姫の護衛は地底人《ケガレビト》 真・女神転生オタクくんサマナー外伝 作:気力♪
各地のメダマノオヤジを介して得た情報を統合、整理していく。
現状最も深部に入っているのはゴドーのグループ。音楽狂いを戦力にするため宗教家への拷問の副作用を用いて聖歌隊を作り、その統括のために女神アナーヒターを送り出した。地形を利用して邪魔を排除できれば上々だっだが、この流れでは順当に敗北するだろう。ゴドー、琴葉リオの2名に加え、サマナー兼バスターのツギハギ男に仮面の電撃使い、それとバックアップのガラクタがいた。
このグループの回避対策は、おおよそ『会心の眼力』とMARK状態だろう。ツギハギ男の手持ちの中には『会心の眼力』『メギド』を習得した『地霊トラルテクトリ』がいた。メダマノオヤジによる視点がなければ情報の把握率が低くなり、結果回避状態は解除される筈だとの甘い願望からだろう。特段対策はしなくていい。正面戦闘でも9割五分で仕留められる程度だ。
通常異界との接触地点より侵入したグループは2つ。アプリ使い5人と聖華学園の剣客、それとサマナーが1匹のグループだ。現在セイテンタイセイがゴジョウオンとなり対応しているが、そう遠くないうちに抜かれるだろう。シャドウ融合体はその出力こそ大きいが、複数思念を統合した結果として意思決定速度が個人で完結していた時よりもいくらか遅くなる。全思念を支配し導く先導者がいれば話は別だろうが、セイテンタイセイにそれほどの精神強度はない。他4体は自我を薄くしているものの、個体として完結するために最低限の機能は残している。
ゴジョウオン自体がセイテンタイセイ共を生み出すための中継点としてデザインした存在である以上、敗北は必至だ。
とはいえ、このグループには深層に向かう道を見つけることはできない。戦力は十分だとしても、異界を踏破するためのツールが十分でないためだ。その上、このグループには回避対策がまるでない。
AIにやらせた奴の人格プロファイリング結果を信用するならば、奇策の類で対処するつもりだろう。別段考慮する必要はない。
接触地点より侵入したもう一つのグループ。先行して侵入し斥候をしていたが、実のところは暗殺グループだろう。そういう動きだ、と勘で済ませていい気はするが、一応の根拠はマッピング速度が早すぎることだ。
斥候ならば隠し道を警戒して接近する筈のポイントを目視によるマッピングで済ませてしまっている。後続にバックアタックの可能性を残す、斥候としては下の下の動きである。
この練度の奴がそんな初歩的なヘマをする訳がない。故に、そういう動きをする理由があるのだろう。その理由を俺の本体の暗殺とすると座りがいい。
そのグループはだったの2匹。1匹はぺルソナやシャドウといった精神存在に由来した影響を非常に受けやすい体質を持つ脱走忍者。装備を整えた所で奴の限界は高が知れているので特段気にする必要はない。肉体が貴重なサンプルになりそうなのである程度慎重に扱っていたが、この際死んでいても構わないと切り捨てる。
他の研究チームに幾らかの恩を売れそうだとの皮算用だ。ペルソナによる肉体変化は自分の研究においては重要視していない。死体は砕いて良いだろう。
そして、もう1匹の方。悪魔人間であり、ペルソナ使いであり、デビルサマナーであるムラカミと名乗る存在。
持つ力の性質の種類が多ければ多いほどMAGの供給ルートは複雑化し、一つ一つの出力は減っていくのが常である。そんな中でサマナーとして80レベルとして存在している奴はなかなか面白い存在だ。アライメントはLight-Chaos。善にして混沌の通り、あらゆる強くなる外法に手をつけてこそいるが、その力の出力先は善行に傾いている。
そうなっているのは、自分に高い価値を見出さないタイプだからだろう。
奴のペルソナになっているのは『
そんなマッハの悪魔としてのアライメントは妖鳥のNeutral-Law。奴自身のLight-Chaosと大きく異なる。それが共存できているのは、マッハの戦士を狂気の渦の中に導く性質からだろう。ペルソナが悪魔人間としてのムラカミを、あるいはサマナーとしてのムラカミを狂気の渦の中に導いている関係性な訳だ。
このあたりから鑑みて、奴のペルソナは
外付けのペルソナは精神の内外から本人を破滅させる方向で働くのはよく知られている。影抜きで取り込んだペルソナが主な例だ。
──ムラカミという男を一眼見て、ともすれば自分の命に届くかと期待した。だからこそ、ひどく残念に思う。
こんな簡単に、仕留められてしまうことが。
| 獣の眼光 | 補助スキル | 自身の行動回数を1回増加させる |
| アクセラレート | 補助スキル | 自身の行動回数1回増加させる |
ムラカミの速度がさらに加速する。武装COMPのテクノロジー、悪魔由来の力技、二つの加速を合わせて怪物クラスの動作速度になるのが奴の戦い方だ。
戦闘開始時に一段階加速していたのも合わせると、奴の行動速度は4手ほど。獣の眼光や龍の眼光を使ったボスと同等だ。再発動にはいくらかの時間がかかるらしいが、まだまだ加速ができるように見える。
「爆ぜ散れゴミども! 『マハザンダイン*1』!」
『貫く風の闘気*2』の影響下で放たれた衝撃魔法が、周囲のシャドウを壊滅させる。これで14波目は壊滅した。
「ムラカミ、使え!」
「感謝する!」
15波目がやってくる直前に『チャクラポット』を使用しての回復が間に合う。シャドウの数は多いが、有象無象ばかり。対処するだけならどうとでもなっていた。
「マップを確認する暇もない!」
そうして、15波目がやってくる。
チャクラポットの使用回数は既に4回。雑魚戦で半端に消費していたMPを戦闘中に回復するための1回を除いて、おおよそ4戦に1回の回復が必要だった。現在も、もう少し
一度ムラカミが『エナジードレイン*3』を使ったものの、敵全体は予めMPをゼロにしていたようで吸収はできなかった。
「雑魚を使ってMP削りをしてくるとはな……ッ!」
ムラカミが『魔槍操る猛将』と見える『クー・フーリン』からの『ワンショットキル*4』に被弾する。ブースタの類はなくダメージは許容範囲内だったが、敵の大技に被弾する回数が上がってきた。先制で敵を全滅させられるレベルの敵ではなくなってきたからだ。
ムラカミに『ヒランヤ*5』を使って回復をする。耐久ラインは特大威力を耐えられる程度で、かつ少量だがMPを回復できている。
「……もどかしいッ!」
「奇襲警戒は必要だろう。諦めろ」
ムラカミが涼しい顔で言う。奴の殲滅力が高い関係でほぼ動いているのは奴であるのに、顔色ひとつ変えやしない。あれほどの力を無条件で使える訳がないというのに。
「そこ!」
| 秘孔突き | 物理スキル | 敵単体に打撃属性の即死効果を与える |
ムラカミが口を動かしたタイミングを隙と見て、チェルノボグこと『黒の報復人』が踏み込んでくる。なので、即死スキルで簡単に始末した。ムラカミのマハザンダインを一発耐えるような耐久があるレベル帯の敵であり、しかし俺の『旋風陣*6』、『地獄の業火*7ではトドメまでの確定数が変わらない。それ故の即死効果狙いだったが、当たるものだ。
「指揮官のいる動きではないな」
「アイテム消費こそ激しいが、こちらは安定しているからな」
その後、ムラカミの貫通込みの『マハザンダイン』でシャドウ共が薙ぎ払われる。せっかくの眼光で増やした手番を全て『チャクラドロップ*8に使ったのは些か哀愁を感じるが、戦闘を継続する選択肢としては悪くはないものだ。
「……打ち止めか?」
「それはフラグだぞムラカミ。奇襲を警戒しろ」
「……確かに失言だった」
悪ぶる態度とは別に、些細なことでも自分に非があるならばすぐに態度を変えられる。これで元ファントムのダークサマナーというのだから不思議なものだ。
その後、戦闘後の奇襲警戒をエネミーソナーがイエローになるまで続けたが、奇襲はななった。
そうして一息つき、ムラカミが加速を終了させる。これから先のダンジョン探索のために、気を緩めたのだ。
その瞬間、奴が来た。『造魔使い』でありながら異次元の技量を持つ怪物が。
「馬鹿め、読んでいたぞ!」
すぐさまにムラカミが戦闘状態に戻る。敵が見えた瞬間にそこに攻撃を放とうとして……攻撃が間に合わず、直撃を被弾した。まるで、目の前で敵が消えたかのような放心だった。
| サマナースキル(SH2) | 一定距離の間、敵に気付かれなくなる。周囲の |
「悪魔の力、ペルソナの力、人の力、全てを欲張るのは構わないけれど、完全なコントロールができていないのは問題だよ。通常速度から加速状態に入るまで0.023秒意識と肉体がずれている。だから、視覚情報を処理しきれない」
「ムラカミィ!」
カバーに入ろうとするも、間に合わない。スキル発動の際のMAGの起こりが見えず、タイミングを取り損ねたからだ。
| 剛力無双 | 自動効果スキル | 近接攻撃の吹き飛ばし距離が5マス伸びる |
| 近接攻撃 | 基本システム(P5T) | 隣接した敵に対して攻撃を行い、攻撃対象のマスを奪い取る。吹き飛ばし距離は4マスで、P5Tシステムの遮蔽物ガード効果*9を解除する |
ムラカミが吹き飛び、川に落ちる軌道に乗った。しかし体勢を空中で整え、衝撃魔法を利用して軌道から逃れようとする。それを読んでいたようで、四方八方からの光線が放たれた。メダマノオヤジから放たれたものだ。
| ペトラレイ | 魔法スキル | 敵グループを中確率で石化させる。魔力属性 |
| ペトラレイ | 魔法スキル | 敵グループを中確率で石化させる。魔力属性 |
| ペトラレイ | 魔法スキル | 敵グループを中確率で石化させる。魔力属性 |
| ペトラレイ | 魔法スキル | 敵グループを中確率で石化させる。魔力属性 |
| ペトラレイ | 魔法スキル | 敵グループを中確率で石化させる。魔力属性 |
空中で回避しきれず、装備での魔力耐性を重ねられた回数で貫かれ、石化が通った。
そして、そのまま異界の流水の中に落ちる。人の心を肉ごと溶かし、情報だけを引き摺り出す悍ましき水だ。そんな中に突き落とされたのだから、捨て置けば生存は絶望的だろう。
──今この場で助けに赴く必要がある。目の前の怪物を出し抜いて。
「君さ、まだ助けに行けるとか考えてるよね。今考えるべきなのはどうやったら死なないで済むかなのに」
ムラカミを叩き落とした直後であるのに、奴の動きは何一つ迷わない。俺を射程距離に捉えるまで最短最速最高効率で入ってくる。クリティカルを叩き出しての連続行動だ。
「そんな可能性は、ないんだけどさ」
| 龍眼 | 自動効果スキル | 自身の命中率を大きく向上させる(真V) |
| 朧一閃 | 物理スキル | 敵単体に物理属性特大ダメージ。低命中、確定クリティカル |
| ニヤリ状態 | 基本システム(真4F) | 弱点攻撃時、クリティカル発生時、敵の攻撃を回避、無効化した場合などに発生。ニヤリ状態の時、弱点、クリティカルの発生はなくなり、攻撃が確定命中、確定クリティカルとなり、その威力も上昇する。最もニヤリ状態になりやすいのはクリティカルの発生である*10 |
小技のように放たれた『朧一閃』が直撃する。なんとか『食いしばり』で耐えてそれの反撃としてペルソナ『トビカトウ』としての能力を発動するが、眉一つ動かさずに追撃を放ってくる。
反撃で奴の体力の過半を潰したというのに、瞬きの迷いもない。ゴドーに似た、修羅の割り切りだ。
| 模倣・无二打《アカシャアーツ》 | 物理スキル | 敵単体に物理属性特大ダメージ。クリティカル時威力上昇 |
そして、死体を残す気がさらさらない絶死の一撃が放たれた。構えを見ただけで理解した。これを直撃で受けたらたとえ全快状態からでも死体すら残らないだろうと。
けれどその絶死の一撃は、呆れるほどに美しかった。
| 潜在攻撃 |
| 一度の攻撃で最大HPの3/4以上のダメージを受けた時発動。敵全体に相性無視で500のダメージを与える(相性『最高』時、相性『良い』の場合のダメージは250)合体魔法の成功事確率で習得。 |
オオノから被弾したダメージで膝をつく。奴のペルソナ『トビカトウ』には少々特殊な能力があった。奴がペルソナによる肉体変異を行い『手裏剣鬼』となる理由の一つ。アナライズで持っているペルソナの名前を隠し、潜在攻撃持ちであることを悟らせない小細工だ。
ダメージ量は攻撃威力に寄らず一定であるから耐えられる計算はしていたものの、特大威力直撃クラスのオートカウンターは肝が冷える。
とはいえあまり時間もない。敵方の緊急連絡は遮断しているが、襲撃を悟らせないため定時連絡は防いでいない。5分間隔のデータ自動共有であり、次の更新はあと3分後だ。
『宝玉*11』を使って回復し、『龍脈渡り*12』を行う。向かった先はアナーヒターを配置していたポイント。音楽狂い共を撃破したゴドーたちのちょうど真後ろだ。そして、奴らは今し方戦闘を終わらせたばかりであるため、HPMPの回復は完全でなく、仮面女とツギハギ男は『食いしばり』を切っている状態だ。
『
奴の周辺認識はあくまでマッパー。地形にかかる圧力、温度変化、MAG濃度推移などを計算した結果として敵を把握しているのであるから、世界に痕跡を残さない圏境を用いて探知を掻い潜ることが可能だ。
「Bow!」
可能な、筈だった。
| 待ち伏せ | 補助スキル | 自身を待ち伏せ状態にする。一定距離内で射線が通った箇所に敵が来た場合、一度だけ*13自動で銃撃を行い反撃をする。この銃撃で怯んだ場合、以降の移動、行動はキャンセルされる。 |
「自動反撃かッ⁉︎」
「一手差で間に合いました。あなたが回復に甘えたお陰です」
「味な真似を……ッ!」
放たれた銃弾のダメージは小さいが、なんらかの毒をレジストした感触はあった。銃撃無効を抜けたということは、『しんけいだん*14』だろう。
奇襲で楽にやれると思ったが、いくらかの苦労は必要そうだ。『会心の眼力』に火力補助を合わせるのをメダマノオヤジで妨害しながら、手堅く削っていくしかないらしい。
「まぁいいけどね。君たちにもう逃げ場はないんだから」
戦闘が、始まる。
敵の転移による奇襲をダニーの大活躍によって防ぎ切り、続いて先手を取った私たち。
『待ち伏せ』は最近見つかった認知異界由来のスキルである。動きとしては、銃撃相性の攻撃効果を持つ『威圧の構え』が近いだろう。敵の動き方次第では発動しないので、互換スキルと考えるのは些か危険だ。それに、今回の『造魔使い』のように着弾寸前に戦闘速度を落として通常の銃撃として受け、行動回数減少まで姿勢を崩さないようにするという対処もある*15。
「まずはコレを喰らって貰おうか! EXウェポン起動! ベルセルクソース、
そうして先手を取ったブレイドが『妖鬼ベルセルクLV49*16』から抽出したスキルを発動する。RoRoの『
| マーキング | 魔法スキル | 敵単体に衝撃属性小ダメージ MARK状態を付与 |
「電撃銃撃通らないから素直に衝撃でマーキング? 多芸なんだかワンパターンなんだか」
敵は当然のように回避をする。起きている現象としては『アリ・ダンス*17』による軽やかな歩法の動きをブレイドが行動を起こす前に動き始めているから順当に当たらない、というものだ。やはり、『マッパー』やメダマノオヤジで周辺のデータ解析を行い、演算することで未来予知に近い攻撃予測をしているのだろう。
続いてゴドーが『会心の眼力』を発動。瞳に込めた力により必中となる攻撃ルートが算出される。『造魔使い』がどれほどの予測をしても、存在している以上回避できない攻撃はある。ダニーの『待ち伏せ』だったり、攻撃に対してのカウンターであったり。
なので、私たちの『造魔使い』対策はシンプルだ。カウンターで削り必中でトドメを刺すというもの。ムラカミのような個人性能に頼るやり方や、ジエンのような仮説に基づく蛮行ではないベターの積み重ねだ。
「『デカジャの石*18』だ!」
攻撃面では若干浮き気味になっているツギハギがデカジャをかける。強化解除されたのはタルカジャであり、四段階乗っていたのが確認できた。どの倍率かは分からないが、あのまま物理を通されていたら全滅もあっただろう。
舌打ちをしつつ、『造魔使い』が動き出す。動作速度は予め『アクセラレート』などで加速させているようで2回行動。一手目にメダマノオヤジを召喚して『テトラブレイク*19』を発動された。
敵が準備をしていたように、こちらも最低限の戦闘準備はしていた。オオノからのペルソナ共鳴を利用したアラートがゴドーに伝わっていたからだ。
できたのはダニーに『待ち伏せ』を張らせるのと『物反鏡』を使うこと程度だったが。
「こっちが移動に集中するタイミングに合わせられたね。よく見てなかったら危なかった」
そうして、『造魔使い』はメダマノオヤジから剣を受け取り装備する。剣に画像解析をかけた所、『干将の剣*20』という中華刀だった。混乱効果があるようだが、単にスキルの発動体として使うだけのようである。
「じゃあ、軽く行ってみようか。即死チャレンジ」
| 奥義一閃 | 物理スキル | 敵全体に物理属性中ダメージ 確率で即死 |
斬撃が放たれる。雑に放たれた斬撃波であるように見えて、しかし私たち一人一人を正確に狙い澄ましているかのような軌道で致命傷を狙ってくる。
リオは両腕でガードし凌ごうとしたが勢いを殺し切れずに首まで届いて死にかけ、ゴドーはチンゼイハチロウの耐性でガードするが、それでも突き刺さる威力で深い傷を負う。
だが、お陰で後衛の私まで攻撃は届かなかった。おそらく耐えられるとはいえ、私が私自身を回復する手番はギリギリのギリギリまで使えない。サポートとは、そういう仕事だ。
「ツギハギに即死が入りました! 『食いしばり』ありません! リオへの攻撃がクリティカル、まだ動きます!」
「食いしばり温存できたのは運がいいけど、そのクリティカルは聞いてないっての!」
「そこ!」
| 朧一閃 | 物理スキル | 敵単体に物理攻撃特大ダメージ 低命中、確定クリティカル |
「させん!」
| ハイパーカウンタ | 敵の物理攻撃を確率で反射する。ペルソナ4など。 |
ゴドーに
しかし、反撃はできるのだ。ゴドーやリオといった、超一流の近接役の技術があれば。
「……やるね」
「貴様の技が未熟なのを俺が強いと言い換えなくてはならないのは面倒そうだな。同情する」
「……今日はすごい口が回るね。ゴドーのボキャブラリーなんて基本『……黙れ』とかだったのに」
「誰と比べているか知らんが、気に食わん」
リオがツギハギに『地返しの玉』を使い、直後に行動したツギハギの仲魔の『妖精ティターニア』が『メディアラハン』で全体を回復する。
行動順タイムラインが全体に共有されていると、こういう所で細かくアイテムをケチれるのが良いと聞く。とはいえ今回は動く敵は『造魔使い』と『メダマノオヤジ』のみ。メダマノオヤジとて戦闘範囲外に32体、サポート距離に4体と、それとすぐに交代できる距離に8体、戦闘エリアには先ほど召喚された1体、問題なく全行動を確認できる。
故に、戦闘エリア外の『メダマノオヤジ』が地脈にMAGを流し込んで引き起こす現象は把握できた。先に戦った噴水係の『アナーヒター』の技といい、どうにもこの認知異界では簡単に地形変更が簡単にできるようだ。
『メダマノオヤジ』の配置、その観測範囲の動きから考えて、観測されている状態ではその存在が強固なものとなり、観測されていない状態では曖昧に揺らいでいく、そういう性質だろう。地下に埋まっていた奴が瞳を閉じた瞬間に揺らぎが始まった。
とすれば、こちらで観測を補強すれば敵の地形変動からのハメ技は阻害できる筈だ。
……防ぐのは不可能だったので方針変更。意図的に弱い部分を作りだし、力の流れを誘導する。
『皆さん、情報を
『発動は
秘匿通信にて情報を伝達。皆は顔色ひとつ変えず、COMPで了解の意を示す。
現在はターン替わりのタイミングに差し掛かる段階。戦闘中に自然に発生してしまう、息継ぎのタイミングだ。
その瞬間にリオは攻める。『闇討ち*22』だった。
『造魔使い』は驚き、しかし対応し、『ハイパーカウンタ』にて逆撃する。
それにより、私が解析で使った隙が補填され、
| タル・カジャ | 魔法スキル | 味方全体の攻撃力を一段階上昇させる(ソウルハッカーズ式) |
| タル・カジャ | 魔法スキル | 味方全体の攻撃力を一段階上昇させる(ソウルハッカーズ式) |
| タル・カジャ | 魔法スキル | 味方全体の攻撃力を一段階上昇させる(ソウルハッカーズ式) |
| タル・カジャ | 魔法スキル | 味方全体の攻撃力を一段階上昇させる(ソウルハッカーズ式) |
| デカジャの石 | 消費アイテム | 敵全体の能力向上効果を解除する |
メダマノオヤジの行動に合わせてダニーにアイテムを使わせる。今のカジャはCOMPデータ表示によると『タル・カジャ』と中に・が入っているタイプだった。まず間違いなく450%威力のカジャである。
『造魔使い』の
加えて、敵方の行動速度にも問題がある。初手にてダニーの『待ち伏せ』での行動遅延がない場合の行動順はこのようになる。
高速域
『造魔使い』
ブレイド
中速域
リオ、ツギハギ、ゴドー、スフィンクス
低速域
ティターニア メダマノオヤジ
サポート行動
メダマノオヤジ×4 ダニー、フジワラ
私たちが割り込まなければ、メダマノオヤジのサポート行動の直後に『造魔使い』が入る。そうなれば全体貫通物理で薙ぎ払われておしまいだ。
テトラカーンはテトラブレイクで解除される以上、時間稼ぎの安定行動がまるでない。4手のサポートが自由自在に使える以上、強化解除、弱体解除、テトラカーン破壊の三つをこなした上でさらに補助行動が入りかねない。
ターンが回る。2ターン目。
先手に『造魔使い』が入る。
『造魔使い』はするっと入る踏み込みによりゴドーに接近する。この位置関係では、ゴドーが近接攻撃のノックバックを殺し切れなかった場合、落水してしまう。チンゼイハチロウならば耐えられる上、出汁を取っても死なないと証明されているので問題はないのだが、一応敵の狙いはゴドーに伝達しておく。
「……邪魔だし殺しときたいんだけど、盤面干渉能力のないゴミだからなぁ……」
「そうだ、無視しておけ。その方がこちらは楽だ」
「実際こっちも楽なんだよね。
瞬間、奴の動きがガラリと変わる。ゴドーがノックバックに対処しようと重心を深めに構えた瞬間だった。
「ゴドー!」
「チィッ!」
| 百烈突き | 物理スキル | 敵単体に物理属性小ダメージ2〜7回 速により攻撃回数決定 |
大振りの一撃を耐えようとしたタイミングで放たれた貫手による急所突きの連打。斬撃や刺突に近いその攻撃は、ゴドーのその場に踏みとどまろうとする力すらも利用し、深々と7つの傷を残してみせた。
しかし、どうにかダメージだけで食い止めたようで攻撃に付与されているバッドステータス追加効果、推定『石化追加*23』はレジストできたらしい。
「『朧一閃』は撃たないのか?」
「見切られた技をなんで無策で撃たなきゃならないのさ。馬鹿なの?」
ゴドーの反撃の動きが先んじて制される。百烈突きでのダメージエリアを右半身に偏らせる事で反撃の起こりを絞らせ、添えるような左手でその動きの起こりを止めていた。
ゴドーはチンゼイハチロウのステータスを合わせた力技でそれを振り払おうとするが、そこに『造魔使い』の一撃が放たれる。
リオの動きと酷似した一撃必殺の絶技。『
| 模倣・无二打《アカシャアーツ》 | 物理スキル | 敵単体に物理属性特大ダメージ。クリティカル時威力上昇 |
ゴドーに刻まれた7つの傷跡から爆発するように血が噴出する。内部で砕かれた内蔵たちが攻撃により破裂したためだ。
「……まだ、だ!」
「そりゃ不屈も食いしばりも持ってるんだからまだ終わらないでしょ」
ゴドーがペルソナ内部に格納していたMAGを使い肉体を再生する。
だが、クリティカルに被弾したためにその膝は地面に着き、ダウン状態となっている。
「親父!」
「あ、足場貰うね」
| とんぼ蹴り | 物理スキル | 敵単体に物理属性小ダメージ 確定クリティカル |
リオに向けて放たれる軽やかな蹴り、それはリオの首に致命打を叩き込んで上空に飛び上がる。
「じゃ、もっかい運ゲーね」
| 莫耶の剣 | 装備アイテム(剣) | 威力322、睡眠の追加効果を持つ剣 |
| 奥義一閃 | 物理スキル | 敵全体に物理属性中ダメージ 確率で即死 |
放たれた『奥義一閃』は体勢を崩していたリオとゴドーに直撃する。即死効果が発生した事で、2人の首は一度吹っ飛びかけ、それを各々の手段*24で首の皮一枚繋げてい
RoRoの歌声により活性化したMAGが、2人をこの世界に繋ぎ止めようとする意志の力をニーをある程度自由に動かしているので2行動。
「Bow!」
なので、先手でダニーを動かす。リロード用サブアームを用いて使われる『柔軟性・消毒スプレー*25』を使用。敵のデカジャを誘発させつつ、放置された場合そのまま仕留められる防御弱体だ。
| デカジャ | 魔法スキル | 敵全体の能力強化状態を解除する |
| デクンダ | 魔法スキル | 味方全体の能力弱体状態を解除する |
| テトラブレイク | 魔法スキル | 敵全体の物理反射状態を解除する。 |
敵の手番3つはシンプル。こちらの速攻狙いを拒否し、徹底的に向こうのペースでやるつもりらしい。
そうして、四発目五発目が来る。
おそらくタルカジャだろうと思ったその手は、全くの予想外の一撃だった。
| サイ | 魔法スキル | 敵単体に念動属性小ダメージ 命中時、使用者の側に引き寄せる効果(P5T) |
「リオ!」
「今更その程度……ッ⁉︎」
リオが『せいだのぐそく』の念動50%耐性で弾いた所に、サイの引き寄せ効果が発動する。
そうして引き寄せた先は、ターン終わりの地形変更にて私たちのいる通路と切り離されるポイントだ。そこには当然、『造魔使い』が待ち構えている。
このタイミングで択が生まれる。リオをサポートする行動を取るか、5体目のメダマノオヤジの行動を阻害する方に注力するか。
リオと目が合う。リオは自分でなんとかするつもりらしい。
メダマノオヤジが使う『タル・カジャ』を『デカシャの石』で解除して、ターンが巡る。
大地が揺れ、地面が裂け、流水が私たちと敵方を陣地を分断する。その向こうにはリオがひとり、敵陣正面でで構えている。
「じゃ、君だけ拾って逃げさせてもらうね」
「やれるもんならやってみなさいよ」
『造魔使い』がリオに対して『朧一閃』を叩き込む。リオは、その一撃を──防いだ。
| 防御 | 基本行動 | 守りを固め攻撃での被ダメージを減少させ、弱点やクリティカルでのダウン状態を防ぐ |
「しゃおらぁ!」
| 猛反撃 | 自動効果スキル | 物理攻撃を受けた時、確率で反撃をする |
大振りになりがちな朧一閃をガードで受け流し、小さなモーションでの撃ち込みで『造魔使い』胴に直撃を当てたリオ。
「『奥義一閃』で全然タイミング掴めてなかったけど、腰据えて構えたらようやく見えたわ。
「伝えないのを目的にしてたんだけどなぁ!」
「コイツの技は一発撃つたびに別流派に変わるわ! スキルそのものは変わらないけど、スキルの前提にある立ち回りや戦闘論理がガラッと変わる! 反撃狙うなら前のタイミングは忘れて!」
相変わらずのビックリドッキリ人間である。一発撃つたびに敵『造魔使い』が戦法を微妙に変えているというのも意味不明だが、それを見切って反撃を叩き込んだリオもどうかしている。
人の技が『スキルの型』を逸脱できない以上、その変態的な技術がもたらすのはほんの少し間合いを誤魔化せるというだけのもの。奴が積み上げた研鑽の量は計り知れないが、間違いなく積み重ねた量と出力の価値は釣り合っていない。
「意味が、分かりません。なぜこれほどの研鑽を……?」
「んなもん決まってんのよフジワラちゃん。馬鹿みたいに簡単な理由」
鹿みたいに簡単な理由」
「楽しいから」
「ホント、ムカつくわアンタ。殺し合ってなきゃいい酒が飲めたでしょうに」
「あ、ごめん。僕お酒飲めないんだよね。性格変わっちゃうから」
「酒飲みくらい本体で来なさいよアホタレ」
愉快な表情でたんたんと動きながら、リオの反撃を被弾した事で離れた距離をそのままに保っている『造魔使い』
『宝玉』を自分に使用し、これまで積み重ねていた反撃のダメージを回復していた。
「キミ、一応聞くけどモルモットになってくれたりしない? 報酬は弾むよ?」
「へぇ、いくら積んでくれるワケ?」
「裏柳生忍法秘伝三ノ巻とか」
「……好事家多くてなかなかウチに流れてこないのよねー、忍術書って」
「どこの世界でも忍者は人気だからねー。ウチでも忍者系技術のBDとか結構売れ筋なのよ。動きがあんなのとまともにやり合うだけ時間の無駄なので、適当にやり過ごすに限るという話だ。
あろうことか奴は初手にこっそり『ルナトラップ*26なぞ張っていたので戦っていたが、そもそもの話としてコレは敵の端末でしかなく、在庫も沢山あるようなので、まともに戦うのは無駄なのだ。
スフィンクスが流水を超えてリオを拾いにやってくる。私もそれに合わせて前に進み、逃走アイテムの影響範囲内に入り込む。
「さて、大盤振る舞いよ!」
「耳栓が欲しくなるか?」
「一度に連発で使うものではないからな、これは」
| スタングレネード | 消費アイテム | 逃走可能な戦闘から確実に逃亡できる。ボス戦は無効(デビルサマナー ) |
| ドロン玉 | 消費アイテム | 逃走可能な戦闘から確実に逃走できる。ボス戦は無効(ペルソナ5) |
| トラフーリボム | 消費アイテム | 逃走可能な戦闘から確実に逃走できる。ボス戦は無効(SH2) |
なので、素直に逃げられる。
当然敵方も逃走は警戒しているだろうが、私たちに注意を向けてくれているのならそれはそれで作戦的には問題はないのだ。
「この作戦は、侵入したチーム全てが独立した暗殺部隊です。どこか一つが敵の本体を仕留めれば、こちらの勝利なのですから」
まあ、ジエンとかには積極的に他のチームを囮にする懸念があるので伝えてはいないが、ジエンの指導教員の方は聡明そうな方なので手綱を取ってくれるだろう。うん、きっと。
アイテムを放り投げドタバタ逃走し、どうにか逃げおおせて5分ほど。一息つき、回復アイテムや交代での休息を行い、魂の疲労を回復させる。命が軽いこの異界では、『食いしばり』、『不屈の闘志』は必須である。ひとまずツギハギとゴドーに休息をさせる流れだ。メインアタッカーと、肉盾になる役である。
「んで、追撃は? メダマノオヤジは道中6匹くらい潰したけど」
「監視網に空白を作ったので、予兆なく襲撃が来るのはないと思います。とはいえこの見通しの良さですから、見つかれば5秒で戦闘開始となるかと」
複数地点にジャマーを配置し、ダミー反応を出すデコイも3つほど設置した。異界で拾ったジャンクを使った材料費0円アイテムであるが、効果のほども値段相応に良くはない。
気安め程度の、妨害工作だ。
「で、フジワラちゃん。バックアップとしてアイツの性能どう見てる?」
「怪物です。武術の腕は強いということしか分かりませんが、あれほどの戦闘をしながら造魔の操作と、造魔からの情報の統合、分析までやっていのは、もはや異次元のものです。薄々わかっていましたが、情報処理能力に関しては私の上をいきます」
「フジワラちゃんがインターセプトしてこっち有利にした地形変化も、向こうがさらに利用しちゃったもんねぇ。いつ気付いたのか検討つかないわ」
「ただ、いくつか分かったことがあります」
「というと?」
「ダニーが『待ち伏せ』にて敵を攻撃したポイント。あそこに至るまでのルートを解析してみたところ、奴が出現したポイントは女神アナーヒターの存在していた地点です」
「いたな、ブレイドに一撃で仕留められた奴が」
「電撃弱点に加えて妙な技の通りの良さもあった為だ。火力を過大評価はしてくれるなよ」
「それはともかくとして、そのポイントには、ある種のMAG溜まり、異界を流れる龍脈が交差して噴出するポイントでした」
「技研を襲撃した際の厄介な転送技、あれも龍脈を利用した技でしたから、敵は龍脈を利用したデータ転送能力というか、龍脈を自身のネットワークとして利用していると断定できます。通常の認知異界ならば龍脈は起点となる人物を中心に流れ出るという情報もありますから」
これは、アリババからの情報の一つだ。一つの情報源からの情報に頼り切るというのはあまり良くないのだが、時間がなかったので仕方がない。とても頼りになっているので、アリババの言う“かの神話”についても可能な限り調べなくては、と思う次第だ。
「つまり、『龍脈溜まり』になんやかんやするって訳ね」
「はい。私はヤソマガツヒのMAGに耐え、その力を増幅するために調整されたMAG特性を持っています。それはおおよそ、この異界のような真っ当な異界特性とはかけ離れたものであるので……」
「私をもって、この異界の龍脈を
「生きているか、ムラカミ」
「感謝する。『異常摘出*27」がなかなか起動せず不良品を疑っていたところだった」
「お前ならこの水に耐えられるとは思っていたが、石化まで自力でなんとかする算段があったのか」
「この武装COMPがポンコツでなければな。変形機構を持つ銃剣らしいが、COMP部分だけを切り離して使いたいとすら思っている。手元に武器がない今は、こいつ以外の選択肢はないのだがな」
武装COMPの事を考えればとめどなく愚痴が出てくる。利点は相応に多いのだが、使っていると欠点の方が良く思い浮かぶのだから不思議なものだ。
「して、どう行く?」
「水中にて少し妙な気配を感知した。石化状態であっても感じられたあたり、5感によるものでなくペルソナの感覚だろう。案外、大元であるかもしれん」
「……この水を潜るのか?」
「可能だろう。俺と貴様はペルソナ使い、人格の鎧を持つものだ」
「ダメージゾーンのように肉体は削られるだろうが、なんとかなるだろうよ。案外『コアシールド*28』が効くかもしれん」
「効かない場合は、気合いで耐える他ないか」
「行くか」
オオノが頷いたのを確認し、装備を整え水中に潜る。
すると、水の効果がよく分かってくる。この水は、なにか要素が足りていないらしい。感情、知識、あるいはMAGそのものか。故に、そのような要素があれば貪欲に取り込もうとする。
精神を溶かす効果こそあっても、肉体そのものを溶かす効果はさほどでもないらしい。気持ち的には硫酸の中を泳ぐつもりだったので、楽でいい。
オオノと示し合わせ、感じる気配の元に向かう。どこか神聖属性に似た、清らかで吐き気を催すものだった。
聖職者の気配だろう。気が進まないが、川を泳ぎで遡り、進んでいくのだった。
別段なにかあったわけでもなく、普通に書き直したりしていたらだいたい週一投稿をし損した作者ですが、私は元気です。
伊織くんが配布なので財布的に次のガチャ生き残れそうですしね!……まぁ、小雪先生めっちゃくちゃ引きたくなる気配がビシバシとするのですけども。
・加速連打系魔法アタッカームラカミさん
割と化け物枠なやべー人。獣の眼光(SH2)とアクセラレート(SH2)で一瞬で3回行動に到達し、貫通付きの衝撃魔法を連打するマン。
そんなもん隙になるか!という隙を突かれて一回殺されかけて石になる。トドメ刺される前になんとか回復しろーと武装COMPを握ったが、確率発動スキルは欲しい時に発動しないものなのです……
尚、これまでに0.0023秒の加速のラグを突かれた事はない。基本すぐに肉体と意識の加速状態は同じになるためである。
・潜在攻撃地雷オオノさん
地味にエグい枠。本人スキルで食いしばりできる人なので、潜在攻撃発動レベルのダメージを受けた後普通に生き残れる。ごちゃ混ぜ世界観の良いとこ取り戦法。
ペルソナを意図的に暴走させ、アナライズを『手裏剣鬼』にしている理由は主にコレ。たまに『トビカトウ……奴は潜在攻撃を持っている!』みたいな事があったりした。初見殺しとしてはガチに有能。
辞林から襲われた際は、『チンゼイハチロウ』を降魔して『機界鬼』をやっていたので見せていない札だった。
辞林くんからの一撃で爆発四散したのはトビカトウのペルソナビジョン。ペルソナを使ったカワリミ=ジツで肉体の破損だけは回避して、戦闘終了まで逃げ延びた。ペルソナ1など、戦闘終了時に瀕死状態から復帰できるシステムでの復活なので変なアイテムとかではない。
・辞林くん
武術の達人とバックアップの魔神とガバの王者を兼ね備えた系章ボス。
ムラカミオオノのトドメを確認しなかったのは、まず間違いなく死んだ状態をきちんと確認したからである。びっくりドッキリの生き残り方をした怪人2人は想定していない。
初手サイレントでルナトラップを仕掛け、ゆったり攻めて敵が即逃走できる程度の余裕を持たせていた。命を捨ててまで攻めてくるタイプの怪物どもとはやり合いたくないのでこっそり、けど逃走を選んで隙を見せたらグッサリという算段。こすい作戦である。
フジワラよりマッパーの範囲は狭いがそれの問題点は既にメダマノオヤジでカバーしている。情報解析能力は上なので、カラテできることも含めてフジワラの完全上位互換。
そんなヤバい人間でも、人間なのでガバは起きる。所詮エデンの人生エンジョイ勢なのだった。