】


【挿絵表示】


【挿絵表示】

天才かな?

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ニュースライブオン2

「こんみこー! 皆のママこと神成シオンだよー! 今週もニュースライブオンやっていくよ! そしてなんと今回はゲストとしてシュワちゃんが来てくれています!」

「プシュ! 三度の飯と女とストゼロが好き、シュワちゃんだどー!」

「三度の飯『より』じゃないんだね?」

「ご飯も女も酒も全て大好き、一つと言わず全て手に入れたいのがシュワちゃんなのだ」

「大人になったジャ〇アンみたいなこと言い出して出だしから少し不安になったけど、覚悟して最初のニュース行ってみよう!」

 

コメント

:よっしゃきた!

:生きがい

:この企画ほんとすこ

:現実で言ったら即人生終了レベルの自己紹介に草

:これが本当のRTA(リアルタイムアタック)ってな

:誰がうまいこと言えと

:ジャ〇アンというか、某海賊漫画の登場キャラとかが言ってそう

:俺のストゼロか? 欲しけりゃくれてやる、探せ! この世のすべてをそこに置いてきた

:迷惑だから返してきなさい

:初見さんにいいことを教えたる、この二人さっきまで哺乳瓶にストゼロ入れて幼児プレイしてたで

:www

:有言実行の女たち、流石だぜ

:てかシオンママがノリノリすぎて恐怖を感じた笑

:完全にママになりきってたからな

:シュワちゃんが少しでも言葉を話そうものなら哺乳瓶口に突っ込んで封じてたのホント草しか生えない

:かたったーで『今分かりました。皆のママは私だったんですね!』と呟いてたし、なにかが目覚めたのかな?

:常識人枠こわれる!

 

「まず最初のニュースはこちら、『朝霧晴、ガチャでチンパンジーになる』です!」

「相変わらず頭のねじ吹っ飛んでますなぁ晴先輩」

「シュワちゃんそれ思いっきりブーメランだよ」

「嬉々として哺乳瓶を私の口に突っ込んできたシオン先輩に言われたくないど?」

「今度はおむつを用意しようか?」

「よし、続きいくどー!」

 

コメント

:なんだこの流れwww

:シオンママ渾身のガチトーン

:圧を感じた、最高や

:ていうかニュース見出しだけで大草原不可避やん

:まぁあれは取り上げられるよなぁ

 

「えっと、ニュースの詳細だけど、晴先輩が配信していた大人気アイドルプロデュースゲーム『アイドルライブ』略してアイラブにて、あまりにもガチャが爆死気味なため挙動不審となり舌でガチャを引く、乳首でガチャを引く、終いには股間でガチャを引くという奇行を起こしたあげく、天井すれすれまで課金してめでたく推しを引いた瞬間猿のような奇声と共に部屋の中を暴れまわったというものみたいだね」

「ほうほう」

「それでは晴先輩の実際の配信を一部切り抜いたVTRをご覧ください!」

 

『最初の十連引くよ! まぁ多分これで出ちゃうだろうなー、私ほど大いなる愛をキャラに捧げていればあっちから来てくれるものなんだよ…………出なかった……まぁ私最初の十連は遊ぶからね!☀』

『そろそろ来てくれてもいいんだよーぺろぺろぺろ☀」

『もう今から乳首で引くわ。ああ感じる、運命力が乳輪から乳首に集積されていくのを感じるよ☀』

『みんな止めるな! もう私には股間しか残されていないんだ! 届け! 私の思い! 股間からあの子に届けええぇ!!☀』

『やったあああぁ!! ウッキイイイィ!! 今年は神年! ウピャアアアア!!☀』 

 

 

「はい、VTRはここまで。これについてシュワちゃんどう思う?」

「とりあえず晴先輩の成分が付着していそうなそのスマホを買い取りたいですね」

「そこ!? これだけ突っ込みどころ満載なニュースなのに真っ先に出る感想がそれなの!?」

「100万までなら出しますよ?」

「そういう問題じゃないから!」

 

コメント

:よかった、シオンママツッコミは健在なんやな

:たまに圧が出る感じなんかな?

:やっぱりシオンママもライブオンやったんやなって

 

「リスナーさんたちはなにを言ってるんですか? 私は今も昔もずっとツッコミ役の常識人ですよ!」

「少しでも琴線に触れると赤ちゃんになれって言ってくるからやばい」

「あれー? なに不思議なこと言ってるのかなぁシュワちゃん、これは1から……いや0から私が再教育してあげるしかないみたいだね?」

「いやぁこの年で赤ちゃんからやり直すのはきついっす」

「何言ってるの? 私の体内に宿すところからスタートだよ?」

「ヘアァ!? 0からってそういう意味ですか!? 予想外過ぎてヘンな声出ましたよ!」

「産ませて?」

「え? なにこの得体のしれない恐怖、この年になって未知の感覚に出会うとは思いませんでしたよ」

 

コメント

:こわスギィ!

:これはライブオンのホラー枠

:シュワちゃんがツッコミに回っている……だと!?

:シオンママ最強説出てきたな

:一体何を基準にして強さを測ってるのか、これが分からない

 

「まぁ脱線もこのくらいにして、そろそろ次のニュース行くよー!」

 




sillaさんから頂いた『500万PV越え記念』と『エーライ』と『還』のファンアートのご紹介です!

【挿絵表示】


【挿絵表示】


【挿絵表示】


【挿絵表示】


【挿絵表示】

仕事速すぎて素早さ種族値200かな?

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ニュースライブオン3

「さてさて、次のニュースはこちら! 『祭屋光、激辛焼きそば早食いRTAで2分30秒の好タイムを出す!』」

「ほうほう」

「こちらも実際のVTRをどうぞ!」

 

『今日の光は負ける気がしないよ。なんでかって? ある炎の兄貴から勇気を貰ったからさ』

『焼きそばの辛さや渇水にどれだけ打ちのめされようと 心を燃やせ 歯を喰いしばって箸を持て。光が足を止めて蹲っても時間の流れは止まってくれない 焼きそばの量は減ってはくれない』

『息の仕方があるんだよ、どれだけ辛くても耐えられる息の仕方グハァアア! ゴホッ! オエッ!』

『ごじぞうざまでぢだ……ぐすっ、お、おいぢかったです…………こ、この涙は良いタイムが出たからであって、決して辛かったわけじゃありません!』

 

「はいここまで! シュワちゃん、ここまでのVTR見てどう思った?」

「落ち着いて食べればいいと思います」

「シュワちゃん、全てのRTAの存在を無に帰すようなコメントはやめなさい」

 

コメント

:世界一本気で焼きそばに立ち向かった女

:ドMの呼吸かな?

:ひぎぃ! みたいな感じの呼吸だなきっと

:光ちゃんはおばかわいい

:それな

 

「あははっ、流石に冗談だってばよ! てか絶対光ちゃん某鬼退治映画見に行ってきたでしょ、露骨過ぎるくらい影響受け取るやんけ……最後に至っては呼吸法とか言っておきながら辛さに惨敗してるし……」

「まぁまぁ、そういう真っすぐで正直なところが光ちゃんの魅力だからね!」

「それには完全に同意ですね、ちゃんとご馳走様もできててえらい! ママになりたい!」

「おん? 何を言ってるんだいシュワちゃん? 光ちゃんのママはこの神成シオンだよ?」

「おんおん? こちとら光ちゃんでどちゃシコキメた逸材ですぞ? この心音淡雪こそ光ちゃんのママにふさわしい」

「おんおんおん? シュワちゃんは同期だけど私は先輩だよ? よって消去法でママは私ということになると思うな」

「おんおんおんおん? 年下や同い年のママのすばらしさを理解できぬとはママみが衰えたのではないですかシオン先輩?」

「おんおんおんおんおん? 先輩を煽るとはいい気概だねシュワちゃん?」

「おんおんおんおんおんおん? 権力を行使するとは、いやはや、シオン先輩こそパワハラの呼吸でも習得しましたか?」

「……これはどちらが本当のママか決着をつける必要がありそうだね」

「完全に同意です、ここは公平に光ちゃん本人に判定してもらいましょう、今から通話かけます」

「負けないからね!」

 

コメント

:すみませ~んリスナーですけど、ま~だ時間かかりそうですかね~?

:なんで勝手に人の親権について争ってんだこいつら(大困惑)

:シュワちゃん、本当のママは娘でシコッたりしないんやで

:シュワちゃんまともなこと言ってる風だけど一個もママの根拠として成立してないの草

:勢いだけで誤魔化すなwww

 

『あ、もしもし! いきなりどしたのシュワちゃん? 今ニュースライブオンに出てるんじゃなかったっけ?』

「突然ごめん、どうしても聞いておきたいことがあったんだ、私とシオン先輩、どっちが子宮にギュンギュンくる?」

『え? あ、ん??』

「第一声からなに言ってるのシュワちゃん!」

『あ、やっぱりシオン先輩もいたんですね! え、てことはもしかして光、今ニュースライブオンに出演しちゃってるわけですか!? やったああぁ!!』

「そうそう、ほんといきなりごめんね? 光ちゃんに聞きたいことがあって」

『お、シオン先輩からもですか? なんでしょうなんでしょう?』

「私とシュワちゃん、どっちの子宮から生まれたい?」

『……んん? あれ、もしかして回線悪かったりしますかね? 言葉の意味がよく分からなくて……』

 

コメント

:だめだこいつら、早く何とかしないと

:大草原や ¥2000

:ツッコミ役不在の恐怖

:光ちゃんこういうの疎いからガチの困惑してそうで草

:こいつらなんで子宮で優劣決めてんの?

 

『なんかよく話は分からないけど、光は二人のこと大好きだよ!』

「「はっ!?」」

 

光ちゃんのその真っすぐな言葉を聞いた私は、まるで深い眠りから覚めたかのようだった。

なぜ私は誰が一番だ、などという狭い固定観念に縛られてしまったんだ、恥を知れ。

恐らくシオン先輩も同じことを思ったのだろう、隣同士しばらく見つめ合い、そして同時に頷いた。

 

「「ありがとう光ちゃん! おかげで目が覚めたよ!」」

『おぅ? それならよかったけど……結局なんの話だったんだろ?』

 

コメント

:ほんと仲いいなこいつら

:最高や

:ノリだけで行動してるのほんと草




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ニュースライブオン4

「さてさて、それでは次が最後のニュースだぁ! 有終の美を飾るのは~こちら! 『山谷還、初配信でBANされかける!』」

「ほうほう」

「ニュースの概要を説明するよ! どうやらもっともおいしいおしゃぶりはどれかという話題になって古今東西様々なおしゃぶりをしゃぶっていたところ、音が完全にアウトな感じになってしまったみたいだね」

「山谷還氏は頭の中をBANした方が良いのではないですかな?」

「まっ、まぁまぁ! リスナーが全力で止めたから本当にBANまではいかなかったみたいだから!」

「それにしたって初配信でそれはやばいでしょう、私ですらやらかすまで3か月耐えたんですよ?」

「まぁそれは確かに同意かな、自分のチャンネル作った初日の記念すべき初配信がBANとか一周回って伝説だよね」

 

コメント

:さっきからとても本当とは思えないニュースで草、ここって日本だよな?

:還ちゃんはやば可愛いぞ

:やばいくらい可愛い?

:ちゃうちゃう、頭がやばくてかわいい

:草

 

「VTRを流したいんだけど、肝心な部分の音声は私もBANされたくないので使えません。ごめんなさい……」

「しゃぶチオの部分ですね」

「ヘンな単語作らないの! なんか響きが危ないでしょうが! はい、ぱっぱとVTR行くよ!」

「はーいママ」

 

『あーあー、リスナーママの皆こんに乳首、おっぱい大好き還です』

『今回は至高のおしゃぶりを求めてひたすらにチュパって行きたいと思います、何故なら還は赤ちゃんなので』

『これは……歯との相性が悪い……ほぉ、これはなかなか』

『結論としては大人はお酒と一緒に手羽先でもしゃぶってるのが一番幸せだと思いました。でも還はおしゃぶりをしゃぶり続けます、何故なら還は赤ちゃんなので』

 

「はいここまで! 今のVTRについてシュワちゃんどう思った?」

「私のおしゃぶり(意味深)をしゃぶってほしいです」

「シュワちゃんにそんなもの付いてないでしょうが……」

「それなら逆にシオン先輩は還ちゃんのVTR見てどう思ったんです?」

「シオンママのここ、空いてますよ」

「お腹を指さしてるあたりシオン先輩も大概ですな」

 

コメント

:うーん狂気

:狂気の沙汰ほど面白い

:シュワちゃんはよくR18イラストで生やされてるゾ

:なんかイメージ出来て草

:てか初配信の挨拶がこん乳首ってマ?

 

「それにしても本当にこの子すごいインパクトですよね。ダウナーな感じで当然の如くやばいことばっかやったり、なぜか自信満々で赤ちゃん宣言したり」

「いやぁでも実は最近ね、還ちゃんすごくいい子疑惑が出てるんだよ?」

「え、マジですか?」

「うん。話によるとかたったーとかでも気軽にリスナーに絡みに行くし、ファンアート貰ったときとかは一人一人丁寧に感謝のお返事書いてるんだって」

「ほへ~」

 

コメント

:そうそう、俺もリプに返事貰った

:お世辞にもうまいとは言えないイラスト書いただけで長文の感謝の言葉貰えて涙、で、出ますよ

:てかエゴサの頻度がやばい、自分に関するかたり全て把握してるレベル

:配信の時間以外の全てをかたったーに費やしてそう

:かた廃じゃねぇかwww

 

正直ちょっと意外だ。人は見た目によらないものなんだなぁ。

あ、そういえばライブオンライバー専用のチャットにも四期生で一番早く入室して一番早く挨拶してたな。

これは流石は大人ってところなのかな? 赤ちゃんだけど。

 

「でも就活とか就職の話題が出たときは焦りまくるらしいね」

「あ、それは相変わらずなんですね……」

 

自己紹介の時にも思ったけど拒否反応すごすぎだろ、もしかしなくても私と同族か?

だとしたらちょっとなら話分かってあげられるかもだな。

謎な部分が多い子ではあるけど、ライブオンが採用したってことはきっと愉快な人なのだろう。

うん、今度機会があったら話してみたいな!

 

「さてさて、名残惜しいですが今週のニュースライブオンはこれでおしまいです! シュワちゃん今日は来てくれてありがとねー!」

「いえいえ、こちらこそ光栄でした!」

 

これにて配信は終了! 本当に楽しい時間はあっという間だ。

シオン先輩のこの企画力や進行テンポは本当に尊敬の一言だね。

私も頑張らねば!

 

「あ、シュワちゃん一緒にお風呂入る?」

「入るー!!」

 

背中と髪を洗ってもらっちゃったぜ、やっぱシオンママは最高や!




そろそろマシュマロ回やりたいから是非マシュマロ下さい!

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ましろんとまったりコラボ1

「ぐるぐるぐるぐるプッシュー!! どうもシュワちゃんだどー! そして今日のイカレタメンバーを紹介するぜ!」

「はい、子供のころの思い出が穢されて表情筋が死にました、ましろんこと彩ましろです。あと僕はライブオンの中では比較的イカレテないはずです」

「謙遜すんなよぉ!」

「(して)ないです」

「今日はましろんとマシュマロ返した後に頭のイカレタ企画用意したからよろしく!」

「さてはシュワちゃんイカレタを誉め言葉だと思ってるな?」

「我々の業界(ライブオン)では常識です」

「一理ある」

 

コメント

:ましろんいる! 

:シュワシュワましましシコシコ!

:シコるなwww

:ワンワン元気にしてっかな……

:今でも現役ゾ

:お? なんで現役って知ってるんですかねぇ?

:粉バナナ(これは罠だ)!

 

「さてさて、ボルテージも上がってきたところでマシュマロ返答いくどー! 結構久しぶりだね!」

「どー」

 

 

@他の人も言ってるかもしれませんが、かたったーで見た飲み方やってみたらむっちゃヤバかったのでご報告します

1:ファ○マのラムネソーダフラッペ用氷とストゼロを買う

2:フラッペを揉んで柔らかくする

3:おもむろにストゼロを注ぐ

4:飲む

5:美味い!

ストゼロはレモンとかグレープフルーツあたりの甘さ控えめなのがおすすめです@

 

 

「実は今回これ実際に作ってキメてます!」

「おっいいね、お味の程は?」

「今回はレモンで作ったけど、アルコールが苦手でもごくごく飲めそうでやばいね。若者向けにこういう商品作ったらめっちゃ売れそう。後、確かに甘い味で作るとソーダの甘みと混ざって味にまとまりがなくなるかもね」

「なるほど、お酒あんまり得意じゃない僕でも飲めるかな?」

「ましろんのガンギマリ見ってみったい~♪」

「シュワちゃん、皆が皆ストゼロを飲むと芸人になるわけではないんだよ?」

 

 

@正直有素ちゃんの事どう思ってますか? 私は早く結ばれて欲しいと思ってます@

 

 

「ああ、例のシュワちゃん狂信者ちゃんね」

「あの子はいい子だけどヤバイ」

「なんか僕あの子にライバル視されてるみたいなんだよね」

「え、そうなん?」

「恋敵とか配信で言ってた」

「有素ちゃんに嫉妬したましろんが私に強引に迫ってくるシチュ希望です」

「イメクラのオプションかな?」

「そのツッコミがとっさに出るましろんも流石だぜ」

 

 

@先日発注ミスによりストロングゼロ100缶ではなく100箱が届きました。

返品利かないので助けてくださいなんでもしますから

シュワちゃんなら100箱くらい余裕でしょう…?@

 

@既出でしたらすみません

まず、ストゼロを風呂桶に空けます、次にライバーをストゼロ風呂に漬けます

そうしてストゼロ○○風味が出来る訳ですが、シュワちゃんはどのライバーの風味が一番と思われますか?

なお淡雪さんとシュワちゃんは別人だと本人が言っておられるので淡雪さんの分も聞いていただければ

個人的には淡雪さんを漬け、シュワちゃんになる前に取り出すのを十回以上繰り返し

激昂する横でストゼロ淡雪風味を嗜みたい処なのですが@

 

 

「はい、100箱ニキに対する最適解を提示しているマシュマロが偶然ありましたので、同時に紹介しましたど!」

「どうして送り主はストゼロ風呂が既出と思ったのかが最大の謎」

「私とんでもないこと思いついちゃったかもしれない―― 私の体からストゼロの出汁が出るとしたら、サウナに入りストゼロの汗を集める→それを飲む→サウナに入る……これを繰り返したら無限にストゼロが飲める永久機関の完成なんじゃないかなって」

「すごい発想だね、エジソンもびっくりだよ、おバカすぎて」

「ちなみに飲みたいライバーはましろんです。実は優しくてまろやかなお味♪」

「///っ! 次行くよ!」

 

コメント

:草草の草

:何気にスト風呂提案ニキ鬼畜ドSやん笑

:ん? 今なんでもするって?

:ガチテレましろんやったぜ

:やっぱこの二人なんだよなぁ

 

@シュワちゃんは前にマ○カ配信やってましたが、他のライバーさんたちとやってみたいゲームって有りますか?

対戦型とか協力プレイとか、或いは晴先輩とガチャ配信とか…@

 

「あー、ゲームかぁ……あっ最近ホラゲーとか気になってるかも!」

「お、シュワちゃんにしては意外だね。その心は?」

「なんか行けそうな気がするの!」

「つまりノリだけなんだね、後悔の姿が目に浮かぶよ」

「よしよし、次が最後のマシュマロだぜよ!」

 

 

@ハァッ!(バットを投げ捨てる音)

(コンプライアンス)全て......振り切るぜ!

ト◯イアル! テン! テン! テン! テーン! ヴォゥーン!

「見せてやる。 ストライアルの力を!」

(俺)「やめて!本当はまだアルコール度数10%を切ってなかったの!」

(某フクロウ)「いや、あいつならやれるさ。」

ピピピピ......(ストップウォッチを上に投げる)

ハァァァァ!(連続バット振り)

ピッ!(ストップウォッチをキャッチして止める)

「9.8%......これがお前の絶望までのアルコール度数だ。」

(プニキ)「ウォァァァ!」(爆発)@

 

「熱い展開に涙が止まらない!」

「もう質問ですらないのはいつものことだね、マシュマロという名のコピペ紹介だ。あとこれは一体何と戦っているの?」

 




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ましろんとまったり(当社比)コラボ2

「よっしゃ! マシュマロはこれくらいにしていよいよ企画の方行っちゃいますか?」

「りょー。今日はなにするの?」

「なぁましろん。私たちライバーはありがたいことに毎日のようにイラストを描いてくれる方々がいるよね」

「そうだね。僕もイラストレーターだからそこらへんは割と詳しいよ」

「それなら日々描かれるR18イラストの存在も勿論ましろんは知ってるよね?」

「まぁそりゃあね」

「でも配信で普通のイラストは紹介するのにR18のイラストを紹介するライバーってぜんっぜんいないんだよ! 私はそれが悲しい! アングラだけではなく日の当たるところで生まれたままの姿の私を見て欲しい!」

「新手の露出狂かな?」

「そこで今回の企画! 私がイラスト投稿サイトピクシーから厳選したR18イラスト紹介です!」

「シュワちゃん、世の中にはBANというものがあるんだ。自殺志願者系VTuberはちょっと闇が深すぎて流行らないと思うな。なにか辛いことあったんなら話聞くよ?」

「別に自分からBANされに行くわけじゃないから! 病んで自暴自棄になってるわけじゃないから! ちゃんとやばい部分にはモザイクかけたから! でも後で猥談には付き合ってくださいグへへへ」

「今日の配信は疲れそうだ」

「もうR18イラストがないと生きられないくらい心酔してる私が選んだんだから期待しててね!」

「女性の性欲のピークは30~35歳くらいらしいね。シュワちゃんはあとこれが2年も続くのか……」

「私33歳じゃねぇよ! さも当然かのように嘘つくなし!」

「それはそれで恐ろしいけどね。一体シュワちゃんの将来はどうなっているんだろうか」

「性欲は神が与えし大罪……私はカルマを背負いながら生きているのさ(ドヤッ)」

「そうだね」

「否定して? 肯定されたら私いろんな意味でかわいそうな人だよ?」

 

コメント

:ええぇ(困惑)

:自分から紹介していくのか……(困惑)

:逃れられぬカルマ

:もう流れが完全に漫才で草

:変幻自在のボケとツッコミ

<相馬有素>:私もシュワちゃん殿に突っ込んで欲しいのであります! 

:有素ちゃん!?

:やっぱり見ていたのかwww

:有素ちゃん、一応聞くがそれは漫才的な意味でだよね……?

:ヒント、漢字

:草

 

「おっ、有素ちゃんじゃん! おっすおっす!」

「後輩の前でエロイラスト見るとかまじライブオン」

「さてと、前置きはこれくらいにして、最初は割と健全な奴から行くど! まず一枚目はこれだ!」

 

配信画面いっぱいに映ったのはどこか頬が赤みがかった顔の私に向かって、ガンガンに振りまくったストゼロが開かれ中身をぶっかけられているイラストだ。

まだギリでモザイク入れなくてもセーフだね!

 

「あ~シコシコのシコティッシュホールド」

「シュワちゃんそれ普通に意味として成立してるからアウトだよ。あと流れるように自分の痴態でシコらないで」

 

コメント

:エッ!!!

:シコティッシュホールドはやばいだろwww

:シコッてからのティッシュをホールドする黄金ムーブ

:というか俺たちは何を見せられているんだ……

:己すら性欲の対象内なのまじで上級者

<相馬有素>:あーっ!!! シュワちゃん殿! いけません! あーっ!

 

「プロのイラストレーターのましろんから見てこのイラストはどう?」

「表情がいいね。恥ずかしながらも期待と好奇心に胸を膨らませている感じが分かって素晴らしい。なぜストゼロなのかは置いておいて」

「ストゼロだからいいんだよ。今度一緒にぶっかけパーティーしようね」

「あ、僕まだ人間でいたいから結構です」

「ましろんには私が何に見えているのかな……? ま、まぁいいや、次のイラスト行ってみよー!」

 

さぁここで登場するのは個人的にお気に入りのやつ!

一見普通の全裸の私に見えるこのイラスト、だが股間にはとんでもないものがいきり立っている――

見よ、この銀色に光り輝くエクスカリバーを!

 

「シュワちゃん、これは――まさか――」

「そう! なんてふつくしい……私の股間にストゼロロング缶を生やすその発想、いいセンスだ」

「ねぇなんでそんなに誇らしげなの? 去勢してあげようか?」

「それは遠回しに私とS〇Xしてそのいきり立った缶を空にしてあげると言っていると解釈してもよかとですか?」

「よかとじゃないですよ」

「さて、プロのイラストレーターのましろんから見てこのイラストはどう?」

「一体このイラストをどうレビューしろと? まぁ絵はすごく上手いよね。うん、上手いせいで尚更シュールなんだ」

「私的にはロング缶なのがいいね、分かってる」

「なにが分かってるのか僕には分からないけど、世の中には知らない方がいいこともあるってことは分かったよ」

「哲学?」

「このイラストの方が哲学でしょ。もし数千年後の人達がこのイラストをどこかから発掘したら頭抱えるよ」

 

コメント

:草通り越して世界樹生えた

:空にしてあげるとか言い回しまでストゼロ風にするなwww

:この画像で抜いた人0人説

<相馬有素>:異議あり!

:有素ちゃん……

:www

:未来の人達「は? ぇ……は?」

:想像すると草! 生えずにはいられないっ!

:生えとる場合かーッ!

 




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ましろんとまったり(当社比)コラボ3

「それじゃあ次のイラスト行ってみようか! 次はこれだ!」

「……ねぇシュワちゃん、これって…………」

 

描かれていたものは一糸まとわぬ姿の私とましろんが仲良く大人のプロレスごっこをしているイラストだ。

 

「おほーーー( ◜ω◝ )これはノーベルHで賞を受賞間違いなしの大傑作ですな!」

「ノーベルさんに謝りなさい。一体僕は自分が現在進行形で絶賛コラボしてる同期と営んでる姿を見せられてどんな反応をしたらいいの? こんな斬新かつ真っすぐなセクハラなかなかないよ?」

「ちなみにだけどこれモザイクの奥では私の人の性欲のキーブレードがましろんの鍵穴にガッチャンコしてるよ」

「さっきのイラストもそうだけどシュワちゃんが股間になにかを生やされてることに違和感をもって? 君一応女の子だよ?」

「いやぁあまりに生やされるから慣れちゃったんだよね。たぶんライバーの中で一番生やされてるんじゃないかな。なんでだろ?」

「自分の心に聞いてみなよ」

 

コメント

:エッッッ!

:冷静に対応してるましろんも大概なんだよなぁ

:まぁましろんもお絵かきし始めると思考が性欲に向かう人だから……

<相馬有素>:ふぅ、NTR物もありかもしれないですな ¥50000

:!?!?

:満額www

:これはさては噂のシュワニーをしたのでは?

:シュワちゃんを自分のもの前提として語ってるところがやっぱ有素ちゃんだわ

:全員狂人(アウ〇レイジ風)

 

「あ、有素ちゃん? 本当にありがたいんだけど自分も大切にね?」

「愛されてますなぁ」

「まぁ話をイラストに戻しまして、絵に関してましろんどう思う?」

「かなり上手いね。ちゃんと人の骨格にパーツが載っているのが分かるから違和感がない。あとエロい」

「だよねぇ、初めて見たとき感心しちゃったもん。にししっ、ましろんはこれより上手くかけるかな~?」

「お? 君のその美しい姿をデザインした僕の腕をなめないでほしいな。なんなら今度シュワちゃんだけに目の前で実践してあげようか?」

「流石の自信とプライド、かっこいいぜ――果たしてましろんは私を満足させることができるかな?」

「期待してなよ。僕の本気でシュワちゃんに僕以外では満足できない体にしてあげる」

「私のママの画力は世界一ィィィーーーーッ!」

 

コメント

:なんだろう、普通の話のはずなのにすごくいけない会話を聞いている気分

:会話内容を絵ではないなにかにすり替えると幸せになれるゾ

:ましろん渾身の無自覚誘惑

:妄想が捗る

:実際ましろんの絵はまじで芸術

 

その後のテンポよくネタ半分ガチ半分くらいの分量でイラストを紹介していった。

最初は今回の配信は疲れそうなんて言っていたましろんだったが、結局イラストレーターとしての血が騒いだのか時間が進むにつれて生き生きとした様子に変わっていった。

 

「このイラスト、なんか特殊性があっていいね」

「ああ、このなぜか顔も赤らめながらカウントダウンしているイラストね、流石ましろんお目が高い。このイラストはエロい人にしか伝わらないですからな」

「ちょっと実際にシュワちゃんやってみてよ」

「OK、さん……にぃ……いち……スト……〇ング……ぜろ……」

「台無しだよ」

 

コメント

:おいwww

:やばいと思ったが、ストゼロを抑えられなかった

:絶対やばいとすら思ってないぞ

:てかイラストのセンスよ

:一体何のカウントダウンなんですかねぇ

 

 

「そろそろ最後のイラストいこうか! このイラストもええよなぁ」

「え、ちょっとこれはシュワちゃんまずくない?」

「ぅえ? ちゃんとモザイクかけてるよ?」

「確かに大事なとこは隠れてるし規約は守ってるけど肌色面積がちょっとグレーゾーンかも……僕はこれくらいなら大丈夫だとは思うんだけどね? ただ最近基準がよくわからないからなぁ」

 

え、私こんなでもまだBANは経験ないからめっちゃ焦るんだが!?

 

「まっまじ? やばいどうしよどうしよ、隠さなきゃっ! えとっ、えとっ、わっ、私で隠さなきゃ!」

「ぇ」

 

急いで自分のアバターを巨大化させてイラストを覆い隠した。

 

「ふ、ふぅ、これで安心」

「いや安心じゃないよ。自分の体をモザイク代わりにしないの」

「とっさに思いついたのがこれしかなくて……」

「まぁとりあえず放送は無事みたいだからよかったよ」

「いやぁせっかくましろんから授けられた身体を変に使ってしまい本当に申し訳ない……」

「いいよいいよ、とっさのことで頭回らなかっただろうしね」

「後でましろんに感謝を込めて淡雪のアバター崇めながらシュワニーします」

「うん、頑張ってね」

 

コメント

:巨大シュワちゃんに草しか生えない

:私で隠さなきゃ(守護神)

:ナイスガード

:ほんとおもしれー女

:ましろんツッコミ諦めないで笑

 

「ずっと僕が配信にいてあげたいけどそうもいかないから、これからは気を付けるんだよ」

「うん、肝に銘じるよ、規約守ればセーフかと思って油断してた……さて、さっきのが最後だからそろそろ締めにしますか!」

「あーい」

「ご視聴ありとうございました! またねー! ましろんもお疲れ!」

「ありがとうございました。 お疲れー」

 

配信画面を閉じ、ましろんへのコラボ感謝のメッセージをかたったーで送る。

 

「お?」

 

送り終わった後かたったーを閉じようとしたところで、初めての人からDMが来ていることに気づいた。えっと内容は……

――なるほど、これは面白くなりそうだ。




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

クイズ動物の不思議1

「やっほ~みんな~! 元気ですか~ですよ~。お待たせしました、エーライ動物園園長の苑風エーライですよ! 今日は三人の素敵なゲストが動物園に遊びに来てくれました~ですよ~!」

「プシュ! どもども、年中常に発情期! シュワちゃんだどー!」

「にゃにゃーん! 私はどっちかというと動物園に飼われてる側が正しい気がする昼寝ネコマだぞ☆」

「こんぴかー! 祭りの光は人間ホイホイ! 動物大好き祭屋光でーす!」

 

はいというわけで、なんと今日は後輩のエーライちゃんからコラボの誘いを貰ってしまいました! 前のDMはこれだったわけですな。

エーライちゃん曰く自慢の企画が考案できたのでぜひ先輩方に参加してほしいとのことで、ありがたいことに私にも声がかかりました!

発案者がエーライちゃんなので、当然この配信中はエーライちゃんが司会進行を担当することになっているど。

あ、自己紹介で自分の紹介より長くゴリラの紹介をおっぱじめたやつに司会進行とか無理だろって思ったそこのあなた!

エーライちゃんが個人で配信し始めて段々と話題になってきたことなのだが、意外にもエーライちゃんはツッコミとボケを自由自在に操るかなりのやり手ということが明らかになったのですよ!

なので今回の配信ではその手腕も注目のポイントですぞ!

 

コメント

:園長きた!

:プシュ! 

:なんだこのメンツは……

:濃い、あまりに濃すぎる、天〇一品のこってりラーメンのようだ

:鳴き声が日本語になっただけで実質動物園なの草

:園長大丈夫か? シオンママくらいじゃないとまとめられる気がしないのだが 

:この前コラボであの性様相手にガンガントーク繋いでたからいけるかも

:おっとりとした口調から放たれる的確なツッコミすこ

:年中発情期は解釈一致

 

「ゲストの先輩方にはあらかじめ伝えてありますが、今回の企画はずばり! 『クイズ動物の不思議』ですよ! 今から園長が不思議な特徴を持つ動物さんたちを紹介していくので、先輩方にはその不思議な特徴を当てて欲しいのですよ~! あ、勿論コメントを見るのも禁止ですよ!」

「任せなされ、ストゼロを飲んだ私に死角はない」

「クソゲーの知識を生かしてがんばるぞい☆」

「今日この日の為に早押しの練習と瞑想による集中力の強化を昨日一日中やってきたからね、今日の光は無敵だよ!」

「誰一人として動物が関わってないのですよ~!?」

 

コメント

:だめだこりゃ

:www

:光ちゃんは正々堂々戦いたいから知識をあえて入れなかったと推測

:あとの二人は普通におバカさん

:多分考えたら負けな事態ばっか起こるから今のうちにワイもストゼロ飲んでおこう

:なるほど、これが迎え酒ってやつですか?

:絶対違う……

 

「いきなりネタかます気満々な先輩方に予想通り大喜利大会になる覚悟を決めたエーライですよ~。それではさっそく一問目行きますですよ! 最初の動物さんはこちらの『カモノハシ』さんですよ~。小さなラッコのような身体に非常に特徴的なカッパのようなくちばしがキュートな動物さんですよ! カモノハシは奇抜な特徴を山のように持っている生き物なので、どれか一つでもあたった時点で正解としますですよ~。簡単な方なので一番目に選出しましたですよ! 回答が思いついた方はあらかじめ渡しておいたピコーン!の音が鳴るSEを鳴らしてくださいですよ」

 

画面に表示させてあるSEが鳴るアイコンにマウスカーソルを添える。

どうやらちゃんと誰が鳴らしたのかエーライちゃんには判別出来るようになっているようだ。

それじゃあ早速!

ピコーン!

 

「はいシュワちゃん先輩どうぞですよ!」

「そのご自慢のくちばしを使ってとんでもない口淫ができる。ふっ、これは貰ったな」

「はずれですよ~。そのHなことばかり言う口をカモノハシのくちばしくっつけて塞いでやろうかですよ~」

 

ピコーン!

 

「はいネコマ先輩どうぞですよ!」

「実はくちばしが小数点以下の確率でドロップする☆」

「はずれですよ~。黒本を頼るのはやめといたほうが正解ですよ~」

 

ピコーン!

 

「はい光先輩どうぞですよ!」

「実はくちばしを外すと大きな傷がある、でもそれはかつて大切な仲間をかばってできた名誉の傷であった。彼は今もう一度大切な仲間を守るためその傷を晒し、真なる力を解き放つ」

「はずれですよ~。そもそもこれは回答なのかですよ?」

 

むぅ、三人とも違うのか、意外と難しいな(棒)

 

コメント

:初コラボの後輩の前で前戯の話題を出すなwww

:貰ったな(笑いを)

:笑いを取る代わりに大切なものを犠牲にしていることに気付いてくれ笑

:黒本……デス〇ートかな?

:確かに死んだな、本を信じた人たちの心が

:光ちゃんは熱いぜ!

:普通に三人とも回答じゃないんだよなぁ……

 

 

「三回回答が出たのでヒントを出しますですよ~。ヒントは『哺乳類なのに』ですよ!」

 

ピコーン!

 

「はいシュワちゃん先輩どうぞですよ!」

「おっぱい吸いたいです」

「はずれですよ~。園長が聞きたいのは回答なので誰も先輩の願望は聞いてないですよ~」

 

ピコーン!

 

「はい光先輩どうぞですよ!」

「脱皮する!」

「うーんはずれ! でもいい線突いてるですよ~!」

 

ピコーン!

 

「はいネコマ先輩どうぞですよ!」

「卵を産むとかかな☆」

「おお! 大正解ですよ~! えーらいえーらいです!」

 

コメント

:へー(トリビアリスペクト)

:まじか、なんでこいつ哺乳類に生まれてきたん?

:水中の生き物を狙うのに水中で目が開けられないドジっ子ゾ

:こんだけどう進化したのかよくわからん生き物なのに生きた化石なのも草

:正直かわいくてすこ

 

ムムムッ、最初はネコマ先輩に取られてしまったか。

わ、私だって本気になれば当てられるんだからね!

淡雪、次の問題から本気出す! 




動物に関しては本当に大好きで使いどころに困る雑学ばかり知ってます笑

sillaさんから頂いた『私で隠さなきゃ』のファンアートの紹介です!

【挿絵表示】

私のtwitterがよからぬ内容みたいになってて草

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV




目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

クイズ動物の不思議2

「それでは第二問行くのですよ~! 次の動物さんはこちらの『ボノボ』ですよ! ピグミーチンパンジーとも呼ばれている動物さんで、見た目はほぼ小さめのチンパンジー、性格は非常に賢く平和的な性格をもった動物さんなのですよ~。ここで問題ですよ! 平和を好むこのボノボは、例えば諍い事などで互いの緊張感が高まった状況になるとある行動をしてその緊張を晴らそうとします、その行動とは何でしょうですよ~!」

 

ピコーン!

 

「はいネコマ先輩どうぞですよ!」

「一緒に壁にひたすらぶつかって壁抜けデバッグをすることで心を無にする☆」

「はずれですよ~。クソゲーのやりすぎで壁抜けを常識と勘違いしているのではないかですよ?」

「にゃにゃ、クソゲーを甘く見ないでほしいな! 真のクソゲーの辞書にはデバッグなんて文字はないのさ☆」

「辞書書く前にゲームのコードを書き直せですよ!」

 

ピコーン!

 

「はい光先輩どうぞですよ!」

「一緒にスポーツをする! 共に青春の汗を流せば絶対に分かり合える!」

「はずれですよ~。でもその考え自体は個人的にすごく好きですよ! 光先輩の良さですよ~」

「えへへ、褒められちった!」

 

ピコーン!

 

「はいシュワちゃん先輩どうぞですよ!」

「ストゼロを飲む。互いの腹の内を晒し合えば仲良くなれる! ストゼロならできるはず!」

「はずれですよ~。そもそもどうやって自然の中を生きているボノボがストゼロを飲むですよ?」

「それでもストゼロなら……ストゼロならきっとなんとかしてくれる……」

「シュワちゃん先輩はストゼロを聖水かなにかだと思っているのかですよ?」

「女の子の聖水には無限の魅力が詰まっているんだよ?」

「会話の文脈ぶった切るのはやめるのですよ~」

「私にも光ちゃんみたいに褒める点はないんですか!」

「ないですよ~」

 

コメント

:コード書き直す前に企画書書き直して、どうぞ

:企画書書く前にゲームというものを理解して、どうぞ

:僕も光ちゃんと朝のスポーツで汗かきたいです

:はいギルティ

:待てよく見ろ夜じゃなく朝のスポーツだ! 健康的で良いではないか!

:朝スポニキです、ちなみに昼夜逆転してます

:よしギルティ救いは無し

:どうしてシュワちゃんは褒められると思ったのか……

:シュワちゃんも女の子だから聖水採れるんじゃね?

:シュワちゃんから出てくるのはろ過されたストゼロだから聖水ではないな

:シュワちゃんはろ過器だった?

 

はっ! いけないいけない、さっき本気出すって言ったばかりなのにボケ欲が抑えきれなかった。

考えろ、後輩の前でいい姿を見せるんだ! 今度こそ正解を目指す!

エーライちゃんの話を聞くにボノボは恐らく相当賢い動物なのだろう、平和的な解決を思いつく時点で動物としてかなり先進的だ。

だとしたら賢い人なら緊迫した状況で一体何をするかを考えれば答えに近づくのではないか?(酔っ払い特有の謎理論)

よし、一旦この線で考えてみよう!

だとするとまずは賢い人を誰かはっきりさせた方が考えやすいかな。

賢い人賢い人……だれがいるかな……

 

「三回回答が出たのでヒントを出すのですよ! ヒントは『接触する』ですよ!」

 

ピコーン!

 

「はいネコマ先輩どうぞですよ!」

「一緒にダンスするとかかな? 社交ダンスみたいな感じでね☆」

「はずれですよ~。でもだいぶ近づいてきた感じはあるのですよ!」

 

――私真理に到達してしまったかもしれない。

私が探し求めている賢い人、それは他ならぬ私だったんじゃないか?

ストゼロの素晴らしさを誰よりも理解し、己の解放がトレンドの傾向を見せているこの世の中で誰よりも欲望をさらけ出し、VTuber界の最前線に立っている――

何ということだ――これが灯台下暗ってやつか。

だが探していたものさえ見つかれば後は簡単だ! この私が緊張感のある状況でする行動、それを考えればいいだけ! そしてその答えは――

勿論S〇Xだ!

 

ピコーン!

 

「はい! シュワちゃん先輩どうぞですよ!」

「S〇X! 蝶のようにS〇X! 蜂のようにS〇X! S〇X we can! 私は雌とS〇Xがしたいんじゃあああぁぁ!!」

「おお! 大正解ですよ! えーらいえーらいですよ~」

 

……へ?

 

「実はこのボノボという動物さん、性行為が非常に身近な生活をしているんですよ~! 緊張をほぐすなどのコミュニケーション目的に異性や同性関係なく性行為をする訳なのですよ~。なのでシュワちゃん先輩は大正解なのですよ!」

「すごいねシュワちゃん! それでS〇Xってなに?」

「そんな馬鹿な……世界がバグったのかな☆」

 

正直な事言ってしまうとネタに走ってることは自分でも分かっていたのだが、まさか正解してしまうとは……

 

「まさか――私は本当に賢かった?」

「なんのこと言ってるか分からないですけど、多分違うので安心していいのですよ~」

 

コメント

:これはリーフストーム

:まじでかwww

:えええええ!?

:まさか、ボノボはシュワちゃんだった?

:待て、シュワちゃんがボノボの可能性も出てきたぞ

:これもう分かんねぇな

 




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

クイズ動物の不思議3

「それではこの辺から難易度を上げていくのですよ~! 次のお題は『シャチ』さんです!」

「え、シャチ? 動物園なのに? どちらかというと水族館じゃ……」

「おっと光先輩それは既存の概念に囚われすぎなのですよ! エーライ動物園は『動く物』を動物と定義しているため、一般的な動物に加え海洋生物、爬虫類、両生類、微生物まで網羅しているヴァーチャル界屈指のテーマパークなのですよ!!」

「な、なるほど! 光は狭い観点しか持ててなかったんだね! 光はまた一歩成長したよ! ありがとうエーライちゃん!」

「都合が良いですな~☆」

「まぁ光ちゃんの為にもここはツッコまないで上げましょうネコマ先輩」

「にゃ☆」 

 

逆に言えばエーライちゃんはそこまで広い知識を持っているってことだしね!

それにしてもシャチかー、子供のころは見た目が好きだったなー。でも飼育されている水族館が全然近場になくて実際に会ったことはないんだよね。

子供の頃の話だからあくまで見た目に惹かれただけで詳細な生態とかは全然知らないな。

ちょっとこれは厳しい問題かも……

まぁさっきも内心似たようなこと考えながらも正解しちゃったけどねー!

ふんふんっ! リスナーの皆には二連続で賢いシュワちゃんを披露しちゃうどー!

 

「パンダのような非常に愛くるしい姿をしたこのシャチですが、実は海の食物連鎖の頂点に立つと言われているほど強力な生き物でもあるんですよ~。雄の体長は約6mにもなり、骨格を見るとホホジロサメが可愛く見えてくる程のがたいなのが分かりますよ~。更には海洋生物でトップクラスの知性と群れによるチームワークが加わってもう敵なし状態なわけですよ! さてここで問題ですよ! 上記の理由からただでさえ最強の名がふさわしいこのシャチですが、更に一つそんなの卑怯だとも思える必殺技を持っているのですよ! その必殺技とはなんでしょうですよ~」

 

ま、まじで? シャチってそんなに強かったの? というか普通にでかすぎじゃない? 6mとかもう小さめのクジラじゃん!

かわいいのに強いとか勝組過ぎんだろ! 私なんてさっきの問題のせいでコメントでボノボ亜種とか言われ始めてるんだぞ!

 

ピコーン!

 

「はいネコマ先輩どうぞですよ!」

「ステータスが高すぎてパワーアップアイテムを使うとオーバーフローを起こして逆に弱くなる☆」

「はずれですよ~。前の回答の時から思ってましたけど、ネコマ先輩はこの世界をクソゲーかなにかと勘違いしているのではないかですよ?」

「私はクソゲーとクソ映画をこよなく愛するクソの探究者だからね。クソあるところにネコマありということさ☆」

「蠅さんかなですよ~」

 

ピコーン!

 

「はいシュワちゃん先輩どうぞですよ!」

「会社内で苦悩を共にしている仲間がいると思わせることで、毎日サービス残業の嵐でも文句を言えないようにする」

「はずれですよ~。それはシャチじゃなくて社畜ですよ~」

 

ピコーン!

 

「はいネコマ先輩どうぞですよ!」

「横タックルをすると同時に空間を歪ませることで当たり判定を広げる☆」

「はずれですよ~。ガノ〇トスの亜空間タックルはハイエナにでも食われてしまえですよ~」

 

コメント

:大喜利を始めるなwww

:IPP〇Nグランプリの会場間違えてますよ

:シュワちゃん回答の時の声完全に死んでて草

:実体験なんやろなぁ……

:理不尽な判定の悪い子はガンナー4人でしまっちゃおうね~

 

「三回回答が出たので恒例のヒントタイムですよ~! ヒントは『超音波』ですよ~」

 

ピコーン!

 

「はいシュワちゃん先輩どうぞですよ!」

「他の生物が聞き取れない超音波を使うことで公然でも堂々と下ネタを言うことができる」

「はずれですよ~。確かに公然と世界中の人々に聞こえるように下ネタを連呼してるシュワちゃん先輩には必殺技に見えるのかもしれないのですよ~」

「恥ならもう捨てた! そんな必殺技など私には必要なし!」

「シャチさんはもっといらないですよ~」

 

ピコーン!

 

「はいネコマ先輩どうぞですよ!」

「トルネードに乗って空を飛ぶことによってシャーチネードを起こす☆」

「シャーク〇ードみたいに言うなですよ! あとせっかく出したヒントに掠ってすらないのですよ~」

「にゃにゃーん! シャーク〇ードを知ってるとは、結構なお手前で☆」

「あれはサメ映画ではなくコメディ映画としてみれば神映画なのですよ~」

 

ピコーン!

 

「お! 満を持してボタンを押したのは光先輩ですよ! 回答をどうぞですよ~」

「ふっふっふ! 二人ともごめんね、光はどうやら答えに辿り着いてしまったようだよ」

 

なん……だと……

今までずっと沈黙していた光ちゃんだが、密かに私たちの先を歩いていたというのか!?

 

「エーライちゃんの話を聞くにシャチはただの強者じゃない、強者の中の強者、真の強者なんだよ。つまり光の答えはこれだ! 真の強者は触れるまでもない、見るだけで獲物を倒せるんだよ!」

 

……なーんだ、いつもの中二病な光ちゃんじゃないか!

溜めに溜めての回答だったからちょっとビビっちまったぜ。

ふふっ、光ちゃん、君は一つ思い違いをしているよ。

あまり強い言葉を遣うと――弱く見えるよ――

 

「おお! まぁこれは正解と言ってもいいのではないかですよ~! えーらいえーらいですよ~」

「ほんと!? やったー! やっと光も正解したよー!!」

 

なん……だと……

 

「シャチさんは超音波を凝縮させて獲物に当てると、例え遠くに居てもその獲物の感覚を麻痺させてうまく泳げなくするなどのことができるのですよ~」

 

なるほど。確かに強い言葉を遣うと弱く見えるな、今の自分の姿を見て痛感したよ。やっぱり私の言ったことに嘘はなかった。

特大ブーメランを食らってしまった私なのだった……

 

 




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

クイズ動物の不思議4

「次が最後の問題になるので、もう容赦なしの難問ですよ!」

 

むっ、次が最後となると、現状全員が一回ずつ正解しているから、次の問題の正解者がそのまま企画の勝者になるってことか。

これは気合いを入れて(笑いをとりに)いかねば!

 

「シャチから海洋生物が続きまして、次のお題は『アンコウ』さんですよ~」

 

ほーほー、これはまたストゼロが捗る名前が出てきましたな。

 

「アンコウさんは見た目からも想像がつくかもしれませんが深海魚に分類されるお魚さんですよ。海底に潜んで近寄ってきた獲物を大きなお口でガブッと丸呑みしてしまうんですよ~。また、そのグロテスクな見た目とは裏腹に非常に美味な魚でもあり、鍋などで食べたことがある方も多いと思うのですよ。特にアンキモと呼ばれている肝は絶品なのですよ~」

「エーライちゃん明日鍋パしようず、アンコウ一匹頼んだ!」

「動物園のアンコウさんは食用じゃないですよ~」

「あ、光いい鍋持ってるよ!」

「具材は何入れようかなー☆」

「あれ~ですよ~?」

 

こんな話聞いて我慢できるか! 明日の晩御飯はアンコウ鍋に決まり!

 

コメント

:プシュ!

:三人とも乗り気で草

:チョウチンアンコウは生物における進化の可能性を感じた

 

「まぁ鍋の話は置いておいて問題の方行くのですよ~。このアンコウさん、実は雄の個体に想像もつかないようなすごい特徴があるのですよ! その特徴は何でしょうかですよ~!」

 

ピコーン!

 

「はい光先輩どうぞですよ!」

「ふっふっふ! 流れに乗って二連続正解行っちゃうよ! ずばり実は体の中に軍神の如き采配を見せる車長、その軍神の考えを正確に理解し良き支えとなっている通信手、射撃の名手である砲手、装填スピード随一の装填手、運転技術が天才的な操縦手の5人が乗っている!」

「アンコウチームさん乗り物間違ってま~すですよ~。ボケ全振りの回答で自分から流れ断ち切ってどうするのですよ~!」

「戦車道、履修したいぜ」

 

ピコーン!

 

「はいシュワちゃん先輩どうぞですよ!」

「雄より雌の方が好きです。雌の問題に変えてください」

「回答を言えですよ! クイズで問題変えろは前代未聞ですよ!」

「反省はしている、だが後悔はしていない」

「あ、そろそろ動物園のイリエワニさんがお腹すいてる時間ですよ~」

「後悔はしている、だが反省はしていない」

「むしろ悪化してどうするのですよ……」

 

ピコーン!

 

「はいネコマ先輩どうぞですよ!」

「レベルを上げて物理で殴るのが最良の戦闘手段」

「ツッコミを入れたいんですけど必ずしも否定できないので困るのですよ~。これで回答が三回出たのでヒント行くのですよ~。ヒントは『小学校高学年くらいの男女』ですよ!」

 

ピコーン!

 

「はいシュワちゃん先輩どうぞですよ!」

「コミックLOは結構好きです」

「ん? コミックLOってなんですよ~?」

「少女漫画雑誌だよ」

「ほへ~、今度調べてみるのですよ~」

 

コメント

:おいいい!!

:とんでもない名前が出て草

:少女漫画、漢字の意味で考えればまぁ間違いではないな

:少女(が出てくる)漫画雑誌

:LO好きとか雌の射程範囲広すぎだろこの女

:エーライちゃん逃げて!

 

ピコーン!

 

「はいネコマ先輩どうぞですよ!」

「にゃにゃーん! これは自信あるよ! 答えは雄の方が雌より小さいだね!☆」

「おお! 大正解ですよ~! えーらいえーらいですよ〜。この時点で優勝はネコマ先輩に決まりなのですよ~!」

 

あちゃー負けちゃったかぁ……

在籍期間なら最年長のネコマ先輩が意地を見せて後輩に打ち勝ったみたいな感じの結果になったね。

 

「おっとここで締めにするのはまだ早いのですよ! 確かに答えは雄の方が小さいですが、その特徴を持つ生き物だったら沢山いるのですよ。大事なのはアンコウさんはその大きさの差が半端じゃないところなのですよ! こちらをご覧くださいなのですよ~!」

「「「えっ!?」」」

 

エーライちゃんが意気揚々と画面に映し出したアンコウの雄雌比較画像を見て、私たちは三人そろって驚きの声を上げてしまった。

画像を見て一番に思ったのは、本当に同じ生き物か? これに尽きた。

雌は私たちがよく知っているあの見た目なのだが、雄はその周りを泳ぐ小魚程度にしか思えないほど小さいのだ。

 

「アンコウにも沢山種類がいるのですが、例えばチョウチンアンコウさんの雌は大体60cmくらいに対して、雄は僅か4cmくらいしかないんですよ~。さらに驚きなのが交配方法ですよ! なんと雄が雌の体と一体化、つまりは融合することで交配をしているんですよ~」

 

ひ、ひええぇぇ……

皆想像だにしない驚愕の事実にうまく言葉が出ない様子だ。

最後にふさわしいとんでもない問題を終え、この配信は終了となった。

振り返って考えてみれば滑らかな進行に加え、生き物の雑学を上手く絡めた配信だったなぁ。

やはりこの後輩、結構なやり手のようだ。私も先輩として負けないようにしないと!




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ちゃみちゃんと遊園地振り返り配信1

「――皆様こんばんは。今宵もいい淡雪が降っていますね。今回の配信は素敵なゲストをお招きしていますよ」

「うふふ、こんばんわ。 皆を癒しの極致に案内する柳瀬ちゃみお姉さんがきたわよ♥」

「よしよし、噛まずに言えてえらいですね!」

「ありがとう。でも実は噛むの対策でさっき録音した音声を流したわ♥」

「出オチじゃないですか……」

 

コメント

:わぁ清楚

:↑ニキ絶対棒読みだろwww

:今日はやっぱりあわちゃんなんやな

:一昨日の告知から全裸待機してた、在宅ワークじゃなかったら致命傷だったぜ

:遊園地の話はよ!

:ああ、天職ニキの告知って遊園地のことか笑

 

そう! なんとこの度、前のコラボの時に話に上がった通りちゃみちゃんと1泊2日で遊園地に行ってきました!

しかもちゃみちゃんが行ったことがないということで、行ったのはあの富士竜アイランド!

私は学生の頃に行ったことがあったんだけど、数年も空くとかなり新鮮な気持ちで楽しめたね。

でも結局のところ当日に楽しめたのは私たち二人だけなので、今日の配信はリスナーさんも楽しめるように遊園地の振り返り配信ってことだね!

 

「まぁまぁ皆様焦らずに、まずはマシュマロから返していきましょう。大丈夫、後で余すことなく遊園地で何があったか語り尽くしますよ」

「今日の私はテンションが高いわ、いつものポンコツとは思わないことね♥」

「それはさっきの録音音声のせいで手遅れかと……」

「そんな馬鹿な!?❥」

「はい、一通目頂いていきましょうね~」

 

 

@もうストゼロ作れそうな体だね@

 

 

「シュワちゃん曰く「照れるぜ///」とのことです」

「普通に意味が分からないわ、これって誉め言葉なのかしら……♥」

「このマシュマロの時点で十分頭ちんちんぱーですけど、これの元ネタの方がよっぽどやばいと私思うんですよね……」

「そうなの?♥」

「ちゃみちゃんには刺激が強すぎるので次行きます!」

 

 

@昨日、近所のコンビニ行ったんです。コンビニ。

そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで会計できないんです。

で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、アルコール類2本買えば20円引き、とか書いてあるんです。

もうね、アホかと。馬鹿かと。

お前らな、20円引き如きで普段来てないコンビニに来てんじゃねーよ、ボケが。

20円だよ、20円。

なんか大学生とかもいるし。サークル仲間でコンビニか。おめでてーな。

よーし500ml飲んじゃうぜ、とか言ってるの。もう見てらんない。

お前らな、20円やるからその缶戻せと。

コンビニってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。

レジカウンターの向かいにいる店員といつ喧嘩が始まってもおかしくない、

刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。飲めない子供は、すっこんでろ。

で、やっと会計かと思ったら、隣のレジのやつが、肉まん1つ、とか言ってるんです。

そこでまたぶち切れですよ。

あのな、肉まんなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。

得意げな顔して何が、肉まん1つ、だ。

お前は本当に肉まんを食いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。

お前、肉まんって言いたいだけちゃうんかと。

コンビニ通の俺から言わせてもらえば今、コンビニ通の間での最新流行はやっぱり、

フライドポテト、これだね。

たこわさにフライドポテトと『ストゼロ』。これが通の頼み方。

たこわさってのはね、チャックがついてて食べたい分だけ出せる。これ。

で、それにひとくちサイズのフライドポテト。これ最強。

しかしこれを頼むと次から店員にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。

素人にはお薦め出来ない。

まあお前らド素人は、ジュースでも飲んでなさいってこった。@

 

 

「伝説の某牛丼屋コピペネタですね」

「どうしてこの方はコンビニ如きで通ぶっているのかしら……♥」

「というか店員と喧嘩が始まるとか世紀末ですか? 後フライドポテトとたこわさにストゼロはキセキの世代ってシュワちゃんが言ってました」

 

コメント

:もうストすこ

:略すなwww

:たこわさってのはね、チャックがついてて食べたい分だけ出せる。これ。たこわさの長所じゃなくて草

:それを言うならフライドポテトも味の評価じゃないんだよなぁ笑

:また懐かしいネタを ¥2000

:シュワちゃんようやくつまみを用意できるようになったんやなって涙

:肉まん大好きです(小声)

:コンビニが殺伐……北〇の拳の世界から異世界転生してきたのかな?

:世紀末から転生したらあまりに平和ボケした世界だったので、生き方ってやつを教えてやったら豚箱にぶち込まれた件

:捕まってて草

 

 

@シュワちゃんマン!

新しいストゼロよ!@

 

 

「顔びっしゃびしゃにしてでも飲んでそうね♥」

「喉が渇いているのかい? 僕のストゼロをお飲み。byシュワちゃん」

「布教活動はやめなさい♥」

 

 

@シュワましの気心が知れた掛け合いが生活の糧ですありがとうございました!

所であわましのコラボの頃は二人共心の中でどう思ってたんでしょうか教えて下さい

いや、いっその事あわましコラボを二人で見る配信でもいいのよ?@

 

 

「これは今も変わらずですけど、ましろんはセンスの塊のような人なので尊敬はありますね。よく悩みにアドバイスとかも貰っていたので姉みたいに思ってたかもしれません。ましろんもどうぞ!」

 

コメント

<彩ましろ>:同期の中でも特に関わりが深かったからね。僕は二人三脚のパートナーみたいな感じに思ってたかな

 

「とのことです!」

「本当に仲いいわね。友情は尊いものよ♥」

 

 




sillaさんから頂いた『おほーーーな』シュワちゃんのファンアートのご紹介です!

【挿絵表示】

本当にこんな顔してそうで草。

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ちゃみちゃんと遊園地振り返り配信2

「さて、いよいよ本題の遊園地の話に参りましょうか!」

「そうね、どの話からする?♥」

「ちゃみちゃんが駅で迷子になった話からしますか?」

「それは遊園地の話ではないから却下ね♥」

「でもリスナーさんは聞きたいと思いますよ? ねーリスナーさーん?」

 

コメント

:聞きたい!

:俺も!

:当たり前だよなぁ?

:ちゃみちゃん迷子は解釈一致

:その話を聞くために耳の感度を3000倍にしてきました。助けてください

:イルカさんかな?

:そんなレベルじゃないんだよなぁ

:お耳対〇忍ニキ助け求めてて草

 

「ね? 皆聞きたいって」

「くっ、愛すべきリスナーさんたちの為なら仕方ないわね、腹をくくったわ♥」

「ありがとうございます! それでは振り返っていきましょう!」

 

 

遊園地に行くことが決まった前日、富士竜アイランドまで東京駅の改札前で合流してから新幹線で行くことは決まっていたのだが、念のためちゃみちゃんに道は分かるのか聞いておくことにした。

返事は「もう、私が何年東京で暮らしてると思ってるの? 目を閉じてでも到着できるわ♥」と言っていたので安心していたのだが……

ほぼ毎日配信している身なので、リスナーさんたちに旅行中のお休みを告知した後、いよいよ迎えた当日――

♪――――♪

 

「ん?」

 

既に新幹線に乗る準備を完了し、発車まで時間が十分余っていたので富士竜アイランドのいいスポットでも調べて時間を潰そうかなんて考えていた時、みちるちゃん(ちゃみちゃんの本名、身バレ対策で外では本名呼び)からの通話があった。

 

「もしもーし、どうしたの?」

「あ、もしもし、雪ちゃん聞いて? 私イザナミの術をかけられたみたいなの♥」

「……はい?」

「どこに行っても似たような景色なの。全く困ったものね♥」

「もしかしなくても迷子になりました?」

「い、いやね? だからイザナミの術に

「列車にすら乗ってないですよね? 駅の構内でどこ行けばいいか分からなくなったんでしょう?」

「はぃその通りです……助けて雪ちゃん~❥」

「あんなに自信満々に言ってたのはなんだったんですか……」

「よくよく考えれば確かに私東京で暮らして長いけど、家から出ないから駅なんて滅多に使わなかったわ♥」

「そんなのだからぽんこつちゃみちゃん略してぽっちゃんとか言われるんですよー」

「言われたことないわよ! でもかわいいからちょっとありかもしれないわね♥」

「まぁとりあえずなにか特徴的な目印がその辺にあったら教えてください、私がこのまま通話で案内するので」

「ありがとう! えっと、びっくりするほど背の高い方がいるわ♥」

「みちるちゃん……私はどう頑張ってもそれじゃ分からないよ……」

 

本当のところ正直予想していた範囲の出来事だったので、スムーズに案内も出来て出発前に合流し、新幹線に乗り込むことができた。

 

「本当に助かったわ。この駅は最早ダンジョンね♥」

「確かに初見だと分かるわけないですよね」

「難関をクリアした今、私は大きな達成感を感じているわ♥」

「まだ本来の目的に掠ってすらないですよ……」

 

隣に座ったみちるちゃんの姿は私なんかよりよっぽど大人びていて、例え私服であっても出来るキャリアウーマン感がムンムンなのだから、見た目で人を判断するのは早計なのだと改めて認識させられる。

まぁ私やちゃみちゃん推しのリスナーさんに言わせてもらえばこのギャップがたまらないんだけどね!

……てあれ? よく見るとちゃみちゃんの顔、少し違和感がないか? 

 

「みちるちゃん、もしかして疲れてます? 顔色が良くないような……」

「ああ、メイクで誤魔化したつもりなんだけど分かっちゃった? 実は雪ちゃんとの遊園地が楽しみすぎて昨日から一睡もできてないの♥」

「到着まで時間あるから今すぐ寝なさい」

「そ、そんな! 今日の日の為に沢山新幹線会話デッキを用意してきたのに!❥」

「後で何時間でも聞いてあげるから寝なさい!」

「はーい……❥」

 

 

「みたいな感じのことがあったんですよ~」

「その節はご迷惑をおかけしました……❥」

「いえいえこんなの可愛いもんですよ。今思うと旅行全編通してちょっと抜けてる妹みたいな感じで見てました」

「私の方が年上なのに……❥」

 

コメント

:ちゃみちゃんらしさ全開で草

:ぽっちゃんすこ

:寝れないとか小学生かな?

:逆転姉妹シチュだいすこ

:俺もあわちゃんと旅行行きたい

:分かる。なんだかんだ一緒にいると楽しそう

 

「ず、ずっとぽんこつかましてたわけじゃないからね! これからのちゃみお姉さんの活躍にご期待あれ!♥」




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ちゃみちゃんと遊園地振り返り配信3

「よし! それじゃあお待たせしました! 本題の富士竜アイランドでなにがあったか振り返っていきましょう!」

 

 

 

「「おおおっ!」」

 

予定通り目的地に入園を完了した直後、そのスケール感に圧倒され感嘆の声を二人揃って漏らしてしまった。

さっきも言った通り私はこれが初めて訪れたわけではないのだが、やはりこの規模の大きさは心動かされるものがある。

富士竜アイランドだけの話ではないが、大人気テーマパークってどれも膨大な敷地を使って一つの世界を作り上げているのがすごいよね。

こんな楽しそうな今までの日常とはかけ離れた異世界を前にしては、年代問わず心躍ってしまうものだろう。

東京暮らしで人ごみにある程度慣れている私ではあるが、それでもびっくりするほどの人数がウキウキとした表情で歩き回っている。

 

「流石の人気ですねぇ」

「駅でも思ったけど、世界ってこんなに人がいたのね♥」

「今度コミケでも行ってみます? 多分人間の繁殖力に恐怖を覚えますよ?」

「そうなの? 私コミケは詳しくないのよね♥」

「いいですかよく聞いてください、コミケとは一つのS〇Xの形なんです。来場者が精子でお目当ての品が卵子。無数にも感じる勇者たちが共通の目的のために我先にと歩みを進める姿は最早生命の神秘を体現していると言ってもいいでしょう」

「お外でなに変なこと語り出してるの!♥」

 

し、しまった! どうも賑やかな周りにつられて私の清楚フィルターが薄くなっていたようだ、気を付けねば。

 

「すみませんすみません。そうですね、初めにとりあえず映えるところで写真でも撮りません?」

「いいわよ。ふふっ、女友達と遊園地――私は今限りなく陽の人間に近づいているわ!♥」

 

なんだかよく分からないこといってるけど、まぁみちるちゃんも喜んでくれてるみたいでよかったよかった。

お、jkと思わしき6人組発見! 昔を思い出すなぁ。あの頃は就職の闇も知らずに純粋だった……

 

「気を付けて雪ちゃん! あの子たちは私たちより陽キャ指数が高いわ! 避けて通るわよ!♥」

「みちるちゃん何を警戒してるの? 確かにここはアイランドって名前だけどバトロワをしてるわけじゃないんだよ?」

 

相変わらずのコミュ障ムーブをかましてビビるみちるちゃんの手を引き、記念写真も撮り終わったのでいよいよどのアトラクションに乗ろうかという話になったのだが。

 

「それはもうFUJISIMAでしょ!♥」

「え、一発目から!?」

 

FUJISIMA――富士竜アイランドが誇る巨大ジェットコースターだ。

建造されてからわりと長らく経つのだが、そのクオリティと絶叫マシーンの名にふさわしい怖さは未だに世界のジェットコースターシーンをリードしている。

確かに絶叫系が有名でもあるこの富士竜アイランドだがそんなものを初っ端から選ぶとは、意外と絶叫系とか好きだったりするのかな?

まぁ元々富士竜に来た以上乗りたいとは思ってたから全然いいんだけどね。

覚悟を決めていくどー!

 

 

「うひゃー……」

 

焦らすようにゆっくり坂を上るコースターに揺られながら、もうすぐ訪れる恐怖に思わず冷や汗が出る。

私絶叫系は人並みだからわくわくと恐怖がいい具合に心の中で拮抗している感じだ。

景色は文句なしに美しいのだが、高すぎてそれどころじゃないよ……

……そろそろ来るかな。

 

「雪ちゃん♥」

「ん?」

 

いよいよジェットコースター本領発揮の寸前のところで、ずっと無言だった隣に座るみちるちゃんに声をかけられた。

 

「だじゅげで(たすけて)❥」

 

振るえる声でそう言った彼女の顔は……そう、まるで地雷を踏んだことに気づいて絶望と共に一切の身動きがとれなくなった兵士のようだった――

 

「「きゃああああああぁぁぁぁ!!!!」」

 

 

 

「「あははははは!!!!」」

 

FUJISIMA一周が終わりコースターから降りた後私たちは、お互いのぐでぇっとした様子を見て思わず二人そろって吹き出してしまっていた。

 

「みちるちゃん普通に絶叫系よわよわじゃん! なんでこれ選んだの?」

「私の事をコミュ障陰キャだと断言してる数少ない知人達に、乗ったことをイキりまくって見返してやろうかと思ったのよ!♥」

「そんなことやってるから言われるんだと思うよ……」

「いやぁでも実際乗ってみるとやばかったわね……少しだけ嘔吐しながら天に召される未来が見えたわ♥」

「ゲロの川を渡りかけたんだね。あのスピードの中吐くと綺麗な川が架かりそうだし」

「天の川みたいに言わないの! もう、テンション上がって第二人格が見えてきてるわよ♥」

「「あはは!」」

 

一回アトラクションに乗って気分が完全に遊園地モードに切り替わったのかもしれないな。二人とも声の大きさが上がりどこか童心に戻った様子からテンションが上がっているのが分かる。

いいねいいね、遊園地もなにもかも楽しんだもの勝ちだ、この調子でいこう!

とはいえ……

 

「流石に開幕2連続絶叫系はやめておきましょうか」

「そうね、何か落ち着いたものでも挟みましょう♥」

「それなら……コーヒーカップでもどうです?」

「いいわね! さっそく行きましょう♥」

 




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ちゃみちゃんと遊園地振り返り配信4

「うーん……♥」

「あれ、どうしたのみちるちゃん?」

 

私たちのコーヒーカップに乗る順番が来て、いざカップに腰掛けたところでみちるちゃんが悩まし気な声を上げた。

 

「もしかしてFUJISIMAのダメージが残ってる? 乗るのやめとこうか?」

「あ、それはもう大丈夫よ。ただその……お恥ずかしながらお手洗いに行っておいた方がよかったかなと思って♥」

「ああ~なるほど……どうしようか? 私は全然乗るの後回しにしても大丈夫だよ?」

「心配しないで、それには及ばないわ。全然我慢できるレベルだから。ほら、そろそろ始まるわよ!♥」

「お、きたきた!」

 

ゆったりとしたペースで回り始めたコーヒーカップ。

当然のことながら周りの一部は早々に回る速度を上げ、中身を振り払うかのような速度で回るコーヒーカップにはしゃぎ始めている。うんうん、これもコーヒーカップの醍醐味だよね!

でもFUJISIMA後の私たちには今のゆったりペース丁度いい、このまままったりおしゃべりタイムにしよう。

 

 

「ねぇ雪ちゃん♥」

「はい、なんとなく言いたいことは分かります」

 

これからどのアトラクションに行こうかなどを話しているうちに、もうそろそろ終了と思われるまで時間が経った。

確かに優雅な時間を楽しんでいた私たちだったのだが、段々と異変も起こっていた。ふとした拍子に視線が高速回転しているカップに吸い寄せられるのだ。

単刀直入に言おう、めっちゃ回したい!!

仕方ないだろう! 見てるとやりたくなってしまうのが人のサガなのだよ!

 

「最後にちょっとだけ……やっちゃいます?」

「そうね、やっちゃいましょうか♥」

「そうと決まれば――」

「「全力で回せえええぇ!!」」

 

カップのテーブル部分を二人息を合わせて容赦なく回す。

 

「おお速い速い! サラマンダーよりずっと速い!」

「キャッ! ふふっ、髪の毛が暴れてるわ♥」

 

やっぱ楽しいなぁこれ……うん、楽しいんだけどさ……なんかこれ……速過ぎね?

え? 見てるだけじゃ分からなかったけど、実際に体験してみるとこれ人間が耐えられる限界くらいの速さになってない? コーヒーカップって限界まで速くしてもそこまでだった記憶があるんだけど。

 

「あ」

 

その時私は思い出した――ここは普通の遊園地ではなくあの富士竜アイランドだということに―― 

そう、絶叫系が名物なここではコーヒーカップの回転速度でさえ青天井とも感じる程速くなるのだ!

 

「うおおぉぉ体が持ってかれるううぅ!?」

「こ、この速度はまずいわ!! あ、あ、油断したら漏れちゃいそう!!❥」

「なるほど、ティーカップにレモンティーが注がれるわけですね。コーヒーカップって英語圏ではティーカップっていうらしいし、ありがたくいただきます」

「いただかせないわよ! こんな時にまでボケないの! 早く回転止めるわよ!❥」

 

コーヒーカップは三半規管破壊型絶叫マシーン、皆覚えておこうね!

その後時間制限のきたコーヒーカップから降りた私たちは思い思いに富士竜アイランドを楽しんで周った。

ホラー系のアトラクションに行ってみたり……

 

「は! 今のはリア充カップルの悲鳴!? 陽キャ間違いなしだわ、鉢合わせしないようにしないと。なんて恐ろしいホラーギミックなの……❥」

「みちるちゃん、それ想定されたギミックちゃうで」

 

それが終わったらまた絶叫系にチャレンジしてみたり……

 

「ちょ、ちょっと休憩! 雪ちゃんは……全然大丈夫そうね、結構絶叫系得意なの?♥」

「いや、多分昔より強くなってる感じですね。なんか絶叫系から降りたときの感じがストゼロキメたときに似ててちょっと気持ちいいんですよ。シュワっていいですか?」

「だめよ。絶叫系アトラクションからストゼロを摂取するのはやめなさい♥」

「すごい日本語だな」

 

心行くまで一日を楽しんだのだった――

 

 

「遊園地が終わった後は予約してた近くのホテルに泊まって、翌日少しだけ観光して帰った感じですね!」

「本当に楽しかったわ。付き合ってくれてありがとう淡雪ちゃん♥」

「いえいえ、私も久しぶりの遊園地だったので最高でした。またどこか行きましょうね」

 

コメント

:てぇてぇ ¥3000

:ちゃみちゃま外出出来てえらい! 

:今度はあわちゃんとラブホ行って、どうぞ

:ラブホ女子会かな?

:ストゼロ飲んでシュワちゃんが登場からのちゃみちゃんに襲い掛かるのが容易に想像できた

 

「ちなみにホテルで夜食としてコンビニのおでん買ってきて食べたんですけど、店員さんに注文するときちゃみちゃんキョドって『しらたきと玉子』を頼むつもりが『白子と玉ねぎ』って言い間違えてめっちゃおもしろかったです」

「そ、それは忘れてぇ!❥」

 

コメント

:草

:なにそれかわいい

:白子はしらたきと玉子が合体して出来たんだと思うからまだ分かるけど玉ねぎのねぎはどっからwww

:どっちもコンビニおでんのメニューに存在しないじゃねぇか笑

:最後の最後までちゃみちゃんたっぷりやな




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ママ発見

本日の私は毎月恒例の鈴木さんとの打ち合わせの為、ライブオン本社の事務所に訪れていた。

いやぁそれにしても今日は雲一つない快晴だ。廊下を歩く体も心なしか軽いしなんだかいいことでも起こりそうな日だな。勇気を出していつもはしない何かでもしてみようかな?

そう、例えば目の前の女の人みたいに廊下にぶっ倒れてみたり……

――ん? 廊下に倒れてる人――ですと?

!?!?

 

「ちょ、ちょっと!? 大丈夫ですか!? 意識はありますか!?」

「困るんじゃねぇぞ……」

「いや困るわ! なにどこぞの団長みたいなこと言ってるんですか!」

「すみません……確かこの奥に休憩室があったはず……そこまで肩を貸してくれませんか?」

「了解です。でも倒れるなんて、かなり体調が悪いんですか?」

「いや体調とかではなくて……ちょっとトラウマが……」

「トラウマ?」

「はい、実は……」

 

 

 

「ありがとうございます、やっと落ち着きました。お手を煩わせてしまい申し訳ないです……」

「いえいえ、倒れてる人がいたら助けるのが当たり前です。でも本当に病院とか行かなくて大丈夫ですか?」

「はい、ちょっと黒歴史が蘇ってしまっただけなので」

 

倒れている彼女を休憩室で横にさせた後、鈴木さんに何があったのかを報告した。とりあえず打ち合わせの時間は調整してもらえるみたいだ。

しかも驚いたことが判明した。休憩室に着くまでに軽く本人からも事情を聴き、その後鈴木さんにも確認をとって分かったのだが、なんとこの大人の色気溢れる女性、私と同じライブオン所属のVTuberのようだったのだ。

一体誰なのか、その前に彼女の経歴を説明しよう。この方はどうやら前に漫画家さんをしていたらしいが、何年かけても全くうまくいかなかったらしい。なのでもうこれ以上は限界だと感じ、いざ就職しようと決意したらしいのだが、新人として迎えるには流石に年齢が高く、漫画一本の知識しかない彼女を採用してくれる会社は少なかった。

結局膨大な数の面接に落ち、終いには就活そのものに体が拒否反応を示し始めてしまった。

今日も私と同じ打ち合わせで訪れたのはいいが、事務所を見て就活のトラウマを思い出してしまい希望の花状態となってしまった、というのが事の顛末だ。

さて、もうこの時点で察しがついた方も多いだろう。

 

彼女は四期生で最も謎な人物『山谷還』その人だったのだ。

 

「マネージャーの鈴木さんから聞いてびっくりしました、VTuberの方だったんですね」

「はい。山谷還こと『東雲奏(しののめ かなで)』と申します。マネージャーさんがいるということはもしかして貴方も……」

「認知してくださってると嬉しいんですけど、心音淡雪こと田中雪と申します」

「!? し、知らないわけないです! 私ったら憧れの大先輩になんて情けない姿を……」

「いえ、私はそんな大それたものじゃないですよ」

「何言ってるんですか! 淡雪先輩と言ったらVTuberで最も名の挙がる一人じゃないですか! 雲の上の存在と今話してると思うと……心拍数が大変なことになってきました……」

「そ、そうかな? えへ、えへへへへへへ」

 

知り合いが少ないのもあってそういった話をあまり耳にしてこなかったからはっきり言おう、今の私デレデレである。

明らかに自分より年上の方からこんなことを言われるなんてちょっと不思議な気分だが、嬉しいものは嬉しいのである! 慕ってくれる後輩最高!

 

「先輩なので敬語も大丈夫ですよ」

「ほんと? 私年下だよ?」

「年なんてただの数字です。それにそっちの方が還も嬉しいです」

「お、自分のこと還呼びってことは配信者スイッチ入った?」

「ふふっ、コラボ気分を味わいたいんです」

 

嬉しそうにそう語る姿は年上にふさわしい言葉なのか分からないが非常にかわいらしいものだった。

 

「事務所に来るのは初めてだったの?」

「はい。私の場合面接も特殊だったので……」

「特殊?」

「書類審査の段階で還の事情を知ってくれていた運営さんが、リモートかつ還と同年代の方が友達みたいにフランクな感じで面接するようにしてくれたんです」

「柔軟ですなぁ」

「ホントですよね。そんな会社なので今日も大丈夫だと思ってたんですけど……もう慣れたので次回からは大丈夫だと思います……」

「ううん気にしないで、私もちょっと境遇が似てる部分もあるから分かるよ」

 

その後は同業者ということで話も弾み始め、還ちゃんがどういう人なのかも少しずつ分かってきた。

 

「どうしてVTuberになろうと思ったの?」

「赤ちゃんになれるかと思いまして」

「え゛」

 

演技なのかなとも思っていたが、あれは本心だったのか……

 

「漫画も主人公が赤ちゃんなやつばかり描いて自己投影してました。登場人物が全員赤ちゃんの漫画を描いた時もありましたね」

「それが問題だったんじゃ……」

「でも今は自称赤ちゃんのやべーやつとか就職絶対拒否女とか言われてるみたいですけどね、ははは!」

「あぁなるほど……でも大丈夫なのそれ? トラウマなんでしょ」

「いえ、還が拒否反応を示す=笑いがとれる=還の人気が上がる=就職が遠ざかるに繋がるのでむしろありがたいですね。どんどんいじってほしいです」

「就職しないための根性がすごい」

「文字通り人生かけてVTuberやるつもりなので」

 

なるほど、きっと還ちゃんは変わり者ではあるけどすごく真剣に何かに向き合える人なんだな。

 

「それならコラボとかはしないの?」

 

これは私がすごく気になっていたことだ。なんと還ちゃんは今まで先輩はおろか同期とすら一度もコラボしたことがないのだ。

 

「コラボはしたくない?」

「いや、すごくしたいのは山々なんですけど……私ってすごい変わり者じゃないですか? コラボ相手に面倒をかけてしまわないか心配で」

 

少し寂しそうな表情でそう語る還ちゃん。

 

「それなら一切心配いらないよ!」

 

そんな彼女に向かい、私は言い切った。

 

「そもそもライブオンはそんなヤワな人じゃ受からない。還ちゃんが憧れって言ったのは酒飲んでキャラ崩壊して下ネタ叫んでの私なんだよ? 還ちゃんのことも皆受け止めて盛り上げてくれるよ!」

「そう……なんですかね?」

「まだ不安ならその証明に私ことシュワちゃんが最初のコラボになってやんよ!」

「ほ、ほんとです!?」

「うん! ライブオンがどれだけやべーけどあったけぇところか身をもって教えてあげる! そして更に人気になって今まで還ちゃんの才能に気づけなかったやつらを見返してやろう!」

 

……なんか熱くなりすぎて先輩風吹かせ過ぎの痛いやつみたいになっちゃったかもしれない……

まぁコラボに関しては喜んでくれてるみたいだからいっか!

 

「ママだ――」

 

そんなことを考えていたせいで、還ちゃんがそう小声で呟いたのを私は気づくことができなかった――

 




悠魔さんから頂いたライバー達のファンアートの紹介です! 
アイコン風でめっちゃかわいいですね!

【挿絵表示】


【挿絵表示】


活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

還ちゃんとオフコラボ1

「いつもよりちょっとお早い時間に颯爽と登場! 100メートル先に落ちた野生の少女の音をも聞き取る女、ストゼローマッ! テッテレーテレレ! テレッテレー!」

「リスナーママの皆こんに乳首。パン〇ースガチ勢の山谷還です」

 

コメント

:え、なにこれは……

:自己紹介だけで伝説作るのやめろ

:組み合わせが予想外過ぎて草 ¥2000

:コラボ!? 還ちゃんがとうとう!?

:しかもこの音響……もしかしてオフなのでは?

:何が起きたんや……

:ストゼローマッ、生きていたのか!?

:親方! 空から女の子が!

:5秒で受け止めろ!

:すでに落下してんだよなぁ

:ストゼロだったら100km先に落下した音でも聞き取ってそう

:そもそも野生の少女ってなんすか?

:パン〇ースにガチ勢ってどいうことなんや……

:二人そろって今日が地球最後の日と勘違いしているとしか思えない自己紹介に大草原

 

さぁさぁ! 突発的にコラボが決まった私たちだが、なんとその日のうちにオフコラボ決行ですよ!

それもこれも全部鈴木さんのおかげ! コラボが決まった話を聞いた鈴木さんが気を利かせて配信キット一式を貸してくれて、事務所の使ってない部屋で配信させてくれたのだ!

現在の時刻は19:30分。還ちゃんと共に夕食とストゼロをキメた状態での配信スタートだ!

それにしても還ちゃんびっくりするくらいお酒強いんだな、ストゼロ飲んでもいつもと全く変わりなしだ。

本人曰く「赤ちゃんなので」らしい。うん、全く意味が分からない。誰か解読してくれ。

 

「えっと、デビューして間もない還ちゃんのことをよく知らない人もいるかもしれないから、まずはちょっとインタビューしてもいいかな?」

「インタビューですか? ……ああ、なるほど、承知しました」

「ありがとう、名前は還ちゃんね。うちのビデオに出てくれるのは初めてだよね?」

「そうですね、まだ新人です」

「緊張してる?」

「はい、ちょっとだけ。最近まで素人だったので」

「どうして出てくれるつもりになったのかな?」

「その……実はちょっと興味があったというか」

「ああなるほどね。最近はそういう子も多くなってきたからね! 大丈夫! 全部こっち側に任せてくれていいからね! いつもしてるみたいに自然な感じでやるだけでOK!」

「ありがとうございます」

「えっと、それじゃあ次の質問なんだけど、(コラボ)経験人数とか聞いてもいいかな?」

「えっと、実はまだ未体験なんです……」

「え!? それじゃあ(コラボ)処女ってこと!?」

「はい、これが初体験なんです、えへへ」

「それじゃあ初出演かつ初体験なんだ! これはえらいこっちゃ!」

「恥ずかしいです……」

「え、それじゃあ自分で(配信)したこととかはある?」

「えと……たまにあります」

「お、いいねぇ。なにかおもちゃとか使ったりするの?」

「そうですね、おしゃぶりとかよく使いますね」

「え? そ、そっか? 結構変わってるね……?」

「まぁ赤ちゃんなので」

「あ、そういうプレイが好きな感じか! いやぁこの業界色んなタイプの人材が集まるからね、個性的でいいと思うよ!」

「ありがとうございます! がんばります!」

 

コメント

:おい笑

:完全にAVのインタビューやんけ!

:還ちゃんの理解が早すぎる

:直線的な言葉からあえて揺らすことで紡がれるなんて耽美で奥ゆかしい会話なんだ!

:二人とも女なのになんでそんなに完璧な対応ができてるんや……

:えらいこっちゃなのは配信開始1分からこれをしてる君たちなんやで

 

「そんなわけで今日はライブオンの事務所にて偶然会ったのでオフコラボとなりました! 今日はよろしくね!」

「こちらこそよろしくお願い致します。さて、掴みはこれくらいにしまして、実は最初に還からリスナーママ達に言っておかなくちゃいけないことがあります」

「お?」

 

突然なんだなんだ? この展開は私も知らないな。まぁさっきのインタビューも完全アドリブなんだけど。

 

「実は――還が今まで探し求めていた最ママに本日出会ってしまいました。それがこの心音淡雪ママです」

「…………はい?」

 

え、突然何? どゆこと? 私が最ママって言った? え、最ママってそもそも何?

 

コメント

:は?

:え?

:つまり……どういうことだってばよ? 

:また変なのに噛まれたんかシュワちゃん……

 

「これからは敬意を表して『ママ』とお呼びしたいと思います。還は来るママ拒まずではありますが、○○ママなどではなくママの二文字で呼ぶのは今後最ママたる心音淡雪先輩だけです」

「え、ちょっとまって知らぬ間に私子持ちになってる!? どういうこと還ちゃん!?」

「本日還に人生を変える素晴らしい出来事がありました――」

 

還ちゃんは今日事務所で倒れたところを私に助けられたことを嬉々とした声色で話し始めた。

それだけなら全然良かったのだが、やばかったのが私も知らなかった還ちゃんの内情だ。

要約すると、どうやら還ちゃんは今日の私の行動にとんでもなく大きな母性を感じとってしまったらしい。

は? そう思った人も多いだろう。大丈夫私が一番思ってる。

でもよく考えてみて欲しい、ここはライブオンだ。あのもしかして一部二部とかじゃなくチャ〇研の世界に上場しようとしてます?と言われているライブオンなのだ。

なので私は考えるのをやめた――。




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

還ちゃんとオフコラボ2

「というわけでこれからよろしく育ててくださいね、ママ!」

「心音淡雪、本日より年上の娘が出来ました! おらもうシーラネ」

 

隣に座るお姉さんにママと呼ばれるこのむず痒さを共有できる人類が限りなく少ないことが誠に遺憾である。

 

コメント

:類は友を呼ぶってライブオンの為にあるような格言だな

:あわちゃん優しい! シュワとのギャップに落ちたんやな

:だめだ、こっちもストゼロでガチギメしないと話の勢いについていけない

:シュワちゃん諦めてて草

:最初はストゼロ全開でぶっちぎってたのに最近はストゼロの力をもってしても御しきれないライバーが何人も現れるってどこのバトル漫画?

:お前伝説作った瞬間に同期のママになってどちゃしこしてたじゃねぇか!! 今更子どもが1人増えるくらい問題ないだろ?

:シュワちゃんを中心にして家系図が出来上がりつつあるの草

:お前がママになるんだよ!

<神成シオン>:おーい! 還ちゃーん! ママはここに居ますよー!

 

「お! ほら! ママならシオン先輩がいるじゃん! 私なんかよりずっとママみあるよ!」

「シオンママも勿論すこですが、もう最ママは淡雪先輩以外ありえないです」

「今更思ったけど無数のママがいることにまず疑問を持つべきなんじゃないかな?」

「一子多母制ですよ」

 

コメント

<神成シオン>:なんで!? 還ちゃんがママと呼んでるのは酔っ払って自分の娘にAV風インタビューしたような人なんだよ!?

:友達感覚のご家庭なのかな?

:先進的性教育でしょ

:わー北欧

:北欧に謝れ笑

 

「いやぁシオンママはなんというか……狂気を感じる時があるんですよね」

「分かる、私なんて哺乳瓶でストゼロ飲まされたもん」

「それはご褒美です羨ましい」

「あれれ?」

 

コメント

<神成シオン>:ちゃんと面倒みるよ? 文字通り起きてから眠るまで全ての面倒を見てあげる

:シオンママ、そういうとこやで

:ひええ

<相馬有素>:還殿がシュワちゃん殿の娘? つまり私が還殿と結婚すれば私も娘に? ……なるほど、計画を練るのであります!

:政略結婚を模索するなwww

:人類ぽかん計画かな?

 

「おうおうコメント欄が賑わってきてますなぁ」

「出産報告なので当然です」

「ありのまま今起こったことを話すぜ! 私はストゼロを飲んでいたら年上の娘ができていた。何を言ってるか分からねーと思うが私もなにが起こっているのか分からなかった。体外受精だとか代理出産だとかそんな科学じゃあ断じてねぇ、もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……」

 

さて、いつまでも同じ話を続けるのもあれなので、もう何もかも受け入れて配信の企画に入ることとなった。

とは言っても急遽その場で決まったコラボなので何か手の込んだことができるかと言えば無理だ。

そこでさっき二人で急いで用意したのがこの『話題ボックス』。

手だけ入れられて中身が見えないようにした箱の中に様々な話題が書かれた紙が入っており、交互に一枚取り出して紙に書かれた内容に沿った話をする。

非常に簡素なものだが、こういった類の物は雑談の大きなサポートになってくれる。

よし、リスナーさんにも説明したところで始めましょうか!

 

「じゃあママ、お先どうぞ」

「おけ! ほないくどー!」

 

箱に手を入れ引き当てたお題は――

 

「『最近のマイブーム』ですか、これはまた王道ですな!」

「あ、還が書いたやつですね。ママ何かマイブームとかあります?」

「ん~そうだな~。最近絶版になったストゼロコレクションが増えてきたので、たまに引っ張り出してきては眺めながらニタニタしてますね」

「どうか嘘であってほしいマイブーム、ワインじゃないんですから。ストゼロを美術品として見てるのは世界でママくらいです」

「目からストゼロをキメたっていいじゃないか。それなら還ちゃんのマイブームは? 自分で書いたからにはあるんでしょ?」

「はい。還は最近一人でカラオケによく行きます」

「お、なに歌うの?」

「童謡です、基本それしか歌いません。なぜなら還は赤ちゃんなので」

「徹底し過ぎやろ」

 

一人で行って一人でひたすら童謡歌うとか普通に狂気を感じるよ。シオン先輩のこと言えないじゃん……

 

「あと他にはステーキとかハマってます。そんな高いのとか無理ですけどね」

「あっ、お肉好きなんだ?」

「勿論お肉も好きなんですけど、ステーキ食べるときって紙エプロン着けるじゃないですか? あれをよだれかけだと思い込むことによって禁じられし外での幼児プレイを疑似で楽しんでます。食欲と赤ちゃん欲を同時に満たせて大満足です」

「肉を食べてると思ったら肉欲を貪ってたのか、たまげたなぁ。あと四大欲求に変なものを交ぜるな!」

「四大? 三大じゃなくてですか?」

「食欲、睡眠欲、性欲、ストゼロ欲の四大だよ! 常識だぜ?」

「この親にしてこの娘ありって感じですね」

 

コメント

:草 ¥10000

:もうツッコミどころしかない

:うん、どっちも人に迷惑かけてないからえらい!

<宇月聖>:おや、催眠欲を忘れてるぞ?

<相馬有素>:淡雪欲もであります!

:この現実じゃあありえない異世界感がライブオンの良さなのだよ




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

還ちゃんとオフコラボ3

「次は還が話題ボックスを引きますね、ん~これでいきましょう。書いてあるのは……『ものまね』ですね。ってこれ話題っていうのでしょうか? ただの一発芸のような……」

「まぁお互い最初は真面目に書いてたけど、途中からなんでも書いちゃえって感じになってたからなぁ」

「許してください。なぜなら還は赤ちゃんなので」

「許してください。なぜならシュワはライブオンなので」

 

コメント

:許せる!

:赤ちゃんはまだ千歩譲って分かるけど、シュワちゃんは権力行使してるだけで草

:ライブオンなら仕方ない

:ライブオンはみんな狂ってるから読んでてもしや文中の方が正気で自分が狂ってるのでは? ってなってくる

:純度100%の現実なのに何言ってるかわからない異次元っぷり。流石は心音シュワ雪だ。脳脊髄液のアルコール度数が違うぜ

:俺らの脳脊髄液にも度数があるみたいに言うなw

 

「ママものまねとかできます?」

「まーかせんしゃい! それでは『炭酸たっぷりのストゼロ流るるストゼロ川の中にお気に入りのストゼロロング缶を見つけたけど溺れる私』いきます!」

「まさか自分のものまねとは思いませんでした、細かすぎても伝わらないもびっくりですよ。まぁ面白そうなので見てみますか、それではどうぞ」

「ストゼロの中に、ロング缶が、ある。拾いに、行こ。あ、このストゼロ、深い! !ボボボボボボ!! ボハァッ!! ブォーッ! ボホッ! ボホッ! 助けて! 流されちゃゥボボボボボ!! た↑すけて! 晴先輩! 助けドゥボボボボォ!ボホォッ!」

「ここまでテンプレ」

「あ、このストゼロ、うまい! ごくごくごくごくごく!! ごくごく!! 光ちゃん! ましろんごくごくごく!!」

「流れ変わったな」

「た↑すけて! ちゃみちゃん! シオン先輩! ネコマ先輩! 聖様! み さ え」

「ちょっとまってください今最後に知らない人交じってませんでした?」

「ごくごくごくごくぅ! ごくぅ!! ごくぅ! 助けて! 私はまだ、死にたくないッ! 死にたくない!! ごくごくごくごく!! ごく! ごくぅ!」

「ママがヤバイ。色んな意味で」

「この川、うまいから、うまいごくごくごくごくッ! ふぅ……なんとか飲み切れたぜ。ストゼロじゃなかったら即死だった」

「しかも生還しちゃったよこの人」

 

コメント

:大草原不可避

:実は喜んでそう

:ボケ殺しのせいでツッコミが全く間に合わん!

:ストゼロ川ってあたかも天然由来みたいに言うな!

:そんな川が流れてたら動物が皆シュワシュワになっちゃうじゃないか!

:待て、恐ろしい事実に気づいてしまったかもしれない。その森に住んでいた動物が実は後のライブオンのライバー達なんじゃないか!? これは学会にほうこくうわなにをするやめr

:ライブオン「お前は知りすぎた」

:今更だけどこれものまねじゃないのでは……

:それを言うならストゼロが流れる川の中にロング缶があるってどんなシチュエーションだよ

:初対面だが俺はすでに君のことが好きだ

:初見さん一目惚れしてて草

 

「よし、次は還ちゃん、どうぞ!」

「え、還もやるんですか? 今の大惨事の後にやるのめっちゃ嫌なんですけど」

「勿論やるよ! 私もやったんだからさ!」

「分かりました。お題は『初配信の時のママ』いきます。みなひゃまこんばんあきょきょきょきょうはよいあわわゆっきがふっておりゃりゃりゃ(ガクガクブルブル)」

「こらー! いくら私でもそこまで酷くなかったぞー!」

「キャー♪」

 

生意気なメスガキ? はワカラセてやらんといかんよなぁ!

こいつ、赤ちゃん名乗るくせして成熟したエロい身体しやがって! 覚悟しろ!

 

「あらら、ママに押し倒されてしまいました」

「今からお前がママになるんだよ! おりゃおりゃあ!」

「キャー♪ このままじゃあママにママにされちゃうー♪」

「ほーらママのママにママにされたママのママでちゅよーって赤ちゃん生まれたら言ってやるんだからな!」

「シオンママというママがいるママにママにされた赤ちゃん生んだ赤ちゃんになっちゃう~♪」

 

コメント

:日本語をしゃべれ

:俺たちは何を見せられてるんだ……

:ママがゲシュタルト崩壊してきた。自分でも意味が分かりません

<神成シオン>:天国かな?

:その赤ちゃんに生まれたい ¥4545

:その願望を持つならせめてその金額チョイスをやめなされ……

 

まぁおバカな戯れはこれくらいにしまして、次の話題に行っちゃいますか!

年上の娘の女体はよかったぞ!

 

 

 




sillaさんから頂いた『宇宙ネコマ』のファンアートのご紹介です!

【挿絵表示】

顔がまんまで草。

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

還ちゃんとオフコラボ4

「次の話題引くどー! えーと、『好きな本』ですな!」

「あ、還が書いたやつですね、ちなみに絵本ガチ勢です。ママ本は読みます?」

「本かぁ、『君のストゼロを飲みたい』とか名作だよね!」

「なんですかそれ……ただ人の酒狙ってるだけのダメ人間じゃないですか……」

「む~、それなら還ちゃんは好きな本なに?」

「勿論『ママのストゼロを飲みたい』ですね。なぜなら還は赤ちゃんなので」

「私と大して変わらないじゃんか!」

「いいえ違います。ママのおっぱいからは度数9%のストゼロ母乳が出るのでそれが飲みたい、つまりは母の母乳を求めているだけの至って健全な赤ちゃん欲求です」

「まじか便利だなこの体、自給自足やん」

「え」

 

コメント

:www

:流石川を飲み干した女、ぶれない

:神話の一節かな?

:最初絵本ガチ勢って言ったのにも関わらず乗ってきてくれる還ちゃんノリよくてすこ

:ガチトーンの「え?」で草生えた

:考察班です。シュワちゃんにとってストゼロは何物にも代えがたい大切なもの、人生と言うのも憚られない物のはずです。それを欲しがるということ、それすなわちあなたの大切なもの(人生)を私にくださいというシュワちゃんなりの告白なのではないでしょうか? 意外と照屋さんなんですねシュワちゃんは。つまりまとめると「君のストゼロが飲みたい」=「私とS〇Xしようぜ!」ということです

:↑ニキ最初はなるほどと思ったけど最後で台無し過ぎて草

:なるほどと思った時点で毒されてるんだよなぁ

:照屋は例え濁しても「私とS〇Xしようぜ!」なんて言わない ¥2000

:もっと有意義なもの考察して、どうぞ

:新人類の考察だから超有意義だぞ

:とうとうシュワちゃんは既存の人類の枠組みから外れたのか……

:ニュータイプかな?

:ゼロタイプでしょ

:退化してんじゃねぇか笑

:少なくともゼロシステムは間違いなく使いこなせそう

:シュワ「ゼロよ……私を導いてくれ」

:ゼロシステム「ストゼロを飲め」

:シュワ「任務、了解」

:絶対飲みたいだけだろお前

<相馬有素>:シュワちゃん殿を食べたいのであります!

:場所を指定しなさい

:そんなこと言ったらまた口蓋垂とか言い出すでその子

<宇月聖>:女を食べたい

:個体を指定しなさい

:困った、切り取り班なんだが全編通して切り取るところがない

:捨てるところのない空き缶

 

「ちなみに好きな一節とかはママありますか?」

「うーん、『恥の多い生涯を送ってきました』とかかな?」

「知ってます」

 

コメント

:知ってる

:知ってる

:よくご存じですね

:自己紹介感謝

:やっぱ本物が言うと説得力がちげぇわ

 

「あれ? 私は好きな一節を言っただけのはず……あれ?」

 

その後、還ちゃんはマンガなどお互い普通に好きな本を数冊話し、話題を何回か引き終わったところで尺的に配信を終了することになった。

好評だった上にいつもより全然早い時間だから名残惜しくはあるが、事務所を借りている以上あんまり長く続けるのも良くない。そろそろ自宅に帰るとしよう。

 

「ねぇママ」

「はーい?」

 

機材を片付け帰り支度をしている途中、背中合わせになっていた還ちゃんに話しかけられた。

 

「今日はありがとうございました」

「うん! こちらこそありがとうだよ、楽しい配信だった!」

「そうですね、本当に……誰かと素を晒しながら話すのはこんなにも楽しいことだと知りませんでした。還は今日ママのおかげで自分に自信が持てました、還は今日ママに会えたことを一生忘れません」

「還ちゃん……」

 

支度のガサゴソとした音に紛れていて最初は気が付かなかったが、その声は微かに震えていた。

彼女も様々な苦難の末にこの場にたどり着いた人間だ、その過程には多くの孤独も体験してきたのだろう。

私の身体は自然と還ちゃんを背中から抱きしめていた。

どちらかというと私よりも大きいように見える彼女の背中は、今の私にはなぜか包み込んでしまえるほど小さくも感じる。

きっとそれはこの瞬間初めて自分が『先輩』という立場にいるのだと実感を得たからだ。

 

「還には目標ができました――還はママに娘が還でよかったと言われるような存在になって見せます!」

 

数分後、私に振り向きそう宣言した還ちゃんの顔は今まで見たことないくらい晴れ晴れとした表情だった――

それからの還ちゃんはコラボなどにも積極的に参加するようになり、ソロ配信でも今まで以上に楽しそうな姿を見せ、怒涛の勢いで人気を伸ばし始めている。

己惚れかもしれないが、晴先輩や二期生に憧れてライブオンに入った私が、今は立場を逆にしたかのように後輩の憧れに立っている。

それは私にとってなんとも感慨深いことだった。

まぁつまり何が言いたいのかというと――

 

VTuber続けてきてよかった!!

 

 




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ワルクラ配信1

「プシュ! ごくごくごくごくッ! あ、やべ」

 

コメント

:プシュ!

:¥155

:待ってました! ¥1550

:ごっくん音ありがとうございます

:変な言い方するなwww

:まぁたんぱく質入ってるし実質ストゼロも精液みたいなもんやろ

:草

:ところがどっこい! なんとストゼロはたんぱく質0なのです! これが現実! 

:まじで? 流石ゼロの名を持ってるだけあるな

:わぁ健康的! これはもう買うしかないですね!

:良いところにしか目を向けない宣伝広告かな?

:まぁ水分だし実質ストゼロも精液みたいなもんやろ

:君は世の中がほとんど精液に見えているのかな?

:沙〇の歌より地獄に生きてて草

:どこを見ても驚きの白さ、人間さえ精液に見えるそんな世界に絶望していた中、唯一ストゼロに見えたのがシュワちゃんでした。生きる希望です

:人じゃなくストゼロに見えているのか(困惑)

:おストゼロ増やしておきますねー

:ん? シュワちゃんどうしたんや?

:なんかミュートになってる

:もしかしてアクシデントか?

:普通に心配

 

「あ、失礼しました! 今戻りましたシュワです! ちょっと実はこれが今夜二本目のストゼロでして、ちょっと一本目の影響で尿意が……流石にそのまま行くと第一声より先に排泄音を聞かせた女と呼ばれそうだからミュートしました、えへへ」

 

コメント

:えへへじゃないが……恥じらう内容とのギャップがやばい

:なぜ自分から不名誉な渾名を増やしていくのか

:第一声より前に酒流し込んでるのも普通ではないんやで

:ストゼロ洗った?(洗った厨)

:体内でストゼロシュワちゃん味を作ってたわけですね分かります

:まさか本当にストゼロ生産工場になってたとは驚いた

:どんな味するんだろ

:ストゼロの味でしょ

:それが分かんねぇよ

:ストゼロ味のストゼロ(シュワちゃん味)少数限定発売

<相馬有素>:買うのであります!

:ほんと有素ちゃんシュワちゃんの配信にいつもいるな笑

:せっかくのデュアルディスプレイをシュワちゃんの配信同時視聴とかスピーカーを沢山繋いで疑似立体音響とかに使ってたような子だから当然のことさ

:取り込んだ味によって変わるでしょ(マジレス)

:ババコ〇ガみてぇだな

:もうちょっと例えどうにかならんかったんか……

 

「それじゃあ気を取り直しまして、今日は何と、とうとう私も『ワールドクラフト』に参加します! 待たせたな! ちょっと設定で手間取っちゃって……遅くなってごめんね」

 

ワールドクラフト、通称『ワルクラ』は世界的に有名なゲームタイトルだ。

自動生成されるほぼ無限に広がる世界には達成しなければいけない事柄はない。インフラを整えて思い思いに生きたり、正方形にデフォルメされたブロックたちを使って建築を楽しんだりする所謂サンドボックス系のゲームだ。

この時点でかなり革新的なのだが、このゲームの更に衝撃的なところはサーバーさえ用意すれば同じ世界で大多数の人間が同時に遊べてしまうというところ。

一週間ほど前にライブオンの運営からサーバー開設のお知らせが届き、もう何人かのライバーは先に遊んでいる状態になっている。

私は見たことはあるものの実際にプレイするのはこれが初めて。しかも実質ライバー達との共同生活。お知らせを見た瞬間から楽しみで仕方がなかった。

でもな、PCは分からない人間に寄り添ってくれるほど甘くないねん……ましろんに教えてもらって今日やっと正常に動きました……

遅れた分を取り戻すためにも今日からがっつりプレイするぞ!

 

「それじゃあ専用サーバー『ライブワールド』にログインして行くどー! 普段のプレイは『生活モード』でやっていきたいと思います」

 

このゲームには敵のモブが登場し、体力や空腹ゲージ、物資の自給自足をする必要がある『生活モード』と、それらの要素をなくしひたすら建築に没頭できる『建築モード』の二種類のモードがある。

やっぱり何が起こるかわからないスリルがある方が配信的に面白いと思うから私は生活モード一択で! 何か企画とかがあるときだけ建築モードは使うことにした。

 

コメント

:ついに来てしまうのか――

:遅れてやってきた大本命

:ライブワールド界に激震走る

:絶対にろくな事しないぞこいつ!

:魔王が降臨したみたいな反応ばっかで草

 

「お、来た来た!」

 

昼間の太陽の下、まだ人類手付かずといった感じの草原に私のテクスチャを着せたキャラクターが颯爽と放たれる。

 

「見てこれ! ちゃんとi love ストゼロTシャツも再現してあるんだよ! しかも清楚な服のあわちゃんモードに変更も可能!」

 

ピョンピョンと跳ねながら走り回るがひらけた自然の中では小さな米粒のようだ。走りを遮る人工物すらない為、大自然を進むワクワク感と孤独感が同時に襲ってくる。

まだワールドが解放されてから日が短いため、他のライバーも恐らく近くの適当な場所に仮拠点を立てて暮らしている段階なのだろう。

いつかは皆で協力して村、更には街、更にはその先にまで発展させていきたいね!

 

「あ、あとね、どうしてもこのゲーム作業シーンが多くなりがちだから、その都度マシュマロとか返したりするね!」

 

心音淡雪の第二の人生、ワルクラで始まります!

 




マシュマロが欲しすぎてマシュマロンになりました。
おい今ゴールドシリーズの外れ枠って言ったの誰だ!

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ワルクラ配信2

「何か面白いものないかなー」

 

特に目的も定めずただ気の向くままに歩を進める。

この世界に降りたばかりで本当に右も左も分からない現状だ。とりあえず周囲に何があるのかの確認を最初にしようと思い、適当に周囲の探索を開始した。

程よく木が生えているし地形の起伏も小さいから暮らしやすそうなところだな、気に入ったところを見つけたらそこに仮拠点を建てることにしよう。

だがやっぱり歩いているだけでは話題に欠けるのも事実。そこで用意していたマシュマロの登場ですよ!

 

「このままただ歩いてるだけなのもリスナーさん退屈だと思うので、何か気になる場所を見つけるまでマシュマロ返答したいと思います! ええと一通目は~」

 

 

@ワールドクラフトで作りたいものはありますか?@

 

 

「百歩譲ってスト、妥協してゼロ、我慢してストゼロ、欲を出すとスト〇ングゼロですかね」

 

コメント

:結局のところ全部一緒で草

:いや、もしかすると違いがあるかもしれんぞ? メラ~メラゾーマみたいな感じで強化されてくのかもしれん

:当たり前のように言ってるけど酒の何を強化すんねん

:ここは考察班の出番だ、頼んだ!

:どうも、体はビンビン頭脳はチンチン、名探偵考察班です

:帰れ

:草

:アイテムとしてストゼロ追加するMODの制作開始します

 

 

@なぁ・・・ストゼロしようや・・・・@

 

 

「ほぉ、私にストゼロを申し込むとはいい度胸だ。体内残留ストゼロの放出は済ませたか? サ〇トリーにお祈りは? 画面の前で歓喜に震えてプルタブをプシュッする心の準備はOK?」

 

コメント

:怪文書を読むな

:マシュマロ送ったニキもまさかの対応に困ってそう

:よく聞くと一緒に飲みましょうって言ってるだけやんけ笑

:ほんまや……

:ちゃんとお祈りできるシュワちゃん偉い

:主よ、今から我々がこの糧をいただくことに感謝させ給え、アーウメェ

:アーメンみたいに言うな

:ザー〇ン ¥19191

:最低指数理論値のコメントやめれ

 

 

@こないだ、コンビニで49ってお酒の無料クーポンもらったんで飲んでみたんですよ。

結構美味しくって最近はこう言うお酒も馬鹿にできないなと、感心してたんですが、しゅわちゃん的にはストゼロ以外のお酒ってどうですか?

普段ワインとか、日本酒しか飲まないので、専門家の意見が聞きたいです。@

 

 

「ストゼロ以外のお酒も非常に良い物だと思いますよ! でも私の場合違うお酒を飲んでも脳裏にストゼロの姿が浮かんでくるんですよ。もうその時点で私の負けですよね、体はストゼロに背を向けても心はじっと見つめたまま……恋とはなんとも青く恥ずかしいものですね」

 

コメント

:なに良い感じに年を取ったいい女ぶってんねん

:驚異的なほど自然な流れで恋に繋げるなwww

:恥ずかしいのは今の君の姿なんやで

:というか専門家だったのか……

 

「おっ!」

 

視聴者と程よく戯れつつ草原を歩いていたら、初めて歩いている地面が砂に変わった。砂と言っても砂漠ではなく砂浜といった感じだ。

そしてその砂浜を進んだ先に見えてくるものと言えば――

 

「ウェミダー!(海だー!)」

 

遥か先に見える果てしない水平線がたまらねぇぜ!

結構近いところに海があるんだな、リアルではここ数年一度も行ってないからゲームかつデフォルメされているとはいえ新鮮な気持ちだ。

よし、マシュマロ返答は一旦止めてここらを集中して探索してみよう。

 

「おー、粘土とかもあるんだねぇ。……ん?」

 

海沿いに浜辺を歩いていると、視線の先に木製の小屋のような建物が見えてきた。

この世界では明らかな人工物=ライバーの誰かが作ったということに繋がる。

まだライブワールドが開かれてから間もないことを考えるとまだ誰かが使っている可能性は十分あるだろう。

 

「これはもしや誰かと初遭遇なるか!?」

 

そう思いワクワクしながら小屋に向かい駆けて行ったのだが、ある瞬間私の体はまるで体操金メダリストの着地のようにピタッっと停止した。

ある瞬間――それは目的の小屋から颯爽と飛び出てきたプレイヤーを発見した時である。

だが私の体を止めた理由は待ちに待ったライバーに会えたから感動したなどといった甘いものではなかった。

小屋から出てきた女性は真四角にデフォルメされても美しさが分かる深紅のロングヘアをなびかせながら海の遥か先を見つめている。

その姿はまるで初めてこの世に誕生した最初の人類を彷彿とさせていた。

私がなぜそんな壮大な思考に至ったか? それは彼女の隠すという概念など知らないと言わんばかりの堂々とした生まれたままの姿にあった。

そう、本当に全身肌色のみ、すっぽんぽんで浜辺の風に当たっているのだ。

 

「へっ、へっ」

 

さぁ、もう包み隠さず単刀直入に言おう、私の視界に突如現れ私の思考を停止させたのは『全裸の聖様』であった――

 

「へんたいだああああぁぁぁぁ!?!?」

 

コメント

:大草原

:お前が言うな

:あちゃー最初にエンカウントしたのが聖様かぁ

:エンカウント扱いで草

:ライブワールドは実質魔王が何人も点在してるみたいなもんだから

:異〇羅かな?

:全員が最狂。全員が変態。全員が芸人。全員が魔王。一人も常識人、無し。

:最悪や

 

ライブオンはワルクラの中でもライブオンなのだと脳裏に刻み込まれた瞬間でした……

 




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ワルクラ配信3

「うわこっち来た!?」

 

私の存在に気づいた聖様が惜しみもなくその裸体をこちらに向かって近づけてくる。

 

「は!? もしかして聖様の裸体を映すとゲームとは言えセンシティブ判定を受けてBANされるのでは!? 画面に映らないようにしないと!」

 

全力で視点を地面に向けると、ワルクラに備わっているチャット機能で聖様からメッセージが来た。

 

ワルクラチャット

<宇月聖>:オッス! オラ聖様! 全裸を見られてると思うとゾクゾクすっぞ!!

 

「服どころかその皮膚も剥いでやろうかこの変態ガチレズオンナアアアァァァ!!」

 

私の配信の危機にボケ倒しやがって! せっかく他のライバーに会えたかと思ったのに、これじゃあコメントにあった通り敵とエンカウントしたのと同じじゃないか! 画面に入れたらその人のチャンネルにダメージを与える敵とかチート過ぎんだろうが!

 

コメント

:恥ずかしがって俯いてるシュワちゃんカワイイヤッター!

:恥ずかしがってるんじゃなくて命の危機を感じてるんだよなぁ、収入的な意味で

:画面に入れてはいけないあの人 ¥2000

:スレンダーマンかな?

:聖様がとんでもないホラー要素になってて草

 

聖様に文句を言うため、チャットに光の如きでタイピングでメッセージを書き込む。

 

ワルクラチャット

<心音淡雪>:服を今すぐ着てください! BANされてしまいます!

<宇月聖>:大丈夫、この前私が仮ワールドで体を張ってこの姿で十時間以上実験配信したけど問題なかったよ。このライブワールドに入ってからも問題なし。真四角にデフォルメされてるから流石にセンシティブ判定されないみたいだね

<心音淡雪>:あ、そうなんですね、とりあえず安心しました

<宇月聖>:私は変態だがそれと同時に紳士だからね。可愛い子猫ちゃんたちに危害を加えるなんてありえないのさ

<心音淡雪>:そんなこと言っても全裸の時点でアウトです

 

なるほど、当の聖様本人が無事に配信出来ているのなら問題ないのは確かなのか。

そんな事情無しにしても普通に画面に入れたくないのだが、こんなのでも先輩なので視点を戻してあげることにした。

肌色一色で乳首とかが描かれてる訳でもないから妥協するとしよう。そうだ、肌色の全身タイツを着ているとでも思えばいいんだ、うん。

 

ワルクラチャット

<宇月聖>:改めて私が管理するヌーディストビーチにようこそ! さぁ、淡雪君も服を脱いで世間の縄から解放されようじゃないか! 一緒に大自然を全身で感じよう!

 

「いや例え脱ぎたくても脱げねぇよ。なんで全裸のテクスチャなんか持ってんだこの人」

 

ワルクラチャット

<心音淡雪>:そんなテクスチャ持ってません

<宇月聖>:なんと!? いいかい淡雪君よく聞くんだ。昨今のヌーディストビーチは高校の修学旅行先にも選ばれるほどの大人気なスポットなんだ、全裸はステータスの時代なんだよ淡雪君! さぁ、今すぐそんな布を脱ぎ捨てて流行の波に乗ろう! 大丈夫、君はそんな物で着飾らなくても美しい、むしろ隠してしまうなんて美への冒涜さ!

<心音淡雪>:そんなわけないでしょう! どこのエロ漫画の世界ですか!!

 

どの面下げて常識語ってるんだこの人は……

あとその姿で頻繁に私の周りを飛び回るのは奇妙な儀式のようなのでやめていただきたい。女体大好きな私だがなぜか体が拒否反応を示している。

だめだこの人、完全にワルクラを自分なりに満喫していらっしゃる。これが正しい遊び方のはずなのだがそれが非常に厄介だ。くッ……もっとストゼロキメてくるべきだったか……ッ!

そう思い、どうこの魔王を退治しようかと悩んでいた時、突如私たち以外のライバーがチャット欄に現れた。

 

ワルクラチャット

<朝霧晴>:おやおや二人ともそんなにはしゃいでどうしたのかな? 気になって海から上がって来てしまったよ☀

 

晴先輩キターーー!!!!

そうだ、晴先輩に聖様の所業を言いつけてやろう! きっと晴先輩ならなんとかしてくれるはず!

そう思ったのと素直にワルクラの世界で憧れの先輩に会えるというのが嬉しくて、期待に胸膨らませて海の方向に視点を向けた。

確かにそこに晴先輩は立っていた。だが全裸の聖様を目にしたときと同じく、私はまたもや言葉を失うことになる。

いや晴先輩も全裸だったわけではないのだ。服はちゃんと来ているのだが……

その服は黒い帯を上半身と足に巻いたような、至る箇所に肌色が見えるとても露出度が高い服だった。というか見覚えがあった。

この20年以上前に初登場したにもかかわらず今でも時代が追い付いていないファッションセンス、間違いない――この服は――ッ。

 

ワルクラチャット

<朝霧晴>:YO! SAY!!☀

 

「西〇アニキじゃねぇかあああぁ!?!?」

 




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ワルクラ配信4

ワルクラチャット

<朝霧晴>:はっはっは! どうしたのかなシュワッチ? さてはこの凍えそうな季節に孤独な羽を重ねた生足魅惑の消臭ニキであるオレンジ色使いのコーディネーターの姿を見て感動して動けないのかな?☀

<宇月聖>:ふむ、流石は晴先輩だ。私のファッションセンスといい勝負ができるかもしれないね

<朝霧晴>:やった! セイセイに褒められちった!☀

 

「いや色々混ざってる! 混ざりすぎて意味わからなくなってるから!」

 

危なかった、まさかの不測の事態二連続に脳の処理速度を超えて体が硬直してしまった。

 

「まったく、この人達フリーダムすぎでしょ……」

 

まさしくライブオンの洗礼を受けた瞬間だったな。時間にして僅か数分の出来事のはずがあまりのインパクトで脳裏にこびりついて離れない。

落ち着け淡雪、相手はあのライブオン黎明期を生きてきた先輩たちだぞ? もっと脳にストゼロを回せ、もっとシュワシュワするんだ!

 

コメント

:出てくるだけで面白い奴らのオンパレードや……

:全裸の女がファッションを語るな笑

:シュワちゃんがボー〇ボのビティみたいに叫びツッコミし続けていらっしゃる…これが魔境…!

:あの漫画には大変お世話になりました

:最近、シュワちゃんって実はまともなんじゃね?と思いだしてる(錯乱)

:シュワちゃんがまともなのもライブオンが運営できてるのも人類が存在してるのも宇宙が生まれたのも全部朝霧さんが居たからじゃないか!

:世界、全て朝霧さんのおかげだった ¥20000

:S〇EDだけにフリーダムってな、はっはっは!

:やかましいわwww

 

ワルクラチャット

<朝霧晴>:シュワちゃん! ライブワールドにようこそ!☀

<宇月聖>:待ってたよ私のダッチワイフ

<心音淡雪>:入るの遅れて申し訳ないです……あと聖様は後でしばきます

<宇月聖>:なぜだ、私は遠距恋愛のカップルが4ヵ月ぶりに直接会えたくらい甘い抱擁をしたつもりなのだが

<朝霧晴>:ハレルン的にもオールオッケー!!

<宇月聖>:あれー?

 

ふふっ、最初は驚きもしたけどこの世界に皆がちゃんと存在してるって実感できてなんか安心してきたな。

 

ワルクラチャット

<朝霧晴>:それじゃあ私は園長の動物園からミルクを貰ってくる予定があるのでサラバ!

<心音淡雪>:承知です!

<宇月聖>:気を付けて行くんだよ

 

なんか晴先輩と配信でこんなに近いのも初めてな気がするし……

……あれ? 気がするっていうかこれもしかして――

 

コメント

:思ったんだけどこれシュワちゃんと晴パイセン初コラボじゃね?

:マ?

:よくよく考えるとそうなのか

:一応シュワちゃん収益化の時とか歌動画で一緒してるけどあれはコラボと言っていいのか怪しいしなぁ

:初代主人公と次世代主人公の初会合やん!

:あかんなんか感動してきた

 

「まっじで!?」

 

え、コレ晴先輩と初コラボってことでいいの!? だよね? つまりはそういうことだよね!?

ヤバイこんなに狼狽えてるの久しぶりだ、動悸までしてきたぞ……

急いで去り行きつつある晴先輩の背中に向かいチャットを打つ。

 

ワルクラチャット

<心音淡雪>:晴先輩! 初コラボありがとうございます!

<朝霧晴>:お? ほんまやん! ……でも私との初体験がこれってなんか物足りなくない? 後日もっとすごいこと……しちゃわない?☀

<心音淡雪>:もっと……すごいこと……?

<朝霧晴>:ふっふっふ! 期待しててね!☀

 

そう意味深なことを言い残し、晴先輩は去っていった――

 

 

 

「晴先輩とコラボ……コラボかぁ……」

 

聖様の拠点の近くで素材集めの為に木を伐採しながら、もう何度目か分からない程同じ話題を繰り返している。

緊張もするがそれ以上に楽しみだ。ちゃみちゃんじゃないがこれは夜寝られないかもしれない。

 

ワルクラチャット

<宇月聖>:シュワちゃん、もうすぐ夜になるけどベッドは持ってる?

 

「え、もうそんな時間!?」

 

作業に没頭していて時間の流れすら忘れてしまっていたようだ。

まずいな、このゲームは夜になるとプレイヤーを襲ってくるさまざまな敵がスポーンするようになっている。今の私じゃあ太刀打ちは厳しいだろう。

ベッドを作って、マルチなのでみんな揃って寝れば夜を飛ばし朝を迎えることができるのだが……

あいにく作るのに必要な羊毛を手に入れる手段に恵まれなくて作りたくても作れない……

 

ワルクラチャット

<宇月聖>:もし無いのなら私の家ダブルベッドにしてるから一緒に寝ないかい?

<心雪淡雪>:感謝の極み

 

なぜダブルベッドなのかはあえて触れないでおこう。家の中にお邪魔させてもらいベッドに横たわる。

すると何故か聖様が私の横たわるベッドに乗り、小刻みに動き始めた。

ん? 一体何をしているんのだろう? 一人称視点じゃあよく分からないな。三人称視点に変えてみるか。

 

だが私はすぐに後悔することになった――画面に映ったのはしゃがむボタンを連続で入力し、私に向かって腰を振る聖様の姿だったのだ。

 

ワルクラチャット

<宇月聖>:アンアンアンとっても大好きストゼロの嫁女ー!! プルタブの締まりがきつくて私の秘密道具が四次元ポケットから溢れちゃううぅ!!

 

「おいこら」

 

私のフレンドリーファイア処女は聖様に捧げたのだった。




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ワルクラ配信5

「よ~しそれじゃあマシュマロ返していきましょうか!」

 

現在私は仮拠点建築に必要な素材も集まったので、拠点にするにあたって良い立地は無いか、マシュマロを返しながら探索中だ。

不安だったベッドの調達も、なんと聖様がせっかくだからと一つプレゼントしてくれた。

「ほら、夜寝られないと皆が困るだろう? これを聖様だと思って沢山使うんだよ」とのことで、いつも一言多いがやっぱり面倒見がいい人だ。今度何かいいアイテムが手に入ったらおすそ分けしに行こう。

んー、ここらは森林地帯なのか木が多すぎて視界が悪いなぁ……ここら辺は伐採とか大変そうだし家が目立たないしで序盤は避けたいかなぁ。

 

「マシュマロ一通目は~これでいこう!」

 

 

@デーン ハザードオン

 

チューハイ! 

レモン!

スーパーベストマッチ!

 

ドンテンカーン! ドンテンカーン!

ドンテンカーン! ドンテンカーン!

 

ストゼロゴックン! アッキモチイイ!

ストゼロゴックン! アッキモチイイ!

 

Are you ready?

 

33-4(チーン)

アンコントロールスイッチ! ストゼロハザード!

 

ヤベーイ!@

 

 

「ほんと皆仮〇ライダー好きだな! 次のシリーズはストゼロで変身するとかどっすか? 主演の依頼オナシャス!」

 

コメント

:(頭が)ヤベーイ!

:なんでや! ストゼロ関係ないやろ!

:まぁケータイとかカードとかやったしストゼロでも問題ないやろ。フォームはストゼロの味で変化な

:朝起きてテレビ付けたら下ネタ連呼する酔っ払いレズ女が出てくるとか目が覚めて最高かよ

:優しい世界

:キメ台詞は「私とS〇Xしようぜ! 命助けたんだからさ!」だな

:敵サイドよりよっぽど外道で草

:他にも「S〇Xキター!」・「さあ、S〇Xタイムだ!」・「おばあちゃんとヤッテきた」・「通りすがりの変態ライダーだ、覚えておけ!」・「人生(いのち)燃やすぜ」・「さあ、実験(意味深)を始めようか」・「なんかイケる気がする」とかが候補かな

:デッ〇プールが可愛く見えるくらいのダークヒーローっぷり

 

「このチャンネルは仮〇ライダーを心から応援しております! それでは次!」

 

 

@ストゼロ以外から失礼します(謝罪)@

 

 

@ばぶ〜ばぶばぶ〜

おぎゃああああああ!!

おぎゃ…すとぜろ……!@

 

 

「ほぉ、初めて喋った言葉が『すとぜろ』とは、これは将来が有望な赤子ですな!」

 

コメント

:ストゼロ以外からでも来ただけで素晴らしい心がけだ!

:以外ってどこなんだ……いや、そもそもストゼロ内の時点で分からん……

:この配信では常識に囚われてはいけないのです!

:この赤ちゃんはアン〇マユか何かかな?

:範〇勇次郎と第一声のインパクトで唯一並んだな

:親の顔が見てみたいと思ったら見えたわ、今画面に映ってたわ

:たっぷりストゼロ母乳飲んで育ったんやろなぁ

:当たり前のようにシュワちゃん親扱いされてて草

:お前母乳すらライブオンじゃねぇか

 

 

@初カキコ…ども…

俺みたいな中3でシュワちゃん見てる腐れ野郎、他に、いますかっていねーか、はは

今日のクラスの会話

あの流行りの曲かっこいい とか あの服ほしい とか

ま、それが普通ですわな

かたや俺は電子の砂漠でストゼロを見て、呟くんすわ

it’a true wolrd.狂ってる?それ、誉め言葉ね。

好きな音楽 ライブスタート

尊敬する人間 心音淡雪(未成年飲酒はNO)

なんつってる間に4時っすよ(笑) あ~あ、義務教育の辛いとこね、これ

 

 

コメント

:なっつ

:むしろ中3で大人気になってそうなんだよなぁ

:ちょっと内容合ってるの草

:ライブオンでは狂ってるは誉め言葉

:ちゃんと法律守るのほんといい子

 

「さて次のマシュマロはー……おっ!」

 

木だらけで窮屈だった視界が一瞬の間に解放された。どうやら森林地帯を抜けたようだ。

抜けた先も特殊な地帯というわけではなくただの草原なのだが、平坦な地形の中に孤独に立つ程よい高さの丘を見つけた。

身体は吸い込まれるように丘の頂上まで登っていた。うん、目立って分かりやすい上に見通しは抜群、しかも周りには動物もいて暮らしやすそう!

 

「決めた! ここを仮拠点とする!」

 

せっせと木材を積み上げて人がギリギリ二人住めるかぐらいの建物を建設する。

住めることを最優先にしたため見た目は完全に豆腐だが、まぁ仮拠点なのでこんなものだろう。これからどう発展させていこうか考えるだけでもワクワクする。

 

「ん~キリもいいし流石に今日はこのくらいにしとこうかな。勿論続きも定期的にやると思うからまた見に来てね!」

 

さぁ、ここから本格的にゼロから始まるワルクラ生活、スタートだ!

 

 

 

 




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

あわましお泊りコラボ1

♪――――♪(スマホの着信音)

 

「やほやほー。ましろんですよー」

「あ、もしもーし! 淡雪です!」

 

本日の私は昼過ぎからましろんと通話をしていた。とは言っても配信をしているわけではない。次のコラボについての打ち合わせが本題だ。

 

「いやぁさっきラーメン食べに行ってさ、お腹いっぱいで立ち上がれないよ。あわちゃん何か食べた?」

「さっき起きました」

「おい」

「いやぁ、だって昨日は割と遅くまでワルクラ配信してたのでちょっとくらいいいかなぁと……」

「あんまり夜更かしが過ぎると体調にもよくないから程々にね。あと今すぐ何かお腹に入れなさい」

「え~あんまりお腹空いてない……」

「だ~め」

「はーい」

 

お互いVTuber活動初期からのコラボ常連だからもう何度目かも分からない打ち合わせだ。もう二人そろって堅さの欠片も感じない自然体で会話している。

なんかましろんの声は落ち着くんだよね。最近は特に、ついつい長電話になってしまいがちだ。私の口調も淡雪が丁寧な言葉遣いの設定なのでそれを順守しているが、どうしてもふとした瞬間にフランクさが垣間見える。

とりあえず最優先で決めなきゃいけないことだけ片付けないとだめなので、本当は朝食用に買っておいたパンをかじりながら本題に入る。

現状コラボすることは決まっているが何をしようかまでは決まってない状況だ。

 

「今度のコラボどうしましょう? ましろんやりたいこととかあります?」

「ん~……あ、実はそろそろあわちゃんの新衣装を用意したいって運営さんから言われてるんだよね」

「え!? まじですか!?」

「うん。僕もそろそろ描きたいと思ってたから期待してて。まぁまだ服のイメージも決まってない段階だけどね」

「やったー!」

 

VTuberにとって衣装が増えるのは仮〇ライダーにとってのフォームが増えるのと同等の効力を発揮する。とてつもない戦闘力upだ。

 

「あーでもこれはコラボの内容にはならないか。話それちゃってごめんね」

「いやいや、ましろんから今の報告があっただけで私は今日からハッピーですよ」

 

……ん? ちょっと待てよ? もしかするといいアイデアが浮かんだかもしてない。私のイラストレーターとしてのママがましろんだからこそ成り立つ企画――

 

「ねぇねぇましろん。その新衣装のアイデア出し、コラボ配信でやってみません?」

「お? ほーほーなるほど……」

「ほら、リスナーさんからの反応とかを見ながらファッションの傾向とかアクセサリーとか決めるのも面白いかと思いまして」

「ふむふむ、確かに斬新な企画だね」

「あ、勿論ましろんがそういった作業を見せたくないんだったら全然やめますよ?」

「んーいいんじゃないかな? 面白そうだし。なんでもやってみるのが大切だしね。実際に配信中に出た案がそのまま採用になるかは分からないけど、リスナーさんも喜んでくれそうだしね」

「お、それじゃあやっちゃいますか?」

「そうだね、でも一つ条件いいかな?」

「条件?」

「うん。せっかくだからあわちゃんとオフコラボしたいなーって。あわちゃんって一人暮らしだよね? お泊りとか行ってもいい?」

「お、おふまりですと!?」

「混ざって新しい言葉生み出してるよー」

 

実は私たちあわましコンビはライブスタートの時の一度を除いてまだオフで会ったことがない。

ましろんが実家暮らしで家が遠かったのが主な理由なのだが、まさかこの瞬間が来てしまうとは……

ああやばい。あれだけリラックスして話してたのにいきなり緊張してきた。

 

「イラスト用の機材は僕が持っていくから、どうかな?」

「も、勿論大丈夫ですよ! でもオフコラボしたいってましろんから言ってくれるなんて、ちょっと意外ですね」

「あーそれねー。なんか最近あわちゃんいろんな人とオフでコラボしてるじゃーん。ちょっとコラボ相手が羨ましいなーって思ってね」

 

なんだこやつかわいいかよ。

普段クールなましろんが稀に私にさらすベタ甘、もう泊まるどころか家に住んでくれ。

 

「この機会に僕のあわちゃんなんだぞーって主張してやろうかと思ってね」

「っ!?!?」

「なーんてね」

 

あかん、クール系小悪魔ボクッ娘の破壊力はアルマゲドン級だ。危うく私の頭の中マゲドンになりかけた。

ましろんはほんとにこういうギャップの使い方が上手いんだよなぁ。どこまでが本音か分からないこの妖艶さがまぁたまらん。貢ぎたい。今度スパチャしよ。

何をするかが決まった後はコラボ当日の時間や持ち物などを詳細に決めていく。

 

「当日はあわちゃんお酒飲む?」

「えっと、コラボの日は休肝日の予定だからこのままでいこうかな」

「オーケー」

 

更に言えば、無いとは思うけど酔っ払ってリアルましろんに何かいけないことをやらかしたら目も当てられないからな……

その後しばらく他のライバーの話題などの雑談を挟んだのち、通話は終了となった。

 

「よし、んじゃそんな感じでよろしく。またねー」

「はーい!」

 

さて、ましろんをむかえる為に早いうちから色々準備しないと!




ライバー紹介ページに四期生を追加しました。

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

あわましお泊りコラボ2

「さてと、とりあえずまずは掃除しますかぁ」

 

そんなに部屋を汚くしてるつもりはないけど、生活感が出すぎな部分があるからそこを見栄え良くする感じでいこう。

とはいえ、まずは掃除機からかな。

 

 

 

「こんな感じでいいかなぁ」

 

アパートに一人暮らしだから家自体あまり広くないのもあって、思ったより早く清掃関連が終わった。

後は何が必要だ? えーっと……

あ、飲み物とかお菓子とか買い足しておいたほうがいいかな。冷蔵庫の在庫確認してみよう。

そう思いキッチンへと足を運んだ時、ある一つの物体が視界に入った瞬間、私の体は数秒間ピタリと時が止まったかのように硬直した。

 

「これ……私の生活ではよく見る光景だけど、流石になんとかした方がいいよね……」

 

よくアニメなどで思春期の男子学生がエロ本をどこかに隠すが如く、私は物の隠蔽にとりかかったのだった。

 

 

♪ピンポーン♪

 

「こんにちは、愛しのましろんが来ましたよ~」

「いらっしゃい! 上がって上がって!」

「いやぁまだ都会は慣れないね。何もかもが濃縮された感じがして田舎暮らしには少し疲れちゃった」

 

当日の昼過ぎ、予定通りましろんが家に到着した。

友人と呼べる人を自宅に招き入れるのもこのアパートに引っ越して以来これが初めてだ、なんだか緊張するなぁ。

 

「お疲れ様、飲み物オレンジジュース、コーラ、コーヒー、お茶と色々あるけど何か飲みます?」

「ストゼロはー?」

「……それもありますが」

「はははっ! 冗談だよ。それじゃあオレンジジュース貰っちゃおうかな、お土産にケーキ買ってきたから一緒に食べよ」

「ほんとですか! やった!」

 

二人でケーキをつつきながら、やっぱりましろんのことが気になって視線を向けてしまう。

うわぁびっくりするくらい肌真っ白で綺麗だなぁ。ライブスタートを収録した時も思ったけど儚げな感じが強くて妖精さんみたいだ。

そう思い観察していると、ましろんはましろんで部屋の内装をチラチラと見ていることに気づいた。

 

「部屋気になります?」

「あ、ごめんごめん。意外と普通な部屋に住んでるんだなぁって思って」

「どんな部屋だと想像してたんですか……」

「さーあねー♪ ふふっ、でもあの防音材とかは配信者あるあるだよね」

「あ、ましろんも使ってます?」

「勿論。実家暮らしだと音とか一層気を遣うからね」

 

私の部屋は壁にできるだけ多く防音材を設置している。

少々風情には欠けるかも知れないが、同じ施設に生活している者がいる以上配信者としてのエチケットだろう。

 

「これなら僕があわちゃんのこと襲ってもばれないね」

「え!?」

「なーんてね」

「も、もう!」

「ふふふっ」

 

くっ! ちょっとドキッとしてしまったじゃないか。いつもの仕返しをされてしまったな。

 

「それにしてもこのケーキ美味しいですね、どこのお店のですか?」

「えっと、名前なんだったっけな……ド忘れしたからちょっと調べる」

 

そう言いましろんがスマホに手をかけ電源をつけた時、私は見てしまった。

電源がついたスマホのホーム画面の壁紙、そこに設定されていたのはましろんと私二人のアバターが笑顔でこっちを向いてピースしている2ショット風のイラストだった。

しかもその絵柄は間違いなくましろん本人が描いたもの、身体すら貰った私が見間違うはずがない。

更に、更にだ、そのイラストは私が知る限りどこにも公開されていない初見のものだった、つまりこれが意味するものは……

 

「ん? どしたあわちゃん?」

「いや、その壁紙……」

「ああこれ? 壁紙用に描いちゃったんだよね、良く描けてるでしょ」

 

あかん、これはあかんて、顔が熱くなってきたのが自分でも分かる。

するとそんな私を見たましろんは悪戯好きの猫のようなニタっとした笑みを浮かべながら、ずいずいと私の傍まで寄ってきた。

な、なんだなんだ?

 

「あーわちゃん♪」

「な、なに?」

「ハイチーズ!」

「え、え?」

「ほら早く!」

「う、うん」

「ハイ笑ってー」

 

スマホのカメラを斜め上から向けてくるましろんに言われるがまま、ポーズをとり、そしてシャッターが押される。

えーとこれは……

 

「リアルバージョンゲットー。これはロック画面の壁紙にしちゃおっかなぁ」

「ッッッ!?!?!」

 

思わず後ろに倒れこみ顔を手で覆ってしまう私なのでした。

あ、勿論二枚とも後で頂きました、宝物です。

 

 

 

そんなことをしている内に脳内に存在するVTuberましろんとリアルのましろんが段々一致してきて緊張も解けてきた。

今は夕飯をましろんにご馳走する為にキッチンで材料を切っている。

 

「夕食まで作って貰っちゃっていいの? なんなら僕近場に買いに行くよ?」

「大丈夫、いつもやってることだからねー。そんなましろんこそ後ろで見てないでさっきみたいにあっちでくつろいでくれてていいよ?」

「いや、僕は料理できないからちょっと気になってね。邪魔しないようにするから見てていいかな? あわちゃんの料理とか興味深いし」

「見るのはいいけど、別にヘンなものとか入れないからね……」

「ストゼロとか入れないの?」

「今日はただの肉じゃがなので入れません!」

「砂糖、塩、コショウ、みりん、お醤油、ストゼロ」

「調味料みたいに言わないの!」

 

いつもはどこかめんどくささも感じていた料理だが、今日はなんだか終始楽しく感じた。




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

あわましお泊りコラボ3

「ごちそうさまでした。いやぁ本当に料理上手いんだねあわちゃん、正直驚いたよ」

「お粗末様です。実用性重視でそんなおしゃれな料理とかは出来ませんけどね。私が料理できるくらいでなぜそんなに驚いているのかは知らないですけどー」

「おやおや、僕ともあろうものがあまりのおいしさに口が止まらなくなって失言をしてしまったようだ。これはお詫びに皿洗いでもするとしよう」

 

夕食後のまったりとした時間の中、冗談交じりにわざと口をとがらせた私を見て、誇張し過ぎな賛辞を交えてましろんがそう言った。

 

「いやいや、そんなこと私がやりますよ。そもそも怒ってませんし」

「大丈夫、もともと僕がやるつもりだったからね。一晩泊めてもらうんだからこれくらいの対価は払わないと」

 

私の制止を押し切り食器類をまとめジャバジャバと洗い始めるましろん。

あの綺麗な肌が洗剤とかお湯とかで荒れちゃわないか少し心配だが、そういうことならまぁいいか。二人分だから洗い物の量もそんなに多くないしすぐに終わるだろう。

んーでもなぁ~……

 

「なぁにぃ微妙そうな顔しちゃってぇ? あ、もしかして対価は体での方が良かったのかなぁ?」

「ひゃい!?」

「泊めてもらうなんてそういうので定番のシチュエーションだもんねぇ。ふふっ、あわちゃんえっちぃんだぁ♪」

「えっ、あっ、ぇっ」

「ふふっ、そんなキョドっちゃって可愛いなぁ」

 

やばい、さっきからリアルましろんがライザ〇ソードもびっくりな破壊力を見せてくるせいで私の顔面がトラ〇ザム状態だ。

このままでは同期のママが私の理性を蒸発させようとしてくるんだが、好評発売中になってしまう。

私は転生したらストゼロだった件を今現在己の人生で絶賛執筆中のはずだ、それを忘れるな、鉄の理性で頭がシュワシュワするのを防ぐんだ!

 

「あ、あんまりからかわないでください! もう、私はお風呂掃除でもしてきます!」

「ふふっ、はーい」

 

私は逃げるように浴室へ向かったのだった。

 

 

 

「んーしぶとい……こんなのあったんだなぁ」

 

風呂場の汚れと格闘しながら思わず呟く。

自分以外の人が使うとなると、場所などの理由で普段は目につかない汚れまで気になり始めてしまった。

人だけじゃなく物も見られることで綺麗になるんだなぁ。

 

「あわちゃーん! お皿洗い終わったけどどこにしまえばいい?」

 

そんなことをしていたら予想以上に時間が過ぎてしまったようだ、台所からましろんの声が聞こえてきた。

 

「えっと、お皿は上の棚の右側でー……」

「はいはい、右側右側……ここかな?」

 

お風呂掃除を続けながら答えるも、言葉だけでは流石にましろんが分からないと気づき、正確な収納場所を教える為掃除を一旦中止し台所へ向かう。

あれ、そういえば料理してるとこ見てたからましろんも場所分かるのかな?

いや、あらかじめお皿は必要分テーブルに出してたはずだから分からないか。

……あれ? 何のために棚から出してたんだっけ?

 

…………

 

「やっべっ!?」

 

家の中とか関係なしに大急ぎで台所に駆けていく。

あの棚の中には『あれ』が入っているはず!!

 

「あ」

「あ、あわちゃん……えっと……これは中々の代物だね……」

 

だがどうやら手遅れだったようだ。

ましろんの視線は、私が事前に隠蔽を図っていたものにくぎ付けになっている。

ましろんが目を離せないもの、それは一つのゴミ袋だった。

だがただのゴミ袋ではない、そのあまりに悲壮感漂う様は墓場と呼ぶ方がふさわしいだろう。

名を与えるなら『ストゼロの墓場』、それは私が飲んだストゼロの空き缶だけが無数に捨てられた集合体であった。

 

「いや……なんかさ、ダークファンタジーのゲームとかで人が無数にくっついたみたいな化け物とかよく出てくるじゃん。僕は今、あれを見たときと同じ心持ちだよ」

「違うんです、一袋にまとめて捨ててる上にゴミを出す日が運悪く合わなかっただけで、短期間にそんな量飲んでるわけじゃないんですはい。だからその、違うんです」

「うん、そうかそうか、オーケーオーケー、完璧に理解した。だから落ち着いて」

「うがあああああああぁぁぁぁ!!!!」

 

羞恥、絶望、あまりの収拾が付かない感情の嵐から奇声とともに頭を抱えてしまう。

まさかこれを見られてしまうとは――狂気をゴミで再現してくださいという課題を出されたときに大正解間違い無しのこれを!!!

 

「大丈夫、人の価値はゴミ袋なんかじゃ決められないものだよ。僕はあわちゃんの為ならこんなの余裕で受け入れられるさ」

「ましろん、それはそれでパートナーの狂気に呑まれる悲劇のヒロイン感でてるよ……」

「いや、そんなつもりはないんだけど……」

 

前の日のフラグを見事に回収してしまったその後、私が完全に立ち直るまで一時間ほどの時間を要したのだった……

 




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

あわましお泊りコラボ4

「――ってことがあったんですよ。以上あわちゃん宅襲撃のレポートでした!」

「やっと終わった……公開処刑とはこのことですね、聞いてるとき耳を塞ぎたかったですよ」

 

夕食の後片付けが終わり、機材など諸々の準備が完了したのでいよいよメインの配信が開始されている。

今現在はましろんが今さっきまでのエピソードたちをそれはもう詳細にリスナーさん達に報告を終えたところだ。

ええそれはもう事細かく例のストゼロの墓場の話まできっちりされましたとも!

 

コメント

:てぇてぇ

:あかん、ほんとうにてぇてぇ ¥10000

:こんなの……耐えられるわけが……あら^~(浄化

:お泊りとかいうS〇Xほんとすこ、ましろんからの提案というのが尚たまらん

:料理のさしすせそ『砂糖 塩 ストゼロ 醤油 味噌』

:とんでもないヤバイブツかと思ったがストゼロ缶でホッコリ

:↑ニキ環境に適応してますよ

:なんだその言い方www

:ストゼロの缶の集合体……銃の悪魔ならぬストゼロの悪魔か

:周囲1000mのすべての女性と胸囲1500mの18歳以上の大人にセクハラする能力持ってそう

:胸囲1500mで草、対象が謎過ぎる

:ストゼロ『…テ…ステテ…』

:ヒェッ!?

:てかこのましろんに食われそうな清楚なライバーは誰? 新人さんか?

:新人じゃないぞ、活動休止から復活したんだぞ

:活動休止どころかほぼ毎日配信してたんだよなぁ

:清楚なあわちゃんがましろんにメス堕ちさせられると聞いて ¥50000

:というか昔はこのましろんがリードする感じが普通だったんだよなぁ、なんか懐かしいわ

:今も昔もどっちもすこ

:これは理想的古参勢

<相馬有素>:推しが幸せそうで嬉しいのであります! スパチャ送りたいけど上限来てるのであります!

:有素ちゃん(泣)

 

それにしてもえげつない数の同接(同時接続数)だなぁ、コメントが流れる速度が爆速過ぎて目で追うだけでも大変だ。

初オフコラボで初お泊りとかもうコラボというより一つのイベントだもんな、せっかく来てくれた皆に楽しんでもらえるよう頑張るぞ!

 

「さて、それじゃあ前置きはこれくらいにしまして、さっき大まかに説明したけど今日はあわちゃんの新衣装を皆で考えていこうと思うよ」

「皆のファッションセンスを心より期待しております!」

「良さそうなアイデアが出たら僕が簡単なラフを描くからそれの感想もよろしくねー」

「それじゃあ私たちも考えますか! ましろん的には見えてるビジョンとかあります?」

「んー、そもそもあわちゃん用かシュワちゃん用かで迷ってるんだよねぇ」

「あー……」

 

そういえば二律背反な生命体だったな私、コメディ寄りと清楚寄りであまりにギャップがあるから服の一貫性がとれないんだ。

今もシュワはシュワ、あわはあわで服装を完全に使い分けている状態だ。というかライブスタートの時は別人扱いすらされたしね……

んーでもなぁ~……

 

「せっかくましろんに描いてもらうのならなるべく多い回数着れる服を私は望みたいですが……」

「お、シュワちゃんとあわちゃん両用ってこと?」

「はい。でも難しいですよねぇ……」

「うーん確かに悩みどころだけど……いいじゃん考えてみようよ。いいアイデア出るかもしれないし」

「ほんとですか? やった!」

「リスナーの皆もその線で考えてみてくれると嬉しいな」

 

コメント

:りょ!

:ましろんに自分の案を描いてもらえるとかそれだけでお金取れる

:確かに、凄まじいチャンスなんやな

:はいはいはい! ストゼロの着ぐるみ! これしかない!

:あ~それ、答えだね

:草

 

「いや大不正解ですよ! さっきの話聞いてましたか!?」

「まぁ待つんだあわちゃん、僕たちは完全無欠じゃない、何事もやってみないと結果は100%分からないものだよ。一度僕が描いてみるから是非の判断はその後にしよう」

「いや、ましろんが今隣にいますからはっきり分かりますけど目が物語ってるんですよ、「あ、これおもしろい」って」

「もしかすると何かの化学反応でゆるキャラ的なかわいさが生まれるかもしれないでしょ!」

 

目を輝かせて恐ろしいスピードでペンタブを操作していくましろん。

そして出来上がったのは巨大なストゼロの缶に首から下をすっぽりと収納し、プルタブ部分から顔だけひょっこりと出した淡雪の姿だった。

 

「ふぅ、いっちょあがりだね」

「いやいや何達成感出してるんですか、まぁシュワの衣装としてならいいでしょう。いや本当はだめですけどね? これを着たら人として大切なものを失う気がしますから。でもまぁ妥協に妥協を重ねて良しとしましょう。でもですよ、仮にも清楚気取ってたあわがある日突然この衣装を着て「今宵はいい淡雪がー」とか言い始めたらそれはもう事件ですからね?ましろんも同期の中に人体の95%がアルミで出来てるやつがいたらビビるでしょ。それはもうライバーではなくSCPオブジェクトだよ」

「まぁライブオンだし居てもいいんじゃない? あと切り忘れという似たような事件を既に起こした君が何を言うか」

「確かに」

 

コメント

:流石に草

:納得するのか笑

:あわちゃん、あなたは改造されたんです、その首から下をストゼロに置き換えられて、今のあなたはストゼロ人間なんだ!

:無意味な改造はやめなされ

:ショ〇カーもドン引きな改造法

:これが芸術ってもんですかね

:ストゼロ人間ってなんやねん……

:SCP-0000 シュワちゃん オブジェクトクラス:Safe 

:むしろOutやろ

 

 

「さてあわちゃん、この衣装、是非の程はいかがかな?」

「大大不正解ですよ!」

 

 




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

あわましお泊りコラボ5

私が盛大なツッコミを入れたその後、一個目のアイデアが終わったということもあり堰を切ったかのように大量のアイデアがコメント欄に流れ始めた。

 

コメント

:聖様を倣って全裸一択! 

:逆バニー!

:仮〇ライダーV3!

:健康的でセクシーなやつ、ホットパンツとか

:清楚=爽やか=炭酸=ストゼロということが出来るからレモン柄に泡を付けた感じのワンピースとか良さげ

:右半身がシュワちゃん、左半身があわちゃんでそれぞれの側を見せて喋るあし〇ら男爵方式

 

いやぁそれにしてもカオスなコメント欄ですな……まともなアイデアと明らかに大喜利目的のネタアイデアが交ざって、これだけで『リスナー渾身の新衣装案集』みたいな感じで一つの動画として成立しそうな勢いだ。

 

「もうツッコミ追い付きませんねこれ……しいて言うなら全裸って衣装じゃないんですが、裸の王様ですか私……」

「まぁまぁ、でもセクシー路線とかは面白いかもしれないよ?」

「確かに無しではないですよね、シュワとか似合いそうですし。でもあわの清楚とセクシーってマッチってするのでしょうか?」

「魅力というものはギャップから生まれるものでもある。普段清楚な服を着ているからこそ肌が出たときの淫靡さが一層際立つ。ホットパンツとか試してみる価値ありありだと思うよ」

「なるほど!」

 

私もすごく納得がいく説明だったので期待に胸膨らませてましろんの手元と描かれていく画面を凝視する。

一切止まることなくすらすらと、でも自信溢れる力強さを確かに秘めたイラストラフが完成した。

うん、確かにコンセプト通りホットパンツから出るしなやかな足が魅力的だ。淡雪は意外と身長が高いから尚見栄える。

でも、でもね……

 

「なんでポケットのところの布が無いんですかましろん……」

 

本来はポケットがあるべき場所に布地か一切存在しないため、中の、えと、その、下着が少し見えてしまっているのですがっ!

 

「私の知ってるホットパンツじゃないですよこれぇ!」

「落ち着きなされあわちゃんよ。いいかい、これは見せてもいいパンツなんだよ」

「パンチラならまだしも清楚が常に見せていいパンツなんてこの世に存在しませんよ!」

「見えなくていいパンツなんて存在しない!!」

「なにいきなり名言みたいなこと言ってるんですか……」

 

コメント

:ふーん、エッチじゃん

:黒い布が見えてアッー!!!!

:抜いちゃだめだ抜いちゃだめだ抜いちゃだめだ

:最低だ、俺

:ほんの少し見えてるだけのはずなのに異様に書き込まれてるおぱんつに草

:ましろんはやっぱり皆の希望なんやなって

 

「確かに素晴らしいことは認めます、内心歓喜してますしシュワがこの場に居たら「オカズGETだぜ!」って言ってた可能性は否定しません。でも今の私は清楚として抵抗しなくちゃいけないんです!」

「よし分かった、それじゃあパンツを見えなくすればいいわけだね。よし、それじゃあ最初からパンツを履かなければいいわけだ!」

「おいいいいぃぃぃ!?!?」

 

控えめに見えていた黒の布が消されてそこに鼠径部と思われる肌色が足される。

これ正面からだからまだ大丈夫かもしれないけど、側面から見たら絶対奥のだめなところ見えちゃうだろ!

 

「捕まる! この服で外出たら捕まるって!」

「大丈夫あわちゃん。これはね、見えてもいい股間なんだよ」

「言いたかっただけでしょそれ……」

 

コメント

:ラジオ体操第一、よーい! まずは手を上下に動かす運動から! はい! いちにっ、いちにっ!

:喜びに胸を開いたんやな

:¥50000 

:えっち前リョーマです。現在無我の境地にいます

:あわの呼吸、肆伍肆伍ノ型、白濁液

:二人のツッコミとボケが正反対になってて草

 

それからはバドガールならぬストガールや露出抑え目のキャンペーンガール風など様々な意見がいくつもペンタブ上を舞った。

そしてそこから最も多くの支持を集めたのがこれだ。

レモンの色である黄色のスカートに、炭酸のシュワシュワを意識した水玉模様を少し幾何学を意識したデザインで配置したブラウスを合わせた衣装。

更には雪の結晶のイヤリングとネックレスのアクセサリで淡雪要素と-196℃を表現している。

あわとシュワの調和がばっちりとれており、私の感想としても非の打ち所がないデザインだ。

 

「ふぅ、運営さんと相談もあるからまだこのデザインで確定とは言えないけど、いいものができたね」

「そうですね。ましろん、そしてリスナーの皆様方、本当にありがとうございます!」

 

さて、もう今回の配信の目的は終了したから、後はお風呂入って歯磨きして寝ましょう!

 

「ましろん先お風呂入っていいですよー。お客様優先でどぞどぞ!」

「ん? 何言ってるの? 一緒に入るんだよ?」

「……はいぃ?」

 

今なんと……?




sillaさんから頂いた『ストゼロウーマン』『ストゼロの悪魔』『ストゼロの着ぐるみ着用あわちゃん』の三点セットファンアートのご紹介です。
全体的にうますぎワロタ。

【挿絵表示】


【挿絵表示】


【挿絵表示】

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

あわましお泊りコラボ6

「なにやってるのあわちゃん? 早くお風呂入ろ」

「え、いや、だからお先に……」

「一緒に入ろ?」

 

当たり前のようにそう言ってくるましろんにリアクションすらうまくとれないまま唖然としてしまう。

え? これって言葉通りの意味だよね? なんかの隠語とかじゃないよね?

だとしたら……一体何が起こっているんだ!?

 

「まさかましろん酔ってる? でも今日の料理にはストゼロは入れなかったはず。だとしたら……聖様が放つ毒電波でも受信したのか?」

「聖様に謝りなさい。というか忘れたの? 最初に一緒に入ろうって誘ったのあわちゃんなのに」

「え?」

 

どういうことだ、そんなの記憶にないぞ。まさか海馬聖様のエネミーコントローラーの仕業か?

ぶっかけフェイスホワイトドラゴン! 滅びのカルピストリーム!!

……なんでもない。

 

「ほら、前にマ〇カ配信したときに銭湯で裸の付き合いを所望するって言ってたじゃん」

 

シュワの時の話かよ!!

ああ、でも確かにそうだ。断られる前提で言ったけどまさかの「あわちゃんとならOK」という返事がきていたはず。

でもまさかここで伏線回収になるとは思わんかった!!

 

「で、でもうち銭湯じゃないですよ?」

「んー、まぁそうだけど似たようなものだからいいでしょ」

「そんな適当な……」

「むー、僕の風呂が入れないというのかぁ!」

「いや入るのは私のお風呂なんですが」

「あははっ、確かにそうだ。でも一緒に入りたいのは本当だよ。あわちゃんは嫌?」

「いや、びっくりしただけで嫌ではないですよ。でも……襲われても知りませんよ?」

「大丈夫、長い付き合いの上であわちゃんに信頼があるからね」

 

なぜそこまで自信たっぷりにそんなこと言えるのだろうか? 私の記憶では事あるごとにセクハラ言動を連発したはずなのだが……

まぁでもましろんが一緒に入りたいって言うのならいっか。どうせ修学旅行みたいなノリだろうしね。やましいことなどまさかないない。

うっ……でも体型見られるのちょっと恥ずかしいかも……最近運動できてなかったからもしかすると……そうだ!

 

「それじゃあ一応バスタオルをお互い体に巻いてください、体洗う時も見ない。それならどんとこいです!」

「え~……まぁいっか、おっけ! さっそく行こうか。てなわけで配信音声ミュートしまーす。少し待っててね」

 

コメント

:あ~たまらないですわ~

:神回 ¥20000

:僕はね、お風呂のバスタブになりたかったんだ

:そうか……なら、俺が代わりになってやるよ、任せろって!

:いいや譲らん! 絶対に譲らんぞおお!!

:あれー?

 

 

 

「ふ~、いやぁお風呂はいいねぇ。力が抜けて身体が溶けそうだよ」

「そ、そうですね」

 

私は緊張で体ガチガチなんですがー!!

現在、お互い髪と体を洗い終わり、本当に二人湯船に浸かっております。

少し狭めのバスタブだからさっきから肩とか普通にくっついてます。

バスタオルを巻いているとはいえましろんの方を向くとセクシーな鎖骨が――

これは直視できない……

 

「あわちゃんってさ、結構あるよね」

「な、なにがです?」

「バストだよ。素晴らしいものをお持ちのようだ」

「あ、ああなるほど。そうでもない気がしますが……」

 

相変わらず視線はお湯に向かい下げた状態で応える。

 

「いや、僕と比べるとやっぱり大きいよ。マ〇カコラボの時ツルペタって言われたの忘れてないぞー」

「いやでも、それはアバターのましろんに対して言いましたから」

「じゃあリアルの僕の胸は大きいの?」

「……はい」

「あー嘘ついたー! さっきから視線外してるくせになんで分かるのかなー?」

「ち、ちらっと見えたからですよ! あ、見えたって言ってもタオルの上からですよ!」

「ほんとー? ん~……やっぱり納得できないなー。ほら、今しっかり僕の胸見て判断してよ」

「え、ええ!?」

「はやくはやく!」

 

ううむ、これはやらなければ納得してもらえそうにないな……正直サイズが分かるくらいまでは見てなかったしね。

まぁバスタオルの上からだし問題ないか、そう思い視線をましろんに向けたのだが――

 

「え?」

「にひひっ」

 

本来ならタオルで隠されているべき場所――そこには間違いなく人の柔肌で出来た控えめな膨らみが横に二つ並んでいた。

その代わりにタオルはましろんのお腹付近まで下げられており、更にましろんはまた悪戯っぽく笑っている……これはつまり……

!?!?!?!?

 

「キャアアアァァ!! ましろんのエッチ! 破廉恥! 聖様ーー!!」

「だから聖様に謝りなさい」

 

そんなに長風呂でもないのにのぼせてしまいそうな時間でした……

それにしても今日のましろんは一際テンションが高いな、一体どうしたのだろう?




sillaさんから頂いた『200万UA突破記念ファンアート』のご紹介です。

【挿絵表示】

いつも皆ありがとう!

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

彩ましろより推しの親友へ

「よし、そろそろ寝ようかあわちゃん」

「そうですね」

 

お風呂を上がり既に配信も終了した為、もう今日は寝るだけだ。

いやぁそれにしてもまぁ盛り上がった配信だった、どうやらかたったーのトレンドもかなり上位に昇ったようだ。

良い仕事ができた後だから気持ちよく眠れそうだ、ましろんの隣に行き私も寝ることにしよう。

うん、もうね、なんかお風呂の時点で予想出来てたけど当たり前のように一緒に寝ることになったよね。

もう混乱してても仕方ないから楽しむことにしたよ、うん。今日は神様がくれたご褒美の吉日だと思うことにしよう。

同衾だぜヒャッハー!!

 

「どう? あわちゃん寝れそう?」

「ん~……正直微妙です」

「ん、なんで~?」

「すぐそばに小悪魔さんがいるからですよ~」

「ありゃりゃ、それは大変だ。でも僕は結構眠いかもー。今日はちょっとはしゃいじゃった」

「確かに今日のましろんは終始楽しそうでしたね。自宅に招いた以上楽しんでいただけたのなら安心しました」

「……もしちょっとやりすぎたかもならごめんね?」

「いえいえ、なんだかんだ私も楽しかったですよ。でもどうしたんですか? 県外に出たので旅行テンションみたいな感じです?」

「んー……こっから寝言!」

「はい?」

「いいかい、こっからは全て寝言なのです。なので変なこと言ってるなこいつとでも思いながら聞いてください」

「は、はぁ」

 

そういうとましろんは布団の奥まで潜り込み、私から顔を隠した状態になった。

なんだなんだ? さっぱり意図が読めないのだが?

だが頭上に?を浮かべた私を置き去りにして、ましろんは淡々と本人曰く『寝言』を語り始めた。

 

「僕ね、デビューからずっとあわちゃんのこと見てきたつもり」

 

それは、とてもとても、まるで雪の寒さから守ってくれるマフラーのような優しい声色で始まった。

 

「当時のあわちゃんは、いや、今もかな、言っちゃあれだけど器用じゃなかった。必死になって何かネタを見つけてきては毎日配信して、その度に心が擦り減ってるように僕には見えた」

「……はい」

「僕は頑張ってる子が好き。そういう人が報われてほしいと思ってるし、そういう世の中であってほしいと常に願ってる、はっきり言えばそういう子が推しなんだよ僕。だからそんなあわちゃんのことをずっと応援してた。きっとこれは淡雪のママだとかは関係なく、ただ一人のファンとして応援してた」

 

静かに紡がれていく言の葉たち、その葉一枚一枚には確かにましろんの心の熱が籠っている。

自然と私は目を閉じて、一つの音も逃さないよう、全てを受け止めようとした。

 

「焦り、不安、失意、きっと色んな感情があったんだと思う。初期からずっと見てきて悩みの相談とかも受けてた僕は気づいた。あわちゃんは配信を楽しむことができてないんだなって」

 

当時の情景が脳裏にフラッシュバックする。

大きく周りから人気に差をつけられて、なんとかしなければという思いに心を侵食され、それ以外のことを考えることが出来なくなっていた当時の私が閉じた瞼の裏に映る。

でも今の私はその光景を見てマイナスな感情を持つことはなかった。感じたのは『懐かしい』や『あの頃は迷走してたなー』などといった回顧の感情。思い出し笑いすらしてしまいそうになった。

きっとそれは――私が自分自身を受け入れることができたからだ。

 

「でも例の配信切り忘れから一気に変化が生じた。日に日にあわちゃんの声が明るくなっていった。笑うことも増えた。そして今日、直接会って確信した。自分で気づいてるかもしれないけど、配信中もそうじゃないときもあわちゃん生き生きしてた、楽しそうだった。だからね、僕もなんだかうれしくなってきちゃって……あははっ、ちょっとはしゃぎすぎちゃった、柄にもなくて恥ずかしい」

「ましろん……」

「良かった……本当に良かった……」

 

当時は勝手に私は孤独なんて感じてた。皆が雲の上にいるように感じて。

でも今では思い返すたびに傍に居てくれる人がいた。同期や先輩やマネージャーさん、そして今私の為に声を震わせて喜んでくれている親友。

特に目立つ学生でも無かった。就職先は真っ黒で口癖が「すみません」だった。でも私は幸せ者だよ、今かけがえのない人たちとかけがえのない時間を過ごしているのだから。

 

「おめでとうあわちゃん、ずっと応援してたよ。そしてこれからも応援してる、心音淡雪のファン第一号としてね。そして一緒に切磋琢磨しながらVTuber界を盛り上げていこう、これは彩ましろとして、ね」

「ありがとうましろん、今までも、そしてきっとこれからも」

「大好きだよ、あわちゃん」

「はい、私も大好きです」

 

お互いの手が磁石のように引かれあい、優しく、でも決して離れないように繋がれる。

さっきは眠れそうじゃないといったが、不思議と今にも温かな感情に包まれて眠ってしまいそうだ。

 

「おやすみ、あわちゃん」

「おやすみなさい、ましろん」

 

今夜は良い夢が見れそうだ――

 

 

 

「忘れ物ないです?」

「うん、ばっちり! それじゃあそろそろ行きますかね」

「気を付けて、また来てくださいね」

「うん、またね」

 

眠りから目が覚めた後、私たちはいつもと大して変わらないやりとりを交わし、昼頃になったところでましろんが帰宅することになった。

話の締め方がいかにもましろんらしいなと思いながら、小さくなっていく背中を見送る。

そして見えなくなり家の中に戻った私は――

 

「よし! 今日も頑張りますか!」

 

力強くそう言ったのだった――

 




sillaさんから頂いた『ホットパンツあわちゃん1・2』のファンアートのご紹介です。
うーんマーベラス。

【挿絵表示】


【挿絵表示】

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

晴先輩からのお誘い

「今日は折り入って雪さんにお願いがあって電話しました」

「え、お願いですか?」

 

ましろんが帰宅した翌日、今日はマネージャーの鈴木さんと打ち合わせがあり、いつものように配信の内容とかの話かと思っていたら開幕早々そんなことを言われた。

なんだろう、新企画のお誘いとかかな? でもお願いってニュアンスは初めてな気がするな。

 

「一期生の朝霧晴さんよりコラボの依頼が来てまして、それに参加して頂きたいんです」

「ま、マジですか!?」

 

と、とうとう来てしまったかこの時がッ!

ワルクラ配信の時意味深なこと言われてから内心ずっと心待ちにしていた晴先輩とコラボ……

何がお願いですか、むしろこっちからお願いしたいですよ。

ハレルン教論者である私なので、勿論快諾以外ありえないですぞwww

 

「是非参加させてください!」

「いや、そのですね、受けてくれるのは勿論ありがたいのですが、念のため企画の説明を聞いてからの方がよろしいかと……」

 

あ、あれ? なんだこの歯切れの悪い感じ、鈴木さんっぽくないぞ……?

確かにあの晴先輩のことだ、頭のねじが外れたんでそこにドライバーぶっ刺しときましたみたいな企画を持ってきている可能性は否定できない。

 

「えっと……何するんです?」

「詳細を説明しますね、情報解禁までご内密にお願いしたいのですが、実はライブ会場を借りての朝霧晴ソロライブが現在企画されています。演奏も生演奏でガチのライブです」

「え、会場を借りるって、実際に箱を借りてお客さんを呼ぶってことですか?」

「はい、現在ライブオンとして初めて試みですので、規模としては会場に約3000人+ネット配信を予定しています」

「3000人!?」

「はい。晴さんの人気を考えるとこれでも小さめかと」

「まじですか……」

 

3000人を音楽で一か所に集める……確かに私のいつもの配信でも膨大な人数が来てくれるけど、これが回線を通してではなく直接来てくれると考えると圧倒されるな。

 

「そんなわけで、雪さんにお願いなのですが」

「もう嫌な予感しかしません」

「晴さんがライブの大トリに雪さんとタッグでサプライズ新曲を歌いたいとおっしゃってます」

「ら〇ら〇るー☆」

「懐かしいですねそれ、誰でしたっけ? えっと、ど、どな、どなる……オワピでしたっけ?」

「やめてやれよ」

 

晴先輩確かに『すごいこと』とは言ってたけど、本当に予想外かつとんでもないものぶち込んできやがったな!

流石ライブオンの擬人化、期待はしっかり斜め上に打ち上げるその姿、天晴れなり、晴先輩だけに……ごめん。

 

「そ、そんな大役をどうして私に?」

「それは本人に聞かないとなんとも。ですが雪さんが出ないのならやらないとまで言ってますよ晴さん」

「え!? やらないってライブそのものをですか!?」

「はい、だから『お願い』なんですよ。まだ企画段階とはいえ正直ライブオンとしては更なる飛躍の為にライブを行いたいです。なので雪さんに力を貸してほしい訳です」

 

……分からん! 晴先輩が何を考えているのかさっぱり分からん! 後輩一人が出るか出ないかで自分がヒーローになれる舞台を可否できるの……?

 

「混乱するのは分かります。でもライブオン側もびっくりしてるんですよ、『あの晴さんが出てくれる』なんて」

「え? どういうことです?」

「晴さんって意地でも自分が主役の企画をやりたがらないんですよ。今までに何回も断られていて……」

「そ、そうなんですか!? うそ!?」

 

そんなことあるわけがと思い過去の晴先輩が出ているコラボ企画を思い返す。

――本当だ。二期生が入ってから今日に至るまで一回も『自分の為の企画』が存在しない。

あまりの存在感から気づかなかった……私が知らないのだからネット上でも気づいている人は少ないはずだ。

 

「でもなぜ……」

「晴さんは自分が『ライバーである』と同時に『ライブオンの社員である』ことも同等に大切に思ってるんですよ。簡単に言うと縁の下からライブオンを支えたいという思いが強いんです。兼業は忙しいからライバーに専念しないかと何回も声を掛けられてるんですけど聞く耳持たずで」

「なんだかすごく意外です。常に第一線を突っ走ってる感じだと思ってました」

「例えば後輩の為とかならどんな企画でも本気の本気で生き生きしてますよ。でも自分が主役となると嫌がるんです。根底の理由は本人のみぞ知るですけどね」

「不思議ですね、ライバー活動が嫌なわけではないんですか?」

「それは違うみたいですよ。「私がVTuber界を盛り上げるんだ!」って常日頃から言ってますし」

「うーん……」

 

本当に掴みどころが無い人だ、自由奔放のようにも見えるけど確かな意志も感じる。

 

「今回の企画も飲み会で冗談半分に出てくれませんかって聞いたら「シュワッチが最後に出るんならいいよ☀」って言われて奇跡が起こったと思いましたよ」

「なるほど、事の顛末は大体分かりました」

「理解が早くて助かります。それで、是非の程は……」

「喜んで受理しますよ」

「ほ、本当ですか!? ありがとうございます!」

 

驚いたのは事実だが、何よりあの晴先輩からのお誘いだぞ? 断るなんて我が人生にとってあまりに大きな損失!

しかも緊張はするがこの規模のライブなんて余りに貴重なチャンスだ、成功すれば一生の思い出になるだろう。

晴先輩に成長した私の姿を見せてやんよ!

 

「それでは随時連絡しますので、その都度よろしくお願い致します」

「楽しみに待ってます!」

 

これからしばらく退屈の心配は必要なさそうだ。

 




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

L-1グランプリ1

『皆こんみこー! マザーテレサのママにすらなりたい神成シオンママだよー! そして今日は愉快なお仲間さんたちが集まっています! 皆挨拶できるかなー?』

「「「「「「こんみこー!」」」」」」

『はいよくできましたー!』

 

コメント

:きたきた!

:久々の大型コラボや!

:もう聞こえた声の時点で嫌な予感しかしないの草

:今挨拶に合わせて缶飲料開ける音紛れてなかった?

:プルタブで挨拶するなシュワちゃん

 

プッシュップシュプシュ! カーン(乾杯の音)プシュプシュ!

はいはいはいはい現在思考回路にストゼロ流れまくってるシュワちゃんですよー!

晴先輩とのコラボはその規模故に準備に時間が掛かるので現在続報待ち。なので今回はシオンママ企画の大型コラボ、その名も『L-1グランプリ』に参加させてもらっちゃいました!

どんな企画かはこれからシオンママがAV女優の身体的パラメータが如く詳細に教えてくれるぞ、男は催眠音声を聞くときぐらい耳を勃起させて女は耳の処女膜貫通させて聞きやがれ!

 

『それでは改めまして、今回の企画ライブオン1グランプリ、略してL-1グランプリの司会進行兼ツッコミを担当するシオンママです! よろしくお願いします! それではまず企画説明ですね。某番組のイメージからお笑いでもするのかと思ったリスナーさんも多いと思うけど、当たらずといえども遠からずといった感じかな。ずばり! 今回集まってくれたライバーの皆には2人タッグでお題に合わせた即興劇をしてもらいます!』

 

その後も丁寧かつ簡潔に伝えられた企画内容を要約するとこうだ。

1・今回の企画は2人タッグのコンビで参加してもらっている。

2・シオンママがコンビごとにルーレットを回し、コンビは出たお題のシチュエーションに合わせた即興劇を行う。尚シオンママ以外の参加者はお題を発表されるまで一切知らない。

3・流石に即興劇なので前準備もできない二人だけでは流れがぐだぐだになる恐れがあるので、劇中は進行と実況役としてシオンママが参加する

4・劇の時間は3分間。この間に最も記憶に残る劇をしたコンビが優勝。

 

『劇がお笑い風になる可能性もあるから、さっきの当たらずといえども遠からずっていうのはそういう意味ね。でもこれはあくまで即興、つまり言葉では形容しがたい程のカオス空間になる可能性もあるということ、それがこの企画のみそなんだよ!』

 

コメント

:なるほど

:日常ですらカオスなのに更にカオスにしていくのか(困惑)

:なんかこれどっかの芸能プロダクションが演技レッスンでやってて所属タレントから地獄って言われてた気がするんだが……

:そりゃあこれを自分でやると考えたら絶対嫌だろ笑

:どんな気持ちで皆集まったんやろな……

 

『私も最初は内心誰も集まらないかもって思ったよ。でも集まっちゃうのがライブオン! 絶対皆「なんかやっとるやんwwせっかくやし参加したろwww」みたいなノリで来てるからね! そんな皆に地獄をみせてやるからな!』

 

私の場合は酒飲んだノリで参加してて酔いが覚めたあわが頭抱えてました、はい。

 

『でもねでもね、勿論大会形式の企画に出て貰っている以上景品も用意してあるんだよ! 優勝賞金として、なんとコンビ一人につき10万の20万円用意してありますよ! ママが奮発して自腹きっちゃいました、えへへ』

 

まぁ臨時収入とかボーナスみたいな感じだね、楽しみだなーふへへぇ。

 

コメント

:まじか

:ちょっと補充するわ ¥30000

:ママが自腹切るとか帝王切開かよ

:参加してるライバー全員10万円貰える前提で参加してそう

:ライバー「なんか参加すれば10万貰えるらしいでwwラッキー参加したろwww」

 

『あとね、参加者全員に大会参加に対する意気込みと、優勝賞金で買いたいものを聞いてきたよ! シオンママは優勝とは関係ないんだけど、参考までに用意してみたからどうぞ!』

 

シオンママの掛け声とともに画面に大きなテロップがババンと表示される。

 

名前・神成シオン

大会の意気込み・犯す

優勝賞金で買いたいもの・アナルストッパー

 

コメント

:んん!?

:アカンヘンな声出たwww

:犯すで大草原

:シオンママ……子育てに疲れちゃったのかな……

:合計10人も子供いるからね、仕方ないね

:アナルストッパーってなんやねん

:性意識が高すぎる

 

シオンママ、ようこそ私たちのシャングリラへ。

女子高とかも周りに男いないとレズビアンになるとか聞くしね、周りに個性的なお酒しかいないせいで純粋な水だったシオンママもアルコール発酵しちゃったんでしょ。

さよなら青き日々よ、乾杯。

 

『え!? あれなんで!? 私こんなこと書いてないよ!! 確かこのテロップを用意してくれたのは聖様だったはず……コラ聖様ぁ!!』

「こちら聖様。失敬、こちらのミスでシオン君の答えだけ私の答えとすり替わっていたようだ」

『絶対わざとでしょ! 早く直したのだして』

「了解」

 

名前・神成シオン

大会の意気込み・死んでも面倒見る

優勝賞金で買いたいもの・孤児院

 

『そうこれ! これが正しいのだよ! まったくもう!』

 

コメント

:なんかこれはこれで闇が深い気がするんだが……

:裏で人類補完計画とか企んでそう

:大会への思いがガチすぎる

:主催者の鏡

:修正後も修正が必要なの草

 

『さてさて、前置きはこのくらいにしてそろそろ企画始めようね! 意気込みとかは個々が登場してくれた時に紹介するからよろしく! じゃあ開幕の先駆けを走るコンビはこの二人、心音淡雪(シュワちゃん)と宇月聖の『放送事故ンビ』の登場だああ!!』

 

お、まさかの一発目ですか!

 




sillaさんから頂いた『淡雪新衣装案』のファンアートのご紹介です!
ましろんと考えてたやつですね。
これは清楚ですね、間違いない。

【挿絵表示】

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

L-1グランプリ2

「さて、私たちの出番みたいだよ淡雪君。盛大に決めてやろうじゃないか」

「そうですね聖様。一発目らしく続く者たちへのお手本となる放送事故を見せてやりましょう」

『シュワちゃん、放送事故は狙って起こすものじゃないから放送事故なんだよ……』

 

コメント

:草しか生えない

:コンビ名の時点で落ちるのやめろ

:仮〇ライダー主人公と戦隊ものレッドが手を組んだみたいな感動がある。

:物質と反物質が手を組んだの間違いでしょ

:配信からBANという名の対消滅が起こるんですね分かります

:せめて周りを巻き込まないであげて……

 

『聖様はさっき出したからいいとして、シュワちゃんの意気込みと賞金の使い道も聞いてるから出すね、どうぞ!』

 

名前・心音淡雪(シュワちゃん)

大会の意気込み・ぶっちゃけ今日ノリで来たんで!

優勝賞金で買いたいもの・サ〇トリー

 

コメント

:人生舐め腐ってて草

:ラ〇ウ葬儀絶対参加型ノリ来訪ネキの生まれ変わりかな?

:戦略兵器みたいに言うな

:意気込みの軽さと賞金からくる野望の大きさのギャップがえぐすぎる

:この時の10万は、現在の紙幣価値で10万円である!!

:変わらねぇじゃねぇか

:まさかの買収希望者にサ〇トリーもお顔真っ青

:そりゃあ10万で国内屈指の大企業を買おうとする奴を見たら義務教育の敗北を感じるわ

 

『はい、それじゃあお題を決める為のルーレットを回すよー! 皆画面に注目!』

 

画面にルーレットが表示され、そこには王道のやりやすそうなシチュエーションから意味不明と言いたくなるシチュエーションまで大量に候補が並んでいる。

 

「なるほど……まぁどれが来ても余裕でしょうな。ねぇ聖様?」

「うむ、むしろ3個のシチュエーションを合わせてやってもいいくらいさ」

『お、そんなこと言っていいのかな? 本当にやっちゃうよ?』

「「だめだね~だめよ~だ~め~なのよ~」」

『もうこの子たちは……はい! もう回しちゃうね! 地獄へのカウントダウンのスタートだ!』

 

せわしなくルーレット上を巡る針、皆が息をのむ中針がさした運命の答えは――

 

『はいはい! お題はコンビニで決定しました!』

 

お、これは相当当たりなんじゃないか? かなり融通が利きそうなお題だ。

さて、問題はどうやって事故らせるかか……聖様とのコンビネーションが必要不可欠だな。

まぁ私たちの性欲で固く結ばれた絆があれば向かうところ事故しか無しだ、肩の力を抜いていこう。

 

「聖様何かやりたい役あります?」

「うーん……店員かな」

「承知です、それじゃあ私は客で」

『よし! 準備はできたかな? まぁ出来てなくても始まるんだけどねー! それでは今から三分間、ここはコンビニです。よーいスタート!』

 

掛け声とともに脳内の認識を配信から劇の場に書き換える。

私は客なのだからまずは来店からか。

 

「ぅぅ寒かった……今日は何買おうかな……」

「イラマしてくだっしゃいませー!」

「ん? そこの店員さん今なんて言った?」

「いらっしゃいませー!」

「なんだ、やけに早口だったから聞き間違えただけか」

『クビになればいいのに……はいはい、今シュワちゃんがコンビニに入店しましたよー!』

 

コメント

:うわぁ(ドン引き)

:開幕からぶっ放してんなぁ……

:シオンママ本音漏れてますよ

 

さて、店に入った後は商品の物色だな。

 

「あったかい飲み物とか買おうかな……あ、漫画の新刊置いてある」

「そこの麗しいお客様、ちょっといいかい?」

「はい?」

『おおっと! ここで店内を物色中のシュワちゃんに聖様が話しかけた!』

「うちの店で新しくビデオを置き始めたんだ、よかったら見てくれないかい?」

「え、ビデオって映画とかですか? いいですね! 何があります?」

「とりあえず淫術廻戦、竿の上の捕虜、ウォシュレット・ネヴァーザーメンを置いてみたんだ」

『全部パロディものAVじゃねーか!』

「ワイフオンは置いてないんですか?」

『シュワちゃんもライブオンのパロディを作ろうとしないの!』

「あるよ」

『あるの!? すでに手遅れだった!?』

 

コメント

:えええ……

:これが日常会話ってまじ?

:いつもの配信でも似たようなもんだし日常日常

:パロディものAVって単語が出てくる時点で相当シオンママも汚染されてるな

:放送事故どころか全編に渡って放送できるシーンが無いんですがこれ

:シオンママいないとツッコミ不在で大変なことになってたな

 

「まぁとりあえず買うかどうかは後で決めますね、先に他見たいので」

「勿論いいよ、この聖様が店長を務めるコンビニ三大欲求にはあらゆる品物が置いてあるからね」

「はーい」

『お店の名前もっとどうにかならなかったのか』

「ちなみに三大欲求の内訳は食欲0.1・睡眠欲0.1・性欲9.8だよ」

「すごいなこの店、そこらのエロショップの方がまだコンビニエンスしてるじゃん」

『はいはい! 時間も来てるからそろそろ商品選ぶ!』




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

L-1グランプリ3

シオン先輩に急かされたので、コンビニの商品選びから会計シーンに移行する。

このままでは制限時間の3分間を商品選びだけに使ってしまいそうだったので、優勝を狙うためにはこれはこれでありがたや。

 

「それじゃあこれらの会計お願いします」

『さぁさぁ、シーンは変わりましてシュワちゃんが選んだ商品をレジに置きました!』

「承知した、一緒にレジ横のホットスナックなんてどうだい? 聖様のおすすめは肉まん二つにフランクフルト一本のふたなりセットだよ」

『セクハラで捕まってしまえ』

「ガング〇たまごちゃんフェチなんでおでんの玉子ください」

『この世から出禁になってしまえ』

 

コメント

:ごめん耳が腐ったかもしれん、今ガング〇たまごちゃんフェチって言わなかった?

:むしろ腐っていてほしかった程の罪深い性癖を聞いてしまった

:特殊性癖過ぎて遺伝子が困惑してそう

:聖様の渾身のボケをそれを上回るボケで対抗するのやめろwww

:進行役にツッコミを丸投げしてるのほんと草

 

「さて、おでんはこれでいいとして、淡雪君は他に何を買ったのかな?」

「まずはストッキングですね、伝線したりで替えのものが少なくなってきたので」

「こっ、ここで装備していくかい? はぁ……はぁ……ごくり」

「RPGの防具屋の物まねお上手ですね」

『防具屋がとんでもない風評被害を受けてる気がするよ……全ファンタジーの防具屋さんごめんなさい!』

「それにしてもさっきの性欲9・8割発言からストッキング無いかなーとか思ってたから、置いてあって安心しましたよ」

「何を言ってるんだい? ストッキングは性欲区分だよ?」

「ああ、だからスクール水着の隣に置いてあったんですか。ニッチ層の取り込みも万全ですね」

『助けて、謝罪対象が増えていく……』

「さて、次は何を買ったんだい淡雪君?」

 

ふむふむ、なるほど、こういう流れで残り時間を押し切る感じか、OKOK完璧に理解したぞ聖様。

そうだな、次は……

 

「次はストゼロですね。もうストゼロって入力したら検索予測にシュワちゃんって出てくるくらいですし、買わない方が不思議かと」

「こ、ここで装備していくかい? はぁ……はぁ……ごくり」

『え? 装備ってどこに!? 人体にストゼロを装備することは想定されていないんだよ! 後なぜ興奮してる!?』

「え、いっ、いいんですか? それじゃあちょっと試しに装備しちゃおっかな、えへへ」

『ねぇなんで会話成立してるの? もしかしてママの方がおかしいの?』

「せっかくだしさっきのストッキングもここで装備してしまおう! なぁ淡雪君!」

「いいですね! なんかそうなると新装備を楽しみたいのに今の装備が邪魔な気がしてきました。ちょっとストゼロとストッキング以外装備外しますね」

「あはぁ~いいよこれ! 今の君ならパリコレだって出場しても注目の的さ!」

「ちょっとフランス行きの飛行機予約してくる」

『待って! このままだと全裸にストッキングとストゼロを装備しただけの変態がランウェイにこんにちはすることになるからストップ! 日本の恥だよ!』

「ねぇ聖様、今日本の恥部ってどこかから聞こえませんでした?」

「確かに、そんなに褒められると照れてしまうな。今度からコンビ名をライブオン日本恥部に改名しようか?」

「なんか日本恥部って日本支部みたいに聞こえてかっこいいですね! ライブオンもグローバル化ですな。まぁパリでグローバル化したのは私の恥部なんですがな! はっはっは!!」

『もうこの子たちの飼育キット誰か作ってくれないかな』

 

コメント

:なんだこれ(歓喜)¥2000

:防具屋「使用済みの防具は元値より高く買い取るよ(ニチャア)」

:これが今話題のランウェイで笑われてですか

:パリコレなら一周回って最先端ファッション扱いされそう

:もうほんとこいつら最高やな

:これが即興劇ってマジ? 阿吽の呼吸かよ

:即興劇というよりコントになってるやん笑

:ストゼロを装備(哲学)

 

ピピピピッ! ピピピピッ!

 

『は、はーい! 三分間経過したのでここまで! 疲れた……なんで私の方が地獄見せられてるんだろう……』

 

時間終了を告げるアラームが鳴り響き、私たちの出番はここで終了した。

もっと時間があれば更に盛り上げられそうだったけど、それでも結構いい線いったんじゃないかな? 結構コメントが勢いよく流れてた気がする。

 

『二人ともお疲れー。一人ずつ感想を聞こうかな。まずは聖様からどうぞ』

「そうだな、劇を演じてる感じがほとんどなくて自然体でいけたと思う。淡雪君と私の思考相性の良さが成せる業なんじゃないかな。きっと体の相性も良いと思う」

『最後の発言は無視するとして、次はシュワちゃんどうぞ』

「最後が気持ちよかった」

『次はシュワちゃんどうぞ!』

「ごめんなさい。まともな感想としては手ごたえを感じましたよ。賞金楽しみにしてますね」

『おおっと最後にきっちり後続コンビへの煽りも入れたところで、そろそろお二人には観戦に戻ってもらうね! 以上放送事故ンビでした! 皆拍手で讃えてあげて!』

 

「「ありがとうございました!」」

 




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

L-1グランプリ4

通話から離脱し、後は後続チームの劇を楽しむだけとなった。うーんいい気分だぜ! 最高にハイってやつだ!

さぁ、この生きる放送事故、VTuber版江〇2:50と呼ばれる私を打倒する者は現れるのか、見ものですな。退屈させないでくれよ。

 

『よし! それじゃあ次のコンビに登場してもらおうか! 次のコンビは相馬有素ちゃんと祭屋光ちゃんの元気コンビだ!』

「やっほー! 祭りの光は人間ホイホイ、祭屋光でーっす!」

「全ての道は淡雪殿に通ずる、相馬有素なのであります!」

『ハイ自己紹介ありがとう! 今回もコンビで参加だしなんか最近二人仲いいよね?』

 

あ、確かにそれは私も最近同じことを思っていたかも。

なんか近頃になってこの二人でコラボしてるところが結構散見されるようになったんだよね。

普段のテンションが近いからなのかな? 好みとか色々違いそうな二人だけど意外と良いコンビネーションを見せているようだ。

 

「はい! 外堀から埋めるために淡雪殿と近しい三期生を攻めていたところ、光殿と思いのほか話が盛り上がりまして今に至るのであります」

『わー動機が不純だぁ……』

「ふっふっふ、いつかは光が有素ちゃんの憧れの先輩ポジションになってしまうね」

「はっ、己惚れるのはやめるのでありますこのロリ巨乳」

「なんだとこらぁ! 光はロリじゃないぞ! ちゃんとお酒も飲めるんだぞ!!」

「失礼、合法ロリの間違いだったのであります」

「ロリの部分を訂正しなさーい!!」

 

この通りプロレスだってなんのそのといった感じだ。

私と聖様とかましろんとかの関係がそうだけど、こういうのって相手の信用がないと成立しないからね。仲が良い証拠なのだ。

有素ちゃんは私の狂信者過ぎて他のライバーとの関係構築が実は少し心配だったのだが、意外と社交派なのかもしれないな。

 

『でもこれだけ仲がいいとシュワちゃんが嫉妬しちゃうんじゃないかな~? ほら、きっと今もそのいちゃいちゃ見られてるよ~?』

「はっ!? ち、違うのであります淡雪殿! あれなのであります! 私にとって淡雪殿を正妻とするなら光殿はオナホールなのであります!」

 

訂正、何言ってんだこいつ。

 

「ん? オナホールって何?」

「自家発電装置であります」

「え、光って有素ちゃんにとって自家発電装置なの? どれだけの価値があるのかさっぱりなんだけど……」

『なるほど、有素ちゃんも下ネタ大好物な感じなんだね、流石シュワちゃんの影響を受けただけある。これは手のかかる子だ……』

 

コメント

:草

:先輩をオナホ扱いした後輩がいるってマ?

:それよりよっぽど酷いストゼロが三期生にいるからセーフ

:この二人はあほの子同士がじゃれてるみたいで面白いからすこ

:お互いなんにも理解できてなくてもノリで押し切ろうとするから会話が意味不明になるんだよなぁ

:意味不明過ぎて会話内容を考察する人が絶対現れるのホント草

 

『はい、そろそろ二人の意気込みと賞金の使いみちを教えてもらおうかな! テロップドーン!』

 

名前・祭屋光

大会の意気込み・全力で楽しむ!

優勝賞金で買いたいもの・PF5

 

名前・相馬有素

大会の意気込み・私より先に淡雪殿と組んでた聖殿をヤル

優勝賞金で買いたいもの・淡雪殿

 

うん、光ちゃんは見てて安心するなー。ほんわかするよ。有素ちゃんはちょっと校舎裏行こうか。

 

『こら有素ちゃん! 全世界の前で人身売買と先輩襲撃の予告をしないの!』

「襲撃はさておいて人身売買ではないのであります! まぁ淡雪殿の純真バイバイにはなってしまうかもしれませんがぐへへへへへ」

『ずっと口に哺乳瓶ぶち込んで喋れなくしておいてやろうか……光ちゃんはゲーム機か、光ちゃんらしいね!』

「えへへ、昔から好きだったゲームのリメイクが出てるんですよ! もう一度あの殺伐とした世界で鮮血溢るる泥臭く命がけの戦闘がしたい……」

『だめだ今のをまぁこの程度ならと思ってしまった。私はもう一般社会に帰れないかもしれない……』

 

コメント

:襲撃をさておくな ¥6000

<宇月聖>:ヤラレたらヤリ返す、聖様が可愛がってあげよう。淡雪君は私のベストローターだ、渡すわけにはいかないな

:強者の余裕、ワカラセ展開かな?

:ライブオンでは同僚をアダルトグッズで例えるのが流行ってるの?

:なるほど、最近たまに聞く小学校で渾名禁止はこれを防ぐためだったのか

 

『はいはいそろそろルーレット回すよー。気楽にいられるのも今のうちだけってことを教えてやる!』

 

さあさあ、このお題に命運がかかってると言っても過言ではないぞ、再び回転を始めた針が指したのは――

 

『勇者と魔王! 勇者と魔王ですよ! これはなかなか難しいのが来たんじゃないですか!!』

 

うわぁ一気に声色が楽し気になったなシオンママ……主催者側としては演者を振り回して楽しみたい欲求があるのだろう。まぁ一回目は私と聖様がダブルジャイアントスイングして逆に振り回してしまったが。

さてどうなるか――二人はどんな反応かな?

 

「これは光の得意分野来ちゃったね、貰ったな」

「ほう、根拠はあるのでありますか?」

「なんかかっこいいから!」

「そんなことだろうと思ったのであります。まぁ私は余裕ですけどね」

 

おお、威勢がいいな、見た限りではなにかやってくれそうだ。良きかな良きかな。

 




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

L-1グランプリ5

「光が勇者役やってもいい?」

「いいでありますよ、私は魔王の方が得意そうですし」

『さぁさぁそれじゃあタイマーを回しちゃうよ! 勇者と魔王の即興劇スタート!』

 

3分間のタイマーが数字を減らし始めてから5秒程経って、意を決した光ちゃんが先に口を開いた。

 

「悪逆非道の魔王よ! この勇者が今この瞬間から引導を渡してやる!」

 

おおぅ、もしやこれはなかなか演じる方もきついのではないか?

私と聖様がやったコンビニ店員は現実に実在するシチュエーションだったが今回はファンタジーの世界。本格的に演じることが求められる。

役に振り切れないと精神的に羞恥に呑まれてしまう可能性もあるぞ。

 

「はっ! ただの人間一匹でこの魔王を倒そうなど、夢を見るのは寝ているときだけにするのでありますな」

『いいねいいね! お互い口上も終えて一気に情景が浮かんできたよ!』

 

私が不安を覚えたのもつかの間。どうやら自信満々に声を張る二人を見るに演技に抵抗などの雑念は持ち合わせていないようだ。

 

「一人でも負けられない戦いがここにはある! 今日この日の為に散っていったダニエル、ダニー、グレッグ、レイラ、そしてダニエルの仇はとらせてもらう!」

『え、いまダニエル二回言わなかった?』

「あ……」

「えと……ど、同名の仲間が二人いたのではないでありますか?」

「そ、そうそうそれ! それが言いたかったんだよ!」

 

コメント

:魔王がフォローに回ってるの草

:一発目からこれか……

:いなくなってしまったダニエルのこと、時々でいいから……思い出してください

 

……うん。演技に抵抗はなくても他に色々問題がありそうだなこれは…… 

案の定その予想は当たってた様でその後も――

 

「ここまで来てご苦労でありますな勇者とやら。だが魔王である私は聖なる黄金のリンゴの力が無ければ傷一つ負わんぞ?」

『おおっとここで重大なワードが登場か!?』

「しかもリンゴは四天王のルビアンに守らせているはず、まさか持っているはずないのであります。この勝負、貴様に勝機などないのでありますな!」

「くっ! それでも光は負けるわけにはいかないんだ!」

「あ、あれ? ほ、本当にリンゴ持ってないのでありますか?」

「へ? あ、持ってる持ってる! だけどえとその……た、食べちゃった!」

『「食べちゃったの!?」』

「あの、昨日お腹すいちゃって……みたいな感じで」

 

そっかぁ、お腹空いちゃって聖なる黄金のリンゴ食べちゃったのかぁ……

 

「で、でも! 王女様から聖なる祈りを授かりしこの聖剣エクスカリバーがあればきっと勝てるはず!」

「ほ、ほう、なるほど。えっと、しょ、所詮祈りなどただの紛い物ではないか? 人間一匹がただの儀式で私の首を獲れるのなら、なぜ貴様ら人間は今日まで私の存在に苦悩しているのでありますか?」

『なるほど、魔王は悲壮的な考えの話を交ぜて勇者の心を惑わせようとしているようだ! これに対して勇者はどうでるか!?』

「そ、そんなことないもん! この剣には王女様の力が乗り移っているんだ!」

「その根拠はあるのでありますか? その王女とやらはお前に適当な理由を付けてやる気を出させ死地に赴かせただけなのではないのでありますか? 私からすれば王女の方がよっぽど魔王に思えるのでありますがな」

「根拠はある! なぜなら光がこの聖剣で王女様を貫いたのだから!」

『「王女様を貫いちゃったの!?」』

「魔王を倒すため、仕方がなかった!」

「えと、王女様死んじゃったのでありますか?」

「うん。だが王女様の死は無駄にはしない! 光は今幾多の犠牲の上に立っているのだ!」

「そ、そうでありますか。なんか申し訳ないのでありますな……」

『ふふふっ、いいぞ、いいぞこの収拾付かない感じ! ママが期待していたのはこれなんだよ!!』

 

コメント

:なんだこれ…… ¥2500

:魔王を倒すための覚悟が重すぎる

:完全にダークファンタジーで草

:このまま続けたらどんどん犠牲が増えそう

:最初仇をとるって言ったメンツの中に王女おらんかったやん!

:ダニエルが王女だったんでしょ

:レイラじゃないのか……

:シオンママが楽しそうでなにより

 

これあれだな。お互いが自由にノリで設定とか追加していくから場が混乱するけど、更にそれを勢いだけで乗り切ろうとするから文字通りカオスな空間が出来上がるんだな。

この二人の仲の良さはもしかして奇跡的なバランスで成り立っているのかもしれないな……

そんな風に感心している間にも幸か不幸か刻一刻とタイマーは進んでいく。

 

『ちょ、ちょっと二人とも! 後30秒しか残ってないよ! なんとか頑張って締めて!』

「え、もうそんなに経ったのでありますか!? こ、こうなったら――ふははっ! 勇者よ、戦う前に一つ言っておくことがある。私はリンゴの力が無ければ死なないと言ったが別に無くても倒せる!」

「えっと、光も一つ言っておくことがある! 光も幾多の友を亡くし聖剣の為に王女まで手にかけた気がしたが別にそんなことはなかったぜ! ウオオオいくぞオオオ! くらえ、ただの剣アタックー!!!」

「ぐはぁ!!」

『はいそこまで! タイマーが鳴ったので終了だよー!』

 

こ れ は ひ ど い !

まるで翌週に急遽打ち切りが決定した週刊連載漫画の如き勢いで、即興劇は幕を閉じたのだった。

 

『はいはい二人ともお疲れ! 感想の程はどうかな? まず光ちゃんから聞こうかな』

「魔王を倒せたので悔いはない!」

『それでいいのか……次は有素ちゃんお願い!』

「私を倒しても、真なる魔王の淡雪殿が無念を晴らしてくれるはず!」

 

頼むから私を巻き込まんでくれ……

 

『それでは以上元気コンビの二人でしたー! 皆拍手!』




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

L-1グランプリ6

コメント

:8888 ¥8888

:3分間経ったから偉い(全肯定)

:風呂敷を広げに広げたけどそれを一切畳まない斬新さ、これがエモさか

 

さて、これで二組目が終了だ。となると残りの参加人数的に次は――

 

『さぁ名残惜しいけど次のコンビがラストコンビだよ! この極限まで温まった場で最後にどんでん返しを起こせるか、昼寝ネコマと山谷還の逆転コンビの登場だー!』

「にゃにゃーん! 企画にクソストーリー誕生の予感を感じ取って昼寝から起床したネコマーだよー☆」

「リスナーママの皆さんこんに乳首。最近この挨拶も使い古してきたなーって配信で言ったら挨拶黒乳首赤ちゃんと呼ばれて憤慨している還です」

 

うんうん、どうやらこの企画も終わりが見えてきたみたいだな。

それにしてもなんというか、最後にあまり共通点の見当たらないコンビが来たな。私個人としてもリスナーのコメントを見ても意外の感想が浮かぶ。

 

『二人ともありがとー! 私が知る限りネコマーと還ちゃんは初めてのコラボじゃない? どんな経緯で参加を決めたのか質問したいな』

 

私たちと同じことを思ったのであろうシオンママが代表して疑問をぶつけてくれた。流石期待を裏切らないことに定評があるシオンママだ。

 

「還からよろしければ組まないですかと声を掛けまして」

「ネコマーも参加しようと思ってコンビ相手探そうとしたところだったから即OK確定演出だよ☆」

『ほへーなるほど。へー還ちゃんから誘ったんだー。へーへー』

「に、ニヤニヤした声出してなんですか? なにか文句でも?」

『いやー淡雪ちゃんとのコラボから変わったなーって思ってね~』

「揶揄うのはスマートじゃありませんよ。だからシオンママは真なるママになれないのです」

『な、なるほど……ママの探究者として勉強になるね』

 

あのネガティブな傾向があった還ちゃんが自分から初対面の先輩をコラボに誘えるようになったなんて……ママ嬉しくて目からストゼロがストロンGoodしちゃう!

娘はいつの間にか成長しているものなんやなって、私の方が年下だけど。

 

『ところで今回のコンビ名の逆転コンビってどんな由来があるの?』

「そこはネコマーが説明しちゃうぞー! ネコマは常人とは真逆の嗜好品を好んでいること、還ちゃんは時間が経つたびに幼児退行が進んでいるから逆転コンビなのだ☆」

『なるほど、今回の劇順は完全にランダムで決めたものなんだけど、偶然ラストになったから文字通りの逆転優勝を期待したいね!』

 

コメント

:還ちゃん最近楽しそうで安心した

:それな

:真なるママが酒と女にしか興味がない動く酒池肉林とかたまげたなぁ

:動く酒池肉林はパワーワード

:酒やらなんやらでその林臭そう

:まさか臭そうという言葉がVTuberに対して使われる日が来るとは思わなかった

 

『それではお決まりの意気込みと賞金の使いみちをどうぞ! ババーン!』

 

名前・昼寝ネコマ

大会の意気込み・エドウッドになった気分で☆

優勝賞金の使いみち・国内は飽和気味になってきたのでまだ見ぬクソゲーを探しに海外へ赴くための旅行費☆

 

名前・山谷還

大会の意気込み・赤ちゃんなので甘めに採点してください

優勝賞金の使いみち・赤ちゃんになれる夢のソシャゲ姫コレへの課金

 

コメント

:あかん、皆己の欲求に正直すぎる

:エドウッドってなんぞ?

:史上最低の映画監督と呼ばれ数多くの迷作を残した偉人やで

:だめやん……

:還ちゃん姫コレ好きなんか

:姫コレの影響で巨乳の丸メガネキャラを見たら殺意を覚えるようになったって言ってたから結構やってるっぽい

:クソメガネを許すな

:プレイヤーの目の前で新しい仲間を石に変える人間の屑

:俺はあいつのことを人ではなくメデューサだと思ってる

 

前置きも終わり、その後も今までの恒例通りルーレットを回しお題を決める流れになったのだが、ここで中々面白いお題をこのコンビは引き当ててしまった。

 

『謝罪会見! お題のシチュエーションは謝罪会見だよ!』

「え……」

「にゃんだこりゃー☆」

『ふふふっ、これはなかなか色物を引いてしまったかもしれないね! 楽しみだぁ楽しみだぁ!』

「どうしましょうこれ、ネコマ先輩謝罪することとかありますか?」

「ないね☆」

「困りました、還もです。一歩目から躓いてしまいました」

『なんで二人とも即答で自分を全肯定できるの? 自分を聖人かなにかだと思ってるの? ネコマーに至っては今まで散々私をツッコミとしてこき使ってきた謝罪をここでするべきなんじゃないかな?』

 

これは最後の最後まで荒れそうだな。




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

L-1グランプリ7

「まぁこのままじっとしていても埒が明かないので、還が謝罪する側やりますか」

「お、いいねぇ! それじゃあネコマーが問い詰め記者役やるかにゃー。謝罪内容はネコマが完璧に作るから安心して任せてくれていいぞ☆」

「期待してます」

『覚悟は決まったようだね? それじゃあ三分間謝罪会見よーいスタート!』

「えーこの度はお忙しい中お集まりいただき誠にありがとうございます。これより山谷還の謝罪会見を開始させていただきます」

 

おお! 入りが謝罪会見っぽい! いい感じに雰囲気出てきたよ!

 

「今回このような騒動になってしまい、社会を混乱させてしまったことを重く受け止め、一切包み隠さず事の経緯を説明したいと思っております」

『ありがとうございます。それではこれから質疑応答に入らせていただきます。それでは獣っ娘の記者の方、ご質問お願い致します』

「にゃにゃーん! ライブオン二期生の昼寝ネコマが質問するぞ! 今回山谷還氏がNLKの名物教育番組ママといっしょにて、エキストラの児童達に交じり収録中に侵入。そこから更に番組キャストの歌のママと体操のママに養子縁組届を突きつけ、終いには番組カメラマン達に「お前らテープ回してるやろな?」と脅迫したとの騒動が世間では浸透していますが、これはすべて事実でしょうか?☆」

 

だめだこれ! 架空のものだとしても起こした騒動が人間にとって許されるものじゃない!

あの悪戯好きなネコマ先輩に罪状を任せた時点で還ちゃんは大きなミスをしてしまったのかもしれないな、ご愁傷様……

 

「あ、なるほどぉ、はいはい……なるほどなるほど」

 

ほら! 還ちゃんも「こいつやりやがったな?」みたいな反応してるし!

 

コメント

:草草の草

:放送事故どころの騒ぎじゃない、これは放送事件や

:還ちゃんの引きつった声でもう駄目だった

:内心本当はやりたがってそう

:これは先が気になる

 

『えと、か、回答をお願いします!』

 

だがここで止めてはただでさえ時間制限のある劇の進行を壊してしまうので、一つ深呼吸をした後還ちゃんは口を開いた。

 

「えーはい。全て事実でございます」

 

おぅ、まさかの全て認めるルートを選んだか。流石意外とノリがいい女還ちゃん。

 

「にゃにゃ! 正直なお答えありがとうございます! それでは騒動を起こそうと思った経緯をお聞きしても?☆」

「えー単刀直入に言いますと、やばいと思ったが幼児退行欲を抑えきれなかったです」

 

おいこら。

 

「そもそもですね、還は身体こそ大人ですが内に眠る熱きソウルは赤ちゃんなのです。なので私の行為を騒動呼ばわりされることそのものが誠に遺憾ですね。少なくともあの瞬間私は憧れの番組に出演している興奮からあらゆる思考能力が赤ちゃんレベルまで低下していました」

「にゃ、にゃるほど? えっと、つまり還氏は自分を赤ちゃんだと言い張るわけですな? 失礼ですが年齢をお聞きしても?☆」 

「年齢なんて数字です、年よりにはそれが分からんのですよ!」

「その発言が赤ちゃんから出るわけないだろ! ま、まぁいいでしょう。えー次は歌のママと体操のママに養子縁組届を突きつけた件ですが、これはどういった考えの上での行動ですか?☆」

「ママと名乗るのなら私のママになれ、以上!」

「にゃ、にゃにゃ? い、意味が分からないです!☆」

「あなたには分からんでしょうねぇ!」

 

コメント

:信じられるか? これ謝罪会見なんだぜ?

:完全に開き直ってて草 

:なるほどつまりは重くないか? その称号(ママ)ということですか ¥240

:分からんでしょうねぇって言われても分かりたくないです

:ちょっと195回スパチャして300万円送ります

 

「というか私ばかり責められてる方がおかしくないですか? そこのネコマ記者にも様々な罪状があることを私掴んでいるんですからね!!」

「にゃ?☆」

「おら! 早く処刑台上がれやおら! 今度は私が攻める番や!」

「にゃにゃ!?☆」

「お前の悪事全部白日の下に晒し上げてやるから覚悟しろやおらぁ!!」

「にゃにゃにゃ!?!?☆」

「えー記者の山谷還です。よろしくお願いします」

『おおっと! な、なんだこの展開は!? まさかのここにきて被告と記者が選手交代、いやポジションチェンジというべきか! 二人の立ち位置が一瞬にして入れ替わったぞ!? 残り時間1分で一体何を見せてくれるのか!?』

 

あほやん。

 

コメント

:大草原不可避

:はえー謝罪会見ってスポーツだったんすねぇ

:世間の敵意をどちらが多く相手にぶつけられるかを競うマインドスポーツやぞ

:一転劣勢(チェンジサレータ)

:なるほどぉ、逆転コンビの名はこれの伏線だったわけですか

 

 

 




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

L-1グランプリ8

「というわけで、ネコマ氏質問よろしいですね?」

「はいよ、これが因果応報ってやつか☆」

「えーこの度はネコマ氏が友人3人を野球をしようと誘ったにもかかわらず人類史上屈指のクソゲー野球ゲーム、通称ダメジャーをプレイさせた容疑が掛かっていますが間違いないですね?」

「え、ええやんそれは別に! なんでネコマはクソゲーやらせただけで謝罪会見やらされとるんじゃい!☆」

「とぼけないでください! その友人のうち一人は執拗にピッチャーにケツを向けながらジャッジしてくる審判の姿を見て爆笑しすぎて笑死。二人目は野球部だったにもかかわらずゲームのあまりの衝撃から野球というものが分からなくなりイップスを発症。三人目はもう少しでこのゲームという名の苦行をクリアというところでフリーズを起こし精神崩壊。3人の人生を狂わせた罰は償ってもらう!」

「なんだその甚大すぎる被害は! ネコマの大好きなダメジャーに謝れ!☆」

「それを言うなら原作が好きで少ないお小遣いを叩いてダメジャーを買った子供たちに謝れ!」

 

凄まじいテンポで罵り合い? を展開していく二人。シオンママが進行を入れる暇すらないほどの止まらぬ言葉の連鎖が続いていく。

もはやこの劇を見せられてる私たちの方が笑死しそうなのだが……

 

「にゃ、にゃんという正論っ! だが負けるなネコマ! 大丈夫、ネコマは一人じゃない。顎が割れた赤い彗星、麻雀ができるようでできないジャッシーこと緑色のよくわからんきもいやつ、階段程度の段差でも落下死する探検家、他にも沢山の仲間がネコマにはついてるんだ!☆」

「まともな仲間が一人もいねぇじゃねぇか! お前の住んでる場所はナザ〇ック地下大墳墓ならぬナザ〇ック地下大糞墓かよ!」

「にゃにゃ! こいつは一本取られた! 褒美に邪神像を一つ授けよう。チャクラ宙返り、邪神モッコス、邪神セイバー、どれか一つを選んでね!☆」

「一つも分からないけど受け取ったら後悔することは分かる」

『ちょっと失礼! 残り時間もう少しだからそろそろ締めに向かってねー』

 

流石に時間を無視することはできないのだろう、シオンママが意を決して二人の会話を遮り劇の締めを頼んだ。

 

「くっ……ここまで来たら還とネコマ先輩の二人だけで劇を締めることは不可能でしょう。こうなったらどちらの謝罪会見が良くできていたか第三者に判断してもらうしかないと思いませんか?」

『ぇ』

「にゃん、確かにその通りだ。それではシオンに決めてもらうとしよう☆」

『ええぇ……』

「「さぁシオン(先輩)、謝罪会見として優れていたのは――どっち!?」」

『二人とも謝罪会見に対する謝罪会見が必要だよ!!』

 

シオンママの渾身のツッコミが入ったと同時にアラートが鳴り、あまりに密度の濃すぎた三分間は終了となった。

これで最後のコンビの劇が終了だ。

 

コメント

:締めを進行役に投げるなwww

:まぁツッコミを丸投げてたあほ二人もいたし多少はね?

:嵐のような3分間だった

:ネコマーの知識量どうなってんだ……

:さぁどのコンビが勝つか……

 

『それでは感想を聞きますか、還ちゃんどうだった?』

「なんかよく分からなかったですね」

『当事者なのに!?』

「でも楽しかったのでOKです!」

『そ、そっか……ネコマーはどう?』

「なんだったの今の?☆」

『張り倒すぞ』

「にゃにゃ!? えっと、還ちゃんが合わせてくれたからやりやすかった!」

『それでよし。それじゃあ一旦皆に集まってもらおうかな』

 

さぁいよいよドキドキの結果発表の時間だ。

皆通話を繋いだ状況になるも、静かに結果を待っている。

確かな手ごたえはあったがどうか――

 

『それでは優勝を発表します! 最も場を沸かせ記憶に残ったのは――――放送事故ンビの二人だあああぁ!!!!』

「「っ!! やったああああぁぁ!!」」

 

様々な感情入り交じる場の中で歓喜の声を響かせた私と聖様。

両手を高く掲げた喜びのポーズは完全にコロンビアだ。

 

『やっぱり息が一番合ってたのが大きかったのかな。大人気だったみたいだね』

「がっぽがぽやでがっぽがぽ! よっしゃあ今度皆でステーキ食いに行こうぜ! 私と聖様のおごりじゃあ!!」

「いいねそれ、参加したいライバーは聖様に報告してくれ。勿論この企画に参加してなくても大丈夫だ。というかライブオンの社員さんも良かったら来てくれ。皆で素敵な夜にしよう」

 

私と聖様の掛け声で一斉に残念がってた皆まで同じく歓喜の声を上げた。

いいねいいね! やっぱり皆楽しいが一番なんだよ!

 

『えと……二人ともそれで本当にいいの? ステーキなんて大人数で食べにいったら賞金あんまり残らないような……買いたいものあるんでしょ?』

「え、10万でサン〇リーが買えるわけないでしょ、シオンママ疲れてるんじゃないですか?」

『死ぬほど納得できない回答が返ってきたんだけど……』

「元から優勝したら皆でおいしいものでも食べに行こうって淡雪君と話してたんだよ」

『え、そうなの? じゃあ最初から言ってくれればいいのに! まったく、ボケなきゃ呼吸できない体なの?』

 

ふはははは!! 皆見たか! これが二期生の変態と三期生のエースの実力じゃい!!

 




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

晴先輩とレッスン

「よっしゃ! これで一通り大丈夫なんじゃないかな☀」

「ありがとうございましたー!」

 

現在の私は都内某所のスタジオにて、晴先輩から歌のレッスンを二人きりでしてもらっていた。

先日とうとう晴先輩のソロライブにて、ラストに私と歌う新曲が完成したとの連絡が鈴木さんから入った。なので今日は大事な大事な新曲の練習日なのだ。

随時休憩をはさみながら、晴先輩と文字通りへとへとになるまで新曲の歌い方を訓練し通しの一日だったな。

ただ曲を歌うだけでは勿論いけない。多数のお客さんがお金を払って見に来てくれる上に晴先輩の晴れ舞台だ、曲のクオリティを100%引き出す歌唱をしなくてはいけないのだ。

今日一日でハモリパートから歌詞に込める細かな感情まで時間が許す限り徹底的に教えてもらった。おかげでこの曲が持つ意味はしっかり理解して歌えるレベルにまではなれたはずだ。

 

「いやぁ流石だねぇシュワッチ、その響きの良さが際立った声は天性の才能だよ。特に真っすぐな歌詞を歌わせると力強く心に響いてくる☀」

「ありがとうございます。でも技術面で言ったらまだまだ晴先輩に及びませんよ」

「歌は聴いた人の心に響いたものが正義だよ、技術はそれをサポートするものに過ぎない。あ、でも負けたとは思ってないからね! 私も歌には自信があるんだから!☀」

「分かっていますよ。まぁ私も負けたと思ってませんけど」

「ふっふっふ、そうこないとね☀」

 

今日明らかになったことなのだが、どうやら晴先輩は私のことをシオンママと聖様とのカラオケコラボの時から歌のライバルと見なしているらしく、度々今のように歌では負けてないぞ発言をはさんでくる。

いや面白くて人望あって歌うまくてかわいいとか最強かよ。

ちなみにその負けないぞ発言に対する私の返答からも分かる通り、今の私ははっきり言って歌に自信を持っている。

今の私は素面の状態だが、ストゼロを飲んで一回気持ちよく歌う感覚を覚えてからはお酒無しでもほぼシュワ状態と変わらぬ歌唱ができるようになった。最近つくづく思うが、自信を持つとそれだけで変わることが色々あるものだ。

まぁだからと言ってシュワだけじゃなくあわまでメンタル強者になったわけではないので、緊張するときは普通にするんだけどね。

 

「それにしても晴先輩はすごいですね」

「お? 突然なんだいなんだい?☀」

 

だがそれは歌唱という部分だけの話。

私は今日の練習で晴先輩の新たな凄まじさを目の当たりにした、それは理解力だ。

今回の新曲はめちゃくちゃ耳に残るメロディーの最高な曲だったのだが、はっきり言って少々歌詞が難解な曲だった。言葉にするのは難しいが、確かな言葉の重さがこの曲の歌詞には込められていたのだ。

なのに晴先輩は一瞬でその歌詞の意図を理解し、ここはこういう思いを乗せるんだよと教えてくれた。

最初に歌詞を見たときと秘められた思いを理解して歌詞を見た時では、同じ曲のはずなのに全く抱く感情が違った。私一人では完全に理解するのにどれほど時間がかかったものか。

なので以上のことを心から称賛する言葉を晴先輩に送ったのだが――

 

「そんなの分かって当たり前じゃん。だって私が作ったんだし☀」

 

――――数秒が完全に停止した。

 

「ぇ……作ったって……何を?」

「曲を☀」

「晴先輩が?」

「うん。作曲作詞編曲、全部私☀」

 

もう驚きすぎて声すら出すことができなかった。

このクオリティの曲を一人で作っただと? 今の今まで著名な作曲家さんが作ったと信じて疑わなかったぞ。

なるほど、今まで少々気がかりだった練習なのに作曲者さんの影が一切見えなかったのはこれが理由か。実のところ目の前にずっといたわけだ。

一体何なんだこの人、どこまで人の理を突破すれば気が済むんだ……

 

「ライブスタートの時は私の為の曲じゃないから私は関与しなかったんだけどね、ソロライブの締めくらいいいっしょってことで張り切っちゃった!☀」

「なるほど、色々思うところはありますが晴先輩だからということで納得することにします。でもそんな大事な曲を私も歌ってしまっていいんですか?」

「うん! この曲はシュワッチと歌うからこそ意味がある曲なんだよ!☀」

「はぁ」

 

よくわからないが晴先輩が望むのなら応えるだけだ。

晴先輩が居なかったら私は今ここに居ないかもしれない。恩を返すためにも最高の舞台にするぞ!

 

「んじゃーそろそろ帰るか~。シュワッチ……あれ?☀」

「はい? どうしました?」

「いや、すごい今更だけど今の君ってシュワシュワしてないからシュワッチじゃないよね? 正しくはあわっち?☀」

「あ、そんなことですか。どんな呼び方でも全然大丈夫ですよ」

「おけおけ、それじゃあこれからお酒飲んでないときはあわっちで! それじゃああわっち、そろそろ帰ろう。車で家まで送っていくよ☀」

「はい! ありがとうございます!」

 

 

「ねぇあわっち☀」

「はい?」

「私になにか聞きたいことあるんじゃない?☀」

 

助手席で車に揺られながら帰路を送ってもらっている途中、突然そんなことを言われてしまった。

 

「……どうしてそう思うんですか?」

「顔が喋っちゃってるよ。私鋭いから分かるんだ☀」

 

全く、この人と話しているとまるで心を見透かされているみたいだな。

 

「……それじゃあ晴先輩、一つ質問してもいいですか?」

「ん、なーんだい?☀」

 

本当は聞こうか聞くまいか迷っていたのだが、こうなってしまって逃げるのは情けない。私は前の鈴木さんとの会話からずっと気になっていたことを聞くことにした。

 

「どうして今回のソロライブを受けたんですか? 前から様々なお誘いはあったと鈴木さんから伺っているのですが」

「ふむふむ、なーるほーどねぇ☀」

「まさか……これを最後に引退なんてしませんよね?」

 

鈴木さんからこの話を聞いて、数日間私の少ない脳で考えた結果浮かんできてしまった最悪の理由がこれだった。

最後だから有終の美にライブを受けた、この可能性に気づいた日からまるで心に重しが吊るされたかのような気分がどうしても消えない。

 

「ははははっ!! ないないないない!!☀」

 

だがそんな私の不安を晴先輩は豪快な笑いで消し飛ばしてくれた。

心の重しがストーンと落下していったのが分かる。その答えを聞けて車に乗ってから曇りがちだった私は自然と笑顔になっていた。

 

「そ、そうですよね! なんかすいません変なこと言って……」

「本当だよ! 私はまだまだこの程度で止まる逸材じゃないぞ!☀」

「まだまだって、現状の時点でもトップVTuberでしょうに……でも、それならどうしてライブを受けたんです?」

「……ねぇ、あわっちはIQテストって受けたことある?☀」

「IQですか? 私は経験ないですね」

「そっか、私は受けたことある。結果はIQ160だったよ☀」

「へー」

 

正直数値を言われてもそれが高いのか低いのかの基準が私には分からなかったのでそんな気の抜けた返事になってしまった。

 

「お、家着いたよ! 今日はお疲れ!☀」

「え、ええ!? 質問の答えは!?」

「今のが答えだよー。ほら、あんまり長時間停めると迷惑になるかもしれないから早く降りる降りる!☀」

 

そう言って私を急かした先輩は、本当に「それじゃまた!☀」の言葉を残して去って行ってしまった。

分からねぇ、さっぱり意味が分からねぇ!

 

「……え!?」

 

そして家に入ってからIQのことが気になり調べたとき、私はまたもや驚くことになる。

どうやらIQは130越え辺りが天才と言われるラインらしい。

つまり晴先輩のIQ160は天才の中の天才と言っても過言ではないラインということになるようだ。

 

「……いやだからなんでこれが質問の答えになるの!?」

 

だめだ、晴先輩の言動に頭の理解が全く付いていかない……もう疲れたし今日は寝るとしよう。

全く、晴先輩に何回驚かされたかもう数え切れなくなってきたな……




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

仁義なきホラゲ1

「プシュ! 皆の見る抗鬱剤ことシュワちゃんの配信の時間だぞー! 今日はゲストにエーライちゃんを招いてホラゲーをやっていきたいと思うどー!」

「園長はホラゲなんてやりたくないないでーすよ~」

「やらなきゃだめだめでーすよ~」

 

コメント

:プシュ!

:これはまさか例の罰ゲームですかな?

:やるの思ったより早かったな ¥5000

:てことは園長はシュワちゃん選んだのかwww

:どうしてよりにもよってホラーの対義語のシュワちゃんを選んでしまったのか……

 

さて、実は今日このホラゲコラボが決まったのには様々な経緯がある。

元々はエーライちゃんが自分の配信枠で《動物園の園長なら答えられない動物雑学無い説》という企画を始めたところからスタートした。

企画の詳しい内容は、リスナーから貰った動物に関する問題をランダムで10個選出し、もし答えられれなければアンケートで決めた罰ゲームをやるというもの。

どんなヘンな問題が交じっているのか分からない以上鬼畜極まる内容だが、配信は大方の予想を破りその圧倒的な知識で8問連続正解。

まさかのオールクリアなるかという期待も高まってきた中、不意に9問目は現れた。

 

@エーライ園長の体重はなーんだ?@

 

策士ここに極まる。確かにこれも一応動物の問題だ。

この質問に明らかな動揺を隠せなかったエーライちゃんだが、じっくり10分程度長考した結果、敗北を認めた。

彼女は自らの守るべきものの為にその身を苦行の中へ投じたのだ、この時のコメント欄は答えられなかったにもかかわらずその生き様を讃える拍手喝采の嵐であり、《園長渾身の自己犠牲(自分の為)》というタイトルの切り抜きは現在進行形で大きな人気を博している。

まぁそんなこんなで罰ゲームが決まったわけだが、ここで少しトラブルが起きた。アンケート結果一位の得票数を見せたホラゲーが園長は大の苦手だったらしい。

だが嫌なものはやらないでは罰ゲームにならない。なのでプレイは全て自分でするからせめて一緒に実況するバディを用意させてほしいとエーライちゃんが懇願、勿論リスナーは声をそろえて受け入れた。

そもそも元の問題があれだったからね、仕方ないね。

と、言うわけで栄光あるそのバディに選ばれたのがこの私、シュワちゃんというわけなのだ!

前にホラゲーコラボやってみたいって言ったこともあるから願ったり叶ったりだね!

 

「もうエーライちゃん! バディに選ぶくらい私のこと好きなら早くいってよ~。SEXする?」

「罰ゲームを増やそうとするのはやめるのですよ~。シュワちゃん先輩を選んだのはただ一番ホラゲーの怖さを中和してくれそうな存在だったからだけですよ~」

「やだもうそれって心の支えってこと? SEXする?」

「ライブオン屈指のネタ枠ってことですよ~。あと私はそんな簡単に体を許すほど都合のいい女じゃないですよ~」

「私は都合いいよ、SEXする?」

「こいつヤルことしか考えてねぇですよ!? 発情期の猫かですよ!!」

「こんな年中発情期な牝猫の相手をしてくれる美女連絡求む。一緒にストゼロ風呂に浸かって最高のストゼロプレイをしようぜ! 電話番号は000-0000-0000-1919454519194545」

「てめぇはどの星の電話番号を使っているのかですよ!? あとストゼロを飲むこと以外に使うなですよ~!」

「ストゼロ風呂って動画投稿者とかがやって炎上してそうだよね。無駄遣い良くない」

「いやそれついさっき自分でやろうって言ってたですよ! もう会話の流れ無茶苦茶で付いていくのが大変なのですよ~……」

 

コメント

:性行為懇願ストゼロ女

:なにがホラーの対義語だ、存在そのものがホラーじゃないか!

:語尾がSEXする? のキャラとか時代を先取りし過ぎだろ

:先取りどころかサルまで退化してるんだよなぁ

:園長よくツッコミ付いていけるなぁ、普通にすげぇわ

 

「全く、もうゲームやり始めるのですよ~」

「ゲームとヤルのなら昨日しました」

「エロゲのプレイ報告は結構ですよ~。ハイゲームスタートですよ!」

 

今回やるゲームはフリーゲームなのでお手軽な上にホラゲー初心者のエーライちゃんでも投げだせずにクリアできそうな紫鬼(しき)に決まった。

ゲーム内容は大きな無人の洋館に肝試しに来た中学生たちが閉じ込められ、洋館内をうろつく紫鬼と呼ばれる紫色の巨人の化け物を避けながら脱出を目指すというもの。

精神的ホラーというよりはパニックホラーなのでエーライちゃんでも心が折れることはないと思いたい。

少し昔にかなり流行ったゲームなので私は大まかにならゲームの流れを覚えているのだが、エーライちゃんは徹底的にホラゲーを生活から遠ざけていたらしく紫鬼の見た目以外は完全な初見プレイらしい。

さぁ、まずは洋館に入った中学生たちの中から主人公のヒロキが、突如妙な音がした部屋にイキって一人で向かいそこでアイテム《包丁》を入手。そこから元の場所に戻るとなぜかいるはずの皆がいなくなっており、ここでプロローグ終了、ゲーム開始だ。もう洋館の扉は完全に閉まっており外に出ることはできない。

 

「…………」

 

それにしてもプレイを見ているだけでどれだけエーライちゃんにホラー耐性が無いのかがはっきり分かる。

意を決して前に進んでもすぐに立ち止まり少々後退、これを無言で何回も繰り返している感じだ。

こんな状況の中こそ私の出番! ゲームを知っている以上アドバイスやネタバレは厳禁だが、渾身のトークでエーライちゃんを応援するのだ!

 

「あ、今回はゲームで動きが少ないシーンとかになったらマシュマロも返していくからよろしくね」

「もうずっとマシュマロ返していたいのですよ~……」

「まぁまぁ、ホラゲーもいいものだよ? ほら、このゲームの製作者さんの思うがままに驚かされていいように扱われてるって思ってみ? なんだか興奮してこない? SEXする?」

「興奮しないしそれもホラゲーの楽しみ方として間違っている気がするのですよ~。あと性行為の誘いがしつこいですよ~」

「え~いいじゃんべつに! 語尾だよ語尾、エーライちゃんのですよ~と一緒! おそろっち!」

「もしかするとこの語尾をやめる瞬間が来たのかもしれないのですよ」

「あれ~?」

 

そんなこと言いながらも緊張がほどけたのかゲームの進行速度がさっきと比べると断然早くなった。よしよし、計画通り!

 

 




100話達成!

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

仁義なきホラゲ2

さぁ、そんなこと話しているうちにいよいよ一回目の紫鬼登場シーンが近づいてきた。

まずはこの部屋に入った瞬間、画面上部に一瞬だけチラッと顔見せがてら登場する。

 

「ひゃあ!? い、いまいた! 上の方! 絶対いた! ですよ!」

「お、落ち着けエーライちゃん。語尾の後付け感やばかったよ」

「だっていたんですよ!? しょうがないじゃないですかですよ!」

「OKOK、確かにいたかもしれないね」

 

かわいそうだと思いながらも、心のどこかではこの子がホラー要素にどんな反応するのか見てみたいという悪戯心が湧いてくる。これもいきもののサガか……

 

「もう帰りたいですよ……」

「まぁまぁ、閉じ込められてるし、あと消えた友達も探さないといけないしね」

「こんな危険なところになんて居られるかですよ! 私は一足先に帰らせてもらうのですよ!」

「そのセリフはホラー界隈では必中即死魔法(対象は自分以外選べない)の詠唱だからやめといた方がいいよ」

 

エーライちゃんもいつまでもぐずっていてもゲームは進まないと分かっているのだろう、ヒロキを部屋の机の上に輝くアイテムの下へと移動させる。

さぁここからがこのゲームの真骨頂! アイテムを取った瞬間どこからともなく一体の紫鬼が湧いてきて撒くまで死の鬼ごっこのスタートだ!

尚、エーライちゃんにはコメント欄を見るのも禁止しているので初見である以上予測は不可能です。

さぁどうなる?(わくわく)

今アイテムを…………取った!

 

「あああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?!? 来てる来てる!? こっちくんなあ゛あ゛あ゛!!」

 

ごめんエーライちゃん、正直吹き出しそうになった。

リングフィットしてる時の私みたいな声出てたけどこれ大丈夫? エーライちゃんが積み上げてきた常識人枠という壁が刻一刻と崩れつつある気がするんだけど……。

私は今ベルリンの壁崩壊と同じレベルの歴史的瞬間に立ち会っているのかもしれない。

 

コメント

:草

:園長の方が動物みたいな咆哮上げとるやん

:絶望の感情を声色だけで表す演技派

:演技じゃなくてガチなんだよなぁ

 

「ほら逃げて逃げて! しっかりしないと紫鬼に酷いことされちゃうよ! 薄い本が厚くなっちゃうよ! 貞操の危機なんだよ!!」

「精神攻撃をしてくるなですよ! 先輩はどっちの味方なのですよ!?」

 

見るからにおぼつかない操作で屋敷内を逃げ回っていたエーライちゃんだが、悪い逃げ道を選んでしまいとうとう屋敷の角まで追い込まれてしまった。

もう見げ道はない、後ろからは止まる気配など一切ない紫鬼が迫ってきている。

もうだめだ、ゲームオーバーは避けられないだろう。私ですらそう思ったときだった――

 

「はっ、はっ、はっ、はっ……こうなったら――ッ!」

「ん?」

 

なぜかエーライちゃんは紫鬼の方に振り向き、そのまま一直線に突撃していったのだ。

そして――

 

「てめぇをこのヤッパで八つ裂きにしてやるよ! ブルーベリーみたいな色しやがって、てめぇの血は何色だオラアアァ!!」

「んん!?」

「まぁそんなんどっちでもいいか、てめぇの体をヤッパで切り刻んで血が赤だったらイチゴ、紫だったらブルーベリーのジャムを作ってやるよ!!」

「んんん!?!?」

「死にさらせやゴラアアアァァァ!!!!」

 

ヒロキが寸分の狂いもなくまるで磁石のように迫りくる紫鬼と接触する。

ゲームシステム上紫鬼を倒す手段はない。包丁を持っていようが持っていまいがゲームオーバーだ。

 

「はぁ!? ゲームオーバー!? なんでじゃゴラアアア(ダンダンダンダン!)」

「…………」

 

問題はバスドラムのような鈍い音の台パンをヘビィメタルが如く連打しているかつて園長だったなにかだ。

 

コメント

:!?

:!?

:!?

:え

:ファ!?

 

私と同じく動揺を隠せないコメント欄。

 

「……あ、やべ」

「え」

 

まるで嵐のような一瞬だった。「え」の言葉しか口からでない私は吹き荒れた暴風で酔いどころか正常な思考すらどこかに飛んで行ってしまったのかもしれない。

 

「あ、えーと、しゅ、シュワちゃんせんぱーい? 聞こえてますかですよ~?」

「え」

「お、おーい? 聞こえてますかー? エーライ園長ですよ~?」

「え」

「……」

「え」

「よ、よーし分かったですよ! 一つだけ質問に答えてほしいのですよ! あのですね、もしかして……私も芸人行きですか?」

 

明らかに引きつった声で告げられた問い、その答えだけは私の混乱を極める今の脳内でも確信をもって導き出せた。

 

「ライブオンへようこそ、エーライちゃん!」

「いぃぃぃやあああああぁぁぁぁ!!!!」

 

コメント

:www

:この展開は予想できなかった

:遅れての開花、まさかの四期生のシュワちゃん枠だったか

:はえぇ、動物園の園長かと思ったら動物組の組長だったんですねぇ

:これからの渾名は組長で決まりやな




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

仁義なきホラゲ3

「まさかこんなことになるなんて……だからホラゲはダメだと思ったんだよぉ……」

 

あのベルリンの壁壊すつもりが勢い余って国ごとぶっ壊しちゃいました的な事件から数分経ち、ようやく落ち着いたエーライちゃんだが未だこの調子だ。

うんうん、分かる、心の底から共感できるぞエーライちゃん、まるで当時の自分を見ているかのような心境だよ。

 

「まぁまぁ元気出して。ほら今までみたいにですよ~って言ってみ? ほら言ってみ?」

「何煽っとんじゃゴラァ!」

「ひぃ! か、勘弁してくだせぇ組長! うちの事務所にカチコミだけは許してくだせぇ!!」

「組長じゃなくて園長じゃあ!! あとガチでそっち方面の人ってわけじゃないからね!? ちょっと昔にそういう映画とかにはまってた時期があって、さっきは本当にほんのちょっとだけその部分が出ただけでね?」

「だめや組長、我らキャラを売る稼業やさかい一度やらかしたらもう戻れんのや。清楚気取ってた私の今の姿を見れば分かるやろ?」

「方言でそれっぽくするのやめろ! まだだ、まだ終わってない! 私はまだ園長なんだ!」

「どうも終わった人です」

 

その後も散々悩みぬいた園長だが、コメント欄の盛り上がりやかたったーのトレンド入りなどからもう戻ることは不可能と判断したようで、結局は今のが素に近い自分であると認めた。

 

「でも、でもですよ! 私は園長としての自分を捨てたくはないんですよ。確かに今の方が素の私なのかもしれないですけど、園長だって私の一部なんです! だからこれから動物大好きエーライ園長としても頑張っていくのですよ~」

「お、いいねぇ、分かるよその気持ち。私もあわとしての自分も大切にしてるつもりだからね」

「もう後悔は捨てた! 私は弱い人間じゃない! 後ろは振り向かない! 今の事故ですら己として認め、これからの歩む輝かしい未来への糧とするのですよ! もし今回で失望してしまったリスナーさんが居ても、新しい私が絶対にもう一度振り向かせてみせるのですよ!」

「ようゆうた! それでこそ組長や!」

 

コメント

:なんか草

:男らしすぎる、こんなん付いて行ってまうわ

:一生ついていきますぜ親分!

:シュワちゃんですらしばらく迷ったのに……なんて器量だ

:かっけぇ……

:園長から組長に留まらず、動物園のお客さんが組員になった瞬間である

:なんだこれって思ったけどいつものライブオンだったわ

 

「よっしゃ! それじゃあホラゲの続きしようかエーライちゃん!」

「……あの、私もう十分罰ゲームうけたから続きは無しってことでー」

「だめでーす☆」

「私選ぶべきバディを大間違いしたのかもしれないですよ……」

 

ゲームを再開、さっきゲームオーバーになった場所からスタートだ。

アイテム入手とともに再び登場した紫鬼。流石にエーライちゃんでも二回目はビビりながらも声を上げることはなかった。

そして今回は逃げるルートを変え屋敷内の鍵の開いている部屋に入り、紫鬼が部屋に入ってくる間一髪、部屋の中にあったタンスに隠れることで紫鬼を撒くことに成功した。

 

「はぁ、一回撒くだけでも疲れるのですよ……あの化け物を倒す手段とか無いのかですよ?」

「生憎ご希望のチャカ(拳銃)やらレンコン(回転式拳銃)やらはこのゲームには無いね」

「そうですか、まぁ分かっていたのですよ~」

「え、本当に欲しかったの?」

「え? ……あ」

「あ」

「「あ」」

 

い、息が合ってるのかそうでないのか分からないやり取りになってるけど、とりあえずゲームを進めていこう……

次のシーンは新たに入った部屋の中で消えた友達の一人と初めて遭遇するシーンだ。

友達の名前はタケオ。気弱な性格の男の子で今回も紫鬼のあまりの恐怖から隠れたタンスの中でずっとガタガタ震えており、まともに話をすることすらできない状態だ。

 

「あ、人間ロー〇ーさんちーっす」

「ツッコまないですよ~」

「あ、ロー〇ーの擬人化さんちーっす」

「どうしてそれでツッコんでもらえると思ったのですよ~」

「顔面性器って言われた俳優さんもいるんだし全身玩具ってのもありだと思わない?」

「微妙にかっこいいのやめるのですよ~」

 

そんなやり取りをしながらも淡々と部屋に設置されていたアイテムを回収して部屋を後にするエーライちゃん。

次はどこへ行ったらいいのか分からない為、散策の為屋敷内をとりあえず歩き回る。

 

「そろそろマシュマロでもかえしてギョエエエエエェェェ!?」

 

だがそんななんでもない時でも容赦なく登場して襲ってくるのが紫鬼だ。

 

「ぷぷっ、私ギョエエエなんて叫び声初めて聞いたよ」

「何笑ってるのですよ!? 鬼は紫鬼だけじゃなかったのですよ!?」

 

またまた始まる死の鬼ごっこ。今回エーライちゃんが選んだ逃げ道は、さっきのタケオがいた部屋だった。

……あれ、確か隠れられるタンスには既にタケオが入っていたような……

そして案の定、開けようとしたタンスは固く閉ざされていたのだった。

 

「おいいぃ!! てめぇ開けろやゴラァ! 中にいるのは分かっとんやぞぉ(ダンダンダンダン)!!」

「こ、これがまじもんのカチコミ! 初めて見た!!」

 

また紫鬼に美味しくいただかれるエーライちゃんなのだった。

 




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

仁義なきホラゲ4

あれから何回もゲームオーバーを見たが流石にエーライちゃんもこのゲームに慣れてきたのか、段々とテンポよく進むようになってきた。

今は謎解きで迷ってる状況であり、実況が難しいところに入ったのでそろそろマシュマロを返していくことにしよう。

 

「マシュマロの進行は私がやるから、エーライちゃんは余裕があったら返答に協力してねー」

「りょーかいですよ~」

「それじゃあ一通目なんだけど、なんと! 今回エーライちゃんをホラゲへと誘うきっかけとなった9問目の出題者と思わしき方からのマシュマロです!」

「お、指詰めに来たのかなですよ~」

「純粋な恐怖」

 

 

@どうも、9問目を出題した例のあの人です

突然ですが、懺悔します

私は推しに、ライブオンの過酷さを乗り越えられる強い子に育ってほしくて千尋の谷に突き落としたはずでした

だけど、どうしてこうなってしまったんだろう,,,

今思えば私も、ライブオンの恐ろしさを分かっていなかったのでしょう

普段は動物園で動物と戯れている園長が、ライブオンという檻の中で餓えていた獣に食われようとしている,,,

これはきっと、神が私に与え給うた罰なのでしょう

私はこれから、シュワエラNTR物でしか致せなくなるでしょう

それでも構いません

それが、リスナーとして私に与えられた運命なのだから,,,,,,,,,ウッ、ふぅ,,,@

 

 

「これは指どころか首を詰める必要がありそうなのですよ~」

「いや、というか今むしろ食われそうなのは私の方なんですが。飼い犬に手をかまれるどころか拳銃突き付けられてるんですが!」

「下剋上ですよ~」

 

 

@A:ストゼロ飲んでもよろしいですか?

B:どうぞ。ところで一日に何本くらいお飲みに?

A:ふた箱くらいですね。

B:飲酒年数はどれくらいですか?

A:30年くらいですね。

B:なるほど。あそこにサ◯トリーの会社が建ってますね。

A:建ってますね。

B:もしあなたがストゼロを飲まなければ、あれくらい買収できたんですよ。

A:あれは私の会社ですけど。

未来のシュワちゃん像@

 

 

「強い(確信)」

「ふた箱ってなんですよ……でもなんかシュワちゃん先輩は将来更なる大物になっている気がするのですよ~」

「え、マジ? なんで?」

「人を動かす力を持っているからですよ~」

「え、私って催眠能力者だったの? 知らなかった……今すぐ女子高に行って能力でスカート丈をウエストマイナス5cmにしてこよ」

「もう先輩のアバターを小汚ねぇおっさんにしても違和感なさそうなのですよ~」

 

コメント

:9問目ニキもまさか突き落とした谷から組長が這い上がってくるとは思わなかったやろなぁ

:あなたが落としたのはこっちの綺麗なエーライ(園長)ですか? それとも汚いエーライ(組長)ですか?

:↑のコメ書いたやつ終わったな、ご愁傷様

:組長を侮辱した罰はあらゆる極刑より重い

:催眠ゲー特有のギャグとしか思えない制服すこ

:寒そう(小並感)

 

 

@シュワちゃんの飲み過ぎを防ぐ為に、じゃけん禁酒法制定しましょうね~@

 

 

「ごめん、ちょっと今から地球最強の生命体になってくる。人には絶対にやらなきゃいけない時ってのがあるんだ」

「総理大臣とか大統領じゃなくて、目指すのが地球最強の生命体なのがおばかさんでちょっとすこなのですよ~」

 

 

@\boooooooooo!!/

YOU LOSE

エナドリの勝ち!

なんで負けたか明日まで考えといてください

そしたら何かが見えてくるはずです

ほな、(ファンタ)いただきます@

 

 

「統一性が何一つないのですよ!」

「勝ったエナドリを飲むと見せかけてからの無関係のファンタを飲むことで勝ち負けだけが全てじゃないってことを暗に示してるんじゃないかな」

「……ありそうなのですよ」

「ねぇよ」

 

コメント

:もうすでにトークに関しては地球最強クラスなんだよなぁ

:シュワちゃんはあほかわ

:お前相手にはエナドリじゃなくファンタで十分だったわって精神攻撃してる可能性もあるな

:ねぇよ(無慈悲)

:手のひらホットサンドメーカーやめろ

 

「あ、謎解けたのですよ~!」

「お、丁度いいね。それじゃあマシュマロはこれくらいにして、ゲームの方集中してやっていきますか!」

 

さぁそろそろゲームも中盤戦、できるなら今日の配信中に残りも駆け抜けてしまいたいところだね。




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

仁義なきホラゲ5

「ねぇねぇエーライちゃん、なんか最近ハマってる物とかある?」

「ハマってるものです? そーですねぇ……最近どころかずっと昔から動物さんのビデオはよく見てるのですよ。AV(アニマルビデオ)ってやつですよ」

「お、いいねぇAV(アダルトビデオ)はお姉さんも大好きだよ。昔からっていくつくらいから見てるの?」

「ん~昔過ぎてあんまり覚えてないですけど、小学校入る前にはもう夢中だったのですよ~」

「は、はぇ? そ、早熟なんだねぇ」

「え、そうなのですよ? 子供なら割と普通じゃないですよ?」

「へ? そうなの?」

「あれ?」

 

何という事だ、この私ですら小学校に入る前はお花や教育番組や児童向けアニメに夢中だったというのに……

現代の性教育は私が思っている以上に急激に進化しているのかもしれないな。

 

「でも記憶にないだけで実際はもっと前から見ていたと思うのですよ。ここまで病的に好きってことはもしかすると生まれた瞬間にも見てたのかもしれないのですよ~! なんちって」

「生まれた瞬間に!? AVを見たの!?」

「だから冗談ですよ~。普通に考えたらそんなわけないですよ~」

「そ、そうだよね! あーよかった」

「何をそんなに驚いて……ああ、そういうことかですよ~」

「ん? なにが?」

「気にしなくて大丈夫ですよ~」

 

コメント

:すれ違いコントになってて草

:これシュワちゃん絶対に勘違いしてるだろwww

:組長ちゃんと動物のビデオって前置き入れたのになんで……

:生まれた瞬間にアダルトビデオ見せられたらトラウマになって逆襲を考えるわ

:まだすれ違ったままだから全然よくないんだよなぁ

:いや、組長すれ違い起こってるの気づいたくさい?

:ぽいな

 

「えっと、それじゃあ最近見たAVのジャンルはなに?」

「最近は象さんの感動ビデオを見たのですよ~」

 

ああなるほど、象さんは竿役のことね。そんな遠まわしに言わなくていいのにもう、照れちゃってかわいいなぁ。

でも感動? AVで? ストーリーものだったのかな?

 

「もう感動の涙が止まりませんでしたよ」

「きっと泣いてるエーライちゃんと一緒にAVの象さんも白い涙を流してたんだろうね」

「んん? どういうことですよ?」

「あれ、伝わらなかったか。初々しいですなぁ」

「はぁ、まいっか、でも象さんって凄いんですよ! ビデオでは鼻の先で物を掴んだり絵をかいたりしていたのですよ~」

「え、まじで? そんなことありえる? あの先っぽの形状で物理的に可能なの? 訓練次第ではできるのかな……」

「更に実は泳いだりすることもできるんですよ~」

「泳ぐの!? え、萎んで膨張してを繰り返したバック走法ってこと!?」

「人を乗せるのだってよゆ~なのですよ~」

「あ、それは納得。騎乗位ってことね」

「そーゆーことですよ~」

 

コメント

:こんなん卑怯だwww

:これ組長完全にシュワちゃんで遊んでるだろ笑

:全然そーゆーことじゃないですよ~

:萎えて勃ってを繰り返して泳いでる姿想像したら吹き出した

:会話の流れで鼻(竿)で泳ぐと思ったのかwww

:新しい泳ぎ方の発見やな、名前はどうする?

:バタフライがあるんだからカブトムシでいいでしょ

:草

 

それからもしばらく噛み合っていない会話が続いたあと、コメント欄を確認したところでようやく私は何が起こっていたのか把握したのだった。

 

「もう、エーライちゃんも意地悪だなぁ」

「いや私ちゃんと動物のビデオって言ったのですよ! 勘違いする方がおかしいのですよー!」

「うっさいやい! 私にとってAVといえばアダルトビデオただ一つ、オンリーワンなの!」 

「あ、新しい生存者がいるのですよ~」

「無視すんなー!」

 

むぅ、まぁいつまでもネチネチしてても仕方がない、ゲーム実況に戻るとしよう。

エーライちゃんが見つけたのは一緒に洋館に来た友達の一人ミカンちゃん。このゲーム屈指の美少女だ。

話しかけてみると、紫鬼から逃げ込んだこの部屋でずっと怯えていた様子。

ここで選択肢の登場だ。

 

1・一緒に脱出ルートを探そう

2・放っておく

 

「どーするよエーライちゃん?」

「そんなの決まってるのですよ! 友達なんだから一緒に生きて帰るのですよ!」

 

迷わず1を選ぶエーライちゃん。流石組長、人情が厚いぜ!

そしてその言葉を聞いたミカンちゃんは――

 

『はぁ!? あんな化け物がいる中を歩けるわけないじゃない! 馬鹿じゃないの? はぁ、早くタクミに会いたい……』

 

……………………

 

「なるほどなるほど」

「く、組長?」

「てめぇの名前ミカンやったよな? それじゃあこのヤッパで全身綺麗に皮剥いてやるよ、覚悟しろ」

「さらばミカンちゃん、紫鬼に捕まったほうがまだ幸せだったかもね……」

 

もうゲームのエンディングも近くなってきたはず、ラストスパート頑張っていこう!

 

 




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

仁義なきホラゲ6

さぁ、エーライちゃんに襲い掛かる次の関門は直線状なら一瞬で距離を詰めてくる紫鬼の亜種だ。

見た目は非常に平べったい板のような化け物なので、もろに空気抵抗を受けるはずだがそこは気にするな!

 

「シュワちゃん先輩、こいつ名前なんですよ? なんか見た目がプールとかで子供とか泳げない人が使うあれに似てますけど」

「ビート板のこと?」

「そう! それですよ~」

「それなら名前ビート板だちゃんとかでいいんじゃない?」

「メロンパン〇ちゃんみたいに言うなですよ! アンパ〇マンの世界にこんな化け物はお呼びじゃねぇですよ!」

「個人的にはバイキンタマン推しです」

「どこのどいつですよ!? 余計な文字入れたせいで性病みたいな名前になっちまってるですよ!」

「アンアンマン、新しい竿よ! アンアン! マンがアンアンしてアンアンマンになっちゃうううぅぅ!!」

「こいつ本当に頭大丈夫なのかですよ……」

 

コメント

:頭おかしなっとるで(手遅れ)

:即落ち2コマンガちゃん推しです

:コシアンマンとツブアンマンが戦う話好き

:最後合体して羊羹マンになって大炎上したの好き

:お前らは何を言ってるんだ……?

:コメント欄の最近の暴走具合を見るにリスナーは配信者に似るんやなって

:てか組長普通に避けてるな

 

コメントの通り、後ろのゲーム画面ではエーライちゃん操るヒロキがうまく敵の正面を避けることで攻撃を躱し続けている。

もうゲームも終盤の終盤、幾たびの抗争の中で死線をくぐり成長を続けた組長には大したものではなかったようだ。

完璧とまではいかないも丁寧な躱し方でうまく逃げ切ることに成功した。

 

「よくやったエーライちゃん! もう脱出間近だよ!」

「マジですよ!? と、とうとうこの地獄が終わる……涙が出そうなのですよ」

「泣いてる場合じゃないよ! ほら、紫鬼来てる! 逃げて逃げて!」

 

最後まで執拗に襲い掛かってくる紫鬼だが、追ってきたのは所詮普通の個体。今のエーライちゃんの敵ではない。

余裕綽綽といった調子で、まるでこちらが手玉に取っているかのようにエーライちゃんは逃げ始めた。

でもなエーライちゃん、実はこのゲームの最後の紫鬼はな――二体セットなんや。

 

「アッーーーー!!」

 

エーライちゃんのその叫び声はあまりにまぬけで、悲壮的で、あまりにもチンパンであった。

逃走方向から現れたのはかつての友人、タクミだった。

最後の最後で再会とはなんて喜ばしいことだろう。まぁ彼がおぞましい紫鬼へと変わり果てていなかったらの話だが。

美しいまでの挟み撃ちになすすべもなく、ヒロキは命を散らしたのだった。

 

コメント

:声がwww

:今の声どこから出したんや

:フクロテナガザルの鳴き声そっくりだったぞ

:叫び声のバリエーション豊富やな

 

「おい今私のことフクロテナガザルのケイジ君って言ったやつ事務所来いや」

「せめて事務所じゃなくて動物園って言おうか。あと個体までは指定してなかったよ」

 

その後も流石に紫鬼二体となると慣れてない分きついようで、再び多くのゲームオーバーを積み重ねることになった。

 

「ふぁっきゅー! ふぁっきゅふぁっきゅ!(ダンダンダン!)」

「お、落ち着いてくだせぇ組長! もうお年なんだからお体に障りやすぜ!」

「おい、今誰が私のこと年寄りって言った?」

「ケイジ君です」

 

コメント

:おい

:これほどまでに潔い擦り付けは中々見れない

:カイジ君、君の雄姿は忘れない

:雄姿を覚える前に名前を覚えてもろて

:指定愛護団体栄来組

 

あまりにも容易く絶えるヒロキの命。最後だけあって相手も本気だ。

だがその時はふと訪れた。

またもや挟み撃ちの状態から、今度は間一髪で紫鬼の側面を潜り抜けたエーライちゃん。

そしてそのまま足は止まらず逃走路で見つけた脱出口から脱出、そのまま一度たりとも振り返らず洋館を後にした。

ゲームクリア――罰ゲーム終了だ。

 

「お、終わった……?」

「おめでとうエーライちゃん。正真正銘これで終わりだよ」

「やった……長かった……」

 

コメント

:8888

:¥50000

:けじめ付けたな、かっこいいぜ

:おめでとー!

:物凄く濃い時間だった

 

「それじゃあエーライちゃん」

「はい? どうかしたのですよ?」

「明日から頑張れ☆」

「あ」

 

私の言葉でこの配信前までは組長のくの字すら見せていなかったことを思い出したのだろう。かたったーは今でもお祭り騒ぎだ。

最後の最後までエーライちゃんの絶叫たっぷりの配信になったのだった。

 

 

 




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

晴先輩と焼肉

「「かんぱーい!!」」

 

甲高い音を上げてグラスとジョッキがぶつかり合う。目の前に広がるは鮮やかな朱色が脂でテカリ、どこか色気すら感じる美味しそうな肉たち。そして獲物はまだかと炎を燃やす鉄の網。

今日は朝早くから晴先輩のソロライブのリハーサルがあった。私も参加者として呼ばれていたので、今は聖様の実家が経営している焼き肉屋にて二人でささやかな打ち上げだ。

他にも私のようなサプライズではないにしろゲスト参加予定のライバーが数人来ていたのだが、忙しい上に別にフルで出るわけではないので、登場部分のリハが終わってしばらくしたら帰っていった。

私もそれでよかったのだが、こんな機会滅多にないので最初から最後まで見学させてもらったところ、なんだか申し訳ないが晴先輩からごはんに誘っていただけた感じだ。

私はなぜか例のカラオケコラボの時から店のメニューに加わっていたストゼロを、晴先輩はビールを疲れた体に流し込む。

ちなみに新人のバイトさんと思わしき人がビールを頼んだ晴先輩を見てすごく困っていた。合法ロリだからね、仕方ないね。

そこで晴先輩がここぞとばかりに「この身分証が目に入らぬか!☀」と某黄門様のように成人を表す身分証を突きつけたのだが、年齢疑われた時点でかっこよくはないと思う。

打ち上げが始まって、最初はお腹が空いていたのもあって焼肉で腹を満たしながら雑談をしていたのだが、お腹が落ち着いて酔いも回ってきたところで会話の頻度が上がってきた。

 

「最近さ、なんでもゲーミング化してるよね。ほら、あの光るやつ☀」

「確かに、最近マスクとかもしてましたよね。もうゲーム関係ない気が結構しますが……」

「もうそのうちゲーミングパンツとかでそうだよね。服の下でパンツのところだけ発光してるのとかどう?☀」

「それなら男性が息子の部分だけ発光してたらめちゃくちゃ面白くないですか?」

「あはは! ゲーミングだけにジョイスティックってな!☀」

「どんなジョイで使うんしょうか、意味深ですねぇ」

 

店が個室なことをいいことに段々盛り上がっていく会話。

やがて話題は今日のリハーサルのことになった。

 

「それにしても晴先輩は流石ですね」

「ん? なにが?☀」

「今日ずっと楽しそうにやってたじゃないですかー。私ならパニックになっていたと思います」

 

リハーサルを通して、晴先輩は常に落ち着いていた。

元々予定していたものが、リハーサルをしてみるとしっくりこなくて変更になる点も少なくなかった。

それでも晴先輩は常に場のムードメーカーとなり、更にスタッフがアイデアに困ったときは自分からどんどん意見していた。

本番で失敗する姿なんて想像もできないほど、その様は堂々としたものだった。

 

「ん~、言っちゃえばライブって本番に何が起こるか分からないからさ。だから準備するにこしたことはないけど、あれは割と気楽に動いてただけだよ☀」

「それができる時点ですごいですよ。憧れます」

「ほんと? シュワッチにそんなこと言われると照れちゃうな~えへへ……私もね、実はシュワッチに似たような感情を持ったことあるよ☀」

「え、本当ですか? どこにそんな要素が? 私は晴先輩には晴先輩のままで居てほしいですよ……」

「うーんとね。正確には本性がバレる前のあわっちになりたいって思ったことがあるんだよ☀」

「え、昔のってことですか? あの地味な?」

「そうそう☀」

 

また私の理解が及ばないことを言いだしたなこの人は!

今の芸人ポジションの私になりたいって物好きはもしかするといるのかもしれないけど、昔の私という個人になりたいっていうのは理由が思いつかない。

だけど冗談で言っているようには見えないんだよなぁ。

 

「でも思ったことがあるってことは今は思ってないってことですか?」

「んー、まぁそうだね☀」

「あー! 酷いこと言いますねーもう!」

「あはは! 違う違う、そんなマイナスの意味じゃなくて、プラスの意味でだよ☀」

「ほんとですか~? こんな酒+下ネタ+女好き=みたいな人になりたくないだけじゃなくて?」

「ほんとだよ。今は私は私じゃないと駄目なことに気が付いた、それだけだよ☀」

「それならいいですけどー」

「逆にさー、シュワッチは他のだれかになりたいと思ったことない?」

「私ですか? ん~」

 

その問いに少々考えた私だったが、結局はただ一つの答えに帰着した。

 

「無いですね。少なくとも今は無いです。私は今毎日が楽しくて仕方ありません。これを自分から手放すなんてありえないです」

「そっか。うんうん、いい答えだ!☀」

 

にししっと晴先輩が笑ったところで、この話題は終了となった。

前のIQのくだりに関して追求してみようかとも思ったが、多分答えてもらえないだろうからやめておくとしよう。

きっと何か意味がある、いつか教えてくれる日がくるはずだ。

リハーサルも終わって本番も近づいてきた。ライブの会場チケットはすぐさま完売、オンライン視聴の方も止まる所を知らない。

自分にやれるだけのことをしようと心に誓ったのだった。




【お知らせ】
この度、本作の書籍化がKADOKAWAファンタジア文庫様より決定いたしました。
詳しくは活動報告の方にありますので、よろしければ覗いてみてください。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ライブオン常識人組1

「1! 皆のママだよ神成シオン!」

「2! 清楚の擬人化心音淡雪(あわ)!」

「さ、3! 皆のお嫁さんこと柳瀬ちゃみ!♥」

「「「三人そろって、ライブオン常識人組!」」」

 

コメント

:は?

:は?

:は? ¥2000

:なんやこのメンツ……

:ブラウザバックしました

:低評価2回押しました

:現代日本において身分を偽装するのはまずいですよ!

:誰かこの人たちに鏡って物の存在を教えてあげて

:ツッコミ待ちかな?

:1・母性がヤベーやつ、2・存在がヤベーやつ、3・コミュ力がヤベーやつの間違い

:黒(歴史)の三連星

:常識人の意味を小学校に通って6年間かけて教わってこい

:1番と3番はまだギリギリ許してもいいかもしれん、ただし2番、てめーはダメだ

:あわちゃんだから大丈夫だと思ったのかな? 思考能力が鈍っているのかもしれない、ストゼロ飲む?

:出オチ

:清楚を擬人化する途中で異物混入起こってますよ

:もう伝説入り

 

さぁさぁ開幕早々愛ある罵詈雑言の嵐から始まりました今回はこの3人で放送していきますよ!

今回はちょっと意外なメンツが集まったんじゃないかな。

この企画の発端人はなんとあのコミュ障で有名なちゃみちゃん。誘われた私が一番びっくりしたのだが、おそらく勇気を出して誘ってくれたのだろう、ここで断る選択肢など私にはないのだよ!

 

「はいはいというわけで企画役のちゃみちゃんから今回も進行役を任されましたシオンママです! 最初に企画の説明をするね!」

「「お願いしまーす」」

「ええっとまず大前提として、ライブオンは変人だらけです」

「「そーだそーだ!!」」

 

コメント

:うんうん、君たちとかね

:こらこら、ノリツッコミは締めに自分でツッコまないと成立しないぞ?

:2番さんに至っては変人筆頭なんですが、目見えてます?

:ちゃみちゃまどうしたの……

:まさか……いや、そんなまさかな

 

「そんなわけで常識人である私たちは毎日のように彼女たちの相手をして疲れているわけですよ。今日はそんな苦労人たちによる傷の舐め合いになります……」

「「あーつかれたー」」

 

コメント

:あーつかれたー(棒)

:ここの台本考えたやつ天才だろ

:ほら、早く舐めたいのは傷だけじゃないけどねって言ってみ? ほら言ってみ?

:終始このテンションで行くのか……鋼のメンタルがうらやましい

:この場が一番ライブオンしてる

 

「まぁそんな感じで、最近四期生も入ってライブオンもカオスさに拍車がかかったと思わないかい二人とも?」

「そうですね、ライブオン人事担当者はAI搭載型ストゼロなんじゃないかと疑いましたよ」

「確かにみんなすごいわよね、私はまだコラボできてないけれど♥」

「え、そうなの?」

 

シオンママは少々びっくりした様子だ。

確かに私もコラボしてるの見た記憶ないなぁ。

元からちゃみちゃんがコラボ回数が少ない方というのはあるんだけど……

 

「個性派が多すぎて完全にビビってたわ♥」

「ふたを開けてみればいつものライブオンでしたからねぇ……」

「つい先日園長を組長に変えた張本人が何を言うか」

「あれはホラゲが悪い! 俺は悪くねぇ! 俺は悪くねぇ!」

「でもね、後輩があんなに頑張ってるのに先輩になった私がいつまでもこのままじゃだめだなとも思うの。実は今日二人を誘ったのもそんな経緯があるわ♥」

 

ほへー、なるほど、そういうことだったのか。

 

「今日は頑張って喋ってみるから、どうか温かく見守ってね♥」

「了解です。でも頭キマッてる=頑張ってるとか正しいとかじゃないですからね!」

「そうだよ! ライブオンに居るとただでさえ現実の常識が通用しないんだから、正常な感覚を忘れないでね!」

 

コメント

:と経験者は語る

:シオンママは自分が気づいてなかっただけで本質がもうライブオンだったからな

:ちゃみちゃん健気で好き

:なんだかんだちゃみちゃんasmrとかで根強い固定ファンいるイメージあるから十分すぎる程すごいんやけどな

:この前のボイス販売とかも話題になってたしな

:正統派なかわいい感じだから、ちょっとライブオンの中では異端児のイメージがあるんかな?

:周りが全員異端児だから正常に近い人が逆に異端児扱いなのほんと草

 

「まぁ前置きはこのぐらいにして、まぁぶっちゃけて言うとライブオンライバーのこんなところがやばい! みたいなのを井戸端会議みたく三人で話し合おうって感じだよー」

「一応事前にNGはないか皆にチャットで聞いたんですけど、「ライブオンにNGの二文字はない!」って皆に返されたので心配いらないと思います」

「むしろ世間的にNGなものを好んでやっている人ばかりだものね♥」

 

案の定お前らが言うなでコメント欄が埋め尽くされたが、気にした時点で羞恥がやってくるので心を強く持って企画を進めよう!




前回にて、書籍化に対して沢山の祝福のお言葉ありがとうございます!
書籍化でもガンガンに攻めていく予定なので、何卒これからもよろしくお願い致します。

活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ライブオン常識人組2

「まず誰から困っていること話しますか?」

「わ、私は話の流れとかを把握したいから少し後からがいいわね♥」

「それじゃあ私からいこうか?」

「お、それじゃあシオン先輩お願いします」

 

一番手に決まったシオン先輩、正直毎回コラボで苦労しているイメージなのだが、一体どんなエピソードが出てくるんだろうか。

 

「なに話しそうかな……私の場合ほぼ全員に困ってるんだよね」

「そうですよねぇ。ご苦労様です」

「うんうん、本当に苦労しているわけですよ、ねぇあわちゃん? 大変なんだよ?」

「な、なんですか? 清楚な私はシオン先輩に苦労なんか掛けてないはずですが?」

「うんうん大丈夫、ママである私は手のかかる子も大好きだからね、だから君はあるがままの君でいいんだよ? 最後のその日まで面倒見てあげるね」

「助けてくださいちゃみちゃん、監禁エンドのフラグが立っている気がします」

「ははは……私も同じことにならないように気を付けるわ♥」

 

そんなことを話していると、話が逸れてしまったことに気が付いたのか慌ててシオン先輩は何を話そうか考え出した。

進行役まで暴れ出すと企画が壊れてしまうことが分かっているのだろう、いくら本性が覚醒してもこういうしっかりしたところがあるからシオン先輩はライブオンにとって唯一無二の存在なのだ。

本当にいつもお世話になっております……

謝罪の意も込めてサポートでもさせてもらうとしよう。

 

「一番最近困ったこととかってなんですか?」

「あー……昨日の夜に聖様と配信外で一緒にゲームしてたんだけど、私を驚かそうとしてヘンな悪戯してくるんだよね。もう毎回のことなんだけどさー」

「やっぱり聖様なのね、予想通りだわ♥」

「もうなんだかんだ言って付き合い長いからね、もう苦労しっぱなしだよ!」

 

コメント

:この二人はライブオンの定番カップリングのイメージ

:キャラが正反対なのになぜか合ってるんだよな

:性様は何をやってもシオンママが拾ってくれると信じてるって勝手に思ってる

:この前聖様がコラボとかあると相手に指定とかなければ大体シオンママにも声かけるって言ってたしね

:ライブオン発端はハレルンだけど成長に関してはこの二人が相当影響あったはず

 

「そういえば、聖様と知り合うきっかけってどんな感じだったんですか?」

「あ、それ私も聞きたいわ。後から入った三期生組はそこらへん知らないから♥」

「きっかけかぁ、確かに詳しく話したこと配信でもなかったなぁ。いや、そんなに特別なことがあったわけでもないんだけどね」

 

そう言うと、シオン先輩は昔を懐かしむようにゆっくりと当時のことを話してくれた。

最初に聖様と出会ったのは二期生デビューの少し前、事務所で顔合わせしたのが始まりだったらしい。

と言ってもそこから急に仲良くなったわけではなく、これから一緒に頑張りましょうねーくらいのごく普通の初対面だったようだ。

そこからいよいよデビューの日が訪れ、同じ二期生としての活動が始まった。

これは意外なことかもしれないが、聖様は最初物凄くリスナーからの賛否が強かった過去がある。

だいぶ前のことだから私も実際に目で見たわけではないのだが、結構有名な話だ。

当時は【ライブオンの朝霧晴】ではなく【朝霧晴のライブオン】と言われても仕方がないほど晴先輩の存在が大きかったうえに、今ほどライブオンがぶっ飛んだ人達の集まりというイメージも強くなかった。

聖様はその強烈なキャラクターによる認知度の上昇に合わせて、心無い言葉もSNSで書き込まれることも少なくなかった。この時期は二期生の輪の中でも特に聖様の連絡頻度が低かった時期らしい。

時系列的にありえない話だが、もしこの時期に私が例の配信切り忘れを起こしていたら似たようなことになっていたのではとも少し思う。それ程までにリスナー間の前認識というものは重要なのだ。

そしてそれはやがて、ライブオンの癒し枠の座を固めつつあったシオン先輩のもとにも

 

:宇月聖と関わるのはやめておいた方がいいよ

 

などのコメントまでもが稀に散見されるようにまでに発展してしまう。

それに対してシオン先輩は「皆私のことを思ってくれてるんだと思う、それはありがとう。でも私が思う人の良し悪しは私が決める」と堂々と宣言し、後日シオン先輩からの誘いで後の名コンビの初コラボが決定した。

実はこの時聖様に前述の理由からかなり微妙な反応をされたらしいが、それでも根強く誘い続けたうえでもらえたコラボ了承らしい。

そしてざわざわとした異質な空気が漂う中配信されたコラボは、大方の予想を破り大成功。聖様の強烈ボケをシオン先輩が更にツッコミで面白く返し、お互いがお互いを引き立てる。今日では伝説の配信の一つとして語り継がれている配信だ。

これ以降、聖様は頻繁に連絡をしてくれるようになり、今の関係に近づいていき、そして聖様に対する批判の声も小さくなっていった。

 

「懐かしいなぁほんと。なんで急に聖様あんなに馴れ馴れしくなったのかな? 「今起きた―」とか些細なことでも連絡してくるんだよ?」

 

聖様との馴れ初めを語り終えたシオンママは困ったような、でもどこか嬉しそうな声でそんなことを言う。

そんなのもう考えるまでもないだろう。

いつも颯爽とした態度を崩さない聖様だけど、聖様だって女の子なのだ。そこに確かに生きているのだ。嬉しいこともあれば傷つくことだってある。

聖様にとってシオン先輩は自分を救ってくれた大切な存在であり、そして今の話をあんなに、まるで大切な宝物が入った箱を開けるかのように話すシオン先輩もきっと同じ――

 

あぁ、やっぱりこの二人なんだよなぁ!!




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ライブオン常識人組3

「そんなことがあったんですね。なんだか感動してしまいました」

「尊いわね……もうこれだけでもお腹いっぱいだわ♥」

「そ、そんなたいしたことないから! ただ仲良くなりましたよーってだけ!」

 

コメント

:いともたやすく行われるえげつないてぇてぇ

:せいしおはガチ ¥10000

:もうこんなの夫婦じゃん!

:聖様は十字架とか使ってるゴシックっぽい黒の衣装、シオンママは巫女服だから白の衣装って中身だけじゃなく外見まで見事に正反対なのが逆にカップリングに味を出してる

:実は目の色だけ赤のおそろいなんやで

:ライブオンはまさか狙っていた……?

:結婚式はキマシタワーの屋上でやりましょう!

:なんだその一面に咲いた百合群生地の中心に立っていそうな塔は、最高じゃないか!

<宇月聖>:なーにを話しているのかなーシオン君? もっと聖様らしいエピソードを紹介してくれたまえよ。ほら、聖様の目が持つ見ただけで女の子の履いているパンツの色を当てられる能力、直視の痴漢の話とかあるだろう?

:聖様おるやんけ!

 

「お、聖様来てるじゃん、やほー」

「し、シオン先輩も目の色同じだからパンツの色当てることできたりするのかしら♥」

「できるわけないでしょ!? 何聞いてるのちゃみちゃん!」

「ほんとですか? もしかして自分が気づいていないだけで出来るかもしれませんよ? ほら、試しに今の私のパンツの色当ててみてください」

「また悪ノリが発動しちゃったよ……青色! これでいいでしょ!」

「え? あれ、ちょっとまってくださいね、確認します…………あっ」

「え、な、なに?」

「い、いえいえ、なんでもないですよ? えっと、次の話題にでもいきましょうか!」

「なにその反応!? それっぽく聞こえちゃうからやめてよ!」

「これは信憑性出てきたわね♥」

 

コメント

<宇月聖>:そうそう、こういうノリでいいんだよ

<昼寝ネコマ>:やーい照れてやーんの☆

<宇月聖>:照れてないですよ。私を照れさせたら大したもんだ

<昼寝ネコマ>:突然のプロレスラーに困惑不可避☆

:二期生勢揃いやん

:二期生推し大歓喜

:あわちゃん、全く気づいてなさそうだけどその行動は清楚ではないよ……

 

 

「はいはい私の話はこの辺で終わりにして、次はあわちゃんいこうか、困ってることはなに?」

「私ですか? 同姓同名同姿同声同命の同業者が暴れまわっててとんでもない風評被害を受けていることですかね」

「それを表すにはもっと短くて便利な日本語があるわよ。同一人物っていうの♥」

「あと、私なぜか結構変わった人に出会うことが多いんですよね」

「変わった人? どういうこと?」

「えっと、例えば最近ですと」

 

記憶を探りながら二人に私が出会った世にも奇妙な人物の説明をする。

それは私が映画でも見ようと思ってレンタルショップに行った時の話であった。

店内を歩いていたら、一人の20代と思われる女性が昔流行った子供向けのアニメ【ム〇キング】が置いてある棚を真剣な眼差しで物色しているのを見たんですね。

へぇ、意外な層にも人気があるんだ。いや、もしかしてお子さんがいてその為だったりするのかな? なんて考えながら失礼と思いながらも少々眺めていたんですね。

でも私は次の瞬間背筋が凍り付くような思いをすることになります。その女性がふと呟いた声が私には聞こえてしまったのです。

その少々粘着質にも聞こえる声は間違いなくこう言っていました――

 

「王道イケメンのヘラクレスオオカブトとガチムチのエレファスゾウカブトのカップリングたまらないわ~! 逞しくいきり勃ったオスのシンボルが荒々しくぶつかり合って相手の急所を狙い合っている……やっぱりム〇キングは最高のBL物ね!」

 

「「!?!?」」

 

コメント

:!?

:ファ!?

:え? え?

 

話を聞いていた二人とコメント欄が瞬く間にざわめきだす。

だがその光景を実際に目の当たりにした私の受けた衝撃には及ばないだろう。

いや、ほんとまじでお口( ゚д゚)ポカーンってなってしばらく動けなかったからね。

 

「ちなみにその後カブトムシ同士の対戦模様を見て「これこそ真正なる兜合わせね。もう私は人間同士の偽物兜じゃ何も感じないわ。しかも樹液まみれのローションプレイ付き……今日はこれに決定ね!」って言ってましたよ」

「よ、世の中にはすごい性癖の人もいるのね……♥」

「流石はあわちゃんだね、類は友を呼ぶってやつだ」

「いや一緒にしないでくださいよ!」

「チューハイにプロポーズした人と今の人は結構いい勝負だと思わない?」

「……ノーコメントで」

 

コメント

:カブトムシにしか興奮しない腐女子とはかなりの歴戦個体

:将来のライブオン候補

:クワガタ推しの百合厨が通りますよー

:それはもうどういうことなの……

:なるほど、大きな角が二本あるヘラクレスは真正ふたなりになるわけだな。両性具有じゃなくて両男具有とは新価値観

:異議をせずにはいられないなぁ(ふたなりガチ勢)

:なんだこのカオスなコメント欄




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ライブオン常識人組4

ム〇キングガチ勢(性的な意味で)なお姉さまの話の後も、何個か私が出会ったことがある変人さんエピソードを紹介したところで、ひとまず私の会話ターンは終了となった。

次は流れ的にちゃみちゃんになるのだが……

 

「私はそもそも困るほど周囲の人間と関わる機会が少ないのよね♥」

「「あ~……」」

 

初っ端からそんな身もふたもない話が飛び出してきてなんとも言えない空気になってしまった。

 

「それはなんとも……でも何か一つくらいあるんじゃないかな? 些細なことでもいいからさ」

 

シオン先輩がフォローを入れて何とか話題を引き出そうとしている、私も協力しなければと思い言葉を考えていたのだが、ちゃみちゃんは予想に反してこんなことを言い出した。

 

「そんな心配しなくて大丈夫。だって今回の企画考えたの私よ? 困っている人はちゃんといるわ」

「え、そうなんですか? でもさっき困るほど人との関りがないって言ってましたよね」

「そうだよね!」

 

私とシオン先輩が首を傾げている中、ちゃみちゃんは高らかにこう宣言したのだった。

 

「私が困っているのはこんな状況に陥っている私自身よ! 改善策がないか一緒に考えて欲しいの!♥」

「「えぇぇ……」」

 

どうしようもなくちゃみちゃんらしい困りごとなのだった。

 

「私ね、最近思うようになったことがあるの。あれ、私って個性弱いのかなって♥」

「そんなことはないような気がしますが」

「だって私の個性ってセクシーなお姉さんっぽいけどコミュ障でポンコツってだけじゃない?♥」

「落ち着いてちゃみちゃん! 普通に属性てんこ盛りだから! ライブオンが魔境過ぎるだけだから!」

 

コメント

:草

:だけの意味を調べて、どうぞ

:特別な環境下に置かれた人間の心理実験でもしてるのかな?

:例えの癖が強い

 

引き留めるシオン先輩だったが、どうやらあまり効かなかったようだ。ちゃみちゃんの声色は晴れない。

 

「だって皆ドカンドカン話題になるじゃない? 私そういう経験あんまりないから……♥」

「でも話題になる=全てが良いではないですよ? ちゃみちゃんは常に固く人気を保ってると思います。熱心なファンの数の多さがそれを物語っていますよ」

「そう……なのかしら?♥」

「そうだよ! インパクトが大きいと話題にあげる人が比例して多いから、それが大きいだけだと思う」

「私なんか話題になると9割以上お笑い関連なので、純粋にかわいいと言われているちゃみちゃんがたまに羨ましくなりますよ」

「なるほど! これが隣の芝生は青く見えるってやつなのかしらね♥」

「そもそも個性って自分が持っていないものを後から付け足そうとするとろくなことにならないイメージあるからねぇ」

 

コメント

:分かる気がする

:というより天性の物じゃないとライブオンに付いていけないだけでは……

:あわちゃんもかわいいよ!(外見は)

:実は中身の可愛さもコアな人気があるという事実

:なんだかんだライブオンを支えてきた実績があるからね、面白さ以外も評価されてきてる

 

私たちの懸命な説得もあって段々とちゃみちゃんの声に明るさが戻ってきた。

難しい悩みではあるけど、シオン先輩の言う通りあまりに無理があることをやろうとしてコケると最悪だし、なにより本人が配信を楽しめなくなってしまう可能性がある。私は仲間のそんな姿見たくない。

向上心があることは素晴らしいことだけど、自分を受け入れることだって時には大切なはずだ。

あ、それと言っておきたいことがあと一つ。

 

「あと、私はちゃみちゃんの個性に声もあると思いますよ」

「確かに! シオンママも演技力とか含めてライブオンじゃピカイチだと思うよ!」

「声? ああ、確かにasmrとか好きでよくやってるからね♥」

「落ち着くし艶っぽくて聞いてて飽きないんですよね、癖になる感じ」

「ほんと? ふふっ、声を褒められるとなんだか嬉しくなってしまうわ♥」

「私の声はあまり特徴がない無個性なものなので、尚更そう思いますよ」

 

私の今の言葉、本心から何気なく口にしたものだったのだが――

 

「そ、そんなことないわ!!!!❥」

 

今までちゃみちゃんから聞いたことがない程の大きな声が返ってきた。

らしくない様子に困惑する私とシオン先輩だったが、立て続けにちゃみちゃんはまくしたてるように言葉を続けていく。

 

「淡雪ちゃんの声は全く無個性なものなんかじゃない! そもそも人の声は多種多様であり千差万別、無個性なんて概念は存在しないわ! 同じ人間という生き物の私たちだけど容姿や性格と同じく声も自分だけの物なの。この振動から生み出されているとは思えない鮮やかな音色、二人だってわかるでしょう? 声とは人間の進化の奇跡であり神秘なの、神々しく尊いものなのよ!! 私は淡雪ちゃんの声にもシオン先輩の声にも全く別の良さを感じるわ、淡雪ちゃんの声は少し低めで気怠げな感じが耳に幸せ、語尾を伸ばしたりするときに少しかすれ気味になるところとかもう最高過ぎてゾクゾクくるわ。シオン先輩は性格が声にそのまま出てるかのような全てを包み込む優しい声、もう生きるアヴェ・マリアね、喋るだけで人を癒して誇らしくないの?❥」

 

まるで自分の趣味を語るオタクのように絶妙な早口が止まらないちゃみちゃん。

え、嘘でしょ? もしかして今までの流れ……盛大なフラグだった……?




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ライブオン常識人組5

「ね、声って素晴らしいものなの、分かってもらえた? うーんでもこれだけじゃ足らないか、もう少し語っていい? 人の声ってマジでいい!❥」

 

呆気にとられている私とシオン先輩には目もくれず、同期の私すら今まで聞いたことがない饒舌が止まらないちゃみちゃん。最後は謎の韻まで踏んでいる。

これはまずい、なにがまずいのか正確には分からないけど、このまま放置したら色んな意味で大変なことになると私の第六感が激しく警報を鳴らしている!

シオン先輩も似たような気配を感じ取ったのだろう、困った様子の相槌を打ちながらちゃみちゃんを止められる良い言葉はないか探している。

任せてくださいシオン先輩! 同期の危機はこの私が止めて見せる! 私は怯まんぞ! 言葉を濁すような真似はせん、真正面から止めに行く!

 

「だめです」

「いやです。それでね、まずはね!❥」

「ウボァーーーー!!」

「あ、あわちゃーーーん!!」

 

コメント

:ちゃ、ちゃみちゃま?

:あっ(察し)

:やばい進化演出入ったぞ! bbbbbbbb!

:残念だったな、拒否権などない!

:救いはないんですか!?

:抑圧された自分を曝け出してしまうこの現象、人はマヨナカハイシンと呼んだ

 

だめだ、今のちゃみちゃんは暴走機関車、一度動き出してしまった以上止まるという概念を失ってしまっている!

 

「えっとね、それじゃあ分かりやすく説明してあげる! そうだ! 淡雪ちゃんよく実質SEX理論ってやつやってるじゃない? あれに喩えてみましょう!❥」

「キャー!! ちゃみちゃん! SEXなんてエッチな言葉女の子が言ったらだめですよー!!」

「は?」

 

なんか一瞬シオン先輩から恐ろしいほど冷たい声が聞こえた気がしたけどそんな場合じゃないんだよー!

 

「私から言わせてもらえばね、人は声でSEXしているのよ、性器なんて二の次。よく考えてみて? 性的興奮というものは多くが声からもたらされていると思わない? 喘ぎ声は勿論淫靡な言葉や声色で性は呼び起こされる、これはdl〇iteの18禁ボイスが文字通り声が主役なのにもかかわらず飛ぶように売れていることが証明しているわ、つまりはそういうことなのよ❥」

 

ああ、なるほどちゃみちゃん、君の言っていることが段々と理解できてきたよ。なぜかって? だって私は今こんなにもちゃみちゃんの声で感情をかき乱されているのだから。声の持つ凄まじい力に翻弄されているのだから。

 

「今の話をね、日常の生活に置き換えて考えてみて? 人が何かを感じるにあたって、声からもたらさせているものが数え切れないくらいあることに気づいてもらえると思うの。それこそが人と人とのつながり、つまりSEXなのよ! 私たちの配信だってそう! リスナーを楽しませるのも感動させるのもびっくりさせるのも全て声から始まっている、それで生活している私たちライバーは声のイリュージョニストなのよ! 声のすばらしさ、分かってもらえたかしら? 分かりやすいようにもう一度実質SEX理論で説明するわね。短く言うと私たちライバーはリスナーと声でSEXしてるってこと、そしてこれが意味することは!!❥」

「「い、意味することは?」」

「ライバーとは【ボイスSEXイリュージョニスト】なのよ!!❥」

 

あぁ――――終わった――――

 

コメント

:大草原

:パワーワード爆誕

:すまん、俺声で童貞卒業したけどまだ童貞のやつおりゅ?

:どうも! ライブオン所属ボイスSEXイリュージョニストの柳瀬ちゃみですってことですね分かりません

:前に配信で声関連の機材の話でやけに熱っぽく語っていたことあったけどここまでの声オタクだったとは……

 

私の目から光が失われていくのを感じる。

降り注ぐ豪雨のような勢いで書き込まれていくコメント欄、もう歯止めが利かない。配信後のかたったートレンド入りは確定だろう。

というかなんかこれデジャブを感じるぞ、前の園長は組長だった騒動の時もこんな感じだったじゃないか。

なに? これもしかして私のせい? 私には人の性癖を暴き出す能力でもあるの?

ま、まぁ奇しくも最終的にちゃみちゃんの強い個性が欲しいという悩みを本人の隠れざる個性を引き出すことで解決したな、うん、そう思おう、思わないと明るい明日がやってこない。

ほら、シオン先輩なんかさっきから「なるほどなぁ」っていって現実逃避してるもん、あのシオン先輩が進行投げ出すとか超激レアだからね?

 

「えっと、なんか話が広がりすぎてしまったわね、本題に戻りましょう。淡雪ちゃんが自分の声に個性がないって言ったのが始まりだったわね? さっきも言ったけど淡雪ちゃんの声には魅力がたっぷり詰まっているわ。個人的に推してるのはシュワちゃんになった時の声色の変化ね。普段が落ち着いている感じなのにストゼロを飲むとキーが少し上がってふにゃふにゃしている感じになるギャップがまぁたまらないわ。シュワちゃんお得意の下ネタの嵐があの落ち着いた普段の淡雪ちゃんと同じ声帯から発声されていると思うと私なんてもう股間が――」

 

その後もこの暴走機関車は一切速度を落とさぬまま進行を続け、残り少なくなっていた配信時間の終わりまでそれは続いたのだった。

尚、後日論文か何かかと初見時に錯覚してしまった程の文量が丁寧に書かれた謝罪文がちゃみちゃんから私とシオン先輩に送られてきた。私たちは別に被害を被ってないから問題ないんだけどね。

そして肝心のちゃみちゃんはというと、後の配信でもこの件を触れられまくり、無事声オタいじられキャラの立ち位置を確立したのだった。

 




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ハレルヤ1

「ふーーーー……」

 

用意されていた楽屋の中で、先ほどからずっと私は一人目を瞑り呼吸を落ち着けていた。

本日はとうとう前々から念入りに準備されていた晴先輩ソロライブ決行の日だ。

当然心臓がメロスピバンドのドラマーが如く高速ビートを刻んでいたので、なんとか平常心を保とうと瞑想にふけっていたわけである。

 

コンコンコン!

 

「ん? はーい!」

 

突然ノックされた楽屋のドア、まだライブ開幕までは時間があるのでどうしたのだろうと思いながらドアを開けると、そこには晴先輩が立っていた。

 

「よっ!☀」

「晴先輩! あれ? ライブの事前確認はもう大丈夫なんですか?」

 

実は楽屋入りする前に真っ先に晴先輩に挨拶しておきたくて駆け込んだのだが、その時は大勢のスタッフさんに囲まれながらライブに備えて細かな確認作業を忙しそうにしていたため、邪魔しないように一言簡単な挨拶だけしてその場を去っていた。

 

「いいや、次はあわちゃんと一緒のシーンの確認があるから呼びに来たんだよー☀」

「あ、なるほど、了解です! すぐ準備しますね!」

 

時間は刻一刻とライブの開幕へと近づいていく――

 

 

 

「はい! 淡雪さん一通りOKです!」

「ありがとうございました!」

 

スタッフさんのその言葉にやっと一息つくことが出来た。

ただいま私の登場シーンにおける流れや機材などの確認も終わり、どうやらこれで事前確認は全て終了、大きな問題もなしで後は私たちが頑張るだけとなった。

やることがなくなったので後は開幕まで端の待機スペースで晴先輩と休憩だ。

 

「緊張してるのかい?☀」

「あ、やっぱり分かりますか?」

「表情が硬いもん、バレバレだよー。まぁ分かるよ、何と言っても今日は累計13億5000万人のエアギタリストを動員する一大ライブの日だからね☀」

「すごいですねそれ、地球のエアギターの競技人口を考えると異星からもお客さん来てますよね? 会場アラスカとかにしなくて大丈夫ですか?」

「アラスカは今土地をすべて使って全世界ゆで卵選手権をしてるからだめだったんだよ☀」

「なるほどそうだったんですね。ゆで卵はどう頑張ってもクオリティに大きな差は生まれない気がしますが……」

「まぁ大丈夫! この箱でも縦×横×高さのスペースを使えばきっとお客さんも入りきるよ!☀」

「高さってことはお客さんの肩の上にもどんどん積んでいくわけですか! 小学校とかで組体操をやるのはこのためだったんですね!」

 

そんな何気ない馬鹿なことを言い合って笑い合っているこの時間は、不思議と私の緊張を解してくれた。

すぐそばではすでに会場入りしたお客さんたちのざわめきが聞こえてくるが、この先輩は笑みを浮かべ、どこまでも普段と変わらない。

それがなんだかすごく心強くて安心する、人の一生で経験することが奇跡のような場だ、一体この人は何を思っているのだろうか?

 

「緊張するねー☀」

「え?」

 

そんなことを考えていた私にとって、晴先輩の放った今の言葉は驚きのものだった。

 

「緊張……しているんですか?」

「勿論、心臓の音聴いてみる?☀」

「えと、いいのであればぜひ」

 

邪な考えなど本当になしに、純粋に今の言葉が本当か答えが知りたかった。

首を縦に振ってくれた晴先輩、体をしゃがませその小さな体の胸元に耳を添えると、確かにそこには私と同じくらいの駆け足で心拍数を刻む心臓があった。

 

「本当ですね……ライブ、怖いんですか?」

「んーライブはそうでもないかな、絶対成功させる自信があるよ☀」

「え、えぇ? いやだって、こんなに心臓暴れてるじゃないですか!」

 

意外やら困惑やら様々な感情に振り回される私だったが、そんな私の目を晴先輩は吸い込まれそうな目で真っすぐ見つめてこう言った。

 

「憧れのあわちゃんと一緒に舞台に立てる、そのことに緊張してるんだよ☀」

「……え?」

「晴さーん! そろそろスタンバイお願いしまーす!」

「あ、はーい!☀」

 

固まってしまった私をおいて、「いっちょやりますかねぇ!☀」と舞台へと歩いていく晴先輩。

今のは揶揄われた? いや、己惚れかもしれないがそんな雰囲気では無かったと思う。 

晴先輩……前の話が本当なら今まで散々濁してきた本心、今日教えてくれるんですよね?

ライブ会場が暗転し、次に明かりが灯った時には会場が揺れる程の歓声が上がった。

 

朝霧晴ソロライブ【ハレルヤ】開幕だ――

 




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ハレルヤ2

「楽しそうですね、晴先輩」

「ええ、とても」

 

出番が近づいてきた私は、舞台袖にてマネージャーの鈴木さんと共に来る時を待っていた。

会場ではスクリーンに映し出された晴先輩のアバターが時には本気でかっこよく、時には本気でふざけてお客さんを盛り上げている。お客さんもそれに応え、まるでこの会場そのものが一つの生き物になったのではないかと思うくらいの一体感だ。

そんな中私はというと、緊張が一周してしまったのか逆に不思議と落ち着いていた。非現実的な夢でも見ている気分だ。

 

「鈴木さん」

「はい?」

「鈴木さんって晴先輩はどんな人だと思ってますか?」

 

なぜそんなことを聞いたのか、それはさっきの晴先輩の真っすぐな視線が脳裏から離れなかったからである。

私と違い晴先輩とvtuberではなくライブオンの社員という関係の鈴木さんだ、なにか違う見え方をしているのではないかと気になった。

 

「そうですね……私にとっても先輩にあたるのでこんなこと言っていいものかとは思うのですが、とても不器用な人ですね」

「え、不器用……ですか?」

 

私は首を傾げずにはいられなかった。その言葉は晴先輩と最も遠い言葉だと感じたからだ。

 

「私も前までは不器用なんて思ってなかったんですよ。でも少し前に晴先輩から社員皆にどうして今回はライブを引き受けようと思ったかの説明がありまして、ふふっ、その理由があまりにも不器用だったものですから」

「はぁ」

「本当に、頭がいいんだけど不器用で、あまりにも真っすぐな人なんですよ」

 

思い出し笑いをしながらそう語る鈴木さん。

 

「さて、今のが予定では最後の曲になります……で、す、が! ここで皆さんにとんでもないサプライズをご用意しています!!☀」

「――っ!」

 

もう少し追求したいところではあったが、どうやらそろそろ出番の時が来たようだ。

 

「淡雪さん、準備を」

「はい!」

 

さて、覚悟を決めて行くとしよう。

それにしても人のライブに参加するだけでここまで精神が摩耗するとは……

いつか私が晴先輩のポジションでライブする時とかも来るのだろうか……

 

「淡雪さん」

「はい?」

「あなたはきっと自分が思っているよりずっとずっとすごい人間です。だから堂々と胸を張って行ってきてください」

 

今の言葉は一体どんな心境からのものなのか、またどんな意味を持つのか具体的なものは分からなかった。もしかするとただ勇気づけてくれただけかもしれない。

だけど――

 

「ありがとうございます、行ってきます!」

 

今の私にその言葉を否定する理由は見当たらなかった。

 

「なんとここでスペシャルゲストの登場! 満を持して登場するのはーー……心音淡雪ちゃんだあああぁぁ!!☀」

「皆様こんにちはー! 心音淡雪と申します!」

 

会場が割れんばかりの歓声に包まれる。ライバー人生でここまでリスナーとの距離が近いのは初めてだ。

それにしても突然の登場なのに皆あったけぇなぁ……シュワちゃーんやあわちゃーんといった雄たけびが私の背中を押してくれている。

 

「あわっち! 今日は来てくれて本当にありがとう!☀」

「こちらこそ、このような場に呼んでいただき至極光栄です」

「でもこれだけ大勢に見られてると緊張して喉渇くでしょ? まぁまずはお互いお水でも飲みましょうや☀」

「そうですね(プシュ!)」

「ん?☀」

「はい?」

「え、今何開けたの?☀」

「お水ですが?」

「ほんと? とても純真無垢なお水からは出ない音がしたような気がするけど……まぁいいや、私も飲もーっと、ごくっごくっ☀」

「ごくっごくっごくっ……ん゛ん゛ん゛ぎもぢいいいぃぃ!!」

「へ?☀」

「あ、なにか?」

「いや、今とてもお水を飲んだだけとは思えないガンギマリ声出てなかった?☀」

「喉からっからだったのでおいしかったんですよ」

「ほんとのほんと? もしかしなくても-196+0+レモン+アルコールのやつ飲んでない?☀」

「まぁそれも広い定義で見ればお水なので」

「って、それならやっぱりストゼロ飲んでるんじゃん!☀」

 

これで初っ端から会場が笑いに包まれ、私もストゼロのおかげで本気を出せる。一石二鳥でつかみはばっちりだ!

事前に綿密に晴先輩と計画しただけあって完璧な流れだったと言えるだろう。

 

「さてと、なんでこのタイミングでシュワッチに来てもらったかなんだけど、実は些細なものは抜かすとこれが私たちの初めてのコラボになるんだよね☀」

「前に初コラボは盛大なものにしたいって言ってましたからね!」

「だってライブオンの初代エースと次世代エースのコラボだよ? 手抜きなんかできないでしょ!☀」

「ということで今回は?」

「今回は~?☀」

「「二人で歌う完全新曲を初披露したいと思います!!」」

 

その言葉に連れて会場に本日最大級の大歓声が上がる、いいねいいね、ボルテージは最高潮だ!!

さぁ、いよいよここで曲が流れて――

 

「っと、でもその前に……私からシュワッチとリスナーの皆、そしてライブオンのライバー皆に聴いてほしい曲が一曲あります☀」

 

…………へ?

 




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

Twitter
https://twitter.com/nanatonanaV


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ダイヤモンドダスト

「作詞作曲は私、曲名は【自分語り】、今日の為に書いた曲で、恐らくもう歌うことは二度とないね、激レアだよ?」

「え? 何この流れ? 私聞いてない……」

 

今一度大歓声に沸く会場と対照的に、完全に台本になかった流れで何がなんだか分からない私は困惑して木のように立ったまま固まってしまった。

そんな私を晴先輩はまたあの真っすぐな視線で直視する。

 

「サプライズだよサプライズ! まぁ喜んでくれる内容かは微妙だけど……でも、聴いてくれると嬉しい」

 

本当に卑怯だと思う、そんな目で見られたらどんな状況に置かれても首を縦に振ってしまうにきまっている。

全く罪作りな人だ。どれだけ私のことを振り回してくれるのだろうか。

本当に困った人で――私が救われるきっかけをくれた大切な恩人。

喜んでどんなことでも見届けさせてもらおう。

 

「ふぅ……やばい! やっぱり恥ずかしくなってきたかも! あのね、まじでただの自分語りだからこういうの嫌いな人はミュート推奨ね、手を使って人力ミュートよろしく! …………オッケー? 準備できた? それじゃあ……音楽お願いします」

 

バンド隊が奏でるゆったりとしたアコースティックギターの、まるで水滴が緑葉から滴り落ちるような繊細な音色でその曲は始まった。

以降ただひたすらに同じメロディーが繰り返され、それに晴先輩が言の葉を乗せていく。

淡々と進むその歌は、まるで昔話やおとぎ話の類を聴いているようで、歌というより本当に語りという方が相応しいかもしれない。

それは1人の少女の軌跡――

 

 

 

あるどこにでもありふれたごく普通の家庭に一人の太陽の名を持った少女が生まれた。

少女はそれはそれはとても頭が良かった。少女はあらゆるものを一目見ただけで理解し、そして自分の力で発展させていく……その姿から天才の名が広まるのもあっという間のことであった。

 

だが、彼女の特異性は勉学以外の面にも向けられていた。並外れた好奇心を持っていた少女は普通と呼ばれる枠組みの人達が理解できないものに興味を示し、子供心に任せて奇行とも呼べるような行動を繰り返した。少女の知能はあまりにずば抜けており、大多数が形成した普通の枠組みに収まってはいなかったのだ。

 

やがて、その姿を同年代の子供たちや一部の大人が煙たがるようになる現象が起きる。

人は自分と同じ生き物であるにもかかわらず自分の理解が及ばない存在が傍に居ることに大きな不安を感じる生き物だ。結果的に自分の持つ普通の枠組みに収まる人間で結束し、安心できる環境を作った。

少女は孤独になってしまった。

 

だが少女はそれでもとてもとても頭が良かった。

どこか息苦しさを感じながら生活していた少女だが、思春期に入るにつれて自分がなぜ周りの環境に適応できていないかを考え始めた。思考を重ねた結果、見事にその答えにたどり着き、少女は普通の枠組みを学び、理解し、そして自身をその枠組みに無理やり詰め込むことで周囲との適応を図った。

少女は計画通り孤独ではなくなった。真の自分自身を生贄に捧げることによって――

 

そのまま少女は成長を重ね、気づけば大学生になっていた。もう一人前の女性だ、少女ではない。

人並みの生活環境、勉強も勿論できる、でもどこか退屈で心に穴が開いたような日々が繰り返される。

衝突や恋などの青春と呼ばれる類のものは一切経験しなかった。作られた普通を演じ、自分自身を偽って生きている自分に誰かの心を動かすことなど許されないと彼女は考えていた為、人前ではただひたすらその場にいるだけの空気のような存在を心掛けた。

だが大学生活は今まで程虚無に過ぎていったわけではなかった、彼女の退屈は大学で4人の友人と呼べる人間ができたからだ。

その4人ははっきり言えば大学の中では浮いていて、勉強ができなくはないが夢見がちで子供のころを忘れられていない、そんな人たちだった。

でもそんな人たちだったからなのかもしれない、大学でバカをやってははしゃぎ、時には怒られて反省し、でもやりたいことが出来ればまずはやってみる。そんな4人を見ていることが不思議と彼女は好きだった。

彼女は4人の姿に封じてしまった元の自分らしさを見た気がして強く心を動かされていたのだ。勇気を出して話しかけに行った彼女を、4人は温かく迎えてくれた。

 

今まで通り自分を偽ってはいるけど、4人のおかげで今までとはちょっと違う生活、だがそれも大学の卒業が近づいてきたことで終わりの兆しを見せ始めていた。

そんな状況下、4人のうちの1人の女性がこんなことを言い出した。

 

「私は起業して社長になる! だから皆もついてくるがよい!」

 

本当に唐突なことで、流石に困惑した彼女含め4人に女性はなぜそう思ったのかの経緯をまるで武勇伝を語るかのように高らかに説明し始める。

だがその理由も「社長と呼ばれる人生を歩んでみたい!」やら「どうして起業して社長から始められる道があるのに新入社員からの道を皆選ぶのか?」やら「IT! 時代はやっぱりITだから! 若者の最先端知識を活かして時代、獲りに行かない?」やらのまぁお先真っ暗が目に見えているような有様であった。

当然苦笑い状態の彼女であったが他の3人の反応はというと……まさかのノリノリであった。

結果本当に起業を行動に移すことになってしまったので、彼女は悩んだ結果、付いていくことに決めた。

この時の彼女の心境はというと、大学生活を楽しませてくれたのだから少しばかり恩返しがしたい、そしてできることならまだこのおバカな4人を傍で眺めていたい、そういう思いだった。

 

そして新設中小IT企業【ライブオン】の創立メンバーとしての社会人生活が本当に始まってしまう。

肝心の最初はというと……当然の如くそれはもう悲惨なものだった。流石に計画性がなさすぎである、5人は世の中の厳しさを痛感させられていた。

1日が過ぎるごとに後が無くなっていく中、今まであくまでサポートに徹していた彼女はその時流行の兆しをほんの少し見せ始めていた【VTuber】に目を付け、友達を救うために初めて自分から新事業を提案した。

会社の残る資金、そして自分たちの持てる知能と時間をフル活用の背水の陣でなんとか実践可能な形まで進め、そして試運転を行う段階までもっていった。

だが彼女はここからがむしろ本番なことに気づいていた。VTuberのアバターができたところでそれだけで人気にはなれない、インパクトのある人柄が重要な必須条件であると。

彼女は自分の意思で試運転のVTuber朝霧晴となった――

 

頭の良い彼女は自分の個性が強烈なインパクトを持ち人の興味を良くも悪くも引くことに今までの経験上気づいており、特異な人が好まれるインターネット上では恐らくそれが良い方向に傾く、それを活用しようと考えた。

彼女は怖かった。成功する道筋は見えていたが、これを機に友人である4人に気味悪がられ、煙たがられ、また昔のように虚無の生活に戻るのではないかと思ったからだ。

だが彼女はやめなかった。たとえ4人に嫌われて離れることになったとしても、このVTuber事業のノウハウとライブオンの知名度を残し、会社を大きくできるのならそれが恩返しになると考えた。

涙を殺した覚悟の下、彼女は配信を開始した――

 

それから数か月後、彼女はライブオンの事務所で4人と事業の成功を祝い、笑い合っていた。

完全に物事は彼女の計画通りに進んだ。唯一計画外れになったのは4人が本当の彼女をポジティブに受け入れてくれたこと。

「なんで今まで秘密にしてたの!」そういって4人のうち1人は彼女の頭をくしゃくしゃに撫でまわし、1人は背中をバシバシと叩き、1人は配信のアーカイブを会社内で大音量で流し、1人はその様子を見て笑いながら豪勢な出前を頼んだ。

本当の彼女を恩人と呼び、そして親友と呼んだ4人――

彼女はライブオンで子供のころ以来初めて人前で本心を出すようになった――

やがて、後輩のライバーも増えていき、会社の経営も安定した。退屈な彼女はもういない。

 

 

 

「――そして彼女はここで私になる――」

 

その言葉と共に曲は静かに終わりの時を迎えた。

会場は曲の流れを汲んで静まり返っていたが、限界まで膨らんだ風船のような不思議な高揚感に包まれている。

そして1人の観客が拍手を始めたとき、その風船は会場全体の盛大な拍手の音と歓声をあげながら破裂した。

誰も知らなかった朝霧晴の生い立ち、そしてライブオンの誕生秘話までその曲には詰まっていたのだ、その衝撃は私も含め計り知れない。

 

「はい! 以上盛大な自分語りでした! うわぁやっばはっず! これはっず! こんなの黒歴史確定じゃん! ひゃー!!」

 

まぁこの場の元凶である晴先輩はそういいながら体をよじって悶えているのだが……その姿を見てさらに生温かい雰囲気が会場を包み始めたので多分逆効果だろう。

 

「ま、まぁだね、私が自分からこんな公開処刑をしたのにはちゃんと理由があってだね、おい! 誰だ今涙声でよかったねっていったやつ! そんな感傷的になんなくていいから! いやだから生まれてきてくれてありがとうじゃなくてだな……ああもう私の話を聞けぇ!!」

 

晴先輩は今にも会場から逃げたそうに顔を赤く染めて取り乱しながらも、咳ばらいをしながら今度は私に向き直った。

 

「晴先輩、さっき摂取したストゼロが目から溢れそうなんですがどうしたらいいですか?」

「いやしらんがな、せめて出すんならまともな手段で排泄してくんろ」

「心音淡雪、ストゼロゴールデンシャワー、出る!」

「いやごめん私が悪かった、何万人単位の前で漏らすのは自分の配信でお願い。あとなんでガ〇ダムの出撃シーンっぽく言ったの?」

 

向き合ったまま晴先輩と笑い合う、よかった、高揚し過ぎた心がやっと正常に戻ってきたかもしれない。ストゼロ万歳。いやむしろここまでくるとストゼロ万博開いたほうが良くないか? 太陽の塔ならぬストゼロの塔建てて皆で拝もうよ。

 

「はいはいそれじゃあ続きいこうか。というか今までのただの昔話だから、むしろこれからが本題だからね!」

 

その言葉にまたまた大きな盛り上がりを見せ始める会場。なんということだ、これだけ盛り上げておいてどうやらまだこの人は満足していないらしい。

未だに駆け足の心拍を一旦深呼吸で落ち着け、心して聞かせてもらおう。

 

「まぁそんなわけで今私はここに立っているわけだけど、分かってもらえたかな、今までの行動理念が世話