ビルド&プリキュア 〜俺と私が創る未来〜   作:萊轟@前サルン

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73.もう一つの物語を求める者

 いきなり告白された戦兎はこの展開を予想はしていたものの目を見開き、えっ…というような感じで驚く。

 

「俺が…好き…?いやいやいや、俺とあなたは出会って間もないんだぞ!?出会って間もない人間に好きなんて言っちゃダメだぞ!」

 

「で、でも…戦兎はさっき私とひかるを助けてくれた…あの時に私の胸がギュッと締め付けられたルン!!」

 

「………ここ、病院だから心電図とってもらったらどうだ?」

 

「シンデンズ?よく分からないけど、結局、告白はOKかダメかどっちルン?」

 

「ダメだ。第一、俺にはみらいがいる!」

 

「……戦兎にはカノジョがいる…か。でも、私は諦めないルン!!戦兎、これで(私のあなたに対する恋が)終わったと思うなよ〜!……あれ、このセリフどこかの某アニメで言ったセリフに似てる気が…いや、気のせいルン!……ってひかる!!今回は帰るルン!」

 

 ララは去り際に某アニメの某キャラを彷彿させる言葉を言いながら、ひかると共に駆け足で自分の家へと帰っていった。

 

「…………変な子だな。ってかことは、その木の陰にいるんだろ?そろそろ出てこい」

 

「えっ、なんでここに私がいるって分かったの!?」

 

「万丈が何かと戦う時には必ずお前がいるからな」

 

「あはは…戦兎は随分と細かい所まで見てるんだね…」

 

「とりあえず、俺たちは帰って椎名龍一の戦闘データを基にダークビルドに対抗する力の研究をするぞ」

 

「分かったよ」

 

 戦兎はことはにそう言い、ことはと共に朝日奈家へと帰っていくのだった。一方、1人残された万丈は土産の一つも無いままリコの病室へ戻ろうとしていたが、ふと自分のポケットに手を入れると何かが入っていた。白い紙一枚とイチゴ味のスタードーナツ2個だった。白い紙には"リコに渡すんだろ?持っていけよ"と書かれていた。紙の最後には戦兎と書かれていてこのメッセージを書いた主が戦兎である事が分かった。

 

「あいつ…もしもの時の為に予備を買っていてくれたのか…!有り難く貰うぜ、戦兎!」

 

 万丈は二つのイチゴ味のスタードーナツの入った紙袋を持ってリコの病室へと向かうのだった…

 

 

 その頃、みらいは家への帰り道を歩いていた。…だがどこかおかしい。みらいが帰り道を歩いている途中、たまにサブリミナル効果の様に嫉妬や憎悪、不信という文字があちこちに浮かぶ景色が見えた。

 

「何…これ…?」

 

 みらいは初めて見る"不安を煽る様な景色"に怯えていた。そんなみらいの元に1人の女の子が現れる。

 

「お……いや、みらいちゃん、戦兎くんを信じて!彼はあなたを絶対に裏切らない!」

 

「あなたは…?」

 

「ただの助言者ですよ!それではまたどこかで」

 

 女の子はみらいを勇気づけた後、どこかへと姿を消していった。女の子に勇気づけられたみらいの目の前にはもう何も不安なものはなかった。

 

「急に何かから解放感された感じ…!あの子は一体…?」

 

 みらいは自分の前に現れた女の子に既視感や不思議さを覚える。そして遭遇して一つだけ感じたのが"女の子は自分の人間関係でも身近な方に部類される存在"ということ。なぜかは分からないがみらいは女の子を自分の身近な存在だと感じるのだった。

 

 

 一方、朝日奈家に着き地下の研究部屋に入った戦兎はふとある事について考えだす。

 

「なぁ、ことは。何でこの世界には複数の仮面ライダーやプリキュアがいるんだと思う?」

 

「それは戦兎がこの世界をクロスワールドに創り変えたからなのでは?」

 

「そうだけど……普通、それぞれの物語の設定を持つライダーやプリキュア達が来ると世界は成り立たない。なのにこの世界は何故か成り立っている…」

 

「……という事はこの世界では何が起きてもおかしくないって事?」

 

「そうだ。あと、厄介な事も起きかねない」

 

「厄介な事?」

 

「"物語の設定の融合"だよ。例えば、ゼロワンのアークの力をビルドである俺が使うとする…そうすれば何が起きてもおかしくないこの世界では俺はアークビルドになる。だが、同時にビルドの設定とアークの設定が交わり、確立していた設定が消え、めちゃくちゃな設定が生まれる…一度設定が交わってしまえば最後、この世界をまた何もが交わらないような元の世界に戻したい時に戻せなくなってしまう。そう、設定があるから…」

 

「椎名龍一……」

 

「…まぁこれはまだ仮の話だ。真相は事が実際に起きてからじゃなきゃ分からない」

 

 戦兎はそう言いながら研究室の車輪付きの椅子に座り、車輪付きの椅子を机に寄せて研究を始めるのだった…

 

 

 

 それと同時刻、某社長室では全身白色の服を着た男がグレードアップしたビルドドライバーとさらに禍々しさを増したクローズドラゴンをまだ目を覚ましていない椎名龍一の近くのテーブルに置いた。それと共にダークビルドがやって来て新たなアイテムを手に取り、それをじっくり見ながらこう言う。

 

「多くの龍の力とダーククローズの持つ"漆黒"を集めて造られたヒュドラドラゴン……さぁ、思う存分暴れるが良い…全ては我が望む物語の為に!」

 

 

 

 

to be continued........

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