コードギアスでエロSS (月影57令)
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プロローグ 転生 ~ 原作開始まで

 俺は転生した。というかさせられた。長々とそれを語っても面白くないので結果だけ話す。

 

「君は間違って死亡してしまった。なので私が好きな世界に転生させてあげよう」

 

 神様だけにすごい上から目線だな。

 

「転生先はTVアニメの『コードギアス 反逆のルルーシュ』で。君、好きでしょ。コードギアス。あと出来れば原作主人公のルルーシュとして転生してもらいたいな。楽だから」

 

「はあ、まあ好きな世界ですね。ルルーシュになるのも別に構いません。……ただ、特殊能力とかは無いんですか?」

 

「特殊能力?」

 

「はい、一つだけで良いので特殊能力、異能が欲しいです」

 

「わかった。希望を言いたまえ」

 

「特殊能力は…………~~~~△□○×」

 

「ふむ。大体わかった。希望通りの能力をあげよう」

 

「ありがとうございます」

 

 こうして俺はルルーシュとして転生したという訳だ。次は特殊能力について説明しよう。

 

特殊能力:絶対催眠能力(略して絶対催眠)

 

一つ、絶対催眠は絶対の催眠なので、どんな精神力・性格の持ち主でも絶対にかかる。

 

一つ、絶対催眠は完全な催眠能力なので、使用者(俺)の指定する内容は全てその通りになる。

 

一つ、絶対催眠の対象は全ての生物とする。

 

一つ、催眠の対象者は使用者の意思で自由に設定できる。

 

一つ、絶対催眠のかけ方について。

 

① 使用者が対象と目を合わせた状態で、頭の中で考えたことが相手に擦り込まれる。

② 使用者が発した言葉を対象者の聴覚が捕らえれば、その発言内容が相手に擦り込まれる。

 

一つ、絶対催眠は電子機器や記録媒体等を通しても、効力を発揮するものとする。

 

 

 長々と記述したが、簡単にまとめると、「目を合わせた相手に頭の中で考えたことを必ず行わせる」、「目を合わせていない状態でも、能力を使って発言した内容を相手に聞かせれば効力を発揮する」ってことだ。

 

 コードギアスを知っている人なら簡単に理解出来るだろう。そう、これはつまり「絶対遵守のギアス」の上位互換だ。

 

 この能力を持って俺はギアスの世界で……エロいことをしまくる!!

 

 

     §

 

 

 さて、では生まれてから原作が開始するまでの流れをダイジェストで送ろう。

 

 まず神聖ブリタニア王国で皇子として生まれた。それから、俺は原作が開始されるまで、基本的に原作通りに振る舞った。ルルーシュの肉体(脳)は素晴らしい。高速演算・並列処理の鬼だ。皇子として生活している頃、第三皇子クロヴィスをチェスでコテンパンにしてやった。さすがに第二皇子シュナイゼルは強敵だったが。他の異母兄弟達との付き合いは、コーネリア・ユーフェミアの姉妹とだけ仲良くするようにした。クロヴィスは適当にあしらった。シュナイゼル他はいずれゼロとして行動を起こした時に、行動パターンを解析されないように、出来るだけ自分の性格を知られない為に避けることにした。

 

 そうして王宮内で皇太子として健やかに過ごしていたある日、叔父のV.V.(ブイ・ツー)による母マリアンヌの暗殺事件が起きた。母は死に(厳密には死んでいない。死の直前発現したギアスによって従卒のアーニャに精神を転移させたのだ)、妹のナナリーはそのとばっちりを食って両足が動かなくなった。更に、俺の知らないところで記憶変換のギアスを父シャルルから受けて盲目になった。ホントナナリーは不憫だな。

 

 事件当時警護を担当していたジェレミアにはなんとか接触して、励ましておいた。犯人は叔父(母にとっては義理の兄にあたる)の内部犯行なのだから防げるはずもない。事件が起きたのは彼のせいではないのだ。あまり自分を責めるなと言っておいた。彼は感激して跪いた。これでよい。後々原作開始後に接触する際に少しばかりの思い出となってくれるだろう。

 

 そして、俺は原作通りの台詞をシャルルに吐いて、めでたく俺とナナリーは人質(表向きは留学生)として日本国へ送られることになったわけだ。

 

 日本、預けられた枢木での生活は酷いものだった。まあ人質なので本当に酷い目にはあっていないけど、料理も洗濯も掃除も全部俺一人でやってさらに盲目で両足が動かないナナリーを世話しろとか子供がやる作業量じゃない(厳密には、家事は大人の介添人が付けられることになっていたが断った。日本人の大人が信用できなかったからだ。いつ後ろから刺されるかわかったもんじゃないからな)。買い物に出るとブリタニア人に売る物はないと言われ、帰り道では同世代の子供達に殴られ蹴られ……、これを思うとルルーシュはとてつもない苦労人だったのだなぁ。

 

 枢木スザクとの仲も原作通りだ。最初反発して喧嘩などもしたが最終的には仲良くなった。また、今後のことを考えて藤堂とも軽く接触しておいた。簡単な自己紹介と挨拶だけだが。

 

 そして、戦争が起きた。ブリタニアは、皇帝である父シャルルは人質として俺達二人が殺されるとしても構わないつもりで一方的に侵略を開始したのだ。……ふざけやがって。「ドラ○ンボールで生き返るからでえじょうぶだ」ってか、俺はこの時両親に対して憎しみを抱くようになった。

 

 そうしてブリタニアと日本との戦争を、徐々に敗れていく日本を見ながら俺は宣言した。

 

「僕は……スザク。僕は……ブリタニアを許さない! 一方的に他国を侵略するなんて許しちゃいけない」

 

 原作とは少し違う言葉だ。原作ではルルーシュはブリタニアを潰すと宣言していたが、それは短慮だと言わざるをえない。いや、まあ、どんなに頭が良いと言ってもまだ九歳の子供、世界情勢などに通じていなければそう思っても仕方ない。

 

 例えばだ、ブリタニアが本当に潰れたら、どうなると思う? 超巨大な国家が「滅ぶ」のだぞ? 次に起こることは決まっている。今まで植民地として扱われていた国は自国領内にいるブリタニア人を殺して回るだろう。植民地にされていない国家は我先にとブリタニアの領土などを自分のものにしようと活動を始めるだろう。そうして起こることは何か? 滅亡した国・ブリタニアを巡る侵略争いからの戦争勃発だ。滅びたのが小国であればそこまでの争いにはならないだろう。だがブリタニアが巨大な国家であればあるほど、その戦争の規模は大きくなる……大戦の勃発だ。結果的に、ブリタニアが各地を占領していたときよりも沢山の血が流れるだろう。世界を平和にしたいのならば、ブリタニアは潰してはいけない。やるべきは講和と緩やかな各地の解放運動だ。

 

 

     §

 

 

 そうして、日本はブリタニアが誇る人型兵器ナイトメア・フレームと圧倒的な物量の前に敗れた。俺とナナリーは薄汚れた服で、ひもじい思いをしながら歩いていた。

 

(さて……やるか)

 

 俺は辺りに誰もいないことを確認してナナリーに声での絶対催眠をかけた。

 

「催眠状態になれ」

 

 ……軽く体を揺すってみる。反応なし。さっきまで話していたから眠ったという可能性もない。よし、転生人生初の能力行使は問題なく行えたようだ。

 

「生まれてから今までのエピソード記憶、思い出だけを全て消去せよ」

 

 これでナナリーからは母親がマリアンヌだとか兄がルルーシュだとかの記憶は全て失われたはずだ。「リンゴ」だとかの単語や、車いすの使用方法などは忘れずに、エピソード記憶だけを消去した。シャルルのかけたギアスでの記憶操作も全て消去されたからこれで盲目も治るはずだ。

 

「両まぶたを開けろ……目が見えているならそう言え」

 

「……はい。両目とも見えています」

 

 よし、盲目が治った。両足が不自由なだけでもきついのに目が見えないとか辛すぎるだろ。……さーて次は。

 

「俺が指示するまで催眠状態のままでいろ」

 

 これでOK。後はナナリーを引き取ってくれる人達を捜すだけだ。

 

 本来、俺のこれからの行動を考えればナナリーはここで殺す、死んでもらった方が都合がいい。だがさすがにそれはナナリーが可哀想すぎる。エロの為なら他人を不幸のどん底に突き落としても構わないつもりだが、それ以外ではなるべく善人でいたい……100%偽善だけどな。

 

 俺は大通りに出ると、同じように逃げ惑う日本人を眺め、ある家族に目をつけた。

 

「あの、すいません」

 

 小さな赤ん坊を一人抱えた父親と母親に声をかける。そして自分の方を向いた二人の目を覗き込んで絶対催眠をかけた。

 

(催眠状態になれ!)

 

赤子連れの両親は催眠状態になった。

 

「これから俺が言うことには全て従え」

 

 そして俺は話した。

 

 今背中におぶっているこの子供を養子として引き取れ。

 適当な名前をつけろ。

 この子供は戦争のショックで記憶喪失だ。自分達が養子として引き取ると話をしろ。

 できるだけ優しく、自分達の子供と同じように育てろ。

 両足が不自由なのであまり表には出すな、人目を避けろ。

 出身国はオーストラリアだ、間違ってもブリタニア人などではない。

 今から一ヶ月後、ブリタニアのアッシュフォード家に連絡をとれ、養育費の話はそこでする。

 

(こんなところか)

 

 ナナリー、いや、名無しのオーストラリア人をその家族に預けるとそこから距離をとった。

 

「催眠状態を解除」

 

 これでナナリーは日本人夫婦に引き取られた名無しのオーストラリア人になった。

 

(これでいい)

 

 放っておくとR2のようにブリタニアに担ぎ上げられるからな、こうして無名の日本人に引き取られればいいだろう。ブリタニアでの俺達の扱いは「戦争中行方不明」だ。日本人の夫婦を調査などはすまい。

 

 俺は文字通り肩の荷が降りた気持ちで一人アッシュフォード家を目指した。

 

 

     §

 

 

 終戦七年後 2017a.t.b.

 

 俺は十六歳になった。さあ、反逆の始まりだ!

 



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☆STAGE 0.5 ミレイ・アッシュフォード

 

「んっ……もうこんなに大きくして」

 

 アッシュフォード学園の生徒会室、そこで俺は生徒会長のミレイ・アッシュフォードとイチャついていた。長めの金髪にすっきりとした秀麗な顔。色は白く、制服とマッチしている。

 

「ルルったら、期待、してるの?」

 

「ええ、会長の舌で気持ちよくなりたいです」

 

 俺は机の縁に腰を当て、股間をミレイの方に突きだした姿勢で答えた。既にズボンのチャックは開かれて中にミレイの手が入り込んできている。

 

「コーラ! 二人っきりのときは名前で呼ぶ!」

 

「ゴメンゴメン……ミレイさん」

 

「うふふ……ちゅ……」

 

 ミレイは名前を呼ばれると、パンツからとりだした一物に躊躇うことなく舌を当てた。

 

「んんっ……ん、あ……」

 

「う、ん……イイです、ミレイさん。もっと……してください」

 

 舌が気持ちのいい場所に当たる都度、反応したモノが小刻みに跳ねた。そんな俺の様子を床に跪いたミレイが上目づかいで見つめてくる。

 

「ちゅっ、くちゅ、ルル……気持ちいい? 声、出してもいいわよ」

 

 そう言うと、ミレイはモノを口に含んだ。口腔の中で舌先がいやらしくうごめく。

 

「ねぇ……ルル、どこをどんな風にして欲しい?」

 

 ミレイは活発な女性だ。エッチをする時も大抵イニシアティブを取りたがる。もう一人の女性(・・・・・・・)とは対照的だ。

 

「言ってくれないと、これで終わりにしちゃうぞ~」

 

「うう、その亀頭のくびれとか裏の方をお願いします」

 

「ここをいじめて欲しいのかにゃ~。ん……んぶ、ふ、あ、ンッ……」

 

 チロチロと、アイスでも舐めるかのような舌使いでペニスがもてあそばれる。くちゅくちゅと水音を発しながら吸われて、聴覚でも興奮が高まる。

 

「ふふ。じゅっ……興奮してるわね?」

 

「っ……そりゃ、まあ」

 

「こんなに汁を出して……」

 

 刺激によってこぼれた先走りを舐めとられる。

 

(すご……い)

 

 カリ首をなぶられ、その舌の感触に身悶える。

 

「ん、ちゅ……ふ、……んぷ……っ」

 

「ミレイ、さん。そこ……は」

 

 尿道をほじるような舌の動きにたまらず声を上げる。

 

「今のが良かったみたいね」

 

「ま、まあまあかな」

 

 なけなしの威厳を保つかのように強がってみせる。

 

「強がるわね。でも敏感なところはすぐには責めないから安心しなさい」

 

 絶妙に焦らされ悶えが大きくなる。

 

「ちゅっ……ちゅぅっ」

 

 ペニスの根元から裏筋を舐め上げられる。その次は陰嚢だ。軽く口に含んでしゃぶられる。

 

「くっううっ」

 

 少女のように声を上げてしまう。

 

「んっちゅぶっ……ふぅ。んぶ……ッ。あふ……ン、ン……ッ」

 

 直接触れられていないモノがぶるぶるとなさけなく震える。

 

「ミレイさん、そこはもういいからッ」

 

「ふふ、どうして? 気持ちのよさそうな顔をしてるのに。ペニスに触っていないのにイクのが恥ずかしいの?」

 

「くっ。ミレイさん、また何か見て変な勉強したんじゃないか」

 

「ルルの恥ずかしい顔が見たくて頑張ったにゃ♡」

 

 その言葉に、嬉しさと同時に悔しさが沸き上がる。感じさせてくれるのは嬉しいが、手玉に取られるのは男として悔しい。

 

「ちゅっちゅっ。……んふぅ。そろそろ咥えちゃおうかな~。気持ちよかったら我慢せずにイっていいわよ?」

 

 こちらをからかう表情を浮かべたまま、ミレイはいきり立つモノを口に含んだ。ねっとりと舌を動かし、モノに絡みつかせてくる。

 

「んちゅぅ……れろ、れろ……んっ」

 

 頬と喉でバキュームされながら亀頭を舐められる。

 

「はぁっはぁ、ん……」

 

 今度は亀頭だけをパクッと咥えこみ、右手で激しく竿をスライドされる。

 

「……どう? 気持ち……いい?」

 

「いい……です。でも、ずっとされているからおかしくなりそうだ……!」

 

「おかしくなっていいわよ?」

 

 唾液や先走りでぬるぬるのペニスをミレイの手がこする。

 

(手……ちっちゃいな)

 

 快感のさなかだというのに俺は全く別のことを考えていた。

 

 

     §

 

 

 ミレイと付き合うようになったのは半年前だ。原作では(特に終盤では)会話のなかった二人だが、俺は、ミレイはルルーシュが好きだったと思う。少なくとも淡い想いは抱いていたのではないと。

 だから、俺は特別なこと(少女漫画のような恋愛イベント)は特にしなかった。その代わり絶対催眠で「毎日会う度に少しずつ俺への好感度を上げろ」と暗示をかけておいた。卑怯なことだとわかってはいるが、原作では最後まで何もなかった二人なのだ。放っておいたらこちらから告白しても断られるだろうし、ミレイの方から告白してくることなどありえないだろう。彼女は俺が皇子(廃嫡されたけど)だと知っているのだ。通常の手段ではどんなに頑張っても恋愛関係になどなれなかっただろう。

 

 数年かけてミレイの好感度をマックスにし、この態度なら大丈夫だろうと見計らった時に俺はミレイに告白した。告白するのは怖かったが、俺は無事ミレイと結ばれたという訳だ。

 恋人であるということは周囲には秘密にしている。ミレイは周囲……特に親に俺の恋人になったということは秘密にしておきたいようだったから。リヴァル、すまんな。お前が片想いしている相手は俺のペニスをしゃぶるような関係になったのだ。

 秘密の関係である以上、デートなどをする訳にもいかない。「生徒会の用事」という名目で二人出かけるのも限度がある。そんな訳で、放課後の誰もいなくなった生徒会室で乳繰り合うこととなった。

 

「ンむ――」

 

 ペニスを強く吸い込まれる。まるでアソコに挿入したような圧力だ。

 

「ふぅむ……んぷ、んぐ――ちゅ、ふ……ッ!」

 

「っくぅ、ミレイさん、そろそろ――」

 

「ちゅ……くぅ、ン……ふ、ン……っ。い、いいわ……。ルルの精液、出して」

 

「出るッ!」

 

 ミレイの喉奥めがけて勢いよく射精する。

 

「ん、んん……」

 

 頭のてっぺんから足の先まで痺れるようなオーガズム。気持ちいい――。

 

「んんん~っ」

 

「あ、ぅ。ゴメン、気持ちよすぎて」

 

少し困ったような目をしながらも、ミレイはペニスを咥えたまま離さない。放課後の生徒会室、制服も着たままでは顔や体に出すわけにもいかず、フェラの終焉はいつも口内射精だ。ドクッドクッと放たれる射精が勢いをなくすのを待ち、ミレイはペニスを口から出した。

 

「……やっぱり、おいしいとは言えないわ。苦いし……」

 

「ゴメン。いつもいつも」

 

 フェラをしてもらうのはこれで三回目だ。初めての時は凄い怒られたっけ。「そりゃあ外に出すわけにはいかないかもしれないけど、口の中に出されるこっちの身にもなりなさい!」と。

 

「ちゅるっ、ちゅ、ちゅぅぅぅ」

 

 コクリコクリと喉を鳴らして精液を飲み込んでいく。

 

「……ん? どうかした?」

 

「ああ、いや、えっと、飲んでくれるのが嬉しくて」

 

「ルルの変態」

 

 クスクスと笑いながらミレイは半勃ちのモノに口を寄せる。ねっとりとした口腔に亀頭がすっぽりと包まれて、鋭敏になった肉が刺激される。うっとうめいた俺を見て満足気なミレイは裏筋に舌を這わせてくる。

 

「ぅん……ちゅ、んっ……ぁむ、んん……ッ」

 

 お掃除フェラチオだ。射精した後の性器は敏感になるが、出来ればして欲しいという俺の要望に応えてミレイは従順に舐めてくれる。

 

「んっ……ふ、んンぅ……ちゅじゅっ」

 

「くっ」

 

 従順なんて思った矢先に、サドッ気全開で敏感なモノを飲み込んでいく。まるで快楽の罰を与えられているかのようだ。ミレイめ、俺が悶えるのを楽しんでいやがるッ。

 

「んんっ……はぁ、ぁっ、むぅ……ちゅうう!」

 

「ろう? きもひいいでひょう?」

 

 ペニスを咥えたまま喋られる。声の振動がペニスを伝って……うぅ。

 

「!?」

 

 と思ったら唇で包んだ歯を優しく立ててきた。

 

(あま……がみ、されてるっ……!)

 

 これは、確かに気持ちいい。けど噛まれるかもしれないという不安も胸に広がる。

 

「こーんなふうにされても感じるなんて、ルルはマゾっこだにゃ~」

 

「そ、んな、くぅっ」

 

 反論しようとしても股間の気持ち良さがそれをさせてくれない。そうこうしてる内に頭を振ってピストン運動してきた。歯がカリ首に引っかかって強い快楽がこの身を支配した。

 

「ミレ、それ、ダメッ……!」

 

「ぅん……んっ……ぁむ、んん……!!」

 

 ミレイは口をすぼめて頭を揺らす。

 

(ホント、こんなことどこで覚えてきたんだっ)

 

「んぅむ……」

 

「ああ、また、出るっ」

 

「ぅん。それは困るにゃ~」

 

「なん、で……」

 

「困ってるルルの顔が見たいからにゃ~」

 

「く、くぅっ」

 

 し、真性のサドだ! こんな快楽で我慢できるはずないだろう!

 

「ちゅっ、ちゅ、ん~~~」

 

 今度は唇を強い力で締めてきた。そのまま顔を前後に揺すられる。

 

「ん……む……っちゅ、ン……」

 

 亀頭を圧迫して、舌は裏側をレロレロと動いている。左手が袋に触れて優しく揉んでくる。

 

「あふ……む……く……じゅるっ、あ、ん……。ふふふ……ン」

 

 耐えようとする俺をあざ笑うように動きが加速した。

 

「うああっ」

 

「ッ……んむ……ぁん……ンンン……」

 

 グラインドする動きに尿道を責める動きが追加された。痛いけど気持ちいい。

 

「ン……んふぅ……はむ……ぅ……ン――」

 

「で、るっっ!!」

 

「ッ――」

 

 限界を迎えたペニスが、二回目とは思えない量を出した。ミレイは離れることなく精液を吐きだし続けるペニスを深く咥え込んでいる。

 

「ン……ふ、ぁ……ッ」

 

 精液が吐き出される感覚を感じていると、そこにペニスが吸われる感触が伝わった。

 

「ぐぅっ、ミレイさんッ」

 

「んむ……ちゅ、う。二度目だけど濃い、ね……」

 

 亀頭を強く吸いだし、綺麗にするよう舌を動かしてからミレイは離れた。白い糸がミレイの口と鈴口を繋いでいる。気づいたミレイが指でぬぐうと、見せつけるように舐めとった。

 

「んぅう。それじゃあ、終わりにしよっか?」

 

「え!?」

 

「どうかした?」

 

「……いや、ミレイさんしてないし、フェラはいいけど、俺だってしたい」

 

 自分がミレイの掌で転がされていることを感じる。

 

「ルルがしたいだけじゃない」

 

「そう言われると否定はできません、でも……」

 

 ミレイにも、気持ちよくなってもらいたい。

 

「ふふ、わかったわ。入れさせてあげる」

 

 ミレイは体を入れ替えると、机の上に寝転がった。スカートをまくって下着を見せる。下着のアソコの部分はしっとりと濡れていた。

 

「ミレイさん、凄く濡れてます」

 

「うん、ルルのを舐めて感じちゃったみたい」

 

 俺はまたも元気を取り戻した息子を手で支え、逆の手でミレイの下着を横にずらした。ミレイが足を広げる。愛液が溢れる割れ目をめがけて腰を突き入れた。

 

「あっ、あああっ!! …………ふふ、まだまだ元気ね」

 

「ああ」

 

「ルルったら盛りのついた犬みたい」

 

「こんな光景を見せられて興奮しない方がおかしい」

 

 机に横たわるミレイに覆い被さる。二回も出したのに、まだ足りないとばかりにそそり勃つペニスで彼女を串刺しにする。軽く腰を引いて、空いた空間を潰すように思い切り腰を打ちつけた! 子宮まで届いた先っぽがジンジンと痛む。熱く、狭い肉壁が締め付けてくる。

 

「……ああ。私のお腹がルルのでいっぱいになってる――ひ、あん!」

 

 腰を突き上げると、ミレイの顔から余裕が消えた。表情が快楽に歪むのが嬉しくて更に腰をパンパンと打ちつける。

 

「う、ン……! 声が、出ちゃう、ぅあッ」

 

「我慢しなくていいから、もっと、声を聞かせてください」

 

 ミレイの体が揺れて、切なげな声が部屋に響く。俺の腰が少しずつ加速する。

 

「ンン……ひ……ああぁ……!」

 

「ミレイさん、ここ、感じますか?」

 

 ミレイは浅い所より奥の方――子宮を先端で突かれるのに弱いらしい。ここ最近でわかったミレイの弱点だ。

 

「ふっ……ふっ」

 

 汗をかきながら腰を動かしていく。深く深く結合するたび、ミレイの喘ぎ声がこぼれる。感じていることを表情で理解した俺は、何度もグラインドした。

 

「ミレイさん、わかります? 今凄くいやらしい顔してますよ?」

 

 これまでのお返しとばかりに責めたてる。やられっぱなしはやはり悔しい。

 

「そん、なに、感じる所をやられたら、我慢できない……わ、よ」

 

 奥の深く、ねじ込むたびに愛液が溢れてくるのを感じる。気持ちよすぎる! こんなんじゃまたすぐに出ちまうぞ。感じてくれているのは素直に嬉しいけど、この締め付けとぬるぬるはやばい。

 

「くぅ……」

 

 我慢するのも限界がある。俺は大きくグラインドして突くのではなく、奥の方に亀頭を置いて小刻みに揺する戦法に切り替えた。

 

「んッ、ふぅ……」

 

 ミレイは変わらず喘いでくれている。このやり方でも気持ちいいんだな。俺は素早い動きを繰り返した。

 

「ああ、あ……ルルッ! そ、それすごい……!」

 

「ミレイさんだってすごいよ。そんなに締めないでくれ……ッ」

 

「ルル、もっと……もっとして。私の奥をもっと突いて……ああぁんっ」

 

 ミレイが、あの(・・)ミレイが求めてくれている。その反応に気をよくした俺は、ここぞとばかりに責めたてた。

 

「や、やぁ……ん。ルルのが、奥まできちゃう……ンぅうあッ」

 

「ミレイさんッ!」

 

「もっと、もっと激しく突いてぇ!! 私をめちゃくちゃにしてぇ!」

 

 その声を聞いて、俺はペニスを強く押し込んだ。体をのけぞらせたミレイの腰をつかんで、力の限りピストン運動を始める。

 

「ンああッ、ふぁッ、ぅんッ、ひぐッ――」

 

 手で口を抑えて声を押し殺そうとする姿が愛らしい。下の口は凄い締め付けでペニスをぎゅうぎゅうと圧迫する。もう耐えられない。今日三度目の射精感がこみ上げてきた。

 

「く、ぅ、ミレイさん、気持ちよすぎる……もう、出そうだ……ッ」

 

「わ、私も……! ルルの、すご、い……ッ」

 

 ミレイも絶頂が近いと知って、俺は衝動を抑えるのをやめた。勢いのままにミレイの体を突き上げる。

 

「――ぁンッ! やぁ……ン……ひッ! ふ……ぅん……んっ……!」

 

「お、俺、もうイクッ」

 

「はッ、あッ、くぅうぅ……はぁッ!! ルル、来て……き――ああああッ!!」

 

 高まる声と共にミレイの膣がきゅっと締まり、絶頂が伝わる。俺も限界を超えてしまい、深く結合した状態で精液を放った。

 

「あ……あぁ……っ」

 

 子宮に精液を浴びせると、絶頂を迎えたミレイの体が快楽に震えた。俺も、全身がブルブルと震えてペニスの先っぽから、びゅっびゅっと絶頂のしるしを吐き出した。全てを出し尽くしたと感じてから、ゆっくり、ゆっくりとペニスを抜いた。

 

「はぁ……はぁ……。ル、ル……」

 

 自分の名前を呼んでくれるミレイが愛おしく、彼女の体をぎゅっと抱きしめた。

 

「いっしょに、イッたみたいだな。気持ち、良かった……」

 

「う、ん。気持ち良かった」

 

 夕暮れの生徒会室で、俺達は抱き合ったまま余韻にひたっていた。

 

 



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STAGE 1 エロ魔神 が 生まれた 日

 ――ブリタニア人居住地 トウキョウ租界

 

「それにしても楽勝だったな、ルルーシュ」

 

 道路をサイドカーで走っていると、運転していた親友のリヴァルがそう声をかけてきた。

 

「そうだな、代打ちでこれだけの収入が得られたのに相手はお粗末だったな」

 

 俺達は先程まで賭けチェスの代打ちをしていた。そしてブリタニアの貴族様に楽々勝利を収め、こうして凱旋しているという訳だ。自分でいうのもなんだがチェスは得意な方だ。なんたってあのルルーシュの頭脳を持っているのだ。本やネットなどで定石を学び、そこから自らの頭脳を使って新しい戦法を生み出す。それほど難しいことではない。

 

「そういやさぁ、ルルーシュ、最初の手だけど、どうしてキングを動かしたんだ?」

 

「王様が動かないと、部下はついてこないだろ?」

 

「……ルルーシュって、社長にでもなるつもり?」

 

「ははは、そんなつもりはないよ。指導者としての一般論さ」

 

 ……実際にはこのエリア11という名前に変わった日本を取り戻す為に武装集団を組織して率いることになるんだけどな。

 

(しかし、あの貴族の顔、チェスの後に街頭TVで見た総督クロヴィスの演説、そしてこの会話……やはり今日が原作開始のその日か)

 

 原作の第1話、そこに出て来る貴族と今日チェスを打った相手の顔が同じだった。クロヴィスの演説も。であるならば今は原作の第1日目になるはずだ。

 

(大丈夫、全ての状況はシミュレートしてある。俺は必ずこれから始まる戦いに勝ってみせるさ。そして……敵や味方の女性達でスーパーエロエロタイムだっっっ!!)

 

 ルルーシュのスーパー頭脳がなくても、七年という時間があれば全ての状況をシミュレートしてプランを練ることは簡単だった。それに俺には絶対催眠という特殊能力がある。必ず想定通りにいくさ。

 

 ちなみに、「転生してから十六年も経つのに十六年以上前に見たアニメの内容全て覚えているの?」と疑問に思う方もいらっしゃるだろうが、そこは絶対催眠で解決した。この能力は頭の中で想定すれば自分にもかけることができるのだ。鏡で自分の目を覗き込み、前世で見たTVアニメ「コードギアス」の内容を全て思い出せ! と催眠をかければこれこのとおり、全ての内容をリアルに思い出すことが可能という訳だ。ちょっとした完全記憶能力だな。

 

 そんなことを考えていると後ろから一台のトラックが接近してきた。接触しそうになりつつもそのトラックは左の道に急カーブして突っ込んで行った。サイドカーが止まる。トラックは道にあった砂を大量に巻き上げつつ、道の先で停止した。

 

「お、俺達のせい?」

 

「まさか」

 

 前方の車両と後方の車両とでは無理に抜こうとした後方車輌の方が責任を問われるだろ。サイドカーから降りてトラックを見ると、荷台の上に何か粒子のようなものが集まるのが見えた。……あの女か。

 

「おいぃ。こっちこっち」

 

「うわー悲惨」

 

 野次馬が集まってきやがった。クソが。誰か一人くらい救急や警察に連絡しろっての。どいつもこいつも。

 

「リヴァル、救急車を呼べ!」

 

 俺は事故をおこしたトラックに駆け寄ると荷台の方から乗り込んで見せた。すると、トラックが急発進しだした。よし、想定通り。

 

――ミツケタ! ワタシノ

 

 頭の中に声が響く。近付いたことでちょっとした精神感応がもう始まっているのか。

 

「警告する! 今ならば弁護人をつけることが可能である!」

 

 空を飛んでいるヘリコプターから拡声器を使った声が響く。そう言いながらすぐさま銃撃が行われた音がした。トラックは蛇行してそれを躱しているようだ。

 俺の方は荷台の中にある球形の物体に手を添えて待機していた。今の俺に出来ることは何もない。すると運転席の方から特徴的なハネッ毛にバンダナを巻いた少女が荷台に来た。

 

「カレン、ここでアレを使ってしまおう!」

 

「それじゃ虐殺よ」

 

 ……民間人を巻き込むテロ活動も同レベルだと思うがな。少女――紅月カレンは荷台にあったナイトメア・フレーム(ブリタニア軍のから横流しされた物を使っているのだろう)に乗って外に出た。スラッシュハーケンでヘリに攻撃する。

 

(本物だ! 本物の……テロリストだ!)

 

 激しい戦闘の音や振動が伝わってくる。今外ではカレンとジェレミアが戦闘しているはずだ。

 

「携帯電話は圏外か。この暗さと路面状況、かつての地下鉄路線を走っているな。行き先はシンジュクゲットー……か」

 

 ゲットー。敗戦した日本人が暮らす貧民街だ。これからそこを舞台に戦闘が始まる……おっと、通信機を取っておかないとな。扇グループの通信機がないと彼らとは連絡がとれないからな。

 

 

     §

 

 

 ナイトメア・フレームによる攻撃後、トラックが止まった。確か亀裂に入り込んでいるんだったか。運転席からうめき声が聞こえる。扇レジスタンスのメンバーだろう。すまないな。俺にはあんたを救うことはできない。破壊活動を行ったツケとして静かに眠ってくれ。

 俺は地下に止まったトラックの荷台から降りると、距離をとった。確かこの後に……。

 

「止まれ! 両手を挙げて後ろを向け!」

 

 よし来たスザクだ。俺は回転蹴りを食らわないように指示通りに両手を挙げて声の主に背中を向けると急いで叫んだ。

 

「俺は善意で事故を起こしたトラックに乗り込んだだけのただの学生です! 反抗するつもりはありません。身体検査もして下さって結構。このトラックの運転手である破壊活動の一員とはなんら関わりがありません。名前はルルーシュ・ランペルージ、アッシュフォード学園所属の学生です!」

 

「!? ルルー、シュ。だって?」

 

 おお驚いてる驚いてる。

 

「はい、そう、ですが……」

 

 俺は両手を挙げたまま振り返った。そこにいたのはブリタニアの軍服を身に纏った男……幼なじみの枢木スザクだ。

 

「……本当に、ルルーシュだ。……僕だよ、スザクだ」

 

 ヘルメットを取り素顔を晒すスザク。

 

「!? スザク!? お前、ブリタニアの軍人になったのか?」

 

 ルルーシュ・ランペルージとしては知らない情報なので驚いた演技をしてみる。

 

「そうだよ。名誉ブリタニア人だ。……っとそれよりその車輌に載っているのは軍部から奪取された毒ガスなんだ。早く離れた方がいい」

 

「毒ガス……だと」

 

 その時、トラックの荷台に載せられた球形のもの――カプセルが、割られた果物のようにパカッと開いた。スザクが素早く俺を押し倒し、マスクを俺に被せる。

 

(毒ガスからなるべく離れるようにというとっさの気遣いなんだろうが、馬鹿力だから痛いな)

 

 俺はそんなのんきなことを考えていた。だが、その開かれた中にあったのは毒ガスなどではなく……緑色の長い髪を伸ばしたをした一人の女だった。C.C.(シーツー)、ようやく会えたな。まあ原作ルルーシュと違ってこいつと出会うことはそこまで重要じゃないんだけど。

 

「これは……!!」

 

 軍の上司から毒ガスと聞かされていたスザクは驚いている。俺は……そこまで驚かなくてもいいか。毒ガスって聞いたのさっきだし。事態についていけないような顔をしていよう。俺は現れた女を優しく抱きかかえた。……気絶している。この女不老不死なのに気絶するのか。まあ死んで復活するときも意識をなくして体が再生するのだし、過度の負荷がかかれば気絶くらいするか。

 

「答えろよスザク、この女が毒ガスか?」

 

「しかし、ブリーフィングでは確かに……」

 

「この猿が。名誉ブリタニア人にそこまでの許可は与えていない」

 

 無遠慮な声が響く。ライトが当てられて、振り向くと十数人のブリタニア兵士がぞろっと立っていた。赤色の軍服、正規のブリタニア兵だ。声を出したのは一人前に出ている隊長だろう。

 

「しかしこれは……毒ガスと聞いていたのですが」

 

 おーいスザク、そこは抗弁しちゃいけないところだろう。ただ黙って命令通りにしておけよ。

 

「抗弁の権利は無い! ……だが、その功績を評価し、慈悲を与えよう。枢木一等兵、これでテロリストを射殺しろ」

 

 隊長が拳銃を片手にもちスザクへ差し出す。

 

「えぇっ? 彼は違います。ただの民間人で巻き込まれただけです」

 

「貴様ッ! 貴様はブリタニアに忠誠を誓ったんだろう!」

 

「それは……でも出来ません」

 

「何」

 

「自分はやりません。民間人を、彼を、撃つようなことは」

 

 ……やっぱ本質的にスザクは軍人に向かんよ。ここでのベターな回答は「急所をさけて撃つ」だ。その後救急車などを個人的に手配するべきだ。そうしなければ結局……。

 

「……では、死ね」

 

 銃声が響く。と、こうなる訳だ。断ると結局スザクもルルーシュも死ぬのだ。より良い行動は撃つフリをすることだったんだよ、スザク。

 

 んで、背中から撃たれたスザクだけどさ、……こいつはここで死んでいた方が楽だったかもな。この後、後々俺が起こす行動でスザクは地獄のどん底まで落とす予定なんだから。

 

「見たところブリタニアの学生だったようだが、不運だったな。女を捕獲したのち、学生を殺せ」

 

「「「イエス、マイロード」」」

 

 後ろの兵士達が返答をした直後、トラックが爆発、自爆した。すまんな。名も知らぬテロリストのあんちゃん。あんたの命は俺が責任を持って日本復興の礎にするよ。

 

 俺は女、C.C.を抱きかかえて退避した。

 

 

     §

 

 

 通路を逃げた先で、C.C.が目を覚ました。囚人用の拘束服を着ているのでちょっとドキドキ。

 

「大人しくしていろよ」

 

 俺は階下にC.C.を置いて階段の上に這い出てみた。

 

 ドドドドドドド

 

 連続した銃声が響き、スーツ姿の男性が倒れた。いや、死んだ。くそぅ。クロヴィスが虐殺の命令を下したばっかりに。ジェレミアとかもこの行動に参加してるんだよな。そう思うとアニメの視聴者はジェレミアとヴィレッタにもうちょっと厳しくてもいいと思う。

 

「どうだ」

 

「ただのイレブンだけのようです」

 

 そんな会話の合間にも泣き叫ぶ女児(十歳にも満たないだろう)が射殺された。クソが。

 

 ピリリリリ

 

 間抜けな携帯電話の着信音が鳴り響く。いやまあ、間抜けっつーか原作でこうなることを知っていたからわざと電源切ってなかったんだけどね。ちなみに今の電話は同級生シャーリーからのはずだ。

 

「テロリストの最期にふさわしいロケーションだな」

 

 見つかって銃床で殴られた。超いてぇ。だがまだ我慢だ。

 

「民間人にしてはよく頑張った。さすがはブリタニアの臣民だ。だが運が悪かったな」

 

 銃撃が来る! 頼む! C.C.!

 

「殺すなぁっ!!」

 

 C.C.が叫びながら俺の前に立ちはだかった。額に銃弾が撃ち込まれる。

 

「おいっ!」

 

「ふん、できれば生かしておきたかったが……」

 

 軍兵が何かを話しているが知ったこっちゃない。俺は傷口から湯水のように血を溢れさせるC.C.に駆け寄った。さて、ここからは自分も騙さないとな。俺は死ぬ。死ぬ。死ぬ。生きたい。生きたい。生きたい。生きたい!!

 

 絶対催眠を使えばこの程度の窮地どうってことないが、C.C.からギアスを貰うためだ。死ぬ気になって生きることを望まねば。そんな俺の心を見透かしたように、死んでいるはずのC.C.の手が俺を掴んだ。ショックイメージ。精神世界に入った!

 

「終わりたくないのだな、お前は。お前には生きる為の理由があるらしい。力があれば生きられるか? これは契約。力を上げる代わりに私の願いを一つだけ叶えてもらう。契約すれば、お前は人の世に生きながら人とは違う理で生きることになる。異なる摂理、異なる時間、異なる命。王の力はお前を孤独にする。その覚悟があるのなら」

 

 C.C.がそう言う言葉が聞こえると、父親、シャルル・ジ・ブリタニアの後ろ姿が見えた。

 

「ラグナレクの接続。神話の、再びの始まりだ!」

 

(結びたくねぇなぁ)

 

 俺は上位互換の能力を持ってるんだっつーの。でもここでギアスを得ないと話進まないからなぁ。しょうがないけど契約するか。はーぁ。

 

「いいだろう! 結ぶぞ! その契約!」

 

 どこかで歯車がかみ合った音がした。

 

 さて、そんじゃ無駄な会話とかなしに全滅させますかね。もちろん使うのはギアスではなく絶対催眠の方だ。えーっと、一応C.C.は範囲対象外にして……。

 

「死ね」

 

 その俺の言葉で軍人達は一人残らず自決した。銃で頭を撃ち抜き、血がこちらまで飛んでくる。汚ったねぇなぁ。

 

 ――転生した日から俺はずっと嘘をついていた。名前も嘘、経歴も嘘。嘘ばっかりというか全部嘘だ。本当のことを探す方が難しい。だが俺は嘘に絶望などしない。力を手に入れたから。

 

「――だから」

 



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☆STAGE 1.5 篠崎咲世子

 

 アッシュフォード学園のクラブハウス。そこには一人の男子生徒が暮らしていた。

 

「ルルーシュ様……」

 

「咲世子」

 

 そしてその男子生徒は今……一人の女性とイチャついていた。

 

 

     §

 

 

「んちゅっ。ふっ……ちゅ、ちゅるっ」

 

「んっ、ふっ、ちゅうっ」

 

 咲世子とのキスは気持ちいい。ミレイとは違い手慣れているから。いや、ミレイとのキスが気持ち良くない訳じゃないぞ? 咲世子とは「より」気持ちいいということだ。

 

 原作ではナナリーの世話役として働いていた日本人の咲世子だが、この世界ではナナリーが学園にいないので、本来であれば彼女はここに居ないはずだったのだ。だが彼女は家事を完璧に行うメイドだけではなく、黒の騎士団にも参加してくれる貴重な人材だ。だから高校生になり、賭けチェスや日払いのバイトなどをこなすことによって資金を貯め、雇わせてもらったのだ。一人暮らしの男子学生(しかもクラブハウスを提供してもらっている!)がメイドさんを雇うなど、「お前どこの貴族だよ!?」って感じだが、できるだけ早くに接触しておきたかったんだ。外聞が悪くなることは覚悟の上で雇わせてもらった。といっても毎日ではなく、月・水・金の三日だけだが。そして彼女はミレイの世話役だったらしい。そんな情報あったっけ? 俺が見逃しているだけかな?

 

 そして今では彼女は俺の腹心かつ愛人になっている。彼女には隠し立てせず全て話した。ブリタニアの皇子であること。ブリタニアを憎んでいること。やがてエリア11の解放運動をするつもりであること。その為に軍事戦略や戦術を学んで準備していること。特殊な催眠術が使えること。全て話した。話さなければ信頼が得られないと思ったからだ。彼女は話を聞いて自分でブリタニアを調べ、俺が本当に皇子であることを確認した。絶対催眠についても簡単な体を操る催眠をかけて証明した。

 

 そして信頼を得るようになった後、肉体関係を結んだ。俺のこの世界での童貞は咲世子さんに捧げた。女性が慣れていると初体験もスムーズに行えた。今は日々の性欲処理もこなしてくれている。嬉しい限りだ。

 

 断っておくが彼女との関係においてはミレイのように絶対催眠は使っていない。ドストレートに言ったのだ。童貞なので女性を体験させて欲しいと。そしたらOKをもらえたのだ。言うのにすごい勇気が要ったけどね! もし失敗したらその時は絶対催眠で記憶を消すつもりだったけどね! その上彼女は、「恋人」のミレイのことも理解してくれている。正直こちらが「それで本当に良いの!?」と聞きたくなるくらいの忠誠を示してくれている。本当にありがたい。

 

「ルルーシュ様、ベッドに横たわって下さい。わたくしが上になりますので」

 

「ああ、頼むよ」

 

 ミレイとのセックスは彼女が上位に立つようにするが、咲世子は真逆、完全にメイドとして奉仕してくれる。このような場合、俺はマグロになっているだけでもいい。

 

 くちゅ……。

 

 下着を脱ぎ、スカートをまくり上げた咲世子が、手を使って女性器を割り開く。そしてゆっくりと腰を下ろして俺のいきり立ったモノを入れていく。肩口で切られた黒髪に、メイドの服装が良く似合う。メイド服姿の彼女はまさに俺に奉仕してくれていた。

 

「ぅん♡」

 

 徐々に、徐々に、亀頭が飲み込まれ、竿が飲み込まれ、やがてお互いの股間と股間が重なり合った。

 

「ふ、う。……気持ちいいぞ、咲世子」

 

「ありがとうございます。では、動きますわね」

 

 そうしてゆっくりと上下運動を開始する。咲世子の動きは基本的にゆっくりだ。時間をかけてする方が、快感が長持ちして気持ちいいんです。とのこと。

 

「んっ。…………んっ。…………んっ」

 

 亀頭の先っぽが引っかかる限界まで腰を上げ、ゆっくりと膣壁でペニスの形を確かめるように腰を下ろしていく。このまったりとした快感がたまらない。初めの内は早く動いて射精したいという気持ちや、俺が動いて咲世子をイかせたいという気持ちがあったが、今ではこの状態に納得している。女性の数だけ付き合い方があるのだ。

 

 くちゅ……ぬちゅ……ぬちゅ。

 

 甘い水音が響く。大した愛撫もしていないというのに、咲世子は濡れるのが早い。ヌレヌレになった咲世子の膣は極上の壺だ。その壺が、適度に締め付けながら竿をしごく……たまらない。それに寝転がった体勢から見る咲世子のアソコ……綺麗なそこは見ているだけで一物に元気を与えてくれる。

 

「くっ……ふぅ。ルルーシュ様、お加減はいかがですか?」

 

「いつも通り、最高に気持ち良いよ。咲世子」

 

「では……んっ……ふっ……ふぅ」

 

 ピッチが上がった。俺をイかせようと動き始めたのだ。俺はその流れに逆らわず、全てを委ねるように股間に意識を集中した。横に広がったカリ首が膣をぞぞぞ、となぞりあげる。はめ込まれたペニスと膣の隙間から愛液が溢れてきている。咲世子の両手が動き、俺の両手を捕らえる。向かい合った掌の上で、十本の指が絡みあう。

 

「く! ……ん……ん……熱い、ですっ。ルルーシュ様」

 

「咲世子の中もあったかいぞ」

 

「はぁーっ」

 

 ペニスがピクピクと動き、射精の兆候を伝えてくる。粘膜の擦れ合いが気持ちいい。

 

「はぁっ、はぁっ……はぁっ……。あっ、あっ、あっ。……ん……、んんっ……」

 

 キュッ、キュッと膣肉が反応して締め付けてくる。上下運動が、何度も繰り返される。咲世子の顔が紅潮してきた。彼女も気持ち良くなってくれているのだと思うと嬉しくなった。声も甘くなってきている。そして唐突に動きが変わった。前後に腰を振り始めたかたと思うと、円を描くように腰を回したりしてペニスが嬲られる。

 

(このグラインドがっ。最高だっ)

 

 背筋に甘い電流が流れる。じゅぷ、じゅぷっ、と卑猥な水音がする。

 

「んっんんっ、また、固くなりました。ルルーシュ様の……」

 

 そう言いながら更に腰の動きを激しくした。

 

「ぅん……ああ。イきそうだ」

 

「達して下さいませ。中に、全て注いで下さい」

 

「ぁあ。うっ」

 

 その瞬間、ドクッドクッと響く自分の射精の音が体を伝わって耳に届いた。

 

「くぅっ……あ……で、出てる……」

 

 凄まじい勢いで射精が続く。一番奥まで繋がって、亀頭と子宮がキスしながらの射精。

 

「ん、熱い……」

 

 溜まりに溜まった濃い精液が上部にある子宮へ注ぎ込まれていく。そうして一通り射精が終わって、余韻にひたっていると、咲世子が腰を上げた。そのままの姿勢で後ろに下がると、ペニスが顔の前にくる位置で止まる。

 

「ルルーシュ様、それでは、失礼します。ちゅっ…………ぺろ」

 

 セックスが終わった後のフェラチオ。咲世子はどこまでも献身的だった。

 



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STAGE 2 覚醒 の 白き ランスロット

 感想の多さにビビっている作者です。みんなそんなにギアスのエロが読みたかったの!?


 皇歴2010年8月10日 神聖ブリタニア帝国は日本に宣戦布告。ブリタニアが誇る物量による空と海の兵力、そして最新の兵器、ナイトメア・フレームに一月ともたずに敗れ去った日本。自由と伝統、権力と誇り、そして、名前を奪われた。AREA11 それがこの場所の名前。イレヴン、その数字が、新しい日本人の名前になった。

 

 

§

 

 

 俺は死体が溢れるこの場所で、C.C.の体を舐め回すように見ていた。もうちょっとだ。もうちょっとでこの体も俺のモノになる。C.C.は額に銃弾を受け死んでいる。もう少しすれば驚異の再生が始まって弾丸も体外に排出されるのだろう。だがそれを見ている暇は俺にはなかった。

 

「またな」

 

 そう呟くと前を向いて歩き出した。その直後、壁が破壊され一台のナイトメア・フレームが入って来た。量産型第五世代のサザーランド、か。俺はニヤリと笑うと、その機体に近付いて行った。両手は上げて、戦意はないとポーズを示す。

 

「――ガガ、ピ――ここで何があった。ブリタニアの学生が何故こんな所に居る!? 答えろ。さもなくば」

 

「動くな!」

 

 女性の声で響くその言葉を遮るように叫ぶ。これでヴィレッタ・ヌゥは体を動かせなくなったはずだ。ギアスのように直接目を合わせなくても効力があるのがこの絶対催眠の便利なところだ。記憶は残ってしまうがな。ちなみに「催眠状態になれ」と命令すれば本人の自意識がなくなる、記憶が残らない状態にできる。

 

「コックピットハッチを開け!」

 

 重ねて命令する。そうして開いたコックピットに、ヴィレッタの助けを借りてよじ登る。暗証番号も聞いておかないとな。さて、これで俺はこのサザーランドを自由に動かせるようになった訳だが……。ヴィレッタに操作させてもいいんだよな。だけどこれからの闘争においてナイトメアの操作は必須事項だ。アッシュフォード学園にあるガニメデ、第三世代のそれで練習していたとはいえ、サザーランドに乗るのはこれが初めてだ。操作に慣れる為にも俺が操縦していた方がいいだろう。そう結論づけると俺は意識はあるが体が動かせないヴィレッタをコックピット内部の後方に移動さ……あ、今もう命令しちゃっていいのか。

 

「ナイトメアから降り、軍服の上着を脱いで、誰にも見つからないように隠れながらトウキョウ租界へ行け、租界についたら適当な上下の衣服を購入し着替えろ。脱いだ軍服は買い物袋にでも入れておけ。次に、着替えが終わったら同じく人目をさけながらアッシュフォード学園の門前に行き俺が到着するまでそこで待機していろ。誰かに何か聞かれても適当にごまかせ。命令は以上だ」

 

 俺が絶対催眠でそう命令すると、ヴィレッタはコックピットから出て下に降りた。褐色の肌のうなじがなんともそそるじゃないか。今日の夜は……へへ。

 

 さて、アニメの記憶を頼りに動きますかね。まずはナイトメアの調達からだ。

 

 

     §

 

 

「ガガ――西口だ。線路を利用して西口方面まで移動しろ」

 

 トラックにあった無線を使ってカレン、改造グラスゴーのパイロットに連絡する。原作のルルーシュと違い、この展開がわかっていた為購入しておいた変声器も使って。

 

「誰だッ! どうしてこのコードを知っている。」

 

「誰でもいい。勝ちたければ、私を信じろ!」

 

 って言ってもなぁ。原作のルルーシュはよくこんなことが言えたよな。俺と違って軍事関係の勉強とかしてなかっただろうに。チェスの経験だけで武装集団を操るとかどんだけだよ。

 

 モニターの視界の中でカレンの乗ったグラスゴーが指示通りに動くのを確認する。

 

「おいっ。これからどうすればいい」

 

 指示を求めるカレンに、線路の上を走る列車が近付く。

 

「この上に飛び乗れ!」

 

 一台のサザーランド――俺の記憶が確かならジェレミア・ゴッドバルトが乗っているはずだ――が電車を受け止める。その後方にいたもう一台のサザーランドが空中を跳び列車の上に乗ろうとした無防備なところを撃墜する。俺は線路の横にあるビルの中だ。壁が壊れて崩れているところからサザーランドのスラッシュハーケンを撃ちだしたのだ。

 

「貴様どこの部隊だ! 敵は片腕の……」

 

 撃墜されていない方のサザーランドが何か喋りかけてくるところを、アサルトライフルを使った銃撃で黙らせる。

 

「まさか、テロリストッ!」

 

「うおおおおぉぉぉぉー」

 

 俺の銃撃で片足を破損し膝を突いたサザーランドにカレンのグラスゴーが突撃する。攻撃が当たる前に、敵パイロットはイジェクションシートを作動させてコックピットを後方に飛ばした。

 

「助かったよ。でもどうやってサザーランドを……」

 

 カレンのお礼から耳をそらし、扇要に向けて通信をとる。

 

「ガガガピィーガ――お前がリーダーだな? そこに止まっている列車の積み荷をプレゼントしよう。勝つ為の道具だ。これを使って勝ちたくば、私の指揮下に入れ!」

 

 電車の積み荷、それは俺が補給線から奪ってきた予備のナイトメア。全てサザーランドだ。

 

「こっちにもあるわ!」

 

「こっちもだ!」

 

「すげぇぞこりゃ。話だけでも聞いてみるか!」

 

「こんなに、どうやって」

 

 再びカレンに向けて通信を行う。

 

「グラスゴーにいる女。お前はそのままだ。その機体は攪乱に向いている」

 

「わかった」

 

「エナジーフィラー(燃料)は?」

 

「15分ほどなら」

 

「ではニューパックにしておけ。10分後に次の指示を連絡する」

 

 ふぅ。意外とやれる。状況は困難だ。だけど俺には決意がある。この闘争の先にある報酬……それは女達との蜜月の日々。俺は必ずそれを手に入れてみせる!

 

 

     §

 

 

 ……どうやらメンバーの一人、玉城が本当に信じていいのかどうか疑っているな。そりゃそうだ。突然現れて一方的に指示してくる謎の相手なんて信じられないよな。だが信じてもらわねば勝てないのだ。

 

「P-1、動かせるか? 基本は今までのと変わらないはずだ」

 

「君は何者だ! 名前だけでも」

 

「それはできない。通信が傍受されていたらどうする。それより、Q-1が予定通りなら23秒後に敵のサザーランドがそこに行く。恐らく二機。壁越しに撃ちまくれ!」

 

 自分で勉強した戦術とアニメのルルーシュの台詞から想定される行動を選択し、扇グループに伝える。心臓に冷たい汗が流れるようだ。絶対催眠と違って、これは成功するか失敗するかわからない試みなのだから。失敗したら自分の知っている知識と違った展開になってしまう。それだけはさけねば。

 

 予想したポイントに二機の敵機が来た。しばらくしてシグナルがロストした。扇達は上手くやってくれたらしい。

 

(識別信号は諸刃の剣だ)

 

「P-1、P-4、P-7、100m右へ移動し、スラッシュハーケンを3時の方向に撃て」

 

「ようし! この声に従え!」

 

 扇はどうやら腹を決めてくれたらしいな。

 

「まだか、P-5」

 

 玉城はまだまだ懐疑的……と。

 

「Q-1、そこのビル屋上に敵一体。進行方向そのままなら背後をつける。飛び上がって殴れ!」

 

 よし、一機撃破。

 

「R-2、アンカー発射」

 

 撃破

 

「P-7、UN弾を」

 

 撃破

 

「Nグループはそのまま前進」

 

 撃破!

 

「さて、敵の選択肢は……五つ」

 

 手のひらでチェスの駒(人家で見つけた)を回しながら戦況を読む。レーダーの敵影は……。

 

「なんだ。一番下手な手を打ったな。Q-1、地図は正しいんだな」

 

「ああ、旧市街は。しかし現物も見ずに」

 

「充分」

 

 ああ、今の自分は悪魔のような笑みを浮かべているのだろうなぁ。こうも想定通りに行ってくれるとは。

 

「ミッションNO.3、準備はいいな? ……ふっ。これで……チェックだ」

 

 その指示とともに道路が崩され、敵機が飲み込まれていく。

 

 敵影ロスト。ロスト。ロスト。ロスト。ロスト。ロスト。ロスト。ロスト。ロスト。ロスト。ロスト。ロスト。ロスト。ロスト。ロスト。ロスト。ロスト。ロスト。ロスト。ロスト。

 

「やれる! やれるぞ! この頭脳と知識なら!!」

 

 

     §

 

 

 さて、全ての敵を撃破したところでこの戦場での戦闘は終わりだ。すぐにランスロットがくる。扇達を引かせねば。しかし勝利したあいつらが大人しくしたがってくれるだろうか。

 

「あぁん!? 退却しろだ~!? 何言ってやがる!」

 

 やっぱこうなるよね。トホホ。

 

「私の持つ情報が確かなら、敵は最新型の第七世代型ナイトメア・フレーム、ランスロットを戦場に投入するつもりだ。この機体は第七世代というだけあって特別なのだ。たとえこちらが第五世代サザーランド数十機で挑もうが、鎧袖一触される。勝ち目はない。だから引くんだ」

 

「はぁあ~!? なんだそりゃあ!」

 

 その後も俺は言葉を尽くしてランスロットの危険性を伝えたが、実物を見ていない扇達は俺の言葉といえど信じられないようだ。

 

「……信じられないならそれでもいい。たぶん敵ランスロットのパイロットはできるだけコックピットを、パイロットを傷つけないやり方で攻撃してくるはずだ。イジェクションシートさえ作動するなら君達の安全は保証される。命は助かるはずだ」

 

 敵パイロットはあのスザクだもんな。できる限り不殺攻撃してくるだろう。しかし数十機のサザーランドが……ああもったいねー。軍備が増強された物語後半ならともかく、序盤はナイトメア一体あるだけでも大きく違ってくるのに。こいつらが信じてくれないせいで数十機が……あああ。

 

 にしても……やっぱり扇は使えないな。いや「リーダーとして」は不適格だというだけで、副リーダー、組織内の調整役としては使えるのだ。だがリーダーとしては失格だ。彼がリーダーたるのであれば、この場合ハッキリと決断するべきなのだ。俺の言葉を信じるなら仲間達を退却させる。俺の言葉を信じないなら配下の数十機で敵本陣へ攻撃をしかければいい。だのに彼は今どっちつかずの態度だ。たぶん俺の言葉はある程度信用がおけると考えてはいるが、声の大きい仲間(玉城)が反対しているのでどっちをとったらいいか悩んでいるのだろう。だがその悩みが命取りになるのがリーダーの責務だ。やっぱ原作のラストで扇が首相になったのは間違いだよ。俺個人としてはそこまで嫌いじゃないけど、首相になったのは、しちまったのはミステイクだと思うぜ。

 

 さて、俺はこのサザーランドをゲットーの隅にでも隠すか、コックピットから降りて電源を切れば識別信号では見つかるまい。これ一機だけでも保持できれば大きいもんな。あとは適当な歩兵に絶対催眠をかけて、軍服を奪って敵さんの内部に侵入するとしますかね。

 

 

     §

 

 

 侵入を果たした俺は警備兵達に全て絶対催眠をかけた。ギアスは使わない。使いすぎるとON/OFFが効かなくなっちまうからな。常時催眠発動状態なんてどんな地獄だっつーの。絶対催眠にはデメリットがない。そこも重要な部分だ。

 

 そうして俺は総督が指揮する部屋へ乗り込んだ。

 

「全軍に告ぐ、ただちに停戦せよ! エリア11総督にして第三皇子クロヴィス・ラ・ブリタニアの名のもとに命じる。全軍、ただちに停戦せよ! 建造物などに対する破壊活動もやめよ。負傷者はブリタニア人・イレヴンに関わらず救助せよ。クロヴィス・ラ・ブリタニアの名のもとに命じる。ただちに停戦せよ。これ以上の戦闘は許可しない」

 

 よし、停戦命令を出させた。これでシンジュクゲットーの虐殺行為は禁止され、扇やカレン達も助かったはずだ。

 

「もういいのか」

 

「ええ。素直に従ってくれてありがとうございます」

 

 俺はクロヴィスに向けていた銃口を下げた。

 

「次は何だ? 歌でも歌うか? それともチェスのお相手でも?」

 

「懐かしいですね。覚えていますか? 二人でチェスをやったことを。いつも俺の勝ちでしたけど」

 

 そう言いながらメットを脱ぎ、顔をさらす。

 

「何?」

 

「ほら、アリエスの離宮で」

 

「貴様……誰だ!!」

 

 暗闇の部屋の隅からライトが当たる部屋の真ん中へ歩いて行く。俺の顔が見てとれたことでクロヴィスの顔色が変わった。

 

「お久しぶりです。異母兄(にい)さん。今は亡きマリアンヌ皇妃が長子、第十七皇位継承者ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアです」

 

 随分と驚いているな。

 

「ルルーシュ、しかしお前は……」

 

「死んだはず……ですか。何とか生きて戻って参りましたよ、殿下。全てを変える為に!」

 



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☆STAGE 2.5 ミレイ・アッシュフォード2

 

「今日はルルが前にやって欲しいって言ったことしてあげる」

 

「そ、それはもしや……」

 

「うんパイズリだにゃ~」

 

 俺達は今忙しい合間をぬってラブホテルに来ていた。俺の家(クラブハウス)も彼女の家もまずい。生徒会室も使える時と使えない時があるので、ホテルに来たという訳だ。しかしミレイのパイズリか……胸が熱くなるな。

 

「ふふ、ルルはいまだにウブだよねぇ~」

 

「恋人にパイズリしてもらえるとなれば誰だってこうなりますよ」

 

 俺はベッドの上に寝転がって待機した。……咲世子さんといい、なんかされてばかりだな俺。……まあいいか。計画通りに行けばこれから先はレイプを中心に俺が女を責める側になるんだから。今は楽しんでおこう。

 

シャワーを浴びて綺麗になった体で、交わる。

 

「んふ。優しく教えてあげるわ」

 

 だからあなたは俺と付き合う前は、恋人なんていなかったのに、なんでそんなに慣れているのさ。まあもうミレイの自由人っぷりには慣れたけどね。

 

「だから、私に身を委ねて」

 

「はい。……よろしくお願いします」

 

 ミレイは下着姿になると、俺の服を脱がせはじめた。

 

 

     §

 

 

 ミレイの双丘が俺のモノを挟み込む。たっぷりの量感がたまらない。

 

「あ、ああっ」

 

 や、柔らかくてふにふにした感触がぁ。

 

「そうそう、大人しくしててね。私に身を任せて。可愛がってあげるから」

 

 女性の胸は果実に例えられることがあるが、こうやって見るとなるほど確かに実りのある果実だ。丸くってふわふわしているけど。

 

「うぅっ、ミレイさん」

 

 あまりの気持ち良さに、思わず喘いでしまう。

 

「可愛い声あげちゃってぇ~」

 

 ミレイはうっとりとした目で俺のペニスを見つめている。いつもは明るく陽気な生徒会長として頑張っている彼女とこうしているなんて。なんだか現実みがない。夢の中にいるようだ。

 

「ミレイさん……」

 

「立派よね、ルルのここ……」

 

「他の男のモノなんて知らないでしょう」

 

「他の人のことは知らないけど、ルルのがたくましいのはわかるわ」

 

 そう言いながら、まず軽く胸を動かしてくる。若さのせいか、溢れるような胸の弾力。そして吸いついてくる柔らかい肌。

 

「挟んでるだけでピクピクしてる……。これじゃあ本格的に動いたら……」

 

 むにっ、むにゅっ……。

 

「あっついよ……ルルのペニス。胸が火傷しそう」

 

 おっぱいをゆっくりと上下に動かすミレイ。

 

「ミレイさん……俺」

 

「もう、まだまだよ。いっぱいしてあげるんだから。ふーっ」

 

 ペニスに熱い息がかかった。それだけでも反応する。

 

「くすくす……挟んでるものからルルの感情が伝わってくるわよ。……それじゃあ味見をさせてもらおうかしら」

 

 おっぱいの谷から、震えながら顔を出している亀頭に、ミレイのピンク色をした舌が伸びる。

 

「ちゅ……ン……ぺろ……ちゅっ」

 

(パっ、パイズリフェラ!)

 

 ミレイの舌が、先端をくるくると舐め回す。なんという刺激的な視界。

 

「ぺろ……ぺろ、ルルの……舌触りも味も、いい感じよ……ぺろ……ちゅっ」

 

 竿が挟まれているだけに、亀頭への責めが一段と敏感に感じてしまう。舌の感触がこんなに甘いとは。下から上に、丁寧に丁寧に舐められる度に、ビリッとした快感が湧き上がる。

 

「ぺろ……ちゅっ……ぺろ……ここのくぼんだ所、美味しい……っ」

 

「う、あ……」

 

「キレイキレイしてあげるからね。チュ……んっ……あむ。ふふ、念入りに舐めてあ・げ・る」

 

 普段は汚れが溜まっているそこをじっくりと舌で舐められる。

 

「れろっ……ちゅっ……れろれろ……」

 

「く……うっ、あっ……」

 

 声が抑えられない。漏れてしまう。

 

「あらら、もう泣いてるじゃない」

 

 気がついた時には、俺のペニスはとっくのとうに先走っていた。

 

「私の唾液とルルの先走りで、胸が濡れてきちゃった。ふふふ……濡れて滑りがよくなったわね」

 

 ミレイの言葉通り、微妙に濡れた感触がモノに伝わる。ミレイはその濡れた巨乳をたぷんたぷんと揺らしながら愛撫してくる。まずい、このままでは搾り出される。

 

「ミ、ミレイさん。少し手加減を……」

 

「贅沢言うんじゃないわよ。こんなに喜んでいるくせに」

 

 ミレイは俺を翻弄するのが本当に楽しいようだ。

 

「くす……少し緊張してるみたいね。ほぐすようにもっと動くからね」

 

 巨乳の上下運動が更に激しくなった。それに対して先走りがもっと出てきた。

 

「量が多いわね……ん、ちゅう……ず……ちゅ……あむ」

 

 ミレイが透明なその液体を、音を立てて吸い始めた。

 

「んっ、美味しい……ずずっ……ちゅるっ……ん……ちゅっ……じゅっ。ちゅん……ずっ……はむ、ん……ちゅ、ちゅ。飲んでるだけで私も……ルルの先走り、もっと飲ませて……ずっ……ズッ……ずずずっ……ちゅうっ」

 

 ペニスを挟んだ双丘を、ゆさゆさと揺らす。竿の部分が彼女の白い肌にぴったり密着していて、たまらない。

 

「それじゃ、もっと圧迫してやるにゃ~」

 

 左右の乳房を両手でくにっと寄せる。凄まじい弾力。

 

「ふふっ、ルルのこれ、出したいって暴れてるわよ? わんぱくね」

 

「はぁ、はぁ」

 

「ピクピク動いて、可愛い……」

 

 そんな可愛いもんじゃないぞ、それは。

 

「ん、ぺろ……んっ……ずっ……じゅる……んむ、ちゅ」

 

 尿道口を咥えて吸われる。

 

「ぐぅぅっ」

 

 気持ち良い。だけど我慢するのが辛い。

 

「ちゅっ……ぺろ、れろ……ちゅっ、れろ、ふふ」

 

 ミレイは止まらず、ヒクついている俺の亀頭を丹念に刺激してくる。

 

「ちゅっ……ずっ……んむ」

 

「!?」

 

 亀頭の先端に、ビリッとした痛みが走る。にょ、尿道に舌を……!

 

「ルルも動いていいよ。腰、動かしても。じゃないと、もっといじめちゃうわよ~」

 

 なんだか一方的に圧倒されている。経験が致命的に足りていない。

 

「うく……こ、こうですか?」

 

 言われた通り、腰を上下に動かす。

 

「そうそう。一生懸命動いてね」

 

 豊満なおっぱいの間から、出たり引っ込んだりしている俺の亀頭。それをミレイはうっとりと眺めている。

 

「私の胸、ルルに犯されちゃった」

 

「そっ、その物言いは語弊があります!」

 

 俺の沽券に関わる!

 

「あう」

 

むにっ、むにっ、と乳肉が俺を昂ぶらせる。

 

「それじゃあご褒美に尿道をいじめてあげようかな」

 

 え!?

 

「いくわよ。ちゅぷ、ん、ちゅく」

 

 うああ。初めからそのつもりだったのか。

 

「ミ、ミレイさんちょっと待って」

 

「ちゅ……じゅっ……ん。それじゃあ、イク時はちゃーんと言うんだゾ? そうしないとお仕置きだからね」

 

 この上更に何かあるのかよ!

 

「は……はい」

 

「ん、それじゃあ……ちゅ、ちゅっ、つぷ、ん」

 

 敏感な尿道口をいじられて、熱いものがこみ上げてきた。

 

「んー、ちゅぱ、じゅっ……ちゅうっ……ずっ、んふ、ずっ……ちゅるっ」

 

「ミレイさんっ……い、イキます。出ますっ!」

 

 トクッ、トクッ、トクン。

 

「ん……んふ……ん」

 

 放出した精液を顔で受け止めるミレイ。

 

「あ……はぁ……はぁ」

 

 ビュッ、ビュビュッ!

 

「ん……ちゅぱ、……ぴちゅ」

 

 唇の周りに飛んだ精液を舐めている。

 

「はぁ……はぁーっ」

 

「ん……ずずずずっ……じゅるぅ」

 

 バキュームのような動きで、出た後の亀頭を吸われる。

 

「んー……くちゅっ……くちゃ、ぷちゅっ」

 

「?」

 

 ミレイが口の中に入った精液を、くちゅくちゅと味わっている。

 

「ん……ごくんっ……ぷは、美味しかったわよ。ルルの精液」

 

「ホ、ホントに?」

 

「そこまで美味って訳じゃないけど、ルルから出たものだと思うと……ね?」

 

 笑ってそう言うミレイ。

 

「残りも吸ってあげるわね。ずずっ……じゅっ、んっ……ちゅっ、ちゅっ」

 

「あぁ……」

 

「じゅ……じゅる……ずっ……あむ……ちゅぅ」

 

 欲望の残滓を吸い出して飲んでいる。

 

「んん……もうないみたいね」

 

「ミレイさん……俺、ミレイさんの中に……」

 

「うん、いいわよ。しよっかルル」

 

 その後、ホテルの雰囲気に当てられた俺達は、何度も何度も体を重ねるのであった。

 

 

 

後書き

 ミレイの乳に言及する感想があったので急遽書いた。しかし俺の性癖からパイズリ描写よりフェラ描写の方が多くなるのであった。……すいませんこれが俺の限界です。

 

あ、ちなみにこのSSは全39話、既に書き上げてあります。エタる心配はご無用。ご無用。ゴム用品。

 



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☆STAGE 3 偽り の クラス メイト(ヴィレッタ・ヌゥ)

 全体の前書き(あらすじ)にも追記しましたが、投稿は月曜日~土曜日の朝9時頃に
統一します。日曜日はお休みです。
 
 それと、既にこのSSは全て書き上げてありますが、皆さんからの要望、感想での指摘などには随時対応させていただきます。もちろん私のできる範囲で、ですが。


 一度下げた銃口を上げる。正確に、クロヴィスの額めがけて。

 

「う、嬉しいよルルーシュ。また会えて。日本占領の時に死んだと聞いていたから。いやぁ良かった生きていて。どうだい、私と本国に……」

 

 また俺とナナリーを道具にするつもりか。何故俺達が日本へ留学という形で人質にされたか思い出せってんだ。さて……。

 

「…………」

 

 撃鉄を上げる。俺は無駄話をするつもりはない。母親の死亡した経緯や犯人もわかっているしな。ああ、だが、最期に……。

 

「何故俺がお前を殺すのか、その理由だけは語っておくとしよう。それは、お前がシンジュクゲットーの民間人を虐殺したから……ではない」

 

「!?」

 

「民間人の虐殺ということなら、これから先の俺(・・・・・・・)も行う予定だからな。同じ民間人を虐殺した/するもの同士、そのことを責めるつもりはないし責める資格なんてない」

 

「なん……だと!?」

 

 そう、俺はこれから先のある場面で、民間人を虐殺する。自分の望みのために。だからそのことでクロヴィスを責める資格は俺にはないのだ。だから俺がクロヴィスを殺すのは――。

 

「俺はこれから『ゼロ』になる。正義の味方、決して民間人の虐殺を許さない武装集団のリーダーに。その立場につく未来がある限り、俺はここでお前を殺さなければならないのさ」

 

「……? ど、どういう……ことだ?」

 

 混乱している。まあ無理もねぇわな。こんなことを言われたんじゃ。

 

「あともう一つ理由があるが……これは内緒だ。恥ずかしいからな」

 

 総督であるクロヴィスが亡くなった後、コーネリアに新しい総督として日本に来て欲しいからだ、なんて恥ずかしくて言えるかよ。

 

「じゃあな」

 

「ま、待っ」

 

 ガァァァァァーン!!!

 

 

     §

 

 

 銃で殺す意味はあったのか? と言われると意味はあった、と答えるしかない。俺は絶対催眠という力をもっているのだから、銃やナイフを握らせて自殺しろ、と命令するだけで殺せたのだ。さらにいえば、デ○ノートみたいに「心臓の動きを止めろ!」と命令しても心臓麻痺で殺すことができた。絶対催眠とはそういう力だ。だけど俺は銃で殺すことにした。そうしないと証拠がないからだ。いずれ白日の下で俺がクロヴィスを殺したと宣言した時に、殺した銃をもっていれば、それは俺が殺したという証拠になる。しかしそれはそれとして……。

 

「銃で人を殺すのって……精神的にきっついな……おぇぇえ」

 

 原作のルルーシュと違って何年も、十数年前のブリタニアでチェスを打ってる時から、クロヴィスを殺すことになる。殺すんだということは覚悟していたはずなのに、原作のルルーシュのように吐いてしまっている。これでは到底この先戦っていけないぞ。

 

「――うし!!」

 

 前向きに、前向きに行こう。今日はお楽しみもあることだしな!

 

 

 お、いたいた。アッシュフォード学園に帰ってきた俺は門前で佇むヴィレッタを発見した。待機状態になったまま。服もちゃんと目立たない服装に着替えている。これならある程度の大きさを持つこの学園だ。帰りがけの教師とでも思われてそれほど目立たないな。うーん、しかしまだ人がいるな。できれば誰にもヴィレッタがクラブハウスに入るところは目撃されたくないのである。こういう時の為の絶対催眠だ。通り過ぎる時にぼそっと呟く……。

 

「誰にも見られずに俺についてこい」

 

 そのまま俺は門を通り過ぎ、クラブハウスのある方向へ歩く。道の先、曲がり角に来たら立ち止まる。………………よし、門の周辺に人がいなくなった! ヴィレッタはその特徴的なポニーテール揺らしながらこちらに歩いて来た。俺は次の角まで行くとまた止まりヴィレッタを待つ。この繰り返しでクラブハウスまで行こう。

 

 ……無事、誰にも見られずにクラブハウスへ来ることができた。俺はそのまま「ついてこい」という命令が効いたままのヴィレッタを連れて空き部屋に入る。あらかじめ空き部屋は二つ用意してある。こいつら用にな。そんじゃ……。

 

「首から下を動かすな。首から上は自由に動かしていい。……もう自由に喋れるぞ、ヴィレッタ・ヌゥ」

 

「…………ハッ! ……き、貴様。これは一体どういうことだ!!」

 

 ようやく長い時を経て体の自由を、首の上だけだが取り戻したヴィレッタはすぐに質問してくる。

 

「何、簡単なことですよ。俺はちょっとばかり強力な催眠術が使えるんです。それを使って貴方を操った。昼間ナイトメア越しに命令してからこっち、俺の言葉通りの行動をとらされているのは自覚しているでしょう? そして今、体の動きを限定解除しました。首から下を動かすな、と命令してあるので、首から上――せいぜい目と口ぐらいしか動かせませんけどね」

 

「ばっ馬鹿なっ」

 

 馬鹿って言ってもな。それが現実なんだから仕方あるまい。しかしいいリアクションだ。これがあるから俺は絶対催眠を得たようなもんだ。ただルルーシュとして転生するだけならこんな力はいらない。ギアスがあるからな。しかしギアスにはエロに致命的な弱点がありすぎるのだ。一人一回しか効力がないこと、かかっているあいだは自意識がなくなること(セックスしているのに無反応なんて嫌じゃないか!)、かかっていた間の記憶がなくなること。その点絶対催眠はかけられた相手の自意識をそのままにエロいことをできるからいいのだ。

 

 俺は部屋に唯一置いてある家具のベッドへヴィレッタの体を寄せると、そこに寝かせた。

 

「きっききき貴様、何をする!」

 

「何って……ナニをするんですよ。わかるでしょ? 生娘じゃあるまいし」

 

「なっ、ふ、ふざけるなぁっ!!」

 

 大きな声がちょっとやかましい。命令するか。

 

「大声を出すな」

 

「……! !? ? !?」

 

 混乱してる混乱してる。

 

「大声を出すなと命令しましたから、大きな声は出せませんよ。普通の声量か小さめの声のどっちかでないと」

 

「き、貴様ぁ。こんなことをして許されると思うのか。私はブリタニア軍のヴィレッタ・ヌゥだぞ!」

 

「今ここにおいて軍人だとか何かなんて何の価値もないですよ。……いや? 逆に気高い軍人を犯すという価値なら存在するかな? ……ヴィレッタ、俺はな、高慢だったり気高かったり……要するに気の強い女を無理矢理レイプするのが大好きな人間なんだよ。その俺にとってあんたはまぎれもなく俺の好みにドストライクなんだ」

 

「ふ、ふざけ」

 

 これ以上、言葉の応酬をしていても仕方ない。俺は無理矢理ヴィレッタの口を塞いだ。自分の唇で。

 

「~~~!!」

 

 怒ってる怒ってる。

 

「ディープキスで口の中に入れられた舌を噛んではいけない。あ、そうだ。自分の舌を噛んで……いや、どんな方法だろうと、自殺することを禁ずる」

 

 危ない危ない。レイプされて自殺するタイプとは思えないが、一応命令しとかないとな。

 

「そんじゃあらためて。んっ、ちゅ、ちゅぅう」

 

 唇をこじ開けて舌を入れる。

 

「れるれろれろれろ」

 

「~~~~!!!」

 

「じゅるっ、ちゅ、んくっふぅぅっ……ちゅっ! ちゅぅっ、ふぁ、ぷちゅっ。ん……んン、ちゅ……」

 

 長々とキスをする。まるで恋人同士のように。

 

「んく、んく……ぷは」

 

「……ぐ、ぐぐぅ。貴様ァ」

 

 ヴィレッタが俺を殺しそうな目で見ている。ああ心地いい。こんな強気な女性をレイプできるなんて夢のようだ。嬉しすぎる。……さて、と。目を合わせて……。

 

 俺が触れた時のみ性感帯の感度を1.5倍にしろ!

 

 目を合わせた絶対催眠でヴィレッタの感度を上げてやる。ヴィレッタは俺が特殊な催眠暗示を使えると認識しているが、言葉で命令されなくても目を合わせただけで催眠がかかるとは思っていないだろう。これでヴィレッタは「何もされていないのにいつもより感じちゃう!」という状態になったわけだ。1.5倍というのもミソだ。2倍とかにしちゃうとさすがにおかしいと気づかれるからな。相手に気づかれることなく相手の体の感度を上げる。そんなことすらできるのだ。

 

「れろ……ん、んん……ぷは」

 

 よし。次は上着とズボンを脱がせて……と。

 

「や、やめろ。やめろ貴様!」

 

 下着姿にされたヴィレッタが慌てている。できれば早々にレイプされるということを受け入れて欲しいところだが……まあ無理か。

 

「凄いな、肩も腹も脚も筋肉がしっかりついている。さすが軍人なだけはあるな」

 

 筋肉というよりしなやかに引き締まり、それでいて女性特有の柔らかさもある。俺は彼女の双丘に手を伸ばした。その一方で俺は自分の唾液を彼女の口に流し込んでいた。体の中まで汚してやる。

 

「~~!!」

 

 悶絶しとる悶絶しとる。俺は彼女の舌を自分の舌で絡め取ってべろべろと舐めてやった。下着の上から胸を揉む、うーん、やっぱ下着は邪魔だな。俺は彼女の背中に手を回しホックを外した。咲世子やミレイで慣れていて良かった。初心者でレイプとかハードル高すぎだからな。

 

「――んっ」

 

 やわやわと揉んでいく。僅かに反応したか……? 俺は自分の顔を横にずらして耳たぶを甘噛みしてやる。

 

「ふっ、く……」

 

 やっぱり微妙に反応している。催眠暗示は上手くかかってくれているようだ。優しく胸を揉みほぐす。

 

「く、くぅ……ん。な、な」

 

 何故だ。とか思っているんだろうな。感度が上がっているのでこんな学生風情に触られても感じてしまうのだよ。……ちょい強めに揉んでみる。

 

「んっ……く」

 

「痛かったか?」

 

「…………」

 

 ぷいっと顔をそむけられる。俺に返答なんて返したくないのだろうが、その仕草はお前の可愛さを増幅させているだけだぞ。俺は右手を胸からずらして腹の横……くびれあたりをなで回した。

 

「ふっうぅ」

 

 こんなんでも声がでるのか。ヴィレッタって元々感じやすいのか? 手をそろそろとふとももの方に下ろしていく。

 

「!? や、やめろ! 貴様、そこは」

 

「勘違いするな。まだ触らないよ」

 

 ふとももをさわさわと撫でる。肌触りいいな。……しばらく脚を下に撫でていく。途中で止まった。一部の女性にとっては足の指とかも性感帯だというが……最初からそんなマニアックに責めることもないか。

 

「少し、触るぞ」

 

 あらかじめ宣言して指を秘裂に近づける。

 

「やめろっ。やめろぉ」

 

 少し声が弱気になったか? 出来るだけ優しくそこに触れる。ふに、とした。

 

「……ン……」

 

 ぴったりと閉じているそこは、ほんのわずかだが湿り気があった。俺は気を良くして胸の先端に唇を寄せると、軽くしゃぶった。

 

「ぴちゅ……じゅるっ。ん、れろ」

 

「ひぁああ!」

 

 大袈裟に反応した。そのまま乳首を舐めしゃぶる。下腹部に当てた指も軽く動かす。

 

「んちゅっ。ちゅる、ちゅぴ、ぷちゅ」

 

「あっくっ。……き、貴様。やめろ。それ以上はやめろ! 絶対に許さんぞ!」

 

「許して貰えなくてもいい。レイプしようというのだから、憎まれ恨まれることなんて承知の上だ」

 

「くっくそっ!」

 

 まあそう言っても全く感じさせないでするのは嫌だからある程度はヴィレッタにも感じていただきたい。アソコにある指をゆっくりと上下させ刺激を与えていく。空いている左手はヴィレッタの右胸を揉み上げた。

 

「ん、あ……っ……」

 

「今の声、ひょっとして感じてるのか?」

 

 言葉でも責める。

 

「ば、馬鹿なっ。ありえん!」

 

 そのまま左手と右手をわきゃわきゃと動かしながら左の乳首をちゅうちゅうと吸う。

 

「……はぁ……はぁ……く……ンっ」

 

 もはや疑いようがない。ヴィレッタは感じている。息が次第に早く荒くなっていく。

 

「気持ちいいか?」

 

「だ、誰がっ!」

 

 そう言いながらも顔は紅潮している。ここまでくれば俺にも自信がついてきた。少し強めに指を動かす。

 

「くっ……! んっ……」

 

 下半身がビクッと反応している。俺の命令は「自分の意思では動かすな」なので脚気の検査のように反射する分には体は動くのだ。俺はヴィレッタの股に顔をうずめた。すぅすぅ。匂いを嗅ぐ。

 

「きっ貴様、何を。や、やめろぉっ!」

 

 いい匂いだ。俺は両手でアソコに触れた。

 

「広げるぞ……」

 

 ヴィレッタが顔をブンブンと横に振る。感じている快楽を少しでもやわらげようと必死なのだろう。俺はそれにかまわず指でむっちりと秘裂を広げた。

 

「うっ……く」

 

「凄く、綺麗だな」

 

 そこは咲世子やミレイと違って彼女の髪、灰色の毛に覆われていた。……口を近づける。

 

「うぅっ。こ、こんな、辱めを」

 

「レイプと言っても濡れてもいないそこを蹂躙するのはさすがに気が引けるからな。最低限濡らしてやるよ」

 

「ふ、ふざけるなぁ。……あ」

 

 さて……と。俺は既に臨戦態勢となっている息子を解放してやった。

 

「な、なぁっ!?」

 

 突如ズボンを脱ぎ下着越しに怒張したそれを見たヴィレッタは固まった。……え? まさか初めてじゃないよな? 俺はまだビンビンのそれをとどめている下着を脱いだ。

 

「や、やめろ。本当にやめろ! 許さんぞ、そんなこと。絶対に、許さんっ!」

 

「許してくれなくていいよ。愛撫は優しくしてやったが、これから先は容赦してやるつもりは一切ないからな」

 

 体位は正常位。両手で胸をすくい上げながら俺の股間を彼女の同じ場所に近づけた。

 

「くっ……うぅう。や、やめろぉ」

 

 声が弱気になった。いよいよとなって観念したのかな。俺はさりげに濡れ具合を確認してみた。敏感になっているようでビクッと震える。……さっきより濡れている。よし。これなら問題なく入るだろう。

 

「さあ……いくぞ」

 

 ヴィレッタの花弁に先走りが流れ出している俺の亀頭を触れさせた。

 

「体の力を抜け」

 

 微妙に固まっている下半身をやわらげようと暗示をかける。ズ……と震える秘裂に先端部分を軽く押し込む。

 

「ヴィレッタ」

 

 自分で呼んでおいてなんだが、自分でも驚くような優しい声が出た。……まあ俺、そんなに陰惨なレイプは好きじゃないし。これもいいか。

 

「んッ……!」

 

 亀頭が入り込んだ刺激に女体が反応する。容赦はしない。ズブッとペニスを奥に進めた。粘膜同士がぬちゃっと触れあう感覚がした。ズ……ズ……ズズっ。

 

「ぐ、くっ。ああああっ!」

 

 俺はそのまま一息に、モノを膣口に埋めた。

 

「ああっ!」

 

 ヴィレッタが喘ぐ。めりっと中を割り開いた感触がダイレクトに伝わってきた。うん、やっぱ非処女だよな。安心(?)した。

 

「お、おっ。くふぅ」

 

 思わず俺も声が漏れた。ヴィレッタを、気の強い軍人を犯している。……どうせなら軍服を着せてすれば良かっただろうか? まあいいか。これから先彼女を抱く機会はいくらでもある。軍服を着せてのプレイはまた今度にとっておこう。あ、その時は軍服にぶっかけたいな。

 

「う、あっ。こ、こんな」

 

 さて、それではピストン運動を始めるか。ぬちゃ、ぬちゃ、ぬちゃっと音を立てながらモノを、腰を動かす。粘膜と粘膜が擦れあう。

 

「くっふぅっ。あ、熱い……」

 

 ヴィレッタがおもわずといった感じで声を上げる。だがそれはこっちも同じだ。

 

「俺も……お前の中すごく熱くて感じるぞ。はぁっ……はぁっ……」

 

 気持ちいいが若干もどかしい。腰を前後に動かして快楽をむさぼった。

 

「くっ……ん。はぁ……はぁ」

 

 お互いの呼吸が荒くなる。ヴィレッタの壁は優しく俺のモノに絡みついてきた。一体感が気持ちいい。咲世子とも、ミレイとも違った感触。愛液で滑るペニスが喜びの声を上げた。ムクムクとヴィレッタの中で更に大きくなる。

 

「ふ、あっ。な、何だこれは」

 

 ズッズッと腰を動かす。両手は胸に……いや、抱きしめてやるか。俺は上半身をベッドに寝ているヴィレッタに近づけると、彼女の背中に両腕を回した。そしてそのままキス。

 

「んっ!? ちゅ、ちゅぅ」

 

 抱きしめながらのキスに戸惑うヴィレッタ。構わず口内に舌を侵入させる。そして腰を動かす。お互いの下腹部がパン、パンと打ちつける音が部屋に響く。それに混じって水音も耳を打つ。

 

「くぅ……う! うううっ……」

 

「うぅっ!?」

 

 ヴィレッタの膣内が柔らかく動いて俺のモノを包む。腰を動かすことで、膣肉でペニスがしごかれる。その感覚を感じながらキスをする。本当にレイプしているのか疑いたくなるような体勢で、俺はヴィレッタの体を責め抜いた。

 

「はぁっ……ちゅ。はぁっ……」

 

「ちゅっ……ぐっ」

 

 中でこすれて気持ちいい。

 

「んあっ♡……ぁ」

 

 !? 今、ヴィレッタから凄い可愛い喘ぎ声が聞こえた!

 

「ヴィレッタ、お前……」

 

「言、言うな! 何も言うな!」

 

「……ヴィレッタ。お前の中、とても気持ちいいぞ」

 

 ずっズンッ……ズチュッ……。

 

「んあ……ん……」

 

 小刻みに腰を動かしてやる。と、すぐに反応してくれる。

 

「ああぁっ。はぁっ」

 

 ヴィレッタが喘いでいる! 俺のチンポで! そう思うとモノは更にそそり立った。

 

「ひぐっ……うぅ……ちゅ」

 

「ちゅっ。ちゅう、れろ」

 

 あ、もうイク。イキそう。

 

「はぁっはぁっ。ヴィレッタ、俺、もうイキそうだっ!」

 

「なっ!? ……ま、まさか」

 

「ああ、そのまさかだ。このまま中に出すぞっ!」

 

「や、やめろ。それだけはやめろぉっ!」

 

 ヴィレッタが叫ぶ。レイプされて中出しなんて最悪の出来事だよな。だが俺は止まらない。

 

「ふっふっふぅっ」

 

 ズン、ズンと腰を動かして絶頂までの道をひた走る。

 

「やめろ、やめろぉ!」

 

「うっイク! イクぞっ!」

 

 どくん、どくん!

 

 俺はヴィレッタの中で盛大に果てた。ああ、この征服感、最高だ!

 

「あっあぁっああああっ!」

 

 ヴィレッタも中で熱い液体を出されたことを感じているのだろう。絶望した表情だ。

 

「はぁはぁはぁ……ふーっ」

 

 俺はヴィレッタの最奥に亀頭を押しつけたまま体勢で余韻にひたっていた。

 

「はぁはぁ。ふふふ、ヴィレッタ、お前の中は最高だったぞ」

 

「あ、あああ。わた、しは……」

 

「絶望してるところ悪いが、ヴィレッタ。俺は全然、まだまだお前を抱き足らない。このまま続けるぞ」

 

 ヴィレッタの中でペニスが復活した。

 

「あ!? ああ、そん、な」

 

 自分の中で大きくなったペニスを感じたのだろう。ヴィレッタの顔色がさらに白さを増す。

 

「一回限りなんて我慢できるか。このまま続けるぞ。今度はお前がイクまでやめないからな」

 

「ぁああ。う、ああ」

 

 

 

 …………………………。

 

「あ♡ あ♡ ああぁあああああああっ♡」

 

「イクッ、い、一緒にイクぞっ」

 

 どぴゅどぴゅっ。

 

 三回目の射精が終わると同時に、ヴィレッタもやっと絶頂を迎えたようだ。

 

「はぁーっはぁーっ。……ふぅっ」

 

 俺はやっとヴィレッタをイカせられた喜びにひたっていた。ヴィレッタの方は精も根も尽き果てている。表情はイッた時のままだ。

 

「ふふふ。ヴィレッタ・ヌゥ。お前はこれから俺の肉奴隷になってもらうからな。覚悟しておけよ」

 

 そう言った俺の言葉も、今のヴィレッタには届いていないようだった。

 

 

     §

 

 

 明くる日の朝、俺は焼いたパンを食べながらTVのニュースを見ていた。シンジュクゲットーの件が報道されている。ただしクロヴィスの殺害については伏せられている。この事件のスケープゴートとして容疑者にされちゃうスザクマジ哀れ。純血派のジェレミアは内部を統制しようとするだろうが、自分の副官であるヴィレッタが行方不明では中々進まないだろうな。ヴィレッタのサザーランドは俺がシンジュクゲットーの奥に隠した。かつヴィレッタは戦闘を抜けてアッシュフォード学園へ移動させた。たぶん今のヴィレッタの扱いは「戦闘中行方不明」だろうな。MIAって奴だ。

 ヴィレッタにはクラブハウスの、俺の居住部分でなら自由に移動してよい、ただしクラブハウスの外に出るのは絶対に許さない。電話や通信機器、PCの使用も禁止、と命令してある。朝食のパンも部屋に届けておいた。餓死なんてさせるつもりはないから、一日三食食事をすることも命じてある。これでヴィレッタに関しては大丈夫だろう。あとは気づいた都度に命令すればいい。今日の午後やってくる咲世子にもヴィレッタのこと説明しておかないとな。敵の軍人を肉奴隷にするなんて軽蔑されそうだが……。ま、まあ、最悪絶対催眠で嫌悪感とかをやわらげることもできるしな。あまり考えないようにしよう。

 

 おっと、そう言えば今日は久しぶりにカレンが登校するんだったな。学園にいったら気をつけないと。とはいえそれほど気を張る必要もないか。俺は昨日原作ルルーシュと違いボイスチェンジャーを使用して指示を出したし、今日もカレンの事情を知ろうとギアスをかけたりはしないしな。カレンに俺があの通信の相手だと疑われる確率は0%だ。

 

 登校すると予想通り教室にカレンが居た。

 

「うん、あんまり無理はできないけどね。だってあんまり休むと皆についていけなくなっちゃうし」

 

 ……ぷくく。くく、わ、笑うな俺。あんなんでもカレンは一生懸命演技してるつもりなんだから。しかし素の彼女を知っているとあの演技には笑いがこみ上げてくるぜ。

 ……カレン・シュタットフェルト、か。彼女の母親のこと……今の俺なら対応できる。しかし……あれは彼女にとって……いや、違うな「優秀なパイロットを配下に持てるゼロ」にとって必要な事件だ。あれは原作通りにしよう。カレンと彼女の母親には可哀想だが、薬物に頼るのは自業自得、ということで。俺もたいがい外道だな。いや、超外道か。地獄があったら間違いなく堕ちるだろうな。

 

 放課後。生徒会長のミレイが教室にやってきた。生徒会室にカレンを連れて行く。

 

「カレンさん生徒会に入れるから。おじいちゃんに頼まれちゃってさ」

 

「理事長に?」

 

「うん、体弱いだろうから普通に部活は難しいだろうって。あ、私生徒会長のミレイ」

 

「俺、リヴァル。書記ね。わからないことがあったら何でも聞いて」

 

「私、シャーリー。水泳部と掛け持ちだけど」

 

「私ニーナです」

 

 本来ならこの生徒会にはナナリーもいたんだったな。ナナリー、か。いや、今の名前はマリアだっけ。元気にやっているだろうか。アッシュフォードから送金してもらっている養育費、いつかちゃんと返さなきゃな。

 

「シャンパン!」

 

「いいだろたまには!」

 

 おっと、これは止めなきゃカレンがシャンパンを頭から被っちゃうな。

 

「ルルーシュパス!」

 

 瓶を投げるな!!

 

 

     §

 

 

 カレンの生徒会入会パーティーが終わった頃、備え付けの内部電話がなった。

 

「俺が取りますよ」

 

「ありがと、ルル」

 

「……、~~~~、はい。カレン、君あてだ」

 

「私? もしもし」

 

 電話の相手は咲世子だ。俺がボイスチェンジャーを使って吹き込んだICレコーダーの録音内容を再生してもらっている。なので、昨日のシンジュクにいた指示の相手だと思うだろう。明後日の16時、旧東京タワーの展望室に一人で来るように、という内容だ。

 

「お前は誰だ! 停戦命令を出させたのは! おい!」

 

 こんな人がいるところで停戦命令とか言うな。まあカレンも十六歳、まだまだ隙があるってことか。リヴァルが興味津々に質問したが、俺がゲームか何か? と言ってごまかした。その後、無事に入会パーティーが終わったところに、爆弾が投下された。

 

「ルル! 大変! クロヴィス殿下が亡くなったんだって」

 

「殺されたらしいぜ!」

 

 TVのニュースが流れる。右上に「LIVE」とあるので生放送だろう。予想通りジェレミアが発表している。

 

「クロヴィス殿下は崩御なされた!」

 

 その後もジェレミアは精一杯儀礼的な台詞を吐いた。と、そこにニュースレポーターの声が被さる。

 

「実行犯とおぼしき人物が逮捕されました。逮捕されたのは名誉ブリタニア人です。枢木スザク一等兵。容疑者は元イレヴン。名誉ブリタニア人の枢木スザク」

 



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STAGE 4 その 名 は エロ

 同人誌等で死ぬほど使い尽くされたであろうサブタイトル。


 さて、ニュースを見終わって解散した訳だが……クロヴィス殺害に使った銃は当然の如く俺が持っている。その状態でどうやってスザクに容疑がかかったのやら。ジェレミアの奴も大変だな。とりあえず準備を始めるか。まずは仮面からだな。絶対催眠を使って職人に作らせるか。

 

 今の軍部は純血派が抑えている。純血派とは、軍はブリタニア人だけで構成すべきだという一派だ。それに対するのが名誉ブリタニア人だ。ナンバーズでありながらブリタニア帝国臣民として一定の権利を与えられた人々のことをこう指す。当然スザクはこれに当たる。スザクがスケープゴートにされたのは純血派のジェレミアが暫定のトップになったことに起因している。名誉ブリタニア人が総督殺害の犯人であれば、エリア11の名誉ブリタニア人制度を廃止できるかもしれないからだ。全く、派閥って奴は厄介だ。

 

「ルッルーシュ君、授業もなくなったことだし、前から頼まれてたこれ、行かないか?」

 

 翌日の朝、リヴァルがチェスの駒を指すジェスチャーをして言ってくる。

 

「ダメよギャンブルは!」

 

 それに反対するのはシャーリーだ。思われてるねぇルルーシュ()は。

 

「そうだな。もうやめるよ。もっと面白いのを見つけた」

 

 今後は、学生生活は少なくなっていくだろうな。

 

 

     §

 

 

「アッシュフォード学園からお越しのカレン・シュタットフェルト様、落とし物が届いております展望フロアサービスカウンターまでお越し下さい。繰り返しお伝えします……」

 

 夕方16時、旧東京タワーでアナウンスが流れる。よしこれでカレンは通信機を受け取ったはずだ。後は……。

 

「環状5号線、外回りに乗れ。お友達も一緒だ」

 

 

 

「進行方向に向かって右側を見ろ。何が見える?」

 

 列車の中で通信する。

 

「ブリタニア人の町だ。私達の犠牲の上になりたつ、強盗の町」

 

 カレンの返答はよどみがない。よほどブリタニアを憎んでいるのだろう。

 

「では左を見ろ。何が見える」

 

「私達の町だ。ブリタニアに吸い上げられた町。絞りかすの町」

 

「いい答えだ。では先頭車両に来い」

 

 先頭車両にはたった一人しかいなかった。俺だ。余計な乗客は絶対催眠を使って後ろの車輌に移動させてある。

 

「お前……なのか」

 

「罠じゃ……ないよな」

 

「なあ、シンジュクのアレは。停戦命令もお前なのか!?」

 

「何とか言ったらどうだ!」

 

 カレンやメンバーから言葉が跳ぶ。それに対し振り返った。

 

 そこに立っていたのはどう見ても珍妙としか言いようのない姿をした人物だった。顔も体も漆黒のマスクとマントで覆われている。……いや俺なんだけどね。実はこの衣装を作らせるに当たって少し悩んだ。作中では誰も指摘しなかったがこの姿は珍妙どころの騒ぎではない。奇怪奇天烈で滑稽だ。前世の現実世界のコスプレイヤーが一般人に見られたら即通報されるような変質者の格好だ。だが作中ではこの扮装は受け入れられていた。だったらやっぱりこの服装にするべきなんだよな。

 

「租界ツアーはどうだった? 感想は」

 

「ツアー?」

 

「おい、こんなふざけた奴だったのか」

 

 うーん第一印象、悪し。

 

「正しい認識をしてもらいたかった。租界とゲットー!」

 

 両手を広げる。

 

「確かに我々の間には差がある。絶望的な差だ。だからレジスタンスとして」

 

「違うな。テロでは、ブリタニアは倒せないぞ。……テロなんて子供っぽい嫌がらせにすぎない」

 

「何だと!?」

 

「俺達がガキだってのか!?」

 

 更に印象が悪くなってゆく~ぅ。

 

「相手を間違えるな。敵はブリタニア人ではない。ブリタニアだ! ……やるなら戦争だ! 民間人を巻き込むな! 覚悟を決めろ。正義を行え!」

 

「ふっふざけるな」

 

 カレンにも良い印象は持ってもらえてないようだ。

 

「口だけならなんとでも言える。顔も見せられないような奴のことが信じられるか!?」

 

「そうだ!」

 

「仮面を取れ!」

 

 ……ガヤうるせえなぁ。

 

「ああ。顔を見せてくれないか」

 

「わかった、見せよう。ただし、見せるのは顔ではない。力だ。不可能を可能にしてみせよう。少しは信じられるだろう」

 

 今頃スザクは拘束服でも着せられて留置場か。待っていろ。すぐに助けてやる。

 

 

     §

 

 

 そうして公開処刑の日がやってきた。準備は万端。後は仕掛けをご覧じろってね。軍の護送車によってスザクはむき出しのまま運ばれている。沿道にはクロヴィスを慕っていたブリタニア人達が詰めかけている。TVカメラもたくさん入っているようだ。ディートハルトも今頃張り切っていることだろう。お前の好きなショーを見せてやるよ。

 

「人殺し!」

 

「恩知らず!」

 

 酷い野次だな。スザクにはちゃんとアリバイもあるのになぁ。ナナリーが記憶を保持していたら今頃嘆いている頃だろうな。この世界では記憶を消して生活しているから今頃は平和に暮らしているだろう。

 それにしても四機のサザーランドは厄介だな。沿道にも機体は等間隔で配置されているし。俺とカレンはクロヴィスの車を拝借して道を走っていた。カレンは運転もできるんだな。

 

 はりぼても効果的に使えば有効となる。結局扇グループで手助けをしてくれたのはカレンと扇の二人だけだった。ここから世界を変える程の組織を作るんだから原作のルルーシュはすげぇよ。車は護送車の前で止まった。橋のある場所だ。予定通り。

 

「出てこい! 殿下のお車を汚す不届き者が!」

 

 ジェレミアの声を聞いて仕掛けのスイッチを入れる。車の天井部分が燃え上がって俺の姿がさらされた。

 

「ん?」

 

「「「「「えっ!?」」」」」

 

 ジェレミアも見物人も虚を突かれたような顔をする。

 

「私は ゼロ!」

 

 スザクも不思議そうな顔だ。カレンはいつ攻撃されるかと気が気でないようだな。すまん緊張させて。終わったらちゃんと謝るから。

 

(スザク。一応借りは返すぞ)

 

「もういいだろうゼロ。君のショータイムはお終いだ!」

 

 ジェレミアの合図と共に四機のサザーランドが車を囲んだ!

 

「さあ、まずはその仮面を外して貰おうか」

 

 またその声を聞いて仕掛けのスイッチを入れると同時に、周りからもハッキリとわかるように右腕を上に上げて指を鳴らした! 俺の後ろにあった荷台の中身があらわになる。それはあのシンジュクゲットーでC.C.を包んでいたカプセル(のはりぼて)だ。

 

「何ィ」

 

「ジェレミア卿、あれは!」

 

 そうだよジェレミア。中身を見ていないお前達にとっては、これは毒ガスのカプセル。

 

「違う! それは」

 

 叫ぼうとしたスザクが電磁ショックで言葉を止められる。

 

「何だアレ?」

 

 民衆からも不審の声が上がる。つまりこれで、俺は沿道に立つ民衆を人質にとった形になった。それも民衆自身にそれと知られずに。ジェレミアが顔をこわばらせて銃をこちらに向ける。

 

「撃ってみるか? わかるはずだ。お前なら」

 

「…………わかった。要求は?」

 

 ここでそう言えるくらいにはジェレミアにも柔軟性はあるってことか。

 

「交換だ。こいつと枢木スザクを」

 

「笑止! この男はクロヴィス殿下を殺めた大罪人! 引き渡せる訳がない!」

 

「違うな、間違っているぞジェレミア。クロヴィスを殺したのはその男ではない。クロヴィスを殺したのは……この私だ!!」

 

 沿道から一斉に困惑の声が上がる。

 

「証拠だ! 受け取れ!」

 

 俺は懐から取り出した銃を、ロックをちゃんと掛けてジェレミアの方へぶん投げた。

 

「鑑識に線条痕の鑑定をさせろ! さすれば私の言っている事が真実かどうかわかるはずだ! ……イレヴン一匹で尊いブリタニア人が大勢救えるんだ。悪くない取引だと思うがな」

 

「こやつは狂っている。殿下のお車を愚弄した罪、あがなうがいい。」

 

「いいのか? 公表するぞ。『オレンジ』を!」

 

 俺は靴を慣らして運転席のカレンに合図を送った。車がゆっくりと前に進みジェレミアの目が見える距離になる。

 

「私が死んだら公開されることになっている。そうされたくなければ」

 

「何のことだ。何を言っている!」

 

 さあ、ギアスのお披露目だ! 事前にギアスは学園の生徒を使って試してある。失敗はしない。

 

「私達を全力で見逃せ! そっちの男もだ!」

 

「…………ふん、わかった。その男をくれてやれ!」

 

「!? どういうつもりだ! そんな計画は」

 

「キューエル卿、これは命令だ!」

 

 かかってるかかってる。完璧にギアスにかかっていやがる。今回は記憶を無くす必要があったのでギアスを使った。

 そうして待っているとスザクの拘束が解かれた。沿道からは非難の声が上がっている。……俺とカレンは車を降り、スザクに近付く。

 

「ゼロ。時間だ」

 

「では、話は後だ」

 

 俺はまたスイッチを入れてカプセルから紫色のスモークを出させた。民間人は混乱のるつぼになり、大慌てで逃げる。

 

「くっ、卑怯なイレヴンめ!」

 

 ! サザーランドが動く!

 

「言ったはずだ。全力で見逃せと!」

 

 ジェレミアが邪魔をしてくれた! 俺はスザクを抱えるとカレンと一緒に橋から飛び降りた。作業用ロボットからネットが張られる。扇は上手くやってくれたらしい。よし、逃げるぞ!

 

 

     §

 

 

「まさか本当に助け出すなんて」

 

「なんなんだこいつは」

 

「馬鹿馬鹿しい。あんなはったりが何度も通用するかってーの」

 

「しかし認めざるをえない。彼以外の誰にこんなことができる。日本解放戦線だって無理だ。少なくとも僕には出来ない。みんなが無理だと思っていたブリタニアの戦争だって、やるかもしれない。彼なら」

 

 今俺達はスザクと扇グループが全員揃った場にいる。原作ではスザクとルルーシュが一対一で話していたが、別に扇グループと一緒でもいいと思うんだ。もちろん扇グループには顔を隠して貰っている。後々立ち上げる黒の騎士団用のバイザーだ。そこでようやく俺は口を開いた。

 

「相当手荒な扱いを受けたようだな、枢木一等兵。奴らのやり口はわかっただろう。ブリタニアは腐っている。君がもし世界を変えたいなら、私の仲間になることを勧めるが?」

 

「君は、本当に君がクロヴィス殿下を殺したのか」

 

「これは戦争だ。敵将を討ち取るのに理由がいるか? それに彼は不都合な真実を隠す為に、それだけの為にシンジュクゲットーでの虐殺を行った。民間人を多数殺傷したあの所業は許されることではない」

 

 そう言いつつも、俺も後でやるんだけどね。民間人虐殺。

 

「毒ガスは!? 民間人を人質にとって」

 

「交渉事にブラフはつきもの。結果的には誰も死んでいない」

 

 自分で言っててなんだが、このキーワードはスザクを刺激するよなぁと思う。でも誘ってはいるが本当にここでスザクに仲間になられても困るけどね(笑)。

 

「結果、そうか。そういう考え方か。ふっ」

 

 あ、こいつ鼻で笑いやがった。

 

「確かに今のブリタニアは腐っている(そう)かもしれない。でもだからこそ僕は、価値のある国に変えるんだ。ブリタニアの中から。間違った方法で手に入れた結果に、価値はないと思うから」

 

 カレンが鼻白んだ顔をした。こいつせっかく助けてやったのに、とでも思っているのかもしれない。扇グループの面々は、静かに聞いている。

 

「無駄だよ枢木。その方法は私も考えた。しかし無駄だ。その方法では時間がかかりすぎる。仮に君が十年後にブリタニアの要職についたとして、その途中で今回のシンジュクのような虐殺が行われたらどうする? その殺された人達に、その人達の遺族に、君は言えるのか? 今のブリタニアは腐っているけど、僕が時間をかけて正すからと」

 

「ッ……! それは……」

 

 そう、言える訳がないのだ。そんなこと。今の日本は死に体だ。誰かがすぐにでも救わなければならない。俺は右腕を高く上げると人差し指を立てた。

 

「……一年だ。枢木。扇。これから一年で私はこの日本の現状を変えて見せる。出来なかったら……そうだな、クロヴィス総督殺害の実行犯として自首してやろう」

 

「!?」

 

「一年!?」

 

 自分でもやりすぎかなぁと思うくらいぶち上げているが、まあいいだろう。成功するにしても失敗するにしても、一年を目安に動く。

 

「さあどうする枢木?」

 

「…………」

 

 この野郎。無視して歩き始めやがった。

 

「どこへ行く?」

 

「後一時間で、軍事法廷が始まる」

 

「なぁ!?」

 

「……ふっ。馬鹿かお前は。その法廷は、お前を犯人にするため仕組まれていたものなんだぞ。まあ私が証拠の拳銃をジェレミアに渡しているからお前の容疑は解かれるとは思うが……それでもブリタニアに戻ろうなんて正気の沙汰じゃない」

 

「それでも、それがルールだ。僕が行かないとイレヴンや名誉ブリタニア人に対して弾圧が始まる。……君を捕まえたいが、返り討ちだろうからここでは争わない。僕は行くよ。……それでも、ありがとう」

 

 ……馬鹿め。

 俺は今までスザクを「いずれ不幸のどん底に落ちる奴」として見ていた。だがこうなってみると、それも本気ではなかったのかもしれない。あるいはこの時かもしれない、俺が本気でスザクを敵として認識したのは。ブリタニアに戻るから敵なのではない。結果よりも過程にこだわりすぎて思考に柔軟性がない奴で、内部から変えるだなんて時間のかかる方法を選んで俺の前に立ちはだかるから俺の敵なのだ。

 ……そもそもさぁ、別に常にどっちかに思考を寄せている必要はないだろう。その時々によって結果主義になったり過程主義になったりしたっていいじゃない。人は変節漢と言うかもしれないが、柔軟性のない思考をするよりはマシだと思うが。

 

「おい! 本当に行っちまうぞ! いいのか?」

 

「……一度は助けた。それで日本国首相の息子だった彼への義理は果たした。それに先程も言った通り、クロヴィスを殺した私の拳銃は向こうに渡っているから、強行に彼が犯人にされることはあるまい。例の『オレンジ』で、政庁の混乱もある、軽く取り調べを受けて解放されるだろう。新聞やニュースは数行の謝罪記事でも載せて、それで終わりになるはずだ」

 

 身も蓋もないが、今回の事件はスザクを助ける為にやったわけじゃない。スザクを救出できることの証明と、俺が本当のクロヴィス殺害犯として名乗り出ること、ゼロのデビューできる事件として選んだにすぎない。だから、これでいいのだ。

 

「彼があくまでブリタニアに頭を垂れ、尻尾を振るというのならそれもいいだろう。私達は彼とは違うと覚えておけばいい。……それにしても、今回は迷惑をかけたな、扇、紅月。君達がいたから、不可能を可能にする証明ができた。感謝している」

 

「あ、いや、俺は、別に」

 

 扇って、The・日本人って感じだよね。

 

「そのお詫びと、働きに対する感謝として、ナイトメアを送ろう。シンジュクの時に私が鹵獲したサザーランドだ」

 

「え?」

 

 俺は懐にいれていた紙片を取り出して扇に手渡す。

 

「件のナイトメア、ランスロットによって君達が一時的に手に入れたナイトメアは全て破壊されてしまったのだろう? だが私はこのポイントに電源を切って置いてあるから、拾いに行くといい。コードは……」

 

 原作と違い、今後も扇達とは継続的に連絡をとっていくつもりだ。ナイトメア一機は、どのみち俺達は仲間になるのだから送るも送らないもない。今は恩を売っておこう。

 

 ……はぁ。それにしても疲れたな。物理的なことじゃなく、この『ゼロ』という仮面を被るのは疲れる。今日は家に帰ってゆっくり休もう。

 

 ――俺はまだ気づいていなかった。この話をしている今にもC.C.が俺の家に勝手に上がり込んでいることを。

 



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☆STAGE 5 魔女(C.C.)

 感想で指摘のあったC.C.の表記を変えてみました。あと、天子とアーニャのエロを、頭を絞って考えています。プロット作成の時や、実際に執筆している最中もエロを書く気が全然無かった二人なので苦戦しとります。結果どうなるかは物語が進んだ時に明かされるでしょう。


 家に帰って来た。……はぁ鬱だ。帰って来る途中でC.C.が家に来ることに気づいたのだ。今日は疲れてんだよなぁ~。

 

「おかえり、ルルーシュ。その様子だと食事は外で済ませてきたな」

 

 ……居るし。はぁ。

 

「……からだのうごきをとめろ」

 

「…………」

 

 ふん、私に能力は効かんぞ。とでもおもっているのかな。これじゃあ話にならないから口を動かすようにするか。

 

「首から上を動かすことを許可する。……これで喋れるぞ」

 

「……ハッ。……貴様、一体」

 

「あーとりあえず、と。精神世界、お前がCの世界と呼んでいる世界との交信を禁止する。俺の母マリアンヌと連絡をとるのも禁止だ。父シャルルとV.V.(ブイ・ツー)とも連絡をとってはならない」

 

 よし、とりあえずやること終了。だが関係が一段落したらこの項目は緩めることになるだろうな。それまでずっとC.C.と交信できていたのに、急にそれが出来なくなったら怪しまれて警戒されてしまう。絶対催眠と俺の細々したことだけ話すのを禁止して交信させた方が原作通りになるだろう。

 

「…………どういう、ことだ」

 

「簡単なことだ。俺には生来、人に催眠暗示をかける力があったんだよ。あの日のシンジュクでお前にもらった能力とは別物だから、問題なくお前にも効くということだ」

 

「……馬鹿な」

 

 反応がヴィレッタと一緒だ。

 

「だから俺は全部知っている。母マリアンヌを殺したのが叔父に当たるV.V.だということも。母が死の間際にギアスを発現して侍女に精神を入り込ませたことも。父シャルルを中心としたお前達の馬鹿げた計画も。……そして契約した時の言葉、お前が叶えてもらいたいという願いについても……な」

 

「…………」

 

 警戒しとる警戒しとる。

 

「首から下の体も自由に動かして良い。ただし、このクラブハウスから外に出ることは禁止だ。電話、PC、通信機などでの外部との連絡も一切禁止する。……はぁ。今日のところはこれでいいだろ。俺は今日の活動で疲れているんだ。話はまた今度」

 

「待っ待て!」

 

 その後、騒ぎ立てるC.C.という珍しいものを、うるさいから寝ろ! と絶対催眠で命令して黙らせた。

 

 

     §

 

 

 朝食。今日の朝はC.C.に気を使ってピザトーストにした。といってもトマトとピーマンとチーズを軽く刻んでトーストの上で焼いただけの簡単なものだが。C.C.は何故私の好物を知っている、とでも言いたげな目をしている。ちなみに席にはヴィレッタも同席している。軽く紹介しておくか。

 

「この軍服の女はヴィレッタ・ヌゥ。俺がシンジュクで捕獲したブリタニア軍の兵士だ。ちなみに純血派。上昇志向強し。こっちの女はC.C.。俺の共犯者になる予定の魔女だ」

 

 二人はお互いを見て少し警戒した様子だった。

 

「C.C.、昨日も言ったがクラブハウスの中は自由に動き回って構わない。ただし外に出ようとするのは禁止だ。ヴィレッタと共謀とかするなよ。俺に痛い目を見せてやるとか考えるのもなしだ」

 

 一方的に命令する。今回の文言は大事なことなので絶対催眠を使ってある。

 

「今日の学校が終わったら詳しい話をするから、それまで質問内容でもまとめておけ」

 

 これまた一方的に告げて、学校に登校した。

 

 

     §

 

 

 授業終了。今日はどこでも謎の人物「ゼロ」についての話でもちきりだったな。まあ俺は原作と違って正体がバレるようなヘマはしないが。スザクは今頃クロヴィスの件での冤罪が晴れた代わりに、真犯人ゼロについての尋問を受けている頃だろうな。

 

「結局オレンジとは何だったんだ?」

 

 絶対催眠やその周りの俺の知識について質問を終えたC.C.がそう聞いてきた。絶対催眠については生来の特殊な催眠暗示とだけ、それ以外のことについては絶対催眠で各人から聞きだして知っているとだけ話した。……本当は俺が色々知っているのは原作知識があるからなんだけどな。だがそれを話す訳にはいかないので、絶対催眠で聞きだした、と答えた。

 

「でまかせだよ。オレンジなんて。普段一緒にいる奴らに限って疑惑という棘は良く効くだろうからな」

 

「……世界中がお前を探している。ルルーシュ、お前はこれが見たかったのか?」

 

「これらのことは手段にすぎないよ。世界は、もっと大きな混乱に叩き込む」

 

 ……原作の知識を確認中……。ジェレミアはオレンジ疑惑でにっちもさっちもいかない状態になっているだろうな。それとコーネリアが敵国を制圧してエリア18を立ち上げているところか。近日中にエリア11に総督として赴任してくるだろう。それに先駆けて副総督となるユフィもエリア11にやってくる頃だな。今頃はスザクの奴と青春しているかな? まあ今のうちに静かな生活を楽しんでいるといい。どうせこの先は辛いことばかりなんだからな。

 

 ……さて。

 

「それでは、お前との関係を構築しようか」

 

「?」

 

「首から下の体を動かすな」

 

 絶対催眠、C.C.は固まった。近付いてその体を抱き上げる。

 

「何を」

 

 ベッドに横たえる。すでに拘束服は着ていない。普通の服を着せてある。その上着を脱がす。

 

「……貴様、まさか」

 

「そう、そのまさかだよ、C.C.。俺にはお前からもらった能力はほとんど必要ない。それ以外のお前という人間の協力もさほど必要ない。人が欲しければ絶対催眠で操ればいいだけだ。だから俺にとってお前は高慢で鼻持ちならない女という存在でしかない」

 

「……ふん。いかにも女に慣れていない童貞坊やが考えそうなことだ」

 

 C.C.はいかにも俺を軽蔑しきったような目で見てくる。……ゾクゾクッ。こんな目で見てくる相手をレイプできるなんて最高だな。

 

「残念、既に三人の女性と体験済みだ。童貞なんてとっくの昔に捨て去ったよ。……だが俺はどうにも性欲過多な人間らしくてな、特に気の強い女が好物なんだ」

 

 目を合わせ、俺に触れられた時のみ性感帯の感度を上げてやる。ヴィレッタにも使った手だ。俺は手早くC.C.の服を全部脱がせて全裸にした。基本的にエッチは半脱ぎ派なんだが、ヴィレッタの軍服のような「C.C.の服」って言われてイメージできるのがなかったからな、それならいっそと思い全裸にした。さりげに胸を揉む。

 

「……くっ」

 

 胸もいいがやはりC.C.といえば尻だろう。俺はC.C.の体をうつぶせにさせた。両足の付け根を下から持ち上げ、うつぶせになりつつも尻は高く上げられている状態にする。……さわさわ、揉み揉み。やわらかくて良い尻だ。

 

「くっ、貴様、本気か?」

 

「ああ、本気だよ。俺はブリタニア憎しの為に活動するのと同じくらい、女体を味わうことに情熱を捧げているんだ」

 

 なんとも情けない自分の性癖を話す。その間も尻を撫でる手を休めない。さすがアニメスタッフが気合いを入れて制作した尻。なんちゅうボリュームだ。やわらかいのに両手に収まらないくらいふくよかで、みっちりとつまっている。

 

「……んぅ」

 

 C.C.の息が少し乱れている。感度を上げた状態で尻を撫でられてちょっと感じてきたか……? 俺は後ろからC.C.のヴァギナに触れた。まだ湿り気も少ないそこは、ぴっちりと閉じている。その上に指を滑らせてアナルに触れた。

 

「ひっ」

 

 さすがに尻の穴に触れられてはあのC.C.といえど反応せざるをえないらしい。俺はそのまま尻・女性器・アナルと触りまくった。

 

「もういいかな」

 

 最低限の濡れ具合を確保した俺は、さっそくC.C.に突っ込もうとした。

 

「いくぞ、C.C.」

 

「くっ、こんな……」

 

 何か言いかけていたようだが関係無い。俺は既に怒張したモノを女のそこに当てると一気に貫いた。

 

「……くぅっ。……あぅっ……くはぁっ」

 

 不死身の女といえど感じることは感じるらしい。だがまだ快楽よりは苦痛よりの表情だ。だがそれは俺にとって最高の馳走だ。女には自由も喜びもない。あるのは苦痛と屈辱のみ。より俺の興奮を増させ、ゆらゆらと揺らされ続けるだけの肉人形と化し、C.C.は屈辱の中早く揺れが収まることを願うことしか出来ずにいた。俺はベニスを突っ込みながらも陰核を指で弄んだ。

 

「んっ……くっ……」

 

 空いている手を使い乳房も愛撫する。

 

「はぁ……うっ……くぅ……」

 

「揉み応えのある体だ」

 

「んっ……いちいち、感想を言わないとできんのか!?」

 

「ただレイプするだけの何が楽しいんだ。シチュエーションが大事なんだよ」

 

「そんな気遣いは要らんっ」

 

 気遣いというよりC.C.の感情を昂ぶらせる為なんだがな。

 

「んんっ……こんな、ことで……」

 

 ちゅく、ちゅく。小さな水音を奏で始めた淫唇、その音に気づいて顔を背けるC.C.。

 

(あ、今の顔を背ける動作すごい可愛かった)

 

「ほらほら、少しは気持ち良くなってきただろう?」

 

「…………」

 

 目は全然とろけても死んでもいない。気の強い女だ。

 

 ちゅく、ちゅく。潤い始めた淫唇。既に膣内は粘膜から汗を流し始めていた。

 

「んあっ……はぁあ……ああっ……はぁ……」

 

 微かに膨らみ始めた淫核を、指先で転がすと体が軽く震えた。

 

「んくぅ」

 

「ふふ……それじゃあ待ちわびたピストン運動を始めますかね」

 

「待ちわびてなどっ」

 

 じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ。卑猥な音をたてながら、ペニスが胎内へと呑み込まれていく。

 

「くぅ……んんっ、はぁ……はぁん」

 

「ほら、こんなにも溢れてきているぞ、俺のモノはそんなに美味しいか?」

 

「……! 誰がっ……はぁ、うぅん……ダメ、だっ」

 

 俺の抽送で腰を小刻みに震わせながら、されるがままのC.C.。今はその屈辱よりも快感の方が上回っているようだ。

 

「俺のチンポを美味しそうに迎え入れているじゃないか」

 

「ち、ちがっ……んんっ!」

 

 C.C.はついに羞恥に頬を染める。言葉でどんなに否定しても淫口は俺の動き一つ一つに反応を示していた。

 

「ふぁっ!!」

 

 その状態で濡れた指を軽くアナルに突っ込んだら随分と可愛い声が発せられた。その反応に気を良くした俺は、包皮から顔を出した淫核を人差し指の腹で転がす。

 

「ふぅぅ……んくっ……はぁっ!」

 

 微妙な指先で焦らすように淫核を刺激する。

 

「……今までのお前は魔女として色んな扱いを受けてきたんだろうが、俺にとってお前は魅力的な女というだけでしかない」

 

 指と腰を動かしながらC.C.の耳元で囁く。

 

「く、ぅ……こんな、こと。はぁああっ!」

 

 ……ん? もしかしてC.C.、軽くイッたか?

 

「はぁ……はぁ……はぁ……」

 

「お前ばかりがいい思いをしても仕方がない。少しは俺にも感じさせてくれ」

 

 三人の女で鍛えられた俺のペニスはまだまだ余裕があった。四つん這いにさせたC.C.の尻に向けて腰を打ちつける。パン、パン、と俺の腰で尻を打つ音が響く。

 

 じゅぷ、じゅぷり。

 

 もはやC.C.の内部は、全く抵抗をみせずに淫茎を受け入れていた。しかし、C.C.本人はそれを受け入れられないようだ。

 

「くっ、こんな、格好で」

 

「後ろから繋がるのは自然の摂理だろ。そこらの犬でもこうしているぞ」

 

「わた、しは、犬じゃないっ」

 

「嫌がる素振りをしても、お前のここからは蜜が滴っているぞ?」

 

「イヤだ……んっ、はぁあ、や……あっ」

 

 おお、よく締まる。

 

「……んんっ、あんっ。はぁあ! くっ……んんっ、あんっ」

 

 ギュッと締め付ける胎内に、俺の下腹が熱くなるのを感じた。より深くへと怒張を突き立てた。

 

「ああっ……い、んん……んふぅ……はぁ。くぅ……んっ……はぁあ、んあっ」

 

 淫美な水音が部屋中を包み込み、滴り落ちた愛液はシーツを濡らす。

 

「はぁあ……あああっ……うっ……くぅ」

 

「くっキツいなっ」

 

 そう言いながらも俺は満足げな笑みを浮かべながら腰の動きを早めていく。

 

「体、自由に動かしていいぞ」

 

首から下の体を解放してやる。だが、C.C.は俺の腰に合わせて体を揺らす。

 

 じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ。

 

「んはぁっ!」

 

 体が自由になったというのに、C.C.は変わらず喘いでいる。

 

(チンポが千切れそうなくらいに締めてきやがるっ)

 

「うぅ、違、う。私は、違う」

 

 心で拒んでも体は男を受け入れていた。

 

「あぅ……っく、はああ……うああっ、んんっ……くぁ、んふぅ」

 

 俺はC.C.の顔をこちらに向かせ、自分の顔を近づけると、意図を察したC.C.は顔を背けようとする。だが……。

 

「んっんふぅ……、んんっ!」

 

俺はC.C.の唇を貪り始めた。舌の動きは荒々しく、C.C.の口内を舐め回す。

 

「んっ! んんっ!」

 

 腰を振りながら、自分の舌をペニスに見立てるかのように口内も突き犯す。

 

「んっ……んっ……んふぅ……ぷはぁ。ああっ……あっ……んくぅ……はぁ」

 

 唇を貪り尽くすと、舌をするりと抜いて腰の動きに集中する。

 

 パン! パン! パン!

 

 肉がぶつかる音が聞こえ始めると、じゅぷり、という水音が一緒に鳴る。

 

「あっ! ああっ……んんっんふぅ。んくぅ……はぁ、はぁ……んっ……っ」

 

C.C.の息づかいが徐々に荒々しくなると、声に甘い響きが混じり出す。

 

「だ、ダメだ、来るっ。んっ」

 

「そのまま果てろ! C.C.!」

 

「んんっ……あはぁぁぁぁぁぁああっ♡」

 

 ひときわ大きな声を上げると同時に、C.C.は背を反った。俺はより深く陰茎を突き入れる。

 

 ドクッドクッ。

 

 それに合わせるように、亀頭の先から熱い白濁が吐き出された。

 

「う……うう……熱い」

 

 子宮口ににじむ精液を感じて、思わずといったように声を上げるC.C.。俺は射精しながら、なお腰を振り続ける。

 

 びゅっ! びゅくんっ! びゅくぅ!

 

 C.C.の膣内を満たしていく精液は、止まることなく放出し続ける。結合部の隙間からは、溢れて漏れ出した白濁液が泡状になって零れ出した。

 

「うあ……あ、これ、あああ……」

 

 全てを出し終えると、俺はゆっくりと腰を引いた。

 

 じゅぷりっ!

 

 引き抜かれた青臭い精液まみれのペニス。そして溢れ出してくる白濁液。その様を見ながら、俺はC.C.を犯したことに満足した笑みを浮かべた。

 

 

     §

 

 

ふぁさっと服を着るC.C.。

 

「……まさか、契約者とこんな関係になろうとはな」

 

 どこか俺を非難するような口ぶりでそう言ってくる。

 

「……自分でやっておいてなんだが、そんなに悪くない契約相手だと思うぞ、俺は。……お前の望みも、お前が希望するのとは違った方法でだが叶えてやるつもりだしな」

 

 言い訳のようにそんなことを口にする俺。

 

「本当か? 信用ならんな」

 

「まあ信用できないのはごもっともだ。それに関してはこれからの俺を見続けてくれとしか言えんな。とりあえず、当面はこのエリアに居るブリタニア帝国の打倒を目指す。エリアを開放し新しい日本を打ち立てる。まずはそこからだ」

 

「ブリタニアは個人が相手にするにはあまりに大きな相手だぞ。そんなにその能力を信じているのか?」

 

「ブリタニアのように、強ければいいのか? 飢餓、病気、汚職、腐敗、差別、戦争とテロリズム、繰り返される憎しみの連鎖、愚かないたちごっこだ。誰かが、この連鎖を断ち切らなければならない。もちろん、俺がそれらを全て解決できるとは思っていない。……だが、誰かが勝てば争いは終わる」

 

 そう、だから俺は必ず勝たなくてはならない。世界の為、とぶち上げるつもりはない。どこまでいっても俺は俺。俺は自分自身の為に世界を変える。

 

 

     §

 

 

「本日付をもちまして、このアッシュフォード学園に転入することになりました。枢木スザクです。よろしくお願いします」

 

 学園にスザクがやってきた。どうやら皇女殿下とは接触できたらしいな、スザク。歓迎するよ。きっと無事に卒業なんて出来ないだろうけどね。

 

 



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☆STAGE 5.5 ヴィレッタ・ヌゥ2

 感想で要望の多いアーニャのエロが完成しました(ついでに天子のエロも)。しかし感想でリクエストして下さったような甘い雰囲気は微塵もありません。ほとんどが主人公の悪戦苦闘する変な思考の垂れ流し文章になっています。やっぱ人に言われて書くもんじゃないね。自分が書きたいものを書かなきゃ。

 あらすじの扱い表を改定しました。


「そこに座れ」

 

ヴィレッタは不満な表情を浮かべながら座った。俺はおもむろにズボンを下ろすと、既に期待に満ちあふれ、怒張した淫茎が彼女の前に晒される。

 

「い、いきなり何を考えている!」

 

「何か問題でも?」

 

「いきなり、そんなものを顔の前に出してどうする気だっ!」

 

 慌てて顔をそむけ、抗議するヴィレッタ。

 

「チンポを顔の前に出されたら、することは決まっているだろう? その綺麗な唇を使って俺に奉仕するんだ」

 

「奉仕って……まさか!」

 

「くくくっ」

 

「何故私がそんなことをしなければならない!」

 

「朝の生理現象……朝勃ちが収まらなくてな。それをお前に収めてもらいたいのだよ。そして何故口ですることを命令するかというとだ。お前の体のことを考えてやっているのだぞ?」

 

 俺は酷薄な笑みを浮かべながら言葉を紡ぐ。

 

「私の体のことを……だと?」

 

「そう、たとえばお前が手や口や胸などを使って奉仕してくれるのであれば、俺はお前のマンコに突っ込むのを控えるつもりだ。逆にどうしてもお前が奉仕するのが嫌だと言うのならば、俺はベッドでお前と性行為させてもらうのさ。もちろん中出しでな」

 

「……!!」

 

 気づいたようだな。そう、つまり朝勃ちが収まらない俺としてはヴィレッタとエッチしたいのだ。だがセックスをすると中出しをする……妊娠の危険性が出てくる。だが奉仕ならば中出し妊娠のリスクはない。

 

「まとめると、妊娠したくなけりゃ奉仕しろ、ってことだ」

 

「~~~!! …………そ、そんな、ことを言われても……」

 

 ヴィレッタは戸惑っている。いきり立つペニスを一瞥するが、またすぐ目を逸らした。顔が紅潮している。なにこの可愛い生き物。

 

「まさか……したことがないのか?」

 

「あ、あたりまえだ! そんな、こと……。き、き……聞いたことはあるが、……どうすれば、いいのかは……」

 

「ならば早々に慣れてもらいたいな。これからはほぼ毎日朝か、もしくは夜にお前の相手をするつもりだからな。……ここに閉じ込められたお前はなんとかしてここから脱出してやろうと考えているだろうがな、脱出するまでの間は、お前は俺の情婦になるんだ。セックスの相手になるんだ。妊娠したくなければ奉仕しろ」

 

 我ながら酷いこと言ってるなぁ。

 

「…………、どう……すればいい?」

 

「なあに、簡単なことだ。口に含んだり、舌を使って刺激すればいい」

 

「…………~~…………~~!!!」

 

 それからしばらくの間ヴィレッタは煩悶していた。だがやがて、悩み尽くしたような顔で、目の前に差し出された淫茎に舌を伸ばす。

 

「んっ……ちゅっ……こう、か……?」

 

「そうだ。舐めながら、根元から先までゆっくりとな」

 

 俺の言うままに、淫茎の先から、舌をちろちろと這わせていく。

 

「ちゅっ……んっ……はぁ…………んふぅ。んっ……ちゅぷっ……。こ、こんなことが、気持ちいいの、か?」

 

「まあまあだな」

 

「んっ……ちゅぷっ……ふぅん……ふぁ……ちゅっ……んんっ……。ちゃぷっ……あふぅ……ん、はぁ……」

 

 たどたどしい、舌使い。これも悪くないが……。

 

「悪くはないが、ほら、ペニスを頬張れ。言っておくが、歯を立てたり噛んだりするなよ」

 

 俺の方が我慢できなくなって、しびれを切らせて口の隙間から亀頭を差し入れて口内を犯していく。

 

「んんっ……んっ……ちゅっ……んっ!」

 

「男はな、口の中に含まれて暖かい粘膜に包まれるのが気持ちいいんだ」

 

 ヴィレッタは突き入れられた苦しみから逃れようと抵抗するが、その抵抗が俺を余計に悦ばせることになる。舌で口の中に入ってきた亀頭を、外に出そうとするが、それは舌先で鈴口を刺激する結果になった。舌が絡んでくる。

 

「んっ……んんっ! んふぅ……。んんっ! ん、んん……はぅ…………っ」

 

 俺はまどろっこしいその愛撫に無理矢理口内を犯したい欲望が出てくるが、ぐっと我慢した。ヴィレッタには望んで奉仕して欲しいからな。最初から無茶はやらない。一度顔を引き、大きく息をしたヴィレッタは、今度は自分の意思でゆっくりとペニスを口に含んでいく。

 

「んっ……ちゅぷっ……」

 

「くっ」

 

 舌がカリの部分に触れると、俺はうめいた。

 

「え? あ、ぅ。痛かったの、か?」

 

 上目遣いで不安そうな顔をする。

 

「違う、違う。本当に何も知らないんだな。男のチンポは、どこが良いかとかも知らないのか?」

 

「そう言えば……前に聞いたことがあるような。そうか……ここだったのか」

 

 そう言うと、裏筋に沿って舌を這わせ始める。

 

「んっ……ちゅる……んふぅ……ちゅっ。ちゅぷっ……んんっ……ちゅっ……んっ……ちゅっ、あふっ……んっ……。ちゅっ……ん、どう、だ?」

 

「そうだ、それでいい……」

 

「……何か出てきた? んっ……ちゅっ」

 

「先走りだ」

 

 俺の説明に少し感嘆しながら聞いている。

 

「ん、ちゅる……んふぅ……はぁ……。ちゅぷっ……んっ……んんっはぁ」

 

「弱いな」

 

「んっ……弱い?」

 

「最初のうちはちろちろとした愛撫でも刺激になるが、ある程度気持ちよくなってくるとい……」

 

「し、仕方がないだろう。初めてなのだから……」

 

 むすっとした顔だ。例え強要されているとはいえ、自分の精一杯の行為が下手だと言われれば嫌なのだろう。ヴィレッタらしいというか何と言うか。

 

「んふっ……ちゅぷっ……んっはぁ」

 

「う……ん、その舌使いは悪くない、な」

 

「そうか? ちゅっ……んっ……あふぅ……はあ、ちゅぷっ……んんっ」

 

 複雑そうな顔をするが、それでも奉仕を続けるヴィレッタ。俺はその頭は撫でてやった。

 

「んっ……ちゅっ……ちゅぷっ……んっ……はぁ……ふぅ」

 

 根元からねっとりと舌を這わせ、舌先が鈴口に到達すると、こね回すように刺激する。

 

「んんっ……ちゅぷ、はぁ……んふぅ……はぁ……ちゅっ……あふっ……んっ」

 

 暫く舐め続け、次にゆっくりと亀頭を頬張る。

 

「んっ……んふぅ……ちゅぷっあふっ……んんっ……ちゃぷっ……ちゅっ」

 

「んっ、もっと深く、呑み込めるか?」

 

 そう聞いたら、深く呑み込まれ、根元近くまでが口内に収まった。

 

「んふっ……ちゅぷっ……はぁ……んっんんっ……ちゅっ……」

 

 その刺激に、俺は腰を震わせた。

 

「ちゅっぷっ……んっ……んふぅ……ぷはぁ。気持ち良いのか? 何か震えてるし、溢れてる」

 

 溢れ出した先走りを見ながら、ヴィレッタはそこに口づけた。……実は絶対催眠で嫌悪感を薄めているんだが、それを差し引いても熱心にしてくれているな。驚きだ。

 

「んっ……ちゅっ……まだ溢れてくる」

 

「咥えて吸い出してくれ」

 

「こう、か? ちゅぷっ……んっんふぅ」

 

 亀頭を咥え込み、口をすぼめてそれを吸い上げた。

 

「気持ちいいぞ、ヴィレッタ」

 

 ヴィレッタは恍惚とした俺の表情を確認すると、強く吸い上げた。あ、その上目遣い可愛い。

 

「んっ……んんっ……ちゅぷっ……はふっ」

 

 吸い上げながら茎を呑み込み、口をすぼめて適度に締めながら、顔を上下させた。

 

 じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ。

 

 唾液と先走りが混じり合い、ぐっしょりと濡れた竿がヴィレッタの口の中を出たり入ったりしている。

 

「ちゅっ……んっ……はぁ……んんっ……んふぅ……ちゅぷっ……あふぅ。んんっ……ちゅぷ……んっ、はあ……ちゅぷっ……はぁ……んっ」

 

 竿を口の中から出すと、舌を裏筋に沿って這わせた。

 

「ちゅっ……んふぅ……はぁ……」

 

 何度も往復させ、カリの部分も綺麗に舐め回す。舌先を這わせながら根元までいくと、なんと淫嚢にも舌を這わせた。

 

「くっ」

 

 くぐもった声を上げると、その声に気づいたのか、ヴィレッタは音をたてて淫嚢をしゃぶった。

 

「ちゅぷっ……んふぅ……はぅ…………んっ……あふっんんっ……ちゅっ。んっ……ちゅっ……んはぁ……ちゅる……ちゅぷ……ちゅぱ……あふっ……っ」

 

「くふっ、ず、随分積極的に舐めるな」

 

「んちゅっ……ぷはぁ。か、勘違いするな。早く終わらせたいだけだ!」

 

「そうか……」

 

 俺はヴィレッタの頭に手をやると、腕を上下させた。

 

「吸い上げながら、首を振れ」

 

「んっ……ちゅぷっ」

 

 じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ。

 

 舌を絡めながら首を前後させ、喉元まで呑み込んで必死に奉仕してくる。す、すげぇ。

 

「んふっ……じゅるっ……ちゅぷっ……んっちゅる……んっ……あふぅ。じゅぷっ……んっはあ……ちゅっ…………んふぅ……ちゅぷっ……んっ……ぷはっ。こんな、感じか?」

 

「まだまだだな。手が空いているだろう。竿や陰嚢も刺激しろ」

 

 実際はそうでもない。射精感がこみ上げてくるのを制して、吐き出されるのを我慢していた。

 

「ちゅっ……んふぅっ」

 

 先走りの滴る亀頭を咥え込む。指先で陰嚢を擦りながら、溢れる先走りを吸い上げた。

 

「じゅるっ……んっ……んんっ……ちゅっ」

 

 竿を握り、軽くしごきながら亀頭を舌で責めはじめた。

 

「んっ」

 

 そろそろ俺にも限度がおとずれようとしていた。

 

「んっじゅぷっ……んふぅ……ちゃぷ……はぁ……ん、あふぅ……ちゅぷっ……」

 

 女の本能か、自然と達する寸前だということを認識してスパートをかけはじめる。

 

「んふっ……ちゅっ、はあ……あふぅ……んんっ……じゅぷっ……んっ……ちゅっ。じゅぷっ……んっ、んんっ! ちゅっ……ちゅぷ……はぁ……んっ……んはぁ」

 

 ヴィレッタの勢いはいよいよ増してきた。

 

「んっ……あふぅ……ちゅぷっ……ちゅ……ン」

 

「くっうっ、ヴィ、ヴィレッタ、イクぞッ」

 

 びゅくっ、びゅくっ、ドクン

 

 亀頭を咥えたままなので、自然と口内に射精する形になった。

 

「んんっ! んっ! んっ!」

 

 喉の奥を、ペニスの先から吐き出された白濁が犯していく。

 

「んっ! ごふぅ……げほっ……げほぉ」

 

 しまった。最初から口内射精はきつかったか。大量に注がれた粘液が喉に絡まったようだ。ヴィレッタはそれを呑み込むことはできず、口から吐き出した。

 

「けほっ……けほっ……けほっ……」

 

 差し出した手のひらに吐き出された白濁。俺はティッシュをとるとそれをぬぐってやった。まだ喉には白濁が絡みついているらしく、咳き込んでいる。

 

「続けていくうちに、味や臭いにも慣れるだろう。今はこれでいい。上出来だったぞヴィレッタ」

 

 俺は鷹揚に、ヴィレッタを褒め称えた。

 




 先日、メールメッセージで一つのエロリクエストがありました。もちろん全てのリクエストに応えることはできませんが、その人が提示してきたシチュエーションは私の好みにドストライクでした。また、その女性登場人物のことを、「全部書き終わったけどこの人物のエロはどっか物足りないよな」と思っていたこともあり、現在喜び勇んで執筆中です。皆さんもリクエストがあれば言ってみて下さい。内容を吟味して書けそうなら書いてみますので。あ、神楽耶は無しでね。


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STAGE 6 コーネリア を 撃て ない

 このエロSSと同時期に別のエロSSも並行して書いてました。また、ギアスとそのSSを書き上げた後に、また別のエロSSを書きました。ギアス以外に二つのエロSSを書いたことになりますが、その両方とも既に完結まで書き上げてあります(俺暇すぎ!)。ギアスの投稿が終わったらそちらも毎日更新する予定です。



「容疑者だったよね」

 

「誤認逮捕だったって」

 

「テロリストじゃないよな」

 

 教室の中はスザクに対する噂で持ちきりになっていた。テロリスト、の言葉にカレンが反応する。カレンも心中複雑だろうな。先日は救出を手伝ったりしたんだし。

 

「イレヴンなんて」

 

 イレヴン嫌いのニーナが呟く。それをリヴァルが訂正した。

 

「名誉ブリタニア人」

 

「同じことだし」

 

「怖がってるだけじゃダメよ、話してみればどんな人か」

 

 話しかけようとしたシャーリーを、リヴァルが手を引いて止めた。

 

「君行動力ありすぎ」

 

 そんなクラスメイト達を見つつ、俺はスザクに襟元を触るサインを出した。「屋根裏部屋で話そう」実に七年ぶりのサインだ。

 そうして学校の屋上で俺とスザクは再会した。俺からするとこの間ゼロとして接しているからそう久しぶりでもないが、スザクからしたらその前のシンジュクゲットーで自分が撃たれて以来会ってないからな。

 

「安心した。無事で」

 

「お前のおかげだよ。そっちこそ、俺をかばったりしなきゃ」

 

「あの娘は? カプセルの」

 

「どさくさで離ればなれになった。そっちの方がわかるんじゃないのか」

 

 本当は今クラブハウスに住んでいるけどな。

 

「こっちも全然。親衛隊以外知らないみたいでさ……。ルルーシュって呼んでも?」

 

「前の俺は記録上死んでいる。今はルルーシュ・ランペルージを名乗っている……急に転入なんて驚いたぞ。軍事法廷などはどうなったんだ?」

 

「正しく行われるように取りはからってくれる人がいたんだ。その人が十七歳なら学校に行くべきだってね」

 

 ユフィのことだな。ユーフェミア・リ・ブリタニア、ブリタニアの第三皇女。新しくエリア11の副総督になっているはずの。同腹の姉であるコーネリアは、今頃抵抗勢力を自ら前線に出て駆逐していることだろう。

 

「そう言えば話していなかったな。ナナリーは今いない。俺と同じ場所に暮らしていてはお互いに身分がバレる可能性が高くなるからな。今は親切な日本人夫婦に引き取られてそこで暮らしている。俺と違って名前も変えたんだ」

 

 これぐらいなら話してもよかろう。

 

「……!! そう、か。……君があれだけ大事にしていたナナリーと離れるなんて。よっぽどの決心があったんだね」

 

「まあ、な。それで、お前は軍人を続けるのか? あんな目にあっておきながら」

 

「大丈夫だよ。技術部に配置換えしてもらったから」

 

 嘘つきやがれ。

 

「そうか、技術部にね」

 

 おっと、俺は俺でクラブハウスに秘密が一杯なんだった。目を合わせて……と。

 

 俺の住むクラブハウスへは来るな!

 

「ルルーシュ、学校では他人でいよう。だって、どう説明するんだ。名誉ブリタニア人と友達だって。下手すればバレてしまう。君が皇子だってことを」

 

「お前! そうやって他人の都合を!」

 

 一応怒るポーズはしておくか。しかしスザクが学園にきたことで、楽になった部分もあれば、苦労する部分もあるな。

 

 その後、当然のようにスザクは学園で孤立した。え? お前は助けないのかって? 一応全校生徒がどこかのクラブに所属することになっているから、生徒会を推薦しておいた。生徒会にも受け入れるよう働きかけておいた。ニーナは怯えていたがな。

 ニーナといえばもうフレイヤの開発、初期段階を始めているはずだな。あとで絶対催眠かけて抑制しておこう。まあ俺の想定通りなればその心配もないのだが、想定通りにいかない場合も想定しておかないとね。こうやって転ばぬ先の杖を用意しておくのが大事なんだ。

 

 

     §

 

 

「まだニュースにはなっていないが、コーネリアに『侍の血』が潰された。チュウブ最大のグループだったのに一瞬で。なあゼロ、俺達このままだと」

 

 扇からの通信に変声器を通して答える。

 

「あせるな、機会を待つんだ。私もどこかでコーネリアの武力を計りたいとは思っている。……次はこっちから連絡する」

 

 窓から見える洗い場でスザクが落書きされた衣服を懸命に洗っているのが見えた。……だからさぁ、こうなるのがみえみえなのに学校に通わせるとかするなよ、ユフィ。原作では親友で幼なじみのルルーシュがいたから解決したけど、普通はこうなるよ。まったく。

 

 さて、次に起こる原作イベントはゼロの仮面が猫に奪われるアレだ。しかしこの世界ではあの事件は起きない。クラブハウスにいる二人と通いの一人には、俺がゼロであることはバレているのだ。堂々と自分の部屋のバッグにゼロの衣装をしまっておけるのさ。部屋には鍵もかけてあるので、猫が仮面を奪える可能性は0%だ。原作のルルーシュは案外抜けているその部分で可愛らしさを出していたが、俺にはそんな可愛らしさは欠片もない。

 

 

     §

 

 

 ……ただいま葬儀の中継中。クロヴィスの葬儀だ。俺の父親、シャルル・ジ・ブリタニアの演説が行われている。不平等は悪ではない、平等こそが悪である、ねえ。俺の意見はまた別だ。

 世界は不平等だ。それは仕方ない。しかし不平等であろうとする世界と、頑張って平等にしようとする社会とが均衡しているのが健全な状態だと思う。だから社会の心優しき人達による、平等たろうとする努力がなくなれば世界は不健全な状態になる。社会は平等であろうと努力し続けなければならない。それが俺の考えだ。

 

 

 

 舞台はうって変わってサイタマゲットー。レジスタンスの「大和同盟」が居る場所だ。コーネリアが大々的に喧伝したのだ。サイタマゲットーで包囲戦を行うと。時間まで指定してゼロをおびき寄せるとはね。

 

 出発前のC.C.との会話を思い出す。

 

「乗るつもりか? 敵の挑発に?」

 

「わざわざ招待してくれたんだ。それに最後まで付き合うつもりもない。適当な所で引いて帰って来るつもりだよ。自分の命は惜しいからな。……心配するな。今の俺ではコーネリアには勝てない。それは充分わかっているつもりだよ。だから失敗はしないし死にもしない」

 

「…………」

 

 そう、今の俺ではコーネリアには勝てないし、エリア11も解放できない。原作のナリタ戦やブラックリベリオンで勘違いしている奴らも多いが、ルルーシュと黒の騎士団はエリア11を解放する力など本当は持ち合わせていないのだ。

 エリア11は五つの軍管区に分割されている。トウブ方面A管区、チュウブ方面B管区、セイブ方面C管区、ホッカイドウ方面D管区、トウホク方面E管区の五区だ。それぞれの管区には約十万ほどの兵士が居る。それに対しレジスタンスの戦闘員など多くても一千人いれば良い方だ。勝てる訳がないのだ。局地戦でなければ。まあ今回その局地戦を行おうという訳だが、それでもなお分が悪いことは大元の兵士数を見ればわかるだろう。ルルーシュ()の策でなんとかできる範囲だって限られているのだ。ましてや今は黒の騎士団創立前。勝てる訳がない。だから、今回の戦闘は「勝たない」。それでいいのだ。

 

 俺はシンジュク事変で手に入れた名誉ブリタニア人の歩兵服をまといサイタマ来ていた。そこではゲットーの住人が皆殺しにあっていた。民間人虐殺。お前もかコーネリア・リ・ブリタニアめ。待っていろよ。いつかその膣を貫いてやるからな。俺はそんな場違いな決意を胸に歩いていた。と。

 

「どこの所属だ。部隊名とIDを示せ」

 

「催眠状態になれ」

 

 今回はしょっぱなから絶対催眠を使ってゆく。そうしてヴィレッタの時と同じようにナイトメアを頂いた。そしてテロリストとおぼしき人物を捕らえたらまた催眠をかけて通信機を貰う。そしてレジスタンスの本部と連絡をとる。またシンジュクの時と同じく戦術とアニメの台詞を基に立てた作戦で敵兵を追い込んでいく。

 

 一定数の敵機を撃破したところで自分の機体を後退させる。レジスタンスを見捨てて一人逃げ道を確保しておく。

 

「見えるか? 扇、紅月」

 

「あ、ああ」

 

 別の通信機で扇に連絡をとる。二人には無理を言って来てもらった。といっても望遠鏡を使ってギリギリ見えるくらいの外縁部外側だけどな。

 

「ゼロ、このままなら勝てるんじゃ……」

 

「いや、無理だ。ここまではコーネリアが遊んでいるから局地的に『勝てているように見える』だけだ」

 

 俺はその後もレジスタンスに指示を出し続けた。だが指示を受けたメンバーはそれぞれ勝手な行動をとったり、コーネリアの圧倒的な親衛隊に敗れたりした。やはりコーネリアには勝てない、か。まあ今回はそれを確認できただけで良しとしよう。

 

「そんな……」

 

「見た通りだ。私の戦術をもってしてもコーネリアには勝てん。奴に勝つには条件を同じくする必要がある。――つまり、『軍』が必要だ。勝つ為の、私の軍がな!」

 

「軍……」

 

 この敗北は決定されていたものだ。だから二人に見せた。コーネリアの実力を。

 

「近々私は自らの軍を立ち上げるつもりだ。その時には是非お前たちのグループに中核をなして欲しい。そう思ったから今回二人には戦闘を見てもらった」

 

「最初から負けるつもりだったの?」

 

「少し違うな、最初から勝てない戦いだった、が正しい。コーネリアに勝つには軍、組織、そして人! それらが必要だ。その時が来たら力になってくれ」

 

 そうして俺は敗走した。今回は貴方の勝ちだ姉上。だが見ていろ。コーネリア、そしてスザク! 俺は宣言通り一年でこの差を覆してみせる。必ずだ!

 




 今週の禁句:外縁部外側から望遠鏡を使って戦闘の現場を見る? 無茶じゃないその設定?


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STAGE 7 黒 の 騎士団

 二話連続エロなし。すまぬ。次はエロありますから!


「私、トウキョウ租界を出るのって初めてなんですよっ!」

 

 走る列車の中で、楽しげな声が響いていた。

 

「ルルーシュも来られれば良かったのにねぇ」

 

 本当は彼の恋人であるミレイこそ、彼と一緒に来たかったのだが、秘密の関係なので言えなかった。ミレイの胸を罪悪感がよぎる。

 列車がトンネルの中に入り、車内が暗闇に包まれると、帽子を被った少女が両手をギュッと握って怯え始めた。

 

「だーいじょうぶよ。河口湖はブリタニア人の観光客も多いらしいから治安は良いって。ゲットーみたいに怖くないよ」

 

「でも」

 

「置いてけぼりになんてしない。傍にいてあげるから」

 

 ――その日、アッシュフォード学園生徒会は、エリア11の河口湖に旅行に来ていた。

 

 

     §

 

 

「あっ」

 

 どやどやと、複数の男達が声を上げた。

 

「どうした? 早く入れ。今からここが私達のアジトだ」

 

 黒の仮面を被ったルルーシュ――つまりゼロとしての俺だ――が声をかけ、男達はやっと車内に入ってきた。そう大型の車だ。

 

「それは、以前言っていた軍を起こすってことか?」

 

 男達のリーダー・扇要が発言する。

 

「ああ、私達は仲間だ」

 

 仲間……か。言われている彼らも半信半疑……いや二信八疑くらいだろうが、俺だって彼らを仲間として見ているのは半信半疑だった。俺の想定する「その時」がくれば彼らが本当に俺の仲間になってくれるかどうか審判が下されるだろう。

 

「こんなもの一体どうやって?」

 

「頼んだら譲ってくれたよ。放蕩者の貴族が」

 

 嘘は言っていない。んが、普通は信じられないわな。

 

「頼んだって、そんな……」

 

「大丈夫だ。足は付かない」

 

 絶対催眠で記憶を消去(忘却ではなく完全な消去だ)したのだ。提供者から当局の手が伸びることは絶対にない。

 

「TVもついてる」

 

 ピ、と音を立ててTVがつく。入るのはためらったのにくつろぐのは早いんだな。電源を入れられたTVが映像を吐き出す。すると、LIVEの四文字が入った中継が俺達の目に飛び込んできた。

 

「現場はどうなっているんですか!?」

 

「はい。こちら、河口湖のコンベンションセンターホテル前です。ホテルジャック犯は日本解放戦線を名乗っており、ジェームス議長を中心とするサクラダイト配分会議のメンバーと居合わせた観光客及び数人の従業員を人質にとっています。これが、犯人から送られてきた映像です」

 

 その声とともにFottage Taken by the Perpetraeor と画面下に表示された映像が流れた。多数の人間が両手を頭の後ろに組んで座っている姿と、それを取り巻き、銃器を構える数名の男達が映し出された。

 

 河口湖の事件が起きたか。生徒会メンバーが旅行に行く時とわかっていたから、準備はしておいた。こいつら、扇グループと仲間になるのもその一つだ。

 

「ジェームス議長の他、学生の姿も見受けられます」

 

 人質になっているメンバーの中にはミレイ、シャーリー、ニーナの姿がある。絶対催眠と原作知識をもっている俺ならこの事態もさけようと思えば避けられた。しかしニーナとユフィの関わりを無くしてしまうとユフィとスザクの関係にも変化が訪れ、三者の行動、特にユフィの行動が読めなくなってしまう恐れがあるのでそのままにすることを選んだ。すまないミレイ、必ず助け出すからな。

 

「え、生徒会の」

 

 カレンが信じられないように呟く。

 

「犯行グループのリーダーは草壁中佐と名乗る旧日本軍人です」

 

 サクラダイトか……日本がシェアNo.1の資源だからな。

 

「大きく動きを見せたな」

 

「日本最大の反ブリタニア勢力だからな、矜持があるんだろう」

 

「俺達への対抗意識かな?」

 

「かもな」

 

「喜ぶべきか悲しむべきか……あれじゃ玉砕しかねぇだろぉ」

 

 携帯電話に着信が入る。リヴァルか。すまないが今出てやることはできない。三人は俺が必ず助け出すから待っていてくれ。

 ブリタニア軍は地下通路からのナイトメア侵入によって解決を図るだろうが、雷光と呼ばれるリニアカノンによる定点攻撃によって退けられるはずだ。

 スザク、つうかランスロットも現場にいるはずだが、コーネリアはナンバーズをかっちり区別する人間だ。登場の機会は最後の最後まで訪れないだろうな。

 

「……まだ学生なのに、それをテロリストは無差別に。許せない。娘は、シャーリーは無事なのでしょうか!? 何も悪いことはしていないのに!」

 

 シャーリーの父親がマスコミのマイクに向かって叫ぶ。

 

「シャーリーが! 娘が! 娘が! シャーリーが!」

 

 お父さん興奮しすぎ、血管切れるぞ。

 

 ブリタニアと戦う為に組織は必要だ。その為に扇グループとはシンジュクの時から親しく付き合ってきた。組織を立ち上げる準備はそれ以前から行っていたが。

 

「ゼロ……人質、どうなるかな」

 

 カレンが心細そうな声を上げる。

 

「いずれにせよ、民間人は犠牲にするべきではない」

 

「……! そう、そうだよね」

 

 民間人を犠牲にしない。それは俺が発足させる軍にとって重要なキーワードだ。

 

「おーぅいゼロ、渡されたこいつだけど、皆に配っていいのか? これさぁ、カッコイイとは思うんだけど、俺達レジスタンスだし」

 

 扇が騎士団の制服を持ってやってきた。

 

「違うな、間違っているぞ扇! 私達はレジスタンスではない! 私達が目指すもの、それは――」

 

 

     §

 

 

 ホテルの屋上から、一人のブリタニア人が両腕をしばられたまま突き落とされた。ブリタニアの民間人を殺したか。決定だな。少なくともあのホテルにいる奴らは俺の敵だ。

 

「我々の要望に対し、何らかの返答がない限り、三十分ごとに一人ずつ殺す。人質の為にも誠意ある対応を期待する」

 

 ユーフェミアを人質にとられたコーネリアではここが限界。後は俺が動く! 俺はTV局の車を絶対催眠で借り受けると、コーネリアの前に姿を現した。ゆっくりとホテルに向かっていく車の前にコーネリアと親衛隊のナイトメア・フレーム、グロースターが立ちふさがった。

 

「ようやく会えたなゼロ。お前は日本解放戦線のメンバーだったのか? それとも協力でもするつもりか。しかし、今はこちらの都合を優先する。義弟クロヴィスの仇、ここで討たせてもらう」

 

 こっちこそようやくの再会だよ。待ちわびたぞ姉上よ。

 

「ユーフェミア・リ・ブリタニア……貴女の妹君だそうですね」

 

 相変わらずだなコーネリア。貴方は昔からユーフェミアを溺愛していた。こっちが心配するほどにな。だから動けない。情の尻尾が邪魔をする。

 

「妹君を救い出す。私が」

 

「ゼロ、何を言っているのかわからないな」

 

 とぼけんなって、映像でもユフィの姿は確認済みだっつーの。

 

「救ってみせる! 私なら!」

 

 日本解放戦線がゼロを味方と見るか敵と見るか、いずれにせよゼロに会いたいという誘惑にはかなうまい。コーネリアの横を通り過ぎ、ホテル前まで進むと、門が開いた。草壁中佐は俺達を迎え入れてくれたのだ。だが急がなくてはな。日本解放戦線とゼロをまとめて叩くつもりのコーネリアが、ランスロットを出撃させるまでもうまもなくだ。奴が来るとせっかくの救出劇が滅茶苦茶になる恐れがある。スザク、早まるなよ。お前が人を救おうとするとろくなことが起きないんだから。

 

 

 

「私と手を組むつもりはないか?」

 

 こう言っているが、民間人を人質にとって殺すような組織も人間も、黒の騎士団にはお断りである。あ、今はホテルの中で草壁中佐とお話中です。

 

「ならば仮面を取れ! 無礼であろう!」

 

「わかった……死ね」

 

 俺はルルーシュと違って余計な問答などをするつもりはないのだよ。声が届いた部屋の人間は全員自決した。

 

 派手な銃声に表に立っていた見張りがドアを開けた。

 

「落ち着け。中佐達は自決した。行動の無意味さを悟ったのだ」

 

「……ゼロ!」

 

 来たのか、ユフィ。となるとスザクもすぐに……早く行動せねばな。ユフィとも話をするつもりはない。ここで余計な会話をするとゼロの中身がルルーシュだってバレるからな。

……!! ビルが崩れる。ええい、ランスロットめ!

 

 

     §

 

 

 ビルの破壊跡には白と黄金の機体――ランスロットが立っているだけだった。今頃スザクは一人絶望していることだろう。スザクを救うのは趣味じゃないが……。

 

 俺は放送機器を使って自分の姿をTV局のニュースに映し出した。

 

「ブリタニア人よ、慌てなくていい。ホテルに捕らわれていた民間人、人質は全員救出した。あなた方の元へお返ししよう」

 

 カメラを向けた先には無事な姿のミレイやシャーリーが映し出されていた。これでスザクもリヴァルもシャーリーの父親も安心してくれるだろう。

 

 カカカカッ!

 

 俺の周りにスポットライトが複数点灯した。そこには黒の騎士団の制服とバイザーを身につけた扇グループの姿があった。

 

「人々よ。我らを恐れ、求めるがいい。我らの名は黒の騎士団! 我々黒の騎士団は、武器を持たない全ての者の味方である!

 

 そうして演説する。日本人だろうと、ブリタニア人であろうと民間人を殺すことは良くない! とぶち上げた。日本解放戦線もクロヴィスも同じだ。武器を持たない民間人を殺した。

 

「このような残虐行為を見逃すわけにはいかない。故に制裁を加えたのだ。私は戦いを否定しない。しかし、強い者が弱い者を一方的に殺すことは、断じて許さない! 撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ!」

 

 劇場型の犯罪者、ゼロを懸命に演じる。

 

 「力ある者よ我を恐れよ! 力無き者よ我を求めよ! 世界は、黒の騎士団が、裁く!」

 

 な、なげぇ。どんだけ長い台詞だよ。これ全部思い出すのも練習するのも今言うのも相当恥ずかしかったぞ。でもこの世界には届く! だったら演じてやるよ。正義の味方だろうがなんだろうがさ!

 




 おおかた原作通りになっちゃいました。すみません。でも、後半を描くためには必要な回だったので。
 次話はエロです。エロ100%です。



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☆STAGE 7.5 C.C.2

「ぴちゅ……れろ……れる……ちゅ」

 

「そろそろ咥えてくれるか?」

 

「…………ふぅ。やれやれ。あ……ン」

 

 C.C.の唇が、亀頭をはむっと呑み込んだ。冷めた目がたまらないなぁ。場所はいつも通りクラブハウス。そこで俺はC.C.にフェラチオしてもらっていた。

 日数をおかずして俺の肉奴隷、情婦になったC.C.とヴィレッタだが、明確な違いがある。ヴィレッタはいずれここを脱出して軍に戻りたい、戻らなければならない、そして妊娠したくない、という弱点があるが、C.C.にはそういう弱点が存在しないのだ。だからヴィレッタは妊娠を盾に自発的な奉仕を要求することができたが、C.C.は自発的な奉仕など夢のまた夢である。じゃあ今フェラチオしてもらっているのはどういうことだって? それは――。

 

 

     §

 

 

「ピザが食べたい」

 

「きたか」

 

「ピザが食べたい」

 

「お前がピザを偏執的に愛しているのは知っている。しかしな、浮き世離れしているお前と違って世の中には代金とか値段とかお金というものが存在するのだよ」

 

 原作と違い電話を使う自由がないので、勝手に宅配を依頼するということができない以上、いつかは言ってくると思っていたがやはりきたか。

 

「……三回」

 

「ん?」

 

「ここに来てからお前に体を弄ばれた回数だ。認めたくないことだが今の私はお前の情婦だ。であるならば、その行為に対して対価を求める」

 

 ……一理あるように見える論理。だがそれには穴がある。

 

「C.C.さんよ。それがヴィレッタの台詞であれば俺は彼女の為に何かをなそうとするだろう。服が欲しいとかあれが食べたいとか家具が必要だとか、要求があればヴィレッタにならばしてやってもいい。彼女は自分の意思ではなくにここに連れて来られた人間だからだ。けどお前は違う。お前は自分でここにやってきた人間だ。どこで聞きつけたのかもわからず、初対面なのに何故かクラブハウスの中にいるという不思議を行ったお前さんは、契約相手としてここにやってきた。確かにクラブハウスに閉じ込めているのは俺だが、対価というならば、日々の衣・食・住、そして家事全般で対価を払っていると主張する。よってお前に特別対価を用意する必要は――なぁい!!」

 

「…………」

 

 俺の長広舌を聞いたC.C.は黙った。今のC.C.は言うなればヒモである。日々の食事や衣服、家事を全て俺に行ってもらい、俺の家(厳密にはアッシュフォードの家だが)に住んでいるC.C.。その対価として俺に肉体を差し出していると考えれば、俺の言うように特別対価を支払う必要はない。ギアス? それはいずれ彼女の願いを俺が叶えることによって対価となすから心配いらないよ。

 

「だが……お前がどうしてもピザが食べたいというなら叶えてやらないこともない」

 

 ニヤリと笑った俺に嫌な予感を感じたのだろう。C.C.は少し身を引いた。

 

 

     §

 

 

 そして話は現状に戻る。

 

「んっ……ん……ん」

 

 C.C.の白くて細い指が肉棒をしごく。

 

「我慢せずにさっさと出せ」

 

「我慢なんてしていない。そっちこそ熱意が足りないんじゃないか?」

 

「…………ヒクヒク震えているくせに」

 

 C.C.が赤い舌をペニスに伸ばした。

 

「ん……ぺろ」

 

 ぞくりとした快感が背中を走る。

 

「……れろっ……ペロ……んっ」

 

「ああ、いいぞ。C.C.」

 

 あの気位の高いC.C.に舐めさせていると思うと下半身が震える。

 

「こら、暴れるな。……ん、ぺろ、れろ」

 

 ヌルヌルした舌の感触が強烈だ。ただ亀頭を軽く舐め上げられているだけなのに、今までにないくらい気持ちいい。

 

(やっぱりシチュエーションってのは大事なんだよ。ただヤれればいいってもんじゃない)

 

「ちゅっ……んっ……ぴちゃ……チュッ……」

 

 麻薬のような快感だ。いや麻薬なんてやったことないけど。

 

「ン……気持ち良さそうだな……ちゅ……ん……ん……ちゅっ……ぺちゅ、くちゅ……ぺろ、もうこんなに固くなってる。んっ……ちゅ……はぁ」

 

 亀頭の部分だけを磨くように舐めるC.C.

 

「んっ……ちゅ、……ちゅぷ……ん、濡れてきたぞお前……」

 

 単調な、だけど熱心な舌の動き。

 

「ぺろ……ん、ちゅ……苦いな」

 

 裏筋を刺激されるたびに、ゾクゾクしてくる。

 

「れろ、ぺろ……ん、れろ……ぺろ、大人しくしていろ。もっとしてやる……いちいち反応しおって。れろ、れろ、れろ……」

 

 裏筋の部分を舌でこそげとるように、たっぷりと舐められた。

 

「ん……ちゅっ……ぺろ……どんどん濡れてきてるぞ」

 

「C.C.」

 

「ん……ちゅ……ちゅ……んむ、ん?」

 

「俺、もうダメだ」

 

 亀頭をペロペロ舐められるのがこれほど甘い刺激になるとは。

 

「ぺろ、ぺろ……我慢するな。んン……うぅん……あむ、くちゅ……まだ続けるんだからな」

 

「くっ……イクッ」

 

 俺はたまらずC.C.の顔に顔射した。びゅっと、自分でも驚くほどの勢いで精液が飛び出た。あのC.C.の顔にかけられるなんて! 感無量だ。

 

「ん……すごい勢いだな……」

 

 C.C.は少し感心しながら俺の射精を観察していた。近くに置いてあるティッシュをとり、顔を拭いてやる。汚した。俺がC.C.を汚した。

 

「ふぅーっ」

 

「!?」

 

 射精後の亀頭に熱い息を吐きかけられた。

 

「ふふ、反応してるな。ん……ちゅ」

 

 どうやら俺の好み通りお掃除フェラもしてくれるらしい。しかしぬめった舌がぺろりと一舐めしてきただけ、それだけで俺のペニスは臨戦態勢に戻った。

 

「ん、ちゅっ……ん……」

 

 飴玉を舐めるように、C.C.の舌がゆっくりと亀頭を一周するように愛撫する。

 

「ぺちゅ……ちゅ……ん……ふふ、もう勃っているのか。ぺろ……れろ……」

 

 C.C.の表情が少し楽しげになった。

 

「主張が激しいな、お前のここ。ちゅっ……んっ……ちゅっ……」

 

 と、思っていたら。

 

「ぴちゅ……れろ……れる……ちゅ」

 

「そろそろ咥えてくれるか?」

 

「…………ふぅ。やれやれ。あ……ン」

 

 こちらが指示した途端に冷たい目に戻った。しまった。しかし冷たい目で見られるのもこれはこれで……。

 

「ちゅーっ。く、んっ……ん、ン」

 

 敏感な尿道口をレロレロ、舌がなぞってきた。しっとりとした舌を絡ませてくる。

 

「んむ……んっ、んむっ……んっ……」

 

 膨らんだ亀頭を丹念に舐めてくるC.C.の舌。先程出した精液の残り汁が、C.C.の口内で漏れ出した。

 

「んっ……じゅっ……ごくっ、こくっ……れろ」

 

 にじみ出ている汁を飲んでいる音。尿道口を刺激しながら、舐めてくれている。

 

「ちゅぷ……ちゅぱ……ぺろ、ぷは、ん。……はむっ、んっ……んっ……」

 

 カリの膨らんでいる部分を舐めてくる。

 

「はむ……はむっ……。ここを舐めるといっぱい出てくるな……ちゅ……ぺろ……れろ、ん」

 

 俺のペニスの扱い方がわかったのか、C.C.が裏筋をたっぷりと舐めてくる。

 

「んっ……ちゅっ……ずずっ……ずっ……」

 

 ちゅっ、ちゅっ、と汁を呑み込んでくれた。この汁は先程の残りじゃない。新しい我慢汁だ。

 

「どんどん出てくるぞ……はむ……ずっ……じゅっ」

 

 亀頭から溢れた我慢汁と、C.C.の唾液が彼女の口内で混ざり一つになっている。それを、喉を鳴らして飲んでくれている。

 

「ちゅ、あ……んっ、くちゅ、んぅむ……じゅ……ずっ……じゅっ……」

 

音を立てて尿道を吸い上げる。

 

「ん、ちゅっ……ずっ、んっ……れろ……れろ……ちゅうっ、ずずっ……」

 

「C.C.。俺、もう……」

 

 C.C.が目で出してもいいぞ、と合図をくれた。すっ、すっ、と竿の部分を指で擦ってくるC.C.。

 

「くあっ」

 

 俺はたまらなくなり射精してしまった。C.C.の口内でビクンと弾けるペニス。せっかくのC.C.の口内だというのにもったいない。まだまだ感じていたかった。

 

「ん! ……んむっ……ごくっ……」

 

 の、飲んでる……。

 

「ン……ごく……ん、ごくんっ、ごく……んっ」

 

 C.C.が飲んでくれるにも関わらずとめどなく出される精液。

 

「ん……ごく、んくっ……んくっ……」

 

 それでも受け止めてくれている。

 

「C.C.」

 

 俺の欲望を飲んでくれる彼女が愛おしくなり、髪を撫でてあげる。

 

「ん…………ん……」

 

 やがて、最後の放出が終わった。

 

「ん……ごくっ……ぷはっ……はぁっ……はぁっ。凄い量だな……。マズイというか苦いというか……」

 

 これで二回の射精が終わった訳だが……。

 

「……貴様は本当にこれしか考えていないんだな」

 

「……すまん」

 

 俺のペニスは飲み、吸ってくれたC.C.だけで再度元気を取り戻していた。

 

「C.C.。ベッドにうつぶせに寝てくれ。後ろからしたい」

 

「……はぁ。仕方ない。満足するまで付き合うという約束だしな」

 

(うわぁ)

 

 ズボンを脱ぎ、突き出された裸のお尻がなんともエロかった。

 

「するなら早くしろ」

 

 どうやらC.C.はこの体勢でいるのが恥ずかしいようだ。先程のフェラの時でも染まらなかった頬がわずかに染まっている。そして彼女は誘うように一度だけ尻をくいっと上げた。

 

「いくぞ」

 

 C.C.の細い腰をしっかりと抱える。ギンギンに立っているペニスを、後ろからC.C.の中に差し入れた。前戯をする必要はなかった。彼女のアソコはすでに濡れていたから。

 

「んぁ――!」

 

 くん、とC.C.の顔が上がる。そのまま一気に内部まではめこんでしまう。

 

「熱い、な。お前の中」

 

 俺の下腹部と彼女のお尻が密着する。それに頭の中がかーっとなった。

 

「はぁ、はぁ……」

 

 結合の余韻に浸りながら、呼吸を整える。汗ばむ肌が吸い付いてくるようだ。C.C.の中は甘く締め付けてくる。その感触に、ペニスも中でビクンと脈打った。

 

「動くぞ、C.C.」

 

「一々宣言せんでもいい。さっさとやれ」

 

 C.C.の白いお尻を抱えるようにして、ピストン運動を開始する。規則的にズンズンと抜き差しを繰り返す。寸前まで引き戻しては、またがっちりと奥まで入れる。

 

「ん……あ、あっ……くぅ……」

 

 そうして貫くたびに、綺麗な緑の髪が揺れる。膣内の肉壁がペニスをキュッ、キュッと摩擦してくる。特に亀頭の裏側辺りが刺激されると、腰が溶けそうになるぐらい気持ち良くなる。

 

(気持ちいい……)

 

 感じたことを口に出しそうになったが、先程の注意を受けて発言するのは差し控えておいた。

 強く突き入れると、愛液がグチュッと淫らな淫らな音を立てる。雪のような白い肌はピンク色に火照っていた。

 

「はぁ、ふぅ」

 

 C.C.が息を荒げている。それを見ながら挿入したまま動きを止めた。愛液をすくいとった指でC.C.のお尻の穴を出来るだけ優しくクチュッといじった。

 

「うぁ……こら……ルルーシュ、そこはダメだと前にも――」

 

 そうなのだ。前にも触ったことのあるC.C.のアナルだが、そこは決して挿入されることを許さないのだ。何故ならC.C.は不死身の体だから。頑張って一回のプレイ中に穴をほぐし広げても、次の行為中には体が不死身になった時の初期状態にもどっているのだ。これではとてもアナルセックスなど望めない。最初にこの事実を知った時には少し落ち込んだ。そうか、C.C.のアナルでできないのか……と。

 

「だ、ダメだ。やめろっ」

 

「……うん」

 

 素直に指をひっこめる。これ以上踏み込むと猛反撃にあうとわかっていたから。

 

「また動くぞ」

 

 俺の腰が、持ち上げられた膨らみにパァンと当たれば、お尻が肉感的に揺れる。

 

「んん……」

 

 そのいやらしい光景を見ていたくて、パンッと音を立てるぐらいの勢いで突き立てる。

 

「C.C.……」

 

 ぱんぱんぱんっ、とC.C.のお尻をぶつように腰を打ちつけていく。

 

「んっ……あッ……んっ……あっ」

 

「やっぱりこれ、気持ちいいのか」

 

 C.C.とするのも四回目。さすがにどこをどんな風に感じるかはつかめてきている。ガクガクと、短い間隔で腰を激しく動かす。

 

「んっ、アッ、くっ、あぁっ」

 

 緑の長髪がふりふりと揺れている。

 

「C.C.、このまま中に……いいよな」

 

 決して変化することのない肉体だと知っていても、一応礼儀として宣言する。

 

「んっ……あっ……くっ。好きにしろ、ルルーシュ」

 

 愛液と俺の汁が混じり合って濡れている膣を、がむしゃらに擦り上げた。

 

「あっ……くっ……あああっ……」

 

「C.C.!」

 

 渾身の力を込めて、出来るだけ深くに届くよう腰を突き入れた。

 

「んあっ」

 

 火山が噴火するように、勢いよく射精が始まった。

 

 ドクッ、ドクッ!!

 

「あ……ぁ……」

 

 深く、深くに流し込むイメージで、俺は何度も射精を行った。C.C.の子宮や膣壁にビシャビシャと精液を叩きつけていく。

 

 ドクッ……ドクン……ドクン……。

 

「……はぁ……はぁ――――」

 

 C.C.が呼吸を乱している。

 

「C.C.。止まらない……」

 

 ドクッ……ドクンッ。

 

 ドロドロの熱い精液が、C.C.の中を一杯に満たしていく。

 

「ん……ぁ、ま、まだ出ている……」

 

「んん……」

 

 腰を揺すりながら、最後の一滴まで中へ。

 

「ど、どれだけ出すんだこの馬鹿者が……」

 

 C.C.のそんな罵声を浴びながら、俺はひたすら深い快感の中にひたっていた。

 



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STAGE 8 紅蓮 舞う

 ブリタニアの少年ルルーシュは、力を三つ持っている。一つは絶対催眠能力。彼が欲し、神から送られた能力。一つはギアス。いかなる相手にでも命令を下せる絶対遵守の力、最後の一つは黒の騎士団。日本を復興させる為の彼の軍隊。ゼロという名前で彼は動き出す。全ては女性とのエロの為に。その行動が何を生んでいくのか、今はまだ、誰も知らない。

 

 

     §

 

 

 さて黒の騎士団を設立しましたよ、と。次はリフレイン事件だ。

 

「黒の騎士団!」

 

 なんつう危険ワードを学園の教室で叫ぶんだあんたは。 

 

「「「ワハハハハ」」」

 

 教室が笑い声に包まれる。今は授業中、居眠りをしたカレンが寝ぼけて叫び声を上げたのだ。まあ笑われているからいいか……しかし眠い。最近黒の騎士団の活動ばかりでエロもとんとご無沙汰……じゃなかったね。朝の奉仕(ヴィレッタ)は毎日の日課です。

 

 黒の騎士団の活動は幅広い。民間人を巻き込むテロ、横暴な軍隊、更には汚職政治家、営利主義の企業、犯罪組織などを一方的に断罪していった。瞬く間に正義の味方として認識された俺達は、協力者も増え、ナイトメアも手に入れることができた。諜報部隊の咲世子さんもやっと俺の役に立てると張り切ってくれている。

 もちろん表だっての評判は最悪だ。リーダーのゼロである俺がクロヴィス総督を殺しているから。仲間内でもゼロへの懐疑的な感情はある。扇には「いつか明かす」と伝えてある。

 

「あんなところで泣くなよな、恥ずかしい奴め」

 

「純粋って言ってよ」

 

 夕方になって、今は生徒会室で休憩中。会話の相手はスザクだ。ちなみに泣いたのは河口湖の事件に巻き込まれた生徒会のメンバーが無事だったからだ。

 

「まあ皆が助かってよかったよ。その点だけは黒の騎士団に感謝するがな」

 

「犯罪者を取り締まりたいなら警察に入ればいいのに、彼らはどうしてそうしないんだろ」

 

「よくわからないが、警察じゃできないこともあるんじゃないか? いろんなしがらみとかさ」

 

「今は駄目でも警察の中に入って変えていけばいい。それをしない限り彼らの言い分は独善だよ」

 

 スザクは黒の騎士団に鼻息荒くなっているようだ。ここはスザクの意見を否定せずなあなあに答えておこう。

 

「確かにそうかもな、まあしょせんはテロリストの言うことだ。独善だけで活動しているんだろう。その点、名誉ブリタニア人で活動しているスザクは偉いよ。時間をかけて変えていこうと頑張っているんだからな」

 

「い、いや、僕は別に……」

 

 褒めると引くのか。まあスザクも100%純粋な気持ちで軍にいる訳じゃないからな。半分くらいは自殺願望や過去の自分の否定といった感情なんだろうし。……でも例えスザクの内心が内罰的な感情だったとしても、それで救われる人がいるならそれはスザクの功績だ。それはつまり、スザクが反対する結果主義なんだけどな……そのところスザクは気づいているのかね? 俺は自分の行動が人によっては、というか大半の人にとって独善と呼ばれる危険思想だとわかっている。わかった上で行動しているのだ。だがスザクは自分が抱える自己矛盾について自覚がない。この自覚がないってのが厄介なんだよな。

 

 ま、それはそうと、黒の騎士団での活動はよくよく気をつけないといけない。原作のナリタ戦のように知らないうちに民間人を犠牲にするようなことは極力さけねば。もちろん人のやることだから100%完璧にとはいかないのだろうが、それを目指して行動しなければならないのが黒の騎士団だ。その為、俺は地道な絶対催眠の行使をしている。少ない団員一人一人に「ブリタニア人だろうと民間人を犠牲にするのは駄目だ」「日本人でも民間人を虐殺するような人間は許してはいけない」と思考を擦り込んでいるところである。目を合わせて頭の中で思い描くだけで催眠にかけられるのだ。マジ便利。え? それって洗脳じゃないかって? そうだよ。洗脳しているんだよ。もちろんわかった上でね。

 

 

     §

 

 

 リフレイン。それは麻薬の名、過去に戻った気になれるというところが日本人に受けているらしい。やれやれ、専横なブリタニア人も問題だが、卑屈になっている日本人にも問題はアリ、と。

 

「何とか言ってみろよイレヴンが!」

 

「謝罪しろ、謝罪!」

 

 町を歩いていたらもめ事か。日本人が租界で商売をしていたら、ブリタニア人に因縁をつけられたってところか。と、近くにカレン発見。相手は五人……と。俺はカレンの肩に手をかけて止めた。

 

「ルルーシュ」

 

「相手の人数を見ろ、五人だ。勝てる訳ないだろ」

 

「だからって放っておけるの」

 

「よく見ろ、やられている日本人を……下手に加勢して勝ったら、あの日本人はこれからあそこで商売できなくなる。彼は自分でブリタニアの奴隷を選んだんだ。租界で働くってことはそういうことだろ」

 

「だからって」

 

 俺は前に進んで相手全員を視界にとらえると、催眠をかけた。

 

「あんたらももう飽きたろう、日本人いじめは」

 

「…………」

 

「あーあ、つまんねぇの。ゲーセンでもいくか」

 

 

 

「――エリア11は日本であった頃よりよくなったとも言えるよ。ブリタニアの植民地になったおかげで軍事も経済も以前より安定した。市民権だって手に入る。役所に行って手続きさえすれば、名誉ブリタニア人になれるじゃないか。ま、あとはプライドの問題か」

 

「それで? それがわかっててルルーシュ・ランペルージはどういう考えなの? 何がしたいの?」

 

「黒の騎士団」

 

「――!!」

 

「彼らのような活動も俺はありだと思うよ。とは言っても、彼らがブリタニアの学生を受け入れてくれるかはわからないけどね」

 

「…………」

 

「ま、冗談だ」

 

 そう言って誤魔化す。

 

「じょ、冗談。そう、そうよね」

 

 その場はそれで別れた。

 

 

     §

 

 

 その夜、リフレインの摘発を行った。案の定カレンの母親もそこにいた。それだけではなく摘発の場にはナイトポリス(警察)がいた。事前に原作知識があってサザーランドを持ってきていたので苦戦はしたが制圧することができた。

 カレンと母親の確執は、原作通り解消されたようだ。だが……。

 

「薬の後遺症です。会話はほとんどできません。回復するとしても長い時間が必要です」

 

「判決、出たよ。二十年だって。待ってて、お母さんが出て来るまで変えてみせるから……だから、だから!」

 

 ――こうして、カレンには戦う理由と意思が生まれた。俺はこれを知っていた。だから、手を打たなかった。何もしなかった。……いつか罰を受けるときがくるのだろうか? カレンのことも自分のモノにしようと考えているこのゲスな俺に――。

 

 

     §

 

 

「ん? ブリタニア人……ってなんだディートハルトか」

 

 黒の騎士団の入団希望者を確認している時に、ブリタニア人がいるので何だと思ったらTV局員のディートハルトだった。こいつは混沌を好むあまりいきすぎた行動もとってしまう奴だが、まあ入れても問題なかろう。というか色々使える奴だから入れないとマズイ。原作通りにことが運ばない。問題行動については絶対催眠で解決だ。こいつというより、入団する全ての人間に面通しという理由で会うつもりだから、その時に入団希望者全員に黒の騎士団としての精神を擦り込む。民間人を犠牲にしない。ブリタニア人を差別しない。虐殺行為を許さない。とな。

 

「結構なことだな。入団希望者が増えて」

 

 共犯者のC.C.が楽しそうにそう言う。

 

「ブリタニアは憎いがテロという手段は賛成できない。それが大多数の日本人の意識だからな。民衆が体制側に連絡しないだけでも大助かりさ。キョウトという集まりもナイトメアをこっちに回してくれるって話だ。情報提供も加速度的に増えていく」

 

「その為の正義の味方か」

 

「皆大好きだろう? 正義の味方って奴は」

 

「くく、その表情となりはとても正義の味方とは呼べないけどな」

 

 確かに、今の俺を見た人はこう言うだろうな。変質者! と。裸なんだから当然だ。いつものC.C.との情事タイムの後なのだ。彼女は彼女で情事と引き替えに手に入れたピザを美味しそうに頬張っている。……これでは確かに悪の軍団の首領とその情婦だな。

 

 

 

「すっげえ。これってグラスゴーだろ」

 

「無頼! 日本が改造したやつだって」

 

「黒の騎士団ってすげぇな!」

 

「キョウトの人達、こいつまで」

 

「紅蓮弐式、純日本製のナイトメア!」

 

「――玉城はともかく、井上達まで浮かれ気分か。キョウトは複数のレジスタンスを支援しているそうだな」

 

「はい。その中にやっと私達も入れてもらえて」

 

「違うな、間違っているぞカレン。これはただの試験にすぎない」

 

「そう思ってもらえただけでも凄いことです」

 

「前向きだな」

 

 少し浮かれた様子のカレンに紅蓮のキーを渡す。

 

「紅蓮弐式、君がパイロットだ。カレン」

 

「え? 私が? でも今は人が増えたしそれに紅蓮の防御力なら貴方が」

 

「私は指揮官だ。前線で戦うエースパイロットは君だよ。それに、君には戦う理由がある」

 

 会話内容で大体わかってもらえるだろうが、黒の騎士団に多数のナイトメア・無頼とエース機・紅蓮弐式が搬入された。キョウトからの期待の表れだろう。特に神楽耶はゼロ贔屓だしな。これでナリタでも戦える戦力が揃ったというわけだ。

 

「ゼロ! ちょっといいか? 例のブリタニア人からの情報なんだが……」

 

 と、思っていたら早速ディートハルトからナリタの情報だ。さあ忙しくなるぞ。

 

「週末はハイキングだな、ナリタ連山に」

 

 

     §

 

 

 週末の前に学校を休んでナリタまでやってきた。それというのも山での戦闘で山崩れが起きるからだ。この付近にいる民間人に避難するよう催眠暗示をかけなくては。

 そう意気込んでいたら、拍子抜けするような結果が待っていた。なんとナリタ周辺の民家や企業には既にブリタニア軍から避難勧告が出ていたのだ。既に多数の民間人が避難しているとのこと。これはアニメでは……ああ、記憶にあるな。ほんのちょっとしたシーンだが避難を促すアナウンスが町に流れていた。ちゃんとブリタニア軍もやることやっていたんだな。

 さて、それはともかくとして、俺のやるべきことは避難勧告が出ているのにも関わらず避難していない人達に暗示をかけることだ。……こうして考えると、シャーリーの親父さんが原作で死んだのってルルーシュだけのせいとは言えないじゃん。まあ「避難していなかった人が悪い」なんてアホなことを言うつもりはないが、軍から避難勧告が出ていたならルルーシュが全て悪いと言い切るのも違うだろう。

 ま、考えるのは後だ。今はバリバリ絶対催眠をかけていきますかね。

 

 

 

 頑張って働いたその週末、黒の騎士団を率いてナリタ連山へやって来た。見張りの日本解放戦線のメンバーを催眠状態にして先へ進む。今回は例外的にC.C.を現場へ連れて来ていた。彼女にはやってもらうことが一つだけあるからな。報酬はピザ三回分だ。

 

「C.C.、何をやっている。こんなところで」

 

 地図をながめていたら外をふらふらと出歩くC.C.を見つけた。

 

「やることがあるんだろう」

 

「それは既に説明したようにもっと後での話だ!」

 

 だからうろちょろ歩くなよ。もう!

 

「ルルーシュ、お前は何故ルルーシュなのだ?」

 

「……名前の話か。名前なら新しく名乗っただろう? ゼロと。それがブリタニアに反逆する俺の新しい名前だ」

 

「確かにその名前は新しいものだな。だがルルーシュの名前も残っているではないか。それはどうするんだ?」

 

「黒の騎士団での活動、幹部メンバーとの信頼関係、それらにはまだ俺の過去が必要なのさ。母親を殺されて妹とも生き別れたという哀しい過去がな。それは説得に役に立つ、だから残しているにすぎない。俺は甘さで過去を残したんじゃない。『使える』と思ったから残したまでさ」

 

「…………」

 

「問答は終わりか? それならこっちへ来い」

 

 まったく、不死人様は気まぐれでいらっしゃる。

 

 

 

「ゼロ、本当にやるのか?」

 

「相手はコーネリア、ブリタニアでも屈指の武力を誇る相手だ」

 

 とはいえ、今回の作戦で武力はあんまり関係ないんだけどね。ルルーシュのお家芸、地形を使っての掃討作戦だから。扇は日本解放戦線と協力しないことが不安らしい。まだゼロは完全に信頼されていないようだな。まあいい、ゼロの信用については「その時」がきたら審判されるだろう。

 そうこうしている内にブリタニアの大軍勢が行軍を始めた。

 

「始まったな」

 

「じょ、冗談。冗談じゃねぇぞゼロ。あんな大軍じゃ完全に包囲されちまう。帰りの道が……」

 

「もう封鎖されているな。生き残るなら戦争するしかない。」

 

 その俺の言葉に幹部達が不安を口にする。

 

「確かに、これで私達が勝ったら奇跡だな」

 

「ゼロ! 今更」

 

「メシアですら奇跡を起こさねば信じてもらえなかった」

 

「あのなあ! 奇跡は安売りなんかされてねえっての! ……やっぱりお前には任しちゃいえねぇ!」

 

 これは玉城の言うとおり、奇跡はそう簡単に起きないから奇跡なのだ。俺は懐から拳銃を取り出すと反転させてグリップを前、銃口を自分に向けた。自分を撃て、というように。幹部達が息を飲んだ。

 

「既に退路は断たれた。誰でもいい、この私抜きで勝てると思うのなら私を撃て。黒の騎士団に参加したからには選択肢は二つしかない。私と生きるか! 私と死ぬかだ!」

 

 話している間にもブリタニア軍は日本解放戦線を駆逐していく。

 

「どうした? 私に挑み、倒しみせろ」

 

「ケッ、好きにしやがれ!」

 

「ああ、あんたがリーダーだ」

 

「……ありがとう」

 

 本当にありがとう。今はその小さな信頼が嬉しい。

 俺は無頼に乗り込むと、地形と布陣からコーネリアの位置を読み取った。

 

「さすがだよコーネリア。貴方は優れた指揮官だ。だがそれ故に読みやすい。お前の位置すらもな」

 

 紅蓮弐式に乗ったカレンに指示を出す。ブリタニアの軍人を殺す策の始まりだ。直接手を下すのは団員だが、責任はリーダーであり指示を出す俺にある。団員が殺すのではない。「俺が」殺すのだ。……覚悟を、決めろ!

 

「よし! 全ての準備は整った。黒の騎士団総員出撃準備! ……作戦目的は敵将コーネリアの確保だ!」

 

 そうは言っても、本当にここでコーネリアを確保するつもりはさらさらないがね。仮にやろうとしてもランスロットが突っ込んでくるから無理。今回の目的は黒の騎士団に勝利という成功体験を味わわせることにある。一度でもブリタニアに勝ったという体験があれば組織は大きくなる。団員達も強くなる。

 

「カレン、貫通電極は三番を使う。一撃で決められるな」

 

「はい!」

 

 信頼されているカレンは命令に対して喜んでいるらしい。忠節を感じるぜ。信頼して、その信頼を返されるのは思っていた以上に嬉しい。そうだよな、まずリーダーである俺が団員を信じないとな。

 紅蓮の輻射波動が炸裂した。……少しの時間が経って、山崩れが発生した。いよいよだ。といっても今回はこの山崩れが全てだ。

 

「コーネリアへの援軍は限られている。一気に突き進め!」

 

 敵ナイトメアを破壊しながら進む。背水の陣をしいた我ら黒の騎士団は止まらないぜ!

 

「ゼロはいるのか。いるならこの私と、ジェレミア・ゴットバルトと戦え!」

 

「今貴方に関わっている時間はないんですよ」

 

 お前との接触は少し後だ。と、紅蓮弐式が横合いから突っ込んできた。少しやりあった後、その右腕がジェレミアのサザーランドを捕まえた。輻射波動が炸裂する。機体が破壊され、イジェクションシートが発動してジェレミアが後ろに投げ出される。あいつの場所は把握しておかないとな。俺は後ろについてきていた団員の一人に指示を出すと、ジェレミアを捕捉しておくように伝えた。

 

 よし、全ての条件はクリアされた。後はコーネリアだ!

 




 最近の悩み。皆さんが多くの感想をよせてくれて大変嬉しいです。中にはエロのリクエストもあったり。ただ……贅沢かもしれませんが、一つ希望が。「エロの感想」が欲しいです。他でもないエロSSなのですから、エロについてご意見が欲しいです。このエロは良かったとか、このエロはいまいちとか。使えたとか使えなかったとか。できればでいいのでそういう感想お待ちしております。


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STAGE 9 ナリタ 攻防戦

 また二話連続エロなし。次はエロです。そして二話連続エロなしはもう一回あります。すまぬ。本当にすまぬ。その後は二話に一回はエロですから!


 紅蓮弐式の攻撃でまた一機撃破した。

 

「よし、紅蓮は予定の位置へ! ここは残った者で突破し、コーネリアを狙う!」

 

「はい!」

 

「わかった。いけるぞ俺達」

 

 そうだ。動け。この戦いに勝てれば俺達は本物の闘士になれる。通信がコーネリアの近くに無頼がやってきたことを知らせる。日本解放戦線らしい。ならそれは無頼改か。藤堂と四聖剣がきたか。

 

(奴らなら親衛隊の相手をしてくれるはず)

 

 ……そろそろ、か。奴が出てくるのは。たった一機で状況を変えてくる、向こうのジョーカーが。

 

「コーネリア殿下!!」

 

 大きな声が戦場に響き渡る。コーネリアの騎士ギルフォードか。だが遅い。紅蓮弐式は既にコーネリアの前に立っている! そして俺も、な。俺はアサルトライフルで紅蓮と交戦中のコーネリア機に援護射撃をした。

 

「聞こえるか、コーネリア? 既にチェックメイトだ」

 

「ゼロか」

 

「我々に投降して頂きたい。ちなみに援軍は間に合わない。私達の勝ちなんだよ」

 

 そう、この勝利は俺達黒の騎士団全てでつかみとったものだ。だからこそランスロット、スザクよ。お前の勝ちにはさせんぞ。

 

…………!! 来た、来た、来た、来たァ!! 白兜、ランスロットめ。一直線にこちらに向かって来やがる。この敵めが!

 

「紅蓮弐式は奴を破壊しろ。こいつの突破力は邪魔だ!」

 

 既に黒の騎士団の中ではランスロットのパイロットが抜擢を受けた枢木スザクであることは話してある。カレンにも敵対した時は容赦するなと言い含めてある。お前の思い通りにはさせねぇぞスザク!

 背後を任せたコーネリアがこっちに向かって来る。よし、ここまでだ。ちょうど紅蓮がランスロットのヴァリスを受けて右腕が駄目になったようだ。

 

「――引くぞ!! 全軍、脱出地点に移動させろ。これ以上は消耗戦になる!」

 

 俺は急いで無頼を引かせる。原作のように撃破などさせるものか。コーネリアはエナジーが切れたのかその場に留まっている。ランスロットだけが追ってきた。く、クソッやはりランスロットの動きは滅茶苦茶だ! 簡単に武装を破壊されてしまった。手札を切るしかないか! 

 

「待て! そのナイトメアのパイロット! 私はゼロだ。貴様には勝てん。投降しよう」

 

「!?」

 

 急に投降しようと言われて敵機の動きが止まった。甘いなスザク。もしこれがコーネリアだったら躊躇いなく撃ってくるところだ。俺はコックピットハッチを開き、後ろで待機させていたC.C.を外にだしてやった。

 

「え、あれは。シンジュクの」

 

 更に動揺するスザク。その隙を突いてC.C.がランスロットに近寄った。さあやってやれ! C.C.がナイトメアに触れると。

 

「ルルーシュの言う通り、間接接触だが、まあ何とかなるだろう」

 

 C.C.とスザクが間接的に接触する。この役目は絶対催眠でもやれたが、条件付けが複雑になりすぎるのと、スザクが軍部内で疑われるのを避ける為に原作通りにした。ゼロを追い詰めたところで(絶対催眠で)急に止まったら、またゼロとの繋がりを疑われてしまうからな。ある時点までは原作通りになってもらわないと。俺のエロ計画に支障がでる。

 

「うわああああああああああああ」

 

 ランスロットが無茶苦茶にヴァリスを射撃する。岩や木が壊され、その破片がC.C.に突き刺さった。この野郎! 俺の女によくも!!

 俺はC.C.を抱えるとコックピットに戻り、無頼を発進させた。今日はまだやることがあるからな。報復は今度だ!

 

 

     §

 

 

 C.C.の再生能力はやはり尋常ではなかった。しばらくしてうめき声を上げるくらいには回復した。

 

「やっと呼んでくれたね」

 

 寝言でそんなことを言う。だが俺はC.C.の本名は聞いていない。俺がゼロやランペルージを名乗っているように、彼女にも仮面はある。今更名前なんてどうでもいいじゃないかと俺は思う。

 

「一度しか言わないから良く聞け。……C.C.、ありがとう」

 

 これじゃまるで俺がツンデレみたいじゃないか!

 

 

 

 俺は無頼を操ってナリタの麓にある道路に来ていた。見張っていてくれた団員には催眠をかけて忘れさせた。今頃戦勝に浮かれている仲間の元へ合流している頃だろう。

 

 キィィィィ-!

 

 車、トラックがブレーキを引く音が響いた。そのブレーキの要因となった道の先には、杖を突いて息も絶え絶えな状態のジェレミアがいた。俺は無頼から声を飛ばした。

 

「催眠状態になれ!」

 

 これで車の中の嚮団に繋がるブリタニアの研究者と、ジェレミアは催眠状態になった。

 

「そこで休んでいろ」

 

 俺は後ろに居るC.C.にそう声をかけると無頼から降り、ジェレミアを目覚めさせた。

 

「催眠状態を解除。疲労しているだろうが起きろ。無理矢理にでも起きろ」

 

「……! お、お前は、ゼロぉぉお!」

 

「慌てるな、今仮面をとってやる」

 

 俺は仮面を取り素顔をさらした。

 

「久しぶりだなジェレミア卿。こうして顔をさらして会うのは母上の葬儀以来か。……俺だよジェレミア。故マリアンヌ王妃の息子にしてブリタニア皇子のルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだ」

 

「!? ま、まさか!?」

 

「驚くのも無理はないと思うが本当のことだ。俺がゼロだ」

 

 そうして俺は語った。母の葬儀にもナナリーの見舞いにも来なかった父、日本に人質として送り込んだ父。であるのにも関わらず日本に戦争をしかけ、俺達を見殺しにした父、彼に反逆するためにゼロとなったことを。

 

「そ、そんな。馬鹿な」

 

 ナナリーは日本で平和に暮らしていること。俺もアッシュフォードに身を寄せていること。だがもし見つかってしまったらまた陰謀の対象となってしまう為、ブリタニアの破壊をもくろんだこと。全て話した。……ギアスのことも。

 

「だから、オレンジという言葉には何の意味も無いんだ。そしてその能力、ギアスにかかっていたから、命令どおり貴方は全力で俺を見逃し、その記憶を失ったのだ」

 

「それで……」

 

 さてここからは絶対催眠の出番だ。目を合わせて、ゼロに対する嫌悪感などを薄れさせ、俺への忠誠心を増やしてやる。

 

「殿下! また、こうしてお会いできるとは」

 

「ああ、俺も嬉しいよジェレミア卿。……実はだな、貴方に頼みがあるのだ」

 

 そこで止まっているトラックと、催眠状態になっている研究者達について説明する。ギアス等を研究している機関だということ。ブリタニアでも重要な研究であるので、彼らに拾われて協力すればブリタニアの地位を復権できるかもしれないこと。俺自身ギアスのことについて知りたいので、自分の配下の者を潜り込ませたいと話した。そして研究者達とは別の外部組織、嚮団があること。そこのトップが叔父でシャルル皇帝の兄であるV.V.だということ。彼こそがマリアンヌを殺した人間であること。復讐の為に出来ればそちらの情報も欲しいことも、合わせて説明した。

 

「という訳なんだ。できれば貴君にはこのままこの研究者達に捕まって内部に潜り込んで欲しい。そしていつか嚮団にたどりついてV.V.の居場所を掴んで欲しい。……今更自分の立場にすがって申し訳ないが、ブリタニアの皇子としての命令だ。どうか聞いてくれないだろうか」

 

「…………殿下!!」

 

 ジェレミアは感激し、俺に同意してくれた。よかった。これで、ナリタでやることは無事全部成功した。俺はジェレミアを安らかな眠りに落とすと、研究者達に催眠をかけてジェレミアを拾うこと。ゼロの無頼を忘れることを暗示でかけ、その場を辞した。

 

 さて、次は局地戦で勝利した黒の騎士団の戦勝祝いだ。今回はパァーっとやろう。

 



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☆STAGE 9.5 ヴィレッタ3 & C.C.3

 エロは基本一対一派ですが、こういうのは別腹です。


 今日は念願のダブルご奉仕タイムだ。

 

「ん……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……ん……」

 

「ん……ふぅ……ふぅ……ん……ふふ……どうだ、ルルーシュ。私達二人に挟まれてパイズリされてる気分は……」

 

 ただいま男の夢、ダブルパイズリ中である。ヴィレッタは妊娠を盾に、C.C.はピザの注文と引き替えに、二人に奉仕してもらっているのだ。

 

「ん……一言で言えば……とても、良い……」

 

「はぁ……はぁ」

 

 その一言にヴィレッタの目が少し色を変えた。俺が悦んでいることに若干の喜びを感じてくれているのだろうか?

 

「今日も……たくさん、お前のモノに奉仕してやる」

 

 あらら、本当に奉仕に目覚めたのかな。それなら嬉しいが……まあ十中八九演技で脱出の機会をうかがっているだけだろうな。

 

「ふふふ……感謝しろよ……こんなこと、普通じゃありえないぞ」

 

 それに対してC.C.は上から目線だ。奉仕されているのに……。

 

「ぅん。まあ、感謝しているよ。こんな美人二人のおっぱいを独り占めできるなんて……俺が幸せな男だ」

 

 俺の褒め言葉にヴィレッタが目線をさげる。ヴィレッタはあんまりこういうこと言われ慣れていないのかな? 軍で真面目に勤務していたからだろうか?

 

「ふふ……そうだな。当たり前のことだが、嫌な気分ではない」

 

 むに……むに……むに……むに。

 

「はぁ……はぁ……ん……ふぅ……はぁ……はぁ……あん……んっ……」

 

「はぁ……はぁ……んっ……ふぅ……んっ……はぁ……はぁ……んっ……ふぅ……」

 

「ふふふ……私の胸の中で、ドクンドクンと脈打っているぞ……」

 

 C.C.も少しは興奮しているのか。

 

「それに……凄い……凄い熱くて……胸が、焼けそうだ……ッ」

 

「はっ……ん、ほら……私の胸の柔らかさを感じるがいい……はぁ……はぁ……」

 

「ルルーシュの……これで、感じて……く」

 

 むにゅ……むにゅ……むにゅ。

 

「ん……ふぅ……ふふ、どうだ……? 私の胸は……気持ち良いだろう? 美容にはあまり気を使っていないが、それなりのものだと自負している。そんじょそこらの女のものとは比べものにならないぞ」

 

 C.C.が胸を自慢してくる。

 

「あ……んっ……私、だって。自信はあるぞ……」

 

 ヴィレッタも対抗してくる。……二人を競わせるというのはそれなりに良いことかもしれないな。これからもっとこういう機会を増やすか。

 

「私の方が、その、胸は大きいし……張りだって……負けない」

 

「お前……さりげなく喧嘩売ってきてるな」

 

 確かにヴィレッタの胸は張りがよい。この二人、年上なのはC.C.の方だが(当然)、C.C.の方が肉体年齢は若いはずだが。

 

「ふん、女性の年齢を気にする男はモテないぞ……重要なのはどっちが気持ち良いかだ。ほらルルーシュ、私の方が気持ち良いと言え」

 

むにゅ、むにゅ、むにゅ、むにゅ……。

 

「うぅむ、中々決められないぞ」

 

 こうして二人の胸で挟んでもらっていると、どっちが気持ち良いかなんてよくわからない。C.C.の胸もヴィレッタのぷりぷりおっぱいも、

 

「どっちも気持ち良すぎる……!」

 

「ふん……いいだろう。だったらもっと気持ち良くしてやる……。ん……ちゅ……れろ……ちゅ……れる……ちゅず……」

 

C.C.は舌を出して俺の亀頭を舐めはじめた。

 

「あっ……くぅ……確かに気持ち良いけど……それはもうおっぱいと関係ないぞ……!」

 

「んっ……いいから、お前は大人しく私に奉仕されていろ……ん……ちゅ……れる……れる……ちゅ……くちゅ……ちゅ……れる……れる……。ん……れる……はぁ……亀頭の先っぽから……苦くてヌルヌルした汁が……溢れてきているぞ……こんなものを飲ませるなんていやらしい奴だな」

 

 お、俺のせいじゃねぇ。

 

「うぅ……私も……」

 

「あ、こら……」

 

「ちゅ……れる……ちゅ……ちゅず……れる……ちゅ……れる……れる……」

 

「うぅっ……ヴィレッタ……!」

 

「あむ……んっ……ちゅ……れる……ちゅ……ちゅず……ちゅぅっ……ぷはぁ……ルルーシュの、汁。……良くなってもらいたいから……頑張る。れる……ちゅ……ずちゅ……れる……ちゅ……ちゅずず……れる……ちゅ……れる……」

 

 予想以上にヴィレッタが従順になっとる。雰囲気に当てられたか?

 

「ふん、私だって……。ん……れる……れる……ちゅ……ちゅず……れる……れろれろ……ん……ちゅ……れる……」

 

 C.C.も対抗してきた。

 

「ちゅ……れる……れる……ん……ちゅ……ず……れる……ちゅず……」

 

「ちゅる……れる……れる……ちゅ……ん……ちゅ……れる……ちゅず……れる……ちゅず……」

 

 二人がかりで俺のペニスを舐めまわされる……。

 

「はぁ……んっ……ルルーシュのモノ……私達の唾液で……ベトベトになっている」

 

「ルルーシュのペニス……テラテラって……いやらしく……光ってる……」

 

 淫語も言い始めたぞこのヴィレッタ。

 

「ん……れる……凄いな、色んな体液が混ざり合って……いやらしい味だ」

 

「ずっと……味わっていると……頭が、クラクラする……」

 

 そりゃあ、な。

 

「こんだけ責められればびちゃびちゃにもなる」

 

「それに……舌先に伝わるほど……細かくピクピク震えて……そろそろ射精しそうなんだろ……」

 

「ルルーシュ、先っぽの穴が……くぱくぱしている……」

 

「これだけされれば……俺だってもう限界だ……」

 

「ふふふ……良いぞ……出せ……お前の白くて臭いドロドロをたっぷり出してしまえ」

 

「んっ……出せ……いっぱい」

 

「れる……れる……ちゅ……れる……れる……れろれろ……」

 

「ちゅ……れる……れる……ちゅ……れる……れる……ちゅ……ちゅず……」

 

 駄目だ。もう限界だ。

 

「イくぞ……二人とも……射精するぞ……!」

 

 びゅくっ、びゅくっ、びゅくっ!

 

「んはぁっ!」

 

「ひゃぅぅっ!」

 

「うっくぅっ、ふぅ……ふぅ……ふう」

 

 挟まれたまま、俺のモノは二人の顔や胸をべっとりと汚した。

 

「うん……んん……出ている……ルルーシュの……濃厚な汁が……私にいっぱいかかっている」

 

「ん……ルルーシュ……いっぱい出て……私も……ドロドロになる」

 

「んっ……ちゅる……れる……ん……あん……ん……こく……はぁ……凄い、濃いぃザーメンだ、な」

 

 C.C.が飛び散った精液を舐めとる。

 

「口の中でぷりぷりしたゼリー状のザーメンが絡みついてくるぞ……」

 

「んっ……あむ……んっ……ちゅる……こく……こく……こくん……。ん……苦くて……ちょっとしょっぱいけど……」

 

 同じく舐めとるヴィレッタ。

 

「で、どっちが気持ち良かったんだ?」

 

 まだそれ続いてたんかい。

 

「わ、私は、凄く頑張ったぞ……」

 

 ヴィレッタが負けじと主張してくる。

 

「で、どっちだ?」

 

「うぅ……そんなの決められない」

 

「ふっ……仕方ない……この続きはオマンコの気持ち良さで決めるとしよう」

 

 あらら、C.C.も随分とノってるんだな。

 

「ルルーシュ、お前、まだまだ問題ないだろう?」

 

「はぁ……わかった。二人まとめてお相手させてもらおうかな」

 

 こうして夜は二回戦目へと続くのであった……。

 




 先日、私の後書きに対してエロの感想を書いて下さった方々、ありがとうございました。


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STAGE 10 キョウト から の 使者

 もう一回二話連続エロなしがあると言ったな、すまん。ありゃ嘘だ。
嘘っつーか追加で書いたエロ話を挿入したので二話連続エロなしではなくなったのだ。

 それはそれとして、最終話とその前ではエロがなくなるけどね。更にその前はエロ漬けなので許してくれ。


 前半の大きな山場、ナリタ攻防戦も無事終えられた。山崩れでアニメ通りの効果を発揮できたことにより、俺の戦術眼がルルーシュと同レベルにあることが証明されたのも嬉しい。

 絶対催眠を使えばあの状況でもコーネリアを捕らえることはできたがしなかった。ジェレミアのこともそうだが、局所的な視点ではなく大きな流れを見なければならない。まあ大きな流れというのは原作知識通りだと楽ってことなんだけどね。

 

 戦勝に沸く黒の騎士団。そこにNAC――キョウト――から連絡がくるのはすぐだ。それに奴のこともな。まあそっちは準備を終えているからいつ来ても大丈夫なんだけどな。

 そうやってのんきに構えていたらニュースで報道された。

 

 現場騒然! ○×△□空港で大事件!!

 

 そんな見出しで始まったニュースはとある空港での事件を伝えてきた。どうやら空港で刃物を振り回した男が警察官に射殺されたとのこと。……よっしゃあ!!!!

 

「なっ――!!」

 

 朝食の席で同席していたC.C.が反応した。そりゃあ反応もするだろうな。映し出された容疑者で被害者のその男は自分がよく知る相手なんだから。

 

「刃物を振り回して射殺、か。物騒だな」

 

 しれっとそんなことを言ってみる。

 

「――!? まさか、ルルーシュ貴様」

 

「なんだ? C.C.? この事件がどうかしたのか」

 

 鉄壁のポーカーフェイスで答えてやる。いかにも俺は関係ありませんよーという顔で。だけど疑われるだろうなぁそりゃ。ただでさえ俺は何もかも知っていて怪しいと思われているんだから。

 

 え? 何を言っているのかわからない? 種明かしをすると、射殺された男というのはあのマオだったんだよ。やつがナリタ攻防戦の前後にエリア11にやってくるのは知っていたのだ。であれば簡単に対策できるということよ。

 具体的には、まず奴の「オーストラリアで家を買った」という言葉。半径500mにいる人間の心の声を強制的に聞けてしまう奴が買った家だ。当然周りには人家などない場所に買ったのだろう。であるならば、普段はそこで生活していることは疑いようのないことだ。

 次に、オーストラリアからエリア11への飛行機で、一番搭乗時間が短いルートを検索する。強制的に心の声が聞けてしまう奴のことだ。当然飛行機という密閉空間での時間は、一番短いルートを選択するに決まっている。

 そうしたら後は簡単だ。そのエリア11の到着する空港に行って警備員や常駐している警察官、空港の職員などに絶対催眠でマオという人物、顔や全身の絵(事前に用意)を見せてその男が現れたらカメラのない場所に連行するよう暗示をかけたのだ。銃を持った警官には心臓を狙って銃撃を行ってもらい、倒れ込んだらとどめのヘッドショットもお願いしておいた。そして事後の場に刃物を置いてもらえば、ことは終了というわけだよワトソン君。

 絶対催眠にかけられた職員達の心にはマオだとか姿形は浮かばない。マオの名前や姿を確認して初めて命令が効果を発揮する。だから心を読むマオでも対応できない。特にマオはスザクやカレンのように身体能力が優れていたり格闘技を習っている訳じゃない。三人くらいの人に取り囲まれて連行されただけでもうアウトだ。

 

 さて、それじゃ学校はお休みして、事件を取り扱っている警察署に行きましょうかね。担当刑事などに不自然な点を見逃してくれるよう催眠をかけなくては。あ、検察他色んな人に催眠をかけなくちゃな。やれやれ大仕事だぞ。

 

 

     §

 

 

 マオ関連の事件終了のお知らせ。さて、学生らしく学校へでも行きますかね。

 

「会長、例の書類」

 

「ああそれ、各学年、クラスごとに仕分けしといて」

 

 久しぶりに顔を出した生徒会室。ミレイは元気なようだな。

 

「はいはい、相変わらずですね」

 

 書類を持って外に出るとシャーリーが追いかけてきた。

 

「ルル! その書類の中に、私の手紙混じってない!?」

 

「え? ああ、悪い」

 

「…………ルル!」

 

 シャーリーから一緒にコンサートに行くよう誘われてしまった。まだ彼女の父親について安否を確認してないんだよな。上手くいけば犠牲にはなっていないはずだが……。まあとりあえずOKしておいた。遅れるかもしれないが必ず行くと言っておく。

 

 

 

 さてうってかわって黒の騎士団だ。予想通りキョウトから手紙が届いた。幹部達は喜びに沸いている。

 

「認められれば資金援助もしてもらえる。俺達の苦しい財政も何とかなるだろう」

 

「財政? 私の組んだ予算通りなら問題なかったはずだが?」

 

「そ、それは……」

 

「お、俺のせいじゃねぇぞ。もう俺達は大組織なんだ。人間が増えりゃ予定外の……」

 

 どうやら玉城が新入り達を遊びに連れて行って経費で落としたらしい。こりゃ駄目だな。

 

「ふぅ。とりあえず、会計は扇が仕切ってくれ……玉城、信用して欲しければ相応の成果を見せろ」

 

「お前が言うか! 仲間に顔も見せねぇお前が信用なんて言えるのかよ!」

 

 その話題がきたか。カレンがフォローしてくれるが幹部達の表情は優れない。やっぱ心の奥まで信頼はされてねぇなぁ。

 

「……カレン、ありがとう。だが、その件だが、いずれ時がくれば幹部達には顔を見せるつもりだ。その時がくるまでもう少し待って欲しい」

 

「…………」

 

「ゼロ、俺は……」

 

 不安そうな顔をするなよ、扇。とはいえだ、その時が分水嶺だな。

 

 

     §

 

 

 電話か。

 

「俺だ。ちょうどよかった。もしかしたら行けないかもしれない。その時は悪いが一人で行ってくれないか? 埋め合わせは必ずするから」

 

 ……原作と違い、シャーリーの声は震えていなかったし、彼女の方で用事ができた様子も無い。どうやら父親は大丈夫だったらしいな。

 

 

 

 キョウト行き。原作と違いC.C.ではなく咲世子にゼロの仮面を被ってもらっている。

 

「あ、ここ。富士鉱山」

 

「ってことは、この下にサクラダイトが! 戦争の発端にもなった」

 

「こんなところにまで力が及ぶなんて、やっぱりキョウトは凄い!」

 

 やれやれ、騎士団の連中は舞い上がっているな。キョウトと言ってもそこにいるのはただの人なのだ。恐れることなど何もない。

 

「醜かろう。かつての日本の象徴がブリタニア帝国に支配されているこの風景は。――顔を見せぬ非礼を詫びよう。が、ゼロ。それはそなたも同じこと」

 

 仕切りの向こうから声が聞こえた。

 

「儂は見極めねばならぬ。おぬしが何者なのかを。その素顔、見せてもらうぞ」

 

 ナイトメア、無頼がその物騒な銃口をこちらに向けてきた。脅迫、か。

 

「お待ち下さい! ゼロは私達に勝利をもたらしてくれました。それを……!!」

 

 フォローカレン。ホントに信頼されているなぁ。

 

「黙るのだ。扇という者よ。おぬしがゼロの仮面を外せ!」

 

 扇がゼロに近寄って行く。やはり完璧な信頼、いや盲信かな、は得られていなかったようだ。

 

「すまないゼロ。だが俺達も知りたいんだ。信じさせてくれ」

 

 仮面が取られ、咲世子の姿が露わになる。

 

「君は! 確かこの間入ったばかりの団員じゃないか!」

 

「まことか?」

 

「その通りでございます。キョウトの代表・桐原泰三様」

 

 さすが咲世子、肝が据わっているなぁ。

 

「!? 御前の名を知る者は!!」

 

 桐原の護衛が銃を抜く。そこに俺は自分が乗ったナイトメア・無頼を突っ込ませた。勿論他の無頼を牽制した上で。

 

「ぬるいな! それに、やり方も考え方も古い! だからあなた方は勝てないのだ!!」

 

 コックピットから出てゼロとしての姿を現す。

 

「ゼロ……」

 

「い、いつの間に」

 

 事前に絶対催眠を使って、だよ。

 

「桐原泰三。日本のサクラダイト採掘業務を一手に担う桐原産業創設者にして枢木政権の陰の立役者。しかし、敗戦後は身を翻し帝国の積極的協力者となる。通称売国奴の桐原。しかしてその実態は、全国のレジスタンスを束ねる、キョウト六家の重鎮。面従腹背か、安いな」

 

「貴様! 御前のお気持ちを!」

 

「やめい!」

 

「ふふ、貴方のお察しの通り、私は、日本人ではない!!」

 

「「「え!?」」」

 

「マジかよ。そりゃ顔見せられねぇはずだぜ」

 

 無頼のアサルトライフル発射装置を有線のコードで持ちながら桐原に近付く。

 

「日本人でないおぬしが何故戦う。何が望みだ!」

 

「ブリタニアの崩壊を! 皇帝の死を!」

 

 本当はブリタニアを潰しちゃうと逆にマズイんだけどね。今はそう答えておく。

 

「そのようなこと、できると言い切れるのか? おぬしに」

 

「できる。私にはそれをなさねばならない理由がある! ……貴方が相手で良かった」

 

 俺は今まで封印していた仮面を取り素顔を晒す。

 

「むぉう!」

 

「お久しぶりです。桐原公」

 

「やはり、八年前あの家で人質として預かったおぬしか」

 

「はい、当時は何かとお世話になりました」

 

「八年前の種が実を咲かすか。ハッハッハッ――扇よ。この者は偽りなきブリタニアの敵じゃ。顔をさらせぬのも納得がいった。儂が保証しよう。ゼロについて行け」

 

「ありがとうございます」

 

 これでキョウトから全面的なバックアップが得られる。

 

「行くか? 修羅の道を」

 

「それが我が道ならば」

 

 極上の女を得るためならば、どんなことだってやってみせるさ!

 

 

     §

 

 

 キョウトから帰った俺は、コンサートを見にきていた。やはりナリタの巻き添えは食らわなかったようだな。良かった。100%偽善なんだがそれでもやはり嬉しい。しかしそうするとシャーリーとはキスしないんだよな。……まあいっか。俺の女性経験って偏っているから普通のデートとかどうしたらいいかわからないしなぁ。

 

「今日は誘ってくれてありがとう。シャーリー」

 

「ううん。そんなことないよ。私だって楽しかったし」

 

 マオを殺すことに成功したから、シャーリーにゼロが俺だとバレる心配もない。これで当面の問題は片付いたな。後はC.C.からの疑惑の目をそらすこと、か。

 

 ちなみに、シャーリーを俺のモノにしていないのに特に理由はない。正直シャーリーってそこまで好きでも嫌いでもないんだよね。タイプじゃないというか。ヴィレッタやC.C.のように気が強ければ、無理矢理従えることに情熱を燃やせる。逆にタイプの女性であるミレイとは恋人関係にあるし……メイドである咲世子さんは従ってくれるし……。わざわざ手間暇かけてシャーリーと恋仲にならなくてもいいかなぁ、と。お前何様だよと言われそうだがこれが俺のシャーリーに対する態度だ。告白されたら……その時考えよう。まあ俺の想定通りならその前に彼女達とは別れることになるだろうが。

 

 

     §

 

 

 シャーリーの父親が犠牲にならなかったからといって、民間人に犠牲がでなかったからといって、俺は浮かれるわけにはいかない。今回はたまたま、アニメでそうなることがわかっていたから対処できただけだ。今後の行動では民間人にも犠牲がでるだろう。特に、あの場面では自らそうするつもりだし……。どこまで犠牲を少なくできるか。それは俺がゼロとして行動する以上ついてまわるのだ。

 

「日本解放戦線の片瀬少将か……」

 

 ディートハルトが情報提供してくれた。扇はまごついたことを言っているが、俺は断固として行動する。

 

「ブリタニア軍を叩き、日本解放戦線の人員を吸収する!」

 

 原作ではランスロット、スザクに追い込まれていた場面だ。事前にスザクには暗示を擦り込んである。次の作戦では全力の八割程度の力で任務に当たれと。卑怯? 姑息? 言わば言え。暗示をかける機会があって、追い詰められることがわかっていて自分のカードを切らないなんて甘いことはできない。

 

 今回は港が戦闘の舞台だ。行動の範囲もせばめられている。ミスはできないぞ……!

 

「ゼロ、動かないのかゼロ!」

 

 焦れた扇が切迫した声で言ってくる。日本解放戦線を助けたいんだろうな。

 

「思っていたよりもコーネリアの動きが速い。このままでは救おうとした日本解放戦線と共倒れになる。今は待機だ。それしかない」

 

 適当なことをいいつつ流体サクラダイトを爆発させる機会をうかがう。……今だ!

 

 ゴオオオオオオオオ!!!

 

 派手な音を立てて日本解放戦線のメンバーが乗る船が爆破された。

 

「さすがだな日本解放戦線。いよいよとなって自決するとは!」

 

 しれっとそんなことを言ってみる。外道の極みだなこりゃ。流体サクラダイトの爆発は凄まじいものだった。

 

「パイロットが乗り込む前にナイトメアを海に叩き落とせ!」

 

 と言っていたらコーネリアのグロースターを見つけた。彼女を前にして戦いが始まるかと思ったらランスロットが出てきやがったぁぁああ!

 

「枢木スザク!」

 

 カレンがランスロットに向かった。助かった、なんて思っている場合じゃない。俺ではコーネリアには勝てない。ここは引く!

 

「カレン、気をつけろ!」

 

 引くにしてもあからさまに引いたらコーネリアとスザクの二人がカレンに向かってしまう。ある程度コーネリアを引きつけないと……!

 

「どうしたコーネリア、ゼロは、私はここだぞ!」

 

「ゼロォォオオオ!!」

 

 よし、釣れた。後は俺がどうにかこうにかコーネリアを振り切るだけだ。できる限り味方の方に誘導しないと。

 

 ガツッ

 

 くそ、スラッシュハーケンを右肩に食らっちまった! に、逃げろ逃げろ! き、機体が損傷してっ……!

 

「撤退命令だ。扇、充分な打撃は与えた。ここは撤退するぞ!」

 

 勇ましいことを言った割に、情けなく撤退するようだがこれしかない。

 

「引け! 引けー!」

 

 なんだかいつも引いてばかりだなぁ。計画通りとはいえ流石に気が滅入ってきたぜ。……しっかりしろ、自分! 切り替え、切り替えが大事なんだ。リーダーたるもの組織の先頭に立って頭を切り換えねば! 転身! 転身! 退却にあらず! くそぅ! いつか必ず犯してやるからなコーネリア!

 




「いずれ時がくれば幹部達には顔を見せるつもりだ」


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☆STAGE 10.5 ヴィレッタ・ヌゥ4

 という訳で、感想で要望のあった女性視点です。アーニャのエロと違ってスラスラ書けました。やっぱ愛がなきゃね。愛が。

え? 「この話エロじゃないじゃねーか!」って? さ、作者の中では立派なエロ話なんすよ! エロです!



 始まりは、ただのレイプだった。

 

 その当時の私には、わかっていなかった催眠能力(催眠「術」じゃない。あれはもはや超能力だ)で体の自由を奪われ、私はレイプされたのだ。しかし……。

 

「あ♡ あ♡ ああぁあああああああっ♡」

 

 私は……レイプによってイカされてしまった。イって、しまった。それは初めての経験だった。それまでセックスをしたことはあっても、絶頂に達したことはなかった。だからかもしれない。自分をレイプした相手、学生でテロリストのルルーシュに犯されることも、そう悪くはないかもしれないと思うようになっていった。なってしまった。

 

 そして、今私は

 

「ああうぅっ、はぁんっ」

 

 オナニー、していた。

 

 

     §

 

 

 ことの起こりは二週間前の朝。

 

「ヴィレッタ、今日は朝のお勤めはしなくていい。……というより、これからしばらくの間、俺の相手はしなくていい」

 

「え? …………そう、か」

 

「ああ、そうだ」

 

「………………そう、なのか」

 

 あまりに突然の決定。しばしの間驚きに身をひたした。

 

「ま、待て! それではもしかして私を解放……」

 

「する訳がないだろう。俺がテロリストのゼロだと知っているお前を」

 

 それは確かにその通りだ。しかし、では私は一体どうしたら……。

 

「何、しばらくの間だけだよ。時期が経てばまた相手をしてやるからな」

 

「…………」

 

 一体どういうつもりだと思った。まさかC.C.や咲世子以外に囲う女ができたのかとも思った。(そう、この男は私以外にも愛人が複数いるのだ! 一人で満足していろという話だ!)しかしそんな兆候は見うけられなかった。奴は相変わらずテロリストとして忙しく活動している様子で、女と会っているような甘い雰囲気は見てとれなかった。

 

(まあいい。どんな思惑か知らないが、相手をしないというなら自由に過ごさせてもらうさ)

 

 当初はそう考えていた。気楽に。空いた時間で脱出の計画を練ろうとも思っていた。

 

 数日が経ったころ、朝の行為をしないことに、少しだけ違和感を覚えるようになった。だが気のせいだと、思い過ごしだと片付けようとした。しかし違和感は日に日に大きくなっていった。ルルーシュのア、アレを、口で咥えないことが「おかしい」と感じるようになるなんて。私はそれまで行った行為を思い返すようになっていった。胸や太もも、お尻などでルルーシュのアレをこする日々。だがやっぱり一番思い返すのは口での行為だ。ルルーシュのアレを舐めたい。ぱくっと咥えてじゅるじゅると吸いたい。気持ち良く、してあげたい。

 

(ど、どういうことなのだ!? こ、こんな……!!)

 

 戸惑い。どうしてそんなことを思ってしまうのかわからなかった。始めはルルーシュによる催眠を疑ったが、そんなことを言われた記憶はないのだ。ルルーシュのせいにはできなかった。そのうち、夜も体が疼くようになっていた。夜の行為(セックス)は週に一度ぐらいの割合だったが、しかしそんなペースであっても、抱かれていたのだ。彼の腕の中で、喘ぎ、悶えていたのだ。それがなくなった。毎夜訪れる疼きに耐えるうち、私は次第にこう思うようになっていった。

 

(抱いて……欲しい。ルルーシュの、ぺ、ペニスを入れて欲しい!)

 

 あの逞しいもので貫かれたい、中をいっぱいこすって欲しい。快感を、絶頂を与えて欲しい。いつもしているように腕でぎゅっと抱きしめて、キスを、私の唇を吸いながら、入れて欲しい。甘く、蕩けるような、幸福感に包まれるようなあの瞬間を味わいたい。避妊なんて考えずに、あの熱い精液を一番奥でびゅびゅーっと出して欲しい。子宮で受け止めて、感じたい。

 

「はぁ……はぁ……はぁ」

 

 私は、十日も過ぎる頃には、もうたまらなくなっていた。早く抱いて欲しかった。自分を、見て欲しかった。そしていつも言っているように、恋人同士のように囁いてほしかった。「お前が好きだ」と。

 

 眠れない夜を過ごした。自分から、ルルーシュに申し出てみようか、という考えが頭をよぎった。しかしそんなはしたない真似はとてもできなかった。そのうち、行為の最中にルルーシュが聞いてきたことを思い出した。

 

「自分で触ったことは? オナニーの経験はどうなんだ?」

 

 オナニー。自分で、触る。知識としては知っていた。だがしたことはなかった。したら、気持ちいいのだろうか? そんなことを考えてしまうほどに、私は参っていた。全てがどうでもよかった。ただルルーシュのことを思った。そして……。私は、疼きに、耐えられなくなっていた。

 

 

     §

 

 

「はぁ……はぁ……む、胸を……するのか?」

 

 私は敏感になった胸を触ってみた。最初は軽く、触れる程度に。だがそれでは感じないので、いつもルルーシュがしているように揉んでみた。

 

「ああ……これだ」

 

 この、感触だ。ルルーシュが私にする時はもっと……こう。

 

「はああ……ああ……はぁ……」

 

 その時、私は自分の乳首が勃起していることに気づいた。

 

「いやらしいな、ヴィレッタの体は。ほら、ここはもうこんなに勃っているじゃないか」

 

 行為の最中、ルルーシュが言ったことが思い返された。あいつはいつも……。

 

「こうやって、摘んで……」

 

 きゅっと先を摘んだ。

 

「あぁぅっ」

 

 声が、漏れた。ああ、今私はいやらしいことをしている。ルルーシュにされるのではなく自分で。ああ、もどかしい、ルルーシュがするのとは違うのだ。もっとこう……それに、唇で咥えたり、舌で舐めたりしてくれるのだ。その刺激がない。

 

(し、下も……触って、みようか)

 

 ふと考えついたこと。アソコを、自分で触る。それはとてもいやらしいことに思えた。だがもう我慢できなかった。

 

「あふぅっ」

 

 気の抜けた声。しかし恥ずかしさより快楽を求める気持ちが勝っていた。縦に伸びた筋をなぞる。

 

「ヴィレッタのここ、こんなに濡れているぞ?」

 

 思い出す、ルルーシュの声。

 

「はぁ……あぁ……るるーしゅぅ……」

 

 どうして、どうして触ってくれないんだ。こんな下手な自分じゃなく、ルルーシュに触って欲しかった。愛して、欲しかった。

 

「るるーしゅ、るるーしゅぅ……」

 

 言葉にするともう止まらなかった。私は何度もそこをなぞりながら彼の名前を呼んだ。自分の元へ呼ぶように。

 

「あっ、はぁ……駄目だ……これじゃ駄目だ……こんなのじゃ……」

 

 包皮に包まれた淫豆も刺激した。ためらったが、秘穴にも指を入れてみた。全てルルーシュが自分にしてくれたように。だが駄目だった。ルルーシュのようにはできなかった。彼のように気持ち良くなかった。あいつがしてくれたら、もっともっと気持ちいいのに、何故自分の指では感じられないのか。

 

 私は、間違っていた。する前はこれを、オナニーをすれば抑えられると思っていた。でも実際は逆だった。すればするほどルルーシュのことが思い出され、実際にしてくれた彼の愛撫との違いに落胆するばかりだった。彼を、求める気持ちが強まっただけだった。

 

 そうして、何度かの夜を過ごした。自分の部屋を訪れるルルーシュを何度も想像した。朝起きた時に、ルルーシュが自分に奉仕をするように言ってくれないかと期待した。でも駄目だった。彼は自分を抱いてくれなかった。

 

(どうしてなんだ。どうして! もう、私には飽きてしまったのか!? もう、抱いてはくれないのか!?)

 

 彼を求める気持ちが日増しに大きくなっていった。彼に抱かれたかった。他の誰でもない、ルルーシュに。

 

 そして、その夜が訪れた。

 

 

     §

 

 

「ああうぅっ、はぁんっ……ああ……だめだ……せつない……るるーしゅ、るるーしゅ……」

 

 私はその夜もオナニーしていた。その時、

 

「ヴィレッタ」

 

 彼の、声。

 

「はっ、る、ルルーシュ!」

 

 わずかに開いたドアの隙間から、彼がこちらを見ていた。偶然なんかじゃない。それは期待の現れ。ルルーシュに見つけて欲しくて、ほんの少しだけドアを開けていたのだ。そして期待通り、彼は来た。

 

「あ、ああ……ルルーシュ。ルルーシュッ!」

 

 私は体を隠すことなんか考えもつかなくて、ただ彼の名を呼んだ。して、欲しかった。

 

「何をしていたんだ? ヴィレッタ」

 

 彼はその秀麗な顔に薄く笑いを張りつけながら近づいてきた。

 

「そ、それは……」

 

「ふふ、素直に言えば何かご褒美をやるぞ?」

 

 ごほう、び? それは、それなら……っ!!

 

「わ、私は、お、お、オナニーをしていたんだ……さ、最近の夜は、ずっと……ずっと、お前を想って、していたんだ」

 

 全てを告白していた。思っていたよりもずっと、スムーズに言葉は押し出された。

 

「そうか、俺を想って、オナニーをしていたのか、ヴィレッタは」

 

 もしかしたら彼に蔑まれるかも知れないと思った。だがそれでも構わなかった。彼に触れられるのであれば、蔑まれていても良かった。

 

「ここのところ、ずっとしていなかったものな? 我慢、できなかったのか、ヴィレッタ?」

 

「あ……ああ……もう、我慢……できなぃぃ……ルルーシュ……わたしをだいてくれぇ……」

 

 哀願していた。全てをかなぐり捨てて求めていた。

 

「わかった。してやる、おいで、ヴィレッタ」

 

 彼はベッドに乗ると、私に向かって両腕を広げた。私は、そこに、飛び込んでいた。

 

「ああ……あああああ……るるーしゅ……るるーしゅ……」

 

 抱きついていた。彼の体に。そこにはもはやクラブハウスからの脱出や、軍に戻ることを考える軍人のヴィレッタ・ヌゥはいなかった。そこにいたのは、ただ一人の牝だった。

 

「よしよし、悪かったなヴィレッタ。すっと放っておいて……ん」

 

 キス、されていた。優しく。だけど私は物足りなくて、ルルーシュの口内に舌を差し入れていた。ルルーシュの舌を感じた、柔らかくて、温かくて、でもちょっとだけざらっとしたそれに自分の舌を絡めていた。

 

「んちゅっ……ちゅぷっ……れろれろ……るちゅっ……ちゅぱ……るるーしゅ……」

 

 もはや思考は完全に蕩けていた。ただ、彼を求めていた。求めたかった。

 

「ふふ……ヴィレッタは可愛いな……んっ……ぴちゅっ……んぅ……」

 

 可愛いと、言われた。それだけで胸が喜びに満たされた。頭を、優しく撫でられる。私は自分からルルーシュの手に頭を摩り付けていた。もっともっと甘えたかった。キスを交わしながら、体をぎゅーっと抱き合う。胸が彼の胸板に潰されて刺激される。と、自分の股間にルルーシュの固いアレが当たっている感触がした。ああ、これだ。ここ何日かずっと欲しかったもの。それがここにあった。

 

「るるーしゅ……してくれ……わたしを、だいてくれ……せっくす……したい……」

 

 おねだりしていた。普段の自分なら絶対に言わないことを、言っていた。

 

「わかったよ、ご褒美をやるって約束だものな。ヴィレッタの希望通りしてやるぞ」

 

「きぼうどおり……それなら……ぎゅって、ぎゅってだきしめてくれ……そのまま……して」

 

「ん、抱きしめながらして欲しいんだな。わかった」

 

 ルル―シュは私を押し倒すと、ショーツだけを剥ぎ取ってすぐに入れてくれた。固いペニスが一気に私の中へ入った。

 

「あああああああああぁぁぁぁっっ!!!」

 

 それだけで、私はイってしまった。あまりに待ち遠しくて、気持ち良くて。

 

「なんだ、もうイってしまったのか」

 

「あはぁん……す、すまない……」

 

「ん、しばらくぶりだものな。何回でもイっていいぞ」

 

 優しい言葉。彼の腕が私に絡みつく。私も、彼を抱きしめる。

 

「あっ、うれしい……るるーしゅ……もっと……して……」

 

「ああ、何度だってしてやるぞ」

 

 そうして体の中心を貫かれる。ペニスが膣襞をめくれあがらせる。固い棒が奥にある子宮をつつく。

 

「んっ、きもちぃぃ……すごくすごくきもちいい……るるーしゅの……ぺにすが……」

 

「そんなにいいのか?」

 

「ああ……すごいんだ……からだのおくをつらぬかれて……こすられて……たまらないぃ……」

 

「俺も気持ちいいぞヴィレッタ……お前の中……凄く熱い……蕩けそうだ……」

 

「あ……るるーしゅも……きもちいいのか……? もっと……わたしで、きもちよくなってくれ……」

 

 奉仕の言葉が素直に口をついて出る。もうこれ以外のことは考えられなかった。ルルーシュに抱きしめられて入れられている。それだけで私は幸福だった。満たされて、いた。

 

「あっ、あぁ、あああああん!!!」

 

 そうして数え切れないほど私は達した。体だけじゃなく心も彼の虜になっていた。だけどそれに反発する心は生まれなかった。ただ、感じていた。もしかしたらこれが、「愛おしい」という気持ちなのかもしれない。私は頭の隅でそんなことを考えていた…………。

 

 

     §

 

 

「んっ……ちゅっ……ぢゅうう……はぁ……すごい……るるーしゅのぺにす……まだおおきい……」

 

「ふっ、うっ、た、確かに、満足するまでしようと言ったが……こんなにするとは思わなかった」

 

 既に外は明るくなっていた。だけど私は止まらなかった。もっともっと欲しかった。

 

「ああ、うう……ヴィレッタ……そろそろ、出そうだ……」

 

「ひいぞ……るるーしゅ……だしてくれ……わらひのくひに……いっぱい……せーえきだしてふれ……」

 

 何度出しても萎えない素敵な彼のモノを、待ちわびたように口で奉仕していた。

 

「うっ……出る、出るぞヴィレッタ」

 

 どくっ、どくっ、とくん……。

 

 私の口の中いっぱいに射精される。ルルーシュの精液で満たされる。私はそれを、喉をならして全て飲み込んだ。彼の精液は、不思議ととても甘く、美味しく感じられた。

 

「るるーしゅのせいえき……おいしい……」

 

「……………………まさかここまでになるとはな」

 

「ん? なにかいったか?」

 

「いや、なんでもない。ありがとう。嬉しいよヴィレッタ」

 

 彼が私の頭を撫でてくれる。もっともっとしよう。いっぱいしてあげよう。私は彼のモノなのだから……。

 

 

 

 ――彼女は気づいていなかった。朝の奉仕がなくて口寂しいと思うことも、セックスできなくて体が疼くのも。実際に口奉仕して精液を美味しく感じたことも、全てルルーシュが目を合わせてかけた催眠のせいだと言うことを。但し、オナニーについては催眠のせいではなく自分の意思で行っていたが――

 

 

 

「あ……るるーしゅ……またおおきくなった……」

 

「ふぅ……もういいや。このまま一日中していようか。ヴィレッタ」

 

 私は、幸せだ。




 書いてみて、これは自分には向いてないな、という思いと。これはこれでいいな、という興奮を同時に味わいました。どういうことかと言うと、私は「女性をヤる男」でいたいのです。女性視点なんて書いていたら私が「女自身」になってしまう。だから向いていないなぁと。けれどそれはそれとして、書きながらかなり興奮しました。こんな素直で落ちきったヴィレッタが書けて満足です。感想でアイデアをだしてくれた方、ありがとうございます。もしかしたら別の女性でも書くかも知れません。ただC.C.は無理! 百年単位で生きている彼女の思考はトレースできません!


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STAGE 11 騎 士

 いつものようにランキングを巡回していたら、R-18というリンクを見つけたのでクリックしたみた。そしたら週間ランキングでこのSSが一位になっていた。

 あ、ありのまま、今起こったことを話すぜ。「ランキングを見ていたと思ったら俺の作品が一位になっていた」な、何を言っているのかわからねーと思うが、俺も、何をされたのかわからなかった。頭がどうにかなりそうだっった。絶対催眠だとかギアスだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……。


「ユーフェミア副総督に会いたいって?」

 

「そうなのよ。ニーナったら河口湖の件以来あの人に夢中で。助けられたーって」

 

 やれやれ。一途な思い程やっかいなものはないな。まあ後で俺が粉々にぶち壊すんだけどな。先に謝っておこう。ニーナ、すまん。君の幸せは幻想のようにぶち壊される運命だ。

 

 しかし、ユフィか。そろそろ騎士の件が話に上がるころだな。と、なると藤堂が捕まるのももうすぐか。ストーリーの流れ的にこの辺りはマオ一色だからな。それが終わったら藤堂救出とスザクの騎士就任。そして神根島か。あの島に行けば二番目にやっかいな案件が片付く。

 いや、あの島に行けるのかどうか、それは審判の結果次第……か。

 

「ルルーシュ、私ま~たお見合い。今度は逃げられないかも」

 

「……いざとなったら俺の名前を出してもらっても構いませんよ。全ての責任は俺がとりますから……とはいえ、貴方はそれをしないでしょうがね」

 

「……そうね。それは私もしないかな」

 

 ミレイの性格ならそうだろうな。

 

「まあ、そうでしょうね。だけど安心していいですよ。今回の相手は一風変わった人です。婚約が結ばれたとしても上手くいくことはないでしょう」

 

「何? 何か知ってるの?」

 

「ちょっとした予言です。まあ気休め程度に考えてみて下さい」

 

 俺の計画通りなら、ミレイは後一年もしないうちにブリタニア本国に戻ることになる。だがその時見合い相手のロイド・アスプルンドはエリア11に……日本に残ることになるだろうから婚約は破棄されるだろうな。そしてその後は……。俺とミレイはどうなるかな。原作のミレイのその後を考えると、この世界でもそうなる可能性が高い。彼女は自由人だからな。誰も彼女を縛ることなどできない。

 

 

     §

 

 

 黒の騎士団の組織作りは順調だ。ブリタニア人のディートハルトが予想以上に有能だった。紅蓮弐式の慣熟訓練も進んでいる。トウキョウ租界での絶対催眠もはかどっている。ブラックリベリオンまでの準備が進んでいる。後は中華連邦との連携……これは腹心の咲世子を向かわせる予定だ。インド軍区とキョウトとの調整も済んだのでラクシャータももうすぐ加わってくれる。

 ラクシャータか……微妙にタイプなんだよな。でも犯してもヘラヘラしているイメージしか浮かばない。へこませようとしてもへこむタイプではないだろうからな。頑張って絶対催眠を使ってもちょっとしたセフレ程度の関係しか築ける自信がない。

 

「ルルーシュ、マオのことは……」

 

「ふぅ、オーケイ。C.C.。認めよう。彼を殺したのは俺だよ。絶対催眠を使ってな」

 

 C.C.からの追求は結局かわせなかった。彼女が本来嫌がっている俺との情事まで使って聞きだしてくるとはな。ハイソウデス、タダイマ賢者タイムチュウデス。

 

「やはり……」

 

「奴を放っておけば俺がゼロだということがばれるからな。それも驚くほど簡単に。心を読む能力……やっかいなんてもんじゃない」

 

「だから先手を打って殺した……理屈はわかる、がどうして奴の存在を知った? それにあの空港に来るというのもどうやって予想できた?」

 

「殺したことは認めよう。だがそれを話すことはできない。……そうだな。例えば俺がお前にその額のコード……不老不死の証しを宿す前の人生を聞いたとしよう。お前は答えるか? ただの人であった頃の自分、前のコード保持者から能力をもらった後の人生、そしてコードを受け取った入れ替わりの時のこと……」

 

「…………」

 

「な、聞かれても答えられないことというのはあるだろう? 俺にもそれがあるというだけの話さ。だからマオのことも知っていたし、他の色々のことも知っている。だか話すことはできない」

 

 マオを殺したのは俺がゼロということがバレる以上に、俺が転生人であるとかこの世界がアニメとして作られたということを明かすわけにはいかなかった、というのもある。

 

 マオがこないからスザクの父親殺しも俺にバレない。そのことでスザクが俺をゼロとして疑うこともない。マオを殺せてほっとしている自分がいたことに気づいてちょっとへこんだ。そりゃ俺はエロのことならどんな外道にもなる覚悟でいたが、人を殺してほっとするなんて俺も行き着く先に行き着いた感がある。

 

 休憩中に扇から連絡が入った。

 

「……わかった、引き受けよう」

 

 予想通り藤堂が囚われの身になった。救出に出向く必要がある。いよいよクライマックスだな。原作ではスザクをナナリーの騎士にしようとして失敗していた場面だ。

 

 

     §

 

 

 四聖剣、藤堂の部下四人を迎えて藤堂鏡志朗を救出する為の準備中なう。ラクシャータ博士がようやく到着した。褐色の肌が綺麗だな。是非白いモノをぶっかけたいところだ。

 

「キョウト土産よ」

 

「あの、本当にこんなので連動性上がるんですか?」

 

 ようやくカレンにパイロットスーツが渡った。いいコスチュームだなぁ。是非バックスタイルで犯したい。……ゲスな思考ばかりですまん。

 

 

 

 さて襲撃だ。四聖剣は月下という新型に乗っている。すごい運動性だな。これほどとは思っていなかった。俺は藤堂が捕らわれているであろう留置場の壁側に到着した。さて、藤堂は……と。

 

「奪われる前に始末しろとの上からの命令でね……何か言い残すことはあるか?」

 

「一度は捨てた命だ。惜しくはない」

 

「ならばその捨てた命、私が貰おう!」

 

 華々しく俺登場! いや実際は壁を破壊して結構えぐいことになっているけどね。

 

「藤堂鏡志朗、七年前の戦争で唯一ブリタニアに土を付けた男。会いたかったよ」

 

「お前も私に奇跡を望むのか……」

 

 うんざりした様子の藤堂さん。八年ぶりの再会だが、変わっていないな。

 

「アレは奇跡などではない。情報収集を密に行った戦術的成功だ。だからお前が欲しい」

 

「もういい……私は」

 

「甘えるな! お前は責任を取らなければならない」

 

 せ、責任をとってよね! とか言うと別の意味みたいだな。

 

「エリア11の抵抗運動が他のエリアに比べて激しいのは、日本が余力を残したまま降伏したからだ。厳島の奇跡という夢の続きを見せないままに」

 

「私の、せいだと?」

 

「そうだ。人々が奇跡という夢を抱いている。あがき、もがけ、藤堂。みっともなくあがいて戦い抜くのだ。奇跡という名前がボロボロになるまでな」

 

「そうしてこそ初めて日本は敗戦を受け入れられると?」

 

「希望を抱いている民衆にこそ、それが必要だ。もっとも、私はそれを正夢にしてしまうだろうがな!」

 

 藤堂が笑った。どうやら説得できたようだ。

 

 

 

 爆発する監獄、走るナイトメア。……ようやくここまでの破壊活動を行えるようになったか。

 

「中佐!」

 

「お帰りなさい藤堂さん」

 

 無頼のコックピットから出た藤堂が彼専用の月下に乗る。よし、これで……。

 

 シュガッ。

 

 来たか、ランスロット!! この映像はリアルタイムでTVに流れている。化けの皮を剥がしてやるよ!

 

「全機、距離をとれ! 奴、ランスロットの動きには一定の癖がある。最初のアタックは正面から。フェイントをかけることは絶対にない。躱されたら、次の攻撃を防ぐ為、すぐに移動する。移動データを読み込め!」

 

 よし、予想通り!

 

「そう、その場合は後方に距離をとる、座標はそこだ! これでチェックだ!」

 

 藤堂の月下が放った三段突きからの切り上げで、コックピットが剥き出しになった。――枢木スザク!

 

「スザクくん、なのか」

 

 藤堂には情報を渡していないので驚いているな。だが黒の騎士団、カレン達には既に周知の事実だ。動揺はない。藤堂とスザクは何か会話をしながら斬り合っている。四聖剣の同時攻撃もハーケンブーストで対処された。だが……もう。

 

「これ以上は援軍が来る! 白兜、ランスロットにこだわるな。スモークを展開しつつ逃走だっ!」

 

 ……今頃ユーフェミアがスザクを騎士とすることを発表している頃か。俺達はまーた逃走だよ。だがそれもこれまでだ。次からは見ていろよ!

 




 ずっと原作通り逃走や敗走が多かったですが、次からちゃんと原作乖離しますので、ご辛抱下さい。


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☆STAGE 11.5 ヴィレッタ5 & 咲世子2 & C.C.3

 せっかく性奴隷や愛人が三人もいるんだから、三人とのエッチを書いたれ、と思って書いたらこんなことに。台詞、誰のが誰のかわかりづらいっすよね。……精進します。


 今日も今日とて淫蕩にふける毎日。最近は黒の騎士団の活動が激しくなってきているので心休める時間も大切なのだ。

 

「ヴィレッタ……入れるぞ」

 

 俺は充分に愛撫したヴィレッタのオマンコに突っ込んだ。というよりヴィレッタが俺のモノを咥え込んだと言った方が正しいか。ヴィレッタが上だもんな。

 

「あああっ! はぁ……んっ……はぁ……はぁ……んっ……ふぅ……はぁ……はぁ……んっ……くぅ、はぁ……」

 

「相変わらず……ヴィレッタのオマンコは気持ちいいな……俺のチンポ……締め付けて離さないぞ……」

 

「あん……はぁ……ん……だって……私も……凄く……気持ち良い、から……」

 

 あんた誰? と言われそうなほど甘い言葉を言っているのは俺の腰の上に乗っているヴィレッタだ。彼女も丸くなったなぁ。やっぱりあの焦らしプレイの日々が効いたのだろう。ヴィレッタは俺の顔に背中を向けて、ベッドに横になっている俺に上から乗っている。

 

「んちゅる……ここ……舐めると……もっと良くなるぞ……ん……れる」

 

 ヴィレッタの秘部に舌を這わせるC.C.。

 

「はぁ……C.C.……そんな……舐めたら……うぁ」

 

 うめくヴィレッタ。

 

「うぉ……確かに、締め付け強くなった……!」

 

「ん……ヴィレッタさんばかり責めていたんじゃかわいそうですわ……ルルーシュ様のオチンチンも……わたくしが……んちゅ……こうして……」

 

俺の竿に口元を近づけ刺激してくる咲世子。

 

「あぅっそれは……」

 

「くぅう……ルルーシュのが……私の中で……ピクン、ピクンって……震えているぞ……」

 

「ん……れる……ふふ……効果はあるみたいですね……もっと……刺激してあげますわ。ちゅ……はむ……んっ……ちゅ……ちゅず……れる……ちゅ……ちゅず……」

 

「ちゅる……れる……ふふ……ヴィレッタ、クリトリスの皮を剥いて直接刺激したらどうなるだろうな」

 

 ヴィレッタを下から貫いてそのチンポに咲世子とC.C.がキスをしてくれている。凄い状況だ。今回は三人としてみようというコンセプトだ。もちろんこの後二人にも挿入する予定だ。

 

「そ……そんな……直接なんて……だめだ……」

 

「ん……こうやって……ちゅ……れる……舌先で突いて……」

 

「はぁんっ♡」

 

 ヴィレッタが可愛い声で喘いだ。だがそれを出したのが俺のモノではなくC.C.の舌だと思うと少し悔しい。

 

「ほぅら……ビンビンに勃起したクリトリスが出てきたぞ。これを直接……んっ……ちゅ……れる……れる……」

 

 声で大体わかるだろうが、一方的に翻弄されているのがヴィレッタ。楽しそうに、おちょくるようにしてくるのがC.C.。真面目に奉仕してくれているのが咲世子だ。

 

「はぁ……あんっ……んっ……ふぁ……あぁん……はぁ……はぁ……はぁ……あん……んっ」

 

「ちゅる……れるちゅ……ん……くちゅ……じゅれる……」

 

「はぁ……ん……だ、ダメだ……こんなの……変になるぅ……」

 

「変になったって平気だ。俺も一緒に変になってやるからさ」

 

 変になりそうなヴィレッタに優しく囁く。

 

 ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ……。

 

「はぁっ……んっ……ふぁ……あ……んっ……ふぅ……はぁ……はぁ……」

 

「ん……ヴィレッタさん……凄く興奮してる……ルルーシュ様のオチンチン、ヴィレッタさんの愛液でビショビショです……はぁ……ん……ちゅ……凄い……」

 

「はぁ……うぅ……だって……本当に、中……こすられて……襞が全部……持ってかれてしまうくらい……激しいんだ……」

 

「ふふふ……ヴィレッタに喜んでもらえて嬉しいよ」

 

 一番愛情度の低いヴィレッタを三人がかりで責めようというのが今回のコンセプトだからな。いや、愛情度が一番低いのはひょっとしたらC.C.の方か? ヴィレッタはもう完全に堕ちている感があるもんな。

 

「ん……ちゅ……れる……ルルーシュ様のオチンチンなのに……ちゅ……ヴィレッタさんの愛液の味が混ざって……とっても、いやらしい匂いと……味です……」

 

「ちゅ……れる……んふ……ヴィレッタのアソコも……もう……ぐちゃぐちゃだな……」

 

 ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ……。

 

「はぁ……んっ……はぁ……あぁ……んっ……ふぅ……はぁ……はぁ……」

 

 喘ぐヴィレッタ。

 

「んちゅ……ちゅる……れる……ちゅ……ちゅず……れる……れる」

 

 茶化すC.C.。

 

「はむ……ん……ちゅ……れる……ちゅ……れる……ちゅず……ぺろ……れろ……」

 

 舐める咲世子。

 

「はぁ、ん……ふふ……三人とも……いいぞ……」

 

「ちゅう……ちゅ……くちゅ……れる……れる……ちゅず……ちゅ」

 

「ちゅ……ちゅう……れる……あむ……ちゅず……ん……れる……ちゅ……」

 

 三人の行為によって……俺は徐々に射精へと誘われていく。

 

「はぁ……ふぅ……んっ……はぁ……はぁ……ん……あぅ……んっ……はぁ……はぁ……」

 

「ちゅ……ん……はむ……ちゅ……ん……れる……ちゅ……れろ……ぺろ……れる……ちゅ……ちゅず……れる……ちゅ……ちゅ……れる……」

 

「ん……くぅ……ヴィレッタ、俺……そろそろ射精するぞ……」

 

「はぁ……はぁ……ん……で、出るのか……?」

 

「あぁ……出すぞ……このままオマンコの中に射精するから……」

 

「あ、あああ。それ、は……。その……今日は……んっ……危ない日なんだ……中に出されたら……はぁっ……んっ……妊娠、してしまう……」

 

「……いいよ。妊娠して……俺は、ヴィレッタを孕ませたい……」

 

「はぁ……ん……で、でも……」

 

「いいだろう……?」

 

「あ……んっ……はぁ……お、お前は、迷惑じゃないのか……?」

 

「俺? 俺は平気だ。もう一人くらい頑張って養ってやる」

 

 っつーかヴィレッタの立場からしてみれば学生で、かつテロリストで総督殺害犯の子供なんて絶対にお断りだと思っていたのだが。もうそんなことどうでもいいくらい俺に夢中になってくれているのだろうか?

 

「だから……産んでくれないか、ヴィレッタ。俺の子供……産んで……」

 

「ん……はぁ……はあ……わ、わかった。ルルーシュ。はぁ……はぁ……んっ……孕ませてくれ……」

 

 元々原作でも扇になびいてしまったのだし、囚われの身になった相手を思う傾向にあるのかもしれない。

 

「ルルーシュの精液で……妊娠させてくれ……」

 

 だからってこれは極端だと思うが。まあ本人がいいって言っているんだ。遠慮せずにやろう。

 

「んっ……くぅ……いいぞ……孕ませるぞ……! ヴィレッタを絶対に妊娠させるために……一番奥で出すぞ……!」

 

「んんっ……あぁん……はぁ……はぁ……はぁ……んっ……はぁ……はぁ……!」

 

「でる、でる……くっ……ヴィレッタを……孕ませるぅ!」

 

 ドクン、ドクン、ドクン!

 

「ひゃぁ! うぅんっ! 出てる……奥……子宮の所で……ルルーシュの濃いぃ精液出てるぅ……あ……んんっ……こんなの……絶対妊娠してしまう……私……ルルーシュの子供……孕んでしまった……」

 

「ん……ちゅる……おい……ルルーシュ……」

 

「ヴィレッタさんばかり、ずるいです……ちゅ……んっ……無視、しないでください……」

 

 C.C.が俺を責めるような口調になったかと思えば、咲世子も欲しがりはじめた。ひょっとして……C.C.も?

 

「別に無視したつもりはないぞ。この後二人にも存分に射精するつもりだしな」

 

「ふふ……その歳でこんな風に女を妊娠させたいだなんて、お前は変態だな」

 

「私がルルーシュ様の性教育を担当したので、少しばかり責任を感じます……」

 

「ヴィレッタはどう思っているんだ?」

 

「私は……不思議と嫌悪感がないんだ。これが、幸福感というものなのかもしれない……もしかしたら、女としての幸せなのかもな」

 

「……ということだ」

 

「ふふふ……別に私とて、嫌な訳ではない」

 

「ん……私も、ルルーシュ様の子供なら」

 

 爛れた関係もここまでくるともはや末期だな。でも、それでもいいんだ。俺は……エロいことをする為に、ここに生まれたのだから……。

 




 主人公が何か悟ってるー! (ガビーン)


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STAGE 12 告白

 初めての独自サブタイトル。ここから原作乖離していきます(遅すぎ!)。


 ようやく藤堂という戦術も戦闘も任せられる人材が手に入った。ラクシャータという技術者も。それを踏まえて組織を大幅に再編成した。……これでいよいよ俺という存在が試される時がきた。

 

「ゼロ、幹部メンバーだけを集めて話しって、一体なんなんだ? そろそろ組織の改変について発表があると思っていたが……」

 

 会議場には扇グループ、情報担当ディートハルト、戦闘幹部藤堂と四聖剣、技術主任ラクシャータがそろっている。藤堂と四聖剣はついこの間加入したばかりでまだ正式な役職は与えられていないが、近日中に行う再編成の結果についての発表、その前に既に内示してあるので幹部として集まってもらった。

 

「これまでずっとごまかしてきたことだ。……私の正体だよ」

 

「「「!?」」」

 

 まずは前置きからするべきか。

 

「今までずっと隠していた私の素顔を見せようと思う。だが、もしこの中に私の正体を知りたくない、私が誰であろうと構わないという者がいたら退室してくれ」

 

「……そういうことなら私は退室します。ゼロ、私にとっては貴方がどんな人物であれ、私に見せてくれるものには変わりがないのでね」

 

「ケッ、ブリキ野郎が」

 

 ディートハルトが退室を申し出た。それに対して玉城が毒づく。少しは仲良くやろうという気持ちがないのかお前は。

 

「…………退室するのはディートハルトだけか。ではよい。扉のロックはしたな? それでは仮面をはずそう」

 

 葛藤がなかったと言えば嘘になる。それでも俺は、仮面を取り素顔を見せることが誠意だと思った。それに勝算がないわけではない。「ブリタニアの学生」だと知っても命を賭してくれた卜部、「皇帝の実子、皇子」だと知っても味方になってくれたカレン。そういった存在も原作にちゃんといたのだ。だからそこまで分の悪い賭けだとは思わない。実際アニメを見ていた視聴者達だって、行動が外道だったり卑怯だったりする原作ルルーシュを応援していたではないか。中途半端にブリタニアの学生とか、皇子とかだけを知られたら反発されるかも知れないが、全て、本当に全部の事情を知ったら味方になってくれる団員だっている、と俺は思う。――だから!

 

 俺は、封印していた仮面をとり素顔を見せた。

 

「!? 嘘、なんで!?」

 

「ブ、ブリタニア人!?」

 

「まだ少年じゃないか!?」

 

 素顔を見た幹部メンバーの反応は大体予想通りの驚愕だった。カレンは一人違う驚きに身をすくませている。

 

「ル、ルルーシュ、そんな、なんで。嘘よ」

 

「カレン、彼を知っているのか?」

 

「まずは自己紹介をしよう。私の名前はルルーシュ・ランペルージ。そこの紅月カレン――租界ではシュタットフェルトを名乗っているが――のクラスメイト、同じ私立アッシュフォード学園に通う学生だ。そして見てわかる通りのブリタニア人だよ」

 

「学生!?」

 

「ブッブリタニア人だと!?」

 

「あらまぁ」

 

 まずは段階を踏んで現在の身分を明かす。次に本当の名前もだ。

 

「だがそれすら偽りの経歴! 私の本当の名前はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。現ブリタニア皇帝シャルル・ジ・ブリタニアを父に持つ、ブリタニアの第十一皇子だ」

 

 その一言に、驚愕に沸いていた会議場内は静まり返った。ブリタニア人と知られれば驚きもするだろうが、いきなりブリタニア皇帝の息子だと言われたらあまりの突飛さに脳がついていかなくなったようだ。これも予想通り。

 

「この顔でお会いするのは久しぶりになりますね。お久しぶりです藤堂さん」

 

 藤堂に再会の挨拶をする。

 

「君が……そうか。君か。君がゼロだったのか」

 

「藤堂さん、彼を知っているんですか?」

 

「ブリタニアの皇子、だって!? それじゃあ俺達は」

 

 騙されていたのか、と続きそうになる言葉を遮って、俺は目の前の机を大きな音を立てて叩いた。バン! と大きな音が響いて再び場に静寂が訪れる。

 

「静かに!! まずは俺の話を聞いてくれ。裏切られていたと思う者もいるだろう。だがその前に、話を聞いてくれ。この場から去るのも糾弾するのもそれからにしてくれ!」

 

 そうして俺は語り始めた。自分の物語を。

 

 ブリタニアの皇子として生まれたこと。

 妹がいたこと。

 母マリアンヌは騎士の出で王宮内での権力争いでは権勢がなかったこと。

 九歳の時に母の暗殺事件が起きたこと。

 その事件で妹は両足の自由がきかなくなり、事件のショックで盲目になったこと。

 母を守れなかった父を糾弾したら不興を買い、当時敵国であった日本に留学生という形で人質に出されたこと。

 日本の枢木家に預けられ、そこで枢木スザクと知り合い友人になったこと。

 藤堂や桐原とそこで知り合ったこと。

 人質であったのにブリタニア本国が日本に戦争をしかけ、命が危険にさらされたこと。

 敗れていく日本を見ながら、日本での新しい生活を壊されたことと、人質だったのに戦争をしかけ事実上の見殺しにあったことで父親に激しい憎悪を抱いたこと。

 他国を侵略するブリタニアを許せないと思ったこと。

 戦後の混乱で妹と生き別れになってしまったこと。

 そこから母の後援をしていたアッシュフォード家に辿り着き保護されたこと。

 家名を変えてブリタニア人を装い、皇子としての自分はブリタニア内部では死亡された扱いになったこと。

 それから七年間、学生として過ごしながらもブリタニアを倒すつもりで計画を練り、準備を進めていたこと。

 偶然シンジュクのテロと虐殺事件に居合わせて、そこで初めてブリタニアに反逆しクロヴィスを殺したこと。

 

「その後のことは諸君らが知る通りだ。自分の身代わりとして容疑者にされた友人の枢木スザクを救うと同時に、ゼロとしてデビューし、黒の騎士団を設立し、今まで組織を運営してきた」

 

 俺の長い話に、皆は文句も言わず聞き入ってくれた。さすがに泣いたりする者はいなかったが、皆神妙に話を聞いてくれた。

 

「俺は……俺はあの男。ブリタニア皇帝を許すことができない! 自分達を人質として扱い、あまつさえ戦争をしかけて見殺しにしたあの男のことを! 俺は絶対に許さない!! あの男だけは必ず俺がこの手で殺してやる!!」

 

 はぁ、はぁと肩で息をするくらいに熱を上げ、身振り手振りを交えて皇帝への憎しみを語った。……実を言うとそこまで父親を憎んでいるわけじゃないんだけどね。いやそりゃ見殺しにされたことは恨みに思っているし憎んではいるけどね。その為に生まれとは関係ないこのエリアで抵抗活動をして日本を復興させ、その後ブリタニアと戦争をして、勝って、王宮に乗り込んで皇帝を殺してやる! とまでは思っていないよ。だからこれはポーズだ。見殺しにされた皇子として皇帝を恨んでいますよー。だから俺のブリタニアへの怒りは本物ですよーというポーズだ。

 

「熱くなってしまったが、それが、俺がブリタニアへ反逆する理由だ。これが今回皆に集まってもらった理由の半分だ。だが過去の話はもういいだろう。次はもう半分の未来の話をしたい。――これから先、黒の騎士団を率いていくゼロの話だ」

 

 そう、ここからが重要なのだ。俺が今後も黒の騎士団にいられるかどうかのターニングポイント。

 

「俺としては、この事実を知った皆に俺への不信感が芽生えたと思う。それでなくてもブリタニアへの反抗組織のトップをブリタニア人が務めることをよく思わない人間も出てくるだろうからな。そこで俺は提案したい。これから三日後、こんな話を聞いてすぐの今では皆も平静でいられないだろうから三日後、俺が仮面のリーダーゼロを続けていくかどうかの投票を行いたい」

 

「投票?」

 

「そうだ。無記名での投票を行うつもりなので、誰がどういう意思をもっているかはわからないようにする。俺がゼロを続けるかどうかへの賛成と反対の投票だ。その投票で過半数、今ここには俺を除いて十三人の人間がいるから七人以上の賛成があった場合、これまでと変わらず俺がゼロを務める。反対の票が七人以上あったら、その時は、俺はゼロの座から降りる。その時は誰か適当な人間に仮面を被せてゼロを演じ続けてもらえばいいだろう」

 

 俺がそう言うと、現在副リーダーという地位にいる扇に視線が集まった。扇は皆に見られて落ち着かなそうな態度だ。

 

「そして、その場合今後の俺の処遇については二通りの道がある。一つは、ゼロの仮面を被った者の傍で参謀として組織の運営や団員への演説、戦闘中の戦術などをサポートする役目に就くことだ。その時はディートハルトと同じように、最近入団したばかりのブリタニア人だが、参謀という役職に就いたということにしよう。学生の参謀、それもブリタニア人など大多数の団員は納得しないかもしれないが、それ以後の参謀としての働きをみて認めてもらえるように頑張るしかないだろうな。……反対の票数が多くても、俺の能力が必要だと皆が思ってくれた時にはそうしようと思う。もう一つは、反対の票数が多く、かつ俺の能力など必要ない。ブリタニアの皇子など黒の騎士団には必要ない――と多数の者が思った場合、俺は静かにこの組織を去ろう」

 

「…………」

 

「…………」

 

 会議場は静まり返っている。この沈黙は苦手だ。胃の辺りが痛くなってきた。

 

「それでは、長く続いた俺の話はこれで以上だ。わかっているとは思うが、俺の正体についてはここにいる幹部メンバー以外の団員へ知らせることは禁止する。絶対に、俺の正体については秘密にしてくれ。ゼロがブリタニア人だったなんて噂が一般団員の間で広まったらこの組織は瓦解する。それは皆が望む展開ではないだろう」

 

 絶対催眠を使って発言したので、これで迂闊な人間によるゼロバレも起きないだろう。

 

「投票までの三日間、幹部メンバー同士で相談するのはOKだ。ただし団員のいる場所では控えてくれ。……一応聞くが、この投票そのものに反対の人間はいるか?」

 

 念の為確認したが反対する者はいないようだ。ならばよし。玉城とか、色々と文句を言いたい幹部もいるだろうが、投票のことを先に言ったことが功を奏したようだ。文句を言うぐらいなら三日後の投票で反対票に入れればいーや、と思ってくれたのだろう。

 

「それでは、今回の会議はこれで終了とする。皆、退室してくれて構わない。ただ、カレンは少し残ってくれないか? 個人的に話がある」

 

 その言葉で、幹部達はゆっくりと部屋から出て行った。そうして会議場には俺とカレンだけが残る。

 

「……カレン。長い間騙し続けてすまなかった」

 

 俺はカレンに対して頭を下げる。

 

「…………」

 

「これまで俺はクラスメイトや生徒会の仲間として過ごす一方で、ゼロとして君に命令していた。ずっと君を欺いてきたんだ。許してくれるとは思っていないが、せめて謝らせてくれ。本当にすまなかった」

 

「……や、やめてよ。そんなの。……私は、まだ混乱してる。あんたがブリタニアの皇子だって聞かされて。……でも、そんな風に謝ってもらう必要はないよ。わ、私だって、学校の皆を騙してる。本当は日本人とブリタニア人のハーフなのに。黒の騎士団の人間なのにそれを隠してる。私とあんたは一緒だよ。同じ、嘘つきだ」

 

「カレン……」

 

 まあカレンなら許してくれるだろうと思っていたけどね。

 

「ありがとう。そう言ってもらえて少しだけ気が楽になったよ。三日後の投票がどうなるかはわからないが、今は礼を言わせてくれ」

 

「だ、だから、お礼とかもいいんだってば!」

 

 カレンは顔を赤くして怒鳴る。……かわいいなぁ。

 

「投票……か、どうなるのかな」

 

「こればっかりはわからない。ただ、俺が今までどれだけ黒の騎士団で信用されていたかという結果が示されるんだ。俺はその結果をただ受け取るだけだよ」

 

 今回の俺の過去話で、ゼロの幹部に対してのカリスマ性は減少したと言わざるをえない。仮面の人物・ゼロでいた頃より確実に皆に訴えかけるカリスマ性はなくなっただろう。だが一方で同じ人間としての親近感のようなものは芽生えたはずだ。一応視線を合わせての絶対催眠で、「俺に対する嫌悪感などの悪感情を薄めてくれ」と暗示をかけておいたが、絶対に賛成に票を投じて欲しいとはやらなかった。結果はまさに神のみぞ知る、だ。

 

 何故俺がそうするのか? これは余人にはあまり理解できない感覚かも知れない。やっぱり、俺という存在は異質で異常なのだ。この世界本来の存在では無い。それは俺がこの世界で過ごすにあたりずっと胸の中でくすぶり続ける思いだ。だから、俺は世界と勝負がしたい。俺が本当の意味でこの世界に認められるかどうかの勝負だ。だから絶対催眠で賛成票に投じてくれとは命じなかった。投票の結果を世界の答えとして受け取ろうと思う。

 

 反対票が多くて参謀になった時には、黒の騎士団を掌握して行動を起こすことは出来なくなる。コーネリアとユーフェミアも諦めざるをえないだろう。だがそれでも参謀として残れるだけありがたい話だ。参謀ならブラックリベリオンの成功も五分五分というところかな。

 

 反対票が多く、さらに皆に拒否されたら、宣言通り黒の騎士団を去り、また一から出直しだ。一人だけの状態から反抗勢力を組織することになるだろう。だがそれでは世界への働きかけ、合衆国日本の立ち上げ、ブリタニアの乗っ取りなどは行えなくなる。その時は素直に敗北を受け入れよう。

 

 

     §

 

 

 三日後、俺とディートハルト以外の幹部メンバーは再び会議場に集まっていた。

 

「それじゃあ、開票するぞ」

 

 俺の指名で投票のしきり役になってくれた扇が開票を行う。俺が賛成に投じてくれると思えるのは、扇、カレン、藤堂、ラクシャータの四人だけだ。あと三人、扇グループと四聖剣から賛成があれば……卜部あたりは賛成にいれてくれそうな気がする。玉城とかは確実に反対に入れるんだろうなぁ。

 

「反対」

 

 ぐ、いきなり反対票か。これはさい先が悪いぞ。

 

「賛成」

 

 よし! よし! 賛成に票が入った。

 

「反対」

 

 っく、クソッ。

 

「賛成」

 

「賛成」

 

 賛成に三票、反対に二票。これはどうだ? いけるのか?

 

「反対」

 

「賛成」

 

「賛成」

 

 賛成に五票入った! 反対は三票。このまま、このままいけ!

 

「反対」

 

「反対」

 

 ぐぉぉおおお。クッソがぁあああああああ。

 

「賛成」

 

「反対」

 

「賛成……票は以上だ」

 

 !? ?! !! ?? !!!

 

「じゃあ……賛成は七票、反対は六票。賛成多数だ!」

 

 ワッ! と皆が沸き立った。そのメンバーは大体が賛成票なのだろう。逆に不満げな顔をしているのは反対の人間だ。俺は全力でガッツボーズしたいのを堪えながら、晒していた素顔をゼロの仮面で覆った。

 

「賛成に投じてくれた皆、ありがとう。これで私はこれからもゼロとして活動していける。反対票を投じた皆、すまないがこれが結果だ。受け止めてくれ。私がリーダー相応しい人間であることをこれから先の活動で示してみせよう」

 

 やった。俺は勝負に勝ったんだ……。

 

 

     §

 

 

 それから日は過ぎ。ただいまインド軍区から受け取った潜水艦の中である。

 

「それでは、黒の騎士団の再編成による組織図を発表する。軍事の総責任者に藤堂鏡志朗。情報全般の総責任者にディートハルト・リート」

 

 ブリタニア人であることで多少の言葉の応酬が行われた。だがゼロも日本人でないことを盾に反論を封じた。

 

「副司令は扇要。技術開発担当ラクシャータ。零番隊隊長、紅月カレン。零番隊だけは私の直轄となる。親衛隊と考えてくれればそれでいい」

 

「親衛隊……ゼロの」

 

 カレンが少し嬉しそうに呟く。

 

「一番隊隊長………………~~~~」

 

 その後も細かく作られた組織図を発表していく。

 

「ゼロ。後ほど協議すべき事項が……」

 

 ディートハルトが提言してくる。これは確かスザクのことだったはず。奴が騎士になったことへの対抗策などだろう。

 

 

 

 アジトの車にて。

 

「枢木スザク。彼はイレヴンの恭順派にとって旗印となりかねません。私は暗殺を進言します」

 

 原作通り副総督で皇女のユーフェミアに、騎士として選ばれたからな。

 

「暗殺? 枢木をか?」

 

 この場にいるのは扇、藤堂、ラクシャータ、ディートハルト、カレン、俺だ。

 

「反対だ。そのような卑怯な手段では、日本人の支持は得られない」

 

「そうです! 俺達黒の騎士団は武器を持たない者を殺さない。暗殺って彼が武器をもっていない状態で殺すってことでしょう!」

 

「…………」

 

 顔見知りで清廉な藤堂は当然のように反対。扇には随分と黒の騎士団の流儀が擦り込まれているようだ。嬉しい限りやで。地道に何度も宣言してきたかいがあったというものだ。ゼロと黒の騎士団は民間人を殺さない。それが俺達のスタンスだ。カレンは沈黙している。クラスメイトで生徒会仲間の彼に複雑な感情を抱いているのだろう。

 

「最も現実的な手法を提言したまでですよ。決断するのはゼロです」

 

 涼しい顔をしてそう述べるディートハルト。さて、ゼロとしての見解を話そうかね。

 

「フフ、ディートハルトよ。そういきり立つものではない。……私は枢木スザクをさほど脅威とは考えていない。その理由は、彼を騎士に選んだ皇女にある」

 

「脅威とは考えていないのですか? 皇女に何か問題でも?」

 

「私のもつ情報によれば、彼女の普段の穏健的な態度は全てポーズだよ。彼女はあれで姉であるコーネリアよりも苛烈な性格の持ち主だ。ブリタニアの国是であるナンバーズ政策に賛同し、日本人を差別しているはず」

 

「ユーフェミア皇女が……ですか?」

 

 ふふ、皆驚いているな。特にディートハルト以外の幹部は、俺とユフィが異母兄弟だと知っているからな。その俺がもたらす情報はある程度信用してくれるだろう。

 

「そうだ。彼女は日本人を差別し、心の底では認めていない。今回枢木を騎士に選んだのはただの演出だろう。普段のゆるい印象を持つユーフェミアなら枢木を選んでもそう不思議ではない。だが今に見ていろ。彼女はいつかボロを出す。日本人をイレヴンと蔑む醜い心がな。だから私は枢木を脅威だと思っていないのだよ。奴は自分が信じる内部改革への道を順調に歩んでいるつもりなのだろうが、その実、自分が信じるのとは真逆の皇女に取り立てられ、今に行き詰まるだろう」

 

 これは真っ赤な嘘だ。ユーフェミアには仮面などないし日本人を差別もしていない。だがこれから俺が行う「最低な手段」によってユーフェミアは日本人を蔑む皇女になるのだ。だから俺はこの幹部達の前でこう言ったのだ。ユーフェミアは穏健な人間ではありませんよー。日本人にとって敵対すべき危険な人物ですよーと幹部達に、また彼らを通じて下の団員にユーフェミアをそういう人物だと認識してもらう為に。

 

「カレン、君は確か通っている学園で彼とはクラスメイトだったな。ゼロとして命じておく、学校などで彼を暗殺しようなどとは考えるなよ。そんなことをせずとも枢木はじきに埋もれていく」

 

 原作でカレンはスザクを暗殺しようとしていたからな。あらかじめ釘を刺しておく。

 

「は、はい。わかりました」

 

 

     §

 

 

 さて神根島だ。実際に行動を起こすのは別の島だが。

 

「ユーフェミアが本国からの客人を迎えにあの島へやってくる。騎士である枢木スザクとナイトメア、ランスロットも共に居るはずだ。これはチャンスだ。作戦目標はランスロット及び枢木スザクの捕獲。戦場で勝って堂々と捕虜とする!」

 

 ナイトメアで拠点に攻撃をかける。すぐに建物から噴煙が上がる。この情報がユフィに渡れば、スザクは救援にやってくる。そこを捕らえる。俺は事前準備を終えて悠々とした態度でいた。ちなみに準備とは扇への指令とカレンへの催眠暗示だ。

 

 ゼロ専用の無頼をおとりにしてランスロットを窪地へと引きつけた。よし、ゲフィオンディスターバー作動!

 

「話がある! 枢木スザク! 出てきてくれないか!」

 

 ナイトメアの駆動系に使われているサクラダイトに干渉する装置だ。これで無頼とランスロットは止まった。さあ出てこいスザク、出てこないとお前は蜂の巣だぞ。

 

「枢木スザク。単刀直入に言おう。私の仲間にならないか?」

 

「断る! 前にも言ったはずだ。間違った方法で手に入れた結果に価値は無いと」

 

 俺の素顔を知る幹部達は友人のスザクをなんとか仲間にしようとしているように映るんだろうな。実際は全然違う。俺はスザクを仲間にするつもりなんて更々ない。だがこの後の展開が必須なのでそうしているだけだ。

 

「~~!」

 

「~~!」

 

 言葉の応酬が続く。七年前、父枢木ゲンブを暗殺したスザクの罪を微妙に突っつきつつ話をする。

 

「君のやり方には賛同できない!」

 

 悠長に話していたらスザクを足止めにして、スザクごと俺を殺そうという後方のブリタニア軍からスザクに指示がきた。ひ弱なゼロは簡単に捕まってしまった。

 

「黒の騎士団! 総員そのままだ! 私のことは助けなくていい! 特に零番隊隊長は決して持ち場を動くな!」

 

 事前にカレンにはこの作戦行動中決してナイトメアを降りるなと絶対催眠をかけてある。そうして人質にとられていると、フロートシステムを使用して浮かんでいる戦艦が近付いてきた。きたかシュナイゼル! 本当の作戦目標はお前なのだよ! さて、ではひっさびさにギアスを使いますかね。

 

「生きろ!!!」

 

 そして、戦艦からナイトメアの砲撃によって窪地が真っ赤に染まった。

 




 さて転生ルルーシュが告白した訳ですが……都合良すぎでしょうか? 一応私の頭の中では、この人物は賛成、この人物は反対、と票数を計算してあります。


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☆STAGE 12.5 紅月カレン

 お知らせです。私事ですが、日曜の夜までネット環境を利用出来なくなります。投稿(更新)自体は、予約投稿機能を活用しますので、土曜日まで問題なく投稿されると思います。ただ、感想への返信が月曜の朝までできなくなりますのでご注意下さい。

 だからといって、「月曜の朝まで返信ないのか~じゃ感想書くのやーめよっと」とかされると作者が泣きますのでやめて下さい(´;ω;`) 思いついたことはすぐ書き込みして下されば幸いです。幸いです! よろしくお願いします!


 

「ん……んン、ちゅ……」

 

 早速で悪いが、ただいまカレンと行為中だ。

 

「ぷは……好き……んむっ、ん」

 

 カレンの舌が俺の舌に絡みついてくる。

 

「ちゅ……ちゅぱっ……俺だって」

 

 正体を明かしてからというもの、俺は黒の騎士団アジトの自室では仮面を取るようにしていた。カレンが、報告があるというので通したが、その時に告白してこのような関係になった。仮面を脱いで良かったと心から思える瞬間だ。

 

「れろ……ん、んん……ぷは」

 

 太ももを触る。

 

「わ、私の脚、筋肉ついてるから……」

 

 どうやら微妙にコンプレックスがあってあまり触って欲しくないご様子。

 

「いや、柔らかくて気持ち良いぞ。カレンの脚」

 

 筋肉というよりしなやかに引き締まっている。それでいて女の子らしい柔らかさもある。

 

「スラリとして綺麗だよ」

 

「~~!! それなら、いい、かな。……んっんむ……ンッ」

 

「カレン……」

 

 カレンの口に唾液を流し込む。初エッチでこれとはカレンにはちと辛いか?

 

「ん、ちゅっ、ちゅう、ごくっ……ぷは。わ、私からもお返し……んっ……ちゅる、じゅっ。好き……ンン……れろ……れろ」

 

 お互いに唾液にまみれた舌を絡ませる。

 

「ン……ちゅる……ジュッ……ん……」

 

 カレンが俺の舌を吸い取った。

 

「ふふ……ちゅく……ちゅく……れろ……」

 

 結構情熱的なんだな。俺が可愛がろうと思っていたのになんだか逆になっている気がする。負けじとカレンの股間に当てた手を動かす。今の俺達はベッドの上で俺がカレンの体の背面に胸板を押しつけ、左手で胸を、右手でアソコを触っている。さっきからだいぶ長いこと触っていたのと、濃厚なキスのおかげか、既にはっきりするくらいに濡れている。

 

「カレン、ほら」

 

 濡れた指を見せる。

 

「ルルーシュの馬鹿、見せないでよ。……恥ずかしい」

 

 真っ赤になって下を向くカレン。耳たぶを優しく甘噛みする。

 

「初めてだよな?」

 

「も、もちろんよ。……はじめて、よ。ルルーシュはどうなの?」

 

「初めてだよ」

 

 さらっと嘘をつく。

 

「いっしょ……ん。そう言えば、私、シャワー浴びてない……」

 

「必要ないよ。そのままのお前でいい……服を脱がせるぞ」

 

「私、自分で脱ぐ」

 

 どうやらカレンはある程度イニシアティブをとりたいようだ。マナーとして脱いでいる間、後ろを向く。俺も脱いでおくか。ちょっと恥ずかしい。カレンはきっともっと恥ずかしいんだろうな。脱ぎ終わったカレンが俺のモノを見る。

 

「う……す、すごいね」

 

「ああ。カレンのおかげですっかり準備万端だよ。カレン、もう、いいよな」

 

 俺はそう言うとベッドにカレンを押し倒した。モノをカレンのアソコにあてがう。

 

「凄く熱いよ……ルルーシュの」

 

「俺に任せておけ。ゆっくり、入れるぞ」

 

 宣言通りゆっくりと腰を突き入れる。既に四人の女性と関係をもったが、処女はミレイに次いで二人目だ。緊張する。だがペニスはますます硬さを増していた。

 

「優しくしてやるからな」

 

「……ン……」

 

 くちゅ、という音と共に亀頭が花弁に差し入れられた。

 

「ルルーシュ……好き」

 

「俺もカレンが大好きだ」

 

 告白の応酬。なるべく痛い思いをさせないように……と。

 

「本当に……熱い」

 

 秘裂でペニスの熱を感じ取っているようだ。まだ膣には入っていない。入り口で止まっている。俺が感じるカレンの熱さは生暖かい。

 

「ん……いくぞ」

 

 ずぶ、という感覚がした。

 

「あうっ」

 

 カレンがかわいげな声を上げる。それに俺のペニスが微妙に反応した。

 

「大丈夫……か?」

 

「うん、私は平気」

 

 これは俺を気遣ってくれているのだろう。なるべく痛みを感じさせないで上げたい。絶対催眠を使おうかとも思ったが、やめにした。カレンとのセックスにふさわしくない気がしたのだ。

 

「……はぁ、はぁ……ルルーシュこそ、平気? 男の子って動きたいんじゃないの?」

 

「なるべくカレンの痛みをやわらげてあげたいからな」

 

 ずぷぷっっと挿入する。

 

「ふあ…………っ!」

 

 カレンの体がビクッと反応した。

 

「……く、う」

 

「痛いのか? カレン」

 

「だ、大丈夫」

 

 歯を食いしばっているように見えるのだが。強がりか。こういう気の強さもいいな。

 

「ん――くぅ」

 

 腰を進めるごとに声を漏らす。亀頭の先っぽが入っているが、膣はまだペニスを受け入れてはいない。これは少し強引に突き入れた方がいいのか?

 

「くぅ……んっ……んく」

 

 カレンの声を聞きながらも少しずつ挿れていく。

 

「ルルーシュの、大きいから。ちょっと……待って」

 

「あ、ああ」

 

 大きいのだろうか? 女性四人にはそんなこと言われたことないが、もしかしてカレンの方が狭いのではなかろうか?

 

「どっちかというとカレンの中がキツいような気がする。……これは褒め言葉だ」

 

 膣の中は濡れているのに、中の襞がぐぅっとモノを押し返してくる感じだ。

 

「……あ、ぁ……」

 

 めちゃくちゃに動きたい衝動をこらえて、本当にゆっくりと腰を進める。俺のペニスはもはや最大限まで膨れ上がって、カレンの中を広げていく。

 

「あ……く、ル、ルーシュ」

 

「カレン……」

 

 彼女が俺を求める声を出す。お互いの顔を見合わせる。その間も少しずつ埋め込まれていく。

 

「あっ、あ……」

 

 ずぶ……。

 

「あぁぁっ」

 

 カレンの顔が辛そうだ。痛いに決まっているのに平静を装うとしている。

 

(早く終わらせてやろう)

 

 セックスなんていつでもできるのだ。今回は早めに切り上げた方がよさそうだ。

 

「……ん」

 

(あ、わかった)

 

 先端の部分がカレンの処女膜に当たっている。それがわかり嬉しくなる。

 

「カレン……っ、いくぞ」

 

 一気に腰を押し進めた。

 

 ぷちっぷちっ……!

 

「あぁっ……あああぁああっ!!」

 

 びくん、と動くカレンの体。

 

「くあぁっ……うあぁあっ……っ……!」

 

 ぷるん、と体に合わせて動く胸がひどく扇情的だった。

 

「はぁっ、あぁぁッ……う」

 

 膜を破った後はスムーズに入った。

 

 ずぶっ、ズブブッ……。

 

 確かに処女の証しを貫いた。

 

「はぁっ、はぁっ……はぁっ……! は、はいった、の?」

 

「ああ、無事貫通した……あ」

 

 カレンの中からタラ、と零れ出る破瓜の血。

 

「ごめんなカレン。痛がらせて」

 

「ううん、私はいいの。一つになってるのが嬉しい。それよりルルーシュ、動いて……?」

 

「……わかった。でも本当に辛い時は言えよ」

 

「うん。あ、熱い……!」

 

 ぎゅうううぅ、とカレンの膣壁が俺のペニスを締め上げてきた。

 

「カ、カレン」

 

「え?」

 

 どうやら無意識らしい。それでこの締め付けとか冗談だろ!? ぎちぎちに締め付けてきてもう果てそうだ。

 

(ま、待て、俺。これで出したらいくらなんでも早過ぎる!)

 

 俺は下半身の快感をそらすように、上半身に意識を持っていこうとした。

 

「カレン……ン」

 

「ん……ルルーシュ……ちゅ」

 

 そのままキスを続ける。それでなんとか意識をそらす。だが動かないのでは不自然だろうから、本当にゆっくりと腰を動かして体裁を整える。

 

 ぬ……ちゅ、……ず、ちゅぅ……。

 

 股間が触れ合う所から淫音が響く。カレンは少し恥ずかしそうだ。

 

(可愛いな)

 

 カレンは……カレンだけは他の女性と違う。絶対催眠をかけたミレイ。従者である咲世子。犯したヴィレッタとC.C.。だがカレンには催眠もかけていないし犯してもいない。本当に俺を好きになってくれたのだ。俺を。愛おしい。その気持ちが湧き上がってくる。

 

「カレン……ちゅっ……好きだ……」

 

「ちゅぅ……んふぅ……ルルーシュ……私も……」

 

 ゆっくりと唇から恐怖や痛みを吸い出す。中の濡れ具合は少しばかりといったところだ。だが逆に男の俺にとっては強烈な摩擦で痛気持ちいい。さっき出そうになったのも、締め付けと刺激が強烈だったからだ。できるだけゆっくりと腰を動かす。

 

「うっ……ううっ……」

 

 カレン……やはり痛いのだろうな。少し涙がにじんでいる。俺はその涙を舌で拭った。

 

「もう少し、だから」

 

 ぬちゃ……ぬちゃ……ぬちゅ……。

 

 淫音が鳴っていることで、自分の腰が動いていることに気づいた。どうやら愛おしい気持ちから自然と腰が動いたようだ。それで、我慢していることが何だか愚かしいことのように思えた。自然なセックスとはこういうものなのではないだろうか? 愛情から自然と男女が交わり合う。だったら、

 

(我慢、しなくていいのか)

 

「カレン……俺、もう駄目だ……」

 

「え?」

 

「カレンの中が気持ち良くて、もう出そうなんだ」

 

「ルルーシュの、中で震えてる……」

 

 こらえようとしたが無理だった。カレンの膣に絞られて俺は果てた。まさか処女であったカレンにこうも一方的にイカされるとは。

 

 ドピュッ! ピュッ!

 

「……あぁっ!?」

 

 びゅく、ドクッ……。

 

「ンッ……んっ。ルルーシュの、私の中にいっぱい……」

 

 どくっどくっと続く射精がカレンの最奥を打ちつける。

 

「あぁぁっ」

 

 体だけでなく心も充足していく感じ。こんなに気持ち良くなれるなんて。

 

「……はぁ、はぁ」

 

「ふぅ、ふぅ」

 

 部屋に俺達二人の吐息が響く。繋がった所を見ると、精液が溢れていた。このままずっとカレンと繋がっていたい。カレンも両目を閉じて一体感に浸っている。だが、俺の息子はそうではなかったらしい。

 

「……あ、れ。……ん……また、私の中で大きく……」

 

「カレンの中が気持ちいいから、すぐに回復したんだ」

 

 あっという間に回復したモノが、ぎちぎちに硬直している。

 

「元気なんだね。ルルーシュの」

 

「ああ、カレンはもう一回、大丈夫か?」

 

「う、うん。まだ平気」

 

 カレンは顔を赤く染めながら頷いた。さすが、もやしっ子の俺と違い体力は有り余っているらしい。

 

「ルルーシュは大丈夫?」

 

「ああ、大丈夫だ。動いてみてもいいか?」

 

「うん」

 

 少しずつ腰を引き、飲み込まれていたペニスを元に戻す。戻る際に壁に引っかかって快感がカリの辺りに渦巻く。ズリズリと壁をひっかいている感触。

 

「くっ……ん」

 

「う、あ」

 

 粘膜の擦れあいにお互いうめく。

 

「っ! くぅ!」

 

 少し破瓜の傷口に触ったようだ。痛むのだろう。二戦目なんて欲張りだったか? さっきなるべく早く終わらせようとしていたのに欲望が湧いてやってしまった。

 

「……今日はもうやめにするか?」

 

「へ、平気よ。大丈夫だから、ルルーシュは動いて?」

 

 強がるカレン。どうやら俺に気持ち良くなって欲しいらしい。ならば遠慮は無用か。

 

「ん……くっ……。……あッ、ああ!」

 

 深く、深くに入る。少し堅かった肉壁が柔らかくなって俺のモノに絡みついてきた。

 

「くぅぅ」

 

 搾り出される。強烈な締め付けが……っ!

 

「ルルーシュ、辛そう。大丈夫なの?」

 

「カレンの中が締め付けてきて気持ち良いんだ。たまらなくなっているんだよ」

 

「……そ、そう」

 

 腰を動かした先の、亀頭をぞりぞりと刺激する摩擦が俺の腰をとろけさせる。カレンは、少し困ったような顔をしているが、目は確かに興奮でトロンとしてきていた。

 

「動くぞ、カレン」

 

 もういいだろう。俺は、見つめられた目を見返して、カレンの潤んだ中に自分の腰を重ねる。

 

「あぁっ!」

 

 揺れたふたつのおっぱいを両手で揉む。やわらかい。俺はもうたまらず夢中で腰を動かした。

 

「……ンぁっ、あっ、あッ」

 

 俺に突かれてゆさゆさと揺れるカレンの双丘。俺のペニスが根本まで入る。カレンは、やはり苦しそうに胸を上下させている。しかし、咥えた穴の中で、膣壁の潤いは量を増していく。俺は、様子を見る為に抑え目に動かしていた腰のピッチを、徐々に上げていく。

 

「んあっ……! はんっ……んっ!」

 

「カレン……綺麗だ」

 

 粘膜が動き俺のペニスをギチ、ギチと刺激してやまない。カレンは体をくねらせて声を撒き散らす。それには、はっきりと甘さが感じられるようになった。俺は腰をカレンの下腹部に叩きつけ、快楽を貪っていく。

 

「カレンッ」

 

 ガムシャラに突く。亀頭がカレンの奥深く、子宮にキスする。ガツガツと腰を振って気持ち良くなる。

 

「あぅっ、あぁっ」

 

 没頭しはじめたカレンは、突きたてる腰に抵抗しなくなる。カレンが俺のモノで刺激され、声をあげる。その様が可愛くて、俺はもうどうしようもなくなっていた。

 

「んっ、ルルーシュ……私、気持ちいい……?」

 

「ああ、いいぞ。カレンの中、最高に気持ち良くてもう出そうだ……っ!」

 

「じゃあ……出して……私の中に……いっぱい……」

 

 こんなことを言われて耐えられる男なんているのだろうか? 俺は自分の快感を解き放つことにした。最後に、思いきり突く。

 

「もうそろそろ……イキそうだっ」

 

「…………あ。ルルーシュ、イって。私の中で」

 

 二度目の射精。ドクッと発射する。

 

「カレンっ! カレンッ!」

 

 射精しながら腰を動かす。モノに絶えず快感を与えるように。

 

「……ん、ぁあ、あぁっ」

 

 俺達はそのまま少し余韻に浸っていた。

 

「なんだか、頭がクラクラする……」

 

「俺も、すごい気持ち良かった」

 

 その俺の言葉に、カレンは優しく微笑むのだった。

 




 実は、最初に書き上げた時は、これ以上に早くルルーシュが果てていました。投稿前に見直した時、いくらなんでも早過ぎるだろ(笑)と思い、ルルーシュ君の描写を増やして水増ししたのでした。これでも早いと言われたら……私が本番のセックスシーンを書くのが向いていないのでしょうね。


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☆STAGE 13 神 の 島(ユーフェミア)

 気がついたら俺はとある島の沿岸部にいた。よし、原作通りだな。今この島にはランスロットのコックピットに居た俺とスザク、そして砲撃の直前に飛び込んだユフィがいるはずだ。カレンはいないよ。島の遺跡が発動するのに彼女は必要ないからね。スザクに俺の女でラッキースケベなんて味わわせてやりたくなかったので絶対催眠まで使ってカレンを外したのだ。

 

 扇達と連絡をとるのは難しいな。だが既知の出来事なので事前に扇に指令を出してある。と、ユフィが居た。

 

「ゼロ!」

 

 原作と違い、俺はユフィの前で迂闊な発言をしていないから、ゼロ=ルルーシュだとバレていない。さーて、と。

 

「催眠状態になれ!」

 

 絶対催眠を使って色々と命令しないとね。色々と。い ろ い ろ と。

 

 

     §

 

 

「ちゅ、ぱ……ン、……れろ……。んぐ……っ、う、ちゅ、ずず……うう……」

 

「ククッ。なかなか、いいな」

 

 突き抜けるような青空の下、俺は自身の肉棒をユフィに咥えさせていた。お上品なユーフェミア副総督はフェラチオなどしらなかったので、随時指示をださなければならなかったが、それを十数分続けた後に、「今まで指示されたことを踏まえて、これを舐め続けろ」と命じるとアラ不思議。立派なフェラチオマシーンの誕生である。何も知らないぽやぽやしたこの少女に奉仕を強要するのは、俺の亀頭にその小ぶりな舌を這わせている様子は思ったよりもずっと快感だった。

 

「はぁ……、はぁ……ちゅっ……じゅるるうう……れろ、じゅる……ふ、く」

 

「そうだ……たっぷりと唾を絡めるようにして舐めろ」

 

「ちゅっちゅーっ……えう、んう……ちゅるる~っ……ちゅばぁ……じゅっじゅっ、じゅ、んぐ」

 

 言われるままに、俺のモノを舌で舐め上げていくユフィ。

 

「ふぅ。そうだ……下にある袋も舐めるんだ……」

 

「えむれむれむ……れろぉっ……んむむぅぅ……んむ、あふ……っ」

 

 玉袋をペロペロと舐め、口に含み、甘噛みしていく。表情がいいねぇ。いやらしい。

 

「もう少し激しくしろ」

 

「じゅっ、ちゅ……っ。ちゅじゅじゅ……っ、んんん……っ、ん、んっ。ぐううう~~……っ、ぐ、ぐっ。ちゅじゅじゅっ! じゅりゅりゅ、じゅりゅ、ちゅじゅじゅっ! じゅじゅじゅう……、ちゅじゅ、うっ……、う、はむう、ふっ、は、んぐぅ……っ」

 

「お、おぉっ」

 

 命じた通り、激しく竿の裏筋に舌を這わせ、上下へと責めたててくる。

 

「んーちゅっ……、ちゅばばっ、じゅじゅじゅっ、ずじゅっ、ちゅじゅ じゅじゅちゅうっ!」

 

 少し痛みを感じるくらいの強めの責め。だが俺はそのままにさせた。痛気持ちいい。

 

「じゅりゅりゅぱっ! んじゅじゅじゅっ、ちゅじゅっ、れろれろれろっ、じゅるるっ、はぁ、はぁっ、ちゅるれろれろれろぉぉ~~っ!!」

 

 堅く張り詰めているモノが、ひときわ熱くなり猛り立ってくる。

 

「じゅじゅ……れろ……はぁ、はぁっ、……はぁ」

 

 肉体が疲れたのか、少しだけ緩やかになった。

 

「れろぉ……んうぅぅ……ちゅ……っ」

 

 俺は悪戯心が沸き立ち、ユフィに質問してみることにした。

 

「今どんな気持ちだ? 言ってみろよ」

 

「んぐ……生臭い、です、れろれろ……っ、汗臭くって、変な臭いがしてっ、口中が臭くて……臭くてっ……たまらない、です」

 

「ふふ……じゃあその臭いモノをユフィの口で綺麗にしてくれ。口の中に含んで、た~っぷり舐めましてくれ」

 

「うっ……う……んぐ、う、うぐ……っ。んぐぅ……うう……んむじゅう……、んっ」

 

 小さな口を頑張って開いて、俺のモノを咥え込んでいくユフィ。しっとりと濡れた暖かな粘膜に先端を覆われて、俺はため息をついた。

 

「れろぉ、れろ……じゅる、れろ……うっ、う、ん」

 

 ユフィは苦しげに眉をひそめながらも、舌を使って奉仕してくる。ねっとりと粘つく舌が裏筋にまとわりつく。ゆったり、まったりした快感が駆り立ててくる。

 

「う……ちゅじゅじゅ、じゅじゅじゅ……っ、じゅ、じゅ、んむ、……ん、あふぅっ。ちゅばばぁ……、じゅるるぅ……っ、じゅるっ、う、ふうぅーっ、じゅず……っ。んぐっ、ちゅぶぶ……ぅ、れろじゅるじゅる……んぐ、じゅ、う、う……れろ」

 

 口の中でチロチロとうごめく舌の感触に、俺はうめいた。這い上がってくる刺激でおもわず漏らしそうになった。

 

「じゅじゅ……っ、う、じゅる、れろ、ちゅう……っ、んじゅ、ずじゅるるるぅ~~……。んん~~……じゅじゅじゅう……、ずず、じゅ、んうぅ、ちゅば」

 

 このままじゃ長く持ちそうにないな。そう感じた俺は腰を突き出してユフィの喉をえぐった。

 

「んごっ!? お、ぐ、ぐううう~~っ。んむうう~~っ! ぐううう~~っ、ぐ、んぐ」

 

 目に涙を浮かべながら耐えているユフィ。そのいじらしい表情が、俺の嗜虐心をそそり立てる。あの優しげなユフィにイラマチオしている。

 

「イイ、イイぞぉっ!」

 

「んむ~~っ!! んんー、んー、おぐぅぅぅぅ~~っ! むうう、んう、あぐっ。んごっおっおっ……、おごっ! うぅぅ、ぐうう、んっぐぅ、んむ、んっむ。おぶ、んぶ、んっぶううう、う、うー、ううーっ! うぐぅぅ~~っ!! んううう~~っ!」

 

「はぁ、はぁ、はぁ」

 

「んんんん~~んおっ、おっ、うぐうぉぉぉ……っ、んんんっ、おぶ、うぶ、んっぶうっ! んーん、んん~、んんん、んうぅぅぅ~~んっ!」

 

 催してきた。我慢することなく、一気に解き放ってやろう。清楚なユフィのお口を、俺の臭くて苦い精液でたっぷり汚してやろう。

 

「ぐ、おっ、んぐ、んぐう、ぐうううおおおお!」

 

「おおっ! 出るっ!」

 

 ドクン! ドクン!! ドクンッ!!

 

「飲み込めっ! 出された液体をぜんぶのみこめっ!」

 

「んごっ! お、お、おぶうううう……」

 

「ふーぅっ、ふぅ」

 

 ユフィのあったかい口内で果てて、俺はうっとりと息をついた。

 

「ぐぅぅぅぅ~~……、うぐ、んぐ、お……おぶぅ、んぶ」

 

 全てを放ったモノを、彼女の口から取り出す。

 

「うぐぅぅぅ……、あぐううう……っ、ごふっ、おぐっ」

 

ふうう。それじゃ、綺麗にしてもらおうか。

 

「目の前のモノについている白い液体を全部舐め取って飲み込め」

 

「はぁ、はぁ……っ、ううう……う、ぐ、うううう……ングッ……。んじゅ……、れろ、ちゅば……じゅっぱ……じゅりゅれろ……ぉ」

 

 感情を見せないまま、俺の肉棒に舌を絡めて精液を舐め取っていくユフィ。

 

「ちゅじゅじゅううう……く、クッ……う、んじゅ、じゅ、うぅぅ……はー、はーっ……。ちゅばばぁ……、じゅ……ずず、はふぅぅぅ……」

 

 俺の言う通りに一物を舐め、ザーメンを吸い取っていく。

 

「れろれろお……はぁ……、はぁ、んぐぅ、ちゅじゅじゅ……っずず、れろ……はぁー、はーっ。んぐ……っうぐ、はぁ、じゅぱ……っ、ちゅ、じゅりゅ。うぇ……っ、うぐぅっ、うぇ、うぐぅ……っんぐ」

 

 一通り舐めてモノが綺麗になったので、唇や顎に垂れているのも舐め取らせる。ふぅ……一回したのに全然収まらんぞ、俺の息子は。……このまま二回戦いくか。

 

 そうして俺はユフィの口をさんざん使って気持ち良くなっていったのであった。

 

 

     §

 

 

「~~~~○△□×して~~~~するんだ」

 

 命令中。

 

「~~□×○△だから~~~~こうして」

 

 命令中。

 

「~~~~じゃあ、今から二時間前までの記憶は全て消去するように。そして催眠状態解除」

 

 命令とエロの記憶を全て失わせる。「忘れろ」だと在野の催眠術師に逆行催眠とかされたら思い出されてしまうが、「消去しろ」だと本当に記憶が消える。PCで言うならゴミ箱に入れて消すのと、専用のソフトを使って消去するの違いだ。

 

「……はっ! 貴方は……ゼロ!」

 

「ようやく起きられたようですね、皇女殿下」

 

 俺は今まさに気絶から起き上がったばかりというていでユフィに話しかけた。さて、とビバークの準備でもしますかね。ここから一日空けないとスザクと遭遇しないからな。黒の騎士団は問題ない。

 

 扇へ

 この手紙を読む頃には、戦艦からの砲撃の後で私は行方不明となっているはずだ。だが何も問題はない。私は元いた島から別の島に移って一日を過ごす。その後、敵のナイトメアを奪ってそちらに合流することになるだろう。団員達にはブリタニアに見つからないよう潜水艦で息を潜めていろと命じておくように。では、一日で戻るのでそれまで団をよろしく頼む。

 

 と、こんな風な手紙を渡して、俺がいなくなったら読むように伝えてある。いささか未来予知がすぎるがまあ大丈夫だろう。

 

 ……ユフィが集めてくれた果物と、俺が携帯していた食料を分けて食べた。ライターも持っているから火も簡単におこせる。暖をとりながら眠る。一応先程の命令の時に仮面を取ったりするなと命じてある。ルルーシュだと気づいていないユフィはそれなりに警戒しているようだ。

 ルルーシュがゼロだと気づいて、この後の文化祭でナナリーに会う。それが、ユフィが行政特区を作る大きな要因だ。その両方の要因がないのでこのままだとユフィは行政特区を考えつかない。だがそれも絶対催眠の前では簡単にクリアできることでしかない。

 

 

 

 よく寝て翌日になった。仮面をしておいてよく眠れたというのもアレだが。捜索隊を探して山を登る。このまま行けば……。

 

「この辺りのはずだが……」

 

「…………」

 

 来た。スザクだ。

 

「スザクッ!」

 

 こら、勝手に動くなユフィ。俺はユフィの右腕をとると、右手で銃をユフィの胸元に突きつけた。

 

「ユーフェミア皇女は私の虜囚だ。……近付くな!」

 

 地面を見る。アニメで見た遺跡がある。ここに俺とスザクが乗れば……どっちがキーとなっているかわからないのでタイミングを合わせて乗る必要があった。遺跡(地面)はエレベーターのように下へ降りていく。ここからが大事だ!

 俺はかなりの速度で降りて行く中、目的の人影に目を付けた。

 

「シュナイゼルッッ!!」

 

 大声で叫んで目的の人物――第二皇子と目を合わせる。

 

 一 ヶ 月 後 に 死 ね ! !

 

 よし! よし! 催眠をかけたぞ! これでシュナイゼルの死は確定した。後は……。俺はユフィの腕を引きずったまま真っ黒なナイトメアに近寄った。一番厄介なスザクは遺跡の発動で何やら呆然としている。コックピットが開いているのを確認すると、ユフィの腕を離し中に入る。

 

「ありがたい。無人の上に起動までしているとはな」

 

 俺は素早く操作してナイトメア――ガウェインを奪った。とりあえずコックピットを閉じて銃撃を食らわないようにする。俺はそのままガウェインを動かして遺跡の外へ飛び出した。ガウェインはフロートシステムを搭載した「空を飛べる」ナイトメアだ。

 

「扇か? 私だ、ゼロだ。予定通り敵のナイトメアを奪ってそちらに向かっている。すぐに合流しよう。枢木とランスロットは逃したが敵の新型ナイトメアを奪えた。まずはこれをもって作戦を終了する」

 

 ……今頃スザクは捕まっている頃か。生きろというギアスでゼロの命より自分の生存を優先させたとして命令無視の罪に問われているはずだ。まあ頑張ってくれ(適当)。

 

 

 

 キュウシュウブロックの関門大橋が破壊された、というニュースが流れたのはその日のことだった。

 




 Q:何で一ヶ月後?
 A:ゼロと会った直後に死亡、じゃ怪しまれるから。

 Q:どうせ殺すならブリタニアにいた九歳までの時に殺しておけばいーじゃん。
 A:どんなバタフライ効果が起きるかわからない。コーネリアとユフィに会えない可能性とか。


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☆STAGE 13.5 千葉凪沙

「凪沙……」

 

 俺は体を動かせない千葉凪沙の唇に口づけしていた。

 

「~~!!」

 

 凪沙は望んでいない俺とのキスに顔を真っ赤にして怒っている。場所は黒の騎士団の倉庫、ナイトメアが安置されている所だ。見張りを催眠で眠らせて凪沙をここに連れてきた。俺は今からこの女を、犯す。

 

 

     §

 

 

「どういうつもりだ! ルルーシュ!」

 

 仮面を取っているので名前で呼ばれる。俺達は今凪沙のナイトメア、月下に乗っていた。凪沙の体は首から下が動かせないように催眠で縛ってある。

 

「どういうつもり……って、一度やってみたかったのだよ。コックピットでパイロットスーツを着た女を犯すというシチュエーションをな」

 

「な、なぁッ」

 

 凪沙は混乱している。催眠暗示が使えることは先程のキスの時に告げていたが、まだ納得できないのだろう。しかしイイ女だ。気が強くて背が高くて他に思い人がいる。こんな俺の好みドストライクの女を逃す手はない。

 

「あっ!? な、なにを……なんのつもりだ」

 

 背後から抱きしめてやると凪沙は短い悲鳴をあげる。すぐに威勢を作り直して語気荒く俺の行動を諫めた。俺は真面目な問答をするつもりはない。彼女を抱きとめたまま、耳元に外衆なささやきを返す。

 

「だからお前を犯すんだ。お前の体を美味しく頂こうという訳さ」

 

「な、なにを馬鹿な! 離せっ。離さぬと……!」

 

「離さないとどうする? お前は俺の催眠暗示で首から下が動かせないのに?」

 

 取り乱す彼女を軽くあしらいつつ、首筋にふっと息を吹きかける。途端にぴくりと体を弾ませ、凪沙は困惑の声を漏らした。

 

「よ、よせっ、不埒なっ……軍事の要たるこの場で、このようなこと!」

 

「他の場所なら構わないのか?」

 

 俺は答えのわかっている質問を笑いながら言った。

 

「ばっ、馬鹿な! 誰が貴様などにっ」

 

「ふふふ、随分と嫌われたものだ。だがそれがいい、嫌っている男に体を弄ばれる気の強い女……たまらない」

 

 面白いほど取り乱す凪沙にからかうような言葉を向ける。反応を見た感じじゃあ、あんまり経験がなさそうだな。激しい拒絶の意思は感じ取れるが、どう対応していいかわからないらしい。普段はキリッとした彼女が見せる意外に可愛げのある反応。戸惑う姿を楽しみつつ、大きく張り出した乳房に手を這わす。

 

「ひっ!? やめろ、触るなっ……離れろ!」

 

 体の動きを止めたからといって、体を触られる感触などはそのままなのだ。胸をまさぐる手の感触が、ようやく彼女の理性を呼び起こしたようだ。

 

「普段より乱暴だな」

 

「黙れっ、無礼者が! このような振る舞い、許されると思うのか!?」

 

「許す? ふっお前は勘違いをしている。俺に許しなど必要ない」

 

「なっ」

 

「これは既に決定された事項だ。俺の身勝手な意思でお前を犯す――お前の意思は関係ない」

 

 淡々とした口調で告げる。一切の遊びや妥協を許さない冷たい言葉。俺の本気を感じ取ったのか、凪沙の表情が凍り付いた。戯れなどではない、差し迫った危機を自覚したのだろう。僅かに硬直した後、凪沙は必死の形相で顔を振り回した。

 

「は、離せ! 離せぇっ! 貴様ごときに嬲られる私ではないっ! 卑劣な、暴力で女性を屈服させようなどと……」

 

「ほう、力づくは嫌いか? なら、こういうのはどうだ?」

 

 憎々しげに叫ぶ凪沙。その言葉を冷淡に遮って、俺は意味深な笑みを投げかけた。真意はわからずとも、よからぬ思惑があることはわかったのだろう。確信めいた不安に襲われ、凪沙は顔色を失う。こわばった顔を、その目を覗き込みながら、俺は絶対催眠をかけた。

 

「な、なんだ……?」

 

 目を合わせた状態で、「俺に触られた時だけ」感度を二倍にしてやった。強い困惑と憎悪をにじませて、凪沙が鋭く俺を睨む。体の自由を奪われても、敵意を失わない精神力は見上げたものだが、この状態では抵抗できるはずがない。懸命に歯を食いしばり、凪沙が拒絶の意思を示す。俺はそんな彼女をあざ笑いながら、ゆっくりとその体に俺の体を絡みつかせ、抱きついた。ハサミをとりだした俺は凪沙の目の前にそれを揺らして見せる。

 

「こいつを……どう使うと思う?」

 

「なっ何をする気だ……!」

 

 俺は背後から彼女のパイロットスーツの股間部分をぐいっと下に引いて、その部分を切り取った。

 

「きっきさま!」

 

 そのまま俺は自分の前を開け、既に準備が整った股間を押しつけてやる。嫌悪する者の体温を押しつけられる不快感と、自由にならない体を動かそうと、凪沙はなんとか俺から逃れようとした。

 

「くっくそっ。体が、動きさえすれば」

 

 不条理な現実に怒りをにじませ、彼女は悔しげに俺を罵った。

 

「卑劣なっ……こんなことで、私を自由にできると思うか!」

 

「御託はもう結構だ。さっさと始めよう」

 

 ヴィレッタやC.C.をレイプした時は俺なりにだが優しくしてやったからな、こういう完全に冷たく相手をレイプするのもやりたかったのだ。

 

「なっ……よせ、なにを……やめろぉ!!」

 

 堅苦しい罵声を聞き流して、なめらかな太ももにスーツ越しに触れる。怒声や恫喝では回避することなどできない、絶望的な展開。戸惑う凪沙に笑みを見せつつ、俺は色気のないショーツを横にずらした。

 

「や、やめろ、見るなぁっ……このような屈辱」

 

「ふっ、堅いな。お前も楽しんだらどうだ?」

 

「い、痛っ!? くぁあ、指を……そんな」

 

 気位を保ちつつ、激しい拒絶を示す凪沙。そんな彼女をいたぶるように割れ目に指を添える。桃色の小さな秘唇は、全てを拒むように口を閉じている。その内側に指を差し入れると、凪沙は敏感に痛みを訴えた。

 

「あぐっ、い、たい」

 

「ふふふ、さすがは高潔な武士。体の中まで清純でいるようだな」

 

「くぅ、おのれ……なぶるか」

 

「なぶる? ふふ、じっくりと堪能させてもらうよ」

 

 常に厳格な女武士は、体の方も純潔だったらしい。半ば予想通りの事実に冷笑しつつ、初々しい秘唇をゆっくりと撫でる。未だに異性を知らない秘口が、戸惑うように指を締め付ける。その熱い感触で、肉棒はみるみるうちに肥大していく。

 

「じゃあ、そろそろ……頂こうか」

 

「ひっ!? ま、待て。本当に……これ以上」

 

「なーに、その歳で純潔なんて素晴らしいことだが、誰もが通る道だよ」

 

 多分初めて目にするであろう極限まで膨張しきった肉根。凶悪に屹立した男根に、凪沙が顔色を失っていく。力強い脈動を存分に見せつけて、その先端をまっさらな秘苑へ。火照った粘膜に異物を押し当てられ、凪沙は必死の悲鳴を漏らした。

 

「よ、よせ! それだけは、やめ……くっ、くはぁあ……っ!!」

 

 悲痛な叫びを耳にしながら、あてがった亀頭をねじ入れる。ぴったりと閉じた果肉をこじ開けて、引き裂きながら奥へ。熱い楔に自分の身をえぐられ、凪沙の四肢が激しく痙攣する。

 

「あ、あぐ……うそ、だ。そんな……入って、きてる……っっ」

 

 得体の知れない力で無抵抗にされ、無慈悲に純潔を散らされる。残酷な現実に声を失い、薄い唇が虚しく宙を噛む。痛いほどの圧迫に逆らい、強引に肉洞を貫く。破瓜の鮮血がにじむと共に、凪沙の瞳から涙がこぼれ落ちた。

 

「こ、こんなこと……うぅ、こんな……非道な。き、貴様っ……ひぐっ!? くぁあ、動くな、今は……くぅっ!!」

 

 激痛と恥辱に涙をにじませる。暴れ始めた野生の前では、武人の誇りなど無力だ。甘っちょろい言葉を踏みにじるように、俺は乱暴な律動を始めた。

 

「あぐっ、待て……い、いたぃ……やめ、てぇっ」

 

「やれやれ、色気のない声だな。体はこんなにもエロいのに」

 

「くぁっ触るな、無礼者」

 

 苦悶する凪沙を貫きながら、前に回した手で揺れる乳房を揉み潰す。途端に声を裏返した凪沙は激しく首を振った。だがそんなこと、なんの抵抗にもならない。撫でられるような刺激を受けて、逆に劣情が加速する。剛直を最奥までねじ込み、俺は乱暴に腰を回転させた。

 

「ひ、ひぐぅぅ……っ! 苦しぃ、かき回すなぁっ。はぐっ、いた、痛いっ……もう、やめ……てぇっ」

 

 ぽろぽろと涙をこぼしつつ、搾り出すように許しを請う。初めての激痛に唇を噛み、凪沙は幾度も首を振った。痛々しい懇願を黙殺し、ガスガスと秘洞を突き立てる。濡れても居ない窮屈な肉壺は、強烈な圧迫と締め付けで怒張に抗った。

 

「うぐっ、くはぁぁ……あ、つい」

 

「ふふ、さすがに初物だ。すごい締め付けだぞ」

 

「ぐうっ、もう、いいだろう……? これだけ、ぐあっ……辱めれば」

 

「冗談を言うな。これからが本番だ」

 

「そん、な。ひっ!? こすらない……でぇっ」

 

 かろうじて威厳を纏い、凪沙が震える声で告げる。俺は冷たい薄笑いでそれを突っぱねた。今度は両手を下げ、凪沙の下腹部、両足の付け根に固定する。今度は前後に怒張を往復させる。子宮口をえぐる刺激が、肉壁への摩擦へと変わる。刺激の変化に凪沙はかすれた悲鳴を上げた。

 

「あぐ、ひぅ……たの、む。これ以上は……くぅ、これ以上、はぁ……っ」

 

「頼む? お願いする口調とは思えないな」

 

「そんな、どこまで、くぁっ、なぶれば」

 

「なぶるつもりはない。どうしても、ということなら考えてもいいが?」

 

「くっ、うぅ……卑劣、な……っ」

 

 彼女の高いプライドを知りながら、意地の悪い条件を出す。もちろん、その間も彼女をいたぶりながら。薄い肉膜を引き裂かんと、脈打つ肉棒で膣壁を擦る。破瓜の血液を潤滑油に、執拗な律動を繰り返す。激しすぎる責めに耐えかねたか、ついに凪沙は哀願を漏らした。

 

「くぅっ……もう、許してくれ、……ひっ、ゆるして、下さい。い、痛い……。ぐすっ、堪忍して……うぅ、下さいぃ」

 

「ほう?」

 

 あまりの痛みと屈辱が、冷徹な仮面を剥がす。弱々しい嗚咽を交えながら、凪沙は小声で俺の許しを請うてきた。精神的な敗北感が、頑なな意志を溶かしてしまったのか、彼女の言葉と前後して、じわりと愛液がにじみ出てきた。痛いほどの収縮が、わずかに軟化した瞬間、強引な律動を緩めて俺は優しく陰核を擦った。

 

「ひゃ、ひゃぅうっ!? あ、あっだめ……! それ、やめ……ひゃぅ、ひゃあぁん……っっ!!」

 

 楚々と隆起した肉豆を、指の腹でくりくりと擦る。道の刺激に困惑しながら、凪沙は繰り返し頭を弾ませた。……たぶん、まだ快感だとは理解出来ていないだろう。強い不安と戸惑いを浮かべ、凪沙は何度も声を上げる。

 

「あひぃ、いや、それダメぇ……っ、ふぁ」

 

 混乱する凪沙に立て続けに甘美な電流を送る。

 

「どうだ? 悪くないだろう?」

 

「うぅ……ふらち、もの……っ」

 

「まだ言うか。全くもって強情な奴だ」

 

 激しく理性を揺すられながら、それでもまだ俺に噛みつこうとする。あくまでも高潔さを保とうとする心は実に屈服のさせがいがある。心とは裏腹に彼女の肉体は正直な反応を返し始めていた。頑なに閉じていた秘口が、濃厚な蜜をにじませる。噛みつくような締め付けも、微妙な柔らかさで怒張を包み込む。

 

「不埒者、ね。そう言いながらお前も感じているんだろう?」

 

「ひぁっ……そ、それは、ダメぇ……っ」

 

「ほぅら、こんなに汁を垂らして、感じている証拠だよ」

 

「そ、そんな。そんなこと……あるはずが」

 

 ぷっくりと膨れた陰核を撫でて、絡みついた愛蜜をすくう。蜜で粘つく指先を目の前に持ってくると、凪沙は真っ赤な顔で目を逸らした。今更羞恥を感じたのか、熱い肉襞が収縮する。微妙な摩擦が愛蜜をこねて、飲み込んだ怒張を溺れさせようとする。瞳を潤ませて怯えた視線を向けてくるようになった凪沙。扇情的な視線を受け止めながら、俺は律動を再開した。

 

「あっ!? や、待って……」

 

「やめてやるよ。お前の中にしっかり出した後にな」

 

「そ、そんな、ダメだっ……! んぁあ、中になんて……絶対、ひゃうっ、ダメだぁっ」

 

 宣告と同時にがっちりと凪沙の腰を掴み、パンパンと尻肉に太ももを打ちつける。逃げ場を失った肉壺を、俺は猛烈な抽送で犯した。力強くピストンを刻み、充血した陰核を抓る。その度に肢体を弾ませ、凪沙は幾度も痙攣を重ねた。

 

「ひあっ、くぅぅ……だ、め、おかしく……はぁはぁ、おかしくなるぅ……っ!」

 

 ここにきて催眠で感度を上げたことが効いてきた。彼女は明らかに感じ始めている。

 

「はぐぅ、お願いだ……中は、中だけは……今日は、ひあぁっ今日はダメなんだ……っっ!!」

 

 突き上げの余波で体を揺らしながら、凪沙が弱々しく告げる。絶望的な状況が精神を焦がし、加速度的に性感を高める。それでも凪沙は懇願を続けた。

 

「おねがぃ、れす……そと、はぁはぁ、にぃ……赤ちゃ、でき……ひや、いゃぁ……っ」

 

 追い詰められた意識が、理性に反して蜜液を促す。すっかり火照った肉膜も、射精をねだるかのように亀頭をこね回してきた。鍛えられた肉体だ。締め付けの強さは申し分ない。強烈な収縮にとろけるような蜜と吸着が加わり、俺はえもいわれぬ愉悦を感じていた。

 

(気の強い女をレイプで感じさせる。これ以上の快感があるか!?)

 

「覚悟はいいな? そろそろ……出すぞ」

 

「んんっだめ、ダメぇ……出さないで、はぁぅ、中に、出さないでぇ」

 

 まるで幼い子供のだだのようだ。普段と一変したその姿は、暴れる情欲をさらに助長した。俺はスパートをかけた。

 

「ひぁ、ひゃっ、んん~っ……そんな、激し……くぅっ!?」

 

「くっ出そうだ……準備はいいな?」

 

「あくっ、いや、いや、いやぁ……外に、ぐすっ、そとにぃぃ」

 

 ついに耐えられなくなったか、凪沙が涙声で叫ぶ。露骨な嫌悪を示した女を屈服させる達成感。ついに怒張が破裂の時を迎えた。

 

「出るッ」

 

びゅくっ、どくん、びゅるびゅるっ!!

 

「ひゃうっ……あ、あぅ熱いのが……あぁ」

 

 大量の白濁が激しく噴出した。浅ましい情欲の証しが、凪沙の内部を無遠慮に汚す。熱っぽい吐息をゆっくりともらして、凪沙はがくりと脱力してしまった。

 

「あ……あぁぁ。藤堂中佐……わたし、わた、し……」

 

 思い人の名を告げながら絶望する凪沙。その後、彼女には俺との性行為の全てと催眠能力について、他人に伝えたり録音や文字など記録に残したりできないよう催眠をかけておいた。これで彼女は誰にも相談できずに俺に犯されていくこととなる。そんな彼女の姿を見ながら、俺はこの上ない達成感に笑っていた。

 




 凪沙はヴィレッタ、C.C.と違い、自由に行動させます。一箇所に閉じ込めたりしません。すると行方不明になって騒ぎになるからね。その代わり絶対に他人に伝えられないように催眠をかけました。他人に話せず一方的に嬲られていく凪沙……イイ!


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STAGE 14 戦役 と 学 園 祭

 皆さん知ってましたか? コードギアスのアニメ放映が終わったのって、もう七年前なんですよ。当時高校生だった人でも二十代中盤……当時成人していた人は更に……。歳をとる訳ですねぇ。


 キュウシュウで日本独立をうたう澤崎敦が出現した。原作ではたった一話で終わったエピソードだが、現実の俺が対処するとなると大仕事である。とりあえず黒の騎士団には浮き足立つなと命令しておこう。

 奴の後ろにいるのは中華連邦だ。彼らとは俺達黒の騎士団も手を結ぶ必要がある。あまり彼らとの関係を悪化させるのもいけない。

 ブリタニアはエリア11を訪れていた第二皇子シュナイゼルが手腕を振るっていることだろう。俺が撃ち込んだ死の命令が効果を発揮するまで後一ヶ月。それまでは彼の辣腕も存分に振るわれることだろう。

 今回の戦役はどちらかというと俺、ルルーシュよりスザク、ユーフェミアの側の話が多い。ニーナもユフィに接触するし……いよいよ群像劇の様相を呈してきたな。

 

「えーっと、そりゃつまり」

 

「澤崎とは合流しない。あれはただの傀儡政府だ。中華連邦のな」

 

「しかし、日本を名乗っている」

 

「名前と主君が変わるだけ。無視するべきだ。あの日本は」

 

「ふーん、でもさぁそれって」

 

「ブリタニアの行動も放っておくのか?」

 

 団員達からやつぎはやに質問が飛ぶ。それにノータイムで的確に答えを返していく。これもまたカリスマ性のあるリーダー像を保持する為だ。やれやれ忙しいな。

 

「ゼロ、組織としての方針を明確にしておいた方が」

 

「そうだな、澤崎の件はおくとしても、当面の目標くらいは」

 

「トウキョウに独立国を作る」

 

 言った。ついにこの構想を語る時がきたのだ。

 

「独立!?」

 

「国を!?」

 

 団員達はブリタニアの強大さを、目標の困難さを口にする。だが……。

 

「では聞こう! お前達は誰かがブリタニアを倒してくれるのを待つつもりか? 誰かが自分の代わりにやってくれる? 待っていればいつかはチャンスがくる? 甘えるな! 自らが動かない限り、そんな“いつか”は未来永劫やってこない!」

 

 

     §

 

 

「咲世子、そっちは大丈夫か?」

 

「はい、問題はありません。操作は全て頭に入っています」

 

 ブリタニアから奪った試作型ナイトメア、ガウェインは複座型だ。それゆえ俺はその操作を咲世子に任せることとした。彼女は文字通りの「腹心」だ。きっと俺を助けてくれるだろう。

 

「キュウシュウブロックを占拠しようとしている連中の大義名分は澤崎敦にある。彼を失えば新日本政府は瓦解。中華連邦も介入の口実を失う」

 

「そりゃそうだが、本当にやるのかゼロ」

 

「扇、君は私の片腕だ。そろそろ私のやり方に慣れて欲しいものだな。私はやると言ったら必ずヤる! 果断実行が私、ゼロだ」

 

 今頃はブリタニアから出撃したランスロットが道を切り開いている頃だろう。俺とガウェインはそこに割って入る形になる。中華連邦のナイトメア・フレーム、鋼髏(ガン・ルゥ)はさほど脅威ではないが数が多い。だがガウェインのハドロン砲なら一掃できる。

 

(スザクとユフィは今頃「私を好きになりなさい」とかやっている最中だろうなぁ。俺のチンポを咥えて、俺の精液にまみれた口で。うぷぷぷぷ。お前達の幸せな恋人ごっこも、もうすぐ終わりだよ)

 

 酷薄というよりただただ下衆なコトを考えながら。出撃する。

 

「では行ってくる!」

 

 

 

 ランスロットの周辺にたかっていた鋼髏を想定通りハドロン砲で一掃した。

 

「邪魔だ」

 

 空から飛んでくる航空戦力もハドロン砲で片付ける。奪取した時は未完成だったが、今は収束できるようになった。ラクシャータ様々である。ロイド伯爵は今頃唇を噛んで悔しがっていることだろう。

 

「枢木よ。ランスロットはまだ動くか」

 

 ナイトメアの手でエナジーフィラーを差し出す。ランスロットはエナジー切れ寸前でスザクも危なかったからな。……しかしこうしてみるとホント原作のルルーシュはスザクを助けまくっていたんだなぁ。スザク、ちょっとはルルーシュ(ゼロ)に感謝しようぜ。

 

「私は今から敵の本陣を叩く。貴様はどうする?」

 

「……残念だよ。ゼロ。お前の願いは届かない。自分が先に叩かせてもらう」

 

 ゼロとしては初めての共同作業か。まあこれからずっと先のことだが、スザクに働いてもらう時はまたやってくる。

 

「ゼロよ。貴様はブリタニアの敵ではなかったのか!?」

 

 オープンチャンネルでやりとりしていたからガウェインにいるのがゼロだと気付かれたな。まあ大した問題ではないが。

 

「我ら黒の騎士団は不当な暴力を振るうもの全ての敵だよ」

 

 澤崎に言い返す。

 

「不当だと。私は日本の為に!」

 

「澤崎さん、日本の為にというのであれば何故中華連邦に逃げたのですか。残るべきだった。日本の為ならば!」

 

 追い詰めた! キュウシュウ最大の要塞も、空を飛べるナイトメアがあればこうも簡単に落とすことができる。やはりナイトメアの世代革新は戦場を変える。プリン伯爵とラクシャータには是非手を結んで欲しいところだ。案は既に俺の中にある。なしてみせるさ。

 

 

     §

 

 

 学園祭がやってくる~。作業を連れてやってくる~。そんな歌を歌いながらテストを答えていく。学園の方で頑張るのも今回の学園祭が最後、か。テストをやっているのは黒の騎士団の活動で出席日数がやばいからだ。

 

 さて、学園に居ながらディートハルトと連絡を取り合う。学園の屋上で通信機を使う。

 

「やはりな、キュウシュウにも利用価値はあった。これで条件はかなりクリアされた」

 

「……はい。各地域の緊急時における対応は全てデーターに残してあります。各階層の太陽光パネルそれに伴うエナジー保管所も掌握済みです。藤堂らは、放送局など、占領目標のリストアップを行っています。キョウトへのダミー報告書なども一度チェックしてもらいたいのですが……」

 

 ゼロはゼロで大忙しだよ。まったくもう。

 

「ピンチよピンチ大ピンチ~」

 

 やば! ミレイだ!

 

「後で連絡を入れる」

 

 すぐに通話を切ったが、声入ったよな? くそぅ自由人め。

 

「ルルーシュ、担当は貴方でしょ!」

 

「会長。あそこは……」

 

 

     §

 

 

 カレンは神根島でスザクに顔バレもしてないから、問題なく学園祭に参加できる。

その反対にヴィレッタを保護していないので、扇が学園にやってくることもない。

C.C.は……学園に世界最大のピザの件で止めても必ず来てしまうので、変装道具をこちらから与えて顔と髪を隠して参加させる。コントロールできないより自分でコントロールして参加させた方が結果的に被害は少なくすむ。え? 絶対催眠を使ってあるからクラブハウスからは出られないんじゃないかって? ……搾り取られて参加をほのめかされたんだよ。言わせんな恥ずかしい。

 ユフィもお忍びでやってきたがナナリーがいないので邂逅することもない。

 いやぁ、こうやって列挙すると結構原作と乖離してんだななぁ。状況は変わるもんだ。

 

「さぁ~まもなく、まもなく完成しますよ世界最大のピザ作り」

 

 ふぅ。何て気楽なんだ。ミスしたところで誰が死ぬ訳ではないというのは。

 

「さすがね、時間通りいけそうじゃない?」

 

「最近人を使うことを覚えましたから。しかし皆気楽ですね。ついこの間中華連邦が攻めてきたというのに」

 

 ミレイは笑って受け流す。

 

「だからよ。祭りは必要よ。誰の上にもね。どんな人にも、どんな時にも。あんたまだまだね~」

 

「ははっ貴方にはかないませんね」

 

 それは俺にはつきものの劣等感だ。原作の主役達には叶わない。スザクにだって、C.C.だって、本当はかなわないのだ。絶対催眠なんてインチキがなければかなわないのだ。そうして黄昏れているとどうやらユフィが群衆に見つかったらしい。やはりそこは原作通りになるのね。ピザを作る為にナイトメア、ガニメデを操作していたスザクがユフィを助け出した。……いよいよくるか。

 

「ユーフェミア様、コメントをお願いします」

 

 マスコミがユフィにマイクを突きつける。

 

「この放送、エリア全域に繋いで頂けますか?」

 

「は? LIVEでですか?」

 

 さーて、いよいよだな。これで学園祭は吹き飛んでしまうだろうなぁ。ああ頑張って準備した俺の苦労を。くそぅ自由人めが。

 

「神聖ブリタニア帝国エリア11副総督ユーフェミアです。今日わたくしから皆様にお伝えしたいことがあります。――わたくし、ユーフェミア・リ・ブリタニアは富士山周辺に行政特区日本を設立することを宣言いたします」

 

 ……残念だなユフィ。それは君が自分の頭で考え出したものでなく、俺が絶対催眠ですり込んだことなんだよ。あれ? でも発案は原作アニメのユフィだよな。俺がそれを見てこの世界のユフィに伝えて……アレ?

 

「この行政特区日本では日本人という名前を取り戻すことになります。イレヴンへの規制及びブリタニア人の特権は特区日本には存在しません。ブリタニア人にもイレヴンにも平等の世界なのです! ――聞こえていますか? ゼロ! 貴方の過去もその仮面の下の顔も関係ありません。だから貴方も特区日本に参加して下さい」

 

 原作のルルーシュがユフィの自由さで叩きのめされた場面だが、この世界の俺には何の痛痒も感じない。ことは全て俺がコントロールしている。この国が日本という名前を取り戻すのも、あと、僅かだ!!

 




 リアルタイムでアニメ第一期の21話「学園祭宣言!」を見た後、これは確かに黒の騎士団とルルーシュにとって最悪に近い手だなぁ。……ん? あれ、これって……ブリタニア軍人に「日本人を撃て」とかギアスをかければぶち壊せるんじゃないか? と思っていたら、翌週の22話「血染めのユフィ」でルルーシュがそういうギアスの使い方をしようとしたのでビックリしました。


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☆STAGE 14.5 ラクシャータ・チャウラー

「ふふ、こんなに猛って」

 

 俺の股間に頬ずりせんばかりに顔を近づけるラクシャータ。やはり褐色美人は良い。

 

「ああ、いいわ。ルルーシュのペニス。臭いがこもってて」

 

 ラクシャータは、楽しげな顔で俺の目を見つめてくる。

 

「こんなにペニスをガチガチにして、そんなに期待してるのかい?」

 

「そんなことはない」

 

「そう……まあいいわ。射精しな。このままじゃあ辛いだろう? さぁ、私に任せて。ルルーシュはペニスにだけ集中していな」

 

「わかった……」

 

 ラクシャータの指が、ゆっくりと舐めるように俺の亀頭を撫でさする。

 

「ふふ……苦しそうだねぇ。ふふふ……ほら……ふふ。私は若いペニスに目がなくてねぇ」

 

「あぅっ……」

 

 細くたおやかな指が、肉棒をすりすりと撫でる。

 

「ふふ……こんなに赤くなって……びくびくしてるわね。もっと、もっと敏感に感じてごらん。あら、痛い? ふふ……悪いねぇ」

 

 ラクシャータが口を開けて、ゆっくりと俺のペニスに近付いてくる。

 

「っ……」

 

 開いた口から、まとわりつくように暖かな吐息がペニスに吹きかけられる。

 

「んふふ……どう、だい……? んちゅ……私の、舌は……」

 

 絡みつくような口戯に、俺のペニスはひくひくと反応してしまう。

 

「どこが痛いんだい? んっ……ここかい? それとも……んっ……」

 

 ラクシャータの舌は、的確に肉棒の弱い部分を責めてくる。

 

「ラ、ラクシャータ」

 

 俺はその快楽に流されないように、必死に耐えようとする。

 

「んふふ……ルルーシュのペニスは本当に敏感だね。でも……んっ、ダメだよ……まだまだ……。もっと、私を楽しませておくれ……ふふ、れるっ……んちゅっ」

 

 ……遊びで誘ったら予想以上に積極的に責めてきやがった。まさかラクシャータがこんなにスキモノとは。ラクシャータの瞳の奥に、薄暗い光が灯るのが見えたような気がした。

 

「んちゅっ……んっ……んふっ……いいわ……そう、そうよ……んっ、んちゅっ……んっ……」

 

 俺はその瞳に射すくめられたように動けない。

 

「ふふ……ガチガチ……それに……すごい臭いだねぇ。んっ……んふぅ……こぼしちゃあ、もったいないねぇ。ふふ……いただくよ。ルルーシュの、ペニス……んっ、じゅるるるっ」

 

俺のペニスが、ラクシャータの口に飲み込まれていく。

 

「んっ……んぐっ……んはぁっ! あぁん、んんっ……じゅるる。すごい、ねぇ……口の中いっぱいに……んっ……ルルーシュの臭い……」

 

 粘膜がカリをこすり、舌先が鈴口を転がす。舌が、鈴口に割り入るようにもぐりこもうとする。

 

「んふ……これで……んっ……いつこぼしてもいいよぉ……」

 

舌の上に溢れる先走りをかき混ぜながら、ラクシャータの口内でもみしだかれる俺のペニス……。

 

「んちゅっ……んっ……んはぁぅ……私の口の中で……ふふ、爆発しそうじゃないか。ふふ……んちゅっ……んっ……わかるよ。射精……したいんだろう?」

 

 ラクシャータは、俺にではなくペニス自身に話しかけるように妖艶な笑みを浮かべる。

 

「なら……言ってごらんよ。ほぉら……んちゅっ……んっ……」

 

「いや、あのな」

 

 ここまで一方的に責められたことがないので戸惑ってしまう。

 

「ルルーシュ? 言えないのかい? 困った子だねぇ」

 

 ペニスを包み込んでいた頬と舌が、ふっとその圧力を弱める。

 

「素直じゃない子には……ふふ、おしおきしないといけないねぇ。んじゅっ……んっ……ちゅるる」

 

「あっ」

 

 再び襲い来る肉の刺激は、俺に腰を抜かさんばかりの快楽を与える。

 

「んっ……んんっ……!」

 

 ラクシャータの口の中で、ペニスに吸い上げられるような強烈な感覚。

 

「だめだよ、……んちゅっ……んっ……いい子だから、言うことを聞きな?」

 

「あ、ああ……」

 

 腰がガクガクと砕けるような感覚。

 

「じゃあ、言ってごらんよ。んちゅっ……んっ……ふふ……あんたのなにを、どうしたいか」

 

 ラクシャータの暴力的な愛撫に、俺のペニスは既に爆発寸前だった。

 

「んちゅっ……んっ……んふ……ふふ、じゅるるっ……」

 

「俺の、チンポを、ラクシャータの口の中で……」

 

「んふふ……そうだよ……んちゅっ……んっ……さあ、続きを言いな? ふふふ……」

 

「しゃ、射精させてくれ……」

 

「そうだね……ちょっと物足りないけど、これ以上は可哀想だね。ふふ、ふふふふふふ。じゅちゅっ……んっ……んぐぅ……んっ、さ……出していいよ……んんっ……」

 

「あぁっ」

 

 一段と激しくなる吸い上げ、腰骨が引きずりだされるような感覚に俺は思わず声を上げた。

 

「んっ……んんっ!」

 

 吐き出す、というより吸い出されるような射精だった。

 

「んっ……んんっ……んくっ……んぁはぁっ……あぁん……」

 

 ラクシャータは、口の中の精液を転がすように味わい、嚥下する。

 

「んっ……まだ、出てる……んふふ……濃いいねぇ」

 

 ちゅるん、と糸を引く精液。

 

「ふふ……良かったよ。ルルーシュ」

 

 その台詞は男女逆ではなかろうか。

吸い込まれるようにベッドに引っ張られた。だから男女逆だって!

 

「ふふ……ねぇ、いいだろう? ……なに? どうかしたのかい?」

 

「い、いや、こうやって一方的にやられるのはちょっとな……」

 

「随分と可愛いことを言うんだねぇ。初めてって訳でもないんだろう?」

 

「まあ、経験はそれなりに」

 

「ならいいだろう? 私がリードしてやるよ」

 

 そこで初めて笑みを見せた彼女……。ラクシャータは俺の上に乗った。

 

「さあ……。んっ……あっ、あっ……あぁっ……あんっ!!」

 

 俺のペニスが、ラクシャータのヴァギナにそってこすりつけられる。

 

「あぁっ、感じる」

 

 手は素直に彼女の乳房へと触れていた。体を圧迫する臀部の感触、指先の沈み込む柔らかい感触、しっとりと絡みつく股間の感触……。ゆっくり、ゆっくりと彼女のヴァギナが近付いてくる。

 

「あぁ、ルルーシュの……ペニス……すごいねぇ……んふ……」

 

 動かせば触れるくらいの至近距離……その粘膜から、沸き上がるように熱が伝わってくる。

 

「あぁ……入れる、入れるよ……んっ……あんたのペニスが、私のヴァギナに……」

 

 湿った感触が鈴口を捕らえる。

 

「あぁ、あっ、あっ……ふふ、んっ……」

 

 粘膜で繋がった部分が溶け合うかのよう。

 

「あ、あぁ……ペニス……すごい……んぁあぅ……んっ、んんっ……」

 

 割り入るというより、水に沈み込むように……そんな形容が似合うほど、しっとりと濡れたそこに、飲み込まれていく。

 

「入ってくる……そう、真っ直ぐ……ああ、ひさしぶりだわぁ……」

 

 そして……。

 

「っ……あぁ……はいったよ……全部……はぁ……んっ、あんっ……。ふふ、ふふふふ」

 

 ジンジンと、暖かい風呂に入ったかのような刺激がペニスを包み込む。

 

「ふふ……ひくひくしている……んぁあぅ……んっ、んんっ……あぁんっ……んっ……」

 

「お、おぅう」

 

 たぎる欲望をしっとりと包み込むラクシャータの肉……。

 

「ふふ……こっちも……ちゃんと味わっておくれよ。んぁ……んぁあぅ……んっ、んんっ……」

 

 ラクシャータはその水袋のような柔らかい乳房をゆっくりと動かす。

 

「全身で感じるんだよ……局所的な快感なんてオナニーといっしょさぁ。感じな。私の全てを……」

 

 そう言うと同時に、腰をグラインドさせ始める。

 

「ふふ……じゃあ……動くよ。んぁあぅ……んっ、んんっ……」

 

 ずるり、と下半身ごと持っていかれそうな感覚。俺は離れようとする彼女のヴァギナを追うように、腰を動かす。

 

「あぁんっ! っふふ、いいわよ……」

 

 頭がぼーっとする。下半身と手が、別人に乗っ取られたように蠢く。

 

「んぁあぅ……んっ。ふふ……いい子だね。じゃあ……胸をもっと持ち上げて……そう、そうだよ……」

 

 目の前で、彼女の胸が形を変える。その頂点では、自らの手で乳首をいじっていた。

 

「ぁあぅん……あっ、んぁっ……ルルーシュ……どうかしたのかい?」

 

「え……」

 

「ふふ……気になるかい? んぁあぅ……んっ、んんっ……私の、胸も。いいわよ、こっちにも奉仕しな。んぁあぅ……んっんんっ……」

 

 その言葉に、がっつくうように女の体を求める。

 

「あぁんっ……ふふ……まるで赤ん坊だねぇ。んっ、んんっ……んぁあぅ……」

 

 ペニスをヴァギナにくわえ込んだまま、ラクシャータは器用に俺の顔の前に乳房を向ける。気がつけば、俺は一心不乱に彼女の胸にしゃぶりついていた。

 

「ふふ……んっんんっ……ふふ、ふふふふ」

 

 笑われている。頭がかっとなった。腰を激しく突き上げてやる。

 

「もっと、突きな。そのペニスを! あぁんっ! い、いいわ……そうだよ……んっじんじんするっ。あぁ……やっぱり……いいねぇ……生の……ペニス。熱くて……奥まで、届く……」

 

 ラクシャータは髪を振り乱し、歓喜の声を上げている。

 

「ふふ……あんたは余裕がないみたいだね。でも、だめだよ……んっ……んぁあぅ。そう、そうよ……」

 

 体が勝手に動く。

 

「いいわ、生で……ふふ……私の中でルルーシュのペニスが暴れているのがわかる。あっ、あっ……んっ……ダメだよ、噛んじゃ。行儀の悪い子だねぇ。お仕置きしてやるかい。んっ……もっと……顔全体で感じな」

 

 顔一杯に押し当てられる、ラクシャータの乳房……。火照ったヴァギナと比べて、ひんやりとした柔らかな感触が、ゆっくりと冷静さを取り戻させる。

 

「女の体というものはね、ルルーシュ……もっとデリケートに激しく扱うものなんだよ」

 

「あ、ああ」

 

「ふふ……わかればいいよ。さ……続けな。んっ……んぅっ。あんっ……あっ……あんっ……んぁあぅ……んっ、んんっ……」

 

 戸惑いながらも、腰は絶えず動かす。密着させてひねるように。

 

「んっ、んぁ……んっ……んぁあぅ……んんっ……あっ、んあっ……あぁんっ……」

 

 ゆっくりと、ひっかくように引き抜きながら。

 

「い、いいよ。若いくせに上手じゃないかい。……んぁあぅ……んっ、んんっ……でも……残念だねぇ。……んぁあぅ……んっ、んんっ……もうそろそろ限界かい?」

 

 彼女の言葉通り、膣中で剥き出しになった俺のペニスは粘膜に絡め取られ、もはや絶頂の一歩手前にいた。

 

「んっ……しょうがないねぇ。イきそうになったら言うんだよ。んぁあぅ……んっ、んんっ」

 

 俺の頭を抱きしめる腕に、力がこもる。

 

「今日は、危ない日だからねぇ。妊娠しちまうかもしれないよ」

 

「イッイクッ」

 

「ふふ……いいわ、イきな! んぁぅ……んっ、……んんっ。ルルーシュのザーメンを、んっ、んんっ……たっぷり出しな!」

 

「あっぁあああっ」

 

「あぁっ……んんっ!! んぁあぅ……あぁああっ!」

 

 激しい刺激に、頭の中が真っ白になると同時に、下半身が空中に放り出されたような感覚。

 

「ふふ……ふふふふ……すごいねぇ、こんなに出して……」

 

 射精後、ぐったりとなったペニスをゆっくりと指が撫でる。

 

「ふふ……今の射精で全部出し切ったみたいだね」

 

 ラクシャータはそう言いながら、なおもペニスを撫で回す。

 

(つ、次はこうはいかないぞ。俺がヒィヒィ言わせてやるからな)

 

 そんなことを思いつつ、俺は激しい快感の余韻に浸っていた。

 



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STAGE 15 ゼロ

 お待たせしました。このSSで最高に外道な回です。


 特区日本への申請は二十万人を超えた。スザクの存在が大きいんだろうな。彼を希望とみた日本人はこぞって参加している……、か。シュナイゼルが後押ししたのも大きいだろうな。コーネリアも賛成はしている。ブリタニア初となるこの試みは、だが失敗する。失敗するのだ。

 

「事態は深刻だ。支持者だけではない。団員の中からも特区に参加する人間が出てきている」

 

「黒の騎士団と違って特区日本にはリスクがありませんし」

 

「それに謎の仮面の人物より優しい皇女殿下の方がいいってのが人情でしょう?」

 

 団員も紛糾しているな。

 

「……でも無視はできない!」

 

 やれやれ、行政特区が始まるからってみんな騒ぎすぎなんだよ。

 

 

     §

 

 

 桐原らキョウト六家も行政特区日本に参加するとのこと。だーかーらー、ブリタニアを信じすぎなんだって。まあだからこそ正義の味方・黒の騎士団が輝くんだがな。

 皇帝とV.V.もギアスが使われることを今か今かと待っているのかな? だが俺は原作のゼロのように特区日本の式典などには参加しないぞ。

 

「ゼロからの決定を伝える。――黒の騎士団団員の中で、特区日本に参加したいと思う者は自由にしてよい。だが! 参加した後でやはり黒の騎士団に戻りたいと言ったところで受け付けはしないぞ。特区日本に参加するのなら、ブリタニアに頭を垂れることを自覚しろ! そして黒の騎士団の兵士達に伝える! 行政特区日本の成立式典には会場の外側にナイトメアを含め武装した状態で様子を見守ることにする。――私の意思も伝えようか? 今回のことは全て茶番に過ぎない! ユーフェミア・リ・ブリタニア、奴はコーネリア以上に苛烈な性格の持ち主だ。特区日本は彼女による日本のレジスタンス組織壊滅を狙った策である。恐らくある程度の時間をおいて、特区日本の中に入った日本人は飼い殺しにあうと私は予想する。したがって組織・黒の騎士団としても行政特区日本には参加しない! 私からの通達は以上だ!」

 

 これが黒の騎士団内部で伝えた俺の意思だ。そして今俺は宣言通り式典会場の外側でナイトメア、ガウェインに乗って準備している。

 

「なあ、いつまで待てばいいんだよ」

 

「私が指示するまで待機だ」

 

 さあユーフェミア、その牙をむけ! この式典は全世界に中継されている。ここでブリタニアの皇女である君が日本人を撃つ、するとどうなる? 答えは暴動だ! メシアは一人でなければならない。その為には穢れてもらうぞ! ユーフェミア・リ・ブリタニア!!

 

 

 

――~~で、アッシュフォード学園の学園祭で行政特区日本の設立を宣言するのだ。そしてそれからは行政特区日本の設立に邁進したまえ。……そして、行政特区日本の設立式典、その開催の挨拶を行う時、その時から君は「日本人を皆殺しにする」人間になれ。――

 

 

 

 それが神根島で俺がすり込んだ絶対催眠の内容だ。コードギアス最大の悲劇「虐殺皇女事件」をわざと起こす。それが、俺が選んだ策だった。外道なんてもんじゃない。地獄へ行く準備はとっくに完了済みだ。だが、原作通りこの悲劇を起こせば、原作通りレジスタンスや民衆が奮起するはずだ。それでなくては政庁を陥落させ、日本を起こすことはできない!

 ナイトメアのモニターでTVを見る。LIVEと右上にテロップが出ている。

 

「私は…………。日本人を名乗る皆さん! お願いがあります。死んで頂けないでしょうか!!」

 

 キタ! ユフィは虐殺皇女になった!

 

「えーっと自殺して欲しかったんですけど、仕方ないですね。兵士の方々、皆殺しにして下さい! ぎゃくさつです!」

 

「ぬぁっ本気か」

 

「マイクとカメラを切れ!」

 

 ――パァン!!

 

 銃声が響いた。ユフィが護身用の拳銃で最前列にいた民間人を撃ったのだ。……あの民間人はユフィが殺したのではない。俺が殺したのだ。そしてこれから虐殺される人間もみな……。

 

「ひぁぁあああああああああーっ!!」

 

 日本人の悲鳴が響く。どうだシャルル、V.V.(そしてC.C.)。俺はギアスなぞ使っていないから感知できないだろう。原作のように会場に現れてユフィと二人きりで話してもいないから、そこから「ゼロと会った直後にユーフェミア様がおかしくなった」とダールトンやスザクが疑問に思うこともできない。俺が絶対催眠をかけたのはかなり前の神根島での出来事だからだ。まさかそこからゼロがユーフェミアに催眠暗示をかけたとは誰も疑えまい。

 

ナイトメアによる虐殺が始まった。それを確認して俺は黒の騎士団に命令を下した。

 

「黒の騎士団総員に告げる! やはりユーフェミアは奸賊だった! 行政特区日本は、我々をおびき寄せる卑劣な罠だったのだ! 会場の日本人を救いだせ!」

 

「「「おう!!」」」

 

 ガウェインを操作して会場内部に入る。まずはユフィ。その次にダールトンだ。そうして動こうとしたその時、ランスロット・エアキャヴァルリーが近付いてきた。いつもならば撃墜されることを恐れる相手。だが今回は別だった。

 

「お前は!!」

 

 カレンと紅蓮が立ちはだかる。そこに。

 

「…………ゼロ、枢木スザクだ。僕は、黒の騎士団に投降する」

 

「……はぁっ?」

 

 事前に学園でいる時に催眠暗示をかけておいたのさ! 「行政特区日本の式典後、初めてランスロットに乗ったら、催眠状態になって黒の騎士団とゼロに投降せよ!」とな。

 

「ユーフェミアの残虐行為を目の当たりにし、目が覚めたという訳か」

 

 スザクは答えない。投降しろという命令以外は催眠状態になっているからな。そこにあらたな催眠暗示をかける。頭の中で対象をスザクだけに絞り……。

 

「わかった。今は少しでも戦力が欲しい。仲間にしよう。だが! これまでのお前の敵対行動を許した訳ではない! 私の命令には絶対服従してもらうぞ!! まずは会場内部のブリタニア兵を倒せ!」

 

 これでスザクは片付いた。後は……。

 

 

     §

 

 

 ユーフェミアを見つけた。なんとナイトメアに乗って戦っていた。俺はガウェインを操って敵機を粉砕した。イジェクションシートすら作動させずに機体を壊す。

 

「どうしますゼロ?」

 

「ぎゃくさつです! にっぽんじんはぎゃくさつです!」

 

ユフィは手に持った銃を乱射している。

 

「……捕縛する! この女には公開処刑こそが相応しい……さあ大人しく捕まっていただこうかユーフェミア」

 

 後半の言葉で催眠をかけ、捕まえる。よし、コックピットに乗せて……と。

 

「咲世子、ロープで捕縛してくれ」

 

「了解しましたルルーシュ様」

 

 次はダールトンか。確かどこかの通路にいるはずだから地面を移動して探すか。

 

 

 

 黒の騎士団によって会場はなんとか鎮圧された。辺り一面日本人の血で血まみれだがな。さすがに気分が悪い。だが俺はここで演説せねばならないのだ。気をしっかり持て! 騎士団の皆のユーフェミアへの、ブリタニアへの憎しみは最高潮に達している。今の士気があれば計画はクリアされるだろう。

 

「やっとお会いできましたね♡」

 

 神楽耶か。キョウト六家の一員でスザクの親戚。しかし俺の興味からは対象外の女だ。

 

「ゼロ、これからのことだが、わしらの元で……」

 

 特区に参加していた桐原が前に出る。

 

「逆だ! あなた方は行政特区日本に参加していた。だが裏切られた。我が黒の騎士団はユーフェミアの企みを見抜いて参加しておらず、ブリタニアの兵士を鎮圧し皆を助けた。こうなった以上キョウト六家の方々は私の指揮下に入って頂く。反論は許さない。他にお前達が生き残れる道は無くなった!」

 

 これでキョウトはその資金や組織力を完全に黒の騎士団にだけ割り振ることになった。また条件がクリアされていく。

 

「日本人よ! ブリタニアに虐げられし全ての民よ!」

 

 キョウト六家達との話し合いもそこそこに、俺は式典会場で集まった民衆に向けて演説を行っていた。

 

「私は待っていた。ブリタニアの不正を陰から正しつつ、彼らが自らを省みるのを!」

 

 この映像はディートハルトのつてを使って日本中に配信されている。これで民衆の決起を促す。だがただのブリタニア人、民間人への攻撃・虐殺などは許可しない。それも言葉の中に織り交ぜて催眠暗示を日本中に届ける。これこそ絶対催眠が輝く時だ。電子機器を通しても効力を発揮するのだ。

 

「……しかし、私達の期待は裏切られた。虐殺という蛮行で! そうだ。ユーフェミアこそブリタニアの象徴だ!」

 

 全て自分で起こしたことだというのに、マッチポンプなんてもんじゃないほどにど汚いことを行ったのに、俺は今平然としている。……堕ちたな。魂まで外道に堕ちた。だが後悔はしない。全てはエロの為に! あとついでに世界の為に!

 

「私は今ここにブリタニアからの独立を宣言する。だがそれは、かつての日本の復活を意味しない。歴史の針を戻す愚行を私は犯さない。我らがこれから作る新しい日本は、あらゆる人種、歴史、主義を受け入れる広さを、強者が弱者を虐げない、矜持を持つ国家だ。その名は! 合衆国日本!!」

 

「ゼロ!」

 

「ゼロ!」

 

「ゼロ!」

 

「ゼロ!」

 

「ゼロ!」

 

 

     §

 

 

 トウキョウ租界に攻め込む。全てのレジスタンスを、民衆を巻き込んで政庁を落とす!次はコーネリアだ! ダールトンへの暗示は成功した。ユーフェミアの公開処刑は民衆も望んでいたが、政庁を落として日本を起こしてからと言ってある。ニーナへの対策はしてあるから爆弾を作られることもない。スザクも俺の手にある。ほぼ条件はクリアしたようなものだ。

 

「コーネリアさえ倒せば我らの勝ちだ!」

 

 神楽耶がまとわりついてきたのでうざったかったが、振り払った。……そう言えば彼も目覚める頃だな。上手く対応しないと。

 俺はガウェインでトウキョウ租界の外縁に来ていた。

 

「聞くがよいブリタニアよ。我が名はゼロ! 力あるものに対する反逆者である! 0時までまとう。降伏し我が軍門に下れ! これは最終通告だ」

 

 「我が軍門に下れ」このキーワードで租界の職員へ暗示を思い出させた。職員達は催眠暗示で各種操作を行っていく。……もうすぐ0時だ。よし! トウキョウ租界が崩れていくぞ……!

 

「コーネリア。正面からの戦いにとらわれたお前の負けだ。……地震対策の為の対層構造、しかしフローパーツを一斉にパージすればこれほどもろいものはない」

 

 外縁部を全て崩した。ここからだ。ここから政庁を落とす!

 

「これでいい。後は政庁陥落の映像とともに、独立宣言を全世界に向けて発信すれば合衆国日本の独立日だ。学園地区は……」

 

 ガウェインのハドロン砲で航空戦力を叩く。スザクのランスロットにも指示を出してやる必要がある。

 アッシュフォード学園に本部を置く。直接行って保護してやらねばなるまい。

 

「手を上げて後ろを向け! この学校は黒の騎士団がもらった」

 

 アッシュフォード学園に着いたが……。

 

「やめろ! 手荒なまねはするなと言っただろう!」

 

 玉城とリヴァルが激突寸前だった。

 

「でもよう、ここに司令部を置くっていうから」

 

 やはり絶対催眠も「絶対に○○しろ」というかけ方でなければ絶対ではないな。

 

「この学園は我々黒の騎士団が徴用し司令部として使用させてもらう」

 

「拒否権は、ないのよね」

 

 ミレイ。気丈な人だ。こんな時でも貴方は強い。だが不安に思うことはない。無事にブリタニア本国へ返してみせるさ。

 

「君達の身の安全は保証しよう」

 

「そんなの信用できるかよ。戦争してんだろ俺達と」

 

 リヴァルが反論した。そこにカレンが歩を進める。

 

「リヴァル、言う通りにして」

 

 カレンがバイザーを取って素顔を晒す。生徒会の皆は驚愕を顔に貼り付けた。

 

「カレン!? ……そうか、そういうことか。生徒達の安全は保証してくれるわよね」

 

「ああ、約束しよう」

 

 

     §

 

 

 ランスロット・エアキャヴァルリーは凄いな、敵の戦力をゴリゴリ削っていってくれる。特派の二人も確保するように指示してある。じきに捕まるだろう。さて司令部も構築したことだし、次は政庁だ。エナジーフィラーは交換済み。ハドロン砲で一気に片付けてやる。

 

「藤堂、私は政庁に空中から侵入する」

 

 藤堂に連絡を入れ、政庁へ向かう。

 

「ようこそゼロ。やはり誘い出されてここに来たか!」

 

 コーネリアが待っていた。いよいよオーラスだな。

 

「ユーフェミアは返してもらうぞぉおおお!! ……捕まえたァ! これが裁きだ!」

 

 ガウェインが追い詰められたその時、コーネリアのグロースターが後ろから撃たれた。

 

「姫様、命までは取りません。姫様をゼロに差し出す為の……」

 

 ダールトン(みかた)に撃たれるとは思ってもみなかっただろう? コーネリア。これでチェックだ!

 

「ありがとうダールトン」

 

 用済みになったダールトンをハドロン砲で殺す。第二皇女コーネリアは俺の手に落ちた。原作と違い仮面を取らずにコーネリアに近付く。血を流している。治療させた方がいいな。俺はまたコーネリアをコックピットに収容し、コーネリアを人質にした。

 

「オォールハァイルブリタニアァ」

 

 ナイトメア、ジークフリートとジェレミアか。改造されて錯乱しているようだな。

 

「先程までいた所に戻るんだ。ジェレミア。嚮団に潜入して嚮主V.V.の居場所を俺に報告するんだ」

 

 今度は絶対催眠を使って命じる。

 

「…………リョウカイシタシマ」

 

 これで彼は片付いた。後は……。

 

「ゼロ! 空を飛ぶナイトメアが!」

 

 ん? あれは……テストパーツで組み上げた機体か。セシル・クルーミーがパイロットとして乗っているはずだな。

 

「枢木よ! あの機体を止めろ! だがパイロットは殺すな。必ず生きて捕らえろ!」

 

「……了解」

 

「スザク君ッ!?」

 

 今のスザクは俺の思い通りに動く人形だ。お前らの仲間じゃあないんだよ。

 

「枢木! ロイド伯爵も必ず捕らえるんだぞ!」

 

「……わかっています」

 

「スザク君! 私は……」

 

 セシルの機体が損壊した。やはりランスロットとスザクの組み合わせは最強だ。よし、これで案件は全て片付いた。後は……。

 

 

     §

 

 

「このニュースはトウキョウからの生放送です! ゼロが、黒の騎士団が!」

 

 画面には政庁の会議場と、縄で縛られたユーフェミアとコーネリアが映し出されていた。

 

「私はゼロ! 力もたぬ者の味方である! トウキョウ租界は、政庁は落ちた! 虐殺皇女ユーフェミアと総督にして指揮官のコーネリア皇女は我が手に落ちた。……これより、両名の公開処刑を行う。ユーフェミアは行政特区日本という罠をしかけて民衆を虐殺した。コーネリアも同様だ。サイタマゲットーなどの民衆を虐殺した。民間人を虐殺する者を私は、黒の騎士団は決して許さない!」

 

 仮面の男、ゼロが懐から取り出した拳銃で二人を銃撃した。

 

 ドンッ! ドンッ!

 

 撃ち出された銃弾が二人の左胸に飛び込み、鮮血を巻き上げた。……そのまま二人はぐったりと姿勢を崩した。

 

「たった今! 二人の皇女は私が処刑した。私はこのトウキョウに合衆国日本の建国を宣言する! エリア11と呼ばれた時代の五つの軍管区、その軍事勢力に通達する! この映像を見て絶望した者は大人しく頭を垂れ黒の騎士団に投降せよ! もし諦めずに反抗するのであればトウキョウに軍を進めるがいい、私達黒の騎士団が迎え撃とう。だが、ここに誕生した合衆国日本は負けない! それでもいいならかかってくるがいい!!」

 

 黒の衣装を身に纏い、仮面を被ったその人物は、大仰に両腕を広げて見せた。その映像が、エリア11という残滓に突きつけられた最後通牒だった。

 




 思いつく限り最低の外道行為。「わざと特区日本を作らせておいて、虐殺皇女事件を起こす」でした。これまでにも何度も「主人公が民間人虐殺をやる」と書いておいたので、聡い人には気づかれていたと思います。主要登場人物にだけ視点を置いている人にはそれほどでもないかも知れませんが、民間人、モブにもちゃんと目を向けている人なら、これがどれだけ最低な行為かわかってもらえると思います。「結局原作通りかよ」と呆れる人もいるでしょうが、ここで原作と違い、一人のブリタニア軍人が一人の日本人を撃つとかにすると、レジスタンスや民衆が奮起せずにブラックリベリオン失敗ということも可能性としてありえました。なので、ここはこれしかなかったと思います。


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☆STAGE 15.5 千葉凪沙2/ラクシャータ2

 ユフィとコーネリアは18話からになります。先に他の女性のエロを消化せねば。


 

「俺にキスをしろ」

 

 催眠を使わずに命じてやる。

 

「な、何を……」

 

 凪沙は戸惑った声を上げた。頬に朱が散る。

 

「ふふ、うぶな反応をしてくれる。いつもは俺がしてやっているだろう? 今度はお前が俺にするんだ」

 

「私から、キスなんて……そ、そんな……」

 

「もう一度言う。これは命令だ、俺にキスしろ」

 

 凪沙は観念したように瞳を閉ざし、ため息をひとつ押し出してから目を見開いた。

 

「わ、わかった……」

 

 凪沙は声音を震わせたあと、おずおずと体を寄せてきて、俺の前に両足を揃えて立った。

 

 ただいまゼロの部屋で凪沙の調教中だ。処女を奪ったあの日から、二日と空けずに三回ほどセックスをした。今回は試しに絶対催眠を使っていない。体は自由に動かせるはずの彼女は俺の言うことを聞いてくれている。恥辱と屈辱に俺を見上げる瞳は、僅かに潤んでいるように見えた。

 

「どうした」

 

「くぅ……」

 

 凪沙は首を僅かに傾けて、ぎゅっと瞳を閉ざした。内面の葛藤をあらわすように、凪沙の長い睫毛はぱたぱたと震えていた。

 

「んっ……」

 

 ふわりと、一瞬だけ軽い接触があり、唇と唇が離れる。

 

「……こ、これで……いいのか?」

 

 頬を真っ赤にしながら、上目遣いに尋ねてくる。

 

「ふっ、まるで子供のキスだな」

 

「っ……」

 

 凪沙は耳の先まで赤くなり、肩先を小刻みに震わせた。

 

「挽回の機会を与えてやる。もう一度してみろ……」

 

 桜色の唇を震わせながら、顔を近づけてきた。

 

「ん、くっ……」

 

 柔らかい感触と、暖かな吐息が当たり、一度目よりは気持ち長めの口づけになった。

 

「こ、これで満足……か?」

 

 凪沙はしきりに目元を痙攣させている。泣きそうになってないか?

 

「今日はこの前言っていた通り、奉仕してもらう」

 

「……ああぁっ」

 

 思わず声をあげ、怯えた瞳を俺に向ける。

 

「前に言っていただろう。中出しはしないでくれと。お前がそう言うから奉仕にしてやるんだぞ。これなら妊娠はしなくてすむからな」

 

「くっ」

 

 屈辱を感じているのだろう。目元がキリリと引き締まった。

 

「座れ」

 

 俺は彼女の両肩に手をやると座らせた。そして前をくつろげ、凪沙の鼻先に肉棒を晒した。凪沙は顔をすっと青ざめさせ、強張った面持ちになる。

 

「こ、こんなこと……したく、ない」

 

「甘えるな、セックスと中出しが嫌ならやれ」

 

 言葉を封じるように、強引に肉棒を凪沙の唇に押しつけてやる。

 

「んっ、んん……うっ……いやだっ、うぐっ……」

 

 凪沙は顔中を嫌悪一色にして、首をそらすようにして肉棒から逃れた。

 

「ああっ、こんな、汚いものを……」

 

 目尻に涙をにじませながら、恨めしそうに俺を見上げてくる。

 

「こっちはとっくに興奮しているんだ。早くやれ」

 

 言いながら、もう一度鼻先に肉棒を持っていく。凪沙の瞳が怯えて収縮し、這いつくばってあとずさろうとした。ちい、面倒臭い。

 

「俺から離れるな」

 

 催眠で命令する。簡単な挫折。

 

「はぁ……あっ。けっ、けだものめ……はくっ……ああぁ……」

 

 凪沙の声は、怒りと涙に彩られていた。

 

「いいからさっさと肉棒にキスをしろ」

 

 命じると、凪沙は歯をぎりぎり軋らせながら俺を睨みつけてきた。イイ。その表情すごくいいぞ。憎んでいるのに奉仕をしなければいけない、というこの状態の女はやはりいい。最近はヴィレッタもC.C.もこういう目をしてくれなくなったからな。本気で嫌がる様は俺を興奮させる。

 

「そっ、そんなこと……」

 

「無理矢理させてやってもいいんだぞ。お前の頭を掴んで乱暴に肉棒で頬や喉をえぐってやってもいいんだ。それが嫌ならやれ」

 

「やれるものなら……」

 

 凪沙はくっと唇を噛みしめ、目に反発を立ち上らせた。反抗しようってのか。それなら切り札を切るまでだ。

 

「藤堂や団員にお前がセックスでよがる姿を見せるぞ」

 

 過去のセックスでハメ撮りした映像を脅迫材料に使ってやる。と、反抗的な態度はいともたやすく崩れた。

 

「くっ、くそ……ゲスめ! …………わ、わかった」

 

 意を決したようで、頬を引きつらせながらも、肉棒に顔を近づけてきた。

 

「ん……」

 

 亀頭の一部を一瞬だけかすめるような、口づけというよりはただの接触だった。

 

「はぁ、はぁ、はぁ……」

 

 激しく手で唇を拭い、荒い息をついている。

 

「誰が一度でいいと言った? やめていいと言うまでキスし続けろ」

 

 凪沙の体が目に見えて強張るのがわかった。ぶるぶる震える唇が再び肉棒に寄せられる。

 

「ふっ、唇でキスするより肉棒にキスをする方がお似合いだな」

 

「う……」

 

 かすかな嗚咽が洩れる。凪沙は皺が浮かぶほどきつく目を閉ざした。どうしても見たくないらしい。だが何度もキスを繰り返した。

 

「恋人のように丁寧にするんだ……」

 

 ひたすら睫毛を伏せて何も反応せずに、機械的に行為を続けた。ちっダメだな。俺は眼下に広がっている黒髪に手を伸ばすと、乱暴に掴み顔を引き上げた。

 

「な……何を……」

 

「下手くそめ。映像をバラされたくなければ本気でやれ! どうしてもできないと言うなら催眠を使って強制的にやらせるぞ!」

 

「……いやだ……こんな、穢らわしいことをするなんて……」

 

「そうか、藤堂はさぞお前に失望することだろうな。ナイトメアのコックピットでセックスしハメ撮りされた女など」

 

「ぐっ……なんて汚い……」

 

 視線が火花を散らし交差する。ゆっくりと髪を放してやると、凪沙は目を逸らして酷く疲れたようなため息をついた。

 

「わかり……ました……」

 

 屈服した。掠れた声を洩らすと、小さな唇から舌先を覗かせた。何度も何度も、ためらいながら俺の股間にそそり立つモノに向けて顔を近づける。

 

「うう……どうしてこんなものを……」

 

 亀頭のあたりに舌が這う感触があり、チロチロと湿った音が立つ。技巧なんてあったものではなく、ぎこちない舌の動きより、無駄に荒ぶる吐息の方が余程快楽を感じられる。

 

「続けろ……」

 

 命じると、再び亀頭のあたりに舌が這う感触があった。

 

「んく……」

 

 ぬめり気を帯びたざらみが動き回るのだが、どうにも思い切りが悪い。

 

(やはり、舌使いは稚拙そのものだな)

 

「舌先で全体を舐め上げろ」

 

 ラチが明かないので指示してやる。すると不安からか自分の体をかき抱いた。

 

「も、もう許してくれ……」

 

「やれ」

 

 全く躊躇せず命じる。

 

「う、うぅ……うく……うっ……はぁあ……んちゅっ……」

 

 凪沙は鼻をすすり上げると、観念したように舌先を伸ばしてきた。肉棒が舌に絡め取られ、生暖かな唾液がまぶしつけられた。皮の表面を、ぬめった軟体が行き来する。

 

「あ、ああぁ……なんて、穢らわしい……んちゅっ……はあぁ……気持ち悪い……」

 

 余計なことは言うな、と命じようかとも思ったが、気持ち悪がっているならその嫌悪を感じたままに舐めさせてやろうと思い立った。

 今度は段差のあたりを舌が這い回り、ぬめった筋を残していく。

 

「ふ、あん……」

 

 凪沙の顔は耳まで火照り、うなじにも赤色が差し、うっすらと汗を浮かせていた。

 

「あぅ、ん、んんんぅ……ああ、熱くなってきた……はあぁ……んっ……あむっ……」

 

 舌使いが心なしか大胆なものになった。少しは吹っ切れたか? 舌と唾液が絡んで、ちゅううと軽く吸引された。

 

「んん、ビクンビクンして……くぅ……んむっ……はあぁ……はむっ……ちゅぷっ」

 

 裏筋の部分に、ざらみを帯びた温かい襞がなすりつけられる。

 

「んぐ、んぐ、か、硬くて……むむぅ……はあぁ……ううっ、ヌルヌルしてるぅ……んっ」

 

 今度は、溝のあたりに唾液を垂らしていく。

 

「ああぁ、なんていやらしい……ああ、なんて汚い……はぶっ……んちゅっ」

 

 拙い愛撫だが絶頂が近付いてきた。

 

「んん、んんんっ、んん……ちゅぷっ……はぶっ……んんっ……おえぇ……んっ、んん、あ、ああ……ふぅ……ふぅ……」

 

 粘った架け橋を作りながら、舌先が肉棒から離れる。俺は休む間を与えず、舌を追いかけるように歯列を押しのけて口腔に挿入していた。

 

「噛むなよ」

 

 これだけは怖いので暗示をかける。

 

「ぐっ……ああ、あああっ……」

 

 凪沙がくぐもった声を上げた。そろそろいいか。俺は自分の欲望を放つ準備をした。

 

「精液を出すぞ。たっぷり味わえよ」

 

 上擦りそうになる声でそう宣言する。俺の肉棒は欲望と劣情ではちきれんばかりになっていた。

 

「んんっ……んぐぐぐっ! い、いやあ……! はぶっ」

 

 凪沙は慌てて身を引こうとするが、その寸前で頭を押さえつけてやった。

 

「んぐぐっ……んん、んんんんっ! んんんんあぁ!」

 

 喉深くに肉棒の先っぽを押しつけると、俺は欲望の全てをぶちまけた。

 

 びゅく、びゅく、びゅくく!

 

「あぐっ! んんんっ……んぐっ……ふぐっ……ん、ああぁ……んん。うううっ、あああん……はぁ……うっ……はああぁ……」

 

 俺がモノを凪沙の口から取り出すと、白濁の糸が引かれ、肉棒が口内から出てきた。

 

「ふぶあぁ、あああぁ……ふぅ、ふぐっ……んんっ……ふぅふぅ……」

 

 当然のように凪沙は口内の精液を吐き出そうとする。そこに命令した。

 

「口の中に出された精液は絶対に吐き出すな。しっかり味わって飲めよ」

 

 俺の命令に、凪沙は世界が終わるかのような絶望しきった顔をした。

 

「うく……うんんっ……ううっ……ン。ぐちゅ、じゅるっ、じゅぶぷぅ、ぐちゅ……んんっ、ぐちゅぐちゅ……じゅるるぅ……ぐちゅ……じゅるっ……んく」

 

「さあ、飲み込め」

 

 俺が命令すると凪沙は青い顔のまま、喉をごきゅごきゅと鳴らして飲み込んだ。

 

「んんんっ! んぐ、んぐ……んぐっんんっ……じゅるっ……んぐんぐ。ぷふぁ、あぁぁ、飲んで、しまった。こんな、ゲスのせいえきを、飲んでしまった……はぁ」

 

 凪沙は絶望したまま、俺の精液を嚥下していった。……さて。

 

「精液を出して汚れた俺のモノを、舌で舐めて綺麗にしろ」

 

「……!?」

 

 まだ続くのか、と言いたげな表情で驚く。

 

「こ、これ以上っ」

 

「いいから、や・れ」

 

 俺は凪沙の顔の前に肉棒を突きだした。……ややあって、諦めた凪沙は口を半開きにしてぶるぶると震えながら舌を伸ばした。

 

「あぁぁ……白い液体が、汚れて、汚い……はむっ……んちゅっ」

 

 汚い汚いと言いながらも、その舌は肉棒を舐めていく。

 

「じゅるるっ……あう、んんっ……ちゅぶっ……れろれる……はむ」

 

 凪沙はとろけた表情を浮かべると、よだれを垂らしながら肉棒に顔を寄せた。

 

「あう、くぅっ」

 

 やがて肉棒は凪沙の唾液で濡れ濡れになっていった。

 

「ああ、……れろれろ……はぁ」

 

 なんだか行為の最中より熱を上げている気がする。

 

「お掃除フェラが気に入ったのか?」

 

「あふ……じゅる、そんなこと……ない……んっ、ちゅるるぅ」

 

 無心に肉棒を舐めていく。

 

「んく……汚い……ああ……はぅ……ちゅ、れろれろ……ちゅっ。こんなことしたくないんだ……」

 

 そう言いながら太ももをよじらせているぞ。これは汚い肉棒を舐めるのが気に入ったな? 俺はそんな凪沙をあざ笑いつつ、これから先どうやって調教していくか考えていた……。

 

 

     §

 

 

 壁に手をついてショーツを下ろしたお尻を見せられてしまうと、俺の理性は急激に小さくなっていた。場所はいつものゼロの部屋。相手はラクシャータだ。

 

「触ってもいいよぉ……でも、指を入れるのはちゃんと濡らしてからじゃなきゃダメよ」

 

「……もう濡れているが」

 

 ラクシャータの割れ目に触れた。小陰唇のビラビラも割れ目の内側も蜜にまみれている。ビラビラをこねながらズボンのファスナーを下ろして自分の肉棒を外に出す。

 

「あっ、入れるのはまだダメぇ。私がいいって言うまで入れるのは禁止だよ」

 

 俺、男なのに、組織での立場も上なのに命令されちゃっているよ。うーん、この上下関係を何とかしたいところだが……。

 俺はビラビラに湧き出したばかりの蜜を塗りつけながら音を立てた。派手な粘膜の音が部屋に響き渡る。充血したビラビラは指でこねるのに心地良い柔らかさだった。左右のビラビラを一緒につまんで擦り合わせるが、ヌルヌルする蜜のせいで指から逃げる。

 

「はぁ、はぁ……あぅ、そこばっかり触らないでよ……あっ、んっ……はぁ、はぁ」

 

 ラクシャータはそう言いながら太ももを少しずつ開く。いじっているだけで滴り落ちるほどの蜜があふれた。

 

「指でイクのは駄目なのか?」

 

 今度はまとめて引っ張ってから擦り合わせる。お尻の穴がヒクヒクしてすぼまりが断続的に締まった。

 

「……駄目に決まってるだろう? ……あん、引っ張るな……はぁ、はぁ、別の場所も触って」

 

 言葉は荒い息のせいで掠れ気味だ。割れ目の中を指でスライドした。ツンと尖ったクリトリスと蜜をあふれさせる膣口の間を指先が往復して刺激する。恥豆の包皮はすぐにめくれて豆が露出した姿が後ろから眺められた。それに蜜を塗りたくる。二本並べた指で割れ目を擦る。すぐに指の間から熱い蜜が滴り落ち、お尻の穴はすぼまったまま緊張した。

 

「あっ、んんっ……ルルーシュは指の使い方も上手だねぇ。……んっ、クリトリスをもっと触って……あぅ!」

 

 ラクシャータの膝が震えている。太ももには力が入って筋肉が緊張しているのに膝には力が入らないようだ。自分が彼女を感じさせていると自信がついてきた。お尻の肉に口づけして、指先を割れ目の始まりの部分に持っていく。クリトリスの硬い感触は手探りでもすぐにわかった。尖った肉芽の部分とそれに連なる部分が硬くしこっている。ラクシャータの濃い蜜に俺の唾液をブレンドして塗りつけた。クリトリスを指の間で挟むようにして割れ目の始まりの部分で重点的に指を動かす。

 

「はぁ、はぁ……あぁ、痺れるよ……はぁ、気持ち良い……んっ、もっと強くても平気だよ」

 

「もっと強くだな」

 

 蜜で糸を引く指を舐めてからクリトリスの上に置く。そして圧迫しながら横にスライドする。ラクシャータはちょっとだけ苦しそうな表情を俺に見せた。そして腰がグラインドするように揺れる。

 

「はぁ、はぁ、はぁ、気持ち良い……続けて……あっ」

 

 ラクシャータの唇は甘えた声で快感の言葉を洩らす。

 

「あっ、あぁ……んっ……あっ! 感じる……んっ、あっ! ……いいよ。チンポを入れて……」

 

 赤く腫れた膣口の粘膜に亀頭を当てると、ラクシャータから腰を動かして膣へと深く収める。亀頭が入り込むとラクシャータはブルッと緊張した体を震わせた。俺の指はまだ肉芽の上に残っている。

 

「はぁ、はぁ……んっ……動かして……はぁ、はぁ……あぅ!」

 

 ……どうやら今回は受けに徹してくれるようだ。理由はわからないがこれは俺がイニシアティブを取るチャンスだ。

 

「動かすぞ」

 

 俺は豆を指で圧迫したままピストンを開始した。チンポを入れてもクリトリスの硬い感触は当然変わらない。結合部からの蜜が割れ目の周辺を更にヌルヌルにする。片手でクリトリスを擦りながら、もう一方でおっぱいを握った。どちらも円を描く運動になる。膣口から見え隠れするチンポだけが直線的な動きをしている。膣壁に角度を付けて亀頭がこすれる。

 

「や、ああ、一度に触りすぎだよ……あぅ、んっ……くっ」

 

「でも、気持ち良いんじゃないか?」

 

「……それは、まぁ、ねぇ……あぅっ!」

 

「胸も熱くなっているぞ」

 

 ラクシャータのおっぱいは、汗にまみれていてまるで蜜を塗りつけたかのようにヌルヌルしていた。それを転がしながらこねる。柔らかなおっぱいは僅かな力で大きく形を変えた。

 

(いつもみたいなしっとりとした冷たさはない。最初から熱いぞ)

 

 おっぱいを握りながら頂点にある乳首を摘まんだ。クリトリスも同じように摘まむとラクシャータの腰が大きく弾んだ。

 

「くぅ、あっ……少し、強すぎるよ……あぁ、腰が止まらなくなる……」

 

 ピストンする俺の体にラクシャータのお尻の肉が強く当たって大きな音が連続する。部屋に肉を叩く音が響く。ラクシャータは苦しそうな表情を浮かべながらも腰の振りを小さくしようとはしない。お尻の肉が当たり続ける。

 

「強くしているのはラクシャータだろ」

 

 角度が付いて当たる膣壁に反応して彼女の蜜が増す。

 

「あん、だって……気持ち良いからねぇ……くぅ、あっ……生のままだし……」

 

 当然だ。何故コンドームなどという無粋なモノをつけなければならないのだ。……試しに言ってみた。

 

「今止めてコンドームを付けるか?」

 

「ぁん、こんなに感じてる時に止めないでよ。あっ、んっ……あっ! 奥に、当たる……」

 

「だったら文句言わずに生のチンポを受け入れろ」

 

 ラクシャータの中で強く擦れた亀頭が快感に痺れる。俺も長く持ちそうに無い。

 

「……だけど、妊娠はねぇ、……あぅ……あっ、私もやりたいことがたくさんあるんだよ」

 

 わがままを言うな! 俺の女になったからにはセーフセックスなぞさせるものか! 摘まんだ乳首とクリトリスを指の間でねじるように擦ると、ラクシャータの腰が一旦止まってからまたグラインドした。俺のピストンはそのまま続ける。乳首、クリトリス、チンポの三点で自分の体を支えてラクシャータのお尻を打ち続けた。亀頭は奥の壁に触れるぐらい深く入る。連続して硬い感触がふれてラクシャータはたまらず声を上げた。

 

「あぅ! あっ! 奥に当たってる……あぅ、はぅ、変になっちまうよ!」

 

 ラクシャータは絶頂に近付いているらしい。狭くなった膣壁の変化で俺にもわかる。肉棒全体の快感が広がった。

 

「もうそろそろイキそうなんだろ?」

 

 俺の声も上擦り気味だ。俺はピストンを加速してラクシャータを追い込む。肉芽をいじる指の動きも大きくした。

 

「あっ……あぅ! あっ……あっ、イクっ! イクっ!」

 

 ラクシャータの腰の動きが止まる。俺は硬く力の入ったお尻の肉を突き続けた。限界が間近に迫って快感が膨らむ。

 

「くっ」

 

 余裕は無かった。快感を止められない。それでも先にラクシャータをイカそうと頑張る。そこで射精の衝動がピークを迎えてしまう。

 

 どくっ! どぴゅっ! どぴゅっ!

 

 精液をまき散らしながら奥の壁を叩き続ける。

 

「あぅ、凄く痺れてる……あっ……子宮まで痺れてるみたい……あっ、あっ……まだ、苦しい……」

 

 チンポを引き抜くと緊張したままだったラクシャータの体から力が抜けた。

 

「はぁ、はぁ、はぁ……」

 

 腫れた膣口から精液が流れ出して太ももを伝う。泡だった精液が逆流する様子がとてもいやらしく感じた。

 

(やった。ラクシャータをイカせたぞ)

 

 俺は男の支配欲に酔っていた。

 

 

 

 後日、なんであの時だけやけに受け身だったんだ? と聞いたが、

 

「ルルーシュがあたしを屈服させたいみたいだったからねぇ。たまには男も立てないとね」

 

 ……向こうの方が更に一枚上手だったとさ。

 



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STAGE 16 合衆国 日本

 ダ・イ・ジ・ェ・ス・ト。


 スピードだ。何のことかというと、これから行う一連の作業全てに大事なことだ。なによりもスピードが大事なのだ。

 まずはブリタニア本国に特使を出す。俺の手紙を皇帝に届けてもらう。

 次に建国した合衆国日本の体制について。選挙と選ばれる立候補者が必要だ。公示しなくては。作業はキョウトの連中にもやってもらおう。

 合衆国日本内部の治安も大事だ。まず、ブリタニアの民間人は、希望する者は全てブリタニア本国へ返す。かなりの人数になるだろうが大半のブリタニア人は解放されたエリアになんて居座りたくないだろうから素直に帰ってくれるだろう。

 

 そして、まだ制圧していない四つの軍管区については、LIVEとして流したあの映像に乗せられた絶対催眠が効くはずだ。

 

「この映像を見て絶望した者は大人しく頭を垂れ黒の騎士団に投降せよ! もし諦めずに反抗するのであればトウキョウに軍を進めるがいい。」

 

 これにより、コーネリアが殺され政庁が乗っ取られたことで少しでも弱気になった軍関係者は黒の騎士団に投降してくるはずだ。あくまで抵抗することをやめない心の持ち主だけ、反抗してくることだろう。この微妙なバランスが大事なのだ。全ての軍管区に反抗されたら数で負ける黒の騎士団は勝つことができない。作ったばかりの合衆国日本は潰されてしまうだろう。だが逆に全ての軍管区が投降してきても不自然だ。それは俺の絶対催眠の存在を疑われることになってしまう。できれば三対二の割合くらいで反抗してもらうのが一番よい。この言葉は政庁を占拠したテロリストのものとしては自然な文言だから、この言葉で投降する者が出てきてもそこまで不自然には思われまい。

 

 その次は……中華連邦との関係だな。まだまだやる事は多い。

 

あ、アッシュフォード学園の皆やミレイに連絡しておかないとな。俺(ルルーシュ・ランペルージ)は合衆国日本に残るって。

 

 

     §

 

 

「初めましてロイド・アスプルンド伯爵、セシル・クルーミーチーフ。知っているだろうが改めて名乗ろう、私がゼロだ」

 

「あは~☆ こ~んに~ちわ~☆」

 

「…………」

 

 あいっかわらずだな、このプリン伯爵は。

 

「ラクシャータさん、やっぱり……」

 

「…………」

 

 セシルは俺より背後にいるラクシャータが気になるようだ。ラクシャータはラクシャータで不機嫌にしている。

 

「さて、時間もないのだし単刀直入に言おう。私の仲間にならないかね?」

 

「あは~☆ それってつまりブリタニアを裏切れってコト? 僕これでも一応ブリタニアの貴族なんだけどね」

 

「知っているよ。その上で交渉しているのだ」

 

 それじゃあ説得を始めよう。

 

「お二人が民間人なら希望すればブリタニア本国へ帰ることもできた。しかし残念ながら君達は軍人だ。黒の騎士団としては、軍人は、お二人は捕虜にせざるをえない。そして捕虜になるということは、神聖ブリタニア帝国から捕虜解放の提案がなければ解放することは出来ない。金銭による解放か、お互いが捕虜を持った状態で行われる捕虜交換か……ということだが、ブリタニアは……」

 

「……なぁ~るほど~。それは確かにね。ブリタニア帝国はそんなことしないだろうねぇ~」

 

 そう、ブリタニアはテロリストにより解放されたエリアなんてものも認めたくないのだ。その上テロリストと対等の立場に立った捕虜解放などしないだろう。基本あの国は温情とかそういうものから縁遠いものだからな。

 

「そこで私からの提案だ。我が黒の騎士団では総責任者は私、ゼロが担当する。次に技術開発担当主任にラクシャータ君がいる。君達が承諾してくれれば、ロイド伯爵はラクシャータ君と同じ技術開発担当主任に抜擢しよう」

 

「……へぇ~☆ それはまた格別の待遇だねぇ~」

 

「そして私が下す命令は唯一つ、我が黒の騎士団が誇る紅蓮弐式と、鹵獲したランスロットのラクシャータ君と君による共同研究、そしてその先にある新世代ナイトメア・フレームの開発だ」

 

「!?」

 

 セシルが息を飲む。ランスロットが、スザクが黒の騎士団に投降したことにショックを受けているようだったからな。俺は傍らの研究員から紙面を受け取るとテーブルに広げた。

 

「これは今私が考えている紅蓮弐式の改修案だ。フロートユニットの開発、輻射波動の遠距離攻撃可、更にワイドレンジでの輻射波動発動。そして開発できるのはだいぶ先になるだろうが、ランスロットと紅蓮弐式のエナジーウィング開発だ。私が目指すのは現在の第七世代ナイトメア・フレーム、ランスロットの第九世代への革新だ。お二人にはこちらの作業を手伝っていただきたい。」

 

「これは!?」

 

「あはぁ~☆」

 

 取り出した設計図に二人の研究者の目の色が変わる。これらは研究者にとって無視できない禁断の果実のようなものだ。研究者であれば求めざるをえまい。俺が原作知識からこの世界の技術を頑張って勉強して、騎士団の研究者達と作り上げたものだ。自信はある。

 

「ここで更に交渉させていただこう。ブリタニアで求められるのは基本的には量産型ナイトメア・フレームだ。一機のランスロットより百機のグロースター。それがブリタニアの基本姿勢だ。お二人がランスロットを開発できたのは皇子であるシュナイゼルの肝いりだったからだ。だが黒の騎士団は違う。百機の無頼より一機の紅蓮弐式だ。ブリタニアで求められるのは、自分達より国力が下の者達を圧倒できる物量だ。しかし反抗勢力である、『弱小』な黒の騎士団が目指すものは自分達より国力が上のブリタニアと戦って勝てる機体……エースパイロット機だ」

 

 黒の騎士団はブリタニアに挑む「弱き者」だからこそ強力な機体が求められる。しかしブリタニアに居ては、研究者に求められるのは基本的に物量作戦を仕掛けられる安定した量産機だ。この違いは大きい。黒の騎士団に入れば、おおっぴらにエース機の開発ができる。

 

「開発資金のこともある。さすがに騎士団とブリタニア全体ではとても比較にならないが、『第二皇子直属の機関』と『黒の騎士団全体』を比べればそこまで開発資金に差はでないはずだ。今の黒の騎士団はキョウト、NACと呼ばれた者達を配下に加えた。資金のことは心配せず開発を行って頂けるだろう……更に!」

 

 ここでだめ押しだ!

 

「お二人は今捕虜になっている。そしてブリタニアによって解放される未来はありえない。この状況下で君達二人に起こることを分析してみよう。……それは、君達二人が牢に繋がれたまま、世界で、黒の騎士団でナイトメアの研究が進んでいくのをただ黙って、指をくわえて見ていることしかできない生殺しの状況になるということ! どれだけナイトメアの研究や開発がしたくとも、君達はそれを行うことができない立場になったのだ! このまま虜囚としてすごせば、待っているのは他の研究者達が現在トップを走っている自分達第七世代の開発者という立場を、ドンドン追い越していくのをただ見ていることしかできないという状況だ」

 

「……」

 

「……」

 

 ロイドが神妙な顔をして黙った。ブリタニアが二人の解放を特別に取り計らってくれるのでなければ、状況は俺の言った通りになるだろう。それは、研究者としては死んだも同然だ。このまま虜囚で居続ければ、目の前で紅蓮とランスロットが他の研究者(ラクシャータ)によってチューンされていくのを見続けることしかできないという蛇の生殺しのような状況だ。だが……。

 

「お二人が黒の騎士団に入るのであれば、君達を取り巻く状況は大きく変わる。与えられた資金で、強大な国を倒す為の強力なナイトメアが求められ、気に入らない相手かもしれないが、最高のパートナーと一緒に研究開発できるという状況だ! 私はお二人にその立場を用意しよう」

 

 俺の目はロイドを見据えている。セシルはロイドが裏切るのであればなんだかんだと言いつつもこっちに来てくれるだろう。要はロイドを落とせるかどうかにかかっているということだ。さあ、どうだ!?

 

「僕は……」

 

 

     §

 

 

 一ヶ月が過ぎた。その間起きたことを列挙していこう。

 まず、ブリタニアへの特使は無事その役目を終えた。最悪ブリタニアの土を踏んだその時に殺されるかもとも思っていたが、非武装で、「国家として」派遣された特使に危害は加えられなかった。俺が出した文面はこうだ。

 

 ブリタニア皇帝、シャルル・ジ・ブリタニア様へ

 神聖ブリタニア帝国のエリア11を解放し、合衆国日本を建国したことをここに報告させて頂きます。

 日本の建国に色々と思うところはあるでしょうが簡潔に用件だけお伝えします。

 わが合衆国日本でのブリタニア人は希望する者は全て本国へ帰国させることにします。合衆国日本ではブリタニア人への差別、虐待、虐殺などは認めておりません。ブリタニア人の来日も制限するつもりはありませんのでご安心を。ただし、軍による侵略、領海や領空の侵犯は許しません。

 日本にある「神根島」への研究者の派遣も自由にして下さって構いません。また、私の傍についている緑色の髪の人物についても、そちらからの要望があればどこへなりとも連れて行って構いません。

 以上、簡素ではありますが合衆国日本からの初の書状となりますのでお受け取り下さい。

 合衆国日本臨時代表・黒の騎士団リーダー ゼロより

 

 ブリタニア人を差別するつもりはないということと、皇帝の一番の関心事である神根島への研究者の立ち入り、C.C.の自由・保護について伝えた。それだけ保証してやれば「シャルルは」合衆国日本には何もしてこないだろう。というのが俺の読みだ。そしてその予想は今のところ当たっている。この一ヶ月、合衆国日本への軍事侵略などについては主に皇子や大臣、貴族などが考えていて、皇帝は特段何も発表などしてこない。原作通りなら後一年足らずで全ての研究とその結果がわかるのだ。今更再度日本侵略なんて面倒臭いことはしたくないのだろう。

 

 次に、合衆国日本の官僚や選挙などについては、希望する日本人を募って作業をしてもらっている。元々官僚になるのが夢だった玉城などは、黒の騎士団よりそちらの作業に熱心だったりする。このままいけばあと二・三ヶ月の内に選挙が執り行われるだろう。俺の予想では当選するのは(すめらぎ)家で立てた候補かな。この一ヶ月、合衆国日本は古い日本を再興したものではなく、新しく建国された国だとイメージを伝えてきた。であるならば年若い皇家からの候補が選ばれるのではないだろうか? 俺としても今更桐原などが立てた老人が初代大統領になるのはやめて欲しいところだ。

 

 治安維持と軍事について。この一ヶ月、絶えず俺が合衆国日本の臨時代表としてTVに出続けて、「ブリタニアの民間人への差別・虐殺などは許さない」と絶対催眠を使って発言しているので治安は驚くほどいい。日本人への「建物・家屋などの破壊」や「店などを襲って食料等物資の確保」も許さないと伝えてある。

 軍管区については、表だって反抗したのはチュウブ方面B管区だけだった。それ以外の管区は兵士に投降する人間が多く、それを押しとどめようとする反抗心の残った兵士達との間で激しいやりとりが行われ、まとまった戦力として反抗できなかったのだ。俺達黒の騎士団は、ブラックリベリオンと呼ばれたあの政庁陥落の事件でほとんどのレジスタンスを吸収し、トウブ方面A管区の中核を抑えたのだ。更には全国各地から投降してきたブリタニア兵士達がいる。チュウブ方面との戦争は二週間前に決着がつき、降伏させることに成功していた。……実は結構危なかったんだけどね。一つだけとはいえ軍管区の兵士は約十万だ。それがブリタニア本国からの援護――主にシュナイゼルが指揮をとっていたらしい――で黒の騎士団に襲いかかってきたのだ。だが途中でシュナイゼルが死亡したことにより反乱は収まった。シュナイゼルは建物の屋上から身を投げたらしい。今をもってしてもこのブリタニア第二皇子の自殺の真相はわかっていない。まあ俺が絶対催眠をかけたんだけどね。

 

 中華連邦との連絡も特段問題なく行えている。反ブリタニアなのは彼らも同じなので、表面上は友好的な付き合いができている。しかし俺は知っている。国の中枢にいる宦官達は天子をブリタニアに売ってブリタニアの爵位を得ようとしていることを。いずれ何かの名目で中華連邦を訪れ、大半の奴らに絶対催眠を使用せねばなるまい。

 

 アッシュフォード学園の皆、生徒会だけでなくその生徒達の大多数はブリタニア本国に帰った。ミレイからは「ルルーシュが本国に戻れないのは仕方ないけれど、充分気をつけてね」と言われた。それと、イレヴン嫌いのニーナはブラックリベリオン以降行方不明らしい。ミレイはアッシュフォードの力を使って捜索したらしいが、見つからなかった。さ~てどこに行ってしまったのかね~と。 

 

 そして、ロイドはめでたく二人目の技術開発担当主任になった。ラクシャータはぶつくさ言っていたが、彼女も研究者、相性は悪くとも最高のパートナーたり得る二人との共同作業は得るものが大きいだろう。セシルはやはり予想通りロイドについて来た。これでランスロットの第九世代への革新も保証された。

 

 この一ヶ月で起きたことは大体こんな感じだ。軍管区の反乱を収めたこと。それとシャルルへの特使が成功したことで俺の想定の80%はクリアした。もうすぐだ。もうすぐ俺はこの戦いに勝利できるだろう。

 

 「その時」はもう間もなくだ。

 

 




 ご都合主義? そうですが何か? (開き直り)


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☆STAGE 16.5 紅月カレン2

 ここから七話連続☆エロです。


「ルルーシュ……力、抜いて……」

 

 俺のペニスがカレンの胸に挟まれる。柔らかい乳房の感覚。今日は念願だったカレンのパイズリをしてもらっている。カレンは従順だ。

 

「ん……くぅ……んっ……んんっ……ふぅん……ふぁ……んん……ルルーシュの……凄く胸の中で……ドクドクいってる……」

 

「そりゃあ、な。カレンにこんなことしてもらっているんだ。最高に興奮するに決まっているだろう?」

 

 更に胸で上下に擦られる。肉棒がピクピクと動く。

 

「えっと……ダメ、だった?」

 

「いや、その逆だ。気持ち良いぞ、カレン……続けてくれ」

 

 強烈だ。気持ち良すぎる。

 

「うん、ルルーシュ……ん、ん……んっ……」

 

 頑張るカレンの吐息が亀頭に当たる。更に……。

 

「…………ん、あむ、ちゅ……ん……チュ……ん……ん」

 

 胸から飛び出している亀頭の先っぽを咥えてきた。ぱ、パイズリフェラだと? どこで覚えたんだこんなこと。これは……すごい。ペニス全体がカレンで包まれている。

 

「……ぴちゃ、んっ……チュッ……ちゅぅっ……」

 

 しかもこの体勢だと咥えているカレンの顔を良く見える。視覚的にも興奮させられる。カレンの唇が俺のモノを咥えている姿がヤバイ。

 

「……ん……んっ……はぁ……ルルーシュの、すごい熱い……あむ……」

 

しゃぶる姿を見ているだけで、俺の興奮は最高潮になる。

 

「ん、るるーひゅ……はん……あむ……んん……」

 

 亀頭のふくらみを口内でまったり刺激される。すこしぎこちない。でも逆にそれが気持ち良い。

 

「ん……はぁ……ん……は……あぁ……」

 

 口を離すと亀頭と口元でカレンの唾液が糸を引いている。

 

「カレン……胸をもっと動かしてしごいてくれ」

 

「う、うん……」

 

 胸が上下に動かされる。

 

「ん……ふ……んん……ふぁ……ん、ん……ん」

 

 少し強いか? だがそれもいい。

 

「ん……ルルーシュのを……」

 

「うん、テクニックとかにこだわらないで好きなようにやってみてくれ」

 

 俺の肉棒は大抵の刺激には耐性がある。

 

「うん……ん……や、やってみるよ……ん……んん……」

 

 適度な強さでしごかれる。ビクッっと反応した先端が震えた。

 

「ん……ルルーシュのが……、震えてる……んぁ。んんっ……なんか可愛い……ん……ちゅ」

 

 胸とは裏腹に優しくキスされてしまう。更に胸でも愛撫される。

 

「ふ……ん……んんっ……ふぁ……ん……はぁ……んっ……ん……」

 

 真剣に俺のペニスをしごくカレン。その表情も可愛い。

 

「んっ……ふん……ルルーシュ」

 

 俺を気持ち良くさせたいという気持ちが伝わってくる。

 

「あ……う……はふ……あぁ……は……ふぁ……ん……あん……ふぁ」

 

 ペニス全体がカレンの温かい肌に触れている。

 

「んっ、どう、ルルーシュ? 気持ち……良いかな……?」

 

 胸を上下させながら聞いてくる。

 

「ああ、気持ち良いよ。カレン。続けてくれ」

 

「うんっ……はぁ……あ……ふッ……んっ……」

 

 カレンは文句も言わず、俺の醜いペニスをしごいてくれている。

 

「いいぞ……もっとしてくれ……」

 

「ん……うん……ルルーシュの……んん……チュッ」

 

 ヒクつく亀頭にキスしてくれる。

 

「……ちゅっ……ちゅっ、ちゅっ……」

 

 カレンにキスされまくるペニスの先端。

 

「あ……なんだろう、ん……濡れてきたよ」

 

「男も気持ち良いと濡れるんだ。それだけ感じているってことだよ」

 

 カレンの胸を先走り汁が垂れていく。そしてそれが徐々に胸を汚す。

 

「少し……べとべとしてきた。あ、まだ……どんどん出てくる……ん……」

 

「舐めて欲しいな」

 

「う、うん……ん……ちゅ……」

 

 素直に言うことを聞いてくれるカレン。

 

「どうだ……」

 

「ん……ちょっと、しょっぱい……ちゅぱ、チュッ……チュルル……チュ、ちゅっ……っ、んん、こくん」

 

 カレンの喉がごくん、と動く。先走りを飲んでくれる。

 

「じゅるっ……じゅっ……ずっ……」

 

「ダメだ、もう、でるッ……」

 

「きゃあっ!」

 

 ビュクンッ……ビュクビュクッ。

 

 激しく吹き出した精液が上に飛んで額まで濡らした。と、飛びすぎだ。

 

「ふぁ、あ……!」

 

 カレンの顔に着弾する。

 

「ルルーシュの……すごい……」

 

「凄い気持ち良かったからな……」

 

「そっか……そんなに気持ち良かったんだ。そう言って貰えて嬉しい」

 

 本気で喜んでくれているようだ。そんなカレンのことがさらに愛おしく感じた。

 

「カレン……できればでいいんだけど、精液で濡れた俺のモノ……舌で綺麗にしてくれないか?」

 

 お掃除フェラをお願いしてみる。

 

「……う、うん。わかった。……ん……ぴちゃ……れろ……ぅん、ルルーシュの、凄く濃い……ちゅっ……チュ」

 

 吸い付いてくれた。カレンが俺を咥え込んでくれている。

 

「んんぅっ……んぁっ、ぺろっ……チロ、んぅ……チュッ……ちゅぱっ……くちゃっ」

 

 まとわりつく精液を舌が舐め取っていく。

 

「嫌だったら無理しなくていいぞ」

 

「んっ……ちゅぱ、ぷはぁっ、別に無理じゃないよ。ちゅっ、ぺろ……これぐらいできるから。んっ……ちゅっ、んぁっ……チロっ……」

 

 カレンはやはり自分が責める方が性に合っているのだろうか?

 

「んぁ、んぅ……ん、ちゅっ……ンっ」

 

 奥の方まで飲み込んでくる。カレンのかわいらしい唇の形と感触が艶めかしい。さっきと同じくらい気持ちいい。うねうねと動く舌が……。

 

「ちゅっ、んっ、レロっ……んっ、ちゅぱっ」

 

 亀頭から根元まで飲み込まれる感覚が心地よい。

 

「んくっ、ちゅぷ……ぺろっ……じゅるるっ……」

 

 粘液を舐め取っては飲み込んでいく。

 

「ずずっ……んっ、んんぅ……くちゃ、ふぁ」

 

 やはり苦いのかな。ちょっと苦しそうだ。それでもカレンは俺の尿道口めがけて舌を動かす。

 

「くっこんなに刺激されたら、俺また……」

 

「じゅずずっ……ンぁっ、ちゅっ、れろ……ずずっ……ぺろっ、んぅ、んぁっ……」

 

 カレンが構わずフェラチオを続ける。くちゃくちゃとしゃぶるような音が聞こえる。

 

「んぅっ、出、るっ」

 

 ドクッ……ドク……。

 

「んんっ……! ……ゴクッ……んぐぅ、んぐ……」

 

 二度目の射精は口内へ行われた。

 

「んぅ、ゴク、んっ……んくっ、ちゅるるっ……」

 

 二度目だというのにかなりの量を放出した。

 

「じゅずずっ、んんぅ……んく、はぁ、はぁっ……んぅ」

 

 全部飲み終えた後、カレンが俺を見上げてくる。

 

「全部飲んだのか?」

 

「だって、受け入れたかったから……」

 

 可愛いことをいうなぁ。カレンとこういう関係になれて良かったと心から思った。

 

 

     §

 

 

「カレン……」

 

「う……ルルーシュ、やっぱり、恥ずかしいよぉ」

 

 カレンが俺の胸の中で甘えた声をだす。可愛さにぎゅっと抱きしめる。

 

「カレン、いいだろ?」

 

 好意に乗じておねだりする。卑怯だとわかっているがやはりしたい。

 

「ルルーシュ……あ!」

 

 入れていた。剛直を、カレンの中に。今の俺達はベッドの上で、下半身を投げ出し、抱き合うような格好だ。カレンが俺の上に乗っている。それが恥ずかしいのだろう。カレンの顔はすでに真っ赤だ。

 

「あ……あっ……あっ」

 

 下から一方的に突き上げ、奥まで入れた。

 

「んっ……奥まで、入ったな」

 

 俺はいつもとは違うその感触に満足していた。カレンの中は気持ちいい。濡れ具合はそこまでではないが、膣圧が強いのだ。ぎゅぎゅぎゅっと俺のものを手で握るように締めつけてくる。

 

「なぁ……カレンも動いてくれないか? そのまま、腰を上下に動かしてさ……」

 

「いやぁ……そんなこと、できないよ……」

 

 顔を赤くしてブンブンと振る。その様が可愛くてモノが更にみなぎる。

 

「いつも俺がしているようにさ……な? いいだろ?」

 

 言葉で誘惑する。

 

「あ……ん。ルルーシュの、エッチ……」

 

 すねたような声を出すカレン。一々言動が可愛すぎる。反則なまでの可愛さだ。そして、少しずつカレンが動きはじめた。

 

「こ、こう……でいいの? ……な、なんだか……変な感じ」

 

「うん、それでいいよ。俺もいつもとは感触が違っていい感じだよ」

 

「こ、こんなの……あ、う……」

 

 少しずつカレンの腰が持ち上げられ、俺のモノが引き抜かれていく。ずりずりと、カリが膣壁を引っかく。そして頂点に達したら、今度はゆっくりと腰が下がる。モノが膣に入り込み、亀頭が子宮口とキスをする。ゆっくりとした快感に、自分から腰を動かしたくなるが、それはこらえた。今日はカレンにしてもらうのが目的だ。

 

「あんっ」

 

 俺はカレンの乳に口を寄せ、吸った。既に充分刺激されたそこは、痛そうなぐらいに張り詰めて勃起している。

 

「んっ……はぁ……やだ、ルルーシュ……こんなに、いっぱい……」

 

 二つの快感にカレンがうめく。ふと、カレンと正面から目が合った。ぷいっと顔をそらされる。

 

「俺の顔、見たくないか?」

 

 違うとわかっていてそう質問する。

 

「え、えと。違うよ……ただ、恥ずかしくて……」

 

 横を向いたカレンの顔は、耳まで真っ赤になっていた。

 

「カレン、動きには慣れただろう? もう少し速くやってみせてくれ」

 

「そんな、慣れて、なんて……」

 

 口ではそう言いつつも、実際には違ったのだろう。抽送の速度が上がった。膣内の熱さを感じて顔が緩む。できるだけみっともない顔にならないよう気をつけながら。体をカレンに預けた。

 

「んっ……あぁ……ん……んうっ……あっ……はああっ……。あん……ん……ふあぁ……ん……」

 

 リズミカルに腰を動かす。それが自分の中で快感を生じさせているのだろう。カレンの顔が少しずつ淫蕩に溶けてきた。

 

「ど、どう?」

 

「気持ちいいよ。カレンの中。もっとしてくれ……」

 

「う、うん……ルルーシュ、いっぱい、気持ち良くなってね」

 

 能動的なカレンには合っている体位だと思ったがドンピシャだったようだ。カレンは俺に気持ち良くなってもらいたいと良く口にするから、こういう体位ならその彼女の思い通りになるのではないかと思ったのだ。

 

「はぁっ……はうっ! あぁん……ん……いい……」

 

 くねくねと体をよじって甘く訴えるカレン。俺はカレンの乳頭を舐めてやった。

 

「はあんっ……!」

 

 カレンの腰は自分の意思でなおもくねり、俺の腰にこすりつけられている。

 

「はあっ、はああっ……ん……ルルー……シュぅ……」

 

 甘い声を漏らす。俺を求めているのがわかった。乳頭から口を離し、カレンの唇とキスをする。

 

「んく……う……ふむ……、んんんっ……! ぷはっ! あっ……はぁんっ……ん……」

 

 感触を味わうように目を細めるカレン。何度か、自分から腰を揺する。そうしてまた腰を動かす。俺を気持ち良くするように。

 

「はぁっ……ん……。うぅん……あ……はぁっ……」

 

 動きながら、探るように俺の顔を覗き込むカレン。

 

「俺のことはそんなに気にしなくていいから、もう少し集中して」

 

 軽く注意。

 

「んっ……でも……ルルーシュが気持ち良くないと……私……」

 

 忠犬。そんな言葉がふと思い浮かぶ。いやいや、カレンは恋人だってば。

 

「俺は……カレンにも気持ち良くなってもらいたいんだ。いつも俺がしてもらったり、イってばかりだろう? だから……」

 

「ルルーシュ……うん。わかった……それじゃ……、はあっ……あ……んっ……!」

 

 言葉の応酬の後、カレンは腰の動きに集中し始める。

 

「ぅんっ、んっ、んふうぅんんっ! あっ、いいっ……! これ……気持ち、いい……」

 

 どんどんと昂ぶっていくカレン。ペニスに与えられる刺激も、強くなってくる。

 

「はあっ、んっ……んあぁあぁっ!」

 

 カレンも絶頂に向けて走り始めたようだ。

 

「あくっ……うんっ……んんんっ……んはっ……あっ……いいっ……んんっ……やっ……あ……ふあぁあぁんっ!」

 

 俺の上でよがるカレン。それが嬉しくて体をぎゅっと抱きしめる。するとカレンも肩においていた手を下げて俺の背中をかき抱いてきた。

 

「んああぁっ……はっ……あんっ、あぁんっ……い、いよ……これ……気持ちいいっ……」

 

「んっ……そんなに、いいのか……?」

 

「う、ん……ルルーシュの、奥に、当たってぇ……中、いっぱいこすれて……気持ちいいよぅ」

 

 抱きしめた体が温かい。

 

「俺もとっても心地いいよ……カレンの中……」

 

「んっ……ホントに……? うれ、しい……うれしいよっ……ルルーシュ」

 

 俺をよりいっそう抱きしめてくる。愛しさが、全身に溢れる。多分カレンもそうなのだろう。それが無性に嬉しかった。

 

「ルルーシュ……私……もう……」

 

 絶頂が近いことを訴えるカレン。髪を大きく振り乱しながら、霞のかかった目で俺を見る。

 

「……っ……」

 

 俺も、そろそろイキそうだった。

 

「よし、いくぞ……」

 

「このままっ、このまま一緒にぃっ! イクっ、イッてぇ、ルルーシュ……っ!」

 

「わかっ……たっ……!」

 

「んっ……くうぅうぅーーーっ……!!」

 

 俺は、そのままカレンの中へ全てを注ぎ込んだ。脈動する膣壁が、奥へ向かって収縮していく。

 

「はぁっ……ん……」

 

 カレンは嬉しそうに目を閉じ、俺に体を預けていた……。

 



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☆STAGE 17 中華連邦(ニーナ・アインシュタイン)

 今回は扱いSSSのニーナです。胸糞が悪くなったらすぐ退散して下さい。


 俺は今、中華連邦のとあるパーティーに訪れていた。パーティーそのものはどこにでもあるようなものだが、重要なのはそこではない。この国の宦官に絶対催眠をかけるのが目的だ。俺はできるだけ多くの人と接触し、視線での催眠暗示をかけた。

 

 汚職や不正を働いているのであれば一週間以内に自首せよ!

 

 これで脛に傷をもつ者は自首する。何もしていない者はそのままという訳だ。そして中華連邦に滞在して一週間が過ぎた。俺は閣僚などとブリタニアへ対する協議や、新しく建国された合衆国日本との事務調整などを話し合って過ごしていた。

 

「ゼロ……」

 

 その中には武官の黎星刻(リ-・シンクー)も含まれる。彼は今神楽耶とティータイムを過ごす俺を訪問してきた。

 

「貴兄がこの中華連邦に来てから不正について自首する宦官が圧倒的に増えた。……一体何をしたのだ?」

 

「……まあ、蛇の道は蛇ということさ。私には私独自の情報網がある。それを使ったまでのこと」

 

「…………」

 

 警戒&不審に思っているな。そりゃまあそうなるだろうね。だが……。

 

「これは君にとって悪いことかな? 不正を働く者が自首したのだ。喜びこそすれ憂う必要はあるまい」

 

「確かにそれはそうだが……」

 

 不正を行う人間に自首を勧めつつ、それ以外の人物には天子の意向を最優先させよ! という暗示もかけているから、じきに中華連邦は天子の為の政治家達で埋め尽くされるはずだ。

 

「だが……そうだな。君がもし今回の自首騒動に恩義を感じるのであれば、今後ブリタニアが天子を利用しようとすることを防いでくれるとありがたい」

 

「……それが目的か」

 

「天子が最上の君には言うまでもないことかもしれんがな。君がどれだけ天子を想っているかは知っているつもりだよ」

 

「…………」

 

 俺がそう言うと星刻は少し嫌そうな顔をした。自分の心が見透かされているようで気にくわないのかな? まあいい、とにかくこれで原作であったブリタニアの第一皇子オデュッセウスと天子の婚姻は避けられるだろう。そしてまた、清廉になった中華連邦は合衆国日本の良き相手になるはずだ。これで中華連邦に来た目的の半分は達成できたかな。

 

 

     §

 

 

 さて、次のフェイズに移行しよう。先日、ようやくジェレミアが日本にやってきて黒の騎士団と接触した。V.V.と嚮団の情報を持って。これで嚮団を殲滅できる。俺は中華連邦に連れて来た騎士団の兵士達に、ギアスをかけた。この作戦中は俺に絶対服従せよ! というものだ。ギアスなので作戦中の記憶は残らない。こいつらを使って、特定した嚮団の位置に奇襲をかける。

 

「よいか! 研究対象である幼子達は一人残らず保護せよ。手に負えない相手、奇妙な現象を感知したら私に知らせよ!」

 

 ここには体内時間を止める奴(ロロ)とかいるからな。気をつけないとさっくり殺される。まあでもナイトメアに乗っていれば基本安全だ。いかに体内時間を止めてもコックピットを閉ざしたナイトメアの中にいる俺に手出しはできまい。俺は絶対催眠の方を使ってギアス能力者の子供達を保護して回った。

 

「能力は使うな! 研究者達は私達に投降せよ!」

 

 団員達はギアスにかかっているからおおっぴらに絶対催眠を使ってもバレはしない。この勧告で大体の子供達と研究者は無力化できるはずだ。子供達は未来永劫能力を封印させる。記憶もなくさせ保護する。研究者達も記憶を消して、こちらは地に放つ。……ロロが見当たらないな? もしかして外国で任務に就いているのか?

 

 そうしていたらV.V.が出てきた。ナイトメア、ジークフリートに乗って攻撃してくる。

 

「V.V.! 体の動きを止めよ!」

 

「残念だけど僕に能力は……」

 

 はい、かかったー。さてナイトメアごと攻撃しますかね。C.C.と同じ不死人といっても怪我はするし一度死ねば再生して気がつくまで時間がかかる。これでチェックだ! ギアスの、源。

 

 ジークフリートが施設に飛んで行く。よし、これで黄昏の間へ行くだろう。そして傷ついたV.V.を前にすればシャルルはもう止まらない。奴は両目に能力が開眼している。V.V.が大怪我をしていればコードを奪うだろう。

 

 大きな門の前に来たら精神感応が起きた。シャルルの居たブリタニアの門と繋がった!? 視線を合わせちゃいけない! 俺はあらかじめ用意していたバイザーをかけて視線をさえぎった。これではこちらもギアスと目の絶対催眠がかけられないが問題ない。声を使った絶対催眠はかかる。

 

「お久しぶりですね父上。実に八年前ぶり、ですか」

 

「久しいなぁ。ルルーシュ」

 

「……俺の質問に答えて下さい。V.V.のコードは継承しましたか? V.V.は死にましたか?」

 

「……ああ。兄さんは死んだ」

 

 よし、よし! 後は……。

 

「神根島で待っていますよ。一年以内に来て下さいね」

 

 これで計画は90%だ! 後は神根島でシャルルとマリアンヌが来るのを待つだけだ。

 

 俺はギアス能力者としての能力を使い、黄昏の間から抜け出した。

 

 

     §

 

 

 ギアスをかけた団員達には秘密の作戦に参加していたという記憶を植え付け、かつそれを誰にも口外しないように暗示をかけた。これで、中華連邦でやることは終わった。後は合衆国日本を運営しつつ、ブリタニアが攻めてくるまで待てばいい。俗世のことに関わらないシャルルは、日本への戦争を皇子や大臣達に丸投げして神根島にくるはずだ。

 

 ――さて。それではブラックリベリオン直後まで時間を巻き戻そう。あの政庁陥落の後、数日経った日のことだ。俺はアッシュフォード学園の近くにある住宅を訪れた。四つある部屋の一つに入る。

 

「ヒッ! ゼ、ゼロ!」

 

 そこには行方不明のニーナ・アインシュタインがいた。学園に居る時に俺が絶対催眠をかけて、黒の騎士団が反乱を起こしたら催眠状態になり、ここに来るよう命令しておいたのだ。それからこの住居での生活は、同じく絶対催眠をかけた団員に世話をさせていた。ニーナはゼロをイレヴン(最早その言葉も懐かしい)だと思っている。恐怖を感じるのも当たり前か。俺は部屋に備え付けた一台のモニターをONにした。

 

「ユ、ユーフェミア様!? なんで!!」

 

 そこに映ったのは死亡したはずのユフィだった。この住居の各部屋にはモニターとは別にTVも置いてあるので、ユフィの公開処刑も見たのだろう。

 

「TVカメラの前で行った公開処刑はブラフだよ。空砲と弾着を偽装する爆竹、そして血糊で死んだように見せかけていたのさ」

 

 とにかくユフィは同じ住居の別の部屋に軟禁してあるのだ。その姿をニーナの部屋のモニターに映し出した。

 

「ユーフェミア様が、ユーフェミア様が生きてる……」

 

 ユフィが死んだと思って余程憔悴していたのだろう。モニターにすがりついている。

 

「見えているか? ユーフェミア・リ・ブリタニア。虐殺皇女としての貴方に罰を与える時間がやって参りましたよ」

 

「…………」

 

 事前にユフィの部屋のモニター(こちらは他三部屋を見るモニターが三台ある)をONにしておいたのでユフィもニーナが見えているはずだ。ユフィは沈黙している。TVなどで目にし、耳にする虐殺皇女事件が記憶にないので戸惑っているのだろう(絶対催眠で忘れさせた)。

 

「ゼロ……何故ニーナさんを」

 

「貴方に罰を与えるためですよ。虐殺皇女事件のね。彼女は貴方が懇意にしている間柄だと聞いたのでこの部屋に軟禁させてもらいました」

 

 虐殺皇女事件は俺が起こしたんだけどね。いけしゃあしゃあとそんなことを言ってみる。

 

「……その事件は私の記憶にありません……。一体何がどうなっているのかわかりません。……それでも、ニーナさんを傷つけることは許しませんよ!」

 

「貴方が許さなくても私は行動しますよ」

 

 正直ニーナは俺の好みではないのだが、レズ女を想い人(ユフィ)の前で凌辱するというのはそれなりに興奮する。

 

 さて。

 

「い、やぁぁああ!!」

 

 響き渡る悲鳴。甲高い苛つく声が部屋に響く。力尽くで破かれた服。催眠ではなくロープで両手をベッドの上の縁に縛られているので動けない体。

 

(こいつらの前で絶対催眠は、それとわかるように使いたくないからな。なるべく俺に特殊な催眠術が使えるという情報は与えたくない。その時までは)

 

「やぁっ! やめてぇっ、さわらないで……っ!」

 

 俺の体の下で体を必死に動かし、声を紡ぐニーナ。弱々しく頭を振るニーナを目にしていると、じわりと喜悦が体を支配する。

 

「――くはは、ははは! そこで見ていろユーフェミア、罪人である貴様を苦しめる為に俺に乱暴される彼女をな!」

 

 ユフィは優しい性格だ。ニーナが傷つくくらいなら自分自身の身を差し出すだろう。だが、だからこそユフィの目の前でニーナを犯すことはユフィにショックを与える効果的な手段たり得るのだ。

 破いた服からあらわになった下着。俺の下卑た視線を仮面越しに感じたのだろう。精神的苦痛に顔を歪める。そして、体を押さえ込むように密着させると、さっと顔を青ざめさせてしまう。

 

「っぅぅ……!」

 

「くくく……! 可愛い声を出すじゃないか」

 

「ひっぅ!?」

 

 わめくニーナの乳房を思い切り握りしめる。潰すような圧力に身動きできない体が硬くなった気がした。

 

「い、た……! つぶれちゃ……! つぶれちゃうぅぅ……!」

 

 怯えるニーナへ、まくれ上がりあらわになっているショーツへ指を伸ばす。

 

「やっ、やめなさいゼロ! 卑劣な!」

 

 ユフィがモニターの向こうで怒っている。ゾクゾク、と背筋が泡立つ。ふはは、これだよ。これが見たかったんだ。あのいつも取り澄まして無邪気で清純な彼女の前で友人を犯す。お綺麗な皇女様を滅茶苦茶に汚してやる快感。

 

「ひっぅ……!?」

 

 何も言う暇を与えず、割れ目の中へとショーツをねじ込ませる。指の腹で強く何度も膣の中を擦ると、防衛本能からか少しだけ愛液がにじんだ。

 

「なんだ? 少し濡れてきていないか?」

 

「ち、ちがう……! 私はそんな……っ! ぃ、ぁ、ひっぅぅぅ……!」

 

 涙を溜めて顔を振る。膣を無理矢理いじられれば反射から、粘膜を守る為愛液は出るものだ。特にこの女はオナニーをして性感が発達しているはずだしな。

 

「ふふふ、恐れている憎い私の指で、お前の汚れたマンコはこんなにも感じているぞ」

 

「そ、ん……っく、な……い……! ぁっうぅぅぅ……!」

 

 話している間にも、何度も下着を通して膣の浅い場所を指の腹で犯していく。苦痛とほんのちょっぴりの快楽に抗っているが、うめき声をあげている。

 

「ハァ……! っ、ぅぅ……! んっんっ! はぁぁぁ……!」

 

「ふ、少し見てみようじゃないか」

 

「え……? やっ……!?」

 

 声を上げるニーナに興奮し、ショーツをずらして女性器を外気に晒す。

 

「やっ!? やめ……!」

 

「お前に拒否権はない」

 

 言葉に気圧され黙り込む。外気に触れた剥き出しの膣の周りへ優しく指を這わす。

 

「うぅぅ……! んっ……ハァ……やっ……うぅぅぅ……!」

 

「これからもっときつい目に遭うのにそんな調子じゃ先が思いやられるな」

 

「っ!? あっぐぅぅぅぅ!」

 

 膜を破るほど、強く指をくわえ込ませる。引き裂くような痛みに、顔が更に歪んだ。

 

「いっぁあぁぁあッ!」

 

 めり込ませた指を熱く脈動する膣のさらに奥へと進ませる。ガリ、と何かをひっかく感触がした。

 

「! い、ぐぅぅぅぅ!?」

 

「よしよし、ちゃんと処女だな。指でかいている場所が処女膜だ」

 

 指を強くひっかくように出し入れさせる。少し声がやかましいな。俺は発声式の催眠で大声を出すなと言って暗示をかけた。この内容なら別に催眠とは気づかれまい。俺は震える彼女へ再びのしかかった。ベッドの軋む音に小さく悲鳴を上げる。だが本当の悲鳴を上げるのはこれからだ。服のジッパーを下げ、異常な興奮から硬く屹立したペニスを取り出す。

 

「これがお前の膣を犯すモノだ。よく見ておくんだな」

 

「ぁ、ぁぁぁ……そ、んな……! い、やだって……うっ、くぅ、ぁぁ」

 

 屹立したペニスを少しだけ濡れた膣口にすりあわせる。恐れを含んだ視線が俺を更に昂ぶらせる。

 

「っ! やめ、やめなさい!! ゼロ! 私が、罰するなら私を罰しなさい!」

 

「ふふ、まだ貴方はご自分の立場がわかっていないようだな。やめなさい、だと? そんな偉そうな言葉を口に出来る立場ではもうないのですよ」

 

 子供のように小さな膣へペニスをこすりつける。汗と漏れた愛液、先走り汁が混ざり合いくちゃくちゃと淫猥な音が響く。

 

「もうやぁ! やめてぇ……っ!」

 

「これでも痛みがないように濡らしてやっているんだぞ?」

 

 まあ痛みをやわらげる催眠とかはかけてないけどね。これは完全な凌辱、レイプなのだ。痛みはドンドン味わわせてやりたい。

 

「恨むならユーフェミアを恨むんだな」

 

 ブチ、リ。体重をかけたペニスが肉を裂く音が聞こえた気がした。

 

「!? ひっ! あっぐ、やぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」

 

 腿を流れ落ちる鮮血を目にした瞬間、胸がすくような充足感。俺は目を大きく見開いたニーナの耳元で囁く。

 

「イレヴンに処女を奪われてよかったな。ニーナ」

 

「いや……いやいやいやいやぁーーーーーーーッ!?」

 

 痛みと恐れ。恐慌に陥ったニーナ。

 

「……っ!? いっ、た……! あぐぅぅぅぅ! う、うごか、な、だめぇぇぇぇっ!」

 

 破瓜の血と愛液で滑る膣へ、強引に腰を使ってグラインドさせる。

 

「いったいぃぃ……! 痛いのぉぉぉぉっっ!」

 

 破瓜の痛みを訴えるニーナに、モニターの向こうにいるユフィはとても見ていられない、という風に顔を背けた。涙目になってやがる。

 

「ほら見ろ、ニーナ。ユーフェミア様がお前を汚いモノでも見るような目で顔を逸らしているのが見えるだろう?」

 

「!? ぃっいやぁぁ!」

 

 ユフィに見られていることに今更気付いたように悲鳴を上げるニーナ。

 

「なっ!? ち、違います。私は……」

 

 ユフィが何か言っているが知ったこっちゃない。膣の中を広げる動きから、ペニスを押し込み肉襞が開ききっていない奥へ。

 

「あっい! あぅぅぅぅぅぅ……!? あっぐっ! あぁぁぁっ! い、あっ! ハァハァ……! くぅやぁぁぁぁっ……!」

 

「泣いていないで繋がった部分を見てみろ! 私のペニスがお前の汚らしいマンコに埋まっているのが見えるだろう?」

 

「うっ、ぅぅぅ……! い、や、いやぁ……! もぅ……ハァ……! 許し、てぇ!」

 

 涙を両目から溢れさせて懇願する。ユフィも顔を歪めている。俺の待ち望んでいたモノがここにある。

 

(最高だ――!)

 

 暗い欲情の火が燃えて、眼前の女をひたすらに犯したい征服欲に支配される。ペニスの侵入を開発されていない肉襞がきつく閉ざす。だが、

 

「あっ! んっぐっぁぁ! うっぁぁぁぁぁっ……!? あっい、あぐぅぅぅぅ……っ!?」

 

 息を漏らす瞬間を狙い、更に硬く勃起したペニスを膣奥へと突き通す。侵入を拒んでいた子宮口に亀頭がノックした途端、襞のこわばりがとけ、ペニスを柔らかくみっしりと包む。

 

「実にいい具合だ。俺のチンポがお前の一番深い所をえぐっているのがわかるだろう?」

 

「あっあぁぁぁぁぁ……っ!」

 

 ねぶるようにゆっくりと腰を動かし、子宮口をほぐすように動く。

 

「いっあうぅぅ……! ハァ! そ、こ……わぁ……! やめ、いっあぁぁぁっ! ハァ……も、……だ、めぇ……うぅぅぅぅぅっ…………!」

 

 子宮口まで埋めていたペニスを勢いよく、膣口まで引き戻す。

 

「あっいぅぅぅぅ……!? あぅ、あぐっうぅぅぅぅっぅっ!?」

 

 破瓜の血を掻き出すように、カリ首で襞をえぐり、愛液と鮮血をまき散らせる。

 

「あっ! ぐっ! ひっ! ぐぐっ! うくぅぅぅぅっ……! やめ、てぇっ! あそこがぁ……壊れてぇぇぇぇ……っ!」

 

「壊れるなら壊れろ!」

 

「あっぐっ! あっぁぁぁぁ……!」

 

 子宮口をこじ開けさせるようにねじり叩く。

 

「あっぐぅぅぅぅ!? あっ! ぐっ! あっぅ……! くっぁぁぁぁっ!」

 

「そうだ! もっと悲鳴を聞かせろ!」

 

 クレバスが歪み、体が浮くほどの力を込めた抽送を繰り返す。そのたびに強烈すぎる快感は痛みとなり、白い体に痙攣にも似た動きを繰り返す。

 

「あっいっ! やぁぁぁっぁっぁぁぁl も、もうくっぁぁぁっ! ダメぇ……! ハァハァ……! はぁぁっぁっ……も、う……わたしぃぃ……!」

 

 涙に濡れた瞳から光が失せ、ただ突かれた動きに合わせ壊れたスピーカーのように喋るだけ。壊れ続ける彼女へ俺の興奮も更に昂ぶっていく。

 

「くっぁ! ……いい、ぞ……! そろそろいきそうだ……!」

 

「い、き……? あっぅあぁぅぅぅっ!」

 

「絶頂だよ。男の精液が出るんだよ!」

 

「!? やぁめぇ……っ! らめぇぇ、わたしぃぁっ……! くぁぁぁぁ……!」

 

「やめて! もうやめてぇぇぇ!」

 

 ニーナとユフィが叫ぶ。

 

「そうだ嫌がれ、じゃなけりゃ面白くない! このままだと孕んじまうぞ……!」

 

「い、や……だしちゃやぁぁあっぁぁぁっ! あかちゃん、あかちゃんなんていやぁっぁあっぁっっ!!」

 

 抵抗が興奮に薪をくべ、メチャクチャに腰を振るう。ペニスが子宮を押しつぶすたびに悲痛な叫びをあげる。

 

「あっぁ! あぁぁぁっ! っく! ハァっ! も、もう、やめぇ……おねが……い、だからぁぁぁ!」

 

 ニーナを絶望させている。そう自覚すると快感が爆発的に上がり、ペニスの先から先走り汁が大量に子宮へ注がれた。

 

「最高だ……! 俺の精液を受け止めろ! いいな!」

 

「やぁ、やぁ……! うぅぅっぅぅぅぅ、いっあっぐぅぅぅ……っ!」

 

 頭を振りシーツを涙で濡らす。尻を押さえる指が肉に食い込むほど握り、腰が砕ける程にペニスを叩きつける。

 

「も、もう……いやぁ……! いやなのぉぉぉ……わたしぃぃぃ! だめ……だめぇぇ……! なかはいやぁ……やめぇ……っ! だすのはぁぁぁっ!」

 

「ぐっお……! 出すぞ! イレヴンの子を孕め――!」

 

 ドクンッ! ドクンッ! ドクンッ!

 

「あっぐ!? い、やぁぁぁぁっぁっぁぁぁっっ!!」

 

「ぅ……くぉぉぉっ……!」

 

「あぁぁぁぁ……! だされてるぅぅ……! わたしのぉ……なかにぃぃ……だされてぇ……っ! ひぅっ……ハァァァ……! うっ……うぅぅぅぅぅっ……!」

 

 膣の中の精液を確認するように腹を手でなでる。ニーナは子宮へ吐き出された精液を感知すると、瞳から涙を止めどなく溢れさせた。

 

「ぅ、ぅぅぅ……ぁぁぁぁぁ……!」

 

「うっ、こんな、ひどい……」

 

 ユフィも絶望して泣いている。俺がペニスを引き抜くと、膣から大量の白濁液がこぼれ、シーツを白と赤で汚した。

 

「はぁ……はっはぁ……うっ……あ、ぐっうぅぅ……」

 

 俺はそこで更なる趣向を思いついた。最低の発想だが構うまい。

 

「少し催したな」

 

「…………」

 

 少し経って、やっと言葉の意味を理解したニーナは体を動かそうとするができないでいる。両腕を縛っているローブがぎしぎしと音を立てた。

 

「い、や……!」

 

 しゃああああああ!

 

「ぅ……ぅぅ……やぁぁぁぁ……っ!」

 

 ペニスの先から出た小便がニーナを濡らす。

 

「顔を背けるな! 便器の代わりにならないだろう!」

 

 この上なく勝手なことを言う。ニーナは弱々しい動きで頭をもたげさせ、悲鳴を上げることもままならない。だが徐々に動きを止めた。意志を、感情を捨てた方がいいと判断したのだろう。

 

「……ニーナ。これで終わりじゃないぞ。君にはこれ以上の屈辱を受けてもらうからな」

 

 喉を鳴らして小さく嗚咽を漏らすニーナ。そう、まだことは始まったばかりなのだ。

 

 

     §

 

 

「あっつぅぅ……! く……あ、うぅぅぅぅん……っ!」

 

「ふふ、慣れてきていていい声を出すようになったじゃないか」

 

 ニーナの処女を奪ってから二週間が経過していた。その間ニーナは毎日凌辱されている。相手は俺ではなく適当に見繕った日本人の成人男性達だ。特に年若い女性なら生理的嫌悪感を覚えるような中年を集めた。彼らには絶対催眠をかけて、食べて風呂に入って寝る以外の時間はずっとニーナを凌辱するように命じてある。そのせいで今やニーナの秘肉ははみ出し、淫乱な雌のように広がりきっている。

 

(しかしすさまじいな)

 

 今のニーナは両腕の拘束もとられ、両手と口と胸とマンコとアナルで男達の相手をしていた。この二週間でアナルもセックスできるほどに広げられたらしい。

 

「キツキツだったのが嘘のようにほぐれてねっとりと絡みついているじゃあないか。男好きのするスケベマンコだな」

 

「あっうっ! うっぅぅぅぅ……!」

 

 イったばかりの敏感な膣内は熱く伸縮を繰り返し、ペニスを握りしめているようだ。モニターの向こうでユフィはしおれた目で眺めている。ユフィにはあまり顔を背けて見ないようだと、もっと酷い暴力をニーナに振るうと脅してある。そのせいでユフィはこの二週間ずっとニーナの痴態を見続けるハメになった。

 

(その内……いや、もう妊娠してるかもな。そうしたら次は出産だ。イレヴンと恐怖していた人種の子供を孕んだと知ったらこの女はどうなるかな)

 

「あっはっ、ハァ、ふぅ……ひぃやぁぁぁぁ!」

 

 既に苦痛ではなく快楽を感じている性行為で、ニーナは絶望の声を上げ続ける……。

 

 




 愛情のあるレイプと全く無いレイプじゃ、やはり違いますね。で、こんな文章を書いている私ですが、実はニーナのことはそれほど嫌いじゃありません。R2のクライマックスで中々いい女性になったなぁ、と思いました。だからこの扱いの悪さは私の個人感情が原因ではありません。単純にユフィに大ダメージを与えようと思ったらニーナを凌辱していたのです。


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☆STAGE 18 ユーフェミア2/コーネリア

 お待たせ。コーネリアですよ。今回文章量が多いです。理由は読んで頂ければわかります。


 さて、ニーナを凌辱してからの話をしよう。彼女とユフィを監禁している住居にある部屋は四つ。ニーナ、ユフィ、スザク、コーネリアがそれぞれ部屋に入っている。ニーナにはユフィの部屋が見えるだけの一台のモニター。スザクとコーネリアの部屋も同様に一台だけモニター。ユフィの部屋にだけ他三部屋が見える三台のモニターを設置してある。

 そして今、俺はコーネリアの部屋を訪れていた。

 

 

     §

 

 

「コーネリア。虜囚となった気分はどうだ?」

 

「ゼロ……私を生かしておくとはどういうつもりだ? クロヴィスは……」

 

 話をする前にモニターをつける。コーネリアの部屋にある一台のモニターはユフィの部屋を映すものだ。そこにはニーナの凌辱によって悄然としたユフィの姿があった。

 

 ちなみに今日は仮面(マスク)をしていない。タオルとバイザーで顔を隠している。これだけでもバレそうなのものだが……。

 

「ゆ、ユフィ! ユフィなのか!」

 

 気が動転している彼女には七年前行方不明になった少年だとは思ってもみない様子。原作とちがって総督周りの人達に「ブリタニア皇族に恨みを持つ人物」と思われていないのも理由の一つだろう? まあそれ以前に絶対催眠で微妙に違う外見に見えるようにしてあるんだけどね。

 

「そう、私は貴方だけではなくユーフェミア皇女殿下も生かしてある。彼女はこの建物の別室に監禁してある」

 

 コーネリアの意識上では、ユフィは特区日本の会場で黒の騎士団に捕まったと知らされているだけだったから、初めて無事な姿を見られて嬉しいのだろう。

 

「姉様!? お姉様!」

 

 ユフィの方もこちらに気付いたようだ。

 

「ユーフェミアの方にも貴方の姿が見えるモニターとカメラを仕掛けてある。これでお互いの状況がわかるというものだ」

 

 俺は簡潔に状況を説明してやった。

 

「さて、ここからは交渉だ。私と貴方のな」

 

 俺は両手が縛られているコーネリアの顎をつかみぐいっとこちらに向けさせた。

 

「ゼロッ!」

 

「交渉だと言っただろう? 貴方にはまだやって頂きたいことが沢山あるのだ」

 

「殺せ……今、私を殺しておかないときっと後悔するぞ……」

 

 さすがコーネリア。(いさぎよ)いね。クロヴィスとは大違いだ。俺はコーネリアの胸元に手をかけると上着のボタンを引きちぎった。

 

「くっ」

 

 そして両腕で彼女の両足を開かせる。

 

「さて、コーネリア。貴方にはこれから恥辱を味わってもらう」

 

「恥辱……だと!? 貴様、まさか……」

 

「そう、そのまさかだよコーネリア。貴方には私の相手をして頂く」

 

「……下衆め。民衆の期待を背負った男がこのような下劣な性格の持ち主だったとはな。見下げ果てたぞ」

 

「そんな格好をさせられているのだ。少しは恥ずかしがったらいかがかな?」

 

「羞恥など私は感じない。今の私にあるのは己への憤慨と、貴様への憎悪だけだ」

 

 さすが、こうでなくてはな。犯す女の気位は高ければ高い程いい。それを落とす快感たるや頭が真っ白に染まるほどだ。コーネリアは全く目を逸らすことなく、その憎悪で射殺そうとするかのように俺を睨み付けた。身動きできないように手を縛られ、両足を大きく開脚させられたこの状態でだ。

 

「見上げたものだ」

 

 これは調教のし甲斐があるというものだ。俺はこのブリタニアの魔女として恐れられた女を、快楽のことしか考えられない肉奴隷に仕立て上げてやりたくなった。

 

「ふふふ、いつまで生意気な口をきいていられるかな」

 

 俺はゆっくりとコーネリアに近付いて、その紫の髪を持ち上げて口元を寄せた。

 

「中々いい匂いだ」

 

「き、貴様っ……んぐっ……穢らわしい手で私に触れるなっ……ぐっ、こ、殺せ、早く殺さないか!」

 

 コーネリアは拘束された腕を激しくよじりながら、憤怒の形相で叫んだ。

 

「殺す? 誰がそんなもったいないことをするものか。せっかくのマンコ穴を。……まさか簡単に殺してもらえるなどとは、貴方も思っていないでしょう?」

 

「この下衆が……けだものがっ……」

 

「これからお前を調教してやろう」

 

「ふん……貴様のような卑怯者に辱めを受けるくらいなら、私は……潔く死を選ぶ……」

 

 無駄だよコーネリア。意識の無い催眠状態の時に自殺を封じる命令をしてあるからな。あなたは決して自殺などできない。

 

「舌でも噛み切るつもりか。それほどまでに嫌われたのでは仕方ないか……、しかし残されたユーフェミアはどうなるかな?」

 

「?? ……なっ!!」

 

 今にも舌を噛み切ろうとしたコーネリアは、俺が目をやった先のモニターに映っているユフィを見て、その顔を歪ませた。

 

「き、貴様!! まさか、ユフィをっ!!」

 

 ユフィを溺愛している貴方は、その弱点を隠すことができない。

 

「お前が舌を噛むなどのつまらない死に方をすれば、私は自らの劣情の矛先をユーフェミア皇女に向けざるをえないだろうな」

 

「き、貴様……っ……」

 

「……それに、自らの目の前で憤死した貴方を見たらユーフェミアはどうなってしまうかな。敬愛する姉を失ったならば精神的なショックを受けるでしょうよ」

 

「ぐ……むぐぐっ……」

 

「どうしました? 舌を噛み切るのでは?」

 

「こ、この……卑怯者がっ! は、恥を知れっ! それでも……それでも……うっ……ぐうっ……」

 

 コーネリアは激しい怒りで身震いしながら唇を噛みしめ、初めて俺から顔を逸らした。俺はコーネリアの形の良い顔を掴み無理矢理こちらを向けさせる。

 

「わかりましたね? ユーフェミア皇女を無事に生きながらえさせたいのならば、私の命令に従ってもらいましょう」

 

「くっ…………」

 

「無論、勝手に死ぬことも許さん。わかったなら返事をしてもらいましょうか」

 

 揺れる瞳を睨んで俺が言うと、屈辱に顔を歪ませたコーネリアが小さく口を開いた。

 

「……った」

 

「よく聞こえないな。さすがの戦乙女も自分の貞操の方が大事だと見える……それもいいでしょう。先にユーフェミア皇女から犯させてもらいましょう」

 

 俺が彼女から離れてドアに歩いて行く振りをすると、コーネリアは息を呑んで怯えた。

 

「わ、わかったと言っている! 貴様の命令を……き、聞いてやる」

 

 よっしゃあ! コーネリアを屈服させたぞ! あの何度も勝てなかった相手を、ついに!

 

「いい返事だ。褒美をとらせよう」

 

 そう言って俺は、顎を持ち上げてコーネリアの唇を奪った。

 

「んぐむっ!? なっ……っ!」

 

 反転してくるとは予想していなかったのだろう。コーネリアは怒りで顔を紅潮させると、反射的に俺に抵抗しようともがいた。

 

「ンッ……くぅ……っ……ぅ」

 

 だが、横目でモニターの先に見えるユフィを目にとめて、すぐに俺が唇を蹂躙するのに身を任せた。

 

「ゼロッ! 貴方はっ! 貴方は姉上まで!!」

 

 ユフィが騒いでいるがどうでもいい。お前は今コーネリアを脅す為だけの材料でしかない。

 

「う……く……うぐ……む、むうっ……うぅっ……ぅくあ……ぁ……」

 

「くくく……」

 

 あのコーネリアを意のままにしている。それだけで絶頂を迎えそうなほど俺は興奮していた。俺はコーネリアが嫌悪に震える様を楽しみつつ、その口に唾液を流し込んで、熱く柔らかいその舌を存分に味わった。

 

「ん……うぅ……ぅ……んぐ……う……むぅぅ……くふ。ぷぁ……ッ、き、貴様……このようなこと……んっ……ぺっ、ぺっ」

 

 強引なキスを終えてその顔を離すと、コーネリアは心底汚らわしそうに俺の唾液を吐き捨てた。

 

「ただなすがままで舌も動かせないとは、ブリタニアの魔女はキスしたことがないのですかな?」

 

「なっ……そ、それが……どうしたっ……キ、キスなど……わ、私には必要ない……くだらんことだ……!」

 

 この反応……まったく経験がないか、それともそれなりに経験しているかのどっちかだと思っていたが、どうやら経験がないらしい。もしかしてキスも初めてか? それならこれほど嬉しいことはない。

 コーネリアは俺の言葉に多少なりとも女性のプライドを傷つけられたようで、表情を隠すように顔を背けた。

 

「ぐっ……う、ううっ……」

 

 屈辱に唇を噛みしめているようだ。そんな彼女を嘲笑しながら、俺はコーネリアの下半身を隠していた衣服を取り払った。

 

「あっ……あ……」

 

 どんな男にも見せたことがない部分を晒され、小さな悲鳴が漏れた。

 

「さて、と。貴方のオマンコはどんなものか確かめさせてもらいましょうか」

 

 俺はわざと口に出して言いながら、大きく広げたコーネリアの股間に座り込んで、露わになった秘所をじっくり、じっくりと覗き込んだ。

 

「なっ……あっ……」

 

「どうしました? 羞恥などないと言っていたが、さすがに恥ずかしいのかな?」

 

「ふ、ふざけるな……貴様のような下衆に近寄られるのが、おぞましいのだ。……恥ずかしくなど……な、ない」

 

「強情な女性だ。だが、好きでもない男にオマンコを覗かれて、恥ずかしくないというのは女としてはいかがかな?」

 

「く……私は……誇り高きブリタニアの皇女だっ!」

 

「ふっ」

 

 鼻で笑ってやった。しかし誇りにすがるコーネリアの秘所は、男の欲望をかき立てずにはいられない姿をしていた。少女の唇のように薄いピンク色の秘肉は小さく膨らみ、その中心に潜む膣口を柔らかく守っている。それを取り囲むのが、かすかに縮れながら美しく左右対称となった小陰唇で、それが秘裂の頂点で驚くほど小さな陰核を覆っていた。コーネリアの、その高慢で冷たい印象からは想像できないほど、そこは可憐で、甘い淫らさをたたえていた。

 

「これがブリタニアの魔女のオマンコか。そうかそうか、くくく……」

 

「な、な、何がおかしい……何を笑っているっ!」

 

 怒りと羞恥が入り交じった声。俺はオマンコ越しにコーネリアを見上げてやった。

 

「いや、その顔の割に随分と可愛らしいオマンコだと思っただけですよ」

 

「なっ……ふ、ふざけるな。私を愚弄するつもりか」

 

 コーネリアは一瞬絶句して、耳まで真っ赤に染まった顔でまくし立てる。

 

「一応は褒めているのだよ。それにどうやら皇女様は男を知らないらしい」

 

「あ、当たりまえだ……いつまでも下らぬことを言っていないで、早く済ませたらどうだ! こんなことをしなければ女の一人も抱けない卑怯者が……そ、それで私を穢せると思ったら大きな間違いだぞ」

 

 虚勢を張っているつもりか。強情なコーネリアはそんな言葉を口にして挑発する。しかし俺にそんな言葉は効かん。

 

「残念、確かに私はこういう手段でモノにした女性も多いが、それ以外にも想いを通わせる相手はいるのですよ……さて、皇女殿下に男と女というものを教えて差し上げますかね」

 

「な、なんだと」

 

「これからじっくりと教えて差し上げますよ。コーネリア……ちゅぷ、ちゅぷ」

 

 俺は理解不能という顔をしているコーネリアに、自分の指を唾液で濡らした様を見せた。

 

「な……? 貴様、いったい何を……!?」

 

「可愛いものですね、貴方も、このオマンコも」

 

 俺は唇の端を持ち上げて笑うと、唾液で光る指を、コーネリアの秘裂に近づけた。

 

「な、何をする……やめろっ……は……ひくぅ……ンッ、んん――っっ!」

 

 唾液まみれの指でピンク色の割れ目をぞろりと撫で上げた瞬間、彼女の顔から驚愕から嫌悪に歪んだ。そうだ、いいぞ。もっと嫌がれ! 嫌がる相手を犯すことこそ最上の快楽。

 

「そ、そこに……唾を付けるなど……やめっ……んぐ、うう……ぐっ……ぅぅ」

 

 俺から避けるように、その身を仰け反らせたコーネリアが苦悶のうめきを漏らす。

 

「唾が……ぐっ……っ……ぅうううっ」

 

 コーネリアは余程嫌悪に震えているようだ。その証拠に、きめ細かな白い肌にはいくつもの鳥肌が浮かび上がっていた。

 

「う……うう……貴様……皇女の私に、こんな穢らわしいことをするなど……この鬼畜めっ!」

 

「ふっ、鬼畜には違いないが、そこまで言われると心外ですね。私は普通に愛撫しているだけですよ」

 

 そう、俺は唾液の付いた指で割れ目をゆっくりと、優しくとすら言えるほど丁寧になぞっているだけだ。

 

「あ、愛撫……? ……これが普通だと……くう……んんっっ――」

 

「どうも人同士のセックスを動物の交尾か何かと同じに考えているらしいですね。男と女が普通にすることですよ」

 

「そ、んなッ、う、嘘を言うな……ッ、く……け、穢らわしい……ぅぅう、か……はっ」

 

「疑い深い人ですね。ならこういうのはどうです?」

 

 俺は言って、両手の指で左右の小陰唇の縁にあて、両側にグイッと押し広げた。

 

「ひっっ! な、なにを……ああっ……くっ、うぐぅううっ」

 

男を受け入れる為の、瑞々しい桃色の果肉がぐにゅりと内側から剥き出てくる。コーネリアはとっさに口を閉じ、思わず出そうになった悲鳴をかみ殺したようだ。

 

「可愛いオマンコだぞ、コーネリア。これをな……れろぉ~っ」

 

 嫌悪を煽るようにわざと言葉責めしつつ、俺は唾液のたっぷりと乗った舌を広げる。

 

「なっ、ま、まさか貴様直接舐めっ……やめっ……く……はっ……っ、ぐ、んぅ――ぅうう!!」

 

「れろっ……んれろっ……ぢゅるっ……ぢゅるるっ……」

 

 嫌悪が強すぎるのだろう。全く濡れていない陰裂、その本来の味を俺はじっくりと味わう。言い忘れていたが、今回はバイザーを被っていることもあり、絶対催眠は使っていない。痛覚や嫌悪感を緩和させたり感度を上げたりできるが、個人的趣向としてコーネリアにはそれら飛び道具のようなものを、一切使わないで辱めてやろうと思ったのだ。

 

「や……やめろ……ンっ………ッ………け、穢らわしい……ううっ……く、うう、止め、……あっ」

 

 どうやら嫌悪が怯えにランクアップしたようだ。びっしりとした鳥肌が浮き出ている。

 

「ッ……く、うう……せ、生殖器を……ッ、舐める……なぞっ……こ、この……けだものっ……ううっ、くっ」

 

 本気か……?

 

「いくら戦い好きの魔女とはいえ、無知すぎるな。クンニリングスといって、これも普通のことですよ。王宮では教えてもらえなかったのかな?」

 

 俺は尖らせた舌先で、コーネリアの膣穴や小陰唇のくびれを丁寧に、丁寧に舐め回してやる。

 

「う、嘘をつくなっ……この痴れ者がっ……やめろ……くっ、気持ちが……悪い。ひあっ、ふ、ふざけるな……こんなことを……がっ……ううっ、な、舐めるなどっ……あぐぅ」

 

 無知なコーネリアがいくら嫌悪に震えようと、念入りな俺の愛撫に女の器官はその役目通り、傷つかないように濡れていく。

 初体験の女がそんなに簡単に濡れるか? という疑問はあるだろうが、男を例にとって考えてみればいい。自分が望まない相手、嫌いな女性だとしても、ペニスを舐めしゃぶられれば勃つし、先走りが出るだろう? それと一緒だ。

陰唇は赤く充血してぷっくりと膨らみ、その下から勃起した陰核、それもひときわ大きな肉芽が姿を現す。そして、男を受け入れる為の膣穴からは、本当に僅かだが薄透明の愛液が確かに溢れ始めていた。

 

「騒いでいる間に、貴方のオマンコは随分といやらしくなってきているぞ」

 

「な……なんだ……と……!? ……え?」

 

 俺に言われてその部分を直視したコーネリアは心底驚いたご様子だった。ホントに知識が無いんだな。

 

「か、形も色も……へ、変化している。おぞ、おぞましい!」

 

 コーネリアは怒りに歯がみし、穢らわしそうに自分の股間から目を背けた。

 

「くくく、はーっはっはっは!」

 

「何がおかしいっ!!」

 

「ブリタニアの魔女とはよく言ったものだと思いましてね。自分の体のことすら知らないのか」

 

「ぐ……ぅ、ぅうう」

 

 自分が無知だということに、今更のように気付いたらしい。コーネリアは赤く淫らに震える秘部を見て、そのグロテスクな眺めに身震いした。

 

(まあそう思っても仕方ないか。俺も第二次成長期の頃、自分のモノを見てグロテスクだと思ったし、初めて女とした時にはその人のを失礼ながらグロテスクだと感じたし)

 

「わ、私の体が……嘘……だ」

 

「ビラビラは赤く膨らみ、クリトリスは勃起して、口を開けた膣穴からは愛液が溢れ出す。それがどういうことかわかりますか?」

 

「……? な、なにを言っている貴様」

 

「要するにだ、こいつが入る準備が出来たってことですよ」

 

 俺は無知なコーネリアに見せつけるように勃起した肉棒を取り出した。

 

「……っ……そ、それはッ!」

 

「いくら無知な貴方でも、これが何かくらいはわかるでしょう?」

 

「ば、化け物」

 

 血管が浮き出し、へそに張り付くほど屹立した肉の柱に、コーネリアは目を見開いて嫌悪と怯えに顔を歪ませた。

 

「そんな形容をされて悪い気はしないが、化け物というほどのサイズではありませんよ。普通より少し大きいくらいかな?」

 

「ま……まさか……、だが……そんなモノが……は、入るはずが……そんな……」

 

 コーネリアは自分の股間と俺の股間を交互に見る。俺に犯されることを頭の上では理解していたが、実際に行為に及ぶに至って恐怖を隠しきれない様子だ。

 

「入りますよ。貴方は知らないだろうけれど、オマンコというのは結構柔軟なんですよ……どうしました? 震えて。怖いのですか?」

 

「ふ、ふざけるな! この私が……貴様如きを恐れるものか……くっ、お前が穢らわしくて、おぞましいだけだっ!」

 

 半ば茫然自失だったコーネリアだが、その高慢で強情な性根にすがるように、俺を強く睨み付ける。

 

「そうですか。……せいぜい貴方も楽しむといい。穢らわしくておぞましい男に大切な処女を奪われる感触をね!」

 

「このけだものがっ!……うっ」

 

 罵倒の言葉を言う最中に、俺の亀頭が膣口にぬぷりと触れた途端、引きつった声を上げた。

 

「無知な貴方に教えて差し上げますよ。まずチンポに女の愛液をたっぷりとなすりつける」

 

 俺は説明しながら、コーネリアの割れ目に肉棒を押しつけて上下に揺すり、溢れ出した彼女の愛液を絡めていった。

 

「はぅっ……く……う、うるさい! 黙れえ! 余計なことを、い、言うなっ」

 

「貴方の為にやっていることです。チンポを充分に湿らせておかないとオマンコが傷ついてしまいますからね。処女ならなおさらです」

 

「なっ……!? 下らぬ、ざ、戯れ言だっ!」

 

 強がるコーネリアを見ながら、その処女を奪えるという興奮に歯止めがきかなくなってきていた。そろそろいいだろう。

 

「コーネリア、処女の貴方に私の最後の忠告です。気絶などしないように力は出来るだけ抜いておくといいでしょう」

 

「うるさい……私を犯すなら……さ、さっさとやれっ……この、卑怯者がっ!」

 

 俺は青ざめた表情のコーネリアに軽く笑いかけてから、膣口にあてがった肉棒をぐいっと中に押し入れた。

 

「んぐふっゥッッ!!」

 

 その瞬間、彼女は全身を硬直させ、まるで剣で下腹を貫かれたような苦悶のうめきを漏らした。

 

「……ふぅ。だから言ったでしょう。力を抜けと。もう遅いようですが」

 

「かアッ……いっ……こ、こんな……くは、か……っっ……ぁ……くぐっ……」

 

 コーネリアの反応を確かめつつ、引きつった膣内に肉棒をずぶり、ずぶりと埋め込んでいく。

 

(凪沙に感謝だな。彼女との経験がなかったら俺もこんなに余裕はなかっただろう)

 

 俺は処女をレイプした記憶を思い返しつつ、腰を進めた。

 

「く……は、入って……穢らわしいものが……私……か、ふ……ァッ」

 

 自分の体に異物を入れられる感覚に、息も絶え絶えな様子で口をパクパクさせている。

 

「こ……こんな……体が、……ッ、引き裂かれ……る……ぐっ」

 

「もうすぐですよコーネリア皇女殿下」

 

「ひ……くっ……な、なに……を……!?」

 

「貴方が本当の女になる瞬間がですよ」

 

 亀頭のすぐ先に、最後まで俺を拒もうとするかのような、処女膜の抵抗を感じ、ささやきかける。もうすぐ、あのコーネリアを貫ける!

 

「く……くだ、らん……こと……を……ハァッ」

 

 半ばもうろうとしながら、なお強がろうとするコーネリアの高潔さに興奮しつつ、俺は腰に力をいれて処女膜を一気に貫いた。

 

「ひっっぐぅうぅうううううっっ!!!」

 

 コーネリアは雷にでも撃たれたように激しく仰け反った。

 

「あッがっっ、ぎっ、いっ、いぎぎぎっっっ、いぎぃ――っっ!!」

 

「おっおおおっあああ!!」

 

「お姉様ぁぁぁぁ!!」

 

 俺もコーネリアを貫けた感動で声が漏れた。ユフィが貫通させられた姉を見て叫び声を上げた。だが、まだだ! これからがこの姉妹の地獄っ!!

 

 ドク――

 

 

     §

 

 

 俺はゆっくりとユフィに近付いた。

 

「い、いや、いゃああああああああ!!」

 

 ……近付いただけで随分な反応だな。まああのニーナの凌辱劇を見た後じゃ無理もないが。

 

「お姫様、ご機嫌はいかがかな?」

 

「ゼ、ゼロ! 何をしに来たのです。わ、私は……」

 

「ふん、俺には貴方と問答するつもりはない」

 

 そう言うと、俺は部屋に置かれている二台のモニターの電源を入れた。しばらくして他の部屋に閉じ込められていた、スザクとコーネリアの姿が映る。

 

「……! スザク! お姉様!」

 

「ふふふ、あの二人もニーナと同様にこの住居に監禁しているのですよ」

 

 俺の言葉が聞こえてないのか、ユフィはスザクとコーネリアの無事をただ喜んでいるだけだった。

 

「……ちなみに、あの二人の部屋にもニーナと同様にこの部屋の映像をながしている。ここに来る前にモニターのスイッチを入れておいたから、少し前から貴方の姿が見えていたはずだ」

 

「ユフィ! 君はあの時どうして!」

 

 ん? スザクの様子がちとおかしい。……えーっと催眠が発動した時は……ああそっか、ユフィが虐殺宣言をして、それから多分それを止めようとしてランスロットに乗った時から記憶が無いのか。なら無理もないか。

 

「ユフィ。無事なのかユフィー!」

 

 コーネリアは平常運転、と。さて。

 

「ユーフェミア、貴方にはこれからニーナと同じ目にあって頂きましょうか。虐殺事件を起こした罰として、私は貴方の知己である彼女を犯した。であるならば? 貴方本人もそれと同じ罰を受けるのが筋というものでしょう」

 

 俺が宣言すると、ユフィの顔色がすぅっとなくなった。だが気丈にも、

 

「……そうですか。うすうすは理解していました。何故私が生かされているのか。でも私は貴方の思い通りにはなりません」

 

 そう宣言する。だが無駄だよユフィ、いくら君が本当は精神的に強い人物であろうと、情の鎖が邪魔をする。

 

「舌でも噛み切るつもりですかな? しかし残念だ。もし貴方がそんな真似をしたら、私は悲しみから枢木スザクとコーネリア殿下に暴力を働いてしまいそうだ」

 

「――!! っっっ!! ッゼロ!! 貴方はどこまで」

 

「どこまでゲスなのか? それはニーナを見ていたならわかるでしょう。私は女を犯すことに至上の喜びを感じるたちなのですよ」

 

 俺達の不穏な言葉に、スザクとコーネリアが反応する。

 

「ゼロ! ユフィになにかしたら僕は君を許さないぞ!!」

 

「貴様! ユフィに近付くな!!」

 

 せいぜいさえずっていろ。スザク、コーネリア。お前達は存在がユフィの弱点なんだよ。

 

「拒否したければしてもかまいません。その時は……そうだな、枢木を刃で傷つけ、コーネリアにはニーナと同じ目にあってもらいましょうか」

 

「っそんな!? そんな酷いことを!」

 

「彼らが貴方のアキレス腱ならば、せいぜい有効利用させてもらうだけのこと」

 

 ユフィは大事な二人を傷つけると脅されて涙目になった。

 

「や、やめて下さい!! ……やめて、下さい。お願いします。二人は私にとって大切な人です。もし貴方が二人を傷つけると言うなら、私は……この身を、貴方に……捧げます」

 

 断腸の思いなのだろうが、言った。俺に身を捧げると言ったぞ。これで俺の思い通りだ。

 

「ほう、つまり私に犯される覚悟ができたという訳ですね?」

 

 「犯される」という言葉にユフィはびくっと震えた。しかし俺を見て小さく頷いた。

 

「わ、わ、私も皇女です。こうなった以上、か、覚悟は……できて、います……」

 

 とても覚悟できているとは思えないどもりっぷりですが、くれると言うならありがたく頂きましょう。ガチガチと歯を鳴らしながら、けなげに言う姿は俺の嗜虐心を充分に刺激する。

 

「いい返事です……では手を縛るロープをほどきましょう。決して抵抗はしないように。廊下には我が配下の団員達がいますから、逃亡や抵抗は無駄に終わります」

 

 俺はベッドに座るとユフィに顔を近づけた。

 

「ユフィ! ユフィ!」

 

「ゼロ! 貴様ァッ!!」

 

 うるさい外野め。まさにガヤだな。俺はその二人に見せつけるようにしてユフィの唇を奪った。

 

「んっ……くぅ……っ」

 

「ゼ、ゼロッッッ!!」

 

「貴様ァァァァァ!! ユフィから手を放せぇぇぇえええ!!」

 

 ……もはや意識しても仕方ないな。俺は意識的に二人を無視することにした。キスされたユフィは閉じた膝の上に両拳を置いて、全身を強張らせて小さく震えている。……けなげなことだ。

 

「スザク……ごめんなさい」

 

 スザクに謝る。ほとんど恋仲になったも同然の男に、初めてのキスを捧げられなくてすまないと思っているのだろう。うぷぷぷ。本当は神根島でキスより先にフェラしているんだけどね。ファースト・キスよりファースト・フェラが最初とは中々のビッチっぷりじゃあないか。笑いがこみ上げるぜ。俺はユフィの髪を撫でてやった。突然のタッチにユフィがびくりと反応する。

 

「怯えるのも無理はないが、あまり怯えすぎてもつまらん。我慢して俺を受け入れてもらおう」

 

「ううう」

 

 身勝手なことをほざく俺にユフィはうめく。俺はその腰に手を回して抱き寄せた。

 

「その身を抱かせてもらうぞ。ユーフェミア皇女殿下」

 

「ん……く……ふぅ……ぁん」

 

 再びのキス。ガヤがうるさいが気にしない。スザクと姉に見られている状況で唇を奪われる。それは一体どれほどの恥辱なのか。

 

「んん……ふ……ン……んぅ……」

 

 唇を重ね、頭をよしよしと撫でるうちに、少しずつ体から力が抜けていくのがわかった。

 

「ゼロ……こんな……わた、し……キス……あ、ぁぁ……はぁ、はぁ……はぁ」

 

 唇を離すと大袈裟なほどに大きく呼吸した。

 

「男とのキスは初めてか? ……答えろ」

 

「は、はい……もちろん、初めてです」

 

 俺が命令するとユフィは粛々と従った。ふ、反応が楽しい奴だ。俺は先程より強めに唇を吸い、舌を入れた。

 

「あ……ん……ちょ……待っ……ふぅンぅ……んぅ……くぅん、んっんっ」

 

 ユフィの甘えるような吐息と共に、くちゅくちゅと二人の舌が絡みあう唾液の音が鳴り響く。別室の二人にはさぞ絶望的な音として聞こえていることだろう。

 

「んぷ……はぷぅ……んっ、くぅん」

 

 もういいだろう。正直ユフィにあまり時間をとりたくないし。俺はそんな酷い思考を切り上げて次へ移った。

 

「ふふ、ユーフェミア。見させてもらうぞ」

 

 高まる興奮を感じつつ、俺はユフィに覆い被さって、その体をベッドに押し倒した。何も出来ないでいるユフィの両足を抱え上げては下着を素早くはぎ取る。

 

「あっ、い、嫌っ!」

 

 両手をアソコに当てて、露わになった股間を手のひらで覆い隠す。

 

「何を今更嫌がる。私に抱かれる覚悟はできていたのでは?」

 

「し、しかし……こんな……は、恥ずかしい格好を、全て、見られるなんて……」

 

 俺はユフィの両手を強引にどかすと、自分の手で刺激してやることにした。俺の指が彼女の秘所に滑り込むと、その体を痙攣させた。

 

「ンッ、あっ……あぁ、ゼロ、やめて、やめて下さい……触らないで……わ、わたし、こんな」

 

 既に絶対催眠で感度を上げてある。今回は何と封じ手である二倍感度マシマシだ。おかしいと感じられてもいいから、スザクやコーネリアに感じているユフィの姿を見せてやりたかった。

 

「ふぁ、んっ……あ、アァン……わたし、……なんでこんな、こと……い、いやらしい……はっ、ンッ、ああっ!」

 

 ユフィの吐息は徐々に甘くなり、股間からただよう愛液の匂いが強まったような気がする。指でいじる陰唇からは少しだけ液が垂れてきた。

 

「感じているようだな」

 

「そ、そんな……どうして、どうしてぇっ!」

 

 ユフィは自分の体が感じていることに戸惑っている。自分を裏切る肉体を許せないようだ。ユフィは羞恥に染まる顔をむずがるように振ったが、俺の指を止めることはできない。

 

「オマンコ見せてもらいましょう」

 

「オ、オマ、……ひぃっ! だ、だめ」

 

 ユフィの両手をどかすと、そこには濡れた秘裂があった。

 

「いやぁあああ、……み、見ないで……見ないで下さい……」

 

「驚いたな。ブリタニアの皇女様はレイプされて感じる変態であったか」

 

「なっ、そ、そのようなこと! う、うそです。わたし、こんなの嘘っ」

 

 俺はユフィの両手をひとまとめにして持つと、片手で膣穴をそろりと撫でた。

 

「ひあっ……あっ……だ、駄目ぇっ……あッ、あぁぁんっ!」

 

 ユフィの体がびくびくとうごめき、俺の指には愛液がへばりついた。

 

「何が違うものか。こんなに濡れているではないか」

 

 部屋にはいやらしい水音が鳴り響く。

 

「ゆ、ユフィ……」

 

「はっ! あ、ああ、ち、違うの。違うのスザクッ」

 

 そんな、そんなと繰り返し涙ながらに訴えるユフィ。そんな彼女に俺ははち切れんばかりに屹立したペニスを取り出して見せてやった。

 

「ひっっ! ま、まさか……」

 

「ふふふ、愛する男と姉の前で貴方の処女を奪って差し上げよう」

 

「いっ、いやぁあああっっっ!! ……やめて、そんな酷いことしないで!!」

 

 ユフィは逃れようとするが、所詮か弱き乙女。男の力からは逃れられん。

 

「おかしいな。貴方は先程我が身を差し出すと言ったと思うが」

 

「そ、それは……でも、スザクとお姉様が見ています」

 

「見せつけてやるのさ、俺達が愛し合う様をな」

 

 俺はユフィの割れ目に沿って肉棒を滑らせる。愛液がくちゅっとまとわりつく。

 

「だめ、そんな……あ、熱いっ……うぅん」

 

 ユフィはモニターのスザク達を見たくないとでも言いたげに瞳を閉じた。

 

「お、おねがい……します。覚悟はできていますから、二人に見せるのだけは……」

 

「駄目だ。俺は二人に見せつけてやりたいのだ。貴方の願いは却下する」

 

「いやぁあぁあ! やめて、やめてぇぇぇ!!」

 

 絶望に体を動かすユフィを押さえつけて、俺は昂ぶったペニスを秘穴にゆっくりと押しこむ、亀頭が陰唇を潜り抜けた。

 

「ひぃぃっっ!! か……あ、熱い……熱いものが……わ、わたし。スザク、見ないで……見ないで下さぃい」

 

 乙女の体にずぶずぶと肉棒が収められていく。

 

「ユーフェミア皇女殿下。わかりますか? 私の先端が貴方の処女膜に触れていますよ」

 

 肉棒の先に感じる膜を認めて、俺は最後の言葉責めをする。

 

「やめ、て……やめて、くださいぃっ」

 

 ユフィは涙をぽろぽろとこぼしながら哀願してくる。ふふふ、やったぞ! あのいつも無邪気で清純なユフィを汚してやるのだ。何と心地いいのだろう。俺は最後の前進をした。

 

「いっ、いやぁあああああああっっっ!!!」

 

「ゼロおおおおおおおおおお!!」

 

「やめろ、やめろ、やめろぉおおおおお!!」

 

 三者の絶叫を聞きながら、俺は処女膜を一気に破ってやった。ブチンと大きな音が聞こえたような気がした。

 

「くぁああっ、うっ……うぐ、かひぃ……んぐぐぅぅ」

 

 破瓜の痛みでユフィのか細い体がガクガクと震える。

 

「あああ! うううっ、い……た。痛ぁぁ……いっ……スザク、スザ、クっ」

 

「ふふははははぁっ、見えているか枢木! コーネリア! 貴様達の最も大切な宝が今俺のモノになったぞ!!」

 

 二台のモニターからはこれ以上ないというほどの大きな罵声が響いてくる。最高だ。最高の気分だよ。スザク、コーネリア。最高の征服感に肉棒はびくんびくんと悦びの声を上げる。硬く膨張したそれにユフィは更なる痛苦を味わう。

 

「お、お姉様っ……たす……けてっ……体が、……うっ、裂けて、しまう……」

 

「ククク、貴方の姉も私の虜囚。助けになど来られるはずもないでしょう。そしてそれは貴方の騎士も同じだ」

 

「ごめんなさい。お姉様。ごめんなさい。スザク……かはっ」

 

 俺は既に処女を破ってことを終えた気になっているユフィに肉棒を前後してやった。

 

「ひっ……ハァ……かはっ……う、……やめて……う、動かさ……い、痛いっ」

 

 破られたばかりの膜を擦られて悲鳴を上げるユフィ。

 

「酷い……酷すぎます……あっ、ああっ……中で……動く、なんて……くぅん」

 

 結合部に赤い筋が見える。それは確かに俺がユフィの処女を奪った証しであった。

 

「あっ、ンッ、んんっ! あっ、うそっ……な、なかが……あああっ」

 

 血に愛液が混じり始めた。催眠の効果もあって痛みと同時に快楽も感じているらしい。

 

「いっいやぁ、もう許ひて……こ、これ以上されたら……わ、わたしっ」

 

「ふふふ。良い感じです。私も出したくなってきましたよ」

 

「…………だ、だす。そ、それ、は……まさ、か」

 

「愛する二人に中出しされるその姿を存分に見せつけてやれっ!!」

 

 射精の瞬間大声で叫んだ俺は、ユフィの最奥に亀頭を埋め込んでやった。

 

 ビュクッ、ビュクビュルルっ!

 

「あひぃぃいいいいいいいいっっ!!」

 

 俺はユフィの中で果てた。

 

「ひっ……か、ふぅ……あ、熱いのが……せ、えきが……わたひに……ひうっ、はっ。いやっ、いやぁ、にんひんしちゃ……あああっ」

 

 俺は快楽を感じたそのままに腰を前後して精液を搾りだした。その熱い感覚に、ユフィは全てを投げ出すように弛緩する。ふと気がつくとモニターの向こうにある顔が恐ろしげな形相でこちらを見ていた。それをふん、と鼻で笑うと。俺は最後の一滴までユフィにぶちまけてやった。

 

「ふふふ、どうだった? 見られながら犯された気分は?」

 

「うぅぅ、うぅっ……うぇっ……ひっ」

 

 ユフィは滂沱と涙を流している。そうして、ユフィの処女は失われた。俺は精液や血などを全て綺麗に拭き取り、ユフィの膣穴の痛み以外元通りにしてやった。そして催眠をかける。

 

 股間の痛みを三日間だけ感じなくなれ。

 

 そしてこちらの声が聞こえているコーネリアと、ユフィに、声で催眠暗示をかけてやる。

 

 この一時間の記憶を思い出せなくなる。――但し、俺がコーネリアの処女を奪うセックスしたのを見た時に、全てを思い出せ、と。

 

 

     §

 

 

 ――ン!!

 

ようやく、思い出した(・・・・・)か。

 

「……こ、れ……は、…………き、きさ、ま……」

 

「ようやく思い出しましたか? コーネリア。そう、貴方が自分を差し出してまで守ったユーフェミアの貞操は、私が既に奪っていたのだっっ!!」

 

「き、き、きさまぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

「ぃや、いやああああああああああっ!!」

 

 ふはは。この為に、絶対催眠を使って面倒な仕込みをしておいたのだ。どうだコーネリア! 自分と妹の貞操を同時に奪われ、汚された気分は! ハハハハハ!! 俺は最高の気分だよ!! 貴様ら姉妹の純潔を奪えたこの興奮はな!!

 

 自らの破瓜の激痛に仰け反ったまま、ビクビクと脈打つコーネリアの体を押さえつけ、俺は肉棒を根元までたっぷりと埋め込んだ。ユーフェミアは思い出した自分の凌辱劇に体を震わせ、涙を流している。さすがのコーネリアも自分の処女を奪われた直後なのでユフィを気遣う余裕がないようだ。

 

「ぐぅうっ……ゥ……ひ……か、はっ……き、さまァ、ころ、す! 必ず殺してやる!!!」

 

「ハハハ、殺すだと? 両腕を縛られ今まさに処女を貫かれているお前が! どうやって! フハハハ!!」

 

 埋め込んだ肉棒を、自分では動かさずに痛みに震えるコーネリア自身の肉のうねりを堪能する。やった! ついにやったぞ! あのコーネリアを犯してやった!

 

「うぐぐ……ぐぅう! ぜぇ……ぜえっ……うっ……くっ……ぜはぁ……うっ……」

 

 少し経つと、最初の痛みがやわらいだようで、コーネリアはゼエゼエと荒い息をし始めた。目が虚ろになり、先程までの強がりが感じられない。

 

「どうだ? 女になった感想は? これがその証しだ」

 

 俺はぐったりとしたコーネリアに話しかけ、繋がった所からあふれ出た破瓜の血を指に付けて目の前に差し出してやる。

 

「くっぐ、きさまぁ……や、やめろっ……穢らわしいっ」

 

「貴様の血だろう。恥ずかしめでたい破瓜の血じゃあないか」

 

「こ、この……下衆が……ぐむっ……ううっ」

 

 声を張り上げるだけでも辛いのだろう。彼女は下腹を震えさせ、歯を固く食いしばった。

 

「皇女様も存外だらしないな。女なら誰でも味わう痛みだ」

 

「ふ……ふざけるなっ……うぐっ……こ、こんなもの……痛みのうちにもはいらんッ」

 

「まあ、今はせいぜい強がっていろ。時間が経てばこの痛みも懐かしくなる」

 

「な、なにを……? ――ひぎっっ」

 

 ピストン運動を開始する。コーネリアは引きつったうめき声を漏らした。

 

「ぐむぅ……うっ、ぐっぐぐぐっ……ぐうっ……」

 

 固く歯を食いしばり、必死に苦痛の声が漏れないよう努めているが……甘いな。俺は亀頭とそのくびれを使って、処女膜があった辺りをゴリゴリと集中的に責めてやった。

 

「くっ……うっ、わ、わたしは……こ、こんなものには、負け、ん」

 

「何を馬鹿なことを。貴方は既に負けているんですよ。将としても女としても」

 

 激痛に引きつった膣肉は固く閉じた為、俺は破瓜血を潤滑油にして膣内を抉る。

 

「いぎっ……いっ……いぎッ……ぐぅう……な、中が……え、抉れ……うぐっ、う、うう……い、痛いっ……っ」

 

 残酷な抽送を続ける内に、彼女の口からついに痛みを示す言葉が聞こえた。やっぱ痛いか。そりゃ痛くしてやっているんだから当然だが。感じさせるなどこれからいくらでもできる。しかし痛みを感じるのは最初期だけなのだ。

 

「はっ……!! い、痛くなど……ぐうっ……い、痛くなどっ……な、なひィっっ!!」

 

「くく、どうした。声が裏返っているぞ」

 

「う、うるさ……ぐふっ……くぐう……だ、だ、だまッ……ぐんん~ッ!!」

 

 頑固で強情な皇女様が、痛みと誇りに翻弄される姿を楽しみながら、俺はピストン運動を加速させていく。

 

「ひ……ぐっ……うぐっ……ぐぅ……ッ……うぐぐっ……こ、こんな……い、痛みになぞ……わ、私……は……」

 

 激痛についに彼女は涙をながした。雫で顔をグシャグシャにしながらも最後まで耐えようとする姿は大したものだ。

 

「さて、そろそろこっちも余裕がなくなってきた。中にぶちまけてやるぞ、コーネリア」

 

「うぐぐ……な、なんだ……と……き、貴様……ひぎっ……ま、まさ……かっ……」

 

 気絶寸前の苦痛の中でも、女としてその言葉だけは聞きとがめたのだろう。コーネリアの顔が恐怖に引きつった。

 

「俺のザーメンでお前を汚し尽くしてやる。お前は汚れた女になるんだ」

 

「や……やめろっ……やめろそれだけは……」

 

「いい反応だ。そんなに嫌がられると余計出したくなる」

 

 俺は彼女の体を押さえ込むと、限界寸前の肉棒を膣内の奥深くに差し入れて、メチャクチャにかき回した。

 

「いっ……ぎっ……や、やめろぉっ。ううっ、な、中は駄目だ……妊娠してしまう……嫌、そんなのは嫌だ……やめろっ」

 

 拘束された体をよじり、無力な少女のように抵抗するコーネリア。

 

「っ! いくぞ。中に出すぞ、コーネリア!」

 

「や、やめろ、やめろぉお! 駄目だ、中は、妊娠はっ、駄目だっ!」

 

 俺は暴れるコーネリアの体を押さえつけて、子宮めがけて精液を思い切りぶちまけた。

 

「おおおおっ!!」

 

 ドクッ、ドクッ! ビュルルルッ!!

 

「いっ、いやぁあああああああああああああっっっ!!」

 

 精液の濁流がその身を汚すと同時に、コーネリアは女としての悲鳴を上げた。最高だ。高慢で傲慢を絵に描いたようなこの女を子宮の中まで汚している。

 

「かっ……ふっ……ううっ……で、出ている……ッううっ……き、汚い精液が……イレヴンの……精液……が……ううっ……」

 

 膣内で俺の肉棒が脈打ち、熱い精液が吐き出される度に、コーネリアはそれから逃れるように全身を痙攣させた。

 

「穢されて……いく……わ、私の……からだが……わたし、が……わ、わたしは……かは……ッ……」

 

 その身を汚された絶望からか、俺が精液を出し尽くした後、コーネリアは気を失ってしまった。ふふふ、これからもっと絶望させて、その身を汚してやるぞ。覚悟していろよ。

 

 




 今回のシチュエーション、「自分の貞操を捧げて大切な人間を守ったと思ったら、その人も催眠で忘れさせられていただけで、先に貞操を奪われていました」は自分で考えつきました。中々よいシチュを発想できたと思います。


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☆STAGE 19 コーネリア2

 さて、あ~たらしい朝が来た、と。という訳で朝勃ちの処理などをさせようと思う(昨日はこの家に泊まった)。

 

「なっ!? くっ……ふざけるな!」

 

 いきなりの俺の卑猥な言葉に、コーネリアは顔を真っ赤にして怒っている。ああ、いい、その反応グッドだぜ。顔を赤くしたコーネリア……凄くそそる。早く肉棒をこすり付けたい。俺はコーネリアの鼻先に固くなり始めた肉棒を晒した。コーネリアの顔中に皺がより、眉を吊り上げながら顔を背ける。

 

「く、臭い……鼻が曲がりそうだ……ちゃんと洗っているのか?」

 

 コーネリアは心底臭そうに鼻をつまんでいる。

 

「昨日はそのまま寝たよ。疲れていたんでな」

 

 つまりコーネリアの処女膜を破って破瓜血がついたままということだ。

 

「心根だけではなく、体も汚らしいとは……イレヴンめ」

 

「ごたくはいいからさっさと咥えろ」

 

 俺はコーネリアの髪の毛を掴み、ペニスが正面にくるように首をねじる。ああ、快感だ。

 

「このようなこと……何が、楽しいのだ……悪趣味な奴め……」

 

 ぶつぶつと文句を言うコーネリアの唇に、俺は強引に肉棒を擦り付ける。

 

「んぶぅうっ、んん……うっ……よせっ、うぐっ……」

 

 コーネリアは顔中を嫌悪一色にし、首をそらすようにして肉棒から逃れる。女性としては全く正しい反応だ。

 

「ぺっ、ぺっ……こんな汚いものを舐めるなどお断りだ!」

 

 コーネリアは憎しみを込めて俺を見上げてくる。だが、もうそんな視線にも慣れた。ヴィレッタ、凪沙……彼女らも今では俺のチンポを喜んで咥える性奴隷だ。

 

「そう俺を興奮させないでくれよ……ますます硬くなってしまうじゃないか」

 

 俺はこの生意気な女の口を犯せると思うと、更に股間にドクッドクッと血が流れ込むのを感じた。

 処女を破ったあたりから、意識的に喋り方を変えている。それまではゼロとして皇女に敬語を使っていたが、体をモノにしてからはこっちがご主人様だ。奉仕してもらおう。

 

「そ、そんな……ますます大きくなって……うぅ、気持ち悪い」

 

 コーネリアの瞳に嫌悪が満ち、股間から逃げようとしたものの、急に動きが止まる。

 

「そうか。コーネリアは鎮めてくれないのか……じゃあ仕方ないな。別室にいるユーフェミアにやってもらおう」

 

「!? ゆ、ユフィに、だと。こっこの下衆が!」

 

「ユーフェミアの口を汚されたくなかったら、お前がやれ」

 

「ぐ……うぅ」

 

 俺はうめいているコーネリアの鼻柱に肉棒をこすり付けた。このままじゃラチがあかないのと、多分コーネリアには口技の知識など全く無いから、こちらから動くしかないと思ったのだ。

 

「んあっ、な、何をするっ」

 

 懸命に顔を仰け反らせながら、コーネリアが抵抗する。お前の顔を犯してやるよ。

 

「なぁ? や、やめろ……あくっ……あぁ……く、臭いぃ……そ、その穢らわしいものをしまえ!」

 

「顔を犯すと言っただろう。何故逃げる」

 

「逃げるに決まっている! そのような、き、気味の悪いものを……肌に触れさせるなど……」

 

「やれやれ、お偉い皇女様はまーだ自分の立場がわかっていないようだ」

 

 俺はユフィの姿が映ったモニターを覗き込んで言ってやった。

 

「ユーフェミアは可憐で美しい……彼女の唇もさぞ柔らかいんだろうな」

 

「くっ!?」

 

「ユーフェミアを穢されるのが嫌か? なら大人しく顔をこっちに向けろ」

 

「ぐっっ! この、下衆が!!」

 

 俺は問答無用で亀頭をコーネリアの頬に押しつけた。鼻の下、鼻、顎、額にこめかみとくまなく蹂躙する。

 

「んぶぅっ! よ、よせっ……はふぅ……ぶふぅ……はぁ……」

 

 ペニスを手で持って、コーネリアの整った鼻梁になすりつけてやる。

 

「け、穢らわしい……んんっ……それに、なんて臭いだ……うぁぁ」

 

 やっと観念したのか、目をぎゅっとつぶって屈辱に耐えている。ああ、ゾクゾクする。

 

「気持ち悪い……く、くそっ」

 

「皇女様がそんな言葉を使うもんじゃないな」

 

 すべすべした肌の感触が心地よく、尿道口から先走りの汁が溢れ始める。するとコーネリアの顔に粘液が塗りたくられる。

 

「ああっ、ぁああぁあ……な、なんだこれは!? ヌルヌルして……気持ち悪い……あくっ……汚い……やめろっ。くうっ……下郎め……こんな汚らしいものを、この私の顔に……」

 

「さて、命令だ。チンポにキスをしろ」

 

 命令すると、コーネリアは歯をギリギリ軋らせながら睨み付けてきた。

 

「そっ、そんなこと……絶対に嫌だ!」

 

「はぁ……無理矢理させてやってもいいんだぞ……」

 

 俺はチラッとユフィの方を向く。

 

「やれるものなら……っ!?」

 

「やれるものなら? 何だと言うんだ?」

 

 コーネリアは血が出そうなほど唇を噛みしめ、俺を睨み付ける。

 

「ひ、卑怯者め! 外道が!」

 

「早くしゃぶれ」

 

 こっちはとっくにその気なんだ。

 

「んっ……わ……わかった……わかったから……ユフィには手を出すな」

 

「しゃ・ぶ・れ」

 

 繰り返し命じる。面倒だが楽しみでもある。

 

「う……こんな真似を……外道、が。わかった、わかったから……」

 

 意を決したように、頬を引きつらせながらも、肉棒に顔を近づけてきた。

 

「うぅ!? やっぱり臭い……それに、なんて汚いんだ……」

 

「ぐだぐだ言ってないでさっさとしゃぶれ」

 

「わかった! 私に指図するな! 下衆め……んちゅ」

 

 コーネリアは目をつぶって亀頭の先端に口をつけた。それはキスとは呼べない粘膜同士の接触だった。

 

「ぺぇっ! うえぇぇっ……気持ち悪い……はぁ、はぁ」

 

 まるで泥水を舐めた如く、激しく手で唇を拭い、荒い息をついている。

 

「誰が一度でいいと言った。やまていいと言うまでキスを続けろ」

 

 コーネリアの顔が目に見えて強張るのがわかった。

 

「な、何だと? こ、こんな気持ちの悪いことを……またやれと言うのか?」

 

「そうか、まぁ、お前が嫌だと言うなら無理強いはしない……ユーフェミアがどうなってもいいのならな……」

 

「なっ、くっ! 心底腐った男だな、貴様は! こんな卑劣な手段で……」

 

 コーネリアは屈辱にがたがたと肩をふるわせた。

 

「……い、いいだろう……ユフィに比べたら……私の誇りなど……」

 

 ブルブルと顔を震わせながら、再び肉棒に唇を寄せる。

 

「必ず……この報いは受けさせてやるぞ……必ずだ! んちゅ……うぇ……しょ、しょっぱい」

 

 コーネリアは目をぎゅっと閉ざしながら、ペニスの先端に何度もキスを繰り返した。淡々とついばむようにキスを繰り返す。愛撫と呼ぶには乱暴なキスで、俺の心と肉棒は次第に萎えてきた。俺はコーネリアの手を掴むと肉棒を無理矢理握らせた。

 

「っ!? い、いきなり何を……っ!?」

 

 とっさに離そうとする彼女の手を、上から押さえつける。

 

「こ、このような穢れたものを、私の手に触れさせるとは……やめろっ! は、放せっ。今すぐっ! ……なっ! 手の中でだんだん大きく……こ、これは一体……?」

 

「貴様の手で撫でさすられて、俺のモノもどうやら喜んでいるようだ」

 

「このようなおぞましい行為で喜ぶなど、つくづく下劣だな、イレヴンというものは!」

 

 人種関係ないよ。しかし……。

 

「俺の気分一つでユーフェミアがどうなるか忘れてしまったようだな」

 

「くぅっ」

 

 俺の脅し文句に絶句したコーネリアの手から抵抗の意思と共に力が抜ける。肉棒に押し当てられた手をそのままに、静かな怒りで肩を震わせていた。

 

「……! そ、そんな……ますます大きくなって……うぅ……気持ち悪い……」

 

「このまま手でも刺激しろ。思ったよりも口奉仕が出来ないようなのでな」

 

「き……貴様の臭くて汚いものを、手でするなんて……」

 

 コーネリアは唇をわななかせつつも、俺の足下に跪くと立て膝になった。

 

「き、貴様は必ずこの手で殺してやる……私にこんな真似をさせたことを、絶対に後悔させてやるぞ……んっ……くぅぅ……」

 

 面白い。殺せるものならやってもらおうじゃないか。ふはは。コーネリアは震える手を伸ばし、細い指先をゆっくり肉棒に近づける。

 

「あっ……んんっ……」

 

 柔らかい手のひらに包まれた瞬間、俺の背筋を快感が走る。

 

「そのまま握れ」

 

 促すと、五指がおずおずと肉棒にまとわりつく。

 

「ああ、さっきより大きくなっている……くぅっ」

 

 コーネリアは手の中に脈打つ肉棒から目を背けている。

 

「さあ、上下に擦るんだ」

 

 俺は手を伸ばして肉棒に添えられている、しなやかな指を上から包むと、そのまま導くようにして根元から先端まで擦り上げた。ふふふ、さすがに部屋の外に団員がいて、ユフィを人質に取られていては大人しくならざるをえないか。

 

「ん、んんっ……嫌だ……わ、私の手を使ってこんな……んんっ」

 

 目の縁に皺が浮かぶほど固く目を閉ざしている。そんなに見たくないかね。俺のモノは。

 

「ああ、やめろ……汚い……はぁぁ……んんっ……やめろ。くっ……屈辱だ」

 

「うーむ、やはり手だけ、口だけでは駄目だな。手でしながら舐めろ」

 

「わかった……ユフィの、為ならば……これしきの屈辱……わけはない……くぅう……」

 

 コーネリアは悔しそうに掠れた声を洩らすと、小さな唇から舌先を覗かせた。何度も何度もためらいながら、俺の股間にそそり立つペニスに舌を近づけてくる。亀頭の辺りに舌が這う感触があり、チロチロと湿った感触が伝わる。それは奉仕と呼ぶにはあまりにもお粗末だったが、文句を言う前に彼女の舌は肉棒から離れていた。

 

「ぺっ、ぺっ……うぅ……もう、いいだろう……」

 

「阿呆か、まだ全然気持ち良くなっていないぞ。俺が絶頂を迎えるまでやるんだ」

 

「そ、そんな……こんな汚いもの、まだ舐めろというのか……」

 

「俺がいいと言うまで続けろ!」

 

「うぅっ、そ、そんなの嫌だ……気持ち悪い……」

 

 やれやれ、絶対催眠を使わないとこうも言う事を聞かないとはな。

 

「文句を言う前にしゃぶれ」

 

「ううぅ……や、やっぱり臭い……んく……へ、変な味がする……嫌だ……ぺろっ……うぅ」

 

「やれやれ、思ったより飲み込みが悪いな、お前は」

 

「うるさい! 誰がこんなこと上達するか! こんな、はしたないこと……このろくでなしのウジ虫め」

 

 酷い言われようだ。母は違えど姉弟なのに。

 

「んんっ、ちゅ……ぺろ……ううっ、臭い……んちゅ。あ、ああぁ……なんて、穢らわしい……んちゅっ……はあぁ……気持ち悪い……」

 

 肉竿の部分を舐めるコーネリア。

 

「もっと他の場所も舐めろ」

 

「ううっ!? ほ、他の所も? ……うぅ……れろぅ……くふぅ」

 

 コーネリアはおっかなびっくりといった舌使いで、カリ首や縫い目の辺りを舐め始めた。

 

「なんて臭いんだ……こ、こんなものを舐めるなんて耐えられん……! は、はぶぅ……んるちゅ……うぅ……ううぅ、ぺろぉ……ぺ、ぺろっ……んぶぅ……るろぉ、んちゅ……吐き気がする臭いだ……はぁ」

 

「まだまだ舐める所はあるぞ。玉の所も舐めろ」

 

「た、玉? うぅ、……私に断る権利はないのだろう。下衆め。こんな所まで舐めさせられるなんて」

 

 コーネリアはおずおずと俺の睾丸を持ち上げ、そろそろと舌を伸ばしてきた。

 

「はむぅ、んん、んんんぅ……はぁ、はぁぁ……気持ち悪いぃ……んっ……あむっ。れるぅ……くふぅ……れろぉ……はむぅ……くふぅ……ぺろぉ……ん、うう、……血管が浮き出して……くぅ……んむっ……はあぁ……はむっ……ちゅぷっ」

 

 言わないのに裏筋を舐めてくれた。

 

「んちゅぅ、こ、こんなに硬くなるなんて……むむぅ……はあぁ……ううっ、ピクピクしてるっ……んっ、くふぅ……ああぁ……ああ、なんて穢らわしい……はぶっ……んちゅっ」

 

 コーネリアの奉仕は熱を帯び、更に激しいものになっていく。

 

「んん、んんんっ、んん……ちゅぷっ……はぶっ……んんっ……おえぇ……んっ、んん……あ、ああ、ふぅ……ふぅ……」

 

「……ふぅ、さて、そろそろ口に含んでもらおうか」

 

「こ、こんなものを口に!?」

 

「そうだ。俺のチンポを早く喉の奥まで咥えてくれ」

 

「こ、こんな屈辱的なこと……地獄へ落ちてしまえっ、カスが!」

 

「口を罵倒に使うんじゃなくて、さっさと咥えろ。喉の奥までな」

 

「こ、こんな大きいもの……無理に……最低だ……うぇ……嫌だ……穢らわしい……ぅぅ……んちゅぅ……ぷふぅ」

 

 俺のペニスがぬちゃりとした暖かさの中に呑み込まれる。

 

「んぶ、んぶぅ……ふぅふぅ……はぶっ……んんっ……んぶぅっ……んるぅ……んぶぁ……はぁ……ふぉれでいいのか?」

 

 ペニスはまだ半分しか口の中に入っていない。

 

「喉の奥まで……と言ったはずだぞ」

 

「ま、まだ奥まで……窒息してしまう……」

 

「大丈夫だ。フェラチオで死んだ女はいない。ほら、早く咥えろ」

 

「うぅっ……なんてことだ……んぅ……はあぁむぅ……んんぼぅ……んばぁ……んふぶぅ……ぶぅう……んばぁ……んぶぅ? んぶぅ……んばぁ……ふぶぅ……んちゅっ……おぼぉうぅふ……」

 

 コーネリアの鼻息が、心なしか荒くなったような感覚があった。更に深く咥え込もうとし、頬が収縮し熱い粘膜がカリ首に吸い付いてくる。悪くない。

 

「んぅ、んんぅ……ぶぼああ、うぁ……んぶっ……んんぶぶぶっ……ふうぅ、ぶぅ……あぶぅ、んぶぅ、あぶっ……んぼっぁ……あぶぶっ……ふぅ……う゛ばぁっ……んふぅっ……ぢゅるぅ……んはぁ、んぼぉ……んぼあ、ぢゅづうぅっ……ふぅ……ふばあぁっ……くふぅっ……」

 

 拙いながらも、舌による愛撫に肉棒が更に硬さをます。それは奉仕と呼ぶにはあまりにも稚拙な舌技。だがあのコーネリアの口と舌なのだ。感激しない訳がない。

 

「あん……はぶ……んん……うぅ……うびゅっ……ぢゅぢゅ……んんぼあ……んぶ、んんんんっ、んびうぅ……きもび……ばるひぃ……んんっ……」

 

 そろそろ催してきた。俺の欲望を解き放ってやろう。

 

「ザーメンを味わわせてやる」

 

「んんっ……んぶぶぅぐっ! い、いやだ……! はぶっ」

 

 コーネリアは頭を引こうとしたが、その寸前で押さえつけてやった。

 

「んぐぐっ……んん、んんんんっ! んんんんぶあぁ!」

 

「遠慮するなよ。たっぷり出してやる!」

 

 俺はコーネリアに口内射精できる快楽を、頭の中にあるそのままにぶちまけた。

 

「うぶっ! んんんっ……んぶっ……ぶほぁっ……ん、ぼぇ……んん。うううっ、うぶぁぁあ……えぼぉ……」

 

 肉棒を口にしたままコーネリアは目を丸くして驚いている。

 

「んぶぅ……うっ……んんんんばぁぁっ……ふぐぅ」

 

 俺は最後の一滴までコーネリアの喉奥に叩きつけ終わると、ペニスをずるりと引き抜いた。

 

「があはっ、げほぉ……けほけほ、うべぇ……っはぁはぁああ。うぅえぇっ、気持ち悪い……ぺぇっ、ぺっ」

 

 コーネリアは口の中に出された精液を手のひらに吐き出した。

 

「あ! せっかく出してやったものを吐き出すな」

 

「はぁ!? こ、こんなもの、一瞬でも口に含みたくないわ!」

 

「そうか、俺の命令には従えない……そういう訳だな。ここまでやってユーフェミアを守りきれたと思ったのに……残念だ」

 

「くっ、なっ、何て卑劣な! 恥を知れ! 恥を!」

 

「どうなんだ? 俺の精液を飲むのか? 決めるのはお前だ……俺じゃない」

 

「うっく……うぅ……ひ、卑怯者めぇ……こ、こんな白くてドロドロして……それになんて臭いんだ……こんなものを口に入れるなど……うぅ、はぁあああ」

 

 コーネリアは長い間、手のひらの上の精液を眺めていたが、諦めたようにため息をつくと、恐る恐る舌を伸ばす。

 

「……んっ、ぺ、ぺろ。うぅっ! 生暖かい……それにぬるぬるして……き、気持ち悪い……くぅ」

 

 ねとねとした精液溜まりに舌の先端が触れると、コーネリアは慌ててそれを引っ込めた。

 

「いったいいつまで待たせるつもりだ」

 

「う、うるさい! 黙れ! くっ……れろっ、くぅっ……ぺろっ、んちゅ……に、苦いぃ……ぺろっ……んじゅぅ。そ、それに何て濃さなんだ……し、舌に絡みついて……取れない……うぶぅ」

 

 やっとのことで精液を口の中に戻した。

 

「よし、それを口の中ですすげ」

 

 俺は半笑いになりながら命令を下す。いやぁ最低だな俺。

 

「れろぅっ……んじゅる……ら、らり? うっぶぅ! こ、これろ! ふらへるな!」

 

「一滴もこぼすなよ……大事な妹が惜しいのならな。それにここまでやった屈辱が全部無駄になるぞ」

 

「うぶぅ……れ、るるめっ! ふぶぅぅ……ぐじゅぎゅじゅ……んぶっう……ぐちゅぶじゅるうるうるぐぶぅ……ぐちゅぐちゅぐちゅ……じゅるっ、じゅぶぶぶっ……ぐちゅぐちゅぐちゅ……んんっ、ぐちゅぐちゅ……じゅぶぶっ……ぐちゅぐちゅぐちゅ……じゅる……んぐ」

 

「やればできるじゃないか……よし、まだ飲むなよ、口を開けて見せろ」

 

 俺はAVなどで良く見られる光景を目の前の女で再現しようとした。

 

「んぶぅああ!? んああああぁ……うばぁ」

 

「よし、飲んでいいぞ。ただしゆっくり味わって飲み干せ……」

 

 俺の命令を聞くと、コーネリアは屈辱の極みといった感じで、目尻に怒りをにじませながら精液を飲み下していく。

 

「うぐ……うんんっ……ううっ……んんっ……んぐっ……んんっ、んぐんぐ……じゅるっ……んぐっんんっ……んぐ、んぐ、んんんっ!」

 

 彼女は何度も何度もむせながら俺の精液を飲み干していった。

 

「ふぶあぁ、ああああぁ……ふぅ、ふぐっ……んんっ……ふぅふぅ……うぇえっ、ぷはぁっ……はぁ……はぁ……き、気持ち悪い……んん、くぅ……こ、こんなものを飲まされるなんて……はぁ……ヌルヌルして臭い精液を……死んだ方がマシだ……くふぅ」

 

 さて、お掃除開始だ!

 

「精液で汚れたチンポを、お前の舌で綺麗に掃除しろ」

 

「そ、そんなこと……うぅ、い、いやだと言うのに……うぅ……はやくどけろっ、穢らわしい……はぁ」

 

「ほら、早く掃除しろ……妹がどうなってもいいのか?」

 

「くっ……げ、下衆め……それしか言えないのか……? 全く……うぅっ……汚い」

 

 やがてコーネリアは諦めたのか、口を半開きにし、震える舌を伸ばしてきた。

 

「う、く……あぁ、白くて臭いので汚れてて……あ、あぁ……嫌だぁ……はむっ……んちゅっ……あぁ……はむっ……れろれろ……ちゅぶっ……んんっ、あむっ……じゅるるっ……」

 

 コーネリアの舌が肉棒を綺麗にしていく一方で、俺のペニスは逆に硬さを増していった。

 

「ああぁ、うくっ……ううぅ……れろれろ……はぁ……」

 

 ピチャピチャという湿った音と、コーネリアの甘い鼻息だけが、室内に響く。

 

「うく……んっ、ちゅぶぶっ……じゅる、んく……ああぁ……はうっ……ちゅ、れろれろ……んちゅ……こんなことっ……したくなど、ないっ……んくっ」

 

 コーネリアは嫌がりながらも、舌使いを強くしていった……。

 

「ふふふ、妹も見ているというのに熱心なことだな」

 

「はっ!? ゆ、ユフィ」

 

「お姉様……」

 

「ち、違うんだ。これは! ユフィ」

 

「わかっております……全部見ていましたから」

 

「ふふ。姉の口が犯されるシーンはどうだった? 出刃亀のお姫様?」

 

「白々しいことを……見なければお姉様にもっと酷いことをするつもりだったのでしょう? ニーナさんの時のように!」

 

「ククク、その通りさ。これからも貴様には姉の痴態をたっぷりと見てもらう予定だからな」

 

「ぁぁぁ……そんな」

 

 妹にザーメンを飲んだ場面を見られて、コーネリアは悶絶していた……。

 

 

 

「その汚いものをしまって……早くここから出て行け!」

 

 コーネリアは俺が満足したと思って冷たく追い返そうとする。甘いなぁ。

 

「何を言うんだ? こんなもので満足するものか……まだまだ楽しませてもらうぞ」

 

「な、なんだと?」

 

「次はお前の下の口を使って楽しませてもらうぞ……」

 

 まだ一日は始まったばかりなのだからな……。

 

 




 自分で書いていて少し気持ち悪くなるくらい、精液とか肉棒を描写しました。恥辱にまみれたコーネリアでエレクトしてくれれば幸いです。


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☆STAGE 19.5 コーネリア3

 今回の話は執筆当初には無かったエピソードです。投稿を始めた後に、読者の方から送られてきたメールメッセージでのリクエストを元に書きました。80%はその方の要望でできている文章だということを表明しておきます。


 最近はコーネリアとばかりセックスしている。俺はコーネリアがかなり好きだからな。苦労して手に入れたという達成感もいい。しかしそろそろ従順にしたい。そこで俺は以前からしたいと思っていたエッチをやることにした。まずは事前準備。セックスが終わって寝ているコーネリアに、ゼロの素顔を見ても、「自分が想像するゼロの正体」に見えるよう声で催眠をかけた。声での催眠は相手がそれを聞き取れたかどうかは関係無い。発言した内容を聴覚でとらえれば発動する。つまり眠っている相手でも一方的に催眠暗示可能という訳さ。さて、では明日用の準備をしますかね。

 

 

     §

 

 

「今日は、この部屋ではセックスしなくていい」

 

 今日も今日とてコーネリアの部屋に来ていた。コーネリアは上下ともに髪と同じ紫色のいやらしい下着を着けさせている。

 

「…………」

 

「おや、喜ばないのか?」

 

「どうせ下劣な貴様のことだ、何か企みがあるのだろう?」

 

 さすが、勘がいいねぇ。俺は彼女の綺麗な髪をすいて、形のいい頭に手をかけてそっと、抱き寄せた。

 

「な……貴様っ……んっ」

 

 キスをする。コーネリアは俺を睨みつけたが、抵抗はしなかった。舌を絡ませる。

 

「く、ふ……うぅ、はぁはぁ……っ」

 

 しばらく唇を合わせて顔を離しても、コーネリアはかすかに潤んだ瞳でじっと俺の顔を見たまま動かない。

 

「嬉しそうだな」

 

 少なくとも俺にはそう見えた。

 

「っ!? だっ、誰が……嬉しくなどあるものか……っ!」

 

 コーネリアは一瞬驚き、取り繕うように唇を拭ってみせた。

 

「その艶めかしい口を開けろ。可愛がってやる」

 

 その命令に、コーネリアはびくんと肩を震わせて俺を睨み返す。

 

「わ、私の唇は……」

 

「お前の意見など聞いていない。さっさと開けて舌を突き出せ」

 

「……くっ、下衆め……」

 

 逆らうのは時間の無駄だと気づいたのか、コーネリアはおずおずとその形の良い唇を開いた。俺は優しくコーネリアの後頭部を右手で抱き寄せると、再びキスをした。

 

「あ……あぁ、ぅぅ……」

 

 半開きの唇から、濡れてかすかに震える桃色の舌を覗かせる。

 

「もっとだ、もっと出せ。限界まで突きだして……いいぞ。そのままでいろ」

 

 言われた通りに舌を出したコーネリアの口に舌をねじ込む。

 

「ん、うう……ふあぁ……いやぁ」

 

 俺と彼女の、舌の粘膜がぬるりと絡み合い、コーネリアが鳥肌を立てて逃げようとする。

 

「ひ……きもひわるひ……んく、ふぅ……んぅ、はめろぅ、ううっ」

 

 俺の手で首を固定され、逃げることもできなくなったコーネリアの舌を、俺は丹念に嬲っていく。キスをする時は体を密着させるものだ。胸板に彼女のおっぱいがあたって気持ちいい。

 

「お前も、俺の舌を舐めるんだ」

 

「そ、そのようなこと、やりたくもない……!」

 

「俺の声が聞こえなかったか? ユフィがどうなってもいいのか?」

 

「く、くぅ、貴様というやつは……はむぅ、あむ」

 

 コーネリアは観念して、俺の舌をぎこちなく舐めた。

 

「ふぐ、んむ……ぴちゃ、ちゅ、あむ……んんん、ふぅふう……んぅ、いああ……」

 

 しばらくの間は命令に従っていたが、うめき声を漏らして勝手に舌を引っ込めやがった。俺はそれを追いかけて唇を吸った。

 

「ふ、んうううっ!?」

 

 乱暴に唇を塞いで、口の中まで追いかけてきた俺の舌に、コーネリアは目を丸くする。

 

「ふぅ、んんう、ちゅ、はふ……ちゅる、ぴちゃ、はむ、ううぅ……くち、じゅるる……はぅぅ、んんっ」

 

 縮こまった舌をとらえ、全体をまんべんなく舐め回す刺激にうめくコーネリア。腕をばたつかせ、目を見開いた彼女だったが、ディープキスが与える快楽で瞳は潤んでいた。

 

「ん、はふ……くちゅ、んん……あ」

 

「ふふっ、気持ちいいだろう」

 

 唇を離してやると、コーネリアは不満げに眉を寄せて、先程まで快感に蕩けていた目を伏せる。

 

「……ふぅ、ふう、くぅ」

 

「聞こえないのか? 口を犯されるのは気持ち良かっただろう?」

 

「まさか……気持ち良くなど、あるわけがない。あってはならん……」

 

「可愛いぞコーネリア」

 

 俺はからかうようにそう言うと、再び唇を奪った。可愛いと言ったのは本音だ。俺はコーネリアが大好きだからな。

 

「あ、んむ、はぅ……なぁ……馬鹿なことを言うな……この私が、可愛い訳、ないだろう……」

 

 コーネリアはそう言われることに慣れていないのか、俺の言葉で真っ赤になっていた。俺はまた唇を離した。

 

「さて、それでは命令だ。お前の方からキスしろ」

 

 コーネリアは長い睫毛を伏せ、唇をきゅっと噛んだ。

 

「そ、そんな恥ずかしい真似ができるか……女の、私の方からするなどと……」

 

「俺に唇を犯して欲しいのか? お前が嫌がるならこちらからするぞ」

 

「……うるさい! キスをすればいいのだろう、まったく……」

 

 コーネリアはそろそろと近づいてきた。俺の唇に自分のそれを寄せてくる。

 

「ん……」

 

 ぎこちなく唇が押しつけられ、一瞬だけ甘い吐息が流れ込んでくる。唇を離すと、コーネリアは頬を染めて、恥ずかしそうにうつむく。

 

「こ、これでいいだろう……」

 

「ブリタニアではこんなものをキスと呼ぶのか? 親子じゃあるまいし。好きな相手にするように、何度もするんだ」

 

「す、好きな相手なぞ……い、いるものか……」

 

 驚いたように目をみはり、戸惑いの表情。

 

「ど、どうすれば……」

 

「俺がお前にしてやったようにするんだ」

 

「…………くっ」

 

 俺は中々動こうとしない彼女に呆れ、襟首を掴んで顔を引き寄せた。体を密着させろっての。

 

「いいから俺の唇を吸え。じゃないとユフィにさせるぞ」

 

「くぅ、ひ、卑怯者め……うぅ、はぁむ……ちゅっ……ちゅっ、はあぁ……ちゅっ、ちゅっ……ちゅーっ」

 

 コーネリアは顔中を火照らせて、何度も何度も唇を近づけてきた。初めはやけになったような乱暴な口づけだったが、次第に粘膜が与える快感が強くなってきたのだろう。いつしか俺の唾液を余さず、すするように熱心に唇を重ねてきた。

 

「んんゅ……くぅ……ちゅっ……はぁ」

 

 息継ぎの合間に、切なげな喘ぎがこぼれる。溶け合った唾液が小さく糸を引いて、キラキラと俺とコーネリアの唇を繋いだ。さて次はペッティングだ。

 

「き……貴様、放せ……やめろっ」

 

 俺はコーネリアのおっぱいに触れていた。

 

「やれやれ、素直じゃないな」

 

「ふっ、ふざけるな! 誰が貴様のような下衆に触られるのを喜ぶものか!」

 

 そう言うコーネリアだが、体はほんのり色づき、じわりと汗ばみはじめていた。その肌の感触を確かめるように触れる。

 

「あっ、あふ……ん、ふ、くっ…………やめ……ろぉ」

 

 ブラジャーの隙間から手を差し入れ、乳房の膨らみに指を滑らせる俺に、コーネリアが思わず甘い吐息を漏らす。

 

「そ、そんなところを触るな! ……うぅ、それ以上、手を入れるな……くぅっ。やめろ、もうやめてくれ……っ」

 

 そんな声を漏らして、コーネリアは俺に抱きしめられたまま睨んできた。

 

「いやらしい胸を見せてもらおうか」

 

 俺はブラジャーを素早く脱がした。……慣れてきたなぁ俺も。

 

「い、いやらしくなんてない! それは貴様が淫らな目で私の体を見ているからで……」

 

「いいから揉ませろ」

 

 雪のように白いわりに、火傷しそうな程熱く火照った乳房に指を食い込ませていく。

 

「つ、強すぎる……く、うぅ……潰れてしまう……んあ……はぁ……くふぅ……やめろぉ……」

 

「毎日揉んでやっているおかげか、随分と敏感になったようだな」

 

「世迷い言を……っ」

 

 頬を赤らめて否定しようとするコーネリアだが、リズムを変えてやわやわと揉みしだき始めると、少しずつ喘ぎが漏れ出した。世迷い言か、俺はニヤリと笑うと、すべすべした乳房の表面に指先を這わせて、少しずつその頂きに近づけていく。

 

「う、うぅ……本当だ。本当に、敏感になんか……あん、はぁはぁ……んんっ」

 

 じりじりと膨らみの曲線に合わせて動く指を凝視しながら、コーネリアがいやいやをするように体をよじらせる。

 

「や、やめろ……そんな風に触るな……んく、ふ、あぁあ……」

 

 乳首を避けて乳輪の周囲をくすぐり、また戻って行く指にコーネリアは小さな声を漏らして振り向いた。

 

「やれやれ、注文の多い皇女様だ」

 

「んくぅ、んんっ……き、貴様がやめれば……いいのだ……あぁっ」

 

「素直でないところも可愛いな」

 

「く、ふう……か、可愛いと、言うな……そんなぁ……ことっ……はあぁ、あふぅ。そ、そんなこと、はぁぁ……ん、んく、ふぁ……あるわけが、ない……私が、可愛いなどと……あぁっ」

 

 執拗なおっぱいへの愛撫に、コーネリアの声はすっかり甘い響きを帯びていた。よし、胸だけでイカせてやろう。硬く尖ってきた乳首をつまみ、小刻みにしごきながら、コーネリアの首筋を唇と舌でなで回す。

 

「きっ、貴様……そんなに乳首をいじるな……だめだ、やめろ……んんっ」

 

 その声と表情は明らかに快感に溺れつつあった。

 

「ああ、いや……乳首をこするな、あああ……もうこれ以上、されたら……こんな……おかしくなってしまう……」

 

「おかしくなってしまえ。その方が俺も楽しい」

 

「あん、ふぁ……そんな、あぁあっ!」

 

 もうほとんど余裕がなくなっている。喘ぐコーネリアの全身にひくひくと震えが走る。

 

「ん、くぅ……い、いやだ、私、ああ……こ、これ以上、んん」

 

 よがり泣く彼女の声を無視して、俺はその表情の変化を伺いつつ乳房に与える刺激を強くしていった。

 

「ひぃっ、ああ……そんなに乳首、強くつまんで、あっ、ちぎれる……だめだぁっ」

 

 ゆさゆさと乳房を揺すって悶えるコーネリアに振りほどかれないよう、乳首を摘まむ手に力を入れる。

 

「んく、ふぁああ……だ、め、胸で……変になるぅ……んん!」

 

 とどめだ、乳首をぐりぐりしてやる。

 

「ふく、ん、うう……いや、いやだぁ……あぁん、……いやぁあぁぁぁあっ!!」

 

 ぎゅうっと全身を引きつらせ、絶叫しておとがいを反らすコーネリア。紅潮した肌に汗が浮き、失神したようにベッドに身を沈める。

 

「はぁ、はぁぁ……胸で、私……胸だけで……ああ、このようなこと……」

 

 力の入らない体をベッドに預けたまま、コーネリアはいまだ余韻に蕩けている顔を、震える両手で隠した。

 

「こんな……こんなこと……私の体はいったい……はあぁ……」

 

 ベッドに横たわったまま、コーネリアは自分の意思を受け付けない体を嘆いた。俺は傍らに置いてあるペットボトルを取ると、コーネリアに突きだした。

 

「…………?」

 

「これを、お前から口移しで俺に飲ませろ」

 

「なっ!?」

 

 いきなりの命令に驚愕するコーネリア。

 

「喉が渇いてしまってな……お前に飲ませて欲しいという訳さ」

 

「ふ、ふざけるな! それなら勝手に飲めばいいだろう!」

 

「俺はお前に飲ませて欲しいんだ……やってくれないならユフィの部屋にでも行こうか?」

 

「くっ……」

 

 俺を殺したい程の気持ちで睨むコーネリア。くくく、お前に選択権は無いんだよ。

 

「さっさとしろ」

 

「こ、こんな屈辱を……………………ん、くっ」

 

 ペットボトルの飲料を口に含むコーネリア。そして……。

 

「ん、んんっ」

 

 そのまま顔を近づけてきた。俺はコーネリアの唇を迎えてやる。

 

「んちゅっ……ぺちゃ……うう」

 

「ごく……こく……んくっ」

 

 コーネリアの口内で暖められた飲料を飲んでいく。

 

「まだ喉の乾きが癒えないな、あと二回はしてもらおうか」

 

「ぐくぅっっ!」

 

 怒り、猛った瞳を向けてくる。だが、そのままの表情でまた飲料を口に含んだ。

 

「こく、こく、……んっ……ちゅ……ぴちゃ……ぬちゃあ……うるぅ……」

 

「んくっ……こくっ……ごく」

 

(ふふふ、段々と従順になってきたな。調教が成果を見せ始めたぞ)

 

 俺は召使いのように奉仕するコーネリアに満足していた……。

 

 

     §

 

 

「今日はここでする」

 

「…………風呂場ではないか」

 

「ここでやりたいプレイがあるんだよ。黙って従え」

 

「……くっ」

 

 俺とコーネリアは共に全裸になって風呂場に入った。当然仮面とかタオルとかバイザーなんてつけていないので素顔をさらしています。んが、

 

「……そういう顔をしていたのか」

 

「ふふ、お前からどんな顔に見えるのか知らんが、それは俺の顔ではない。俺の催眠術は知っているだろう? それで別人の顔で認識するように催眠をかけておいたのだ。俺の本当の顔はもっと別のものだ」

 

「…………」

 

 黙るコーネリア。催眠にはいい思い出がないのだろう。なんせアレだったもんな。

 

「さて、コーネリア。私の体を洗ってもらおうか」

 

「な、なに!? 体を洗えだと!?」

 

「そうだよ。こういうプレイがあってな……」

 

 俺は知識の無いコーネリアにおっぱいスポンジや股洗い、口で歯磨きなどの行為を教えてやった。

 

「き、き、貴様、貴様は……うぐぐぐ……」

 

 俺の説明に悶絶するコーネリア。もし彼女に知識があれば、「そんな風俗嬢のようなことができるか!!」と怒鳴ってきただろう。だが知識のない彼女にはそんなこともわからないのだろう。くっくっく、自分が風俗嬢と同じことをしたと知った彼女の反応が楽しみだ。コーネリアはやっと覚悟が決まったのか、俺の顔を見返してきた。

 

「覚悟は決まったか?」

 

「……どうせ、私に選択権など無いのだろう? ならばさっさと終わらせてやる」

 

 コーネリアがボディソープから液体を手にとった。それを手で泡立て、俺の体におずおずと触れてくる。体を重ねたことがあっても、こんな経験は初めてだ。戸惑うのも無理はない。俺とて初めての行為で興奮している。チンポがバキバキに勃起しているのがその証拠だ。コーネリアはまず手で肩から首筋にかけて手を滑らせた。

 

「ン……そうだ、丹念に洗えよ」

 

「わかっているっ」

 

 手が腹の辺りまでくると、嫌でも怒張したモノが目に入るのだろう。心底嫌そうな顔をした。そのまま体の前面、胸と腹、横っ腹に泡をつけていく。俺はそこまでされたところで、風呂場の椅子に座った。

 

「背中を洗ってくれ、先程言った要領でな」

 

「…………くっ」

 

 悔しそうな顔しちゃてまあ。だが許してやる気など更々ない。さっさとやってくれ。コーネリアはたっぷりと時間を使い悩んだあげく、新たにボディソープを手に取り、それを胸に塗り込んだ。ぬりぬりと自分のおっぱいに泡を塗り込む姿はなんだか可愛らしかった。そして……。

 

「ふっ……ふっ……くぅっ……」

 

「おおお」

 

 こ、これがおっぱいスポンジか。新たな境地だ。気持ちいいじゃないか。これは是非ヴィレッタや咲世子、C.C.にもしてもらいたいな。カレンや凪沙でもいい。

 

「っぉぉおおお、気持ち……いい。気持ちいいぞコーネリア」

 

「くっ、こんな、こんな変態のようなことが気持ちいいとは、見下げ果てた奴だな貴様は」

 

 うおおお、更にコーネリアに冷たい目で軽蔑されている! こ、これはいいな。背筋がゾクゾクするぞ。

 

「もっとしてくれコーネリア。そうだ、腕がまだじゃないか。そのおっぱいで腕を挟むようにしてしごき洗ってくれ」

 

「ぐ、貴様は本当に変態だな」

 

 屈辱に顔を歪めるコーネリア。しかし観念して洗ってくれる。おほおおおおお。おっぱいが、おっぱいがいっぱいで腕に、腕に! やばい、この快感は癖になる。これだけで出てしまいそうだ。だがまだまだだ。

 

「背中と腕は洗い終わったな。それでは前も、モノも洗ってくれ。それが終わったら足も頼む」

 

「…………」

 

 コーネリアはもはや言葉もない様子だった。……指示通りモノを胸で包んでくれた。

 

「は……あ……。はぁーっ。お、ふう」

 

「くっ……こんな、汚いところを……」

 

 熱い風呂に入った爺さんみたいにうめいてしまう。しかしそれほど気持ちいい。ヴィレッタの乳やC.C.のあの尻でやられたら気持ちいいだろうな。凪沙はきっとコーネリアと同じく屈辱に顔を歪めながらしてくれるに違いない。

 

「コーネリア、おっぱいをもっとぐにぐに動かして洗ってくれ。俺の体を隅々まで綺麗にするようにな」

 

「貴様の体なぞ、洗っても落ちないほどに穢れきっているだろうが!」

 

 よほど屈辱なのか口撃してくる。普段はなるべく俺を喜ばせるような反応、声を出さないようにしているあのコーネリアが。おお、足のくるぶしや指の間にも泡が。気持ちいいなぁ。

 

「さて、それでは太ももと脛だ。股洗いしてくれ」

 

「~~~~!!」

 

 コーネリアは説明を聞いてはいたものの、実際にやるとなると拒否反応から悶絶した。

 

「さあ早く。早くしないと従順なユフィにさせてしまうぞ?」

 

「ゲスが! 覚えていろよ……」

 

 ああ、その気の強い目がたまらない。そういう目をした女を意のままにできるなんて、俺はなんて幸せ者なのだろう。生まれて良かった。

 

「くっ……アソコに……なんて」

 

 コーネリアはボディソープをまた時間をかけて泡立てた。少しでも行為を行う時間を遅らせたいのだろう。しかし俺の視線には勝てず、股間に泡を塗るはめになった。

 

「よーし。それでいいだろう。では洗ってくれ」

 

「覚えていろよ……必ず、必ず貴様にこの借りを返してやるからな!」

 

「ごたくはいいからさっさとしろ」

 

「くっっッ!」

 

 コーネリアがゆっくりと腰を下ろし、椅子に腰掛けている俺の膝にアソコを当てた。

 

 ぬちゃ……。

 

 泡のこすれる音がした。そして、少し時間が経ってからコーネリアは腰を動かし始めた。腰を前後に動かし膝と太ももを洗う。……これもいいな。正直体の快感はそれほどでもないが、女にこんなことをさせているという精神的優越が心を満たす。

 

「くそっ……こんな……こんなことを……」

 

 コーネリアが嘆いている。だが涙などは一切見せない。気丈な女だ。俺は風呂用マットに寝そべると、脛の部分もマンコで洗わせた。しゅりしゅりという音を立てながら腰を前後に動かすコーネリア……。

 

「あぁぁぁぁ……イ、イ……凄く……イイぞ……コーネリア。お前の体はどこをとっても最上だな」

 

「…………こんな、ことで……褒められようが……私は……」

 

 さて、体の外はだいぶ洗ったな。よし。

 

「では最後だ。お前の口で俺の歯を磨け」

 

 これは先程やらせたコーネリアからのキスと口移しの上位互換だな。舌で綺麗に歯を磨かせるのだ。そう言うと、コーネリアは真っ赤になって身をよじった。

 

「また、そんなはしたない真似を……この私に……させるのか……」

 

「そうだ。早くしろ」

 

 コーネリアは下唇を噛みしめ、熱っぽく潤んだ瞳を俺に向けた。どうやら胸とアソコが少し感じたらしいな。ゆっくりと近づいてきた。

 

「おっと、そうだ。俺はこういう体勢でいるから、俺の太ももの上に脚を乗せる形で上になれ」

 

「なっ!?」

 

 俺は今、下半身をしかれたマットと並行にして投げだし、上半身は起こした体勢だ。この上に乗るということはつまり……。

 

「ま……また、あのような体勢になれというのか……貴様は」

 

 騎乗位は一回経験させてある。最初は凄く嫌がっていて、三回もユフィの名前を出してやっとやってもらったのだが。今回はそれの変形、対面座位だ。

 

「コーネリア、早くしろ。もう慣れたものだろう」

 

「慣れるなどあるものかっ! 貴様……貴様は……うぐぐ……どこまで……私を辱めれば気がすむのだっ!」

 

「いいからさっさとや・れ。じゃないとユフィにやらせるぞ。彼女の舌は柔らかいだろうなぁ」

 

「ぐぐぐっくくくくぅぅぅっ!!」

 

 すげー声出すな。本当に人間の声か? ややあって、コーネリアは憔悴したような表情で、俺の上に腰を下ろした。マンコが見えないように手で隠していたが、もう見られて触られて舐められて入れられているのだ、今更隠したところでどうなるもんでもないだろ、と俺は思った。

 

「もう一つ注文だ。キスをする時は、脚を絡めろ」

 

「あ、脚を、絡める……だと?」

 

 コーネリアは体勢が想像できなかったのか疑問形で聞いてきた。

 

「今の体勢から、両膝を内側にたたみ、あぐらをかくように両足を俺の背中側で交差させるのだ」

 

「なっ、なに!」

 

「聞こえなかったか? 両足をクロスさせて、抱きつけといったんだ」

 

「そ、そのような……体勢を……」

 

 知識の少ない彼女でもわかったのだろう、それが恋人同士がするような体勢だと。

 

「もう俺の上に乗っているのだ。それほど恥ずかしいことでもあるまい。早くやれ」

 

「ぐ、……貴様は……貴様という男は……っ!」

 

 それから数分の時間が流れた。一々時間をとるなぁ。まあしゃーない。調教とはこういうものだ。それは既にヴィレッタや凪沙で学んでいる。少しずつ女の自尊心などを削り、知識を与えていくのだ。数分後、コーネリアは顔を下にうつむかせながら、脚を絡めてきた。俺は両腕でコーネリアの体を抱き、顔を寄せる。

 

「コーネリア、お前も両腕を俺の背中に回せ、抱きつくんだ」

 

「なにぃ!」

 

「脚で既にやっていることを腕でもやれと言ったにすぎん。一々声を出したり時間をかけたりするな。ちゃっちゃとやれ」

 

「くぅぅっっ!!」

 

 コーネリアは体が密着した状態で、そろそろと腕を伸ばした。対面座位だいしゅきホールド、ここに完成である。コーネリアは裸で泡のついた体が密着する感覚に、身震いしている。やがて、熱を帯びた唇を押し当ててきた。

 

「う、ん……」

 

 コーネリアの舌がおずおずと俺の口の中に差し込まれる。

 

「んちゅぅ……んんっ……くはぁ……れるぅ……ちゅうぅ……ん、ぅ……ふぅ……こ、これでいいの……か?」

 

 やがてコーネリアは少し名残惜しそうに唇を離すと、じっと俺を見つめてきた。

 

「良かったぞ。さあそれではもう一度だ。歯をしっかりと磨け」

 

 指先で長い紫髪をすき、優しく撫でてやると、コーネリアは喉を鳴らした。

 

「くぅ……こ、このようなこと……は、恥ずかしぃ……」

 

 顔を真っ赤にしながらも、コーネリアはまた俺の唇に自分の唇をそっと重ねてきた。

 

「うく……あん……んちゅ……」

 

 普段ならこちらも舌を絡ませるところだが、今回は歯磨きなのでやらない。その分コーネリアの舌がうねうねと動く。

 

「う……うぅ……は、恥ずかしいぃ……」

 

 同じ言葉を繰り返す。よほど恥ずかしいのか。……まあそりゃそうだよな。普通に生きていたらこんなこと絶対しないし。しかし俺は優しくコーネリアを抱き寄せる。目をつぶって俺に口奉仕してくるコーネリアは、まるで従順な恋人のようだ。

 

「ん、んふぅ……ちゅ。んく、ふ……んん……はぁ……んんっ」

 

 舐められている。コーネリアの舌が歯列をなぞり、歯茎をなぞり、俺の舌を絡め取る。素晴らしい。素晴らしい快感だ。

 

「んぅ……うぶぅ……っ、んんんっ……んあ……んぶっ……んく、ふぁ……ああ、こく……んん、くぅ、ふぁぁ……」

 

 俺は彼女の背後に回した手で、頭と背中を撫で撫でしてやった。

 

「んぷぅっ……んちゅぅ……むぅ……んんん」

 

 コーネリアは舌で唇の裏側や、歯茎を丹念になぞり、舌と舌を絡ませる。

 

「はふ、ぴちゃ……んうぅ……む、はむ、ちゅ、んうぅうう」

 

 コーネリアは気分が出てきたのか発情したように瞳を潤ませている。

 

「ぷはぁ……はぁ、はぁっ……ああ」

 

 濡れた唇をわななかせ、どこかうっとりした様子で俺を見上げる。

 

「……んむ、ちゅっ……んちゅ……ちゅぶっ」

 

 一度息継ぎで離れたが、再度口を寄せてきた。そこにはもう抵抗する彼女の姿はなかった。

 

「はむ、うう……ぴちゃ、んふ、ふああ……んく、ちゅ、う、んう……っ」

 

 俺は口中の粘膜がこすれあう快感に体を震わせる、と。見るとコーネリアもぷるぷると体を揺らしていた。これは感じているな?

 

「はむ、んうう……ぴちゃ、ちゅ、はむ……んぅふぁぁ……んむ、ちゅぶぅ……」

 

 俺は完全に受け身となり、コーネリアに身を任せた。

 

「うあ、はぁぁ……ん、んう、くふっぅ、ぺろ……んく、んっ、あうう……ちゅ、ぴちゃ……ああ、どうして、私……んんんっ」

 

 口の中に唾が溜まったので、飲み込まずにコーネリアへ流し込んでやる。

 

「んくっ!? う、ふぅ……んむ、ちゅ、んううっ……」

 

 鼻にかかったような声を上げながら、懸命に舌を動かすコーネリア。

 

「んぅ、く……ふうぅう……んちゅっ……んちゅ……ぶっ、んあ……はぶっ……」

 

 俺が唾液をたっぷり送り込むと、コーネリアの口内にじゅぶじゅぶと唾液が溜まり、唇を離すと透明な液体がどろりと溢れ出す。

 

「飲み込め」

 

「う、ずる……じゅ、ずずる……ぷはっ、んん……あ、ぷはぁぁっ……じゅるぅ」

 

 こぼれ落ちそうなよだれを下品な音を立ててすすっているコーネリア。大きく開いた口の中に泡立つ液体を溜めたまま、恨めしそうに俺を見上げた。

 

「お、うう……ん、ふぅ……ううう……んぶっ」

 

「お前が憎んでいる俺の唾を、全部飲むんだ。いいな」

 

「んう……こくっ、ごく……んふ、うう……んぐんぐ……んんっ」

 

 コーネリアは喉を鳴らして俺の唾液を全て飲み込んでいく。

 

「ん、んぐ、んく……んんっ、んぐぐっ……ぷふぁっ……はああぁん」

 

 やがて、歯磨きが終わった。

 

「んん、はぁっ、はぁっ……ああ、飲んでしまった……お、男の唾液を……全部、こんな屈辱……うぅ」

 

 飲み込んだのは唾液だけじゃなく歯垢もだけどな。

 

 

     §

 

 

 あれから、ショックを受けた様子のコーネリアと俺の体についた泡を全てシャワーで洗い流した。そして調教はいよいよクライマックスを迎える。

 

「コーネリア、セックスをするぞ。前に教えた通り俺を誘え」

 

「………………ま、また、アレを、する、のか…………」

 

 よほど嫌なのだろうな。言葉に詰まっている。

 

「そうだ、アレをやるんだ」

 

「………………………………………………ゎ、……かた」

 

「普段あれだけ大きな声で俺を罵倒するくせに、なんだその小声は。はっきり喋れ」

 

 聞こえてはいるけどね。調教だよ調教。

 

「くう……わ、わかったと言ったのだ!!」

 

 コーネリアはやけになったようにそう叫んだ。そうしてマットに寝転がると、胸とアソコを隠していた手をゆっくりと、それはもうゆっくりとマンコにもっていった。そして……。

 

「ゎ、わたし、の……」

 

 体勢は床に寝て、両脚をM字に開いている。そそる眺めだなぁ。

 

 指を陰唇に当て、ぬちゃあっ、と割り開く。

 

「わた、しの……お、お、オマンコを、見て、くだ、さい」

 

 これが俺が教えた「誘い方」である。ユフィ五回分くらいだったかな?

 

「声が途切れ途切れだ。やり直し」

 

 し か し 断 る !

 

「ぐうううっ。…………私のオマンコを見て下さい!!」

 

「よしよし。よく言えたな。偉いぞコーネリア」

 

 俺はそう言ってコーネリアの頭を撫でてやる。そして割り開かれたマンコを覗いた。相変わらず綺麗な色をしたマンコだ。穴の中までピンク色だ。ふむふむ。ほうほう。そうやって眺めていると、上にあるコーネリアの顔が熟れたリンゴのように真っ赤になっていた。

 

「…………っ…………ぅぅ~~…………も、もういいだろう!」

 

「まだだ、まだ開いていろ」

 

「ううう~~」

 

 犬のようにうなるな。

 

「よし、じゃあ次だ。これを言えたらやっとセックスだぞ」

 

「……………………わたしを…………だいて…………くっ、…………私を抱いて下さい! セックスして下さい!」

 

 これも前に教えた。実にいい趣味だろ?

 

「……前に教えたのはもう一つあるだろう。それを言え」

 

「…………そ、そんな恥ずかしいことが言えるかぁっ」

 

 まーだ落ちないよこの人。

 

「仕方ない。今からでもユフィのところに行って……」

 

「まっ、待て! …………くぅっ、貴様は本当にそればかりだな」

 

「俺からすればお前の方が学習能力なさ過ぎなんだけどな。何度同じことを言われたら覚えるんだ? 俺の命令には服従するしかないのだと」

 

 ヴィレッタや凪沙だってもう少し物覚えが良かったぞ。それともあれか? 屈服しないからいつまで経っても同じことを繰り返しているのか?

 

「わ……わたしの……お、オマンコに……」

 

 マンコを自分の指で限界まで開いている状態でそう言う。

 

「…………あ、なたの……ぉ、お、オチンポを入れて……下さい……」

 

 よし、言わせた。

 

「まだ途切れていたけど、今日のところはこれで勘弁してやるよ。但し、次からはちゃんとハッキリ言うんだぞ? わかったな?」

 

「ぐ、ふぅぅうううう!!」

 

 すさまじい怒気。金玉がすくみ上がりそうだ。

 

「さて、じゃあコーネリアにおねだりされたから、入れてやるとしますかね」

 

 俺はあくまで誘ったのはコーネリアだと強調しつつ、勃起した一物をコーネリアのマンコに入れてやった。そこはすでに風呂の水ではない液体でしっとりと濡れている。ずぶずぶと入るぞ。

 

「ぐっっくぅぅ!!」

 

 体位は……このままだと正常位だな。それも面白くないな。さっきあれをやらせたし、あれにしてみるか。俺はコーネリアの体を抱きかかえると、上体を立たせてやった。さっきやっていた体位、対面座位だ。

 

「なっ!?」

 

 驚くコーネリア。

 

「今日はこの体位だ。以前やらせたように上で腰を振れ」

 

「ま、また……」

 

「そう、またアレをやるんだ。さあ腰を振れ」

 

「う、う、ううううう」

 

 まーた三ユフィかよ。

 

「わ、かった」

 

 おお! まさかのゼロユフィだ。少しは大人しくなったのか?

 

「……………………ふっ………………」

 

 コーネリアはこちらが焦れるほどの時間をかけて腰を引き上げた。

 

「…………くぅっ………………」

 

 今度は上げた分をじっくりと下げていく。モノに刺激が加わる。

 

「……うう…………」

 

 これは中々……しかし。

 

「コーネリア、覚えが悪いな」

 

「え?」

 

「先ほど教えたように、脚と腕を絡めろ。恋人のように密着するんだ」

 

「なっ、なにぃ」

 

 なにぃ、じゃなくてやれよ。

 

「そ、そ、そのようなことができるか! こ、恋人……など」

 

「お前はもう立派な情婦だよ。いいからやれ」

 

「くっ、情婦など……………………くそっ」

 

 コーネリアは言われた通りに腕と脚を絡める。しかしどこかおっかなびっくりという感じだ。本当には締まっていない。

 

(まあしゃあないか)

 

 俺は抱きつく形になったので、簡単には動けないであろうコーネリアを補佐する為、下から腰を突き上げてやった。

 

「あっ! う、ごくなぁっ」

 

「馬鹿なことを言うな。動かなくてはセックスにならんだろう」

 

 俺はズンズンと腰を突き上げる。

 

「コーネリア、お前は動かなくていいから、腕と脚をしっかり締めて俺に抱きつけ」

 

「くっくうう」

 

 俺はコーネリアの体をしっかりと掴み、腰を揺さぶった。

 

「ああっ、はぁっ……んんっ……ああ……ん……やっ、これ……」

 

 ん、コーネリアからいつもとは違う声が漏れた。

 

「コーネリア、これ、気持ちいいのか?」

 

 パンパンと腰を突き上げる。

 

「や、やめろ……あ……やめ、ふぁっ……」

 

「気持ちいいんだろ? 認めろよ」

 

 腰を突き上げながら責める。

 

「……ちがう……私は……気持ち良くなど……ぁん……いや、だぁっ……これ、これを、やめろぉっ」

 

 完全に感じているじゃないか。しかしまだ快楽を認めるには至っていないということか。…………うん、今日はここまでだな。快楽を認めさせるのは今後少しずつやっていこう。今は自覚させただけでよしとするか。俺はそう決めると、快感の頂上へ至る為にスパートをかけた。

 

「ああ……うん……はぁっ……んんん!!」

 

 キス、していた。先ほどまでコーネリアの体を掴んでいた右手を後頭部に添え唇を吸う。

 

「んちゅっ……ちゅぱっ……ちゅちゅぅ」

 

「んんっ……ん……やめ……キス……やめ……て……」

 

 やめて、だなんて可愛くなっちゃって。これはこの体位でやれば落ちるな。今後もやっていこう。

 

「コーネリア……ちゅっ……ちゅ……じゅるぅ……れろ……」

 

「んふっ……はぁん……ちゅ……むちゅっ……ちゅぱ……やぁ……あぁん」

 

 恥ずかしがっているが、腕と脚はそのままだ、むしろ抱きついてきている感さえある。

 

「イクぞ、コーネリア、イクぞ」

 

「んちゅう……はぁ……また……ん……出すのか……ああ……やめろ……やめ、あん……」

 

「イケ、上にのって、抱きついて、キスして、レイプされて、イケぇっ」

 

 最後、思いきり腰を突き上げた。

 

「はあぁぁぁぁん!」

 

「ううっ、イクっ!」

 

 ドクッ、ドクッ、ドクンッ!

 

「ああああん、あつ、い……んちゅ……や……キス……いやだ……ちゅっ」

 

「ぴちゃ……ちゅぷ……んぢゅう……はぁ……はぁ……出た……あああ、気持ち、良かったぞ。コーネリア」

 

「あああ、わたしは……わた、し」

 

 

     §

 

 

 抱き合ったまま、しばしの時間が過ぎた。

 

「はぁ……はぁ……はぁ……」

 

「はぁーっ、はぁーっ…………あ」

 

 コーネリアは、ことが終わった後も抱きついている自分に気がついた。

 

 ぬちゃあ……。

 

 慌てて立ちあがろうとすると、膣からペニスが出て、接合部だった場所からいやらしい音が響いた。今更だか、風呂場というのは音が響くから女を責めるにはいい場所なのかもな。今度凪沙でもやってみよう。

 

「も、もう……終わったのだろう……」

 

 俺は出て行こうとするコーネリアを引き止めた。

 

「まあ待てコーネリア、お互い体が汚れているぞ。シャワーを浴びてから出た方がいい」

 

 俺がそう言うと、膣に出された精液が気になるのだろう。慌ててシャワーを浴びた。

 

「いやぁ、それにしても気持ち良かったな、コーネリア?」

 

「わ、わたしは、良くなどない! こんな……こんな行為はただの屈辱でしかない! 勘違いするな!」

 

 強がっちゃって、俺の上に乗ってイったくせに。まあ今は追及するのはやめておこう。せっかくの温かい余韻が台無しになる。気持ち良かったと言わせるのはまた今度だ。俺はこれから先のコーネリアについて、想像を膨らますのだった。

 

 




 要望は手作り料理を口移しで、でしたが、どう考えてもコーネリアは自分で料理とかしたことないだろうなぁ。というのと、手作りじゃないなら料理の口移しをやらせるのもなぁ……と思ったので飲料の口移しにしました。
 それ以外は大体ご要望通りの内容になっていると思います。このような素晴らしいシチュエーションを提供してくれてありがとうございます。


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☆STAGE 20 ユーフェミア3

 コンコン、気まぐれに今更ノックなぞしてみる。

 

「だ、誰です……ゼ、ゼロ!」

 

「やあ久しぶりですねユーフェミア皇女殿下。コーネリアの処女を奪った瞬間全てを思い出したでしょう。その後のお加減はいかがですかな?」

 

「…………」

 

 ユフィは沈黙している。自分の処女を奪われた相手なのだ。無理もあるまい。

 

「……まあいいでしょう。さて、今回私がここに来たのは交渉をする為です」

 

「交渉?」

 

「これまで、連日のコーネリアの調教を見せた通り、俺はコーネリアを気に入っていてね。これからも毎日のように調教して中出ししてやろうと思っているのだよ」

 

「…………」

 

 今までモニター越しに見せられたコーネリアの凌辱劇を思い出して顔を青ざめるユフィ。

 

「そして私はコーネリアと約束をした。コーネリアが俺の命令に従っているうちはユーフェミア、お前には手を出さないと。つまりコーネリアは我が身を差し出して、貞操を俺に捧げてお前を守っているのだな」

 

「……お姉様。うっっ」

 

 あまりの悲しみに涙を流すユフィ。

 

「コーネリアが約束を守って命令を聞いている間は、私はあなたに手出しできない。……そこで提案というか交渉です。……お前に姉を守る為、自分の体を差し出す勇気はあるか?」

 

「え? ……!!」

 

俺の言った言葉を理解し戸惑うユフィ。

 

「つまりだな、コーネリアが命令を聞いていると俺はお前とセックスできないのだよ。だから約束の上塗りを提案するのだ。今度は逆にお前が貞操を差し出してコーネリアを守る気はないか? ということだよ」

 

「そ、それはっ。それは、つまり」

 

「簡単にまとめよう。どうだユーフェミア? 俺の性奴隷になる気はないか? お前が一言、自分から性奴隷になると宣言しさえすれば、お前の相手をしている時だけコーネリアに手を出すのを控えてやろう」

 

 もの凄く身勝手な理屈を述べる。ようするにコーネリアはユフィを守る為、ユフィはコーネリアを守る為にそれぞれ体を差し出せということだ。それじゃあ結局どっちも凌辱されるじゃないかという突っ込みはなしだ。少なくとも片方とヤってる時だけは、もう片方とはセックスできないのだ。

 

「……そ、それは……」

 

「お前がコーネリアの為に体を差し出せないというなら、これまでと同じくコーネリアを凌辱する毎日が続くだろう。しかしお前が体を差し出すと約束すれば、『お前の相手をしている時だけは』コーネリアに手をださないことを約束しよう……ふふふ、初めて処女を奪われた時と同じ条件だ。状況は変わったがお前にあの時の覚悟はまだあるか?」

 

「本当に……」

 

「ん?」

 

「本当に、お姉様には手を出さないと約束して下さいますか?」

 

「ああ、約束しよう。お前の体を抱いている間はな」

 

 ユフィはしばらく考え込んだ。多分俺の真意を理解した上で己の身を犠牲にするかどうか悩んでいるのだろう。

 

「……ゎ、かり」

 

「良く聞こえないなぁ! ハッキリと喋ったらどうだ!!」

 

 煮え切らないユフィに怒鳴り声を上げてやる。

 

「ひっ……はぁ、…………わかり、ました」

 

「言葉が違うな。俺は何を宣言しろと言ったんだったか? 皇女殿下はもう忘れてしまったのかな?」

 

「……!! …………わ、わたし、は。私、ユーフェミア・リ・ブリタニアは、貴方のせ、せ、性奴隷になることを誓いますっ!!」

 

 最後の方は涙声になりながらの宣言だった。よし! よし! これで姉妹共々俺のモノになった! 正直ユフィはそこまでタイプではないが、レイプはそれだけで気分を高揚させる効果を持つ。

 

「良く言った。それでは早速相手をしてもらおうか」

 

「い、今ここで、ですか!?」

 

「ああ、そうだ。コーネリアを調教していた様子は見ていたな。フェラチオをしてもらおう」

 

「ふぇ!! …………わ、私に、拒否権はないんですよね」

 

「おいおい、性奴隷になると言ったばかりじゃないか。すぐに対応してくれ。さあ、フェラチオをしてもらおう。拒否や躊躇は必要ない。有言実行だよユフィ?」

 

 もう俺の奴隷となったので愛称で呼ぶ。

 

「…………わかり、ました。ふぇ、フェラチオ、します」

 

「します、だって? させていただきます、の間違いだろう?」

 

「フェラチオ、させていただきます!」

 

 ユフィはやけになったようにそう叫んだ。

 

「それでいい。まずは私の前を開けるところからやってもらおう。ズボンのファスナーを下ろして男のモノを取り出すんだ」

 

 ユフィは信じられないような顔で固まったが、ややあって俺の前にしゃがみ込み、ファスナーに手をかけた。

 

「……ふっ、はぁっ……」

 

 ファスナーを下ろし、こちらが焦れるほどゆっくりと一物を引っ張りだした。

 

「……え?」

 

「何を驚いているのかな?」

 

「だ、だって、これは……」

 

 ユフィの目の前にあるものは全く勃起しておらず、しなびた姿をさらしていた。

 

「あの時はユフィのマンコが目の前にあって興奮していたのだよ。今回はまだ興奮も刺激もされていないから勃起していないのだ」

 

「ま、ま……ぼ、ぼっ」

 

「さあ、まずはペロペロと舐めてくれるかな?」

 

「…………は、はい…………れ、ろ」

 

 ユフィの舌がペニスに伸ばされる。

 

「ああ、どんどん……大きくなってます……はぁ」

 

「ユフィの口がこんなに近くにあるのだ。興奮してきたのだよ」

 

「わ、わたし、で……おおきく……」

 

「さあ戸惑っていないで舐めしゃぶってくれ」

 

「……んっ、れろ……れる……」

 

「舐めるならば、下側の筋がある所が効果的だ。あと、先っぽの所に唇でキスしたりな」

 

「は、はい……れる、れるれる……ぃゃ……んっ」

 

「ここに来る前にシャワーを浴びて綺麗に洗ってきたからな、汚くもなければ臭いもしないだろう?」

 

「……はい」

 

 その顔は「汚いに決まっているでしょう!」と言っていた。

 

「れる……ちゅ、んっ……ちゅっ」

 

「おぉ」

 

 俺の感じている声を聞いてユフィが顔を上げた。上目遣いが心地いい。そしてペニスは半勃ち状態になった。

 

「今の状態で完全な勃起状態の半分というところかな」

 

「え!? は、半分、ですか? ……じゃあ、これよりも大きく……」

 

「ああ、もっと大きくなるぞ。」

 

「……そ、そんな……」

 

 処女を破った時は恥ずかしくてそれほど見ていなかったのか。

 

「それじゃあそろそろ咥えてもらおうか」

 

「く、咥える……ですか。お、お姉様がしていたこと、ですね」

 

「ああ、お前はお姉様と同じ性奴隷になったのだ」

 

「お姉様と、同じ……」

 

 ユフィはそう呟くと意を決してモノを咥えた。

 

「はぁあむっ……んぐぐぐ……んんぐぅ」

 

 肉棒の半分がユフィの口に収まる。

 

「んぶふぅ……ちゅぷぅ……んんふぅ」

 

 ユフィはちらとモニターを見た。そこには電源が入っていないので何も映し出されていない。

 

(あれ? もしかしてこいつ勘違いしてないか?)

 

 「この部屋の」モニターにあるのは別室であるニーナ・スザク・コーネリアの部屋に設置したカメラからの映像だ。つまり……「この部屋の様子を映すカメラ」はちゃんと稼働中なのだ。そしてスザクとコーネリアの部屋にあるモニターはずっと電源を入れっぱなしにしている。ユフィの姿が見えるように。今頃スザクとコーネリアは絶望していることだろう。コーネリアは「騙されるなユフィ!」とか言ってそうだな。約束を破ったことを責めてくるかもしれない。

 

「ん……はあぁ……ふぅ……ちゅっ。んむ、う……はふ、んむっ……んっ、んうぅ……くぷ、ちゅ、ぴちゃ……。んむ、うう、ぴちゃ……んんん……んんっ……何で……んちゅっ、あむ……こんなこと……れろれろっ、あむ、ぴちゃ……ちゅっ……はふ、んんん……れろ、ぴちゃ……はあぁ、きもち、わるい……」

 

「気持ち悪いとは心外だな。そんなにしゃぶった後で」

 

「こ、これは貴方が……」

 

「俺が、どうしたって」

 

「……いえ、何でもありません……ん、んんんんっ、ああぅ……ああ……くうっ……んぁ……るろっ……くふぅ……れろ……んちゅ……ふぅうう。くぅっ、うぅ、れろぅ……いやぁ。ううぅ、んちゅるうぅ……れろうぅ……うにゅるぅうぅ」

 

「どうした? そんなに俺のチンポは美味しいか?」

 

 言葉で煽るとユフィは敏感に反応した。

 

「な、何をっ!? ふ、ふざけないで下さい。こんなものを……美味しいだなんて」

 

「そのうち自分から求めるようにしてやるよ」

 

「なっ! そ、そんなこと、ありえません!」

 

「いいからさっさとおしゃぶりしてくれ。コーネリアの口に突っ込む方が気持ちいいぞ」

 

「お、お姉様には……ぐちゅ、んんっ……ちゅぶるうう。んあぁ……れも、ん、んぅ……くひが……んぶちゅっ」

 

 ユフィは戸惑ったようなうめき声を漏らして、眉根をしかめておずおずと唇をすぼめて肉棒を咥え込む。

 

「ちゅぶる、ちゅばっ、んんっ、ちゅぶっ。んぶうぅ……ちゅぶる……ちゅぷぅ……れるぅ……はぶ……ちゅぶちゅぶるぅ……はぁ……んん、んんっ……ちゅるぅ」

 

 舌使いはぎこちないが、丹念に舐めしゃぶるその姿は淫乱そのものだ。……神根島での体験が影響しているのだろうか? それともコーネリアの映像がいい感じに教育素材となっているのかな?

 

「ちゅぶるぅ……ちゅばぁ、ちゅぶぅ……るちゅるんんん、んちゅっ、んんんんぶるぅ」

 

 あのユフィが下品な音を立てて俺のモノをしゃぶっている。それはちょっとした感動だった。スザクとコーネリアも歯噛みしていることだろう。

 

「ぶちゅっ、ちゅぶ、ちゅばっ、ちゅっ、ちゅばぁ、ちゅぶう……りゅちゅるんんん、ちゅ、ちゅるる……んぶうぅ……でゅる……ちゅぶる……ちゅぷぅ……ちゅぶちゅぶるぅ……はぁ……ちぅゅぶるうぅ……ちゅるぅ」

 

 大きな音を立ててしゃぶるユフィ。

 

「んはぁ、んちゅっ……んん、んあっ……うぐ……ちゅぶぶぶ……ちゅぼぼぼ。あああ……んあああ……んんんっ……うんっ……ちゅぷぷく……ちゅぶぶぶ。あん、ああ……んちゅっ、ちゅぶっ、ちゅばば……あん、ああ。あああん、ちゅるる、ちゅぶっ、じゅるるる」

 

 ユフィの顔からは嫌悪感がなくなり頬は上気していた。どうやらフェラというか奉仕の才能があるらしい。自分まで高めるなんて。

 

「ちゅぱぁ……ぷはぁっ……はぁむぅ! じゅるるる……んんあぁ。んちゅっ、ちゅばぁ、ちゅばっちゅ、ちゅるる。ぢゅるるうるうう……ちゅぶる……ちゅぱはぁ……ちゅちゅぶるぅ……はぁ……ちぅゆぶるぅ……ぢゅるるううっ」

 

 度重なる奉仕に俺の快感も高まってきた。

 

「ぷはあっ、な、なにか出てきました……」

 

「先走りだ」

 

 俺はユフィにカウパーのことを説明してやった。

 

「気持ちいいと、出てくるのですか。……はぁ……んぷ、んぅ……ぃや、ねばねばしてる……じゅぶぶ、じゅぱぱぱ、じゅるる、じゅううう……ちゅるるるうううっ……くはぁ」

 

 もう限界だった。ユフィの口技は俺の想像以上だった。

 

「ちゅるっ……んんっ……ふぅ……じゅるる……はぁーっ、ずずずっ」

 

「くっ、ユフィ、出るぞっ。口の中で受け止めろ」

 

 ドピュッ、ドピュドピュッ!

 

 精液がユフィの口内に発射された。彼女の口を以前と同じく汚していく。やはり意識があるのとないのとでは大違いだ。気持ちいい。

 

「ふぐぅぅぅ!」

 

 喉の奥に流れ込む濁液が跳ねる。そして口の端からこぼれ落ちた。

 

「飲め、口の中に出された液体を全て飲み込め!」

 

「んんんんぐ……んく、んく、んく、んん」

 

 ユフィの喉が上下する気配が、喉に挿したままの肉棒ごしに伝わってくる。

 

「んっ、ちゅばぁ……あぁぁん! んぶぅっ、んぐ……りゅらあああっ……ぢゅるぶあうううぅ……! はぁ、はぁ、はぁ、はぁっ、ああ、ふぅ。これでお姉様には……」

 

「ああ、コーネリアには手は出さないよ。今日はな。もう出してすっきりしたからな」

 

 わざと今日は、という単語を強調してやる。

 

「ぅぅぅ……ああああ」

 

 ユフィは涙と白濁液の中に沈んでいった。

 



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☆STAGE 21 ユーフェミア4 & コーネリア4

 連続エロはここまで、次の話は本編の続きです。……もう皆さんに内容覚えていられる自信ないですけど(汗)


 何だか最近は女としてばかりいるような気がする。まあヴィレッタ、C.C.、カレン、凪沙、ユフィ、コーネリアと女性関係が充実しているのでこうなるのも無理はないけれど。そして俺はまた快楽に身を委ねていた。

 

 ベッドに腰掛けたまま、大きく開いた両足の間。剥き出しになった俺の肉棒に、二人の女性が乳房を寄せている。

 

「んん、はうぅ……また熱くなって……びくびくしています」

 

 左にいるのがユフィ。

 

「先っぽから、ねばねばしたのが……うぅ、胸が、汚れて……っ」

 

 右にいるのがコーネリアだ。

あの後、ユフィを性奴隷にして再度口を汚してやった後のことだが、当然のようにコーネリアは激怒した。約束が違うと言って。だが、「ユフィ自ら私の性奴隷になることを宣言したのだ。君とて、いや君だからこそわかるだろう。たった一人の姉妹を自分の身を犠牲にしても救いたいという思いが」と言うと、自分もしていることなので強く言えなかった。それからも俺はユフィとコーネリアを交互に犯した。そして今、調教が進んだので二人合わせて奉仕してもらっているという訳だ。

 張りのある乳房をあらわにして、両側から怒張を挟み込む。身を寄せ合って奉仕している。豊かな膨らみが怒張を愛でる。心地よい弾力に包まれて、いきりたった肉棒は微動を続けていた。

 

「あぁ、胸の中で、暴れている……脈動が、響いて……わ、わたし」

 

 ユフィはやはり奉仕で感じるたちらしい。調教はだいぶ進んでいると言っていいだろう。

 

「くぅ、どんどん溢れて、胸に……垂れてくる」

 

 先走りが垂れて嫌な顔をするコーネリア。こちらはまだまだ慣れていない感じだ。

 

「ふ、そう嫌そうにするな。もう慣れただろう?」

 

「な、慣れてなど! 貴様が、無理矢理に……だから私は」

 

「ふっ、相変わらず反抗的だな。嫌なら、やめればいい……強制はしない」

 

「や、やめれば貴様はユフィ一人にやらせるのだろう? ……私は」

 

 あざけるような俺の言葉にコーネリアが不満げな視線を向ける。そのくせ挟んだ怒張は離さず、ゆるゆると乳房を上下させている。俺への奉仕を命じる度、いちいち拒絶の姿勢を見せてくるコーネリア。詰まるところ、彼女は最後までプライドを捨てられないらしい。屈服する女性はもう二人ほどいたから、決して屈服しないという彼女は、それはそれでヤりがいがあって楽しい。結局は俺に従うのだから、慣れてみれば可愛らしいものだ。俺の発言に抗議するかのように、コーネリアは亀頭を舐め始めた。

 

「んっ、ぴちゃ、れろっ……お、男の臭いが……広がって。うぅ、凄く濃い……舌に絡んで、ちゅぷ……ぬるぬる、している」

 

 ほらな。

 

「ふふ、嫌がる割には積極的だな、味を覚えたのか?」

 

「ご、誤解するな。こうせねば、胸に流れて……汚れてしまう」

 

「そうかそうか、それは大変だ。せいぜい頑張るんだな」

 

「うぅ、言われずとも……んぐ、ちゅっ……れろ、ぴちゃ」

 

 説得力のない強がりと共に、コーネリアが亀頭に舌先を絡める。反抗的な声とは裏腹に、舌先のうねりは淫美で熱い。ふくよかな乳房を重ね合い、ひとつの肉棒をこね回す。コーネリアの奉仕に触発されたのか、ユフィも甘い吐息を響かせた。

 

「んん、ゼロ……私も胸で、しますので。んっんっ、か、感じますか……? もっとこすります、から……私にも、下さい……っ」

 

 早い段階で隷属を見せ始めた彼女は、コーネリアよりも素直で従順だ。細身の割に豊かな乳房で、脈打つ肉棒をみっちりと包む。そのまま上体を上下に揺らし、柔らかな摩擦を注ぎ込んでくる。敏感な茎を双丘で擦り、硬くなった乳首で亀頭をくすぐる。暖かな弾力に劣情を煽られ、俺は言いようのない愉悦を覚えていた。

 

「ゆ、ユフィ」

 

 ねだるユフィにコーネリアが複雑な視線を向ける。が、すぐに舌先をうごめかしてきた。

 

「んん、ちゅ、れろっ……あぁ、凄く熱くなって……先っぽが、震えて……」

 

「はぁぁ、乳首がこすれます……ビクビクしてるのが、響いて……んふぅっ」

 

 引き締まった肢体を寄せ合って、ユフィとコーネリアが淫棒をこねる。二組の膨らみに完全に覆われ、醜い怒張が激しく身悶える。絶妙の弾力と柔らかさの中、のたうつ肉棒は暴発寸前だ。甘ったるい吐息を絡ませ、真っ白な素肌を重ね合う。うっすらと頬を上気させ、二人は熱っぽく俺を見上げてきた。こうまでしてくれるなら、俺が口を挟むことはほとんどない。好きにやらせてやろう。

 

「んん、舐めても、舐めても……キリがない。それに、さっきから震えて……んふっ、こっちにも、響いてきて……あはぁっ」

 

「すごい、火傷しそう……熱くて、硬くて……あ、暴れてますっ。はぁ、はぁ、気持ちいいですか? 私の胸に、たくさん……出して、下さい……っ」

 

 かつての気位など忘れたかのように、潤んだ瞳で俺を見上げる二人。ほっそりとした首筋の下では、怒張を捕らえた丘が弾んでいる。互いの膨らみを押し合うように、隙間なく怒張を挟み込む。官能的な谷間の中心で、たぎった怒張が小刻みに揺れる。時おり亀頭に舌を伸ばし、暖かな唾液を絡ませる。疑似的な性器と化した峡谷は、暴れる肉棒を無慈悲に責めたてた。

 

「あぁ、乳首が当たって……こ、擦れて、うぅっ」

 

「んん、胸が、べとべとに……こんなに溢れて、もう……出したがっています」

 

 火照った肢体を密着させ、尖った乳首を擦り合う。微弱な電流を受け止めて、ユフィとコーネリアが背中を震わせる。かすれた吐息が亀頭をくすぐり、にじんだ汗が茎を舐める。逃げ場のない愉悦に四囲されて、オレは猛烈な射精感を覚え始めていた。

 

「あっ、凄い、弾んでいる……も、もう……出るのだな?」

 

「んん、かけて下さいっ……胸でも、顔でも……お好きなところに……っ!」

 

 急激に押し迫る爆発の予兆が、脈打つ肉棒を大きく弾ませる。敏感に限界を察知して、二人がなおさらに乳房を寄せてくる。ふくよかな膨らみを柔らかく歪ませ、上下左右に上体を動かす。たちまち乱脈な摩擦が生じ、甘美な振動で射精を促す。

 

「くっ、出すぞ……しっかり受け止めるんだ」

 

「で、出るのだな。熱いのが……熱くて、濃いのが……いっぱい」

 

「あぁ、下さい。早くぅ……汚して欲しいの……べたべたにしてぇ……っ!」

 

 破裂直前の肉棒を包み、激しく乳房をうねらせる二人。双丘ごと怒張を揉み潰し、性急に白濁を搾り出そうとする。心地よい圧迫と温もりが、有無を言わさず愉悦を押しつける。ほどなく訪れた限界の瞬間、俺は多量の濁液を豪快に吐き出していた。

 

 ドクッドクッドクン!

 

「あっ、あふぅっ……!? す、すごい……どろどろのが、こんなに……うぅっ」

 

「あく、熱いっ……あぁ、嬉しいです……ゼロの、臭いが……くふぅぅ」

 

 寒気を伴った電流が駆け抜け、無意識に背中が跳ね上がる。直後に噴き出した大量の汚濁は、無遠慮に二人の顔面を襲った。狭い峡谷を勢いよく抜け、たぎった濁液が顎に飛びかかる。黄ばんだ粘液をうっとりと受け止め、ユフィとコーネリアは深いため息を洩らした。

 

「あぁ、鼻に抜ける……男の臭い……頭の中が痺れそうだ……」

 

「はぁぁ、素敵です……ゼロの精液が、顔に……んん……っ」

 

 べったりと張り付いた濁液が、青臭い淫香で二人を狂わせる。熱に犯されているかのように、二人がとろんと瞳を揺らす。射精直後に訪れる、言いようのない脱力感。心地良い余韻を味わいながら、俺は己の調教に満足していた。思いにふける俺の怒張を、二人が丁寧にねぶる。怒張に巻き付く舌先が、新たな劣情を誘い込む。再び首をもたげた怒張を、二人の女性が愛おしげにしごく。こみ上げてくる愉悦を感じつつ、俺はゆっくりとベッドに身を預けた。

 

「次に出す時、俺が良く奉仕してくれた、と思った方にオマンコしてやる」

 

「……!!」

 

「え?」

 

「自分ではない姉妹がレイプされるのを防ぎたくば、頑張って奉仕して矛先を自分に向けさせるのだな」

 

「お前が良かったと判断した方に」

 

「頑張った方に、してくれるのですか?」

 

 建前は自分ではない姉妹が犠牲になるのを防ぎたいから、しかしその実は自分がセックスしてもらいたいから、二人はいっそう熱を上げて奉仕し始めた。

 

 




 今回は地の文を頑張ってみました……つ、つかれた。こんなに文章を書くのが疲れるとは。もうやりません。


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STAGE 22 Cの世界

 エリア11が解放され、合衆国日本が建国されてから、一年が経とうとしていた。シャルルに絶対催眠をかけたのは、去年のもう少し先だから余裕はあるといえ、兆候くらいはあってもいいと思うのだが。

 

 なーんて考えていたらやってきましたよブリタニア軍。日本に進軍してきました。俺は以前から言っていた通りに黒の騎士団へ指令を出した。幹部メンバーには、一年以内にブリタニア軍が侵攻してくること、その時ブリタニア皇帝が神根島の研究施設に来ること、その時は俺自ら島に乗り込んで、皇帝を暗殺するつもりであることを話しておいた。ちなみにこの幹部にはロイドとセシルの二人も入っている。二人には造反して黒の騎士団に入ってくれてすぐに正体を明かしておいた。その方が信頼関係も築けるし、完全にはブリタニアを裏切っていないということを知らせることになるから。

 

 さて、観測班が皇帝の乗艦を捕らえた。やはり神根島に向かっているらしい。俺は軍の指揮を藤堂に任せてC.C.と共に神根島へ向かった。

 

 

     §

 

 

 さて、声による絶対催眠で雑兵をどかした俺は、祭壇のある場所へと向かっていた。

 

「入るぞ。C.C.」

 

「……わかった」

 

 感応して内部に入る。扉の前にいたアーニャは二人共無視した。母マリアンヌの抜け殻だからな。

 

「お久しぶりですね。父上」

 

「ルルーシュよ。来たか。C.C.も」

 

「あなたとも、懐かしいですね母上」

 

「いらっしゃいルルーシュ」

 

 そこで行われたのは簡単なネタ晴らしだ。母が死んだ原因、アーニャに潜り込んだこと。V.V.の嘘。日本に預けた訳。

 

「ルルーシュ、貴方はどこまで理解しているの?」

 

「ほとんど全て理解していますよ。あなた達が嘘のない世界を作ろうとしていることもね……面倒だからちゃっちゃと進めちゃいましょう」

 

 俺は奥にある集合無意識に向き直ると、絶対催眠をかける。絶対催眠の対象は全ての生物。人間の集合無意識にも通じるはずだ。原作のように問答をする必要はない。彼らはここで終わるのだから。

 

「愚かなりルルーシュ! 王の力では神には勝てぬぅ!」

 

 残念、王の力じゃない。ある意味神の力なのだ。

 

「神よ! 集合無意識よ! 時の歩みを止めないでくれ!」

 

「ルルーシュ! あなたって子は」

 

 こちらを止めようとするマリアンヌの前にC.C.が立ちはだかった。

 

「もう止めよう。マリアンヌ」

 

 再度催眠をかける。

 

「俺は、明日が欲しい!!」

 

 思考エレベーターが消えていく。成功したようだ。これで95%。シャルルの肉体が消えていく。V.V.のコードを継承して不老不死になったこの男が。

 

「あなた」

 

「馬鹿な。わしは不老不死のはずなのに。飲み込まれる? Cの世界に!?」

 

 シャルルと共にマリアンヌの体も、正確には精神の塊か? も消えていく。計画に賛同している人間はみな同じという訳か。Cの世界こえぇ。

 

「すまない、気付いてしまったんだ。お前達は自分が好きなだけだと」

 

 C.C.が離別の言葉を述べる。

 

「この賢しき愚か者がぁ!!」

 

 シャルルが最後のあがきで俺の首を掴んでくる。

 

「お前の世界は俺が否定する――消え失せろ!!」

 

 シャルルとマリアンヌが完全に消え去った。……俺は両親をも殺したことになる。

 

「……さて、C.C.。見ての通りだ。不老不死のコードを持つ人間も、集合無意識、Cの世界には叶わない。そして俺はCの世界にすら催眠暗示をかけることが可能。つまり、俺がC.C.を消してくれ! と催眠をかければ、お前も消えることができる。……望んでいた、死が訪れるんだ」

 

「…………」

 

 C.C.は沈黙している。

 

「ようやく、か。ようやく私にも終わりが……」

 

 その顔は、笑っているとはとても言えない顔だった。

 

「…………」

 

「ルルーシュ、頼む」

 

「ああ――だから!」

 

 

     §

 

 

 神聖ブリタニア帝国の合衆国日本への侵攻は、皇帝が行方不明となりうやむやの内に終わった。合衆国日本はその国土を今度こそ守り切ったのである。

 

 そしてそれから一ヶ月後。

 

 神聖ブリタニア帝国ではずっと行方不明だったシャルル皇帝から発表があるということで、主立った皇族や貴族が宮殿に集まっていた。

 

「皇帝陛下ご入来!」

 

 ざわざわとどよめく皆、その視線の先には幕の右側から玉座に移動する学生服姿の人物を捕らえていた。

 

「我が名はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア!」

 

「まさか!?」

 

「死んだはずでは?」

 

 どよめきが大きくなる。とっくのとうに死亡したと思われていた皇子が姿を現したのだ。それも道理と言えた。

 

「ルルーシュ、生きていたんだね。良かった。しかしふざけすぎじゃあないかな。そこは父上の……」

 

 玉座に座ったルルーシュを第一皇子オデュッセイアがたしなめる。だがルルーシュは不遜にも言い捨てた。

 

「第98代ブリタニア皇帝シャルル・ジ・ブリタニアは、私が殺した! それにより私が次の皇帝になる」

 

「!?」

 

「え?」

 

「あの者を捕らえなさい。皇帝陛下を弑逆した犯罪人ですよ!」

 

 衛兵がルルーシュを捕らえようと迫る。しかし……。

 

「皇帝に逆らうのか! 愚か者が!」

 

 ルルーシュが一喝すると衛兵達は不自然にも一様に動きを止めた。

 

「ルルーシュ、冗談はそこまでにして、玉座から降りなさい。そこは……」

 

「では簡潔に言おう。――我を認めよ。私を新皇帝と認められない者は王宮を去るが良い!!」

 

 その言葉に、王宮に集まっていた者達の五分の四以上が退席した。

 

「残ったのは五分の一というところか。上出来だ」

 

 そして、ルルーシュ新皇帝による独裁が始まった。

 

 

     §

 

 

 それからブリタニア国内で起こったことと世界中で起きたことを語ろう。俺は神聖ブリタニア帝国の国是、国策をことごとく否定した。まず行われたのは己以外の皇族及び貴族の排除。貴族制の廃止。財閥の解体。植民地としているエリアとナンバーズの解放。発展途上国及び解放された元エリアへの支援。皇族陵の破壊。そして、神聖ブリタニア帝国の終焉と新たな国、「ブリタニア共和国」の建国。それらが一気に行われることになった。

 

「さて、これから忙しくなるぞ。咲世子。そして……C.C.」

 

 ルルーシュ新皇帝の傍には常にその二人の女性がいた。俺の個人秘書として活動する二人だ。

 

「ルルーシュ、お前は本当にブリタニアを破壊するつもりか」

 

「破壊ではない。これは新生だよ。合衆国日本のように、一年以内に共和国の成立を目指すつもりだ」

 

「…………どうして、私を生かした?」

 

 

 

 あの後――。

 

「だから、俺はこう命じる! Cの世界よ! C.C.から不老不死のコードを消滅させよ!!」

 

「!?」

 

 集合無意識のイメージがうごめき、ことをなす。数瞬のあと、そこに残されたのは……。

 

「ふむ、額の刻印が消えている。上手くいったようだな」

 

「……どういうことだ」

 

「お前のコードだけを消滅させた。これでお前はコード保持者でも、能力者でもなく普通の人間に戻ったという訳だ。おめでとうC.C.。これでお前は食べなければ飢え、食べ過ぎれば太り、時間が経てば老いる普通の人間になったということだ」

 

「そんなこと……私は、私の願いは」

 

「お前の願いはあくまで、死にたいということだけだったろう。……というか、俺が最初から知っていたから、あのシンジュクゲットーで初めて会ってからこっち、お前自分の契約内容を話したことが一度もないじゃないか。契約相手に自分の希望を伝えるのは最低限の礼儀だろ。それすらおろそかにした奴にはこれで充分だ。だから俺はお前のコードだけを消滅させた。後は普通に老いて普通に死んでいけ。お前は解放されたんだよ」

 

「…………」

 

 これが神根島の遺跡で起きた一連の出来事だ。俺はC.C.を殺さなかった。死ぬのならせめて笑って死ね。原作ルルーシュの言葉が頭の中で聞こえた気がした。

 

 

 

「俺はこれからブリタニアを作り替えるのだ。補助してくれる人間は多い方がいい。ちゃんと給料も払うから俺の秘書として働いてくれ。もちろん、今までの関係も継続させる……せっかく手に入れた愛人を失うなんてもったいないじゃないか」

 

 最後に言ったことでC.C.が呆れた顔をした。

 

「お前はまだそんなことを」

 

「ふっ、俺が行動するのは自分の為さ。そしてお前も俺のお気に入りだから生かした。それだけのことだよ。これからも俺の愛人として傍に居てくれ。……もう普通の体だから妊娠すると思うぞ。やったな、これでお前も子持ちになれるぞ」

 

「…………はぁ。私は契約相手を間違えたのかもな」

 

 失礼な。俺はそれなりにまともな精神構造をしているぞ。ちょっぴりエロいのは否定しないが。

 

 さて、既存のブリタニアを破壊し、新生国家ブリタニア共和国を建国する。これから大変だぞ。

 



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☆STAGE 22.25 ユーフェミア5/コーネリア5

 第23話が一応の最終話です。それまでに今回含め三回のエロを消化します。


「あんっ…………これ、イイっ、いいのぉっ」

 

 俺の上に乗ったユフィがたまらないという風に喘ぐ。今頃モニターでこの様子を見ているスザクとコーネリアは絶望していることだろう。特にコーネリアは……ふふふ。俺は笑いながらユフィを突き上げた。

 

 初めは嘆いてばかりいたユフィだったが、快楽を与えると堕ちるのは早かった。

 

「ゼロッ、はぁんっ……いいです……これ……」

 

「ふふ、なんて言うかは教えただろう、言ってみろ」

 

 淫語をねだる。

 

「ああっ……そんな……そんなの……」

 

「言わないのか? それなら腰を動かすのを止めようか?」

 

「いやっ! 止めないで! ……ふ……言います……言いますから」

 

 ぱす、ぱす、と俺の上で腰を上下に振るユフィ。実にいやらしい眺めだ。

 

「お、おちんぽ……オチンポが、いいんですっ……」

 

「ふっ、そんなに俺のモノがいいのか?」

 

「はい、これ、大きくて、硬くて……中をごりごりこすってぇ……」

 

 言われた通り中をこすってやる。カリでこすこすとこすりたてる。

 

「あっ、中が……中で……こんな……こんなの……もう耐えられません……っ!」

 

「我慢しなくていいぞ……好きなだけイケ……」

 

 絶頂を許容してやる。

 

「あぅっ……そ、その……ゼロも……」

 

「俺はもうしばらくかかりそうだ。先にイケ」

 

「あぅん、そんなぁ……」

 

 一緒にイケないことに残念そうな声をあげる。

 

 ぐちゅ、ぬちゅ、ぬりゅうぅっ……。

 

 淫らな音が部屋に響く。股間のこすれ具合が半端ない。

 

「イケっ、イケぇっ!」

 

 腰を思いきり突き上げた。

 

「ああああぁっぁぁあっ!!」

 

 どうやらイったらしい。びくびくと震え、内部を収縮させる。ああ、心地いい。

 

「はぁ……はぁ……ふぅ……ぜろぉ……」

 

 唇を近づけてきたので、迎え入れてやる。

 

「んっ……ユフィ……ちゅ……ちゅるっ」

 

 ユフィの口内は唾液でいっぱいだった。舌を入れて吸い出す。

 

「ちゅる……ちゅるるっ……じゅりゅぅ……」

 

「あ……ふっ……んんぅっ……じゅるるぅ……」

 

 しばらくキスをしていると、ユフィが腰をうごめかせ始めた。

 

「ああぁん……うぅん……もっと……もっとぉ」

 

 ピンク髪が淫乱というのは本当なのだろうか? そんなことを思いながらもユフィの腰を堪能する。

 

「いいぞ……ユフィ……そのまま俺を気持ち良くしてくれ……」

 

「はいっ……オチンポにご奉仕しますぅ」

 

 これがブリタニアの第三皇女だというのだからな。驚きである。と、腰の動きが変わった。ぐるんぐるんと回転させる。

 

「んっく……おぉ、いいぞ……それ」

 

「ゼロ……ゼロも気持ち良くなって下さい……出して、下さい……」

 

 俺はここまでユフィを堕としたことに満足していた。そうしていると、腰に快感が溜まってくる。

 

「んん……そろそろ、イキそうだ」

 

「あっ、出るんですね……しゃせい、するのですね」

 

「ああ、ユフィの中にたっぷり出してやるぞ」

 

「出して下さい……あの熱いのを、いっぱい……」

 

 ねだられたので出してやる。ユフィの腰を掴み引き寄せ、亀頭を子宮の入り口に当てた。

 

 どぷっ、どぷ、どぷっ!

 

 精液が迸る、それがユフィの中を汚した。

 

「あはぁあぁぁん! ああ、出てます。ゼロの……せいえき……」

 

「ふぅ……ふぅ……気持ち、良かったか? ユフィ」

 

「はい……中でびゅくびゅく出されるの、気持ちいいです」

 

 完全に堕ちたな。膣内射精されて喜ぶとは。

 

「ふっ、これだけじゃ足りない。もっとしてやるからな」

 

 俺の残弾はまだまだあるぞ。

 

「ああ、もっと、なんて。おかしくなってしまいます……」

 

「いいぞ。ドンドンおかしくなれ。エッチなユフィは大好きだぞ」

 

「はぁ……好き、なんて……んちゅ……ゼロ……」

 

 俺達はその後もぐちゃぐちゃに交わった。

 

 

     §

 

 

「うぅぅっ……きさま……これを……やめ、ろ……」

 

 ユフィとした後、一日おいて、俺は別室のコーネリアの元を訪れていた。ああ、綺麗な女だ。この女とできる喜びが俺の胸を満たす。

 

「だいぶ効いているようだな」

 

 下着姿のコーネリアの股間には、ピンクローターが仕込まれていた。これをずっと付けているように指示しておいたのだ。外した場合ユフィに同じ責め苦を味わわせると言ってな。

 

「それじゃあ駄目だな。もっと性奴隷としての言葉でお願いしろ」

 

「くぅっ………………お、お願い、します。これを……はぅっ、止めて、くだ、さい……あぁぁ」

 

 喘ぎながらもちゃんとお願いをしてくるコーネリア。

 

「よしよし、良く言えたな。偉いぞ」

 

 俺はコーネリアの頭を撫でる。逆の手では顎の下、喉をさわさわと触れる。

 

「くぅん……は、早く、止め、て、下さい……」

 

「ん」

 

 俺はローターの電源を切って止めてやった。そして股間、ショーツから取り出す。

 

「うわ、大洪水だな」

 

 ローターは愛液でびっしょり濡れている。

 

「うぅぅ、言うな……言わないで、くれ……」

 

「可愛いぞ……コーネリア……んちゅっ」

 

「う、か、可愛いなどと……ちゅっ……ちゅぱ……ちう」

 

 キスをする。コーネリアの唇と舌は俺を受け入れてくれた。

 

「コーネリア……」

 

 俺は右手を彼女のアソコに当てて、刺激してやった。

 

「はぁぅっ! あ、ああ……やめろ……だめだ……いまは……」

 

「感じすぎて敏感になっているんだな」

 

 俺はファスナーを下ろしてモノを取り出した。

 

「あ、う……す、する、のか……」

 

「ああ。だが、おねだりが先だ。さあやってみな」

 

 恒例のおねだりタイムだ。

 

「あ、はぁぁっ……また、あんないやらしいことを……」

 

「コーネリアの可愛い姿が見たいんだ……やってくれ」

 

「可愛くなど……………………ふっ…………」

 

 コーネリアの手指がショーツを下ろし、アソコに当たる。

 

 くちゅぁっ。

 

 マンコが開かれる音がした。

 

「わ、私のオマンコに……お前の立派なチンポを入れて下さい……それで、気持ち良く、して……」

 

 どうやら今はプライドがなりを潜めて快楽に従順になっているらしい。

 

「偉いぞ。すぐ入れてやるからな……」

 

 ぬちゃ、ぬちゃ、と亀頭で淫裂をなぞる。

 

「あああ……だめだ……そんな……は、早く……早く入れてくれぇっ」

 

 くくく。俺はここまでコーネリアを仕込めたことに満足していた。

 

 ずぷぷぷぶっ。

 

「あっ! はぁ! う、ぅ、……ああ、入ってくる……イレヴンの……穢らわしいチンポが……」

 

「穢らわしいチンポで今日もたっぷり可愛がってやるよ」

 

 半分ほど入れたところでお腹の裏側を亀頭でぐりぐりこする。

 

「ああん……はぁ……そこぉ……い、あ……や、ぁ……」

 

「ふふ、コーネリアはここが好きなんだな」

 

 コーネリアのスポットをたっぷり刺激してやる。

 

「好き……など……ちがう……ちがうんだ……」

 

「……むぅ。駄目だぞ、コーネリア。ちゃんと気持ちいいと言わないと奥まで入れてやらないぞ」

 

「そ、そんな……ああ、うう……」

 

 中を思いっきりかき回して欲しいのに、してくれない。もっと焦らしてやる。

 

 ぐっ、ぐっ、ぐっ。

 

 半分のところで腰をのの字に回す。

 

「ひゃあああっ……あ、それぇ……ふぅんっ……」

 

「言ってごらんコーネリア。言えばもっともっと気持ち良くしてやる……」

 

 俺は更に彼女を追い詰める。

 

「はぁーっ、はぁーっ………………きもち、いい……お前のお、オチンポが……きもち、いいんだ……はっ、もっと、してくれぇっ……奥まで、入れて……」

 

 ふふふ。やったぞ。あのコーネリアを快楽堕ちさせてやった。今のコーネリアにはブリタニアの魔女と呼ばれた面影はまるでない。

 

 ぐぐぐぬぬ……。

 

 奥までねっとりと入れてやった。

 

「はぁ……ああああっ……入って、きた……お前の……チンポ……チンポぉ……」

 

「ああ、奥まで入れてやったぞ。チンポの先がお前の子宮口にキスしているぞ」

 

「子宮……子宮に当たる……ああ、もっと、してくれ……」

 

「ああ、してやるぞ……その代わり」

 

 俺はコーネリアを正常位の体勢で抱きしめてやった。

 

「ああ……こんな……」

 

「お前も俺を抱きしめろ。ぎゅっとな。恋人のように抱き合うんだ」

 

 俺はコーネリアにも抱きつくように指示する。

 

「あぅ……はぁ……、恋人、など……私は……はぁ……んっ」

 

 コーネリアは両腕と両脚を俺の背中に回した。

 

「いいぞ……ご褒美としてキスしてやる……チュ、チュ」

 

「……きす……はぁ……だめだ……んっ……きす……だめぇ」

 

「どうして駄目なんだ?」

 

「だって、これでは……本当に……あっ、……違う……ちがうのだ……私は、脅されて……仕方なく……」

 

「ふふ、そうだ。お前は俺に脅されているんだ。だから、こんな風に愛し合うのも仕方ないんだ」

 

 本当は自分の意思で抱かれていると認めさせてやりたかったが、それはもっと後にしよう。今は自分から求めてきただけで上等だ。

 

「可愛いぞ……コーネリア……好き、だ……ちゅぷ……」

 

「ちゅう……ちゅぱっ……んちゅっ……れろ……そんな……すき、だなんて……」

 

「本当さ、俺はお前のことが好きだぞ……」

 

 わざと愛を囁く。心まで堕としてやる。性奴隷として愛しているのは本当だしな。ケケケ。

 

「……ちゅ……ちゅっ……ちゅ……ん……わたしは……おまえなど……脅迫するお前など……すきでは……はぁっん、やっ、それ……あああ」

 

 止めていた腰を突き上げてやる。奥にこつこつ、と肉棒を当ててやる。

 

「はぁん……ふぅっ……や、ああん……ああ……こんな……うそだ……」

 

「気持ちいいだろう、俺のチンポは」

 

 更に追い詰める。許してなんかやるものか。

 

「ああっ……あぅっ……いい、気持ちいいんだ……はぁん……下劣なイレヴンのチンポで……わたしぃ」

 

 腰の突き入れを激しくしてやる。じゅぷじゅぷと濡れた膣内の感触。

 

「はっ……はっ……はっ……こんな……わたし……も……う……」

 

「イキそうなのか? いいぞ。イっても。俺も一緒に……」

 

「はぁ……いやだ……イキたくなんて……」

 

「嘘をつくな。気持ち良くてたまらないのだろう? イケ、脅されて、レイプされてイケっ!」

 

「はぁ……ああ……あん……あ、あ、あああぁぁぁあっ!!」

 

 びくびくと体を波立たせる。そこに、放出した。

 

 ビュク、びゅくん、ビュククッ!

 

 出していた。子宮の奥に。

 

「はぁ……い……いい……あつい……イレヴンのザーメンが……あっ、いぃ……」

 

「ふぅ……ふふふ」

 

 すっかり俺の性奴隷として仕込まれた彼女に、俺は優しくキスをした……。

 




 別のSSの影響からか、やけに甘くしてしまいました。ちょび反省。


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☆STAGE 22.5 セシル・クルーミー

 俺は彼女にキスをした。

 

「皇帝陛下……駄目です……あっ、待って……んんっ」

 

 たっぷりと唇を吸ってから離れた。

 

「心配しなくてもここには誰も来ないよ」

 

「そ、そう言うことではなく!」

 

 今この場には俺と彼女しかいない。時間もたっぷりある。俺は後ろからセシルの体を抱きしめた。

 

「あっ……何をするんですか! こんなところでっ! いけません!」

 

「抵抗しないで下さい」

 

 催眠を使ってそう命じる。なんか俺やりたい放題だな。え? 今更だって?

 

「あっ、脚を抱えないで下さい。なっなんで」

 

 なんで抵抗できないかって? 俺がそう命じたからだよ。俺はセシルのインナーをずりあげておっぱいを露出させた。

 

「ああっ!?」

 

 ショーツの底を撫でる。指先に熱い空気を感じた。体を支える手を滑らせておっぱいを揉みながら、もう一方の手でショーツを擦る。やわらかいおっぱいは彼女の体を支えているので完全に潰れてしまう。ショーツが湿ってきた。随分反応がいい。

 

「はぁ、はぁ……あぅっ」

 

 押しつぶしたおっぱいを円の動きでこねる。しっとりとした肌はすぐに熱を帯びて汗を浮かべる。俺はセシルの甘い吐息を嗅ぎながら、指先で包皮に包まれた豆のありかを探る。膣口から割れ目にそって少しずつスライドを大きくすると、セシルの呼吸が大きくそして荒くなった。

 

「はぁ……はぁ……だめ、駄目ですっ」

 

「ここが感じるんでしょう?」

 

 ショーツの上からでも硬くなっているのがはっきりとわかる。割れ目の始まりの場所にあるのがクリトリスだ。ショーツが濡れてきた。まずは普通に指を動かす。割れ目を擦ったのと同じ方向にスライドさせながらクリトリスを中心に刺激する。

 

「んっ、あっ……あっ、はぁ、はぁ……んっ!」

 

「駄目という割には喘いでいますね」

 

 ショーツと割れ目の粘膜が擦れて湿った音を立てる。

 

「はぁ、はぁ……あっ、んっ……あっ、んんっ!」

 

 俺はおっぱいを強く揉みながら、ショーツを擦る指の動きを速くした。クリトリスへの刺激が増大し、太ももが緊張してビクッビクッと震える。

 

「はぁ、はぁ……あぅ」

 

 脚の付け根の横からショーツの底布の内側へと指を潜り込ませた。セシルは声が洩れそうなるのを唇を噛んでこらえる。じわじわと蜜が増す。

 

「まだ割れ目を触ってないのにヌルヌルしてきたぞ」

 

「あっ、はぁ、はぁ」

 

 クチュックチュッと音を立てながら、左右のビラビラをこねる。まるでオシッコを漏らしたみたいに濡れていた。セシルは体を緊張させてビクッと小刻みに震える。俺は指を膣口に侵入させた。

 

「ほうら、入っていくぞ」

 興奮に声を震わせながら、俺はセシルの膣口に指を当てた。ずぶずぶと沈む。強く締め付けられた。指をゆっくり出し入れする。俺はズボンのファスナーを開いて一物をとりだした。先走りが出ている。セシルのショーツを脱がせ、モノの先端を膣口に当てる。亀頭にザラザラを感じながら腰を前に進めた。最初からセシルの中に深く沈んだ。

 

「はぁ、はぁ……そんな、ゴムも付けずに……くっ、あっ」

 

「セックスは生でするのが一番だ」

 

 俺はピストン運動を開始した。指で確かめた通り、セシルの膣口はキュッと締まっている。肉茎はまるで強くグリップされてしごかれているみたいだ。

 

「あっ! あっ! そんな、私、感じて……あっ! ……あぅ、あっ、んんっ!」

 

 セシルは自分から腰をうねらせ膣口の粘膜を肉茎の表面に擦りつけた。そして喘ぎ声を洩らす。俺はセシルの腰を抱いて引き寄せながら自分の腰を突き出す。

 

「あん、深く入っちゃう……んっ! あぅ!」

 

 セシルのお尻の肉に俺の下腹部を押しつけると、深い領域までペニスは沈んでしまう。ペニスの付け根を膣の入り口の粘膜が強く搾ってゾクゾクっとした快感が俺を痺れさせる。

 

「あっ! んっ! 気持ち良くなっちゃてる……あっ! 声がっ」

 

 ペニス全体が膣壁に吸い付かれるような感触を覚えた。強い快感の波が尿道を通り抜ける。精液がにじみ出そうだ。セシルの腰が動いて俺達は更に深く繋がった。押し出された蜜がセシルの太ももの内側を濡らす。

 

「んっ! あっ……あん、あぅ!」

 

 ペニスを深く呑み込んだままの状態で、セシルは腰をブルッと震わせた。その快感を我慢しながら俺はストロークの大きなピストンを続ける。

 

「はぁ、はぁ……あぅ、あっ、んっ。熱くておかしくなっちゃいそう……」

 

 熱くなって汗で肌をぬめらせるおっぱいと太ももを引き寄せながら腰を突き出して深く膣を突く。速さと深さを増して結合部からの音を更に大きくする。

 

「あん、あっ……あっ……気持ち良い……あっ、んっ!」

 

 セシルの腰の動きが大きくなった。俺の快感が射精へと近付く。

 

「はぁ、はぁ……あっ、んっ! もう少し……で」

 

 俺は限界までピストンの速度を上げた。俺の体がセシルの尻肉を叩く音がする。セシルの体に力が入り、尻の肉も緊張している。

 

「あっ……もう……あん、あっ……こんなに……あぅ!」

 

 ビクビクっとセシルが震える。膣の感触が変わった。亀頭に当たる膣壁が強く擦れる。刺激が大きい。射精の衝動が膨らむ。快感が急激に上昇し、射精の感覚がピークに近付く。

 

「あぅっ、出るっ!」

 

 快感にペニスを止めることが出来ないうちに、俺は限界に達してしまった。

 

 どくっ! どぴゅっ! どぴゅっ!

 

 大量の精液がセシルの膣にそのまま放出された。射精の律動が収まるまでペニスを入れておいた。蜜の混じった精液が泡立ちながら膣口から溢れて流れ落ちる。

 

「はぁ、はぁ、はぁ……まだ、気持ちいい……」

 

 

     §

 

 

 俺はセシルに絶対催眠をかけて今夜の行為を丸ごと忘れさせた。

 

「ふぅーっ、いいオマンコだったな」

 

 セシルには特別の愛着や憎しみはない。せっかく同じ陣営になったのだから記念に一発やっとくか。という程度の気持ちしかなかった。なので禁じ手である忘却の催眠を使ったのだ。

 

(この一発で妊娠とかないよな)

 

 俺は気軽に考えながらその場を立ち去った。

 




 セシルの扱いはこんな感じです。濃厚なエロを期待していた方、すまんな。


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☆STAGE 22.75 アーニャ・アールストレイム/天子

 な、難産なんてもんじゃなかったぞ! 善良な読者の皆! リクエストとかはほどほどにね! お兄さんとの約束だ!!


 アーニャ・アールストレイムの話をしよう。神根島の遺跡前で気絶していた彼女を俺は拾い上げた。具体的には催眠をかけて自分の足で歩かせた。そしてブリタニアで皇帝になった俺の部下になってもらおうと思ったのだ。最初は催眠状態で動かせばいいかなーと思っていた。しかし、

 

「ルルーシュ……さま」

 

 予想以上になつかれた。

 

 

     §

 

 

 どういうことかというと、俺の絶対催眠で、シャルルのギアスで書き換えられていた記憶を全て思い出させたのである。ギアスだろうがなんだろうが絶対催眠の前には無力よ。

 

「これでお前はシャルル皇帝達から自由になった訳だ。俺としては、部下になって働いてもらいたいと思うが、どうする?」

 

「…………私が、部下に……なったら……貴方は……嬉しい……?」

 

「む、そうだな。嬉しいな。君は有能だから」

 

「じゃあ……私は……貴方に仕えます」

 

 で、なつかれたのはいいが、子犬みたいに俺の後をとことこと付いてくるようになったのである。それを見て俺は、これは真正面からいったらいけるんじゃなかろうか? と思ったのである。

 

 ということでセックスします。今は俺の部屋で向き合って立っています。え? こうなった経緯? そんなのどうでもいいじゃないか。無表情で無言のアーニャに俺が変な汗をかきながら「セ、セ、セックスしませんか?」とどもりながら誘ったなんて事実は無い。無いのだ。無いからな!

 

「アーニャ……」

 

「ルルーシュさま……」

 

 優しくキスをする。セックスを承諾してくれたアーニャを労わるように。そーしーてー、絶対催眠!

 

 俺に触れられた時だけ性感帯の感度が二倍になる!

 

 まさかの禁じ手、二倍増し増しである。だってなぁ、アーニャってどうみても発育不良だろこれ。体が発達していない女の子は性感帯も開発されておらず未開の地なのだ。これぐらいしなきゃろくに感じないどころか、乳首や性器を普通に触っただけで「痛い」と言われかねないのだ。凌辱ならともかく、愛人の関係でそれはしたくないのである。アーニャには絶対催眠のことを知られているので、この催眠についても説明するか。……しかし目でかけた催眠のことを言葉で説明するのってなんか間抜けだよな。発声式にすればいいって? それはそれで恥ずかしい。

 

「アーニャ……触るぞ」

 

「はい……」

 

 俺はアーニャとキスを続けたまま、その未発達な胸に触れた。これをおっぱいと呼んでいいのだろうか?

 

「んちゅ……ちゅっ……んっ!!」

 

 胸に触れるとビクンとした。どうやら二倍はかなり感じるらしい。しかし催眠をかけなおすことはしない。このまま続ける。

 

 も……み、も……み。

 

「は……あ……ん……んっ……ルルーシュさま、楽しい?」

 

 た、楽しくはないかな~? どちらかというと作業感が……うむむ。どうするべきか。と、とりあえず服は脱がせよう。全裸の方が感じるだろうからな。服の上からと直接では格段に差がある。

 

「アーニャ、脱がすぞ」

 

「は……い……あっ……」

 

 脱がした。再び胸に触れる。手のひらに体温の生温かさが伝わる。……一応、ホントに一応だが弾力は感じる。

 

「んっ……」

 

 わずかに身をよじる。よしよし、感じてくれているようだ。おっと、ちゃんと聞いておくか。

 

「アーニャ、痛くはないか?」

 

「痛み……ない。平気……でも、少し……変な感じがする」

 

「痛かったり苦しかったり、辛かったりしたらすぐに言うんだぞ」

 

「はい……んんっ」

 

 未発達な体ではあるが、ちゃんと柔らかさがある。例えるなら……なんだろう、ゴム製のマットみたいな感じかな? 弾力はあるけど平面というかなんというか。未発達な体で軍人ということで、固そうと思っていた。試しに手をお尻にもっていく。

 

 さわさわ、なでなで。

 

 う、うーむ。これは感じるのだろうか? やはり肉厚などとは程遠いその触感に、俺はこれからどうすればいいのかわからなくなった。いやいや、俺とてエロの信徒、まだ責める場所は残っているぞ。太ももの内側を撫でてみる。……なんだろう、やはり何か違う。瑞々しいというよりかは、水の張ってないプールみたいだ。つまりコンクリ。俺は覚悟を決めて最後の砦である股間に手を寄せる。

 

「ふぅっ……!」

 

 脚の付け根にまで手を移動させたら、少し違う反応が返ってきた。これはいけるか……? 俺はアーニャの胸に顔を寄せた。乳首を唇で挟む。

 

「ちゅう……ちゅ……ぺろぺろ」

 

「ふっ……は、あ……ん」

 

「声……上げているな。気持ちいいのか?」

 

「わからない…………でも、いやじゃ、ない」

 

「そうか」

 

 それならよし。俺は脚の付け根を撫でたまま、意識を胸に集中させた。乳首への口づけ。舌も使う。

 

「う……ふぅ……く、ぅ……」

 

 アーニャの肩に力が入る。身を固くしているのだ。なるべく優しく舐めていく。唾液をまぶし、ぬめりをつける。

 

「あ……う、あ、あ……はぁ」

 

 一見俺の責めがある程度効果を上げているように見えるが、今までの女性経験がある俺にはわかった。俺のパンチはさほど効いていない。普通の女性であれば頬や首筋を撫でられているような感じに近い。その程度しか感じてもらえていないだろう。舌で突起をいじくりながら、俺は「どうすべぇか」などと考えていた。

 

「ルルーシュ……さま」

 

「ん? どうした?」

 

「私のことは……いい。ルルーシュさまが、良くなるようにだけ……して」

 

「……………………」

 

 どうやら感じさせようと、アーニャの負担を軽くしてやろうと頑張っていたことが見透かされていたらしい。やはり女性は偉大だ。と同時に男の俺が矮小に見えた。よし! 覚悟を決めよう。俺はいよいよアーニャのその部分に触れた。

 

「んッ……」

 

 ビクン二回目。しかしやはり濡れていない。湿り気が、あ・る・か・なぁ~ってぐらいだ。これはホントに苦労しそうだぞ、と思った。同時に、何故俺はこの子とエッチしようなどと思ったのだろう? という疑問が噴出した。好みの対象外だったのに。とことこ付いてきた姿を可愛いなんて思ったのが運の尽き。余計なものに手を出すんじゃなかったーと後悔が胸をよぎる。い、いや、先ほど覚悟は決めたのだ。ヤる。ヤってやる! 俺はエロ! 恥丘を制覇する男だ!

 

「ん……はぁ……はぁーっ」

 

 お肉をほぐほぐするようにさわる。少しでもほぐれていい肉になってくれよ、と思いながら。よし、最後の手段だ。俺はアーニャをベッドに寝かせると、その股間に顔を埋めた。「ぬれぬなら、ぬらしてやろう、れくいえむ」だ。自動(女性)じゃなく手動(男)で濡らしてやる。俺はそこを舐めた。舌でべろべろと、犬のように舐める。バター犬ルルの誕生だ。陰唇を舐めたら、次は陰核だ。口の中に唾液をたっぷり溜めて……と。溜めた唾液を舌に乗せて豆に降り注がせる。

 

「れろ……ちゅ……ちゅぱ……ちゅううううう!!」

 

 舐めて、吸った。強い吸引。

 

「あ……ふぁっ……んんっ!」

 

 少し反応が変わったか? いやわからん。とにかく責めるのみ! 俺は同様に唾液をたずさえた舌でもって、秘穴に舌を差し入れた。

 

「あッ……あ、……あぁ」

 

 舌で触れた内部は、ほんの少し、本当に少しだけ湿っていた。……う……むむ……んん~~……くはぁ…………よし、いこう。これ以上責めても同じだ。ヤって、しまおう。俺は下半身を露出させると、寝ているアーニャの太ももの下に、両膝を入れた。股間と股間が密着する。

 

「アーニャ、セックス、するぞ。恐らくかなりの痛みを感じるはずだ。少しの間だけ我慢してくれ」

 

「…………は、い」

 

 どこか夢見心地でアーニャは返事をした。いくぞ……俺は自分のモノに手を添えると、アーニャの秘裂に向かって動かした。肉と肉が触れる。ぐっ! やはり固い! 亀頭の先っぽを入れるだけでも至難の技だ。俺はぐいぐいとねじり回しながら、亀頭をねじ込んだ。

 

「……あ……」

 

 よ、よし、カリの部分が一番太いのだから、このまま進めば……って全然進まねぇ! やっぱ濡れていないと抵抗が半端じゃない。強い摩擦を、体の中で一番敏感な部分で感じながら、俺は腰を進めた。うううう。俺は無表情のアーニャだというのに硬く勃起した一物を呪った。お前がもう少し小さければもっと楽なんだよォ! くそっ、無駄に大きく硬くなりやがって!

 

「……ぐ……ぅ」

 

 それでも頑張って腰を進めていると、アーニャが苦悶と思われる声を出した。やはり痛いし苦しいし辛いだけじゃないか。なんてセックスだ。快感がまるで見出せない。これなら手や口でしてもらった方が百倍マシというものだ。

 

「アーニャ、もう少し、だからな」

 

「ぐ……ふ……は…………い……」

 

 心なしかレスポンスも微妙に遅い気がする。そして……。俺はそこに行きついた。処女膜だ。既に何人かの処女と経験があるのでわかった。これを破りさえすれば……! 俺はぐぐっと力を込めて体全体を前にもっていった。

 

「あ……あ……あ」

 

 ぶ……ち、ぶちぃ。

 

 ゆっくりと、本当にゆっくりと時間をかけてアーニャの処女膜は破られた。アーニャはと見ると、口元に手指を軽く折り曲げた拳を置いて耐えていた。痛いのだろう。だがまだ終わりではない。誰だよセックスは男が射精したら終わりなんてルールを作った奴は。最初なら処女膜が破れたとこで終わってもいいだろうがよ。俺は半ば錯乱した頭でそんなことを考えていた。

 

「アー、ニャ。すまんが少しだけ動くぞ。後少しだけ耐えてくれ」

 

 アーニャの股間からは鮮血が垂れている。

 

「ぶ……う……はい」

 

 俺はゆっくりとモノを引き抜き、引いた分は押し込めるという作業を繰り返した。何でもいい、早く終わってくれ――頭の中でそんな声が聞こえる。決めた、俺はもう決めたぞ。今後二度と軽はずみなエッチはしない。しないったらしない!

 

「う……く……ふぅ……ふっ」

 

「……んん……は……く」

 

 それはもはやセックスとも呼べないセックスだった。俺はとにかく肉棒に刺激を与え、早く出てくれることを願った。

 

「アーニャ……ん……チュ」

 

「ちゅ……ルルーシュ……さま」

 

 ようやっとゴールが見えてきた。頑張れ俺、ラストスパート、頂きに向けてひた走る。

 

「アーニャ。アーニャッ!」

 

 腰を叩きつける。もうアーニャの痛みなど気にしていられなかった。早くこの苦しい作業を終わらせたい。

 

「うっ……くっ……で、出るぞ、アーニャぁぁぁあ!」

 

 ドクッ、ドクッ!

 

 搾り出されるように出た精液がアーニャの最奥を叩く。やった。終わったんだ……。そうして長かった(俺にとっては異様に長く感じられた)時間が終わった。

 

「あ……携帯」

 

「?」

 

 何のことかと思ったらいつもの写真撮影だった。服を脱がしたので携帯が手元に無かったのだ。俺はアーニャに、こういう時の写真は撮っちゃ駄目だぞ、と教えた。「りゅうしゅつ」とかしたら、どこぞの芸能人のようになっちゃうからな。

 

 そうして、俺とアーニャのセックスは終わったのだった。え? ピロートーク? んなもんねーよ。一昨日来やがれ。

 

 

     §

 

 

 さて、ついでだからもう一つ語っておこう。語るというか懺悔というか。中華連邦に行った時の話だ。天子様のことである。彼女も女性だ。エロの探求者としてはこういうロリというかペドにも手を出すのが筋というものではないか? というか中華連邦に来られる機会はそうそうないのだ。ヤれる時にヤっておかねば、という使命感が急に湧いてきた。なのでレイプすることにしました。え? 恋人のような甘々セックス? 寝言を言っちゃいけないよ。そんなこと無理に決まっているじゃないですかー。

 

 実は、催眠で星刻(シンクー)に成り代わることも考えた。催眠で「俺を星刻と認識せよ!」とかければ、俺の姿が星刻に見えるはずだ。だが考えただけでやめた。何故ならさ……天子様ってセックスの知識とか絶対全然無いだろ! 星刻に成り代わるというのは、星刻に成り代わったら天子とセックスできるという前提があっての話だ。星刻になっても「何? 何なのこれ? どうしてこんなことするの星刻!? やめてよ星刻!」とか言われたら結局俺でヤるのと大差ないじゃん。と思って辞めたのだ。だから俺がヤる。俺でヤるのだ。

 

 え? 絶対催眠で好感度を最高にすればいいじゃないかって? だから、セックスの知識がない人間にそれをやってもあまり意味ないんだよ。どう考えても、中華連邦のトップである天子とセックスするなら、護衛やらを眠らせて短時間で行う必要がある。その短時間でセックスの知識を教えながらするの? なんつう高難易度のミッションだよそれ。

 

 パーティー会場で天子様が席を外した時、トイレに向かう彼女を追いかけた。……まあ当然SPが周囲を守っていますが、絶対催眠を持つ俺には無意味! えすぴー は ねむってしまった! さーてやりますかね。トイレの個室から出てくるところを狙って、

 

「首から下の体を自分の意思で動かせなくなる。大声を出せなくなる」

 

 はい催眠完了。天子は女子トイレに来た仮面の人物にビクッとして、その次に動きを止めた。催眠にかかったのだ。

 

「な、なに、あなた、どうして」

 

 俺は天子に考える暇を与えまいと、その矮躯を抱え上げ個室に逆戻りした。洋式便器だ。蓋は閉まっている。俺は天子の上体をうつぶせにして蓋に乗せると、下半身の服を捲り上げた。んーとこれどうなってんの? まあ、ヤれるならなんでもいいか。

 

「なに? なんなの? どうしてからだが。あ、いや、はなして」

 

 天子は抵抗しようとするが、首から上の顔、目、鼻、口ぐらいしか動かせない状況ではどうもできまい。俺は素早く天子の股間を割り開くと、ショーツを毟り取った。そして懐からある道具を取り出す。ローションだ。こんな小さい子とヤろうというのだ、これぐらいの備えはまあ当然である。俺は手に取ったそれを天子のアソコに塗りたくった。

 

「ひっ! いやぁ。つめたい」

 

 俺は自分の服のファスナーを下ろすと、既に勃起しているモノにも丹念に塗っていく。よし、準備完了。俺はモノに右手(手袋してんだぜ。後で洗わなきゃ)を添えると、その小さな小さな割れ目に挿入した。

 

「ひぃぃっっ!!」

 

 ぐ、やっぱローションあってもきついな。もともとの穴や膣が小さいのだ。俺の肉棒は普通サイズだと思うが、それではやっぱり大きいのだろう。中々入らない。

 

「ぃゃだぁっ! たすけて! たすけてしんくー! しんくー!!」

 

 他の男の名を呼んでいる女を犯すというのは……あれだな。妙に興奮するものがあるな。スザクの名前を呼びながら貫かれたユフィを思い出した。まあ今は思い出より目の前の女体だ。つか女体と言っていいのだろうか? この子を。そんなことを考えながらも腰を進める。天子は既にすすり泣いている。

 

 ず、ず、ぬぬ、ぬぬぬ、ぶちぃ!!

 

 ちょっとつっかえているかな? と思いながらぐっ、ぐっと、段階的に入れていっていたら、ある一点を超えた時につっかえ棒がとれたみたいに急に潜り込んでしまった。その時に処女膜も破れたっぽいな。

 

「ぎ……あ……い……は……」

 

 強姦された天子は声にならない声をあげた。ふふふ。この国で最も大切に扱われるべき女児を犯してやった。俺の胸にはスカッとした爽快感がこみ上げてきた。やってやったぜ。星刻、お前が大切に想う人は、俺の体の下で破瓜の血を流して泣いているぞ。俺はゆっくりと腰を動かし始めた。

 

「ぎっぃぃぃいっ!!!」

 

 天子が普通の声量で叫び声を上げている。おっと、他にトイレに来る人間がいたらやっかいだ。さっさと終わらせないとな。俺はそんな「親が来る前にオナニー終わらせなきゃ」とでもいうようなかるーい思考で天子をレイプし、その体を痛め続けた。

 

「くは、ああああかぁああぁっぁ!!」

 

 いやーそれにしてもすさまじい声だ。………………うむ、腰に快感が溜まってきたな。確かに小さく狭い穴だが、逆に言えば締めつけがすさまじい穴とも言える。ローションのヌルヌルもいい感じだ。さて、それではこのお赤飯もまだっぽい幼子に思いっきり出してやろう。俺は腰と尻に入れていた力を抜いて開放した。

 

 どぴゅっ、どぴゅっ!!

 

「い、ぎぃぐううぅぅぅうっ!!」

 

 出た。精液が未熟なオマンコにどぴゅどぴゅ出た。あー爽快。凄くスッキリした。さて、急いで後始末をするかね。俺はトイレットペーパーを使って色んな液体を全部拭くと、トイレに流した。いまだに痛みを訴える天子(気絶した方が楽だろうに)には二つの催眠をかける。

 

 股間の痛みを一週間感じなくなれ!

 

 トイレに入ってから今までのことは全て忘れろ!

 

 これでよし。一週間もあれば傷は塞がり痛みも無くなるか、ほとんど感じないレベルになるだろう。その間痛みを感じなければレイプを想起することもない。俺はトイレの外に出ると、寝ているSP達に十秒後に目を覚ませと催眠をかけ、素早くその場を去りパーティー会場へと戻るのだった。

 

 そういえば、セックスしてその記憶を無くすのは初めてやったな。まあ黒の騎士団リーダーのゼロが中華連邦の天子をレイプしたなんて、スキャンダルなんてもんじゃないから記憶を消すのはやむをえないんだけどさ。しかしそれにしても、やっぱ駄目だな。俺は愛情のないセックスとか相手の体を使ったオナニーのような一方的なレイプは好かん。今回は機会を逃したらできない相手だからヤったが、今後は自重するとしよう。

 




 いやーアーニャは強敵でしたねぇ。それはさておき天子です。こんな小さい子を犯す文章を書くとは。自分はなんて変態なんだろうと思いました。やっぱり愛のないセックスはいかんね。レイプだろうと、その相手のことを好きでやるレイプと、好きじゃなくて誰でもいいからやるレイプでは違うよ。やっぱ愛だよ。愛。

 あ、それと、最初に書き上げた全39話の中には今回の話は含まれていませんでした。感想のリクエストで急遽書き上げたものです。つまり、私の想定する主人公君は、アーニャにも天子にも手が出せる状況であっても手を出さない人物だということです。ホントはこんなことする奴じゃないんですよ、彼は。(何の言い訳だ)


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STAGE 23 皇帝 ルルーシュ

 一応の最終話です。この話の後に外伝が二つあります。


 皇帝となったルルーシュの行動は早かった。自分以外の皇族・貴族を排斥すると、独裁者として振る舞った。そんな彼に不満をもつ者は多い。特に既得権益を守ろうとする貴族ほど始末に負えないものはない。

 

「さて、改めてご挨拶をしよう。私の名はルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだ。先日神聖ブリタニア帝国第99代皇帝に就任した。そして今、こうやって政見放送で皆に呼び掛けるのはこれからの国策だ」

 

 そしてルルーシュは語った。自分の構想を。この世界に向けての放送では、エリアの解放が知らされた時、特に大きな騒ぎとなった。

 

「……そして、現在植民地としているエリアの解放を行う。とは言えエリアから総督や軍などを完全に引き上げてしまっては、その場所にあった国家の復権が遅れてしまうだろうから、しばらくは政治家も軍も駐留させるつもりだ。政治家は解放されたエリアで新国家樹立の作業を行わせる。軍には主に治安維持を担ってもらう」

 

 エリアの解放、それはブリタニアが巨大国家としての状態を自ら破棄することを意味していた。

 

 

     §

 

 

「皇帝陛下、その力一度研究させてくれませんかね~ぇ☆」

 

 ロイドは変わらないな。俺は王宮にやってきた。催眠のかかっていない者に絶対催眠をかけたところだった。

 皇帝となる準備をする際、咲世子とC.C.、ロイドとセシル、ジェレミアと催眠状態のスザクはブリタニアに連れてきた。

 

「しかしこうも人望がないと気が滅入るな。反乱する貴族が後をたたん」

 

 ランスロット・アルビオンも運び込んでいる。……本当はカレンと紅蓮に来て欲しかったが、黒の騎士団のエースがブリタニアにいてはおかしいのでそうした。その点ランスロットはブリタニア製だ。スザクの乗機である機体以外にも作成していた、ということにすれば、新皇帝になった俺の傍にランスロットがあってもさほど不思議じゃない。まあパイロットは黒の騎士団に投降したスザクなんだけどね。バレたら大変だからバラさないけど。

 

 そしてナイトオブラウンズ(前皇帝シャルルの直属騎士達)が反乱を起こした。ちょうどいいので世界に映像を配信して戦闘を行う。戦うのは催眠状態になったスザクとランスロット・アルビオンだ。エナジーウィングを持つ第九世代型ナイトメア・フレームだ。

 

 ……すげぇなぁ。ほとんどのラウンズが一撃で沈んでいる。と、ナイトオブワンが出てきた。最強の騎士ビスマルク、未来視のギアスを持つ彼にはスザクをもってしても苦戦するか。しかし……。

 

 バキィン!!

 

 剣を真っ二つにしてビスマルクは敗れた。160kmのストレートがピッチャーからど真ん中に投げられると知っていても打てるバッターは少ない。それと同じだ。未来が見えていようと機体性能でビスマルクが反応できないスピードで攻撃すれば撃破できる。これでラウンズは全員始末した。ジノもビスマルクも死んだ。

 

「これで私が名実ともにブリタニアの支配者とおわかりいただけたと思う」

 

 世界に向けて新皇帝の武力を誇る。この後も局地戦ではスザクを活用するつもりだ。目の前で仕える皇女ユフィの貞操を奪われた彼だが、催眠状態にあっては大人しいものだ。身体能力は最高レベルで発揮するように催眠をかけてあるからなおさら強い。

 

 

     §

 

 

 その後の数年間を語ろう。俺が考案した通り、ブリタニアは共和国になった。俺は神聖ブリタニア帝国最後の皇帝になった。建国したブリタニア共和国で臨時代表を務め上げた俺は、選ばれた議員達にその後を明け渡した。ブリタニアは新しい国となり、全てのエリアも解放された。

 厄介だったのが、エリアを解放するなら植民地支配していた賠償をしろと言う復興国をかわすことだった。しかし俺はそれに対して、前皇帝の所業であることを強調し、またそれは「神聖ブリタニア帝国」がやったことであり、新しく建国された「ブリタニア共和国」は関係無いと突っぱねた。だってなぁ、賠償なんて言ったらブリタニアが滅んじまうよ。ブリタニアが潰れたら待っているのは世界を巻き込んだ大きな戦争だ。だから俺は、それだけは認めることができなかった。

黒の騎士団だが、幹部メンバーは俺のことを知っているので、俺が自分の望み通りシャルルを暗殺し、ブリタニアを継いだことへの疑念などはなかった。ただ、黒の騎士団からブリタニアへ活動拠点を移したことはブツブツと文句を言われたが。だけどもう黒の騎士団と合衆国日本にゼロは必要ない。そう思いゼロの仮面をとったことにより、俺は黒の騎士団とも段々関わらなくなっていった。仮面の人物、ゼロについてはしばらく代役を立てていたが、ある時点で、合衆国日本が軌道に乗ったところで引退を宣言させるのがいいだろう。しばらくの間は扇などとも連絡をとって合衆国日本の政策などについて指示を出したが、時間が経つにつれ、合衆国日本は独立した一つの国になっていった。

 

 

 さて、それでは俺のモノ(女性達)について語ろうか。アッシュフォード学園の友達と会う機会があったので、ミレイと会ったが、既にTVリポーターになっていた。俺は勇気を出して「皇帝夫人になるつもりはないですか?」とプロポーズしたが、自由がいいと言って振られてしまった。

 

 咲世子はブリタニアが共和国になった後も俺に付き従ってくれたが、メイドという身分のままでいた。彼女には彼女のメイド道があるのだろう。

 

 ヴィレッタは皇帝になる前、合衆国日本で活動していた時に子供が生まれていた。その時にはもう俺本来の素性である皇子という身分を明かしていたが、愛人という枠を出ることはなかった。軍に居た頃の上昇志向が強い彼女なら、皇帝夫人という身分を欲しがる人間だったはずだが、今は愛人という関係で満足しているということなのだろう。

 

 カレンとも結局恋人以上になることはなかった。黒の騎士団のエースで、日本国籍を選んだ彼女は、ブリタニアの皇子にして皇帝となった俺と添い遂げてはくれなかった。彼女との甘い恋人としての日々は今も俺の胸に残っている。

 

 凪沙もヴィレッタ同様子供を出産。しかし俺の手は借りないと言われた。養育費だけ受け取り一人でレイプされた末の子供を育てることを選んだ。

 

 ラクシャータ? 彼女を縛ることなんて誰にも出来ないよ。彼女はその後も研究者としてあり続けた。

 

 ニーナはイレヴンの子供を身ごもったことで精神の均衡を壊していた。絶対催眠で治療しても良かったが、彼女に自意識があるとフレイヤを作られてしまうからな。精神病院に入れた。

 

 そして、ユフィとコーネリアだ。彼女達も性奴隷としての日々で妊娠し、子供を出産していた。身ごもったことがわかった後で俺は素顔を晒した。二人とも異母弟に犯されて妊娠したことに大きなショックを受けていた。だが今は俺がヨーロッパの片隅に用意した家で二人仲良く子供と共に暮らしている。ブリタニア国内や日本であれば有名な彼女らだが、ヨーロッパでは、数年前に死亡したはずの外国の皇女なんて顔が知られていないだろうから、その後もそれなりに暮らしていけるだろう。

 

 セシル? 彼女とは一夜限りの関係で記憶も残っていないよ。

 

 アーニャ、彼女は俺に付き従う部下でいてくれたが、結局関係をもったのはあの夜だけだった。

 

 天子は今も中華連邦で大事にされていることだろう。

 

 ここまで話した愛人や恋人達とはたまに会うことがある。そんな時は必ずセックスする。離れていようと彼女達が俺の恋人・愛人・セフレ・性奴隷であることに代わりはないのだから。もちろん中出しセックスで、隙あらば妊娠させようとしているがね。

 

 ナナリー。彼女は今別の名前で幸せに暮らしている。アッシュフォード家に養育費を返す為、連絡をとったところ、最近恋人ができて幸せらしい。義理の両親や義理の弟との関係も良好で、良くしてもらっているとのことだ。良かったなぁ。

 

 

 そして、C.C.は……。

 

 

 

「はぁっ、はぁっ……ふぅ。全く、女の尻穴を犯して精液を注ぎ込むなぞ変態なんてもんじゃないぞ」

 

「いいじゃないか。せっかく不老不死の肉体でなくなって、アナルセックスできるようになったんだから」

 

「……はぁ。全くお前という奴は……」

 

 俺はベッドでC.C.と共に寝転んでいた。彼女は俺の傍に居る唯一の愛人だ。今は共和国も軌道に乗ったので、俺はそれまでに稼いだ金で愛人のC.C.と同棲し優雅に暮らしていた。既に俺達の間には子供が生まれている。子供を産んだのに全くスタイルに変化が見られない。あれー? 不老不死じゃなくなったはずだが?

 

 俺は転生した。その後の人生は、女とエロいことをする為に生きてきたと言っても過言ではない。そして俺は全ての勝負に勝った。今はやりきった気持ちで一杯だ。

 

「あ、C.C.俺また……」

 

「またか、まったく……」

 

 ぶつぶつと文句を漏らすC.C.。しかし黙って俺に体を預けてくれる。俺はその感触に幸せを感じるのだった。

 




 これにてコードギアスでエロSSは一応終了です。外伝がありますが。

 書き始めた時はシャーリーにプロポーズして彼女が答えを返す瞬間に物語を終わらせようと思っていたのですが、実際に書いてみるとこんな感じになりました。私と主人公の彼がそれほど彼女のことはタイプじゃないということもありますが、凄惨な凌辱を行った彼にとって、リヴァルとシャーリーはずっと友達でいたい相手だったのでしょう。皇帝となった後二人と会うシーンも構想にありましたがカットしました。

 原作がC.C.エンドとも言うべき状態で、カレンは脇役になっていしまったのが悔しかった私(カレンが一番好き。エロ対象としてはコーネリアがNo.1だけど)。なのでカレンを恋人にしようと思っていたはずなのに、確かに恋人にはなったけど、最後まで転生ルルーシュに寄り添ったのは原作通りC.C.になってしまいました。……どうしてこうなった!!


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ANOTHER STAGE 枢木スザク に 命じる

 外伝その一。


 さて、少しだけ余録を語ろう。俺の親友にして催眠相手にして部下となったあの男のことだ。

 

 

     §

 

 

「あぁぁぁん! いいっ、凄くいいですっ! ゼロのおちんぽっ!」

 

「…………ゆ、ふぃ…………」

 

 俺が今見せているのはユフィとの腹ボテセックスの様子だ。そろそろ腹の大きさが目立ってきたな頃の映像か……。ゼロの正体について、異母弟のルルーシュだということをバラす前か。スザクにはユフィの処女喪失から堕ちていくまでの映像をリピートで見せ続けている。心を折る為だ。

 既にブリタニア内部の反抗勢力は全て鎮圧し終えた。スザクの役目もこれで終わりだ。

 

「ゼロ……もうやめてくれ……」

 

「さて、我が宿敵枢木スザクよ。これからの話をしようか。私が特殊な催眠術の使い手だということはもう知っているだろう?」

 

 俺はスザクの哀願を切って捨てると、自分の話を優先した。

 

「…………」

 

「その力をもって、私は君にこう命じるつもりだ。今から九年前の終戦直後まで、精神を戻せ。九年間の記憶を消去しろ、とな」

 

「――!!」

 

「フフフ、君のしたことは全て無駄だった。ブリタニアを内部から改革するつもりが、日本で新たに生まれた抵抗勢力によって、新たな日本が建国されてしまったのだから」

 

 一応TVとかも見せているので情勢はわかっているはずだ。

 

「その君の無駄な努力に免じてこれまでの記憶を全部消去させ、あの夏の日、終戦直後の子供時代まで記憶を戻させる。そして野に放つつもりだ。せいぜい『終戦したと思ったらいつの間にかブリタニアを撤退させて新日本が樹立されていた』という混乱と消えた記憶による消失感を抱いて、子供の精神をもって日本で暮らすがいいさ」

 

 これが俺の計画にあったスザクの処遇。彼には道化師(ピエロ)が良く似合う。

 

「ふ、ふざ、ふざけるな! そんなこと! 認められるか!」

 

「フフフ、だがこうして騎士になり恋仲になった女性の最低な姿も忘れることができるのだぞ? 嬉しいのではないかな?」

 

 これ以上ないほどに身勝手なことを言う俺。

 

「それでも! それでも全てをなかったことになんてできるか! そんなのもう死ぬより酷いことじゃないか!」

 

 ああ、だからね。

 

「こう言っているんだよ。『死ぬよりも辛い目に遭わせてやる』と」

 

「ふざけるなああああ!!」

 

 あ-、なんか見たことあると思ったら、これあれだわ。原作のブラックリベリオンが失敗し皇帝シャルルに記憶操作のギアスをかけられたルルーシュに似ているんだ。人間の尊厳を奪うところとかそっくり。

 

「ククク……それではお待ちかね、催眠暗示の時間だ。覚悟はいいか?」

 

 しかし俺はスザクの願いや頼み、希望なんて叶えてやるつもりはない。せいぜい地獄で這い回っていろ。俺の敵!

 

「枢木スザクに命じる――!!」

 

「やぁめろおおおおおおおおおお!!!!」

 

 ――そして、枢木スザクは死んだ。精神を子供に戻され、ある意味では死亡したのだ。絶対催眠による催眠暗示。覆す術はない。彼はこれから先、一生、消えた九年間の記憶に苛まれながら生きるのだ。新しく建国された合衆国日本で……。

 



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ANOTHER STAGE 妊娠 と 出産

 外伝その二。
 この話は悩みました。内容ではなく、何話と何話の間に挟めばいいのか、ということで。結局最後になりましたが。




 合衆国日本にいた頃。

 

「んっ……はっ……」

 

 俺はいつも通り腰を動かしていた。

 

「はっはっ、ルルーシュ。こ、子供の前では……」

 

「いいじゃないかヴィレッタ。見せつけてやれば」

 

 はい、ただいまヴィレッタと赤ん坊の前でセックスしています。……いい身分だなぁ、俺。ヴィレッタの子供には関心があります。何故ならこの世界で最初に産まれた俺の子供だからだ。

 

「で、でもぉ」

 

「気になるならこっちに集中して早く終わらせた方がいいんじゃないか?」

 

「あっ、うっ、ルルーシュっ。お前は……」

 

 子供は可愛い女の子だ。一番最初に産まれる子供は男の子だと思っていた。予想外に女の子が産まれてびっくり。ただそれだけに可愛いです。ヴィレッタも初めてもった自分の子供に、予想以上に愛情が生まれたようだ。

 

「あぁっ、イク、イクぞヴィレッタ。二人目の子供を妊娠させてやるからな」

 

「ああっ、そんなぁ」

 

 ……しかしホントにいい身分である。

 

 

     §

 

 

「……貴様か」

 

「今日もやってきたぞ。これ、差し入れだ」

 

 今日はヴィレッタと同じく俺の子供を妊娠した凪沙の元へ来ました。彼女の妊娠は黒の騎士団でも話題になった。そりゃ隠すのは無理だからな。だが彼女は頑なに相手の男について喋らなかった。そりゃそうだ。俺が催眠で封じてあるのだから。

 

「…………」

 

 差し入れの食料などを受け取る凪沙。彼女が今の精神状態になるまで、やはり数ヶ月かかった。最初に妊娠しているとわかった時は、大げさじゃなくて自殺でもしそうな精神状態になったからな。自殺も絶対催眠で禁止しておいて良かった。その後、立ち直った彼女は、俺からもらえるものは何でももらうという風になった。俺が妊娠させたのだから、対価を受け取るのは当然と考えたらしい。

 

 今は騎士団を休み、産まれてくる子供に対して準備をしています。

 

「……あまり私のところへは来るな。みなに知られる」

 

「リーダーとして団員を気遣っているだけと言うさ。言いたい奴には言わせておけばいい……ああ、そうか。俺が相手だと藤堂にバレるのが嫌なのか」

 

「あの人のことは言うな……もう、諦めたのだ」

 

 そう、彼女は想い人であった藤堂についても、この数ヶ月ずっと悩んでいた。色々気苦労の絶えない妊婦さんである。

 

「それならいいが……子供が産まれたらまたセックスしてやるからな」

 

「……………………」

 

 睨まれた。彼女はヴィレッタと違って完全に堕ちていないのだ。そこが魅力でもある。俺を睨みつけながらマンコでチンポを咥え込む凪沙……ああ興奮する。

 

「凪沙、興奮してきた。口でしてくれ」

 

「……きさまという奴は」

 

 彼女は呆れと諦めと敵対心が混じった視線をこちらに向けてくる。……だからそういう目をするなよ。余計に興奮するじゃないか。

 

 

     §

 

 

「あ、ルルーシュ」

 

「……!!」

 

「陣中見舞いだ。元気にしていたか? ユフィ、コーネリア」

 

 今度はあのままの住居に住まわせている二人を見舞いにきた。既にゼロ=ルルーシュだとはバラした後だ。当時の二人の反応、ショックはすさまじかった。異母弟とセックスしてしまった。孕まされてしまったというショックと、あれだけ酷い行為をしたゼロが、自分達が知るルルーシュだったという衝撃が合わさって二人を襲ったのだ。その衝撃は凪沙を遥かにしのぐものだった。

 

「……しかし、だいぶ落ち着いてきたようだな。特にユフィ」

 

「…………もうすんだことはどうしようもありませんから。私はただこの神様からの贈り物をちゃんと産み落とすことだけを考えていたいのです」

 

 ユフィはホント菩薩だな。あれだけの行為をした俺すら許している。……ニーナとスザクのことはまた別問題だが。そしていまだに俺を許していないのが

 

「…………私は落ち着いてなどいない。ただいつまでもお前と反目しているとユフィがうるさいから……」

 

 この人はどこまでいってもユフィ基準のようです。俺も堕胎したいという彼女を説得する時には、ユフィの力を存分に借りたからな。

 

「二人の子供が産まれる時が今から楽しみだよ。その頃には俺が起こした行動でブリタニアに大きな変化が訪れているはずだ。……残念だが二人は日本にもブリタニアにも置いておけない。二人は公式には日本独立の日にゼロによって公開処刑され、死亡した扱いになっているのだからね。いずれはヨーロッパ辺りにでも家を建てて、そこで暮らしてもらうことになるだろうな」

 

 日本でもブリタニアでも二人の顔は知れ渡りすぎている。死亡扱いになった二人が穏やかに暮らすには、それ以外の国へ移住するしかないのだろう。だが……そうだな。二人がどうしてもと希望するのであれば、数十年後にでもブリタニアに戻ることは可能だろう。

 

「何でもいいです。生きてさえいけるのなら」

 

「…………ユフィと一緒にいられるなら、どこへでも行くさ」

 

 二人と俺の子供か……どんな子供が産まれるのか、今から楽しみだな。

 

 

     §

 

 

「産まれたぞ! C.C.! 俺達の子供だ」

 

 俺は産まれたばかりの赤子を抱いて、ベッドに寝ているC.C.の所にきていた。

 

「ああ……その、赤ん坊が」

 

「ああ。俺達の子供だ!」

 

 俺は柄にもなく興奮していた。あのC.C.と俺の子供なのだ。興奮しない方がおかしい。

 

「これで……私も母親か。長年生きた私にこんな授かり物ができるとはな」

 

「はははっ。お前にとっても初めての経験だもんな。おっといけない。まだ安静にしてなきゃいけないんだったな。まあお前はゆっくり休んでいてくれ。俺は既に何人もの子供を産み育てた歴戦のパパだ。安心してくれ」

 

「……はぁ。そんなことを誇るんじゃない」

 

「嬉しいんだよ。C.C.。嬉しいんだ。お前との子供がもてて」

 

「………………そうだな。私も嬉しいよ。ルルーシュ」

 

 そう言って、C.C.は笑った。それは本当に嬉しそうな、喜びの顔だった。




 これにてコードギアスでエロSSは完全に終了です。今までお付き合い頂きありがとうございました。しかし明日からまた別のエロSSを投稿するつもりです。全44話の長編なので、また一月以上かかりますが、日曜日も含めた毎日投稿をするつもりです。


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